JP2000190418A - 制振材 - Google Patents

制振材

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JP2000190418A
JP2000190418A JP10376506A JP37650698A JP2000190418A JP 2000190418 A JP2000190418 A JP 2000190418A JP 10376506 A JP10376506 A JP 10376506A JP 37650698 A JP37650698 A JP 37650698A JP 2000190418 A JP2000190418 A JP 2000190418A
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JP
Japan
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rubber
plate
thickness
damping material
vibration damping
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JP10376506A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kikuchi
武志 菊地
Harutaka Nakamura
晴隆 中村
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Nitto Kako Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車、鉄道車両等の輸送機械、家電製品、産
業機械等のエンジン、モ−タ等から発生する振動を吸収
抑制するために使用され、また、自動車、鉄道車両の車
体振動によって発生する騒音を吸収抑制する内装材とし
て優れた制振性能と吸音性能を備えた制振材を提供す
る。 【解決手段】制振材は、厚み0.1〜5.0mmになる
金属板と厚み0.5〜5.0mmになるゴム板または少
量の未加硫ゴムに多量の瀝青物を混入した組成物になる
シ−トとから構成し、金属板とゴム板または少量の未加
硫ゴムに多量の瀝青物を混入した組成物になるシ−トを
積層してなり、前記金属板としてはアルミニュウムが最
も好ましく、また、前記ゴム板は、天然ゴム、合成ゴム
のいずれでもよく、ゴム硬度、比重等を限定せず、前記
ゴム板または未加硫ゴムと瀝青物を混合してなるシ−ト
はフラットシ−ト状、若しくは凹凸等の形状の何れの形
状に形成しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する産業分野】本発明は、軽量で耐熱性、耐
久性の優れた制振材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制振技術は、この10年の間に急速に発
展してきた分野であり、その分野も機械、建設、土木、
宇宙工学等の様々な分野に広がりを見せている。また、
制振理論の研究、制振システムの開発も盛んに行われる
ようになってきた。外部振動を吸収する、即ち、制振材
料としては、ゴム・アスファルト系のシ−ト、塗料等が
これまでに用いられてきたが、最近では高減衰の樹脂を
鋼板で挟んだサンドイッチ鋼板や、金属材料単体とし
て、高い振動エネルギ−を吸収する制振合金などが実用
化されつつある。しかしながら、制振材に対する性能条
件の要求項目が高まる咋今では、特に耐熱性、耐久性の
優れた高分子系制振材の提供が、各利用分野から強く要
求されているところである。
【0003】そして特に、近年の自動車のような輸送装
置におけるスピ−ド化に伴って、車体の軽量化が要求さ
れると共に高速走行に伴う車体振動から発生する騒音を
減衰し、車内の静謐を保持する制振材の提供が要求され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンやモ−タ等からは高熱が発生し、この高熱によって、
ゴム・アスファルト系のシ−トは固化したり、金属材料
は伸縮をする等の高熱による悪影響を受け易く、それに
よって制振性能を損なわせる課題があった。また、制振
性能を高めるには材料の厚みが必要であるが、厚みがあ
れば、制振材を設置箇所の条件に応じた所望の形状に裁
断したり、打ち抜き加工をする等の材料の加工性が悪く
なる。また、材料を薄くすれば所望形状に形成するため
の加工性が良くなるとしても、薄い材料では制振性能が
劣ることになる。しかも、近年のような自動車のスピ−
ドアップが進む中にあって、車体の軽量化及び高速走行
に伴う車体振動から発生する騒音を減衰して車内の静謐
を保持することが要求されているが、騒音を減衰するた
めに材料を厚くすると、軽量化に支障を生じるばかりで
なく材料の加工性が悪くなり、材料を薄くすれば軽量化
を可能にすると共に加工性も良くなるとしても、薄い材
料では騒音を減衰する効果が得られない等、更に、改良
しなければならない課題があった。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、耐熱性、耐久性に
優れると共に比較的薄い厚さで優れた制振性能と吸音性
能を備えた制振材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる制振材は、厚み0.5〜2.0mm
になる金属板と厚み0.5〜2.0mmになるゴム板と
から構成する。
【0007】また、本発明の制振材は、厚み0.5〜
2.0mmになる金属板と厚み0.5〜2.0mmにな
るゴム板を積層してなるのが好ましい。
【0008】なお、本発明の制振材は、厚み0.5〜
2.0mmになる金属板と厚み0.5〜2.0mmにな
るゴム板とから、金属板、ゴム板、金属板、ゴム板、金
属板の順に積層した多積層構成物になるのが好ましい。
【0009】更に、本発明の制振材は、金属板と、少量
の未加硫ゴムに多量の瀝青物を混入した組成物になる粘
弾性シ−トを積層してなるのが好ましい。
【0010】前記金属板はアルミニュウム、ステンレス
または鉄板等が適用されるが、最も好ましくはアルミニ
ュウムが良い。また、前記ゴム板は、天然ゴム、合成ゴ
ムのいずれでもよく、特に、ゴム硬度、比重等を限定す
るものではないが、ゴムはJISA硬度30度から70
度が好ましい。
【0011】更に又、前記ゴム板または未加硫ゴムと瀝
青物を混合してなるシ−トはフラットシ−ト状、若しく
は凹凸等の形状を有するものでも良いが、空隙率が10
〜90%の凹凸を有する形状が好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態を説明
すると、本発明の制振材は、金属板とゴム板とから構成
する。前記金属板は厚みが0.5〜2.0mmになり、
前記ゴム板は厚みが0.5〜2.0mmになるのが好ま
しい。
【0013】また、本発明の制振材は、厚み0.5〜
2.0mmになるアルミニュウム板と厚み0.5〜2.
0mmになるゴム板を積層して積層体として形成するの
が好ましい。
【0014】尚また、本発明の制振材は、厚み0.5〜
2.0mmになるアルミニュウム板と厚み0.5〜2.
0mmになるゴム板とから、アルミニュウム板、ゴム
板、アルミニュウム板、ゴム板、アルミニュウム板の順
に積層した多積層構成物になるのが好ましい。
【0015】更に、前記ゴム板は、加硫ゴム系の外に、
粘性成分の多い未加硫ゴムを少量に多量の瀝青物(アス
ファルト)を混入し、例えば未加硫ゴム10重量部にア
スファルト90重量部になる組成物から厚み0.5〜
2.0mmの粘弾性シ−ト状に形成し、該シ−トに厚み
0.5〜2.0mmの金属板を積層してなるのが好まし
い。
【0016】前記金属板は、アルミニュウム、ステンレ
ス、鉄板が適用されるが、最も好ましくはアルミニュウ
ムが良い。
【0017】前記ゴム板は、天然ゴム、合成ゴム、例え
ば、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ブタジエン−アクリルニトリルゴム等のブ
タジエン系ゴム、クロロブレンゴム、ニトリルゴム等の
ジエン系特殊ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、アクリルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、等のオレフ
ィン系ゴム、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、多硫化ゴ
ム、シリコ−ンゴム、フッ素系ゴム等の各種ゴムやこれ
らのうちの任意の2以上をブレンドしたものを用いるこ
ともできる。また、ゴム硬度、比重等を限定するもので
はなく、例えば、ゴムの発泡体であってもよい。
【0018】更に、前記ゴム板または未加硫ゴムとアス
ファルトの組成になる粘弾性シ−トはフラットシ−ト
状、若しくは凹凸等の形状を有するものでも良いが、空
隙率10〜90%の凹凸を有する形状が好ましい。
【0019】上記構成になる制振材において、加硫ゴム
の破断伸び率が300%以上を確保することが可能であ
り、薄いゴム層で、高い制振性能を持つことができる。
そして、アルミニュウム板は軽量であるので、薄いゴム
板と薄いアルミニュウム板とで構成される制振材は軽量
で優れた制振性を備える。加えて、前記ゴム板に凹凸形
状を設けることにより、金属板とゴム板との間に空気層
が形成され、この空気層が吸音性を高める。
【0020】
【実施例1】実施例1の制振材において、図1に示すよ
うに、アルミニュウム板1は厚み0.5mmになり、ゴ
ム板2は厚み1.5mmになり、アルミニュウム板1に
ゴム板2を積層した積層体3を形成した。ゴム板2はイ
ソプレンゴム(JISA硬度40度)を使用し、凸状形
状に形成した。
【0021】
【実施例2】実施例2の制振材において、図2に示すよ
うに、厚み0.5mmになるアルミニュウム板1aと厚
み1.5mmになるゴム板2aとから、アルミニュウム
板1a、ゴム板2a、アルミニュウム板1a、ゴム板2
a、アルミニュウム板1aの順に積層した積層体3aを
形成した。ゴム板1aはイソプレンゴム(JISA硬度
40度)を使用し、凸状形状に形成した。
【0022】
【比較例】この比較例の制振材において、図3に示すよ
うに、厚み0.5mmになる2枚のアルミニュウム板1
b,1bの間に厚み2.0mmになる合成樹脂板2bを
サンドイッチ状に挟んで積層体3bを形成した。合成樹
脂板2bはポリエチレンを使用し、フラット形状に形成
した。
【0023】前記実施例1、実施例2及び比較例に対
し、振動減衰性能測定装置により、制振性能を試験して
得た結果を下記表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1から、合成樹脂板2bからなる比
較例の積層体3bの損失係数は周波数4000Hzにお
いて0.1であるのに対し、本発明のゴム板2及び2a
からなる実施例1の積層体3及び実施例2の積層体3a
の周波数4000Hzにおける損失係数は、0.2以上
を示している。それ故に、外部から吸収した振動エネル
ギ−は、分子運動による熱エネルギ−によってエネルギ
−損失を起こし、熱エネルギ−に変換して振動を減衰す
るものであるから、本発明のゴム板2及び2aを用いた
積層体3及び3aは、0.2以上であり、合成樹脂板2
bの積層体3bの0.1より大きい損失率であり、この
ことは、本発明にかかるゴム板1及び1aからなる積層
体3及び3aの振動エネルギ−の吸収特性は、合成樹脂
板1bからなる積層体3bに比し優れ、制振効果を向上
していることを顕著に示している。
【0026】また、重量において、合成樹脂板2bから
なる比較例の積層体3bは4.6kg/m2 であるのに
対し、ゴム板2からなる実施例1の積層体3は3.6k
g/m2 で、比較例の積層体3bより20%減量され、
また、ゴム板2が二層になる実施例2の積層体3aは
5.85kg/m2 であり、ゴム板2が二層の積層体で
あるにも拘わらず、僅かに約20%増に過ぎない。この
ように、本発明に係る積層体3及び3aは比較例から著
しい軽量化を実現していることを示している。
【0027】
【発明の効果】従って、本発明にかかるアルミニュウム
板とゴム板からなる制振材は、耐熱性、耐久性に優れ、
軽量で制振性能に優れ、音量の減衰効果の向上も期待さ
れることにより室内の静謐を確実に確保することがで
き、更に、アルミニュウム板及びゴム板は適度の可撓性
を備えられるので、室内の構造に合わせた湾曲面の対応
あるいは打ち抜き加工を可能にする施工性にも優れてい
る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の制振材の要部断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2の制振材の要部断面図であ
る。
【図3】比較例の制振材の要部断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b アルミニュウム板 2,2a ゴム板 2b 合成樹脂板 3,3a,3b 積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB01C AB10A AB10C AK28B AM00B AN00B AN02B BA06 BA08 BA10A BA10C BA13 DD01A DD01C DJ10 GB07 GB31 GB51 GB90 JA20A JA20B JA20C JH01 JH02 JJ03 JK17 JL00 JL01 JL03 YY00A YY00B YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み0.5〜2.0mmになる金属板と厚
    み0.5〜2.0mmになるゴム板とから構成したこと
    を特徴とする制振材。
  2. 【請求項2】厚み0.5〜2.0mmになる金属板と厚
    み0.5〜2.0mmになるゴム板を積層してなること
    を特徴とする制振材。
  3. 【請求項3】厚み0.5〜2.0mmになる金属板と厚
    み0.5〜2.0mmになるゴム板とから、金属板、ゴ
    ム板、金属板、ゴム板、金属板の順に積層した多積層構
    成物になることを特徴とする制振材。
  4. 【請求項4】金属板と、少量の未加硫ゴムに多量の瀝青
    物を混入した組成物になる粘弾性シ−トを積層してなる
    ことを特徴とする制振材。
  5. 【請求項5】ゴム板または少量の未加硫ゴムに多量の瀝
    青物を混入した組成物からなるシ−トは空隙率10〜9
    0%の凹凸を設けて形成して金属板と積層してなること
    を特徴とする制振材。
  6. 【請求項6】前記金属板はアルミニュウム板になる請求
    項1、2、3または4記載の制振材。
JP10376506A 1998-12-25 1998-12-25 制振材 Pending JP2000190418A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040122A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003040122A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Koyo Seiko Co Ltd 電動式動力舵取装置

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