JP2000190622A - インクジェット記録材料及びその製造方法 - Google Patents
インクジェット記録材料及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐水性、耐候性に優れたインクジェット記録
材料を提供すること。 【解決手段】 基材の少なくとも片面に、無機顔料、水
不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金属塩を
含有するインク受容層を形成してなるインクジェット記
録材料。
材料を提供すること。 【解決手段】 基材の少なくとも片面に、無機顔料、水
不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金属塩を
含有するインク受容層を形成してなるインクジェット記
録材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料又は顔料から
なる色材を含有する水性インク等の微小液滴をノズルに
より噴射してモノクロ又はフルカラーの画像を高速に印
字するインクジェットプリンター用記録材料及びその製
造方法に関するものであり、更に詳細には、水性顔料イ
ンクに適した耐光性と耐候性に優れたインクジェット記
録材料及びその製造方法に関するものである。
なる色材を含有する水性インク等の微小液滴をノズルに
より噴射してモノクロ又はフルカラーの画像を高速に印
字するインクジェットプリンター用記録材料及びその製
造方法に関するものであり、更に詳細には、水性顔料イ
ンクに適した耐光性と耐候性に優れたインクジェット記
録材料及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録用のインクは、従来
から水を主成分とした染料インクが使用され、さらに装
置のインク通路及びインク吐出口の目詰まり防止、吐出
安定性向上のために多価アルコール等が添加されている
のが通常で、そのため記録材料としてはインク受容層と
して水溶性樹脂を主体とするものが殆どであった。例え
ば、特公平7−17086には合成シリカ、水性接着剤
と二価金属の弱酸塩を含有する被覆層が開示され、水性
接着剤としてポリビニルアルコールや各種合成樹脂のラ
テックスが例示されている。
から水を主成分とした染料インクが使用され、さらに装
置のインク通路及びインク吐出口の目詰まり防止、吐出
安定性向上のために多価アルコール等が添加されている
のが通常で、そのため記録材料としてはインク受容層と
して水溶性樹脂を主体とするものが殆どであった。例え
ば、特公平7−17086には合成シリカ、水性接着剤
と二価金属の弱酸塩を含有する被覆層が開示され、水性
接着剤としてポリビニルアルコールや各種合成樹脂のラ
テックスが例示されている。
【0003】ところが、近年、インクジェット記録方法
のカラー化が一段と進み、ポスター・看板等のディスプ
レイ用やプレゼンテーション用等にも用いられるように
なってきており、中でも記録後の表示物を屋外表示とし
て使用する場合、これまで以上に耐水性や耐候性が要求
されるようになった。このため、例えば、特開平8−2
58411には疎水性樹脂と顔料を含むインク受容層が
開示されている。 一方、インクの方は、水溶性染料を
含む染料インクは耐光性が低いため、これを用いた表示
物を屋外表示に使用すると画像部が容易に退色するとい
う欠点があるのに対して、有色顔料を含む顔料インクに
はかかる欠点はなく、耐光性は飛躍的に向上するものと
解されるので、表示物を尾外表示として使用する場合
は、顔料インクを用いるようになって来た。しかるに、
顔料インクを使うディスプレイ作成用の大型インクジェ
ットプリンターでは、画像濃度を高めるためにインク噴
出量を多くして出力するため、画像の乾燥がおそくな
り、滲みが発生し易くなると云う問題がある。
のカラー化が一段と進み、ポスター・看板等のディスプ
レイ用やプレゼンテーション用等にも用いられるように
なってきており、中でも記録後の表示物を屋外表示とし
て使用する場合、これまで以上に耐水性や耐候性が要求
されるようになった。このため、例えば、特開平8−2
58411には疎水性樹脂と顔料を含むインク受容層が
開示されている。 一方、インクの方は、水溶性染料を
含む染料インクは耐光性が低いため、これを用いた表示
物を屋外表示に使用すると画像部が容易に退色するとい
う欠点があるのに対して、有色顔料を含む顔料インクに
はかかる欠点はなく、耐光性は飛躍的に向上するものと
解されるので、表示物を尾外表示として使用する場合
は、顔料インクを用いるようになって来た。しかるに、
顔料インクを使うディスプレイ作成用の大型インクジェ
ットプリンターでは、画像濃度を高めるためにインク噴
出量を多くして出力するため、画像の乾燥がおそくな
り、滲みが発生し易くなると云う問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、顔料インクを用いて印字する時にも乾燥が早く、画
像の滲みがなく、しかも耐水性、耐候性に優れているイ
ンクジェット記録材料及びその製造方法を提供すること
にある。
は、顔料インクを用いて印字する時にも乾燥が早く、画
像の滲みがなく、しかも耐水性、耐候性に優れているイ
ンクジェット記録材料及びその製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の少なく
とも片面に、無機顔料、水不溶性樹脂及び2価以上のイ
オン価数を有する金属塩を含有するインク受容層を形成
してなるインクジェット記録材料を提供するものであ
る。本発明はまた、基材の少なくとも片面に、無機顔
料、水不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金
属塩を含有する有機溶剤からなる塗布液を塗布し、乾燥
してインク受容層を形成する工程を含むことを特徴とす
るインクジェット記録材料の製造方法を提供するもので
ある。本発明はさらに、基材の少なくとも片面に、無機
材料、水不溶性樹脂及び有機溶剤を含有する塗布液を塗
布してインク受容層を形成し、次いで、該インク受容層
の上に、2価以上のイオン価数を有する金属塩を含有す
る塗布液を塗布することを特徴とするインクジェット記
録材料の製造方法を提供するものである。
とも片面に、無機顔料、水不溶性樹脂及び2価以上のイ
オン価数を有する金属塩を含有するインク受容層を形成
してなるインクジェット記録材料を提供するものであ
る。本発明はまた、基材の少なくとも片面に、無機顔
料、水不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金
属塩を含有する有機溶剤からなる塗布液を塗布し、乾燥
してインク受容層を形成する工程を含むことを特徴とす
るインクジェット記録材料の製造方法を提供するもので
ある。本発明はさらに、基材の少なくとも片面に、無機
材料、水不溶性樹脂及び有機溶剤を含有する塗布液を塗
布してインク受容層を形成し、次いで、該インク受容層
の上に、2価以上のイオン価数を有する金属塩を含有す
る塗布液を塗布することを特徴とするインクジェット記
録材料の製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録材料及びその製造方法について詳細に説明する。本発
明において用いられる基材としては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
又はこれらの発泡体フィルム、又はこれらに炭酸カルシ
ウム又は酸化チタン等の顔料やパール顔料を含有させた
フィルム、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン及びポリ
カーボネート等のフィルム、白色合成紙、白色ポリエス
テルフィルム、不織布、繊維性基布(ターポリン)、壁
紙等が挙げられる。また、上記基材と、後述するインク
受容層との接着性を改善するための下引層を施したり、
コロナ放電加工を施したフィルム等を用いることもでき
る。上記基材の厚みは、好ましくは25〜500μmで
あり、更に好ましくは50〜250μmである。
録材料及びその製造方法について詳細に説明する。本発
明において用いられる基材としては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
又はこれらの発泡体フィルム、又はこれらに炭酸カルシ
ウム又は酸化チタン等の顔料やパール顔料を含有させた
フィルム、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン及びポリ
カーボネート等のフィルム、白色合成紙、白色ポリエス
テルフィルム、不織布、繊維性基布(ターポリン)、壁
紙等が挙げられる。また、上記基材と、後述するインク
受容層との接着性を改善するための下引層を施したり、
コロナ放電加工を施したフィルム等を用いることもでき
る。上記基材の厚みは、好ましくは25〜500μmで
あり、更に好ましくは50〜250μmである。
【0007】本発明に使用する無機顔料としては、例え
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、合成スメクタ
イト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白
色顔料が挙げられる。上記の無機顔料の中でも、特に合
成非晶質シリカを用いることが好ましい。さらにBET
による比表面積が20m2/g以上、より好ましくは50
〜600m2/gであり、吸油量が30ml/g以上、より
好ましくは50ml/g以上の無機顔料を用いることが好
ましい。
ば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、合成スメクタ
イト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白
色顔料が挙げられる。上記の無機顔料の中でも、特に合
成非晶質シリカを用いることが好ましい。さらにBET
による比表面積が20m2/g以上、より好ましくは50
〜600m2/gであり、吸油量が30ml/g以上、より
好ましくは50ml/g以上の無機顔料を用いることが好
ましい。
【0008】本発明に使用する水不溶性樹脂は、水に不
溶であり、且つ有機溶剤の何れかに可溶である樹脂であ
り、例えば、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ブチラール系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン/アク
リル系樹脂などが挙げられる。上記水不溶性樹脂の中
で、インク受容層の皮膜強度及び発色性の点で、酢酸ビ
ニル系樹脂が好ましく、重合度が300〜10000の
ものが特に好ましい。このような酢酸ビニル系樹脂とし
ては、例えば、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、
酢酸ビニル−マレイン酸ジエステル共重合体、酢酸ビニ
ル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重
合体及び酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等が挙げ
られる。
溶であり、且つ有機溶剤の何れかに可溶である樹脂であ
り、例えば、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ブチラール系樹脂、アルキッド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン/アク
リル系樹脂などが挙げられる。上記水不溶性樹脂の中
で、インク受容層の皮膜強度及び発色性の点で、酢酸ビ
ニル系樹脂が好ましく、重合度が300〜10000の
ものが特に好ましい。このような酢酸ビニル系樹脂とし
ては、例えば、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−アクリル
酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、
酢酸ビニル−マレイン酸ジエステル共重合体、酢酸ビニ
ル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重
合体及び酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等が挙げ
られる。
【0009】本発明において、無機顔料と水不溶性樹脂
の配合比率(重量)は4:1〜1:2が好ましい。無機
顔料の比率がこの範囲より多くなるとインク受容層の皮
膜強度が低下し、水不溶性樹脂の比率がこの範囲より多
くなると発色性、インク吸収性が低下する傾向がある。
本発明に使用する、2価以上のイオン価数を有する金属
塩としては、(1)水及び水不溶性樹脂を溶解する有機
溶剤に可溶である金属塩と、(2)水に可溶で有機溶剤
に不溶である金属塩が挙げられる。(1)の金属塩の具
体例としては、酢酸マグネシウム、安息香酸マグネシウ
ム、サリチル酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、硝酸
マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸亜鉛、サリチル
酸亜鉛、塩化亜鉛、沃化亜鉛、硝酸アルミニウム、塩化
アルミニウム、酢酸マンガン、硝酸マンガン、沃化マン
ガン、塩化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ス
ズ、硝酸カルシウム等が挙げられる。また、(2)の金
属塩の具体例としては、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、
硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等が挙げられる。
この中で、(1)の金属塩が発色性及び耐滲み性の点で
特に好ましく、酢酸マグネシウムや硝酸マグネシウム等
のマグネシウム塩が更に好ましい。これらの金属塩の添
加量は、無機顔料100重量部に対して2〜100重量
部が好ましく、さらに好ましくは5〜50重量部であ
る。金属塩がこの範囲より少ないと画像が滲み、多いと
発色性が低下する傾向がある。
の配合比率(重量)は4:1〜1:2が好ましい。無機
顔料の比率がこの範囲より多くなるとインク受容層の皮
膜強度が低下し、水不溶性樹脂の比率がこの範囲より多
くなると発色性、インク吸収性が低下する傾向がある。
本発明に使用する、2価以上のイオン価数を有する金属
塩としては、(1)水及び水不溶性樹脂を溶解する有機
溶剤に可溶である金属塩と、(2)水に可溶で有機溶剤
に不溶である金属塩が挙げられる。(1)の金属塩の具
体例としては、酢酸マグネシウム、安息香酸マグネシウ
ム、サリチル酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、硝酸
マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸亜鉛、サリチル
酸亜鉛、塩化亜鉛、沃化亜鉛、硝酸アルミニウム、塩化
アルミニウム、酢酸マンガン、硝酸マンガン、沃化マン
ガン、塩化ニッケル、塩化鉄、塩化コバルト、塩化ス
ズ、硝酸カルシウム等が挙げられる。また、(2)の金
属塩の具体例としては、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、
硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム等が挙げられる。
この中で、(1)の金属塩が発色性及び耐滲み性の点で
特に好ましく、酢酸マグネシウムや硝酸マグネシウム等
のマグネシウム塩が更に好ましい。これらの金属塩の添
加量は、無機顔料100重量部に対して2〜100重量
部が好ましく、さらに好ましくは5〜50重量部であ
る。金属塩がこの範囲より少ないと画像が滲み、多いと
発色性が低下する傾向がある。
【0010】本発明の塗布液に使用する有機溶剤として
は、上記の水不溶性樹脂(必要に応じて2価以上のイオ
ン価数を有する金属塩)を溶解する有機溶剤の単独、又
はその混合物が用いられる。この中でも、沸点が145
℃以上の有機溶剤(以下、高沸点溶剤という)単独か、
これと沸点が145℃未満の有機溶剤(以下、低沸点溶
剤という)との混合物が好ましい。
は、上記の水不溶性樹脂(必要に応じて2価以上のイオ
ン価数を有する金属塩)を溶解する有機溶剤の単独、又
はその混合物が用いられる。この中でも、沸点が145
℃以上の有機溶剤(以下、高沸点溶剤という)単独か、
これと沸点が145℃未満の有機溶剤(以下、低沸点溶
剤という)との混合物が好ましい。
【0011】本発明に使用する高沸点溶剤は、上記の水
不溶性樹脂に対する良溶剤であり、沸点175℃以上の
ものが更に好ましい。例えば、酢酸アミル(149.2
℃) 、シクロヘキサノン(155.7℃)、ジアセトンア
ルコール(169.2℃)、ブチルセロソルブ(171.2
℃)、テトラヒドロフルフリルアルコール(178
℃)、ε−カプロラクタム(180℃)、アセト酢酸エ
チル(180.8℃)、エチレングリコールモノアセテー
ト(182℃)、2−エチルヘキサノール(184.7
℃)、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート(1
88℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
(189℃)、ジメチルスルホキシド(189℃)、エ
チレングリコールジアセテート(191℃)、エチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート(192
℃)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(19
4.2℃)、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
(197.8℃)、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル(201.9℃)、N−メチルピロリドン(202
℃)、イソプレングリコール(203℃)、γ−ブチロ
ラクトン(204℃)、ベンジルアルコール(205.8
℃)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(20
8.3℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート(217.4℃)、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジン(225.5℃)、プロピレンカーボネート
(241.7℃)、2−ピロリドン(245℃)などが挙
げられる。
不溶性樹脂に対する良溶剤であり、沸点175℃以上の
ものが更に好ましい。例えば、酢酸アミル(149.2
℃) 、シクロヘキサノン(155.7℃)、ジアセトンア
ルコール(169.2℃)、ブチルセロソルブ(171.2
℃)、テトラヒドロフルフリルアルコール(178
℃)、ε−カプロラクタム(180℃)、アセト酢酸エ
チル(180.8℃)、エチレングリコールモノアセテー
ト(182℃)、2−エチルヘキサノール(184.7
℃)、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート(1
88℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
(189℃)、ジメチルスルホキシド(189℃)、エ
チレングリコールジアセテート(191℃)、エチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート(192
℃)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(19
4.2℃)、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
(197.8℃)、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル(201.9℃)、N−メチルピロリドン(202
℃)、イソプレングリコール(203℃)、γ−ブチロ
ラクトン(204℃)、ベンジルアルコール(205.8
℃)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(20
8.3℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート(217.4℃)、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジン(225.5℃)、プロピレンカーボネート
(241.7℃)、2−ピロリドン(245℃)などが挙
げられる。
【0012】本発明に使用する低沸点溶剤としては例え
ば、メチルアルコール(64.7℃)、エチルアルコール
(78.3℃)、イソプロピルアルコール(82.3℃)、
ブチルアルコール(117.7℃)、酢酸メチル(56.9
℃)、酢酸エチル(77.1℃)、酢酸ブチル(126.1
℃)、アセトン(56.1℃)、メチルエチルケトン(7
9.6℃)、メチルイソブチルケトン(116.2℃)、メ
チルセロソルブ(124.4℃)、エチルセロソルブ(1
35.6℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル
(121℃)、トルエン(111℃)などが挙げられ
る。
ば、メチルアルコール(64.7℃)、エチルアルコール
(78.3℃)、イソプロピルアルコール(82.3℃)、
ブチルアルコール(117.7℃)、酢酸メチル(56.9
℃)、酢酸エチル(77.1℃)、酢酸ブチル(126.1
℃)、アセトン(56.1℃)、メチルエチルケトン(7
9.6℃)、メチルイソブチルケトン(116.2℃)、メ
チルセロソルブ(124.4℃)、エチルセロソルブ(1
35.6℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル
(121℃)、トルエン(111℃)などが挙げられ
る。
【0013】本発明に使用する高沸点溶剤と低沸点溶剤
の沸点の差は、好ましくは30℃以上、さらに好ましく
は50℃以上、最も好ましくは100℃以上である。塗
布液中の、上記の高沸点溶剤と低沸点溶剤の使用重量比
は好ましくは100〜10:90〜0、さらに好ましく
は80〜20:20〜80、最も好ましくは60〜3
0:40〜70である。高沸点溶剤がこの範囲より少な
いと、カラーインクジェットプリンターで印字する時の
印字濃度が低く不鮮明となる。
の沸点の差は、好ましくは30℃以上、さらに好ましく
は50℃以上、最も好ましくは100℃以上である。塗
布液中の、上記の高沸点溶剤と低沸点溶剤の使用重量比
は好ましくは100〜10:90〜0、さらに好ましく
は80〜20:20〜80、最も好ましくは60〜3
0:40〜70である。高沸点溶剤がこの範囲より少な
いと、カラーインクジェットプリンターで印字する時の
印字濃度が低く不鮮明となる。
【0014】塗布液の作成において、無機顔料を塗布液
中に混合するには、ハイディスパー、ホモミキサー、ホ
モジナイザーなどの撹伴機を用いて、混合分散するのが
好ましい。塗布液中の固形分の含有量は、好ましくは5
〜70重量%、さらに好ましくは10〜50重量%であ
る。
中に混合するには、ハイディスパー、ホモミキサー、ホ
モジナイザーなどの撹伴機を用いて、混合分散するのが
好ましい。塗布液中の固形分の含有量は、好ましくは5
〜70重量%、さらに好ましくは10〜50重量%であ
る。
【0015】上記塗布液には、インク画像の滲み防止、
発色性向上などのために、カチオン性樹脂を添加するこ
とが出来る。このカチオン性樹脂は塗布液に溶解するも
のが好ましい。カチオン性樹脂としては、例えば、4級
アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ポリアリルアミ
ン、ポリアリルアミンの酢酸塩及びポリエチレンイミ
ン、ポリエチレンイミン−エピクロルヒドリン反応物、
ポリエチレンイミン−アクリルアミド付加物、ポリエチ
レンイミン−アクリロニトリル付加物、ポリアミド−ポ
リアミン樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、
ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂等が
挙げられる。カチオン性樹脂の添加量は水不溶性樹脂の
2〜100重量%が好ましい。上記塗布液には、他の添
加剤として、顔料分散剤、無機及び合成樹脂のビーズ、
着色顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、可
塑剤などを適宜添加することが出来る。
発色性向上などのために、カチオン性樹脂を添加するこ
とが出来る。このカチオン性樹脂は塗布液に溶解するも
のが好ましい。カチオン性樹脂としては、例えば、4級
アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ポリアリルアミ
ン、ポリアリルアミンの酢酸塩及びポリエチレンイミ
ン、ポリエチレンイミン−エピクロルヒドリン反応物、
ポリエチレンイミン−アクリルアミド付加物、ポリエチ
レンイミン−アクリロニトリル付加物、ポリアミド−ポ
リアミン樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、
ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂等が
挙げられる。カチオン性樹脂の添加量は水不溶性樹脂の
2〜100重量%が好ましい。上記塗布液には、他の添
加剤として、顔料分散剤、無機及び合成樹脂のビーズ、
着色顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、可
塑剤などを適宜添加することが出来る。
【0016】本発明のインクジェット記録材料は、種々
の方法で製造できるが、例えば、基材の少なくとも片面
に、無機顔料、水不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数
を有する金属塩を含有する有機溶剤からなる塗布液を塗
布し、乾燥してインク受容層を形成する方法(以下、一
液法という);及び、基材の少なくとも片面に、無機材
料、水不溶性樹脂及び有機溶剤を含有する塗布液を塗布
してインク受容層を形成し、次いで、該インク受容層の
上に、2価以上のイオン価数を有する金属塩を含有する
塗布液を塗布する方法(以下、二液法という)が挙げら
れる。上記一液法は、基材の少なくとも片面に水不溶性
樹脂と2価以上のイオン価数を有する金属塩を有機溶剤
に溶解し、この溶液に無機顔料を混合分散してなる塗布
液を塗布し、乾燥してインク受容層を形成する方法であ
り、発色性がよく、画像滲みのないインク記録材料を得
ることができる。
の方法で製造できるが、例えば、基材の少なくとも片面
に、無機顔料、水不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数
を有する金属塩を含有する有機溶剤からなる塗布液を塗
布し、乾燥してインク受容層を形成する方法(以下、一
液法という);及び、基材の少なくとも片面に、無機材
料、水不溶性樹脂及び有機溶剤を含有する塗布液を塗布
してインク受容層を形成し、次いで、該インク受容層の
上に、2価以上のイオン価数を有する金属塩を含有する
塗布液を塗布する方法(以下、二液法という)が挙げら
れる。上記一液法は、基材の少なくとも片面に水不溶性
樹脂と2価以上のイオン価数を有する金属塩を有機溶剤
に溶解し、この溶液に無機顔料を混合分散してなる塗布
液を塗布し、乾燥してインク受容層を形成する方法であ
り、発色性がよく、画像滲みのないインク記録材料を得
ることができる。
【0017】上記一液法及び二液法において、塗布液を
基材上に塗布、乾燥する方法について説明する。上記塗
布液を塗布する方法としては特に制限はなく、通常に用
いられる方法で実施することができ、例えば、バーコー
ター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロール
コーター、グラビアコーター、マイクログラビアコータ
ー、ファンテンリバースコーター、スプレーコーター、
カーテンコーター、Eバーコーター及びコンマコーター
等により実施することができる。また、上記塗布液を乾
燥する方法も、基材が熱劣化等の支障をきたさない乾燥
条件で有機溶剤が十分に蒸発し、皮膜が形成される条件
であれば、どのような乾燥方法も用いることができる。
例えば、熱風乾燥炉及び乾燥ドラム等を用いることがで
きる。また二液法においては、2価以上のイオン価数を
有する金属塩を含有する塗布液の製造に使用する溶剤と
しては、メタノール、エタノール等の有機溶剤のほか、
水、または水とメタノール、エタノール等の有機溶剤と
の混合物が使用できる。塗布液中の金属塩の濃度は、1
〜30重量%、好ましくは2〜25重量%である。塗布
量は、ウエット付着量で5〜40g/m2、好ましくは1
0〜30g/m2である。
基材上に塗布、乾燥する方法について説明する。上記塗
布液を塗布する方法としては特に制限はなく、通常に用
いられる方法で実施することができ、例えば、バーコー
ター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロール
コーター、グラビアコーター、マイクログラビアコータ
ー、ファンテンリバースコーター、スプレーコーター、
カーテンコーター、Eバーコーター及びコンマコーター
等により実施することができる。また、上記塗布液を乾
燥する方法も、基材が熱劣化等の支障をきたさない乾燥
条件で有機溶剤が十分に蒸発し、皮膜が形成される条件
であれば、どのような乾燥方法も用いることができる。
例えば、熱風乾燥炉及び乾燥ドラム等を用いることがで
きる。また二液法においては、2価以上のイオン価数を
有する金属塩を含有する塗布液の製造に使用する溶剤と
しては、メタノール、エタノール等の有機溶剤のほか、
水、または水とメタノール、エタノール等の有機溶剤と
の混合物が使用できる。塗布液中の金属塩の濃度は、1
〜30重量%、好ましくは2〜25重量%である。塗布
量は、ウエット付着量で5〜40g/m2、好ましくは1
0〜30g/m2である。
【0018】本発明においてカチオン性樹脂を使用する
場合、カチオン性樹脂は、インク受容層形成用塗布液、
金属塩塗布液のいずれか一方または両方に溶解して含有
させることができる。このようにして製造されたインク
ジェット記録材料のインク受容層の厚みは好ましくは3
0〜80μmであり、更に好ましくは35〜65μmで
ある。インク受容層の厚みが薄いと、印字したインクの
乾燥が遅く、混色滲み(ブリーディング)が起き易くな
る。インク受容層の厚みが厚いと膜強度が弱くなり、基
材との密着性が低下し、カールが発生し易くなる。
場合、カチオン性樹脂は、インク受容層形成用塗布液、
金属塩塗布液のいずれか一方または両方に溶解して含有
させることができる。このようにして製造されたインク
ジェット記録材料のインク受容層の厚みは好ましくは3
0〜80μmであり、更に好ましくは35〜65μmで
ある。インク受容層の厚みが薄いと、印字したインクの
乾燥が遅く、混色滲み(ブリーディング)が起き易くな
る。インク受容層の厚みが厚いと膜強度が弱くなり、基
材との密着性が低下し、カールが発生し易くなる。
【0019】
【実施例】本発明を、以下の実施例を用いて更に具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1(一液法) メタノール(490g)中に合成非晶質シリカ(ミズカ
シルP−78D)(150g)を加えホモミキサーで混
合、分散した。次に、この分散液にポリ酢酸ビニル樹脂
液(ゴーセニールM50−Z4 )(200g)、酢酸マグ
ネシウム四水和物(30g)及びγ−ブチロラクトン
(230g)からなる溶液を加え、ホモミキサーを使っ
て更に分散して塗布液を作成した。この塗布液を、10
0μmの厚みの白色ポリエステルフィルム(メリネック
ス339)(デュポン(株)製)上にバーコーターを用
いて塗布し、110℃の熱風で乾燥し、厚みが45μm
のインク受容層を形成し、インクジェット記録材料を作
製した。以下、同様にして表1記載の材料を使用して、
実施例2〜3及び比較例1〜3のインクジェット記録材
料を作製した。但し、比較例3は市販のインクジェット
受像シート(基材:合成紙)を使用した。
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1(一液法) メタノール(490g)中に合成非晶質シリカ(ミズカ
シルP−78D)(150g)を加えホモミキサーで混
合、分散した。次に、この分散液にポリ酢酸ビニル樹脂
液(ゴーセニールM50−Z4 )(200g)、酢酸マグ
ネシウム四水和物(30g)及びγ−ブチロラクトン
(230g)からなる溶液を加え、ホモミキサーを使っ
て更に分散して塗布液を作成した。この塗布液を、10
0μmの厚みの白色ポリエステルフィルム(メリネック
ス339)(デュポン(株)製)上にバーコーターを用
いて塗布し、110℃の熱風で乾燥し、厚みが45μm
のインク受容層を形成し、インクジェット記録材料を作
製した。以下、同様にして表1記載の材料を使用して、
実施例2〜3及び比較例1〜3のインクジェット記録材
料を作製した。但し、比較例3は市販のインクジェット
受像シート(基材:合成紙)を使用した。
【0020】実施例4(二液法) メタノール(490g)中に合成非晶質シリカ(ミズカ
シルP−78D)(150g)を加えホモミキサーで混
合、分散した。次に、この分散液にポリ酢酸ビニル樹脂
液(ゴーセニールM50−Z4 )(200g)及びγ−ブ
チロラクトン(230g)からなる溶液を加え、ホモミ
キサーを使って更に分散して塗布液を作成した。この塗
布液を、100μmの厚みの白色ポリエステルフィルム
(メリネックス339)(デュポン(株)製)上にバー
コーターを用いて塗布し、110℃の熱風で乾燥し、厚
みが40μmのインク受容層を形成した。次にこのイン
ク受容層の上に、硝酸マグネシウム六水和物(25g)
をメタノール(75g)に溶解した塗布液を、ウエット
付着量15g/m2となるようにバーコーターで塗布し、
乾燥してインクジェット記録材料を作製した。
シルP−78D)(150g)を加えホモミキサーで混
合、分散した。次に、この分散液にポリ酢酸ビニル樹脂
液(ゴーセニールM50−Z4 )(200g)及びγ−ブ
チロラクトン(230g)からなる溶液を加え、ホモミ
キサーを使って更に分散して塗布液を作成した。この塗
布液を、100μmの厚みの白色ポリエステルフィルム
(メリネックス339)(デュポン(株)製)上にバー
コーターを用いて塗布し、110℃の熱風で乾燥し、厚
みが40μmのインク受容層を形成した。次にこのイン
ク受容層の上に、硝酸マグネシウム六水和物(25g)
をメタノール(75g)に溶解した塗布液を、ウエット
付着量15g/m2となるようにバーコーターで塗布し、
乾燥してインクジェット記録材料を作製した。
【0021】
【表1】 表1 実 施 例 比較例 1 2 3 4 1 2 無機顔料 ミズカシル P−78D 150 150 150 150 150 150 水不溶性樹脂 ゴーセニールM50−Z4 200 200 200 200 200 − 合成樹脂エマルジョン モビニール 116 − − − − − 200 金属塩 酢酸マグネシウム 30 − − − − 30 硝酸マグネシウム − 30 − 25 − − サリチル酸亜鉛 − − 30 − − − カチオン性樹脂 − サフトマー ST−3600 − − 45 − − − 有機溶剤 メタノール(64.7℃) 490 490 225 490 520 − γ−ブチロラクトン(204℃) 230 230 450 230 230 − 水 − − − − − 470 但し、実施例4では、金属塩の溶解に更に75gのメタノールを使用した。
【0022】表中単位はg(グラム)である。( )内
は沸点である。 ミズカシル P−78D:水澤化学工業(株)合成非晶
質シリカ ゴーセニールM50−Z4 :日本合成化学工業(株)製ポ
リ酢酸ビニル樹脂液、樹脂分50重量%、メタノール5
0重量% 重合度500〜800 モビニール 116 :ヘキスト合成(株)製 酢酸
ビニルエマルジョン 樹脂分50重量% 酢酸マグネシウム :和光純薬工業(株)の試薬、
酢酸マグネシウム四水和物 硝酸マグネシウム :和光純薬工業(株)の試薬、
硝酸マグネシウム六水和物 サリチル酸亜鉛 :和光純薬工業(株)の試薬、
サリチル酸亜鉛三水和物 サフトマー ST-3600 :三菱化学(株)製強カチオン
性アクリル樹脂、樹脂分35重量%、メチルセロソルブ
49重量%及び変性アルコール16重量%含有
は沸点である。 ミズカシル P−78D:水澤化学工業(株)合成非晶
質シリカ ゴーセニールM50−Z4 :日本合成化学工業(株)製ポ
リ酢酸ビニル樹脂液、樹脂分50重量%、メタノール5
0重量% 重合度500〜800 モビニール 116 :ヘキスト合成(株)製 酢酸
ビニルエマルジョン 樹脂分50重量% 酢酸マグネシウム :和光純薬工業(株)の試薬、
酢酸マグネシウム四水和物 硝酸マグネシウム :和光純薬工業(株)の試薬、
硝酸マグネシウム六水和物 サリチル酸亜鉛 :和光純薬工業(株)の試薬、
サリチル酸亜鉛三水和物 サフトマー ST-3600 :三菱化学(株)製強カチオン
性アクリル樹脂、樹脂分35重量%、メチルセロソルブ
49重量%及び変性アルコール16重量%含有
【0023】上記インクジェット記録材料を、下記の評
価基準に従って評価した。 〔インクジェット記録材料の評価基準〕ENCAD 社製の N
OVAJET PROカラーインクジェットプリンターとGOイン
ク(専用の水性−顔料インク)を用い、インク噴出量を
最大にしてインクジェット記録材料にカラー画像を印字
し、以下の試験項目(1)〜(6)について評価を行っ
た。 (1)発色性 カラー画像が印字されたインクジェット記録材料を肉眼
により観察し、発色性について以下の評価基準に従って
評価する。 ○:発色が鮮明である。 ×:発色が不鮮明である。 (2)インク吸収性 カラー画像の印字されたインクジェット記録材料のベタ
印字部におけるインクのあふれを肉眼により観察し、以
下の評価基準に従って評価する。 ○:インクのあふれが生じない。 ×:インクのあふれが生じた。 (3)混色滲み(ブリーディング) 上記カラーインクジェットプリンターを用い、インクジ
ェット記録材料に、2色のインクを用い2色のインクが
混ざらないように近接して印字し、混色滲みを肉眼によ
り観察し、以下の評価基準に従って評価する。 ○:混色滲みがない。 ×:混色滲みが著しい。 (4)室温における耐水性 画像が印字されたインクジェット記録材料を水中(室
温)に10分間浸漬した後、水で濡らした脱脂綿で上記
インクジェット記録材料を20回擦り、インク受容層を
肉眼で観察し、以下の評価基準に従って評価する。 ○:インク受容層に全く変化がない。 △:インク受容層の一部が剥がれた。 ×:インク受容層の全部が剥がれた。 (5)60℃における耐水性 画像が印字されたインクジェット記録材料を60℃に加
温した水中に30分間浸漬した後、水で濡らした脱脂綿
で上記インクジェット記録材料を20回擦り、インク受
容層を肉眼で観察し、以下の評価基準に従って評価す
る。 ○:インク受容層に全く変化がない。 △:インク受容層の一部が剥がれた。 ×:インク受容層の全部が剥がれた。 (6)屋外ばくろによる耐候性 カラー画像が印字されたインクジェット記録材料を水平
に対して45゜の角度に保って南方に向け、直射日光が
当たる場所に置いて1年間にわたって屋外にばくろした
後、カラー画像とインク受容層の変化を肉眼で観察し、
以下の評価基準に従って評価する。 ○:カラー画像とインク受容層の剥離、欠落が全くな
い。 ×:カラー画像とインク受容層が全部剥離、欠落した。
価基準に従って評価した。 〔インクジェット記録材料の評価基準〕ENCAD 社製の N
OVAJET PROカラーインクジェットプリンターとGOイン
ク(専用の水性−顔料インク)を用い、インク噴出量を
最大にしてインクジェット記録材料にカラー画像を印字
し、以下の試験項目(1)〜(6)について評価を行っ
た。 (1)発色性 カラー画像が印字されたインクジェット記録材料を肉眼
により観察し、発色性について以下の評価基準に従って
評価する。 ○:発色が鮮明である。 ×:発色が不鮮明である。 (2)インク吸収性 カラー画像の印字されたインクジェット記録材料のベタ
印字部におけるインクのあふれを肉眼により観察し、以
下の評価基準に従って評価する。 ○:インクのあふれが生じない。 ×:インクのあふれが生じた。 (3)混色滲み(ブリーディング) 上記カラーインクジェットプリンターを用い、インクジ
ェット記録材料に、2色のインクを用い2色のインクが
混ざらないように近接して印字し、混色滲みを肉眼によ
り観察し、以下の評価基準に従って評価する。 ○:混色滲みがない。 ×:混色滲みが著しい。 (4)室温における耐水性 画像が印字されたインクジェット記録材料を水中(室
温)に10分間浸漬した後、水で濡らした脱脂綿で上記
インクジェット記録材料を20回擦り、インク受容層を
肉眼で観察し、以下の評価基準に従って評価する。 ○:インク受容層に全く変化がない。 △:インク受容層の一部が剥がれた。 ×:インク受容層の全部が剥がれた。 (5)60℃における耐水性 画像が印字されたインクジェット記録材料を60℃に加
温した水中に30分間浸漬した後、水で濡らした脱脂綿
で上記インクジェット記録材料を20回擦り、インク受
容層を肉眼で観察し、以下の評価基準に従って評価す
る。 ○:インク受容層に全く変化がない。 △:インク受容層の一部が剥がれた。 ×:インク受容層の全部が剥がれた。 (6)屋外ばくろによる耐候性 カラー画像が印字されたインクジェット記録材料を水平
に対して45゜の角度に保って南方に向け、直射日光が
当たる場所に置いて1年間にわたって屋外にばくろした
後、カラー画像とインク受容層の変化を肉眼で観察し、
以下の評価基準に従って評価する。 ○:カラー画像とインク受容層の剥離、欠落が全くな
い。 ×:カラー画像とインク受容層が全部剥離、欠落した。
【0024】
【表2】 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 1 2 3 試験項目 (1) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (3) ○ ○ ○ ○ × ○ × (4) ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ (5) ○ ○ ○ ○ ○ × △ (6) ○ ○ ○ ○ ○ −* × * 試験せず
【0025】
【発明の効果】表2に示す結果から明らかなように、本
発明のインクジェット記録材料は、発色性、インク吸収
性、耐滲み性、耐水性、および耐候性に優れることがわ
かる。
発明のインクジェット記録材料は、発色性、インク吸収
性、耐滲み性、耐水性、および耐候性に優れることがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA15 BA31 BA33 BA36 BA41 4L055 AG04 AG18 AG34 AG64 AH02 AH37 AJ04 BE09 FA11 FA15 FA19 GA09
Claims (10)
- 【請求項1】 基材の少なくとも片面に、無機顔料、水
不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金属塩を
含有するインク受容層を形成してなるインクジェット記
録材料。 - 【請求項2】 2価以上のイオン価数を有する金属塩
が、酢酸マグネシウム及び硝酸マグネシウムからなる群
から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載のイン
クジェット記録材料。 - 【請求項3】 インク受容層が、カチオン性樹脂を含有
する請求項1または2記載のインクジェット記録材料。 - 【請求項4】 無機材料、水不溶性樹脂、2価以上のイ
オン価数を有する金属塩及び有機溶剤を含有するインク
ジェット記録材料のインク受容層形成用塗布液。 - 【請求項5】 基材の少なくとも片面に、無機顔料、水
不溶性樹脂及び2価以上のイオン価数を有する金属塩を
含有する有機溶剤からなる塗布液を塗布し、乾燥してイ
ンク受容層を形成する工程を含むことを特徴とするイン
クジェット記録材料の製造方法。 - 【請求項6】 2価以上のイオン価数を有する金属塩
が、酢酸マグネシウム及び硝酸マグネシウムからなる群
から選ばれる少なくとも1種である請求項5記載のイン
クジェット記録材料の製造方法。 - 【請求項7】 インク受容層形成用塗布液が、カチオン
性樹脂を含有する請求項5または6記載のインクジェッ
ト記録材料の製造方法。 - 【請求項8】 基材の少なくとも片面に、無機材料、水
不溶性樹脂及び有機溶剤を含有する塗布液を塗布してイ
ンク受容層を形成し、次いで、該インク受容層の上に、
2価以上のイオン価数を有する金属塩を含有する塗布液
を塗布することを特徴とするインクジェット記録材料の
製造方法。 - 【請求項9】 2価以上のイオン価数を有する金属塩
が、酢酸マグネシウム及び硝酸マグネシウムからなる群
から選ばれる少なくとも1種である請求項8記載のイン
クジェット記録材料の製造方法。 - 【請求項10】 インク受容層形成用塗布液が、カチオ
ン性樹脂を含有する請求項8または9記載のインクジェ
ット記録材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367894A JP2000190622A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | インクジェット記録材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10367894A JP2000190622A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | インクジェット記録材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190622A true JP2000190622A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18490470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10367894A Pending JP2000190622A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | インクジェット記録材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000190622A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287451A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-16 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
JP2002264486A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録用紙 |
JP2009046780A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Dic Corp | 繊維基材用インクジェット受理剤、及びそれを用いたインクジェット記録媒体 |
JP2012519093A (ja) * | 2009-02-27 | 2012-08-23 | イーストマン コダック カンパニー | 画像品質が改良されたインクジェット媒体システム |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10367894A patent/JP2000190622A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287451A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-16 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
JP2002264486A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録用紙 |
JP2009046780A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Dic Corp | 繊維基材用インクジェット受理剤、及びそれを用いたインクジェット記録媒体 |
JP2012519093A (ja) * | 2009-02-27 | 2012-08-23 | イーストマン コダック カンパニー | 画像品質が改良されたインクジェット媒体システム |
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