JP2000191409A - 粉末状抗菌剤組成物 - Google Patents

粉末状抗菌剤組成物

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JP2000191409A
JP2000191409A JP10365987A JP36598798A JP2000191409A JP 2000191409 A JP2000191409 A JP 2000191409A JP 10365987 A JP10365987 A JP 10365987A JP 36598798 A JP36598798 A JP 36598798A JP 2000191409 A JP2000191409 A JP 2000191409A
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nonionic surfactant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科用唾液吸引システム用抗菌剤、クーリン
グタワー用抗菌剤、冷却水用抗菌・防藻・スライムコン
トロール剤、などとして、十分な抗菌力を持ち、強い機
械的攪拌下でもほとんど泡立ちがなく、金属部品の腐食
や錆の発生がなく、また長期保存安定性にも優れる抗菌
剤組成物を提供する。 【解決手段】 抗菌剤成分として対イオンが有機カルボ
ン酸アニオンであるカチオン性界面活性剤と特定の非イ
オン性界面活性剤および可溶性デンプンからなる粉末状
抗菌剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科医院で用いら
れる唾液吸引システム用抗菌剤、クーリングタワー用抗
菌剤、各種工場などの冷却水の抗菌・防藻・スライムコ
ントロール剤として使用することができ、強い機械的攪
拌下でもほとんど泡立ちがなく、金属部品の腐食・錆発
生を抑制する効果に優れ、長期間保存しても分離やブロ
ッキング化を起こさない粉末状抗菌剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科医院では、唾液吸引システムのライ
ンおよび気液分離装置内において腔内細菌が生育するこ
とに起因する、悪臭の発生、バイオフィルム汚れの付着
さらには院内感染の防止のため、毎日の治療終了後、唾
液吸引システム全体の抗菌処理を行っている。従来の唾
液吸引システム用抗菌剤としては次亜塩素酸ナトリウム
水溶液やカチオン性界面活性剤(アルキルジメチルベン
ジルアンモニウムクロライド、ジアルキルジメチルアン
モニウムクロライドなど)の水溶液が用いられている。
その使用方法は、通常1〜10重量%になるように製剤
化した水溶液を水道水で10〜100倍に希釈し、気液
分離装置から一番遠い診察台から1台づつ抗菌剤稀釈液
を吸引し、約5分間放置した後、水道水で濯ぐような処
理方法が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、次亜塩素酸ナ
トリウムには、強い刺激と酸性物質が混入すると有毒な
塩素ガスを発生する問題があり、カチオン性界面活性剤
では泡立ちが激しいため気液分離装置内の泡が真空ポン
プに吸引され機械が停止するという問題がある。更に、
歯科医院内の省スペース化に伴い気液分離装置が小型化
しており、機械的攪拌下でもほとんど泡立ちがない抗菌
剤が求められているが、このニーズに対応するため、抗
菌剤組成物に非水性の消泡剤を添加すると消泡剤が分離
し容器に付着するため、使用時に所定量の消泡剤が入ら
ず使用時十分な消泡効果が得られないという問題があ
る。また、次亜塩素酸ナトリウムもカチオン性界面活性
剤もともに塩素を含有しているため金属部品の腐食・錆
発生の原因となる問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の問題
点を解決するため鋭意検討した結果、十分な抗菌力を持
ち、機械的攪拌下でもほとんど泡立ちがなく、金属部分
の腐食・錆を発生させず、長期間保存しても分離やブロ
ッキング化を起こさない粉末状抗菌剤組成物を見出し、
本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は一般式(1)で示され
るカチオン性抗菌剤(A1)または下記一般式(2)で
示されるカチオン性抗菌剤(A2)からなる1種以上の
抗菌剤(A)と、下記一般式(3)で示される非イオン
性界面活性剤(B1)、下記一般式(4)で示される非
イオン性界面活性剤(B2)、下記一般式(5)で示さ
れる非イオン性界面活性剤(B3)および一般式(6)
で示される非イオン性界面活性剤(B4)からなる一群
より選ばれる1種以上の非イオン性界面活性剤(B)お
よび可溶性デンプン(C)、ならびに必要により可溶性
デンプンに対して貧溶媒である水溶性有機溶剤(D)お
よび/または水(E)からなる粉末状抗菌剤組成物であ
る。
【0006】
【化7】
【0007】[式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞ
れ同一または異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐
のアルキル基;nは1〜4の数;Xn-はカルボン酸のn
価のアニオンである。]
【0008】
【化8】
【0009】[式中、R5、R6およびR7はそれぞれ同
一または異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐のア
ルキル基;nは1〜4の数;Xn-はカルボン酸のn価の
アニオン;Phはフェニル基である。]
【0010】
【化9】
【0011】[式中、R8は炭素数が1〜22の直鎖ま
たは分岐のアルキル基、アルケニル基またはアルキルア
リール基;Aは炭素数3または4のアルキレン基;mは
1〜30の数;pは1〜30の数;{(CH2CH2O)
m/(AO)p}はブロック付加でもランダム付加でもよ
い。]
【0012】
【化10】
【0013】[式中、Aは炭素数3または4のアルキレ
ン基;qは1〜200の数;rは20〜80の数;
{(CH2CH2O)q/(AO)r}はブロック付加でも
ランダム付加でもよい。]
【0014】
【化11】
【0015】[式中、R9は炭素数が1〜22の直鎖ま
たは分岐のアルキル基またはアルケニル基;Aは炭素数
3または4のアルキレン基;qは1〜200の数;rは
20〜80の数;{(CH2CH2O)q/(AO)r}は
ブロック付加でもランダム付加でもよい。]
【0016】
【化12】
【0017】[式中、R9は炭素数が1〜22の直鎖ま
たは分岐のアルキル基またはアルケニル基;Aは炭素数
3または4のアルキレン基;qは1〜200の数;rは
20〜80の数;{(CH2CH2O)q/(AO)r}は
ブロック付加でもランダム付加でもよい。]
【0018】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるカチオン性抗
菌剤(A1)は下記一般式(1)で示されるカチオン性
界面活性剤である。
【0019】
【化13】
【0020】式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ
同一または異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐の
アルキル基である。具体的には、下記[1]と[2]が
あげられる。 [1]R1とR2が炭素数8〜12の直鎖または分岐のア
ルキル基で、R3とR4は炭素数1〜3のアルキル基 [2]R1が炭素数12〜20の直鎖または分岐のアル
キル基で、R2、R3およびR4は炭素数1〜3のアルキ
ル基[1]と[2]のうち、[1]が好ましく、更に好
ましくは[1]の場合のR1とR2がともにデシル基で、
3とR4がともにメチル基である。
【0021】一般式(1)で示される第4級アンモニウ
ム基の具体例としては、次のものがあげられる。 [1]オクチルデシルジメチルアンモニウム、ジオクチ
ルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウ
ム、デシルドデシルジメチルアンモニウム、ジドデシル
ジメチルアンモニウム、オクチルデシルメチルエチルア
ンモニウム、ジオクチルメチルエチルアンモニウム、ジ
デシルメチルエチルアンモニウム、ジドデシルメチルエ
チルアンモニウム、ジデシルメチルプロピルアンモニウ
ム、ジドデシルエチルプロピルアンモニウムなど [2]ドデシルトリメチルアンモニウム、テトラデシル
トリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアン
モニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ドデ
シルジメチルエチルアンモニウム、テトラデシルジメチ
ルエチルアンモニウム、ヘキサデシルジメチルエチルア
ンモニウム、オクタデシルジメチルエチルアンモニウ
ム、ドデシルメチルジエチルアンモニウム、テトラデシ
ルメチルジエチルアンモニウム、ヘキサデシルメチルジ
エチルアンモニウム、オクタデシルメチルジエチルアン
モニウムなど これらのうち、好ましくはオクチルデシルジメチルアン
モニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、デシルドデ
シルジメチルアンモニウムであり、特に好ましくはジデ
シルジメチルアンモニウムである。
【0022】本発明で用いられるカチオン性抗菌剤(A
2)は下記一般式(2)で示される。
【0023】
【化14】
【0024】式中、R5、R6およびR7はそれぞれ同一
または異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐のアル
キル基である。好ましくはR5は炭素数が8〜18の直
鎖または分岐のアルキル基で、R6とR7は炭素数が1〜
3のアルキル基である。更に好ましくはR5は炭素数が
10〜16の直鎖または分岐のアルキル基で、R6とR7
がともにメチル基である。式中、Phはフェニル基であ
る。
【0025】一般式(2)で示される第4級アンモニウ
ム基の具体例としては、デシルジメチルベンジルアンモ
ニウム、ドデシルジメチルベンジルアンモニウム、テト
ラデシルジメチルベンジルアンモニウム、ヘキサデシル
ジメチルベンジルアンモニウム、ヤシ油アルキルジメチ
ルベンジルアンモニウムなどがあげられる。これらのう
ち好ましくは、ドデシルジメチルベンジルアンモニウ
ム、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムであ
る。
【0026】本発明のカチオン性抗菌剤(A)として、
(A1)または(A2)が必須であるが、(A1)が抗
菌性の点でより好ましい。また、(A1)と(A2)は
併用しても差し支えない。
【0027】本発明で用いられるカチオン性抗菌剤(A
1)の一般式(1)とカチオン性抗菌剤(A2)の一般
式(2)中のXn-で示されるカルボン酸のn価のアニオ
ンを構成するカルボン酸としては、次のものなどがあげ
られ、通常1〜4価であり、好ましくは1または2価、
更に好ましくは2価である。 [1]脂肪族モノカルボン酸 ・飽和モノカルボン酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、イ
ソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル
酸、ベラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、2−エチルヘキサン酸など) ・不飽和モノカルボン酸(オレイン酸など)
・脂肪族オキシカルボン酸(グリ
コール酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸、クエン酸など) [2]ポリカルボン酸 ・飽和ジカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸など) ・不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタ
コン酸など) ・芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸など) ・トリカルボン酸(トリメリト酸など) ・テトラカルボン酸(ピロメリト酸など) これらのうち、好ましいものは炭素数4〜16の脂肪族
カルボン酸であり、また[1]と[2]のうち、好まし
くは[2]のポリカルボン酸であり、更に好ましくは飽
和ジカルボン酸である。特に好ましくは、セバシン酸お
よび/またはアジピン酸である。
【0028】本発明で用いられる非イオン性界面活性剤
(B1)は下記一般式(3)で示される。
【0029】
【化15】
【0030】一般式(3)中のR8は炭素数が1〜22
の直鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基またはア
ルキルアリール基で、好ましくは炭素数が8〜16の直
鎖または分岐のアルキル基、アルケニル基、または炭素
数が6〜12の直鎖または分岐のアルキルアリール基で
ある。更に好ましくは炭素数が8〜12の直鎖または分
岐のアルキル基、アルケニル基、または炭素数が8〜1
0の直鎖または分岐のアルキルアリール基である。R8
の具体例としては、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、
2−エチルヘキシル基、デシル基、ラウリル基、ミリス
チル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、ヤ
シ油アルキル基、オクチルフェノール基、ノニルフェノ
ール基、デシルフェノール基などがあげられる。好まし
くは、オクチル基、デシル基、ラウリル基、ヤシ油アル
キル基、ミリスチル基、パルミチル基、ノニルフェノー
ル基、デシルフェノール基である。特に好ましくは、デ
シル基、ノニルフェノール基である。
【0031】また、一般式(3)中のAは炭素数3また
は4のアルキレン基で、具体的には、プロピレン基、ブ
チレン基であり、好ましくはプロピレン基である。ま
た、一般式(3)中のmはエチレンオキサイドの付加モ
ル数を表し、pはアルキレンオキサイドの付加モル数を
表す。mは1〜30、pは1〜30の数である。好まし
くは、mは2〜20、pは1〜8の数である。mとpが
30を超えると可溶性デンプン(C)との混合が不均一
となり好ましくない。
【0032】エチレンオキサイド(EO)とアルキレン
オキサイドの付加形式は、エチレンオキサイドと、プロ
ピレンオキサイドまたはブチレンオキサイドとのブロッ
ク付加もしくはランダム付加のいずれでもよい。一般式
(3)で表される非イオン性界面活性剤(B1)の合成
方法は、例えば以下のものがあげられる。 [1]高級アルコールに水酸化カリウムを触媒として、
プロピレンオキサイドを付加する。次いで、エチレンオ
キサイドをブロック付加する。 [2]高級アルコールに水酸化カリウムを触媒として、
エチレンオキサイドを付加する。次いで、プロピレンオ
キサイドをブロック付加する。 [3]高級アルコールに水酸化カリウムを触媒として、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを混合した
ものをランダム付加する。 好ましくは、[2]と[3]で、更に好ましくは[2]
であり、得られるものは例えば下式で示すものである。
【0033】
【化16】
【0034】本発明で用いられる(B1)の具体例とし
ては、デシルアルコールのEO8モル−PO7モルブロ
ック付加体、デシルアルコールのEO15モル−PO8
モルブロック付加体、ドデシルアルコールのEO8モル
−PO7モルブロック付加体、ヤシ油アルキルアルコー
ルのEO17モル−PO6モルブロック付加体、ノニル
フェニルアルコールのEO4モル−PO1モルブロック
付加体、ノニルフェニルアルコールのEO8モル−PO
4モルブロック付加体、オクチルフェニルアルコールの
EO6モル−PO2モルブロック付加体、ドデシルフェ
ニルアルコールのEO10モル−PO3モルブロック付
加体、デシルアルコールのEO8モル−PO7モルラン
ダム付加体、ノニルフェニルアルコールのEO8モル−
PO4モルランダム付加体などがあげられる。好ましく
はデシルアルコールのEO8モル−PO7モルブロック
付加体、ノニルフェニルアルコールのEO8モル−PO
4モルブロック付加体である。
【0035】本発明で用いられる非イオン性界面活性剤
(B2)は下記一般式(4)で示される。
【0036】
【化17】
【0037】式中、Aは炭素数3または4のアルキレン
基;qは1〜200の数;rは20〜80の数であり、
{(CH2CH2O)q/(AO)r}はブロック付加でも
ランダム付加でもよい。一般式(4)中のAは炭素数3
または4のアルキレン基で、具体的には、プロピレン
基、ブチレン基であり、好ましくはプロピレン基であ
る。
【0038】また、一般式(4)中のqはエチレンオキ
サイドの付加モル数を表し、rはアルキレンオキサイド
の付加モル数を表す。qは1〜200、rは20〜80
の数である。好ましくは、qは1〜50、rは25〜4
0の数である。qが200を超えると可溶性デンプン
(C)との混合が不均一となり好ましくない。また、r
が20未満では充分な低泡性が得られず、80を超える
と可溶性デンプン(C)との混合が不均一となり好まし
くない。
【0039】エチレンオキサイド(EO)とアルキレン
オキサイドの付加形式は、エチレンオキサイドと、プロ
ピレンオキサイドまたはブチレンオキサイドとのブロッ
ク付加もしくはランダム付加のいずれでもよい。一般式
(4)で表される非イオン性界面活性剤(B2)の合成
方法は、例えば以下のものがあげられる。 [1]プロピレングリコールに水酸化カリウムを触媒と
して、プロピレンオキサイドを付加する。次いで、エチ
レンオキサイドをブロック付加する。 [2]エチレングリコールに水酸化カリウムを触媒とし
て、エチレンオキサイドを付加する。次いで、プロピレ
ンオキサイドをブロック付加する。 [3]エチレングリコールまたは水に水酸化カリウムを
触媒として、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを混合したものをランダム付加する。 好ましくは、[1]と[3]で、更に好ましくは[1]
であり、得られるものは例えば下式で示すものである。
【0040】
【化18】
【0041】本発明で用いられる(B2)の具体例とし
ては、
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】
【化21】
【0045】などがあげられる。 好ましくは、
【0046】
【化22】
【0047】である。
【0048】本発明で用いられる非イオン性界面活性剤
(B3)は下記一般式(5)で示される。
【0049】
【化23】
【0050】一般式(5)中のR9は炭素数が1〜22
の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基で、
好ましくは炭素数が8〜22の直鎖または分岐のアルキ
ル基またはアルケニル基である。更に好ましくは炭素数
が10〜20の直鎖または分岐のアルキル基またはアル
ケニル基である。R9の具体例としては、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、ヤシ油アルキル基などがあげられ
る。好ましくは、オクチル基、デシル基、ラウリル基、
ヤシ油アルキル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステ
アリル基、オレイル基である。特に好ましくは、ステア
リル基、オレイル基である。
【0051】また、一般式(5)中のAは炭素数3また
は4のアルキレン基で、具体的には、プロピレン基、ブ
チレン基であり、好ましくはプロピレン基である。ま
た、一般式(5)中のqはエチレンオキサイドの付加モ
ル数を表し、rはアルキレンオキサイドの付加モル数を
表す。qは1〜200、rは20〜80の数である。好
ましくは、qは1〜50、rは25〜40の数である。
qが200を超えると可溶性デンプン(C)との混合が
不均一となり好ましくない。また、rが20未満では充
分な低泡性が得られず、80を超えると可溶性デンプン
(C)との混合が不均一となり好ましくない。
【0052】エチレンオキサイド(EO)とアルキレン
オキサイドの付加形式は、エチレンオキサイドと、プロ
ピレンオキサイドまたはブチレンオキサイドとのブロッ
ク付加もしくはランダム付加のいずれでもよい。一般式
(5)で表される非イオン性界面活性剤(B3)の合成
方法は、例えば以下のものがあげられる。 [1]プロピレングリコールに水酸化カリウムを触媒と
して、プロピレンオキサイドを付加する。次いで、エチ
レンオキサイドをブロック付加した後、高級脂肪酸とエ
ステル化反応を行う。 [2]エチレングリコールに水酸化カリウムを触媒とし
て、エチレンオキサイドを付加する。次いで、プロピレ
ンオキサイドをブロック付加した後、高級脂肪酸とエス
テル化反応を行う。 [3]エチレングリコールまたは水に水酸化カリウムを
触媒として、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを混合したものをランダム付加した後、高級脂肪酸と
エステル化反応を行う。 好ましくは、[1]と[3]で、更に好ましくは[1]
であり、得られるものは例えば下式で示すものである。
【0053】
【化24】
【0054】本発明で用いられる(B3)の具体例とし
ては、
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】
【化27】
【0058】などがあげられる。 好ましくは、
【0059】
【化28】
【0060】である。
【0061】本発明で用いられる非イオン性界面活性剤
(B4)は下記一般式(6)で示される。
【0062】
【化29】
【0063】一般式(6)中のR9は炭素数が1〜22
の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基で、
好ましくは炭素数が8〜22の直鎖または分岐のアルキ
ル基またはアルケニル基である。更に好ましくは炭素数
が10〜20の直鎖または分岐のアルキル基またはアル
ケニル基である。R9の具体例としては、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステア
リル基、オレイル基、ヤシ油アルキル基などがあげられ
る。好ましくは、オクチル基、デシル基、ラウリル基、
ヤシ油アルキル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステ
アリル基、オレイル基である。特に好ましくは、ステア
リル基、オレイル基である。
【0064】また、一般式(6)中のAは炭素数3また
は4のアルキレン基で、具体的には、プロピレン基、ブ
チレン基であり、好ましくはプロピレン基である。ま
た、一般式(6)中のqはエチレンオキサイドの付加モ
ル数を表し、rはアルキレンオキサイドの付加モル数を
表す。qは1〜200、rは20〜80の数である。好
ましくは、qは1〜50、rは25〜40の数である。
qが200を超えると可溶性デンプン(C)との混合が
不均一となり好ましくない。また、rが20未満では充
分な低泡性が得られず、80を超えると可溶性デンプン
(C)との混合が不均一となり好ましくない。
【0065】エチレンオキサイド(EO)とアルキレン
オキサイドの付加形式は、エチレンオキサイドと、プロ
ピレンオキサイドまたはブチレンオキサイドとのブロッ
ク付加もしくはランダム付加のいずれでもよい。一般式
(6)で表される非イオン性界面活性剤(B4)の合成
方法は、例えば以下のものがあげられる。 [1]プロピレングリコールに水酸化カリウムを触媒と
して、プロピレンオキサイドを付加する。次いで、エチ
レンオキサイドをブロック付加した後、高級脂肪酸とエ
ステル化反応を行う。 [2]エチレングリコールに水酸化カリウムを触媒とし
て、エチレンオキサイドを付加する。次いで、プロピレ
ンオキサイドをブロック付加した後、高級脂肪酸とエス
テル化反応を行う。 [3]エチレングリコールまたは水に水酸化カリウムを
触媒として、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを混合したものをランダム付加した後、高級脂肪酸と
エステル化反応を行う。 好ましくは、[1]と[3]で、更に好ましくは[1]
であり、得られるものは例えば下式で示すものである。
【0066】
【化30】
【0067】本発明で用いられる(B4)の具体例とし
ては、
【0068】
【化31】
【0069】
【化32】
【0070】
【化33】
【0071】などがあげられる。好ましくは、
【0072】
【化34】
【0073】である。
【0074】本発明で用いられる非イオン性界面活性剤
(B)のグリフィンのHLBは1.5〜8.0が好まし
い。
【0075】本発明で用いられる可溶性デンプン(C)
は、水に可溶性のデンプン変性物で、例えば、デンプン
糊に塩酸、シュウ酸等の酸、α−アミラ−ゼ等の酵素を
単独または併用し作用させると最初に生ずる分解生成物
であり、具体的にはアミロデキストリン、エリスロデキ
ストリン、アクロデキストリン、マルトデキストリンな
どのデキストリン等があげられる。
【0076】本発明で用いられる可溶性デンプンに対し
て貧溶媒である水溶性有機溶剤(D)とは可溶性デンプ
ンの溶解度が0.1g/溶剤100g以下のものであ
る。具体的には、低級アルコール類(メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールなど)、ケトン類(アセト
ン、メチルエチルケトンなど)、カルビトール類(エチ
ルカルビトール、ブチルカルビトールなど)、グリコー
ル類(エチレングリコール、プロピレングリコールな
ど)があげられる。
【0077】本発明の粉末状抗菌剤組成物中に含まれる
カチオン性抗菌剤(A)と非イオン性界面活性剤(B)
の重量比(A)/(B)は通常、5/95〜90/10
であり好ましくは10/90〜60/40である。特に
好ましくは、15/85〜50/50である。(A)/
(B)の重量比が5/95未満では、抗菌性が不十分で
あり、90/10を超えると低泡性に劣る。また、カチ
オン性抗菌剤(A)と非イオン性界面活性剤(B)の合
計重量と可溶性デンプン(C)の重量比[(A)+
(B)]/(C)は通常、5/95〜90/10であ
り、好ましくは10/90〜60/40である。特に好
ましくは、15/85〜50/50である。[(A)+
(B)]/(C)の重量比が5/95未満では、抗菌性
が不十分であり、90/10を超えると本組成物が粉末
とならないため好ましくない。
【0078】本発明の抗菌剤組成物中のカチオン性抗菌
剤(A)の含有量は、通常0.5〜30重量%で、好ま
しくは1〜20重量%である。本組成物中の(A)の含
有量が0.5重量%未満では本組成物を使用する際、5
0〜1000倍に水道水で希釈して使用するため、希釈
液の抗菌性が不十分となり、また30重量%を超えると
低泡性に劣ることと、本組成物が粉末とならないため好
ましくない。また、本組成物中の非イオン性界面活性剤
(B)の含有量は、通常2〜60重量%で、好ましくは
5〜30重量%である。本組成物中の(B)の含有量が
2重量%未満では低泡性に劣り、60重量%を超えると
本組成物が粉末とならないため好ましくない。
【0079】本発明の粉末状抗菌剤組成物には、必要に
より本発明の効果を妨げない量の洗浄性付与を目的とす
る非イオン性界面活性剤を通常、20%以下、好ましく
は5%以下、両性界面活性剤を通常20%以下、好まし
くは5%以下、アニオン性界面活性剤を通常10%以
下、好ましくは5%加えることができる。また消泡剤
(シリコーン系エマルションなど)、pH調整剤(モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、苛性ソーダ、
苛性カリなど)さらに金属キレート化剤(EDTAな
ど)を含有させることもできる。
【0080】本発明の粉末状抗菌剤組成物の製造方法に
は、例えば次の方法があげられる。 [1]カチオン性抗菌剤(A)と非イオン性界面活性剤
(B)、必要により有機溶剤(D)および消泡剤など可
溶性デンプン(C)以外の全成分を混合して液状とした
後、攪拌装置に予め仕込んでおいた可溶性デンプン
(C)に添加し、攪拌して均一な粉末状組成物とする。 [2]可溶性デンプン(C)を攪拌装置に仕込み、攪拌
しながらカチオン性抗菌剤(A)、非イオン性界面活性
剤(B)、必要により水溶性有機溶剤(D)および消泡
剤をそれぞれ順次添加して均一な粉末状組成物とする。 [3]攪拌装置にカチオン性抗菌剤(A)、非イオン性
界面活性剤(B)、必要により水溶性有機溶剤(D)お
よび消泡剤など可溶性デンプン(C)以外の全成分を仕
込み、攪拌して均一とした後、可溶性デンプン(C)を
添加して攪拌し、均一な粉末状組成物とする。 好ましくは[1]と[2]で、更に好ましくは[1]で
ある。
【0081】製造時の温度は通常5〜60℃であり、好
ましくは20〜40℃である。5℃未満では可溶性デン
プン(C)との混合が不均一となり、60℃を超えると
塊状となるため好ましくない。攪拌装置は、粉末品と液
体が均一混合攪拌できればどのような装置でもよく、ヘ
ンシェルミキサーや万能混合機などがあげられる。
【0082】本発明の粉末状抗菌剤組成物は、歯科医院
で用いられる唾液吸引システム用抗菌剤として水道水な
どで希釈して使用される。歯科医院において一日の診察
が終了した後、唾液吸引システムのラインおよび気液分
離装置の抗菌処理を目的として本粉末状抗菌剤組成物の
50〜1000倍稀釈液を気液分離装置から一番遠い診
察台から1台づつ吸引し、ラインに稀釈液を満たした状
態で約5分間放置して抗菌処理を行うことが出来る。抗菌
処理が終われば水道水で濯ぐ。また、クーリングタワー
や各種工場などの冷却水の抗菌・防藻・スライムコント
ロール剤としても水道水などで希釈して添加するか、粉
末のままで添加して使用することができる。本発明の粉
末状抗菌剤組成物は抗菌性に優れ、強い機械的攪拌下で
もほとんど泡立ちがなく、金属部分の腐食・錆を発生さ
せず、長期間保存しても液状でないため分離することが
なく、融着により塊状にブロッキング化する事もない粉
末状抗菌剤組成物である。
【0083】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の数値は重量%を示す。
【0084】表1に記載した配合割合で、実施例1〜5
と比較例1〜3の粉末状抗菌剤組成物を作成した。な
お、表1中の記号で記載した成分の化合物は以下の通り
である。 A1−1:ジデシルジメチルアンモニウムセバシン酸 A1−2:ジデシルジメチルアンモニウムアジピン酸 A1−3:セチルトリメチルアンモニウムセバシン酸 A2−1:ヤシ油アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ムセバシン酸 B1−1:ポリオキシエチレン(8モル付加)ポリオキ
シプロピレン(7モル付加)デシルエーテル[HLB:
7.6] B2−1:ポリオキシエチレン(5モル付加)ポリオキ
シプロピレン(30モル付加)グリコール[HLB:
2.2] B3−1:ポリオキシエチレン(5モル付加)ポリオキ
シプロピレン(30モル付加)グリコールステアリン酸
エステル[HLB:2.0] B4−1:ポリオキシエチレン(10モル付加)ポリオ
キシプロピレン(30モル付加)グリコールステアリン
酸ジエステル[HLB:3.2] C :可溶性デンプン(松谷化学製:パインフロー
S) D :プロピレングリコール E :水 F :ジデシルジメチルアンモニウムクロライド G :次亜塩素酸ナトリウム
【0085】
【表1】
【0086】実施例1〜5と比較例1〜3で得られた粉
末状抗菌剤組成物で以下の性能評価を行った。なお、低
泡性評価と防錆性評価は100倍に希釈した試料溶液を
用いた。結果を表2に示す。
【0087】〈低泡性評価〉家庭用ジューサーに水道水
で100倍に希釈した試料溶液300mlをとり、30秒間激しく
攪拌し、攪拌停止直後の泡高さを測定した。 (判定基準) ○:直後;0〜50mm ×:直後;50mm超
【0088】〈抗菌性評価〉最小発育阻止濃度(MI
C)試験により評価した。即ち、培地としてHeart
infusion broth(HIB)を用い、通
常用いられる希釈法(参考:東京大学医科学研究所学友
会編 微生物学実習提要)に従って測定した。実施例1
〜5および比較例1〜3で得られた粉末状抗菌剤組成物
をHIBを用いて希釈し、25ppm〜0.39ppm
(抗菌剤成分濃度)溶液を作成した。被検菌株大腸菌の
一夜培養液(培地:HIB、菌数:106cfu/m
l)50μlを加え、37℃にて一夜培養した。その
後、被検菌の増殖の有無を観察し、発育を阻止する最小
発育阻止濃度(MIC)を求めた。 (判定基準) ○:MICが2ppm未満 △:MICが2〜10ppm ×:MICが10ppm超
【0089】〈防錆性評価〉脱脂研磨した鋼板を試料溶
液に室温で24時間浸漬し、錆の発生度合いを観察し
た。 (判定基準) ○:錆の発生が見られない。 ×:錆の発生が見られる。
【0090】〈長期保存安定性評価〉長期保存安定性を
40℃、30日間静置した後の外観で観察した。 (判定基準) ○:分離、ブロッキング化が見られない。 ×:分離、ブロッキング化が見られる。
【0091】
【表2】
【0092】表2において、本発明の実施例はいずれ
も、低泡性、抗菌性、防錆性および長期保存安定性に優
れた性能を示す。しかし、比較例1では低泡性が劣り、
比較例2と3では防錆性と長期保存安定性が劣る。
【0093】
【発明の効果】本発明の粉末状抗菌剤組成物は下記の効
果を奏する。 (1)抗菌効果に優れ、微生物管理が十分なされる。 (2)強い機械的攪拌下でもほとんど泡立ちがない。 (3)金属部品を錆びさせない。 (4)長期保存安定性に優れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるカチオン性
    抗菌剤(A1)または下記一般式(2)で示されるカチ
    オン性抗菌剤(A2)からなる1種以上のカチオン性抗
    菌剤(A)と、下記一般式(3)で示される非イオン性
    界面活性剤(B1)、下記一般式(4)で示される非イ
    オン性界面活性剤(B2)、下記一般式(5)で示され
    る非イオン性界面活性剤(B3)および一般式(6)で
    示される非イオン性界面活性剤(B4)からなる一群よ
    り選ばれる1種以上の非イオン性界面活性剤(B)およ
    び可溶性デンプン(C)、ならびに必要により可溶性デ
    ンプンに対して貧溶媒である水溶性有機溶剤(D)およ
    び/または水(E)からなる粉末状抗菌剤組成物。 【化1】 [式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ同一または
    異なる炭素数が1〜22の直鎖または分岐のアルキル
    基;nは1〜4の数;Xn-はカルボン酸のn価のアニオ
    ンである。] 【化2】 [式中、R5、R6およびR7はそれぞれ同一または異な
    る炭素数が1〜22の直鎖または分岐のアルキル基;n
    は1〜4の数;Xn-はカルボン酸のn価のアニオン;P
    hはフェニル基である。] 【化3】 [式中、R8は炭素数が1〜22の直鎖または分岐のア
    ルキル基、アルケニル基またはアルキルアリール基;A
    は炭素数3または4のアルキレン基;mは1〜30の
    数;pは1〜30の数;{(CH2CH2O)m/(A
    O)p}はブロック付加でもランダム付加でもよい。] 【化4】 [式中、Aは炭素数3または4のアルキレン基;qは1
    〜200の数;rは20〜80の数;{(CH2CH
    2O)q/(AO)r}はブロック付加でもランダム付加
    でもよい。] 【化5】 [式中、R9は炭素数が1〜22の直鎖または分岐のア
    ルキル基またはアルケニル基;Aは炭素数3または4の
    アルキレン基;qは1〜200の数;rは20〜80の
    数;{(CH2CH2O)q/(AO)r}はブロック付加
    でもランダム付加でもよい。] 【化6】 [式中、R9は炭素数が1〜22の直鎖または分岐のア
    ルキル基またはアルケニル基;Aは炭素数3または4の
    アルキレン基;qは1〜200の数;rは20〜80の
    数;{(CH2CH2O)q/(AO)r}はブロック付加
    でもランダム付加でもよい。]
  2. 【請求項2】 一般式(1)または(2)において、X
    n-が炭素数4〜16の脂肪族カルボン酸のn価のアニオ
    ンである請求項1記載の粉末状抗菌剤組成物。
  3. 【請求項3】 カチオン性抗菌剤(A)が、一般式
    (1)において、R1とR2が炭素数8〜12の直鎖また
    は分岐のアルキル基であり、R3とR4が炭素数1〜3の
    アルキル基であるか、もしくは一般式(1)において、
    1が炭素数12〜20の直鎖または分岐のアルキル基
    であり、R2、R3およびR4が炭素数1〜3のアルキル
    基である(A1)、または一般式(2)において、R5
    が炭素数8〜18の直鎖または分岐のアルキル基であ
    り、R6とR7が炭素数1〜3のアルキル基である(A
    2)、の少なくとも1種からなる請求項1または2記載
    の粉末状抗菌剤組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン性抗菌剤(A)と非イオン性界
    面活性剤(B)の重量比(A)/(B)が5/95〜9
    0/10であり、カチオン性抗菌剤(A)と非イオン性界
    面活性剤(B)の合計重量と可溶性デンプン(C)の重
    量比[ (A)+(B)]/(C)が5/95〜90/
    10である請求項1〜3いずれか記載の粉末状抗菌剤組
    成物。
  5. 【請求項5】 歯科唾液吸引システム用抗菌剤、クーリ
    ングタワー用抗菌剤、冷却水の抗菌・防藻・スライムコ
    ントロール剤として用いられる請求項1〜4いずれか記
    載の粉末状抗菌剤組成物。
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