JP2000190861A - 電動パワ―ステアリング装置 - Google Patents

電動パワ―ステアリング装置

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JP2000190861A
JP2000190861A JP37009198A JP37009198A JP2000190861A JP 2000190861 A JP2000190861 A JP 2000190861A JP 37009198 A JP37009198 A JP 37009198A JP 37009198 A JP37009198 A JP 37009198A JP 2000190861 A JP2000190861 A JP 2000190861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く、操舵フィーリングの向上を図
ることができる電動パワーステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】 制御手段13に、メインの制御系を形成
する目標電流信号設定手段21、偏差演算手段22 、
駆動制御手段23、目標電流信号補正手段24、加算手
段25を有する電動機制御手段と、参照信号設定手段1
6と、出力禁止判定手段18と信号停止手段19を有す
る出力禁止手段17とを備えた電動パワーステアリング
装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電動機の動力をス
テアリング系に直接作用させ、ドライバの操舵力の軽減
を図る電動パワーステアリング装置に係り、特に操舵ト
ルクに対応した補正によって電動機を駆動する信号の方
向が操舵トルクの方向と逆であっても、電動機を駆動す
る電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
特開平6−305429号公報に開示されているよう
に、ハンドルに加えられる操舵トルクに対応した電気信
号(操舵トルク信号)を電動機の駆動電流(電動機電
流)の目標値に変換し、さらに、この目標値をPWM
(パルス幅変調)信号に変換して電動機駆動回路(例え
ば、スイッチング素子で構成されたブリッジ回路)を駆
動制御し、電動機駆動回路を介して電動機がPWM駆動
され、目標値に応じた駆動電流が電動機に流れる。
【0003】電動機をPWM駆動することにより、電動
機の動力を補助操舵力としてステアリング系に作用さ
せ、ドライバの手動操舵力に補助操舵力をアシストさせ
てドライバの操舵力の軽減が図られている。
【0004】また、特開平6−305429号公報に開
示された電動パワーステアリング装置は、PWM信号と
電動機の駆動電流、または電動機の駆動電流から操舵ト
ルク信号を逆算し、逆算した操舵トルク信号と検出した
操舵トルクに対応した操舵トルク信号とを比較し、逆算
した操舵トルク信号が操舵トルク信号と一致しない場合
には異常と判定し、電動機駆動回路の動作を停止させ
る。
【0005】このように、特開平6−305429号公
報に開示された電動パワーステアリング装置は、電動機
を駆動するメインの制御系を構成するCPUの異常動作
により、操舵トルクに対応した電動機の駆動電流値が異
常と判定された時には、電動機の駆動を停止させること
ができる。
【0006】また、従来の電動パワーステアリング装置
において、方向禁止回路を備え、操舵トルクが加えられ
ている方向(例えば、右操舵)に対応して操向輪(タイ
ヤ)を右方向に転舵するよう電動機を回転(例えば、正
回転)させるための電動機電流は許容するが、操舵トル
クが加えられている方向(例えば、右操舵)に対して電
動機を逆回転させる電動機電流は、メインの制御系(例
えば、CPU)の動作が異常と判断して禁止させるもの
も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−30542
9号公報に開示された電動パワーステアリング装置は、
検出した操舵トルク信号と、この操舵トルク信号に対応
して発生するPWM信号と電動機の駆動電流(電動機電
流)、または電動機の駆動電流から逆算した操舵トルク
信号とを比較し、両者が一致しない場合には電動機の駆
動を禁止する構成のため、電動機を駆動するメインの制
御系に操舵トルクに対応した駆動電流(電動機電流)の
目標値を補正、例えば操舵を収斂させるダンピング制御
等により目標値を減少補正する場合には、電動機に流れ
る電流は所望の電動機電流値よりも減少し、この電動機
電流値から逆算した操舵トルク信号と検出した操舵トル
ク信号が一致しなくなり、ダンピング制御という正常な
制御であるにも拘わらず電動機の駆動を禁止してしまう
課題がある。
【0008】また、方向禁止回路を備えた従来の電動パ
ワーステアリング装置は、操舵トルクの方向と反対方向
に電動機を回転させる電動機電流を禁止するため、例え
ば操舵を収斂させるダンピング制御等による制御量が大
きく、電動機から操舵トルクの方向と反対方向に補助操
舵力をステアリング系に作用させて操舵を安定させるよ
うな場合には、方向禁止回路が動作して電動機の駆動を
禁止してしまい、所望の操舵特性が実現できない課題が
ある。
【0009】このように、操舵状態や路面の状態によっ
ては、操舵トルクの方向と逆方向に操舵補助力を作用さ
せ、ドライバの操舵力を重くしても車両挙動を安定にす
るための操舵特性の実現が要望されている。
【0010】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は操舵方向と電動機の駆動方
向が異なっても、メイン制御系の動作が正常な場合には
電動機の駆動を許容し、操舵特性の自由度を広げること
ができる電動パワーステアリング装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
ステアリング系に補助操舵力を付加する電動機と、ステ
アリング系の操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ
と、電動機に流れる電動機電流を検出して電動機電流信
号を出力する電動機電流検出手段と、少なくとも操舵ト
ルクセンサからの操舵トルク信号に基づいて目標電流信
号を設定する目標電流信号設定手段、操舵トルク信号に
基づいて目標電流信号を補正する補正信号を出力する目
標電流信号補正手段、目標電流信号を補正信号で補正し
た基本目標電流信号と電動機電流信号の偏差信号に基づ
いて電動機制御信号を出力する駆動制御手段を備えた電
動機制御手段、少なくとも操舵トルク信号に基づいて参
照信号を設定する参照信号設定手段、基本目標電流信号
と参照信号を比較して電動機制御信号の電動機駆動手段
への供給を許可または禁止する出力禁止手段を有する制
御手段と、電動機制御信号により電動機を駆動する電動
機駆動手段と、を備えた電動パワーステアリング装置に
おいて、出力禁止手段は、基本目標電流信号と参照信号
との差が基準値を超える時に電動機制御信号の出力を禁
止するとともに、基本目標電流信号と参照信号の方向が
同じ時の基準値よりも方向が異なる時の基準値を小さく
設定したことを特徴とする。
【0012】この発明に係る出力禁止手段は、基本目標
電流信号と参照信号との差が基準値を超える時に電動機
制御信号の出力を禁止するとともに、基本目標電流信号
と参照信号の方向が同じ時の基準値よりも方向が異なる
時の基準値を小さく設定したので、マイクロプロセッサ
で構成する電動機制御手段に異常が発生して基本目標電
流信号が異常値を発生した場合には、電動機駆動手段
(ブリッジ回路)の動作を禁止することができる。
【0013】この発明に係る出力禁止手段は、基本目標
電流信号と参照信号の方向が異なる場合には、正常な制
御で基本目標電流信号の方向が反対になる基準値を設定
し、操舵トルクと反対方向の基本目標電流信号を許容す
ることができる。
【0014】また、この発明に係る出力禁止手段は、基
本目標電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏差
絶対値演算手段、基本目標電流信号と参照信号の符号の
一致/不一致を判定する符号一致判定手段、この符号一
致判定手段からの判定信号に基づいて2つの基準値の一
方を選択する切替手段、偏差絶対値演算手段からの絶対
値と切替手段で選択した基準値とを比較して禁止信号を
出力する比較手段を有する出力禁止判定手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この発明に係る出力禁止手段は、基本目標
電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏差絶対値
演算手段、基本目標電流信号と参照信号の符号の一致/
不一致を判定する符号一致判定手段、この符号一致判定
手段からの判定信号に基づいて2つの基準値の一方を選
択する切替手段、偏差絶対値演算手段からの絶対値と切
替手段で選択した基準値とを比較して禁止信号を出力す
る比較手段を有する出力禁止判定手段を備えたので、基
本目標電流信号と参照信号の大きさ、および基本目標電
流信号と参照信号の方向によって電動機駆動手段(ブリ
ッジ回路)の動作を許容または禁止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明はメイン制御
系を構成する電動機制御手段の基本目標電流信号と電動
機制御手段の動作を監視する参照信号とに基づいて電動
機制御手段の異常を検出して電動機の駆動禁止するとと
もに、基本目標電流信号の符号が参照信号の符号(操舵
トルクの方向)と異なっていても、正常な制御の場合に
は操舵トルクと反対方向の電動機の駆動を許容して操舵
特性の自由度を広げるものである。
【0017】図1はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図である。図1において、電動パワ
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、ス
テアリング軸3、ハイポイドギア4、ピニオン5aおよ
びラック軸5bなどからなるラック&ピニオン機構5、
タイロッド6、操向車輪としての前輪7、補助トルク
(補助操舵力)をステアリング系に作用する電動機8、
制御手段13、電動機駆動手段14、電動機電流検出手
段15を備える。
【0018】また、電動パワーステアリング装置1は、
車速を検出し、車速に対応した電気信号に変換された車
速信号Vを出力する車速センサ11、ステアリングホイ
ール2に作用する操舵トルクを検出し、操舵トルクに対
応した電気信号に変換された操舵トルク信号Tを出力す
る操舵トルクセンサ12を備える。
【0019】操舵トルク信号Tは、大きさと方向を有
し、制御手段13に供給される。なお、操舵トルク信号
Tの方向は、時計回り方向(右操舵)を正(プラス)と
し、反時計回り方向(左操舵)を負(マイナス)とす
る。
【0020】ステアリングホイール2を操舵すると、ス
テアリング軸3に加えられる手動操舵トルクは、ラック
&ピニオン機構5を介してピニオン5aの回転力がラッ
ク軸5bの軸方向の直線運動に変換され、タイロッド6
を介して前輪7の操向を変化させる。
【0021】手動の操舵トルクをアシストするため、操
舵トルク信号Tに対応して電動機8が駆動されると、電
動機トルクがハイポイドギア4を介して倍力された補助
トルク(アシストトルク)に変換されてステアリング軸
3に作用し、ドライバの操舵力を軽減する。
【0022】制御手段13は、マイクロプロセッサを基
本に各種演算手段、処理手段、判定手段、メモリ等で構
成し、少なくとも操舵トルク信号Tに対応した目標電流
信号を発生する目標電流信号発生手段、補正信号で目標
電流信号を補正した基本目標電流信号と電動機電流検出
手段15が検出した電動機電流IMに対応した電動機電
流信号IMFとの差(負帰還)に応じた電動機制御信号V
O(例えば、オン信号、オフ信号およびPWM信号の混
成信号)を発生する駆動制御手段を有する電動機制御手
段を備え、基本目標電流信号と電動機電流信号IMFの差
が速やかに0となるように電動機駆動手段14の駆動を
制御する。
【0023】また、制御手段13は、少なくとも操舵ト
ルクに対応した参照信号を発生する参照信号設定手段を
備える。参照信号は、目標電流信号発生手段が発生する
目標電流信号と同じに設定する。
【0024】制御手段13は、電動機制御手段からの基
本目標電流信号と参照信号設定手段からの参照信号の大
きさおよび方向(極性)に基づいて基本目標電流信号の
許容範囲を決定し、基本目標電流信号が許容範囲を超え
る場合には、電動機駆動手段14へ供給する電動機制御
信号VOを禁止する出力禁止手段を備える。
【0025】電動機駆動手段14は、例えば4個のパワ
ーFET(電界効果トランジスタ)、絶縁ゲート・バイ
ポーラトランジスタ(IGBT)等のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御信号VOに
基づいてPWM(パルス幅変調)の電動機電圧VMを出
力し、電動機8を正回転または逆回転にPWM駆動す
る。
【0026】電動機電流検出手段15は、電動機8と直
列に接続された抵抗器またはホール素子等で電動機電流
IMを電圧に変換して検出し、電動機電流IMに対応した
電動機電流信号IMFを制御手段13にフィードバック
(負帰還)する。
【0027】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の一実施の形態基本要部ブロック構成図である。
図2において、電動パワーステアリング装置1の制御手
段13は、マイクロプロセッサで構成し、メインの制御
系を形成する目標電流信号設定手段21、偏差演算手段
22 、駆動制御手段23、目標電流信号補正手段2
4、加算手段25を備えた電動機制御手段を備える。
【0028】また、制御手段13は、マイクロプロセッ
サや個別(デスクリート)部品のディジタル回路で構成
した参照信号設定手段16、出力禁止手段17を備え
る。
【0029】目標電流信号設定手段21は、ROM等の
メモリで構成し、予め図8に示す車速信号Vをパラメー
タにした操舵トルク信号T−目標電流信号IMS特性デー
タを記憶しておき、車速センサ11および操舵トルクセ
ンサ12からそれぞれ車速信号V、操舵トルク信号Tが
供給されると、対応する目標電流信号IMSデータを読み
出し、目標電流信号IMSを加算手段25に供給する。な
お、図8に示す目標電流信号IMSは車速信号Vが大きく
なるに伴い(Vl→Vm→Vh)、同じ操舵トルク信号
Tに対して目標電流信号IMSを小さく設定して高車速領
域における車両の挙動が安定するように設定する。
【0030】目標電流補正手段24は、微分演算手段、
ROM等のメモリで構成し、操舵トルクセンサ12から
供給される操舵トルク信号Tに微分演算を施し、トルク
微分信号DT(=dT/dt)を発生する。
【0031】また、目標電流補正手段24は、ROM等
のメモリに予め図9に示すトルク微分信号DT−補正信
号IT特性データを記憶しておき、トルク微分信号DTが
供給されると対応する補正信号ITデータを読み出し、
補正信号ITを加算手段25に供給する。なお、図9に
示す補正信号ITは、操舵トルク信号Tの変化量(トル
ク微分信号DT)に応じて直線的に変化する特性を有す
る。そして、トルク微分信号DTの符号は、右操舵トル
クが増加する時と左操舵トルクが減少する時には正
(+)であり、右操舵トルクが減少する時と左操舵トル
クが増加する時には負(−)である。
【0032】加算手段25は、ソフト制御の加算機能を
備え、目標電流信号設定手段21から供給される目標電
流信号IMSと目標電流補正手段24から供給される補正
信号ITとの和(=IMS+IT)を演算し、補正信号IT
で目標電流信号IMSを補正した基本目標電流信号IH
(=IMS+IT)を偏差演算手段22に供給する。
【0033】基本目標電流信号IH(=IMS+IT)は、
目標電流信号IMSと補正信号ITの和であり、例えば高
車速領域で右操舵トルクが急激に減少する操舵を行った
ような時、図8に示す目標電流信号IMS(正の値)の絶
対値よりも図9に示す補正信号IT(負の値)の絶対値
が大きくなるように設定でき、目標電流信号IMSと補正
信号ITの和はマイナス(−)となって高車速領域の操
舵力を反対方向にアシストすることができ、電動機制御
の適正化を図ることができる。
【0034】偏差演算手段22は、ソフト制御の減算機
能を備え、加算手段25から供給される基本目標電流信
号IH(=IMS+IT)と電動機電流検出手段15から供
給される電動機電流信号IMFとの偏差ΔI(=IH−IM
F)を演算し、偏差信号ΔIを駆動制御手段23に供給
する。なお、基本目標電流信号IHと電動機電流信号IM
Fとの差を取ることにより、制御手段13は負帰還(ネ
ガティブ・フィードバック)ループを形成する。
【0035】駆動制御手段23は、PIDコントロー
ラ、電動機制御信号発生手段等で構成し、偏差演算手段
22から供給される偏差信号ΔIにそれぞれP(比例)
制御、I(積分)制御およびD(微分)制御を施し、P
ID制御を施した信号に基づいて電動機制御信号VDを
発生し、電動機制御信号VDを出力禁止手段17の信号
停止手段19に提供する。
【0036】参照信号設定手段16は、ROM等のメモ
リで構成し、 目標電流信号設定手段21と同様に、予
め図8に示す車速信号Vをパラメータにした操舵トルク
信号T−目標電流信号IMS特性データの目標電流信号I
MSと同一の特性を有する参照信号IRSに置き換えて記憶
しておき、車速センサ11および操舵トルクセンサ12
からそれぞれ車速信号V、操舵トルク信号Tが供給され
ると、対応する参照信号IRSを出力禁止手段17の出力
禁止判定手段18に供給する。なお、参照信号IRSは、
図8とは異なる操舵トルク信号T−目標電流信号IMS特
性データから求めるようにしてもよく、また、操舵トル
ク信号Tと同じ符号(方向)で、操舵トルク信号Tの絶
対値に拘わらず一定の値に設定することも可能である。
【0037】出力禁止手段17は、出力禁止判定手段1
8、信号停止手段19を備える。出力禁止判定手段18
は、減算機能、メモリ、符号判定機能、切替機能等を備
え、電動機制御手段の偏差演算手段25から供給される
基本目標電流信号IHと参照信号設定手段16から供給
される参照信号IRSとの差(=IH−IRS)と、基本目
標電流信号IHの符号(極性)Xと参照信号IRSの符号
(極性)Yの一致または不一致に基づいて禁止信号SK
を信号停止手段19に供給する。
【0038】図3はこの発明に係る出力禁止判定手段の
実施の形態要部ブロック構成図である。図3において、
出力禁止判定手段18は、偏差絶対値演算手段31、基
準値記憶手段32、符号一致判定手段33、切替手段3
4、比較手段35を備える。
【0039】偏差絶対値演算手段31は、減算機能、絶
対値演算機能を備え、基本目標電流信号IHと参照信号
IRSとの差(=IH−IRS)を演算した後、絶対値演算
処理を施し、偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS|)を比
較手段35に供給する。
【0040】基準値記憶手段32は、ROM等のメモリ
で構成し、予め基準値データK1および基準値データK
2を記憶しておき、基準値データK1および基準値デー
タK2を読み出して切替手段34に供給する。
【0041】基準値K1は絶対値とし、基本目標電流信
号IHの符号Xと参照信号IRSの符号Yが一致してお
り、基本目標電流信号IHと参照信号IRSとの偏差絶対
値ΔIZ(=|IH−IRS|)が正常な制御ではあり得な
い値の下限値に設定する。また、基準値K2は絶対値と
し、基本目標電流信号IHの符号Xと参照信号IRSの符
号Yが不一致であり、基本目標電流信号IHと参照信号
IRSとの偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS|)が正常値
である上限値に設定する。なお、基準値K1(絶対値)
は基準値K2(絶対値)よりも大きな値(|基準値K1
|>|基準値K2|)に設定する。
【0042】符号一致判定手段33は、符号一致機能を
備え、基本目標電流信号IHの符号Xと参照信号IRSの
符号Yが一致する場合には、例えばHレベルの判定信号
FOを切替手段34に供給する。一方、符号一致判定手
段33は、基本目標電流信号IHの符号Xと参照信号IR
Sの符号Yが不一致の場合には、Lレベルの判定信号FO
を切替手段34に供給する。
【0043】切替手段34は、切替え機能を有し、符号
一致判定手段33からHレベルの判定信号FOが提供さ
れた時には基準値記憶手段32から供給される基準値K
1を選択し、基準値K(=K1)として比較手段35に
供給する。一方、切替手段34は、符号一致判定手段3
3からLレベルの判定信号FOが提供された時には基準
値記憶手段32から供給される基準値K2を選択し、基
準値K(=K2)として比較手段35に供給する。
【0044】比較手段35は、比較機能、バッファ出力
およびインバータ出力機能を備え、偏差絶対値演算手段
31から供給される偏差絶対値ΔIZ(=|IH−IRS
|)と基準値K(K1またはK2)とを比較し、偏差絶
対値ΔIZが基準値K(K1またはK2)を超える場合
には、Lレベルの禁止信号SK(SK1またはSK2)を信
号停止手段19に供給する。
【0045】また、比較手段35は、偏差絶対値ΔIZ
が基準値K(K1またはK2)以下の場合には、Hレベ
ルの禁止信号SK(SK1またはSK2)を信号停止手段1
9に供給する。
【0046】一例として、Lレベルの禁止信号SK1は電
動機8の正回転を禁止する信号であり、Lレベルの禁止
信号SK2は電動機8の逆回転を禁止する信号である。な
お、正常な制御状態では、禁止信号SK(SK1,SK2)
を常にHレベルに保持する。
【0047】例えば、偏差絶対値ΔIZが基準値K1を
超えた(ΔIZ>K1)状態で、基本目標電流信号IHの
符号X(+符号)と参照信号IRSの符号Y(+符号)が
一致する時には、それぞれ禁止信号SK1をLレベル、禁
止信号SK2をHレベルに設定し、電動機8の正回転を禁
止する。
【0048】一方、偏差絶対値ΔIZが基準値K1を超
えた(ΔIZ>K1)状態で、基本目標電流信号IHの符
号X(−符号)と参照信号IRSの符号Y(−符号)が一
致する時には、それぞれ禁止信号SK1をHレベル、禁止
信号SK2をLレベルに設定し、電動機8の逆回転を禁止
する。
【0049】また、偏差絶対値ΔIZが基準値K2を超
えた(ΔIZ>K2)状態で、基本目標電流信号IHの符
号X(−符号)と参照信号IRSの符号Y(+符号)が不
一致の時には、それぞれ禁止信号SK1をHレベル、禁止
信号SK2をLレベルに設定し、電動機8の逆回転を禁止
する。
【0050】一方、偏差絶対値ΔIZが基準値K2を超
えた(ΔIZ>K2)状態で、基本目標電流信号IHの符
号X(+符号)と参照信号IRSの符号Y(−符号)が不
一致の時には、それぞれ禁止信号SK1をLレベル、禁止
信号SK2をHレベルに設定し、電動機8の正回転を禁止
する。
【0051】図2に戻り、信号停止手段19は、論理積
演算機能を有し、出力禁止判定手段18から供給される
禁止信号SKに基づいて駆動制御手段23から供給され
る電動機制御信号VDを電動機制御信号VOとして電動機
駆動手段14に供給したり、禁止したりする。
【0052】図4はこの発明に係る信号停止手段の実施
の形態要部ブロック構成図である。図4において、信号
停止手段19は、2入力の論理積手段19A〜19Dで
構成し、論理積手段19A〜19Dのそれぞれの一方の
入力には駆動制御手段23から供給される電動機制御信
号VDを形成する4つの電動機制御信号VD1〜VD4を入
力する。
【0053】図5は駆動制御手段の要部ブロック構成図
を示す。図5において、駆動制御手段23は、PIDコ
ントローラ26、電動機制御信号発生手段27を備え
る。PIDコントローラ26は、偏差演算手段22から
供給される偏差信号ΔIにP(比例)制御、I(積分)
制御およびD(微分)制御を施し、PID制御を施した
信号ICを電動機制御信号発生手段27に供給する。
【0054】電動機制御信号発生手段27は、PWM発
生手段、オン/オフ信号発生手段を備え、PIDコント
ローラ26から供給される信号ICに基づき、偏差信号
ΔIがプラス(+)の場合にはPWM信号VPWMのVD
1、オン信号VONのVD2、オフ信号VOFのVD3、オフ信
号VOFのVD4を電動機制御信号VDとして信号停止手段
19の論理積手段19A〜19Dのそれぞれの一方の入
力に供給する。
【0055】また、電動機制御信号発生手段27は、偏
差信号ΔIがマイナス(−)の場合にはオフ信号VOFの
VD1、オフ信号VOFのVD2、PWM信号VPWMのVD3、
オン信号VONのVD4を信号停止手段19の論理積手段1
9A〜19Dのそれぞれの一方の入力に供給する。
【0056】図4に戻り、論理積19Aおよび19Bの
それぞれの他方の入力には、出力禁止判定手段18から
供給される禁止信号SK1を入力し、論理積19Cおよび
19BDそれぞれの他方の入力には、出力禁止判定手段
18から供給される禁止信号SK2を入力する。
【0057】図3に示す偏差絶対値演算手段31から供
給される偏差絶対値ΔIZが基準値K(K1またはK
2)以下(ΔIZ≦K1,K2)の場合には禁止信号SK
1,SK2がいずれもHレベルであり、信号停止手段19
は、電動機制御信号発生手段27から供給される電動機
制御信号VD(VD1,VD2,VD3,VD4)をそのまま電
動機制御信号VO(VO1,VO4,VO2,V03)として出
力する。
【0058】また、偏差絶対値演算手段31から供給さ
れる偏差絶対値ΔIZが基準値K(K1またはK2)を
越える(ΔIZ>K1またはΔIZ>K2)場合には、基
準値Kを越える側の基本目標電流信号IHの符号に対応
したLレベルの禁止信号SK1またはSK2が入力された論
理積手段19A〜19Dの電動機制御信号VD(VD1,
VD2,VD3,VD4)の出力を禁止する。
【0059】例えば、基本目標電流信号IHの符号がプ
ラス(+)であり、基本目標電流信号IHの符号Xと参
照信号IRSの符号Yが一致する場合において、偏差絶対
値ΔIZが基準値K1を超える(ΔIZ>K1)時には、
論理積手段19Aおよび19Bに供給される禁止信号S
K1をLレベルに設定し、電動機制御信号VD1およびVD2
の出力を禁止する。この状態では、論理積手段19Cお
よび19Dに供給される禁止信号SK2をHレベルに設定
し、電動機制御信号VD3およびVD4の出力を許容し、電
動機制御信号V02,V03として出力する。
【0060】また、基本目標電流信号IHの符号がマイ
ナス(−)の場合であり、基本目標電流信号IHの符号
Xと参照信号IRSの符号Yが不一致の場合において、偏
差絶対値ΔIZが基準値K2を超える(ΔIZ>K2)時
には、論理積手段19Cおよび19Dに供給される禁止
信号SK2をLレベルに設定し、電動機制御信号VD3およ
びVD4の出力を禁止する。この状態では、論理積手段1
9Aおよび19Bに供給される禁止信号SK1をHレベル
に設定し、電動機制御信号VD1およびVD2の出力を許容
し、電動機制御信号V01,V02として出力する。
【0061】このように、この発明に係る出力禁止手段
17は、基本目標電流信号IHと参照信号IRSとの差が
基準値Kを越える時に電動機制御信号VDの出力を禁止
するとともに、基本目標電流信号IHと参照信号IRSの
方向X,Yが同じ時の基準値K1よりも方向X,Yが異
なる時の基準値K2を小さく設定したので、マイクロプ
ロセッサで構成する電動機制御手段に異常が発生して基
本目標電流信号IHが異常値を発生した場合には、電動
機駆動手段(ブリッジ回路)14の動作を禁止すること
ができる。
【0062】この発明に係る出力禁止手段17は、基本
目標電流信号IHと参照信号IRSの差の絶対値ΔIZを演
算する偏差絶対値演算手段31、基本目標電流信号IH
と参照信号IRSの符号X,Yの一致/不一致を判定する
符号一致判定手段33、この符号一致判定手段33から
の判定信号FOに基づいて2つの基準値K1,K2の一
方を選択する切替手段34、偏差絶対値演算手段31か
らの絶対値ΔIZと切替手段34で選択した基準値K
1,K2とを比較して禁止信号SK1,SK2を出力する比
較手段35を有する出力禁止判定手段18を備えたの
で、基本目標電流信号IHと参照信号IRSの大きさ、お
よび基本目標電流信号IHと参照信号IRSの方向によっ
て電動機駆動手段(ブリッジ回路)14の動作を許容ま
たは禁止することができる。
【0063】図6は電動機駆動手段を構成するFETブ
リッジ回路図である。図6において、FETブリッジ回
路14は、4個のFET(電界効果トランジスタ)Q1
〜Q4から構成する。FET(電界効果トランジスタ)
Q1〜Q4のゲートG1〜G4には、それぞれ電動機制
御信号V01〜V04が供給される。
【0064】電動機8を正回転させる場合、Q1のゲー
トG1に電動機制御信号VO1としてPWM信号VPWMを
供給するとともに、Q4のゲートG4に電動機制御信号
VO4としてオン信号VONを供給し、Q2,Q3のゲート
G2,G3には電動機制御信号V02,V03としてオフ信
号VOFを供給することにより、バッテリ電源VB(12
V)→FET(電界効果トランジスタ)Q1→端子M1
→電動機8→端子M2→FET(電界効果トランジス
タ)Q4→接地(GND)の経路で電動機電流IM+を流
す。
【0065】また、電動機8を逆回転させる場合、Q2
のゲートG2に電動機制御信号VO2としてPWM信号V
PWMを供給するとともに、Q3のゲートG3に電動機制
御信号VO3としてオン信号VONを供給し、Q1,Q4の
ゲートG1,G4には電動機制御信号V01,V04として
オフ信号VOFを供給することにより、バッテリ電源VB
(12V)→FET(電界効果トランジスタ)Q2→端
子M2→電動機8→端子M1→FET(電界効果トラン
ジスタ)Q3→接地(GND)の経路で電動機電流IM-
を流す。
【0066】出力禁止手段17は、FET(電界効果ト
ランジスタ)Q1〜Q4のゲートG1〜G4に供給する
電動機制御信号V01〜V04を許容または禁止することに
より、電動機8の駆動を制御することができる。
【0067】次に、この発明の出力禁止手段の動作を図
7を参照して説明する。図7はこの発明に係る電動パワ
ーステアリング装置の出力禁止手段の動作説明図であ
る。(a)図は基本目標電流信号IHの符号Xと参照信
号IRSの符号Yの一致/不一致の判定信号FO波形図、
(b)図は基本目標電流信号IHと参照信号IRSの差
(=IH−IRS)と基準値K1,K2の関係図、(c)
図は禁止信号SK1波形図、(d)図は禁止信号SK2波形
図、(e)図は電動機電流IM+,IM-の許容、禁止説明
図を示す。
【0068】図7は目標電流信号IMSがプラス(+)の
場合について説明する。なお、目標電流信号IMSがマイ
ナス(−)の場合についても(b)および(e)の符号
を逆にすることで同様に説明することができる。
【0069】時間0から時間t3では、基本目標電流信
号IHの符号Xと参照信号IRSの符号Yは一致して
(a)図の判定信号FOはHレベルとなる。一方、時間
t3以降では、基本目標電流信号IHの符号Xと参照信
号IRSの符号Yは不一致であり、判定信号FOはLレベ
ルとなる。
【0070】時間t=0から時間t3において、(b)
図の基本目標電流信号IHと参照信号IRSとの差(=IH
−IRS)はプラス(+)値であり、時間t1から時間t
2間で電動機制御手段を構成するマイクロプロセッサに
異常が発生し、(IH−IRS)は基準値K1を超える
(IH−IRS>K1)値(斜線部)を示す。
【0071】また、時間t1から時間t2間では、目標
電流信号IMSがプラス(+)で、基本目標電流信号IH
の符号Xと参照信号IRSの符号Yが一致し、かつ(IH
−IRS)が基準値K1を超えるため、(c)図の禁止信
号SK1はHレベルからLレベルとなる。一方、(d)図
の禁止信号SK2はHレベルを保持する。
【0072】Lレベルの禁止信号SK1により、マイクロ
プロセッサの異常によって時間t1から時間t2間に流
れる過大な電動機電流IM+を禁止することができる。な
お、(e)図の電動機電流IM(IM+,IM-)は、説明
の都合上、電動機電流IM+または電動機電流IM-が流れ
るか否かを表わし、電流値の大小は省略する。
【0073】次に、時間t3以降において、(b)図の
基本目標電流信号IHと参照信号IRSとの差(=IH−I
RS)はマイナス(−)値であり、時間t4から時間t5
間で電動機制御手段を構成するマイクロプロセッサに異
常が発生し、(IH−IRS)は基準値K2を超える(IH
−IRS<−K1)値(斜線部)を示す。
【0074】また、時間t4から時間t5間では、目標
電流信号IMSがプラス(+)で、基本目標電流信号IH
の符号Xと参照信号IRSの符号Yが不一致となり、かつ
(IH−IRS)が基準値K2を超えるため、(d)図の
禁止信号SK2はHレベルからLレベルとなる。一方、
(c)図の禁止信号SK1はHレベルを保持する。
【0075】Lレベルの禁止信号SK2により、マイクロ
プロセッサの異常によって時間t4から時間t5間に流
れる過大な電動機電流IM-を禁止することができる。
【0076】このように、基本目標電流信号IHの符号
Xと参照信号IRSの符号Yが一致し、かつ基本目標電流
信号IHと参照信号IRSの差(=IH−IRS)が基準値K
1を超える場合には、通常の制御では起こらない異常現
象が電動機制御手段を構成するマイクロプロセッサに発
生したと判定し、異常により発生する電動機制御信号V
Oを禁止して電動機電流IMを停止することができる。
【0077】また、基本目標電流信号IHの符号Xと参
照信号IRSの符号Yが不一致で、かつ基本目標電流信号
IHと参照信号IRSの差(=IH−IRS)が基準値K2を
超える場合には、通常の補正制御では起こらない異常現
象が電動機制御手段を構成するマイクロプロセッサに発
生したと判定し、異常により発生する電動機制御信号V
Oを禁止して電動機電流IMを停止することができる。
【0078】なお、基本目標電流信号IHの符号Xと参
照信号IRSの符号Yが不一致の場合でも、基本目標電流
信号IHと参照信号IRSの差(=IH−IRS)が基準値K
2以下の場合には、通常の補正制御と判定して電動機電
流IMを流すことができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る出
力禁止手段は、基本目標電流信号と参照信号との差が基
準値を超える時に電動機制御信号の出力を禁止するとと
もに、基本目標電流信号と参照信号の方向が同じ時の基
準値よりも方向が異なる時の基準値を小さく設定し、マ
イクロプロセッサで構成する電動機制御手段に異常が発
生して基本目標電流信号が異常値を発生した場合には、
電動機駆動手段(ブリッジ回路)の動作を禁止して電動
機の駆動を停止するので、ステアリング系に不要なアシ
ストトルクを付加することがなく、操舵特性の信頼性を
大幅に向上させることができる。
【0080】また、この発明に係る出力禁止手段は、基
本目標電流信号と参照信号の方向が異なる場合には、正
常な制御で基本目標電流信号の方向が反対になる基準値
を設定し、操舵トルクと反対方向に基本目標電流信号を
許容することができるので、制動制御のようなドライバ
の操舵方向と反対方向のアシストトルクを発生する補正
制御もきめ細かく実現することにより、操舵フィーリン
グの向上を図ることができる。
【0081】さらに、この発明に係る出力禁止手段は、
基本目標電流信号と参照信号の差の絶対値を演算する偏
差絶対値演算手段、基本目標電流信号と参照信号の符号
の一致/不一致を判定する符号一致判定手段、この符号
一致判定手段からの判定信号に基づいて2つの基準値の
一方を選択する切替手段、偏差絶対値演算手段からの絶
対値と切替手段で選択した基準値とを比較して禁止信号
を出力する比較手段を有する出力禁止判定手段を備え、
基本目標電流信号と参照信号の大きさ、および基本目標
電流信号と参照信号の方向によって電動機駆動手段(ブ
リッジ回路)の動作を許容または禁止するので、操舵特
性の信頼性と操舵フィーリングの向上を図ることができ
る。
【0082】よって、信頼性が高く、操舵フィーリング
の向上を図ることができる電動パワーステアリング装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の一
実施の形態基本要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る出力禁止判定手段の実施の形態
要部ブロック構成図
【図4】この発明に係る信号停止手段の実施の形態要部
ブロック構成図
【図5】駆動制御手段の要部ブロック構成図
【図6】電動機駆動手段を構成するFETブリッジ回路
【図7】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
出力禁止手段の動作説明図
【図8】車速信号Vをパラメータにした操舵トルク信号
T−目標電流信号IMS特性図
【図9】トルク微分信号DT−補正信号IT特性図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、8…電動機、11…
車速センサ、12…操舵トルクセンサ、13…制御手
段、14…電動機駆動手段(FETブリッジ回路)、1
5…電動機電流検出手段、16…参照信号設定手段、1
7…出力禁止手段、18…出力禁止判定手段、19…信
号停止手段、21…目標電流信号設定手段、22…偏差
演算手段、23…駆動制御手段、24…目標電流信号補
正手段、25…加算手段、31…偏差絶対値演算手段、
32…基準値記憶手段、33…符号一致判定手段、34
…切替手段、35…比較手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC08 CC16 CC35 DA15 DA23 DA64 DB02 DC01 DC02 DC03 DC07 DC32 DC33 DC34 DD02 DD10 DD17 DE09 EA01 EB11 EC24 EC25 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 CA31 CA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系に補助操舵力を付加する
    電動機と、ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵
    トルクセンサと、前記電動機に流れる電動機電流を検出
    して電動機電流信号を出力する電動機電流検出手段と、
    少なくとも前記操舵トルクセンサからの操舵トルク信号
    に基づいて目標電流信号を設定する目標電流信号設定手
    段、操舵トルク信号に基づいて目標電流信号を補正する
    補正信号を出力する目標電流信号補正手段、目標電流信
    号を補正信号で補正した基本目標電流信号と電動機電流
    信号の偏差信号に基づいて電動機制御信号を出力する駆
    動制御手段を備えた電動機制御手段、少なくとも操舵ト
    ルク信号に基づいて参照信号を設定する参照信号設定手
    段、基本目標電流信号と参照信号を比較して電動機制御
    信号の電動機駆動手段への供給を許可または禁止する出
    力禁止手段を有する制御手段と、電動機制御信号により
    前記電動機を駆動する電動機駆動手段と、を備えた電動
    パワーステアリング装置において、 前記出力禁止手段は、基本目標電流信号と参照信号との
    差が基準値を超える時に電動機制御信号の出力を禁止す
    るとともに、基本目標電流信号と参照信号の方向が同じ
    時の基準値よりも方向が異なる時の基準値を小さく設定
    したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記出力禁止手段は、基本目標電流信号
    と参照信号の差の絶対値を演算する偏差絶対値演算手
    段、基本目標電流信号と参照信号の符号の一致/不一致
    を判定する符号一致判定手段、この符号一致判定手段か
    らの判定信号に基づいて2つの基準値の一方を選択する
    切替手段、前記偏差絶対値演算手段からの絶対値と切替
    手段で選択した基準値とを比較して禁止信号を出力する
    比較手段を有する出力禁止判定手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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US6995567B2 (en) 2003-08-25 2006-02-07 Honda Motor Co., Ltd. Failure detection system for electric power steering system
KR100616735B1 (ko) 2004-09-10 2006-08-28 미츠비시덴키 가부시키가이샤 스티어링 제어 장치
DE102014204656A1 (de) 2013-09-26 2015-03-26 Mitsubishi Electric Corporation Elektrische Servolenkungsvorrichtung
CN113022698A (zh) * 2019-12-24 2021-06-25 尼得科智动株式会社 电动转向控制设备和控制方法

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