JP2000182498A - 電磁継電器およびその組立方法 - Google Patents

電磁継電器およびその組立方法

Info

Publication number
JP2000182498A
JP2000182498A JP10353299A JP35329998A JP2000182498A JP 2000182498 A JP2000182498 A JP 2000182498A JP 10353299 A JP10353299 A JP 10353299A JP 35329998 A JP35329998 A JP 35329998A JP 2000182498 A JP2000182498 A JP 2000182498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
block
terminal block
contact
storage recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10353299A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyotaka Nishikawa
豊隆 西川
Tsutomu Shimomura
勉 下村
Masakatsu Makino
全勝 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP10353299A priority Critical patent/JP2000182498A/ja
Publication of JP2000182498A publication Critical patent/JP2000182498A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁石ブロックのボディに対する位置決め精度
を向上させた電磁継電器を提供する。 【解決手段】電磁石ブロック1は、ボディ4に設けられ
た収納凹所42内に、端子台14の端面をボディ4の端
面と対向させた状態で収納される。収納凹所42の内側
面40には、ヨーク15に設けられた嵌合凹所15aと
嵌合する嵌合突起42bが突設されている。また端子台
14と対向するボディ4の端面にはボディ4の短幅方向
に走る突条4bが突設され、端子台14の突条4bに対
向する面には突条4bと凹凸係止する係止溝14aが形
成されている。而して、ヨーク15の嵌合凹所15aと
ボディ4の嵌合突起42bとを嵌合させると共に、端子
台14の係止溝14aとボディ4の突条4bとを凹凸係
止させることにより、電磁石ブロック1がボディ4に固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁継電器および
その組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁継電器としては、図13乃
至図18に示すように、コイルへの通電状態に応じて往
復運動するアマチュア(接極子)16を有する電磁石ブ
ロック1と、アマチュア16の往復運動に応じて駆動さ
れ後述の接点部3を開閉させるカード2と、導電材料か
ら形成され一端側に常開接点30aが設けられた常開接
点板30、導電材料から形成され一端側に常閉接点32
aが設けられた常閉接点板32、および、導電材料から
形成され一端側の両面に常開接点30aおよび常閉接点
32aと接離自在に接触する可動接点31aが夫々設け
られた弾性を有する可動接点板31からなる接点部3
と、長手方向の一端側に各接点板30〜32が夫々配置
される短幅方向の一面側に開口した収納溝49a〜49
cが設けられるとともに、長手方向の他端側に電磁石ブ
ロック1が配置される短幅方向の他面側に開口した収納
凹所42が設けられた合成樹脂製のボディ4とを備えた
ものがあった。
【0003】電磁石ブロック1は、短冊状に形成され長
手方向の一端部に磁極となる鍔10aが形成された鉄心
10、長手方向の両端に鍔部11a,11bを有し鉄心
10が装着されるコイルボビン11およびコイルボビン
11の鍔部11a,11b間に巻回されたコイル12か
らなるコイルブロック13と、鍔10a側のコイルボビ
ン11の鍔部11aと一体に成形されコイル12に給電
するためのコイル端子13aを支持する端子台14と、
磁性材料から略L字状に形成され、一側片が鉄心10の
鍔10aと反対側の端部に磁気的に結合され、コイルブ
ロック13の一端面および側面を覆うヨーク(継鉄)1
5と、略平板状であって一端部がヨーク15の他側片の
先端部にヒンジばね17によって枢支され、他端部が鉄
心10の鍔10aと離接するアマチュア16とを備えて
いる。
【0004】収納凹所42の内側面40にはリブ42a
が突設されており、リブ42aによって仕切られた収納
凹所42の2つの空間にそれぞれコイル12とヨーク1
5を納めるようにして、電磁石ブロック1がアマチュア
16を接点部3と反対側に向けて収納凹所42内に配置
される。
【0005】ここで、収納凹所42の内側面40と対向
するヨーク15の端面には嵌合凹所15aが設けられ、
嵌合凹所15aに対応する内側面40の部位には嵌合凹
所15aと嵌合する嵌合突起42bが突設されている。
而して、電磁石ブロック1をボディ4に取り付ける際
は、図13及び図14に示すように電磁石ブロック1を
収納凹所42の開口側から挿入して、ヨーク15の嵌合
凹所15a内にボディ4の嵌合突起42bを圧入するこ
とにより、電磁石ブロック1をボディ1に固定する。こ
の時、端子台14の端面はボディ4の端面と当接する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の電磁継電器で
は、ヨーク15の嵌合凹所15aにボディ4の嵌合突起
42bを圧入することによって電磁石ブロック1をボデ
ィ4に固定しているが、嵌合凹所15aと嵌合突起42
bとの嵌合だけで電磁石ブロック1をボディ4に位置決
めしているので、電磁石ブロック1のボディ4に対する
位置決め精度が悪く、特にボディ3の短幅方向において
電磁石ブロック1のボディ4に対する位置ずれが大きく
なるという問題があった。また、一面開口した略箱状の
合成樹脂製のカバー(図示せず)が、電磁石ブロック1
や接点部3などを覆うようにしてボディ4に被着される
のであるが、電磁石ブロック1のボディ4に対する位置
ずれが大きくなると、ボディ4にカバーを取り付けられ
なくなるという問題もあった。
【0007】また、電磁石ブロック1をボディ4に固定
した後、図18(a)に示すようにボディ4と端子台1
4とを接着剤60で接着していたが(図18(a)の斜
線部は接着剤60が流れ込んだ部位を示す)、ボディ4
と端子台14の接触面がそれぞれ平坦面に形成されてい
るので、ボディ4と端子台14の接触面の間にできる隙
間が小さく、したがってボディ4と端子台14の接触面
の間に流れ込む接着剤60が少なくなり、ボディ4と端
子台14との接着強度が低下するという問題もあった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、請求項1の発明の目的とするところは、電磁石
ブロックのボディに対する位置決め精度を向上させた電
磁継電器を提供することにあり、請求項2の発明では、
請求項1の発明の目的に加えて、電磁石ブロックのボデ
ィに対する固定強度を高めた電磁継電器を提供すること
にあり、請求項3の発明では、電磁石ブロックのボディ
に対する位置決め精度を向上させることのできる電磁継
電器の組立方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、コイルボビン両端の鍔部間に
巻回されたコイル、コイルの一端面および側面を覆う継
鉄、コイルの他端面に対向配置され継鉄と共に磁路を形
成しコイルへの通電状態に応じてコイルの他端側に吸引
され往復運動する接極子およびコイルボビンの一方の鍔
部と一体的に形成されコイルに給電するためのコイル端
子を支持する端子台を備えた電磁石ブロックと、固定接
点を有する固定接点板および固定接点と接離自在に接触
する可動接点を有する可動接点板からなり接極子の往復
運動に応じて開閉する接点部と、一端側に各接点板が配
設されるとともに、他端側に電磁石ブロックが配置され
る側方に開口した収納凹所が設けられたボディとを備
え、電磁石ブロックは端子台の端面をボディと対向させ
て収納凹所内に配置されており、継鉄に形成された被嵌
合部と嵌合する嵌合部を収納凹所の内面に形成するとと
もに、上記端子台と対向するボディの部位に上記端子台
に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を設けたこ
とを特徴とし、継鉄に形成された被嵌合部とボディに形
成された嵌合部とを嵌合させるとともに、端子台に形成
された被係止部とボディに形成された係止部とを凹凸係
止させることによって、電磁石ブロックがボディに固定
されており、電磁石ブロックはボディに対して2カ所で
位置決めされているので、電磁石ブロックのボディに対
する位置決め精度が向上し、電磁石ブロックのボディに
対する位置ずれを小さくした電磁継電器を実現すること
ができる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、端子台に設けられた被係止部と、ボディに設けら
れた係止部との間に接着剤を流入させるための隙間を設
けたことを特徴とし、被係止部と係止部との間にできた
隙間に接着剤が流れ込むため、接着剤の量が増加し、し
かもボディと端子台の接触面に凹凸係止する係止部と被
係止部を夫々設けているから、ボディと端子台の接触面
積が増加し、ボディと端子台の接着面積が増加するた
め、ボディと端子台との接着強度を高めた電磁継電器を
実現することができる。
【0011】請求項3の発明では、コイルボビン両端の
鍔部間に巻回されたコイル、コイルの一端面および側面
を覆う継鉄、コイルの他端面に対向配置され継鉄と共に
磁路を形成しコイルへの通電状態に応じてコイルの他端
側に吸引され往復運動する接極子およびコイルボビンの
一方の鍔部と一体的に形成されコイルに給電するための
コイル端子を支持する端子台を備えた電磁石ブロック
と、固定接点を有する固定接点板および固定接点と接離
自在に接触する可動接点を有する可動接点板からなり接
極子の往復運度に応じて開閉する接点部と、一端側に各
接点板が配設されるとともに、他端側に電磁石ブロック
が配置される側方に開口した収納凹所が設けられたボデ
ィとを備え、電磁石ブロックは端子台の端面をボディと
対向させて収納凹所内に配置されており、継鉄に形成さ
れた被嵌合部と嵌合する嵌合部を収納凹所の内面に形成
するとともに、上記端子台と対向するボディの部位に上
記端子台に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を
設けた電磁継電器の組立方法において、端子台に設けら
れた被係止部をボディに設けられた係止部と係止させる
ようにして、電磁石ブロックを収納凹所内に組み込み、
継鉄に設けられた被嵌合部を収納凹所の内面に設けられ
た嵌合部に圧入して電磁石ブロックを収納凹所内に固定
することを特徴とし、継鉄に形成された被嵌合部とボデ
ィに形成された嵌合部とを嵌合させるとともに、端子台
に形成された被係止部とボディに形成された係止部とを
凹凸係止させることによって、電磁石ブロックがボディ
に固定されるので、電磁石ブロックをボディに固定する
ための部品を別途設けることなく、電磁石ブロックをボ
ディに容易に固定することができ、しかも電磁石ブロッ
クがボディに対して2カ所で位置決めされるから、電磁
石ブロックのボディに対する位置決め精度を向上させる
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
12を参照して説明する。
【0013】この電磁継電器は、コイルへの通電状態に
応じて往復運動するアマチュア(接極子)16を有する
電磁石ブロック1と、アマチュア16の往復運動に応じ
て駆動され後述の接点部3を開閉させるカード2と、導
電材料から形成され一端側に常開接点30aが設けられ
た常開接点板30、導電材料から形成され一端側に常閉
接点32aが設けられた常閉接点板32、および、導電
材料から形成され一端側の両面に常開接点30aおよび
常閉接点32aと接離自在に接触する可動接点31aが
夫々設けられた弾性を有する可動接点板31からなる接
点部3と、長手方向の一端側に各接点板30〜32が夫
々配置される短幅方向の一面側に開口した収納溝49a
〜49cが設けられるとともに、長手方向の他端側に電
磁石ブロック1が配置される短幅方向の他面側に開口し
た収納凹所42が設けられた合成樹脂製のボディ4と、
一面開口した略箱状であって電磁石ブロック1や接点部
3などを覆うようにしてボディ4に被着される合成樹脂
製のカバー5とを備えている。ここに、常開接点板30
および常閉接点板32から固定接点板が構成され、常開
接点30aおよび常閉接点32aから固定接点が構成さ
れる。
【0014】電磁石ブロック1は、短冊状に形成され長
手方向の一端部に磁極となる鍔10aが形成された鉄心
10、長手方向の両端に鍔部11a,11bを有し鉄心
10が装着されるコイルボビン11およびコイルボビン
11の鍔部11a,11b間に巻回されたコイル12か
らなるコイルブロック13と、鍔10a側のコイルボビ
ン11の鍔部11aと一体に成形されコイル端子13a
を支持する端子台14と、磁性材料から略L字状に形成
され、一側片が鉄心10の鍔10aと反対側の端部に磁
気的に結合され、コイルブロック13の一端面および側
面を覆うヨーク(継鉄)15と、磁性材料から略平板状
に形成されコイルブロック13の他端面に対向配置さ
れ、一端部がヨーク15の他側片の先端部にヒンジばね
17によって枢支されると共に、他端部が鉄心10の鍔
10aと離接するアマチュア16とを備えている。コイ
ル端子13aの一端部にはコイル12の端部が電気的に
接続され、コイル端子13aの他端部は端子台14の下
面から突出している。また、ヒンジばね17はヨーク1
5の他側片に穿設された孔15aに鋲17aを用いてか
しめ固定されており、アマチュア16の他端部を鉄心1
0の鍔部10aから離れる向きに付勢している。なお、
ボディ4には鋲17aの頭が入り込む溝4cが形成され
ている。また本実施形態ではヒンジばね17をヨーク1
5の他側片の先端にかしめにより固着しているが、溶接
により固着するようにしても良い。
【0015】ボディ4に設けられた収納溝49a〜49
cの内、両側の収納溝49a,49cには、常開接点板
30を外側にして常開接点30aおよび常閉接点32a
を互いに対向させた状態で常開接点板30および常閉接
点板32がそれぞれ圧入される。常開接点板30および
常閉接点板32の他端側には端子片30b,32bが連
続一体に設けられており、端子片30b,32bの先端
はボディ4の下面側から突出する。また、可動接点板3
1の他端側には端子片31bが結合されており、端子片
31bを中央の収納溝49bに圧入することにより、可
動接点板31が収納溝49b内に固定される。この時、
可動接点板31の両面に夫々形成された可動接点31
a,31aは常開接点30aおよび常閉接点32aに夫
々対向しており、端子片31bの先端はボディ4の下面
側から突出する。なお、ボディ4の下部周面には、ボデ
ィ4および端子台14の下面にシール剤を塗布して電磁
継電器を封止する際にシール剤のはい上がりを防止する
ための溝4aが形成されている。
【0016】また収納凹所42の内側面40にはリブ4
2aが突設されており、リブ42aによって仕切られた
収納凹所42の2つの空間にそれぞれコイル12とヨー
ク15を納めるようにして、電磁石ブロック1がアマチ
ュア16を接点部3と反対側に向けて収納凹所42内に
配置される。この時、端子台14の端面はボディ4の端
面と対向して配置される。
【0017】またカード2は、一端側にアマチュア16
の先端部の両側縁に形成された凹部16aとそれぞれ係
止する係止爪21,21が設けられ、他端側には可動接
点板31を押圧するための押圧片22が設けられてお
り、押圧片22の先端には可動接点板31の先端部に穿
設された孔31c内に挿入される突起23が突設されて
いる。カード2は、係止爪21をアマチュア16の凹部
16aと係止させるとともに、突起23を可動接点板3
1の孔31cに挿入させることにより、収納凹所42の
天井を構成する壁41と対向するように、アマチュア1
6と可動接点板31との間に橋架されており、電磁継電
器の小型化、薄型化が図られている。尚、押圧片22の
幅寸法はカード2の他の部位の幅寸法よりも狭くなって
おり、押圧片22は収納凹所42の開口側と反対側に寄
せて配置されているので、カバー5内面に突設されたリ
ブ(図示せず)との干渉を避けることができ、しかも押
圧片22を収納凹所42の開口側から遠ざけることによ
って、電磁石ブロック1と接点部3との間のカード2表
面に沿った沿面距離を長くすることができる。また、コ
イルボビン11の鍔部11aに対応するカード2の部位
には、鍔部11aに突設された係止突起11cが挿入さ
れる長孔24が設けられており、係止突起11cにより
カード2の移動方向が規制される。
【0018】ここで、収納凹所42の内側面40と対向
するヨーク15の端面には嵌合凹所15aが設けられ、
嵌合凹所15aに対応する内側面40の部位には嵌合凹
所15aと嵌合する嵌合突起42bが突設されている。
また、端子台14と対向するボディ4の端面には、係止
部としての突条4bが、ボディ4の短幅方向に沿って、
収納凹所42の開口側の端部から突設されており、ボデ
ィ4の短幅方向に沿う方向の突条4bの寸法はボディ4
の短幅寸法よりも短くなっている。一方、ボディ4と対
向する端子台14の端面には、ボディ4に設けた突条4
bと凹凸係止する被係止部としての係止溝14aが、ボ
ディ4の短幅方向に沿って収納凹所42の開口側の端部
から形成されており、ボディ4の短幅方向に沿う方向の
係止溝14aの寸法はボディ4の短幅寸法よりも短く、
且つ、突条4bの寸法よりも長くなっている。
【0019】電磁石ブロック1をボディ4に取り付ける
際は、図1及び図2に示すように電磁石ブロック1を収
納凹所42の開口側から挿入して、ボディ4の端面に設
けた突条4bを端子台14の係止溝14aと凹凸係止さ
せるとともに、ヨーク15の嵌合凹所15a内にボディ
4の嵌合突起42bを圧入することにより、電磁石ブロ
ック1をボディ1に固定する。このように、ヨーク15
の嵌合凹所15aと端子台14の嵌合突起42bとが嵌
合するとともに、ボディ4の突条4bと端子台14の係
止溝14aとが凹凸係止することによって電磁石ブロッ
ク1がボディ4に固定されており、電磁石ブロック1は
ボディ4に対して2カ所で位置決めされるので、電磁石
ブロック1のボディ4に対する位置決め精度が向上す
る。したがって、ボディ4の短幅方向における電磁石ブ
ロック1のボディ4に対する位置ずれを小さくでき、カ
バー5がボディ4に取り付けられなくなるといった組立
不良を無くすことができる。
【0020】ところで、ボディ4に設けた突条4bと端
子台14に設けた係止溝14aとの間には隙間61が設
けられており、電磁石ブロック1をボディ4に固定した
後、図11及び図12に示すようにボディ4と端子台1
4とを接着剤60で接着する際に、突条4bと係止溝1
4aとの間にできた隙間61に接着剤60が流れ込むた
め、接着剤60の量が増加し、且つ、突条4bおよび係
止溝14aを設けたことによってボディ4と端子台14
の接触面積が増加するため、ボディ4と端子台14との
接着面積が増加して、ボディ4と端子台14との接着強
度を高めることができる。
【0021】この電磁継電器では、ボディ4の短幅方向
における一面側に接点板30〜32が配置されるととも
に、他面側に電磁石ブロック1が配置されているので、
接点部3と電磁石ブロック1との間の絶縁距離を長くと
ることができ、絶縁性能が向上する。また、収納凹所4
2の接点部3側の絶縁壁43と、絶縁壁43と常閉接点
板32との間のボディ4の部位とには、収納凹所42の
開口側に開放された溝44,45がそれぞれ設けられて
いる。一方、カバー5内面の溝44,45に対応する部
位には溝44,45内にそれぞれ入り込むリブ(図示せ
ず)が形成されている。而して、ボディ4にカバー5を
被着すると、リブがそれぞれ溝44,45に入り込み、
絶縁壁43とリブとで電磁石ブロック1と接点部3の間
が2重に絶縁される。
【0022】また、収納凹所41の天井を構成する壁4
1における電磁石ブロック1と接点部3との間の部位に
は表面の平らな突台50が設けられており、壁41が平
面に形成されている場合に比べて、電磁石ブロック1と
接点部3との間の壁41表面に沿った沿面距離が突台5
0の高さ分だけ長くなるので、電磁石ブロック1と接点
部3との間の絶縁距離が長くなり絶縁性が向上する。し
たがって、突台50の形状や寸法を適宜設定することに
より、所定の絶縁距離を確保することができ、ドイツ電
気技術者協会(VDE)によって規格化されたVDE0
700の安全規格(空間距離8mm以上、沿面距離8m
m以上)を満たした小型の電磁継電器を実現することが
できる。なお、突台50は収納凹所42の天井を構成す
る壁41から突出しているので、突台50の端面50a
がカード2と当接することにより、カード2の移動範囲
が規制され、コイルボビン11の鍔部11aに設けた係
止突起11cとともにカード2の移動範囲を規制するス
トッパとしての機能も備えている。
【0023】また突台50の表面には、カバー5の天井
面と当接する凸部51が設けられており、接点部3と反
対側のコイルボビン11の鍔部11aに突設された係止
突起11cの高さ寸法は、係止突起11cの先端面がカ
バー5の天井面と当接するような高さ寸法に形成されて
いるので、カバー5をボディ4に嵌着する際に、凸部5
1および係止突起11cの先端面がカバー5の天井面と
当接し、カバー5のボディ4に対する高さ方向の取付位
置を正確に位置決めすることができる。
【0024】この電磁継電器の動作を以下に簡単に説明
する。コイルに通電すると、アマチュア16は鉄心10
の鍔部10aに吸引され、ヨーク15の一側片と対向す
る端部を中心として鉄心10の鍔10aに近付く向きに
回転する。アマチュア16の回転によりカード2の押圧
片22が可動接点板31を常開接点板30側に押圧し
て、可動接点31aが常閉接点32aと開離するととも
に、常開接点30aと接触する。一方、コイルへの通電
を停止すると、アマチュア16を吸引する力がなくな
り、可動接点板31およびヒンジばね17のばね復帰力
によってアマチュア16が鉄心10の鍔10aから遠ざ
かる向きに回転する。アマチュア16の回転によりカー
ド2の押圧片22が可動接点板31を常開接点板30側
に押圧する力がなくなるので、可動接点板31のばね復
帰力によって可動接点板31が常閉接点板32側に移動
し、可動接点31aが常開接点30aと開離し、常閉接
点32aと接触する。
【0025】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、コイ
ルボビン両端の鍔部間に巻回されたコイル、コイルの一
端面および側面を覆う継鉄、コイルの他端面に対向配置
され継鉄と共に磁路を形成しコイルへの通電状態に応じ
てコイルの他端側に吸引され往復運動する接極子および
コイルボビンの一方の鍔部と一体的に形成されコイルに
給電するためのコイル端子を支持する端子台を備えた電
磁石ブロックと、固定接点を有する固定接点板および固
定接点と接離自在に接触する可動接点を有する可動接点
板からなり接極子の往復運動に応じて開閉する接点部
と、一端側に各接点板が配設されるとともに、他端側に
電磁石ブロックが配置される側方に開口した収納凹所が
設けられたボディとを備え、電磁石ブロックは端子台の
端面をボディと対向させて収納凹所内に配置されてお
り、継鉄に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部を収納
凹所の内面に形成するとともに、上記端子台と対向する
ボディの部位に上記端子台に設けられた被係止部と凹凸
係止する係止部を設けたことを特徴とし、継鉄に形成さ
れた被嵌合部とボディに形成された嵌合部とを嵌合させ
るとともに、端子台に形成された被係止部とボディに形
成された係止部とを凹凸係止させることによって、電磁
石ブロックがボディに固定されており、電磁石ブロック
はボディに対して2カ所で位置決めされているので、電
磁石ブロックのボディに対する位置決め精度が向上し、
電磁石ブロックのボディに対する位置ずれを小さくした
電磁継電器を実現できるという効果がある。
【0026】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、端子台に設けられた被係止部と、ボディに設けら
れた係止部との間に接着剤を流入させるための隙間を設
けたことを特徴とし、被係止部と係止部との間にできた
隙間に接着剤が流れ込むため、接着剤の量が増加し、し
かもボディと端子台の接触面に凹凸係止する係止部と被
係止部を夫々設けているから、ボディと端子台の接触面
積が増加し、ボディと端子台の接着面積が増加するた
め、ボディと端子台との接着強度を高めた電磁継電器を
実現できるという効果がある。
【0027】請求項3の発明では、コイルボビン両端の
鍔部間に巻回されたコイル、コイルの一端面および側面
を覆う継鉄、コイルの他端面に対向配置され継鉄と共に
磁路を形成しコイルへの通電状態に応じてコイルの他端
側に吸引され往復運動する接極子およびコイルボビンの
一方の鍔部と一体的に形成されコイルに給電するための
コイル端子を支持する端子台を備えた電磁石ブロック
と、固定接点を有する固定接点板および固定接点と接離
自在に接触する可動接点を有する可動接点板からなり接
極子の往復運度に応じて開閉する接点部と、一端側に各
接点板が配設されるとともに、他端側に電磁石ブロック
が配置される側方に開口した収納凹所が設けられたボデ
ィとを備え、電磁石ブロックは端子台の端面をボディと
対向させて収納凹所内に配置されており、継鉄に形成さ
れた被嵌合部と嵌合する嵌合部を収納凹所の内面に形成
するとともに、上記端子台と対向するボディの部位に上
記端子台に設けられた被係止部と凹凸係止する係止部を
設けた電磁継電器の組立方法において、端子台に設けら
れた被係止部をボディに設けられた係止部と係止させる
ようにして、電磁石ブロックを収納凹所内に組み込み、
継鉄に設けられた被嵌合部を収納凹所の内面に設けられ
た嵌合部に圧入して電磁石ブロックを収納凹所内に固定
することを特徴とし、継鉄に形成された被嵌合部とボデ
ィに形成された嵌合部とを嵌合させるとともに、端子台
に形成された被係止部とボディに形成された係止部とを
凹凸係止させることによって、電磁石ブロックがボディ
に固定されるので、電磁石ブロックをボディに固定する
ための部品を別途設けることなく、電磁石ブロックをボ
ディに容易に固定できるという効果があり、しかも電磁
石ブロックがボディに対して2カ所で位置決めされるか
ら、電磁石ブロックのボディに対する位置決め精度が向
上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電磁継電器のカバーを取り外した
状態を示し、(a)は正面図、(b)は上側から見た一
部破断せる断面図、(c)はボディと端子台との接触状
態を示す要部断面図、(d)はヨークとボディの圧入状
態を示す要部断面図である。
【図2】同上の電磁継電器の電磁石ブロックをボディに
組み込む状態を示し、(a)は正面図、(b)は上側か
ら見た一部破断せる断面図、(c)はボディと端子台と
の接触状態を示す要部断面図、(d)はヨークとボディ
の圧入状態を示す要部断面図である。
【図3】同上の電磁継電器に用いるボディを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図、
(d)は上側から見た一部破断せる断面図である。
【図4】同上の電磁継電器に用いる電磁石ブロックを示
し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面
図、(d)は上側から見た一部破断せる断面図である。
上面図である。
【図5】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックをボディに組み込む前の状態を示す斜視図、(b)
は電磁石ブロックをボディに組み込んだ状態を示す斜視
図である。
【図6】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックをボディに組み込む前の状態を示す斜視図、(b)
は電磁石ブロックをボディに組み込んだ状態を示す斜視
図である。
【図7】同上の電磁継電器の一部省略せる分解斜視図で
ある。
【図8】同上の電磁継電器のカバーを取り外した状態を
示す斜視図である。
【図9】同上の電磁継電器の外観斜視図である。
【図10】同上の電磁継電器のカバーを取り外した状態
を示す下面図である。
【図11】同上の電磁継電器のボディと端子台との接触
面を示し、(a)は接着前の要部拡大図、(b)は接着
後の要部拡大図である。
【図12】同上の電磁継電器のボディと端子台との接触
状態を示し、(a)は接着前の状態を下側から見た一部
破断せる要部断面図、(b)は接着後の状態を下側から
見た一部破断せる要部断面図である。
【図13】従来の電磁継電器のカバーを取り外した状態
を示し、(a)は正面図、(b)は上側から見た一部破
断せる断面図、(c)はボディと端子台との接触状態を
示す要部断面図、(d)はヨークとボディの圧入状態を
示す要部断面図である。
【図14】同上の電磁継電器の電磁石ブロックをボディ
に組み込む状態を示し、(a)は正面図、(b)は上側
から見た一部破断せる断面図、(c)はボディと端子台
との接触状態を示す要部断面図、(d)はヨークとボデ
ィの圧入状態を示す要部断面図である。
【図15】同上の電磁継電器に用いるボディを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上側から見
た一部破断せる断面図である。
【図16】同上の電磁継電器に用いる電磁石ブロックを
示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上側
から見た一部破断せる断面図である。
【図17】同上の電磁継電器を下側から見た一部破断せ
る断面図である。
【図18】同上の電磁継電器のボディと端子台との接触
状態を示し、(a)は要部拡大図、(b)は下側から見
た一部破断せる要部断面図である。
【符号の説明】
1 電磁石ブロック 4 ボディ 4b 突条 14 端子台 14a 係止溝 15 ヨーク 15a 嵌合凹所 40 内側面 42 収納凹所 42b 嵌合突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルボビン両端の鍔部間に巻回されたコ
    イル、コイルの一端面および側面を覆う継鉄、コイルの
    他端面に対向配置され継鉄と共に磁路を形成しコイルへ
    の通電状態に応じてコイルの他端側に吸引され往復運動
    する接極子およびコイルボビンの一方の鍔部と一体的に
    形成されコイルに給電するためのコイル端子を支持する
    端子台を備えた電磁石ブロックと、固定接点を有する固
    定接点板および固定接点と接離自在に接触する可動接点
    を有する可動接点板からなり接極子の往復運動に応じて
    開閉する接点部と、一端側に各接点板が配設されるとと
    もに、他端側に電磁石ブロックが配置される側方に開口
    した収納凹所が設けられたボディとを備え、電磁石ブロ
    ックは端子台の端面をボディと対向させて収納凹所内に
    配置されており、継鉄に形成された被嵌合部と嵌合する
    嵌合部を収納凹所の内面に形成するとともに、上記端子
    台と対向するボディの部位に上記端子台に設けられた被
    係止部と凹凸係止する係止部を設けたことを特徴とする
    電磁継電器。
  2. 【請求項2】端子台に設けられた被係止部と、ボディに
    設けられた係止部との間に接着剤を流入させるための隙
    間を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁継電
    器。
  3. 【請求項3】コイルボビン両端の鍔部間に巻回されたコ
    イル、コイルの一端面および側面を覆う継鉄、コイルの
    他端面に対向配置され継鉄と共に磁路を形成しコイルへ
    の通電状態に応じてコイルの他端側に吸引され往復運動
    する接極子およびコイルボビンの一方の鍔部と一体的に
    形成されコイルに給電するためのコイル端子を支持する
    端子台を備えた電磁石ブロックと、固定接点を有する固
    定接点板および固定接点と接離自在に接触する可動接点
    を有する可動接点板からなり接極子の往復運度に応じて
    開閉する接点部と、一端側に各接点板が配設されるとと
    もに、他端側に電磁石ブロックが配置される側方に開口
    した収納凹所が設けられたボディとを備え、電磁石ブロ
    ックは端子台の端面をボディと対向させて収納凹所内に
    配置されており、継鉄に形成された被嵌合部と嵌合する
    嵌合部を収納凹所の内面に形成するとともに、上記端子
    台と対向するボディの部位に上記端子台に設けられた被
    係止部と凹凸係止する係止部を設けた電磁継電器の組立
    方法において、端子台に設けられた被係止部をボディに
    設けられた係止部と係止させるようにして、電磁石ブロ
    ックを収納凹所内に組み込み、継鉄に設けられた被嵌合
    部を収納凹所の内面に設けられた嵌合部に圧入して電磁
    石ブロックを収納凹所内に固定することを特徴とする電
    磁継電器の組立方法。
JP10353299A 1998-12-11 1998-12-11 電磁継電器およびその組立方法 Withdrawn JP2000182498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10353299A JP2000182498A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 電磁継電器およびその組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10353299A JP2000182498A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 電磁継電器およびその組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000182498A true JP2000182498A (ja) 2000-06-30

Family

ID=18429908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10353299A Withdrawn JP2000182498A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 電磁継電器およびその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000182498A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294421A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び当該画像形成装置における2次転写ローラクリーニング方法
CN108962682B (zh) * 2018-07-02 2024-03-12 漳州宏发电声有限公司 一种抗跌落及便于自动化装配的继电器及其自动装配方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294421A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び当該画像形成装置における2次転写ローラクリーニング方法
JP4582201B2 (ja) * 2008-06-05 2010-11-17 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び当該画像形成装置における2次転写ローラクリーニング方法
CN108962682B (zh) * 2018-07-02 2024-03-12 漳州宏发电声有限公司 一种抗跌落及便于自动化装配的继电器及其自动装配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000315448A (ja) 電磁リレー
US20080231396A1 (en) Electromagnetic relay
JP2000182498A (ja) 電磁継電器およびその組立方法
JPH11213838A (ja) 電磁継電器
JP2002343215A (ja) 電磁リレー
CN115910692A (zh) 电磁继电器
JP2000173431A (ja) 電磁継電器
JP3826464B2 (ja) 電磁継電器
JP4099941B2 (ja) 電磁継電器
US4539543A (en) Core structure for an electromagnetic relay
JP3541532B2 (ja) 電磁継電器
JP4035957B2 (ja) 電磁継電器及びその製造方法
JP2524448Y2 (ja) リレー
JP2000182496A (ja) 電磁継電器及びその製造方法
JP3744094B2 (ja) 高周波用開閉器
JPH0747779Y2 (ja) 有極リレー
JPS6346995Y2 (ja)
JP2000021280A (ja) 電磁継電器
JP3972448B2 (ja) 電磁継電器
JPH11339623A (ja) 電磁継電器
JP2002184287A (ja) 電磁継電器
JP2588560Y2 (ja) 有極リレー
JP4089188B2 (ja) 電磁継電器
JPH10255634A (ja) 電磁継電器
JPS5922691Y2 (ja) 有極電磁継電器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307