JP2000185555A - スライドチルトルーフ装置 - Google Patents

スライドチルトルーフ装置

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JP2000185555A
JP2000185555A JP10367582A JP36758298A JP2000185555A JP 2000185555 A JP2000185555 A JP 2000185555A JP 10367582 A JP10367582 A JP 10367582A JP 36758298 A JP36758298 A JP 36758298A JP 2000185555 A JP2000185555 A JP 2000185555A
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Japan
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sunshade
slider
guide rail
panel
groove
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JP10367582A
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Tsukasa Butsuen
司 佛円
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Webasto Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車屋根用のスライドチルトルーフ装置に
おいて、パネル開閉用のスライダ25を閉鎖位置より前
方移動させたときにパネル4にチルト上げ動作をさせ、
換気可能にしたものがある。この場合、パネル4のチル
ト上げに連動させてサンシェード30も開放させる構造
にするときには、ガイドレール23にサンシェード後押
し用のケーブル挿入溝が必要になり、そのためにガイド
レール23の幅広化を招来し、サンシェード30や内開
口部の幅狭化に繋がっていた。 【解決手段】 サンシェード30を後方移動させるため
のケーブル27の自由端部27Aを、ガイドレール23
の上面部へ配し、ここで前後動可能に状態に保持させ、
この自由端部27Aで、ガイドレール23に嵌めた移動
片59を介してサンシェード30に設けた被係合片60
を後方へ押圧するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の屋根に装備されるスライドチルトルーフ装置に関し、
更に詳しくは、パネルをチルト上げさせるときにサンシ
ェードを連動可能にしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライドチルトルーフ装置は、乗り物屋
根の外開口部を閉鎖可能なパネルと、この外開口部の下
部に設けられる内開口部を閉鎖可能なサンシェードと、
パネルに設けられるスライダやサンシェードを各別に前
後動させるための移動溝が並設された左右一対のガイド
レールと、外開口部や内開口部に対してそれらの共に前
位置となるように設置される駆動装置とを有したもの
で、駆動装置は、左右の駆動ケーブルを介して左右の各
スライダへ前後動力を伝達可能になっており、各スライ
ダは、前方移動時に、パネルの後端部をチルト上げさ
せ、これによって車内に対する換気状態をつくり、また
これとは反対の後方移動時に、パネルを全体としてチル
ト下げさせると共に、そのまま全開位置まで同伴移動さ
せるようになっている(例えば特開平7−164890
号公報等参照)。
【0003】ところで、この種、スライドチルトルーフ
装置では、パネルをチルト上げして換気状態とするとき
には、当然にサンシェードも後方移動させて、内開口部
を同時に開かせる必要がある。
【0004】そこで従来、例えば実開平3−10852
0号公報には、ガイドレールのサンシェード用移動溝に
対し、その溝内壁に更にケーブル溝を設けておき、左方
の駆動ケーブルでは駆動装置を超えて延びる自由端部を
右方のガイドレールの上記ケーブル溝内へ、また右方の
駆動ケーブルでは駆動装置を超えて延びる自由端部を左
方のガイドレールの上記ケーブル溝内へ、それぞれ挿通
させるようにし、これら各自由端部へ、サンシェードに
対して前から当接可能にしたスライドピースを設けるこ
とで、スライダの前方移動力を駆動ケーブル及びスライ
ドピースを介した後方への押し動作として、サンシェー
ドへ伝える構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来における上記のサ
ンシェードの連動構造では、ガイドレールのサンシェー
ド用移動溝に対し、更に駆動ケーブル用のケーブル溝を
も設ける必要があったため、それだけサンシェード用移
動溝が、スライダ用移動溝に対して左右方向の各内方側
へ押し出された位置付けとなり、結果として、サイシェ
ード及び内開口部の幅狭化に繋がっていた。
【0006】このことは、ガイドレール自体も左右方向
の幅寸法が大型化していることを意味しており、これは
重量的、コスト的な観点から好ましくないものであり、
更に構造的にも、適応車種やサイズ等の違いに応じた汎
用化が困難になるといった不具合に繋がるものであっ
た。
【0007】また、駆動ケーブルの自由端部側をガイド
レールにおけるサンシェード用移動溝のケーブル溝へ挿
入する部分では、駆動ケーブルに曲率半径の小さなカー
ブを持たせる必要があったため、この部分で駆動ケーブ
ルの動きが鈍くなる(摺動抵抗が増える)ということも
あった。
【0008】更に、上記のような構造は、サンシェード
連動構造を具備しない(即ち、ガイドレールのサンシェ
ード用移動溝に駆動ケーブル用ケーブル溝がない)タイ
プのスライドチルトルーフ装置に対しては、後付けする
ことができないということもあった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、従来の各種不具合を解消・除去したうえでサン
シェード連動機能を具備可能にしたスライドチルトルー
フ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0011】即ち、本発明に係るスライドチルトルーフ
装置は、乗り物屋根の外開口部を閉鎖可能なパネルと、
この外開口部の下部に設けられる内開口部を閉鎖可能な
サンシェードと、前方移動時に上記パネルに後端上げの
チルト動作を与え後方移動時にパネルを同伴移動させる
スライダ用の移動溝及びサンシェード用の移動溝が並設
された左右一対のガイドレールと、内外の各開口部に対
する前位置に設置されて左右の各スライダへ延びる左右
の駆動ケーブルを介して各スライダへ前後動力を伝える
駆動装置とを有するものであって、左右の各駆動ケーブ
ルは、駆動装置を超えて延びる自由端部が左右反対側の
位置付けとなるスライダ駆動側ケーブルより外側を経由
してこのガイドレールの長手方向中途部の上面部へと回
し込まれており、且つこのガイドレール上で前後動自在
に保持されており、前記サンシェードには、上記駆動ケ
ーブルの自由端部が後方移動する動きを受ける連動部材
が設けられているものである。
【0012】このように、ガイドレールに対し、その長
手方向中途部の上面部へ駆動ケーブルの自由端部を保持
させるものとすれば、サンシェード用の移動溝にはケー
ブル溝を設ける必要がないものである。
【0013】従って、ガイドレールは、スライダ用の移
動溝とサンシェード用の移動溝との間に設ける区画壁と
して、余分な溝(従来のケーブル溝に相当)を具備しな
いものにでき、その薄肉化が可能となっている。このこ
とから、サンシェードの移動溝を可及的に左右両外方へ
位置付けることができることになり、結果として、サン
シェード及び内開口部の左右方向寸法を可及的に幅広化
できるものとなる。
【0014】また、ガイドレール自体も左右方向の幅寸
法を小型化できるので、重量的、コスト的に好適にな
り、構造的にも汎用化の拡大ができる等の利点に繋が
る。
【0015】また、駆動ケーブルの自由端部側には、曲
率半径の大きなカーブを持たせることができるので、摺
動抵抗の増大もなく、スムーズな動作が得られるものと
なる。
【0016】更に、このような構成であれば、サンシェ
ード連動構造を具備しないタイプのスライドチルトルー
フ装置に対しても、後付けができる利点がある。
【0017】駆動ケーブルの自由端部とサンシェードと
を係合させるための連動部材は、ガイドレールにおける
スライダ用の移動溝に対して前後動自在に保持されて且
つ駆動ケーブルの自由端部に対する被係合部を具備した
移動片と、サンシェードに対して設けられて上記移動片
が後方移動するときに係合可能となる被係合片とを有し
たものとすることができる。
【0018】この構造とすれば、移動片や被係合片の形
状を単純化でき、製作が容易で低コスト化が図れるばか
りでなく、ガイドレール等に対する組み立ても容易とな
る利点がある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】本発明に係るスライドチルトルーフ装置1
は、図1乃至図4に示すように、自動車等の乗り物の屋
根2に装備されるものであり、屋根2に形成した外開口
部3をパネル4で閉鎖する全閉状態と、パネル4の後端
をチルト上げする換気可能状態と、パネル4の後端をチ
ルト下げ等した後に後方移動させる開放状態とに変更可
能になっている。
【0021】パネル4は、透明もしくは有色のガラス又
はプラスチック、或いは金属板等で形成されており、そ
の外周にはウェザーストリップ5が取り付けられてい
る。また、このパネル4の内面には、金属等により形成
された補強枠6が固定されており、この補強枠6を介し
て、下向きに突出する前ブラケット8及び後ブラケット
9がそれぞれ左右で対を成して設けられている。
【0022】これら前後のブラケット8,9は、前後に
長いリフタ12を支持するめのもので、後ブラケット9
では、枢軸13を中心としてリフタ12をその前端側が
上下動する方向に揺動自在に保持しており、また前ブラ
ケット8では、リフタ12の前端部から横突出して設け
られた前後2本の係合軸14,15を、それぞれ上下移
動自在に保持している。
【0023】図4において、18は屋根2の下側に固着
のフレームで、左右側部と前部とを有する平面視コ字状
であり、前後の中途に連結板19を固着しており、この
連結板19とフレーム18の前部とによって囲まれる部
分で内開口部20を形成させている。
【0024】前記フレーム18における左右両側の上部
には、それぞれ長手方向を前後に向けたガイドレール2
3が取り付けられている。図3に示すように、このガイ
ドレール23には、幅方向外側(図3左側)から樋部2
3a、スライダ用移動溝23b、サンシェード用移動溝
23cが設けられており、更に上記スライダ用移動溝2
3bの内部には、ケーブル溝23dが設けられている。
【0025】また、スライダ用移動溝23bとサンシェ
ード用移動溝23cとの間は、他に溝を具備することな
く可及的に薄肉化された区画壁23eによって区画され
ている。
【0026】スライダ用移動溝23bには、スライダ2
5が摺動自在に嵌められていると共に、上記リフタ12
の前部に設けられた前シュー26が摺動自在に嵌められ
ている。このスライダ25は、ケーブル溝23dに挿通
されたフレキシブルな駆動ケーブル27の一端部に連結
されており、この駆動ケーブル27は、外開口部3や内
開口部20に対してそれらの共に前位置となるように設
置される駆動装置28によって押し引き駆動可能になっ
ている。
【0027】サンシェード用移動溝23cには、左右両
側のガイドレール23間で共同してサンシェード30が
摺動自在に嵌められている。
【0028】リフタ12には、その側面部に2本の昇降
カム溝31,32が形成されている。このうち全体とし
て前側となるように設けられた昇降カム溝31は、前後
中途部の閉鎖部31aと、前側の前下向き傾斜状のチル
ト上げ部31bと、後側の尻上がり状のチルト下げ部3
1cとを有している。また全体として後側となるように
設けられた昇降カム溝32は、下端側が解放端とされて
いる点を除いて、前側の昇降カム31とよく似た形状を
している。
【0029】これに対し、上記スライダ25には、リフ
タ12の前側の昇降カム溝31に摺動自在に係合する前
軸33が横向きに突設されていると共に、リフタ12の
後側の昇降カム溝32に摺動自在に係合する後軸34が
横向きに突設されている。
【0030】従って、前軸33が前側昇降カム溝31の
閉鎖部31aに係合しており、また後軸34が後側昇降
カム溝32に対して同じような係合状態となっていると
きには、パネル4は外開口部3を閉鎖状態にあり、この
位置からスライダ25が前方移動して前軸33が前側昇
降カム溝31のチルト上げ部31bに係合し且つ後軸3
4が後側昇降カム溝32から脱出したときに、パネル4
は後端をチルト上げされた換気状態となる。
【0031】また、スライダ25が後方移動して前軸3
3が前側昇降カム溝31のチルト下げ部31cに係合
し、また後軸34が後側昇降カム溝32に対して同じよ
うな係合状態となっているときには、パネル4は後端を
チルト下げされて、屋根2の下方へ収納可能な準備姿勢
となり、スライダ25を更に後方移動することによって
パネル4は屋根2の下方へ収納されて外開口部3を開放
する状態となる。
【0032】36はドリップレールで、その左右両端は
支持部材37に連結されている。この支持部材37は、
サンシェード用移動溝23cに前後摺動自在に支持され
ており、連動杆38を介してリフタ12と連結されてい
る。従って、リフタ12が前後移動するときにこの支持
部材37、即ち、ドリップレール36も同伴移動するよ
うになっている。
【0033】図1において、40F,40Rはガイドレ
ール23に設けられた前後一対の係止口であり、リフタ
12の前端部から前ブラケット8へ向けて突出する前後
2本の係合軸14,15を、個々に係止可能になってい
る。
【0034】すなわち、パネル4が閉鎖位置にあると
き、少なくとも後部の係合軸15が後係止口40Rと係
合し、またパネル4がチルト上げ位置にあるとき、少な
くとも前部の係合軸14が前係止口40Fと係合するよ
うになっており、このいずれの場合にも、車体が振動し
たりパネル4に風を受けたりした程度ではパネル4が前
後にガタ付かないようにしている。
【0035】言うまでもなく、パネル4がチルト下げ位
置にあるときには、前後の係合軸14,15は各係止口
40F,40Rから脱出し、パネル4の後方移動を許容
するようになっている。
【0036】なお、係止口40F,40Rは、ガイドレ
ール23の上面部に設けた切欠として形成させる(即
ち、この切欠自体の開口縁部で係止口40F,40Rを
形成させる)と、肉厚的に薄くならぜるを得ないため、
本実施形態では、図6乃至図9に示すように、ガイドレ
ール23に対して、各係止口40F、40Rを形成すべ
き相当位置に一回り大きめの切欠43F,43Rを設
け、これに補助部材45を取り付けるようにし、この補
助部材45に、各切欠43F,43Rを上下に通過する
かたちで係止口40F,40Rを形成させるものとし
た。
【0037】この補助部材45において、係止口40
F,40Rの開口周部は、上記切欠43F,43Rに対
応させて上下に凸となるように形成し、ボリュウムアッ
プしてある。このようにすることで、係止口40F,4
0Rとしての肉厚(係合面積)が分厚くなり、前後の係
合軸14,15との係合強度を高められるものである。
【0038】補助部材45の下面部には、ガイドレール
23に切欠43F,43Rを設けることによってそれら
の中間部に生じた板状断片46に対して差込可能となる
差込ブラケット部47が設けられている。そのため、ガ
イドレール23への位置付けが確実となり、また取り付
けも容易で、取付強度も強固となる。ガイドレール23
に対する補助部材45の固定は、図示したようにスプリ
ングピン48で行ったり、ネジ又はリベット等により行
えばよい。
【0039】図4に示すように、内開口部20の前部上
部にはデフレクタ50が設けられており、このデフレク
タ50は、前方のリンク51によって上下揺動自在にな
っていると共に、左右両端部に備えたスプリングアーム
52が左右のガイドレール23へ差し込まれるようにな
っている。
【0040】従って、パネル4の開閉動作時に、リフタ
12の前シュー26がスプリングアーム51を下方へ押
え込んでゆく長さを徐々に減らしたり(開放時)、又は
逆に徐々に増やしたり(閉鎖時)することで、パネル4
の開閉動作に合わせてデフレクタ50が上方への立て起
こし状態や下方への寝かせ収納状態に切り替わるように
なっている。
【0041】このような構成のスライドチルトルーフ装
置1に対し、サンシェード30をパネル4の動きに連動
させるために、次のような構成が追加されている。
【0042】すなわち、図1に示すように、スライダ2
5に接続された駆動ケーブル27は、駆動装置28を超
えて反対側へ延びる自由端部27Aが、左右方向におい
て反対側の位置付けとなるガイドレール23の外側を経
由して(即ち、右側のスライダ25に接続された駆動ケ
ーブル27であれば、その自由端部27Aは左側のガイ
ドレール23へ向けられる)、このガイドレール23の
長手方向中途部の上面部へと回し込まれている。
【0043】この自由端部27A(ケーブル端)には棒
軸状等をした押圧具55が取り付けられており、この押
圧具55は、ガイドレール23上に設けられたサブレー
ル形成片56にガイドされつつ前後動自在に保持されて
いる。
【0044】一方、サンシェード30には、上記駆動ケ
ーブル27の自由端部27A(押圧具55)が後方移動
するときに、この動きを受ける連動部材58が設けられ
ている。この連動部材58は、ガイドレール23のスラ
イダ用移動溝23bに前後動自在に保持された移動片5
9と、サンシェード30に対して設けられた係合片60
とを有している。
【0045】移動片59は、正面から見て「エ」字状を
したもので、このうち下側で倒立したT字状を呈してい
る部分59aでスライダ用移動溝23b内に嵌まり、上
側のT字状を呈している部分59bにおける外向き半片
の前面部で、上記サブレール形成片56内に嵌まって駆
動ケーブル27の自由端部27Aに対する被係合部62
を形成させ、更にこの上側のT字状を呈している部分5
9bにおける内向き半片の後面部で、サンシェード30
の係合片60に対する押込み部63を形成させている。
【0046】係合片60は、例えばL型をしており、移
動片59が後方移動するときに、この押込み部63に係
合可能となっている。
【0047】このようなことから明らかなように、パネ
ル4の後端をチルト上げして換気状態にするにあたり、
駆動装置28が駆動ケーブル27を介してスライダ25
を前方移動させると、この駆動ケーブル27が自由端部
27Aを後向きに移動させることに伴って、連動部材5
8(移動片59及び被係合片60)を介してサンシェー
ド30に後向きの駆動力を伝えることになる。
【0048】次に、前記構成のスライドチルトルーフ装
置1において、その動作状況を説明する。
【0049】パネル4が外開口部3を閉鎖した状態か
ら、駆動ケーブル27を介してスライダ25を前方移動
させると、図2に示すように、このスライダ25の前軸
33が、リフタ12の前側昇降カム溝31における閉鎖
部31aからチルト上げ部31bへと移行し、またスラ
イダ25の後軸34が、リフタ12の後側昇降カム溝3
2から下方へ脱出するので、パネル4はその後端をチル
ト上げされ、乗り物内の空気を排出可能な換気状態にす
る。
【0050】このとき、スライダ25を前方へ引いた駆
動ケーブル27は、その自由端部27Aが後方移動する
ことになり、このとき連動部材58(移動片59及び被
係合片60)を介してサンシェード30に後向きの駆動
力を伝えるため、サンシェード30は内開口部20の前
部に小口程度の開放状態を作り、車内の空気が吸い出さ
れ易い状態となる。
【0051】なお、この後、スライダ25を後方移動さ
せてパネル4を元の全閉状態に戻したときには、必要に
応じてサンシェード30を手で閉鎖位置へ戻せばよい。
【0052】一方、パネル4が外開口部3を閉鎖した状
態から、今度は駆動ケーブル27を介してスライダ25
を後方移動させると、このスライダ25の前軸33が、
リフタ12の前側昇降カム溝31における閉鎖部31a
からチルト下げ部31cへと移行し、またスライダ25
の後軸34が、リフタ12の後側昇降カム溝32に対し
て同じような係合状態となるので、パネル4はその後端
をチルト下げされ、屋根2の下方へ収納可能な準備姿勢
となる。従って、スライダ25を更に後方移動させるこ
とで、リフタ12とドリップレール36及び支持部材3
7が互いに一体として後方移動し、パネル4は屋根2の
下方へ収納されて外開口部3を開放する状態となる。
【0053】このとき、リフタ12の前シュー26がデ
フレクタ50のスプリングアーム51に対して下方への
押え込み長さを徐々に減らしてゆくため、デフレクタ5
0は最終的に上方への立て起こし状態となり、外開口部
3の上方へ突出する。
【0054】このようなパネル4の開放状態下にあっ
て、サンシェード30は、人手によって所望の開度に開
閉調節すればよい。
【0055】パネル4が開放状態の適宜位置にあるとき
又は全開状態にあるときに、駆動ケーブル27を介して
スライダ25を前方移動させれば、スライダ25とリフ
タ12との間、リフタ12とデフレクタ50との間で、
上記と略逆の動作乃至作用が起こり、パネル4を外開口
部3に対する全閉状態に戻すことができる。
【0056】ところで、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではなく、更に、細部にわたる構成、組み合わ
せ、部材形状等において、実施の形態に応じて適宜変更
可能なものである。
【0057】例えば、パネル4のチルト上げ動作に連動
させてサンシェード30を後方移動させるために用いる
連動部材58は、移動片59と被係合片60とを別体で
組み合わせるものに限定されず、これらを一体化したも
の、或いは移動片59を具備しない(即ち、ガイドレー
ル23のスライダ用移動溝23bに嵌まる部分がない)
かたちで、被係合片60に対して直接的に、駆動ケーブ
ル27の自由端部27Aと当接する被係合部62を形成
させたもの、としてもよい。
【0058】勿論、この連動部材58(移動片59や被
係合片60)の形状等は、何ら限定されるものではな
い。
【0059】左右の各駆動ケーブルは、駆動装置を超え
て延びる自由端部が、左右反対側の位置付けとなるガイ
ドレール23の外側を経由して、このガイドレール23
の長手方向中途部の上面部へと回し込むことが好ましい
が、スライダ駆動側ケーブルより外側を経由していれば
よく、ガイドレール23の幅内で、ケーブル溝23dの
外側で樋部23aの上方に配置してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るスライ
ドチルトルーフ装置では、左右の各駆動ケーブルの自由
端部をガイドレールの中へ通さずに、その上部で前後動
自在に保持させるようにしており、この駆動ケーブルに
おける自由端部の後方移動を、連動部材を介してサンシ
ェードに伝える構成であるため、ガイドレールのサンシ
ェード用移動溝にケーブル溝を設けなくてよいものとな
っている。従って、ガイドレールは、スライダ用移動溝
とサンシェード用移動溝との間に設ける区画壁として、
余分な溝を具備しないものにでき、その薄肉化が可能と
なっている。
【0061】そのため、サンシェード用移動溝を可及的
に左右両外方へ位置付けでき、サンシェード及び内開口
部の左右方向寸法を可及的に幅広化できることになる。
【0062】また、ガイドレール自体も左右方向の幅寸
法を小型化できるので、重量的、コスト的に好適であ
り、構造的にも汎用化の拡大ができる等の利点に繋が
る。
【0063】また、駆動ケーブルの自由端部側には、曲
率半径の大きなカーブを持たせることができるので、摺
動抵抗の増大もなく、スムーズな動作が得られるものと
なる。
【0064】更に、上記構成は、サンシェード連動構造
を具備しないタイプのスライドチルトルーフ装置に対す
る後付けが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドチルトルーフ装置の実施
形態における左半部の平面図である。
【図2】図1のA−A線に相当する側断面図である。
【図3】図1のB−B線に相当する拡大断面図である。
【図4】本発明に係るスライドチルトルーフ装置の実施
形態を分解して示す斜視図である。
【図5】サンシェードの連動機構を図3とは反対側(正
面側)から示す斜視図である。
【図6】ガイドレールに設ける補助部材を示した斜視図
である。
【図7】補助部材の取付状態を示す側面図である。
【図8】図7に対応する底面図である。
【図9】図7のC−C線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スライドチルトルーフ装置 2 屋根 3 開口部 4 パネル 20 内開口部 23 ガイドレール 23b スライダ用移動溝 23c サンシェード用移動溝 23e 区画壁 25 スライダ 27 駆動ケーブル 27A 自由端部 28 駆動装置 30 サンシェード 58 連動部材 59 移動片 60 係合片 62 被係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗り物屋根(2)の外開口部(3)を閉
    鎖可能なパネル(4)と、該外開口部(3)の下部に設
    けられる内開口部(20)を閉鎖可能なサンシェード
    (30)と、前方移動時に上記パネル(4)に後端上げ
    のチルト動作を与え後方移動時にパネル(4)を同伴移
    動させるスライダ(25)用の移動溝(23b)及びサ
    ンシェード(30)用の移動溝(23c)が並設された
    左右一対のガイドレール(23)と、内外の各開口部
    (3,20)に対する前位置に設置されて左右の各スラ
    イダ(25)へ延びる左右の駆動ケーブル(27)を介
    して各スライダ(25)へ前後動力を伝える駆動装置
    (28)とを有するスライドチルトルーフ装置におい
    て、 左右の各駆動ケーブル(27)は、駆動装置(28)を
    超えて延びる自由端部(27A)が左右反対側の位置付
    けとなるスライダ駆動側ケーブルより外側を経由して該
    ガイドレール(23)の長手方向中途部の上面部へと回
    し込まれており、且つ該ガイドレール(23)上で前後
    動自在に保持されており、 前記サンシェード(30)には、上記駆動ケーブル(2
    7)の自由端部(27A)が後方移動する動作を受ける
    連動部材(58)が設けられていることを特徴とするス
    ライドチルトルーフ装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレール(23)は、スライダ
    (25)用の移動溝(23b)とサンシェード(30)
    用の移動溝(23c)との間が、他に溝を具備しない区
    画壁(23e)によって区画されており、サンシェード
    (30)の移動溝(23c)が可及的に左右両外方の位
    置付けになっていることを特徴とする請求項1記載のス
    ライドチルトルーフ装置。
  3. 【請求項3】 前記連動部材(58)は、ガイドレール
    (23)におけるスライダ(25)用の移動溝(23
    b)に対して前後動自在に保持されて且つ駆動ケーブル
    (27)の自由端部(27A)に対する被係合部(6
    2)を具備した移動片(59)と、サンシェード(3
    0)に対して設けられて上記移動片(59)が後方移動
    するときに係合可能となる被係合片(60)とを有して
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスラ
    イドチルトルーフ装置。
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