JP2000190716A - 空気入りランフラットタイヤの車両への装着方法、空気入りランフラットタイヤ及び空気入りランフラットタイヤ・リム組立体 - Google Patents

空気入りランフラットタイヤの車両への装着方法、空気入りランフラットタイヤ及び空気入りランフラットタイヤ・リム組立体

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JP2000190716A
JP2000190716A JP10373405A JP37340598A JP2000190716A JP 2000190716 A JP2000190716 A JP 2000190716A JP 10373405 A JP10373405 A JP 10373405A JP 37340598 A JP37340598 A JP 37340598A JP 2000190716 A JP2000190716 A JP 2000190716A
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tire
pneumatic
run
rim
flat
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Itsuki Suzuki
厳 鈴木
Yohei Itoi
陽平 糸井
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C17/00Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
    • B60C17/0009Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
    • B60C17/0018Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts two or more inserts in each sidewall portion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気入りランフラットタイヤのランフラット
走行性能を低下させずに軽量化を図る。 【解決手段】 自動車諸元表に定められる標準空気入り
タイヤよりもリム径が大きな空気入りランフラットタイ
ヤ14を装着することにより、標準空気入りタイヤと同
一サイズのタイヤにサイド補強手段を設けたタイヤに比
し、リム径が大きくなりタイヤ高さが低くなってタイヤ
自体の構造的サイド剛性が高くなった分だけ、サイドウ
ォールに配設する硬質ゴム層を主体としたサイド補強ゴ
ム層を低く薄く出来る。したがって、サイド補強ゴム層
の使用によるタイヤ重量の増加に伴う走行燃費性能の悪
化を改良することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンクした時、その
状態のまま相当の距離を走行し得るようにビード部から
トレッド部端部の領域内に硬質ゴムを主体とした補強ゴ
ム層を配置してサイド部を強化した空気入りランフラッ
トタイヤ、空気入りランフラットタイヤを用いた空気入
りランフラットタイヤ・リム組立体、空気入りランフラ
ットタイヤの車両への装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでランフラット走行が可
能、即ち、パンクしてタイヤ内圧が0kg/cm2になって
も、ある程度の距離を安心して走行が可能なタイヤ(以
後、ランフラットタイヤと呼ぶ。)は、タイヤの空気室
内におけるリムの部分に、金属、合成樹脂製の環状の中
子を取り付けた中子タイプと、タイヤサイドウォールの
ビード部からショルダー区域にかけて、カーカスの内面
に断面が三日月状の比較的硬質なゴムの層を配置して補
強したサイド補強タイプが知られている。
【0003】これら2つのタイプのうち、中子タイプ
は、ランフラット走行に当たって荷重支持能力が高いこ
とから、ばね下重量をあまり問題にしない荷物運搬用車
両、軍用車両向けとして、またサイド補強タイプは、比
較的荷重付加が小さく、リム組み性及び乗り心地や燃費
等に影響の大きいばね下重量の低減を重視する乗用車向
けとして夫々それなりに評価を得ている。
【0004】現在、開発されている乗用車用のランフラ
ットタイヤは、サイド補強タイプが多く、このサイド補
強タイプは、例えば、サイドウォールにおけるカーカス
層の内面に断面が三日月状の比較的硬質の補強ゴム層
を、その一方の端部がカーカスを隔ててベルト層とオー
バーラップさせ、また他方の端部はゴムフィラーとオー
バーラップするように配置して強化されている。さら
に、補強ゴム層に加えて補強コード層を設けることもあ
る。
【0005】走行中にタイヤがパンクして空気が抜けて
しまうと、補強ゴム層等で強化したサイドウォール固有
の剛性によって荷重を支持し、速度は多少落とさなけれ
ばならないとはいえ、所定の距離ランフラット走行を行
うことができるようになっている。
【0006】ところで、車両の現装着タイヤをサイド補
強タイプの空気入りランフラットタイヤに交換装着する
場合、従来は現装着タイヤと同一サイズ(少なくとも同
一リム径、同一偏平率)の空気入りランフラットタイヤ
に交換装着していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ランフ
ラット走行を行うには、サイド補強ゴム層をタイヤ径方
向にかなり長く、かつタイヤ軸方向に分厚く配設してタ
イヤのサイド剛性を高めなければならず、ランフラット
機能は付加されるものの、そのタイヤライフの大半を占
める通常走行においては、単にタイヤ重量の増加及びそ
れに伴う走行燃費性能の悪化を招いており問題となって
いた。
【0008】更に、前述の如く頑丈なサイド補強タイヤ
では、通常走行時の乗心地にもかなりの悪影響を及ぼし
ていた。
【0009】本発明は、上記事実を考慮し、ランフラッ
ト走行性能を低下させずに軽量化を図ることのできる空
気入りランフラットタイヤ、空気入りランフラットタイ
ヤを用いた空気入りランフラットタイヤ・リム組立体、
空気入りランフラットタイヤの車両への装着方法を提供
することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タイヤサイド部に少なくとも硬質ゴム層を主体とし
たサイド補強手段を有する空気入りランフラットタイヤ
の車両への装着方法であって、自動車用タイヤサイズと
して当該車両に定められる前記補強手段を有さない標準
空気入りタイヤよりもリム径が大きな空気入りランフラ
ットタイヤをリム組みして車両に装着することを特徴と
している。
【0011】請求項1に記載の空気入りランフラットタ
イヤの車両への装着方法では、自動車諸元表に定められ
る標準空気入りタイヤよりもリム径が大きな空気入りラ
ンフラットタイヤを装着するので、標準空気入りタイヤ
と同一サイズのタイヤにサイド補強手段を設けたタイヤ
に比し、リム径が大きくなりタイヤ高さが低くなってタ
イヤ自体の構造的サイド剛性が高くなった分だけ、サイ
ドウォール部に配設する硬質ゴム層を主体としたサイド
補強手段を低く薄く出来る。したがって、サイド補強手
段等の使用によるタイヤ重量の増加に伴う走行燃費性能
の悪化を改良することができる。
【0012】さらに、この空気入りランフラットタイヤ
は、タイヤ自体の構造的サイド剛性が高くなった分だ
け、サイド補強手段自体も殊更高モジュラス、高耐熱性
の特別なゴムを特別に準備しなくてもよくなり、例え
ば、該タイヤの中に使われている他の部分のゴムとの共
用等も可能となり、ゴム種管理に関わる生産性の低下も
改善することができる。
【0013】なお、車両に装着した際、車体とのクリア
ランス等を確保するために、空気入りランフラットタイ
ヤのタイヤ外径は、補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤと実質的に同等に抑えておくことは言うまでもな
い。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りランフラットタイヤの車両への装着方法にお
いて、前記空気入りランフラットタイヤのリム径は、前
記標準空気入りタイヤのリム径よりも1インチ以上大き
いことを特徴としている。
【0015】ここで、自動車用タイヤサイズとして当該
車両に定められる標準空気入りタイヤとは、車両メーカ
ー及び車両の使用地又は生産地において公的に当該車両
への装着を定められた自動車用タイヤを指す。例えば、
日本国においては、自動車用タイヤサイズとして当該車
両使用年度において有効な自動車諸元表(社団法人・自
動車技術会発行/運輸省自動車交通局監修)等にも記載
されている。
【0016】請求項2に記載の空気入りランフラットタ
イヤの車両への装着方法では、空気入りランフラットタ
イヤのリム径を標準空気入りタイヤのリム径よりも1イ
ンチ以上大きくしたので、タイヤ高さを確実に低くする
ことができる。
【0017】したがって、サイドウォール部に配設する
硬質ゴム層を主体としたサイド補強手段を確実に低く薄
く出来、タイヤ重量の増加による走行燃費性能の悪化を
確実に改良することができる。
【0018】なお、前記空気入りランフラットタイヤの
リム径を、前記標準空気入りタイヤのリム径よりも2イ
ンチ以上大きく設定することが更に好ましい。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りランフラットタイヤの車両へ
の装着方法において、前記空気入りランフラットタイヤ
は、前記補強手段を有さない標準空気入りタイヤと実質
的に同等のタイヤ幅を有し、前記標準空気入りタイヤよ
りも高圧が充填されることを特徴としている。
【0020】一般に、空気入りタイヤの負荷能力は、タ
イヤ内に充填された空気の容量に略比例することが知ら
れている。
【0021】このため、タイヤ幅をそのままにしてタイ
ヤの高さを低くすると(偏平率を上げる。)と、タイヤ
内に充填する空気の容量が減るため、負荷能力が低下す
る場合が考えられる。
【0022】本発明では、補強手段を有さない標準空気
入りタイヤよりも高圧を充填することにより、空気の容
量を標準空気入りタイヤと同等に確保することができ、
標準空気入りタイヤと同等の負荷能力を確保することが
できる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りランフラットタイ
ヤの車両への装着方法において、前記空気入りランフラ
ットタイヤは、前記補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤよりも大きなタイヤ幅を有することを特徴としてい
る。
【0024】一般に、空気入りタイヤの負荷能力は、タ
イヤ内に充填した空気の容量に略比例することが知られ
ている。
【0025】このため、タイヤの高さを低くすると(偏
平率を上げる。)と、タイヤ内に充填した空気の容量が
減るため、負荷能力が低下する場合が考えられる。
【0026】本発明では、補強手段を有さない標準空気
入りタイヤよりもタイヤ幅を大きくすることにより、空
気の容量を補強手段を有さない標準空気入りタイヤと同
等に確保することができ、補強手段を有さない標準空気
入りタイヤと同等の負荷能力を確保することができる。
【0027】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の空気入りランフラットタイ
ヤの車両への装着方法において、前記空気入りランフラ
ットタイヤは、前記補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤと実質的に同等の負荷能力を有することを特徴とし
ている。
【0028】請求項5に記載の空気入りランフラットタ
イヤの車両への装着方法では、補強手段を有さない標準
空気入りタイヤと実質的に同等の負荷能力を有する空気
入りランフラットタイヤが車両が装着されることになる
ので、補強手段を有さない標準空気入りタイヤと実質的
に同等の負荷を負担する事ができる。
【0029】請求項6に記載の発明は、タイヤサイド部
に、ランフラット走行を可能とするための少なくとも硬
質ゴム層を主体としたサイド補強手段を備えた空気入り
ランフラットタイヤであって、自動車用タイヤサイズと
して定められる前記補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤ標準空気入りタイヤよりも大きいリム径を有するこ
とを特徴としている。
【0030】請求項6に記載の空気入りランフラットタ
イヤは、補強手段を有さない定められる標準空気入りタ
イヤよりもリム径が大きいので、標準空気入りタイヤと
同一サイズのタイヤにサイド補強手段を設けたタイヤに
比してリム径が大きくなり、タイヤ高さが低くなってタ
イヤ自体の構造的サイド剛性が高くなった分だけ、サイ
ドウォール部に配設する硬質ゴム層を主体としたサイド
補強手段を低く薄く出来る。
【0031】このため、タイヤ重量の増加による走行燃
費性能の悪化を改良することができる。
【0032】さらに、この空気入りランフラットタイヤ
は、タイヤ自体の構造的サイド剛性が高くなった分だ
け、サイド補強手段自体も殊更高モジュラス、高耐熱性
の特別なゴムを特別に準備しなくてもよくなり、例え
ば、該タイヤの中に使われている他の部分のゴムとの共
用等も可能となり、ゴム種管理に関わる生産性の低下も
改善することができる。
【0033】なお、車両に装着する際、車体とのクリア
ランス等を確保するために、空気入りランフラットタイ
ヤのタイヤ外径は、補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤと実質的に同等に抑えておくことは言うまでもな
い。
【0034】請求項7に記載の発明は、タイヤサイド部
に、ランフラット走行を可能とするための少なくとも硬
質ゴム層を主体とした補強手段を備えたランフラット空
気入りタイヤをリム組みした空気入りランフラットタイ
ヤ・リム組立体であって、前記空気入りランフラットタ
イヤは、自動車用タイヤサイズとして定められる前記補
強手段を有さない標準空気入りタイヤ標準空気入りタイ
ヤよりも大きいリム径を有することを特徴としている。
【0035】請求項7に記載の空気入りランフラットタ
イヤ・リム組立体は、定められる標準空気入りタイヤよ
りもリム径が大きい空気入りランフラットタイヤを用い
ているので、標準空気入りタイヤと同一サイズのタイヤ
にサイド補強手段を設けたタイヤに比してリム径が大き
くなり、タイヤ高さが低くなってタイヤ自体の構造的サ
イド剛性が高くなった分だけ、サイドウォール部に配設
する硬質ゴム層を主体としたサイド補強手段を低く薄く
出来る。
【0036】このため、タイヤ重量の増加による走行燃
費性能の悪化を改良することができる。
【0037】さらに、この空気入りランフラットタイヤ
・リム組立体の空気入りランフラットタイヤは、タイヤ
自体の構造的サイド剛性が高くなった分だけ、サイド補
強手段自体も殊更高モジュラス、高耐熱性の特別なゴム
を特別に準備しなくてもよくなり、例えば、該タイヤの
中に使われている他の部分のゴムとの共用等も可能とな
り、ゴム種管理に関わる生産性の低下も改善することが
できる。
【0038】なお、車両に装着する際、車体とのクリア
ランス等を確保するために、空気入りランフラットタイ
ヤのタイヤ外径は、補強手段を有さない標準空気入りタ
イヤと実質的に同等に抑えておくことは言うまでもな
い。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面にした
がって説明する。
【0040】図2には、本発明の一実施形態に係るラン
フラットタイヤ・リム組立体10が断面図にて示されて
いる。このランフラットタイヤ・リム組立体10は、本
実施形態では乗用車用であり、タイヤサイズは225/
50R18であり、乗用車用のリム12(リムサイズ:
7JJ)に組み付けられている。
【0041】図2に示すように、リム12に組み付けら
れた空気入りランフラットタイヤ14は、一対のビード
コア16間に跨がるトロイド状のカーカス18を備えて
いる。
【0042】この空気入りランフラットタイヤ14のサ
イドウォール28には、タイヤサイズ(図2では図示せ
ず。)が表示されていると共に、このタイヤがランフラ
ットタイヤであることを示す表示もある。
【0043】カーカス18の径方向外側には、少なくと
2層(本実施形態では4層)からなるベルト20が配設
されており、このベルト20の径方向外側にはトレッド
22を形成するトレッドゴム層23が配置されており、
軸方向外側にはサイドウォール28を形成するサイドゴ
ム層29が設けられている。
【0044】カーカス18は、両端部分がビードコア1
6をタイヤ内側から外側へ向けて折り返されている。
【0045】カーカス18の本体部18Aと折返部18
Bとの間には、ビード部24の補強を行うための断面略
三角形状のビードフィラー26が設けられている。
【0046】このサイドウォール28のカーカス18の
内周面側には、荷重を分担支持する、断面が略三日月形
状のサイド補強ゴム層30が設けられており、その上側
からサイド補強ゴム層30及びカーカス18の内周面を
覆うようにインナーライナー32が設けられている。
【0047】このサイド補強ゴム層30は、サイドゴム
層29よりも硬度の高い比較的硬質のゴムから構成され
ている。
【0048】次に、本実施形態の空気入りランフラット
タイヤ14を車両に装着する際の一例を説明する。
【0049】図1(B)及び図19には、ある車両に定
められる空気入りタイヤと同一サイズの補強手段を有さ
ない標準空気入りタイヤにサイド補強ゴム層102を設
けた空気入りランフラットタイヤ104とリム106か
らなる従来の空気入りタイヤ・リム組立体100が示さ
れている。この空気入りランフラットタイヤ104は、
タイヤサイズが225/60R15である。また、リム
106はリムサイズが、6.5JJである。
【0050】また、リムとは、車両メーカー及び車両の
使用地又は生産地において公的に当該車両への装着を定
められたリムの他、下記規格に記載されている適用サイ
ズにおける標準リム(または、”Approved Rim ”、”
Recommended Rim ”)が一般的に用いられる。
【0051】そして、規格とは、タイヤが生産又は使用
される地域に有効な産業規格によって決められている。
例えば、アメリカ合衆国では "The Tire and Rim Assoc
iation Inc. の Year Book" であり、欧州では"The Eur
opean Tire and Rim Technical Organization の Stand
ards Manual"であり、日本では日本自動車タイヤ協会の
“JATMA Year Book"にて規定されている。
【0052】図1(A)には、本実施形態の空気入りラ
ンフラットタイヤ・リム組立体10が示されている。
【0053】なお、図1(A)及び(B)において、T
D0 及びTD1 は各々タイヤ外径を示し、RD0 及びR
D1 は各々リム径を示している。
【0054】本実施形態の空気入りランフラットタイヤ
14の外径TD1 は空気入りランフラットタイヤ104
の外径TD0 と実質的に同一であり、空気入りランフラ
ットタイヤ14のリム径RD1 は空気入りランフラット
タイヤ104のリム径RD0よりも3インチ大径であ
る。
【0055】このため、本実施形態の空気入りランフラ
ットタイヤ14の外径及びタイヤ幅は、従来の空気入り
ランフラットタイヤ104の外径及びタイヤ幅と同等と
なる。
【0056】本実施形態の空気入りランフラットタイヤ
14は、従来の空気入りランフラットタイヤ104と比
較して、リム径が大きくなりタイヤ高さが低くなってタ
イヤ自体の構造的サイド剛性が高くなった分だけ、サイ
ドウォール28に配設する硬質ゴム層を主体としたサイ
ド補強ゴム層30を低く薄くすることが可能となり、こ
れによりタイヤ重量を軽減でき、走行燃費性能の悪化を
改良することができる。
【0057】以下に、空気入りランフラットタイヤ14
の好ましい形態を説明する。 (1) サイド補強ゴム層30の50%モジュラスは、
15〜70kgf/cm2 であることが好ましい。
【0058】ここで、サイド補強ゴム層30の50%モ
ジュラスが15kgf/cm2 未満では、剛性が低すぎてサイ
ド補強ゴム層30を過大な厚さで配設しなければなら
ず、重量増加、特にランフラット走行時の発熱が大とな
って耐熱性が低下する。
【0059】一方、サイド補強ゴム層30の50%モジ
ュラスが70kgf/cm2 を越えると、剛性が高すぎて、特
にランフラット走行時に割れが生じ易くなる。
【0060】尚、50%はモジュラスは、室温(25°
C)における50%伸び時における引張り応力(MP
a)をJISK6251−1993に従い測定するもの
である。 (2) 図3に示すように、タイヤ軸方向に沿って計測
したサイド補強ゴム層30の最大厚み部の厚みをt0 、
その最大厚み部の厚み中間点をP0 、径方向内側及び外
側の最大厚みの80%厚み部の厚みをt0.8 、径方向内
側及び外側の80%厚み部の厚み中間点をP1、P0 〜
P1 点間の距離をda、P0 〜P1 点間での平均厚みを
ta =(t0 +t0.8 )×1/2、室温(25°C)に
おける50%モジュラスをMd、サイド補強ゴム層30
の曲げこわさ(最大厚み部を固定して長手方向先端に荷
重を作用させた片持ち梁に見立てた場合の曲げ剛性。)
をE=(ta )3 ×Md/4(da)3 としたとき、E
=3.75(ta )3 /(da)3 〜17.5(ta )
3 /(da)3 の範囲にある事が好ましい。
【0061】このようにサイド補強ゴム層30の曲げこ
わさを適正化することにより、過度の重量増加を抑制し
て、車両の走行燃費性能とランフラット走行性能とを両
立可能となると共に、通常走行においてもサイド剛性を
許容しうる程度に抑制可能となり、乗り心地低下をも改
善することができる。 (3) サイド補強ゴム層30が、少なくともその片側
面がカーカス18以外の付加的補強コード層の密着配置
により補強されているか、より好ましくはその両側面を
カーカス18あるいは付加的補強コード層等の密着配置
により補強されていても良い。
【0062】図4には、サイド補強ゴム層30のタイヤ
幅方向外側面がカーカス18に密着しており、他方の片
側に補強コード層34が密着している例が示されてい
る。
【0063】補強コード層34は、例えば有機繊維コー
ドを含んでいるが、他の材質の繊維コードを含むもので
良い。
【0064】なお、有機繊維コードは、引張弾性率の高
い超高弾性率の繊維(例えば、アラミド繊維等)からな
るものが好ましい。
【0065】また、この有機繊維コードは、タイヤ半径
方向に沿って配置されているか、またはタイヤ半径方向
に対して若干傾斜して配置されている。
【0066】ここで、サイド補強ゴム層30は、カーカ
ス18とインナーライナー32との間に配設する構造が
一般的に採用されるが、その他にも例えば、図示は省略
するがカーカスプライとカーカスプライとの間に配設し
ても良く、図4に示すように、ビード部24からサイド
部にかけて補強コード層34を配設し、この補強コード
層34とカーカス18との間に配設しても良く、このよ
うにサイド補強ゴム層30をカーカス18或いは補強コ
ード層34等により密着挟持される複合構造とする事に
より、サイド補強ゴム層30部分とコード層部分(カー
カス18、補強コード層34)との相乗補強効果により
サイド補強ゴム層30の厚さを薄くする事が可能とな
り、重量増加の抑制、走行燃費性能の向上により好適で
ある。 (4) 図5に示すように、サイド補強ゴム層30は、
例えば、各々ゴム硬度が異なる幅方向内側ゴム層30A
と幅方向外側ゴム層30Bとのタイヤ幅方向並置複層構
造であっても良い。 (5) 図6に示すように、サイド補強ゴム層30は、
例えば、各々ゴム硬度が異なる径方向内側ゴム層30C
と径方向外側ゴム層30Dとのタイヤ径方向並置複層構
造であっても良い。 (6) リム12は、少なくとも片側のビードシート部
が、より好ましくは図7に示すように両側のビードシー
ト部12Aが、空気入りランフラットタイヤ14のビー
ドベース幅に実質上等しい幅を有し、そのリム幅中心側
にビードコア16がリム幅中心側にずれ落ちる事を抑止
するためのハンプ部(凸部)36を備えていても良い。
【0067】なお、このハンプ部36のハンプ形状・寸
法は、前出の規格等にて開示されている内から適する形
状・寸法を採用することができる。
【0068】また、空気入りランフラットタイヤ14の
少なくとも片側のビードトウ先端部分に、図8に示すよ
うに、周囲のゴムよりも高硬度の硬質ゴムを主体とする
断面略三角形状のビードトウ先補強体38を配設しても
良い。
【0069】また、図9に示すように、空気入りランフ
ラットタイヤ14の少なくとも片側のビード部24外側
面のリムフランジ外端高さ近傍に、タイヤ周方向に連続
もしくは断続状に延在する実質上円環状の突起条体(所
謂リムガード)40を設けても良い。
【0070】ここで、リム12のハンプ部36は、空気
入りランフラットタイヤ14がパンクした時にビード部
24がリム幅中心側にずれ落ちる事を防止する。
【0071】ここで、ビードトウ先端部分にビードトウ
先補強体38が設けられている場合には、硬質ゴムを主
体とするビードトウ先補強体38が上述ずれ落ち防止を
より効果的に補助する。
【0072】さらに、ビード部24外側面に実質上円環
状の突起条体40が設けられている場合には、パンクし
た時のビード部24のトウ先浮き上がりを防止してビー
ドトウ先が確実にハンプ部36に突き当たるように補助
して、上述ずれ落ち防止を更により効果的に補助する。 (7) ビードコア16は、横長多角形(例えば、横長
六角形、台形等がこれに該当する。
【0073】一例として図10には横長六角形のものが
図示されている。
【0074】なお、図中の符号42は、ワイヤーであ
る。)のストランドビードでも良く、同様に、図11及
び図12に示すような横長多角形のモノストランドビー
ドであっても良い。
【0075】ビードコア16の基本的構造としては、モ
ノストランドビード或いはケーブルビード系統のものの
方が、コアを形成するワイヤーが連続状に用いられてい
るので特に耐拡張力性において好適である。 (8)図13に示すビードコア16は、ケーブルビード
であり、環状の内芯(軟鉄フィラメント)44の外周
に、螺旋状に小径フィラメントを連続的に複数回巻き回
して形成された外層46を備えている。
【0076】ここで、上述した多角形のビードコア16
(図10、11、12等)が主としてその底辺の押圧力
でビードベースをリム側へ押圧してずれを抑止するのに
対し、ケーブルビードの場合は主としてその耐拡張力の
強さでタイヤビードベースのずれを抑止する(尚、モノ
ストランドビードの場合はワイヤーをケーブルビード同
様に連続状に用いるので、ケーブルビード同様の機能も
兼備している。)。 (9) 図2に示すように、ビード幅BWに対するビー
ドコア16の幅CWは45〜70%であることが好まし
い。また、ビード幅BWは、17〜19.5mmが好まし
く、この場合にはビードコア16の幅CWは9〜12mm
となる。
【0077】ちなみに、一般的な乗用車用タイヤ(非ラ
ンフラットタイヤ)のビード幅は、約15mmである。
【0078】ここで、ビード幅BWに対するビードコア
16の幅CWが45%未満になると、特に内圧低下走行
時のビード部24のずれ落ち防止作用が低下する。
【0079】一方、ビード幅BWに対するビードコア1
6の幅CWが70%を越えると、カーカス18或いはゴ
ムチェーファー等のビード部24の構成部材のゲージ確
保が困難となる。 (10) ビードコア16下の絞め率を示す値Rが0.
15〜0.40の範囲とすることが好ましい。
【0080】Rとは、図14に示すように、リム組み前
状態でのビードコア16の底辺中央点の直径をDa、ま
たビードコアの底辺の中央点直下位置でのビード部のタ
イヤ外郭形状における半径方向内端の内径をDb、リム
径をDrとした時、以下の式にて表される。
【0081】 R=1−{(Db−Dr)/(Da−Db)} ここで、Rが0.15未満になると、特に内圧低下走行
時のビード部24のずれ落ち防止作用が低下する。
【0082】一方、Rが0.40を越えると、空気入り
ランフラットタイヤ14をリム12に組付けることが困
難となる。
【0083】ここでリム径Drは、リムの呼びまたはリ
ムサイズにおける径に従うものとし、また以下の規格に
規定されている“リム”の記載箇所のφDに相当するも
のである。
【0084】そして、規格とは、タイヤが生産又は使用
される地域に有効な産業規格によって決められている。
【0085】例えば、アメリカ合衆国では "The Tire a
nd Rim Association Inc. の YearBook" であり、欧州
では"The European Tire and Rim Technical Organizat
ionの Standards Manual"であり、日本では日本自動車
タイヤ協会の“JATMA Year Book"にて規定されている。 (11) カーカス18を構成するカーカスプライは、
複数本のスチールコードを撚り合わせてゴムコーティン
グすることによって形成されたものが好ましい。 (12) 拡張力は500〜900kgfであることが
好ましい。拡張力が500kgf未満となると、いわゆ
るリム滑りが発生して、タイヤへ有効に駆動力を伝達で
きないのみならず、エアリークやリム外れを生じる場合
がある。
【0086】また、バランサーにて静または動バランス
を補正したタイヤのバランスを悪化させ、ユニフォミテ
ィーや乗り心地や操縦安定性までも悪化してしまう。
【0087】また、拡張力が900kgfより大きい場
合には、リム組み性が悪化して好ましくない。
【0088】ここで、拡張力とは、ホフマン社製ビード
部拡張力試験機を用いて、8分割されたリムブロックA
上に、測定対象の空気入りタイヤの片側ビード部を載置
してセットする。
【0089】タイヤビード部を拡径方向に6.4mm/
分の速度にて各リムブロックを等しく押し拡げる。押し
拡げた時の径の変化量(通常、標準リム径の−3.5mm
〜+2.5mmの範囲)を横軸に、発生した力を縦軸に記
録する。
【0090】また、このビード部拡張力試験は、測定1
回目の記録である。2回目、3回目の測定では、ゴムが
変化しているため好ましくなく、最初の1回目の測定値
を用いることが好ましい。
【0091】この時、標準リム径で発生した力を、その
タイヤのビード拡張力(kg)とする。 (13) 図15(A)に示すように、リム12の一方
のリムフランジ12B他方のリムフランジ12Bとの間
に、空気入りランフラットタイヤ14のビード離間空隙
(一方のビード部24と他方のビード部24との間の空
間)を埋め、少なくともこの空気入りランフラットタイ
ヤ14のビードコア16部分を互いにタイヤ幅方向両外
側に押し広げる方向に作用する、この空気入りランフラ
ットタイヤ14の最大幅Wmax の高さ位置WLより低く
(タイヤ径方向内側)かつ、この空気入りランフラット
タイヤ14の最大内腔幅Winより狭幅の合成樹脂等から
なる円環状ビードストッパ48を、リム12に対して固
着もしくは自由回転に設けても良い。
【0092】なお、この円環状ビードストッパ48は、
図15(B)に示すように、外周部に頂部補強バンド5
0を設けてもよい。この頂部補強バンド50は、所謂タ
イヤで言うカーカスの外周部に設けられるベルト層、ト
レッド部等を意味し、例えば、ゴム層単体、コードで補
強されたゴム層等のことである。
【0093】また、円環状ビードストッパ48に代え
て、図16に示すように、ゴム等の弾性体からなる空気
充填式チューブ状体52をリム12に取り付けても良
い。
【0094】空気充填式チューブ状体52には空気が充
填されており、通常(非パンク時)は、実線で示すよう
に外周面がタイヤ内周面には当接していない。
【0095】一方、パンクすると、空気入りランフラッ
トタイヤ・リム組立体10の空気が抜けるて内圧が低下
するので、空気入りランフラットタイヤ・リム組立体1
0の内圧よりも空気充填式チューブ状体52内の空気圧
が相対的に大きくなるために図16の2点鎖線で示すよ
うに空気充填式チューブ状体52が膨張し、空気充填式
チューブ状体52が荷重の一部を支えるので、空気充填
式チューブ状体52が荷重を負担する分はサイド補強ゴ
ム層30の使用量(厚み)を低減でき、通常走行時の乗
心地性の低下を抑制することができる。
【0096】このような円環状ビードストッパ48、特
に好ましくは空気充填式チューブ状体52を用いること
により、前述したハンプ部36を殊更高くしたリム1
2、或いはビードトウ先補強体38、ビード部24外側
面に設けた実質上円環状の突起条体40等を過度に併用
配設する事なく上述ビード部24のずれ落ちを防止する
ことができる。 (14) 図17に示すように、リム12に内部支持体
(中子とも呼ぶ。)54を設けても良い。
【0097】内部支持体54は、リム12に固着もしく
は自由回転状態にて配設される実質上円環状のものであ
って、通常内圧走行時には図17の実線で示すようにタ
イヤ内面に接触せず、内圧低下時には図17の2点鎖線
で示すようにタイヤクラウン部を内部より支えるもので
ある。
【0098】なお、内部支持体54の材質・形状・構造
等は特に限定されるものではなく、例えば公知文献(例
えば、特公昭55−3163、特開平4−81308)
等にて既に開示されているものの内から適するものを用
いても良く、材質としては例えば合成樹脂、金属等を適
用することができる。
【0099】これにより、サイド補強ゴム層30の使用
量(厚み)を低減でき、通常走行時の乗心地性の低下を
抑制することができる。 (15) 図18に示すように、空気入りランフラット
タイヤ・リム組立体10の内部に、タイヤ内弾性充填体
56を設けても良い。なお、この図18は、パンク時の
状態を示している。
【0100】タイヤ内弾性充填体56は、空気入りラン
フラットタイヤ・リム組立体10の内腔部の一部或いは
全体に充填される実質上円環状の弾性体であって、例え
ば発泡ゴム、発泡エラストマー等で形成されるスポンジ
状のものが好ましい。
【0101】パンク時には、タイヤ内弾性充填体56が
タイヤ内周面に接して荷重の一部を支えるので、タイヤ
内弾性充填体56が荷重を負担する分はサイド補強ゴム
層30の使用量(厚み)を低減できる。
【0102】なお、タイヤがパンクしてない状態では、
タイヤ内弾性充填体56の外周面は、タイヤ内周面に接
触していない方が、通常走行時の乗心地性の低下を抑制
することができる。(凹凸の大きい路面等によっては、
多少接触する場合がある。)。 (16) 空気入りランフラットタイヤ・リム組立体1
0のタイヤ幅が従来の空気入りタイヤ・リム組立体10
0のタイヤ幅と実質的に同等のタイヤ幅を有している場
合には、空気入りランフラットタイヤ・リム組立体10
には従来の空気入りタイヤ・リム組立体100よりも高
圧を充填しても良い。これにより、空気入りランフラッ
トタイヤ・リム組立体10は、空気の容量を従来の空気
入りタイヤ・リム組立体100と同等に確保することが
でき、同等の負荷能力を確保することができる。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、ランフラッ
ト耐久性、リム外れ、乗り心地、転がり抵抗、操縦安定
性について試験を行うと共にタイヤ重量の測定を行っ
た。試験には、比較例タイヤとして図19に示すタイヤ
・リム組立体100を用い、実施例タイヤとして前述し
た実施形態(図2参照)のランフラットタイヤ・リム組
立体10を用いた。
【0103】各タイヤの諸元は以下の表1内に記載して
いる通りである。
【0104】以下に試験方法を詳述する。 ランフラット耐久性:速度:89km/h、 荷重:570Kgf、内
圧:0kPaにて、直径1707mmのドラムに押し付
けてドラム試験を行い、その故障発生までの距離を用い
て評価した。 リム外れ:車輌:国産FR車4000cc、右前のタイヤの内圧
のみ0kPaにて、25Rを左旋回をした際、リム外れ
する横向き加速度(横G)を計測し、その横Gにて評価
した。 乗り心地:車輌:国産FR車4000cc、内圧200kPa時
の、実車乗心地を5人のパネラーが評価した点数の平均
値を用いた。 転がり抵抗(RR):転がり抵抗計測試験において、供
試タイヤに内圧:200kPaにて570kgfを負荷
した状態で直径1707mmのドラムに押し付けて、時
速200km/hから惰力走行をして、回転中の速度の
変化の度合いから転がり抵抗係数を算出し、その値の逆
数を評価に用いた。 操縦安定性:車輌:国産FR車4000cc、内圧200kPa
時の、実車操縦安定性を5人のパネラーが評価した点数
の平均にて評価した。 タイヤ重量:タイヤのみ(リム含まず。)を測定し、そ
の逆数を用いた。なお、各試験とも試験結果は比較例タ
イヤを100とする指数で表しており、数値が大きいほ
ど性能に優れていることを示している。なお、タイヤの
重量は、指数が大きい方が重量大である。
【0105】
【表1】
【0106】上記表1の結果が示すように、本発明の適
用された実施例のランフラットタイヤ・リム組立体は、
比較例に対して大幅な重量軽減が図られていることが分
かる。
【0107】また、本発明の適用された実施例のランフ
ラットタイヤ・リム組立体は、比較例に対して若干の操
縦安定性の向上が見られた。
【0108】なお、上記実施形態では、乗用車用のタイ
ヤに付いて述べたが、本発明はこれに限らず、トラッ
ク、バス等の重荷重用タイヤ、モノレール等の新交通車
両用等の他のものについても適用できるのは勿論であ
る。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればラ
ンフラット走行性能を低下させずに軽量化を図ることが
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係るランフラッ
トタイヤ・リム組立体の断面図であり、(B)は比較例
に係るランフラットタイヤ・リム組立体の断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係るランフラットタイヤ
・リム組立体の断面図である。
【図3】サイド補強ゴム層の各部の寸法関係を説明する
ランフラットタイヤ・リム組立体の断面図である。
【図4】補強コード層を設けたランフラットタイヤ・リ
ム組立体の断面図である。
【図5】タイヤ幅方向並置複層構造とされたサイド補強
ゴム層を有するランフラットタイヤ・リム組立体の断面
図である。
【図6】タイヤ径方向並置複層構造とされたサイド補強
ゴム層を有するランフラットタイヤ・リム組立体の断面
図である。
【図7】ハンプ部を設けたリムの断面図である。
【図8】ビードトウ先補強体の設けられたビード部の断
面図である。
【図9】ビードトウ先補強体及び突起条体の設けられた
ビード部の断面図である。
【図10】横長六角形のストランドビードの断面図であ
る。
【図11】台形のモノストランドビードの断面図であ
る。
【図12】横長六角形のモノストランドビードの断面図
である。
【図13】ケーブルビードの斜視図である。
【図14】絞め代を説明するためのビード部及びリムの
概略を示す断面図である。
【図15】(A)は円環状ビードストッパを設けたラン
フラットタイヤ・リム組立体の断面図であり、(B)は
他の実施形態に係る円環状ビードストッパの断面図であ
る。
【図16】空気充填式チューブ状体を設けたランフラッ
トタイヤ・リム組立体の断面図である。
【図17】内部支持体を設けたランフラットタイヤ・リ
ム組立体の断面図である。
【図18】タイヤ内弾性充填体を設けたランフラットタ
イヤ・リム組立体の断面図である。
【図19】ある車両に定められる補強手段を有さない空
気入りタイヤと同一サイズのタイヤにサイド補強ゴム層
を設けたランフラットタイヤとリムからなるタイヤ・リ
ム組立体の断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りランフラットタイヤ・リム組立体(ラ
ンフラットタイヤ・リム組立体) 14 空気入りランフラットタイヤ 28 サイドウォール(タイヤサイド部) 30 サイド補強ゴム層(サイド補強手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤサイド部に少なくとも硬質ゴム層
    を主体としたサイド補強手段を有する空気入りランフラ
    ットタイヤの車両への装着方法であって、 自動車用タイヤサイズとして当該車両に装着が定められ
    る前記補強手段を有さない標準空気入りタイヤよりもリ
    ム径が大きな空気入りランフラットタイヤをリム組みし
    て車両に装着することを特徴とする空気入りランフラッ
    トタイヤの車両への装着方法。
  2. 【請求項2】 前記空気入りランフラットタイヤのリム
    径は、前記補強手段を有さない標準空気入りタイヤのリ
    ム径よりも1インチ以上大きいことを特徴とする請求項
    1に記載の空気入りランフラットタイヤの車両への装着
    方法。
  3. 【請求項3】 前記空気入りランフラットタイヤは、前
    記補強手段を有さない標準空気入りタイヤと実質的に同
    等のタイヤ幅を有し、 前記補強手段を有さない標準空気入りタイヤよりも高圧
    が充填されることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の空気入りランフラットタイヤの車両への装着方
    法。
  4. 【請求項4】 前記空気入りランフラットタイヤは、前
    記補強手段を有さない標準空気入りタイヤよりも大きな
    タイヤ幅を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れか1項に記載の空気入りランフラットタイヤの
    車両への装着方法。
  5. 【請求項5】 前記空気入りランフラットタイヤは、前
    記補強手段を有さない標準空気入りタイヤと実質的に同
    等の負荷能力を有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載の空気入りランフラットタイ
    ヤの車両への装着方法。
  6. 【請求項6】 タイヤサイド部に、ランフラット走行を
    可能とするための少なくとも硬質ゴム層を主体としたサ
    イド補強手段を備えた空気入りランフラットタイヤであ
    って、 自動車用タイヤサイズとして当該車両に装着が定められ
    る前記補強手段を有さない標準空気入りタイヤよりも大
    きいリム径を有することを特徴とする空気入りランフラ
    ットタイヤ。
  7. 【請求項7】 タイヤサイド部に、ランフラット走行を
    可能とするための少なくとも硬質ゴム層を主体とした補
    強手段を備えた空気入りランフラットタイヤをリム組み
    した空気入りランフラットタイヤ・リム組立体であっ
    て、 前記空気入りランフラットタイヤは、自動車用タイヤサ
    イズとして当該車両に装着が定められる前記補強手段を
    有さない標準空気入りタイヤよりも大きいリム径を有す
    ることを特徴とする空気入りランフラットタイヤ・リム
    組立体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211216A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd ランフラットタイヤ
JP2007050779A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ/ホイール組立体
JP2008024212A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2015227093A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 東洋ゴム工業株式会社 ランフラットタイヤ

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