JP2000186199A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
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Abstract
黄色着色することが少ないポリアミド樹脂組成物を提供
し、それにより色調品質の優れたポリアミド樹脂成形品
を提供する。 【解決手段】 (A)ポリアミド樹脂、(B)無機充填
材、(C)銅化合物、及び、(D)ハロゲン化アルカリ
からなり、(A)の溶融混練前の水分率が0.1〜1.
0重量%であって、(A)、(B)、(C)、及び、
(D)の量をそれぞれA重量%、B重量%、C重量%、
D重量%としたとき、A+B+C+D=100,35≦
A,10≦B≦60,0.003≦C≦0.2,0.0
3≦D≦6を満足することを特徴とするポリアミド樹脂
組成物、及び、このポリアミド樹脂組成物を成形してな
る成形品。
Description
成物、及びそれを用いた成形品に関するものである。詳
しくは、押出機等によりポリアミド樹脂ペレットとガラ
ス繊維等の無機充填材を溶融混練(コンパウンド)する
際の黄色着色が少ない、耐熱性に優れるポリアミド樹脂
組成物、及び、それを用いた成形品に関するものであ
る。
ポリアミド樹脂組成物は、優れた機械的強度、剛性、耐
熱性、耐薬品性などの特徴を有するエンジニアリング樹
脂として有用であり、自動車用途および工業用途等幅広
い分野に使用されている。このポリアミド樹脂は一旦溶
融重合で製造されたポリアミド樹脂に、ガラス繊維等の
無機充填材や安定剤、離型剤等を配合し、通常、押出機
で溶融混練(コンパウンド)して得られている。
パウンド時にポリマーが熱酸化劣化で黄色く着色する現
象が起こりやすいために、得られた成形品の色調、透明
性が悪くなる。特に、耐熱性を向上させた銅系化合物を
含有するポリアミド樹脂ではコンパウンドペレットが著
しく黄色に着色し、商品価値が低下する。この現象は、
溶融重合により製造されたポリアミド樹脂ペレットと無
機充填材とをコンパウンドする際に、大気中の酸素を巻
き込んだり、コンパウンド前のポリアミド樹脂ペレット
表面に酸素を吸着・吸収したりすることによって、コン
パウンド時に熱酸化劣化反応が進行し、コンパウンドペ
レットや成形品が黄色に着色するものと考えられてい
る。この着色を防止するための方法として、ポリアミド
樹脂ペレットと空気の接触を防ぐために全工程を窒素シ
ールする方法が考えられるが、特に、銅系の化合物を含
有するポリアミド樹脂では、多量の窒素を必要とするた
め不経済である。さらに、作業員の酸欠防止のための設
備的配慮が必要である。
として、ポリアミドにリン酸類またはリン酸塩類の化合
物を添加する方法が知られている。例えば、特開昭59
−87132号公報、特開平1−165413号公報に
は、次亜リン酸、亜リン酸またはリン酸のアルカリ金属
塩もしくはアルカリ土類金属塩をポリアミドに含有させ
ることで色調の良い成形容器を得る方法が開示されてい
る。これらの技術では、これらの安定剤を添加したポリ
アミド樹脂ペレットから射出成形によって直接成形品を
得て、その成形品については、オーブン等の機器での加
熱による着色をある程度抑制することができる。
アミド樹脂系ではリン酸類またはリン酸塩類を添加して
も、その添加による着色防止効果は十分ではなく、例え
ば、ガラス繊維等の無機充填材とのコンパウンド物の着
色を十分に満足し得るほどに防止することはできない。
従って、無機充填材を溶融混練で含有させても黄色に着
色することがほとんどなく、かつ、耐熱性に優れるポリ
アミド樹脂組成物が強く望まれている。
樹脂ペレットとガラス繊維等の無機充填材のコンパウン
ド時の黄色着色を少なくした、耐熱性及び機械特性、さ
らに成形品の色調・外観に優れたポリアミド樹脂組成
物、及び、その成形品の提供を目的とする。
アミド樹脂組成物を得るべく検討した結果、ポリアミド
樹脂と銅系安定剤、無機充填材からなる組成物において
は、溶融重合で得られたポリアミド樹脂ペレットのコン
パウンド前の微量水分の存在が、全く意外なことに、得
られるポリアミド樹脂組成物の耐着色性及び耐熱性を著
しく左右することを見いだし、本発明に到達したもので
ある。
(C)銅化合物、及び、(D)ハロゲン化アルカリから
なり、(A)の溶融混練前の水分率が0.1〜1.0重
量%であって、(A)、(B)、(C)、及び、(D)
の量をそれぞれA重量%,B重量%、C重量%、及びD
重量%とした時、A+B+C+D=100、35≦A,
10≦B≦60、0.003≦C≦0.2、0.03≦
D≦6を満足することを特徴とするポリアミド樹脂組成
物。
ることを特徴とする上記1に記載のポリアミド樹脂組成
物。 (3)(C)銅化合物が、ヨウ化銅、または、酢酸酸か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする上記
1または2に記載のポリアミド樹脂組成物。 (4)(D)ハロゲン化アルカリが、ヨウ化カリウム、
臭化カリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムから選ば
れた少なくとも1種であることを特徴とする上記1〜3
のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
ド樹脂の融点に20℃を加えた温度ないし340℃の温
度で、溶融混練させて得られることを特徴とする上記1
〜4のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。以下に
本発明を詳しく説明する。本発明は、(A)ポリアミド
樹脂、(B)無機充填材、(C)銅化合物及びハロゲン
化アルカリからなるポリアミド樹脂組成物である。
二塩基酸とジアミンの重縮合物、環状ラクタム開環重合
物、アミノカルボン酸の重縮合物、および、これらのコ
ポリマー、ブレンド物等である。より具体的には、ポリ
アミド66、ポリアミド46、ポリアミド612、ポリ
アミド610、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリア
ミド12、などの脂肪族ポリアミド樹脂、ポリメタキシ
レンアジパミド(以下、ポリアミドMXD6という)、
ポリヘキサメチレンテレフタラミド(以下、ポリアミド
6Tという)、ポリヘキサメチレンイソフタラミド(以
下、ポリアミド6Iという)などの脂肪族−芳香族ポリ
アミド樹脂、および、これらの共重合体やブレンド物等
を挙げることができる。特に、本発明において好適なポ
リアミド樹脂は、耐熱性、機械的強度が優れる点からポ
リアミド66、ポリアミド6、ポリアミド66/6、ポ
リアミド66/6I、および、これらの共重合体やブレ
ンド物である。
に限定しないが、射出成形加工性がより優れている理由
から、JIS K6810に従って測定される98%硫
酸中、25℃の相対粘度が2.0以上であるポリアミド
樹脂が特に好ましく用いられる。本発明に用いるポリア
ミド樹脂の重合方法は、特に限定されず、溶融重合、界
面重合、溶液重合、塊状重合、固相重合、および、これ
らを組み合わせた方法を利用することができる。しかし
ながら、得られる組成物の組成をより容易に制御し得る
ことから、溶融重合が特に好ましく用いられる。
ミド樹脂ペレットをガラス繊維等の無機充填材と溶融混
練(コンパウンド)するときに、このペレットの水分率
が0.1〜1.0重量%であることが必要である。ペレ
ット水分率が0.1重量%より低いと、色調改良効果が
充分でなくなる。また、1.0重量%より高い場合は、
溶融混練時のフィードが安定せず生産が安定しなかった
り、加水分解によりポリアミドの分子量を低下させて機
械的特性の低下等の不都合を招く。本発明のポリアミド
樹脂ペレットに存在する微量水分は、前記溶融混練時、
その水分の一部あるいは大部分がペレット表面に存在し
てペレット表面を膜状に覆い、ポリアミド樹脂と酸素と
の接触を防ぐ保護膜を形成しているものと推定される。
このような保護膜の機能を十分に発揮させるためのペレ
ット水分率のより好ましい範囲は、0.2〜0.6重量
%である。特に好ましいのは0.25〜0.6重量%で
ある。
法は、既知の方法で行うことができる。溶融重合したポ
リアミド樹脂を水で冷却固化してペレット化する際に通
常よりも水浴への浸漬を長くする方法、ペレットを水と
ブレンドして撹拌する方法、ペレットに霧状の水を噴霧
する方法、ペレットに水蒸気を吹きかける方法、ペレッ
トを大気中で自然吸湿させる方法等が挙げられる。特
に、ペレットに霧状の水を噴霧させる方法が、任意の水
分率に簡便に調整することができ、かつ、水分の偏在も
少なくできるので特に好ましい。水分率の調整はペレッ
ト化した後のなるべく早い段階で行うことが、酸素の吸
着を防ぐ意味からも好ましい。
は、ガラス繊維、ガラスビーズ、タルク、カオリン、ウ
ォラストナイト、マイカ等が挙げられる。これらの無機
充填材は、ポリアミド樹脂とのコンパウンド前に表面処
理を行ったものを用いてもよいし、あるいは、コンパウ
ンド時にシランカップリング剤等の処理剤を添加してポ
リアミド樹脂とのコンパウンドを行ってもよい。無機充
填材の配合量は、ポリアミド樹脂組成物100重量%
中、10〜60重量%である。10重量%未満では機械
的強度向上への改良効果が十分でなくなる恐れがある。
また、60重量%を越えると成形品の外観が損なわれる
恐れがあり、かつ、比重も増加するので好ましくない。
は、ポリアミド樹脂組成物100重量%中、0.003
〜0.2重量%である。銅化合物の配合量が0.003
重量%未満では耐熱性を充分に発揮できなくなる可能性
がある。また、0.2重量%を越えると成形片中に銅が
析出し、かえって強度低下を引き起こす恐れがある。本
発明に用いる銅化合物としては、ヨウ化銅、臭化第一
銅、臭化第二銅、塩化第一銅、酢酸銅、プロピオン酸
銅、安息香酸銅、アジピン酸銅、テレフタル酸銅、イソ
フタル酸銅等が挙げられる。キレート剤に配位した銅錯
塩等でもよい。これらの銅化合物は、単独で用いてもよ
く、2種以上を混合して用いてもよい。本発明において
はこれらの中でもヨウ化銅、酢酸銅が特に好ましく用い
られる。これらの銅化合物は、ポリアミド樹脂の重合時
に添加しても差し支えないし、或いは、溶融混練時に無
機充填材とともにコンパウンドする方法で配合してもよ
く、本発明では、ポリアミド樹脂組成物中に均一に配合
されていればその添加方法は限定されない。
の配合量はポリアミド樹脂組成物100重量%中、0.
03〜6重量%である。ハロゲン化アルカリの配合量が
0.03重量%未満では耐熱性が劣るようになり、6重
量%を越えると配合量の増加に見合うほどの配合効果が
認められ難くなる。本発明におけるハロゲン化アルカリ
は、(C)銅化合物を共存させることによってより耐熱
性を改良するように作用する。ハロゲン化アルカリとし
ては、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウム、
塩化ナトリウムが好ましい。これらのハロゲン化アルカ
リは単独で用いてもよく、また併用してもよい。これら
ハロゲン化アルカリも銅化合物と同様の方法で添加して
よく、ポリアミド樹脂組成物中に均一に配合されていれ
ばよく、その添加方法は限定されない。
練時の温度がポリアミド樹脂の融点に20℃を加えた温
度から340℃の温度範囲で得られたものが望ましい。
本発明で言うポリアミド樹脂の融点とは、ポリアミド樹
脂を示差走査熱量計(Perkin Elmer社製D
SC−7型)を用いて窒素雰囲気下、20℃/minの
昇温速度で昇温した時、得られる吸熱ピークの温度であ
る。コンパウンド時の温度が340℃より高くなるとポ
リアミド樹脂の黄色着色の度合いが大きくなる傾向を示
すので好ましくない。また、ポリアミド樹脂の融点に2
0℃を加えた温度未満ではポリアミド樹脂が十分に溶融
し難くなり、溶融混練(コンパウンド)が不安定になる
恐れがある。
知の方法によって得てよく、たとえば、ポリアミド樹
脂、無機充填材、銅化合物、ハロゲン化アルカリと必要
に応じて他の添加剤等を加え溶融混練する方法や、ポリ
アミドモノマーと銅化合物、ハロゲン化アルカリ、及
び、添加剤等を加えてポリアミド樹脂を重合し、このポ
リアミド樹脂と無機充填材添加剤等を溶融混練する方法
等、で得ることが出来る。本発明では、混練条件(温
度、スクリューデザイン、押出機の種類)等の製造方法
は特に限定しない。
は、本発明の目的を損なわない範囲で1種または2種以
上の添加物、例えば、他の樹脂ポリマー、酸化劣化、熱
劣化、紫外線劣化に対する安定剤および禁止剤、滑剤お
よび離形剤、染料および顔料を含む着色剤、核形成剤、
可塑剤、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤などを必要に応じ
て適宜加えることが出来る。
形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形などの公知の成形
方法によって各種成形品に成形される。該樹脂組成物か
ら得られる成形品は、金型形状を変えることにより、い
かなる形状の成形品も作成可能であるが、耐熱性が求め
られる自動車部品や強度と外観が求められる家具等の構
造部材等への適用が特に期待される。
明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお実施例及び比較例における樹脂組成物及
び成形品の評価方法は次の通りである。 (1)水分率 ポリアミド樹脂の水分率は、JIS−K6810に規定
されている方法で測定した。 (2)融点 ポリアミド樹脂の融点は、示差走査熱量計(Perki
n Elmer社製DSC−7型)を用い、窒素雰囲気
下にて、ポリアミド樹脂を20℃/minの昇温速度で
昇温しながら測定した吸熱ピークの温度とした。 (3)ペレット及び成形品の色調 色調は、日本電色(株)製 ND−300Aを用い、反
射測定により、L値、a値、b値を測定し、黄色度をb
値で判定することによって評価した。なお、b値は−で
絶対値が大きいほど色調が白くて良好であり、+で絶対
値が大きくなるほど黄色く着色が起こっていることを示
す。 (4)試験片の成形 溶融混練(コンパウンド)で得られたポリアミド樹脂組
成物を、射出成形機(日精樹脂製:PS40E)を用
い、シリンダー温度290℃、金型温度80℃で、AS
TM D638 TYPE I試験片を成形した。 (5)静的引張強度 静的引張強度は、ASTM D638に準じて、試験片
を引張試験機(東洋精機製:UTM25)で、23℃、
クロスヘッドスピード5mm/minの条件で測定し
た。 (6)溶融混練時の温度 ポリアミド樹脂組成物の溶融混練時、押出機シリンダー
内部の樹脂温度及び紡口の吐出樹脂の温度をそれぞれ測
定して、それらの中で最も高い温度を溶融混練時の温度
とした。 (7)ポリアミド樹脂組成物の耐熱性 (3)で作成した試験片を180℃のギヤオーブン中
(大気雰囲気下)で所定時間エージングさせた後、
(4)の方法で試験片の強度を測定して、初期の静的引
張強度に対する半減期を求めた。単位は時間である。
分組成になるように40%AH塩(アジピン酸/ヘキサ
メチレンジアミンの等モル塩)水溶液、ヨウ化銅、ヨウ
化カリウムを仕込み、1.8MPa加圧下で加熱溶融重
合を行った。この溶融ポリマーを紡口より吐出してスト
ランドを形成し、このストランドを冷却水浴に通して冷
却固化、造粒してポリアミドペレットを得た。このペレ
ットの水分率を表1に示す。このペレットに対してガラ
ス繊維(アミノシランカップリング剤と無水マレイン酸
系集束剤の混合物で表面処理したガラス繊維、繊維径1
0μm,長さ3mmのチョップドストランド)を表1に
示す割合で配合し、2軸押出し機(東芝機械製;TEM
35)を用いて、シリンダー設定温度を290℃、スク
リュー回転数を300rpm、ベント減圧度を360t
orrの条件でコンパウンドし、ポリアミド樹脂組成物
ペレット(コンパウンドペレット)を得た。得られたコ
ンパウンドペレットを用いて、前記(4)の射出条件で
試験片を作成した。この試験片を用いて、諸特性を測定
した結果を表1に示す。
うに配合した以外は実施例1と同様にしてコンパウンド
ペレットを得た。このコンパウンドペレットを実施例1
と同じ条件で射出成形し試験片を作成した。この試験片
の諸特性の測定結果を表1に示す。
100℃、10torrで減圧乾燥して水分率を表1に
示す様に変えた以外は、実施例1と同様にしてコンパウ
ンドペレットを得た。このコンパウンドペレットを実施
例1と同様にして射出成形し、試験片を作成した。この
試験片の諸特性の測定結果を表1に示す。
率を表1に示す水分率に調整した以外は、実施例1と同
様にしてコンパウンドペレットを得た。このコンパウン
ドペレットを実施例1と同様に射出成形し試験片を作成
した。この試験片の諸特性の測定結果を表1に示す。
は、実施例1と同様にしてコンパウンドペレットを得
た。このコンパウンドペレットを実施例1と同様ににし
て射出成形し試験片を作成した。この試験片の諸特性の
測定結果を表1に示す。
施例1と同様にしてコンパウンドペレットを得た。この
コンパウンドペレットを実施例1と同様ににして射出成
形し試験片を作成した。この試験片の諸特性の測定結果
を表1に示す。
いた以外は実施例1と同様にしてコンパウンドペレット
を得た。このコンパウンドペレットを実施例1と同様に
にして射出成形し試験片を作成した。この試験片の諸特
性の測定結果を表1に示す。
組成になる様に、40%AH塩(アジピン酸/ヘキサメ
チレンジアミンの等モル塩)水溶液、70%のε−カプ
ロラクタム水溶液、ヨウ化銅、ヨウ化カリウムを仕込
み、1.8MPa加圧下で加熱溶融重合を行ってポリア
ミドペレットを得た以外は、実施例1と同様にしてコン
パウンドペレットを得た。このコンパウンドペレットを
実施例1と同様ににして射出成形し試験片を作成した。
この試験片の諸特性の測定結果を表1に示す。
分組成になる様に、40%AH塩(アジピン酸/ヘキサ
メチレンジアミンの等モル塩)水溶液、40%のIH塩
(イソフタル酸/ヘキサメチレンジアミンの等モル塩)
水溶液、ヨウ化銅、ヨウ化カリウムを仕込み、1.8M
Pa加圧下で加熱溶融重合を行ってポリアミドペレット
を得た以外は、実施例1と同様にしてコンパウンドペレ
ットを得た。このコンパウンドペレットを実施例1と同
様ににして射出成形し試験片を作成した。この試験片の
諸特性の測定結果を表1に示す。
0℃、1torrで減圧乾燥して表2に示す水分率に調
整した以外は、実施例1と同様にしてコンパウンドペレ
ットを得た。このコンパウンドペレットを実施例1と同
様ににして射出成形し試験片を作成した。この試験片の
諸特性の測定結果を表2に示す。
率を表2に示す水分率に調整した以外は、実施例1と同
様にしてコンパウンドペレットを得た。このコンパウン
ドペレットを実施例1と同様ににして射出成形し試験片
を作成した。この試験片の諸特性の測定結果を表2に示
す。このコンパウンドの時、ポリアミドペレットの供給
不安定で吐出量が安定しなかった。
組成になる様に、40%AH塩(アジピン酸/ヘキサメ
チレンジアミンの等モル塩)水溶液、ヨウ化カリウムを
仕込み、1.8MPa加圧下で加熱溶融重合を行ってポ
リアミドペレットを得た以外は、実施例1と同様にして
コンパウンドペレットを得た。このコンパウンドペレッ
トを実施例1と同様ににして射出成形し試験片を作成し
た。この試験片の諸特性の測定結果を表2に示す。
組成になる様に、40%AH塩(アジピン酸/ヘキサメ
チレンジアミンの等モル塩)水溶液、ヨウ化銅を仕込
み、1.8MPa加圧下で加熱溶融重合を行ってポリア
ミドペレットを得た以外は、実施例1と同様にしてコン
パウンドペレットを得た。このコンパウンドペレットを
実施例1と同様にして射出成形し試験片を作成した。こ
の試験片の諸特性の測定結果を表2に示す。
した以外は実施例1と同様にしてコンパウンドペレット
を得た。この時の溶融混練時の樹脂温度は340℃を越
え、コンパウンドペレットは黄色みを帯びていた。この
コンパウンドペレットを実施例1と同様にして射出成形
し試験片を作成した。この試験片の諸特性の測定結果を
表2に示す。
ス繊維等の無機充填材をコンパウンドする際、ポリアミ
ド樹脂の溶融混練前の水分率を特定の範囲に制御されて
いるので、溶融混練時にポリアミド樹脂の熱酸化劣化が
著しく軽減され、ポリアミド樹脂が本来有する優れた性
質をほとんど損なうことがない。従って、本発明によれ
ば、耐熱性に優れ、かつ、黄色着色が抑制され、色調・
外観が優れたポリアミド樹脂組成物、及び、成形品を得
ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)ポリアミド樹脂,(B)無機充填
材、(C)銅化合物、及び、(D)ハロゲン化アルカリ
からなり、(A)の溶融混練前の水分率が0.1〜1.
0重量%であって、(A)、(B)、(C)、及び、
(D)の量をそれぞれA重量%,B重量%、C重量%、
及び、D重量%とした時、A+B+C+D=100、3
5≦A,10≦B≦60、0.003≦C≦0.2、
0.03≦D≦6を満足することを特徴とするポリアミ
ド樹脂組成物。 - 【請求項2】 (B)無機充填材がガラス繊維であるこ
とを特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項3】 (C)銅化合物が、ヨウ化銅、酢酸銅か
ら選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求
項1または2記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項4】 (D)ハロゲン化アルカリが、ヨウ化カ
リウム、臭化カリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム
から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリアミド樹脂組成物が、ポリアミド樹
脂の融点に20℃を加えた温度ないし340℃の温度
で、溶融混練させて得られることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
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