JP2000191579A - テルペン型ケトンの製造方法 - Google Patents

テルペン型ケトンの製造方法

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JP2000191579A
JP2000191579A JP37017998A JP37017998A JP2000191579A JP 2000191579 A JP2000191579 A JP 2000191579A JP 37017998 A JP37017998 A JP 37017998A JP 37017998 A JP37017998 A JP 37017998A JP 2000191579 A JP2000191579 A JP 2000191579A
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JP37017998A
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Takashi Hamazaki
高史 濱崎
Yoichi Kido
洋一 木戸
Takashi Onishi
孝志 大西
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Kuraray Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
    • C07C45/72Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 式(1) 【化1】 (式中、nは1以上の整数を表す)で示されるテルペン
型ケトンの工業的に有用な製造方法を提供する。 【解決手段】 式(2) 【化2】 (式中、nは1以上の整数を表す)で示される化合物を
エチニル化することによって式(3) 【化3】 (式中、nは上記定義のとおりである)で示される化合物
に変換し、得られた式(3)で示される化合物を、転位
反応によって該化合物中のα−アセチレンアルコール部
分をα,β−不飽和カルボニル構造に変換して式(4) 【化4】 (式中、nは上記定義のとおりである)で示される化合物
を得、次いで得られた式(4)で示される化合物を、塩
基性物質および水素添加触媒の存在下に、水素およびア
セトンと反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(1)
【0002】
【化7】
【0003】(式中、nは1以上の整数を表す)で示され
るテルペン型ケトンの製造方法に関する。本発明の製造
方法によって得られるテルペン型ケトンは、ビタミン
類、医薬、農薬等の合成中間体として有用である。
【0004】
【従来の技術】上記の式(1)で示されるテルペン型ケ
トンの一種であるフィトンはビタミンEやビタミンKと
いったビタミン類の合成中間体として有用な化合物であ
り、その製造方法は種々報告されているが、工業的実施
の観点から有用な方法として、6−メチル−5−ヘプテ
ン−2−オン等の炭素数が8であるテルペン型ケトンを
出発原料とし、該ケトンのカルボニル基を利用してイソ
プレンユニットに対応する5炭素の伸長を繰り返して行
い、次いで分子鎖中の炭素−炭素二重結合の水素添加を
行うことからなる方法が知られている。このような炭素
数が8であるテルペン型ケトンからフィトンを製造する
プロセスにあっては、5炭素伸長を如何にして容易且つ
安価に行うかが、そのプロセスの優位性を左右する重要
因子のーつとなる。
【0005】この点に関連して、従来のフィトンの製造
方法における5炭素の伸長方法としては、例えば、以下
に示す方法が知られている。 ビニルグリニヤール試薬と反応させるか、またはエチ
ニル化した後部分水素添加を行うことによってビニル化
を行い、分子鎖が2炭素伸長したアリル型アルコールに
変換した後、該アリル型アルコールをジケテンまたはア
セト酢酸エステルと反応させて該アリル型アルコールの
アセト酢酸エステルとし、引き続きキャロル転位を行う
方法( J. Chem. Soc., 704頁 (1940
年)、特公昭32−8616号公報、同49−2525
1号公報、英国特許第907142号明細書などを参
照)。 上記と同じ方法によってビニル化を行い、分子鎖が
2炭素伸長したアリル型アルコールとした後、該アリル
型アルコールを、メチルイソプロぺニルエーテルと反応
させて、該アリル型アルコールのイソプロペニルエーテ
ルとし、次いでクライゼン転位させる方法(特公昭40
−23328号公報などを参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記においての5炭
素伸長反応では、高価なジケテンまたはアセト酢酸エス
テルを使用するため製造コストが増大する。またの5
炭素伸長反応では、取り扱いの困難なメチルイソプロペ
ニルエーテルを過剰量使用する必要があり、反応操作が
煩雑である。このように、炭素数が8であるテルペン型
ケトンからフィトンを製造するプロセスでは、特に5炭
素の伸長を行う過程において原料価格、操作の煩雑さな
どの点において改良が望まれる点が認められる。
【0007】しかして、本発明は、炭素数が8であるテ
ルペン型ケトンから5炭素の伸長をくり返して行うこと
によりフィトンを製造する場合などに有用な、5炭素の
伸長を工業的に有利に実施することのできる、前記の式
(1)で示されるテルペン型ケトンの製造方法を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、式(2)
【0009】
【化8】
【0010】(式中、nは1以上の整数を表す)で示さ
れる化合物をエチニル化することによって式(3)
【0011】
【化9】
【0012】(式中、nは上記定義のとおりである)で示
される化合物に変換し、得られた式(3)で示される化
合物を、転位反応によって該化合物中のα−アセチレン
アルコール部分をα,β−不飽和カルボニル構造に変換
して式(4)
【0013】
【化10】
【0014】(式中、nは上記定義のとおりである)で示
される化合物を得、次いで得られた式(4)で示される
化合物を、アルカリ水溶液および水素添加触媒の存在下
に、水素およびアセトンと反応させることからなる、式
(1)
【0015】
【化11】
【0016】(式中、nは上記定義のとおりである)で示
される化合物の製造方法を提供することによって解決さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のテルペン型ケトンの製造
方法は、式(2)で示される化合物に対し、 i)該式(2)で示される化合物をエチニル化する工
程、 ii)工程i)で得られる化合物のα−アセチレンアルコ
ール部分を転位反応によりα,β−不飽和カルボニル構
造に変換する工程、 iii)工程ii)で得られる化合物を、アルカリ水溶液およ
び水素添加触媒の存在下に、水素およびアセトンと反応
させる工程からなる5炭素伸長操作を施すことを特徴と
する。
【0018】以下、工程i)〜iii)について順に説明す
る。 工程i)本工程では、式(2)で示される化合物をエチ
ニル化することによって式(3)で示される化合物に変
換する。エチニル化は、例えば、米国特許第3,08
2,260号明細書、同3,496,240号明細書、
特開昭50−59308号公報に記載された方法などの
公知の方法によって行うことができる。また、小スケー
ルでエチニル化反応を行う場合には、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属のアセチリドを用いる
方法(Org. Synth., 3 , 416 (1955)参照) またはエチニ
ルグリニヤール試薬を用いる方法(0rg. Synth., 4 , 79
2 (1963)参照) を利用することもできる。なお、工業的
スケールでエチニル化反応を行う場合には、式(3)で
示される化合物を安価に製造でき且つ反応の後処理が容
易である点で、強塩基性触媒の存在下でアセチレンによ
り直接的にエチニル化する方法が適している。この方法
は、耐圧容器内で、ナトリウムやカリウム等のアルカリ
金属の強塩基性化合物(例えば、アルカリ金属の水酸化
物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属アミド
等)が触媒量存在する条件下、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、メチルエチルエーテル、アニソール、ジオキ
サン等の反応を阻害しない有機溶媒もしくは液体アンモ
ニアまたはこれらの混合溶媒中に、式(2)で示される
化合物と、その1モルに対し通常1〜10モルとなる量
のアセチレンを−30〜30℃で1〜20時間反応さ
せ、その後に耐圧容器外へアセチレンを排出し、残留物
として式(3)で示される化合物を得る方法である。こ
の際アルカリ金属の強塩基性化合物は式(2)で示され
る化合物1モルに対して、通常0.05〜10モルの割
合で使用される。反応終了後、必要に応じ、反応混合物
から蒸留などの常法に従って式(3)で示される化合物
を単離することができる。
【0019】工程ii)本工程では、工程i)で得られた式
(3)で示される化合物を、そのα−アセチレンアルコ
ール部分を転位反応によりα,β−不飽和カルボニル構
造とすることにより、式(4)で示される化合物に変換
する。転位反応は、例えば、フランス特許第1,55
4,805号明細書、特開昭62−238228号公
報、またはJ. Chem. Soc., Chem. Commun., 1201 (199
7) 等に記載された方法などの公知の方法によって実施
することができる。すなわち、式(3)で示される化合
物を、触媒の存在下に加熱することにより式(4)で示
される化合物を製造することができる。
【0020】上記において触媒としては、例えば、塩
酸、硫酸等の無機酸;酢酸、4−メチル安息香酸等の有
機酸;バナジウム、モリブデンまたはタングステンの酸
化物;チタン化合物と1価の銅または銀化合物からなる
触媒など種々のものが使用可能であるが、反応選択性の
観点から、チタン化合物と1価の銅または銀化合物から
なる触媒が好ましい。
【0021】チタン化合物としては、例えば、チタン酸
イソプロピル、チタニウムテトラブトキシド、ジアセチ
ルアセトナトチタニウムジブトキシド〔Ti(OBu)
2(acac)2 〕、ジアセチルアセトナトチタニウム
オキシド〔O=Ti(acac)2 〕、四塩化チタン、
ビスシクロペンタジエニルチタニウムジクロリドなどが
挙げられる。また、1価の銅化合物としては、例えば、
塩化第一銅、臭化第一銅 ヨウ化第一銅などのハロゲン
化第一銅;酢酸銅などが挙げられ、銀化合物としては、
例えば、酢酸銀、トリフルオロ酢酸銀などが挙げられ
る。チタン化合物と1価の銅または銀化合物の比率は特
に制限されるものではないが、通常、前者/後者=1/
10〜10/1(モル比)の範囲である。なお、チタン
化合物と1価の銅または銀化合物からなる触媒を使用す
る場合、例えば、クロトン酸、4−メチル安息香酸など
の有機酸を助触媒として使用することが、反応速度を高
める上で好ましい。かかる助触媒の使用量は、チタン化
合物1モルに対し通常0.01〜100モル、好ましく
は0.05〜20モルの範囲である。
【0022】触媒の使用量は、使用する触媒の種類によ
って異なるので一概に規定できないが、チタン化合物と
1価の銅または銀化合物からなる触媒を使用する場合、
式(3)で示される化合物1モル当たり、通常0.00
1〜0.5モルの範囲内である。
【0023】転位反応は、通常溶媒の存在下に実施され
る。使用可能な溶媒としては、例えば、ジクロロエタ
ン、ジクロロベンゼン、アニソール、ニトロベンゼン、
N−メチルピロリドン、安息香酸メチル、シクロヘキサ
ノン等が挙げられる。溶媒の使用量は、通常、式(3)
で示される化合物に対し、100倍重量以下である。
【0024】転位反応は、通常、80〜180℃、好ま
しくは100〜140℃の範囲の温度で実施される。ま
た、転位反応は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気
下で実施することが好ましい。
【0025】反応終了後、必要に応じ、反応混合物から
蒸留等の常法に従って式(4)で示される化合物を分離
取得することができる。
【0026】工程iii)本工程では、工程ii)で得られた
化合物を塩基性物質及び水素添加触媒の存在下で、水素
およびアセトンと反応させることにより式(1)で示さ
れる化合物に変換する。アセトンの使用量は、式(4)
で示される化合物1モルに対して通常0.5〜10モ
ル、好ましくは0.8〜2モルの範囲内である。また、
本工程において使用される塩基性物質としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属の水酸化物;水酸化バリウム、水酸化カルシウム等の
アルカリ土類金属の水酸化物;炭酸カリウム等のアルカ
リ金属の炭酸塩;1,5−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデセン−5(DBU)、ピペリジン等のアミン
類等を挙げることができる。これらは、一種類のものを
使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0027】上記の塩基性物質はそのままの状態で使用
することもできるが、水溶液としても使用できる。本工
程では、上記の塩基性物質の中でも、アルカリ金属の水
酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物を使用するこ
とが好ましく、その使用形態は、通常0.5〜50重量
%の水溶液、好ましくは1〜5重量%の水溶液である。
【0028】塩基性物質の使用量は、式(4)で示され
る化合物1モルに対して通常0.001〜0.2モルで
あるが、反応速度及び製造コストの観点から、式(4)
で示される化合物1モルに対し0.01〜0.1モルで
あることが好ましい。
【0029】本工程に用いる水素添加触媒としては、一
般に、接触水素添加反応に用いられる触媒、中でも、
α,β−不飽和カルボニル化合物の炭素−炭素二重結合
を選択的に水素添加する際に用いられる触媒を使用する
ことができ、例えば、パラジウム、ロジウム、ニッケル
または白金を活性成分とする触媒を挙げることができ
る。これらの水素添加触媒の形態としては、金属そのも
の;金属酸化物あるいは他の金属との合金;活性炭、ア
ルミナ、シリカゲル、ケイソウ土などの担体に担持させ
たもののいずれであってもよい。これらの中でも、パラ
ジウムカーボン、パラジウムアルミナ、ラネーニッケ
ル、白金カーボン等が好ましく、パラジウムカーボン、
パラジウムアルミナ等がより好ましい。
【0030】水素添加触媒の使用量は、式(4)で示さ
れる化合物1重量部に対して通常0.0001〜0.1
重量部であり、反応速度および目的とする式(1)で示
される化合物の製造コストの観点から、式(4)で示さ
れる化合物1重量部に対して0.0003〜0.03重
量部であることが好ましい。
【0031】本工程においても溶媒の使用は必ずしも必
要ではないが、反応に悪影響を及ぼさない限り溶媒を使
用しても差し支えない。使用可能な溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロ
パノール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタ
ノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジブチルエーテル等のエーテル類;ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
炭化水素類などが挙げられる。
【0032】本工程の具体的な反応操作としては、所定
の反応温度範囲内且つ水素雰囲気下で、式(4)で示さ
れる化合物、アセトン、塩基性物質および水素添加触媒
を、汎用的な装置を用いて混合するという操作を挙げる
ことができる。この場合、反応に供する各成分の混合順
序や混合速度については特に制限はなく、反応に供する
全ての成分、即ち、式(4)で示される化合物、アセト
ン、塩基性物質及び水素添加触媒を一度に混合してもよ
く、あるいは式(4)で示される化合物、アセトンおよ
び塩基性物質のうち1つあるいは2つを水素添加触媒と
ともに反応容器に仕込み、残りの成分を反応容器内に連
続的に添加してもよい。ここで、「連続的に添加」と
は、添加すべき成分を複数回に分けて添加することを包
含する。特に、各成分の混合方法として、反応の暴走を
抑止するために、水素添加触媒をアセトンに懸濁させた
懸濁液中に塩基性物質と式(4)で示される化合物とを
それぞれ連続的に添加することが好ましい。
【0033】反応温度は、通常20〜180℃の範囲内
であるが、反応速度を実用的な速さとするためには、4
0〜140℃の範囲であることが好ましい。反応に要す
る時間は、使用する塩基性物質の種類、濃度や反応温度
等により異なるが、前述したように水素添加触媒をアセ
トンに懸濁させた懸濁液中に塩基性物質と式(4)で示
される化合物をそれぞれ連続的に添加する場合には、通
常、塩基性物質と式(4)で示される化合物の添加に要
する時間として0.5〜10時間、添加終了後の追込み
時間として0〜10時間である。なお、塩基性物質と式
(4)で示される化合物の添加中および反応の追い込み
中は、反応混合物の攪拌を十分に行うことが望ましい。
【0034】本発明において、水素は、式(4)で示さ
れる化合物、アセトン、塩基性物質及び水素添加触媒の
混合物の表面に接触させればよいが、その混合物中に導
入(バブリング)しても良い。反応系中の水素の圧力
は、通常1〜100気圧の範囲であるが、1〜10気圧
の範囲とすることが好ましい。
【0035】反応終了後、目的の式(1)で示される化
合物は、例えば、a)反応混合物から水素添加触媒を濾過
あるいは遠心分離等によって除いた後の反応液から水層
を分離除去し、残りの有機層を蒸留する方法や、b)反応
混合物から水素添加触媒を濾別し、濾液から目的とする
式(1)で示される化合物を有機溶媒によって抽出し、
得られた有機層から有機溶媒を常圧または減圧下に留去
する方法、などの一般的な手法により単離することがで
きる。なお、上記において抽出に使用する有機溶媒とし
ては、例えば、トルエン、ベンゼン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンなどの炭化水素溶媒;塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭
化水素溶媒などが使用できる。
【0036】かくして得られた式(1)で示される化合
物は、減圧蒸留、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
等の常法によりさらに純度を高めることができる。
【0037】以上説明したように、工程i)〜iii)によ
り、式(2)で示される化合物は、その炭素骨格におい
て、イソプレンの炭素−炭素二重結合が飽和されてなる
構造の炭素数5のユニットが伸長され、式(1)で示さ
れる化合物に変換される。かくして得られた式(1)で
示される化合物は、式(2)においてnが1増加した化
合物であり、工程i)〜iii)に従う5炭素伸長を施すこ
とにより、さらに炭素鎖を伸ばすことができる。このよ
うにして、式(2)で示される化合物に対して、工程
i)〜iii)に従う5炭素伸長操作をm回施すことにより
式(5)
【0038】
【化12】
【0039】で示される化合物を得ることができる。な
お、出発原料として使用される式(2)で示される化合
物において、nが1に対応する化合物は6−メチルヘプ
タン−2−オンであり、例えば、欧州特許出願公開第8
16327号明細書、特開平8−333295号公報な
どに記載された公知の方法に従って製造することができ
る。
【0040】本発明の製造方法に従って得られる式
(1)で示される化合物は、6,10−ジメチル−2−
ウンデカノン(式(1)においてn=1に相当する化合
物)、6,10,14−トリメチル−2−ペンタデカノ
ン(式(1)においてn=2に相当する化合物)、6,
10,14,18−テトラメチル−2−ノナデカノン
(式(1)においてn=3に相当する化合物)などであ
るが、これらは医薬、農薬等の合成中間体として使用可
能な化合物である。例えば、上記の6,10,14−ト
リメチル−2−ペンタデカノンはフィトンともよばれ、
上記の欧州特許出願公開第816,327号明細書に記
載された方法、すなわちビニルグリニヤール試薬と反応
させるか、エチニル化した後に部分水素添加する方法に
従って、ビタミンEの合成原料であるイソフィトールへ
と変換される。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
【0042】参考例1 攪拌機を備えた内容積1リットルのステンレス製オート
クレーブにアセトン122.0g (2.1モル) を仕込
み、窒素雰囲気下10%パラジウムカーボン(水素添加
触媒)0.51gを加えた。オートクレーブの内温を1
15℃まで昇温したところ、オートクレーブの内圧は約
4Kg/cm2(ゲ−ジ圧)となった。その後、オート
クレーブ内に水素を導入し、オートクレーブ内の圧力を
7Kg/cm2(ゲージ圧)とし[水素の分圧:3Kg
/cm2]、次いで2%水酸化ナトリウム水溶液60.
0g(0.03モル)および3−メチルブタナール17
2.2g (2.0モル) を、それぞれフイードポンプを
用いて上記で得られた混合物中に3時間かけて連続的に
添加した。水酸化ナトリウム水溶液と3−メチルブタナ
ールの添加の間、反応混合物の液温を110〜120℃
に保持するとともに、反応で消費された分の水素をオー
トクレーブに供給し、オートクレーブ内の圧力を7Kg
/cm2(ゲージ圧)に維持した。水酸化ナトリウム水
溶液と3−メチルブタナールの添加終了後、反応混合物
の温度を上記の範囲に保ったまま1.5時間攪拌を続け
て反応を追込んだ後、室温まで冷却した。
【0043】反応混合物からパラジウムカーボンを濾過
により除去した後、二層に分離した濾液から有機層を分
離し、ガスクロマトグラフィー〔カラム:シリコンDC
QF−1(ガスクロ工業(株)社製)、カラム温度6
0→200℃ (昇温速度:5℃/分) 〕で分析したとこ
ろ、有機層252.9g中に6−メチル−2−へプタノ
ンが223.3g(3−メチルブタナール基準での収
率:87.1%)含まれていることが分かった。なお、
3−メチルブタナールの転化率は97.9%であり、6
−メチル−2−ヘプタノンへの選択率は89.0%であ
った。上記で得られた有機層252.9gを減圧下で蒸
留することにより、6−メチル−2−ヘプタノン (沸点
=103℃/100mmHg) を210.1g得た。
【0044】実施例1 工程i)内容積3リットルのオートクレーブに、40%
水酸化カリウム水溶液15g(107ミリモルの水酸化
カリウムを含有する) を仕込み、さらに液体アンモニア
530g(31モル)とアセチレン87g(3.3モ
ル)をオートクレーブに導入した。その後内温を4〜6
℃に保ち、参考例1で得られた6−メチル−2−へプタ
ノン210g(1.64モル) をオートクレーブ中に導
入し、反応を開始させた。4〜6℃で2時間反応させた
後、25%硫酸アンモニウム水溶液34gをオートクレ
ーブ中に導入して反応を停止させ、その後内温を室温ま
で徐々に上げながら、アンモニアをオートクレーブの外
部へ排出した。
【0045】次に、へキサン100gおよび水200g
を反応容器に加え、抽出処理、続いて水洗処理を行うこ
とにより、3,7−ジメチル−1−オクチン−3−オー
ルを含むへキサン溶液を得た。得られたへキサン溶液を
減圧下に濃縮することにより、粗3,7−ジメチル−1
−オクチン−3−オールを256g得た。ガスクロマト
グラフィー分析(カラム:PEG−20M(商品名、ガ
スクロ工業(株)社製、長さ:3m)、カラム温度:1
40℃)の結果、6−メチル−2−ヘプタノンの転化率
は95%であることが分かった。
【0046】工程ii)攪拌機を備えた内容積3リットル
の反応容器に、上記で得た粗3,7−ジメチル−1−オ
クチン−3−オール256g、ジクロロベンゼン420
g、チタン酸イソプロピル3.6g(13ミリモル)、
塩化第一銅1.3g(13ミリモル)およびクロトン酸
6.6g(76ミリモル)を窒素雰囲気下に仕込み、1
30℃に加熱した。同温度で2時間攪拌した後、反応混
合物を20℃まで冷却した。反応混合物を減圧下(1T
orr)で、最高温度100℃に加熱して蒸留し、得ら
れた留出物を減圧下 (5Torr) で加熱(最高温度6
0℃)しながら低沸点成分を留去し、残留物179gを
得た。ガスクロマトグラフィー分析(キャピラリーカラ
ム:CBP−1(商品名、島津製作所社製、カラム長
さ:50m)、カラム温度:50→220℃、昇温速度
5℃/分)の結果、この残留物は3,7−ジメチル−2
−オクテナールを99% (6−メチル−2−へプタノン
からの収率:70%) 含有していることが分かった。
【0047】工程iii)攪拌機を備えた内容積2リットル
のオートクレーブにアセトン70g (1.2モル) を仕
込み、窒素雰囲気下10%パラジウムカーボン(水素添
加触媒)0.31gを加えた。オートクレーブの内温を
115℃まで昇温した後、オートクレーブ内に水素を導
入し、オートクレーブ内の圧力を7Kg/cm2とし、
次いで2%水酸化ナトリウム水溶液35g(18ミリモ
ル)および上記で得た残留物(3,7−ジメチル−2−
オクテナール)179g(1.15モル)を、それぞれ
フィードポンプを用いてオートクレーブ中に3時間かけ
て連続的に添加した。水酸化ナトリウム水溶液と3,7
−ジメチル−2−オクテナールの添加の間、反応混合物
の液温を110〜120℃に保持するとともに、反応で
消費された分の水素をオートクレーブに供給してオート
クレーブ内の圧力を7Kg/cm2(ゲージ圧)に維持
した。水酸化ナトリウム水溶液と3,7−ジメチル−2
−オクテナールの添加終了後、反応混合物の温度を上記
の範囲に保ったまま1.5時間攪拌を続けて反応を追込
んだ後、室温まで冷却した。
【0048】反応混合物からパラジウムカーボンを濾過
により除去した後、二層に分離した濾液から有機層を分
離取得し、ガスクロマトグラフィー(キャピラリーカラ
ム:CBP−1、カラム温度:50→220℃、昇温速
度5℃/分)で分析したところ、有機層268g中に
6,10−ジメチル−2−ウンデカノンが176g
(3,7−ジメチル−2−オクテナール基準での収率:
77%)含まれていることが分った。なお、3,7−ジ
メチル−2−オクテナールの転化率は98%であり、
6,10−ジメチル−2−ウンデカノンへの選択率は7
9%であった。上記で得られた有機層268gを減圧下
で蒸留することにより、6,10−ジメチル−2−ウン
デカノン (沸点:82℃/1Torr) を158g得
た。
【0049】実施例2 工程i)内容積2リットルのオートクレーブに、40%
水酸化カリウム水溶液6.8g(49ミリモルの水酸化
カリウムを含有する)を仕込み、さらに、液体アンモニ
ア290g(17モル)とアセチレン52g(2.0モ
ル)をオートクレーブ中に導入した。その後内温を4〜
6℃に保ち、実施例1で得られた6,10−ジメチル−
2−ウンデカノン158g(0.80モル) をオートク
レーブ中に導入し、反応を開始させた。4〜6℃で10
5分間反応させた後、25%硫酸アンモニウム水溶液1
5.3gをオートクレーブ中に導入して反応を停止さ
せ、その後内温を室温まで徐々に上げながら、アンモニ
アをオートクレーブの外部へ排出した。
【0050】次に、へキサン80gおよび水160gを
反応容器に加え、抽出処理、続いて水洗処理を行うこと
により、3,7,11−トリメチル−1−ドデシン−3
−オールを含むヘキサン溶液を得た。へキサンを減圧下
に留去し、粗3,7,11−トリメチル−1−ドデシン
−3−オール177gを得た。ガスクロマトグラフィー
による分析(キャピラリーカラム:CBP−1、カラム
温度:50→220℃、昇温速度5℃/分)の結果、
6,10−ジメチル−2−ウンデカノンの転化率は9
6.0%であることが分った。
【0051】工程ii)攪拌機を備えた内容積2リットル
の反応容器に、上記で得た粗3,7,11−トリメチル
−1−ドデシン−3−オール177g、ジクロロベンゼ
ン290g、チタン酸イソプロピル1.7g(6.0ミ
リモル)、塩化第一銅0.63g(6.4ミリモル) お
よびクロトン酸3.2g(37ミリモル)を窒素雰囲気
下に仕込み、130℃に加熱した。同温度で2時間攪拌
した後、反応混合物を20℃まで冷却した。反応混合物
を減圧下(1Torr)で、最高温度130℃に加熱し
て蒸留し、得られた留出物を減圧下 (4Torr) で加
熱(最高温度104℃)しながら低沸点成分を留去し、
残留物124gを得た。ガスクロマトグラフィー分析
(キャピラリーカラム:CBP−1、カラム温度:50
→220℃、昇温速度5℃/分)の結果、この残留物は
3,7,11−トリメチル−2−ドデセナールを98%
(6,10−ジメチル−2−ウンデカノンからの収率:
69%) 含有していることが分かった。
【0052】工程iii)攪拌機を備えた内容積1リットル
のオートクレーブにアセトン33g (0.57モル) を
仕込み、窒素雰囲気下10%パラジウムカーボン(水素
添加触媒)0.14gを加えた。オートクレーブの内温
を115℃まで昇温した後、オートクレーブ内に水素を
導入し、オートクレーブ内の圧力を7Kg/cm2
し、次いで2%水酸化ナトリウム水溶液16g(8ミリ
モルの水酸化ナトリウムを含有する)および上記で得た
残留物(3,7,11−トリメチル−2−ドデセナー
ル)124g(0.54モル)を、それぞれフィードポ
ンプを用いてオートクレーブ中に3時間かけて連続的に
添加した。水酸化ナトリウム水溶液と3,7,11−ト
リメチル−2−ドデセナールの添加の間、反応混合物の
液温を110〜120℃に保持するとともに、反応で消
費された分の水素をオートクレーブに供給してオートク
レーブ内の圧力を7Kg/cm2(ゲージ圧)に維持し
た。水酸化ナトリウム水溶液と3,7,11−トリメチ
ル−2−ドデセナールの添加終了後、反応混合物の温度
を上記の範囲に保ったまま1.5時間攪拌を続けて反応
を追込んだ後、室温まで冷却した。
【0053】反応混合物からパラジウムカーボンを濾過
により除去した後、二層に分離した濾液から有機層を分
離取得し、ガスクロマトグラフィー(キャピラリーカラ
ム:CBP−1、カラム温度:50→220℃、昇温速
度5℃/分)で分析したところ、有機層180g中にフ
ィトン(6,10,14−トリメチル−2−ペンタデカ
ノン)が106g(3,7,11−トリメチル−2−ド
デセナール基準での収率:73%)含まれていることが
分った。なお、3,7,11−トリメチル−2−ドデセ
ナールの転化率は97%であり、フィトンへの選択率は
75%であった。上記で得られた有機層180gを減圧
下で蒸留することにより、フィトン (沸点:120℃/
1Torr) を84g得た。
【0054】参考例2 i)内容積が3リットルのオートクレーブに、40%水
酸化カリウム水溶液6.2g(44ミリモルの水酸化カ
リウムを含有する)を仕込み、さらに液体アンモニア2
70g(16モル)とアセチレン37g(1.4モル)
をオートクレーブに導入した。その後内温を4〜6℃に
保ち、実施例2で得られたフィトン84g(0.31モ
ル) をオートクレーブ中に導入し、反応を開始させた。
4〜6℃で2.5時間反応させた後、25%硫酸アンモ
ニウム水溶液14gをオートクレーブ中に導入して反応
を停止させ、その後内温を室温まで徐々に上げながら、
アンモニアをオートクレーブの外部へ排出した。
【0055】次に、へキサン80gおよび水120gを
反応容器に加え、抽出処理、続いて水洗処理を行うこと
により、3,7,11,15−テトラメチル−1−ヘキ
サデシン−3−オールを含むヘキサン溶液を得た。へキ
サンを減圧下に留去し、粗3,7,11,15−テトラ
メチル−1−ヘキサデシン−3−オール91gを得た。
ガスクロマトグラフィーによる分析(キャピラリーカラ
ム:CBP−1、カラム温度:50→220℃、昇温速
度5℃/分)の結果、フィトンの転化率は91%である
ことが分った。
【0056】ii)オートクレーブに、上記で得られた粗
3,7,11,15−テトラメチル−1−へキサデシン
−3−オール91g、へキサン55.6gおよびパラジ
ウム/リンドラー触媒0.12gを仕込み、水素加圧下
〔3〜4Kg/cm2(ゲージ圧)〕、反応温度30〜
60℃で8時間反応させた。触媒を濾過によって除去し
た後、得られた濾液からへキサンを減圧下に留去し、粗
イソフィトール104gを得た。ガスクロマトグラフィ
ーによる分析〔カラム:DC−550(商品名、ガスク
ロ工業(株)社製、カラム長さ:3m)、カラム温度:
160℃およびカラム:PEG−20M(商品名、ガス
クロ工業(株)社製、カラム長さ:3m)、カラム温
度:215℃〕の結果、3,7,11,15−テトラメ
チル−1−へキサデシン−3−オールの転化率は100
%であることが分かった。
【0057】得られた粗イソフィトール104gに、ナ
トリウムメトキシドのメタノール溶液(濃度:28%)
0.02gを加えて、150℃で1時間加熱し、未反応
の3,7,11,15−テトラメチル−1−へキサデシ
ン−3−オールを分解した後に、単蒸発により、沸点が
103〜135℃(0.5〜0.7mmHg)の留分を
83g得た。更に精製蒸留(0.15〜0.2mmH
g、115〜120℃)を行い、イソフィトールを50
g得た。このものは、ガスクロマトグラフィーによる分
析〔カラム:FFAP(商品名、ガスクロ工業(株)社
製、カラム長さ:4m)、カラム温度:195℃〕の結
果、イソフィトールを99%含有していることが分かっ
た。 (フィトンからの単離収率:54%)
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、式(1)で示される化
合物を効率的に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC11 AC22 AC41 AC44 AC45 BA02 BA05 BA06 BA10 BA12 BA14 BA21 BA24 BA25 BA29 BA30 BA32 BA34 BA55 BA61 BA66 BA69 BB12 BB15 BB16 BB18 BB20 BB23 BB25 BB30 BC10 BC11 BC31 BC34 4H039 CA19 CA31 CA60 CA61 CB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(2) 【化1】 (式中、nは1以上の整数を表す)で示される化合物を
    エチニル化することによって式(3) 【化2】 (式中、nは上記定義のとおりである)で示される化合物
    に変換し、得られた式(3)で示される化合物を、転位
    反応によって該化合物中のα−アセチレンアルコール部
    分をα,β−不飽和カルボニル構造に変換して式(4) 【化3】 (式中、nは上記定義のとおりである)で示される化合物
    を得、次いで得られた式(4)で示される化合物を、塩
    基性物質および水素添加触媒の存在下に、水素およびア
    セトンと反応させることからなる、式(1) 【化4】 (式中、nは上記定義のとおりである)で示される化合物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 式(2) 【化5】 (式中、nは1以上の整数を表す)で示される化合物に対
    し、(i)エチニル化反応により末端のアセチル基(−
    COCH3 )を1−ヒドロキシ−1−メチル−2−プロ
    ピニル基に変換し、次いで(ii)転位反応により該1−ヒ
    ドロキシ−1−メチル−2−プロピニル基を1−メチル
    −3−オキソ−1−プロペニル基に変換し、さらに(ii
    i) 塩基性物質および水素添加触媒の存在下における水
    素およびアセトンとの反応により該1−メチル−3−オ
    キソ−1−プロペニル基を1−メチル−5−オキソヘキ
    シル基に変換することからなる5炭素伸長操作をm回
    (mは1以上の整数を表す) 施すことからなる、式
    (5) 【化6】 (式中、mおよびnは上記定義のとおりである)で示され
    る化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 nが1であり、mが2である請求項2記
    載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113880691A (zh) * 2021-09-27 2022-01-04 四川众邦制药有限公司 一种合成三甲基十二炔醇的方法

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