JP2000190431A - 多層積層体 - Google Patents

多層積層体

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JP2000190431A JP37020298A JP37020298A JP2000190431A JP 2000190431 A JP2000190431 A JP 2000190431A JP 37020298 A JP37020298 A JP 37020298A JP 37020298 A JP37020298 A JP 37020298A JP 2000190431 A JP2000190431 A JP 2000190431A
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Yasuo Aida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスや薬液等の耐浸透性に優れ、かつ、表面
が平滑で充填材の溶出による製品の汚染を起こす恐れが
少なく、耐熱性、耐薬品性に優れたライニング材等に用
いられるフッ素樹脂材料の提供。 【解決手段】 溶融成形性テトラフルオロエチレン/フ
ルオロアルコキシトリフルオロエチレン共重合体(A)
と、305℃以上の結晶化温度と50J/g以上の結晶
化熱を有するポリトラフルオロエチレン(B)とからな
り、(A),(B) 合計重量に対し(B)を4重量%以上、50
重量%以下含有する組成物からなり、好ましくは、更に
鱗片状充填材を含有する層(1)を中間層とし、その両
側に上記(A) と(B) とからなり、(B)を4 重量%未満
で、かつ溶融成型物の再結晶化平均球晶径が15ミクロ
ン以下となる量含有する組成物層(2)が最外層として
積層されてなる、少なくとも3層積層構成を有する多層
積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弗素樹脂組成物層の積
層構成を有するガス及び薬液等の耐浸透性に優れた多層
積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融性形成テトラフルオロエチレン/フ
ルオロアルコキシトリフルオロエチレン共重合体(以
下、PFAという。)は、耐熱性、耐薬品性に優れた特
徴を有するため、化学薬品や半導体等の貯蔵、運搬、輸
送用のタンク及び容器類、液体用コンテナ、反応塔、反
応槽等の成形品及びライニング材として利用されてい
る。
【0003】また、耐浸透性を改善するために種々の充
填材を添加することが知られており、例えば、特開昭6
2−148532号には透明性を有する熱可塑性樹脂1
00重量部に対して薄片上のマイカ微粉末50乃至30
0重量部を添加した樹脂組成物を主成分とする、ガスバ
リア性が向上されたフィルムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な充填材含有フィルムは、充填材の添加量が増すにつ
れ、PFAの優れた特性である耐熱性、耐薬品性、耐食
性、非粘着性が低下するという問題が起こることに加
え、高純度の薬液や超純水が要求される半導体、化学、
工業薬品、医薬品等の工業分野においては、充填材の溶
出による製造工程の汚染や製品それ自体の汚染を招くた
め好ましくない。
【0005】更に、充填材含有フィルムはその表面が平
滑でないため、汚染物が表面上に付着し易く、洗浄して
も除去し難いという問題点が有る。これに対し、表面を
平滑にする方法が種々提案され、例えば特公昭49−1
7015号や特公昭48−33983号には、結晶性樹
脂の球晶核の数を結晶核剤の添加により増加させ球晶を
小さくすることが開示されているが、これらも核剤の溶
出により製造工程の汚染や製品それ自体の汚染を招くた
め半導体、化学、工業薬品、医薬品等の工業分野におい
ては好ましくない。
【0006】本発明の発明者は、これらの問題点を解決
し、耐浸透性が優れ、表面が平滑で汚染の少ない材料を
得るために、研究した結果、PFA と特定のPTFEとからな
り、その配合比が異なる別種の組成物を、それぞれ中間
層及び表面層として積層し、多層積層体とすることによ
り、充填材の溶出による製造工程の汚染や製品それ自体
の汚染を起こさずに表面を平滑にし、且つガス及び薬液
等の耐浸透性に優れた材料が得られることを見出し、本
発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は溶融成形性
テトラフルオロエチレン/フルオロアルコキシトリフル
オロエチレン共重合体(A) と、305℃以上の結晶化温
度と50J/g以上の結晶化熱を有するポリトラフルオ
ロエチレン(B)とからなり、(A),(B) 合計重量に対し
(B)を4重量%以上、50重量%以下含有する組成物か
らなる層(1)を中間層とし、その両側に上記(A) と
(B) とからなり、(B)を4 重量%未満で、かつ溶融成型
物の再結晶化平均球晶径が15ミクロン以下となる量含
有する組成物層(2)が最外層として積層されてなる、
少なくとも3層積層構成を有する多層積層体である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の多層積層体は、中間層
(1)及び両最外層(2)からなる少なくとも3層積層
構成を有する多層積層体である。
【0009】中間層(1)は、PFA(A)と、結晶化熱
が50J/g以上である特定のポリトラフルオロエチレ
ン(以下PTFEという)(B)との組成物からなる。
【0010】本発明に用いられるPFA(A)はテトラフ
ルオロエチレンと式(1) または式(2) で表されるフルオ
ロアルコキシトリフルオロエチレンとの結晶性共重合体
で、共重合体中のフルオロアルコキシトリフルオロエチ
レン含有量が通常1〜10重量%のものである。この共
重合体は溶融押し出し成形、射出成形等の溶融成形が可
能なものであり、372℃±1℃において0.5〜50
0g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分のメ
ルトフローレート(以下、MFRという。)を有する。
【0011】
【化1】 XはH又はF nは0〜4の整数 mは0〜7の整数
【0012】
【化2】 qは0〜3の整数
【0013】フルオロアルコキシトリフルオロエチレン
としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パ
ーフルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ
(イソブチルビニルエーテル)等が挙げられる。
【0014】本発明に用いられるPTFEは、テトラフ
ルオロエチレンのホモポリマー、または1重量%未満の
微量のヘキサフルオロプロピレン、フルオロアルコキシ
トリフルオロエチレン、フルオロアルキルエチレン、ク
ロロトリフルオロエチレン等の変性剤を含有する変性P
TFEであって、示差走査熱量計(DSC7型、パーキ
ンエルマー社製)で測定した結晶化温度が305℃以上
で結晶化熱が50J/g以上のものである。
【0015】このようなPTFEは、数百万以上の数平
均分子量有するPTFEの「モールディングパウダー」
や「ファインパウダー」に比べ分子量が低く、より高い
結晶性を有するものであり、連鎖移動剤の存在下におけ
るテトラフルオロエチレンの重合や、「モールディング
パウダー」や「ファインパウダー」又はこれらの成形物
の熱分解又は放射線分解等の公知の低分子量PTFEの
製造方法において条件を選択することにより得ることが
出来る。
【0016】本発明において中間層(1)を構成するP
FA(A) 及び上記PTFE(B) から成る組成物は、PT
FEの添加量が(A)(B) の合計重量に対し4重量%以
上、50重量%以下、好ましくは4重量%以上30重量
%以下であり、特定のPTFEを上記範囲の量で含有さ
せたことにより、中間層(1)は結晶化度が高められ、
優れた耐浸透性を有する。
【0017】中間層がPFAのみからなるもの、または
PTFEの添加量が(A)(B) の合計重量に対し、4重量
%未満である組成物を中間層として用いた場合は、全体
の結晶化度が低くなるため、多層積層体にしても本発明
の多層積層体に比べて耐浸透性が劣る。
【0018】一方、PTFEの添加量が多くなると、中
間層の組成物全体の結晶性が高くなるため、耐浸透性は
改善されるが、その量が50重量%を越えると、PFA
の機械的特性が極端に低下するため好ましくない。
【0019】また、中間層の上記PFAとPTFEの組
成物に、更に鱗片状の充填材を添加することもできる。
これにより中間層がPFA及びPTFEのみからなる多
層積層体に比べ、耐浸透性を一層改善することが出来
る。
【0020】添加される鱗片状充填材としては、平均粒
径1〜500ミクロン、アスペクト比が10〜10,0
00である鱗片状充填材が好ましい。
【0021】この様な鱗片状充填材としては、マイカ、
ガラスフレーク、タルク、シリコンカーバイドフレー
ク、アルミナフレーク、グラファイトフレーク、或いは
これらの混合物等が挙げられるが、上記条件を満たす鱗
片状充填材であればこれらに限定されるものではない。
【0022】鱗片状充填材の添加量は、中間層の組成物
全体の重量に対し、0〜50重量%、好ましくは0.5
〜25重量%である。充填材の添加量が50重量%を越
えると組成物全体の結晶化度が低下し、耐浸透性を改善
することが出来なくなり、また組成物の見掛け粘度(ap
parent viscosity)も増加し成形が困難となるため好ま
しくない。
【0023】上記中間層の両側に積層される最外層
(2)も、中間層と同じく、PFA(A)及び上記特殊の
PTFE(B) とからなる組成物であるが、最外層(2)
における(B) の含有量は、(A),(B) 合計重量に対し4 重
量%未満で、かつ溶融成型物の再結晶化平均球晶径が1
5ミクロン以下となる量である。この量は組成物を構成
する(A)と(B)の種類によって異なるが、通常0.1 重量
%程度以上の添加により、上記再結晶化平均球晶径を1
5ミクロン以下とすることができる。両外層を構成する
この組成物については、本出願人が先に出願した特開平
7−70397号に開示されている。
【0024】このようにPTFE(B) を少量PFAに添加し
て含有させた組成物からなる層(2)は、球晶が微細化
され、PFAの耐浸透性など種々の特性を損なうことな
く、表面平滑性が著しく改善され、汚染物が付着し難く
なっているので、これを両外層(2)とし、前記中間層
(1)と積層して、少なくとも3層が積層された多層積
層体とすることにより、耐浸透性と表面平滑性を有し本
発明の目的が達成される。
【0025】なお、この両最外層に鱗片状充填材を添加
すると、充填材の溶出による製品の製造工程の汚染や製
品それ自体の汚染を招くため、好ましくない。
【0026】本発明の多層積層体は、中間層、最外層が
前記した特定のPTFEとPFAの特定割合の組成物で
ある限り、中間層、両最外層が各々複数の層から成るも
のであってもよい。
【0027】積層する方法は、例えば、最上層、中間
層、最下層、各々の組成物のシート又はフィルムを作成
し、それら及び及び必要に応じ、積層される他の層のシ
ート又はフィルムとを、この順に積層して融点以上の温
度で加熱圧着し(加圧手段としては連続的に加熱圧着さ
せる場合にはロールを用いても良く、連続的でない場合
にはホットプレスを用いても良い。)、熱融着(以下、
ラミネートという。)させる方法や、共押し出し成形に
おいては通常各層を構成する材料を各押出機により溶融
混練し、フィードブロックを用いて各層を最上層、中間
層、最下層の順に逐次積層した後、Tダイより押し出し
て成形ロール等により冷却固化し巻取機をもちいて積層
シートを巻き取る方法などが挙げられるが、特に限定さ
れるものではなく、公知の方法が採用可能である。
【0028】各々の層の厚みは、多層積層体の各最外層
の各々の厚さが多層積層体全体の厚さの5〜45%、中
間層の厚さが多層積層体全体の厚さの10%〜90%で
あることが好ましく、特に好ましくは、多層積層体の最
外層の各々の厚さが多層積層体全体の厚さの5〜15
%、中間層の厚さが多層積層体全体の厚さの70%〜9
0%である。
【0029】中間層、最外層の双方とも他の積層体と同
じ構成であっても各々の層の厚さを変えることにより、
耐浸透性にも差が出るため、各々の層の厚さはその組成
物に合ったものを適宜選択することが望ましい。
【0030】中間層を設けないもの、即ち最上層または
最下層の組成物のみから成る単層体は、表面平滑性には
優れているものの、PTFEの添加量が少ないため組成
物全体の結晶化度が低く、その結果として、本発明の少
なくとも3層が積層された層構成を有する多層積層体に
比べて耐浸透性が劣り、本発明の目的には適しない。
【0031】また、中間層の組成物から成る単層体、即
ち、PTFEの添加量を増加させ、組成物全体の結晶化
度を高くした場合であっても、その耐浸透性は本発明の
多層積層体の耐浸透性よりも劣る。
【0032】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し本発明を具体
的に説明する。なお、実施例及び比較例で用いた原料弗
素樹脂及び添加剤の種類、ならびに原料フッ素樹脂及び
積層体の物性評価法等は以下のとおりである。
【0033】1.原料 (1) PFA: テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(プロピルビニ
ルエーテル)(以下、PPVEという。)共重合体 PPVE含有量:3.0重量% MFR:1.9g/10分(372℃)
【0034】(2)PTFE 変性剤なし 結晶化温度:316℃ 結晶化熱:58J/g
【0035】(3) 鱗片状充填材: マイカ(Merck 社製、Iriodin 504 Red ) タルク(富士タルク工業(株)製:タルクSC-25 ) ガラスフレーク(日本硝子繊維(株)製:RCF015)
【0036】(4)非鱗片状充填材:ガラスファイバー
(日東紡績(株)製:PFXA058 )
【0037】(5)発泡抑制剤:PPS 東ソー(株)製:
サスティール#100)
【0038】2. 物性測定法 (1)窒素透過度:ガス・水蒸気透過度測定装置(S−
69型160ml、柴田化学工業(株)製)により測
定。
【0039】(2)結晶化温度 使用装置:パーキンエルマー社製、示差走査熱量DSC
7型 測定方法:試料5mgを秤量して専用のアルミパンに入
れ、専用のクリンパーによってクリンプした後、DSC
装置本体に収納し、試料を200℃から380℃まで1
0℃/分で昇温しする。380℃で1分間保持した後、
試料を380℃から200℃まで10℃/分で降温し、
この時得られる結晶化曲線から結晶化ピーク温度を結晶
化温度とした。
【0040】(3)結晶化熱 上記結晶化曲線において、結晶化ピーク前後で曲線がベ
ースラインから離れる点とベースラインに戻る点とを結
んで定められるピーク面積から求めた。
【0041】(4)再結晶化平均球晶径 MFR測定後のメルクインデクサー押出し物を径方向に
スライスして得られた厚さ約0.2 mmの円板状切片を試
料としてスライドグラスに載せ、メトラーFP82型ホ
ットステージに取りつけた。360℃まで40℃/分で
昇温して試料を融解させ、360℃で3分間保持した
後、200℃まで10℃/分で降温して再結晶させた。
試料部温度が200℃に達した後、試料を載せたスライ
ドグラスをホットステージより取りはずし、偏光により
球晶構造を確認しながら、光学顕微鏡(倍率100倍及
び400倍)で試料表面を観察した。試料表面に観察さ
れる連続した200個の球晶の直径を測定し、その平均
値を再結晶化平均球晶径とした。なお、球晶は隣接して
成長した球晶との衝突により、いびつな多角形として観
察されるので、その長軸径を直径とした。また再結晶化
平均球晶径が5μm以下の試料については、走査型電子
顕微鏡(3000倍及び5000倍)を併用して球晶径
を測定した。
【0042】[ 実施例1〜3]最外層(第1層及び第3
層)用の組成物として、PFA/PTFE=95.5/0.5(w
t %) の組成物20gを、ホットプレス上の350℃に
加熱された金型中に充填し20分間加熱した後、35k
gf/cm2の圧力で約3分間加圧し、次いで金型を室
温のプレス上に移して7000kgf/cm2に加圧し
30分間放置して冷却する。この様にして、PFA/P
TFE組成物20gからなる縦150mm×横150m
mx厚さ0.3mmの第1層及び第3層シートを作成し
た。
【0043】次ぎに、中間層(第2層)用として表1に
示す組成のPFA/PTFE組成物30gから第1層及
び第3層と同様にして、縦150mm×横150mm×
厚さ0.4mmのシートを各々作成した。
【0044】次に、ホットプレス上の350℃に加熱さ
れたの金型中に、上記により各々作成された3枚のシー
トを第1層、第2層、第3層シートの順に積層し10分
間加熱した後、35kgf/cm2の圧力で約3分間加
圧し、次いで金型を室温のプレス上に移して7000k
gf/cm2に加圧し30分間放置して冷却する。この
様にして、縦150mm×横150mm×厚さ1.0m
mの積層体を各々作成した。これらの積層体から径約1
30mmφの試験片を各々切り出し、窒素透過度を測定
した。結果を表1に示す。
【0045】[ 実施例4]第2層として、PFA/PT
FEにマイカを表1の組成で配合した組成物を用い、実
施例1〜3と同様にして積層体を作成し、窒素透過度を
測定した。結果を表1に示す。
【0046】[ 実施例5〜6]実施例4において、第1
層、第3層と第2層との厚み比率を表1 のとおりに代え
た以外は実施例4と同様にして積層体を作成し、窒素透
過度を測定した。結果を表1に示す。
【0047】[実施例7]実施例6において、PFA/P
TFE/マイカの配合比を表1の組成に代えた以外は実
施例6と同様にして積層体を作成し、窒素透過度を測定
した。結果を表1に示す。
【0048】[ 実施例8]実施例4において、マイカの
代わりにガラスフレーク及びPPSを、表1の組成で配
合した以外は実施例4と同様にして積層体を作成し、窒
素透過度を測定した。結果を表1に示す。
【0049】[ 比較例1]第2層として、PTFEを添加せ
ず、PFA にマイカ及びタルクを表1の組成で配合した組
成物を用い、実施例1と同様にして積層体を作成し、窒
素透過度を測定した。結果を表2に示す。
【0050】[比較例2]第2層として、PTFEを添加せ
ず、PFA にガラスフレーク及びPPS を表1 の組成で配合
した組成物を用い、実施例1と同様にして積層体を作成
し、窒素透過度を測定した。結果を表2に示す。
【0051】[ 比較例3]第2層として、PTFEを添加せ
ず、PFA にガラスファイバーを表1 の組成で配合した組
成物を用い、実施例1と同様にして積層体を作成し、窒
素透過度を測定した。結果を表2に示す。
【0052】[ 比較例4]実施例において第1層及び第
3層に用いたシートの単層について窒素透過度を測定し
た。結果を表2に示す。
【0053】[ 比較例5]PFA のみからなるシートの単
層について窒素透過度を測定した。結果を表2に示す。
【0054】なお第1層及び第3層の平均球晶径は、下
記のとおりである。 実施例1〜8及び比較例1〜4・・・3μm 比較例5・・・・・・・・・・・・66μm
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】実施例及び比較例から明らかなように、本
発明の多層積層体は、単層体(比較例4及び5)及び中
間層にPTFEが含まれない多層積層体(比較例1〜
3)に比して、耐浸透性が改善されていることが分か
る。また、中間層にPTFEに加え鱗片状充填材も添加
することにより、多層積層体の耐浸透性がより改善され
る。更に、最上層、中間層、最下層の組成が各々同一で
あっても、各々の層の厚さを適宜選択する(実施例4〜
6)ことにより、更に耐浸透性を改善されることが分か
る。
【0058】
【発明の効果】本発明は、PFA(A)と特定のPTFE(B)
の組成物を用い、それぞれ異なる組成としたものをそれ
ぞれ中間層及び最外層として積層して多層積層体とした
ことにより、ガスや薬液等の耐浸透性に優れ、かつ、表
面が平滑で充填材の溶出による製品の汚染を起こす恐れ
が少なく、耐熱性、耐薬品性に優れたライニング材等と
して利用価値が大きい。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA16A AA19A AA37A AC05A AC10A AG00A AK17A AK17B AK17C AK18A AK18B AK18C AL01A AL01B AL01C AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10B BA10C CA23H DE02A EJ20 EJ42 GB07 GB16 GB51 JA11B JA11C JB01 JD02 JD05 YY00A YY00B YY00C 4J002 BB151 BB152 DA026 DE146 DJ006 DJ046 DJ056 DL006 FA016 FD016 GG01 GM00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融成形性テトラフルオロエチレン/フ
    ルオロアルコキシトリフルオロエチレン共重合体(A)
    と、305℃以上の結晶化温度と50J/g以上の結晶
    化熱を有するポリトラフルオロエチレン(B)とからな
    り、(A),(B) 合計重量に対し(B)を4重量%以上、50
    重量%以下含有する組成物からなる層(1)を中間層と
    し、その両側に上記(A) と(B) とからなり、(B)を4 重
    量%未満で、かつ溶融成型物の再結晶化平均球晶径が1
    5ミクロン以下となる量含有する組成物層(2)が最外
    層として積層されてなる、少なくとも3層積層構成を有
    する多層積層体。
  2. 【請求項2】 中間層(1)が平均粒径1〜500ミク
    ロン、アスペクト比が10〜10,000である鱗片状
    充填材を含有することを特徴とする請求項1記載の多層
    積層体。
  3. 【請求項3】 鱗片状充填材がマイカ、ガラスフレー
    ク、タルク、シリコンカーバイドフレーク、アルミナフ
    レーク、グラファイトフレーク、或いはこれらの混合物
    である請求項1または請求項2に記載の多層積層体。
  4. 【請求項4】 最外層の各々の厚さが多層積層体全体の
    厚さの5〜45%、中間層の厚さが多層積層体全体の厚
    さの10%〜90%である請求項1〜3記載のいずれか
    に記載の多層積層体。
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