JP2000186879A - 保冷庫 - Google Patents

保冷庫

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JP2000186879A
JP2000186879A JP10362709A JP36270998A JP2000186879A JP 2000186879 A JP2000186879 A JP 2000186879A JP 10362709 A JP10362709 A JP 10362709A JP 36270998 A JP36270998 A JP 36270998A JP 2000186879 A JP2000186879 A JP 2000186879A
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Japan
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cool
cooling
unit
box
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JP10362709A
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Sadanao Kurokawa
貞直 黒河
Akitoshi Ueno
明敏 上野
Yuuji Fujimoto
遊二 藤本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍装置部分を着脱可能にユニット化するこ
とにより、修理時間の短縮および修理コストの低減を図
る。 【解決手段】 移動用のキャスタ6を有する断熱構造の
保冷庫本体1と、該保冷庫本体1に対して着脱自在とさ
れ且つ該保冷庫本体1内を冷却する蓄冷器9と該蓄冷器
9を冷却する冷凍装置10とをユニット化して構成され
た保冷ユニット2とを備えて構成して、冷凍装置10を
含む保冷ユニット2が故障した場合には、保冷ユニット
2を保冷庫本体1から取り外し、新しい保冷ユニット2
と交換し、取り外した保冷ユニット2をメーカに持ち込
んで修理することができるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラック等に積
載して輸送される保冷庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラック等に積載して輸送され
る保冷庫は、例えば冷凍装置と、該冷凍装置により冷却
蓄冷される蓄冷器とからなる保冷手段を備えており、前
記冷凍装置は、配送ターミナルの保管倉庫においてのみ
運転され、輸送時においては冷凍装置の運転を行わず、
蓄冷器に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された被
冷却物の保冷を行うこととなっている。
【0003】そして、従来のこの種保冷庫の場合、保冷
庫本体内を冷却する蓄冷器に冷凍装置における蒸発器を
隣接配置し、冷凍装置における他の機器(例えば、圧縮
機、凝縮器等)は、前記蓄冷器から離れた位置に配置さ
れることとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の保冷庫の場合、冷凍装置部分の修理を行うとき
には、保冷庫を分解する必要があった。従って、メーカ
が引き取って分解し、修理した後組み立て、その後引き
渡すという作業が必要となる。
【0005】また、冷凍装置部分が故障した状態で、保
冷専用の保冷庫として使用しようとすると、冷凍装置部
分の重量がかさむため、被冷却物の積載量が制限される
こととなり、輸送効率が悪くなるという問題もある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、冷凍装置および蓄冷器を着脱可能にユニット化す
ることにより、修理時間の短縮および修理コストの低減
を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、移動用のキャスタ
6を有する断熱構造の保冷庫本体1と、該保冷庫本体1
に対して着脱自在とされ且つ該保冷庫本体1内を冷却す
る蓄冷器9と該蓄冷器9を冷却する冷凍装置10とをユ
ニット化して構成された保冷ユニット2とを備えて構成
している。
【0008】上記のように構成したことにより、冷凍装
置10を含む保冷ユニット2が故障した場合には、保冷
ユニット2が保冷庫本体1から取り外され、新しい保冷
ユニット2と交換され、取り外した保冷ユニット2はメ
ーカに持ち込んで修理されることとなる。つまり、保冷
ユニット2の交換により対応できることとなり、修理時
間が不要となるとともに、修理コストも低くてすむ。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫において、前記保冷ユニット2を、前記保
冷庫本体1の上部開口4に着脱自在に設けた場合、保冷
庫本体1内の冷却を自然対流により行うことができるこ
ととなり、庫内冷却用のファンが不要あるいは補助的な
小型のものを使用するだけてせよいこととなる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における上部
開口4を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在に
閉塞する断熱蓋20を付設した場合、保冷専用としての
使用したときの重量が低減できることとなり、保冷専用
とした時の輸送効率が向上する。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫において、前記保冷ユニット2を、前記保
冷庫本体1の下部開口23に着脱自在に設けた場合、保
冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上する。
【0012】請求項5の発明におけるように、請求項4
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における下部
開口23を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在
に閉塞するキャスタ33付きの断熱箱32を付設した場
合、保冷専用としての使用したときの重量が低減できる
こととなり、保冷専用とした時の輸送効率が向上する
し、保冷庫の積載量も増大する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0014】第1の実施の形態 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫
が示されている。
【0015】この保冷庫は、トラック等に積載して輸送
されるものであり、図1に示すように、断熱構造の保冷
庫本体1と、該保冷庫本体1内を冷却する保冷ユニット
2とを備えて構成されている。なお、保冷庫本体1の扉
は図示省略されている。
【0016】前記保冷庫本体1は、縦長直方体の箱形状
とされており、被冷却物を収納するための保冷室3と、
該保冷室3の上部開口4を介して連通された機械室5と
を備えている。符号6は保冷庫を移動させるためのキャ
スタである。
【0017】前記保冷庫本体1における保冷室3の外壁
は、合成樹脂製の外殻7内に断熱材8を充填して構成さ
れている。前記機械室5の外壁は、合成樹脂の一枚板に
より構成されている。
【0018】前記保冷ユニット2は、前記保冷庫本体1
内を冷却する蓄冷器9と該蓄冷器9を冷却する冷凍装置
10とをユニット化して構成されている。
【0019】前記冷凍装置10は、前記上部開口4に対
して着脱自在とされた断熱構造の仕切板11の上面に位
置する機械室5内に配設された圧縮機12および凝縮器
13と、前記仕切板11の下面に取り付けられた蒸発器
14とからなっており、該蒸発器14の上部に隣接して
前記蓄冷器9が配設されている。符号15は凝縮器13
を冷却する冷却ファン、16はドレンパン、17は庫内
空気循環用のファンであり、これらも前記仕切板11に
取り付けられている。なお、前記仕切板11は、前記上
部開口4の口縁上部に架設される仕切り部11aと、該
仕切り部11aの下面に前記上部開口4内に臨むように
して接合された断熱部11bとによって構成されてい
る。該断熱部11bは、合成樹脂製の外殻18内に断熱
材19を充填して構成されている。
【0020】前記圧縮機12、凝縮器13および蒸発器
14は、図示しない冷媒配管により順次接続されてお
り、圧縮機12で圧縮された冷媒を凝縮器13で凝縮液
化し、膨張弁(図示省略)により減圧した後、蒸発器1
4で蒸発させ、このときの蒸発潜熱により前記蓄冷器9
内に収納された蓄冷剤を冷却することにより蓄冷するこ
ととなっている。なお、この冷凍装置10の運転は、配
送ターミナルにおける保管倉庫においてのみ行われ、輸
送時においては冷凍装置10の運転を行わず、蓄冷器9
に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された被冷却物
の保冷を行うこととなっている。
【0021】上記のように構成された保冷庫において
は、次のような作用効果が得られる。保冷庫本体1の保
冷室3に被冷却物を収納し、配送ターミナルにおける保
管倉庫の電源を使用して冷凍装置10を運転して蓄冷器
9を冷却することにより蓄冷し、トラック等に積載して
輸送する際には、冷凍装置10の運転を停止し、蓄冷器
10の冷熱により被冷却物を保冷する。
【0022】ところで、蓄冷器9および冷凍装置10
(即ち、保冷ユニット2)が故障した場合には、保冷ユ
ニット2を保冷庫本体1から取り外し、新しい保冷ユニ
ット2と交換し、取り外した保冷ユニット2をメーカに
持ち込んで修理すればよい。つまり、保冷ユニット2の
交換により対応できることとなり、修理時間が不要とな
り、修理コストも低くてすむ。
【0023】また、保冷ユニット2の予備が無い場合に
は、新しい保冷ユニット2を取り寄せるまでの間、図2
に示すように、保冷庫本体1の上部開口4に断熱蓋20
を取り付ければ、保冷専用としても使用できる。該断熱
蓋20は、前記上部開口4の口縁に架設される支持部2
0aと、該支持部20aの下面に接合された断熱部20
bとからなっており、該断熱部20bは、合成樹脂製の
外殻21内に断熱材22を充填して構成されている。こ
の場合、従来ものに比べて、冷凍装置部分の重量がなく
なるので、保冷庫への積載重量を増やすことができるこ
ととなり、輸送効率が向上する。
【0024】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫
が示されている。
【0025】この場合、保冷庫本体1の下部開口23に
対して保冷ユニット2が着脱自在に取り付けられること
となっている。この保冷ユニット2は、断熱材からなる
ドレンパン24により上下に仕切られた二つの冷却室2
5および機械室26を有するケーシング27内に配設さ
れており、前記機械室26内に配設された圧縮機12お
よび凝縮器13と、前記冷却室25内に配設された蒸発
器14とからなっている。該蒸発器14の上部には、前
記蓄冷器9が隣接して配設されている。また、このケー
シング27の天板27aは、合成樹脂製の外殻28内に
断熱材29を充填した断熱構造とされており、前記下部
開口23に臨まされている。さらに、該ケーシング27
の底板27bには、移動用のキャスタ6が取り付けられ
ている。符号30はケーシング天板27aに形成された
冷気出口、31はケーシング天板27aに形成された保
冷室3内の空気の還流口である。このようにすると、保
冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上する。
【0026】また、保冷ユニット2の故障時には、第1
の実施の形態におけると同様に、該保冷ユニット2は取
り外されて新しいものと交換されるが、保冷ユニット2
の予備が無い場合には、新しい保冷ユニット2を取り寄
せるまでの間、図4に示すように、保冷ユニット2を取
り外した後の下部開口23には、キャスタ33を有する
断熱箱32が取り付けられる。この断熱箱32は、外殻
34内に断熱材35を充填した断熱構造とされている。
このようにすると、保冷専用として使用したときの重量
が低減できることとなり、保冷専用とした時の輸送効率
が向上するし、保冷庫の積載量も増大する。
【0027】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、移動用のキャ
スタ6を有する断熱構造の保冷庫本体1と、該保冷庫本
体1に対して着脱自在とされ且つ該保冷庫本体1内を冷
却する蓄冷器9と該蓄冷器9を冷却する冷凍装置10と
をユニット化して構成された保冷ユニット2とを備えて
構成して、冷凍装置10を含む保冷ユニット2が故障し
た場合には、保冷ユニット2を保冷庫本体1から取り外
し、新しい保冷ユニット2と交換し、取り外した保冷ユ
ニット2をメーカに持ち込んで修理することができるよ
うにしたので、保冷ユニット2の交換により対応できる
こととなり、修理時間が不要となるとともに、修理コス
トも低くてすむという効果がある。
【0029】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫において、前記保冷ユニット2を、前記保
冷庫本体1の上部開口4に着脱自在に設けた場合、保冷
庫本体1内の冷却を自然対流により行うことができるこ
ととなり、庫内冷却用のファンが不要となる。
【0030】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における上部
開口4を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在に
閉塞する断熱蓋20を付設した場合、保冷専用としての
使用したときの重量が低減できることとなり、保冷専用
とした時の輸送効率が向上する。
【0031】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫において、前記保冷ユニット2を、前記保
冷庫本体1の下部開口23に着脱自在に設けた場合、保
冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上する。
【0032】請求項5の発明におけるように、請求項4
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における下部
開口23を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在
に閉塞するキャスタ33付きの断熱箱32を付設した場
合、保冷専用としての使用したときの重量が低減できる
こととなり、保冷専用とした時の輸送効率が向上する
し、保冷庫の積載量も増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫を
保冷専用として使用する場合の縦断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫を
保冷専用として使用する場合の縦断面図である。
【符号の説明】
1は保冷庫本体、2は保冷ユニット、4は上部開口、6
はキャスタ、9は蓄冷器、10は冷凍装置、20は断熱
蓋、23は下部開口、32は断熱箱、33はキャスタ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 保冷庫
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラック等に積
載して輸送される保冷庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラック等に積載して輸送され
る保冷庫は、例えば冷凍装置と、該冷凍装置により冷却
蓄冷される蓄冷器とからなる保冷手段を備えており、前
記冷凍装置は、配送ターミナルの保管倉庫においてのみ
運転され、輸送時においては冷凍装置の運転を行わず、
蓄冷器に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された被
冷却物の保冷を行うこととなっている。
【0003】そして、従来のこの種保冷庫の場合、保冷
庫本体内を冷却する蓄冷器に冷凍装置における蒸発器を
隣接配置し、冷凍装置における他の機器(例えば、圧縮
機、凝縮器等)は、前記蓄冷器から離れた位置に配置さ
れることとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の保冷庫の場合、冷凍装置部分の修理を行うとき
には、保冷庫を分解する必要があった。従って、メーカ
が引き取って分解し、修理した後組み立て、その後引き
渡すという作業が必要となる。
【0005】また、冷凍装置部分が故障した状態で、保
冷専用の保冷庫として使用しようとすると、冷凍装置部
分の重量がかさむため、被冷却物の積載量が制限される
こととなり、輸送効率が悪くなるという問題もある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、冷凍装置および蓄冷器を着脱可能にユニット化す
ることにより、修理時間の短縮および修理コストの低減
を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、上部に開口4を有
し、移動用のキャスタ6を有する断熱構造の保冷庫本体
1と、該保冷庫本体1内を冷却する蓄冷器9と、該蓄冷
器9を冷却する冷凍装置10とを備えた保冷庫におい
て、前記保冷庫本体1の上部開口4に断熱構造の仕切板
11を着脱自在に取り付けるとともに、該仕切板11の
上面および下面に、前記冷凍装置10の一部を構成する
圧縮機12、凝縮器13および前記冷凍装置10の一部
を構成する蒸発器14、前記蓄冷器9をそれぞれ取り付
けて保冷ユニット2を構成している。
【0008】上記のように構成したことにより、冷凍装
置10を含む保冷ユニット2が故障した場合には、保冷
ユニット2が保冷庫本体1から取り外され、新しい保冷
ユニット2と交換され、取り外した保冷ユニット2はメ
ーカに持ち込んで修理されることとなる。つまり、保冷
ユニット2の交換により対応できることとなり、修理時
間が不要となるとともに、修理コストも低くてすむ。
【0009】また、保冷ユニット2を、保冷庫本体1の
上部開口4に着脱自在に取り付けられた仕切板11の上
面および下面に、前記冷凍装置10の一部を構成する圧
縮機12、凝縮器13および前記冷凍装置10の一部を
構成する蒸発器14、前記蓄冷器9をそれぞれ取り付け
て構成したことにより、保冷庫本体1内の冷却を自然対
流により行うことができることとなり、庫内冷却用のフ
ァンが不要あるいは補助的な小型のものを使用するだけ
でよいこととなる。
【0010】請求項の発明におけるように、請求項
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における上部
開口4を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在に
閉塞する断熱蓋20を付設した場合、保冷専用としての
使用したときの重量が低減できることとなり、保冷専用
とした時の輸送効率が向上する。
【0011】請求項の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、移動用のキャスタ6を有する断熱構
造の保冷庫本体1と、該保冷庫本体1に対して着脱自在
とされ且つ該保冷庫本体1内を冷却する蓄冷器9と該蓄
冷器9を冷却する冷凍装置10とをユニット化して構成
された保冷ユニット2とを備えた保冷庫において、前記
保冷ユニット2を、前記保冷庫本体1の下部開口23に
着脱自在に設けるととも、前記保冷庫本体1における下
部開口23を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自
在に閉塞するキャスタ33付きの断熱箱32を付設して
いる。
【0012】上記のように構成したことにより、冷凍装
置10を含む保冷ユニット2が故障した場合には、保冷
ユニット2が保冷庫本体1から取り外され、新しい保冷
ユニット2と交換され、取り外した保冷ユニット2はメ
ーカに持ち込んで修理されることとなる。つまり、保冷
ユニット2の交換により対応できることとなり、修理時
間が不要となるとともに、修理コストも低くてすむ。
【0013】また、保冷ユニット2を保冷庫本体1の下
部開口23に着脱自在に設けるようにしたことにより、
保冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上する。
【0014】さらに、保冷ユニット2を取り外して下部
開口4を断熱箱32で閉塞するようにしたことにより、
保冷専用として使用したときの重量が低減できることと
なり、保冷専用とした時の輸送効率が向上するし、保冷
庫の積載量も増大する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0016】第1の実施の形態 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫
が示されている。
【0017】この保冷庫は、トラック等に積載して輸送
されるものであり、図1に示すように、断熱構造の保冷
庫本体1と、該保冷庫本体1内を冷却する保冷ユニット
2とを備えて構成されている。なお、保冷庫本体1の扉
は図示省略されている。
【0018】前記保冷庫本体1は、縦長直方体の箱形状
とされており、被冷却物を収納するための保冷室3と、
該保冷室3の上部開口4を介して連通された機械室5と
を備えている。符号6は保冷庫を移動させるためのキャ
スタである。
【0019】前記保冷庫本体1における保冷室3の外壁
は、合成樹脂製の外殻7内に断熱材8を充填して構成さ
れている。前記機械室5の外壁は、合成樹脂の一枚板に
より構成されている。
【0020】前記保冷ユニット2は、前記保冷庫本体1
内を冷却する蓄冷器9と該蓄冷器9を冷却する冷凍装置
10とをユニット化して構成されている。
【0021】前記冷凍装置10は、前記上部開口4に対
して着脱自在とされた断熱構造の仕切板11の上面に位
置する機械室5内に配設された圧縮機12および凝縮器
13と、前記仕切板11の下面に取り付けられた蒸発器
14とからなっており、該蒸発器14の上部に隣接して
前記蓄冷器9が配設されている。符号15は凝縮器13
を冷却する冷却ファン、16はドレンパン、17は庫内
空気循環用のファンであり、これらも前記仕切板11に
取り付けられている。なお、前記仕切板11は、前記上
部開口4の口縁上部に架設される仕切り部11aと、該
仕切り部11aの下面に前記上部開口4内に臨むように
して接合された断熱部11bとによって構成されてい
る。該断熱部11bは、合成樹脂製の外殻18内に断熱
材19を充填して構成されている。
【0022】前記圧縮機12、凝縮器13および蒸発器
14は、図示しない冷媒配管により順次接続されてお
り、圧縮機12で圧縮された冷媒を凝縮器13で凝縮液
化し、膨張弁(図示省略)により減圧した後、蒸発器1
4で蒸発させ、このときの蒸発潜熱により前記蓄冷器9
内に収納された蓄冷剤を冷却することにより蓄冷するこ
ととなっている。なお、この冷凍装置10の運転は、配
送ターミナルにおける保管倉庫においてのみ行われ、輸
送時においては冷凍装置10の運転を行わず、蓄冷器9
に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された被冷却物
の保冷を行うこととなっている。
【0023】上記のように構成された保冷庫において
は、次のような作用効果が得られる。保冷庫本体1の保
冷室3に被冷却物を収納し、配送ターミナルにおける保
管倉庫の電源を使用して冷凍装置10を運転して蓄冷器
9を冷却することにより蓄冷し、トラック等に積載して
輸送する際には、冷凍装置10の運転を停止し、蓄冷器
10の冷熱により被冷却物を保冷する。
【0024】ところで、蓄冷器9および冷凍装置10
(即ち、保冷ユニット2)が故障した場合には、保冷ユ
ニット2を保冷庫本体1から取り外し、新しい保冷ユニ
ット2と交換し、取り外した保冷ユニット2をメーカに
持ち込んで修理すればよい。つまり、保冷ユニット2の
交換により対応できることとなり、修理時間が不要とな
り、修理コストも低くてすむ。
【0025】また、保冷ユニット2の予備が無い場合に
は、新しい保冷ユニット2を取り寄せるまでの間、図2
に示すように、保冷庫本体1の上部開口4に断熱蓋20
を取り付ければ、保冷専用としても使用できる。該断熱
蓋20は、前記上部開口4の口縁に架設される支持部2
0aと、該支持部20aの下面に接合された断熱部20
bとからなっており、該断熱部20bは、合成樹脂製の
外殻21内に断熱材22を充填して構成されている。こ
の場合、従来のものに比べて、冷凍装置部分の重量がな
くなるので、保冷庫への積載重量を増やすことができる
こととなり、輸送効率が向上する。
【0026】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫
が示されている。
【0027】この場合、保冷庫本体1の下部開口23に
対して保冷ユニット2が着脱自在に取り付けられること
となっている。この保冷ユニット2は、断熱材からなる
ドレンパン24により上下に仕切られた二つの冷却室2
5および機械室26を有するケーシング27内に配設さ
れており、前記機械室26内に配設された圧縮機12お
よび凝縮器13と、前記冷却室25内に配設された蒸発
器14とからなっている。該蒸発器14の上部には、前
記蓄冷器9が隣接して配設されている。また、このケー
シング27の天板27aは、合成樹脂製の外殻28内に
断熱材29を充填した断熱構造とされており、前記下部
開口23に臨まされている。さらに、該ケーシング27
の底板27bには、移動用のキャスタ6が取り付けられ
ている。符号30はケーシング天板27aに形成された
冷気出口、31はケーシング天板27aに形成された保
冷室3内の空気の還流口である。このようにすると、保
冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上する。
【0028】また、保冷ユニット2の故障時には、第1
の実施の形態におけると同様に、該保冷ユニット2は取
り外されて新しいものと交換されるが、保冷ユニット2
の予備が無い場合には、新しい保冷ユニット2を取り寄
せるまでの間、図4に示すように、保冷ユニット2を取
り外した後の下部開口23には、キャスタ33を有する
断熱箱32が取り付けられる。この断熱箱32は、外殻
34内に断熱材35を充填した断熱構造とされている。
このようにすると、保冷専用として使用したときの重量
が低減できることとなり、保冷専用とした時の輸送効率
が向上するし、保冷庫の積載量も増大する。
【0029】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上部に開口4
を有し、移動用のキャスタ6を有する断熱構造の保冷庫
本体1と、該保冷庫本体1内を冷却する蓄冷器9と、該
蓄冷器9を冷却する冷凍装置10とを備えた保冷庫にお
いて、前記保冷庫本体1の上部開口4に断熱構造の仕切
板11を着脱自在に取り付けるとともに、該仕切板11
の上面および下面に、前記冷凍装置10の一部を構成す
る圧縮機12、凝縮器13および前記冷凍装置10の一
部を構成する蒸発器14、前記蓄冷器9をそれぞれ取り
付けて保冷ユニット2を構成して、冷凍装置10を含む
保冷ユニット2が故障した場合には、保冷ユニット2を
保冷庫本体1から取り外し、新しい保冷ユニット2と交
換し、取り外した保冷ユニット2をメーカに持ち込んで
修理することができるようにしたので、保冷ユニット2
の交換により対応できることとなり、修理時間が不要と
なるとともに、修理コストも低くてすむという効果があ
る。
【0031】また、保冷ユニット2を、保冷庫本体1の
上部開口4に着脱自在に取り付けられた仕切板11の上
面および下面に、前記冷凍装置10の一部を構成する圧
縮機12、凝縮器13および前記冷凍装置10の一部を
構成する蒸発器14、前記蓄冷器9をそれぞれ取り付け
て構成しているので、保冷庫本体1内の冷却を自然対流
により行うことができることとなり、庫内冷却用のファ
ンが不要あるいは補助的な小型のものを使用するだけで
よいこととなるという効果もある。
【0032】請求項の発明におけるように、請求項
記載の保冷庫において、前記保冷庫本体1における上部
開口4を前記保冷ユニット2の取り外し時に着脱自在に
閉塞する断熱蓋20を付設した場合、保冷専用としての
使用したときの重量が低減できることとなり、保冷専用
とした時の輸送効率が向上する。
【0033】請求項の発明によれば、移動用のキャス
タ6を有する断熱構造の保冷庫本体1と、該保冷庫本体
1に対して着脱自在とされ且つ該保冷庫本体1内を冷却
する蓄冷器9と該蓄冷器9を冷却する冷凍装置10とを
ユニット化して構成された保冷ユニット2とを備えた保
冷庫において、前記保冷ユニット2を、前記保冷庫本体
1の下部開口23に着脱自在に設けるととも、前記保冷
庫本体1における下部開口23を前記保冷ユニット2の
取り外し時に着脱自在に閉塞するキャスタ33付きの断
熱箱32を付設して、冷凍装置10を含む保冷ユニット
2が故障した場合には、保冷ユニット2を保冷庫本体1
から取り外し、新しい保冷ユニット2と交換し、取り外
した保冷ユニット2をメーカに持ち込んで修理すること
ができるようにしたので、保冷ユニット2の交換により
対応できることとなり、修理時間が不要となるととも
に、修理コストも低くてすむという効果がある。
【0034】また、保冷ユニット2を保冷庫本体1の下
部開口23に着脱自在に設けるようにしているので、保
冷庫の重心が低くなり、輸送時の安定性が向上するとい
う効果もある。
【0035】さらに、保冷ユニット2を取り外して下部
開口4を断熱箱32で閉塞するようにしているので、保
冷専用として使用したときの重量が低減できることとな
り、保冷専用とした時の輸送効率が向上するし、保冷庫
の積載量も増大するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫を
保冷専用として使用する場合の縦断面図である。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫を
保冷専用として使用する場合の縦断面図である。
【符号の説明】 1は保冷庫本体、2は保冷ユニット、4は上部開口、6
はキャスタ、9は蓄冷器、10は冷凍装置、11は仕切
板、12は圧縮機、13は凝縮器、14は蒸発器、20
は断熱蓋、23は下部開口、32は断熱箱、33はキャ
スタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 遊二 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L045 AA06 AA07 BA02 BA10 CA02 DA01 EA01 GA07 HA01 KA14 PA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用のキャスタ(6)を有する断熱構
    造の保冷庫本体(1)と、該保冷庫本体(1)に対して
    着脱自在とされ且つ該保冷庫本体(1)内を冷却する蓄
    冷器(9)と該蓄冷器(9)を冷却する冷凍装置(1
    0)とをユニット化して構成された保冷ユニット(2)
    とを備えたことを特徴とする保冷庫。
  2. 【請求項2】 前記保冷ユニット(2)を、前記保冷庫
    本体(1)の上部開口(4)に着脱自在に設けたことを
    特徴とする前記請求項1記載の保冷庫。
  3. 【請求項3】 前記保冷庫本体(1)における上部開口
    (4)を前記保冷ユニット(2)の取り外し時に着脱自
    在に閉塞する断熱蓋(20)を付設したことを特徴とす
    る前記請求項2記載の保冷庫。
  4. 【請求項4】 前記保冷ユニット(2)を、前記保冷庫
    本体(1)の下部開口(23)に着脱自在に設けたこと
    を特徴とする前記請求項1記載の保冷庫。
  5. 【請求項5】 前記保冷庫本体(1)における下部開口
    (23)を前記保冷ユニット(2)の取り外し時に着脱
    自在に閉塞するキャスタ(33)付きの断熱箱(32)
    を付設したことを特徴とする前記請求項4記載の保冷
    庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096009A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Sanden Corp 冷却庫

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JP2008096009A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Sanden Corp 冷却庫

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