JP2000180920A - 接眼変倍アダプタ - Google Patents

接眼変倍アダプタ

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JP2000180920A
JP2000180920A JP10362720A JP36272098A JP2000180920A JP 2000180920 A JP2000180920 A JP 2000180920A JP 10362720 A JP10362720 A JP 10362720A JP 36272098 A JP36272098 A JP 36272098A JP 2000180920 A JP2000180920 A JP 2000180920A
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JP
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lens
eyepiece
optical system
adapter
diopter
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JP10362720A
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English (en)
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Keiji Moriyama
啓二 守山
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファインダー光学系に装着するだけで、観察倍
率が変換でき、良好なファインダー像が観察できる接眼
変倍アダプタの提供を目的とする。 【課題の解決手段】本発明は、撮影レンズにより所定の
位置に形成された被写体像を観察するファインダー光学
系の、接眼レンズの後方に着脱可能に装着され、物体側
から順に、正の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力
を有する第2レンズから成り、装着によるファインダー
観察視度の変化が小さく、且つ観察倍率を拡大する作用
を有するとともに、所定の条件を満足することを特徴と
する接眼変倍アダプタを構成することにより、目的を達
成しようとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラのファインダ
ーに着脱される接眼アダプタに関し、視度を補完しつつ
大きな観察倍率を確保することを可能とした、例えば画
面サイズの小さい一眼レフカメラタイプの電子スチルカ
メラ等のファインダーに好適な接眼アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩一眼レフカメラのフィルム相
当位置に撮像素子を配した電子スチルカメラが提案され
ている。これは銀塩一眼レフカメラをプラットホームと
して光学系の変更を殆ど伴わずに、各種交換レンズ、ア
クセサリー類を共用出来る汎用性の高い電子スチルカメ
ラを構成するものである。
【0003】この種の電子スチルカメラに具備される撮
像素子は、一般に135銀塩フィルムよりも受光面積が
小さい。そのため銀塩一眼レフカメラ用に構成されたフ
ァインダー光学系で所定面に形成された被写体像の撮像
部分相当域を観察すると、視野に対して画面領域が小さ
くなり過ぎて、観察し難くなってしまう。つまり、この
様に異なる画面サイズに対しても良好な観察状態を維持
するためには、観察倍率を変更する必要が生じてしまう
のである。
【0004】ファインダーの高倍率化を目的とする装置
は、従来より高倍率ファインダー、アクションファイン
ダー等々があった。これらは微細なピント合わせや動き
の速い被写体に対処することを目的とするもので、一眼
レフカメラのファインダー部分全体を取り替えるもので
あった。そのため、電子スチルカメラの画面サイズに適
合させた倍率を得るためには、新たに専用ファインダー
を構成しなければならず、カメラ自体の大幅な改造を余
儀なくされてしまう。
【0005】さらに他の方策として考えられるのが倍率
可変なファインダー光学系である。観察倍率可変のファ
インダー光学系は従来より提案されており、例えば特開
平9−189868がある。これはファインダー光学系
を物体側より正の第1群、負の第2群、正の第3群で構
成し、第1群または第1群と第2群を光軸上で移動させ
て観察倍率を変化させるとともに、第3群を光軸上で移
動させて視度を調節するというものであった。しかし、
可動部分が多くなるとともに、接眼レンズの構成枚数が
増えてしまうため、ファインダー光学系自体の大型化、
機構の複雑化、高額化を招いてしまうという欠点を有し
ていた。
【0006】銀塩一眼レフカメラとして必要最小限の構
成であり、且つ倍率を拡大する手段としては、接眼レン
ズ後部に装着するアダプタとしてのマグニファイアがあ
る。これもにピント合わせを目的とするため画面の中心
部分の極めて狭い領域のみの視野を限定するもので、異
なる画面サイズに適合する観察倍率を得ることには不都
合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
問題に鑑みてなされたもので、銀塩一眼レフカメラ用に
構成されたファインダー光学系に装着するだけで、電子
スチルカメラの画面視野に適合する観察倍率に変換で
き、フィルム相当位置に撮像素子を配して構成される電
子スチルカメラに好適で、良好なファインダー像が観察
できる接眼変倍アダプタの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影レンズに
より所定の位置に形成された被写体像を観察するファイ
ンダー光学系の、接眼レンズの後方に着脱可能に装着さ
れ、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ、
負の屈折力を有する第2レンズから成り、装着によるフ
ァインダー観察視度の変化が小さく、且つ観察倍率を拡
大する作用を有するとともに、以下の条件を満足するこ
とを特徴とする接眼変倍アダプタを構成することによ
り、目的を達成しようとするものである。
【0009】 (1) −0.97<f2/f1<−0.8 (2) 0.95<(|f2|+τ)/f1<1.04 (3) 0.1<(R2e+R2s)/(R2e−R2
s)<0.7 (4) 1.65<(n1+n2)/2 但し、 f1 :第1レンズの焦点距離 f2 :第2レンズの焦点距離 τ :第1レンズの後側主点から第2レンズの前側主
点まで空気換算距離 R2s:第2レンズの前側曲率半径 R2e:第2レンズの後側曲率半径 n1 :第1レンズの屈折率 n2 :第2レンズの屈折率 また、本発明に係る接眼変倍アダプタにおいては、接眼
レンズの最後部で着脱可能な平行平面透過板から成る接
眼アイピースと同一の取り付け手段を持ち、交換するこ
とで簡易に装着できることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る接眼変倍アダプタで
は、ファインダー光学系の後部に装着して倍率変換を行
う接眼アダプタとして正レンズ、負レンズの2枚からな
る拡大光学系としている。ファインダーによって良好に
被写体像を観察する条件には、観察倍率、観察視度、及
びアイポイントの位置が挙げられる。それらを満足する
ために、先ず本発明では、正レンズ、負レンズを、アフ
ォーカル光学系に近い構成としている。そのため、アダ
プタ装着によるファインダー観察視度の変化を最小限に
抑えることが可能となっている。また、このアフォーカ
ル光学系に近い構成故、アダプタ光学系の配置すべき光
軸上の位置は、観察倍率の拡大と観察視度の保存のみを
考慮するならば、ファインダー外装部の形状に従って任
意の位置に定めることが可能となった。
【0011】さらに本発明の変倍アダプタにおいては、
正レンズ、負レンズを近接して配置して、光軸に沿った
方向の厚みを薄くしている。それにより、必要な拡大倍
率を確保しつつ接眼レンズ後部の保護ガラス様のアイピ
ースと入れ替えて通常姿勢で観察出来る小型化がなされ
ている。さらに、光学系全体が薄いため、アイポイント
をアダプタ最後部からより遠い位置に設定することが出
来るのである。
【0012】条件式(1)(2)は、アダプタの基本的
な構成を規定する式である。条件式(1)は、正レンズ
と負レンズの屈折力の比で、その上限を超えると、より
大きな拡大倍率が得られるものの、正レンズの屈折力が
過大となり、視野画面周辺からの光束が大きく屈折して
しまうのでアイポイントが十分遠い位置に設定出来ず
に、観察し難くなってしまう。逆に下限を超えると、拡
大倍率が過小となるため、観察倍率の拡大が達成され
ず、撮像素子の画面サイズに対する良好な観察状態が確
保出来なくなってしまう。
【0013】条件式(2)は、正レンズと負レンズの配
置を規定している。その上限を超えると、アフォーカル
系から外れてアダプタ光学系が過剰に正の屈折力を有す
るため、観察視度がプラスに過大となるとともに、アイ
ポイントが近づいて十分遠い位置に設定出来ずに、観察
し難くなってしまう。一方下限を超えると、アダプタ光
学系が過剰に負の屈折力を有するため、観察視度がマイ
ナスに過大となるとともに、十分な拡大倍率を得られな
くなってしまう。
【0014】条件式(3)(4)は、収差補正を良好に
するための条件である。条件式(3)は、負レンズの形
状を規定するもので、上限を超えると非点収差が補正不
足になり、画面周辺で内向性コマ収差が発生してしま
う。逆に下限を超えると、非点収差が補正過剰とともに
正の歪曲収差が過大に発生し、画面周辺で外向性コマ収
差が発生して観察像の劣化を招いてしまう。
【0015】条件式(4)は、変倍アダプタを構成する
両レンズの屈折率を規定するものである。両レンズに比
較的屈折率の高い材料を使用することで、各面の曲率を
緩めて非点収差、コマ収差、及び歪曲収差の発生を抑制
しようとするもので、この条件を外れると、これらの収
差が良好に補正出来なくなってしまう。次に、本発明
は、本発明を使用する使用者が、本発明をファインダー
に装着する際の繁雑な手間を省略し、いつでも簡単に本
発明をファインダーに装着して使用することを可能にす
るために、通常、一眼レフカメラ等のファインダーの接
眼レンズの最後部に着脱可能に設けられた、平行平面透
過板から成る接眼アイピースと同一の取り付け手段を持
ち、これと交換することで簡易に装着できることが好ま
しい。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。各
数値実施例は一眼レフカメラのファインダー光学系を例
示し、その後方、所定の位置に本発明に係る接眼変倍ア
ダプタを装着した状態を示す。各実施例の数値データに
おいて、rは曲率半径、dはレンズ厚及び空気間隔、n
dはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率、Vd
はアッベ数を表す。添番号は面番号を表し、特に0面は
撮影レンズの像形成面を示す。
【0017】また、各実施例の諸収差図は、d線による
球面収差(S.A.)、非点収差(AST.)、コマ収
差(COMA)、歪曲収差(DIS.)を示す。球面収
差は1面の入射光線高y1により規定される。非点収差
はM(メリディオナル)像面をΔm、S(サジタル)像
面をΔsで表し、最大画角範囲を0面の像高y0によっ
て示す。球面収差と非点収差はDpt(ディオプター)
によって表す。コマ収差は最大画角の10割、7割、5
割及び軸上光束について示す。各コマ収差の描画範囲
は、アイポイント相当位置における平均的瞳径4mmφ
の範囲とし、min(分)で表示した。歪曲収差は非点
収差同様の最大画角範囲をとり、百分率(パーセント)
により表記した。
【0018】本発明の第1実施例について、図1乃至図
6により説明する。図1は、本発明第1実施例の断面図
で、本発明の基本的構造で、ファインダー部分の後方外
装部に取り付けられた状態を示している。図中、11、
12は変倍アダプタを構成する正レンズ及び負レンズ
で、接眼変倍アダプタ全体1は、接眼レンズ後部の平行
平面透過板から成る接眼アイピースを取り付ける接眼ア
イピース取り付け位置2に、接眼アイピースと同一の取
り付け手段によって固定されている。
【0019】図2はファインダー光学系と、その後方に
接眼変倍アダプタの光学系を配置した断面図、図3はそ
の展開図である。ここでファインダー光学系は、物側面
に撮影レンズによる像(図中両矢印)を形成するスクリ
ーンS、オンスクリーン表示板H、コンデンサーンズ
C、正立正像を形成するためのペンタプリズムP、負レ
ンズL1、正レンズL2、負レンズL3の3枚のレンズ
から成り、正レンズL2が光軸上を可動して視度調節を
行う機構を持つ接眼レンズ系、によって構成されてい
る。ファインダー光学系と変倍アダプタの合成光学系に
よって撮影レンズ(不図示)の像を観察する位置、即ち
アイポイントEPは、変倍アダプタのさらに後方に在
る。
【0020】ファインダー光学系を含む実施例の数値を
以下に示す。ここでは面番号0乃至13がファインダー
光学系で、14乃至17が本発明の第1実施例である。
ファインダー光学系は通常13面後方3.1mmの位置
に厚さ1mmの保護ガラスを備える。また、ファインダ
ー光学系のうち、正の接眼レンズの物側面は以下の非球
面を採用している。この式において、Xは、面の光軸上
の頂点を基準とした光軸方向のサグ量(像側を正とす
る)、hは光軸からの高さ、κは円錐定数を表す。
【0021】 X=[Ch2/{1+(1−κh221/2}] C=1/r i (iは面番号を表す) [実施例1] r 0= 0. d 0= 2. nd 0= 1.491080 Vd 0= 57.571 r 1= 0. d 1= 0.3 r 2= 0. d 2= 1.1 nd 2= 1.51680 Vd 2= 64.103 r 3= 0. d 3= 0.2 r 4= 0. d 4= 4.7 nd 4= 1.56883 Vd 4= 56.048 r 5= -65.023 d 5= 1.9 r 6= 0. d 6= 96.381 nd 6= 1.51680 Vd 6= 64.103 r 7= 0. d 7= 1. r 8= 952.432 d 8= 1.2 nd 8= 1.72825 Vd 8= 28.341 r 9= 30.32 d 9= 可変 r10= 29.496 d10= 5.2 nd10= 1.80170 Vd10= 44.317 r11= -44.233 d11= 可変 r12= -47.75 d12= 1.2 nd12= 1.72825 Vd12= 28.341 r13= -416.5 d13= 1.5 r14= 46.54 d14= 3.3 nd14= 1.62041 Vd14= 60.140 r15= -46.54 d15= 1. r16= -47.62 d16= 1. nd16= 1.72342 Vd16= 37.903 r17= 59. 〈アダプタ拡大倍率〉 β(14-17)=1.07 〈可変間隔データ〉 観察視度 d 9 d11 未装着視度 -3.00 0.9 5.7 -2.99 -0.83 2.7 3.9 -1.09 +1.67 5.1 1.5 +1.09 〈r10 非球面〉 κ=0 (1) f2/f1=−0.954 (2) (|f2|+τ)/f1=1.014 (3) (R2e+R2s)/(R2e−R2s)=0.107 (4) (n1+n2)/2=1.67192 図4、図5、図6に収差図を示す。図4はファインダー
光学系に本発明の第1実施例に係る接眼変倍アダプタを
装着した際の視度が−3.00Dpt(ディオプタ
ー)、図5は−0.83Dpt、図6は+1.67Dp
tに関する諸収差を表す。
【0022】本発明第2実施例について、図7乃至図8
により説明する。図7はファインダー光学系と、その後
方に接眼変倍アダプタの光学系を配置した際の展開図で
ある。ここでファインダー光学系は、撮影レンズによる
像形成面(図中両矢印)から順に、正立正像を形成する
ためのペンタプリズム、正、負の貼り合わせレンズによ
る接眼レンズ系から成る。
【0023】ファインダー光学系を含む実施例の数値を
以下に示す。ここでは面番号0乃至5がファインダー光
学系で、6乃至9が本発明の第2実施例である。ファイ
ンダー光学系は通常5面後方4.6mmの位置に厚さ1
mmの保護ガラスを備える。 [実施例2] r 0= 0. d 0= 3.3 r 1= 0. d 1= 88. nd 1= 1.51680 Vd 1= 64.103 r 2= 0. d 2= 2.8 r 3= 59.7 d 3= 6.5 nd 3= 1.60311 Vd 3= 60.736 r 4= -30.16 d 4= 1.5 nd 4= 1.74077 Vd 4= 27.765 r 5= -84.54 d 5= 1.8 r 6= 50. d 6= 3.5 nd 6= 1.62041 Vd 6= 60.140 r 7= -50. d 7= 1.2 r 8= -50. d 8= 1. nd 8= 1.72342 Vd 8= 37.903 r 9= 63.2 〈アダプタ拡大倍率〉 β(6-9)=1.07 (1) f2/f1=−0.941 (2) (|f2|+τ)/f1=1.004 (3) (R2e+R2s)/(R2e−R2s)=0.117 (4) (n1+n2)/2=1.67192 ここでは、変倍アダプタ装着時の観察視度は−1.12
Dpt(ディオプター)で、アダプタ未装着のファイン
ダー光学系視度は−1.071Dptとなっている。
【0024】図8に、ファインダー光学系に本発明の第
2実施例に係る接眼変倍アダプタを装着した際の諸収差
図を示す。本発明第3実施例について、図9乃至図12
により説明する。図9はファインダー光学系と、その後
方に接眼変倍アダプタの光学系を配置した際の展開図で
ある。ここでファインダー光学系は、撮影レンズによる
像形成面(図中両矢印)から順に、オンスクリーン表示
板、正立正像を形成するためのペンタプリズム、負、正
の2枚のレンズによる接眼レンズ系から成り、接眼レン
ズ系中の正レンズが光軸上を可動して視度調節を行う機
構になっている。
【0025】ファインダー光学系を含む実施例の数値を
以下に示す。ここでは面番号0乃至8がファインダー光
学系で、9乃至12が本発明の第3実施例である。ファ
インダー光学系は通常8面後方に厚さ1mmの保護ガラ
スを備え、固定面である接眼負レンズのアイポイント側
面(6面)から14.3mmの位置にある。 [実施例3] r 0= 0. d 0= 0.6 r 1= 0. d 1= 1.2 nd 1= 1.49108 Vd 1= 57.571 r 2= 0. d 2= 1.9 r 3= 0. d 3= 92.797 nd 3= 1.51680 Vd 3= 64.103 r 4= 0. d 4= 0.1 r 5= 75.36 d 5= 1. nd 5= 1.80518 Vd 5= 25.346 r 6= 30.05 d 6= 可変 r 7= 32.14 d 7= 4.5 nd 7= 1.80411 Vd 7= 46.545 r 8= -293.73 d 8= 可変 r 9= 74. d 9= 3. nd 9= 1.62041 Vd 9= 60.140 r10= -74. d10= 4.5 r11= -47. d11= 1. nd11= 1.72342 Vd11= 37.903 r12= 230. 〈アダプタ拡大倍率〉 β(9-12)=1.09 〈可変間隔データ〉 観察視度 d 6 d 8 未装着視度 -3.51 0.8 5.6 -2.73 -1.44 3.03 3.37 -1.00 +0.91 5.6 0.8 +0.96 (1) f2/f1=−0.896 (2) (|f2|+τ)/f1=0.988 (3) (R2e+R2s)/(R2e−R2s)=0.661 (4) (n1+n2)/2=1.67192 図10、図11、図12に収差図を示す。図10はファ
インダー光学系に本発明の第3実施例に係る接眼変倍ア
ダプタを装着した際の視度が−3.51Dpt(ディオ
プター)、図11は−1.44Dpt、図12は+0.
91Dptに関する諸収差を表している。
【0026】各実施例とも、ファインダー光学系後方に
装着した状態で、収差が補正された良好な観察像が得ら
れることがわかる。また、図1に示したごとく、本発明
の接眼変倍アダプタは、外装部アイピース取り付け位置
2に捩じ込み式で装着され、この部分のには、本発明を
使用しない場合にファインダーに取り付けて使用され
る、平行平面透過板から成る接眼アイピース(不図示)
の取り付け部分の外周にきざまれているのと同一のネジ
がきざまれており、簡単に交換して使用可能である。ま
た、この部分の取り付け手段としては、ネジによる締結
のほかに、バヨネットマウントによる結合、あるいは差
し込み式などの手段が考えられる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように銀塩一眼
レフカメラ用に構成されたファインダー光学系に装着す
れば、観察倍率を変換し、且つ観察視度をほぼ不変、も
しくはファインダー光学系が予め視度調節機構を有する
場合はほぼその範囲を包括する視度範囲を確保して、良
好なファインダー像が観察できる接眼変倍アダプタを達
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図で、本発明の基本
的構造を示す図
【図2】ファインダー光学系後方に本発明の第1実施例
を装着した断面図
【図3】ファインダー光学系後方に本発明の第1実施例
を装着した展開図
【図4】ファインダー光学系後方に本発明の第1実施例
を装着した観察視度−3.00Dpt(ディオプター)
時の諸収差図
【図5】ファインダー光学系後方に本発明の第1実施例
を装着した観察視度−0.83Dpt時の諸収差図
【図6】ファインダー光学系後方に本発明の第1実施例
を装着した観察視度+1.67Dpt時の諸収差図
【図7】ファインダー光学系後方に本発明の第2実施例
を装着した展開図
【図8】ファインダー光学系後方に本発明の第2実施例
を装着した観察視度−1.12dpt時の諸収差図
【図9】ファインダー光学系後方に本発明の第3実施例
を装着した展開図
【図10】ファインダー光学系後方に本発明の第3実施
例を装着した観察視度−3.51Dpt時の諸収差図
【図11】ファインダー光学系後方に本発明の第3実施
例を装着した観察視度−1.44Dpt時の諸収差図
【図12】ファインダー光学系後方に本発明の第3実施
例を装着した観察視度+0.91Dpt時の諸収差図
【符号の説明】
1 :接眼変倍アダプタ 11:変倍光学系正レンズ 12:変倍光学系負レンズ 2 :外装部アイピース取付け位置 S :スクリーン H :オンスクリーン表示板 C :コンデンサーレンズ P :ペンタプリズム Li:接眼レンズ EP:アイポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H018 AA32 BB02 BE05 2H054 AA01 CD03 2H087 KA14 LA11 LA30 NA10 PA03 PA05 PA17 PA18 PB04 PB05 QA02 QA06 QA14 QA17 QA21 QA22 QA25 QA26 QA39 QA41 QA45 QA46 RA05 RA12 5C022 AA13 AC02 AC09 AC80 9A001 BB06 HZ23 KK16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズにより所定の位置に形成された
    被写体像を観察するファインダー光学系の、接眼レンズ
    の後方に着脱可能に装着され、物体側から順に、正の屈
    折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レン
    ズから成り、装着によるファインダー観察視度の変化が
    小さく、且つ観察倍率を拡大する作用を有するととも
    に、以下の条件を満足することを特徴とする接眼変倍ア
    ダプタ。 −0.97<f2/f1<−0.8 0.95<(|f2|+τ)/f1<1.04 0.1<(R2e+R2s)/(R2e−R2s)<
    0.7 1.65<(n1+n2)/2 但し、 f1 :第1レンズの焦点距離 f2 :第2レンズの焦点距離 τ :第1レンズの後側主点から第2レンズの前側主
    点まで空気換算距離 R2s:第2レンズの前側曲率半径 R2e:第2レンズの後側曲率半径 n1 :第1レンズの屈折率 n2 :第2レンズの屈折率
  2. 【請求項2】前記接眼レンズの最後部に着脱可能に設け
    られる平行平面透過板から成る接眼アイピースと同一の
    取り付け手段を有し、前記接眼アイピースと簡易に交換
    装着できることを特徴とする請求項1に記載の接眼変倍
    アダプタ。
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