JP2008002195A - 水害防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の課題は、洪水が起こった場合にも、少ない時間と労力で迅速に所定箇所に設置が可能であるとともに、浸水を確実に防止し得る軽量かつ簡素な構成の水害防止装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明の水害防止装置は、後方に行くに従い次第に高くなる傾斜面を有する止水壁部2と、止水壁部2を後方から支える水圧補強部3と、止水壁部2の下縁部および水圧補強部3の下縁部を支持する基盤ベース部4と、設置面に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止するとともに基盤ベース部4の両外側方に延在する外側部域5b、5bを有する止水シール部5とを具える正面構造体Aと、止水壁部2の側縁部2eにスライドして嵌合する溝部6cと、側方からの漏水を防止する側壁止水補強部7と、側壁に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止する側壁止水シール部8とを有し、外側部域5b、5b上に配設される側部構造体B1、B2と、正面構造体Aを設置面に固定する固定手段4aとを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の水害防止装置は、後方に行くに従い次第に高くなる傾斜面を有する止水壁部2と、止水壁部2を後方から支える水圧補強部3と、止水壁部2の下縁部および水圧補強部3の下縁部を支持する基盤ベース部4と、設置面に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止するとともに基盤ベース部4の両外側方に延在する外側部域5b、5bを有する止水シール部5とを具える正面構造体Aと、止水壁部2の側縁部2eにスライドして嵌合する溝部6cと、側方からの漏水を防止する側壁止水補強部7と、側壁に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止する側壁止水シール部8とを有し、外側部域5b、5b上に配設される側部構造体B1、B2と、正面構造体Aを設置面に固定する固定手段4aとを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、洪水が起こった場合に集合住宅、事業用ビル等の屋内への浸水または屋外の所定区域内への浸水を防止する水害防止装置に関する。
近年、山間部等における宅地造成、再開発が急速に進み、森林の伐採等が大規模に行われ、地盤の変化が急速に進行している。
一方、技術革新、人口増加に伴なうエネルギー消費による温暖化現象等に起因する気象変化により、異常気象が発生している。
このような自然環境の変化に伴ない、天候不順による大雨、台風の異常発生による大量の降雨が多発している。 こうした大量の降雨が起こった場合、山間部等における森林の伐採により森林の保水機能が損なわれているため、鉄砲水、土石流等が発生して短時間で河川の異常増水が起こり、各地で堤防の決壊が頻発している。
従来、洪水が起こった場合には、土砂を入れた多数の土嚢を積み上げ、一定区域内或いは屋内等への洪水による浸水を防止している。
出願人が把握している従来技術は、上記のものであり、本出願に係る文献公知発明として認識しているものはない。
ところで、上述の如く、浸水を防止するために土嚢を積み上げる方策は、土嚢に土砂を積め、多数の土嚢を作る作業に多くの人力を要する。 しかも、一つの土嚢の容積は小さいため、浸水を防ぐには土嚢の数も非常に多数にのぼる。
そのため、多数の土嚢を作り、この多数の土嚢を積み上げる作業には多くの労力と時間を費やし、洪水による水位上昇に時間的に間に合わないケースが多く、有効な手段とはなっていない。
このような背景から、洪水の浸水による人的、物的被害は甚大なものとなっている。
本発明は上記実状に鑑み、洪水が起こった場合にも、少ない時間と労力で迅速に所定箇所に設置が可能であるとともに、浸水を確実に防止し得る軽量かつ簡素な構成の水害防止装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる水害防止装置は、洪水等による浸水を防止する水害防止装置であって、前方からの洪水に対して後方に行くに従い水平面に対して次第に高くなる傾斜面を有する止水壁部と、前記止水壁部を後方から支える水圧補強部と、前記止水壁部の下縁部および前記水圧補強部の下縁部を支持する基盤ベース部と、該基盤ベース部の下面に取り付けられ、設置面に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止するとともに該基盤ベース部の両外側方に延在する外側部域を有する止水シール部とを具える正面構造体と、前記止水壁部の側縁部にスライドして嵌合する溝部と、前記止水壁部および前記基盤ベース部の側方に配置され側方からの漏水を防止する側壁止水補強部と、該側壁止水補強部の外側部に取り付けられ側壁に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止する側壁止水シール部とを有し、前記止水シール部の外側部域上に配設される側部構造体と、前記正面構造体を設置面に固定する固定手段とを備えている。
本発明の請求項2に関わる水害防止装置は、請求項1に記載の水害防止装置において、前記正面構造体における止水シール部の外側部域は、前記基盤ベース部下方の中央部より低い高さに形成されている。
本発明の請求項3に関わる水害防止装置は、請求項1または請求項2に記載の水害防止装置において、側方に隣接する一対の前記正面構造体の止水壁部の側縁部にそれぞれスライドして嵌合する第1接続用溝部および第2接続用溝部を有する接続体をさらに具え、前記正面構造体を前記接続体を介して複数接続している。
本発明の請求項4に関わる水害防止装置は、請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の水害防止装置において、前記正面構造体における止水壁部、水圧補強部、および基盤ベース部を金属板を折り返して接合して形成している。
本発明の請求項5に関わる水害防止装置は、請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の水害防止装置において、前記水圧補強部を、前記止水壁部の裏面に蝶番を介して取り付けている。
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に関わる水害防止装置によれば、洪水が起こった場合にも、少ない時間と労力で迅速に所定箇所に設置が可能であるとともに、浸水を確実に防止し得る軽量かつ簡素な構造の水害防止装置が得られる。
また、本発明の請求項2に関わる水害防止装置によれば、正面構造体における止水シール部の外側部域を基盤ベース部下方の中央部より低く形成するので、正面構造体と側部構造体間の止水性が向上し、正面構造体と側部構造体間からの漏水をさらに良好に防止できる。
また、本発明の請求項3に関わる水害防止装置によれば、正面構造体を接続体を介して接続するので、水害防止装置を任意の長さにすることが可能で、水害防止装置を任意の場所に設置できる。
また、本発明の請求項4に関わる水害防止装置によれば、正面構造体における止水壁部、水圧補強部、および基盤ベース部を金属板を折り返して接合して形成するので、生産性高く生産でき生産コストを低減できる。
また、本発明の請求項5に関わる水害防止装置によれば、水圧補強部を止水壁部の裏面に蝶番を介して取り付けるので、止水壁部に対して水圧補強部を畳んで持ち運びでき、運搬が容易であり、水害防止装置として使用する場合にも設置が容易である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明を適用した水害防止装置1は、前方からの斜視図の図1に示すように、矢印αに示す前方からの洪水による浸水を阻止する正面構造体Aと、正面構造体Aの両側部に配設され正面構造体A側方からの漏水を防止する側部構造体B1、B2とを備えている(後方からの斜視図の図2参照)。
正面構造体Aは、前方からの斜視図の図3、後方からの斜視図の図4に示すように、洪水による浸水を正面で止水する止水壁部2と、止水壁部2前面に加わる水圧による力を後方から支える水圧補強部3と、止水壁部2の下縁部および水圧補強部3の下縁部をそれぞれ支持する基盤ベース部4と、基盤ベース部4の下面に取り付けられ正面構造体A下面からの漏水を防止する止水シール部5とを有している。
正面構造体Aの止水壁部2は、図1〜図4に示すように、前方からの洪水に対して後方に行くに従い水平面に対して次第に高くなる傾斜面、例えば約45度傾斜した傾斜面を有している。
正面構造体Aの水圧補強部3は、図3、図4に示すように、止水壁部2をその下縁部から全体高さの1/3位の位置で後方から支持することにより、水圧が加わる止水壁部2を支えている。
止水壁部2および水圧補強部3を支持する基盤ベース部4の前方には、水害防止装置1を設置面に固定するためのアンカーボルト、杭等(固定手段)が挿通される固定用孔(固定手段)4a、…が複数穿孔されている。
基盤ベース部4の下面に取り付けられる止水シール部5は、ゴム或いはスポンジ等の漏水防止用のシール材であり水密性を有するとともに設置面に押圧されることにより変形してシールし、正面構造体A下面からの漏水を防止している。
止水シール部5は、図3、図4に示すように、基盤ベース部4下方の中央部5aが厚く形成され、基盤ベース部4外方の両外側部域5b、5bは、中央部5aに対して上面が下方に形成され段差を有するように薄く形成されている。
そして、中央部5aの前部には、アンカーボルト、杭が挿通するために、基盤ベース部4の固定用孔4a、…と同軸心同径の固定用の固定用孔4a、…が複数穿孔されている。
側部構造体B1、B2は、図1、図2に示すように、正面構造体Aに対して、互いに左右対称の構成であるので、側部構造体B1についてのみ説明する。
側部構造体B1は、前方からの斜視図の図5、後方からの斜視図の図6に示すように、側部構造体B1を正面構造体Aに組み付ける際に止水壁部2の側縁部2eがスライドして嵌合する溝部6cを形成する側部嵌合前壁6aおよび側部嵌合後壁6bと、側部嵌合前後壁6a、6bが支持される側壁止水補強部7と、側壁止水補強部7に取り付けられる側壁止水シール部8と、側壁止水シール部8を補強する側壁シール補強部9とを有している。
上記側部嵌合前壁6aおよび側部嵌合後壁6b間の溝部6cの寸法は、正面構造体Aの止水壁部2の側縁部2eがスライドして嵌合するように、該側縁部2eの厚さ寸法に若干のクリアランスを加えた寸法に設定されている。
側部嵌合前後壁6a、6bが支持される側壁止水補強部7は、図5、図6に示すように、正面構造体Aの側部を閉塞して防水するように側面視で略三角形の板状に形成されている。
側壁止水補強部7に取り付けられる側壁止水シール部8は、水害防止装置1側部からの漏水を防止するために水密性を有するとともに側壁に押圧されて変形してシールする硬めのスポンジ等を用いて製造され、図1に示すように、所定の厚みを有して側面視で上下に延在する長方形状に形成されている。
側壁止水シール部8は、スポンジ等で形成され強度に欠けることから、その中に側壁シール補強部9が補強材として上下方向に延在して設けられている。
図7は、正面構造体Aを側方に連続して並設するための部材である接続体Cを示している。
接続体Cは、上板C1と下板C2と溝(第1接続用溝部)C41、溝(第2接続用溝部)C42を形成するための隔板部C3とを備えている。
この溝C41、溝C42に、隣り合う正面構造体Aの止水壁部2の側縁部2eをスライドさせて嵌合してシールすることにより、複数の正面構造体Aを側方に連続して並設することができる。
止水シール部5を除く正面構造体A、および側壁止水シール部8を除く側部構造体B1、B2は、例えば、ステンレス鋼板等の金属板または高強度プラスチックを用いて製造されており、同様に、接続体Cは、例えば、ステンレス鋼板等の金属板、高強度プラスチックを用いて製造されている
ここで、図3に示す正面構造体Aの止水シール部5を除いた部分を、ステンレス鋼板を用いて製造する例を、側方から見た概念図である図8を用いて説明する。
ここで、図3に示す正面構造体Aの止水シール部5を除いた部分を、ステンレス鋼板を用いて製造する例を、側方から見た概念図である図8を用いて説明する。
所定寸法に切断した1枚のステンレス鋼板(金属板)sを準備し、該ステンレス鋼板sをa部およびb部で折り返してc部で重ね、a部、b部およびc部にそれぞれ接着フィルムを挟んで熱溶着により接着して、止水シール部5を除く正面構造体Aを形成する。この方法によれば、正面構造体Aの生産が容易に行なえ、生産コストを低減できる。
或いは、上記例とは異なり、正面構造体Aにおける止水壁部2と水圧補強部3と基盤ベース部4とをそれぞれ別体に形成し、水圧補強部3を止水壁部2裏面に蝶番を介して取り付ける構成とすることも可能である。 なお、この場合、止水壁部2の下縁部が基盤ベース部4に形成した対応する凸部に係合して止水し、また、水圧補強部3の下縁部が基盤ベース部4に形成した対応する凸部に係合して支持される構成とする。
この構成では、未使用時には、基盤ベース部4が平板状となり、また、水圧補強部3を止水壁部2裏面に折り畳んで平板状にして持ち運びできるので、水害防止装置1の運搬が容易となる。
また、水害防止装置1として使用する場合は、止水壁部2の下縁部を基盤ベース部4に形成した対応する凸部に係合するとともに水圧補強部3を止水壁部2の裏面から離し、基盤ベース部4の対応する凸部に係合すればよい。
次に、上記構成の水害防止装置1を、例えば、オフイスビルの通路に設置する方法について説明する。
オフイスビルの通路の水害防止装置1の設置場所の床面には、予めアンカーを埋め込んでおく。
洪水が起こりオフイスビルの通路に浸水が見込まれる際には、図3に示す正面構造体Aに、図5に示す側部構造体B1、B2を、矢印βに示すように、その両側方から近付け、正面構造体Aの止水壁部2の側縁部2eに側部構造体B1、B2の溝部6cをスライドさせて嵌合し、正面構造体Aの外側部域5b、5b上に側部構造体B1、B2を組み付けて、図1に示す水害防止装置1を組み立てる。
そして、水害防止装置1前部の固定用孔4a、…にそれぞれアンカーボルトを挿通して、設置済みのアンカーに螺着して、水害防止装置1を通路の床面に据え付ける。
或いは、上記方法に代えて、まず、図3に示す正面構造体Aを設置箇所の床面に載置し、固定用孔4a、…にそれぞれアンカーボルトを挿通し設置済みのアンカーに螺着して、正面構造体Aを通路の床面に据え付ける。
その後、図3の矢印βに示すように、正面構造体Aの両側方から図5に示す側部構造体B1、B2を近付け、正面構造体Aの止水壁部2の側縁部2eに側部構造体B1、B2の溝部6cをスライドさせて嵌合し、正面構造体Aの両側部の外側部域5b、5b上に側部構造体B1、B2を組み付け、図1に示す水害防止装置1を組み立ててもよい。
このように、水害防止装置1がアンカーボルトを用いて通路の床面に据え付けられることにより、基盤ベース部4に加わるアンカーボルトの締着力により止水シール部5が変形して、水害防止装置1下面と通路の床面とが密着してシールされ、水害防止装置1下面と通路の床面間からの漏水が防止できる。
また、水害防止装置1の両側部の側壁止水シール部8、8がそれぞれ通路の壁面に押圧されることにより変形して、水害防止装置1両側部と通路の壁面間がシールされ、水害防止装置1両側部からの漏水を防止できる。
こうして、水害防止装置1がオフイスビルの通路に設置された場合、図1の矢印αに示すように、その前方からの洪水は、水害防止装置1の止水壁部2に堰き止められるとともに、水害防止装置1下面と通路の床面間からの漏水が止水シール部5のシール作用により防止され、また、水害防止装置1両側部と通路の壁面間からの漏水が側壁止水シール部8、8により防止され、建物内への浸水を防止することができる。
なお、上述の例では、単一の正面構造体Aを水害防止装置1として、オフイスビルの通路に設置した場合を説明したが、次に、複数の正面構造体Aを接続体C(図7参照)を介して互いに接続し水害防止装置1を任意の長さに設定して、屋外に設置する場合について説明する。
複数の正面構造体Aを並設した水害防止装置1を用いる場合、隣り合う正面構造体Aのうちの一方の正面構造体Aにおける止水壁部2の側縁部2eに接続体C(図7参照)の一方の溝C41をスライドさせて嵌合するとともに、隣り合う他方の正面構造体Aにおける止水壁部2の側縁部2eにこの接続体Cの他方の溝C42をスライドさせて嵌合する。 この作業を、互いに接続する正面構造体A間で繰り返して、任意の数の正面構造体Aを互いに接続し並設することができる。
こうして、接続した複数の正面構造体Aの両端部に位置する正面構造体A、Aの止水壁部2の側縁部2e、2eに、図5に示す側部構造体B1、B2の溝部6c、6cをそれぞれスライドして嵌合して、複数の正面構造体Aを並設した水害防止装置1が完成する。
なお、屋外に水害防止装置1を設置する場合は、アンカーボルトの代わりに杭を適宜、水害防止装置1における正面構造体Aの固定用孔4a、…を挿通させ地面に打ち込むことにより、水害防止装置1を地面に設置する。なお、杭の代わりにアンカーボルトを用いて設置することも可能であることは言うまでもない。
上記構成によれば、洪水等による浸水が水害防止装置1により堰き止められ、浸水による水害を防止できる。
また、単一の正面構造体Aをもつ水害防止装置1の据え付けは、正面構造体Aの両側部に側部構造体B1、B2を嵌合することにより組み付け、アンカーボルトまたは杭を固定用孔4a、…にそれぞれ挿通して締着または地面に打ち込むことにより、水害防止装置1を据付できるので、据付けが容易である。
また、任意の設置場所に据え付ける場合にも、任意の数の正面構造体Aを接続体Cを介して接続して任意の長さの水害防止装置1をアンカーボルト等により設置できるので、設置場所の広狭に拘らず、容易に設置できる。従って、任意の長さの水害防止装置1の据え付けを労力をかけることなく短時間で行なえる。
また、図8に示すように、正面構造体Aをステンレス鋼板等の金属板を折り返して、強度が必要な箇所は重ねて接着して形成すれば、容易に正面構造体Aを製造することが可能で、生産コストの低減を図れる。
また、止水シール部5は、基盤ベース部4下方の中央部5aに対して基盤ベース部4外側方の外側部域5b、5bを薄く形成するため、側部構造体B1、B2下面と正面構造体Aの基盤ベース部4下面間に段差が形成され、正面構造体Aと側部構造体B1、B2間のシール性が増加し、水漏れをより防止できる。
また、正面構造体Aにおける止水壁部2と水圧補強部3と基盤ベース部4とをそれぞれ別体に形成し、水圧補強部3を、止水壁部2の裏面に蝶番を介して取り付ければ、未使用時には、水圧補強部3を止水壁部2の裏面に畳んで平板状にして持ち運びでき、運搬が容易である。また、水害防止装置1として使用する場合は、水圧補強部3を止水壁部2の裏面から離し、基盤ベース部4の対応する凸部に係合して支持すればよいので設置が容易である。
また、水害防止装置1は、簡素かつ軽量な構成であることから、生産コストが低く、かつ、運搬にも便利である。
従って、洪水が起こった場合にも、少ない時間と労力で迅速に所定場所に設置することが可能であるとともに、浸水を確実に防止し得る軽量かつ簡素な構造の水害防止装置を実現できる。
1…水害防止装置、
2…止水壁部、
2e…止水壁部の側縁部、
3…水圧補強部、
4…基盤ベース部、
4a…固定手段、
5…止水シール部、
5b…外側部域、
6c…側部構造体の溝部、
7…側壁止水補強部、
8…側壁止水シール部、
A…正面構造体、
B1、B2…側部構造体、
C…接続体、
C41…溝(第1接続用溝部)、
C42…溝(第2接続用溝部)、
s…ステンレス鋼板(金属板)。
2…止水壁部、
2e…止水壁部の側縁部、
3…水圧補強部、
4…基盤ベース部、
4a…固定手段、
5…止水シール部、
5b…外側部域、
6c…側部構造体の溝部、
7…側壁止水補強部、
8…側壁止水シール部、
A…正面構造体、
B1、B2…側部構造体、
C…接続体、
C41…溝(第1接続用溝部)、
C42…溝(第2接続用溝部)、
s…ステンレス鋼板(金属板)。
Claims (5)
- 洪水等による浸水を防止する水害防止装置であって、
前方からの洪水に対して後方に行くに従い水平面に対して次第に高くなる傾斜面を有する止水壁部と、前記止水壁部を後方から支える水圧補強部と、前記止水壁部の下縁部および前記水圧補強部の下縁部を支持する基盤ベース部と、該基盤ベース部の下面に取り付けられ、設置面に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止するとともに該基盤ベース部の両外側方に延在する外側部域を有する止水シール部とを具える正面構造体と、
前記止水壁部の側縁部にスライドして嵌合する溝部と、前記止水壁部および前記基盤ベース部の側方に配置され側方からの漏水を防止する側壁止水補強部と、該側壁止水補強部の外側部に取り付けられ側壁に押圧されることにより変形してシールし漏水を防止する側壁止水シール部とを有し、前記止水シール部の外側部域上に配設される側部構造体と、
前記正面構造体を設置面に固定する固定手段とを
備えたことを特徴とする水害防止装置。 - 前記正面構造体における止水シール部の外側部域は、前記基盤ベース部下方の中央部より低い高さに形成されることを特徴とする請求項1に記載の水害防止装置。
- 側方に隣接する一対の前記正面構造体の止水壁部の側縁部にそれぞれスライドして嵌合する第1接続用溝部および第2接続用溝部を有する接続体をさらに具え、
前記正面構造体を前記接続体を介して複数接続した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水害防止装置。 - 前記正面構造体における止水壁部、水圧補強部、および基盤ベース部を金属板を折り返して接合して形成した
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の水害防止装置。 - 前記水圧補強部を、前記止水壁部の裏面に蝶番を介して取り付けた
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の水害防止装置。
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JP2011220008A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-04 | Kinoshita Industrial Co Ltd | 止水装置 |
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CN113404000A (zh) * | 2021-06-28 | 2021-09-17 | 刘文峰 | 一种挡水工程用便于快速安装的应急式防洪架 |
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