JP2000180310A - スパークプラグ検査方法、スパークプラグ検査装置及びスパークプラグ製造方法 - Google Patents

スパークプラグ検査方法、スパークプラグ検査装置及びスパークプラグ製造方法

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JP2000180310A
JP2000180310A JP10358005A JP35800598A JP2000180310A JP 2000180310 A JP2000180310 A JP 2000180310A JP 10358005 A JP10358005 A JP 10358005A JP 35800598 A JP35800598 A JP 35800598A JP 2000180310 A JP2000180310 A JP 2000180310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリ等による影響でギャップ間隔が局所的に
小さくなっても、最小値管理による火花ギャップ間隔が
許容値未満と誤判定される心配を軽減できるスパークプ
ラグの検査方法を提供する。 【解決手段】 撮影された画像に基づいて得られる接地
電極の先端エッジ線PFの情報に対し所定の平滑化処理
を施した後、これを用いて、中心電極の外周エッジ線と
の間の最小間隔としての火花ギャップ間隔を算出する。
平滑化処理により、接地電極の先端面に形成されたバリ
等の微小な突起BPの影響が低減され、該突起BPの影
響でギャップ間隔が局所的に小さくなっても、最小値管
理による火花ギャップ間隔が許容値未満と誤判定される
心配を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグ検
査方法、スパークプラグ検査装置及びスパークプラグ製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されているスパークプラグの
うち、多極プラグと呼ばれるものは、中心電極の周囲に
複数の接地電極を配した構造を有する。このような多極
プラグは、円形断面の中心電極の外周面に各接地電極の
円弧状の先端面が対向し、それらの間に火花ギャップが
形成される。その製造に際しては、図30に示すよう
に、接地電極W1(曲げる前のもの)を主体金具W3に溶
接等で取り付けた予備体WPを、打抜ダイKの成型凹部
K1に押し付けて両接地電極W1を同時に曲げ加工し、
次いでパンチK2により接地電極W1の先端部を円弧状に
打ち抜く。そして、絶縁体W4に装着した中心電極W2を
主体金具W3内に挿入し、曲げ加工された接地電極W1と
の間にギャップgを形成する。
【0003】また、形成された火花ギャップは、中心電
極の先端側からCCDカメラ等により撮影した火花ギャ
ップの画像を解析することにより検査される。この場
合、接地電極及び中心電極のギャップを挟んで対向する
部分の撮影画像から各電極の対向エッジを定め、例えば
中心電極の軸断面半径方向に測定した電極間対向距離を
ギャップ間隔として、その最小値によりギャップ間隔を
管理することが行われている。例えば、このギャップ間
隔の最小値が設定された許容値範囲を外れる場合は、そ
のスパークプラグは不良品として除外される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な多極プラグにおいては、火花ギャップの接地電極側の
エッジが上記のように打抜加工により形成されるため、
打抜きの際に生ずるバリや傷等により微小な凹凸を生じ
やすい。特にバリ等による突起が生ずると、画像により
測定されるギャップ間隔がこの突起の位置にて局所的に
小さくなり、誤って不良と判定されてしまう恐れがあ
る。
【0005】本発明の課題は、バリ等による影響でギャ
ップ間隔が局所的に小さくなっても、最小値管理による
火花ギャップ間隔が許容範囲外と誤判定される心配を軽
減できるスパークプラグの検査方法及び検査装置と、そ
れを用いたスパークプラグの製造方法とを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のスパークプラグの検査方
法(装置)は、 接地電極の先端が中心電極側面と対向
してそれらの間に火花ギャップが形成されたスパークプ
ラグに対し、火花ギャップとこれを挟んで対向する中心
電極及び接地電極とを、中心電極の先端側からカメラに
より撮影する撮影工程(撮影手段)と、その撮影された
画像から、火花ギャップに面する接地電極の先端エッジ
線と、中心電極の外周エッジ線とを決定する電極エッジ
線決定工程(電極エッジ線決定手段)と、その決定され
た接地電極の先端エッジ線と、中心電極の外周エッジ線
との間の最小間隔として、火花ギャップ間隔を、検査情
報の少なくとも1つとして算出・生成する検査情報生成
工程(検査情報生成手段)と、その生成した検査情報を
出力する検査情報出力工程(検査情報出力手段)とを含
み、検査情報生成工程(手段)が、接地電極の先端面に
形成されたバリ等の微小な突起の影響を低減するため
に、撮影された画像に基づいて得られる接地電極の先端
エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施す平滑化処
理工程(平滑化処理手段)と、その平滑化処理されたエ
ッジ線情報を用いて火花ギャップ間隔を算出する火花ギ
ャップ間隔算出工程(火花ギャップ間隔算出手段)とを
含むことを特徴とする。
【0007】上記本発明の検査方法及び装置において
は、撮影された画像に基づいて得られる接地電極の先端
エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施した後、こ
れを用いて、中心電極の外周エッジ線との間の最小間隔
として火花ギャップ間隔を算出するようにした。平滑化
処理により、接地電極の先端面に形成されたバリ等の突
起の影響が低減され、該突起の影響でギャップ間隔が局
所的に小さくなっても、最小値管理による火花ギャップ
間隔が許容範囲外と誤判定される心配を軽減できる。
【0008】平滑化処理としては、撮影された画像によ
り決定される接地電極の先端エッジ線を複数の所定長さ
の区間に区分し、各区間毎にエッジ線の起伏レベルプロ
ファイルを平均化する処理を行うことができる。区間毎
のプロファイルの平均化処理により、区間内に存在する
微小な突起がいわば馴らされて突出高さが小さくなるの
で、その影響を軽減することができる。
【0009】また、平滑化処理としては、撮影された画
像により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベ
ルプロファイルを複数の所定長さの区間に区分し、各区
間毎にエッジ線の起伏レベルの変化率を算出するととも
に、その変化率の値が予め定められた条件を満たさない
区間については、該区間内の起伏レベルプロファイルを
修正する修正処理を行うことができる。この場合の修正
処理は、区間内に存在する微小な突起の影響を軽減でき
るものであればよく、例えば当該区間内の起伏レベルを
平均化したり、あるいは突起高さを小さくする方向に起
伏レベルの値を変更する処理等が可能である。
【0010】他方、平滑化処理として、撮影された画像
により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベル
プロファイルを1つの波形とみた場合に、その波形に対
し一定周波数以上の波形成分を除去するローパスフィル
タ処理を施すようにしてもよい。すなわち起伏レベル波
形においては、微小な突起は一種の高周波ノイズと見る
ことができるから、上記のようなローパスフィルタ処理
により起伏レベル波形曲線から突起の影響を効果的に除
去することができる。
【0011】上記検査方法及び検査装置においては、そ
の検査情報生成工程(手段)を、カメラが撮影する撮影
画像において、接地電極及び/又は中心電極の全部又は
一部に対応した形状のマスター画像を予め用意し、撮影
画像においてマスター画像と適合する部分を検索するこ
とにより、その適合部分を接地電極及び/又は中心電極
の少なくとも一部をなす部分として判別する電極判別工
程(手段)と、判別された接地電極及び/又は中心電極
の撮影画像と上記適合部分に重ね合わされる形で位置決
めされたマスター画像との少なくともいずれかに基づい
て、接地電極及び/又は中心電極の、火花ギャップに面
するエッジを確定するエッジ確定工程(手段)とを含む
ものとすることができる。
【0012】上記構成においては、撮影画像においてマ
スター画像と適合する電極部分を検索することにより、
その適合部分を電極の少なくとも一部をなす部分として
判別するようにした。これにより、電極の火花ギャップ
に面するエッジを正確に特定することができ、ひいて
は、ギャップ間隔等に関する検査を正確かつ能率よく行
うことができる。この場合、確定したエッジ間距離に基
づき、ギャップ間隔情報を検査情報として生成するギャ
ップ間隔情報生成処理工程(手段)を付け加えることが
できる。
【0013】電極判別に際しては、撮影画像とマスター
画像とを、中間濃度出力が可能な複数の画素の出力状態
の組み合わせにより形成しておき、撮影画像において、
マスター画像との間で対応する画素間の濃度差の総計が
最小となる部分を適合部分として選定するようにでき
る。このようにすることで、撮影画像とマスター画像と
のマッチング精度が高められて電極のエッジの特定をよ
り正確に行うことができるようになり、ひいては検査精
度がさらに向上する。
【0014】この場合、上記方法ないし装置のエッジ確
定工程(手段)は、接地電極及び/又は中心電極のエッ
ジ線(以下、これらを総称して電極エッジ線という)方
向と交差する向きにおいて各画素の濃度値レベルが、所
定の閾値を挟んで該閾値よりも大きい状態と小さい状態
との一方から他方に変化する位置、又は電極エッジ線方
向と交差する向きに沿って検出した、電極画像部分の各
画素又はマスター画像の各画素の、濃度値レベルの変化
率が最大となる位置を、電極エッジ線の位置として決定
する電極エッジ線情報生成工程(手段)を含むものとす
ることができる。これにより、エッジ線位置の特定を極
めて精度高く行うことができる。なお、エッジ線方向
は、例えばマスター画像の外形線を仮外形線とし、その
仮外形線の方向として定めることが可能である。
【0015】また、中心電極の軸断面が円形状のもので
ある場合、電極判別工程(手段)においては、中心電極
の撮影画像に対して、円形状のマスター画像を適合さ
せ、電極エッジ線情報生成工程(手段)において、中心
電極の外周エッジ線位置としての互いに異なる3点を決
定し、それら3点を通る円を当該中心電極の外形線とし
て決定することができる。これにより、視野内にその一
部しか表れていない中心電極の外周エッジ線ひいてはエ
ッジ線を、簡単に定めることができる。なお、上記円は
その中心位置と半径とを定めることにより特定できる。
【0016】この場合、互いに異なる3点の組を複数決
定し、各3点を通る複数の円の中心位置と半径とをそれ
ぞれ定め、中心電極の最終的な外周エッジを、それら複
数の円の平均的な中心位置と同じく平均的な半径とを、
それぞれ中心及び半径とする円として定めるようにすれ
ば、中心電極の外周エッジを極めて高精度に決定するこ
とができる。
【0017】次に、本発明のスパークプラグの製造方法
の第一は、上記した検査方法にてスパークプラグの検査
を行う検査工程と、得られた検査情報に基づいて、検査
対象のスパークプラグの合否判定を行う判定工程と、そ
の判定工程の結果に基づき、スパークプラグを選別する
選別工程とを含むことを特徴とする。検査工程に本発明
の検査方法を適用することにより、不良品を的確に発見
することができるようになり、ひいては不良品が製品流
出する確率を低減することができる。また良品を不良と
誤判定する確率も小さくなることから製品歩留まりの向
上にも寄与する。
【0018】また、本発明のスパークプラグの製造方法
の第二は、上記した検査方法の採用により、撮影された
画像からスパークプラグのギャップ間隔を測定し、その
ギャップ間隔測定値を検査情報として出力するととも
に、そのギャップ間隔測定値を参照して、該ギャップ間
隔が目標値に到達するように接地電極に曲げ加工を施す
曲げ工程を含むことを特徴とする。すなわち、本発明の
検査方法により、火花ギャップ間隔の測定・検査を高精
度で行うことが可能となり、かつ目標値に到達しない火
花ギャップを有するスパークプラグの接地電極に、付加
的な曲げ工程を施すことでギャップ間隔の調整を容易に
行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明のス
パークプラグ検査装置(以下、単に検査装置という)の
一実施例を概念的に示す平面図である。該検査装置1
は、被処理スパークプラグ(以下、ワークともいう)W
を搬送経路C(本実施例では直線的なものとなってい
る)に沿って間欠的に搬送する搬送機構としてのトラバ
ーサ300を備え、その搬送経路Cに沿って、接地電極
整列機構12、基準部位値測定装置(基準位置測定手
段)13、曲げ装置14、及び撮影手段としての撮影・
解析ユニット15等の工程実施部が配置されている。ト
ラバーサ300は、搬送経路Cに沿って敷設されたレー
ル303,303上を移動する移動テーブル302と、
その移動テーブル302に取り付けられた回転ワークホ
ルダ304とを有する移動テーブル機構11を主体に構
成されている。移動テーブル302は、タイミングプー
リ(スプロケットでもよい)306,306に回し懸け
られたタイミングベルト(チェーンでもよい)301の
中間位置に取り付けられ、正逆両方向に回転可能な駆動
モータ24によりタイミングベルト301を巡回駆動す
ることにより搬送経路Cに沿って往復動するとともに、
各工程実施部にて停止しつつ、検査及び曲げの各工程が
順次行われるようになっている。
【0020】図6に示すように、ワークWは、筒状の主
体金具W3、その主体金具W3の内側に嵌め込まれた絶縁
体W4、絶縁体W4の軸方向に挿通された中心電極W1、
及び主体金具W3に一端が溶接等により結合されるとと
もに他端側が中心電極W1側に曲げ返され、その先端面
が中心電極W1の側面に対向する接地電極W2等を備えて
いる。接地電極W2は、中心電極W1の中心軸線周りに複
数(本実施例では4つ)配置され、全体が多極スパーク
プラグとして構成されている。
【0021】図2は、移動テーブル機構11の構造を示
す断面図である。その回転ワークホルダ304の上面側
には、その中心位置において垂直方向に形成されたワー
ク装着孔311が開口しており、ここに筒状のサブホル
ダ23に後端部が嵌め込まれたワークWが、該サブホル
ダ23とともに接地電極W2側が上となるように立てた
状態で着脱可能に装着される。他方、回転ワークホルダ
304の下面中心部からは、ワーク装着孔311の軸線
(すなわち、ワークWの軸線)の延長上において回転軸
310が下向きに延び、移動テーブル302に孔設され
た軸孔に挿通されるとともに、ベアリング313,31
4を介して回転可能に支持されている。回転軸310は
モータ315により所定の角度単位、具体的にはワーク
Wの接地電極W2の配置角度間隔(本実施例では90
°)を単位として、正逆両方向に回転駆動される。これ
により、回転ワークホルダ304すなわちワークWは、
自身の軸線周りに接地電極W2の配置角度間隔を単位と
して回転することとなる。
【0022】次に、回転ワークホルダ304の上面に
は、図3に示すように、装着されたワークWを取り囲む
形で複数(本実施例では3つ)のワークチャック316
が取り付けられている。各ワークチャック316は、そ
れぞれ図2に示すように、回転ワークホルダ304の上
面に設けられたガイド316cに対し、ワーク装着孔3
11を中心とする半径方向においてワークWに対し進退
可能に取り付けられたスライド部材316aと、そのス
ライド部材316aの上面にボルト316dを用いて固
定されたチャックプレート316bとを有している。図
3に示すように、チャックプレート316bは先端に向
かうほど狭幅となるように、両側面が斜面状に形成され
ており、その先端位置には、ワークW側の被保持面に対
応する形状(この場合、主体金具W1のねじ部の外周面
に対応する円弧状)のワーク保持面316eが形成され
ている。
【0023】図2に示すように、回転ワークホルダ30
4の内部には、各スライド部材316aをガイド316
に沿って進退駆動するチャックシリンダ317が内蔵さ
れている。各スライド部材316をチャックシリンダ3
17により装着されたワークWに向けて前進させると、
図3(a)に示すように、ワークWは主体金具W1のね
じ部外周面において、3つのチャックプレート316b
により挟み付けられた状態で保持されることとなる。な
お、図3(b)は、ワークWを保持した状態にて、回転
ワークホルダ304を反時計方向に90°回転させた状
態を示している。
【0024】次に、図4は、接地電極整列機構12の構
造を示す平面図である。接地電極整列機構12は、移動
テーブル機構11に対するワークWの装着位置に設けら
れており、手動(あるいは装着用のロボットを用いても
よい)にて回転ワークホルダ304に装着されたワーク
Wの、検査対象となる火花ギャップに対応する接地電極
W2を、以降の検査及び曲げ加工の工程実施に好都合と
なる向きに整列・位置合わせするためのものである。こ
の場合、図1に示すように、ワークWの搬送経路Cの片
側に沿って、基準部位置測定を除く各工程の実施位置が
配置される形となっており、接地電極整列機構12は、
接地電極W2の先端面と中心電極W1の側面との対向方向
(図6も参照)が搬送経路Cと略直交し、かつ接地電極
W2が工程実施位置の配列側を向くようにワークWを整
列させるようになっている。
【0025】具体的には、接地電極整列機構12は本体
318を備え、その先端側には、1対の整列アーム32
0,320が、回転ワークホルダ304に装着されたワ
ークWの接地電極W2に対応する高さ位置において、略
水平な面内でそれぞれ旋回可能に取り付けられている。
これら2つの整列アーム320,320は、本体318
の先端部幅方向両側に、それぞれピン321,321に
より旋回可能に取り付けられており、先端部には把持ヘ
ッド320a,320aがそれぞれ形成されている。他
方、各アーム320,320の後端部は、図示しないリ
ンク機構及びエアシリンダにより進退駆動される。これ
により整列アーム320,320は、把持ヘッド320
a,320aが互いに接近・離間する向きに旋回駆動さ
れ、整列対象となる接地電極W2を両把持ヘッド320
a,320aにより、所定の整列位置において挟み込む
形で整列・位置決めするようになっている。
【0026】図5は、基準部位置測定装置13の構成例
を示すものである。該測定装置13は、搬送経路Cを挟
む形でその両側に配置された投光部201と受光部20
2とを備える。投光部201は、幅が中心電極W1の軸
線と略平行となる向きにて帯状のレーザ光L1(図6も
参照)を、測定対象となる接地電極W2を先端部中間位
置にて横切るように投射するものであり、受光部202
は該帯状のレーザ光L1を受けるラインセンサ(例えば
一次元CCDセンサ)により構成されている。レーザ光
L1の接地電極W2に遮られる部分は受光部202に到達
しないので影となり、ラインセンサの出力からこの影の
先端位置を読み取ることで、接地電極W2の先端位置
(基準部位置)を知ることができる。
【0027】図7に、撮影・解析ユニット15の構成例
を示している((a)は要部正面図、(b)は側面図で
ある:画像解析部の電気的構成については後述する)。
撮影・解析ユニット15は、フレーム22上に固定され
たベース36と、そのベース36にほぼ垂直に立設され
た支柱37とを有する。そして、その支柱37にはカメ
ラ駆動部39が、スライドクランプ41,41を介し
て、上下にスライド可能に取り付けられている。カメラ
駆動部39は、ケース43内に昇降ヘッド42と、その
昇降ヘッド42に螺合してこれを昇降移動させるねじ軸
44と、タイミングプーリ48,49とタイミングベル
ト47とを介してねじ軸44を正逆両方向に回転駆動す
るカメラ昇降モータ46とが収容された構造を有する。
昇降ヘッド42には、撮影位置に位置決めされたワーク
Wを撮影するカメラ40と、そのワークWの先端部を照
らす照明部としてのリングライト38とが取り付けら
れ、それらカメラ40とライト38とは一体の撮影装置
本体部45を形成している。
【0028】カメラ駆動部39は、モータ46の作動に
よりねじ軸44を回転させ、ワークWの撮影方向(すな
わち上下方向)において撮影装置本体部45ひいてはカ
メラ40を移動させることにより、これをワークWの撮
影対象部分(この場合、接地電極W2の先端面)に合焦
する位置に位置決めする役割を果たす。
【0029】カメラ40は、例えば二次元CCDセンサ
を画像検出部として有するCCDカメラとして構成され
ており、中心電極W1の軸線方向先端側、すなわち上方
からワークWを撮影する。図11(a)に示すように、
該カメラ40は、ワークWの火花ギャップgを所定の倍
率にて、火花ギャップgに面する接地電極W2の先端エ
ッジE2の全体と、同じく中心電極W1の先端面の外周エ
ッジのうち、火花ギャップに面する部分E1(中心電極
W1の中心軸線Oから、接地電極W2の両縁を見込む角度
範囲φに対応する部分として定義する)の全体を含む一
部のみが視野210内に収まるように撮影する。ここで
は、中心電極W1の先端面の外周エッジEの半周以上が
視野210内に収まるように倍率が設定されている。他
方、さらに倍率を高めるために、同図(b)に示すよう
に、外周エッジEの半周未満の部分(ただし、火花ギャ
ップに面する部分E1は全体が入るようにする)が視野
210内に入る形としてもよい。
【0030】次に、図8は曲げ装置14の構成例を示
す。曲げ装置14は、装置のベース50上に取り付けら
れた例えば片持式のフレーム50aの前端面に、本体ケ
ース51が取り付けられている。その本体ケース51内
には可動ベース53が昇降可能に収容されており、該可
動ベース53には押圧パンチ54が、本体ケース51の
下端面から突出する形態で取り付けられている。そし
て、可動ベース53に螺合するねじ軸(例えばボールね
じ)55を、押圧パンチ駆動モータ56により正逆両方
向に回転させることにより、押圧パンチ54は、ワーク
Wの接地電極W2の曲げ部に対して、斜め上方から接近
・離間するとともに、ねじ軸駆動の停止位置に対応し
て、任意の高さ位置を保持可能とされている。なお、押
圧パンチ駆動モータ56の回転伝達力は、タイミングプ
ーリ56a、タイミングベルト57及びタイミングプー
リ55aを介して、ねじ軸55に伝達される。
【0031】図9は、スパークプラグ検査装置1の主制
御部100とその周辺の電気的構成を表すブロック図で
ある。主制御部100は、I/Oポート101とこれに
接続されたCPU102、ROM103及びRAM10
4等からなるマイクロプロセッサにより構成されてお
り、ROM103には主制御プログラム103aが格納
されている。そして、I/Oポート101には、トラバ
ーサ300(図1)の駆動部2cが接続されている。該
駆動部2cは、サーボ駆動ユニット2aと、これに接続
された駆動モータ24と、そのモータ24の回転角度位
置を検出するパルスジェネレータ2b等を含んで構成さ
れている。また、I/Oポート101には、移動テーブ
ル機構11、接地電極整列機構12、基準部位置測定装
置13、曲げ装置14及び撮影・解析ユニット15が接
続されている。なお、RAM104は、CPU102の
ワークエリア104aとして機能する。
【0032】図10は、撮影・解析ユニット15の電気
的構成を示すものである。その制御部(以下、画像解析
部ともいう)110が、I/Oポート111とこれに接
続されたCPU112、ROM113及びRAM114
等からなるマイクロプロセッサにより構成されており、
ROM113には画像解析プログラム113aが格納さ
れている。また、I/Oポート111には、撮影手段と
しての前述のカメラ40(二次元CCDセンサ115
と、そのセンサ出力を二次元デジタル画像入力信号に変
換するためのセンサコントローラ116とを含む)と、
マスター画像データ記憶手段としての記憶装置115と
が接続されている。記憶装置115には、マスター画像
データ115aが記憶されている。また、RAM114
には、CPU112のワークエリア114a、撮影カメ
ラ40によるワークWの撮影画像データ、及びそのワー
クWの検査に使用されるマスター画像データを記憶する
ためのメモリ114b,114cが形成されている。な
お、CPU112は、画像解析プログラム113aによ
り、検査情報生成手段、電極判別手段、エッジ確定手
段、電極エッジ線情報生成手段、平滑化処理手段、火花
ギャップ間隔算出手段等の主体となるものである。な
お、マスター画像データを図5の主制御部100に接続
された記憶装置(図示せず)に記憶し、必要なものをそ
の都度、撮影・解析ユニット15に転送して用いてもよ
い。
【0033】以下、検査装置1を用いた、本発明のスパ
ークプラグの検査方法ないし製造方法の処理の流れを、
図12のフローチャートを参照して説明する。まず、図
1の移動テーブル302をワーク装着位置へ移動し、図
2に示すように、ワークWを回転ワークホルダに装着す
る。S1では、接地電極整列機構12が主制御部100
からの指令を受けて、図4に示すように整列アーム32
0を作動させ、接地電極W2の1つを挟み込んで整列・
位置決めを行う。その整列・位置決めされた接地電極W
2が処理対象として選択される。S2では、整列アーム
320により接地電極W2が挟み込まれたままの状態を
維持しつつ、移動テーブル機構11において、3つのワ
ークチャック316をチャックシリンダにより作動さ
せ、ワークWをチャックする。このチャックにより、ワ
ークWは接地電極W2の整列状態を保持することとな
る。チャックが完了すれば、接地電極整列機構12は整
列アーム320を退避させる。
【0034】続いて、S3では、ワークWはトラバーサ
300により基準部位置測定装置13の位置へ運ばれ
る。基準部位置測定装置13は図5に示すようにレーザ
光L1により、対象となる接地電極W2の先端位置を測定
する。次いでS4において、図7のカメラ駆動部39
は、測定された接地電極W2の先端位置を参照してカメ
ラ40を昇降させ、接地電極W2に合焦する位置に位置
決めする。
【0035】S5ではギャップ撮影・解析処理が行われ
る。ここでは、ワークWが、カメラ40を位置決め済み
の撮影・解析ユニット15に対して撮影位置に移動・位
置決めされ、画像解析部110(図10)がカメラ40
からの画像を取り込み、その画像を解析することにより
火花ギャップgの値を求める。次いで、S6では火花ギ
ャップgの目標値(例えばROM103(図9)に記憶
されている)を読み出し、測定したギャップ測定値gと
比較することにより、曲げ装置14(図8)の曲げパン
チ54の調整押圧のためのストロークを算出する。
【0036】S7では、ワークWを曲げ装置14の曲げ
加工位置へ移動・位置決めし、図8の曲げ装置14が、
主制御部100からの指令と調整押圧ストロークの値と
を受け、そのストロークにてモータ56(図8)を作動
させて接地電極W2に押圧を加え、曲げ加工によるギャ
ップ間隔の調整を行う。このとき、主制御部100で
は、例えばRAM104(図9)に記憶されている曲げ
回数の値nをインクリメントする。
【0037】次いでS8でワークWを再び撮影位置に移
動させ、再びギャップ間隔の測定を行う。そして、S9
で測定したギャップ間隔を目標値と比較・判定し、ギャ
ップ間隔が目標値に到達していなければ、S10を経て
S6に戻り、以下同様の処理により曲げ加工とギャップ
測定とを繰り返す。なお、S10で曲げ回数nが上限値
nmaxを超えても目標値に到達しない場合は異常として
処理を打切り、S11へ進んでワーク排出となる。他
方、S9でギャップ間隔が目標値に到達すれば正常と判
定し、S12を経てS13へ進み、図3(b)に示すよ
うに、回転ワークホルダ304を所定角度(本実施例で
は90°)回転させることにより、次の接地電極W2を
処理位置に移動・位置決めする。そして、S3に戻り、
上記の工程を繰り返す。これにより、多極プラグの各接
地電極W2に対するギャップ間隔の検査と、その調整処
理とが順次行われてゆく。そして、S12において全て
接地電極W2についての処理が完了すれば、S11に進
んでワーク排出となり、終了となる。
【0038】さて、図12のギャップ撮影・解析処理
(S5,S8)は、大きく分けて画像認識処理と、それ
に続くギャップ測定処理とからなる。図13は、画像認
識処理の流れを示すものである。すなわち、中心電極W
1あるいは接地電極W2の撮影画像データ(図では、「ワ
ーク画像データ」と総称している)を取り込み、これに
対応するマスター画像データを記憶装置115(図1
0)から読み出して、RAM114のメモリ114b,
114cにそれぞれ格納する(図13:S101,S1
02)。
【0039】マスター画像は、検査対象となるスパーク
プラグ品番の標準的な製品を用い、中心電極W1の接地
電極W2のギャップgを挟んだ対向部分を、所定の条件
で予め撮影することにより作成されたものである。図1
4に概念的に示すように、撮影画像51の一部(あるい
は全部)に対応するマスター画像50を用意し、それら
の中から、電極エッジ線決定に必要なものを適宜選択し
て用いるようにする。ここで、マスター画像と撮影画像
とは、いずれも中間濃度出力が可能な複数の画素の出力
状態の組み合わせにより、いわゆるグレースケール画像
として形成されている。
【0040】マスター画像は、各電極W1,W2の撮影画
像の、画素平面上の各位置間を平行移動しながら、撮影
画像との間での適合位置が検索される。すなわち、図1
4(a)に示すように、画素平面上で所定位置に位置決
めされたマスター画像50と、これと重なり合う撮影画
像51との間で、対応する画素P’,P間の濃度差(あ
るいはその絶対値)を演算し、(b)に示すようにその
総計(あるいは平均値)を算出する。そして、各位置毎
に算出した上記総計の値が最小となる撮影画像部分を適
合部分として選定する(図13:S104〜S10
7)。この適合部分が電極画像部分となる。また、S1
08において、マスター画像を上記適合部分に重ねた状
態で位置決めし、その外形線(エッジ)を仮外形線とし
て設定し、S109に進んで、エッジツールによる外形
線上の所定位置(以下、エッジ位置という)の確定処理
となる。
【0041】図15は、エッジ位置確定処理の流れを示
すものである。まず、マスター画像の外形線上に仮エッ
ジ位置を定め、図16(a)に示すような一定の大きさ
の画素マトリックス60を定め、次いで同図(b)に示
すように、各画素の濃度値を読み込む(図15:S15
1、S152)。そして、上記仮外形線と平行な方向を
行方向(請求項でいう外形線方向に相当する)、直角な
方向を列方向として、各行毎に画素の濃度値を合計する
(S153)。次いで、図15のS154、S155に
進み、各画素Pの濃度値レベルの変化率が最大となる位
置を、エッジ位置として決定する。すなわち、図16
(c)に示すように、上記平均値の列方向隣接地同士の
差分演算を行い、その差分が最大となる位置をエッジ位
置とする。こうして確定された外形線のエッジ位置の集
合から、中心電極W1及び接地電極W2の電極エッジ線を
特定するエッジ線情報が得られ、制御部110(図1
0)のRAM114に記憶される。図11に示すよう
に、中心電極W1 の外周エッジ線Eは円形状のものとな
り、接地電極Wの先端エッジ線E2は円弧状のものとな
る。
【0042】なお、中心電極W1の先端面外周エッジを
さらに精度高く決定するためには、外周エッジ線上の互
いに異なる3点の組を複数決定し、各3点を通る複数の
円の中心位置と半径とをそれぞれ定め、最終的な外周エ
ッジを、それら複数の円の平均的な中心位置と同じく平
均的な半径とを、それぞれ中心及び半径とする円として
定めることが望ましい。この場合の処理を、図17、図
18の工程説明図と、図19のフローチャートに基づい
て説明する。
【0043】まず、図19のS301において、中心電
極W1の先端面の外周エッジの画像(図11に示す通
り、視野210には一部のみが表れている)Gを撮影
し、次いでS302において図17(a)に示すよう
に、マスター画像50をこれに適合させて先端面外周エ
ッジの仮中心Ovを決定する。ここで、撮影された画像
とマスター画像との間の対応する画素間の濃度絶対値の
総計Kが、予め定められた基準値K0を超える場合は、
S313に進んで中心電極W1が不存在である不良判定
を行なう。
【0044】一方、KがK0以下であればS305に進
み、図17(b)に示すように、仮中心Ovを中心とし
て前述のエッジ位置確定処理により、所定の角度間隔γ
(例えば2°間隔)で外形線点ECを確定する(S30
5)。そして、図18(a)に示すように、各外形線点
ECを基準点(図中○で示す)として、その基準点の左
右に所定角度β(例えば44°)だけ振れた位置にある
外形線点(図中△で示す)として選択し、その選択され
た2点と、基準点との計3点を通る円の中心O’と半径
r’とをそれぞれ算出する(S307)。なお、決定さ
れたr’が、中心電極W1の外径の標準規格範囲(例え
ば下限値rmin、上限値rmax)から外れるものは不良と
みなし、不良円カウンタNpを1だけインクリメントす
るとともに(S309)、S310に進んで上記不良円
カウンタNpのカウント値と基準値N0(例えば30)と
を比較判断する。
【0045】S310において不良円カウンタNpのカ
ウント値が基準値N0以下であればS311に進み、全
ての外形線点ECについて上記3点円の中心O’と半径
r’とを算出する。一方、不良円カウント値Npが基準
値N0を上回っていれば、S313に進んで中心電極W1
が不存在である不良判定を行なう。上述のようにS31
1において全ての外形線点ECについて、上記3点円の
中心O’と半径r’とを算出し終えたらS314に進
み、図18(b)に示すように、算出された各円の中心
座標O’i(=(xi,yi)、i=1,2,‥‥,
n)と、半径r’i(i=1,2,‥‥,n)との平均
値を、中心電極W1の外周エッジEの中心O及び半径r
(これらO、rがエッジ線情報を形成する)として決定
し、処理を終了する。
【0046】続いて、ギャップ測定処理の一例を図20
のフローチャートを参照して説明する。まず、図20の
L1において、接地電極W2の先端エッジ線E2の情報
(エッジ線上の各点の位置座標集合として与えられる)
と、中心電極W1の外周エッジ線Eの情報(中心座標O
と半径r0として与えられる)とを読み出す。次いで、
図22(a)に示すように、L2においてスキャン角度
位置θを基準角度位置θ0(基準線は、例えばOと接地
電極W2の先端エッジ線E2の一方の端点とを結ぶ線)と
し、L3で該角度位置θ(=θ0)において中心Oを通
る基準線Lを生成する。そして、L4で接地電極W1の
エッジ線E2との交点Pの座標を求め、L5で中心座標
OからPまでの距離R=OPを算出する。このRとθと
の値の組を制御部110(図10)のRAM114に記
憶する。次に、L6で角度位置を一定微小角Δθだけ増
加させて、L7で新たな基準線Lを生成し、さらにL8
を経てL4に戻り、E2との交点を求めて同様にRを算
出し、そのときのθ値と対応づけてRAM114に記憶
する。この処理をLとE2との交点が生じなくなるまで
繰り返す。
【0047】これにより、RAM114には、図21に
示すように、各角度位置θと対応するR値の組(θ、
R)=(θ1 ,R1)、(θ2 ,R2)、‥‥‥(θn ,
Rn)が記憶される。これらの値の組は、図22(b)
に示すように、θ−R平面上の点としてプロットするこ
とにより、接地電極W2の先端エッジ線E2の起伏レベル
プロファイルPFを表すこととなる(なお、図中、Rm
はPFの平均レベル(中心線)を表す)。
【0048】図20に戻り、L9において、この起伏レ
ベルプロファイルPFに平滑化処理を行う。この平滑化
処理は、図25に示すように、起伏レベルプロファイル
PFを複数の所定長さの区間Seg1,Seg2,‥‥,segmに
区分し、各区間Seg毎に起伏レベルプロファイルPFを
平均化する処理として行われる。例えば図25では、区
間Seg2に、図30によりすでに説明した打抜き時のバリ
に起因すると思われる突起BPが生じているが、平均化
処理によりこの突起BPが馴らされて突出高さが小さく
なり、後述するギャップ間隔測定への影響が軽減され
る。なお、区間幅は、発生する突起BPの大きさに応じ
て、例えばこの突起BPの幅よりも小さくならない範囲
で適宜設定する。
【0049】図23は、この方式による平滑化処理の一
例を示すフローチャートである。この処理では、起伏レ
ベルプロファイルPFを、構成データ点c個ずつの区間
に区切り(区間番号:j、区間内のデータ点番号:i、
L101〜L105、L112,L113→L10
3)、区間内の起伏レベル(すなわちRの値)の総和S
R(L101とL113はその初期化ステップ)を各区
間毎に算出し(L106〜L109→L106)、これ
をcにて割ることにより、各区間の平均値Rmを算出し
ている(L110)。なお、各θに対応するRのデータ
は、区間毎に対応するRmの値にて置き換えている(L
111)。
【0050】図20に戻り、平滑化処理が終了すれば、
L10でR(区間毎に平均化されたRmとなっている)
の最小値Rminを求め、図22(a)に示すように、ギ
ャップ間隔gをRmin−r0により算出する(L11)。
【0051】なお、平滑化処理としては、図26に示す
ように、起伏レベルプロファイルPFを複数の所定長さ
の区間Seg1,Seg2,‥‥,segmに区分し、各区間Seg毎
に起伏レベルの変化率F(=ΔR/Δθ)を算出すると
ともに、その変化率Fの値が予め定められた条件を満た
さない区間、例えば変化率Fが規定された範囲(例え
ば、上限値Fmax、下限値Fmin)から外れる区間につい
て、該区間内のエッジ線の起伏レベルを修正する処理を
行うようにしてもよい。この場合の修正処理は、区間内
に存在する微小な突起BP(図ではSeg3とSeg4とにまた
がって存在している)の影響を軽減できるもの、例えば
当該区間内の起伏レベルを平均化する処理、あるいは突
起高さを小さくする方向に起伏レベルの値を変更する処
理等が実施される。
【0052】以下に、条件を満たさない区間内の起伏レ
ベルを、プロファイルPF全体の平均起伏レベルRm
(すなわち、Rの平均値)にて置き換える修正を行う処
理例について、図24のフローチャートにより説明す
る。この例では、プロファイルPFを現在着目している
データ点と、その隣のデータ点とからなる最小の区間に
て区分する。まず、L201ではRの平均値Rmを算出
し、現在着目しているデータ点の番号をiとして、L2
04では、隣のデータ点(すなわちi+1番目のデータ
点)との間でRの値の差ΔR=Ri+1−Riの値を求め、
L205で隣接するデータ点間の角度増分Δθでこれを
割ることにより、変化率F=ΔR/ΔQを算出する。図
26に示すように、この変化率Fが上限値Fmax、下限
値Fminの範囲から外れていれば、Riの値を平均値Rm
の値にて置き換える(すなわち、修正する)。これを、
全てのiについて繰り返す(L208→L203の流
れ)。
【0053】さらに、平滑化処理として、図29に示す
ようにプロファイルPFを波形曲線とみなして、これに
ローパスフィルタ処理を施すこともできる。ローパスフ
ィルタ処理としては各種公知の方式が採用可能である
が、例えば図27に示すように、プロファイルPF(θ
−R曲線)をθ−R座標系にてフーリエ変換することに
より、プロファイルPFの周波数スペクトルを求める
(L301)。図27において、突起BPは、一定周波
数以上の高周波ノイズ成分ととらえることができる。図
27のL302では、突起幅に応じて適宜設定されたカ
ットオフ周波数以上の高周波成分を、得られた周波数ス
ペクトルからカットする。そして、L304にてこれに
フーリエ逆変換処理を施すことにより、図29に示すよ
うに、原プロファイル(破線)から高周波成分がカット
されたフィルタ処理後プロファイル(実線)が得られ、
突起BPの影響が軽減される。なお、ローパスフィルタ
処理は上記のようにソフト的に行う方式のほか、例えば
図28に示すようにθ−Rデータのデジタル出力をD/
A変換器401にてアナログ変換後、アナログローパス
フィルタ回路402を通し、A/D変換器403により
再びデジタル波形信号として取り込むようにしてもよい
(なお、アナログローパスフィルタ回路402は、D/
A変換後のアナログ信号に対するアンチエイリアシング
処理部を兼ねている)。なお、アナログローパスフィル
タ回路402に代えてデジタルローパスフィルタ回路を
使用すれば、D/A変換器401とA/D変換器403
とは省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグ検査装置の一例を示す
平面図。
【図2】移動テーブル機構の側面断面図。
【図3】その回転ワークホルダの作用を説明する平面
図。
【図4】接地電極整列機構をその作用とともに示す平面
図。
【図5】基準部位値測定装置の平面図及び側面図。
【図6】ワークWの要部と、これに対するレーザ光の投
射位置とを示す説明図。
【図7】撮影・解析ユニットの要部正面図及び側面図。
【図8】曲げ装置の側面図。
【図9】図1の検査装置の主制御部の電気的構成を示す
ブロック図。
【図10】撮影・解析ユニットの画像解析部の電気的構
成を示すブロック図。
【図11】カメラ視野をその変形例とともに示す模式
図。
【図12】図1の検査装置の処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図13】撮影・解析ユニットによる画像認識処理の流
れを示すフローチャート。
【図14】マスター画像と撮影画像とのマッチング処理
の概念を示す説明図。
【図15】エッジ位置確定処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図16】エッジ位置確定処理の概念を示す説明図。
【図17】図16に続く説明図。
【図18】中心電極の外周エッジ決定処理の概念を示す
説明図。
【図19】その処理の流れを示すフローチャート。
【図20】ギャップ測定処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図21】接地電極先端エッジの起伏プロファイルのデ
ータを概念的に示す図。
【図22】接地電極先端エッジの起伏プロファイルを、
R−θ平面上に表す例を示す説明図。
【図23】起伏プロファイルの平滑化処理の一例を示す
フローチャート。
【図24】同じく別の例を示すフローチャート。
【図25】図23の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図26】図24の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図27】ローパスフィルタ処理を用いた起伏プロファ
イルの平滑化処理の一例を示すフローチャート。
【図28】ローパスフィルタ処理をハード的に行う場合
の回路例を示す図。
【図29】図27の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図30】多極プラグの打抜きによるギャップ形成工程
の説明図。
【符号の説明】
1 スパークプラグ検査装置 W ワーク(被処理スパークプラグ) W1 中心電極 W2 接地電極 g 火花ギャップ E1,E2 電極エッジ線 14 曲げ装置(押圧曲げ手段) 15 撮影・解析ユニット(撮影手段) 40 カメラ(撮影手段) 100 主制御部(検査情報出力手段) 110 画像解析部(検査情報生成手段、平滑化処理手
段、ギャップ間隔算出手段) 210 視野
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光松 伸一郎 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5G059 AA10 BB10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記接地電極の先端が前記中心電極側面
    と対向してそれらの間に火花ギャップが形成されたスパ
    ークプラグに対し、前記火花ギャップとこれを挟んで対
    向する前記中心電極及び接地電極とを、前記中心電極の
    先端側からカメラにより撮影する撮影工程と、 その撮影された画像から、前記火花ギャップに面する前
    記接地電極の先端エッジ線と、前記中心電極の外周エッ
    ジ線とを決定する電極エッジ線決定工程と、 その決定された前記接地電極の先端エッジ線と、前記中
    心電極の外周エッジ線との間の最小間隔として、前記火
    花ギャップ間隔を、検査情報の少なくとも1つとして算
    出・生成する検査情報生成工程と、 その生成した検査情報を出力する検査情報出力工程とを
    含み、 前記検査情報生成工程は、前記接地電極の先端面に形成
    されたバリ等の微小な突起の影響を低減するために、前
    記撮影された画像に基づいて得られる前記接地電極の先
    端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施す平滑化
    処理工程と、その平滑化処理されたエッジ線情報を用い
    て前記火花ギャップ間隔を算出する火花ギャップ間隔算
    出工程とを含むことを特徴とするスパークプラグ検査方
    法。
  2. 【請求項2】 前記平滑化処理として、撮影された前記
    画像により決定される前記接地電極の先端エッジ線の起
    伏レベルプロファイルを複数の所定長さの区間に区分
    し、各区間毎に前記起伏レベルプロファイルを平均化す
    る処理を行う請求項1記載のスパークプラグ検査方法。
  3. 【請求項3】 前記平滑化処理として、撮影された前記
    画像により決定される前記接地電極の先端エッジ線の起
    伏レベルプロファイルを複数の所定長さの区間に区分
    し、各区間毎に前記エッジ線の起伏レベルの変化率を算
    出するとともに、その変化率の値が予め定められた条件
    を満たさない区間については、該区間内の起伏レベルプ
    ロファイルを修正する修正処理を行う請求項1記載のス
    パークプラグ検査方法。
  4. 【請求項4】 前記平滑化処理として、撮影された前記
    画像により決定される前記接地電極の先端エッジ線の起
    伏レベルプロファイル波形に対し、一定周波数以上の波
    形成分を除去するローパスフィルタ処理が施される請求
    項1記載のスパークプラグ検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の方
    法にてスパークプラグの検査を行う検査工程と、 得られた検査情報に基づいて、検査対象となるスパーク
    プラグの合否判定を行う判定工程と、 その判定工程の結果に基づき、前記スパークプラグを選
    別する選別工程と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の検
    査方法により、撮影された画像からスパークプラグのギ
    ャップ間隔を測定し、そのギャップ間隔測定値を前記検
    査情報として出力するとともに、 そのギャップ間隔測定値を参照して、該ギャップ間隔が
    目標値に到達するように前記接地電極に曲げ加工を施す
    曲げ工程を含むことを特徴とするスパークプラグ製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記接地電極の先端が前記中心電極側面
    と対向してそれらの間に火花ギャップが形成されたスパ
    ークプラグに対し、前記火花ギャップとこれを挟んで対
    向する前記中心電極及び接地電極とを、前記中心電極の
    先端側からカメラにより撮影する撮影手段と、 その撮影された画像から、前記火花ギャップに面する前
    記接地電極の先端エッジ線と、前記中心電極の外周エッ
    ジ線とを決定する電極エッジ線決定手段と、 その決定された前記接地電極の先端エッジ線と、前記中
    心電極の外周エッジ線との間の最小間隔として、前記火
    花ギャップ間隔を、検査情報の少なくとも1つとして算
    出・生成する検査情報生成手段と、 その生成した検査情報を出力する検査情報出力手段とを
    含み、 前記検査情報生成手段は、前記接地電極の先端面に形成
    されたバリ等の微小な突起の影響を低減するために、前
    記撮影された画像に基づいて得られる前記接地電極の先
    端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施す平滑化
    処理手段と、その平滑化処理されたエッジ線情報を用い
    て前記火花ギャップ間隔を算出する火花ギャップ間隔算
    出手段とを備えたことを特徴とするスパークプラグ検査
    装置。
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JP2004028761A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの検査方法、スパークプラグの製造方法及びスパークプラグの検査装置
EP1892808A2 (en) 2001-02-08 2008-02-27 Ngk Spark Plug Co., Ltd Method for manufacturing spark plug and apparatus for carryingout the same

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