JP2000188472A - スルーホールへのペーストの充填方法 - Google Patents

スルーホールへのペーストの充填方法

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JP2000188472A
JP2000188472A JP10365386A JP36538698A JP2000188472A JP 2000188472 A JP2000188472 A JP 2000188472A JP 10365386 A JP10365386 A JP 10365386A JP 36538698 A JP36538698 A JP 36538698A JP 2000188472 A JP2000188472 A JP 2000188472A
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JP10365386A
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English (en)
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Tomoyuki Kawahara
智之 川原
Izuru Yoshizawa
出 吉澤
広明 ▲高▼橋
Hiroaki Takahashi
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填効率高くスルーホールにペーストを充填
することができると共に、スクリーンの版離れの際の糸
引きによる不良発生を防ぐことができるスルーホールへ
のペーストの充填方法を提供する。 【解決手段】 スルーホール1が設けられた基板2の表
面にスクリーン3を重ね、スクリーン3の表面に沿って
スキージ4を移動させてスクリーン3上のペースト5を
スキージ4でこすることによって、スクリーン3を通し
てペースト5を基板2のスルーホール1に充填する。こ
の際に、スキージ4の移動方向側の面における下端とス
クリーン3の表面との間のアタック角度が異なるスキー
ジ4を用いてスルーホール1へのペースト5の充填を複
数回行ない、最終のスキージ4としてアタック角度が最
も大きいものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷に
よるスルーホールへのペーストの充填方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高集積化、高
周波数対応化が加速するなか、IC等の電子部品から発
生する熱の放熱性や高周波数対応のために、プリント配
線板のグランド回路を強化する必要性が問題になってい
る。このためこの対策として、プリント配線板の基板に
設けたスルーホール内に金属を充填し、この金属を充填
したスルーホールの上に電子部品を実装することによっ
て、放熱性向上及びグランド強化をすることが行なわれ
ている。そしてこのように基板のスルーホール内に金属
を充填する方法の一つとして、厚膜導電性ペーストをス
クリーン印刷でスルーホールに充填する方法がある。
【0003】スクリーン印刷によるペーストの充填方法
は、図5(a)に示すように、スルーホール1が設けら
れた基板2の表面にスクリーン3を重ね、スクリーン3
の表面に沿ってスキージ4を移動させてスクリーン3上
のペースト5をスキージ4でこすり付けることによっ
て、スクリーン3の版膜でマスクされていない開口部1
0にペースト5を通し、このスクリーン3を通したペー
スト5を基板2のスルーホール1に充填するようにした
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスクリー
ン印刷でペースト5を基板2のスルーホール1に充填す
るにあたって、スキージ4の移動方向側の面におけるス
キージ4の下端とスクリーン3の表面との間の角度であ
るアタック角度θが大きい場合は、スキージ4によるペ
ースト5の押し込み力が小さくなるために、図5(b)
のようにスルーホール1へのペースト5の充填が不十分
になるおそれがある。そこで、アタック角度θが小さい
スキージ4を用いるのが一般的であり、アタック角度θ
が小さいスキージ4によって強い押し込み力でペースト
5をスクリーン3を通すことによって、高い充填率でス
ルーホール1にペースト5を充填させるようにしてい
る。
【0005】しかし、アタック角度θが小さいスキージ
4ではスクリーン3の上のペースト5を掻き取る作用が
弱いために、スキージ4が通過したあとにもスクリーン
3の上にペースト5が残り易い。そして基板2からスク
リーン3を引き上げる版離れの際に、図5(c)に示す
ように、このスクリーン3の上に残ったペースト5と基
板2に印刷されたペースト5との間で糸5aを引き、こ
の糸5aが基板2の表面に倒れて印刷不良を引き起こし
たり、糸5aの部分が突起状になってIC部品等の電子
部品を実装することができなくなったりするという問題
があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、充填効率高くスルーホールにペーストを充填する
ことができると共に、スクリーンの版離れの際の糸引き
による不良発生を防ぐことができるスルーホールへのペ
ーストの充填方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスルーホー
ルへのペーストの充填方法は、スルーホール1が設けら
れた基板2の表面にスクリーン3を重ね、スクリーン3
の表面に沿ってスキージ4を移動させてスクリーン3上
のペースト5をスキージ4でこすることによって、スク
リーン3を通してペースト5を基板2のスルーホール1
に充填するにあたって、スキージ4の移動方向側の面に
おける下端とスクリーン3の表面との間のアタック角度
が異なるスキージ4を用いてスルーホール1へのペース
ト5の充填を複数回行ない、最終のスキージ4としてア
タック角度が最も大きいものを用いることを特徴とする
ものである。
【0008】また請求項2の発明は、アタック角度が小
さいものから大きいものの順に、スキージ4を用いるこ
とを特徴とするものである。
【0009】また請求項3の発明は、スキージ4として
アタック角度が可変のものを用いることを特徴とするも
のである。
【0010】また請求項4の発明は、移動方向に並ぶ複
数のスキージ4を一つのヘッド6に設けたものを用いる
ことを特徴とするものである。
【0011】また請求項5の発明は、移動方向に並ぶよ
うに複数片に分岐させて設けたスキージ4を用いること
を特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】図1は本発明の実施の形態の一例を示すも
のであり、基板2に設けたスルーホール1に対応した位
置においてこのスルーホール1より径の大きい抜き孔1
2を形成した印刷ステージ13を用い、まずこの印刷ス
テージ13の上に基板2をセットする。基板2はそのス
ルーホール1が抜き孔12の上にくるようにセットされ
るものである。次に、基板2の上にスクリーン3をセッ
トする。スクリーン3には版膜でマスクされていない開
口部10が基板2のスルーホール1と対応する位置にお
いてスルーホール1よりやや大きめの径で設けてあり、
この開口部10がスルーホール1の上にくるように位置
合わせして、基板2の上にスクリーン3をセットするも
のである。
【0014】このようにスクリーン3をセットした後、
図1(a)のようにスクリーン3の上にペースト5を供
給し、スキージ4をスクリーン3の表面に沿って滑らせ
て移動させ、スクリーン3上のペースト5をスキージ4
でこすることによって、図1(b)のようにスクリーン
3の開口部10を通してペースト5を基板2のスルーホ
ール1に充填する。上記の印刷ステージ13の抜き孔1
2は、ペースト5をスルーホール1に充填した際に基板
2の裏側に塗出するペースト5が印刷ステージ13に付
着するのを防止するためのものである。
【0015】この一回目のスクリーン印刷においては、
スキージ4としてアタック角度θ1が小さいスキージ4
aを用いるものであり、ペースト5のローリングを高め
て強い押し込み力でペースト5をスクリーン3の開口部
10を通して基板2のスルーホール1に高い充填率で充
填させることができるものである。しかしこの反面、ス
キージ4aに対するペースト5の反発力が高まり、スキ
ージ4aはスクリーン3の表面から浮き上がり、図1
(b)に示すようにスキージ4aが通過したあとにもス
クリーン3の上にペースト5が残り易い。
【0016】次に、アタック角度θ2が上記のものと異
なる他のスキージ4bを用い、同様にして図1(c)の
ようにスキージ4bをスクリーン3の表面に沿って滑ら
せて移動させ、再度ペースト5を基板2のスルーホール
1に充填して充填率をさらに高める。このスキージ4b
のアタック角度θ2は、上記のスキージ4aのアタック
角度θ1より大きくても、小さくてもいずれでもよい。
【0017】そして最後に、アタック角度θ3が最も大
きいスキージ4cを用い、同様にして図1(d)のよう
にスキージ4cをスクリーン3の表面に沿って滑らせて
移動させる。このスキージ4cはペースト5をスルーホ
ール1に充填する作用は小さいが、アタック角度θ3
大きいのでスクリーン3上のペースト5を掻き取る作用
が大きく、前回までのスクリーン印刷でスクリーン3の
上に残留しているペースト5を除去することができるも
のであり、基板2の表面に印刷されたペースト5の膜厚
はスクリーン3の厚みと等しくなる。このように、最終
のスクリーン印刷でスクリーン3上にペースト5が残留
しないようにすることができるので、基板2からスクリ
ーン3を引き上げる版離れの際に、スクリーン3の上に
残ったペースト5と基板2に印刷されたペースト5との
間で糸を引くようなことがなくなるものであり、糸を引
いた部分が基板2の表面に倒れて印刷不良を引き起こし
たり、糸を引いた部分が突起状になって高さにばらつき
が生じ、IC部品等の電子部品を実装することができな
くなったりするようなことを未然に防止することができ
るものである。
【0018】ここで、最終のスクリーン印刷に用いるス
キージ4cのアタック角度θ3は、45〜120°の範
囲が好ましく、特に50〜90°の範囲に設定するのが
好ましい。また最終以外のスクリーン印刷に用いるスキ
ージ4a,4bのアタック角度θ1,θ3は、5〜45°
の範囲に設定するのが好ましい。また、図1の実施の形
態では、3枚のスキージ4a,4b,4cを用いて、各
スキージ4a,4b,4cでスクリーン印刷を3回繰り
返すことによって行なったが、この回数は4回以上であ
ってもよく、あるいは図1(a)(b)と図1(d)の
2回だけでもよい。
【0019】また、スキージ4によってスクリーン印刷
を複数回行なうに当たって、最終のスクリーン印刷に用
いるスキージ4としてアタック角度θが最も大きいもの
を用いるようにすればよく、他のスキージ4のアタック
角度θについては特に制限されないが、アタック角度θ
が小さいスキージ4から大きいスキージ4へと順に用い
てスクリーン印刷を行なうのが、基板2のスルーホール
1へのペースト5の充填効率を高めると共に版離れの際
の糸引きを防止する効果を高く得るうえで、好ましい。
【0020】図2は本発明の実施の形態の他の一例を示
すものであり、スキージ4をヘッド6にピン14で角度
可変に取り付けてある。スキージ4はヘッド6に対して
スクリーン印刷の際の移動方向と平行な方向で回動自在
にしてあり、スキージ4を所定角度に回動した状態でヘ
ッド6に対して固定することができるようにしてある。
このものでは、最初は図2(b)のようにアタック角度
θが小さくなるようにスキージ4の角度を設定し、図1
(a)(b)の場合と同様に、基板2のスルーホール1
に高い充填率でペースト5を充填させるようにスクリー
ン印刷を行なうことができる。そして最終のスクリーン
印刷の際には、図2(c)のようにアタック角度θが大
きくなるようにスキージ4の角度を設定し、図1(d)
の場合と同様に、スクリーン3の上に残留しているペー
スト5を掻き取って除去するようにスクリーン印刷を行
なうことができる。このように、このものでは一枚のス
キージ4をアタック角度θを変えて使用することができ
るものであり、アタック角度θの異なる複数枚のスキー
ジ4を用いるような必要がなくなるものである。
【0021】図3は本発明の実施の形態のさらに他の一
例を示すものであり、ヘッド6の下部にスクリーン印刷
の際にヘッド6が移動する方向で並ぶ複数の分岐片15
を設け、各分岐片15にスキージ4が取り付けてある。
そして複数のスキージ4のうち、各スキージ4a,4
b,4cはアタック角度θを移動方向の前から順に
θ1,θ2,θ3に設定し、移動方向の最も後ろのスキー
ジ4cのアタック角度θ3が最も大きくなるようにして
ある。アタック角度θ1,θ2,θ3の関係は図1の場合
と同様に設定することができる。
【0022】このように一つのヘッド6に移動方向に並
ぶように複数枚のスキージ4a,4b,4cを取り付け
たものを用いてスクリーン印刷を行なうにあたって、ヘ
ッド6を移動させると、まずスキージ4aがスクリーン
3の開口部10の位置を通過して1回目のスクリーン印
刷が行なわれ、図3(b)のように開口部10を通して
ペースト5を基板2のスルーホール1に充填することが
できる。このスキージ4aはアタック角度θ1が小さい
ので強い押し込み力でペースト5をスクリーン3の開口
部10を通して基板2のスルーホール1に高い充填率で
充填させることができるが、スキージ4aはスクリーン
3の表面から浮き上がり易く、このスキージ4aが通過
したあとにもスクリーン3の上にペースト5が残り易
い。次にアタック角度θ2のスキージ4bが図3(c)
のようにスクリーン3の開口部10の位置を通過して2
回目のスクリーン印刷が行なわれ、再度ペースト5を基
板2のスルーホール1に充填して充填率をさらに高める
ことができる。そして最後にアタック角度θ3のスキー
ジ4cが図3(d)のようにスクリーン3の開口部10
の位置を通過して最終のスクリーン印刷が行なわれる。
このスキージ4cはアタック角度θ3が大きいのでスク
リーン3上のペースト5を掻き取る作用が大きく、前回
までのスクリーン印刷でスクリーン3の上に残留してい
るペースト5を除去することができるものであり、基板
2からスクリーン3を引き上げる版離れの際に、スクリ
ーン3の上に残ったペースト5と基板2に印刷されたペ
ースト5との間で糸を引くようなことがなくなるもので
ある。
【0023】このようにして、ヘッド6を一回移動させ
るだけで、ヘッド6に設けたアタック角度θが異なる複
数枚のスキージ4でスクリーン印刷を複数回行なって、
基板2のスルーホール1にペースト5を充填することが
できるものであり、スキージ4を複数回移動させてスク
リーン印刷を複数回行なう場合に比べて、作業効率を高
く得ることができるものである。また、移動方向の最も
後ろのスキージ4としてアタック角度θが最も大きいも
のを用いるようにすればよく、他のスキージ4のアタッ
ク角度θについては特に制限されないが、移動方向に沿
ってアタック角度θが小さいスキージ4から大きいスキ
ージ4へと順に並べてヘッド6に設けるのが、基板2の
スルーホール1へのペースト5の充填効率を高めると共
に版離れの際の糸引きを防止する効果を高く得るうえ
で、好ましい。
【0024】図4は本発明の実施の形態のさらに他の一
例を示すものであり、基体16の下部にスクリーン印刷
の際に移動する方向で並ぶ複数のスキージ4が一体に設
けてある。そしてこの複数のスキージ4のうち、各スキ
ージ4a,4b,4cはアタック角度θを移動方向の前
から順にθ1,θ2,θ3に設定し、移動方向の最も後ろ
のスキージ4cのアタック角度θ3が最も大きくなるよ
うにしてある。アタック角度θ1,θ2,θ3の関係は図
1の場合と同様に設定することができる。
【0025】このように複数枚のスキージ4a,4b,
4cを一体に設けたものを用いてスクリーン印刷を行な
うにあたって、基体16を移動させると、まずスキージ
4aがスクリーン3の開口部10の位置を通過して1回
目のスクリーン印刷が行なわれ、図4(b)のように開
口部10を通してペースト5を基板2のスルーホール1
に充填することができる。このスキージ4aはアタック
角度θ1が小さいので強い押し込み力でペースト5をス
クリーン3の開口部10を通して基板2のスルーホール
1に高い充填率で充填させることができるが、スキージ
4aはスクリーン3の表面から浮き上がり易く、このス
キージ4aが通過したあとにもスクリーン3の上にペー
スト5が残り易い。次にアタック角度θ2のスキージ4
bが図4(c)のようにスクリーン3の開口部10の位
置を通過して2回目のスクリーン印刷が行なわれ、再度
ペースト5を基板2のスルーホール1に充填して充填率
をさらに高めることができる。そして最後にアタック角
度θ3のスキージ4cが図4(d)のようにスクリーン
3の開口部10の位置を通過して最終のスクリーン印刷
が行なわれる。このスキージ4cはアタック角度θ3
大きいのでスクリーン3上のペースト5を掻き取る作用
が大きく、前回までのスクリーン印刷でスクリーン3の
上に残留しているペースト5を除去することができるも
のであり、基板2からスクリーン3を引き上げる版離れ
の際に、スクリーン3の上に残ったペースト5と基板2
に印刷されたペースト5との間で糸を引くようなことが
なくなるものである。
【0026】このようにして、基体16を一回移動させ
るだけで、アタック角度θが異なる複数枚のスキージ4
でスクリーン印刷を複数回行なって、基板2のスルーホ
ール1にペースト5を充填することができるものであ
り、スキージ4を複数回移動させてスクリーン印刷を複
数回行なう場合に比べて、作業効率を高く得ることがで
きるものである。また、移動方向の最も後ろのスキージ
4としてアタック角度θが最も大きいものを用いるよう
にすればよく、他のスキージ4のアタック角度θについ
ては特に制限されないが、移動方向に沿ってアタック角
度θが小さいスキージ4から大きいスキージ4へと順に
並べるのが、基板2のスルーホール1へのペースト5の
充填効率を高めると共に版離れの際の糸引きを防止する
効果を高く得るうえで、好ましい。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例によって例証する。
【0028】(実施例1)直径が0.1mm、0.3m
m、0.4mm、1.0mmの丸形のスルーホール1を
設けた板厚0.635mmのアルミナ96%のセラミッ
ク基板2を準備し、このスルーホール1の位置に合わせ
てスルーホール1の半径+300μmの半径をもつ開口
部10を形成した厚み50μmのスクリーン3を準備し
た。そして基板2の上にスクリーン3を重ね、ペースト
5としてデュポン社製Ag/Pdペースト「6344」
を用い、スクリーン印刷を行なって基板2のスルーホー
ル1にペースト5を充填した。
【0029】スクリーン印刷は固定型のスキージ4を使
用し、一回目を図1(a)(b)のように、アタック角
度θ1=40°のスキージ4aを用い、二回目を図1
(c)のように、アタック角度θ2=30°のスキージ
4bを用い、最終を図1(d)のように、アタック角度
θ3=50°のスキージ4cを用いて行なった。
【0030】(実施例2)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0031】スクリーン印刷は固定型のスキージ4を使
用し、一回目を図1(a)(b)のように、アタック角
度θ1=30°のスキージ4aを用い、二回目を図1
(c)のように、アタック角度θ2=40°のスキージ
4bを用い、最終を図1(d)のように、アタック角度
θ3=50°のスキージ4cを用いて行なった。
【0032】(実施例3)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0033】スクリーン印刷は図2の角度可変型のスキ
ージ4を使用し、一回目をアタック角度θ=30°に設
定し、二回目をアタック角度θ=50°に設定し、最終
をアタック角度θ=70°に設定して行なった。
【0034】(実施例4)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0035】スクリーン印刷は図3のヘッド6に3枚の
スキージ4を設けたもの使用し、スキージ4aのアタッ
ク角度θ1=40°、スキージ4bのアタック角度θ2
30°、スキージ4cのアタック角度θ=50°に設定
して、図3(a)〜(d)のようにして行なった。
【0036】(実施例5)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0037】スクリーン印刷は図4の3枚のスキージ4
を一体に設けたもの使用し、スキージ4aのアタック角
度θ1=40°、スキージ4bのアタック角度θ2=30
°、スキージ4cのアタック角度θ=50°に設定し
て、図4(a)〜(d)のようにして行なった。
【0038】(比較例1)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0039】スクリーン印刷は固定型のアタック角度θ
=70°のスキージ4を使用し、一回のみ行なった。
【0040】(比較例2)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0041】スクリーン印刷は固定型のアタック角度θ
=30°のスキージ4を使用し、一回のみ行なった。
【0042】(比較例3)実施例1と同じセラミック基
板2、スクリーン3、ペースト5を用い、スクリーン印
刷を行なって基板2のスルーホール1にペースト5を充
填した。
【0043】スクリーン印刷は固定型のスキージ4を使
用し、一回目を図1(a)(b)のように、アタック角
度θ1=70°のスキージ4aを用い、二回目を図1
(c)のように、アタック角度θ2=50°のスキージ
4bを用い、最終を図1(d)のように、アタック角度
θ3=30°のスキージ4cを用いて行なった。
【0044】上記の実施例1〜5及び比較例1〜3にお
いて、スクリーン3を版離れさせる際に糸引きが発生し
たかどうかを目視で確認した。また基板2の表面に対す
る印刷部分のペースト5の高さを(株)コーガク製のZ
軸長測定装置付き光学式顕微鏡を用いて測定した。さら
にスルーホール1へのペースト5の充填率を、スルーホ
ール1内のペースト5の注入厚を測定して基板2の板厚
に対するこの注入厚の割合から求めた。これらの結果を
表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1にみられるように、各実施例では版離
れの際に糸引きがみられなかったが、アタック角度θの
小さいスキージを用いて一回のみスクリーン印刷をする
比較例2や、最終のスクリーン印刷をアタック角度θの
小さいスキージを用いて行なう比較例3では、糸引きが
発生するものであった。また各実施例では基板の表面に
対する印刷部分のペーストの高さが小さいが、アタック
角度θの小さいスキージを用いて一回のみスクリーン印
刷をする比較例2や、最終のスクリーン印刷をアタック
角度θの小さいスキージを用いて行なう比較例3では、
このペースト高さは大きいものであった。さらに、各実
施例ではスルーホールへのペーストの充填率は100%
であったが、アタック角度θの大きいスキージを用いて
一回のみスクリーン印刷をする比較例1や、最初のスク
リーン印刷をアタック角度θの大きいスキージを用いて
行なう比較例3では、スルーホールへのペーストの充填
率は低いものであった。
【0047】
【発明の効果】上記のように本発明は、スルーホールが
設けられた基板の表面にスクリーンを重ね、スクリーン
の表面に沿ってスキージを移動させてスクリーン上のペ
ーストをスキージでこすることによって、スクリーンを
通してペーストを基板のスルーホールに充填するにあた
って、スキージの移動方向側の面における下端とスクリ
ーンの表面との間のアタック角度が異なるスキージを用
いてスルーホールへのペーストの充填を複数回行ない、
最終のスキージとしてアタック角度が最も大きいものを
用いるようにしたので、基板のスルーホールへのペース
トの充填率を高めるためにアタック角度の小さいスキー
ジを用いてスクリーン印刷を行なって、スクリーンの上
にペーストが残留していても、アタック角度が大きい最
終のスキージでこのペーストを掻き取って除去すること
ができるものであり、充填効率高くスルーホールにペー
ストを充填することができると共に、スクリーンの版離
れの際の糸引きによる不良発生を防ぐことができるもの
である。
【0048】また請求項2の発明は、アタック角度が小
さいものから大きいものの順に、スキージを用いるよう
にしたので、基板のスルーホールへのペーストの充填効
率を高めると共に版離れの際の糸引きを防止する効果を
高く得ることができるものである。
【0049】また請求項3の発明は、スキージとしてア
タック角度が可変のものを用いるようにしたので、一枚
のスキージをアタック角度を変えて使用することができ
るものであり、アタック角度の異なる複数枚のスキージ
を用いるような必要がなくなるものである。
【0050】また請求項4の発明は、移動方向に並ぶ複
数のスキージを一つのヘッドに設けたものを用いるよう
にしたので、一回の移動で、アタック角度が異なる複数
枚のスキージでスクリーン印刷を複数回行なうことがで
き、作業効率を高く得ることができるものである。
【0051】また請求項5の発明は、移動方向に並ぶよ
うに複数片に分岐させて設けたスキージを用いるように
したので、一回の移動で、アタック角度が異なる複数枚
のスキージでスクリーン印刷を複数回行なうことがで
き、作業効率を高く得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(d)はそれぞれ各工程での断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(c)はそれぞれスキージの正面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)はそれぞれ各工程での断面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の他の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)はそれぞれ各工程での断面図であ
る。
【図5】従来例を示すものであり、(a)乃至(c)は
それぞれ断面図である。
【符号の説明】
1 スルーホール 2 基板 3 スクリーン 4 スキージ 5 ペースト 6 ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 広明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB04 BB18 CC23 CC25 GG16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルーホールが設けられた基板の表面に
    スクリーンを重ね、スクリーンの表面に沿ってスキージ
    を移動させてスクリーン上のペーストをスキージでこす
    ることによって、スクリーンを通してペーストを基板の
    スルーホールに充填するにあたって、スキージの移動方
    向側の面における下端とスクリーンの表面との間のアタ
    ック角度が異なるスキージを用いてスルーホールへのペ
    ーストの充填を複数回行ない、最終のスキージとしてア
    タック角度が最も大きいものを用いることを特徴とする
    スルーホールへのペーストの充填方法。
  2. 【請求項2】 アタック角度が小さいものから大きいも
    のの順に、スキージを用いることを特徴とする請求項1
    に記載のスルーホールへのペーストの充填方法。
  3. 【請求項3】 スキージとしてアタック角度が可変のも
    のを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のス
    ルーホールへのペーストの充填方法。
  4. 【請求項4】 移動方向に並ぶ複数のスキージを一つの
    ヘッドに設けたものを用いることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のスルーホールへのペーストの
    充填方法。
  5. 【請求項5】 移動方向に並ぶように複数片に分岐させ
    て設けたスキージを用いることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のスルーホールへのペーストの充
    填方法。
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