JP2000190377A - 複合樹脂シ―トの製造装置および製法 - Google Patents

複合樹脂シ―トの製造装置および製法

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JP2000190377A
JP2000190377A JP10374577A JP37457798A JP2000190377A JP 2000190377 A JP2000190377 A JP 2000190377A JP 10374577 A JP10374577 A JP 10374577A JP 37457798 A JP37457798 A JP 37457798A JP 2000190377 A JP2000190377 A JP 2000190377A
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discharge port
sheet
discharge
group
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Yasuo Hiromoto
泰夫 広本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルの交換を行うことなく樹脂条の形状や
間隔等が異なる多品種の複合樹脂シートを製造すること
ができる製造装置及び製造方法を提供する。 【解決手段】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
み、Z方向に所定の長さを有し、Z方向の一端に基体樹
脂シートA用の樹脂aと樹脂条B用の樹脂bとの樹脂合
流部、他端に出口を有する複合樹脂流路が設けられた複
合樹脂シートの製造装置において、樹脂条B用の樹脂b
の樹脂合流部への吐出口群が、複合樹脂流路のXY内壁
面に面して配置されたX方向に延在する円柱形状の吐出
口金の外周面上に、そのX方向に所定の間隔をもって複
数列設けられ、この円柱はX方向と一致する中心線を中
心として回転可能な構造である複合樹脂シートの製造装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体樹脂シートの
内部に樹脂条が筋状に埋設されてなる意匠性に優れた複
合樹脂シートの製造装置および製法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂条が筋状に埋設されてなる複合樹脂
シートの製造方法として、樹脂層の内部に複数の樹脂条
を埋設一体化するための樹脂条賦形ノズルを持つ押出金
型及び押出成形方法が、特開平7−223250号公報
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
押出金型を用いた押出成形方法においては、樹脂条の形
状や間隔等が異なる多品種の複合樹脂シートを製造する
場合に、形状や間隔が異なる樹脂条賦形ノズルを別途作
製し、押出金型を分解して樹脂条賦形ノズルを交換し、
押出金型を組み立てる必要があった。
【0004】本発明の目的は、ノズルの交換を行うこと
なく樹脂条の形状や間隔等が異なる多品種の複合樹脂シ
ートを、簡単に製造することができる製造装置および製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨はX方向に
所定の幅、Y方向に所定の厚み、Z方向に所定の長さを
有し、Z方向の一端に基体樹脂シートA用の樹脂aと樹
脂条B用の樹脂bとの樹脂合流部(17)、他端に出口
(18)を有する複合樹脂流路(16)が設けられた複
合樹脂シートの製造装置において、基体樹脂シートA用
の樹脂aの樹脂合流部(17)への吐出口は、複合樹脂
流路(16)の2つのXZ内壁面においてそれぞれX方
向に延在する2つのスリット状の吐出口(19)であ
り、樹脂条B用の樹脂bの樹脂合流部(17)への吐出
口は、複合樹脂流路(16)のXY内壁面に面して配置
されたX方向に延在する円柱形状の吐出口金(8)の外
周面上に、そのX方向に所定の間隔をもって一列に配置
された所定の形状の吐出口からなる吐出口群(20)で
あって、この円柱はX方向と一致する中心線を中心とし
て回転可能な構造であることを特徴とする複合樹脂シー
トの製造装置にある。
【0006】また本発明の要旨は前述の製造装置におい
て、吐出口群(20)の吐出口とは形状及びX方向の間
隔の少なくとも一方が異なる吐出口からなる吐出口群
(20−1、20−2、・・)が一列以上、円柱の外周
面上において吐出口群(20)に対して所定距離をもっ
てX方向に所定の間隔をもって配置されたことを特徴と
する複合樹脂シートの製造装置にある。
【0007】更に本発明の要旨は前述の製造装置におい
て、円柱形状の吐出口金(8)の代わりに、Y方向に移
動可能な平板形状の吐出口金(27)が複合樹脂流路
(16)のXY内壁面に面して配置され、この吐出口金
(27)のXY面にはそのX方向に所定の間隔をもって
一列に配置された所定の形状の吐出口からなる吐出口群
(28)が配置されてなる複合樹脂シートの製造装置に
ある。
【0008】また更に本発明の要旨は平板形状の吐出口
金(27)を有する前述の製造装置において、吐出口群
(28)の吐出口とは形状及びX方向の間隔の少なくと
も一方が異なる吐出口からなる吐出口群(28−1、2
8−2、・・)が一列以上、吐出口金(27)のXY面
上において吐出口群(28)に対してY方向に所定距離
をもって配置されたことを特徴とする複合樹脂シートの
製造装置にある。
【0009】また本発明の要旨は円柱形状の吐出口金
(8)を有する前述の装置を用いて、基体樹脂シートA
用の樹脂aをスリット状の吐出口(19)からY方向に
向けて吐出させ、また樹脂条B用の樹脂bを吐出口群か
らZ方向に向けて吐出させて、両樹脂を樹脂合流部(1
7)において合流させ、次いで複合樹脂流の出口(1
8)又は流路縮小口金(21)の出口(22)から流出
させたシート状物(23)を少なくとも一対の成形ロー
ル(10)間に挟み、シート状物の面と成形ロール間に
溶融樹脂の溜まり(24)を形成して押し出し板を成形
する際に、吐出口金(8)を回転させることにより樹脂
合流部(17)における吐出口群を切り替えることを特
徴とする多品種の複合樹脂シートの製造方法にある。
【0010】更に本発明の要旨は平板形状の吐出口金
(27)を有する前述の装置を用いて、前述の製造方法
において吐出口金(8)を回転させる代わりに吐出口金
(27)をY方向に移動させることにより樹脂合流部
(17)における吐出口群を切り替えることを特徴とす
る多品種の複合樹脂シートの製造方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1〜図4は本発明の押出し成形装置の一
例を示す図である。図1、図2及び図3はそれぞれ装置
全体の平面図及び側面図と、断面図である。図4は図3
におけるI−I線の矢視断面図である。
【0013】基体樹脂シートAを形成するための樹脂a
は押出機(1)により賦形ヘッド(5)内へ溶融押出し
され、流路(11)を通り定量ポンプ(3)に至る。樹
脂条Bを形成するための樹脂bは押出機(2)により同
じく賦形ヘッド(5)内へ溶融押出しされ、流路(1
2)を通り定量ポンプ(4)に至る。
【0014】樹脂aは、定量ポンプ(3)で流量を調節
され、賦形ヘッド(5)内に組み込まれた流路(1
3)、(15)を通り、二つのスリット状の吐出口(1
9)から樹脂合流部(17)に吐出される。
【0015】樹脂bは、定量ポンプ(4)で流量を調節
され、賦形ヘッド(5)内に組み込まれた流路(14)
を通り、吐出口金(8)内を経て、吐出口群から樹脂合
流部(17)に吐出される。
【0016】樹脂合流部(17)において、樹脂aと樹
脂bが合流し複合樹脂流路(16)を経て複合樹脂流の
出口(18)から同時に流出される。吐出口金(8)は
図4に示す如く円柱形状で、X方向に所定の間隔をもっ
て一列に配置された所定の形状の吐出口からなる吐出口
群(20)が配置されている。
【0017】この図4の態様においては吐出口群(2
0)の吐出口とは形状及びX方向の間隔の少なくとも一
方が異なる吐出口からなる吐出口群(20−1、20−
2)が、2列、円柱の外周面上において吐出口群(2
0)に対して所定距離をもってX方向に所定の間隔をも
って配置されている。
【0018】円柱形状の吐出口金(8)はX方向と一致
する中心線を中心として回転可能な構造で、樹脂合流部
(17)に樹脂bを吐出させる吐出口群を切り替えるこ
とができる。この円柱形状の吐出口金(8)は、それを
回転させて樹脂合流部(17)に樹脂bを吐出させる吐
出口群(20、20−1、20−2、・・)を切り替え
る際に、樹脂bが流路(14)から吐出口金(8)へ流
入可能な構造であればよく、その構造は限定されない。
この図4において吐出口金(8)としては、円柱内部が
中空構造のものが例示されており、この吐出口金(8)
の入り口側、即ち樹脂bの流路(14)側は、周方向に
おいて流路(14)よりも幅が大きな流入口を有してい
る。
【0019】図5は円柱形状の吐出口金(8)の代わり
に、Y方向に移動可能な平板形状の吐出口金(27)が
複合樹脂流路(16)のXY内壁面に面して配置された
断面図である。この吐出口金(27)のXY面にはその
X方向に所定の間隔をもって一列に配置された所定の形
状の吐出口からなる吐出口群(28)が配置されてい
る。
【0020】この図5の態様においては平板状の吐出口
金(27)はY方向に移動可能で、吐出口群(28)の
吐出口とは形状及びX方向の間隔の少なくとも一方が異
なる吐出口からなる吐出口群(28−1、28−2)
が、2列、吐出口金(27)のXY面上において吐出口
群(28)に対してY方向に所定距離をもって配置され
ている。この平板状の吐出口金(27)をY方向に移動
させることにより樹脂合流部(17)に樹脂bを吐出さ
せる吐出口群を切り替えることができる。この平板状の
吐出口金(27)は、それをY方向に移動させて樹脂合
流部(17)に樹脂bを吐出させる吐出口群(28、2
8−1、28−2、・・)を切り替える際に、樹脂bが
流路(14)から吐出口金(27)へ流入可能な構造で
あればよく、その構造は限定されない。この図5におい
て吐出口金(27)としては、それぞれの吐出口群(2
8、28−1、28−2)の吐出口金(27)の入り口
側、即ち樹脂bの流路(14)側は、Y方向において流
路(14)よりも幅が小さな流入口を有しているものが
例示されている。
【0021】図6は成形ロール(10)のYZ断面図で
ある。ダイパック(6)の出口(18)又は流路縮小口
金(21)の出口(22)から流出された溶融状態のシ
ート状物(23)は、少なくとも1対の成形ロール(1
0)の間に挟まれながら溶融樹脂の溜まり(24)を形
成し、シートの表面状態、及びシートの厚み等が均一に
成形される。
【0022】成形ロール(10)による成形時には、溶
融樹脂の溜まり(24)内において渦流が発生したり、
シートの幅方向(X方向)への流れが発生する場合があ
る。これらの渦流や流れが樹脂条Bの形状を変形させた
り、樹脂条BがX方向に配置された間隔を乱れさせたり
する場合がある。
【0023】図7は前述の渦流やシートの幅方向への流
れによる樹脂条Bへの悪影響を抑制するために樹脂合流
部(17)から出口(18)との間の複合樹脂流路(1
6)内に樹脂層C用の樹脂cの吐出口(25)を設け、
樹脂合流部で形成された複合樹脂流の厚み方向(Y方
向)の少なくとも一方の側にさらに樹脂層Cを積層可能
な構造とした装置の図である。即ち、このようにして積
層された樹脂層Cの部分を溶融樹脂の溜まり(24)側
とすることにより、渦流やシートの幅方向への流れが発
生しても樹脂条Bの変形や間隔の乱れを防止することが
できる。樹脂層Cの厚みは樹脂条Bが渦流や流れの影響
を受けない程度の厚さに調整することが好ましい。
【0024】図8に示すように、出口(18)に流路縮
小口金(21)を装着して流路縮小口金の出口(22)
から複合樹脂流を流出させると、複合樹脂流の幅、厚
み、または幅と厚みを狭めることができる。幅だけを縮
小すると複合樹脂シート内の樹脂条BのX方向に配置さ
れた間隔を小さくすることができる。又、幅と厚みを縮
小すると複合シートの樹脂条BのX方向に配置された間
隔とシートの厚みを同時に小さくすることができる。
【0025】前述の装置を用いることによって、樹脂シ
ートの内部に樹脂条が筋状に埋設されてなる意匠性に優
れた複合樹脂シートであって、樹脂条の形状及び樹脂条
のX方向に配置された間隔の少なくとも一方が異なる多
品種の複合樹脂シートを、一つの装置で製造することが
できる。
【0026】図9は本発明の装置によって製造できる複
合樹脂シートの一例を示すXY面の断面図である。
【0027】本発明の製造装置で製造される複合樹脂シ
ートの基体樹脂シートA用の樹脂aとしては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートに代表さ
れる各種のアクリル系樹脂、非晶質ポリオレフィン、ポ
リアミド、ポリメチルペンテン、及びこれらの樹脂原料
である複数の単量体からなる共重合樹脂、ブレンド樹脂
等が使用できる。基体樹脂シートAに透明性、耐候性等
が要求される場合はアクリル系樹脂が好ましく、特にポ
リメチルメタクリレートが最も好ましい。
【0028】又、樹脂条B用の樹脂bには、前述の樹脂
が使用でき、樹脂aとの密着性を勘案して使用すること
が好ましい。さらに樹脂層C用の樹脂cにも、前述の樹
脂が使用でき、樹脂aとの密着性を勘案して使用するこ
とが好ましい。
【0029】さらに複合シートに高級意匠性や深み感を
付与する場合には、樹脂a、樹脂b及び樹脂cの少なく
とも一つを有機染料、無機染料、無機顔料等によって着
色することができ、更に、光拡散剤等を添加することも
できる。
【0030】基体樹脂シートAの内部に形成される樹脂
条Bの形状及びXY断面における位置は、複合樹脂シー
トの使用目的や用途に応じて変更することができる。樹
脂条Bが扁平である場合を例にとると図9(c)に示す
如く、X方向の幅t、Y方向の幅w、樹脂条Bとシート
表面との距離d、d’、隣り合う樹脂条BのX方向に配
置された間隔等は自由に設定することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0032】[実施例1]図1〜図4に示す装置を用い
た。
【0033】複合樹脂流路(16)はX方向の幅を50
0mm、Y方向の幅を5mmとした。樹脂a用のスリッ
ト状の吐出口(19)はX方向の幅を500mm、Z方
向の幅を1mmとした。吐出口金(8)はその外周面上
に樹脂b用の三列の吐出口群が配置されたものを使用し
た。第一の吐出口群(20)の形状は直径1mmの円形
とし、X方向の間隔(吐出口の中心間の距離)を5mm
とした。第二の吐出口群(20−1)の形状は直径1m
mの円形とし、X方向の間隔を10mmとした。第三の
吐出口群(20−2)の形状はX方向の幅を0.5m
m、Y方向の幅を2mmの長孔とし、X方向の間隔を3
mmとした。
【0034】樹脂aとして押し出し成形用のポリメチル
メタクリレートであるアクリペット(登録商標)MD
(商品名、三菱レイヨン(株)製)を、樹脂bとしてア
クリペットMDにカーボンブラックであるモナーク80
0(商品名、キャボット(株)製)を2.5重量%添加
したものを用いた。
【0035】この装置を用いて、賦形温度260℃で両
樹脂を同時に押出し成形し、成形中に吐出口金(8)を
回転させることにより吐出口群を切り替えて、それぞれ
の吐出口群から樹脂bを吐出した。それぞれ1m/分の
速度で30分間ずつ成形し、シート切断機(26)で切
断し、樹脂条Bの形状や間隔が異なる3種類の複合樹脂
シートを得た。得られたシートは幅が500mm、厚み
が5mmで全体が平滑でそりが無く、鮮明な黒い樹脂条
を有し、基体が透明であった。得られたシートは断面直
径1mmの樹脂条BがX方向の間隔が5mmに配置され
たシート(図9(a))、断面直径1mmの樹脂条Bが
X方向の間隔が10mmに配置されたシート(図9
(b))、及びX方向の幅tが約0.5mm、Y方向の
幅wが約2mmの樹脂条Bが、d及びd’が約1.5m
mでX方向の間隔が3mmに配置されたシート(図9
(c))の3種類であった。
【0036】[実施例2]図7に示すように複合樹脂流
路(16)中に樹脂c用のX方向の幅が500mmでZ
方向の幅が1mmのスリット状の吐出口(25)が設け
られた装置を使用し、樹脂cにはアクリペットMDを使
用した。また図8に示すように複合樹脂流の出口(1
8)に流路縮小口金(21)を装着し、シートの幅だけ
を1/2に縮小した。それぞれ2m/分の速度で15分
間ずつ成形した以外の条件は実施例1と同様にして樹脂
条Bの形状や間隔が異なる3種類の複合樹脂シートを得
た。得られたシートは幅が250mm、厚みが5mmで
全体が平滑でそりが無く、鮮明なブラックのストライプ
を有する基体の透明なシートであった。得られたシート
は実施例1のものと比較して、樹脂条Bがそれぞれ1/
2の間隔でX方向に配置されていた。
【0037】[実施例3]図1、図2、及び図5に示す
装置を用いた。
【0038】複合樹脂流路(16)はX方向の幅を50
0mm、Y方向の幅を5mmとした。樹脂a用のスリッ
ト状の吐出口(19)はX方向の幅を500mm、Z方
向の幅を1mmとした。吐出口金(27)はそのXY面
に樹脂b用の三列の吐出口群が配置されたものを使用し
た。第一の吐出口群(28)の形状は直径1mmの円形
とし、X方向の間隔を5mmとした。第二の吐出口群
(28−1)の形状は直径1mmの円形とし、X方向の
間隔を10mmとした。第三の吐出口群(28−2)の
形状はX方向の幅を0.5mm、Y方向の幅を2mmの
長孔とし、X方向の間隔を3mmとした。
【0039】この装置を用いて、成形中に吐出口金(2
7)をY方向に移動させることによって吐出孔群を切り
替えた。それ以外の条件は実施例1と同様にして樹脂条
Bの形状や間隔が異なる3種類の複合樹脂シートを得
た。得られたシートは、それぞれ図9(a)、図9
(b)、図9(c)に示される実施例1と同様の外観及
び寸法の複合樹脂シートであった。
【0040】
【発明の効果】本発明の製造装置および方法によれば、
装置の分解、ノズルの交換、装置の組立等を行うことな
く樹脂条の形状や間隔等が異なる多品種の複合樹脂シー
トを、簡単に製造することができる。また全体が平滑
で、高級な意匠性が付与された複合樹脂シートを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出し成形装置の一例を示す平面図で
ある。
【図2】図1の装置の側面図である。
【図3】図1の装置の要部を示す断面図である。
【図4】図3におけるI−I線の矢視断面図である。
【図5】本発明の別の形態を示すI−I線の矢視断面図
に相当する図である。
【図6】成形ロールのYZ断面図である。
【図7】図4の装置において複合樹脂流路に樹脂c用の
吐出口を設けた装置の断面図である。
【図8】図3の装置に流路縮小口金を装着した態様を示
す断面図である。
【図9】本発明で得られる複合樹脂シートの断面図の例
である。
【符号の説明】
1、2 押出機 3、4 定量ポンプ 5 賦形ヘッド 6 ダイパック 7 分配ノズル 8 円柱形状の吐出口金 9 複合樹脂流形成ノズル 10 成形ロール 11、13、15 樹脂aの流路 12、14 樹脂bの流路 16 複合樹脂流路 17 樹脂合流部 18 複合樹脂流の出口 19 樹脂a用のスリット状の吐出口 20 樹脂b用の吐出口群 20−1 樹脂b用の吐出口群 20−2 樹脂b用の吐出口群 21 流路縮小口金 22 流路縮小口金の出口 23 シート状物 24 溶融樹脂の溜まり 25 樹脂c用のスリット状の吐出口 26 切断機 27 平板形状の吐出口金 28 樹脂b用の吐出口群 28−1 樹脂b用の吐出口群 28−2 樹脂b用の吐出口群

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
    み、Z方向に所定の長さを有し、Z方向の一端に基体樹
    脂シートA用の樹脂aと樹脂条B用の樹脂bとの樹脂合
    流部(17)、他端に出口(18)を有する複合樹脂流
    路(16)が設けられた複合樹脂シートの製造装置にお
    いて、 基体樹脂シートA用の樹脂aの樹脂合流部(17)への
    吐出口は、複合樹脂流路(16)の2つのXZ内壁面に
    おいてそれぞれX方向に延在する2つのスリット状の吐
    出口(19)であり、 樹脂条B用の樹脂bの樹脂合流部(17)への吐出口
    は、複合樹脂流路(16)のXY内壁面に面して配置さ
    れたX方向に延在する円柱形状の吐出口金(8)の外周
    面上に、そのX方向に所定の間隔をもって一列に配置さ
    れた所定の形状の吐出口からなる吐出口群(20)であ
    って、この円柱はX方向と一致する中心線を中心として
    回転可能な構造であることを特徴とする複合樹脂シート
    の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造装置において、吐
    出口群(20)の吐出口とは形状及びX方向の間隔の少
    なくとも一方が異なる吐出口からなる吐出口群(20−
    1、20−2、・・)が一列以上、円柱の外周面上にお
    いて吐出口群(20)に対して所定距離をもってX方向
    に所定の間隔をもって配置されたことを特徴とする複合
    樹脂シートの製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の製造装置において、円
    柱形状の吐出口金(8)の代わりに、Y方向に移動可能
    な平板形状の吐出口金(27)が複合樹脂流路(16)
    のXY内壁面に面して配置され、この吐出口金(27)
    のXY面にはそのX方向に所定の間隔をもって一列に配
    置された所定の形状の吐出口からなる吐出口群(28)
    が配置されてなる複合樹脂シートの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製造装置において、吐
    出口群(28)の吐出口とは形状及びX方向の間隔の少
    なくとも一方が異なる吐出口からなる吐出口群(28−
    1、28−2、・・)が一列以上、吐出口金(27)の
    XY面上において吐出口群(28)に対してY方向に所
    定距離をもって配置されたことを特徴とする複合樹脂シ
    ートの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    製造装置において、樹脂合流部(17)から出口(1
    8)の間の複合樹脂流路(16)の少なくとも一方のX
    Z内壁面において、複合樹脂流路(16)に向けて樹脂
    層C用の樹脂cを吐出させるための、X方向に延在する
    スリット状の吐出口(25)が設けられたことを特徴と
    する複合樹脂シートの製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    製造装置において、複合樹脂流路の出口(18)に複合
    樹脂流の幅と厚みの少なくとも一方を縮小させるための
    流路縮小口金(21)が設けられたことを特徴とする製
    造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2又は請求項6に記載
    の装置を用いて、基体樹脂シートA用の樹脂aをスリッ
    ト状の吐出口(19)からY方向に向けて吐出させ、ま
    た樹脂条B用の樹脂bを吐出口群からZ方向に向けて吐
    出させて、両樹脂を樹脂合流部(17)において合流さ
    せ、次いで複合樹脂流の出口(18)又は流路縮小口金
    (21)の出口(22)から流出させたシート状物(2
    3)を少なくとも一対の成形ロール(10)間に挟み、
    シート状物の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まり(2
    4)を形成して押し出し板を成形する際に、吐出口金
    (8)を回転させることにより樹脂合流部(17)にお
    ける吐出口群を切り替えることを特徴とする多品種の複
    合樹脂シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項3、請求項4又は請求項6に記載
    の装置を用いて、基体樹脂シートA用の樹脂aをスリッ
    ト状の吐出口(19)からY方向に向けて吐出させ、ま
    た樹脂条B用の樹脂bを吐出口群からZ方向に向けて吐
    出させて、両樹脂を樹脂合流部(17)において合流さ
    せ、次いで複合樹脂流の出口(18)又は流路縮小口金
    (21)の出口(22)から流出させたシート状物(2
    3)を少なくとも一対の成形ロール(10)間に挟み、
    シート状物の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まり(2
    4)を形成して押し出し板を成形する際に、吐出口金
    (27)をY方向に移動させることにより樹脂合流部
    (17)における吐出口群を切り替えることを特徴とす
    る多品種の複合樹脂シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5又は請求項6に記載の装置を用
    いて、基体樹脂シートA用の樹脂aをスリット状の吐出
    口(19)からY方向に向けて吐出させ、また樹脂条B
    用の樹脂bを吐出口群からZ方向に向けて吐出させて、
    両樹脂を樹脂合流部(17)において合流させ、さらに
    樹脂層C用の樹脂cを吐出口(25)から複合樹脂流路
    (16)に吐出させて、これらの樹脂を合流させ、次い
    で複合樹脂流の出口(18)又は流路縮小口金(21)
    の出口(22)から流出させたシート状物(23)を少
    なくとも1対の成形ロール(10)間に挟み、シート状
    物の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まり(24)を形
    成して押し出し板を成形する際に、吐出口金(8)を回
    転させることにより樹脂合流部(17)における吐出口
    群を切り替えることを特徴とする多品種の複合樹脂シー
    トの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5又は請求項6に記載の装置を
    用いて、基体樹脂シートA用の樹脂aをスリット状の吐
    出口(19)からY方向に向けて吐出させ、また樹脂条
    B用の樹脂bを吐出口群からZ方向に向けて吐出させ
    て、両樹脂を樹脂合流部(17)において合流させ、さ
    らに樹脂層C用の樹脂cを吐出口(25)から複合樹脂
    流路(16)に吐出させて、これらの樹脂を合流させ、
    次いで複合樹脂流の出口(18)又は流路縮小口金(2
    1)の出口(22)から流出させたシート状物(23)
    を少なくとも1対の成形ロール(10)間に挟み、シー
    ト状物の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まり(24)
    を形成して押し出し板を成形する際に、吐出口金(2
    7)をY方向に移動させることにより樹脂合流部(1
    7)における吐出口群を切り替えることを特徴とする多
    品種の複合樹脂シートの製造方法。
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