JP2000186710A - ヒンジ装置およびそのヒンジ装置を用いた携帯型の情報処理装置 - Google Patents
ヒンジ装置およびそのヒンジ装置を用いた携帯型の情報処理装置Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒンジ装置について、あまり複雑な構造とす
ることなく、スムーズな動きを実現する。 【解決手段】 両方の稜線に軸受筒部を有する複数の菱
形柱状の中間ユニット10…と片方の稜線に軸受筒部を
有するとともに接合面に取付部を有する半割り菱形柱状
の第1の端部ユニット30および第2の端部ユニット5
0を用いる。中間ユニット10の稜線の軸受筒部12,
12と隣接する中間ユニット10の軸受筒部22とに対
して連結軸70を圧入し、また、中間ユニット10(1)
の軸受筒部12,12と隣接する第1の端部ユニット3
0の軸受筒部32とに対して連結軸70を圧入し、中間
ユニット10(5) の軸受筒部22と隣接する第2の端部
ユニット50の軸受筒部52とに対して連結軸70を圧
入してある。ヒンジ装置100自体のなかに複数の連結
軸70…による複数の回動支点を有している。
ることなく、スムーズな動きを実現する。 【解決手段】 両方の稜線に軸受筒部を有する複数の菱
形柱状の中間ユニット10…と片方の稜線に軸受筒部を
有するとともに接合面に取付部を有する半割り菱形柱状
の第1の端部ユニット30および第2の端部ユニット5
0を用いる。中間ユニット10の稜線の軸受筒部12,
12と隣接する中間ユニット10の軸受筒部22とに対
して連結軸70を圧入し、また、中間ユニット10(1)
の軸受筒部12,12と隣接する第1の端部ユニット3
0の軸受筒部32とに対して連結軸70を圧入し、中間
ユニット10(5) の軸受筒部22と隣接する第2の端部
ユニット50の軸受筒部52とに対して連結軸70を圧
入してある。ヒンジ装置100自体のなかに複数の連結
軸70…による複数の回動支点を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ装置に関す
るとともに、そのヒンジ装置を用いて本体ケーシングと
蓋ケーシングとが相対回動自在に連結されてなる携帯型
の情報処理装置に関する。
るとともに、そのヒンジ装置を用いて本体ケーシングと
蓋ケーシングとが相対回動自在に連結されてなる携帯型
の情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやパーソナルワ
ープロなどの情報処理装置のうちでファイルサイズやノ
ートサイズなどの携帯型の情報処理装置では、一般に、
データの入力や作業の指示を与えるためのキーボードを
配置した本体ケーシングと、処理内容を目視確認するた
めの液晶表示パネルなどの薄型フラットな表示パネルを
配置した蓋ケーシングと、本体ケーシングと蓋ケーシン
グとを回動自在に連結するヒンジを備えている。そし
て、蓋ケーシングにおいて表示パネルに重ねてペン入力
のためのタブレットを配置した携帯型情報処理装置があ
る。このタイプでは、作業形態として、(1)もっぱら
キーボードを用いたキー入力を行う作業形態と、(2)
キーボードを用いたキー入力とタブレットを用いたペン
入力とを並行して行う作業形態と、(3)もっぱらタブ
レットを用いたペン入力を行う作業形態の3つがある。
ープロなどの情報処理装置のうちでファイルサイズやノ
ートサイズなどの携帯型の情報処理装置では、一般に、
データの入力や作業の指示を与えるためのキーボードを
配置した本体ケーシングと、処理内容を目視確認するた
めの液晶表示パネルなどの薄型フラットな表示パネルを
配置した蓋ケーシングと、本体ケーシングと蓋ケーシン
グとを回動自在に連結するヒンジを備えている。そし
て、蓋ケーシングにおいて表示パネルに重ねてペン入力
のためのタブレットを配置した携帯型情報処理装置があ
る。このタイプでは、作業形態として、(1)もっぱら
キーボードを用いたキー入力を行う作業形態と、(2)
キーボードを用いたキー入力とタブレットを用いたペン
入力とを並行して行う作業形態と、(3)もっぱらタブ
レットを用いたペン入力を行う作業形態の3つがある。
【0003】上記の(3)の作業形態について、携帯型
情報処理装置が机上面等で占有する面積を少なくするよ
うに工夫したものがある(特開平4−10012号公
報)。以下、その概要を図13を用いて説明する。本体
ケーシング81の内表面81a側にキーボード82が配
置され、蓋ケーシング83の内表面83a側に表示パネ
ル84とタブレット85とが重ね合わせ状態で配置さ
れ、本体ケーシング81の後端部と蓋ケーシング83の
後端部とがヒンジ装置90を介して回動自在に連結され
ている。ヒンジ装置90は、本体ケーシング81側のヒ
ンジ部91と、蓋ケーシング83側のヒンジ部92と、
両ヒンジ部91,92を結ぶ連結部93とからなってい
る。本体ケーシング81側のヒンジ部91を第1ヒンジ
部と呼び、蓋ケーシング83側のヒンジ部92を第2ヒ
ンジ部と呼ぶことにする。第1ヒンジ部91のその中心
Oaまわりの回転範囲は180°であり、第2ヒンジ部
92のその中心Obまわりの回転範囲も180°であ
る。各ヒンジ部91,92には摩擦力が働き、任意の角
度で安定する。
情報処理装置が机上面等で占有する面積を少なくするよ
うに工夫したものがある(特開平4−10012号公
報)。以下、その概要を図13を用いて説明する。本体
ケーシング81の内表面81a側にキーボード82が配
置され、蓋ケーシング83の内表面83a側に表示パネ
ル84とタブレット85とが重ね合わせ状態で配置さ
れ、本体ケーシング81の後端部と蓋ケーシング83の
後端部とがヒンジ装置90を介して回動自在に連結され
ている。ヒンジ装置90は、本体ケーシング81側のヒ
ンジ部91と、蓋ケーシング83側のヒンジ部92と、
両ヒンジ部91,92を結ぶ連結部93とからなってい
る。本体ケーシング81側のヒンジ部91を第1ヒンジ
部と呼び、蓋ケーシング83側のヒンジ部92を第2ヒ
ンジ部と呼ぶことにする。第1ヒンジ部91のその中心
Oaまわりの回転範囲は180°であり、第2ヒンジ部
92のその中心Obまわりの回転範囲も180°であ
る。各ヒンジ部91,92には摩擦力が働き、任意の角
度で安定する。
【0004】図14(a)は収納姿勢であり、キーボー
ド82がある本体ケーシング81の内表面81aと表示
パネル84およびタブレット85がある蓋ケーシング8
3の内表面83aとが対面した状態である。この状態で
は連結部93は垂直となっている。携帯型情報処理装置
を用いないで単に置いておくときや携行するときに収納
姿勢とする。図13は表示パネル起立姿勢であり、図1
4(a)の状態から蓋ケーシング83側の第2ヒンジ部
92を動作させて、そのヒンジ部92の中心Obまわり
に蓋ケーシング83を立ち上げ回動している。この場
合、本体ケーシング81側の第1ヒンジ部91はロック
状態であって動作していない。また、連結部93は垂直
状態を保っている。図13はもっぱらキー入力を行うと
きの表示パネル起立姿勢を示す。図13の姿勢から図1
4(a)の姿勢への変化においても第2ヒンジ部92の
みが動作する。図13で二点鎖線で示したのは蓋ケーシ
ング83を180°開いて水平にした状態であり、この
状態と図13の実線状態や図14(a)の状態との間で
の変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図
14(b)は平坦展開姿勢であり、第1ヒンジ部91も
第2ヒンジ部92も動作してこの状態となる。連結部9
3は水平となっている。キー入力とペン入力を併用する
ときに平坦展開姿勢とする。図14(c)はタブレット
入力姿勢であり、本体ケーシング81の裏面である外表
面81bと蓋ケーシング83の外表面88bとが裏返し
で対面した状態となっている。その使用目的から、表示
パネル84およびタブレット85を上向きとしてある。
連結部93は垂直となっている。もっぱらペン入力を行
うときにタブレット入力姿勢とする。なお、ペン入力と
いうときは指先入力も含む。
ド82がある本体ケーシング81の内表面81aと表示
パネル84およびタブレット85がある蓋ケーシング8
3の内表面83aとが対面した状態である。この状態で
は連結部93は垂直となっている。携帯型情報処理装置
を用いないで単に置いておくときや携行するときに収納
姿勢とする。図13は表示パネル起立姿勢であり、図1
4(a)の状態から蓋ケーシング83側の第2ヒンジ部
92を動作させて、そのヒンジ部92の中心Obまわり
に蓋ケーシング83を立ち上げ回動している。この場
合、本体ケーシング81側の第1ヒンジ部91はロック
状態であって動作していない。また、連結部93は垂直
状態を保っている。図13はもっぱらキー入力を行うと
きの表示パネル起立姿勢を示す。図13の姿勢から図1
4(a)の姿勢への変化においても第2ヒンジ部92の
みが動作する。図13で二点鎖線で示したのは蓋ケーシ
ング83を180°開いて水平にした状態であり、この
状態と図13の実線状態や図14(a)の状態との間で
の変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図
14(b)は平坦展開姿勢であり、第1ヒンジ部91も
第2ヒンジ部92も動作してこの状態となる。連結部9
3は水平となっている。キー入力とペン入力を併用する
ときに平坦展開姿勢とする。図14(c)はタブレット
入力姿勢であり、本体ケーシング81の裏面である外表
面81bと蓋ケーシング83の外表面88bとが裏返し
で対面した状態となっている。その使用目的から、表示
パネル84およびタブレット85を上向きとしてある。
連結部93は垂直となっている。もっぱらペン入力を行
うときにタブレット入力姿勢とする。なお、ペン入力と
いうときは指先入力も含む。
【0005】以上のように、この従来の技術では、図1
4(a)と図14(c)との対比で明らかなように、本
体ケーシング81と蓋ケーシング83とが相対的に36
0°の(裏返し可能な)回動が行われるようなヒンジ装
置90をもって連結されているのである。
4(a)と図14(c)との対比で明らかなように、本
体ケーシング81と蓋ケーシング83とが相対的に36
0°の(裏返し可能な)回動が行われるようなヒンジ装
置90をもって連結されているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
いては、動作がスムーズでないという問題がある。以
下、この点を図15を補足して説明する。動作順序を分
かりやすくするために、図13、図14(a)〜
(c)、図15(a)〜(e)に通し番号〜を付し
ておく。
いては、動作がスムーズでないという問題がある。以
下、この点を図15を補足して説明する。動作順序を分
かりやすくするために、図13、図14(a)〜
(c)、図15(a)〜(e)に通し番号〜を付し
ておく。
【0007】の図14(a)の状態からの図13の
状態を経ての図15(a)の状態に至るまでは、連結
部93の姿勢は垂直に保たれた状態で蓋ケーシング83
が回動するので、相対回動は蓋ケーシング83と第2ヒ
ンジ部92との間で行われる。
状態を経ての図15(a)の状態に至るまでは、連結
部93の姿勢は垂直に保たれた状態で蓋ケーシング83
が回動するので、相対回動は蓋ケーシング83と第2ヒ
ンジ部92との間で行われる。
【0008】の図15(a)は図13の二点鎖線の状
態を再掲するものである。の図14(a)からの図
15(a)までの変化では第2ヒンジ部92のみを動作
させて蓋ケーシング83を回動している。連結部93は
垂直となっている。の図15(b)はの図15
(a)の状態からの図14(b)の平坦展開姿勢へ変
化させる途中の状態である。に至るときに、蓋ケーシ
ング83のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作
する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作さ
せ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ
部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自
身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と
第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2
ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結
部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との
間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動
ではなく平行移動である。
態を再掲するものである。の図14(a)からの図
15(a)までの変化では第2ヒンジ部92のみを動作
させて蓋ケーシング83を回動している。連結部93は
垂直となっている。の図15(b)はの図15
(a)の状態からの図14(b)の平坦展開姿勢へ変
化させる途中の状態である。に至るときに、蓋ケーシ
ング83のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作
する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作さ
せ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ
部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自
身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と
第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2
ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結
部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との
間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動
ではなく平行移動である。
【0009】の図14(b)の状態からの図14
(c)の状態に至るまでの変化を以下に順次説明する。
(c)の状態に至るまでの変化を以下に順次説明する。
【0010】の図14(b)の状態からの図15
(c)の状態にかけては、本体ケーシング81のヒンジ
側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ
部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部9
3を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対
して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。
相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91と
の間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間
でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および
第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われ
る。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動で
ある。
(c)の状態にかけては、本体ケーシング81のヒンジ
側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ
部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部9
3を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対
して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。
相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91と
の間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間
でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および
第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われ
る。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動で
ある。
【0011】の図15(c)の状態からの図15
(d)の状態にかけては、本体ケーシング81の平行移
動が継続される。のときに連結部93が垂直になるに
至る。これ以降は連結部93の垂直状態が維持される。
(d)の状態にかけては、本体ケーシング81の平行移
動が継続される。のときに連結部93が垂直になるに
至る。これ以降は連結部93の垂直状態が維持される。
【0012】の図15(d)の状態からの図15
(e)の状態を経ての図14(c)の状態に至るまで
は、それまでの平行移動ではなく、連結部93の姿勢は
垂直に保たれた状態で本体ケーシング81が回動するの
で、相対回動は本体ケーシング81と第1ヒンジ部91
との間で行われる。
(e)の状態を経ての図14(c)の状態に至るまで
は、それまでの平行移動ではなく、連結部93の姿勢は
垂直に保たれた状態で本体ケーシング81が回動するの
で、相対回動は本体ケーシング81と第1ヒンジ部91
との間で行われる。
【0013】以上のように、この従来の技術の場合に
は、本体ケーシング81や蓋ケーシング83の動作が1
つの固定支点(中心OaまたはOb)まわりの回動であ
ったり、平行移動であったりして、動作の態様が角度や
位置によって変わっている。また、相対回動の部位につ
いても上で詳しく説明したように変化している。このよ
うな動作態様や相対回動部位の変化があるために、スム
ーズな動作がむずかしいものとなっている。
は、本体ケーシング81や蓋ケーシング83の動作が1
つの固定支点(中心OaまたはOb)まわりの回動であ
ったり、平行移動であったりして、動作の態様が角度や
位置によって変わっている。また、相対回動の部位につ
いても上で詳しく説明したように変化している。このよ
うな動作態様や相対回動部位の変化があるために、スム
ーズな動作がむずかしいものとなっている。
【0014】この従来の技術を開示している公報におい
ては、上記のような動作をするヒンジ装置90の具体的
な構造についてはあまり開示されていない。両ヒンジ部
91,92について、「トーションバー機能や摩擦ヒン
ジ等によるブレーキ機構」との記述や、「ニュートラル
状態」との記述や、「ヒンジ部30(92)を180°
解放することによってヒンジ部32(91)の解放を促
する」との記述や、「セットアップ動作」との記述があ
るが、具体性に欠けていることは否めない。
ては、上記のような動作をするヒンジ装置90の具体的
な構造についてはあまり開示されていない。両ヒンジ部
91,92について、「トーションバー機能や摩擦ヒン
ジ等によるブレーキ機構」との記述や、「ニュートラル
状態」との記述や、「ヒンジ部30(92)を180°
解放することによってヒンジ部32(91)の解放を促
する」との記述や、「セットアップ動作」との記述があ
るが、具体性に欠けていることは否めない。
【0015】図13〜図15を用いて説明したような動
作態様や相対回動部位の複雑な変化があることは確かで
あると思われる。ヒンジ部については、蓋または本体の
ケーシングとの間でのみの相対回動を行うメカニズム
と、ケーシングとの間での相対回動と同時に連結部との
間での相対回動を行うメカニズムとの両者を備えていな
ければならない。そのようなメカニズムのヒンジ装置の
具体的な構造はおそらくかなり複雑なものになると想定
される。
作態様や相対回動部位の複雑な変化があることは確かで
あると思われる。ヒンジ部については、蓋または本体の
ケーシングとの間でのみの相対回動を行うメカニズム
と、ケーシングとの間での相対回動と同時に連結部との
間での相対回動を行うメカニズムとの両者を備えていな
ければならない。そのようなメカニズムのヒンジ装置の
具体的な構造はおそらくかなり複雑なものになると想定
される。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、あまり複雑な構造とすることなくスムーズな動
きを実現できるようにすることを目的としている。
もので、あまり複雑な構造とすることなくスムーズな動
きを実現できるようにすることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるヒンジ装置
は、3つ以上のヒンジユニットと連結軸とを用いて、そ
れらのヒンジユニットを列状に配列した状態で、隣接す
るヒンジユニットどうしを連結軸を介して相対回動自在
に連結したものであって、その連結軸を介しての連結に
おいて回動抵抗を充分に大きくした構成としてある。両
端の2つのヒンジユニットには、このヒンジ装置を取り
付けるべき対象(例えば本体ケーシングや蓋ケーシン
グ)に対して取り付けを行うための取付部を設けてある
(請求項1)。この構成は言い換えると、ヒンジ装置自
体のなかに複数の回動支点をもった構成としてあるとい
うことである。ヒンジ装置自体のなかにということは、
本体ケーシングや蓋ケーシングなどの取り付け対象との
間において回動支点をもつか否かということは別のこと
である。従来の技術の場合には、本体ケーシングや蓋ケ
ーシングなどの取り付け対象との間で回動支点が構築さ
れている。本発明では取り付け対象との間で回動支点が
あるか否かは問題ではない。ヒンジ装置自体のなかに複
数の回動支点があるということ、および、その回動支点
を構築するところの連結軸を介しての連結構造において
回動抵抗を充分に大きくしてあるということが重要であ
る。ヒンジ装置の屈曲により中間ユニットを介して一方
の端部ユニットと他方の端部ユニットの相対角度を可変
するが、その相対角度のいかんにかかわらず、それぞれ
の回動支点での動作態様はすべての回動支点で等価的な
ものとなり、ヒンジ装置のスムーズな屈曲動作が可能と
なる。すべての連結軸での連結を回動抵抗のあるものと
してあるので、任意の相対角度において安定的に位置保
持することが可能である。このことは、前記のスムーズ
な屈曲動作を補償する。同じ理由により、ヒンジ装置を
屈曲させる操作が相対角度のいかんにかかわらず、常に
同じような操作でよく、また、操作トルクがすべての回
動支点に無理なく伝わり、しかもその伝わり方は相対角
度のいかんにかかわらず同じ状態を保つので、その操作
性がすぐれたものとなっている。そして、本発明のヒン
ジ装置の構成にあっては、中間ユニットの数を多くして
回動支点の数を多くすると、回動範囲を充分に大きく確
保する状況を実現しやすく、それでいて前記のスムーズ
な屈曲動作や操作性の良さは保たれたままとなる。
は、3つ以上のヒンジユニットと連結軸とを用いて、そ
れらのヒンジユニットを列状に配列した状態で、隣接す
るヒンジユニットどうしを連結軸を介して相対回動自在
に連結したものであって、その連結軸を介しての連結に
おいて回動抵抗を充分に大きくした構成としてある。両
端の2つのヒンジユニットには、このヒンジ装置を取り
付けるべき対象(例えば本体ケーシングや蓋ケーシン
グ)に対して取り付けを行うための取付部を設けてある
(請求項1)。この構成は言い換えると、ヒンジ装置自
体のなかに複数の回動支点をもった構成としてあるとい
うことである。ヒンジ装置自体のなかにということは、
本体ケーシングや蓋ケーシングなどの取り付け対象との
間において回動支点をもつか否かということは別のこと
である。従来の技術の場合には、本体ケーシングや蓋ケ
ーシングなどの取り付け対象との間で回動支点が構築さ
れている。本発明では取り付け対象との間で回動支点が
あるか否かは問題ではない。ヒンジ装置自体のなかに複
数の回動支点があるということ、および、その回動支点
を構築するところの連結軸を介しての連結構造において
回動抵抗を充分に大きくしてあるということが重要であ
る。ヒンジ装置の屈曲により中間ユニットを介して一方
の端部ユニットと他方の端部ユニットの相対角度を可変
するが、その相対角度のいかんにかかわらず、それぞれ
の回動支点での動作態様はすべての回動支点で等価的な
ものとなり、ヒンジ装置のスムーズな屈曲動作が可能と
なる。すべての連結軸での連結を回動抵抗のあるものと
してあるので、任意の相対角度において安定的に位置保
持することが可能である。このことは、前記のスムーズ
な屈曲動作を補償する。同じ理由により、ヒンジ装置を
屈曲させる操作が相対角度のいかんにかかわらず、常に
同じような操作でよく、また、操作トルクがすべての回
動支点に無理なく伝わり、しかもその伝わり方は相対角
度のいかんにかかわらず同じ状態を保つので、その操作
性がすぐれたものとなっている。そして、本発明のヒン
ジ装置の構成にあっては、中間ユニットの数を多くして
回動支点の数を多くすると、回動範囲を充分に大きく確
保する状況を実現しやすく、それでいて前記のスムーズ
な屈曲動作や操作性の良さは保たれたままとなる。
【0018】ヒンジユニットとしては、菱形柱状の1つ
以上の中間ユニットと半割り菱形柱状の両端2つの端部
ユニットとするとよい。この場合に、中間ユニットおよ
び端部ユニットのそれぞれにおいて菱形の内角の大きい
方の稜線に沿って軸受筒部を設け、隣接するヒンジユニ
ットの軸受筒部どうしを軸方向で位置合わせして、それ
らの軸受筒部に連結軸を圧入することにより回動抵抗を
もたせるとよい(請求項2)。比較的にシンプルな構造
でありながら、ヒンジ装置自体のなかに複数の回動支点
をもたせつつ各回動支点に回動抵抗を付与することがで
きている。軽量性も達成され、携行して使用する各種の
機器におけるヒンジ装置として有効なものとなる。
以上の中間ユニットと半割り菱形柱状の両端2つの端部
ユニットとするとよい。この場合に、中間ユニットおよ
び端部ユニットのそれぞれにおいて菱形の内角の大きい
方の稜線に沿って軸受筒部を設け、隣接するヒンジユニ
ットの軸受筒部どうしを軸方向で位置合わせして、それ
らの軸受筒部に連結軸を圧入することにより回動抵抗を
もたせるとよい(請求項2)。比較的にシンプルな構造
でありながら、ヒンジ装置自体のなかに複数の回動支点
をもたせつつ各回動支点に回動抵抗を付与することがで
きている。軽量性も達成され、携行して使用する各種の
機器におけるヒンジ装置として有効なものとなる。
【0019】また、ヒンジユニットの列状の配列方向に
沿って各ヒンジユニットに貫通孔を形成するに際して、
複数のヒンジユニットにおけるそれら複数の貫通孔が一
連に連なる通し孔となるようにするとよい(請求項
3)。2つの取り付け対象どうし間にわたされるケーブ
ルを通し孔に通線するように活用する。通線されたケー
ブルを露出させずに断線等から保護することになる。外
観体裁上も好ましい。
沿って各ヒンジユニットに貫通孔を形成するに際して、
複数のヒンジユニットにおけるそれら複数の貫通孔が一
連に連なる通し孔となるようにするとよい(請求項
3)。2つの取り付け対象どうし間にわたされるケーブ
ルを通し孔に通線するように活用する。通線されたケー
ブルを露出させずに断線等から保護することになる。外
観体裁上も好ましい。
【0020】本発明による携帯型情報処理装置は、キー
ボードを有する本体ケーシングと表示パネルを有する蓋
ケーシングとを上記のようなヒンジ装置を介して相対回
動自在に連結した構成とするものである(請求項4)。
ヒンジ装置が構造簡単にして軽量であるので、携帯する
上で有利となり、また、コストダウンも期待できる。上
述したように大きな回動範囲を確保することが容易であ
り、したがって、蓋ケーシングにおいて表示パネルにタ
ブレットが重ね合わされた構成の携帯型情報処理装置に
採用した場合には(請求項5)、本体ケーシングと蓋ケ
ーシングとをその外表面どうし背中合わせに裏返し対面
させた状態への回動において、そのスムーズな動きと操
作性の良さが有利に機能することになる。
ボードを有する本体ケーシングと表示パネルを有する蓋
ケーシングとを上記のようなヒンジ装置を介して相対回
動自在に連結した構成とするものである(請求項4)。
ヒンジ装置が構造簡単にして軽量であるので、携帯する
上で有利となり、また、コストダウンも期待できる。上
述したように大きな回動範囲を確保することが容易であ
り、したがって、蓋ケーシングにおいて表示パネルにタ
ブレットが重ね合わされた構成の携帯型情報処理装置に
採用した場合には(請求項5)、本体ケーシングと蓋ケ
ーシングとをその外表面どうし背中合わせに裏返し対面
させた状態への回動において、そのスムーズな動きと操
作性の良さが有利に機能することになる。
【0021】また、中間ユニットを菱形柱状とし、端部
ユニットを半割り菱形柱状とした場合に、本体ケーシン
グと蓋ケーシングとをその内表面どうし対面させた状態
もしくはその外表面どうし背中合わせに裏返し対面させ
た状態で菱形または半割り菱形における斜面どうしを当
接させるように構成しておくと(請求項6)、当接によ
る位置決めのために、それ以上の無理な回動が規制され
ることになり、前記各状態への回動の際の対面部への衝
撃を回避することとなる。
ユニットを半割り菱形柱状とした場合に、本体ケーシン
グと蓋ケーシングとをその内表面どうし対面させた状態
もしくはその外表面どうし背中合わせに裏返し対面させ
た状態で菱形または半割り菱形における斜面どうしを当
接させるように構成しておくと(請求項6)、当接によ
る位置決めのために、それ以上の無理な回動が規制され
ることになり、前記各状態への回動の際の対面部への衝
撃を回避することとなる。
【0022】また、本体ケーシングの外表面と蓋ケーシ
ングの外表面とを背中合わせに裏返し対面したタブレッ
ト入力姿勢でキーボードの駆動状態を解除するためのス
イッチが入るようにしておくと(請求項7)、タブレッ
ト入力姿勢での不測のキー操作による不測のキー入力が
防止されるので、キーボードが下向きに位置するタブレ
ット入力姿勢でも携帯型情報処理装置を手で取り扱う際
に心配しないですみ、その取り扱い性が楽になる。
ングの外表面とを背中合わせに裏返し対面したタブレッ
ト入力姿勢でキーボードの駆動状態を解除するためのス
イッチが入るようにしておくと(請求項7)、タブレッ
ト入力姿勢での不測のキー操作による不測のキー入力が
防止されるので、キーボードが下向きに位置するタブレ
ット入力姿勢でも携帯型情報処理装置を手で取り扱う際
に心配しないですみ、その取り扱い性が楽になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるヒンジ装
置の実施の形態ならびにそのヒンジ装置を用いた携帯型
の情報処理装置を図面に基づいて詳細に説明する。
置の実施の形態ならびにそのヒンジ装置を用いた携帯型
の情報処理装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の実施の形態のヒンジ装置1
00の正面図、図2はそのヒンジ装置100の一部を省
略した水平断面図、図3はヒンジ装置100の構成要素
である中間ユニット10を図1における矢印a方向から
見た斜視図、図4はヒンジ装置100の構成要素である
第1の端部ユニット30を図1における矢印b方向から
見た斜視図、図5はヒンジ装置100の構成要素である
第2の端部ユニット50を図1における矢印c方向から
見た斜視図、図6は第1最大屈曲姿勢にしたときのヒン
ジ装置100の様子を示す正面図、図7は表示パネル起
立姿勢にしたときのヒンジ装置100の様子を示す正面
図、図8は第2最大屈曲姿勢にしたときのヒンジ装置1
00の様子を示す正面図である。図1、図6〜図8にお
いては、携帯型情報処理装置の本体ケーシング200と
蓋ケーシング300に対してヒンジ装置100を取り付
けた状態を二点鎖線で示してある。図1と図2〜図5の
向き関係を分かりやすくするために、図1には水平方向
の右側に向かう矢印X1と左側に向かう矢印X2を図示
し、これに合わせて図3〜図5にも矢印X1,X2を図
示してある。図3と図4の方向性は同じだが、図5の方
向性は半回転分逆になっている。
00の正面図、図2はそのヒンジ装置100の一部を省
略した水平断面図、図3はヒンジ装置100の構成要素
である中間ユニット10を図1における矢印a方向から
見た斜視図、図4はヒンジ装置100の構成要素である
第1の端部ユニット30を図1における矢印b方向から
見た斜視図、図5はヒンジ装置100の構成要素である
第2の端部ユニット50を図1における矢印c方向から
見た斜視図、図6は第1最大屈曲姿勢にしたときのヒン
ジ装置100の様子を示す正面図、図7は表示パネル起
立姿勢にしたときのヒンジ装置100の様子を示す正面
図、図8は第2最大屈曲姿勢にしたときのヒンジ装置1
00の様子を示す正面図である。図1、図6〜図8にお
いては、携帯型情報処理装置の本体ケーシング200と
蓋ケーシング300に対してヒンジ装置100を取り付
けた状態を二点鎖線で示してある。図1と図2〜図5の
向き関係を分かりやすくするために、図1には水平方向
の右側に向かう矢印X1と左側に向かう矢印X2を図示
し、これに合わせて図3〜図5にも矢印X1,X2を図
示してある。図3と図4の方向性は同じだが、図5の方
向性は半回転分逆になっている。
【0025】まず、ヒンジ装置100の概要について説
明する。ヒンジ装置100は、菱形柱状体としての複数
の中間ユニット10と、半割り菱形柱状体としての第1
および第2の端部ユニット30,50と、複数の連結軸
70から構成されている。複数の中間ユニット10は互
いに隣り合わせに配置され、隣接するものどうしが連結
軸70を介して相対回動自在に連結されている。中間ユ
ニット10は本実施の形態では5つ用いられているが、
必要に応じてこの5つを区別して表現するときは、第1
の端部ユニット30側から第2の端部ユニット50側に
かけて順位をつけ、図示のように、10(1) ,10(2)
,10(3) ,10(4) ,10(5) で示すことにする。
第1の端部ユニット30は中間ユニット10群の一方の
端に位置する第1順位の中間ユニット10(1) に対して
連結軸70を介して相対回動自在に連結され、第2の端
部ユニット50は中間ユニット10群の他方の端に位置
する第5順位の中間ユニット10(5) に対して連結軸7
0を介して相対回動自在に連結されている。なお、材質
については、例えば、各ユニット10,30,50につ
いては合成樹脂があり、連結軸70については耐蝕性金
属がある。合成樹脂としてはポリアセタール樹脂などが
あげられ、耐蝕性金属としてはステンレス鋼、好ましく
はステンレス鋼に無電解ニッケルメッキを施したものが
あげられる。
明する。ヒンジ装置100は、菱形柱状体としての複数
の中間ユニット10と、半割り菱形柱状体としての第1
および第2の端部ユニット30,50と、複数の連結軸
70から構成されている。複数の中間ユニット10は互
いに隣り合わせに配置され、隣接するものどうしが連結
軸70を介して相対回動自在に連結されている。中間ユ
ニット10は本実施の形態では5つ用いられているが、
必要に応じてこの5つを区別して表現するときは、第1
の端部ユニット30側から第2の端部ユニット50側に
かけて順位をつけ、図示のように、10(1) ,10(2)
,10(3) ,10(4) ,10(5) で示すことにする。
第1の端部ユニット30は中間ユニット10群の一方の
端に位置する第1順位の中間ユニット10(1) に対して
連結軸70を介して相対回動自在に連結され、第2の端
部ユニット50は中間ユニット10群の他方の端に位置
する第5順位の中間ユニット10(5) に対して連結軸7
0を介して相対回動自在に連結されている。なお、材質
については、例えば、各ユニット10,30,50につ
いては合成樹脂があり、連結軸70については耐蝕性金
属がある。合成樹脂としてはポリアセタール樹脂などが
あげられ、耐蝕性金属としてはステンレス鋼、好ましく
はステンレス鋼に無電解ニッケルメッキを施したものが
あげられる。
【0026】ヒンジ装置100は全体として蛇腹様体と
なっており、図1の直線状態を仮の基準姿勢とすると、
その基準姿勢から図6の第1最大屈曲姿勢に示すように
回転方向の一方向へ180°まで回動させることが可能
であるとともに、その基準姿勢から図8の第2最大屈曲
姿勢に示すように回転方向の逆方向へも180°まで回
動させることが可能となっている。第1の端部ユニット
30について符号30aで示す平坦な面はこの端部ユニ
ットの接合面であり、また第2の端部ユニット50につ
いて符号50aで示す平坦な面はこの端部ユニットの接
合面である。図1の仮の基準姿勢では両接合面30a,
50aが互いに相反する外向きの状態で互いに平行とな
っている。図6の第1最大屈曲姿勢では両接合面30
a,50aが同じ向きに面した状態で互いに平行となっ
ており、図8の第2最大屈曲姿勢においても両接合面3
0a,50aは同じ向きに面した状態で互いに平行とな
っている。図6と図8の関係は一見したところでは見る
方向を互いに逆方向にしている(紙面の裏返しに相当)
と思われるかもしれないが、実はそうではなく、姿勢が
全く異なっているのである。このことを以下に示す。
なっており、図1の直線状態を仮の基準姿勢とすると、
その基準姿勢から図6の第1最大屈曲姿勢に示すように
回転方向の一方向へ180°まで回動させることが可能
であるとともに、その基準姿勢から図8の第2最大屈曲
姿勢に示すように回転方向の逆方向へも180°まで回
動させることが可能となっている。第1の端部ユニット
30について符号30aで示す平坦な面はこの端部ユニ
ットの接合面であり、また第2の端部ユニット50につ
いて符号50aで示す平坦な面はこの端部ユニットの接
合面である。図1の仮の基準姿勢では両接合面30a,
50aが互いに相反する外向きの状態で互いに平行とな
っている。図6の第1最大屈曲姿勢では両接合面30
a,50aが同じ向きに面した状態で互いに平行となっ
ており、図8の第2最大屈曲姿勢においても両接合面3
0a,50aは同じ向きに面した状態で互いに平行とな
っている。図6と図8の関係は一見したところでは見る
方向を互いに逆方向にしている(紙面の裏返しに相当)
と思われるかもしれないが、実はそうではなく、姿勢が
全く異なっているのである。このことを以下に示す。
【0027】図1において、各ユニット10,30,5
0について図面上の上側の頂点をAとし、下側の頂点を
Bとする。蛇腹様体のヒンジ装置100が180°に屈
曲され各ユニットが放射状に展開された図6と図8を比
較してみると、図6の場合は放射状の中心部側に頂点A
が位置しているのに対して、図8の場合は中心部側に頂
点Bが位置しており、図6の第1最大屈曲姿勢と図8の
第2最大屈曲姿勢とでは互いに逆の姿勢となっているの
である。この点は、本体ケーシング200におけるキー
ボード210の位置と蓋ケーシング300における表示
パネル310およびタブレット320の位置との相関関
係を見ても分かるはずである。図6の場合は、蓋ケーシ
ング300を閉じた収納姿勢であって、キーボード21
0と表示パネル310およびタブレット320とが対面
状態となっている。図8の場合は、蓋ケーシング300
を開いて360°反転し本体ケーシング200に重ねた
タブレット入力姿勢であって、キーボード210が下向
きに位置しているのに対して表示パネル310およびタ
ブレット320は上向きに位置している。
0について図面上の上側の頂点をAとし、下側の頂点を
Bとする。蛇腹様体のヒンジ装置100が180°に屈
曲され各ユニットが放射状に展開された図6と図8を比
較してみると、図6の場合は放射状の中心部側に頂点A
が位置しているのに対して、図8の場合は中心部側に頂
点Bが位置しており、図6の第1最大屈曲姿勢と図8の
第2最大屈曲姿勢とでは互いに逆の姿勢となっているの
である。この点は、本体ケーシング200におけるキー
ボード210の位置と蓋ケーシング300における表示
パネル310およびタブレット320の位置との相関関
係を見ても分かるはずである。図6の場合は、蓋ケーシ
ング300を閉じた収納姿勢であって、キーボード21
0と表示パネル310およびタブレット320とが対面
状態となっている。図8の場合は、蓋ケーシング300
を開いて360°反転し本体ケーシング200に重ねた
タブレット入力姿勢であって、キーボード210が下向
きに位置しているのに対して表示パネル310およびタ
ブレット320は上向きに位置している。
【0028】図7は表示パネル起立姿勢を示しており、
図6の第1最大屈曲姿勢である収納姿勢から蓋ケーシン
グ300を110°程度に開けた状態を示す。図8と図
7の関係は次のとおりである。図7の表示パネル起立姿
勢からさらに蓋ケーシング300を約250°回転させ
て蓋ケーシング300の外表面302を本体ケーシング
200の裏面である外表面202に重ね合わせ、その重
ね状態のまま天地反転(上下反転)したのが図8の姿勢
である。その天地反転は紙面に沿って時計方向または反
時計方向に180°回転させるものである。このような
天地反転を行っているので、図6では両ケーシング20
0,300の左側にヒンジ装置100が位置しているの
に対して、図8では両ケーシング200,300の右側
にヒンジ装置100が位置している状態となっているの
である。
図6の第1最大屈曲姿勢である収納姿勢から蓋ケーシン
グ300を110°程度に開けた状態を示す。図8と図
7の関係は次のとおりである。図7の表示パネル起立姿
勢からさらに蓋ケーシング300を約250°回転させ
て蓋ケーシング300の外表面302を本体ケーシング
200の裏面である外表面202に重ね合わせ、その重
ね状態のまま天地反転(上下反転)したのが図8の姿勢
である。その天地反転は紙面に沿って時計方向または反
時計方向に180°回転させるものである。このような
天地反転を行っているので、図6では両ケーシング20
0,300の左側にヒンジ装置100が位置しているの
に対して、図8では両ケーシング200,300の右側
にヒンジ装置100が位置している状態となっているの
である。
【0029】本実施の形態では、中間ユニット10を構
成する菱形の柱状本体11の頂角は30°と150°と
なっており、また中間ユニット10の個数は5個となっ
ている。端部ユニット30,50を構成する半割り菱形
の柱状本体31,51中間ユニット10の菱形の柱状本
体11を中心線に沿って二等分割した形態に相当し、そ
の頂角は15°と150°となっている。頂角をこのよ
うに定めるのは、図6や図8に示すように、30°×5
+15°×2=180°とするためである。一般的に
は、中間ユニット10の小さい方の頂角をθ、中間ユニ
ット10の個数をn、第1および第2の端部ユニット3
0,50の小さい方の頂角をθ/2とすると、θ×n+
θ/2×2=180°つまりθ×(n+1)=180°
となるように設定する。
成する菱形の柱状本体11の頂角は30°と150°と
なっており、また中間ユニット10の個数は5個となっ
ている。端部ユニット30,50を構成する半割り菱形
の柱状本体31,51中間ユニット10の菱形の柱状本
体11を中心線に沿って二等分割した形態に相当し、そ
の頂角は15°と150°となっている。頂角をこのよ
うに定めるのは、図6や図8に示すように、30°×5
+15°×2=180°とするためである。一般的に
は、中間ユニット10の小さい方の頂角をθ、中間ユニ
ット10の個数をn、第1および第2の端部ユニット3
0,50の小さい方の頂角をθ/2とすると、θ×n+
θ/2×2=180°つまりθ×(n+1)=180°
となるように設定する。
【0030】以上でヒンジ装置100の概要を説明した
ので、次に、ヒンジ装置100の具体的構成を図2〜図
5を用いて具体的に説明する。図2はヒンジ装置100
の一部を省略した水平断面図、図3は中間ユニット10
の斜視図、図4は第1の端部ユニット30の斜視図、図
5は第2の端部ユニット50の斜視図である。
ので、次に、ヒンジ装置100の具体的構成を図2〜図
5を用いて具体的に説明する。図2はヒンジ装置100
の一部を省略した水平断面図、図3は中間ユニット10
の斜視図、図4は第1の端部ユニット30の斜視図、図
5は第2の端部ユニット50の斜視図である。
【0031】まず、中間ユニット10について説明す
る。図3において、11は菱形の柱状本体、12,22
は軸受筒部、13,23は半円弧状凹部、14,15,
24,25は軸挿通凹部、16はケーブル挿通用の貫通
孔、17a,17bは柱状本体11の菱形の内角の大き
い方の稜線、18a,18bは柱状本体11の長手方向
両端での端面である。
る。図3において、11は菱形の柱状本体、12,22
は軸受筒部、13,23は半円弧状凹部、14,15,
24,25は軸挿通凹部、16はケーブル挿通用の貫通
孔、17a,17bは柱状本体11の菱形の内角の大き
い方の稜線、18a,18bは柱状本体11の長手方向
両端での端面である。
【0032】一方の稜線17aの側において、一対の軸
受筒部12,12とその間の半円弧状凹部13と両側の
軸挿通凹部14,15の組が左右に二組設けられてい
る。他方の稜線17bの側において、一対の半円弧状凹
部23,23とその間の軸受筒部22と両側の軸挿通凹
部24,25の組が左右に二組設けられている。中央側
において、一方の稜線17aから他方の稜線17bに貫
通する左右一対のケーブル挿通用の貫通孔16,16が
形成されている。
受筒部12,12とその間の半円弧状凹部13と両側の
軸挿通凹部14,15の組が左右に二組設けられてい
る。他方の稜線17bの側において、一対の半円弧状凹
部23,23とその間の軸受筒部22と両側の軸挿通凹
部24,25の組が左右に二組設けられている。中央側
において、一方の稜線17aから他方の稜線17bに貫
通する左右一対のケーブル挿通用の貫通孔16,16が
形成されている。
【0033】稜線17a側の一組の軸受筒部12,12
に着目すると、これらは同一長さであり、その軸線が稜
線17aに一致する状態で柱状本体11に一体的に形成
されている。各軸受筒部12,12の軸心を貫通する軸
挿通孔12a,12aはそれぞれ軸挿通凹部14,15
に連なっている。両軸挿通凹部14,15の軸線は稜線
17aと一致している。端部側の軸挿通凹部14はその
軸線方向で端面18aに開口している。一対の軸受筒部
12,12間の半円弧状凹部13は隣接する別の柱状本
体11の軸受筒部22または図4に示す第1の端部ユニ
ット30の軸受筒部32を相対回動を許す状態に嵌合す
る部分である。この半円弧状凹部13の長さは1つの軸
受筒部12の長さよりわずかに大きい。また、半円弧状
凹部13の径は軸受筒部12の径よりもわずかに大き
い。半円弧状凹部13の軸線は稜線17aと一致してい
る。もう一組の軸受筒部12,12、半円弧状凹部13
および軸挿通凹部14,15についても対称的であり、
構造は同じとなっている。
に着目すると、これらは同一長さであり、その軸線が稜
線17aに一致する状態で柱状本体11に一体的に形成
されている。各軸受筒部12,12の軸心を貫通する軸
挿通孔12a,12aはそれぞれ軸挿通凹部14,15
に連なっている。両軸挿通凹部14,15の軸線は稜線
17aと一致している。端部側の軸挿通凹部14はその
軸線方向で端面18aに開口している。一対の軸受筒部
12,12間の半円弧状凹部13は隣接する別の柱状本
体11の軸受筒部22または図4に示す第1の端部ユニ
ット30の軸受筒部32を相対回動を許す状態に嵌合す
る部分である。この半円弧状凹部13の長さは1つの軸
受筒部12の長さよりわずかに大きい。また、半円弧状
凹部13の径は軸受筒部12の径よりもわずかに大き
い。半円弧状凹部13の軸線は稜線17aと一致してい
る。もう一組の軸受筒部12,12、半円弧状凹部13
および軸挿通凹部14,15についても対称的であり、
構造は同じとなっている。
【0034】また、稜線17b側の1つの軸受筒部22
に着目すると、その軸線が稜線17bに一致する状態で
柱状本体11に一体的に形成されている。軸受筒部22
の両側に位置する一対の半円弧状凹部23,23は同一
長さであり、隣接する別の柱状本体11の軸受筒部1
2,12または図5に示す第2の端部ユニット50の軸
受筒部52,52を相対回動を許す状態に嵌合する部分
である。半円弧状凹部23の長さは軸受筒部22の長さ
よりわずかに大きい。また、半円弧状凹部23の径は軸
受筒部22の径よりもわずかに大きい。半円弧状凹部2
3,23の軸線は稜線17bと一致している。軸受筒部
22の軸心を貫通する軸挿通孔22aは隣接する両側の
半円弧状凹部23,23に開口し、さらに半円弧状凹部
23,23を間に挟んで軸挿通凹部24,25と同一直
線上に存在するようになっている。両軸挿通凹部24,
25の軸線は稜線17bと一致している。端部側の軸挿
通凹部24はその軸線方向で端面18aに開口してい
る。もう一組の軸受筒部22、半円弧状凹部23,23
および軸挿通凹部24,25についても対称的であり、
構造は同じとなっている。
に着目すると、その軸線が稜線17bに一致する状態で
柱状本体11に一体的に形成されている。軸受筒部22
の両側に位置する一対の半円弧状凹部23,23は同一
長さであり、隣接する別の柱状本体11の軸受筒部1
2,12または図5に示す第2の端部ユニット50の軸
受筒部52,52を相対回動を許す状態に嵌合する部分
である。半円弧状凹部23の長さは軸受筒部22の長さ
よりわずかに大きい。また、半円弧状凹部23の径は軸
受筒部22の径よりもわずかに大きい。半円弧状凹部2
3,23の軸線は稜線17bと一致している。軸受筒部
22の軸心を貫通する軸挿通孔22aは隣接する両側の
半円弧状凹部23,23に開口し、さらに半円弧状凹部
23,23を間に挟んで軸挿通凹部24,25と同一直
線上に存在するようになっている。両軸挿通凹部24,
25の軸線は稜線17bと一致している。端部側の軸挿
通凹部24はその軸線方向で端面18aに開口してい
る。もう一組の軸受筒部22、半円弧状凹部23,23
および軸挿通凹部24,25についても対称的であり、
構造は同じとなっている。
【0035】2つの稜線17a,17bに共通の垂線を
基準としたとき(これを基準垂線とする;基準垂線はX
1−X2方向に平行である)、稜線17a側の軸受筒部
12,12は稜線17b側の半円弧状凹部23,23に
対して基準垂線方向で丁度にジャストに対向し、稜線1
7a側の半円弧状凹部13は稜線17b側の軸受筒部2
2に対して基準垂線方向でジャストに対向している。ケ
ーブル挿通用の貫通孔16,16は内側の軸挿通凹部1
5,25ともう一方の内側の軸挿通凹部15,25との
間で両方の稜線17a,17bを基準垂線方向に沿って
貫通する状態に形成されている。
基準としたとき(これを基準垂線とする;基準垂線はX
1−X2方向に平行である)、稜線17a側の軸受筒部
12,12は稜線17b側の半円弧状凹部23,23に
対して基準垂線方向で丁度にジャストに対向し、稜線1
7a側の半円弧状凹部13は稜線17b側の軸受筒部2
2に対して基準垂線方向でジャストに対向している。ケ
ーブル挿通用の貫通孔16,16は内側の軸挿通凹部1
5,25ともう一方の内側の軸挿通凹部15,25との
間で両方の稜線17a,17bを基準垂線方向に沿って
貫通する状態に形成されている。
【0036】図2に示すように、例えば第2順位の中間
ユニット10(2) の稜線17aにおける4つの軸受筒部
12…をX1方向で隣接する第1順位の中間ユニット1
0(1) の稜線17bにおける4つの半円弧状凹部23…
に嵌合し、同時に第2順位の中間ユニット10(2) の稜
線17aにおける2つの半円弧状凹部13…に対して第
1順位の中間ユニット10(1) の稜線17bにおける2
つの軸受筒部22…を嵌合させた状態で、通し孔となる
軸受筒部12,12の軸挿通孔12a,12aと軸受筒
部22の軸挿通孔22aとを一致させて、その通し孔に
連結軸70を挿通して、隣接する中間ユニット10(2)
,10(1) どうしを相対回動自在に連結している。
ユニット10(2) の稜線17aにおける4つの軸受筒部
12…をX1方向で隣接する第1順位の中間ユニット1
0(1) の稜線17bにおける4つの半円弧状凹部23…
に嵌合し、同時に第2順位の中間ユニット10(2) の稜
線17aにおける2つの半円弧状凹部13…に対して第
1順位の中間ユニット10(1) の稜線17bにおける2
つの軸受筒部22…を嵌合させた状態で、通し孔となる
軸受筒部12,12の軸挿通孔12a,12aと軸受筒
部22の軸挿通孔22aとを一致させて、その通し孔に
連結軸70を挿通して、隣接する中間ユニット10(2)
,10(1) どうしを相対回動自在に連結している。
【0037】また、第2順位の中間ユニット10(2) の
稜線17bにおける2つの軸受筒部22…をX2方向で
隣接する第3順位の中間ユニット10(3) の稜線17a
における2つの半円弧状凹部13…に嵌合し、同時に第
2順位の中間ユニット10(2) の稜線17bにおける4
つの半円弧状凹部23…に対して第3順位の中間ユニッ
ト10(3) の稜線17aにおける4つの軸受筒部12…
を嵌合させた状態で、通し孔となる軸受筒部22の軸挿
通孔22aと軸受筒部12,12の軸挿通孔12a,1
2aとを一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通し
て、隣接する中間ユニット10(2) ,10(3) どうしを
相対回動自在に連結している。
稜線17bにおける2つの軸受筒部22…をX2方向で
隣接する第3順位の中間ユニット10(3) の稜線17a
における2つの半円弧状凹部13…に嵌合し、同時に第
2順位の中間ユニット10(2) の稜線17bにおける4
つの半円弧状凹部23…に対して第3順位の中間ユニッ
ト10(3) の稜線17aにおける4つの軸受筒部12…
を嵌合させた状態で、通し孔となる軸受筒部22の軸挿
通孔22aと軸受筒部12,12の軸挿通孔12a,1
2aとを一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通し
て、隣接する中間ユニット10(2) ,10(3) どうしを
相対回動自在に連結している。
【0038】連結軸70の外径は通し孔となる軸挿通孔
12a,22aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔12a,22aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する中間ユニット10,1
0どうしを腰折れ的に屈曲させるときに比較的に大きな
摩擦力が働く。連結軸70と両軸挿通孔12a,22a
との間の静止摩擦力も大きく、任意の回動角度において
位置固定的に姿勢を保持することができる。
12a,22aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔12a,22aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する中間ユニット10,1
0どうしを腰折れ的に屈曲させるときに比較的に大きな
摩擦力が働く。連結軸70と両軸挿通孔12a,22a
との間の静止摩擦力も大きく、任意の回動角度において
位置固定的に姿勢を保持することができる。
【0039】5つの中間ユニット10はすべて同一形態
であり、その5つの中間ユニット10におけるケーブル
挿通用の貫通孔16,16…は基準垂線方向に沿った一
連のものとなる。
であり、その5つの中間ユニット10におけるケーブル
挿通用の貫通孔16,16…は基準垂線方向に沿った一
連のものとなる。
【0040】次に、第1の端部ユニット30について説
明する。図4において、31は半割り菱形の柱状本体、
32は軸受筒部、33は半円弧状凹部、34,35は軸
挿通凹部、36はケーブル挿通用の貫通孔、37は柱状
本体31の稜線、38a,38bは柱状本体31の長手
方向両端での端面、30aは柱状本体31の接合面であ
る。接合面30aは半割り菱形の断面形状における等辺
の2つの斜辺に対する底辺に相当する平坦面である。3
9はL字形のブラケットからなる取付部、40はコ字形
のブラケットからなる取付部である。
明する。図4において、31は半割り菱形の柱状本体、
32は軸受筒部、33は半円弧状凹部、34,35は軸
挿通凹部、36はケーブル挿通用の貫通孔、37は柱状
本体31の稜線、38a,38bは柱状本体31の長手
方向両端での端面、30aは柱状本体31の接合面であ
る。接合面30aは半割り菱形の断面形状における等辺
の2つの斜辺に対する底辺に相当する平坦面である。3
9はL字形のブラケットからなる取付部、40はコ字形
のブラケットからなる取付部である。
【0041】稜線37の側において、一対の半円弧状凹
部33,33とその間の軸受筒部32と両側の軸挿通凹
部34,35の組が左右に二組設けられている。中央側
において、接合面30aに垂直な方向で稜線37から接
合面30aに貫通する左右一対のケーブル挿通用の貫通
孔36,36が形成されている。
部33,33とその間の軸受筒部32と両側の軸挿通凹
部34,35の組が左右に二組設けられている。中央側
において、接合面30aに垂直な方向で稜線37から接
合面30aに貫通する左右一対のケーブル挿通用の貫通
孔36,36が形成されている。
【0042】稜線37側の1つの軸受筒部32に着目す
ると、その軸線が稜線37に一致する状態で柱状本体3
1に一体的に形成されている。軸受筒部32の両側に位
置する一対の半円弧状凹部33,33は同一長さであ
り、隣接する第1順位の中間ユニット10(1) の軸受筒
部12,12を相対回動を許す状態に嵌合する部分であ
る。半円弧状凹部33の長さは軸受筒部32の長さより
わずかに大きい。また、半円弧状凹部33の径は軸受筒
部32の径よりもわずかに大きい。半円弧状凹部33,
33の軸線は稜線37と一致している。軸受筒部32の
軸心を貫通する軸挿通孔32aは隣接する両側の半円弧
状凹部33,33に開口し、さらに半円弧状凹部33,
33を間に挟んで軸挿通凹部34,35と同一直線上に
存在するようになっている。両軸挿通凹部34,35の
軸線は稜線37と一致している。端部側の軸挿通凹部3
4はその軸線方向で端面38aに開口している。もう一
組の軸受筒部32、半円弧状凹部33,33および軸挿
通凹部34,35についても対称的であり、構造は同じ
となっている。
ると、その軸線が稜線37に一致する状態で柱状本体3
1に一体的に形成されている。軸受筒部32の両側に位
置する一対の半円弧状凹部33,33は同一長さであ
り、隣接する第1順位の中間ユニット10(1) の軸受筒
部12,12を相対回動を許す状態に嵌合する部分であ
る。半円弧状凹部33の長さは軸受筒部32の長さより
わずかに大きい。また、半円弧状凹部33の径は軸受筒
部32の径よりもわずかに大きい。半円弧状凹部33,
33の軸線は稜線37と一致している。軸受筒部32の
軸心を貫通する軸挿通孔32aは隣接する両側の半円弧
状凹部33,33に開口し、さらに半円弧状凹部33,
33を間に挟んで軸挿通凹部34,35と同一直線上に
存在するようになっている。両軸挿通凹部34,35の
軸線は稜線37と一致している。端部側の軸挿通凹部3
4はその軸線方向で端面38aに開口している。もう一
組の軸受筒部32、半円弧状凹部33,33および軸挿
通凹部34,35についても対称的であり、構造は同じ
となっている。
【0043】図2に示すように、第1順位の中間ユニッ
ト10(1) の稜線17aにおける4つの軸受筒部12…
をX1方向で隣接する第1の端部ユニット30の稜線3
7における4つの半円弧状凹部33…に嵌合し、同時に
第1順位の中間ユニット10(1) の稜線17aにおける
2つの半円弧状凹部13…に対して第1の端部ユニット
30の稜線37における2つの軸受筒部32…を嵌合さ
せた状態で、通し孔となる軸受筒部12,12の軸挿通
孔12a,12aと軸受筒部32の軸挿通孔32aとを
一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通して、隣接
する中間ユニット10(1) と第1の端部ユニット30と
を相対回動自在に連結している。
ト10(1) の稜線17aにおける4つの軸受筒部12…
をX1方向で隣接する第1の端部ユニット30の稜線3
7における4つの半円弧状凹部33…に嵌合し、同時に
第1順位の中間ユニット10(1) の稜線17aにおける
2つの半円弧状凹部13…に対して第1の端部ユニット
30の稜線37における2つの軸受筒部32…を嵌合さ
せた状態で、通し孔となる軸受筒部12,12の軸挿通
孔12a,12aと軸受筒部32の軸挿通孔32aとを
一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通して、隣接
する中間ユニット10(1) と第1の端部ユニット30と
を相対回動自在に連結している。
【0044】連結軸70の外径は通し孔となる軸挿通孔
12a,32aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔12a,32aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する第1順位の中間ユニッ
ト10(1) と第1の端部ユニット30とを腰折れ的に屈
曲させるときに比較的に大きな摩擦力が働く。連結軸7
0と両軸挿通孔12a,32aとの間の静止摩擦力も大
きく、任意の回動角度において位置固定的に姿勢を保持
することができる。
12a,32aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔12a,32aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する第1順位の中間ユニッ
ト10(1) と第1の端部ユニット30とを腰折れ的に屈
曲させるときに比較的に大きな摩擦力が働く。連結軸7
0と両軸挿通孔12a,32aとの間の静止摩擦力も大
きく、任意の回動角度において位置固定的に姿勢を保持
することができる。
【0045】左右両側にある一対のL字形の取付部3
9,39は左右対称となっており、柱状本体31の接合
面30aにおいて一体的に形成されている。取付部39
には取り付けのためのネジ挿通孔39aが形成されてい
る。中間のコ字形の取付部40は一対のケーブル挿通用
の貫通孔36,36の間において柱状本体31の接合面
30aに一体的に形成されている。
9,39は左右対称となっており、柱状本体31の接合
面30aにおいて一体的に形成されている。取付部39
には取り付けのためのネジ挿通孔39aが形成されてい
る。中間のコ字形の取付部40は一対のケーブル挿通用
の貫通孔36,36の間において柱状本体31の接合面
30aに一体的に形成されている。
【0046】次に、第2の端部ユニット50について説
明する。図5において、51は半割り菱形の柱状本体、
52は軸受筒部、53は半円弧状凹部、54,55は軸
挿通凹部、56はケーブル挿通用の貫通孔、57は柱状
本体51の稜線、58a,58bは柱状本体51の長手
方向両端での端面、50aは柱状本体51の接合面であ
る。接合面50aは半割り菱形の断面形状における等辺
の2つの斜辺に対する底辺に相当する平坦面である。5
9はL字形のブラケットからなる取付部、60はコ字形
のブラケットからなる取付部である。図5による第2の
端部ユニット50の図示の方向性は図3による中間ユニ
ット10の図示の方向性とは水平方向で180°回転し
た逆関係となっている(矢印X1,X2を参照)。
明する。図5において、51は半割り菱形の柱状本体、
52は軸受筒部、53は半円弧状凹部、54,55は軸
挿通凹部、56はケーブル挿通用の貫通孔、57は柱状
本体51の稜線、58a,58bは柱状本体51の長手
方向両端での端面、50aは柱状本体51の接合面であ
る。接合面50aは半割り菱形の断面形状における等辺
の2つの斜辺に対する底辺に相当する平坦面である。5
9はL字形のブラケットからなる取付部、60はコ字形
のブラケットからなる取付部である。図5による第2の
端部ユニット50の図示の方向性は図3による中間ユニ
ット10の図示の方向性とは水平方向で180°回転し
た逆関係となっている(矢印X1,X2を参照)。
【0047】稜線57の側において、一対の軸受筒部5
2,52とその間の半円弧状凹部53と両側の軸挿通凹
部54,55の組が左右に二組設けられている。中央側
において、接合面50aに垂直な方向で稜線57から接
合面50aに貫通する左右一対のケーブル挿通用の貫通
孔56,56が形成されている。
2,52とその間の半円弧状凹部53と両側の軸挿通凹
部54,55の組が左右に二組設けられている。中央側
において、接合面50aに垂直な方向で稜線57から接
合面50aに貫通する左右一対のケーブル挿通用の貫通
孔56,56が形成されている。
【0048】稜線57側の一組の軸受筒部52,52に
着目すると、これらは同一長さであり、その軸線が稜線
57に一致する状態で柱状本体51に一体的に形成され
ている。各軸受筒部52,52の軸心を貫通する軸挿通
孔52a,52aはそれぞれ軸挿通凹部54,55に連
なっている。両軸挿通凹部54,55の軸線は稜線57
と一致している。端部側の軸挿通凹部54はその軸線方
向で端面58aに開口している。一対の軸受筒部52,
52間の半円弧状凹部53は隣接する第5順位の中間ユ
ニット10(5) の軸受筒部22を相対回動を許す状態に
嵌合する部分である。この半円弧状凹部53の長さは1
つの軸受筒部52の長さよりわずかに大きい。また、半
円弧状凹部53の径は軸受筒部52の径よりもわずかに
大きい。半円弧状凹部53の軸線は稜線57と一致して
いる。もう一組の軸受筒部52,52、半円弧状凹部5
3および軸挿通凹部54,55についても対称的であ
り、構造は同じとなっている。
着目すると、これらは同一長さであり、その軸線が稜線
57に一致する状態で柱状本体51に一体的に形成され
ている。各軸受筒部52,52の軸心を貫通する軸挿通
孔52a,52aはそれぞれ軸挿通凹部54,55に連
なっている。両軸挿通凹部54,55の軸線は稜線57
と一致している。端部側の軸挿通凹部54はその軸線方
向で端面58aに開口している。一対の軸受筒部52,
52間の半円弧状凹部53は隣接する第5順位の中間ユ
ニット10(5) の軸受筒部22を相対回動を許す状態に
嵌合する部分である。この半円弧状凹部53の長さは1
つの軸受筒部52の長さよりわずかに大きい。また、半
円弧状凹部53の径は軸受筒部52の径よりもわずかに
大きい。半円弧状凹部53の軸線は稜線57と一致して
いる。もう一組の軸受筒部52,52、半円弧状凹部5
3および軸挿通凹部54,55についても対称的であ
り、構造は同じとなっている。
【0049】図2に示すように、例えば第5順位の中間
ユニット10(5) の稜線17bにおける2つの軸受筒部
22…をX2方向で隣接する第2の端部ユニット50の
稜線57における2つの半円弧状凹部53…に嵌合し、
同時に第5順位の中間ユニット10(5) の稜線17bに
おける4つの半円弧状凹部23…に対して第2の端部ユ
ニット50の稜線57における4つの軸受筒部52…を
嵌合させた状態で、通し孔となる軸受筒部22の軸挿通
孔22aと軸受筒部52,52の軸挿通孔52a,52
aとを一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通し
て、隣接する第5順位の中間ユニット10(5) と第2の
端部ユニット50とを相対回動自在に連結している。
ユニット10(5) の稜線17bにおける2つの軸受筒部
22…をX2方向で隣接する第2の端部ユニット50の
稜線57における2つの半円弧状凹部53…に嵌合し、
同時に第5順位の中間ユニット10(5) の稜線17bに
おける4つの半円弧状凹部23…に対して第2の端部ユ
ニット50の稜線57における4つの軸受筒部52…を
嵌合させた状態で、通し孔となる軸受筒部22の軸挿通
孔22aと軸受筒部52,52の軸挿通孔52a,52
aとを一致させて、その通し孔に連結軸70を挿通し
て、隣接する第5順位の中間ユニット10(5) と第2の
端部ユニット50とを相対回動自在に連結している。
【0050】連結軸70の外径は通し孔となる軸挿通孔
22a,52aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔22a,52aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する第5順位の中間ユニッ
ト10(5) と第2の端部ユニット50とを腰折れ的に屈
曲させるときに比較的に大きな摩擦力が働く。連結軸7
0と両軸挿通孔22a,52aとの間の静止摩擦力も大
きく、任意の回動角度において位置固定的に姿勢を保持
することができる。
22a,52aの内径よりもわずかに大きく、連結軸7
0は軸挿通孔22a,52aの両者に対して圧入されて
いる。その結果として、隣接する第5順位の中間ユニッ
ト10(5) と第2の端部ユニット50とを腰折れ的に屈
曲させるときに比較的に大きな摩擦力が働く。連結軸7
0と両軸挿通孔22a,52aとの間の静止摩擦力も大
きく、任意の回動角度において位置固定的に姿勢を保持
することができる。
【0051】左右両側にある一対のL字形の取付部5
9,59は左右対称となっており、柱状本体51の接合
面50aにおいて一体的に形成されている。取付部59
には取り付けのためのネジ挿通孔59aが形成されてい
る。中間のコ字形の取付部60は一対のケーブル挿通用
の貫通孔56,56の間において柱状本体51の接合面
50aに一体的に形成されている。
9,59は左右対称となっており、柱状本体51の接合
面50aにおいて一体的に形成されている。取付部59
には取り付けのためのネジ挿通孔59aが形成されてい
る。中間のコ字形の取付部60は一対のケーブル挿通用
の貫通孔56,56の間において柱状本体51の接合面
50aに一体的に形成されている。
【0052】第1の端部ユニット30におけるケーブル
挿通用の貫通孔36,36は基準垂線方向に沿って中間
ユニット10…群のケーブル挿通用の貫通孔16,16
…と一連に連なり、また、第2の端部ユニット50にお
けるケーブル挿通用の貫通孔56,56は基準垂線方向
に沿って中間ユニット10…群のケーブル挿通用の貫通
孔16,16…と一連に連なっている。その一連に連な
ったものが通し孔400である。
挿通用の貫通孔36,36は基準垂線方向に沿って中間
ユニット10…群のケーブル挿通用の貫通孔16,16
…と一連に連なり、また、第2の端部ユニット50にお
けるケーブル挿通用の貫通孔56,56は基準垂線方向
に沿って中間ユニット10…群のケーブル挿通用の貫通
孔16,16…と一連に連なっている。その一連に連な
ったものが通し孔400である。
【0053】以上のようにして、複数の中間ユニット1
0について隣接する中間ユニット10,10どうしを連
結軸70を介して相対回動自在に連結してあるととも
に、第1順位の中間ユニット10(1) と第1の端部ユニ
ット30とを連結軸70を介して相対回動自在に連結
し、第5順位の中間ユニット10(5) と第2の端部ユニ
ット50とを連結軸70を介して相対回動自在に連結す
ることにより、ヒンジ装置100が構成されている。こ
のように構成されたヒンジ装置100の利用例について
以下に説明する。
0について隣接する中間ユニット10,10どうしを連
結軸70を介して相対回動自在に連結してあるととも
に、第1順位の中間ユニット10(1) と第1の端部ユニ
ット30とを連結軸70を介して相対回動自在に連結
し、第5順位の中間ユニット10(5) と第2の端部ユニ
ット50とを連結軸70を介して相対回動自在に連結す
ることにより、ヒンジ装置100が構成されている。こ
のように構成されたヒンジ装置100の利用例について
以下に説明する。
【0054】図9は携帯型情報処理装置500の蓋閉じ
姿勢での斜視図、図10は携帯型情報処理装置500の
表示パネル起立姿勢での斜視図、図11は携帯型情報処
理装置500のタブレット入力姿勢での斜視図である。
携帯型情報処理装置500は、本体ケーシング200と
蓋ケーシング300とをヒンジ装置100を介して相対
回動自在に連結したものである。本体ケーシング200
の内表面201側にはキーボード210が配置されてい
る。蓋ケーシング300の内表面301側には表示パネ
ル310とタブレット320とが配置されている。図示
の例では、タブレット320は表示パネル310の表面
に重ねられている。したがって、このタブレット320
は透明タイプである。なお、静電容量方式のタブレット
を用いるときは表示パネル310の裏面に重ねてタブレ
ットを配置することも可能である。
姿勢での斜視図、図10は携帯型情報処理装置500の
表示パネル起立姿勢での斜視図、図11は携帯型情報処
理装置500のタブレット入力姿勢での斜視図である。
携帯型情報処理装置500は、本体ケーシング200と
蓋ケーシング300とをヒンジ装置100を介して相対
回動自在に連結したものである。本体ケーシング200
の内表面201側にはキーボード210が配置されてい
る。蓋ケーシング300の内表面301側には表示パネ
ル310とタブレット320とが配置されている。図示
の例では、タブレット320は表示パネル310の表面
に重ねられている。したがって、このタブレット320
は透明タイプである。なお、静電容量方式のタブレット
を用いるときは表示パネル310の裏面に重ねてタブレ
ットを配置することも可能である。
【0055】本体ケーシング200、キーボード21
0、蓋ケーシング300、表示パネル310、タブレッ
ト320それぞれについての符号は図1、図6〜図8に
も示してある。本体ケーシング200の背面200aに
ヒンジ装置100における第1の端部ユニット30の接
合面30aを当接し、取付部39,39,40を背面2
00aから内部に挿入し、左右の取付部39,39を本
体ケーシング200の内部の取り付け部230に対して
ネジ挿通孔39a,39aに通したネジをもって固定的
に取り付けてある。また、蓋ケーシング300の背面3
00aにヒンジ装置100における第2の端部ユニット
50の接合面50aを当接し、取付部59,59,60
を背面300aから内部に挿入し、左右の取付部59,
59を蓋ケーシング300の内部の取り付け部330に
対してネジ挿通孔59a,59aに通したネジをもって
固定的に取り付けてある。
0、蓋ケーシング300、表示パネル310、タブレッ
ト320それぞれについての符号は図1、図6〜図8に
も示してある。本体ケーシング200の背面200aに
ヒンジ装置100における第1の端部ユニット30の接
合面30aを当接し、取付部39,39,40を背面2
00aから内部に挿入し、左右の取付部39,39を本
体ケーシング200の内部の取り付け部230に対して
ネジ挿通孔39a,39aに通したネジをもって固定的
に取り付けてある。また、蓋ケーシング300の背面3
00aにヒンジ装置100における第2の端部ユニット
50の接合面50aを当接し、取付部59,59,60
を背面300aから内部に挿入し、左右の取付部59,
59を蓋ケーシング300の内部の取り付け部330に
対してネジ挿通孔59a,59aに通したネジをもって
固定的に取り付けてある。
【0056】本実施の形態においては、ヒンジ装置10
0自体のなかに連結軸70…による複数の回動支点を有
している。そして、その回動支点が回動抵抗の充分大き
なものとなっている。ヒンジ装置100の腰折れ的な屈
曲により第1の端部ユニット30と第2の端部ユニット
50の相対角度を可変するが、その相対角度のいかんに
かかわらず、それぞれの回動支点での動作態様はすべて
の回動支点で等価的なものとなり、ヒンジ装置のスムー
ズな屈曲動作が可能となる。すべての連結軸での連結を
回動抵抗のあるものとしてあるので、任意の相対角度に
おいて安定的に位置保持することが可能である。このこ
とは、前記のスムーズな屈曲動作を補償する。また、操
作トルクがすべての回動支点に無理なく伝わり、しかも
その伝わり方は相対角度のいかんにかかわらず同じ状態
を保つので、その操作性がすぐれたものとなっている。
0自体のなかに連結軸70…による複数の回動支点を有
している。そして、その回動支点が回動抵抗の充分大き
なものとなっている。ヒンジ装置100の腰折れ的な屈
曲により第1の端部ユニット30と第2の端部ユニット
50の相対角度を可変するが、その相対角度のいかんに
かかわらず、それぞれの回動支点での動作態様はすべて
の回動支点で等価的なものとなり、ヒンジ装置のスムー
ズな屈曲動作が可能となる。すべての連結軸での連結を
回動抵抗のあるものとしてあるので、任意の相対角度に
おいて安定的に位置保持することが可能である。このこ
とは、前記のスムーズな屈曲動作を補償する。また、操
作トルクがすべての回動支点に無理なく伝わり、しかも
その伝わり方は相対角度のいかんにかかわらず同じ状態
を保つので、その操作性がすぐれたものとなっている。
【0057】ヒンジ装置100を構成するのは、菱形柱
状の複数の中間ユニット10と半割り菱形柱状の第1の
端部ユニット30および第2の端部ユニット50と複数
の連結軸70であるから、構造がシンプルで軽量性も達
成され、携行して使用する携帯情報端末装置500にお
いて特に有効なものとなる。
状の複数の中間ユニット10と半割り菱形柱状の第1の
端部ユニット30および第2の端部ユニット50と複数
の連結軸70であるから、構造がシンプルで軽量性も達
成され、携行して使用する携帯情報端末装置500にお
いて特に有効なものとなる。
【0058】また、図6の第1最大屈曲姿勢にして本体
ケーシング200の内表面201と蓋ケーシング300
の内表面301とを対面させる状態に閉じたときに、そ
して、図8の第2最大屈曲姿勢にして本体ケーシング2
00の外表面202と蓋ケーシング300の外表面30
2とを対面させる背中合わせに裏返したときに、その操
作が完了する丁度その時に、隣接する中間ユニット1
0,10の斜面11a,11a(または11b,11
b)どうしが当接するとともに、中間ユニット10の斜
面11a(または11b)と第1の端部ユニット30の
斜面31a(または31b)とが当接し、中間ユニット
10の斜面11a(または11b)と第2の端部ユニッ
ト50の斜面51a(または51b)とが当接するの
で、この当接による位置決めでそれ以上の無理な回動が
規制されることになり、図6または図8の各状態への回
動の際の対面部への衝撃を回避することができる。
ケーシング200の内表面201と蓋ケーシング300
の内表面301とを対面させる状態に閉じたときに、そ
して、図8の第2最大屈曲姿勢にして本体ケーシング2
00の外表面202と蓋ケーシング300の外表面30
2とを対面させる背中合わせに裏返したときに、その操
作が完了する丁度その時に、隣接する中間ユニット1
0,10の斜面11a,11a(または11b,11
b)どうしが当接するとともに、中間ユニット10の斜
面11a(または11b)と第1の端部ユニット30の
斜面31a(または31b)とが当接し、中間ユニット
10の斜面11a(または11b)と第2の端部ユニッ
ト50の斜面51a(または51b)とが当接するの
で、この当接による位置決めでそれ以上の無理な回動が
規制されることになり、図6または図8の各状態への回
動の際の対面部への衝撃を回避することができる。
【0059】図12はヒンジ装置100を携帯情報端末
装置500に用いたときのケーブル挿通孔を通る垂直面
での断面図である。この図12は図8の第2最大屈曲姿
勢に対応している。図12に示すように、ヒンジ装置1
00における5つの中間ユニット10…のケーブル挿通
用の貫通孔16…と第1の端部ユニット30のケーブル
挿通用の貫通孔36と第2の端部ユニット50のケーブ
ル挿通用の貫通孔56とは一連に連なった通し孔となっ
ている。通し孔を符号400で示す。このような通し孔
400は左右に一対ある。それぞれの通し孔400に本
体ケーシング200側の回路と蓋ケーシング300側の
回路とを接続するためのフレキシブルケーブル410が
挿通されている。フレキシブルケーブル410は通し孔
400に挿通され、各ユニット10,30,50によっ
て外部に露出しないように保護されている。ヒンジ装置
100をどのような角度に屈曲してもフレキシブルケー
ブル410には無理な力がかからなくて断線の予防にな
る。露出しないので美観上も好ましい。
装置500に用いたときのケーブル挿通孔を通る垂直面
での断面図である。この図12は図8の第2最大屈曲姿
勢に対応している。図12に示すように、ヒンジ装置1
00における5つの中間ユニット10…のケーブル挿通
用の貫通孔16…と第1の端部ユニット30のケーブル
挿通用の貫通孔36と第2の端部ユニット50のケーブ
ル挿通用の貫通孔56とは一連に連なった通し孔となっ
ている。通し孔を符号400で示す。このような通し孔
400は左右に一対ある。それぞれの通し孔400に本
体ケーシング200側の回路と蓋ケーシング300側の
回路とを接続するためのフレキシブルケーブル410が
挿通されている。フレキシブルケーブル410は通し孔
400に挿通され、各ユニット10,30,50によっ
て外部に露出しないように保護されている。ヒンジ装置
100をどのような角度に屈曲してもフレキシブルケー
ブル410には無理な力がかからなくて断線の予防にな
る。露出しないので美観上も好ましい。
【0060】本体ケーシング200の裏面である外表面
202側に凹部240が形成され、この凹部240の内
側にキーボード210を強制的に不動作状態にするため
のスイッチ250が設けられ、このスイッチ250の操
作部251が凹部240の外側に配置されている。操作
部251に対向する状態で蓋ケーシング300の裏面で
ある外表面302に突起状のスイッチ作動部340が設
けられており、ヒンジ装置100を図12に示す第2最
大屈曲姿勢にして携帯型情報処理装置500をタブレッ
ト入力姿勢に折り畳んだときに、スイッチ作動部340
が操作部251を押圧してスイッチ250を作動させ、
解除信号を本体ケーシング200内のマイクロコンピュ
ータのCPU(中央演算処理装置)に伝えることによ
り、キーボード210を不動作状態にする。その結果、
タブレット入力姿勢においては、携帯型情報処理装置5
00を置いた机面等に他物があってキーボード210の
キーが押圧されたとしても、また、図11、図12の状
態で表示パネル310を表示状態にしたままで手で持っ
たときに手がキーボード210のキーに当たっても、そ
のキー操作は無効となり、表示パネル310における表
示状態に影響を与えることつまり入力ミスを避けること
ができる。
202側に凹部240が形成され、この凹部240の内
側にキーボード210を強制的に不動作状態にするため
のスイッチ250が設けられ、このスイッチ250の操
作部251が凹部240の外側に配置されている。操作
部251に対向する状態で蓋ケーシング300の裏面で
ある外表面302に突起状のスイッチ作動部340が設
けられており、ヒンジ装置100を図12に示す第2最
大屈曲姿勢にして携帯型情報処理装置500をタブレッ
ト入力姿勢に折り畳んだときに、スイッチ作動部340
が操作部251を押圧してスイッチ250を作動させ、
解除信号を本体ケーシング200内のマイクロコンピュ
ータのCPU(中央演算処理装置)に伝えることによ
り、キーボード210を不動作状態にする。その結果、
タブレット入力姿勢においては、携帯型情報処理装置5
00を置いた机面等に他物があってキーボード210の
キーが押圧されたとしても、また、図11、図12の状
態で表示パネル310を表示状態にしたままで手で持っ
たときに手がキーボード210のキーに当たっても、そ
のキー操作は無効となり、表示パネル310における表
示状態に影響を与えることつまり入力ミスを避けること
ができる。
【0061】前述したようにヒンジ装置100において
は、各ユニット10,30,50を相対回動自在に連結
する連結軸70が同軸状態の軸受筒部12,22または
12,32または22,52に圧入されて大きな静止摩
擦力をもつ状態となっているから、ヒンジ装置100は
任意の屈曲角度において位置固定することができる。し
たがって、携帯型情報処理装置500について図7に示
すように蓋ケーシング300を引き起こして使用者にと
って視認に好都合な適当な角度の表示パネル起立姿勢に
したときにもその姿勢は安定したものとなる。なお、図
11において、符号の450はタブレット320に対し
てペン入力するためのペンである。
は、各ユニット10,30,50を相対回動自在に連結
する連結軸70が同軸状態の軸受筒部12,22または
12,32または22,52に圧入されて大きな静止摩
擦力をもつ状態となっているから、ヒンジ装置100は
任意の屈曲角度において位置固定することができる。し
たがって、携帯型情報処理装置500について図7に示
すように蓋ケーシング300を引き起こして使用者にと
って視認に好都合な適当な角度の表示パネル起立姿勢に
したときにもその姿勢は安定したものとなる。なお、図
11において、符号の450はタブレット320に対し
てペン入力するためのペンである。
【0062】上記の実施の形態においては、ヒンジ装置
100としてその第1最大屈曲姿勢から第2最大屈曲姿
勢までの360°範囲にわたって回動するものとした
が、本発明はこれに限定するものではない。先に、36
0°まで回動させる場合の一般的式として、θ×(n+
1)=180°=360°/2を示した。最大の回動角
度範囲を360°に代えて一般にφとすると、θ×(n
+1)=φ/2の関係になる。ここに、θは中間ユニッ
ト10の小さい方の頂角、nは中間ユニット10の個数
である。例えばφ=180°、n=5とすると、θ=1
5°となる。また、φ=180°、θ=30°とする
と、n=2となる。すなわち、必ずしも背中合わせに裏
返し対面させるようにする必要はないのである。
100としてその第1最大屈曲姿勢から第2最大屈曲姿
勢までの360°範囲にわたって回動するものとした
が、本発明はこれに限定するものではない。先に、36
0°まで回動させる場合の一般的式として、θ×(n+
1)=180°=360°/2を示した。最大の回動角
度範囲を360°に代えて一般にφとすると、θ×(n
+1)=φ/2の関係になる。ここに、θは中間ユニッ
ト10の小さい方の頂角、nは中間ユニット10の個数
である。例えばφ=180°、n=5とすると、θ=1
5°となる。また、φ=180°、θ=30°とする
と、n=2となる。すなわち、必ずしも背中合わせに裏
返し対面させるようにする必要はないのである。
【0063】
【発明の効果】ヒンジ装置についての本発明によれば、
ヒンジ装置自体のなかに複数の回動支点をもたせて、各
回動支点での回動抵抗を大きくしてあって、操作トルク
の伝達を相対角度のいかんにかかわらず滑らかなものと
なし得るので、ヒンジ装置の屈曲の動作をスムーズなも
のにできるとともに、その操作性をすぐれたものとなし
得る。また、中間ユニットの数を多くして回動支点の数
を多くする構成は容易に採用でき、そうすることによ
り、回動範囲を充分に大きく確保する状況を実現でき、
それでいて前記のスムーズな屈曲動作や操作性の良さを
保ったものにすることができる。菱形柱状の中間ユニッ
トと半割り菱形柱状の端部ユニットの構成とするとき
は、構造の簡素化と軽量化を達成でき、携行型の機器に
対するヒンジ装置として有効なものとなる。通し孔とな
る貫通孔を各ヒンジユニットに形成しておくときは、そ
こに通線するケーブルを断線等から保護でき、また外観
体裁も良い。
ヒンジ装置自体のなかに複数の回動支点をもたせて、各
回動支点での回動抵抗を大きくしてあって、操作トルク
の伝達を相対角度のいかんにかかわらず滑らかなものと
なし得るので、ヒンジ装置の屈曲の動作をスムーズなも
のにできるとともに、その操作性をすぐれたものとなし
得る。また、中間ユニットの数を多くして回動支点の数
を多くする構成は容易に採用でき、そうすることによ
り、回動範囲を充分に大きく確保する状況を実現でき、
それでいて前記のスムーズな屈曲動作や操作性の良さを
保ったものにすることができる。菱形柱状の中間ユニッ
トと半割り菱形柱状の端部ユニットの構成とするとき
は、構造の簡素化と軽量化を達成でき、携行型の機器に
対するヒンジ装置として有効なものとなる。通し孔とな
る貫通孔を各ヒンジユニットに形成しておくときは、そ
こに通線するケーブルを断線等から保護でき、また外観
体裁も良い。
【0064】携帯型情報処理装置についての本発明によ
れば、本体ケーシングと蓋ケーシングとを上記のような
ヒンジ装置を介して連結した構成であり、そのヒンジ装
置が構造簡単にして軽量であるので、携帯する上で有利
である。本体ケーシングと蓋ケーシングとを背中合わせ
に裏返し対面させるタブレット入力姿勢への回動をスム
ーズに行える。タブレット入力姿勢で菱形または半割り
菱形における斜面どうしを当接させれば、それ以上の無
理な回動を規制して対面部への衝撃を回避できる。ま
た、タブレット入力姿勢での不測のキー入力があっても
無効化することにより、手による取り扱い性を楽なもの
にできる。
れば、本体ケーシングと蓋ケーシングとを上記のような
ヒンジ装置を介して連結した構成であり、そのヒンジ装
置が構造簡単にして軽量であるので、携帯する上で有利
である。本体ケーシングと蓋ケーシングとを背中合わせ
に裏返し対面させるタブレット入力姿勢への回動をスム
ーズに行える。タブレット入力姿勢で菱形または半割り
菱形における斜面どうしを当接させれば、それ以上の無
理な回動を規制して対面部への衝撃を回避できる。ま
た、タブレット入力姿勢での不測のキー入力があっても
無効化することにより、手による取り扱い性を楽なもの
にできる。
【図1】 本発明の実施の形態のヒンジ装置の正面図
【図2】 実施の形態のヒンジ装置の一部を省略した水
平断面図
平断面図
【図3】 実施の形態のヒンジ装置の構成要素である中
間ユニットの一つを図1における矢印a方向から見た斜
視図
間ユニットの一つを図1における矢印a方向から見た斜
視図
【図4】 実施の形態のヒンジ装置の構成要素である第
1の端部ユニットを図1における矢印b方向から見た斜
視図
1の端部ユニットを図1における矢印b方向から見た斜
視図
【図5】 実施の形態のヒンジ装置の構成要素である第
2の端部ユニットを図1における矢印c方向から見た斜
視図
2の端部ユニットを図1における矢印c方向から見た斜
視図
【図6】 実施の形態のヒンジ装置を第1最大屈曲姿勢
にしたときの様子を示す正面図
にしたときの様子を示す正面図
【図7】 実施の形態のヒンジ装置を表示パネル起立姿
勢にしたときの様子を示す正面図
勢にしたときの様子を示す正面図
【図8】 実施の形態のヒンジ装置を第2最大屈曲姿勢
にしたときの様子を示す正面図
にしたときの様子を示す正面図
【図9】 実施の形態のヒンジ装置が用いられた携帯型
情報処理装置の収納姿勢を示す斜視図
情報処理装置の収納姿勢を示す斜視図
【図10】 上記の携帯型情報処理装置の表示パネル起
立姿勢を示す斜視図
立姿勢を示す斜視図
【図11】 上記の携帯型情報処理装置のタブレット入
力姿勢を示す斜視図
力姿勢を示す斜視図
【図12】 実施の形態のヒンジ装置を携帯型情報処理
装置に用いたときのケーブル挿通用の貫通孔を通る垂直
面での断面図
装置に用いたときのケーブル挿通用の貫通孔を通る垂直
面での断面図
【図13】 従来の技術のヒンジ装置を用いた携帯型情
報処理装置の概略構成図
報処理装置の概略構成図
【図14】 従来の技術の携帯型情報処理装置における
ヒンジ装置の動作の説明図
ヒンジ装置の動作の説明図
【図15】 従来の技術の問題点を指摘するための動作
説明図
説明図
10……中間ユニット、11……菱形の柱状本体、12
……軸受筒部、12a……軸挿通孔、13……半円弧状
凹部、14,15……軸挿通凹部、16……ケーブル挿
通用の貫通孔、17a,17b……稜線、18a,18
b……端面、21……半割り菱形の柱状本体、22……
軸受筒部、22a……軸挿通孔、23……半円弧状凹
部、24,25……軸挿通凹部、30……第1の端部ユ
ニット、30a……接合面、31……半割り菱形の柱状
本体、32……軸受筒部、32a……軸挿通孔、33…
…半円弧状凹部、34,35……軸挿通凹部、36……
ケーブル挿通用の貫通孔、37……稜線、38a,38
b……端面、39,40……取付部(ブラケット)、5
0……第2の端部ユニット、50a……接合面、51…
…半割り菱形の柱状本体、52……軸受筒部、52a…
…軸挿通孔、53……半円弧状凹部、54,55……軸
挿通凹部、56……ケーブル挿通用の貫通孔、57……
稜線、58a,58b……端面、59,60……取付部
(ブラケット)、70……連結軸、100……ヒンジ装
置、200……本体ケーシング、200a……背面、2
01……内表面、202……外表面、210……キーボ
ード、230……取り付け部、240……凹部、250
……スイッチ、251……操作部、300……蓋ケーシ
ング、300a……背面、301……内表面、302…
…外表面、310……表示パネル、320……タブレッ
ト、330……取り付け部、340……スイッチ作動
部、400……通し孔、410……フレキシブルケーブ
ル、450……ペン、500……携帯型情報処理装置
……軸受筒部、12a……軸挿通孔、13……半円弧状
凹部、14,15……軸挿通凹部、16……ケーブル挿
通用の貫通孔、17a,17b……稜線、18a,18
b……端面、21……半割り菱形の柱状本体、22……
軸受筒部、22a……軸挿通孔、23……半円弧状凹
部、24,25……軸挿通凹部、30……第1の端部ユ
ニット、30a……接合面、31……半割り菱形の柱状
本体、32……軸受筒部、32a……軸挿通孔、33…
…半円弧状凹部、34,35……軸挿通凹部、36……
ケーブル挿通用の貫通孔、37……稜線、38a,38
b……端面、39,40……取付部(ブラケット)、5
0……第2の端部ユニット、50a……接合面、51…
…半割り菱形の柱状本体、52……軸受筒部、52a…
…軸挿通孔、53……半円弧状凹部、54,55……軸
挿通凹部、56……ケーブル挿通用の貫通孔、57……
稜線、58a,58b……端面、59,60……取付部
(ブラケット)、70……連結軸、100……ヒンジ装
置、200……本体ケーシング、200a……背面、2
01……内表面、202……外表面、210……キーボ
ード、230……取り付け部、240……凹部、250
……スイッチ、251……操作部、300……蓋ケーシ
ング、300a……背面、301……内表面、302…
…外表面、310……表示パネル、320……タブレッ
ト、330……取り付け部、340……スイッチ作動
部、400……通し孔、410……フレキシブルケーブ
ル、450……ペン、500……携帯型情報処理装置
Claims (7)
- 【請求項1】 3つ以上のヒンジユニットが列状に配列
され、隣接するヒンジユニットどうしが回動抵抗の大き
な連結軸を介して相対回動自在に連結され、両端の2つ
のヒンジユニットに取付部が設けられた構成としてある
ヒンジ装置。 - 【請求項2】 3つ以上のヒンジユニットは菱形柱状の
1つ以上の中間ユニットと取付部を有する半割り菱形柱
状の両端の端部ユニットとであり、中間ユニットおよび
端部ユニットのそれぞれにおいて菱形の内角の大きい方
の稜線に沿って軸受筒部が設けられ、隣接するヒンジユ
ニットの軸受筒部どうしが軸方向で位置合わせされて、
それらの軸受筒部に連結軸が圧入されている請求項1に
記載のヒンジ装置。 - 【請求項3】 ヒンジユニットの列状の配列方向に沿っ
て各ヒンジユニットに貫通孔が形成され、各ヒンジユニ
ットにおけるその貫通孔が一連に連なる通し孔となるよ
うに構成されている請求項1または請求項2に記載のヒ
ンジ装置。 - 【請求項4】 キーボードを有する本体ケーシングと表
示パネルを有する蓋ケーシングとが請求項1から請求項
3までのいずれかのヒンジ装置を介して相対回動自在に
連結されてなる携帯型の情報処理装置。 - 【請求項5】 蓋ケーシングにおいて表示パネルに重ね
合わせてタブレットが設けられている請求項4に記載の
携帯型の情報処理装置。 - 【請求項6】 キーボードが配置された側の本体ケーシ
ングの内表面と表示パネルおよびタブレットが配置され
た側の蓋ケーシングの内表面とを対面させた状態と、内
表面の反対側の本体ケーシングの外表面と蓋ケーシング
の外表面とを対面させた状態との間にわたって相対回動
自在に本体ケーシングと蓋ケーシングとがヒンジ装置を
介して連結されている請求項5に記載の携帯型の情報処
理装置。 - 【請求項7】 本体ケーシングの外表面と蓋ケーシング
の外表面とを対面させた状態で動作してキーボードの動
作を解除するスイッチとこのスイッチを動作させるスイ
ッチ作動部とのうちいずれか一方が本体ケーシングの外
表面側に設けられ、他方が蓋ケーシングの外表面側に設
けられている請求項6に記載の携帯型の情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10364402A JP2000186710A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | ヒンジ装置およびそのヒンジ装置を用いた携帯型の情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10364402A JP2000186710A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | ヒンジ装置およびそのヒンジ装置を用いた携帯型の情報処理装置 |
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ID=18481721
Family Applications (1)
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JP10364402A Pending JP2000186710A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | ヒンジ装置およびそのヒンジ装置を用いた携帯型の情報処理装置 |
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- 1998-12-22 JP JP10364402A patent/JP2000186710A/ja active Pending
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