JP2000191433A - パック化粧料 - Google Patents
パック化粧料Info
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Abstract
いても経時における保存安定性に優れ、且つ、美白効果
及び良好な使用感を有する被膜形成型のパック化粧料を
提供する。 【解決手段】(a)ポリビニルアルコール 5〜20重
量%、(b)水溶性L−アスコルビン酸誘導体 0.5
〜5重量%、(c)有機酸塩 0.1〜3重量%、
(d)水膨潤性粘土鉱物 0.1〜10重量%、(e)
精製水 20〜94重量%を含有することを特徴とする
パック化粧料。
Description
酸誘導体の存在下においても経時における保存安定性に
優れ、且つ、美白効果及び良好な使用感を有する被膜形
成型のパック化粧料に関する。
定時間被覆し、この間に水分を皮膚に補給したり、皮下
からの水分の蒸発を抑えて肌を柔軟にする効果を付与す
るものとして市販されている。形態としては、塗布後の
乾燥によりフィルムを形成し、これをはがし取るピール
オフタイプ、クリーム状又は泥状で塗布後拭き取り又は
洗い流すタイプ、不織布にローションを含浸させたタイ
プ等がある。この中でも、ピールオフタイプのパック
は、被膜形成剤の吸着効果により皮膚に付着した汚れや
古い角質層を取り除く清浄効果をも兼ね備えており、そ
の代表的な被膜形成剤として、ポリビニルアルコールが
挙げられる。
ルコールは、優れた被膜形成能を持つ反面、この水溶液
は経時的にpHが低下するという欠点を有していた。一
方、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン
酸リン酸マグネシウム等の水溶性L−アスコルビン酸誘
導体は、従来より美白化粧料に汎用されているものの、
これらは、その性質上酸性pH域での安定性に劣るもの
であった。そのため、ポリビニルアルコールを用いたパ
ック化粧料には、安定に水溶性L−アスコルビン酸誘導
体を配合できないのが現状であった。従って、安定に水
溶性L−アスコルビン酸誘導体を配合し、優れた美白効
果を有するパック化粧料の開発が望まれていた。
事由に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアルコ
ールと水溶性L−アスコルビン酸誘導体を配合したパッ
ク化粧料において、有機酸塩と水膨潤性粘土鉱物を配合
し、pHをコントロールすることにより、上記課題を解
決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
(e); (a)ポリビニルアルコール 5〜20重量% (b)水溶性L−アスコルビン酸誘導体 0.5〜5重
量% (c)有機酸塩 0.1〜3重量% (d)水膨潤性粘土鉱物 0.1〜10重量% (e)精製水 20〜94重量% を含有することを特徴とするパック化粧料である。さら
に、上記必須成分に加え、成分(f)として粉体を0.
1〜15重量%含有することを特徴とするパック化粧料
である。以下、本発明をさらに詳述する。
リビニルアルコールは、化粧品原料として公知のもので
あり、ピールオフタイプのパック化粧料に多く用いられ
ているものである。ポリビニルアルコールの具体例とし
ては、PVA−117、124、205(以上クラレ社
製)、ゴーセノールE−05、25、30(以上日本合
成化学工業社製)等が挙げられる。本発明においては、
目的に応じてこれらのポリビニルアルコールの一種又は
二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
は、5〜20重量%(以下、単に「%」と記す)であ
り、より好ましくは、7〜15%である。成分(a)の
配合量が5%未満では、被膜形成性が不充分であり、ピ
ールオフしにくいものとなる。また、20%を超えて配
合すると、粘度が高くなるため使用するに際し塗りにく
い等の欠点がでてしまう。
−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸
ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコ
ルビン酸マグネシウム等のL−アスコルビン酸塩、L−
アスコルビン酸リン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸
リン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸リン酸カルシ
ウム等のL−アスコルビン酸リン酸塩、L−アスコルビ
ン酸硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸マグネシ
ウム、L−アスコルビン酸硫酸カルシウム等のL−アス
コルビン酸硫酸塩等が挙げられる。本発明においては、
目的に応じてこれらの水溶性L−アスコルビン酸誘導体
の一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることがで
きる。
は、0.5〜5%であり、より好ましくは、1〜4%で
ある。成分(b)の配合量が0.5%未満であると、充
分な美白効果が期待できない。また、5%を超えて配合
しても、水溶性L−アスコルビン酸誘導体による更なる
美白効果の向上は期待できない。
としては、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石
酸、ピロリドンカルボン酸、グルコン酸等の有機酸のカ
リウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩等が挙げられ
る。本発明においては、目的に応じてこれらの有機酸塩
の一種又は二種以上を適宜組み合わせて用いることがで
きる。これらの中でも特に好ましくは、クエン酸ナトリ
ウムである。
は、0.1〜3%であり、より好ましくは、0.5〜2
%である。成分(c)の配合量が0.1%未満である
と、水溶性L−アスコルビン酸誘導体の溶解性をコント
ロールすることができない。また、3%を超えて配合す
ると、ゲル化を生じ、塗り難くなる等、安定性上並びに
使用性上好ましくない。
粘土鉱物は、ケイ酸マグネシウム・アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム・ナトリウムを主成分とするものであ
り、一般的にはモンモリロナイト、ヘクトライト、サポ
ナイト等が挙げられ、これらは天然品又は合成品のいず
れであってもよい。市販品としては、クニピア、スメク
トン(以上クニミネ工業社製)、ビーガム(バンダービ
ルト社製)等が例示される。本発明においては、目的に
応じてこれらの水膨潤性粘土鉱物の一種又は二種以上を
適宜組み合わせて用いることができる。
は、0.1〜10%であり、より好ましくは、0.2〜
7%である。成分(d)の配合量が0.1%未満である
と、水溶性L−アスコルビン酸誘導体の安定性をコント
ロールすることができない。また、10%を超えて配合
すると、粘度が高くなり使用に際し塗りにくくなって使
用感が悪化するとともに、形成された被膜が弱くなって
しまう。
配合量は、20〜94%であり、より好ましくは、30
〜80%である。
須成分に加え、更に成分(f)として粉体を配合するこ
とにより、パック化粧料の肌への密着感を向上し、美白
効果を高めることが出来、より良好なものとなる。本発
明で用いられる成分(f)の粉体としては、無機粉体、
有機粉体、色素等の化粧品原料として一般に用いられる
ものを配合することができる。例えば、酸化チタン、酸
化亜鉛、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、白雲
母、合成雲母、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸バリウム、シリカ、硫酸バリウム、リン酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム、窒化ホウ素、酸化鉄、ナイロ
ン、ポリエチレン末、ポリスチレン末、ポリメタクリル
酸アルキル粉末、セルロース末、ウレタン末、トリメチ
ルシルセスキオキサン粉末等が挙げられる。さらにこれ
らの粉体に疎水化等の表面処理をしたものも含まれる。
本発明においては、目的に応じてこれらの粉体の一種又
は二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
は、0.1〜15%が好ましく、より好ましくは、0.
5〜10%である。上記範囲内で成分(f)の粉体を配
合することによって、前述した肌への密着感並びに美白
効果がより良好なものとなる。
の他に、化粧料に配合される成分、例えば、油剤、界面
活性剤、染料、水溶性高分子、紫外線吸収剤、保湿剤、
防腐剤、香料、各種薬剤等を本発明の効果を妨げない範
囲で配合することができる。
明するが、本発明はこれらにより何等限定されるもので
はない。
化粧料 下記表1に示す組成のパック化粧料を製造し、保存安定
性と使用感、美白効果について評価した。
セットし、分離等の外観変化の有無を目視にて観察し
た。 [評価] ◎:まったく外観変化が認められない。 ○:ほとんど外観変化が認められない。 △:分離等の外観変化が認められる。 ×:分離等の外観変化が著しく認められる。
皮膚への塗布し易さ並びにのびの良さを下記基準にて5
段階評価し、さらにその平均点から判定した。 [評価] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:不良。 1点:非常に不良。 [評価] ◎:平均点4.5点以上 ○:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満
り、皮膚に1日2回1ヶ月間、塗布した後の美白効果を
下記基準にて5段階評価し、さらにその平均点から判定
した。 [評価] 5点:明らかに美白効果がある。 4点:やや美白効果がある。 3点:普通。 2点:ほとんど美白効果がみられない。 1点:まったく美白効果がみられない。 [評価] ◎:平均点4.5点以上 ○:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満 得られた結果を表1及び表2に併せて示す。
本発明に係わる実施例1〜8のパック化粧料は、保存安
定性、使用感並びに美白効果のいずれにおいても優れた
ものであった。それに対し、比較例においては、良好な
結果が得られなかった。
存安定性に優れ、美白効果並びに使用感の良好なパック
化粧料であった。
保存安定性に優れ、美白効果並びに使用感の良好なパッ
ク化粧料(乳化タイプ)であった。
保存安定性に優れ、美白効果並びに使用感の良好なパッ
ク化粧料(粉体含有タイプ)であった。
保存安定性に優れ、美白効果並びに使用感の良好なパッ
ク化粧料(粉体含有タイプ)であった。
粧料は、水溶性L−アスコルビン酸誘導体の美白効果を
妨げることなく、保存安定性に優れ、使用感の良好なも
のである。
3)
は、0.1〜3%であり、より好ましくは、0.5〜2
%である。成分(C)の配合量が0.1%未満である
と、系のpHをコントロールすることが困難である。ま
た、3%を超えて配合すると、ゲル化を生じ、塗り難く
なる等、安定性上並びに使用性上好ましくない。
Claims (2)
- 【請求項1】次の成分(a)〜(e); (a)ポリビニルアルコール 5〜20重量% (b)水溶性L−アスコルビン酸誘導体 0.5〜5重
量% (c)有機酸塩 0.1〜3重量% (d)水膨潤性粘土鉱物 0.1〜10重量% (e)精製水 20〜94重量% を含有することを特徴とするパック化粧料。 - 【請求項2】請求項1記載の成分に加えて、更に成分
(f)として粉体を0.1〜15重量%含有することを
特徴とするパック化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP37753798A JP3623678B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | パック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP37753798A JP3623678B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | パック化粧料 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP37753798A Expired - Fee Related JP3623678B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | パック化粧料 |
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---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034615A (ja) * | 2001-05-15 | 2003-02-07 | Kose Corp | パック化粧料 |
KR100905852B1 (ko) | 2007-09-17 | 2009-07-02 | 주식회사 엘지생활건강 | 백선토, 황토, 석고, 머드 또는 이들의 혼합물을 함유하는팩 조성물 |
WO2015080348A1 (ko) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 주식회사 뉴앤뉴 | 문신용 입술 팩 화장료 조성물 및 이의 제조방법 |
JPWO2014157265A1 (ja) * | 2013-03-28 | 2017-02-16 | ロート製薬株式会社 | 乳化型外用組成物 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37753798A patent/JP3623678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100905852B1 (ko) | 2007-09-17 | 2009-07-02 | 주식회사 엘지생활건강 | 백선토, 황토, 석고, 머드 또는 이들의 혼합물을 함유하는팩 조성물 |
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WO2015080348A1 (ko) * | 2013-11-28 | 2015-06-04 | 주식회사 뉴앤뉴 | 문신용 입술 팩 화장료 조성물 및 이의 제조방법 |
CN105228589A (zh) * | 2013-11-28 | 2016-01-06 | 有限公司纽&纽 | 纹唇用唇膜化妆料组合物及其制造方法 |
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---|---|
JP3623678B2 (ja) | 2005-02-23 |
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