JP2000190862A - 電動パワ―ステアリング装置 - Google Patents

電動パワ―ステアリング装置

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JP2000190862A
JP2000190862A JP37009998A JP37009998A JP2000190862A JP 2000190862 A JP2000190862 A JP 2000190862A JP 37009998 A JP37009998 A JP 37009998A JP 37009998 A JP37009998 A JP 37009998A JP 2000190862 A JP2000190862 A JP 2000190862A
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修 鶴宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵特性を決定する電動機制御手段を構成す
るメインのマイクロプロセッサに異常が発生した場合に
はアシストを禁止するとともに、操舵方向と反対方向の
アシスト力を大きく設定することにより、補正制御の範
囲を広げて車両挙動の安定化のための操舵特性が得られ
る電動パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】 制御手段13に、メインの制御系を形成
する目標電流信号設定手段21、偏差演算手段22 、
駆動制御手段23、車両挙動判定手段(補正手段)2
4、減算手段25を有する電動機制御手段と、出力禁止
手段18、信号停止手段を有する出力禁止手段17と、
参照信号設定手段16とを備えた電動パワーステアリン
グ装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動機の動力をス
テアリング系に直接作用させ、ドライバの操舵力の軽減
を図る電動パワーステアリング装置に係り、特に補正信
号の有無によって電動機を駆動する信号の方向が操舵ト
ルクの方向と逆になっても電動機を駆動して補正制御を
行う電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
特開平6−305429号公報に開示されているよう
に、ハンドルに加えられる操舵トルクに対応した電気信
号(操舵トルク信号)を電動機の駆動電流(電動機電
流)の目標値に変換し、さらに、この目標値をPWM
(パルス幅変調)信号に変換して電動機駆動回路(例え
ば、スイッチング素子で構成されたブリッジ回路)を駆
動制御し、電動機駆動回路を介して電動機がPWM駆動
され、目標値に応じた駆動電流が電動機に流れる。
【0003】電動機をPWM駆動することにより、電動
機の動力を補助操舵力(アシストトルク)としてステア
リング系に作用させ、ドライバの手動操舵力に補助操舵
力をアシストさせてドライバの操舵力の軽減が図られて
いる。
【0004】また、特開平6−305429号公報に開
示された電動パワーステアリング装置は、PWM信号と
電動機の駆動電流、または電動機の駆動電流から操舵ト
ルク信号を逆算し、逆算した操舵トルク信号とハンドル
に加わる操舵トルクに対応した操舵トルク信号とを比較
し、逆算した操舵トルク信号が操舵トルク信号と一致し
ない場合には異常と判定し、電動機駆動回路の動作を停
止させる。
【0005】このように、特開平6−305429号公
報に開示された電動パワーステアリング装置は、電動機
を駆動するためのメインの制御系を構成するCPUの異
常動作により、操舵トルクに対応した電動機の駆動電流
値が異常と判定された時には、電動機の駆動を停止させ
ることができる。
【0006】また、従来の電動パワーステアリング装置
において、方向禁止回路を備え、操舵トルクが加えられ
ている方向(例えば、右操舵)に対応して操向輪(タイ
ヤ)を右方向に転舵するよう電動機を回転(例えば、正
回転)させるための電動機電流は許容するが、操舵トル
クが加えられている方向(例えば、右操舵)に対して電
動機を逆回転させる電動機電流は、メインの制御系(例
えば、CPU)の動作が異常と判断して禁止させるもの
も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−30542
9号公報に開示された電動パワーステアリング装置は、
ハンドルに加わる操舵トルク信号と、この操舵トルク信
号に対応して発生するPWM信号と電動機の駆動電流
(電動機電流)、または電動機の駆動電流から逆算した
操舵トルク信号とを比較し、両者が一致しない場合には
電動機の駆動を禁止する構成のため、電動機を駆動する
メインの制御系に路面状態による車両挙動に対応して駆
動電流(電動機電流)の目標値を補正、例えば前輪の滑
り角と後輪の滑り角の差(滑り角差)に応じてオーバス
テア補正量またはアンダステア補正量により目標値を減
少補正する場合には、電動機に流れる電流は所望の電動
機電流値よりも減少し、この電動機電流値から逆算した
操舵トルク信号とハンドルに加わる操舵トルク信号が一
致しなくなり、車両挙動の変化に対する補正制御という
正常な制御であるにも拘わらず電動機の駆動を禁止して
しまう課題がある。
【0008】また、方向禁止回路を備えた従来の電動パ
ワーステアリング装置は、操舵トルクの方向と反対方向
に電動機を回転させる電動機電流を禁止するため、例え
ば車両挙動の変化をオーバステア補正量またはアンダス
テア補正量により補正する制御等による制御量が大き
く、電動機から操舵トルクの方向と反対方向に補助操舵
力(アシストトルク)をステアリング系に作用させて操
舵を安定させるような場合には、方向禁止回路が動作し
て電動機の駆動を禁止してしまい、所望の操舵特性が実
現できない課題がある。
【0009】このように、路面状態によっては、操舵ト
ルクの方向と逆方向に操舵補助力を作用させ、ドライバ
の操舵力を重くしても車両挙動を安定にするための操舵
特性を実現することが要望されている。
【0010】前述のような課題は、例えば特開平9−1
56528号公報に開示されているように、自車の進行
方向方位角と道路の接線方向方位角の偏差を少なくする
方向に電動機トルクを作用させるようにした電動パワー
ステアリング装置においても発生する。
【0011】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は操舵方向と電動機の駆動方
向が異なっても、メイン制御系の動作が正常な場合には
電動機の駆動を許容し、操舵特性の自由度を広げること
ができる電動パワーステアリング装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、ステア
リング系に補助操舵力を付加する電動機と、ステアリン
グ系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、電動
機に流れる電動機電流を検出して電動機電流信号を出力
する電動機電流検出手段と、少なくとも操舵トルクセン
サからの操舵トルク信号に基づいて目標電流信号を設定
する目標電流信号設定手段、操舵トルク信号とは無関係
に補正信号を出力する補正手段、目標電流信号を補正信
号で補正した基本目標電流信号と電動機電流信号の偏差
信号に基づいて電動機制御信号を出力する駆動制御手段
を備えた電動機制御手段、少なくとも操舵トルク信号に
基づいて参照信号を設定する参照信号設定手段、基本目
標電流信号と参照信号を比較して電動機制御信号の電動
機駆動手段への供給を許可または禁止する出力禁止手段
を有する制御手段と、電動機制御信号により電動機を駆
動する電動機駆動手段とを備えた電動パワーステアリン
グ装置において、出力禁止手段は、基本目標電流信号と
参照信号との差が基準値を越える時に電動機制御信号の
出力を禁止するとともに、補正信号が発生している時の
基準値を補正信号が発生していない時の基準値よりも大
きく設定したことを特徴とする。
【0013】この発明に係る出力禁止手段は、基本目標
電流信号と参照信号との差が基準値を越える時に電動機
制御信号の出力を禁止するとともに、補正信号が発生し
ている時の基準値を補正信号が発生していない時の基準
値よりも大きく設定したので、マイクロプロセッサで構
成する電動機制御手段に異常が発生して基本目標電流信
号が異常値となった場合には、電動機駆動手段(ブリッ
ジ回路)の動作を禁止して電動機の駆動を禁止すること
ができる。
【0014】この発明に係る出力禁止手段は、補正信号
が発生している時の基準値を補正信号が発生していない
時の基準値よりも大きく設定できるので、正常な補正制
御で基本目標電流信号の方向が反対になる基準値を大き
く設定し、操舵トルクと反対方向の基本目標電流信号を
大きくしても電動機の駆動を許容することができる。
【0015】また、この発明に係る出力禁止手段は、基
本目標電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏差
絶対値演算手段、補正信号が発生していることを検出す
る信号検出手段、この信号検出手段からの検出信号に基
づいて2つの基準値の一方を選択する切替手段、偏差絶
対値演算手段からの絶対値と切替手段で選択した基準値
とを比較して禁止信号を出力する比較手段を有する出力
禁止判定手段を備えたことを特徴とする。
【0016】この発明に係る出力禁止手段は、基本目標
電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏差絶対値
演算手段、補正信号が発生していることを検出する信号
検出手段、この信号検出手段からの検出信号に基づいて
2つの基準値の一方を選択する切替手段、偏差絶対値演
算手段からの絶対値と切替手段で選択した基準値とを比
較して禁止信号を出力する比較手段を有する出力禁止判
定手段を備えたので、基本目標電流信号と参照信号の大
きさ、および補正信号の有無によって電動機駆動手段
(ブリッジ回路)の動作を許容または禁止することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明はメイン制御
系を構成する電動機制御手段の基本目標電流信号と電動
機制御手段の動作を監視する参照信号とに基づいて電動
機制御手段の異常を検出して電動機の駆動を禁止すると
ともに、基本目標電流信号の符号が参照信号の符号(操
舵トルクの方向)と異なっていても、補正信号の有無に
よって正常な補正制御の場合には、操舵トルクと反対方
向の電動機の駆動を許容して操舵特性の自由度を広げる
ものである。
【0018】図1はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図である。図1において、電動パワ
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、ス
テアリング軸3、ハイポイドギア4、ピニオン5aおよ
びラック軸5bなどからなるラック&ピニオン機構5、
タイロッド6、操向車輪としての前輪7、補助トルク
(補助操舵力)をステアリング系に作用する電動機8、
制御手段13、電動機駆動手段14、電動機電流検出手
段15を備える。
【0019】また、電動パワーステアリング装置1は、
車両に作用するヨー角速度を検出し、ヨー角速度に対応
した電気信号に変換されたヨー角速度信号Yを出力する
ヨー角速度センサ9、前輪の切れ角を検出し、前輪の切
れ角に対応した電気信号に変換された切れ角信号δを出
力する切れ角センサ10、車速を検出し、車速に対応し
た電気信号に変換された車速信号Vを出力する車速セン
サ11、ステアリングホイール2に作用する操舵トルク
を検出し、操舵トルクに対応した電気信号に変換された
操舵トルク信号Tを出力する操舵トルクセンサ12を備
える。なお、切れ角信号δはステアリング軸の操舵角か
ら算出してもよい。
【0020】ヨー角速度信号Y、切れ角信号δ、および
操舵トルク信号Tは、それぞれ大きさと方向を有し、制
御手段13に供給される。なお、ヨー角速度信号Y、切
れ角信号δおよび操舵トルク信号Tの方向は、時計回り
方向を正(プラス)とし、反時計回り方向を負(マイナ
ス)とする。
【0021】ステアリングホイール2を操舵すると、ス
テアリング軸3に加えられる手動操舵トルクは、ラック
&ピニオン機構5を介してピニオン5aの回転力がラッ
ク軸5bの軸方向の直線運動に変換され、タイロッド6
を介して前輪7の操向を変化させる。
【0022】手動の操舵トルクをアシストするため、操
舵トルク信号Tに対応して電動機8が駆動されると、電
動機トルクがハイポイドギア4を介して倍力された補助
トルク(アシストトルク)に変換されてステアリング軸
3に作用し、ドライバの操舵力を軽減する。
【0023】制御手段13は、マイクロプロセッサを基
本に各種演算手段、処理手段、判定手段、メモリ等で構
成し、少なくとも操舵トルク信号Tに対応した目標電流
信号を発生する目標電流信号発生手段、目標電流信号と
電動機電流検出手段15が検出した電動機電流IMに対
応した電動機電流信号IMFとの差(負帰還)に応じた電
動機制御信号VO(例えば、オン信号、オフ信号および
PWM信号の混成信号)を発生する駆動制御手段を有す
る電動機制御手段を備え、目標電流信号と電動機電流信
号IMFの差が速やかに0となるように電動機駆動手段1
4の駆動を制御する。
【0024】また、制御手段13は、滑り角差推定手
段、補正量出力手段等からなり、補正手段を構成する、
例えば車両挙動判定手段を備え、ヨー角速度信号Y、切
れ角信号δ、車速信号Vおよび車両の寸法パラメータ
(ホイールベース)に基づいて前輪の滑り角と後輪の滑
り角の差(角差信号)を演算で推定し、この差(角差信
号)の大きさに基づいてアンダステア補正量およびオー
バステア補正量を決定し、この補正量で目標電流信号を
補正した新たな目標電流信号を基本目標電流信号として
発生する。
【0025】さらに、制御手段13は、前輪の滑り角と
後輪の滑り角の差(角差信号)の方向(P)およびヨー
角速度信号Yの方向(N)を比較することにより、車両
の状態(車両挙動)がアンダステア領域またはオーバス
テア領域のいずれであるかを判定する。
【0026】また、制御手段13は、少なくとも操舵ト
ルクに対応した参照信号を発生する参照信号設定手段を
備える。なお、参照信号は、目標電流信号発生手段が発
生する目標電流信号と同じに設定する。
【0027】制御手段13は、電動機制御手段からの基
本目標電流信号と参照信号設定手段からの参照信号の大
きさおよび方向(極性)に基づいて基本目標電流信号の
許容範囲を決定し、基本目標電流信号が許容範囲を超え
る場合には、電動機駆動手段14へ供給する電動機制御
信号VOを禁止する出力禁止手段を備える。
【0028】電動機駆動手段14は、例えば4個のパワ
ーFET(電界効果トランジスタ)、絶縁ゲート・バイ
ポーラトランジスタ(IGBT)等のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御信号VOに
基づいてPWM(パルス幅変調)の電動機電圧VMを出
力し、電動機8を正回転または逆回転にPWM駆動す
る。
【0029】電動機電流検出手段15は、電動機8と直
列に接続された抵抗器またはホール素子等で電動機電流
IMを電圧に変換して検出し、電動機電流IMに対応した
電動機電流信号IMFを制御手段13にフィードバック
(負帰還)する。
【0030】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の一実施の形態基本要部ブロック構成図である。
図2において、電動パワーステアリング装置1の制御手
段13は、マイクロプロセッサで構成し、メインの制御
系を形成する目標電流信号設定手段21、偏差演算手段
22 、駆動制御手段23、補正手段を構成する車両挙
動判定手段24、減算手段25を備えた電動機制御手段
を備える。
【0031】また、制御手段13は、マイクロプロセッ
サや個別(デスクリート)部品のディジタル回路で構成
した参照信号設定手段16、出力禁止手段17を備え
る。
【0032】目標電流信号設定手段21は、ROM等の
メモリで構成し、予め図9に示す車速信号Vをパラメー
タにした操舵トルク信号T−目標電流信号IMS特性デー
タを記憶しておき、車速センサ11および操舵トルクセ
ンサ12からそれぞれ車速信号V、操舵トルク信号Tが
供給されると、対応する目標電流信号IMSデータを読み
出し、目標電流信号IMSを減算手段25に供給する。な
お、図9に示す目標電流信号IMSは車速信号Vが大きく
なるに伴い(Vl→Vm→Vh)、同じ操舵トルク信号
Tに対して目標電流信号IMSを小さく設定して高車速領
域における車両の挙動が安定するように設定する。
【0033】偏差演算手段22は、減算器または減算機
能を備え、減算手段25から供給される基本目標電流信
号IHと、電動機電流検出手段15から供給される電動
機電流信号IMFとの偏差ΔI(=IH−IMF)を演算
し、偏差信号ΔI(=IH−IMF)を駆動制御手段23
に供給する。
【0034】駆動制御手段23は、PIDコントロー
ラ、電動機制御信号発生手段等を備え偏差演算手段22
から供給される偏差信号ΔIに比例(P)、積分(I)
および微分(D)制御を施した後、これら比例・積分・
微分(PID)制御を施した信号を混合した混合信号に
基づいてハンドルの右操舵または左操舵に対応したPW
Mの電動機制御信号VDを発生し、電動機制御信号VDを
出力禁止手段17に供給する。
【0035】車両挙動判定手段(補正手段)24は、滑
り角差推定手段、方向判定手段、選択手段、アンダステ
ア補正量出力手段、オーバステア補正量出力手段等を備
え、車速センサ11から供給される車速信号V、ヨー角
速度センサ9から供給されるヨー角速度信号Yおよび切
れ角センサ10から供給される切れ角信号δから車両の
前輪滑り角(βf)と車両の後輪滑り角(βr)との差
(角差βfr=βf−βr)を演算し、この角差信号(βf
r)基づいてアンダステア補正量(DA)、オーバステア
補正量(DO)を発生し、アンダステア補正量(DA)ま
たはオーバステア補正量(DO)に対応した補正信号ID
を減算手段25および出力禁止手段17に供給する。
【0036】図3はこの発明に係る車両挙動判定手段
(補正手段)の要部ブロック構成図である。図3におい
て、車両挙動判定手段(補正手段)24は、車速係数発
生手段26、滑り角差推定手段30、選択手段31、方
向判定手段32、アンダステア補正量出力手段33、オ
ーバステア補正量出力手段34、乗算手段35、乗算手
段36、加算手段37、角差変化量演算手段39、角差
変化係数発生手段40を備える。
【0037】車速係数発生手段26は、ROM等のメモ
リを備え、予め図10に示す車速信号Vと車速係数KR
の特性データを記憶しておき、車速センサ11から車速
信号Vが供給されると、対応する車速係数KRを読み出
して乗算手段35および乗算手段36に提供する。
【0038】滑り角差推定手段30は、メモリ、演算機
能を備え、車速信号V、ヨー角速度信号Y、切れ角信号
δおよびメモリに予め設定した車両の寸法パラメータL
(例えば、ホイールベース)に基づいて数1から前輪滑
り角(βf)と後輪滑り角(βr)との差βfr(=βf−
βr)を演算し、角差信号βfrを選択手段31、方向判
定手段32および角差変化量演算手段39に供給する。
【0039】
【数1】βfr=Y*L/V−δ
【0040】なお、前輪滑り角(βf)および後輪滑り
角(βr)は、タイヤの向きを基準としてタイヤの進行
方向への角度を表わすので、時計回り方向へハンドルを
切った場合、前輪タイヤの向きに対してタイヤの進行方
向は反時計回り方向となり、時計回り方向を正(プラ
ス)とすると前輪滑り角(βf)の方向は負(マイナ
ス)となる。
【0041】同様に、後輪滑り角(βr)も負(マイナ
ス)となり、角差信号βfrの方向(符号)は後輪滑り角
(βr)の絶対値|βr|が前輪滑り角(βf)の絶対値
|βf|以上(|βr|≧|βf|)となるまでは、負
(マイナス)で表わす。また、方向判定手段32に供給
するヨー角速度信号Yに代えて横加速度Gで代用しても
よい。
【0042】選択手段31は、ソフト制御のスイッチ機
能を備え、方向判定手段32から供給される判定信号H
Oに基づいてスイッチを切り替え、滑り角差推定手段3
0から供給される角差信号βfrをアンダステア補正量出
力手段33またはオーバステア補正量出力手段34に供
給する。
【0043】方向判定手段32は、符号比較機能を備
え、滑り角差推定手段30から供給される角差信号βfr
の方向信号Pと、ヨー角速度センサ9から供給されるヨ
ー角速度信号Yの方向信号Nに基づいて、方向信号Pと
方向信号Nが一致(符号が同一)する場合には、例えば
Hレベルの判定信号HOを選択手段31に供給し、方向
信号Pと方向信号Nが異なる(符号が異なる)場合に
は、例えばLレベルの判定信号HOを選択手段31に供
給する。
【0044】角差信号βfrの方向信号Pとヨー角速度信
号Yの方向信号Nとが異なる(不一致)場合、例えばヨ
ー角速度信号Yが時計回り方向であって、前輪の反時計
回り方向滑り角(βf)が後輪の反時計回り方向滑り角
(βr)よりも大きいような場合には、ヨー角速度信号
Yの方向信号Nがプラス(+)で角差信号βfrの方向信
号Pがマイナス(−)となり、車両挙動のアンダステア
領域と判定して選択手段31はアンダステア補正量出力
手段33を選択(実線表示)する。
【0045】一方、角差信号βfrの方向信号Pとヨー角
速度信号Yの方向信号Nとが同じ(一致)場合、例えば
ヨー角速度Yが時計回り方向であって、後輪の反時計回
り方向滑り角(βr)が前輪の反時計回り方向滑り角
(βf)よりも大きいような場合には、ヨー角速度信号
Yの方向信号Nがプラス(+)で角差信号βfrの方向信
号Pがプラス(+)となり、車両挙動のオーバステア領
域と判定して選択手段31はオーバステア補正量出力手
段34を選択(破線表示)する。
【0046】車両挙動の強いアンダステア領域とは、現
在の操舵状態からこれ以上ハンドルを切り込んでも車両
がこれ以上曲らない状態であり、ドライバに反力を強く
感じさせてハンドルを戻した方が良いことを知らせる操
舵領域である。
【0047】なお、弱いアンダステア領域では反力の補
正は不要であるので、図11に示すように角差信号βfr
の絶対値|βfr|に対するアンダステア補正量DAの不
感帯領域を大きく設定している。
【0048】一方、車両の強いオーバステア領域とは、
そのままでは車両がスピンする虞のある状態であり、ド
ライバに反力を強く感じさせてカウンタステアを行い易
くしている。
【0049】アンダステア補正量出力手段33は、RO
M等のメモリを備え、予め図11に示す角差信号の絶対
値|βfr|とアンダステア補正量DAとの特性データを
記憶しておき、選択手段31から角差信号βfrが供給さ
れると、対応するアンダステア補正量DAを読み出し、
アンダステア補正量信号DAを乗算手段35に供給す
る。
【0050】オーバステア補正量出力手段34は、RO
M等のメモリを備え、予め図12に示す角差信号の絶対
値|βfr|とオーバステア補正量DOとの特性データを
記憶しておき、選択手段31から角差信号βfrが供給さ
れると、対応するオーバステア補正量DOを読み出し、
オーバステア補正量信号DOを乗算手段36に供給す
る。
【0051】なお、アンダステア補正量DA、オーバス
テア補正量DOは、それぞれ図11、図12に示すよう
に不感帯をそれぞれ独自に設定しているので、アンダス
テア状態またはオーバステア状態に応じた最適な補正を
行うことができる。
【0052】乗算手段35は、ソフト制御の乗算機能を
備え、車速係数KR、アンダステア補正量信号DAおよび
角差変化係数KVを乗算処理し、減算補正信号としての
アンダステア補正量信号IDA(=KR*KV*DA)を加
算手段37に供給する。
【0053】アンダステア補正量信号IDAは、図11に
示すアンダステア補正量DAを図10に示す車速係数KR
で補正するので、低車速領域ではアンダステア補正量D
Aを0として補正を行わず、中車速から高車速領域では
アンダステア補正量DAの特性と同じに設定することが
できる。
【0054】乗算手段36は、ソフト制御の乗算機能を
備え、車速係数KR、オーバステア補正量信号DOおよび
角差変化係数KVを乗算処理し、減算補正信号としての
オーバステア補正量信号IDO(=KR*KV*DO)を加
算手段37に供給する。
【0055】オーバステア補正量信号IDOは、図12に
示すオーバステア補正量DOを図10示す車速係数KRで
補正するので、低車速領域ではオーバステア補正量DO
を0として補正を行わず、中車速から高車速領域ではオ
ーバステア補正量DOの特性と同じに設定することがで
きる。なお、オーバステア補正量DOは、アンダステア
補正量DAに比べ、不感帯を狭く傾きも小さく設定す
る。
【0056】加算手段37は、ソフト制御の加算機能を
備え、乗算手段35から供給されるアンダステア補正量
信号IDA(=KR*KV*DA)と、乗算手段36から供
給されるオーバステア補正量信号IDO(=KR*KV*D
O)を加算処理し、アンダステア補正量信号IDAまたは
オーバステア補正量信号IDOのいずれか一方を補正信号
IDとして図2に示す減算手段25および出力禁止手段
17に供給する。
【0057】角差変化量演算手段39は、微分演算機能
を備え、滑り角差推定手段30から供給される角差信号
βfrに微分演算を施し、角差変化量信号DV(=dβfr
/dt)を角差変化係数発生手段40に供給する。
【0058】角差変化係数発生手段40は、ROM等の
メモリを備え、予め図13に示す角差変化量DVと角差
変化係数KVの特性データを記憶しておき、角差変化量
信号DVが供給されると、対応した角差変化係数KVを読
み出して乗算手段35および乗算手段36に供給する。
【0059】角差変化量DVは、角差信号βfrの変化を
示し、したがって車両挙動の時間的な変化を表わすの
で、車両挙動の急激な変化に対応したアンダステア補正
量信号IDA(=KR*KV*DA)またはオーバステア補
正量信号IDO(=KR*KV*DO)を発生することがで
きる。
【0060】図2に戻り、減算手段25は、減算機能を
備え、目標電流信号設定手段21から供給される目標電
流信号IMSと図3に示す車両挙動判定手段24から供給
される補正信号IDの差(=IMS−ID)を演算し、基本
目標電流信号IH(=IMS−ID)として偏差演算手段2
2および出力禁止手段17の出力禁止判定手段18に供
給する。
【0061】参照信号設定手段16は、ROM等のメモ
リで構成し、 目標電流信号設定手段21と同様に、予
め図9に示す車速信号Vをパラメータにした操舵トルク
信号T−目標電流信号IMS特性データの目標電流信号I
MSと同一の特性を有するを参照信号IRSに置き換えて記
憶しておき、車速センサ11および操舵トルクセンサ1
2からそれぞれ車速信号V、操舵トルク信号Tが供給さ
れると、対応する参照信号IRSを出力禁止手段17の出
力禁止判定手段18に供給する。なお、参照信号IRS
は、図9とは異なる操舵トルク信号T−目標電流信号I
MS特性データから求めるようにしてもよく、また、操
舵トルク信号Tと同じ符号(方向)で、操舵トルク信号
Tの絶対値に拘わらず一定の値に設定することも可能で
ある。
【0062】出力禁止手段17は、出力禁止判定手段1
8、信号停止手段19を備える。出力禁止判定手段18
は、減算機能、メモリ、信号検出機能、切替機能等を備
え、電動機制御手段の偏差演算手段25から供給される
基本目標電流信号IHと参照信号設定手段16から供給
される参照信号IRSとの差(=IH−IRS)と、車両挙
動判定手段24から供給される補正信号IDに基づいて
禁止信号SKを信号停止手段19に供給する。
【0063】図4はこの発明に係る出力禁止判定手段の
実施の形態要部ブロック構成図である。図4において、
出力禁止判定手段18は、偏差絶対値演算手段41、基
準値記憶手段42、信号検出手段43、切替手段44、
比較手段45を備える。
【0064】偏差絶対値演算手段41は、減算機能、絶
対値演算機能を備え、基本目標電流信号IHと参照信号
IRSとの差(=IH−IRS)を演算した後、絶対値演算
処理を施し、偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS|)を比
較手段45に供給する。
【0065】基準値記憶手段42は、ROM等のメモリ
で構成し、予め基準値データK1および基準値データK
2を記憶しておき、基準値データK1および基準値デー
タK2を読み出して切替手段44に供給する。
【0066】基準値K1は絶対値とし、補正信号IDが
発生している状態で、基本目標電流信号IHと参照信号
IRSとの偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS|)が正常な
制御である上限値に設定する。また、基準値K2は絶対
値とし、補正信号IDが発生していない状態で、基本目
標電流信号IHと参照信号IRSとの偏差絶対値ΔIZ(=
|IH−IRS|)が正常な制御である上限値に設定す
る。なお、基準値K1(絶対値)は基準値K2(絶対
値)よりも大きな値(|基準値K1|>|基準値K2
|)に設定する。
【0067】信号検出手段43は、コンパレータ等のレ
ベル比較機能を備え、車両挙動判定手段24から供給さ
れる補正信号IDと0値または低レベルのしきい値と比
較して増幅し、補正信号IDが発生している場合にはH
レベルの検出信号SOを切替手段44に供給する。ま
た、信号検出手段43は、補正信号IDが発生していな
い場合にはLレベルの検出信号SOを切替手段44に供
給する。
【0068】切替手44は、切替え機能を有し、信号検
出手段43からHレベルの検出信号SOが提供された時
には基準値記憶手段42から供給される基準値K1を選
択し、基準値K(=K1)として比較手段45に供給す
る。一方、切替手段44は、信号検出手段43からLレ
ベルの検出信号SOが提供された時には基準値記憶手段
42から供給される基準値K2を選択し、基準値K(=
K2)として比較手段45に供給する。
【0069】比較手段45は、比較機能、バッファ出力
およびインバータ出力機能を備え、偏差絶対値演算手段
41から供給される偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS
|)と基準値K(K1またはK2)とを比較し、偏差絶
対値ΔIZが基準値K(K1またはK2)を超える場合
には、Lレベルの禁止信号SK(SK1またはSK2)を図
2に示す信号停止手段19に供給する。
【0070】また、比較手段45は、偏差絶対値ΔIZ
が基準値K(K1またはK2)以下の場合には、Hレベ
ルの禁止信号SK(SK1またはSK2)を信号停止手段1
9に供給する。
【0071】一例として、Lレベルの禁止信号SK1は電
動機8の正回転を禁止する信号であり、Lレベルの禁止
信号SK2は電動機8の逆回転を禁止する信号である。な
お、正常な制御状態では、禁止信号SK(SK1,SK2)
を常にHレベルに保持する。
【0072】例えば、補正信号IDが発生しており、基
本目標電流信号IHがプラス(+)で、差絶対値ΔIZが
基準値K1を超えた(ΔIZ>K1)時には、それぞれ
禁止信号SK1をLレベル、禁止信号SK2をHレベルに設
定し、電動機8の正回転を禁止する。
【0073】一方、補正信号IDが発生しており、基本
目標電流信号IHがマイナス(−)で、偏差絶対値ΔIZ
(−)が基準値−K1を下回る(ΔIZ<−K1)時に
は、それぞれ禁止信号SK1をHレベル、禁止信号SK2を
Lレベルに設定し、電動機8の逆回転を禁止する。
【0074】また、補正信号IDが発生していなく、基
本目標電流信号IHがプラス(+)で、偏差絶対値ΔIZ
が基準値K2を超えた(ΔIZ>K2)時には、それぞ
れ禁止信号SK1をLレベル、禁止信号SK2をHレベルに
設定し、電動機8の正回転を禁止する。
【0075】一方、補正信号IDが発生していなく、基
本目標電流信号IHがマイナス(−)で、偏差絶対値Δ
IZ(−)が基準値K2を下回る(ΔIZ<−K2)時に
は、それぞれ禁止信号SK1をHレベル、禁止信号SK2を
Lレベルに設定し、電動機8の逆回転を禁止する。
【0076】図2に戻り、信号停止手段19は、論理積
演算機能を有し、出力禁止判定手段18から供給される
禁止信号SKに基づいて駆動制御手段23から供給され
る電動機制御信号VDを電動機制御信号VOとして電動機
駆動手段14に供給したり、禁止したりする。
【0077】図5はこの発明に係る信号停止手段の実施
の形態要部ブロック構成図である。図5において、信号
停止手段19は、2入力の論理積手段19A〜19Dで
構成し、論理積手段19A〜19Dのそれぞれの一方の
入力には図2に示す駆動制御手段23から供給される電
動機制御信号VDを形成する4つの電動機制御信号VD1
〜VD4を入力する。
【0078】図6は駆動制御手段の要部ブロック構成図
を示す。図6において、駆動制御手段23は、PIDコ
ントローラ28、電動機制御信号発生手段29を備え
る。PIDコントローラ28は、図2に示す偏差演算手
段22から供給される偏差信号ΔIにP(比例)制御、
I(積分)制御およびD(微分)制御を施し、PID制
御を施した信号ICを電動機制御信号発生手段29に供
給する。
【0079】電動機制御信号発生手段29は、PWM信
号発生手段、オン/オフ信号発生手段を備え、PIDコ
ントローラ28から供給される信号ICに基づき、偏差
信号ΔIがプラス(+)の場合にはPWM信号VPWMの
VD1、オン信号VONのVD2、オフ信号VOFのVD3、オフ
信号VOFのVD4を電動機制御信号VDとして信号停止手
段19の論理積手段19A〜19Dのそれぞれの一方の
入力に供給する。
【0080】また、電動機制御信号発生手段29は、偏
差信号ΔIがマイナス(−)の場合にはオフ信号VOFの
VD1、オフ信号VOFのVD2、PWM信号VPWMのVD3、
オン信号VONのVD4を信号停止手段19の論理積手段1
9A〜19Dのそれぞれの一方の入力に供給する。
【0081】図5に戻り、論理積手段19Aおよび19
Bのそれぞれの他方の入力には、出力禁止判定手段18
から供給される禁止信号SK1を入力し、論理積手段19
Cおよび19Dそれぞれの他方の入力には、出力禁止判
定手段18から供給される禁止信号SK2を入力する。
【0082】図4に示す偏差絶対値演算手段41から供
給される偏差絶対値ΔIZが基準値K(K1またはK
2)以下(ΔIZ≦K1,K2)の場合には禁止信号SK
1,SK2がいずれもHレベルであり、信号停止手段19
は、図6に示す電動機制御信号発生手段29から供給さ
れる電動機制御信号VD(VD1,VD2,VD3,VD4)を
そのまま電動機制御信号VO(VO1,VO4,VO2,V0
3)として出力する。
【0083】また、偏差絶対値演算手段41から供給さ
れる偏差絶対値ΔIZが基準値K(K1またはK2)を
越える(ΔIZ>K1またはΔIZ>K2)場合には、基
準値Kを越える側の基本目標電流信号IHの符号に対応
したLレベルの禁止信号SK1またはSK2が入力された論
理積手段19A〜19Dの電動機制御信号VD(VD1,
VD2,VD3,VD4)の出力を禁止する。
【0084】例えば、補正信号IDが発生しており、基
本目標電流信号IHの符号がプラス(+)で、偏差絶対
値ΔIZが基準値K1を超える(ΔIZ>K1)時には、
論理積手段19Aおよび19Bに供給される禁止信号S
K1をLレベルに設定し、電動機制御信号VD1およびVD2
の出力を禁止する。この状態では、論理積手段19Cお
よび19Dに供給される禁止信号SK2をHレベルに設定
し、電動機制御信号VD3およびVD4の出力を許容し、電
動機制御信号V02,V03として出力する。
【0085】また、補正信号IDが発生していなく、基
本目標電流信号IHの符号がマイナス(−)の場合で、
偏差絶対値ΔIZ(−)が基準値−K2を下回る(ΔIZ
<−K2)時には、論理積手段19Cおよび19Dに供
給される禁止信号SK2をLレベルに設定し、電動機制御
信号VD3およびVD4の出力を禁止する。この状態では、
論理積手段19Aおよび19Bに供給される禁止信号S
K1をHレベルに設定し、電動機制御信号VD1およびVD2
の出力を許容し、電動機制御信号V01,V02として出力
する。
【0086】このように、この発明に係る出力禁止手段
17は、基本目標電流信号IHと参照信号IRSとの差が
基準値Kを越える時に電動機制御信号VDの出力を禁止
するとともに、補正信号IDが発生している時の基準値
K1よりも補正信号IDが発生していない時の基準値K
2を小さく設定したので、マイクロプロセッサで構成す
る電動機制御手段に異常が発生して基本目標電流信号I
Hが異常値を発生した場合には、電動機駆動手段(ブリ
ッジ回路)14の動作を禁止することができる。
【0087】この発明に係る出力禁止手段17は、基本
目標電流信号IHと参照信号IRSの差の絶対値ΔIZを演
算する偏差絶対値演算手段41、補正信号IDが発生し
ていることを検出する信号検出手段43、この信号検出
手段43からの検出信号SOに基づいて2つの基準値K
1,K2の一方を選択する切替手段44、偏差絶対値演
算手段41からの絶対値ΔIZと切替手段44で選択し
た基準値K1,K2とを比較して禁止信号SK1,SK2を
出力する比較手段45を有する出力禁止判定手段18を
備えたので、基本目標電流信号IHと参照信号IRSの大
きさ、および補正信号IDの有無によって電動機駆動手
段(ブリッジ回路)14の動作を許容または禁止するこ
とができる。
【0088】図7は電動機駆動手段を構成するFETブ
リッジ回路図である。図7において、電動機駆動手段
(FETブリッジ回路)14は、4個のFET(電界効
果トランジスタ)Q1〜Q4から構成する。FET(電
界効果トランジスタ)Q1〜Q4のゲートG1〜G4に
は、それぞれ電動機制御信号V01〜V04が供給される。
【0089】電動機8を正回転させる場合、Q1のゲー
トG1に電動機制御信号VO1としてPWM信号VPWMを
供給するとともに、Q4のゲートG4に電動機制御信号
VO4としてオン信号VONを供給し、Q2,Q3のゲート
G2,G3には電動機制御信号V02,V03としてオフ信
号VOFを供給することにより、バッテリ電源VB(12
V)→FET(電界効果トランジスタ)Q1→端子M1
→電動機8→端子M2→FET(電界効果トランジス
タ)Q4→接地(GND)の経路で電動機電流IM+を流
す。
【0090】また、電動機8を逆回転させる場合、Q2
のゲートG2に電動機制御信号VO2としてPWM信号V
PWMを供給するとともに、Q3のゲートG3に電動機制
御信号VO3としてオン信号VONを供給し、Q1,Q4の
ゲートG1,G4には電動機制御信号V01,V04として
オフ信号VOFを供給することにより、バッテリ電源VB
(12V)→FET(電界効果トランジスタ)Q2→端
子M2→電動機8→端子M1→FET(電界効果トラン
ジスタ)Q3→接地(GND)の経路で電動機電流IM-
を流す。
【0091】出力禁止手段17は、FET(電界効果ト
ランジスタ)Q1〜Q4のゲートG1〜G4に供給する
電動機制御信号V01〜V04を許容または禁止することに
より、電動機8の駆動を制御することができる。
【0092】次に、この発明の出力禁止手段の動作を図
8を参照して説明する。図8はこの発明に係る電動パワ
ーステアリング装置の出力禁止手段の動作説明図であ
る。(a)図は補正信号IDの有無を検出する検出信号
SO波形図、(b)図は基本目標電流信号IHと参照信号
IRSの差(=IH−IRS)と基準値K1,K2の関係
図、(c)図は禁止信号SK1波形図、(d)図は禁止信
号SK2波形図、(e)図は電動機電流IM+,IM-の許
容、禁止説明図を示す。
【0093】なお、図8は目標電流信号IMSがプラス
(+)の場合についての説明図である。また、目標電流
信号IMSがマイナス(−)の場合については、(b)お
よび(e)の符号を逆にすることで同様に扱えるので説
明を省略する。
【0094】(a)図において、時間0から時間t3ま
では、検出信号SOがLレベルであり、補正信号IDは発
生されていない状態を示す。また、時間t3から時間t
10間は、検出信号SOがHレベルであり、補正信号ID
は発生されている状態を示す。
【0095】補正信号IDが発生されていない時間0か
ら時間t3では、基本目標電流信号IHと参照信号IRS
は同じであり、(b)図に示す基本目標電流信号IHと
参照信号IRSの差(=IH−IRS)は、電動機制御手段
が正常動作をしている場合には常に0値となる。
【0096】時間t1からt2の間に、電動機制御手段
を構成するマイクロプロセッサに異常が発生し、例えば
目標電流信号IMSが異常に大きなレベル(+極性側)と
なり、参照信号IRSは正常のレベルである場合には、基
本目標電流信号IHが異常に大きなレベルとなることに
よって基本目標電流信号IHと参照信号IRSの差(=IH
−IRS)も大きなレベル(+極性側)となる。
【0097】一方、時間0から時間t3では、目標電流
信号IMSがプラス(+)、補正信号IDが発生されない
状態であり、かつ(IH−IRS)は補正信号IDが発生さ
れない時に設定される基準値K2を超える(斜線表示)
ため、(c)図の禁止信号SK1はHレベルからLレベル
となる。一方、(d)図の禁止信号SK2はHレベルを保
持する。
【0098】(e)図の電動機電流IMは、目標電流信
号IMSが0より大きい(IMS>0)時に、プラス(+)
極性の電動機電流IM+が流れ、時間t1と時間t2の間
にマイクロプロセッサの異常によって過大な電動機電流
IM+が流れることになるが、Lレベルの禁止信号SK1に
より、時間t1から時間t2間の過大な電動機電流IM+
を禁止することができる。なお、(e)図の電動機電流
IM(IM+,IM-)は、説明の都合上、電動機電流IM+
または電動機電流IM-が流れるか否かを示し、電流値の
大小は省略する。
【0099】次に、(a)図において、補正信号IDが
発生している時間t3から時間t10では、プラス
(+)極性の目標電流信号IMSがプラス(+)極性の補
正信号ID(図3に示すアンダステア補正量信号IDAま
たはオーバステア補正量信号IDO)で減少補正されるた
め、基本目標電流信号IHは、目標電流信号IMSと実質
的に同じである参照信号IRSより小さい値(IH<IR
S)となる。なお、基本目標電流信号IHは、補正信号I
Dが目標電流信号IMSより小さい(ID<IMS)場合には
プラス(+)極性となり、補正信号IDが目標電流信号
IMSより大きい(ID>IMS)場合にはマイナス(−)
極性となる。
【0100】(b)図に示す基本目標電流信号IHと参
照信号IRSの差(=IH−IRS)は、補正信号IDが発生
しているので常にマイナス(−)極性であり、基準値は
−K1に設定される。
【0101】時間t4から時間t5の間では、目標電流
信号IMSよりも補正信号IDが大きい(IMS<ID)場合
を示し、目標電流信号IMSと補正信号IDの差である基
本目標電流信号IH(=IMS−ID)はマイナス(−)と
なる。
【0102】時間t4から時間t5の間で、(b)図の
(IH−IRS)はマイナス(−)であるが基準値−K1
より大きく(IH−IRS>−K1)、(c)図の禁止信
号SK1および(d)図の禁止信号SK2はいずれもHレベ
ルを保ち、基本目標電流信号IH(=IMS−ID)がマイ
ナス(−)であることから、(e)図の電動機電流IM
は禁止されることなく電動機電流IM-が流れる。
【0103】時間t6から時間t9の間でもマイナス
(−)の電動機電流IM-が流れるが、(b)図の基本目
標電流信号IHと参照信号IRSの差(=IH−IRS)が時
間t7と時間t8の間でマイクロプロセッサの異常によ
ってマイナス(−)の過大な値となり、基準値−K1を
下回る(IH−IRS<−K1)ので、(c)図の禁止信
号SK1はHレベルを保つが、(d)図の禁止信号SK2が
Lレベルとなって時間t7と時間t8の間だけマイナス
(−)の電動機電流IM-を禁止する。
【0104】このように、補正信号IDが発生しない状
態で、かつ基本目標電流信号IHと参照信号IRSの差
(=IH−IRS)が基準値K2を超える場合には、通常
の制御では起こらない異常現象が電動機制御手段を構成
するマイクロプロセッサに発生したと判定し、異常によ
り発生する電動機制御信号VOを禁止して電動機電流IM
を停止することができる。
【0105】また、補正信号IDが発生する状態で、か
つ基本目標電流信号IHと参照信号IRSの差(=IH−I
RS)が基準値K1を超える場合には、通常の補正制御で
は起こらない異常現象が電動機制御手段を構成するマイ
クロプロセッサに発生したと判定し、異常により発生す
る電動機制御信号VOを禁止して電動機電流IMを停止す
ることができる。なお、本発明は、特開平9−1565
28号公報に開示された電動パワーステアリング装置に
も適用することができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る出
力禁止手段は、基本目標電流信号と参照信号との差が基
準値を越える時に電動機制御信号の出力を禁止するとと
もに、補正信号が発生している時の基準値を補正信号が
発生していない時の基準値よりも大きく設定したので、
マイクロプロセッサで構成する電動機制御手段に異常が
発生して基本目標電流信号が異常値となった場合には、
電動機駆動手段(ブリッジ回路)の動作を禁止して電動
機の駆動を禁止することができ、基本目標電流信号の異
常値に伴う操舵特性の不安定性を解消することができ
る。
【0107】また、補正信号による目標電流信号と反対
方向の電動機電流を流すことができるとともに、補正信
号が発生してない時よりも大きな基準値を設定すること
ができ、操舵トルクの方向と反対方向に充分大きな補助
操舵力を作用させることができ、アンダステア補正やオ
ーバステア補正を充分に実行して車両挙動の安定化を図
ることができる。
【0108】さらに、この発明に係る出力禁止手段は、
基本目標電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏
差絶対値演算手段、補正信号が発生していることを検出
する信号検出手段、この信号検出手段からの検出信号に
基づいて2つの基準値の一方を選択する切替手段、偏差
絶対値演算手段からの絶対値と切替手段で選択した基準
値とを比較して禁止信号を出力する比較手段を有する出
力禁止判定手段を備え、基本目標電流信号と参照信号の
大きさ、および補正信号の有無によって電動機駆動手段
(ブリッジ回路)の動作を許容または禁止するので、ア
ンダステア補正やオーバステア補正のような補正制御を
充分に行い、車両挙動を安定化して最適な操舵フィーリ
ングを得ることができる。
【0109】よって、操舵特性を決定する電動機制御手
段を構成するメインのマイクロプロセッサに異常が発生
した場合にはアシストを禁止するとともに、操舵方向と
反対方向のアシスト力を大きく設定することにより、補
正制御の範囲を広げて車両挙動の安定化のための操舵特
性が得られる電動パワーステアリング装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の一
実施の形態基本要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る車両挙動判定手段(補正手段)
の要部ブロック構成図
【図4】この発明に係る出力禁止判定手段の実施の形態
要部ブロック構成図
【図5】この発明に係る信号停止手段の実施の形態要部
ブロック構成図
【図6】駆動制御手段の要部ブロック構成図
【図7】電動機駆動手段を構成するFETブリッジ回路
【図8】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
出力禁止手段の動作説明図
【図9】車速信号Vをパラメータにした操舵トルク信号
T−目標電流信号IMS特性図
【図10】車速信号V−車速係数KR特性図
【図11】角差信号|βfr|−アンダステア補正量DA
特性図
【図12】角差信号|βfr|−オーバステア補正量DO
特性図
【図13】角差変化量DV−角差変化係数KV特性図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、8…電動機、9…ヨ
ー角速度センサ、10…切れ角センサ、11…車速セン
サ、12…操舵トルクセンサ、13…制御手段、14…
電動機駆動手段(FETブリッジ回路)、15…電動機
電流検出手段、16…参照信号設定手段、17…出力禁
止手段、18…出力禁止判定手段、19…信号停止手
段、21…目標電流信号設定手段、22…偏差演算手
段、23…駆動制御手段、24…車両挙動判定手段(補
正手段)、25…減算手段、41…偏差絶対値演算手
段、42…基準値記憶手段、43…信号検出手段、44
…切替手段、45…比較手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC16 CC35 DA03 DA15 DA23 DA33 DA40 DA64 DC01 DC02 DC03 DC07 DC09 DC21 DC33 DC34 DD02 DD10 DD17 DE09 EA01 EB11 EC23 EC25 3D033 CA03 CA12 CA13 CA14 CA16 CA17 CA18 CA20 CA21 CA31 CA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系に補助操舵力を付加する
    電動機と、ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵
    トルクセンサと、前記電動機に流れる電動機電流を検出
    して電動機電流信号を出力する電動機電流検出手段と、
    少なくとも前記操舵トルクセンサからの操舵トルク信号
    に基づいて目標電流信号を設定する目標電流信号設定手
    段、操舵トルク信号とは無関係に補正信号を出力する補
    正手段、目標電流信号を補正信号で補正した基本目標電
    流信号と電動機電流信号の偏差信号に基づいて電動機制
    御信号を出力する駆動制御手段を備えた電動機制御手
    段、少なくとも操舵トルク信号に基づいて参照信号を設
    定する参照信号設定手段、基本目標電流信号と参照信号
    を比較して電動機制御信号の電動機駆動手段への供給を
    許可または禁止する出力禁止手段を有する制御手段と、
    電動機制御信号により前記電動機を駆動する電動機駆動
    手段と、を備えた電動パワーステアリング装置におい
    て、 前記出力禁止手段は、基本目標電流信号と参照信号との
    差が基準値を越える時に電動機制御信号の出力を禁止す
    るとともに、補正信号が発生している時の基準値を補正
    信号が発生していない時の基準値よりも大きく設定した
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記出力禁止手段は、基本目標電流信号
    と参照信号の差の絶対値を演算する偏差絶対値演算手
    段、補正信号が発生していることを検出する信号検出手
    段、この信号検出手段からの検出信号に基づいて2つの
    基準値の一方を選択する切替手段、前記偏差絶対値演算
    手段からの絶対値と切替手段で選択した基準値とを比較
    して禁止信号を出力する比較手段を有する出力禁止判定
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動パワ
    ーステアリング装置。
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