JP2000190327A - メッキ樹脂成形体のリサイクル方法 - Google Patents

メッキ樹脂成形体のリサイクル方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】メッキ部分と樹脂部分とを容易に分離すること
ができるメッキ樹脂成形体のリサイクル方法を提供す
る。 【解決手段】メッキ層3が形成された樹脂成形体をリサ
イクルするに際し、メッキ樹脂成形体4を高周波コイル
11を有する攪拌機8に投入して、攪拌しながら高周波
加熱する。メッキ層3のみが昇温するので樹脂部2の界
面のみが軟化し、剥離しやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッキが施された
樹脂成形体からメッキ層を除去し、これらをリサイクル
に供するメッキ樹脂成形体のリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】環境保護や資源の有効活用等の観点か
ら、素材のリサイクルについて種々の検討、研究が行わ
れているが、自動車を構成する数多くの部品についても
こうした資源の再利用の検討が行われている。
【0003】なかでも、フロントグリル、ドアハンド
ル、サイドプロテクトモール、エンブレムなどの樹脂部
品には、クロムや銅などのメッキが施される場合が少な
くないが、このようなメッキ樹脂部品をリサイクルに供
するには樹脂部分とメッキ層とを分離する必要がある。
従来より、回収すべきメッキ樹脂部品を化学溶液に浸積
してメッキを溶解させることで、樹脂部分とメッキ層と
を分離することが行われてきたが、時間とコストがかか
り、しかも樹脂部分しか回収できないという問題があっ
た。またこの方法では、使用される化学溶液の廃液処理
についても問題があった。
【0004】そこで、サンドブラスト装置を用いてメッ
キ層を剥離する方法が提案されている(たとえば特開平
6−91652号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したサ
ンドブラスト処理によるメッキ層の除去方法は、レーザ
ディスクやコンパクトディスクのような平板を対象とす
るものであり、自動車部品のような複雑な立体形状をし
た樹脂部品に対しては、全ての面にわたってサンドブラ
スト処理すること自体が困難である。また、サンドブラ
スト処理を用いる方法では、樹脂部品の表面を削り取る
ので、そのぶんだけ回収率が低くなり、しかもサンドブ
ラストの研磨材も分離する必要がある。したがって、自
動車部品の再利用には適さない方法である。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、メッキ部分と樹脂部分とを
容易に分離することができるメッキ樹脂成形体のリサイ
クル方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、第1の観点による請求項1記載のメッキ樹脂
成形体のリサイクル方法は、少なくとも一部にメッキ層
が形成された樹脂成形体のリサイクル方法において、前
記樹脂成形体を高周波加熱する工程を有することを特徴
とする。
【0008】樹脂成形体にメッキを施すと、樹脂表面に
微小な分子の孔が形成されるとともにこの微小孔にメッ
キ層を構成する金属が侵入し、アンカー効果により両者
が密着する。
【0009】こうしたメッキ層が形成された樹脂成形体
に高周波加熱を施すと、電気伝導性を有するメッキ層に
は、電磁誘導作用によって電流が流れ、そのときのジュ
ール熱により当該メッキ層は自己発熱する。これによ
り、メッキ層が打ち込まれた樹脂部に熱が伝わり、局部
的に加熱されて軟化する。上述したように、メッキ層は
機械的に樹脂部と密着しているので、密着した部分が軟
化すると両者の密着力は極端に低下し、これによりメッ
キ層と樹脂部とを分離することができる。
【0010】本発明では、メッキ層のみが電磁誘導する
ことを利用して両者の界面のみを加熱し、ここに形成さ
れた密着力を低下させて分離することとしているので、
サンドブラスト処理法に比べて、回収率が著しく高く、
また研磨材など余計なものが生じることもない。また、
メッキ層は電磁誘導によって短時間で昇温するので、分
離処理に要する時間もきわめて短く、実用性の高いリサ
イクル方法となる。
【0011】上記請求項1記載の発明においては特に限
定されないが、請求項2記載のメッキ樹脂成形体のリサ
イクル方法は、少なくとも前記高周波加熱工程より前
に、前記樹脂成形体を予備加熱する工程を有することを
特徴とする。
【0012】メッキ層は樹脂部に比べて熱伝達率が大き
いので、予備加熱工程においてもメッキ層の方が昇温が
早い。したがって、この予備加熱工程を通過した樹脂成
形体を上述した高周波加熱工程に投入すると、電磁誘導
による昇温時間がより一層短縮される。
【0013】上記請求項1および2記載の発明におい
て、高周波加熱工程に投入される樹脂成形体の大きさ等
は特に限定されず、そのままの状態でも良いが、請求項
3記載のメッキ樹脂成形体のリサイクル方法は、少なく
とも前記高周波加熱工程より前に、前記樹脂成形体を粉
砕する工程を有することを特徴とする。
【0014】高周波加熱される樹脂成形体を小さくする
ことで、電磁誘導効率がより高くなり、実質的な昇温時
間をより短縮することができる。
【0015】上記請求項3記載の発明においては特に限
定されないが、請求項4記載のメッキ樹脂成形体のリサ
イクル方法は、少なくとも前記樹脂成形体の粉砕工程よ
り後に、当該粉砕された樹脂成形体を攪拌しながら高周
波加熱する工程を有することを特徴とする。
【0016】電磁誘導加熱される樹脂成形体は、磁界に
対する向きによって電磁誘導の効果が相違するが、これ
を攪拌することで電磁誘導効果を均一化することがで
き、これにより昇温分布がより均一となる。
【0017】上記請求項1乃至4記載の発明においては
特に限定されないが、請求項5記載のメッキ樹脂成形体
のリサイクル方法は、少なくとも前記高周波加熱工程よ
り後に、前記樹脂成形体のメッキ層と残余とを選別する
工程を有することを特徴とする。
【0018】この選別工程として、請求項6記載のメッ
キ樹脂成形体のリサイクル方法では、前記選別工程は、
前記メッキ層の磁性と残余の磁性との相違に基づいてこ
れらを選別することを特徴とする。
【0019】また、請求項7記載のメッキ樹脂成形体の
リサイクル方法では、前記選別工程は、前記メッキ層の
比重と残余の比重との相違に基づいてこれらを選別する
ことを特徴とする。
【0020】メッキ層と樹脂部とが容易に分離できるよ
うになった状態で、磁性や比重の相違に基づいた選別工
程を設けることで、両者を自動的に分離および回収する
ことができ、リサイクルシステムとしてきわめて実用的
なものとなる。
【0021】(2)上記目的を達成するために、第2の
観点による請求項8記載のメッキ樹脂成形体からメッキ
層を除去する方法は、少なくとも一部にメッキ層が形成
された樹脂成形体から前記メッキ層を除去する方法にお
いて、前記樹脂成形体を高周波加熱する工程を有するこ
とを特徴とする。
【0022】上述したように、メッキ層が形成された樹
脂成形体においては、メッキ層はアンカー効果によって
樹脂表面に密着しているとともに、メッキ層のみが電磁
誘導するので、高周波加熱するとメッキ層のみが自己発
熱し、この熱がメッキ層が打ち込まれた樹脂部との界面
に伝わり、樹脂部は局部的に加熱されて軟化する。これ
により、アンカー効果による密着力が極端に低下し、メ
ッキ層と樹脂部とを容易に分離することができる。
【0023】本発明のメッキ樹脂成形体からメッキ層を
除去する方法を用いれば、短時間で、しかも綺麗かつ容
易に除去することができる。
【0024】上記請求項8記載の発明においては特に限
定されないが、請求項9記載のメッキ樹脂成形体からメ
ッキ層を除去する方法は、少なくとも前記高周波加熱工
程より前に、前記樹脂成形体を予備加熱する工程を有す
ることを特徴とする。
【0025】上述したようにメッキ層は樹脂部に比べて
熱伝達率が大きいので、予備加熱工程においてもメッキ
層の方が昇温が早い。したがって、この予備加熱工程を
通過した樹脂成形体を上述した高周波加熱工程に投入す
ると、電磁誘導による昇温時間がより一層短縮される。
【0026】上記請求項8および9記載の発明におい
て、高周波加熱工程に投入される樹脂成形体の大きさ等
は特に限定されず、そのままの状態でも良いが、請求項
10記載のメッキ樹脂成形体からメッキ層を除去する方
法は、少なくとも前記高周波加熱工程より前に、前記樹
脂成形体を粉砕する工程を有することを特徴とする。
【0027】高周波加熱される樹脂成形体を小さくする
ことで、電磁誘導効率がより高くなり、実質的な昇温時
間をより短縮することができる。
【0028】上記請求項10記載の発明においては特に
限定されないが、請求項11記載のメッキ樹脂成形体か
らメッキ層を除去する方法は、少なくとも前記樹脂成形
体の粉砕工程より後に、当該粉砕された樹脂成形体を攪
拌しながら高周波加熱する工程を有することを特徴とす
る。
【0029】電磁誘導加熱される樹脂成形体は、磁界に
対する向きによって電磁誘導の効果が相違するが、これ
を攪拌することで電磁誘導効果を均一化することがで
き、これにより昇温分布がより均一となる。
【0030】(3)上記発明において、メッキ層を構成
する金属は溶くに限定されないが、たとえばクロム、
銅、ニッケルなどを例示することができる。また、この
メッキ層が形成される樹脂成形体の材質も特に限定され
ず、ABS、PP、PCその他の樹脂に適用することが
できる。
【0031】
【発明の効果】(1)請求項1記載の発明によれば、サ
ンドブラスト処理法に比べて、回収率が著しく高く、ま
た研磨材など余計なものが生じることもない。また、メ
ッキ層は電磁誘導によって短時間で昇温するので、分離
処理に要する時間もきわめて短く、実用性の高いリサイ
クル方法となる。
【0032】これに加えて、請求項2記載の発明によれ
ば、予備加熱工程を通過した樹脂成形体を上述した高周
波加熱工程に投入するので、電磁誘導による昇温時間が
より一層短縮される。
【0033】請求項3記載の発明によれば、高周波加熱
される樹脂成形体を小さくするので、電磁誘導効率がよ
り高くなり、実質的な昇温時間をより短縮することがで
きる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、電磁誘導加
熱される樹脂成形体を攪拌することで電磁誘導効果がよ
り均一化するので、昇温分布が良好となって分離効率が
より高くなる。
【0035】請求項5乃至7記載の発明によれば、メッ
キ層と樹脂部とを自動的に分離および回収することがで
き、リサイクルシステムとしてきわめて実用的なものと
なる。
【0036】(2)請求項8記載の発明によれば、短時
間で、しかも綺麗かつ容易に、メッキ樹脂成形体からメ
ッキ層を除去することができる。
【0037】これに加えて、請求項9記載の発明によれ
ば、予備加熱工程を通過した樹脂成形体を高周波加熱工
程に投入するので、電磁誘導による昇温時間がより一層
短縮される。
【0038】請求項10記載の発明によれば、高周波加
熱される樹脂成形体を小さくすることで、電磁誘導効率
がより高くなり、実質的な昇温時間をより短縮すること
ができる。
【0039】請求項11記載の発明によれば、電磁誘導
加熱される樹脂成形体を攪拌することで電磁誘導効果が
より均一化するので、昇温分布が良好となって分離効率
がより高くなる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明のメッキ樹脂成形体の
リサイクル方法の実施形態を示す工程図、図2は本発明
のリサイクル対象となるメッキ樹脂成形体を示す断面
図、図3は本発明の粉砕工程を説明するためのメッキ樹
脂成形体の断面図、図4は本発明を適用したリサイクル
システムの実施形態を示す断面図である。
【0041】まず、本発明が好ましく適用されるメッキ
樹脂成形体として自動車に装着されたフロントグリルを
例に挙げて本発明を説明する。一般的なフロントグリル
は、ABS(アクリルブタジエンスチレン)樹脂からな
り、その表面に装飾用のメッキが施されている。フロン
トグリルで用いられるメッキ金属としては、クロムや銅
が挙げられる。図2はその一般断面図を示すもので、1
がABS製フロントグリル全体、2がABS樹脂部、3
がメッキ層である。なお、ABS樹脂部2の表面に装飾
用の凹凸形状を形成しここにメッキ層3を施す場合もあ
る。
【0042】こうしたメッキ層が形成されたABS製フ
ロントグリル1をリサイクルに供する場合には、図1に
示すように、まずフロントグリル1を粉砕機に投入して
約5mm程度に粉砕する(図3参照)。ただし、この粉
砕後の大きさは単なる例示であって、小さくなればなる
ほど、後述する高周波加熱工程において電磁誘導効率が
高くなり、メッキ層2の剥離効果が大きくなるが、リサ
イクルしようとする成形体の性質やリサイクル先の特質
等を考慮して、適宜決定することができる。
【0043】粉砕工程を経て細小片化された樹脂成形体
4は、次の予備加熱工程に送られる。図4に示すよう
に、この予備加熱工程には、細小片化された樹脂成形体
4を搬送するベルトコンベア5と、このベルトコンベア
5で搬送されている樹脂成形体4に赤外線を照射して予
備加熱する赤外線ヒータ6とが設けられている。この予
備加熱工程では、細小片化された樹脂成形体に赤外線を
照射することでこれを加熱するが、ABS製樹脂部2に
比べてクロムや銅製のメッキ層3の方が熱伝導率が高い
ので昇温速度が速い。したがって、同じ時間だけ通過し
てもメッキ層3の方が温度が高くなり、この状態で次の
高周波加熱工程へ送られることになるので、高周波加熱
工程における加熱時間がより短くなる。
【0044】ちなみに、本例の予備加熱工程では赤外線
ヒータ6を用いて予備加熱を行っているが、加熱装置に
ついては特に限定されず、赤外線ヒータ以外の他のヒー
タも用いることができる。また、予備加熱工程における
加熱温度についても特に限定はされないが、たとえば約
50℃である。
【0045】こうして予備加熱された細小片化樹脂成形
体4は、次の高周波加熱・攪拌工程へ送られる。この工
程では、内部に攪拌翼7を有する攪拌機8を備え、攪拌
翼7はモータ9により回転駆動する。また、攪拌機8本
体の側壁には高周波発生器10に接続されたコイル11
が設けられ、内部に投入された樹脂成形体4に対して高
周波による磁界与えられる。
【0046】この高周波加熱・攪拌工程では、細小片化
された樹脂成形体4を攪拌翼7で攪拌しながらコイル1
1から磁界を与え、これにより生じる電磁誘導によって
メッキ層3内に電流を生成し、ジュール熱を発生させ
る。この自己発熱は導電体であるメッキ層3にのみ生じ
るので、メッキ層3と樹脂部2との界面の温度が上昇
し、この部分の樹脂部2が軟化する。その結果、アンカ
ー効果によって密着していたメッキ層3の密着力が極端
に低下し、ここで攪拌翼7による外部力が加わるので、
メッキ層3は樹脂部2から綺麗に剥離することになる。
【0047】ちなみに、高周波加熱・攪拌工程における
加熱温度は特に限定されないが、高温すぎると樹脂が溶
融してしまい、低すぎると充分に軟化しないので、たと
えば120℃〜150℃である。
【0048】攪拌機8本体の底部には、分離されたメッ
キ層3と樹脂部2とを排出するための排出口12が形成
されており、ここにベルトコンベア13が設けられてい
る。このベルトコンベア13の先端側の駆動ローラ14
の内部にはマグネットが埋設されており、その下方には
メッキ層3と樹脂部2とを選別するための容器15が設
置されている。クロムや銅からなるメッキ層3は磁性体
であるため駆動ローラ14に吸着される一方で、樹脂部
2は非磁性体であるため駆動ローラ14には吸着されな
いでそのまま容器の右側15aに落下する。駆動ローラ
14に吸着されたメッキ層3は約半周回転したところに
設けられた除去バー16に当接して、その真下に位置す
る容器15の左側15b内に落下する。
【0049】以上が本実施形態の選別工程であるが、メ
ッキ層3が非磁性体である場合には、たとえば、メッキ
層3と樹脂部2との比重の相違を利用して自動選別する
ことができる。たとえば、メッキ層3の比重と樹脂部2
の比重の略中間の比重を有する液体にこれらを投入し、
ある程度静置すれば、浮遊したもの(樹脂部2)と沈降
したもの(メッキ層3)とに選別することができる。
【0050】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッキ樹脂成形体のリサイクル方法の
実施形態を示す工程図である。
【図2】本発明のリサイクル対象となるメッキ樹脂成形
体を示す断面図である。
【図3】本発明の粉砕工程を説明するためのメッキ樹脂
成形体の断面図である。
【図4】本発明を適用したリサイクルシステムの実施形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…メッキ樹脂成形体 2…樹脂部 3…メッキ層 4…細小片化された樹脂成形体 5,13…ベルトコンベア 6…赤外線ヒータ 7…攪拌翼 8…攪拌機 9…モータ 10…高周波発生器 11…コイル 12…排出口 14…駆動ローラ 15…容器 16…除去バー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一部にメッキ層が形成された樹
    脂成形体のリサイクル方法において、前記樹脂成形体を
    高周波加熱する工程を有することを特徴とするメッキ樹
    脂成形体のリサイクル方法。
  2. 【請求項2】少なくとも前記高周波加熱工程より前に、
    前記樹脂成形体を予備加熱する工程を有することを特徴
    とする請求項1記載のメッキ樹脂成形体のリサイクル方
    法。
  3. 【請求項3】少なくとも前記高周波加熱工程より前に、
    前記樹脂成形体を粉砕する工程を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載のメッキ樹脂成形体のリサイク
    ル方法。
  4. 【請求項4】少なくとも前記樹脂成形体の粉砕工程より
    後に、当該粉砕された樹脂成形体を攪拌しながら高周波
    加熱する工程を有することを特徴とする請求項3記載の
    メッキ樹脂成形体のリサイクル方法。
  5. 【請求項5】少なくとも前記高周波加熱工程より後に、
    前記樹脂成形体のメッキ層と残余とを選別する工程を有
    することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のメ
    ッキ樹脂成形体のリサイクル方法。
  6. 【請求項6】前記選別工程は、前記メッキ層の磁性と残
    余の磁性との相違に基づいてこれらを選別することを特
    徴とする請求項5記載のメッキ樹脂成形体のリサイクル
    方法。
  7. 【請求項7】前記選別工程は、前記メッキ層の比重と残
    余の比重との相違に基づいてこれらを選別することを特
    徴とする請求項5記載のメッキ樹脂成形体のリサイクル
    方法。
  8. 【請求項8】少なくとも一部にメッキ層が形成された樹
    脂成形体から前記メッキ層を除去する方法において、前
    記樹脂成形体を高周波加熱する工程を有することを特徴
    とするメッキ樹脂成形体からメッキ層を除去する方法。
  9. 【請求項9】少なくとも前記高周波加熱工程より前に、
    前記樹脂成形体を予備加熱する工程を有することを特徴
    とする請求項8記載のメッキ樹脂成形体からメッキ層を
    除去する方法。
  10. 【請求項10】少なくとも前記高周波加熱工程より前
    に、前記樹脂成形体を粉砕する工程を有することを特徴
    とする請求項8または9記載のメッキ樹脂成形体からメ
    ッキ層を除去する方法。
  11. 【請求項11】少なくとも前記樹脂成形体の粉砕工程よ
    り後に、当該粉砕された樹脂成形体を攪拌しながら高周
    波加熱する工程を有することを特徴とする請求項10記
    載のメッキ樹脂成形体からメッキ層を除去する方法。
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