JP2000185277A - 微細気泡発生装置ならびに浴槽システム - Google Patents

微細気泡発生装置ならびに浴槽システム

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JP2000185277A JP10366587A JP36658798A JP2000185277A JP 2000185277 A JP2000185277 A JP 2000185277A JP 10366587 A JP10366587 A JP 10366587A JP 36658798 A JP36658798 A JP 36658798A JP 2000185277 A JP2000185277 A JP 2000185277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細気泡発生装置において、大能力の循環ポン
プを用いずに、微細気泡の発生量を可及的に多くできる
ようにすること。 【解決手段】循環通路21において循環ポンプ22の配
置位置の上流側と下流側とにバイパス通路23を接続
し、バイパス通路23に空気混入手段24を配設してい
る。これにより、循環ポンプ22の下流に流された液体
の一部がバイパス通路23に流れ込み、空気混入手段2
4により空気が混入されて、循環ポンプ22の上流に戻
される。このような浴槽水の循環により、液体に対する
空気混入が繰り返し行われるから、従来例のように大能
力の循環ポンプを用いなくても液体に対する空気の混入
量が可及的に多くなる。しかも、大能力の循環ポンプを
用いないから、浴槽水中に比較的大きな気泡が混入され
にくくなる。したがって、循環ポンプの加圧力により浴
槽水に対して大量の空気が溶解されることになるから、
貯溜槽10内での微細気泡の発生量が多くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯溜槽内の液体を
取り出して、この液体中に空気を混入かつ溶解させてか
ら、貯溜槽内に戻すことにより貯溜槽内で微細気泡を発
生させる微細気泡発生装置、ならびにその微細気泡発生
装置を用いた浴槽システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上記微細気泡発生装置は、従来から、浴
槽内の湯水に含まれる垢などの浮遊物を除去するために
利用されている。
【0003】従来の微細気泡発生装置の構成を図8に示
す。図中、80は微細気泡発生装置の全体を示してい
る。この微細気泡発生装置80は、浴槽90に設けた浴
槽水の取り出し口91と戻し口92とに循環通路81を
接続し、この循環通路81の途中に循環ポンプ82を配
設し、循環通路81において循環ポンプ82の位置より
も上流にベンチュリ83を配設し、循環通路81におい
て戻し口92との接続部位に噴射ノズル84を配設した
構成である。
【0004】なお、ベンチュリ83は、一般的に周知の
ものであるが、浴槽水の通過に伴いベンチュリ83内部
を負圧状態として、大気圧である外気を空気導入管85
から吸入するようになったものである。このベンチュリ
83による空気の吸入量は、浴槽水の通過速度や空気導
入管85の端部に設けられる電磁弁86の開度により調
節される。
【0005】ここで、上記微細気泡発生装置80の動作
を説明する。すなわち、循環ポンプ82により浴槽90
内の浴槽水を取り出して、この浴槽水中にベンチュリ8
3により外部の空気を混入させて、循環ポンプ82の加
圧力により浴槽水中に空気を溶解させてから、噴射ノズ
ル84を通じて浴槽90内に噴射して戻すようになって
おり、浴槽90内で微細気泡100が発生する。つま
り、ベンチュリ83により空気を混入させた浴槽水を循
環ポンプ82により加圧して空気を溶解させ、しかる後
に浴槽90内に戻したときに、浴槽水に印加されてある
圧力が浴槽90内で一気に解放されることになり、浴槽
水中に溶解された空気が析出して微細気泡100になる
のである。
【0006】ここで、浴槽10内の浴槽水中に浮遊物1
01が存在する場合には、この浮遊物101が、前述し
たようにして浴槽90内で発生される微細気泡100に
付着して、浴槽水の表面に浮上させられることになり、
浴槽90に設けてあるオーバーフロー排水口93および
排水管94を介して排出されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
微細気泡100の発生量を多くするには、浴槽水中へ大
量の空気を混入かつ溶解させる必要があるが、そのよう
にするには、大能力の循環ポンプ82を用いて浴槽水の
循環速度や循環量を多くする必要があるなど、イニシャ
ルコストが高くつくことが指摘される。
【0008】また、上記従来例の構成において大能力の
循環ポンプ82を用いた場合、循環通路81内の浴槽水
の流速を速くすることができるから、ベンチュリ83に
よる空気吸入量を多くできるものの、浴槽水中に比較的
大きな気泡が混入しやすくなるとともに、気泡それぞれ
が結合して大きく成長するおそれがあって、循環ポンプ
82がエアーロックしやすくなることが懸念される。
【0009】このような事情に鑑み、本発明は、微細気
泡発生装置において、大能力の循環ポンプを用いずに、
微細気泡の発生量を可及的に多くできるようにすること
を目的としている。また、本発明では、浴槽システムに
おいて、浴槽水中の浮遊物を効率よく除去できるように
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
微細気泡発生装置は、貯溜槽内の液体を取り出して、こ
の液体中に空気を混入かつ溶解させてから、貯溜槽内に
戻すことにより貯溜槽内で微細気泡を発生させるもの
で、貯溜槽に設けた液体の取り出し口と戻し口とに接続
される循環通路と、循環通路の途中に配設されて貯溜槽
内の液体を取り出して戻すよう循環させる循環ポンプ
と、循環通路において循環ポンプの上流と下流とに接続
されるバイパス通路と、バイパス通路に設けられて外部
の空気を該バイパス通路を流れる液体に混入させる空気
混入手段とを含む。
【0011】請求項2の発明にかかる微細気泡発生装置
は、上記請求項1において、前記空気混入手段が、バイ
パス通路内の液体の通過に伴い外部の空気を吸入するベ
ンチュリとされている。
【0012】請求項3の発明にかかる微細気泡発生装置
は、上記請求項1または2において、前記バイパス通路
においてベンチュリの上流に、空気抜き弁が配設されて
いる。
【0013】請求項4の発明にかかる微細気泡発生装置
は、上記請求項2または3において、前記循環通路にお
いて循環ポンプの下流でかつバイパス通路との接続部位
よりも下流に、気液分離手段が配設されており、この気
液分離手段で取り除いた空気を前記ベンチュリに導入さ
せるように構成している。
【0014】請求項5の発明にかかる浴槽システムは、
側壁部の所要高さ位置にオーバーフロー排水口を有する
浴槽と、この浴槽に取り付けられる上記請求項1ないし
4のいずれかの微細気泡発生装置とを有している。
【0015】要するに、本発明では、循環通路において
循環ポンプの配置位置の上流側と下流側とにバイパス通
路を接続し、このバイパス通路に空気混入手段を配設す
るようにしている。これにより、循環通路において循環
ポンプで加圧されて流通される液体の一部がバイパス通
路を介して循環ポンプの上流に戻されるので、バイパス
通路に設けてある空気混入手段から液体に対して何度も
繰り返し空気が混入されることになる。この液体の循環
により、液体に対する大量の空気を混入できるようにな
るから、従来例のように大能力の循環ポンプを用いずと
も、貯溜槽内での微細気泡の発生量を多くできるように
なる。しかも、従来例のように大能力の循環ポンプを用
いないから、液体中に比較的大きな気泡が混入しにくく
なり、循環ポンプがエアーロックする心配がなくなる。
【0016】特に、請求項3のように、バイパス通路に
おいて空気混入手段としてのベンチュリの上流に空気抜
き弁を配設した場合では、バイパス通路を流通する液体
に比較的大きな気泡が混入していたとしても、それをベ
ンチュリの上流で取り除けるようになるから、ベンチュ
リ内の液体の通過を円滑にできるようになって、ベンチ
ュリの空気導入管からの万一の液体吐出が避けられるよ
うになる。
【0017】また、請求項4のように、循環通路におい
てバイパス通路との接続部位の下流に気液分離手段を配
設した場合では、仮に循環通路を流れる液体に比較的大
きな気泡が含まれていたとしても、この気泡が気液分離
手段で除去されるので、貯溜槽内へ前記比較的大きな気
泡が吐出されることがなくなる。
【0018】そして、請求項5の浴槽システムのよう
に、上記微細気泡発生装置を用いて浴槽内に大量の微細
気泡を発生させるようにすれば、この微細気泡が浴槽内
の浴槽水に含まれる浮遊物を浴槽水の表面側に効率よく
浮上させることができる。これにより、表面側の浮遊物
が浴槽のオーバーフロー排水口から効率よく排出される
ことになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の詳細について図面に示す
実施形態に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の実施形態1にかかり、浴槽
システムの回路図である。図中、10は浴槽、20は微
細気泡発生装置である。
【0021】浴槽10の一側壁には、浴槽水の取り出し
口11と戻し口12とが設けられており、また、浴槽1
0の他の側壁において所要高さ位置には、オーバーフロ
ー排水口13が設けられている。このオーバーフロー排
水口13には、排水管14が接続されており、排水管1
4の端部には、電磁弁15が設けられている。
【0022】微細気泡発生装置20は、浴槽10内の浴
槽水を一旦取り出して、この浴槽水中に空気を混入させ
溶解させてから、浴槽10内に戻すことにより浴槽10
内で微細気泡を発生させるものであり、循環通路21、
循環ポンプ22、バイパス通路23、空気混入手段とし
てのベンチュリ24、気液分離器25、噴射ノズル26
を備えている。
【0023】循環通路21は、浴槽10に設けてある取
り出し口11と戻し口12とに接続されており、浴槽1
0内から浴槽水を取り出してから戻せるようになってい
る。
【0024】循環ポンプ22は、循環通路21の途中に
配設されており、浴槽10と循環通路21との間で浴槽
水を循環させるものである。
【0025】バイパス通路23は、循環通路21におい
て循環ポンプ22の上流部位と下流部位とに接続されて
いる。
【0026】ベンチュリ24は、バイパス通路26の途
中に配設されるもので、途中に空気導入管27が取り付
けられているとともに、この空気導入管27の端部に電
磁弁28が設けられている。このベンチュリ24は、一
般的に周知のものであるが、浴槽水の通過に伴いベンチ
ュリ24内部を負圧状態として、大気圧である外気を空
気導入管27から吸入して浴槽水に対して混入させるも
のである。
【0027】気液分離器25は、循環通路21において
バイパス通路23との接続部位よりも下流に配設されて
おり、循環通路21を通過する浴槽水に含まれる比較的
大きな気泡を排除するものである。
【0028】噴射ノズル26は、循環通路21において
浴槽10の戻し口12との接続部位に配設されており、
循環通路21を通ってきた浴槽水を浴槽10内に減圧し
て噴射させるものである。この噴射ノズル26は、円筒
形の管体からなり、その中心孔は大径孔部分と小径孔部
分とを長手方向に連接したような形状になっている。こ
の噴射ノズル26では、その大径孔部分から浴槽水が導
入され、小径孔部分から浴槽10側へ噴射される。
【0029】そして、この実施形態1では、上記バイパ
ス通路26においてベンチュリ24の上流側に、浴槽水
中に比較的大きな気泡が含まれていたときに、それを取
り除く空気抜き弁29が配設されている。なお、図1で
は、循環通路21において循環ポンプ22の上流側部分
と下流側部分とを上下に配置して、バイパス通路23を
上下に配置したような形態で示しているが、実際には、
前記循環通路21の上流側部分と下流側部分とバイパス
通路23は、すべてほぼ水平に配設される。そのため、
バイパス通路23を流れる浴槽水に比較的大きな気泡が
含まれていると、この気泡がバイパス通路23を構成す
る管体の上方の内面に沿って移動する形態となるから、
前述した空気抜き弁29では、管体内面に沿って移動す
る気泡のみを除去することができる。
【0030】次に、上記微細気泡発生装置20の動作を
説明する。つまり、図示しない操作部により運転開始ス
イッチをオン操作すると、循環ポンプ22が駆動される
ことになり、浴槽10内から浴槽水が循環通路21内に
引き出されることになる。これにより、浴槽水が循環ポ
ンプ22を通過すると、その一部がバイパス通路23に
流れ込み、ベンチュリ24を通過する。このとき、ベン
チュリ24の内部が、負圧状態になり、このベンチュリ
24の内部に空気導入管27および電磁弁28を通じて
外部の空気が吸引導入されることになる。この導入され
た空気は、ベンチュリ24の内部でもってそこを通過す
る浴槽水に混入される。この空気が混入された浴槽水
は、バイパス通路23から循環通路21において循環ポ
ンプ22の上流に戻されることになり、再度、循環ポン
プ22で循環通路21の下流側に送り出される。
【0031】このようにして循環通路21内を流れる浴
槽水がバイパス通路23に対して何度か繰り返して通過
することになり、それにより、次第に大量の空気が混入
されることになる。この空気が混入された浴槽水の一部
は、バイパス通路23に流れ込まずにそれよりも下流側
に流れて、気液分離器25に導入されることになる。こ
の気液分離器25に到達するまでの過程において、浴槽
水中に混入された気泡が循環ポンプ23の加圧力により
溶解させられる。
【0032】ところで、上述した空気の混入過程や空気
の溶解過程において、気泡それぞれが互いに結合して大
きく成長することがあるが、この大きく成長した気泡
は、気液分離器25において除去される。
【0033】この気液分離器25を通過した浴槽水は、
噴射ノズル26を経て浴槽10内に戻される。浴槽水を
浴槽10内に戻すと、浴槽水に印加されてある圧力が噴
射ノズル26で減圧されてから、浴槽10内で一気に解
放されることになるために、浴槽水中に溶解させた空気
が析出されて大量の微細気泡16を発生することにな
る。
【0034】ここで、浴槽水中に浮遊物17が存在する
場合には、この浮遊物17が、前述したようにして浴槽
10内で大量に発生される微細気泡16に付着すること
により、浴槽水の表面側に効率よく浮上させられるか
ら、浴槽水の水位を若干上昇させて浴槽10の排水管1
4の電磁弁15を開放すると、前記浴槽水の表面側に浮
上させられた浮遊物が浴槽10のオーバーフロー排水口
13および排水管14を介して排出されることになる。
【0035】以上説明したように、この実施形態での微
細気泡発生装置20では、浴槽10から取り出した浴槽
水に対して繰り返し空気を混入させることにより、従来
例のように循環ポンプ22を大能力にしなくても、浴槽
水に対する空気の混入量を可及的に多くできて、しかも
比較的大きな気泡を混入させないようにできるから、循
環ポンプ23のエアーロックを回避したうえで、浴槽水
に対する空気の溶解率を高めることができる。したがっ
て、浴槽10内での微細気泡16の発生率を高めること
ができて、浴槽10内の浮遊物を効率よく除去できるよ
うになる。
【0036】図2は本発明の実施形態2を示している。
この実施形態2において上記実施形態1と異なる構成
は、気液分離器25で取り除いた空気をベンチュリ24
に導入させるようにしていることである。
【0037】具体的に、気液分離器25の空気室(図示
省略)とベンチュリ24の空気導入部位とをエア配管3
0で連通連結させている。この場合、気液分離器25内
の空気は、気液分離器25に導入される浴槽水の水圧に
より大気圧よりも高くなっているので、この比較的高圧
の空気が気液分離器25内からベンチュリ24側へ導入
されることになり、ベンチュリ24で浴槽水に混入させ
られることになる。つまり、ベンチュリ24での空気混
入率が上記実施形態1の場合よりも高められることにな
るので、上記実施形態1に比べてさらに多くの微細気泡
を発生させることができるようになる。
【0038】なお、この実施形態において、図示しない
が、エア配管30にキャピラリィと呼ばれる圧力抵抗体
を配設するようにしてもよい。この圧力抵抗体は、圧力
を低下させるものであり、この圧力抵抗体を設けた場合
だと、気液分離器25内の高圧水がベンチュリ24側に
流れることを確実に防止できるようになる。
【0039】図3および図4は本発明の実施形態3を示
している。この実施形態3において上記実施形態1と異
なる構成は、バイパス通路23においてベンチュリ24
の上流側部位と、循環通路21において噴射ノズル26
の上流側部位とに、第1、第2電磁弁40,41を設
け、これらの電磁弁40,41を間欠的に開閉させるこ
とにより、循環通路21内に浴槽水を長時間滞留させる
ようにして、循環通路21内の浴槽水に対してより多く
の空気を混入かつ溶解させるようにしていることであ
る。
【0040】具体的に、図4に示すように、循環ポンプ
22を駆動してから、所要時間t1が経過するまでの
間、2つの電磁弁40,41を共に閉状態としておき、
所要時間t1が経過したときにまず第1電磁弁40のみ
を所要時間t2だけ開状態とする。これにより、循環通
路21内の圧力が高められるとともに、循環通路21内
の浴槽水がバイパス通路23を循環することになり、浴
槽水に対して空気が繰り返し混入かつ溶解させられるこ
とになる。この後、第1の電磁弁40を閉状態として所
要時間t3の経過を待ち、所要時間t3が経過したとき
に、第2電磁弁41のみを所要時間t4だけ開状態と
し、圧力を高めるとともに多量の空気を溶解させた浴槽
水を浴槽10内に一気に噴射して戻す。これにより、循
環通路21内の圧力が低下するので、その圧力が所要値
以下にまで低下すると、第2電磁弁41を閉状態とする
のと同時に第1電磁弁40を開状態とし、以降において
上記の動作を繰り返す。
【0041】このように、2つの電磁弁40,41を所
要のタイミングで間欠的に開閉操作することにより、循
環通路21内に浴槽水が長時間滞留されることになっ
て、循環通路21内の浴槽水の空気溶解率を高めること
ができるようになるので、上記実施形態1に比べてより
多くの微細気泡を発生させることができるようになる。
したがって、循環ポンプ22を小能力とするにあたっ
て、上記実施形態1の場合よりもさらに有効となる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0043】(1)上記実施形態1において、気液分離
器25や空気抜き弁29を備えないものも本発明に含ま
れる。
【0044】(2)上記各実施形態での循環通路21に
おける循環ポンプ22の上流部位とバイパス通路23と
の接続部分については、図5(a)ないし(c)に示す
ような構成とすることができる。但し、図5(a)に示
すように、循環通路21の管体の周面を開口してそこに
バイパス通路23の管体の端部を突き合わせた状態で接
合したような場合だと、バイパス通路23から空気を溶
解した浴槽水が循環通路21内を流れる浴槽水に対して
合流するときに、バイパス通路23と循環通路21との
接続部位でバイパス通路23側から流れてくる浴槽水の
一部が滞留する現象が発生するために、その部位で浴槽
水に混入された気泡が相互に結合して図示のように大き
く成長しやすくなると言える。このようにして発生した
大きな気泡が循環通路21に流れ込むと、循環ポンプ2
2に流入することになるので、循環ポンプ22がエアー
ロックしやすくなることが懸念される。このような浴槽
水の滞留現象による気泡の成長を確実に防止するために
は、循環通路21とバイパス通路23との接続形態につ
いて、図5(b)や(c)に示すような構成にするのが
好ましい。つまり、図5(b)では、循環通路21とバ
イパス通路23との結合部位において、バイパス通路2
3の端部にI字形の継ぎ管45を取り付け、この継ぎ管
45を循環通路21の管体の内部に突入させた状態と
し、この継ぎ管45の突入端部の周面において循環通路
21での浴槽水の流れの下流側の領域に開口45aを設
けることにより、バイパス通路23から継ぎ管45を経
て流れ込む浴槽水を、循環通路21内の浴槽水の流れる
方向に沿わせるようにしている。また、図5(c)で
は、循環通路21とバイパス通路23との結合部位にお
いて、バイパス通路23の端部にほぼL字形の継ぎ管4
6を取り付け、この継ぎ管46の屈曲端部分を循環通路
21の管体の内部に突入させた状態とし、この導入管4
6の屈曲端部分の端縁に開口46aを設けることによ
り、バイパス通路23から継ぎ管46を経て流れ込む浴
槽水を、循環通路21内の浴槽水の流れる方向に沿わせ
るようにしている。つまり、上述した図5(b)や
(c)のような構造にすれば、バイパス通路23と循環
通路21との合流部位で浴槽水の一部が滞留して気泡を
成長させるという不具合の発生を回避できるようにな
る。
【0045】(3)上記各実施形態において、ベンチュ
リ24を用いて浴槽水に空気を混入させるようにした例
を挙げているが、コンプレッサなどを用いて浴槽水に空
気を混入させるようにしてもよい。
【0046】(4)上記各実施形態での噴射ノズル26
については、例えば株式会社OHR流体工学研究所製の
OHR反応機を利用することができる。このOHR反応
機は、例えば図6および図7に示すように、円筒形パイ
プ50の長手方向ほぼ1/2の領域の大径孔50aの内
周に2つのガイドベーン51,52を配設し、残りの長
手方向ほぼ1/2の領域の小径孔50bの内周面円周数
カ所にきのこ形状の突起53を設けた構成である。この
ガイドベーン51,52の存在する側を液体導入側と
し、きのこ形状の突起53の存在する側を液体吐出側と
して、利用する。このOHR反応機では、導入される浴
槽水を、ガイドベーン51,52でもって図中の矢印の
ように旋回させてから、きのこ形状の突起53によって
未溶解の気泡が微細に分散させることによって大量の超
微細な気泡を発生させるようになっている。このOHR
反応機を上記各実施形態の微細気泡発生装置20の噴射
ノズル26に代えて使用すれば、より多くの微細気泡を
浴槽10内で発生させることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1ないし4の発明にかかる微細気
泡発生装置では、貯溜槽から取り出した液体に対して繰
り返し空気を混入させることにより、従来例のように大
能力の循環ポンプを用いなくとも、液体に対する空気の
混入量を可及的に多くできるようにしているから、浴槽
水中に混入させた気泡それぞれが互いに結合して大きく
成長することを防止できて、浴槽水に混入させた空気を
効率よく浴槽水中に溶解させることができる。そのため
に、貯溜槽内での微細気泡の発生率を高めることができ
る。このように、本発明の微細気泡発生装置では、従来
例に比べて小能力の循環ポンプを用いることができるの
で、イニシャルコストを従来例に比べて低減できるよう
になる。
【0048】特に、請求項3の発明のように、バイパス
通路において空気混入手段としてのベンチュリの上流に
空気抜き弁を配設すれば、バイパス通路を流通する液体
に比較的大きな気泡が混在していたときでも、それをベ
ンチュリの上流で取り除けるようになるから、ベンチュ
リ内の液体の通過を円滑化できるようになって、ベンチ
ュリの空気導入管路からの万一の液体吐出を避けること
ができるなど、液体に対して空気を効率よく混入させる
ことができるようになる。
【0049】また、請求項4の発明のように、循環通路
においてバイパス通路との接続部位の下流に気液分離手
段を配設すれば、仮に循環通路を流れる液体に比較的大
きな気泡が含まれているときでも、この気泡を気液分離
手段で除去することができるので、貯溜槽内へ前記気泡
が吐出されるという現象の発生を確実に回避できるよう
になる。
【0050】このような本発明の微細気泡発生装置を用
いて請求項5の発明のような浴槽システムを構成すれ
ば、浴槽の浴槽水中を浮遊する浮遊物を浴槽水の表面側
に効率よく浮上させることができるから、浴槽のオーバ
ーフロー排水口から浮遊物を効率よく排出できて、浴槽
水の浄化が比較的短時間で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る浴槽システムの構成
【図2】本発明の実施形態2に係る浴槽システムの構成
【図3】本発明の実施形態3に係る浴槽システムの構成
【図4】実施形態3の微細気泡発生装置の動作説明に用
いるタイミングチャート
【図5】本発明の微細気泡発生装置の循環通路とバイパ
ス通路との接続部位を示す要部の断面図
【図6】本発明の微細気泡発生装置の噴射ノズルの他の
例を示す縦断面図
【図7】図6中の(7)−(7)線断面の矢視図
【図8】従来例に係る浴槽システムの構成図
【符号の説明】
10 浴槽 11 取り出し口 12 戻し口 13 オーバーフロー排水口 14 排水管 16 微細気泡 17 浮遊物 20 微細気泡発生装置 21 循環通路 22 循環ポンプ 23 バイパス通路 24 ベンチュリ 25 気液分離器 26 噴射ノズル 27 空気導入管 29 空気抜き弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大渡 裕和 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 4D037 AA09 AB02 BA03 BB03 CA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯溜槽内の液体を取り出して、この液体中
    に空気を混入かつ溶解させてから、貯溜槽内に戻すこと
    により貯溜槽内で微細気泡を発生させる微細気泡発生装
    置であって、 貯溜槽に設けた液体の取り出し口と戻し口とに接続され
    る循環通路と、 循環通路の途中に配設されて貯溜槽内の液体を取り出し
    て戻すよう循環させる循環ポンプと、 循環通路において循環ポンプの上流と下流とに接続され
    るバイパス通路と、 バイパス通路に設けられて外部の空気を該バイパス通路
    を流れる液体に混入させる空気混入手段と、 を含むことを特徴とする微細気泡発生装置。
  2. 【請求項2】請求項1の微細気泡発生装置において、 前記空気混入手段が、バイパス通路内の液体の通過に伴
    い外部の空気を吸入するベンチュリとされている、こと
    を特徴とする微細気泡発生装置。
  3. 【請求項3】請求項2の微細気泡発生装置において、 前記バイパス通路においてベンチュリの上流に、空気抜
    き弁が配設されている、ことを特徴とする微細気泡発生
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3の微細気泡発生装置にお
    いて、 前記循環通路において循環ポンプの下流でかつバイパス
    通路との接続部位よりも下流に、気液分離手段が配設さ
    れており、 この気液分離手段で取り除いた空気を前記ベンチュリに
    導入させるように構成した、ことを特徴とする微細気泡
    発生装置。
  5. 【請求項5】側壁部の所要高さ位置にオーバーフロー排
    水口を有する浴槽と、この浴槽に取り付けられる請求項
    1ないし4のいずれかの微細気泡発生装置とを有する、
    ことを特徴とする浴槽システム。
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