JPH11339623A - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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Publication number
JPH11339623A
JPH11339623A JP14486498A JP14486498A JPH11339623A JP H11339623 A JPH11339623 A JP H11339623A JP 14486498 A JP14486498 A JP 14486498A JP 14486498 A JP14486498 A JP 14486498A JP H11339623 A JPH11339623 A JP H11339623A
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JP
Japan
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contact
block
electromagnetic relay
electromagnet block
base block
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14486498A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shimomura
勉 下村
Fumihiro Kasano
文宏 笠野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁性を向上させた小型、薄型の電磁継電器を
提供する。 【解決手段】電磁石ブロック1はコイルブロック13と
コイルへの通電によって駆動されるアマチュア16とを
備えている。ベースブロック4は一端側に固定接点板3
0,32および可動接点板31からなる接点部3が同時
成形されており、他端側に電磁石ブロック1が組み込ま
れる凹所42が形成されている。カード2はアマチュア
16と可動接点板31との間に橋架されており、コイル
に通電することによりアマチュア16が駆動されると、
アマチュア16の動作を可動接点板31に伝達して接点
部3の開閉を行う。各接点板30〜32と電磁石ブロッ
ク1との間のベースブロックの部位に絶縁壁43,46
は形成されており、各接点板30〜32と電磁石ブロッ
ク1との間に所定の絶縁距離を確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁継電器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁継電器としては、図12
(a)(b)に示すように、コイルブロック13、コイ
ルブロック13の一方の端面および側面を覆う略L字状
のヨーク15、およびコイルブロック13の他方の端面
に対向配置されコイルへの通電によって駆動されるアマ
チュア16からなるる電磁石ブロック1と、アマチュア
16の先端部に係止され、アマチュア16の動作により
前後動するカード2と、固定接点30a,32aが一端
側に設けられるとともに外部接続端子30b,32bが
他端側に設けられた固定接点板30,32、および、カ
ード2によって駆動され固定接点30a,30bと接離
自在に接触する可動接点31aが一端側に設けられると
ともに外部接続端子31bが他端側に設けられた弾性を
有する可動接点板31からなる接点部3と、長手方向に
おける一端側に各接点板30〜32が一体的に設けられ
ると共に他端側に電磁石ブロック1が組み込まれる樹脂
製のベースブロック4と、から構成されるものがあっ
た。
【0003】この電磁継電器ではベースブロック4の長
手方向における一端側に固定接点板30,32および可
動接点板31を同時成形するとともに、アマチュア16
を外側にしてベースブロック4上面の他端側に電磁石ブ
ロック1を取り付け、アマチュア16の上端部と可動接
点板31の上端部との間にカード2を橋架しており、リ
レーの小型化、薄型化を図っており、ドイツ電気技術者
協会(VDE)によって規格化された安全規格であるV
DE0631を満足するものが提供されている。なお、
VDE0631では空間絶縁距離を6mm以上、沿面絶
縁距離を8mm以上確保することが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、欧州などの
商用電源が230Vの地域では、より厳しい安全規格で
あるVDE0700に示されているように、空間絶縁距
離、沿面絶縁距離を共に8mm以上確保することが要求
されているが、上述の電磁継電器では、ベースブロック
4の裏面から突出する外部接続端子たる端子片30b〜
32bの内で最もヨーク15に近い端子片32bとヨー
ク15との間に所定の絶縁距離を確保することができ
ず、VDE0700の安全規格を満たすことができなか
った。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、絶縁性を向上させV
DE0700の安全規格を満たした電磁継電器を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、コイルへの通電によって駆動
されるアマチュアを有する電磁石ブロックと、一端に固
定接点が設けられた固定接点板および上記アマチュアの
動作により押圧され固定接点に接離自在に接触する可動
接点が一端に設けられた可動接点板からなる接点部と、
一端側に両接点板が一体的に設けられるとともに他端側
に上記電磁石ブロックが取り付けられる樹脂製のベース
ブロックとを備え、両接点板の他端はベースブロックの
一面から突出して外部接続端子となり、外部接続端子と
電磁石ブロックとの間のベースブロックの部位に外部接
続端子と電磁石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保
するための絶縁手段を設けているので、絶縁手段により
外部接続端子と電磁石ブロックとの間に所定の絶縁距離
を確保することができ、VDE0700の安全規格を満
足することができる。
【0007】請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、上記絶縁手段はベースブロックの側面に設けられた
第1の絶縁壁からなっているので、請求項1の発明と同
様に、外部接続端子と電磁石ブロックとの間に所定の絶
縁距離を確保することができ、しかも、第1の絶縁壁は
ベースブロックの側面に形成されているので、コイルの
設置スペースが小さくなることがなく、コイルの線積率
が低下して、電磁継電器の感度が低下することはない。
【0008】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記電磁石ブロックはコイルおよびアマチュアと
ともに磁路を形成する磁性材料からなるヨークを有し、
該ヨークを可動接点板および固定接点板側に向けてベー
スブロックに取り付けられ、上記絶縁手段は両接点板の
外部接続端子に近接するヨークの部位に形成された切欠
部からなっているので、切欠部を設けることによって両
接点版とヨークとの間に所定の絶縁距離を確保すること
ができ、VDE0700の安全規格を満足することがで
きる。しかも、ヨークに切欠部を形成することによって
両接点板と電磁石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確
保しているので、コイルの設置スペースが小さくなるこ
とがなく、コイルの線積率が低下して、電磁継電器の感
度が低下することはない。
【0009】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、上記切欠部に対応するベースブロックの部位に上
記切欠部と係合して両接点板と電磁石ブロックとの間に
所定の絶縁距離を確保するための第2の絶縁壁を形成し
ており、切欠部に加えて第2の絶縁壁を形成することに
より絶縁性がさらに向上し、しかも切欠部と第2の絶縁
壁とを係合させることにより、電磁石ブロックの位置決
めを行うことができる。
【0010】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記絶縁手段は、両接点板の他端が突出するベー
スブロックの一面における両接点板の他端と電磁石ブロ
ックとの間の部位に設けられた第3の絶縁壁からなって
いるので、第3の絶縁壁により両接点板の他端と電磁石
ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保することがで
き、しかも電磁継電器を例えば基板上に実装する際に外
部接続端子と第3の絶縁壁とで電磁継電器を支持するこ
とができる。
【0011】請求項6の発明では、請求項1乃至5の発
明において、接点部と電磁石ブロックとの間のベースブ
ロックの部位に接点部と電磁石ブロックとの間を絶縁す
る第4の絶縁壁を設けているので、接点部と電磁石ブロ
ックとの間を絶縁して、電磁継電器の絶縁性能をさらに
向上させることができる。
【0012】請求項7の発明では、請求項1乃至6の発
明において、上記可動接点は、可動接点板の一端側から
二股に分かれて上記固定接点とそれぞれ接触する一対の
接触片からなり、一対の接触片の周りを取り囲む枠片を
可動接点板の一端部に設けており、アマチュアの動作に
より一方の接触片が固定接点に接触すると、一方の接触
片を駆動する力が枠片を介して他方の接触片に伝えられ
て、他方の接触片が一方の接触片とともに固定接点に接
触するので、一対の接触片を固定端子に接触させること
ができ、固定接点と可動接点の接触信頼性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本実施形態の電磁継電器の正面から見た
断面図を図1(a)に、A−A面断面図を図1(b)
に、B−B面断面図を図1(c)にそれぞれ示す。
【0014】この電磁継電器は、コイルへの通電によっ
て駆動されるアマチュア16を有する電磁石ブロック1
と、アマチュア16の動作によって前後動するカード2
と、導電性材料から形成され一端側に固定接点30a,
32aが設けられた固定接点板30,32および導電性
材料から形成され一端側の両面に可動接点31aが設け
られた弾性を有する可動接点板31からなる接点部3
と、一端側に各接点板30〜32が同時成形されるとと
もに他端側に電磁石ブロック1が組み込まれる凹所42
が設けられた樹脂製のベースブロック4と、ベースブロ
ック4の凹所42内に電磁石ブロック1を組み込むとと
もにアマチュア14と可動接点板31との間にカード2
を橋架した状態で電磁石ブロック1およびベースブロッ
ク4に被着される一面開口した略箱状のケース5とから
構成される。なお、各接点板30〜32の他端はベース
ブロック4の裏面から外部に突出し、外部接続端子たる
端子片30b〜32bとなる。
【0015】電磁石ブロック1は、図1及び図2(a)
に示すように、略板状であって一端側に磁極部となる鍔
10aが形成された鉄心10と、鉄心10が挿入される
コイルボビン11に巻線12を巻回して形成されたコイ
ルブロック13と、コイルブロック13のコイル端子1
3aが同時成形された成形部14と、磁性材料から略L
字状に形成されコイルブロック13の一端面及び側面を
覆うヨーク15と、略板状であって一端部の両側面に突
起16aが突設された磁性材料からなるアマチュア16
とを備えている。
【0016】ここで、コイルブロック13に挿入された
鉄心10の他端部をヨーク15の嵌合孔15aに挿入し
てかしめることにより、鉄心10とヨーク15とが結合
され磁路が形成される。アマチュア16は突起16aを
ヨーク15側にして鉄心10の鍔部10aに対向配置さ
れており、コイルボビン11から延設された略L字状の
押さえ片11aと成形部14との間に突起16aが挟持
されて、アマチュア16が電磁石ブロック1の一端側に
揺動自在に配設される。
【0017】図1及び図2(b)に示すように、ベース
ブロック4上面の長手方向における一端側には、固定接
点板30を外側にし固定接点30a,32aを互いに対
向させて固定接点板30,32が配設されている。ま
た、固定接点板30,32の間には可動接点板31が配
設されており、可動接点板31の両面に形成された可動
接点31aはそれぞれ固定接点30a,32aに対向配
置されている。なお、コイルへ通電していない場合、可
動接点31aは常閉側の固定接点30aと接触してい
る。また、ベースブロック4上面の他端側の側縁からは
断面略L字状の保持壁41が立設され、ベースブロック
4の上面と保持壁41とで囲まれる凹所42内に電磁石
ブロック1が組み込まれ、保持壁41の接点部3側の端
部には凹所42と接点部3側の空間とを仕切る第4の絶
縁壁たる絶縁壁43が形成されている。また、電磁石ブ
ロック1の上面に対応する保持壁41の内面にはヨーク
15の上端部と係止する係止爪41aが突設されてお
り、保持壁41の上面には突起47が突設されている。
【0018】カード2は略板状であって、一端側にアマ
チュア16の先端部の両側縁に形成された凹部16bと
それぞれ係止する係止爪21,21が設けられ、他端側
には可動接点板31の先端部を押圧する押圧片23が設
けられている。また、保持壁41の上面に突設された突
起47に対応するカード2の部位には、突起47と係合
する孔22が形成されている。なお、押圧片23の幅寸
法はカード2の他の部位の幅寸法よりも狭くなってい
る。
【0019】ここに、ヨーク15をベースブロック4の
上面および絶縁壁43に接触させるようにして、電磁石
ブロック1をベースブロック4の凹所42内に組み込ん
だ状態で、アマチュア16の先端部に係止爪21を係止
させるとともに、押圧片23を可動接点板31の先端部
に当接させて、アマチュア16と可動接点板31との間
にカード2を橋架する。この時、カード2の孔22内に
保持壁41に突設された突起47が入り込み、カード2
が位置決めされる。
【0020】しかして、コイルに通電すると、アマチュ
ア16は鉄心10の磁極部に吸引され突起16aを支点
として図1(a)中時計回りに回動し、アマチュア16
の回動によりカード2が図1(a)中右方向に移動して
可動接点板31が固定接点板30側に押圧され、可動接
点31aが常閉側の固定接点32aから離れ、常開側の
固定接点30aと接触する。その後、コイルへの通電を
停止すると、アマチュア16がカード2を駆動する力が
なくなり、可動接点板31のばね復帰力によって可動接
点板31が常閉側の固定接点板32側に移動し、可動接
点31aが常開側の固定接点30aから離れ、常閉側の
固定接点32aと接触する。また、可動接点板31のば
ね復帰力により、カード2が図1(a)中左方向に移動
し、アマチュア16が図1(a)中反時計回りに回動し
て、図1(b)に示す状態に復帰する。
【0021】ところで、絶縁壁43には溝44が形成さ
れ、絶縁壁43と固定接点板32との間のベースブロッ
ク4の部位には溝45が形成されており、ケース5内面
の溝44,45に対応する部位には溝44,45にそれ
ぞれ入り込む壁5a,5bが形成されている。したがっ
て、電磁石ブロック1が組み込まれたベースブロック4
にケース5を被着すると、壁5a,5bがそれぞれ溝4
4,45に入り込み、絶縁壁43および壁5a,5bに
より電磁石ブロック1と接点部3の間が2重に絶縁され
る。また、ベースブロック4上面の保持壁41と反対側
の側縁における電磁石ブロック1と各端子片30b〜3
2bとの間のベースブロック4の部位には、各端子片3
0b〜33bの内で最も電磁石ブロック1に近い端子片
32bと電磁石ブロック1との間を絶縁するための第1
の絶縁壁たる絶縁壁46が突設されており、絶縁壁46
から絶縁手段が構成される。
【0022】このように、各接点板30〜32の端子片
30b〜32bと電磁石ブロック1との間のベースブロ
ック4の部位に絶縁壁46を形成しており、この絶縁壁
46によって各端子片30b〜33bの内で最も電磁石
ブロック1に近い端子片32bと電磁石ブロック1との
間に所定の絶縁距離を確保することができ、空間絶縁距
離を略8mm以上、沿面絶縁距離を略8mm以上確保し
てVDE0700の安全規格を満たすことができる。ま
た、絶縁壁46は各接点板30〜32の端子片30b〜
32bと電磁石ブロック1との間のベースブロック4の
部位に設けられているので、コイルの設置スペースが小
さくなることはなく、コイルの線積率が低下して、電磁
継電器の感度が低下することはない。 (実施形態2)本実施形態の電磁継電器の正面から見た
断面図を図3(a)に、A−A面断面図を図3(b)
に、B−B面断面図を図3(c)にそれぞれ示す。ま
た、電磁石ブロック1の斜視図を図4(a)に、ケース
5を外した状態の分解斜視図を図4(b)にそれぞれ示
す。尚、基本的な電磁継電器の構成は実施形態1と同様
であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、
その説明を省略する。
【0023】実施形態1では、ベースブロック1上面の
保持壁41と反対側の側縁における接点部3側の部位に
絶縁壁46を突設しているが、本実施形態ではベースブ
ロック4の側面に絶縁壁46を設ける代わりに、保持壁
41と反対側のヨーク15の端面における各接点板30
〜32の端子片30b〜32bと近接するヨーク15の
部位に絶縁手段たる切欠部15bを設けており、この切
欠部15bによってベースブロック1の裏面(一面)か
ら突出する接点板30〜32の端子片30b〜32bの
内でヨーク15(電磁石ブロック1)に最も近接する端
子片32bとヨーク15(電磁石ブロック1)との間に
所定の絶縁距離を確保することができ、VDE0700
の安全規格を満たすことができる。しかも、ヨーク15
に切欠部15bを形成することにより、各接点板30〜
32と電磁石ブロック1との間に所定の絶縁距離を確保
しているので、コイルの設置スペースが小さくなること
がなく、コイルの線積率が低下して、電磁継電器の感度
が低下することはない。
【0024】なお、切欠部15bが形成されたヨーク1
5の部位は段付き加工が施され、他のヨーク15の部位
よりも厚みが厚くなっているので、他のヨーク15の部
位と略同じ磁路断面積を確保することができる。また、
図3中の41bはヨーク15の上端部に対応する保持壁
41の内面に形成された係止段部であり、電磁石ブロッ
ク1をベースブロック4に組み込んだ状態で係止段部4
1bはヨーク15の上端部と係止する。 (実施形態3)本実施形態の電磁継電器の正面から見た
断面図を図5(a)に、A−A面断面図を図5(b)
に、B−B面断面図を図5(c)にそれぞれ示す。ま
た、電磁石ブロック1の斜視図を図6(a)に、ベース
ブロック4の斜視図を図6(b)に、ケース5を外した
状態の斜視図を図6(c)にそれぞれ示す。尚、基本的
な電磁継電器の構成は実施形態1又は2と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0025】本実施形態では、実施形態2の電磁継電器
において、ヨーク15に形成した切欠部15bに対応す
るベースブロック4の部位に切欠部15bと係合する第
2の絶縁壁たる絶縁壁46を設けており、切欠部15b
および絶縁壁46によって各接点板30〜32と電磁石
ブロック1との間を2重に絶縁して、各接点板30〜3
2の内でヨーク15(電磁石ブロック1)に最も近接す
る接点板32の端子片32bとヨーク15(電磁石ブロ
ック1)との間に所定の絶縁距離を確保することがで
き、VDE0700の安全規格を満たすことができる。
また、切欠部15bと絶縁壁46とを係合させることに
より、電磁石ブロック1の位置決めを行うこともでき
る。 (実施形態4)本実施形態の電磁継電器の正面から見た
断面図を図7(a)に、A−A面断面図を図7(b)
に、B−B面断面図を図7(c)にそれぞれ示す。ま
た、電磁石ブロック1の斜視図を図8(a)に、ケース
5を外した状態の斜視図を図8(b)にそれぞれ示す。
尚、基本的な電磁継電器の構成は実施形態1又は2と同
様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0026】各接点板30〜32の端子片30b〜32
bはベースブロック4の裏面から突出しており、各端子
片30b〜32bはベースブロック4裏面における保持
壁41側に寄せて設けられている。
【0027】ここに、実施形態1では、ベースブロック
1上面の保持壁41と反対側の側縁における接点部3側
の部位に絶縁壁46を突設しているが、本実施形態では
ベースブロック4上面に絶縁壁46を設ける代わりに、
ベースブロック4の裏面における各端子片30b〜32
bと電磁石ブロック1との間の部位に第3の絶縁壁たる
絶縁壁48を突設しており、この絶縁壁48により、ベ
ースブロック1の裏面から突出する接点板30〜32の
端子片30b〜32bの内で電磁石ブロック1に最も近
接する端子片32bと電磁石ブロック1との間に所定の
絶縁距離を確保することができ、VDE0700の安全
規格を満たすことができる。また、この絶縁壁48によ
り、電磁継電器を例えば基板上に実装する際に電磁継電
器を支持することもできる。 (実施形態5)本実施形態の電磁継電器の正面から見た
断面図を図9(a)に、上面図を図9(b)に、下面図
を図9(c)に、B−B面断面図を図9(d)に、A−
A面断面図を図9(e)に、C−C面断面図を図10
(a)に、D−D面断面図を図10(b)に、E−E面
断面図を図10(c)にそれぞれ示す。尚、実施形態1
の電磁継電器と同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0028】電磁石ブロック1の構成は実施形態1と同
様であるので、その説明は省略する。接点部3は、導電
性材料から形成され一端側に固定接点30aが設けられ
た固定接点板30と、導電性材料から形成され一端側に
可動接点31aが設けられた弾性を有する可動接点板3
1から構成される。そして、ベースブロック4は一端側
に両接点板30,31が同時成形されるとともに、他端
側に電磁石ブロック1が組み込まれる凹所42が形成さ
れており、ベースブロック1の凹所42に電磁石ブロッ
ク1を組み込んだ状態で、アマチュア16の先端部と可
動接点板31の先端部との間にカード2を橋架し、ケー
ス5を被着して形成される。
【0029】上述の各実施形態では、図11(a)に示
すように、可動接点板31の一端部に各固定接点30a
…と接触する可動接点31aを1個づつ設けたような所
謂シングル接点を用いて、接点容量の大きな接点の開閉
を行っていたが、このような、シングル接点では微小な
負荷に対する接触信頼性を確保することができなかっ
た。また、可動接点板31の一端部にスリットを設けて
2個の可動接点を形成し、2個の可動接点が各固定接点
30a…と接触するようにしただけでは、カード2が可
動接点板31の幅方向における一側を押圧しているため
に、一方の可動接点しか駆動することができず、信頼性
が低下する虞がある。
【0030】そこで、本実施形態では、図11(b)に
示すように、可動接点板31の一端側にスリット31f
を形成して、二股に分かれた一対の接触片31c,31
c’を形成し、さらに接触片31c,31c’の周りを
囲む枠片31dを可動接点板31の一端側に形成し、枠
片31dにカード2の押圧部23の先端部が挿入される
孔31eを形成している。ここで、カード2の押圧部2
3が枠片31fを負う圧すると、枠片31fの動きが各
接触片31c,31c’に伝達され、各接触片31c,
31c’を共に固定接点30aと接触させることができ
る。したがって、一対の接触片31c,31c’が共に
固定接点30aと接触することにより、可動接点板31
の幅寸法を大きくすることなく接触信頼性を向上させる
ことができ、微小な負荷から比較的接点容量の大きな負
荷まで対応することができる。
【0031】なお、本実施形態の可動接点31aを上述
した実施形態1乃至4の電磁継電器に用いても良いこと
は、勿論のことである。
【0032】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、コイ
ルへの通電によって駆動されるアマチュアを有する電磁
石ブロックと、一端に固定接点が設けられた固定接点板
および上記アマチュアの動作により押圧され固定接点に
接離自在に接触する可動接点が一端に設けられた可動接
点板からなる接点部と、一端側に両接点板が一体的に設
けられるとともに他端側に上記電磁石ブロックが取り付
けられる樹脂製のベースブロックとを備え、両接点板の
他端はベースブロックの一面から突出して外部接続端子
となり、外部接続端子と電磁石ブロックとの間のベース
ブロックの部位に外部接続端子と電磁石ブロックとの間
に所定の絶縁距離を確保するための絶縁手段を設けてい
るので、絶縁手段により外部接続端子と電磁石ブロック
との間に所定の絶縁距離を確保することができ、VDE
0700の安全規格を満足することができるという効果
がある。
【0033】請求項2の発明は、上記絶縁手段はベース
ブロックの側面に設けられた第1の絶縁壁からなってい
るので、請求項1の発明と同様に、外部接続端子と電磁
石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保することがで
き、しかも、第1の絶縁壁はベースブロックの側面に形
成されているので、コイルの設置スペースが小さくなる
ことがなく、コイルの線積率が低下して、電磁継電器の
感度が低下することはないという利点がある。
【0034】請求項3の発明は、上記電磁石ブロックは
コイルおよびアマチュアとともに磁路を形成する磁性材
料からなるヨークを有し、該ヨークを可動接点板および
固定接点板側に向けてベースブロックに取り付けられ、
上記絶縁手段は両接点板の外部接続端子に近接するヨー
クの部位に形成された切欠部からなっているので、切欠
部を設けることによって両接点版とヨークとの間に所定
の絶縁距離を確保することができ、VDE0700の安
全規格を満足することができるという効果がある。しか
も、ヨークに切欠部を形成することによって両接点板と
電磁石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保している
ので、コイルの設置スペースが小さくなることがなく、
コイルの線積率が低下して、電磁継電器の感度が低下す
ることはないという利点もある。
【0035】請求項4の発明は、上記切欠部に対応する
ベースブロックの部位に上記切欠部と係合して両接点板
と電磁石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保するた
めの第2の絶縁壁を形成しており、請求項3の発明の効
果に加え、切欠部と第2の絶縁壁とで両接点板と電磁石
ブロックとの間を2重に絶縁することにより、絶縁性が
さらに向上し、しかも切欠部と第2の絶縁壁とを係合さ
せることにより、電磁石ブロックの位置決めを行えると
いう効果がある。
【0036】請求項5の発明は、上記絶縁手段は、両接
点板の他端が突出するベースブロックの一面における両
接点板の他端と電磁石ブロックとの間の部位に設けられ
た第3の絶縁壁からなっているので、第3の絶縁壁によ
り両接点板の他端と電磁石ブロックとの間に所定の絶縁
距離を確保することができ、しかも電磁継電器を例えば
基板上に実装する際に外部接続端子と第3の絶縁壁とで
電磁継電器を支持することができるという効果がある。
【0037】請求項6の発明は、接点部と電磁石ブロッ
クとの間のベースブロックの部位に接点部と電磁石ブロ
ックとの間を絶縁する第4の絶縁壁を設けているので、
接点部と電磁石ブロックとの間を絶縁して、電磁継電器
の絶縁性能をさらに向上させることができるという効果
がある。
【0038】請求項7の発明は、上記可動接点は、可動
接点板の一端側から二股に分かれて上記固定接点とそれ
ぞれ接触する一対の接触片からなり、一対の接触片の周
りを取り囲む枠片を可動接点板の一端部に設けており、
アマチュアの動作により一方の接触片が固定接点に接触
すると、一方の接触片を駆動する力が枠片を介して他方
の接触片に伝えられて、他方の接触片が一方の接触片と
ともに固定接点に接触するので、一対の接触片を固定端
子に接触させることができ、固定接点と可動接点の接触
信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電磁継電器を示し、(a)は正面
から見た断面図、(b)はA―A面断面図、(c)はB
−B面断面図である。
【図2】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックの斜視図、(b)はベースブロックの斜視図、
(c)はケースを外した状態を示す斜視図である。
【図3】実施形態2の電磁継電器を示し、(a)は正面
から見た断面図、(b)はA―A面断面図、(c)はB
−B面断面図である。
【図4】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックの斜視図、(b)はケースを外した状態を示す斜視
図である。
【図5】実施形態3の電磁継電器を示し、(a)は正面
から見た断面図、(b)はA―A面断面図、(c)はB
−B面断面図である。
【図6】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックの斜視図、(b)はベースブロックの斜視図、
(c)はケースを外した状態を示す斜視図である。
【図7】実施形態4の電磁継電器を示し、(a)は正面
から見た断面図、(b)はA―A面断面図、(c)はB
−B面断面図である。
【図8】同上の電磁継電器を示し、(a)は電磁石ブロ
ックの斜視図、(b)はケースを外した状態を示す斜視
図である。
【図9】実施形態5の電磁継電器を示し、(a)は正面
から見た断面図、(b)は上面図、(c)は下面図、
(d)はA―A面断面図、(e)はB−B面断面図であ
る。
【図10】同上の電磁継電器を示し、(a)はC−C面
断面図、(b)はD−D面断面図、(c)はE−E面断
面図である。
【図11】(a)(b)は同上の電磁継電器に用いる可
動接点板を示す斜視図である。
【図12】(a)(b)は従来の電磁継電器を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 電磁石ブロック 2 カード 3 接点部 4 ベースブロック 13 コイルブロック 16 アマチュア 30,32 固定接点板 31 可動接点板 42 凹所 43,46 絶縁壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルへの通電によって駆動されるアマチ
    ュアを有する電磁石ブロックと、一端に固定接点が設け
    られた固定接点板および上記アマチュアの動作により押
    圧され固定接点に接離自在に接触する可動接点が一端に
    設けられた可動接点板からなる接点部と、一端側に両接
    点板が一体的に設けられるとともに他端側に上記電磁石
    ブロックが取り付けられる樹脂製のベースブロックとを
    備え、両接点板の他端はベースブロックの一面から突出
    して外部接続端子となり、外部接続端子と電磁石ブロッ
    クとの間のベースブロックの部位に外部接続端子と電磁
    石ブロックとの間に所定の絶縁距離を確保するための絶
    縁手段を設けたことを特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】上記絶縁手段は、ベースブロックの側面に
    設けられた第1の絶縁壁からなることを特徴とする請求
    項1記載の電磁継電器。
  3. 【請求項3】上記電磁石ブロックはコイルおよびアマチ
    ュアとともに磁路を形成する磁性材料からなるヨークを
    有し、該ヨークを可動接点板および固定接点板側に向け
    てベースブロックに取り付けられ、上記絶縁手段は両接
    点板の外部接続端子に近接するヨークの部位に形成され
    た切欠部から成ることを特徴とする請求項1記載の電磁
    継電器。
  4. 【請求項4】上記切欠部に対応するベースブロックの部
    位に上記切欠部と係合して両接点板と電磁石ブロックと
    の間に所定の絶縁距離を確保するための第2の絶縁壁を
    形成したことを特徴とする請求項3記載の電磁継電器。
  5. 【請求項5】上記絶縁手段は、両接点板の他端が突出す
    るベースブロックの一面における両接点板の他端と電磁
    石ブロックとの間の部位に設けられた第3の絶縁壁から
    なることを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。
  6. 【請求項6】接点部と電磁石ブロックとの間のベースブ
    ロックの部位に接点部と電磁石ブロックとの間を絶縁す
    る第4の絶縁壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    5記載の電磁継電器。
  7. 【請求項7】上記可動接点は、可動接点板の一端側から
    二股に分かれて上記固定接点とそれぞれ接触する一対の
    接触片からなり、一対の接触片の周りを取り囲む枠片を
    可動接点板の一端部に設けて成ることを特徴とする請求
    項1乃至6記載の電磁継電器。
JP14486498A 1998-05-26 1998-05-26 電磁継電器 Withdrawn JPH11339623A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9793078B2 (en) 2014-02-19 2017-10-17 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay
US9960002B2 (en) 2016-01-29 2018-05-01 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay

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US9793078B2 (en) 2014-02-19 2017-10-17 Fujitsu Component Limited Electromagnetic relay
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