JP2000188467A - 加熱装置と加熱方法 - Google Patents
加熱装置と加熱方法Info
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Abstract
定温度に安定して加熱できる加熱装置及びその方法を提
供する。 【解決手段】 電子部品2aが載置された回路基板2を
搬送する搬送部3と、この搬送部3を包蔵し、上記回路
基板2上のリフロー用半田を加熱、溶融する、又は電子
部品固定用接着剤を硬化させる、隣接された予熱室6
a,6b及び加熱室7a,7bと、上記加熱室7bの搬
送方向後方に隣接し、溶融したリフロー用半田を冷却固
化させる冷却室8と、上記搬送部3のレール部16a,
16bの直上且つ上記各室の境界部に、少なくとも1コ
の遮蔽板217aそ217bとを備える。
Description
や部品やウェハなどの被接合体に電子部品を接合材を介
して接合して実装する工程や、ウェハ状態でインターポ
ーザー用基板を半田バンプなどの接合材を介してウェハ
に接合する接合工程や、部品が搭載されていない状態で
部品搭載用のバンプなどの接合材を形成する工程など
で、被接合体上に位置する加熱対象物、例えば、電子部
品と被接合体とを接合する上記接合材、より具体的な例
としては、半田付け接合用半田の加熱、電子部品固定用
熱硬化性接着剤の硬化、又は、電子部品(例えばICチ
ップ)の封止樹脂の硬化などを行う加熱装置と加熱方法
に関するものである。
術では、回路基板の多層化、実装の高密度化、両面実装
化等が要求されているとともに、一方では、地球環境の
問題から、その装置の消費電力の低減の要求も高まって
きている。
するリフロー装置では、その加熱装置として、所定温度
に加熱した気体による加熱、赤外線等の輻射熱による加
熱、或いはこれらの組合せが使用されているが、加熱装
置の主体は、所定温度に加熱した気体による熱伝達であ
り、従来のリフロー方法とリフロー装置では、加熱した
気体の循環方法が種々工夫されている。
して、特開平6−61640号公報に記載のものを図1
5、図16に基づいて説明する。
入口から出口まで搬送する搬送部90bと、予熱室90
fと、リフロー加熱室90hと、シロッコファン90d
によって空気を循環させる。空気循環路90cと、上記
各空気循環路90c毎に設けられた空気加熱装置90e
とを有する。尚、予熱室90fとリフロー加熱室90h
とを総称して炉体部と称している。
れ、印刷されたクリーム半田の上に電子部品を搭載し、
搬送部90bによってリフロー装置内を搬送される。上
記各空気循環路90cにおいて、各シロッコファン90
dが所定量の空気を循環し、各空気加熱装置90eが循
環する上記所定量の空気を所定温度に加熱する。上記に
より、搬送部90bに搬送されている回路基板90a
は、入口から出口に向かって並ぶ予熱室90fとリフロ
ー加熱室90hとにおいて、夫々の所定温度に加熱され
た循環空気を上面に受けて加熱され、予熱室90fでは
所定温度に予備加熱され、次いでリフロー加熱室90h
では所定温度にリフロー加熱されてリフロー半田付けさ
れ、最後に、冷却室90gで冷却空気を受けて冷却され
る。
に示すように固定レール部90iと可動レール部90j
により構成されており、上記可動レール部90jは、モ
ータ90wの回転によりナット90lを介しネジ90k
に係持され上記固定レール部90iと接近離間方向にス
ライド自在となり、種々の回路基板90aの幅寸法(例
えば50〜460mm)に対応可能となっている。した
がって、各室間及び装置の搬出入口の開口部90mは、
搬送可能な回路基板90aの最大寸法(例えば460m
m)以上となっている。
の構成では、各室にて夫々の所定温度に加熱された循環
空気が、各室間及び装置の搬出入口の開口部を通して、
熱干渉を起こしてしまうため、各空気加熱装置ではより
大きな熱量を供給しなければならず、消費電力を増加さ
せる要因となっている。上記熱干渉の原理を図18に示
す。予熱室、加熱室、冷却室のうちの互いに隣接する2
室90n及び90oの加熱空気温度を各々t1,t2と
し、t1<t2とすると、低温t1の空気は90oへ流
れ込む。特に固定レール部90i及び可動レール部90
jの上部は、常に各々のレール部上面に沿った空気の流
れとなる。回路基板が搬入される前は、一定時間後に熱
平衡状態で安定するが、回路基板が搬入されると、空気
温度は大きく乱れ、安定状態への復帰も遅い。さらに連
続して回路基板を搬入する場合、安定状態への復帰前に
次の回路基板が搬入されてしまうと回路基板毎に加熱温
度がばらついてしまい、品質ばらつきの要因となる。
加熱室外部との間の熱干渉を軽減し、消費電力を低減す
るとともに、被接合体を所定温度に安定して加熱できる
加熱装置及び加熱方法の提供することを目的とするもの
である。
に、本発明は以下のように構成する。
部を有して、加熱対象物を介して電子部品と接合される
被接合体を搬送する搬送部と、上記搬送部により搬送さ
れる上記被接合体上の上記加熱対象物に対して、所定温
度に加熱された加熱ガスを供給して加熱させる加熱室
と、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくともいず
れか一方において、上記加熱室と加熱室外部との境界部
に、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記
加熱ガスの流路を上記加熱室内に変更させる加熱ガス流
路制御部材を設けたことを特徴とする加熱装置を提供す
る。
流路制御部材は、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方の直上でかつ上記加熱室と加熱室
外部との境界部に配置され、上記加熱室から上記加熱室
外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を遮断する遮蔽
板である第1態様に記載の加熱装置を提供する。
流路制御部材は、上記被接合体の搬送方向において加熱
室外部に向けて湾曲した凸形状の湾曲面を有する遮蔽板
であり、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする
上記加熱ガスの流路を上記遮蔽板の上記湾曲面沿いに上
記加熱室内側に変更させる第1態様に記載の加熱装置を
提供する。
上記一対のレール部の少なくともいずれか一方のレール
部は固定され、他方のレール部は、上記被接合体の幅寸
法に応じて上記固定レール部に対して接離する方向に移
動可能に配置された可動レール部であって、上記加熱ガ
ス流路制御部材は、上記可動レール部と一体的に移動す
るように連結され、かつ、上記加熱室の上記被接合体の
搬送用の開口の基板搬送とは無関係な領域を閉塞する遮
蔽板より構成するようにした第1態様に記載の加熱装置
を提供する。
流路制御部材は、上記加熱ガスから上記加熱室外部への
熱伝導を抑制する断熱材を有している第1〜4のいずれ
かの態様に記載の加熱装置を提供する。
流路制御部材は、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方のレール部において、その上部の
レール部断面が山形状であることより構成され、上記一
方のレール部の上部の断面の山形状に沿って上から下向
きに上記加熱ガスが流れることにより、上記加熱ガスが
上記レール部の上面沿いに上記加熱室外部に向けて流れ
ることを阻害する第1〜5のいずれかの態様に記載の加
熱装置を提供する。
流路制御部材は、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方のレール部において、その上面が
上記搬送部の上記レール部で搬送される上記被接合体と
は反対側方向に向かうに従い下方に向うように傾斜させ
るように構成される第1〜5のいずれかの態様に記載の
加熱装置を提供する。
流路制御部材は、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方において、上記加熱室と加熱室外
部との境界部に配置された仕切り壁において、上記加熱
室から上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流
路を上記加熱室内に変更させるように構成する第1態様
に記載の加熱装置を提供する。
上の加熱対象物は、上記電子部品と上記被接合体とを接
合する接合材である第1〜8のいずれかの態様に記載の
加熱装置を提供する。
体上の加熱対象物は、上記電子部品と上記被接合体とを
接合する半田若しくは電子部品固定用熱硬化性接着剤、
又は、上記電子部品を封止する電子部品封止樹脂である
第1〜8のいずれかの態様に記載の加熱装置を提供す
る。
ル部を有する搬送部により搬送されかつ加熱対象物を介
して電子部品と接合される被接合体上の上記加熱対象物
に対して、所定温度に加熱された加熱ガスを供給して加
熱する加熱室と加熱室外部との境界部であって、上記搬
送部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方に
おいて、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする
上記加熱ガスの流路を上記加熱室内に変更させるように
制御したことを特徴とする加熱方法を提供する。
ス流路制御時に、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方の直上でかつ上記加熱室と加熱室
外部との境界部に配置された遮蔽板により、上記加熱室
から上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路
を遮断するようにした第11態様に記載の加熱方法を提
供する。
ス流路制御時に、上記被接合体の搬送方向において加熱
室外部に向けて湾曲した凸形状の湾曲面を有する遮蔽板
により、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする
上記加熱ガスの流路を上記遮蔽板の上記湾曲面沿いに上
記加熱室内側に変更させる第11態様に記載の加熱方法
を提供する。
の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方のレー
ル部は固定され、他方のレール部は、上記被接合体の幅
寸法に応じて上記固定レール部に対して接離する方向に
移動可能に配置された可動レール部であって、上記加熱
ガス流路制御時に、上記可動レール部と一体的に移動す
るように連結された遮蔽板により、上記加熱室の上記被
接合体の搬送用の開口の基板搬送とは無関係な領域を閉
塞するようにした第11態様に記載の加熱方法を提供す
る。
ス流路制御時に上記加熱室から上記加熱室外部に向おう
とする上記加熱ガスの流路を上記加熱室内に変更させる
とき、上記遮蔽板の断熱材により、上記加熱ガスから上
記加熱室外部への熱伝導を抑制する第12〜14のいず
れか態様に記載の加熱方法を提供する。
ス流路制御時に、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方のレール部において、その上部の
断面である山形状に沿って上から下向きに上記加熱ガス
が流れることにより、上記加熱ガスが上記レール部の上
面沿いに上記加熱室外部に向けて流れることを阻害する
第11〜15のいずれか態様に記載の加熱方法を提供す
る。
ス流路制御時に、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方のレール部において、その上面が
上記搬送部の上記レール部で搬送される上記被接合体と
は反対側方向に向かうに従い下方に向うように傾斜して
おり、上記一方のレール部の上面の傾斜に沿って、上か
ら下向きに上記加熱ガスが流れることにより、上記加熱
ガスが上記レール部の上面沿いに上記加熱室外部に向け
て流れることを阻害する第11〜15のいずれか態様に
記載の加熱方法を提供する。
ス流路制御時に、上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方において、上記加熱室と加熱室外
部との境界部に配置された仕切り壁において、上記加熱
室から上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流
路を上記加熱室内に変更させる第11態様に記載の加熱
方法を提供する。
体上の加熱対象物は、上記電子部品と上記被接合体とを
接合する接合材である第11〜18のいずれか態様に記
載の加熱方法を提供する。
体上の加熱対象物は、上記電子部品と上記被接合体とを
接合する半田若しくは電子部品固定用熱硬化性接着剤、
又は、上記電子部品を封止する電子部品封止樹脂である
第11〜18のいずれか態様に記載の加熱方法を提供す
る。
が、加熱処理前に上記被接合体を予備的に加熱する予備
室と、予備的に加熱された上記被接合体を加熱処理する
加熱用加熱室とを備え、上記予備室の入口と上記加熱用
加熱室の出口に、それぞれ、上記加熱ガス流路制御部材
を備えるようにした第1〜10のいずれか態様に記載の
加熱装置を提供する。
装置及び加熱方法を実施するための一例としてのリフロ
ー装置を図1〜図4に基づいて説明する。
電子部品2aが載置された被接合体を搬送する搬送部3
と、この搬送部3を包蔵し、加熱器(例えばヒータ9)
を介して加熱ガスを供給させる(言い換えれば、循環さ
せつつ供給させる又は循環させずに供給させる)ことに
より所定温度に到達させ、上記被接合体上に所定流量、
所定温度の加熱ガスを加熱源として供給し、上記被接合
体上の加熱対象物例えば半田を加熱し、溶融する4つの
加熱室6a,6b,7a,7bと、上記加熱室の上記被
接合体の搬送方向後方に隣接し、溶融した半田を冷却固
化させる冷却室8と、上記被接合体が装置出入口4,5
を通過したことを検出する基板検出装置18a,18b
とを備えたリフロー装置である。
熱ガスの一例として加熱空気を使用し、部品が載置され
ている被接合体の一例として回路基板を使用する。しか
しながら、本発明はこれに限られるものではなく、加熱
ガスの他の例としては、窒素ガスなどの不活性ガスを使
用することもできる。さらに、被接合体の他の例として
は、電子部品を載置することができる部品を使用するこ
とができる。また、上記第1実施形態のリフロー装置で
は、加熱対象物は、一例として、電子部品2aを回路基
板2に接合するための接合材の例としてのクリーム半田
となっているが、本発明はこれに限られるものではな
く、電子部品固定用熱硬化性接着剤や導電性接着剤、又
は、電子部品(例えばICチップ)の封止樹脂とするこ
ともできる。また、上記第1実施形態のリフロー装置で
は、加熱室を、一例として、4つの加熱室、すなわち、
第1の予熱室6a、第2の予熱室6b、第1のリフロー
加熱室7a、第2のリフロー加熱室7bを例示している
が、本発明はこれに限られるものではなく、1つのリフ
ロー加熱室であったり、1つの予備室と1つのリフロー
加熱室であってもよい。また、加熱装置の一例として、
上記被接合体上のリフロー用半田を加熱、溶融するリフ
ロー装置を例示しているが、本発明はこれに限られるも
のではなく、電子部品固定用熱硬化性接着剤又は導電性
接着剤又は、電子部品(例えばICチップ)の封止樹脂
を硬化させる熱硬化装置にも適用することができる。
リフロー装置1の入口4から出口5まで回路基板2を搬
送するベルトコンベヤなどの搬送部3と、入口4側から
出口5側に並んで、炉体部1aを構成する第1の予熱室
6a、第2の予熱室6b、第1のリフロー加熱室7a、
第2のリフロー加熱室7bと、冷却室8とを有する。上
記第1、第2の予熱室6a,6b、第1,第2のリフロ
ー加熱室7a,7bは、図2に示すように、各々が、空
気を循環するシロッコファン12と、循環する空気13
を加熱するヒータ9a,9b,9c,9dを備えた熱風
循環装置14を有する。このヒータ9及びシロッコファ
ン12には電力供給源15a,15bから各々電力を供
給されている。この熱風循環装置14の熱風吹出し口1
4aは搬送部3の上方にあって、加熱空気を回路基板2
の上面に向けて吹き付ける。他方、熱風循環装置14の
熱風吸込み口14bは、搬送部3の下方にあって、上記
加熱空気を吸込む。冷却室8は、外気取り込み口11a
と、冷却用軸流ファン11とで構成される。
る。図3は各室の境界部、たとえば第1の加熱室7aと
第2の加熱室7bの境界部付近の搬送部3の断面図であ
る。搬送部3は、基板2の両側端部に対応して配置され
た一対のレール部16a,16bに、スプロケット19
a,19bが回転可能に固持されており、そのスプロケ
ット19a,19bに係持されたチェーン20a,20
bにより、回路基板2は図面に直交方向に搬送される。
レール部16a,16bの上部に、加熱ガス流路制御部
材の一例としての遮蔽板217a,217bを設けたこ
とである。遮蔽板217a,217bは、それぞれ、レ
ール部16a,16bの長手方向と直交する方向沿いに
延びた平面部218と、該平面部218より突出してレ
ール部16a,16bの長手方向沿いに延びてレール部
16a,16bに固着される取付部219とを備えてい
る。この平面部218は、加熱室と加熱室外部との境界
部(言い換えれば、隣接する加熱室間の境界部、すなわ
ち、隣接する予熱室間の境界部、隣接する予熱室とリフ
ロー加熱室との境界部、隣接するリフロー加熱室間の境
界部、隣接するリフロー加熱室と冷却室との境界部、冷
却室とリフロー装置外部雰囲気との間の境界部など)に
おいて、各レール部の上方の空間を閉鎖するものであ
り、各レール部の上方の空間を経て各加熱室から加熱室
外部へ流れようとする加熱空気の流れを遮断するもので
ある。すなわち、図4に示すように、例えば、左側の加
熱室(一例としては第2リフロー加熱室7b)におい
て、レール部上面に沿って加熱室外部(図4では右側の
加熱室(一例としては第1リフロー加熱室7a))に向
けて流れようとする加熱空気の経路22は遮蔽板217
a,217bによって遮断される。なお、21は炉体部
1の各加熱室間を仕切る仕切り壁220に形成され、隣
接する加熱室同士を連結するの基板搬送用開口部であ
る。
217bは、少なくとも、リフロー装置1のうちで温度
差が大きくなる部分、すなわち、リフロー装置1の第1
予備室6aの入口と、第2リフロー加熱室7bの出口と
に配置するのが効果的である。さらに、好ましくは、第
1予備室6aと第2予備室6bとの境界部分、第2予備
室6aと第1リフロー加熱室7aとの境界部分、第1リ
フロー加熱室7aと第2リフロー加熱室7bとの境界部
分に配置するのが好ましい。
面部218は、上記基板搬送方向に直交する方向に延在
しているが、必ずしも上記基板搬送方向に直交させる必
要はなく、上記したように、加熱室外部に向う加熱空気
の流れを遮断できれば、任意の角度で、上記基板搬送方
向にと交差する方向に延在するようにしてもよい。
リフロー処理する場合における、本第1実施形態の動作
を図1〜図7に基づいて説明する。
部品2aがクリーム半田上に載置された回路基板2が搬
送部3によって上記リフロー装置1の入口4から出口5
まで搬送される。
a、第2の予熱室6b、第1のリフロー加熱室7a、第
2のリフロー加熱室7bをそれぞれ順に通過する際に、
図5に示すように、第1,第2の予熱室6a,6b内の
予熱区間T1において約150℃まで加熱されて半田を
予備的に加熱し、第1,第2のリフロー加熱室7a,7
b内のリフロー加熱区間T2において約220℃まで加
熱されて半田を溶融温度まで加熱して溶融し、冷却室8
において冷却されて溶融した半田を冷却固化されるよう
にする。その際、第1,第2の予熱室6a,6bのヒー
タ9の温度とシロッコファン12の流量、第1,第2の
リフロー加熱室7a,7bのヒータ9の温度とシロッコ
ファン12の流量とを、リフロー処理される回路基板2
の熱容量に対応した温度と流量とに設定する。すなわ
ち、リフロー装置1の立上げ、準備工程において、各室
の加熱空気温度は、図6に示すようにそれぞれ上記回路
基板2の熱容量に対応した温度に制御される。この時、
上記遮蔽板217a,217bにてレール部上面に沿っ
て流れる加熱空気の経路を遮断し、各室間の熱干渉を低
減することにより、電力削減が可能となる。
の加熱空気温度には図7に示すような乱れが生じる。回
路基板2が連続投入される時、回路基板投入間隔が、乱
れが安定状態へ戻るまでの時間T3よりも短い場合は、
次の基板2は前の基板2よりも高い温度もしくは低い温
度にさらされることになり、品質ばらつきの要因とな
る。ところが、上記遮蔽板217a,217bを設けた
場合、乱れが安定状態へ戻るまでの時間T4は、T3>
T4となり、電力の削減及び回路基板投入間隔の低減す
なわち生産性の向上が可能となる。
置を図8及び図9に基づいて説明する。
は、第1実施形態では、遮蔽板217a,217bを具
備しているのに対して、第2実施形態では、隣接する両
空間方向へ湾曲形状にある、加熱ガス流路制御部材の第
2例としての遮蔽板23a,23bを備えていることで
ある。遮蔽板23a,23bのそれぞれは、各レール部
と仕切り壁220との間に嵌合されるように配置され、
大略中央部が当該加熱室外部に向けてへこみ、大略中央
部を挟む上下端部が当該加熱室内に向けて突出するよう
な湾曲形状となっている。他は第1実施形態と同じであ
るので、同じ要素には同じ番号を付けて説明を省略す
る。
ば、左側の加熱室(一例としては第2リフロー加熱室7
b)において、レール部上面に沿って加熱室外部(図9
では右側の加熱室(一例としては第1リフロー加熱室7
a))に向けて流れようとする加熱空気の経路24は、
遮蔽板23a,23bによって遮断されたうえに、遮蔽
板23a,23bの湾曲面に沿って、スムーズに、レー
ル部上面に沿いから遮蔽板23a,23bの湾曲面を経
て左側の加熱室上方側に向けられ、さらに、左側の加熱
室の上方から下方への加熱空気の流れに合流することが
できるため、第1実施形態と同じ動作が得られるうえ
に、より安定した循環空気を得ることができる。すなわ
ち、遮蔽板23a,23bの湾曲形状により、遮断され
た加熱空気を淀みなく各室方向へ戻すことができ、基板
2を所定温度に安定して加熱し、信頼性良く加熱処理す
ることができる。
形例として、図9に示すように、隣接する両空間方向へ
湾曲形状にある遮蔽板25a,25b,26a,26b
を搬送方向沿いに2コ並列してもよい。すなわち、レー
ル部16aでは遮蔽板25a,25bを搬送方向沿いに
2コ配置し、レール部16bでは遮蔽板26,26b搬
送方向沿いに2コ配置する。このようにして構成される
遮蔽板25a,25b,26a,26bは、外形上は、
先の図8の遮蔽板23a,23bと大略同一形状を呈す
る。他は第1実施形態と同じであるので、同じ要素には
同じ番号を付けて説明を省略する。
ば、左側の加熱室(一例としては第2リフロー加熱室7
b)において、レール部上面に沿って加熱室外部(図9
では右側の加熱室(一例としては第1リフロー加熱室7
a))に向けて流れようとする加熱空気の経路27は、
遮蔽板25a,25bによって遮断されたうえに、遮蔽
板25a,25bの湾曲面に沿って、スムーズに、レー
ル部上面に沿いから遮蔽板25a,25bの湾曲面を経
て左側の加熱室上方側に向けられ、さらに、左側の加熱
室の上方から下方への加熱空気の流れに合流することが
できるため、第1実施形態と同じ動作が得られるうえ
に、より安定した循環空気を得ることができる。
置を図10に基づいて説明する。
第1実施形態では、遮蔽板217a,217bを具備し
ているのに対して、第3実施形態では、上記加熱ガスか
ら上記加熱室外部への熱伝導を抑制するため、その材質
がたとえばケイ酸カルシウムを主原料とするような断熱
材料29を包蔵した遮蔽板28a,28bを備えている
ことである。他は第1実施形態と同じであるので、同じ
要素には同じ番号を付けて説明を省略する。
ば、左側の加熱室(一例としては第2リフロー加熱室7
b)において、レール部上面に沿って加熱室外部(図1
0では右側の加熱室(一例としては第1リフロー加熱室
7a))に向けて流れようとする加熱空気の経路30
は、遮蔽板28a,28bによって遮断されたうえに、
断熱材料29により、上記加熱ガスから遮蔽板28a,
28bを介して上記加熱室外部への熱伝導も抑えること
ができるので、第1実施形態と同じ動作が得られるうえ
に、熱伝導をも抑えることができる。すなわち、遮蔽板
28a,28bを介した加熱室と加熱室外部との間での
熱伝導をも低減することができ、基板2を所定温度に安
定して加熱し、信頼性良く加熱処理することができる。
態と組み合せることにより、上記した熱伝導抑制効果を
奏することができる。
置を図11に基づいて説明する。
は、第1実施形態では、遮蔽板217a,217bを具
備しているのに対して、第4実施形態では、レール部3
1a,31bの断面を山形状、好ましくは、レール部3
1a,31bの上部の断面形状が三角形状、にしたこと
である。詳しくは、レール部31a,31bのそれぞれ
の断面形状を5角形とするものである。他は第1実施形
態と同じであるので、同じ要素には同じ番号を付けて説
明を省略する。
において、加熱室(一例としては第1リフロー加熱室7
a及び第2リフロー加熱室7bのそれぞれ)において、
加熱された循環空気32は、レール部31a,31bの
山形状に沿って上部から下部へ流れる。したがって、従
来の様なレール部上面に沿った、各加熱室と加熱室外部
との間の開口部21を通じた、上記加熱室外部に向けて
の加熱空気の流れを削減することができる。
置を図12に基づいて説明する。
は、第4実施形態では、レール部31a,31bの断面
を山形状にしているのに対して、第5実施形態では、レ
ール部33a,33bの上面を、レール部33a,33
bにより搬送される回路基板2とは反対側に向かうに従
い下方に向うように傾斜させたことである。
室(一例としては第1リフロー加熱室7a及び第2リフ
ロー加熱室7bのそれぞれ)において、加熱された循環
空気34は、レール部33a,33bの上面の傾斜に沿
って、回路基板2とは反対側に向かうに従い下方に向う
ように上部から下部へ流れる。特に、レール部33a,
33bにより搬送される回路基板2とは反対側に向け
て、レール部33a,33bの上面をさせることによ
り、加熱対象である回路基板2へは直上の加熱空気のみ
を均等に当てることが可能となる。したがって、従来の
様なレール部上面に沿った、加熱室と加熱室外部との間
の仕切り壁220の開口部21を通じた加熱空気の流れ
を削減することができると共に、加熱対象の回路基板2
の全面の温度ばらつきを少なくし、より均等に加熱する
ことができる。
置を説明する。
施形態を同時に実施するものであり、第1実施形態の動
作と第4実施形態の動作を合わせた動作を得ることがで
きる。
4,第5実施形態の各々いづれかを同時に実施すること
でも、第6実施形態と同様の動作を得ることができる。
置を図13,図14に基づいて説明する。
は、第1実施形態では、遮蔽板217a,217bを具
備しているのに対して、第7実施形態では、一対のレー
ル部の一方である固定レール部16aに対して、一対の
レール部の他方の可動レール部16bが、固定レール部
16aと接近する方向及び離間方向に、例えば50mm
から460mmまでスライド自在に配置されており、可
動レール部16bには、加熱室と加熱室外部との出入口
部に、開口部21のうちの基板搬送に必要な領域以外の
領域を閉塞し得る(可能ならば、図19において、下向
きに流れる加熱空気が基板2に当接して基板沿いに加熱
室外部に向けて流れる矢印22gの加熱空気の流れをも
阻害し得る)大きさの遮蔽板35を固定して、可動レー
ル部16bの移動と一体的に遮蔽板35が、基板搬送方
向と直交方向に、ガイド36にてガイドされて移動する
ように係持されていることである。このようにすること
により、基板2の大きさに応じて、固定レール部16a
に対して可動レール部16bを(図17に示す駆動機構
を利用して)移動させると、開口部21のうちの基板搬
送に必要な領域以外の領域を遮蔽板35により閉塞させ
ることができる。なお、場合によっては、基板搬送領域
の上方空間に相当する領域は遮蔽板で遮蔽しなくともよ
い。他は第1実施形態と同じであるので、同じ要素には
同じ番号を付けて説明を省略する。なお、この実施形態
は、適宜、他の実施形態と組み合わせることもできる。
特に、この第7実施形態にかかる遮蔽板35を上記第1
の予備室の入口と第2のリフロー加熱室7bの出口との
それぞれ加熱室外部側にそれぞれ配置し(図1参照)、
かつ、第1実施形態の遮蔽板217a,217bを上記
第1の予備室の入口と第2のリフロー加熱室7bの出口
とのそれぞれ加熱室内側に配置するようにすれば、両者
の効果を相乗的に発揮させることができる。
ル部上面に沿って流れる加熱空気の経路37は遮蔽板3
5によって遮断するたうえに、レール部上面以外の開口
部21、すなわち、基板2の搬送を阻害することなく、
開口部21において基板搬送とは無関係な空間を通じて
流れる加熱空気38をも低減できるため、第1実施形態
と同じ動作が得られるうえに、加熱室と加熱室外部との
間の熱干渉を抑え、より安定した循環空気を得ることが
できる。特に、回路基板2のサイズが小さいほど、開口
部21において不要な空間が大きいため、そのような不
要な空間を遮蔽板35により閉塞する効果は大きい。す
なわち、加熱室と加熱室外部との間での基板2が搬出入
される開口部面積を必要最小限に抑え、加熱室にて所定
温度に加熱された加熱ガスの加熱室と加熱室外部との間
でのレール部上面に沿った加熱ガスの流れによる熱干渉
を軽減することができ、基板2を所定温度に安定して加
熱し、信頼性良く加熱処理することができる。
例として、図20に示すように、加熱室の加熱空気の流
路を遮断するのではなく、加熱空気の流れを変更させる
ものではもよい。すなわち、加熱室と加熱室外部とを仕
切る仕切り壁21Aの加熱室側の内面を湾曲面に形成し
て上記加熱ガス流路制御部材を構成し、仕切り壁21A
沿いに流れる加熱空気がレール部16a,16bにおい
て加熱室側に向けて矢印22jのように流れるようにし
て、加熱室内でレール部16a,16bに当接して図1
9に示す矢印22hのように加熱室外部に向けて流れよ
うとする加熱空気の経路を加熱室内側に変更させるよう
にしてもよい。
すように、加熱室と加熱室外部とを仕切る仕切り壁21
Bの下端部に、加熱室側に向けて突出した加熱ガス流路
変更板21Cを上記加熱ガス流路制御部材として配置
し、仕切り壁21B沿いに流れてさらに加熱ガス流路変
更板21Cに沿って流れる加熱空気がレール部16a,
16bにおいて加熱室側に向けて矢印22jのように流
れるようにして、加熱室内でレール部16a,16bに
当接して図19及び図20に示す矢印22hのように加
熱室外部に向けて流れようとする加熱空気の経路を加熱
室内側に変更させるようにしてもよい。
部品が搭載された基板に限らず、例えば、ウェハ状態で
インターポーザー用基板が半田バンプなどの接合材を介
して接合されたウェハ、又は、部品が搭載されていない
状態で部品搭載用のバンプなどの接合材を有するウェハ
などの加熱処理に対して適用することにより、基板、ウ
ェハ、部品、接合材などに対して最適な状態で、炉体部
内の加熱室との加熱室外部との間に、上記加熱室から上
記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を上記
加熱室内に変更させることにより、レール部の上面に沿
って加熱室から加熱室外部へ流れる加熱ガスを低減又は
遮断し、加熱室との加熱室外部との間の熱干渉を軽減
し、消費電力を低減するとともに、被装着体を所定温度
に安定して加熱できるという効果が得られる。よって、
上記加熱装置及び加熱方法での上記上記加熱ガス流路の
上記加熱室内への変更制御動作において、基板や部品な
どの被接合体の耐熱温度を考慮しつつより精度よく加熱
制御も行うことができるとともに、熱によるウェハなど
の被接合体の大きなそりの発生を抑制することもでき、
加熱対象物としての半田や接着剤などの接合材をそれら
の最適温度により精度よく加熱制御することもできる。
置及び方法は、炉体部内の予熱室、加熱室、冷却室の各
室間及び外部雰囲気間に遮蔽板を設けたり、レール部の
断面を山形状にしたりすることなどにより、レール部上
面に沿って隣接する各室へ流れる加熱空気を低減、遮断
し、予熱室、加熱室、冷却室の各室間及び外部雰囲気間
の熱干渉を軽減し、消費電力を低減するとともに、回路
基板を所定温度に安定して加熱できるという効果が得ら
れる。さらに、加熱ガスを加熱する装置では供給熱量を
削減でき、消費電力を低減した加熱装置及び方法を実現
できる。
形態を同時に実施することにより、実施しないものより
0.3kWの消費電力を削減することができた。
部内の加熱室との加熱室外部との間に、上記加熱室から
上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を上
記加熱室内に変更させることにより、レール部の上面に
沿って加熱室から加熱室外部へ流れる加熱ガスを低減又
は遮断し、加熱室との加熱室外部との間の熱干渉を軽減
し、消費電力を低減するとともに、被接合体を所定温度
に安定して加熱できるという効果が得られる。
レール部の少なくともいずれか一方において、加熱室と
加熱室外部との境界部に、上記加熱室から上記加熱室外
部に向おうとする加熱ガスの流路を上記加熱室内に変更
させるようにしている。このようにすれば、加熱室にて
夫々の所定温度に加熱された加熱ガスの加熱室と加熱室
外部との間でのレール部上面に沿った加熱ガスの流れに
よる熱干渉を軽減することができ、被接合体を所定温度
に安定して加熱し、信頼性良く加熱処理することができ
る。さらに、加熱ガスを加熱する装置では供給熱量を削
減でき、消費電力を低減した加熱装置及び方法を実現で
きる。
路制御時に、上記被接合体の搬送方向において加熱室外
部に向けて湾曲した凸形状の湾曲面を有する遮蔽板によ
り、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記
加熱ガスの流路を上記遮蔽板の上記湾曲面沿いに上記加
熱室内側に変更させることもできる。このように、遮蔽
板の湾曲形状により、遮断された加熱ガスを淀みなく各
室方向へ戻すことができ、被接合体を所定温度に安定し
て加熱し、信頼性良く加熱処理することができる。さら
に加熱ガスを加熱する装置では供給熱量を削減でき、消
費電力を低減した加熱装置及び加熱方法を実現できる。
に上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記加
熱ガスの流路を上記加熱室内に変更させるとき、上記遮
蔽板の断熱材により、上記加熱ガスから上記加熱室外部
への熱伝導を抑制するようにすることもできる。この場
合には、加熱室にて所定温度に加熱された加熱ガスの加
熱室と加熱室外部との間でのレール部上面に沿った加熱
ガスの流れによる熱干渉を軽減することができるうえ
に、遮蔽板を介した加熱室と加熱室外部との間での熱伝
導をも低減することができ、被接合体を所定温度に安定
して加熱し、信頼性良く加熱処理することができる。さ
らに加熱ガスを加熱する装置では供給熱量を削減でき、
消費電力を低減した加熱装置及び加熱方法を実現でき
る。
に、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくともいず
れか一方のレール部において、その上部の断面である山
形状に沿って上から下向きに上記加熱ガスが流れること
により、上記加熱ガスが上記レール部の上面沿いに上記
加熱室外部に向けて流れることを阻害するようにするこ
ともできる。このようにすれば、加熱室にて所定温度に
加熱された加熱ガスをレール部に遮られることなく、レ
ール部の山形状に沿って上部から下部へ流すことがで
き、加熱室と加熱室外部との間でのレール部上面に沿っ
た加熱ガスの流れによる熱干渉を軽減することができ、
被接合体を所定温度に安定して加熱し、信頼性良く加熱
処理することができる。さらに加熱ガスを加熱する装置
では供給熱量を削減でき、消費電力を低減した加熱装置
及び加熱方法を実現できる。
に、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくともいず
れか一方のレール部において、その上面が上記搬送部の
上記レール部で搬送される上記被接合体とは反対側方向
に向かうに従い下方に向うように傾斜しており、上記一
方のレール部の上面の傾斜に沿って、上から下向きに上
記加熱ガスが流れることにより、上記加熱ガスが上記レ
ール部の上面沿いに上記加熱室外部に向けて流れること
を阻害するようにすることもできる。このようにすれ
ば、加熱室にて所定温度に加熱された加熱ガスをレール
部に遮られることなく、レール部形状に沿って上部から
下部へ流すことができるうえに、被接合体直上の加熱ガ
スのみを被接合体へ均等に当てることができ、被接合体
の全面にわたり温度ばらつきを少なくし、より均等に加
熱することができる。よって、加熱室と加熱室外部との
間でのレール部上面に沿った加熱ガスの流れによる熱干
渉を軽減することができ、被接合体を所定温度に安定し
て加熱し、信頼性良く加熱処理することができる。さら
に加熱ガスを加熱する装置では供給熱量を削減でき、消
費電力を低減した加熱装置及び加熱方法を実現できる。
レール部の少なくともいずれか一方のレール部は固定さ
れ、他方のレール部は、上記被接合体の幅寸法に応じて
上記固定レール部に対して接離する方向に移動可能に配
置された可動レール部であって、上記加熱ガス流路制御
時に、上記可動レール部と一体的に移動するように連結
された遮蔽板により、上記加熱室の上記被接合体の搬送
用の開口の被接合体搬送とは無関係な領域を閉塞するよ
うにすることもできる。このようにすれば、加熱室と加
熱室外部との間での被接合体が搬出入される開口部面積
を必要最小限に抑え、加熱室にて所定温度に加熱された
加熱ガスの加熱室と加熱室外部との間でのレール部上面
に沿った加熱ガスの流れによる熱干渉を軽減することが
でき、被接合体を所定温度に安定して加熱し、信頼性良
く加熱処理することができる。さらに加熱ガスを加熱す
る装置では供給熱量を削減でき、消費電力を低減した加
熱装置及び加熱方法を実現できる。
のリフロー装置の正面図である。
部の側面図である。
部の部分正面図である。
プロファイルを示す図である。
の加熱空気温度を示す図である。
室における基板搬入時の加熱空気温度を示す図である。
部の部分正面図である。
ロー装置の搬送部の部分正面図である。
送部の部分正面図である。
施形態のリフロー装置の搬送部の部分正面図及び側面図
である。
施形態のリフロー装置の搬送部の部分正面図及び側面図
である。
送部の部分正面図である。
を示す側面図である。
原理図である。
るための斜視図である。
である。
である。
Claims (21)
- 【請求項1】 一対のレール部(16a,16b)を有
して、加熱対象物を介して電子部品(2a)と接合され
る被接合体(2)を搬送する搬送部(3)と、 上記搬送部により搬送される上記被接合体上の上記加熱
対象物に対して、所定温度に加熱された加熱ガスを供給
して加熱させる加熱室(6a,6b,7a,7b)と、 上記搬送部の上記一対のレール部の少なくともいずれか
一方において、上記加熱室と加熱室外部との境界部に、
上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記加熱
ガスの流路を上記加熱室内に変更させる加熱ガス流路制
御部材(217a,217b,23a,23b,25
a,25b,26a,26b,28a,28b,29,
31a,31b,33a,33b,35,21A,21
C)を設けたことを特徴とする加熱装置。 - 【請求項2】 上記加熱ガス流路制御部材は、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方の直
上でかつ上記加熱室と加熱室外部との境界部に配置さ
れ、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記
加熱ガスの流路を遮断する遮蔽板(217a,217
b)である請求項1に記載の加熱装置。 - 【請求項3】 上記加熱ガス流路制御部材は、上記被接
合体の搬送方向において加熱室外部に向けて湾曲した凸
形状の湾曲面を有する遮蔽板(23a,23b)であ
り、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記
加熱ガスの流路を上記遮蔽板の上記湾曲面沿いに上記加
熱室内側に変更させる請求項1に記載の加熱装置。 - 【請求項4】 上記搬送部の上記一対のレール部の少な
くともいずれか一方のレール部(16a)は固定され、
他方のレール部(16b)は、上記被接合体の幅寸法に
応じて上記固定レール部に対して接離する方向に移動可
能に配置された可動レール部であって、 上記加熱ガス流路制御部材(35)は、上記可動レール
部と一体的に移動するように連結され、かつ、上記加熱
室の上記被接合体の搬送用の開口(21)の基板搬送と
は無関係な領域を閉塞する遮蔽板(35)より構成する
ようにした請求項1に記載の加熱装置。 - 【請求項5】 上記加熱ガス流路制御部材は、上記加熱
ガスから上記加熱室外部への熱伝導を抑制する断熱材
(29)を有している請求項1〜4のいずれかに記載の
加熱装置。 - 【請求項6】 上記加熱ガス流路制御部材(31a,3
1b)は、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくと
もいずれか一方のレール部において、その上部のレール
部断面が山形状であることより構成され、上記一方のレ
ール部の上部の断面の山形状に沿って上から下向きに上
記加熱ガスが流れることにより、上記加熱ガスが上記レ
ール部の上面沿いに上記加熱室外部に向けて流れること
を阻害する請求項1〜5のいずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項7】 上記加熱ガス流路制御部材(33a,3
3b)は、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくと
もいずれか一方のレール部において、その上面が上記搬
送部の上記レール部で搬送される上記被接合体とは反対
側方向に向かうに従い下方に向うように傾斜させるよう
に構成される請求項1〜5のいずれかに記載の加熱装
置。 - 【請求項8】 上記加熱ガス流路制御部材は、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方にお
いて、上記加熱室と加熱室外部との境界部に配置された
仕切り壁(21A,21B)において、上記加熱室から
上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を上
記加熱室内に変更させるように構成する請求項1に記載
の加熱装置。 - 【請求項9】 上記被接合体上の加熱対象物は、上記電
子部品と上記被接合体とを接合する接合材である請求項
1〜8のいずれかに記載の加熱装置。 - 【請求項10】 上記被接合体上の加熱対象物は、上記
電子部品と上記被接合体とを接合する半田若しくは電子
部品固定用熱硬化性接着剤、又は、上記電子部品を封止
する電子部品封止樹脂である請求項1〜8のいずれかに
記載の加熱装置。 - 【請求項11】 一対のレール部(16a,16b)を
有する搬送部(3)により搬送されかつ加熱対象物を介
して電子部品(2a)と接合される被接合体(2)上の
上記加熱対象物に対して、所定温度に加熱された加熱ガ
スを供給して加熱する加熱室と加熱室外部との境界部で
あって、上記搬送部の上記一対のレール部の少なくとも
いずれか一方において、上記加熱室から上記加熱室外部
に向おうとする上記加熱ガスの流路を上記加熱室内に変
更させるように制御したことを特徴とする加熱方法。 - 【請求項12】 上記加熱ガス流路制御時に、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方の直
上でかつ上記加熱室と加熱室外部との境界部に配置され
た遮蔽板(217a,217b)により、上記加熱室か
ら上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を
遮断するようにした請求項11に記載の加熱方法。 - 【請求項13】 上記加熱ガス流路制御時に、上記被接
合体の搬送方向において加熱室外部に向けて湾曲した凸
形状の湾曲面を有する遮蔽板(23a,23b)によ
り、上記加熱室から上記加熱室外部に向おうとする上記
加熱ガスの流路を上記遮蔽板の上記湾曲面沿いに上記加
熱室内側に変更させる請求項11に記載の加熱方法。 - 【請求項14】 上記搬送部の上記一対のレール部の少
なくともいずれか一方のレール部(16a)は固定さ
れ、他方のレール部(16b)は、上記被接合体の幅寸
法に応じて上記固定レール部に対して接離する方向に移
動可能に配置された可動レール部であって、 上記加熱ガス流路制御時に、上記可動レール部と一体的
に移動するように連結された遮蔽板(35)により、上
記加熱室の上記被接合体の搬送用の開口(21)の基板
搬送とは無関係な領域を閉塞するようにした請求項11
に記載の加熱方法。 - 【請求項15】 上記加熱ガス流路制御時に上記加熱室
から上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路
を上記加熱室内に変更させるとき、上記遮蔽板の断熱材
(29)により、上記加熱ガスから上記加熱室外部への
熱伝導を抑制する請求項12〜14のいずれかに記載の
加熱方法。 - 【請求項16】 上記加熱ガス流路制御時に、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方のレ
ール部において、その上部の断面である山形状に沿って
上から下向きに上記加熱ガスが流れることにより、上記
加熱ガスが上記レール部の上面沿いに上記加熱室外部に
向けて流れることを阻害する請求項11〜15のいずれ
かに記載の加熱方法。 - 【請求項17】 上記加熱ガス流路制御時に、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方のレ
ール部において、その上面が上記搬送部の上記レール部
で搬送される上記被接合体とは反対側方向に向かうに従
い下方に向うように傾斜しており、上記一方のレール部
の上面の傾斜に沿って、上から下向きに上記加熱ガスが
流れることにより、上記加熱ガスが上記レール部の上面
沿いに上記加熱室外部に向けて流れることを阻害する請
求項11〜15のいずれかに記載の加熱方法。 - 【請求項18】 上記加熱ガス流路制御時に、上記搬送
部の上記一対のレール部の少なくともいずれか一方にお
いて、上記加熱室と加熱室外部との境界部に配置された
仕切り壁(21A,21B)において、上記加熱室から
上記加熱室外部に向おうとする上記加熱ガスの流路を上
記加熱室内に変更させる請求項11に記載の加熱方法。 - 【請求項19】 上記被接合体上の加熱対象物は、上記
電子部品と上記被接合体とを接合する接合材である請求
項11〜18のいずれかに記載の加熱方法。 - 【請求項20】 上記被接合体上の加熱対象物は、上記
電子部品と上記被接合体とを接合する半田若しくは電子
部品固定用熱硬化性接着剤、又は、上記電子部品を封止
する電子部品封止樹脂である請求項11〜18のいずれ
かに記載の加熱方法。 - 【請求項21】 上記加熱室が、加熱処理前に上記被接
合体を予備的に加熱する予備室(6a)と、予備的に加
熱された上記被接合体を加熱処理する加熱用加熱室(7
b)とを備え、上記予備室の入口と上記加熱用加熱室の
出口に、それぞれ、上記加熱ガス流路制御部材を備える
ようにした請求項1〜10のいずれかに記載の加熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29097499A JP4041628B2 (ja) | 1998-10-13 | 1999-10-13 | 加熱装置と加熱方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29035698 | 1998-10-13 | ||
JP10-290356 | 1998-10-13 | ||
JP29097499A JP4041628B2 (ja) | 1998-10-13 | 1999-10-13 | 加熱装置と加熱方法 |
Publications (2)
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