JP6764181B2 - 3軸ヒンジ並びにこの3軸ヒンジを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の中でもとくに薄型のノートパソコンに用いて好適な3軸ヒンジ、並びにこの3軸ヒンジを用いた電子機器に関する。
従来、ノートパソコンのディスプレイ部を設けた第1筺体とキーボード部を設けた第2筐体を同期回転機構を介して開閉可能に連結する2軸ヒンジが下記特許文献1により公知である。この公知の2軸ヒンジの同期回転機構は、第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトにそれぞれ取り付けた円盤状の第1ギア及び第2ギアと、この第1ギアと第2ギアとの間に介在させた傘歯車から成る中間ギアとで構成されており、この同期回転機構によっては第1筺体と第2筐体が同期して開閉できるように構成されている。この同期回転機構によって、第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトの間隔を詰めることに限界があることから、第1筺体と第2筐体を薄くすることには限界があった。近年、ノートパソコンを極力薄くすることが求められており、とくにディスプレイ部に薄い可撓性ディスプレイプレートを用いたものは、同期回転機構を設けた上で、薄く形成した第1筺体と第2筐体を開閉可能に連結できるヒンジが求められている。
特開2016-1052号公報
本発明の目的は、上記問題点を解決するために成されたもので、薄く構成した第1筺体と第2筐体に対応できた上で、同期回転機構によって第1筺体と第2筐体を同期させて効率よく迅速に開閉できる3軸ヒンジ並びにこの3軸ヒンジを用いた電子機器を提供せんとするにある。
上記課題を解決するために本発明に係る3軸ヒンジは、第1筐体と第2筐体を互いに開閉可能に連結する3軸ヒンジであって、前記3軸ヒンジは、第1筐体側の第1取付板に取り付けられる第1ブラケットに所定間隔を空けて設けた一対の軸支部に回転を拘束されて取り付けられた第1ヒンジシャフトと、第2筐体側の第2取付板に取り付けられる第2ブラケットに所定間隔を空けて設けた一対の軸支部に回転を拘束されて取り付けられた第2ヒンジシャフトと、前記第1ヒンジシフトと前記第2ヒンジシャフトの間に位置し、それぞれ一端部側を前記第1ヒンジシャフトに取り付けた第1連結部材と前記第2ヒンジシャフトに取り付けた第2連結部材の各他端部側に回転可能に連結された第3ヒンジシャフトと、を有し、前記第1ブラケットの前記各軸支部と前記第2ブラケットの前記各軸支部にそれぞれ駆動ギアを設けると共に、前記第1ブラケット側の駆動ギアと噛み合うギア部を有し前記第2ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトを回転可能に挿通させた旋回ギアと、前記第2ブラケット側の駆動ギアと噛み合うギア部を有し前記第1ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトを回転可能に挿通させた旋回ギアとで構成した同期回転機構を備え、もって、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の開閉操作を前記同期回転機構を介していずれか他方へ伝達すると共に、前記第3ヒンジシャフトがその軸方向と直交する前後方向へ移動するように成したことを特徴とする
上記発明において、前記同期回転機構が、前記第1筐体と前記第2筐体を所定開成角度で停止させるストッパー手段を有していることを特徴とする。
上記発明において、前記第1ヒンジシャフトと前記第2ヒンジシャフトは、それぞれフリクション機構を備えていることを特徴とする。
上記発明において、前記第1ヒンジシャフトと前記第2ヒンジシャフトは、それぞれ吸込み機構を備えていることを特徴とする。
さらに、上記発明において、前記第1ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトの各軸端部は、さらに当該第1ヒンジシャフトと当該第3ヒンジシャフトを回転可能に連結する第1軸端連結部材が設けられると共に、前記第2ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトの各軸端部は、さらに当該第2ヒンジシャフトと当該第3ヒンジシャフトを回転可能に連結する第2軸端連結部材が設けられていることを特徴とする。
そして、本発明に係る電子機器は、上記に各記載の3軸ヒンジを用いたことを特徴とするものである。
本発明は以上のように構成したので、本発明の3軸ヒンジを取り付けた電子機器の第1筐体を第2筐体に対して開閉する操作を行うと、この3軸ヒンジの前記同期回転機構によって、前記第1筐体側に取り付けられた第1ブラケットが第1ヒンジシャフトと共にその軸中心に回転し、この第1ブラケットの回転に伴って、前記旋回部材の一端側が第3ヒンジシャフトを中心に反対方向に回転することによって、この旋回部材の他端側がこれと同じく反対方向に旋回する。この旋回部材の当該他端側に第2ヒンジシャフトが挿通され、この第2ヒンジシャフトに第2ブラケットが取り付けられているため、当該第2ブラケット側に取り付けられた第2筐体は前記第3ヒンジシャフトを中心に第1筐体とは反対方向に同期回転せしめられ、これによって、第1筐体と第2筐体の開閉動作が実現されることになる。これとは逆に、第2筐体を第1筐体に対して開閉操作する場合も同様である。これらの場合において、第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトは第3ヒンジシャフトを中心に回動し、第1筐体と第2筐体の開閉操作に伴い前記第3ヒンジシャフトが前後方向へ移動する。特に、第1及び第2筐体の閉成時には第3ヒンジシャフトは電子機器の後方へ移動した状態で第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトが重なり合うため、閉成時における両シャフトの軸間距離を従来のヒンジに比べて大幅に短縮することが可能となり、ノートパソコン等の電子機器の薄型化に寄与することが可能となる。また、前記同期回転機構によって、第1筐体と第2筐体のいずれか一方を他方に対して開閉する操作を行うと、前記の如く、他方のものも同時に開閉動作を生じるため、開閉速度が速く、効率性及び操作性の良い3軸ヒンジを提供できる。
また、本発明の3軸ヒンジにおいては、前記フリクション機構によって、第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトの回転時にフリクショントルクを発生させて第1筐体と第2筐体をその開閉操作時に任意の開閉角度で安定停止させることができ、更にまた、前記吸込み機構によって、第1筐体と第2筐体の全閉成時と全開成時に自動的に回動動作を行い、当該第1筐体と第2筐体を自動的に閉じさせてその閉成状態を安定的に維持させ、或は自動的に開かせてその開成状態を安定的に維持させることができる。
そして、本発明はまた、本発明に係る上記の3軸ヒンジを用いることにより、持ち運びや取扱いに便利な薄型の電子機器を提供できるものである。
本発明に係る3軸ヒンジを取り付けた、例えば電子機器の1例であるノートパソコンを示し、(a)は第2筐体を第1筐体に対して120°開いた状態を前方から見た斜視図であり、(b)は第1筐体と第2筐体を閉じた状態を後方から見た斜視図であり、(c)は第2筐体を第1筐体に対して180°開いた状態を上方から見た斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジを電子機器に取り付けた状態を説明する説明図である。 本発明に係る3軸ヒンジの分解斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジを図3とは異なった方向から見た分解斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジの第1ヒンジシャフト(第2ヒンジシャフトも同様)を示し、(a)はその拡大平面図、(b)は拡大側面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1ブラケット(第2ブラケットも同様)の拡大斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1旋回部材(第2〜第4旋回部材も同様)の拡大正面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1フリクションワッシャー(第2フリクションワッシャーも同様)を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)は拡大正面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1カムディスク(第2カムディスクも同様)を示し、(a)はその拡大正面図、(b)は拡大側面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1カムフォロワー(第2カムフォロワーも同様)を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)は拡大正面図、(c)は拡大側面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおけるナット部材を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)はその拡大正面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける皿バネの1枚(他の皿バネも同様)を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)は拡大側面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおけるワッシャーの説明図であり、(a)はその拡大斜視図、(b)は拡大正面図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1取付板を下方向から見た拡大斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第2取付板を示し、(a)はこれを上方向から見た拡大斜視図、(b)は下方向から見た拡大斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジにおける第1軸端連結部材(第2軸端連結部材も同様)の斜視図である。 本発明に係る3軸ヒンジの作動を示す説明図である。
以下に本発明に係る3軸ヒンジを電子機器の1例であるノートパソコンに用いた場合の実施例について図面に基づいて説明するが、本発明に係る3軸ヒンジを用い得るものはノートパソコンに限定されず、互いに開閉可能に連結される第1筐体と第2筐体を有するモバイルパソコン、PDA等の各種電子機器に広く用いることができる。
図1(a)、(b)、(c)は、本発明に係る3軸ヒンジを用いた電子機器の1例としてのノートパソコン1を示す。このノートパソコン1は、ディスプレイ部2aを設けた第1筐体2と、キーボード部3aを設けた第2筐体3とを、それぞれの後部の左右個所において、本発明に係る一対の3軸ヒンジ4と5で開閉可能に連結させて成るものである。
この場合における3軸ヒンジ4と5は、両者共に同じ構成であるので、以下その一方の指示記号4で示すもののみを説明し、他方の指示記号5で示したものの説明は、特に必要な場合を除き省略する。
図2〜図16は、本発明に係る3軸ヒンジ4の一実施例を示す。図3に示すように、本発明に係る3軸ヒンジ4は、第1ヒンジシャフト11、第2ヒンジシャフト12及び第3ヒンジシャフト13上に、回転制御手段14を取り付けて成るものであり、この回転制御手段14は、大別して、同期回転機構15と、フリクション機構22と、吸込み機構27と、弾性手段34とから構成される。この第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12は、第3ヒンジシャフト13と第1及び第2連結部材24及び26を介して互いに平行状態を保ちつつ、第3ヒンジシャフト13を中心に回転可能なように組み立てられている。即ち、第1連結部材24は、その主体部24aの一端部側に設けた第1円形軸孔24bに第1ヒンジシャフト11が回転可能に挿通されると共に、他端部側の第2円形軸孔24cには第3ヒンジシャフト13が回転可能に挿通される。同様に、第2連結部材26は、その主体部26aの一端部側に設けた第1円形軸孔26bに第2ヒンジシャフト12が回転可能に挿通されると共に、他端部側の第2円形軸孔26cには第3ヒンジシャフト13が回転可能に挿通される。これによって、第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12とは第3ヒンジシャフト13を中心に回転可能なように連結されることになる。尚、第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12を、第3ヒンジシャフト13を中心に回転可能なように保持する手段としては、前記第1連結部材24及び第2連結部材26のほか、後述の第1軸端連結部材43及び第2軸端連結部材44も補助的な役割を果たすようになっている。
第1ヒンジシャフト11は、図示(図5に第1ヒンジシャフト11を単品として示す。第2ヒンジシャフト12も同様の構成であるので、図5及び以下の説明では、第2ヒンジシャフト12の指示記号を括弧の中に記載して示す。以下同様。)した如く構成され、延長端部11a(12a)、フランジ部11b(12b)、段部11c(12c)、円形軸部11d(12d)、断面扁平形状の異形軸部(12e)、雄ネジ部11f(12f)を有している。第3ヒンジシャフト13(図3参照)は、延長端部13a、フランジ部13b、段部13c、円形軸部13d、雄ネジ部13eを有している。以下、これらのヒンジシャフト上に取り付けられる前記同期回転機構15、フリクション機構22、吸込み機構27及び弾性手段34の各構成について具体的に説明する。
前記同期回転機構15は、図3に示す如く、第1ブラケット16と、第2ブラケット17と、第1〜第4旋回部材18〜21とから成り、これらを、第1ヒンジシャフト11、第2ヒンジシャフト12及び第3ヒンジシャフト13上に下記のように取り付けることによって構成される。
第1ブラケット16(第2ブラケット17も同様の構成)は、図示(図6に第1ブラケット16を単品として示す。)した如く構成され、その主体部16a(17a)、固定ネジ孔16b、16c(17b、17c)、軸支部16d、16e(17d、17e)、円形軸孔16f(17f)、異形軸孔16g(17g)、駆動ギア16h、16i(17h、17i)、スロット16j(17j)を有している。第1旋回部材18(第2〜第4旋回部材19〜21も同様の構成)は、図示(図7に第1旋回部材18を単品として示す。)した如く構成され、その主体部18a(19a〜21a)、第1及び第2円形軸孔18b、18c(19b〜21b、19c〜21c)、従動ギア18d、18e(19d〜21d、19e〜21e)を有している。尚、図示した実施例における第1旋回部材18上の2つの従動ギア18d、18eのうちの一方の従動ギア18eは、図示した実施例における当該第1旋回部材18の作動上は特に必要のないものであるが、製造、組み立ての便宜上設けたものであるので、必ずしも設ける必要はない。この点は、他の第2〜4旋回部材19〜21においても同様である。
第1ヒンジシャフト11の前記円形軸部11dから異形軸部11eに懸けての部分は、図3に示す如く、順次、第1ブラケット16の一方の軸支部16dの円形軸孔16fと、第3旋回部材20の第2円形軸孔20cと、第1ブラケット16のもう一方の軸支部16eの異形軸孔16gと、第4旋回部材21の第2円形軸孔21cとに挿通される。その場合、組立て作業の便宜上、前記第1、第2ブラケット16、17と、第1〜第4旋回部材18〜21を予め図2に示すように配列し、それらの軸孔を揃えた状態にセットしておいて、それらの軸孔に第1ヒンジシャフト11を挿通(第1ヒンジシャフト12や第3ヒンジシャフト13の場合も同様)するようにすると作業が容易である。第1ヒンジシャフト11上に、このように第1ブラケット16、第3旋回部材20及び第4旋回部材21を取り付けたとき、前記第1ブラケット16は、その異形軸孔16gにおいて第1ヒンジシャフト11の異形軸部11e上に回転不能なように拘束された状態で軸支されるため、第1ブラケット16は全体として第1ヒンジシャフト11上に回転不能なように拘束された状態で軸支されることになる。他方、第3旋回部材20と第4旋回部材21は、それぞれの第2円形軸孔20c及び21cにおいて、第1ヒンジシャフト11の異形軸部11d上に回転自在に軸支される。
前記第1ヒンジシャフト11の場合と同様に、第2ヒンジシャフト12の前記円形軸部12dから異形軸部12eに懸けての部分は、図3に示す如く、順次、第1旋回部材18の第2円形軸孔18cと、第2ブラケット17の一方の軸支部17eの異形軸孔17gと、第2旋回部材19の第2円形軸孔19cと、第2ブラケット17のもう一方の軸支部17dの円形軸孔17fとに挿通される。第2ヒンジシャフト12上に、このように第2ブラケット17、第1旋回部材18及び第2旋回部材19を取り付けたとき、前記第2ブラケット17は、その異形軸孔17gにおいて第2ヒンジシャフト12の異形軸部12e上に回転不能なように拘束された状態で軸支されるため、第2ブラケット17は全体として第2ヒンジシャフト12上に回転不能なように拘束された状態で軸支されることになる。他方、第1旋回部材18と第2旋回部材19は、それぞれの第2円形軸孔18c及び19cにおいて、第2ヒンジシャフト12の円形軸部12d及び異形軸部12e上に回転自在に軸支される。
次に、第3ヒンジシャフト13の円形軸部13dは、図3に示す如く、順次、第1旋回部材18の第1円形軸孔18bと、第3旋回部材20の第1円形軸孔20bと、第2旋回部材19の第1円形軸孔19bと、第4旋回部材21の第1円形軸孔21bとに挿通される。第3ヒンジシャフト13の円形軸部13d上に、このように第1〜第4旋回部材18〜21を取り付けたとき、各旋回部材は第3ヒンジシャフト13を中心にいずれも回転可能なように軸支されることになる。
上記の如く、第1ヒンジシャフト11、第2ヒンジシャフト12及び第3ヒンジシャフト13上に第1、第2ブラケット16、17と第1〜第4旋回部材18〜21が取り付けられた状態において、第1ブラケット16の駆動ギア16hは第1旋回部材18の従動ギア18dと噛み合わせられ、もう一方の駆動ギア16iは第2旋回部材19の従動ギア19dと噛み合わせられる。同様に、第2ブラケット17の駆動ギア17hは第4旋回部材21の従動ギア21dと噛み合わせられ、もう一方の駆動ギア17iは第3旋回部材20の従動ギア20dと噛み合わせられる。
前記第1ブラケット16は、その固定ネジ孔16b、16cと第1取付板41の固定ネジ孔41b、41cに固定ネジ41f、41g(図4参照)をネジ付けることにより、第1取付板41に固定され、更に第1取付板41は、その固定ネジ孔41d、41eを利用してノートパソコン等の電子機器の前記第1筐体2に固定される。同様に、前記第2ブラケット17は、その固定ネジ孔17b、17cと第2取付板42の固定ネジ孔42b、42cに固定ネジ42f、42g(図4参照)をネジ付けることにより、第2取付板42に固定され、更に第2取付板42は、その固定ネジ孔42d、42eを利用してノートパソコン等の電子機器の前記第2筐体3に固定される。
次に、フリクション機構22は、図3に示す如く、前記第1ヒンジシャフト11側に設けられる第1フリクション機構22aと、前記第2ヒンジシャフト12側に設けられる第2フリクション機構22bとから構成される。前記第1フリクション機構22aは、図示した実施例において、互いに隣接して設けられる第1フリクションワッシャー23(図8を併せて参照)及び第1連結部材24と、両者を互いに圧接するために第1ヒンジシャフト11上に設けられた第1弾性手段34aとから構成される。尚、第2フリクション機構22bも同様の構成であるので、以下の説明では、図中における第2フリクション機構22bに関連する指示記号を括弧書きで示すことにより、重複する説明は省略する。第1フリクションワッシャー23(25)は、その主体部23a(25a)に設けた異形軸孔23b(25b)に第1ヒンジシャフト11(12)の前記異形軸部11e(12e)を挿通することにより、第1ヒンジシャフト11(12)に対してその軸方向には移動可能であるが、軸中心には回転不能なように拘束された状態で取り付けられる。また、前記第1フリクションワッシャー23(25)の相手部材となる第1連結部材24(26)は、前記の如く、主体部24a(26a)に設けた第1円形軸孔24b(26b)に第1ヒンジシャフト11(12)が回転可能に挿通されると共に、もう1つの第2円形軸孔24c(26c)には第3ヒンジシャフト13が回転可能に挿通される。前記第1フリクションワッシャー23(25)の第1連結部材24(26)と対向するフリクション面23c(図8参照)にはナナコメ加工23d(25d)が施され、同様に、前記第1連結部材24(26)の第1フリクションワッシャー23(25)と対向するフリクション面24dにもナナコメ加工24eが施され、これにより、両者を圧接させたときに生じるフリクション効果を高めるようになっている。
弾性手段34は、図3に示す如く、第1弾性手段34aと第2弾性手段34bとから構成される。前記第1フリクションワッシャー23と第1連結部材24とを互いに圧接させ、両者間のフリクション作用を発生させるために第1ヒンジシャフト11上に設けられる第1弾性手段34aは、複数枚の皿バネ35、35を重ねて設け、締付けナット38を締め込むことによって軸方向への弾性力を生じさせるようにしたものであり、後述する第1吸込み機構27aのための弾性手段としても共用されるものである。尚、第2フリクションワッシャー25と第2連結部材26とを互いに圧接させる第2弾性手段34bも同様に複数枚の皿バネ36、36を重ねて設けたものであり、後述する第2吸込み機構27bのための弾性手段としても共用されるものである。
吸込み機構27は、図3に示す如く、第1ヒンジシャフト11上に設けられる第1吸込み機構27aと、第2ヒンジシャフト12上に設けられる第2吸込み機構27bとから構成される。第2吸込み機構27bは、第1吸込み機構27aと同様の構成であるので、以下の説明では、図中における第2吸込み機構27bに関連する指示記号を括弧書きで示すことにより、重複する説明は省略する。第1吸込み機構27a(27b)は、図示した実施例において、第1カムディスク28(30)(図9を併せて参照)と第1カムフォロワー29(31)(図10を併せて参照)とを備え、第1カムディスク28(30)の主体部28a(30a)のカム面28bには第1〜第4カム凸部281〜284と、第1〜第4カム凹部285〜288が90°おきの等間隔で形成されている。また、第1カムディスク28(30)の主体部28a(30a)の外周面には廻り止め突部28c、28dが設けられている。この廻り止め突部28c、28dは、その凹面28e、28fが、前記第3ヒンジシャフト13に取り付けられたスペーサー32(図3参照)の外周面に当接することによって、第1カムディスク28(30)が第1ヒンジシャフト11の軸中心に回転(自転)するのを防止し、後述の第1カムフォロワー29が第1ヒンジシャフト11と共に回転するときに、第1カムディスク28(30)もこれと一緒に回転してしまうのを防止するためのものである。一方、前記第1吸込み機構27a(27b)の前記第1カムフォロワー29(31)(図3、図10を参照)は、その主体部29a(31a)のカム面29b(31b)に第1〜第4カム凸部291〜294と、第1〜第4カム凹部295〜298が90°おきの等間隔で形成されている。前記第1カムディスク28(30)のカム面28b(30b)と第1カムフォロワー29(31)のカム面29b(31b)とを圧接させる弾性手段としては、前記第1フリクション機構22a(22b)の作動のために用いられる前記第1弾性手段34a(34b)を第1吸込み機構27a(27b)にも共用するようになっている。
以上の同期回転機構15の各部品、フリクション機構22の各部品、吸込み機構27の各部品、弾性手段34の各部品を装着した後、第1ヒンジシャフト11(12)の先端の雄ネジ部11f(12f)にはワッシャー37(39)を介して締付けナット38(40)をねじ着して、その締め込み量により第1弾性手段34a(34b)が前記フリクション機構22及び吸込み機構27に与える弾性力を調整する。第3ヒンジシャフト13の先端の雄ネジ部13eにはストッパー手段を兼ねるナット部材33(図11参照)をねじ付ける。このストッパー手段を兼ねるナット部材33は、ネジ孔33aと対向する半径方向に突出部33bが設けられている。この突出部33bは、第1筐体2と第2筐体3が開閉される際に、第3ヒンジピン13を支点に旋回する第1カムフォロワー29と第2カムフォロワー31の外周が当接し、第1筐体2と第2筐体3が90°以上回転しないように制御する。したがって、ストッパー手段は、本実施態様では、ナット部材33に設けた突出部33bと、第1カムフォロワー29と第2カムフォロワー31の外周とで構成されている。
尚、第1ヒンジシャフト11(12)の延長端部11a(12a)及び第3ヒンジシャフト13の延長端部13aには、第1軸端連結部材43及び第2軸端連結部材44を取り付ける(図3、図16参照)。これらの部材も、前記第1連結部材24及び第2連結部材26に加えて、第1〜第3ヒンジシャフト11〜13の相互間の連結部材としての機能を果たすものである。第1軸端連結部材43と第2軸端連結部材44とは同一の構成を有するので、以下の説明では第1軸端連結部材43について述べ、第2軸端連結部材44については、図中における第2軸端連結部材44に関連する指示記号を括弧書きで示すことにより、重複する説明は省略する。前記第1軸端連結部材43(44)は、主体部43a(44a)と、取付板部43b、43c(図16参照)(44b、44c)と、取付孔43d〜43g(44d〜44g)とを有する。第1軸端連結部材43の一方の取付板部43b上の取付孔43dは第1ヒンジシャフト11の延長端部11aの段部11cに取り付け、もう1つの取付孔43eは第3ヒンジシャフト13の延長端部13aの段部13cに取り付ける。第1軸端連結部材43のもう一方の取付板部43c(図16)上の取付孔43fは、図1に示したノートパソコン1に取り付けたもう1つの3軸ヒンジ5の同様の第1ヒンジシャフトの延長端部の段部(図では省略)に取り付け、もう1つの取付孔43gは同じくもう1つの3軸ヒンジ5の第3ヒンジシャフトの延長端部の段部(図では省略)に取り付ける。これと同様に、前記第2軸端連結部材44の一方の取付板部44b上の取付孔44dは第3ヒンジシャフト13の延長端部13aの段部13cに取り付け、もう1つの取付孔44eは第2ヒンジシャフト12の延長端部12aの段部12cに取り付ける。第2軸端連結部材44のもう一方の取付板部(図では省略。以下同様。)上の2つの取付孔は、図1に示したノートパソコン1に取り付けたもう1つの3軸ヒンジ5の同様の第3ヒンジシャフトの延長端部の段部と、第2ヒンジシャフトの延長端部の段部にそれぞれ取り付ける。尚、第1軸端連結部材43の主体部43aと第2軸端連結部材44の主体部44aは、ノートパソコン1等の電子機器の第1筐体2と第2筐体3との間に形成される後部の隙間を塞ぐカバーとしての役割も果たす。
次に、上記した本発明に係る3軸ヒンジ4の動作について以下に説明する。まず、前記同期回転機構15は、ノートパソコン1を両手で持って、一方の手で第1筐体2を他方の手で第2筐体3にそれぞれ指を掛け、前記第1筐体2と第2筐体3のどちらか一方を他方に対して開閉させると、この同期回転機構15によって他方のものも同時に開かれることから、開閉操作が短時間で済みかつ容易となる役割を果たす。さらにその開閉操作の際、前記第3ヒンジシャフト13が前後に移動し、閉成時には後方へ移動した状態となって第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12とが近接可能となることにより、ヒンジの厚さを薄くでき、近年の電子機器の薄型化のために好適に用いることができる。
具体的には、図1(b)及び図17(a)に示したように、第2筐体3に対して第1筐体2が閉じられた状態から、例えばキーボード側の第2筐体3を片手に持って、もう一方の手でディスプレイ側の第1筐体2を時計方向(図17)へ開いてゆくとき、まず、第1取付板41を介して第1筐体2に取り付けられた第1ブラケット16が第1ヒンジシャフト11と共に時計方向に回転する。そのとき、第1ブラケット16の駆動ギア16h、16iも時計方向へ回転し、これらに噛み合った第1旋回部材18の一端側の従動ギア18dと、第2旋回部材19の一端側の従動ギア19dを第3ヒンジシャフト13を中心として反時計方向に回転させる。これによって第1旋回部材18の他端側と第2旋回部材19の他端側は第3ヒンジシャフト13を中心として反時計方向に旋回し、第1旋回部材18の第2円形軸孔18cと第2旋回部材19の第2円形軸孔19cとに挿通された第2ヒンジシャフト12も反時計方向に旋回する。そのため、当該第2ヒンジシャフト12に回転不能なように取り付けられた第2ブラケット17も第3ヒンジシャフト13を中心として反時計方向に旋回し、第2取付板42を介して第2ブラケット17に取り付けられている第2筐体3も第3ヒンジシャフト13を中心に反時計方向に旋回することになり、その結果、第1筐体2と第2筐体3は互いに反対方向へ回転して、開成動作が効率良く行われることになる。閉成操作時も同様であり、第1筐体2を閉成方向へ動かすと、この同期回転機構15によって第2筐体3も同時に閉成方向へ動かされることにより、閉成操作が短時間で効率良く行われることになる。
尚、上記とは逆に、キーボード側の第2筐体3を反時計方向へ開いてゆく操作を行うことも可能であり、その場合には、第2筐体3を反時計方向へ開くように操作すると、まず、第2取付板42を介して第2筐体3に取り付けられた第2ブラケット17が第2ヒンジシャフト12と共に反時計方向に回転する。そのとき、第2ブラケット17の駆動ギア17h、17iも反時計方向へ回転し、これらに噛み合った第4旋回部材21の一端側の従動ギア21dと、第3旋回部材20の一端側の従動ギア20dを第3ヒンジシャフト13を中心として時計方向に回転させる。これによって第4旋回部材21の他端側と第3旋回部材20の他端側は第3ヒンジシャフト13を中心として時計方向に旋回し、第4旋回部材21の第2円形軸孔21cと第3旋回部材20の第2円形軸孔20cとに挿通された第1ヒンジシャフト11も時計方向に旋回する。そのため、当該第1ヒンジシャフト11に回転不能なように取り付けられた第1ブラケット16も第3ヒンジシャフト13を中心として時計方向に旋回し、第1取付板41を介して第1ブラケット16に取り付けられている第1筐体2も第3ヒンジシャフト13を中心に時計方向に旋回することになり、その結果、第2筐体3と第1筐体2は互いに反対方向へ回転して、開成動作が効率良く行われることになる。閉成操作時も同様であり、第2筐体3を閉成方向へ動かすと、この同期回転機構15によって第1筐体2も同時に閉成方向へ動かされることにより、閉成操作が短時間で効率良く行われることになる。
このように、本発明の3軸ヒンジ4によるときは、第1筐体2と第2筐体3のいずれか一方を他方のものに対して開閉する操作を行うと、前記同期回転機構15によって前記他方のものも同時に開閉動作を生じるため、第1筐体2と第2筐体3の開閉操作が容易となり、短時間で開閉操作を行うことができることから、操作性の向上を図ることができるものである。
更に本発明の3軸ヒンジ4においては、上記開放操作の際、第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12は第3ヒンジシャフト13を支点に旋回し、そのとき第1筐体2と第2筐体3の開閉操作に伴い前記第3ヒンジシャフト13は図17に示すように前後方向へ移動する。特に、図17(a)に示した第1及び第2筐体の閉成時には、第3ヒンジシャフト13は例えば90°開の位置よりも後方へ移動し、言わば逃げた状態となり、第1ヒンジシャフト11と第2ヒンジシャフト12が重なり合うため、閉成時における両シャフトの軸間距離を従来のヒンジに比べて短かくすることが可能となり、ノートパソコン等の電子機器の薄型化のために好適に用いることができる。
フリクション機構22の第1フリクション機構22aは、以上の第1筐体2と第2筐体3の相対的開閉操作中において、第1ヒンジシャフト11と一緒に回転する第1フリクションワッシャー23のフリクション面23cが、相手部材である第1連結部材24のフリクション面24dに対して前記第1弾性手段34aの作用により圧接されることにより、両者間にフリクショントルクを発生させ、同様に、第2フリクション機構22bは、第2ヒンジシャフト12と一緒に回転する第2フリクションワッシャー25のフリクション面25cが、相手部材である第2連結部材26のフリクション面26dに対して前記第2弾性手段34bの作用により圧接されることにより、両者間にフリクショントルクを発生させ、これによって、前記第1筐体2と第2筐体3の開閉動作時の任意の角度位置における安定停止作用を行うことができるものである。
吸込み機構27は、第1筐体2と第2筐体3の開成角度が0°、90°、180°の時に、前記第1吸込み機構27aと第2吸込み機構27bがこれらの角度の少し手前から動作し、前記第1弾性手段34aと第2弾性手段34bの作用下において、前記カムフォロワー29の第1〜第4カム凸部291〜294が、第1カムディスク28の第1〜第4カム凹部285〜288へ落ち込み、同様に、第2カムフォロワー31の第1〜第4カム凸部311〜314が、第2カムディスク30の第1〜第4カム凹部305〜308へ落ち込むことにより、吸込み機能を発揮し、第1筐体2と第2筐体3を自動的に開成方向又は閉成方向へ回転付勢(吸込み)させるものである。これらの角度の中間位置において、カムフォロワー29の第1〜第4カム凸部291〜294が、第1カムディスク28の第1〜第4カム凸部281〜284の上へ乗り上げている角度区間内においては、第1弾性手段34a及び第2弾性手段34bの皿バネが押し潰されることによりその弾性力が増大し、前記の第1筐体2と第2筐体3の所定の角度位置における安定停止作用が確保されるものである。
尚、上記以外の実施例としては、例えば、より一層小型の3軸ヒンジとする場合には、前記第1及び第2ブラケット16、17上の駆動ギアをそれぞれ2個ではなくそれぞれ1個のみとし、それに合せて旋回部材の数も4個ではなく2個にしてもよい。また、前記弾性手段34を圧縮コイルスプリングとしたり合成樹脂製のものなどに代えることも可能である。また、前記旋回部材にはその一端側にのみ前記従動ギアを設けるようにしてもよい。したがって、本発明は特許請求の範囲内において上記の説明及び図面の記載から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
本発明は以上のように構成したので、とくにノートパソコンのような電子機器やその他のものにおいてその第1筐体と第2筐体を互いに同期させて開くことができ、第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトが第3ヒンジシャフトを支点に旋回するように構成され、その際、第1筐体と第2筐体の開閉操作に伴い前記第3ヒンジシャフトが前後方向へ移動し、とくに第1及び第2筐体の閉成時には前記第3ヒンジシャフトが電子機器の後方へ移動した状態で第1ヒンジシャフトと第2ヒンジシャフトが重なり合うため、閉成時における第1及び第2ヒンジシャフトの軸間距離を従来のヒンジに比べて短かくすることが可能となり、ノートパソコン等の電子機器の薄型化に寄与することができたものである。また、第1筐体と第2筐体のいずれか一方のものを他方のものに対して開閉する操作を行うと、他方のものも同時に開閉動作を生じるため、開閉速度が速く、効率性及び操作性の良い3軸ヒンジとして好適に用い得るものである。
1 ノートパソコン(電子機器)
2 第1筐体
3 第2筐体
4、5 3軸ヒンジ
11 第1ヒンジシャフト
12 第2ヒンジシャフト
13 第3ヒンジシャフト
15 同期回転機構
16 第1ブラケット
17 第2ブラケット
16h、16i、17h、17i 駆動ギア
18〜21 第1〜4旋回部材
18d〜21d、18e〜21e 従動ギア
22 フリクション機構
22a 第1フリクション機構
22b 第2フリクション機構
24 第1連結部材
26 第2連結部材
27 吸込み機構
27a 第1吸込み機構
27b 第2吸込み機構
43 第1軸端連結部材
44 第2軸端連結部材
45 ストッパー手段

Claims (6)

  1. 第1筐体と第2筐体を互いに開閉可能に連結する3軸ヒンジであって、
    前記3軸ヒンジは、
    第1筐体側の第1取付板に取り付けられる第1ブラケットに所定間隔を空けて設けた一対の軸支部に回転を拘束されて取り付けられた第1ヒンジシャフトと、
    第2筐体側の第2取付板に取り付けられる第2ブラケットに所定間隔を空けて設けた一対の軸支部に回転を拘束されて取り付けられた第2ヒンジシャフトと、
    前記第1ヒンジシャフトと前記第2ヒンジシャフトの間に位置し、それぞれ一端部側を前記第1ヒンジシャフトに取り付けた第1連結部材と前記第2ヒンジシャフトに取り付けた第2連結部材の各他端部側に回転可能に連結された第3ヒンジシャフトと、を有し、
    前記第1ブラケットの前記各軸支部と前記第2ブラケットの前記各軸支部にそれぞれ駆動ギアを設けると共に、前記第1ブラケット側の駆動ギアと噛み合うギア部を有し前記第2ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトを回転可能に挿通させた旋回ギアと、前記第2ブラケット側の駆動ギアと噛み合うギア部を有し前記第1ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトを回転可能に挿通させた旋回ギアとで構成した同期回転機構を備え、
    もって、前記第1筐体と前記第2筐体のいずれか一方の開閉操作を前記同期回転機構を介していずれか他方へ伝達すると共に、前記第3ヒンジシャフトがその軸方向と直交する前後方向へ移動するように成したことを特徴とする、3軸ヒンジ。
  2. 前記同期回転機構は、前記第1筐体と前記第2筐体を所定開成角度で停止させるストッパー手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の3軸ヒンジ。
  3. 前記第1ヒンジシャフトと前記第2ヒンジシャフトは、それぞれフリクション機構を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の3軸ヒンジ。
  4. 前記第1ヒンジシャフトと前記第2ヒンジシャフトは、それぞれ吸込み機構を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の3軸ヒンジ。
  5. 前記第1ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトの各軸端部は、さらに当該第1ヒンジシャフトと当該第3ヒンジシャフトを回転可能に連結する第1軸端連結部材が設けられると共に、前記第2ヒンジシャフトと前記第3ヒンジシャフトの各軸端部は、さらに当該第2ヒンジシャフトと当該第3ヒンジシャフトを回転可能に連結する第2軸端連結部材が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載の3軸ヒンジ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の3軸ヒンジを第1筐体と第2筐体の間に用いたことを特徴とする、電子機器。
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