JP2000182748A - スパークプラグ製造方法及びスパークプラグ製造装置 - Google Patents
スパークプラグ製造方法及びスパークプラグ製造装置Info
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- JP2000182748A JP2000182748A JP35800698A JP35800698A JP2000182748A JP 2000182748 A JP2000182748 A JP 2000182748A JP 35800698 A JP35800698 A JP 35800698A JP 35800698 A JP35800698 A JP 35800698A JP 2000182748 A JP2000182748 A JP 2000182748A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ギャップ間隔最小位置が中心電極の周方向に
おいて押圧ストロークの向きに一致していなくとも、押
圧によるギャップ縮小量が常に十分な値にて得られるス
パークプラグ製造方法を提供する。 【解決手段】 接地電極W2に対するギャップ間隔調整
の押圧ストロークxを、ギャップ縮小量に応じて一律に
定めるのではなく、θuの値が増加するほど大きくなる
ように設定する。これにより、多極プラグのギャップ間
隔調整において、ギャップ間隔最小位置uが中心電極W
1の周方向において押圧ストロークの向きζに一致して
いなくとも、常に所期のギャップ縮小量を達成すること
ができ、ひいてはギャップ間隔不良を生じにくくするこ
とができる。
おいて押圧ストロークの向きに一致していなくとも、押
圧によるギャップ縮小量が常に十分な値にて得られるス
パークプラグ製造方法を提供する。 【解決手段】 接地電極W2に対するギャップ間隔調整
の押圧ストロークxを、ギャップ縮小量に応じて一律に
定めるのではなく、θuの値が増加するほど大きくなる
ように設定する。これにより、多極プラグのギャップ間
隔調整において、ギャップ間隔最小位置uが中心電極W
1の周方向において押圧ストロークの向きζに一致して
いなくとも、常に所期のギャップ縮小量を達成すること
ができ、ひいてはギャップ間隔不良を生じにくくするこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパークプラグ製
造方法及びスパークプラグ製造装置に関する。
造方法及びスパークプラグ製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用されているスパークプラグの
うち、多極プラグと呼ばれるものは、中心電極の周囲に
複数の接地電極を配した構造を有する。このような多極
プラグは、円形断面の中心電極の外周面に各接地電極の
円弧状の先端面が対向し、それらの間にの火花ギャップ
が形成される。その製造に際しては、中心電極の先端側
からCCDカメラ等により火花ギャップの画像を撮影
し、その画像から火花ギャップ間隔を測定する。そし
て、火花ギャップ間隔が目標値よりも大きい場合には、
これが目標値に到達するように、接地電極に対し曲げ装
置を用いて調整曲げを行う。
うち、多極プラグと呼ばれるものは、中心電極の周囲に
複数の接地電極を配した構造を有する。このような多極
プラグは、円形断面の中心電極の外周面に各接地電極の
円弧状の先端面が対向し、それらの間にの火花ギャップ
が形成される。その製造に際しては、中心電極の先端側
からCCDカメラ等により火花ギャップの画像を撮影
し、その画像から火花ギャップ間隔を測定する。そし
て、火花ギャップ間隔が目標値よりも大きい場合には、
これが目標値に到達するように、接地電極に対し曲げ装
置を用いて調整曲げを行う。
【0003】ところで、スパークプラグの火花ギャップ
間隔は、接地電極及び中心電極のギャップを挟んで対向
するエッジ間距離の最小値として管理されていることが
多い。上記のような多極プラグの場合、部分の撮影画像
から各電極の対向エッジを定め、中心電極の軸断面半径
方向に測定した電極間対向距離をギャップ間隔として、
その最小値によりギャップ間隔を管理することが行われ
ている。例えば、このギャップ間隔の最小値が設定され
た目標値に満たない場合は、目標値に到達するよう、ギ
ャップ間隔修正のための曲げ加工が行われる。
間隔は、接地電極及び中心電極のギャップを挟んで対向
するエッジ間距離の最小値として管理されていることが
多い。上記のような多極プラグの場合、部分の撮影画像
から各電極の対向エッジを定め、中心電極の軸断面半径
方向に測定した電極間対向距離をギャップ間隔として、
その最小値によりギャップ間隔を管理することが行われ
ている。例えば、このギャップ間隔の最小値が設定され
た目標値に満たない場合は、目標値に到達するよう、ギ
ャップ間隔修正のための曲げ加工が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多極プラグにおけるギ
ャップ間隔修正の曲げ加工は、例えばギャップ縮小方向
に接近・離間する曲げパンチを用いて、接地電極を押圧
することにより行われている。この場合、現在のギャッ
プ間隔をg、目標ギャップ間隔をgaとすればギャップ
間隔を押圧によりΔg=g−gaだけ縮小しなければな
らないが、従来はこのΔgの値に応じて曲げ加工の調整
押圧ストロークを一律に定めるようにしていた。しかし
ながら、多極プラグではギャップ間隔は中心電極の半径
方向に測定される値であり、例えばそのギャップ間隔の
最小となる位置が中心電極の周方向において調整押圧ス
トロークの向きに一致していればよいが、これがずれて
いる場合には、調整押圧ストロークを一定にしても、ギ
ャップ間隔最小位置において必ずしも所期のギャップ縮
小量Δgが得られるとは限らず、ギャップ間隔不良を生
じやすい問題がある。
ャップ間隔修正の曲げ加工は、例えばギャップ縮小方向
に接近・離間する曲げパンチを用いて、接地電極を押圧
することにより行われている。この場合、現在のギャッ
プ間隔をg、目標ギャップ間隔をgaとすればギャップ
間隔を押圧によりΔg=g−gaだけ縮小しなければな
らないが、従来はこのΔgの値に応じて曲げ加工の調整
押圧ストロークを一律に定めるようにしていた。しかし
ながら、多極プラグではギャップ間隔は中心電極の半径
方向に測定される値であり、例えばそのギャップ間隔の
最小となる位置が中心電極の周方向において調整押圧ス
トロークの向きに一致していればよいが、これがずれて
いる場合には、調整押圧ストロークを一定にしても、ギ
ャップ間隔最小位置において必ずしも所期のギャップ縮
小量Δgが得られるとは限らず、ギャップ間隔不良を生
じやすい問題がある。
【0005】本発明の課題は、多極プラグのギャップ間
隔調整において、ギャップ間隔最小位置が中心電極の周
方向において調整押圧ストロークの向きに一致していな
くとも、押圧によるギャップ縮小量が常に十分な値にて
得られ、ひいてはギャップ間隔不良を生じにくいスパー
クプラグ製造方法及び製造装置とを提供することにあ
る。
隔調整において、ギャップ間隔最小位置が中心電極の周
方向において調整押圧ストロークの向きに一致していな
くとも、押圧によるギャップ縮小量が常に十分な値にて
得られ、ひいてはギャップ間隔不良を生じにくいスパー
クプラグ製造方法及び製造装置とを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のスパークプラグの製造方
法(装置)は、接地電極の先端が中心電極側面と対向し
てそれらの間に火花ギャップが形成されたスパークプラ
グに対し、火花ギャップとこれを挟んで対向する中心電
極及び接地電極とを、中心電極の先端側からカメラによ
り撮影する撮影工程(撮影手段)と、その撮影された画
像から、火花ギャップに面する接地電極の先端エッジ線
と、中心電極の外周エッジ線とを決定する電極エッジ線
決定工程(電極エッジ線決定手段)と、その決定された
接地電極の先端エッジ線と中心電極の外周エッジ線との
間の最小間隔として火花ギャップ間隔を算出する火花ギ
ャップ間隔算出工程(火花ギャップ間隔算出手段)と、
火花ギャップ間隔が目標値に到達するように、押圧パン
チを用いて接地電極に押圧曲げ加工を施す押圧曲げ工程
(押圧曲げ手段)と、中心電極の中心軸線と直交する投
影面を考え、この投影面上に接地電極の先端エッジ線を
投影して、中心電極の外周エッジ線との間隔が最小とな
る該先端エッジ線上の点を間隔最小点uとする一方、そ
の投影面上において、中心軸線Oを通って押圧パンチに
よる接地電極の押圧方向と略平行な基準方向を設定し、
中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ方向と基準方向との
なす角度をθuとして、該火花ギャップ間隔が目標値に
到達するのに必要な押圧パンチの調整押圧ストローク
を、火花ギャップ間隔の算出値に基づき、θuの値が増
加するほど大きくなるように決定する調整押圧ストロー
ク決定工程(調整押圧ストローク決定手段)とを含むこ
とを特徴とする。
題を解決するために、本発明のスパークプラグの製造方
法(装置)は、接地電極の先端が中心電極側面と対向し
てそれらの間に火花ギャップが形成されたスパークプラ
グに対し、火花ギャップとこれを挟んで対向する中心電
極及び接地電極とを、中心電極の先端側からカメラによ
り撮影する撮影工程(撮影手段)と、その撮影された画
像から、火花ギャップに面する接地電極の先端エッジ線
と、中心電極の外周エッジ線とを決定する電極エッジ線
決定工程(電極エッジ線決定手段)と、その決定された
接地電極の先端エッジ線と中心電極の外周エッジ線との
間の最小間隔として火花ギャップ間隔を算出する火花ギ
ャップ間隔算出工程(火花ギャップ間隔算出手段)と、
火花ギャップ間隔が目標値に到達するように、押圧パン
チを用いて接地電極に押圧曲げ加工を施す押圧曲げ工程
(押圧曲げ手段)と、中心電極の中心軸線と直交する投
影面を考え、この投影面上に接地電極の先端エッジ線を
投影して、中心電極の外周エッジ線との間隔が最小とな
る該先端エッジ線上の点を間隔最小点uとする一方、そ
の投影面上において、中心軸線Oを通って押圧パンチに
よる接地電極の押圧方向と略平行な基準方向を設定し、
中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ方向と基準方向との
なす角度をθuとして、該火花ギャップ間隔が目標値に
到達するのに必要な押圧パンチの調整押圧ストローク
を、火花ギャップ間隔の算出値に基づき、θuの値が増
加するほど大きくなるように決定する調整押圧ストロー
ク決定工程(調整押圧ストローク決定手段)とを含むこ
とを特徴とする。
【0007】上記角度θuが例えば0°であれば、これ
はギャップ間隔の最小となる位置が中心電極の周方向に
おいて調整押圧ストロークの向きに一致していること、
すなわち調整押圧ストロークの投影方向が間隔最小点u
におけるギャップ縮小方向と一致していることを意味
し、加えた調整押圧ストロークのうちギャップ縮小に反
映される量は最大となる。しかしながら、角度θuが増
大すると、調整押圧ストロークの投影方向は間隔最小点
uにおけるギャップ縮小方向とはもはや一致しなくな
り、角度が大きくなるほど同じ調整押圧ストロークで
も、ギャップ縮小に反映される量は小さくなる。
はギャップ間隔の最小となる位置が中心電極の周方向に
おいて調整押圧ストロークの向きに一致していること、
すなわち調整押圧ストロークの投影方向が間隔最小点u
におけるギャップ縮小方向と一致していることを意味
し、加えた調整押圧ストロークのうちギャップ縮小に反
映される量は最大となる。しかしながら、角度θuが増
大すると、調整押圧ストロークの投影方向は間隔最小点
uにおけるギャップ縮小方向とはもはや一致しなくな
り、角度が大きくなるほど同じ調整押圧ストロークで
も、ギャップ縮小に反映される量は小さくなる。
【0008】そこて、本発明では、曲げ加工の調整押圧
ストロークを、従来のようにギャップ縮小量に応じて一
律に定めるのではなく、θuの値が増加するほど大きく
なるように設定するので、多極プラグのギャップ間隔調
整において、ギャップ間隔最小位置が中心電極の周方向
において調整押圧ストロークの向きに一致していなくと
も、常に十分なギャップ縮小量を達成することができ、
ひいてはギャップ間隔不良を生じにくくすることができ
る。
ストロークを、従来のようにギャップ縮小量に応じて一
律に定めるのではなく、θuの値が増加するほど大きく
なるように設定するので、多極プラグのギャップ間隔調
整において、ギャップ間隔最小位置が中心電極の周方向
において調整押圧ストロークの向きに一致していなくと
も、常に十分なギャップ縮小量を達成することができ、
ひいてはギャップ間隔不良を生じにくくすることができ
る。
【0009】具体的には、調整押圧ストローク決定工程
(手段)においては、接地電極の幅方向中心位置を通る
接地電極中心線ζを投影面上に設定し、押圧パンチの押
圧方向を該投影面上にてこの接地電極中心線ζと略平行
な向きに設定するとともに、この接地電極中心線ζと、
中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ直線Jとのなす角度
をθuとしたときに、該直線Jの向きにおいて到達目標
ギャップ値gaが得られるように、調整押圧ストローク
を決定することができる。接地電極への押圧方向は、上
記接地電極中心線ζの方向を向いていることが、曲げに
よる接地電極の幅方向への偏心が生じにくく、ギャップ
を均一に縮小できるので好都合である。この場合、この
接地電極中心線ζを基準方向としてθuを上記のように
定めることで、所期のギャップ縮小量を達成するため
の、θuに応じた調整押圧ストロークの値を容易に決定
することができる。
(手段)においては、接地電極の幅方向中心位置を通る
接地電極中心線ζを投影面上に設定し、押圧パンチの押
圧方向を該投影面上にてこの接地電極中心線ζと略平行
な向きに設定するとともに、この接地電極中心線ζと、
中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ直線Jとのなす角度
をθuとしたときに、該直線Jの向きにおいて到達目標
ギャップ値gaが得られるように、調整押圧ストローク
を決定することができる。接地電極への押圧方向は、上
記接地電極中心線ζの方向を向いていることが、曲げに
よる接地電極の幅方向への偏心が生じにくく、ギャップ
を均一に縮小できるので好都合である。この場合、この
接地電極中心線ζを基準方向としてθuを上記のように
定めることで、所期のギャップ縮小量を達成するため
の、θuに応じた調整押圧ストロークの値を容易に決定
することができる。
【0010】調整押圧ストロークは、曲げ実施前の中心
軸線Oと間隔最小点uとの距離Rを反映した情報と、角
度θuを反映した情報と、到達目標ギャップ値gaを反映
した情報とに基づいて、例えば幾何学的な算出アルゴリ
ズムに基づいて算出することができる。他方、各種θu
の値に対応する調整押圧ストロークを反映した調整押圧
ストロークパラメータの値を所定の記憶手段にθuの値
と対応付けた形で記憶しておき、間隔最小点uの角度位
置θuの値に対応する調整押圧ストロークパラメータ値
を記憶手段から読み出すとともに、その読み出した調整
押圧ストロークパラメータ値に基づいて調整押圧ストロ
ークを決定することもできる。前者の場合は、調整押圧
ストローク算出に必要なデータ量を削減することがで
き、後者の場合は、例えばθuの値に応じた調整押圧ス
トロークパラメータ値を記憶手段から読み出すだけで調
整押圧ストロークを簡単に決定することができる。
軸線Oと間隔最小点uとの距離Rを反映した情報と、角
度θuを反映した情報と、到達目標ギャップ値gaを反映
した情報とに基づいて、例えば幾何学的な算出アルゴリ
ズムに基づいて算出することができる。他方、各種θu
の値に対応する調整押圧ストロークを反映した調整押圧
ストロークパラメータの値を所定の記憶手段にθuの値
と対応付けた形で記憶しておき、間隔最小点uの角度位
置θuの値に対応する調整押圧ストロークパラメータ値
を記憶手段から読み出すとともに、その読み出した調整
押圧ストロークパラメータ値に基づいて調整押圧ストロ
ークを決定することもできる。前者の場合は、調整押圧
ストローク算出に必要なデータ量を削減することがで
き、後者の場合は、例えばθuの値に応じた調整押圧ス
トロークパラメータ値を記憶手段から読み出すだけで調
整押圧ストロークを簡単に決定することができる。
【0011】なお、上記方法・装置には、接地電極の先
端面に形成されたバリ等の微小な突起の影響を低減する
ために、撮影された画像に基づいて得られる接地電極の
先端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施す平滑
化処理工程(平滑化処理手段)と、その平滑化処理され
たエッジ線情報を用いて火花ギャップ間隔を算出する火
花ギャップ間隔算出工程(火花ギャップ間隔算出手段)
とを含ませることができる。
端面に形成されたバリ等の微小な突起の影響を低減する
ために、撮影された画像に基づいて得られる接地電極の
先端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処理を施す平滑
化処理工程(平滑化処理手段)と、その平滑化処理され
たエッジ線情報を用いて火花ギャップ間隔を算出する火
花ギャップ間隔算出工程(火花ギャップ間隔算出手段)
とを含ませることができる。
【0012】例えば多極スパークプラグは以下のように
して製造されることが多い。すなわち、図37に示すよ
うに、接地電極W2(曲げる前のもの)を主体金具W3に
溶接等で取り付けた予備体WPを、打抜ダイKの成型凹
部K1に押し付けて両接地電極W2を同時に曲げ加工
し、次いでパンチK2により接地電極W2の先端部を円弧
状に打ち抜く。そして、絶縁体W4に装着した中心電極
W1を主体金具W3内に挿入し、曲げ加工された接地電極
W2との間にギャップgを形成する。
して製造されることが多い。すなわち、図37に示すよ
うに、接地電極W2(曲げる前のもの)を主体金具W3に
溶接等で取り付けた予備体WPを、打抜ダイKの成型凹
部K1に押し付けて両接地電極W2を同時に曲げ加工
し、次いでパンチK2により接地電極W2の先端部を円弧
状に打ち抜く。そして、絶縁体W4に装着した中心電極
W1を主体金具W3内に挿入し、曲げ加工された接地電極
W2との間にギャップgを形成する。
【0013】ところで、上記のような多極プラグにおい
ては、火花ギャップの接地電極側のエッジが上記のよう
に打抜加工により形成されるため、打抜きの際に生ずる
バリや傷等により微小な凹凸を生じやすい。特にバリ等
による突起が生ずると、画像により測定されるギャップ
間隔がこの突起の位置にて局所的に小さくなり、誤って
不良と判定されてしまう恐れがある。
ては、火花ギャップの接地電極側のエッジが上記のよう
に打抜加工により形成されるため、打抜きの際に生ずる
バリや傷等により微小な凹凸を生じやすい。特にバリ等
による突起が生ずると、画像により測定されるギャップ
間隔がこの突起の位置にて局所的に小さくなり、誤って
不良と判定されてしまう恐れがある。
【0014】そこで、撮影された画像に基づいて得られ
る接地電極の先端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処
理を施した後、これを用いて、中心電極の外周エッジ線
との間の最小間隔として火花ギャップ間隔を算出するこ
とで、接地電極の先端面に形成されたバリ等の突起の影
響が低減され、該突起の影響でギャップ間隔が局所的に
小さくなっても、最小値管理による火花ギャップ間隔が
許容範囲外と誤判定される心配を軽減できる。
る接地電極の先端エッジ線の情報に対し所定の平滑化処
理を施した後、これを用いて、中心電極の外周エッジ線
との間の最小間隔として火花ギャップ間隔を算出するこ
とで、接地電極の先端面に形成されたバリ等の突起の影
響が低減され、該突起の影響でギャップ間隔が局所的に
小さくなっても、最小値管理による火花ギャップ間隔が
許容範囲外と誤判定される心配を軽減できる。
【0015】平滑化処理としては、撮影された画像によ
り決定される接地電極の先端エッジ線を複数の所定長さ
の区間に区分し、各区間毎にエッジ線の起伏レベルプロ
ファイルを平均化する処理を行うことができる。区間毎
のプロファイルの平均化処理により、区間内に存在する
微小な突起がいわば馴らされて突出高さが小さくなるの
で、その影響を軽減することができる。
り決定される接地電極の先端エッジ線を複数の所定長さ
の区間に区分し、各区間毎にエッジ線の起伏レベルプロ
ファイルを平均化する処理を行うことができる。区間毎
のプロファイルの平均化処理により、区間内に存在する
微小な突起がいわば馴らされて突出高さが小さくなるの
で、その影響を軽減することができる。
【0016】また、平滑化処理としては、撮影された画
像により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベ
ルプロファイルを複数の所定長さの区間に区分し、各区
間毎にエッジ線の起伏レベルの変化率を算出するととも
に、その変化率の値が予め定められた条件を満たさない
区間については、該区間内の起伏レベルプロファイルを
修正する修正処理を行うことができる。この場合の修正
処理は、区間内に存在する微小な突起の影響を軽減でき
るものであればよく、例えば当該区間内の起伏レベルを
平均化したり、あるいは突起高さを小さくする方向に起
伏レベルの値を変更する処理等が可能である。
像により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベ
ルプロファイルを複数の所定長さの区間に区分し、各区
間毎にエッジ線の起伏レベルの変化率を算出するととも
に、その変化率の値が予め定められた条件を満たさない
区間については、該区間内の起伏レベルプロファイルを
修正する修正処理を行うことができる。この場合の修正
処理は、区間内に存在する微小な突起の影響を軽減でき
るものであればよく、例えば当該区間内の起伏レベルを
平均化したり、あるいは突起高さを小さくする方向に起
伏レベルの値を変更する処理等が可能である。
【0017】他方、平滑化処理として、撮影された画像
により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベル
プロファイルを1つの波形とみた場合に、その波形に対
し一定周波数以上の波形成分を除去するローパスフィル
タ処理を施すようにしてもよい。すなわち起伏レベル波
形においては、微小な突起は一種の高周波ノイズと見る
ことができるから、上記のようなローパスフィルタ処理
により起伏レベル波形曲線から突起の影響を効果的に除
去することができる。
により決定される接地電極の先端エッジ線の起伏レベル
プロファイルを1つの波形とみた場合に、その波形に対
し一定周波数以上の波形成分を除去するローパスフィル
タ処理を施すようにしてもよい。すなわち起伏レベル波
形においては、微小な突起は一種の高周波ノイズと見る
ことができるから、上記のようなローパスフィルタ処理
により起伏レベル波形曲線から突起の影響を効果的に除
去することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明のス
パークプラグ製造装置(以下、単に製造装置という)の
一実施例を概念的に示す平面図である。該製造装置1
は、被処理スパークプラグ(以下、ワークともいう)W
を搬送経路C(本実施例では直線的なものとなってい
る)に沿って間欠的に搬送する搬送機構としてのトラバ
ーサ300を備え、その搬送経路Cに沿って、接地電極
整列機構12、基準部位値測定装置(基準位置測定手
段)13、曲げ装置14、及び撮影手段としての撮影・
解析ユニット15等の工程実施部が配置されている。
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明のス
パークプラグ製造装置(以下、単に製造装置という)の
一実施例を概念的に示す平面図である。該製造装置1
は、被処理スパークプラグ(以下、ワークともいう)W
を搬送経路C(本実施例では直線的なものとなってい
る)に沿って間欠的に搬送する搬送機構としてのトラバ
ーサ300を備え、その搬送経路Cに沿って、接地電極
整列機構12、基準部位値測定装置(基準位置測定手
段)13、曲げ装置14、及び撮影手段としての撮影・
解析ユニット15等の工程実施部が配置されている。
【0019】トラバーサ300は、搬送経路Cに沿って
敷設されたレール303,303上を移動する移動テー
ブル302と、その移動テーブル302に取り付けられ
た回転ワークホルダ304とを有する移動テーブル機構
11を主体に構成されている。移動テーブル302は、
タイミングプーリ(スプロケットでもよい)306,3
06に回し懸けられたタイミングベルト(チェーンでも
よい)301の中間位置に取り付けられ、正逆両方向に
回転可能な駆動モータ24によりタイミングベルト30
1を巡回駆動することにより搬送経路Cに沿って往復動
するとともに、各工程実施部にて停止しつつ、検査及び
曲げの各工程が順次行われるようになっている。
敷設されたレール303,303上を移動する移動テー
ブル302と、その移動テーブル302に取り付けられ
た回転ワークホルダ304とを有する移動テーブル機構
11を主体に構成されている。移動テーブル302は、
タイミングプーリ(スプロケットでもよい)306,3
06に回し懸けられたタイミングベルト(チェーンでも
よい)301の中間位置に取り付けられ、正逆両方向に
回転可能な駆動モータ24によりタイミングベルト30
1を巡回駆動することにより搬送経路Cに沿って往復動
するとともに、各工程実施部にて停止しつつ、検査及び
曲げの各工程が順次行われるようになっている。
【0020】図6に示すように、ワークWは、筒状の主
体金具W3、その主体金具W3の内側に嵌め込まれた絶縁
体W4、絶縁体W4の軸方向に挿通された中心電極W1、
及び主体金具W3に一端が溶接等により結合されるとと
もに他端側が中心電極W1側に曲げ返され、その先端面
が中心電極W1の側面に対向する接地電極W2等を備えて
いる。接地電極W2は、中心電極W1の中心軸線周りに複
数(本実施例では4つ)配置され、全体が多極スパーク
プラグとして構成されている。
体金具W3、その主体金具W3の内側に嵌め込まれた絶縁
体W4、絶縁体W4の軸方向に挿通された中心電極W1、
及び主体金具W3に一端が溶接等により結合されるとと
もに他端側が中心電極W1側に曲げ返され、その先端面
が中心電極W1の側面に対向する接地電極W2等を備えて
いる。接地電極W2は、中心電極W1の中心軸線周りに複
数(本実施例では4つ)配置され、全体が多極スパーク
プラグとして構成されている。
【0021】図2は、移動テーブル機構11の構造を示
す断面図である。その回転ワークホルダ304の上面側
には、その中心位置において垂直方向に形成されたワー
ク装着孔311が開口しており、ここに筒状のサブホル
ダ23に後端部が嵌め込まれたワークWが、該サブホル
ダ23とともに接地電極W2側が上となるように立てた
状態で着脱可能に装着される。他方、回転ワークホルダ
304の下面中心部からは、ワーク装着孔311の軸線
(すなわち、ワークWの軸線)の延長上において回転軸
310が下向きに延び、移動テーブル302に孔設され
た軸孔に挿通されるとともに、ベアリング313,31
4を介して回転可能に支持されている。回転軸310は
モータ315により所定の角度単位、具体的にはワーク
Wの接地電極W2の配置角度間隔(本実施例では90
°)を単位として、正逆両方向に回転駆動される。これ
により、回転ワークホルダ304すなわちワークWは、
自身の軸線周りに接地電極W2の配置角度間隔を単位と
して回転することとなる。
す断面図である。その回転ワークホルダ304の上面側
には、その中心位置において垂直方向に形成されたワー
ク装着孔311が開口しており、ここに筒状のサブホル
ダ23に後端部が嵌め込まれたワークWが、該サブホル
ダ23とともに接地電極W2側が上となるように立てた
状態で着脱可能に装着される。他方、回転ワークホルダ
304の下面中心部からは、ワーク装着孔311の軸線
(すなわち、ワークWの軸線)の延長上において回転軸
310が下向きに延び、移動テーブル302に孔設され
た軸孔に挿通されるとともに、ベアリング313,31
4を介して回転可能に支持されている。回転軸310は
モータ315により所定の角度単位、具体的にはワーク
Wの接地電極W2の配置角度間隔(本実施例では90
°)を単位として、正逆両方向に回転駆動される。これ
により、回転ワークホルダ304すなわちワークWは、
自身の軸線周りに接地電極W2の配置角度間隔を単位と
して回転することとなる。
【0022】次に、回転ワークホルダ304の上面に
は、図3に示すように、装着されたワークWを取り囲む
形で複数(本実施例では3つ)のワークチャック316
が取り付けられている。各ワークチャック316は、そ
れぞれ図2に示すように、回転ワークホルダ304の上
面に設けられたガイド316cに対し、ワーク装着孔3
11を中心とする半径方向においてワークWに対し進退
可能に取り付けられたスライド部材316aと、そのス
ライド部材316aの上面にボルト316dを用いて固
定されたチャックプレート316bとを有している。図
3に示すように、チャックプレート316bは先端に向
かうほど狭幅となるように、両側面が斜面状に形成され
ており、その先端位置には、ワークW側の被保持面に対
応する形状(この場合、主体金具W1のねじ部の外周面
に対応する円弧状)のワーク保持面316eが形成され
ている。
は、図3に示すように、装着されたワークWを取り囲む
形で複数(本実施例では3つ)のワークチャック316
が取り付けられている。各ワークチャック316は、そ
れぞれ図2に示すように、回転ワークホルダ304の上
面に設けられたガイド316cに対し、ワーク装着孔3
11を中心とする半径方向においてワークWに対し進退
可能に取り付けられたスライド部材316aと、そのス
ライド部材316aの上面にボルト316dを用いて固
定されたチャックプレート316bとを有している。図
3に示すように、チャックプレート316bは先端に向
かうほど狭幅となるように、両側面が斜面状に形成され
ており、その先端位置には、ワークW側の被保持面に対
応する形状(この場合、主体金具W1のねじ部の外周面
に対応する円弧状)のワーク保持面316eが形成され
ている。
【0023】図2に示すように、回転ワークホルダ30
4の内部には、各スライド部材316aをガイド316
に沿って進退駆動するチャックシリンダ317が内蔵さ
れている。各スライド部材316をチャックシリンダ3
17により、装着されたワークWに向けて前進させる
と、図3(a)に示すように、ワークWは主体金具W1
のねじ部外周面において、3つのチャックプレート31
6bにより挟み付けられた状態で保持されることとな
る。なお、図3(b)は、ワークWを保持した状態に
て、回転ワークホルダ304を反時計方向に90°回転
させた状態を示している。
4の内部には、各スライド部材316aをガイド316
に沿って進退駆動するチャックシリンダ317が内蔵さ
れている。各スライド部材316をチャックシリンダ3
17により、装着されたワークWに向けて前進させる
と、図3(a)に示すように、ワークWは主体金具W1
のねじ部外周面において、3つのチャックプレート31
6bにより挟み付けられた状態で保持されることとな
る。なお、図3(b)は、ワークWを保持した状態に
て、回転ワークホルダ304を反時計方向に90°回転
させた状態を示している。
【0024】次に、図4は、接地電極整列機構12の構
造を示す平面図である。接地電極整列機構12は、移動
テーブル機構11に対するワークWの装着位置に設けら
れており、手動(あるいは装着用のロボットを用いても
よい)にて回転ワークホルダ304に装着されたワーク
Wの、検査対象となる火花ギャップに対応する接地電極
W2を、以降の検査及び曲げ加工の工程実施に好都合と
なる向きに整列・位置合わせするためのものである。こ
の場合、図1に示すように、ワークWの搬送経路Cの片
側に沿って、基準部位置測定を除く各工程の実施位置が
配置される形となっており、接地電極整列機構12は、
接地電極W2の先端面と中心電極W1の側面との対向方向
(図6も参照)が搬送経路Cと略直交し、かつ接地電極
W2が工程実施位置の配列側を向くようにワークWを整
列させるようになっている。
造を示す平面図である。接地電極整列機構12は、移動
テーブル機構11に対するワークWの装着位置に設けら
れており、手動(あるいは装着用のロボットを用いても
よい)にて回転ワークホルダ304に装着されたワーク
Wの、検査対象となる火花ギャップに対応する接地電極
W2を、以降の検査及び曲げ加工の工程実施に好都合と
なる向きに整列・位置合わせするためのものである。こ
の場合、図1に示すように、ワークWの搬送経路Cの片
側に沿って、基準部位置測定を除く各工程の実施位置が
配置される形となっており、接地電極整列機構12は、
接地電極W2の先端面と中心電極W1の側面との対向方向
(図6も参照)が搬送経路Cと略直交し、かつ接地電極
W2が工程実施位置の配列側を向くようにワークWを整
列させるようになっている。
【0025】具体的には、接地電極整列機構12は本体
318を備え、その先端側には、1対の整列アーム32
0,320が、回転ワークホルダ304に装着されたワ
ークWの接地電極W2に対応する高さ位置において、略
水平な面内でそれぞれ旋回可能に取り付けられている。
これら2つの整列アーム320,320は、本体318
の先端部幅方向両側に、それぞれピン321,321に
より旋回可能に取り付けられており、先端部には把持ヘ
ッド320a,320aがそれぞれ形成されている。他
方、各アーム320,320の後端部は、図示しないリ
ンク機構及びエアシリンダにより進退駆動される。これ
により整列アーム320,320は、把持ヘッド320
a,320aが互いに接近・離間する向きに旋回駆動さ
れ、整列対象となる接地電極W2を両把持ヘッド320
a,320aにより、所定の整列位置において挟み込む
形で整列・位置決めするようになっている。
318を備え、その先端側には、1対の整列アーム32
0,320が、回転ワークホルダ304に装着されたワ
ークWの接地電極W2に対応する高さ位置において、略
水平な面内でそれぞれ旋回可能に取り付けられている。
これら2つの整列アーム320,320は、本体318
の先端部幅方向両側に、それぞれピン321,321に
より旋回可能に取り付けられており、先端部には把持ヘ
ッド320a,320aがそれぞれ形成されている。他
方、各アーム320,320の後端部は、図示しないリ
ンク機構及びエアシリンダにより進退駆動される。これ
により整列アーム320,320は、把持ヘッド320
a,320aが互いに接近・離間する向きに旋回駆動さ
れ、整列対象となる接地電極W2を両把持ヘッド320
a,320aにより、所定の整列位置において挟み込む
形で整列・位置決めするようになっている。
【0026】図5は、基準部位置測定装置13の構成例
を示すものである。該測定装置13は、搬送経路Cを挟
む形でその両側に配置された投光部201と受光部20
2とを備える。投光部201は、幅が中心電極W1の軸
線と略平行となる向きにて帯状のレーザ光L1(図6も
参照)を、測定対象となる接地電極W2を先端部中間位
置にて横切るように投射するものであり、受光部202
は該帯状のレーザ光L1を受けるラインセンサ(例えば
一次元CCDセンサ)により構成されている。レーザ光
L1の接地電極W2に遮られる部分は受光部202に到達
しないので影となり、ラインセンサの出力からこの影の
先端位置を読み取ることで、接地電極W2の先端位置
(基準部位置)を知ることができる。
を示すものである。該測定装置13は、搬送経路Cを挟
む形でその両側に配置された投光部201と受光部20
2とを備える。投光部201は、幅が中心電極W1の軸
線と略平行となる向きにて帯状のレーザ光L1(図6も
参照)を、測定対象となる接地電極W2を先端部中間位
置にて横切るように投射するものであり、受光部202
は該帯状のレーザ光L1を受けるラインセンサ(例えば
一次元CCDセンサ)により構成されている。レーザ光
L1の接地電極W2に遮られる部分は受光部202に到達
しないので影となり、ラインセンサの出力からこの影の
先端位置を読み取ることで、接地電極W2の先端位置
(基準部位置)を知ることができる。
【0027】図7に、撮影・解析ユニット15の構成例
を示している((a)は要部正面図、(b)は側面図で
ある:画像解析部の電気的構成については後述する)。
撮影・解析ユニット15は、フレーム22上に固定され
たベース36と、そのベース36にほぼ垂直に立設され
た支柱37とを有する。そして、その支柱37にはカメ
ラ駆動部39が、スライドクランプ41,41を介し
て、上下にスライド可能に取り付けられている。カメラ
駆動部39は、ケース43内に昇降ヘッド42と、その
昇降ヘッド42に螺合してこれを昇降移動させるねじ軸
44と、タイミングプーリ48,49とタイミングベル
ト47とを介してねじ軸44を正逆両方向に回転駆動す
るカメラ昇降モータ46とが収容された構造を有する。
昇降ヘッド42には、撮影位置に位置決めされたワーク
Wを撮影するカメラ40と、そのワークWの先端部を照
らす照明部としてのリングライト38とが取り付けら
れ、それらカメラ40とライト38とは一体の撮影装置
本体部45を形成している。
を示している((a)は要部正面図、(b)は側面図で
ある:画像解析部の電気的構成については後述する)。
撮影・解析ユニット15は、フレーム22上に固定され
たベース36と、そのベース36にほぼ垂直に立設され
た支柱37とを有する。そして、その支柱37にはカメ
ラ駆動部39が、スライドクランプ41,41を介し
て、上下にスライド可能に取り付けられている。カメラ
駆動部39は、ケース43内に昇降ヘッド42と、その
昇降ヘッド42に螺合してこれを昇降移動させるねじ軸
44と、タイミングプーリ48,49とタイミングベル
ト47とを介してねじ軸44を正逆両方向に回転駆動す
るカメラ昇降モータ46とが収容された構造を有する。
昇降ヘッド42には、撮影位置に位置決めされたワーク
Wを撮影するカメラ40と、そのワークWの先端部を照
らす照明部としてのリングライト38とが取り付けら
れ、それらカメラ40とライト38とは一体の撮影装置
本体部45を形成している。
【0028】カメラ駆動部39は、モータ46の作動に
よりねじ軸44を回転させ、ワークWの撮影方向(すな
わち上下方向)において撮影装置本体部45ひいてはカ
メラ40を移動させることにより、これをワークWの撮
影対象部分(この場合、接地電極W2の先端面)に合焦
する位置に位置決めする役割を果たす。
よりねじ軸44を回転させ、ワークWの撮影方向(すな
わち上下方向)において撮影装置本体部45ひいてはカ
メラ40を移動させることにより、これをワークWの撮
影対象部分(この場合、接地電極W2の先端面)に合焦
する位置に位置決めする役割を果たす。
【0029】カメラ40は、例えば二次元CCDセンサ
を画像検出部として有するCCDカメラとして構成され
ており、中心電極W1の軸線方向先端側、すなわち上方
からワークWを撮影する。図11(a)に示すように、
該カメラ40は、ワークWの火花ギャップgを所定の倍
率にて、火花ギャップgに面する接地電極W2の先端エ
ッジE2の全体と、同じく中心電極W1の先端面の外周エ
ッジのうち、火花ギャップに面する部分E1(中心電極
W1の中心軸線Oから、接地電極W2の両縁を見込む角度
範囲φに対応する部分として定義する)の全体を含む一
部のみが視野210内に収まるように撮影する。ここで
は、中心電極W1の先端面の外周エッジEの半周以上が
視野210内に収まるように倍率が設定されている。他
方、さらに倍率を高めるために、同図(b)に示すよう
に、外周エッジEの半周未満の部分(ただし、火花ギャ
ップに面する部分E1は全体が入るようにする)が視野
210内に入る形としてもよい。
を画像検出部として有するCCDカメラとして構成され
ており、中心電極W1の軸線方向先端側、すなわち上方
からワークWを撮影する。図11(a)に示すように、
該カメラ40は、ワークWの火花ギャップgを所定の倍
率にて、火花ギャップgに面する接地電極W2の先端エ
ッジE2の全体と、同じく中心電極W1の先端面の外周エ
ッジのうち、火花ギャップに面する部分E1(中心電極
W1の中心軸線Oから、接地電極W2の両縁を見込む角度
範囲φに対応する部分として定義する)の全体を含む一
部のみが視野210内に収まるように撮影する。ここで
は、中心電極W1の先端面の外周エッジEの半周以上が
視野210内に収まるように倍率が設定されている。他
方、さらに倍率を高めるために、同図(b)に示すよう
に、外周エッジEの半周未満の部分(ただし、火花ギャ
ップに面する部分E1は全体が入るようにする)が視野
210内に入る形としてもよい。
【0030】次に、図8は曲げ装置14の構成例を示
す。曲げ装置14は、装置のベース50上に取り付けら
れた例えば片持式のフレーム50aの前端面に、本体ケ
ース51が取り付けられている。その本体ケース51内
には可動ベース53が昇降可能に収容されており、該可
動ベース53には押圧パンチ54が、本体ケース51の
下端面から突出する形態で取り付けられている。そし
て、可動ベース53に螺合するねじ軸(例えばボールね
じ)55を、押圧パンチ駆動モータ56により正逆両方
向に回転させることにより、押圧パンチ54は、ワーク
Wの接地電極W2の曲げ部に対して、斜め上方から接近
・離間するとともに、ねじ軸駆動の停止位置に対応し
て、任意の高さ位置を保持可能とされている。なお、押
圧パンチ駆動モータ56の回転伝達力は、タイミングプ
ーリ56a、タイミングベルト57及びタイミングプー
リ55aを介して、ねじ軸55に伝達される。
す。曲げ装置14は、装置のベース50上に取り付けら
れた例えば片持式のフレーム50aの前端面に、本体ケ
ース51が取り付けられている。その本体ケース51内
には可動ベース53が昇降可能に収容されており、該可
動ベース53には押圧パンチ54が、本体ケース51の
下端面から突出する形態で取り付けられている。そし
て、可動ベース53に螺合するねじ軸(例えばボールね
じ)55を、押圧パンチ駆動モータ56により正逆両方
向に回転させることにより、押圧パンチ54は、ワーク
Wの接地電極W2の曲げ部に対して、斜め上方から接近
・離間するとともに、ねじ軸駆動の停止位置に対応し
て、任意の高さ位置を保持可能とされている。なお、押
圧パンチ駆動モータ56の回転伝達力は、タイミングプ
ーリ56a、タイミングベルト57及びタイミングプー
リ55aを介して、ねじ軸55に伝達される。
【0031】図8に示すように、押圧パンチ54の先端
部には接地電極W2に当接する曲げ金具58が取り付け
られており、可動ベース53と押圧パンチ54との間に
は圧力検出部としてのロードセル155が配置されてい
る。また、図34に示すように、押圧パンチ54(図
8)の接地電極W2に対する接近・離間方向、すなわち
調整押圧ストローク方向OPは、中心電極W1の中心軸線
と直交する面を基準面(後述する投影面と平行:ここで
は略水平に設定されている)Hとのなす角度Bが略45
°に設定されている。また、曲げ金具58の先端面(接
地電極W2との当接面となる)と調整押圧ストローク方
向OPの垂線Vとは一定の角度A(ただし、この実施例
では0°)をなしている。
部には接地電極W2に当接する曲げ金具58が取り付け
られており、可動ベース53と押圧パンチ54との間に
は圧力検出部としてのロードセル155が配置されてい
る。また、図34に示すように、押圧パンチ54(図
8)の接地電極W2に対する接近・離間方向、すなわち
調整押圧ストローク方向OPは、中心電極W1の中心軸線
と直交する面を基準面(後述する投影面と平行:ここで
は略水平に設定されている)Hとのなす角度Bが略45
°に設定されている。また、曲げ金具58の先端面(接
地電極W2との当接面となる)と調整押圧ストローク方
向OPの垂線Vとは一定の角度A(ただし、この実施例
では0°)をなしている。
【0032】図9は、スパークプラグ製造装置1の主制
御部100とその周辺の電気的構成を表すブロック図で
ある。主制御部100は、I/Oポート101とこれに
接続されたCPU102、ROM103及びRAM10
4等からなるマイクロプロセッサにより構成されてお
り、ROM103には主制御プログラム103aが格納
されている。そして、I/Oポート101には、トラバ
ーサ300(図1)の駆動部2cが接続されている。該
駆動部2cは、サーボ駆動ユニット2aと、これに接続
された駆動モータ24と、そのモータ24の回転角度位
置を検出するパルスジェネレータ2b等を含んで構成さ
れている。また、I/Oポート101には、移動テーブ
ル機構11、接地電極整列機構12、基準部位置測定装
置13、曲げ装置14及び撮影・解析ユニット15が接
続されている。
御部100とその周辺の電気的構成を表すブロック図で
ある。主制御部100は、I/Oポート101とこれに
接続されたCPU102、ROM103及びRAM10
4等からなるマイクロプロセッサにより構成されてお
り、ROM103には主制御プログラム103aが格納
されている。そして、I/Oポート101には、トラバ
ーサ300(図1)の駆動部2cが接続されている。該
駆動部2cは、サーボ駆動ユニット2aと、これに接続
された駆動モータ24と、そのモータ24の回転角度位
置を検出するパルスジェネレータ2b等を含んで構成さ
れている。また、I/Oポート101には、移動テーブ
ル機構11、接地電極整列機構12、基準部位置測定装
置13、曲げ装置14及び撮影・解析ユニット15が接
続されている。
【0033】図30は、曲げ装置14の電気的構成例を
示すブロック図である。その制御部150は、I/Oポ
ート151とこれに接続されたCPU152、ROM1
53及びRAM154等からなるマイクロプロセッサを
要部として構成されている。押圧パンチ駆動モータ56
は、サーボ駆動ユニット156を介してI/Oポート1
51に接続されており、パルスジェネレータ(PG)1
59がつながれている。そして、CPU152は、RO
M153に格納された制御プログラムによりRAM15
4をワークエリアとして、主制御部100から指示され
た調整押圧ストロークが得られるようにモータ56を駆
動させ、接地電極W2に対する曲げ加工を行う制御を司
る。なお、RAM104は、CPU102のワークエリ
ア104aとして機能する。また、前述のロードセル1
55は、ロードアンプ157及びA/D変換器158を
介してI/Oポート151に接続されている。
示すブロック図である。その制御部150は、I/Oポ
ート151とこれに接続されたCPU152、ROM1
53及びRAM154等からなるマイクロプロセッサを
要部として構成されている。押圧パンチ駆動モータ56
は、サーボ駆動ユニット156を介してI/Oポート1
51に接続されており、パルスジェネレータ(PG)1
59がつながれている。そして、CPU152は、RO
M153に格納された制御プログラムによりRAM15
4をワークエリアとして、主制御部100から指示され
た調整押圧ストロークが得られるようにモータ56を駆
動させ、接地電極W2に対する曲げ加工を行う制御を司
る。なお、RAM104は、CPU102のワークエリ
ア104aとして機能する。また、前述のロードセル1
55は、ロードアンプ157及びA/D変換器158を
介してI/Oポート151に接続されている。
【0034】図10は、撮影・解析ユニット15の電気
的構成を示すものである。その制御部(以下、画像解析
部ともいう)110が、I/Oポート111とこれに接
続されたCPU112、ROM113及びRAM114
等からなるマイクロプロセッサにより構成されており、
ROM113には画像解析プログラム113aが格納さ
れている。また、I/Oポート111には、撮影手段と
しての前述のカメラ40(二次元CCDセンサ115
と、そのセンサ出力を二次元デジタル画像入力信号に変
換するためのセンサコントローラ116とを含む)と、
マスター画像データ記憶手段としての記憶装置115と
が接続されている。記憶装置115には、マスター画像
データ115aが記憶されている。また、RAM114
には、CPU112のワークエリア114a、撮影カメ
ラ40によるワークWの撮影画像データ、及びそのワー
クWの検査に使用されるマスター画像データを記憶する
ためのメモリ114b,114cが形成されている。な
お、CPU112は、画像解析プログラム113aによ
り、検査情報生成手段、電極判別手段、エッジ確定手
段、電極エッジ線情報生成手段、平滑化処理手段、火花
ギャップ間隔算出手段、調整押圧ストローク決定手段等
の主体となるものである。なお、マスター画像データを
図5の主制御部100に接続された記憶装置(図示せ
ず)に記憶し、必要なものをその都度、撮影・解析ユニ
ット15に転送して用いてもよい。
的構成を示すものである。その制御部(以下、画像解析
部ともいう)110が、I/Oポート111とこれに接
続されたCPU112、ROM113及びRAM114
等からなるマイクロプロセッサにより構成されており、
ROM113には画像解析プログラム113aが格納さ
れている。また、I/Oポート111には、撮影手段と
しての前述のカメラ40(二次元CCDセンサ115
と、そのセンサ出力を二次元デジタル画像入力信号に変
換するためのセンサコントローラ116とを含む)と、
マスター画像データ記憶手段としての記憶装置115と
が接続されている。記憶装置115には、マスター画像
データ115aが記憶されている。また、RAM114
には、CPU112のワークエリア114a、撮影カメ
ラ40によるワークWの撮影画像データ、及びそのワー
クWの検査に使用されるマスター画像データを記憶する
ためのメモリ114b,114cが形成されている。な
お、CPU112は、画像解析プログラム113aによ
り、検査情報生成手段、電極判別手段、エッジ確定手
段、電極エッジ線情報生成手段、平滑化処理手段、火花
ギャップ間隔算出手段、調整押圧ストローク決定手段等
の主体となるものである。なお、マスター画像データを
図5の主制御部100に接続された記憶装置(図示せ
ず)に記憶し、必要なものをその都度、撮影・解析ユニ
ット15に転送して用いてもよい。
【0035】以下、製造装置1を用いた、本発明のスパ
ークプラグの製造方法の処理の流れを、図12のフロー
チャートを参照して説明する。まず、図1の移動テーブ
ル302をワーク装着位置へ移動し、図2に示すよう
に、ワークWを回転ワークホルダに装着する。S1で
は、接地電極整列機構12が主制御部100からの指令
を受けて、図4に示すように整列アーム320を作動さ
せ、接地電極W2の1つを挟み込んで整列・位置決めを
行う。その整列・位置決めされた接地電極W2が処理対
象として選択される。S2では、整列アーム320によ
り接地電極W2が挟み込まれたままの状態を維持しつ
つ、移動テーブル機構11において、3つのワークチャ
ック316をチャックシリンダにより作動させ、ワーク
Wをチャックする。このチャックにより、ワークWは接
地電極W2の整列状態を保持することとなる。チャック
が完了すれば、接地電極整列機構12は整列アーム32
0を退避させる。
ークプラグの製造方法の処理の流れを、図12のフロー
チャートを参照して説明する。まず、図1の移動テーブ
ル302をワーク装着位置へ移動し、図2に示すよう
に、ワークWを回転ワークホルダに装着する。S1で
は、接地電極整列機構12が主制御部100からの指令
を受けて、図4に示すように整列アーム320を作動さ
せ、接地電極W2の1つを挟み込んで整列・位置決めを
行う。その整列・位置決めされた接地電極W2が処理対
象として選択される。S2では、整列アーム320によ
り接地電極W2が挟み込まれたままの状態を維持しつ
つ、移動テーブル機構11において、3つのワークチャ
ック316をチャックシリンダにより作動させ、ワーク
Wをチャックする。このチャックにより、ワークWは接
地電極W2の整列状態を保持することとなる。チャック
が完了すれば、接地電極整列機構12は整列アーム32
0を退避させる。
【0036】続いて、S3では、ワークWはトラバーサ
300により基準部位置測定装置13の位置へ運ばれ
る。基準部位置測定装置13は図5に示すようにレーザ
光L1により、対象となる接地電極W2の先端位置を測定
する。次いでS4において、図7のカメラ駆動部39
は、測定された接地電極W2の先端位置を参照してカメ
ラ40を昇降させ、接地電極W2に合焦する位置に位置
決めする。S5ではギャップ撮影・解析処理が行われ
る。ここでは、ワークWが、カメラ40を位置決め済み
の撮影・解析ユニット15に対して撮影位置に移動・位
置決めされ、画像解析部110(図10)がカメラ40
からの画像を取り込み、その画像を解析することにより
火花ギャップgの値を求める。次いで、S6では火花ギ
ャップgの目標値(例えばROM103(図9)に記憶
されている)を読み出し、測定したギャップ測定値gと
比較することにより、曲げ装置14(図8)の曲げパン
チ54の調整押圧のためのストロークを算出する。S7
では、ワークWを曲げ装置14の曲げ加工位置へ移動・
位置決めし、図8の曲げ装置14が、主制御部100か
らの指令と調整押圧ストロークの値とを受け、そのスト
ロークにてモータ56(図8)を作動させて接地電極W
2に押圧を加え、曲げ加工によるギャップ間隔の調整を
行う。このとき、主制御部100では、例えばRAM1
04(図9)に記憶されている曲げ回数の値nをインク
リメントする。
300により基準部位置測定装置13の位置へ運ばれ
る。基準部位置測定装置13は図5に示すようにレーザ
光L1により、対象となる接地電極W2の先端位置を測定
する。次いでS4において、図7のカメラ駆動部39
は、測定された接地電極W2の先端位置を参照してカメ
ラ40を昇降させ、接地電極W2に合焦する位置に位置
決めする。S5ではギャップ撮影・解析処理が行われ
る。ここでは、ワークWが、カメラ40を位置決め済み
の撮影・解析ユニット15に対して撮影位置に移動・位
置決めされ、画像解析部110(図10)がカメラ40
からの画像を取り込み、その画像を解析することにより
火花ギャップgの値を求める。次いで、S6では火花ギ
ャップgの目標値(例えばROM103(図9)に記憶
されている)を読み出し、測定したギャップ測定値gと
比較することにより、曲げ装置14(図8)の曲げパン
チ54の調整押圧のためのストロークを算出する。S7
では、ワークWを曲げ装置14の曲げ加工位置へ移動・
位置決めし、図8の曲げ装置14が、主制御部100か
らの指令と調整押圧ストロークの値とを受け、そのスト
ロークにてモータ56(図8)を作動させて接地電極W
2に押圧を加え、曲げ加工によるギャップ間隔の調整を
行う。このとき、主制御部100では、例えばRAM1
04(図9)に記憶されている曲げ回数の値nをインク
リメントする。
【0037】次いでS8でワークWを再び撮影位置に移
動させ、再びギャップ間隔の測定を行う。そして、S9
で測定したギャップ間隔を目標値と比較・判定し、ギャ
ップ間隔が目標値に到達していなければ、S10を経て
S6に戻り、以下同様の処理により曲げ加工とギャップ
測定とを繰り返す。なお、S10で曲げ回数nが上限値
nmaxを超えても目標値に到達しない場合は異常として
処理を打切り、S11へ進んでワーク排出となる。他
方、S9でギャップ間隔が目標値に到達すれば正常と判
定し、S12を経てS13へ進み、図3(b)に示すよ
うに、回転ワークホルダ304を所定角度(本実施例で
は90°)回転させることにより、次の接地電極W2を
処理位置に移動・位置決めする。そして、S3に戻り、
上記の工程を繰り返す。これにより、多極プラグの各接
地電極W2に対するギャップ間隔の検査と、その調整処
理とが順次行われてゆく。そして、S12において全て
接地電極W2についての処理が完了すれば、S11に進
んでワーク排出となり、終了となる。
動させ、再びギャップ間隔の測定を行う。そして、S9
で測定したギャップ間隔を目標値と比較・判定し、ギャ
ップ間隔が目標値に到達していなければ、S10を経て
S6に戻り、以下同様の処理により曲げ加工とギャップ
測定とを繰り返す。なお、S10で曲げ回数nが上限値
nmaxを超えても目標値に到達しない場合は異常として
処理を打切り、S11へ進んでワーク排出となる。他
方、S9でギャップ間隔が目標値に到達すれば正常と判
定し、S12を経てS13へ進み、図3(b)に示すよ
うに、回転ワークホルダ304を所定角度(本実施例で
は90°)回転させることにより、次の接地電極W2を
処理位置に移動・位置決めする。そして、S3に戻り、
上記の工程を繰り返す。これにより、多極プラグの各接
地電極W2に対するギャップ間隔の検査と、その調整処
理とが順次行われてゆく。そして、S12において全て
接地電極W2についての処理が完了すれば、S11に進
んでワーク排出となり、終了となる。
【0038】さて、図12のギャップ撮影・解析処理
(S5,S8)は、大きく分けて画像認識処理と、それ
に続くギャップ測定処理とからなる。図13は、画像認
識処理の流れを示すものである。すなわち、中心電極W
1あるいは接地電極W2の撮影画像データ(図では、「ワ
ーク画像データ」と総称している)を取り込み、これに
対応するマスター画像データを記憶装置115(図1
0)から読み出して、RAM114のメモリ114b,
114cにそれぞれ格納する(図13:S101,S1
02)。
(S5,S8)は、大きく分けて画像認識処理と、それ
に続くギャップ測定処理とからなる。図13は、画像認
識処理の流れを示すものである。すなわち、中心電極W
1あるいは接地電極W2の撮影画像データ(図では、「ワ
ーク画像データ」と総称している)を取り込み、これに
対応するマスター画像データを記憶装置115(図1
0)から読み出して、RAM114のメモリ114b,
114cにそれぞれ格納する(図13:S101,S1
02)。
【0039】マスター画像は、検査対象となるスパーク
プラグ品番の標準的な製品を用い、中心電極W1の接地
電極W2のギャップgを挟んだ対向部分を、所定の条件
で予め撮影することにより作成されたものである。図1
4に概念的に示すように、撮影画像51の一部(あるい
は全部)に対応するマスター画像50を用意し、それら
の中から、電極エッジ線決定に必要なものを適宜選択し
て用いるようにする。ここで、マスター画像と撮影画像
とは、いずれも中間濃度出力が可能な複数の画素の出力
状態の組み合わせにより、いわゆるグレースケール画像
として形成されている。
プラグ品番の標準的な製品を用い、中心電極W1の接地
電極W2のギャップgを挟んだ対向部分を、所定の条件
で予め撮影することにより作成されたものである。図1
4に概念的に示すように、撮影画像51の一部(あるい
は全部)に対応するマスター画像50を用意し、それら
の中から、電極エッジ線決定に必要なものを適宜選択し
て用いるようにする。ここで、マスター画像と撮影画像
とは、いずれも中間濃度出力が可能な複数の画素の出力
状態の組み合わせにより、いわゆるグレースケール画像
として形成されている。
【0040】マスター画像は、各電極W1,W2の撮影画
像の、画素平面上の各位置間を平行移動しながら、撮影
画像との間での適合位置が検索される。すなわち、図1
4(a)に示すように、画素平面上で所定位置に位置決
めされたマスター画像50と、これと重なり合う撮影画
像51との間で、対応する画素P’,P間の濃度差(あ
るいはその絶対値)を演算し、(b)に示すようにその
総計(あるいは平均値)を算出する。そして、各位置毎
に算出した上記総計の値が最小となる撮影画像部分を適
合部分として選定する(図13:S104〜S10
7)。この適合部分が電極画像部分となる。また、S1
08において、マスター画像を上記適合部分に重ねた状
態で位置決めし、その外形線(エッジ)を仮外形線とし
て設定し、S109に進んで、エッジツールによる外形
線上の所定位置(以下、エッジ位置という)の確定処理
となる。
像の、画素平面上の各位置間を平行移動しながら、撮影
画像との間での適合位置が検索される。すなわち、図1
4(a)に示すように、画素平面上で所定位置に位置決
めされたマスター画像50と、これと重なり合う撮影画
像51との間で、対応する画素P’,P間の濃度差(あ
るいはその絶対値)を演算し、(b)に示すようにその
総計(あるいは平均値)を算出する。そして、各位置毎
に算出した上記総計の値が最小となる撮影画像部分を適
合部分として選定する(図13:S104〜S10
7)。この適合部分が電極画像部分となる。また、S1
08において、マスター画像を上記適合部分に重ねた状
態で位置決めし、その外形線(エッジ)を仮外形線とし
て設定し、S109に進んで、エッジツールによる外形
線上の所定位置(以下、エッジ位置という)の確定処理
となる。
【0041】図15は、エッジ位置確定処理の流れを示
すものである。まず、マスター画像の外形線上に仮エッ
ジ位置を定め、図16(a)に示すような一定の大きさ
の画素マトリックス60を定め、次いで同図(b)に示
すように、各画素の濃度値を読み込む(図15:S15
1、S152)。そして、上記仮外形線と平行な方向を
行方向(請求項でいう外形線方向に相当する)、直角な
方向を列方向として、各行毎に画素の濃度値を合計する
(S153)。次いで、図15のS154、S155に
進み、各画素Pの濃度値レベルの変化率が最大となる位
置を、エッジ位置として決定する。すなわち、図16
(c)に示すように、上記平均値の列方向隣接地同士の
差分演算を行い、その差分が最大となる位置をエッジ位
置とする。こうして確定された外形線のエッジ位置の集
合から、中心電極W1及び接地電極W2の電極エッジ線を
特定するエッジ線情報が得られ、制御部110(図1
0)のRAM114に記憶される。図11に示すよう
に、中心電極W1 の外周エッジ線Eは円形状のものとな
り、接地電極Wの先端エッジ線E2は円弧状のものとな
る。
すものである。まず、マスター画像の外形線上に仮エッ
ジ位置を定め、図16(a)に示すような一定の大きさ
の画素マトリックス60を定め、次いで同図(b)に示
すように、各画素の濃度値を読み込む(図15:S15
1、S152)。そして、上記仮外形線と平行な方向を
行方向(請求項でいう外形線方向に相当する)、直角な
方向を列方向として、各行毎に画素の濃度値を合計する
(S153)。次いで、図15のS154、S155に
進み、各画素Pの濃度値レベルの変化率が最大となる位
置を、エッジ位置として決定する。すなわち、図16
(c)に示すように、上記平均値の列方向隣接地同士の
差分演算を行い、その差分が最大となる位置をエッジ位
置とする。こうして確定された外形線のエッジ位置の集
合から、中心電極W1及び接地電極W2の電極エッジ線を
特定するエッジ線情報が得られ、制御部110(図1
0)のRAM114に記憶される。図11に示すよう
に、中心電極W1 の外周エッジ線Eは円形状のものとな
り、接地電極Wの先端エッジ線E2は円弧状のものとな
る。
【0042】なお、中心電極W1の先端面外周エッジを
さらに精度高く決定するためには、外周エッジ線上の互
いに異なる3点の組を複数決定し、各3点を通る複数の
円の中心位置と半径とをそれぞれ定め、最終的な外周エ
ッジを、それら複数の円の平均的な中心位置と同じく平
均的な半径とを、それぞれ中心及び半径とする円として
定めることが望ましい。この場合の処理を、図17、図
18の工程説明図と、図19のフローチャートに基づい
て説明する。
さらに精度高く決定するためには、外周エッジ線上の互
いに異なる3点の組を複数決定し、各3点を通る複数の
円の中心位置と半径とをそれぞれ定め、最終的な外周エ
ッジを、それら複数の円の平均的な中心位置と同じく平
均的な半径とを、それぞれ中心及び半径とする円として
定めることが望ましい。この場合の処理を、図17、図
18の工程説明図と、図19のフローチャートに基づい
て説明する。
【0043】まず、図19のS301において、中心電
極W1の先端面の外周エッジの画像(図11に示す通
り、視野210には一部のみが表れている)Gを撮影
し、次いでS302において図17(a)に示すよう
に、マスター画像50をこれに適合させて先端面外周エ
ッジの仮中心Ovを決定する。ここで、撮影された画像
とマスター画像との間の対応する画素間の濃度絶対値の
総計Kが、予め定められた基準値K0を超える場合は、
S313に進んで中心電極W1が不存在である不良判定
を行なう。
極W1の先端面の外周エッジの画像(図11に示す通
り、視野210には一部のみが表れている)Gを撮影
し、次いでS302において図17(a)に示すよう
に、マスター画像50をこれに適合させて先端面外周エ
ッジの仮中心Ovを決定する。ここで、撮影された画像
とマスター画像との間の対応する画素間の濃度絶対値の
総計Kが、予め定められた基準値K0を超える場合は、
S313に進んで中心電極W1が不存在である不良判定
を行なう。
【0044】一方、KがK0以下であればS305に進
み、図17(b)に示すように、仮中心Ovを中心とし
て前述のエッジ位置確定処理により、所定の角度間隔γ
(例えば2°間隔)で外形線点ECを確定する(S30
5)。そして、図18(a)に示すように、各外形線点
ECを基準点(図中○で示す)として、その基準点の左
右に所定角度β(例えば44°)だけ振れた位置にある
外形線点(図中△で示す)として選択し、その選択され
た2点と、基準点との計3点を通る円の中心O’と半径
r’とをそれぞれ算出する(S307)。なお、決定さ
れたr’が、中心電極W1の外径の標準規格範囲(例え
ば下限値rmin、上限値rmax)から外れるものは不良と
みなし、不良円カウンタNpを1だけインクリメントす
るとともに(S309)、S310に進んで上記不良円
カウンタNpのカウント値と基準値N0(例えば30)と
を比較判断する。
み、図17(b)に示すように、仮中心Ovを中心とし
て前述のエッジ位置確定処理により、所定の角度間隔γ
(例えば2°間隔)で外形線点ECを確定する(S30
5)。そして、図18(a)に示すように、各外形線点
ECを基準点(図中○で示す)として、その基準点の左
右に所定角度β(例えば44°)だけ振れた位置にある
外形線点(図中△で示す)として選択し、その選択され
た2点と、基準点との計3点を通る円の中心O’と半径
r’とをそれぞれ算出する(S307)。なお、決定さ
れたr’が、中心電極W1の外径の標準規格範囲(例え
ば下限値rmin、上限値rmax)から外れるものは不良と
みなし、不良円カウンタNpを1だけインクリメントす
るとともに(S309)、S310に進んで上記不良円
カウンタNpのカウント値と基準値N0(例えば30)と
を比較判断する。
【0045】S310において不良円カウンタNpのカ
ウント値が基準値N0以下であればS311に進み、全
ての外形線点ECについて上記3点円の中心O’と半径
r’とを算出する。一方、不良円カウント値Npが基準
値N0を上回っていれば、S313に進んで中心電極W1
が不存在である不良判定を行なう。上述のようにS31
1において全ての外形線点ECについて、上記3点円の
中心O’と半径r’とを算出し終えたらS314に進
み、図18(b)に示すように、算出された各円の中心
座標O’i(=(xi,yi)、i=1,2,‥‥,
n)と、半径r’i(i=1,2,‥‥,n)との平均
値を、中心電極W1の外周エッジEの中心O及び半径r
(これらO、rがエッジ線情報を形成する)として決定
し、処理を終了する。
ウント値が基準値N0以下であればS311に進み、全
ての外形線点ECについて上記3点円の中心O’と半径
r’とを算出する。一方、不良円カウント値Npが基準
値N0を上回っていれば、S313に進んで中心電極W1
が不存在である不良判定を行なう。上述のようにS31
1において全ての外形線点ECについて、上記3点円の
中心O’と半径r’とを算出し終えたらS314に進
み、図18(b)に示すように、算出された各円の中心
座標O’i(=(xi,yi)、i=1,2,‥‥,
n)と、半径r’i(i=1,2,‥‥,n)との平均
値を、中心電極W1の外周エッジEの中心O及び半径r
(これらO、rがエッジ線情報を形成する)として決定
し、処理を終了する。
【0046】続いて、ギャップ測定処理の一例を図20
のフローチャートを参照して説明する。まず、図20の
L1において、接地電極W2の先端エッジ線E2の情報
(エッジ線上の各点の位置座標集合として与えられる)
と、中心電極W1の外周エッジ線Eの情報(中心座標O
と半径r0として与えられる)とを読み出す。次いで、
図22(a)に示すように、L2においてスキャン角度
位置θを基準角度位置θ0(基準線は、例えばOと接地
電極W2の先端エッジ線E2の一方の端点とを結ぶ線)と
し、L3で該角度位置θ(=θ0)において中心Oを通
る基準線Lを生成する。そして、L4で接地電極W1の
エッジ線E2との交点Pの座標を求め、L5で中心座標
OからPまでの距離R=OPを算出する。このRとθと
の値の組を制御部110(図10)のRAM114に記
憶する。次に、L6で角度位置を一定微小角Δθだけ増
加させて、L7で新たな基準線Lを生成し、さらにL8
を経てL4に戻り、E2との交点を求めて同様にRを算
出し、そのときのθ値と対応づけてRAM114に記憶
する。この処理をLとE2との交点が生じなくなるまで
繰り返す。
のフローチャートを参照して説明する。まず、図20の
L1において、接地電極W2の先端エッジ線E2の情報
(エッジ線上の各点の位置座標集合として与えられる)
と、中心電極W1の外周エッジ線Eの情報(中心座標O
と半径r0として与えられる)とを読み出す。次いで、
図22(a)に示すように、L2においてスキャン角度
位置θを基準角度位置θ0(基準線は、例えばOと接地
電極W2の先端エッジ線E2の一方の端点とを結ぶ線)と
し、L3で該角度位置θ(=θ0)において中心Oを通
る基準線Lを生成する。そして、L4で接地電極W1の
エッジ線E2との交点Pの座標を求め、L5で中心座標
OからPまでの距離R=OPを算出する。このRとθと
の値の組を制御部110(図10)のRAM114に記
憶する。次に、L6で角度位置を一定微小角Δθだけ増
加させて、L7で新たな基準線Lを生成し、さらにL8
を経てL4に戻り、E2との交点を求めて同様にRを算
出し、そのときのθ値と対応づけてRAM114に記憶
する。この処理をLとE2との交点が生じなくなるまで
繰り返す。
【0047】これにより、RAM114には、図21に
示すように、各角度位置θと対応するR値の組(θ,
R)=(θ1 ,R1)、(θ2 ,R2)、‥‥‥(θn ,
Rn)が記憶される。これらの値の組は、図22(b)
に示すように、θ−R平面上の点としてプロットするこ
とにより、接地電極W2の先端エッジ線E2の起伏レベル
プロファイルPFを表すこととなる(なお、図中、Rm
はPFの平均レベル(中心線)を表す)。
示すように、各角度位置θと対応するR値の組(θ,
R)=(θ1 ,R1)、(θ2 ,R2)、‥‥‥(θn ,
Rn)が記憶される。これらの値の組は、図22(b)
に示すように、θ−R平面上の点としてプロットするこ
とにより、接地電極W2の先端エッジ線E2の起伏レベル
プロファイルPFを表すこととなる(なお、図中、Rm
はPFの平均レベル(中心線)を表す)。
【0048】図20に戻り、L9において、この起伏レ
ベルプロファイルPFに平滑化処理を行う。この平滑化
処理は、図25に示すように、起伏レベルプロファイル
PFを複数の所定長さの区間Seg1,Seg2,‥‥,segmに
区分し、各区間Seg毎に起伏レベルプロファイルPFを
平均化する処理として行われる。例えば図25では、区
間Seg2に、図37によりすでに説明した打抜き時のバリ
に起因すると思われる突起BPが生じているが、平均化
処理によりこの突起BPが馴らされて突出高さが小さく
なり、後述するギャップ間隔測定への影響が軽減され
る。なお、区間幅は、発生する突起BPの大きさに応じ
て、例えばこの突起BPの幅よりも小さくならない範囲
で適宜設定する。
ベルプロファイルPFに平滑化処理を行う。この平滑化
処理は、図25に示すように、起伏レベルプロファイル
PFを複数の所定長さの区間Seg1,Seg2,‥‥,segmに
区分し、各区間Seg毎に起伏レベルプロファイルPFを
平均化する処理として行われる。例えば図25では、区
間Seg2に、図37によりすでに説明した打抜き時のバリ
に起因すると思われる突起BPが生じているが、平均化
処理によりこの突起BPが馴らされて突出高さが小さく
なり、後述するギャップ間隔測定への影響が軽減され
る。なお、区間幅は、発生する突起BPの大きさに応じ
て、例えばこの突起BPの幅よりも小さくならない範囲
で適宜設定する。
【0049】図23は、この方式による平滑化処理の一
例を示すフローチャートである。この処理では、起伏レ
ベルプロファイルPFを、構成データ点c個ずつの区間
に区切り(区間番号:j、区間内のデータ点番号:i、
L101〜L105、L112,L113→L10
3)、区間内の起伏レベル(すなわちRの値)の総和S
R(L101とL113はその初期化ステップ)を各区
間毎に算出し(L106〜L109→L106)、これ
をcにて割ることにより、各区間の平均値Rmを算出し
ている(L110)。なお、各θに対応するRのデータ
は、区間毎に対応するRmの値にて置き換えている(L
111)。
例を示すフローチャートである。この処理では、起伏レ
ベルプロファイルPFを、構成データ点c個ずつの区間
に区切り(区間番号:j、区間内のデータ点番号:i、
L101〜L105、L112,L113→L10
3)、区間内の起伏レベル(すなわちRの値)の総和S
R(L101とL113はその初期化ステップ)を各区
間毎に算出し(L106〜L109→L106)、これ
をcにて割ることにより、各区間の平均値Rmを算出し
ている(L110)。なお、各θに対応するRのデータ
は、区間毎に対応するRmの値にて置き換えている(L
111)。
【0050】図20に戻り、平滑化処理が終了すれば、
L10でR(区間毎に平均化されたRmとなっている)
の最小値Rminを求め、図22(a)に示すように、ギ
ャップ間隔gをRmin−r0により算出する(L11)。
L10でR(区間毎に平均化されたRmとなっている)
の最小値Rminを求め、図22(a)に示すように、ギ
ャップ間隔gをRmin−r0により算出する(L11)。
【0051】なお、平滑化処理としては、図26に示す
ように、起伏レベルプロファイルPFを複数の所定長さ
の区間Seg1,‥‥,segmに区分し、各区間Seg毎に起伏
レベルの変化率F(=ΔR/Δθ)を算出するととも
に、その変化率Fの値が予め定められた条件を満たさな
い区間、例えば変化率Fが規定された範囲(例えば、上
限値Fmax、下限値Fmin)から外れる区間について、該
区間内のエッジ線の起伏レベルを修正する処理を行うよ
うにしてもよい。この場合の修正処理は、区間内に存在
する微小な突起BP(図ではSeg3とSeg4とにまたがって
存在している)の影響を軽減できるもの、例えば当該区
間内の起伏レベルを平均化する処理、あるいは突起高さ
を小さくする方向に起伏レベルの値を変更する処理等が
実施される。
ように、起伏レベルプロファイルPFを複数の所定長さ
の区間Seg1,‥‥,segmに区分し、各区間Seg毎に起伏
レベルの変化率F(=ΔR/Δθ)を算出するととも
に、その変化率Fの値が予め定められた条件を満たさな
い区間、例えば変化率Fが規定された範囲(例えば、上
限値Fmax、下限値Fmin)から外れる区間について、該
区間内のエッジ線の起伏レベルを修正する処理を行うよ
うにしてもよい。この場合の修正処理は、区間内に存在
する微小な突起BP(図ではSeg3とSeg4とにまたがって
存在している)の影響を軽減できるもの、例えば当該区
間内の起伏レベルを平均化する処理、あるいは突起高さ
を小さくする方向に起伏レベルの値を変更する処理等が
実施される。
【0052】以下に、条件を満たさない区間内の起伏レ
ベルを、プロファイルPF全体の平均起伏レベルRm
(すなわち、Rの平均値)にて置き換える修正を行う処
理例について、図24のフローチャートにより説明す
る。この例では、プロファイルPFを現在着目している
データ点と、その隣のデータ点とからなる最小の区間に
て区分する。まず、L201ではRの平均値Rmを算出
し、現在着目しているデータ点の番号をiとして、L2
04では、隣のデータ点(すなわちi+1番目のデータ
点)との間でRの値の差ΔR=Ri+1−Riの値を求め、
L205で隣接するデータ点間の角度増分Δθでこれを
割ることにより、変化率F=ΔR/ΔQを算出する。図
26に示すように、この変化率Fが上限値Fmax、下限
値Fminの範囲から外れていれば、Riの値を平均値Rm
の値にて置き換える(すなわち、修正する)。これを、
全てのiについて繰り返す(L208→L203の流
れ)。
ベルを、プロファイルPF全体の平均起伏レベルRm
(すなわち、Rの平均値)にて置き換える修正を行う処
理例について、図24のフローチャートにより説明す
る。この例では、プロファイルPFを現在着目している
データ点と、その隣のデータ点とからなる最小の区間に
て区分する。まず、L201ではRの平均値Rmを算出
し、現在着目しているデータ点の番号をiとして、L2
04では、隣のデータ点(すなわちi+1番目のデータ
点)との間でRの値の差ΔR=Ri+1−Riの値を求め、
L205で隣接するデータ点間の角度増分Δθでこれを
割ることにより、変化率F=ΔR/ΔQを算出する。図
26に示すように、この変化率Fが上限値Fmax、下限
値Fminの範囲から外れていれば、Riの値を平均値Rm
の値にて置き換える(すなわち、修正する)。これを、
全てのiについて繰り返す(L208→L203の流
れ)。
【0053】さらに、平滑化処理として、図29に示す
ようにプロファイルPFを波形曲線とみなして、これに
ローパスフィルタ処理を施すこともできる。ローパスフ
ィルタ処理としては各種公知の方式が採用可能である
が、例えば図27に示すように、プロファイルPF(θ
−R曲線)をθ−R座標系にてフーリエ変換することに
より、プロファイルPFの周波数スペクトルを求める
(L301)。図27において、突起BPは、一定周波
数以上の高周波ノイズ成分ととらえることができる。こ
れに対応して、図27のL302では、突起幅に応じて
適宜設定されたカットオフ周波数以上の高周波成分を、
得られた周波数スペクトルからカットする。そして、L
304にてこれにフーリエ逆変換処理を施すことによ
り、図29に示すように、原プロファイル(破線)から
高周波成分がカットされたフィルタ処理後プロファイル
(実線)が得られ、突起BPの影響が軽減される。
ようにプロファイルPFを波形曲線とみなして、これに
ローパスフィルタ処理を施すこともできる。ローパスフ
ィルタ処理としては各種公知の方式が採用可能である
が、例えば図27に示すように、プロファイルPF(θ
−R曲線)をθ−R座標系にてフーリエ変換することに
より、プロファイルPFの周波数スペクトルを求める
(L301)。図27において、突起BPは、一定周波
数以上の高周波ノイズ成分ととらえることができる。こ
れに対応して、図27のL302では、突起幅に応じて
適宜設定されたカットオフ周波数以上の高周波成分を、
得られた周波数スペクトルからカットする。そして、L
304にてこれにフーリエ逆変換処理を施すことによ
り、図29に示すように、原プロファイル(破線)から
高周波成分がカットされたフィルタ処理後プロファイル
(実線)が得られ、突起BPの影響が軽減される。
【0054】なお、ローパスフィルタ処理は上記のよう
にソフト的に行う方式のほか、例えば図28に示すよう
にθ−Rデータのデジタル出力をD/A変換器401に
てアナログ変換後、アナログローパスフィルタ回路40
2を通し、A/D変換器403により再びデジタル波形
信号として取り込むようにしてもよい(なお、アナログ
ローパスフィルタ回路402は、D/A変換後のアナロ
グ信号に対するアンチエイリアシング処理部を兼ねてい
る)。なお、アナログローパスフィルタ回路402に代
えてデジタルローパスフィルタ回路を使用すれば、D/
A変換器401とA/D変換器403とは省略できる。
にソフト的に行う方式のほか、例えば図28に示すよう
にθ−Rデータのデジタル出力をD/A変換器401に
てアナログ変換後、アナログローパスフィルタ回路40
2を通し、A/D変換器403により再びデジタル波形
信号として取り込むようにしてもよい(なお、アナログ
ローパスフィルタ回路402は、D/A変換後のアナロ
グ信号に対するアンチエイリアシング処理部を兼ねてい
る)。なお、アナログローパスフィルタ回路402に代
えてデジタルローパスフィルタ回路を使用すれば、D/
A変換器401とA/D変換器403とは省略できる。
【0055】次に、図12の調整押圧ストローク算出工
程(S6)と調整曲げ工程(S7)について説明する。
図31は、調整押圧ストローク算出処理の一例を示すフ
ローチャートであり、図32はその説明図である。ま
ず、C1にて、ギャップ間隔が最小値gaとなる点、す
なわち間隔最小点uの(θ,R)の組を図10のRAM
114から読み出す。この場合のθは、基準角度位置θ
0からの角度で表されている。
程(S6)と調整曲げ工程(S7)について説明する。
図31は、調整押圧ストローク算出処理の一例を示すフ
ローチャートであり、図32はその説明図である。ま
ず、C1にて、ギャップ間隔が最小値gaとなる点、す
なわち間隔最小点uの(θ,R)の組を図10のRAM
114から読み出す。この場合のθは、基準角度位置θ
0からの角度で表されている。
【0056】次に、中心電極W1の中心軸線と直交する
投影面πを考え、この投影面π上に接地電極W2の先端
エッジ線を投影した状態を考える。図7に示すようにカ
メラ40の撮影方向が中心電極W1の軸線方向と一致し
ているから、上記投影面πは、カメラ40の視野平面、
換言すれば撮影画像の表示画面と等価なものとみなすこ
とができる。まず、図31のC2にて、接地電極W2の
幅方向中心位置を通る接地電極中心線ζを投影面π上に
設定する。ζは、例えばエッジ線E2の一方の端点の角
度位置である基準角度位置θ0から反対側の端点の角度
位置であるθnに至る角度区間を二分する線として決定
することができる。なお、押圧パンチの押圧方向は、投
影面π上にてこの接地電極中心線ζと略平行な向きに設
定される形となる。
投影面πを考え、この投影面π上に接地電極W2の先端
エッジ線を投影した状態を考える。図7に示すようにカ
メラ40の撮影方向が中心電極W1の軸線方向と一致し
ているから、上記投影面πは、カメラ40の視野平面、
換言すれば撮影画像の表示画面と等価なものとみなすこ
とができる。まず、図31のC2にて、接地電極W2の
幅方向中心位置を通る接地電極中心線ζを投影面π上に
設定する。ζは、例えばエッジ線E2の一方の端点の角
度位置である基準角度位置θ0から反対側の端点の角度
位置であるθnに至る角度区間を二分する線として決定
することができる。なお、押圧パンチの押圧方向は、投
影面π上にてこの接地電極中心線ζと略平行な向きに設
定される形となる。
【0057】そして、C4において点uのθ値を、接地
電極中心線ζと、中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ直
線Jとのなす角度θuの値に変換し、C5において、直
線Jの向きにおいて到達目標ギャップ値gaが得られる
ように、調整押圧ストロークの投影面π上における投影
長さx(以下、θuの関数であることを示すためにx
(θu)とも書く)を、次の算出式(又はこれと実質的
に等価な結果が得られる算出アルゴリズム)により算出
する: x(θu)=Rcosθu− (R2cos2θu−{R2−(r0+ga)2}2)1/2 ‥‥ ただし、r0は中心電極W1のエッジ線Eの半径であり、
RはOから点uまでの距離である。この算出式は、図3
2に示すように、押圧によりエッジ線E2がζに沿って
x(θu)だけ平行移動してE2’に移るとの仮定に基づ
き、図中(1)及び(2)の方程式を幾何学的に導き、これを
xについて解くことにより得られるものである。なお、
φは、E2がE2’に移動するときの点uの角度変位であ
る。
電極中心線ζと、中心軸線Oと間隔最小点uとを結ぶ直
線Jとのなす角度θuの値に変換し、C5において、直
線Jの向きにおいて到達目標ギャップ値gaが得られる
ように、調整押圧ストロークの投影面π上における投影
長さx(以下、θuの関数であることを示すためにx
(θu)とも書く)を、次の算出式(又はこれと実質的
に等価な結果が得られる算出アルゴリズム)により算出
する: x(θu)=Rcosθu− (R2cos2θu−{R2−(r0+ga)2}2)1/2 ‥‥ ただし、r0は中心電極W1のエッジ線Eの半径であり、
RはOから点uまでの距離である。この算出式は、図3
2に示すように、押圧によりエッジ線E2がζに沿って
x(θu)だけ平行移動してE2’に移るとの仮定に基づ
き、図中(1)及び(2)の方程式を幾何学的に導き、これを
xについて解くことにより得られるものである。なお、
φは、E2がE2’に移動するときの点uの角度変位であ
る。
【0058】なお、押圧により達成されるx(θu)の
値が小さい場合はφも小さく、押圧後においてもuは角
度位置θuをほぼ保持すると考えることができる。この
場合は、図33に示すように、押圧前の点uにおけるギ
ャップ間隔をg、同じく押圧後のギャップ間隔すなわち
目標ギャップ間隔をgaとすれば、点uの(半径方向
の)目標変位量λをg−gaで表すことができる。そし
て、これを用いてx(θu)を、 x(θu)=λ/cosθu ‥‥ にて、より簡便に算出することができる。
値が小さい場合はφも小さく、押圧後においてもuは角
度位置θuをほぼ保持すると考えることができる。この
場合は、図33に示すように、押圧前の点uにおけるギ
ャップ間隔をg、同じく押圧後のギャップ間隔すなわち
目標ギャップ間隔をgaとすれば、点uの(半径方向
の)目標変位量λをg−gaで表すことができる。そし
て、これを用いてx(θu)を、 x(θu)=λ/cosθu ‥‥ にて、より簡便に算出することができる。
【0059】他方、各種θuの値に対応する上記xの値
を、最終的な調整押圧ストロークσを反映した調整押圧
ストロークパラメータ値として所定の記憶手段、例えば
図10の記憶装置115に対し、図35に示すように、
θuの値と対応付けた形で記憶しておくこともできる。
そして、θuの値に応じて、対応するxの値を記憶手段
から読み出し、上記算出値の代わりに使用することとな
る。この場合、データ処理可能な全てのθuの値に対応
するxの値を記憶しておいてもよいし、θuのいくつか
の代表値に対応するxの値のみを記憶しておき、中間の
xの値を補間法により算出するようにしてもよい。
を、最終的な調整押圧ストロークσを反映した調整押圧
ストロークパラメータ値として所定の記憶手段、例えば
図10の記憶装置115に対し、図35に示すように、
θuの値と対応付けた形で記憶しておくこともできる。
そして、θuの値に応じて、対応するxの値を記憶手段
から読み出し、上記算出値の代わりに使用することとな
る。この場合、データ処理可能な全てのθuの値に対応
するxの値を記憶しておいてもよいし、θuのいくつか
の代表値に対応するxの値のみを記憶しておき、中間の
xの値を補間法により算出するようにしてもよい。
【0060】次に、図31のC5に進み、x(θu)を
用いて押圧パンチ34の調整押圧ストロークσを算出す
る。まず、接地電極W2の調整押圧ストローク方向のス
プリングバックを考えない場合の調整押圧ストローク
σ’は、例えば以下のようにして求めることができる。
すなわち、図34に示すように、押圧パンチ54の調整
押圧ストローク方向OPは、基準面H(すなわち投影面
π)に対し所定角度B(略45°)をなすように斜めに
設定され、かつ曲げ金具58の先端面も調整押圧ストロ
ーク方向OPの垂線Vと一定の角度A(本実施例では、
図8に示すように0°)にて交差している。そして、x
(θu)が、曲げ金具58の先端面の、基準面Hに沿う
移動量(この場合、水平方向移動量)に対応していると
仮定して、σ’は幾何学的に、 σ’=x・sin(B+A)/cosA ‥‥ として算出することができる。そして、このσ’に対
し、見込まれるスプリングバック量νを加味することに
より、最終的な調整押圧ストロークσを、 σ=σ’+ν ‥‥ にて算出する。
用いて押圧パンチ34の調整押圧ストロークσを算出す
る。まず、接地電極W2の調整押圧ストローク方向のス
プリングバックを考えない場合の調整押圧ストローク
σ’は、例えば以下のようにして求めることができる。
すなわち、図34に示すように、押圧パンチ54の調整
押圧ストローク方向OPは、基準面H(すなわち投影面
π)に対し所定角度B(略45°)をなすように斜めに
設定され、かつ曲げ金具58の先端面も調整押圧ストロ
ーク方向OPの垂線Vと一定の角度A(本実施例では、
図8に示すように0°)にて交差している。そして、x
(θu)が、曲げ金具58の先端面の、基準面Hに沿う
移動量(この場合、水平方向移動量)に対応していると
仮定して、σ’は幾何学的に、 σ’=x・sin(B+A)/cosA ‥‥ として算出することができる。そして、このσ’に対
し、見込まれるスプリングバック量νを加味することに
より、最終的な調整押圧ストロークσを、 σ=σ’+ν ‥‥ にて算出する。
【0061】次に、図36は、調整曲げ工程の処理内容
の一例を示すフローチャートである。曲げ装置14の制
御部150(図30)は、B1にて主制御部100から
の起動信号を受け、B2で調整押圧ストロークσの値を
受信して、これを該ストローク数に対応するモータ56
の回転数すなわちPG159のパルス数Pσに変換す
る。そして、B3でPGパルスカウンタ(例えばRAM
154内に形成される)をリセットし、B4でモータ5
6を起動する。これにより、曲げ金具58(図8)は、
接地電極W2に向けて接近を開始する。また、同時に、
ロードセル155からの出力Lxの読み込みをスタート
する。
の一例を示すフローチャートである。曲げ装置14の制
御部150(図30)は、B1にて主制御部100から
の起動信号を受け、B2で調整押圧ストロークσの値を
受信して、これを該ストローク数に対応するモータ56
の回転数すなわちPG159のパルス数Pσに変換す
る。そして、B3でPGパルスカウンタ(例えばRAM
154内に形成される)をリセットし、B4でモータ5
6を起動する。これにより、曲げ金具58(図8)は、
接地電極W2に向けて接近を開始する。また、同時に、
ロードセル155からの出力Lxの読み込みをスタート
する。
【0062】曲げ金具58が接地電極W2に当接する
と、その当接に伴う圧力変化をロードセル155が検知
して、その出力値Lxを変化させる。B5では、Lxの値
が基準値L0を超えた場合(あるいは、Lxの微分値が所
定値を超えた場合としてもよい)に、曲げ金具58が接
地電極W2と接触したとみなし、これを調整押圧ストロ
ークの開始位置として、PG159からのパルスカウン
トを開始する(B6)。そして、そのパルスカウント値
PがPσに到達すれば、調整押圧ストローク終了とみな
し、モータを停止する(B8)。最後にB9で、モータ
を逆転して押圧パンチ54を退避させ、処理を終了す
る。
と、その当接に伴う圧力変化をロードセル155が検知
して、その出力値Lxを変化させる。B5では、Lxの値
が基準値L0を超えた場合(あるいは、Lxの微分値が所
定値を超えた場合としてもよい)に、曲げ金具58が接
地電極W2と接触したとみなし、これを調整押圧ストロ
ークの開始位置として、PG159からのパルスカウン
トを開始する(B6)。そして、そのパルスカウント値
PがPσに到達すれば、調整押圧ストローク終了とみな
し、モータを停止する(B8)。最後にB9で、モータ
を逆転して押圧パンチ54を退避させ、処理を終了す
る。
【図1】本発明のスパークプラグ製造装置の一例を示す
平面図。
平面図。
【図2】移動テーブル機構の側面断面図。
【図3】その回転ワークホルダの作用を説明する平面
図。
図。
【図4】接地電極整列機構をその作用とともに示す平面
図。
図。
【図5】基準部位値測定装置の平面図及び側面図。
【図6】ワークWの要部と、これに対するレーザ光の投
射位置とを示す説明図。
射位置とを示す説明図。
【図7】撮影・解析ユニットの要部正面図及び側面図。
【図8】曲げ装置の側面図。
【図9】図1の製造装置の主制御部の電気的構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図10】撮影・解析ユニットの画像解析部の電気的構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
【図11】カメラ視野をその変形例とともに示す模式
図。
図。
【図12】図1の製造装置の処理の流れを示すフローチ
ャート。
ャート。
【図13】撮影・解析ユニットによる画像認識処理の流
れを示すフローチャート。
れを示すフローチャート。
【図14】マスター画像と撮影画像とのマッチング処理
の概念を示す説明図。
の概念を示す説明図。
【図15】エッジ位置確定処理の流れを示すフローチャ
ート。
ート。
【図16】エッジ位置確定処理の概念を示す説明図。
【図17】図16に続く説明図。
【図18】中心電極の外周エッジ決定処理の概念を示す
説明図。
説明図。
【図19】その処理の流れを示すフローチャート。
【図20】ギャップ測定処理の流れを示すフローチャー
ト。
ト。
【図21】接地電極エッジ線のデータを概念的に表す
図。
図。
【図22】ギャップ測定処理の概念を示す説明図。
【図23】起伏プロファイルの平滑化処理の一例を示す
フローチャート。
フローチャート。
【図24】同じく別の例を示すフローチャート。
【図25】図23の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図26】図24の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図27】ローパスフィルタ処理を用いた起伏プロファ
イルの平滑化処理の一例を示すフローチャート。
イルの平滑化処理の一例を示すフローチャート。
【図28】ローパスフィルタ処理をハード的に行う場合
の回路例を示す図。
の回路例を示す図。
【図29】図27の平滑化処理の概念を示す説明図。
【図30】曲げ装置の電気的構成の一例を示すブロック
図。
図。
【図31】調整押圧ストローク算出処理の流れを示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図32】x(θu)の幾何学的算出原理を示す説明
図。
図。
【図33】同じく、その簡便な方法の例を示す説明図。
【図34】x(θu)を調整押圧ストロークに変換する
原理を説明する図。
原理を説明する図。
【図35】記憶装置に記憶されるxとθuとのデータの
組を概念的に示す図。
組を概念的に示す図。
【図36】調整曲げ工程の流れを示すフローチャート。
【図37】多極プラグの打抜きによるギャップ形成工程
の説明図。
の説明図。
1 スパークプラグ製造装置 W ワーク(被処理スパークプラグ) W1 中心電極 W2 接地電極 g 火花ギャップ E1,E2 電極エッジ線 14 曲げ装置(押圧曲げ手段) 15 撮影・解析ユニット(撮影手段) 40 カメラ(撮影手段) 100 主制御部(検査情報出力手段) 110 画像解析部(検査情報生成手段、平滑化処理手
段、ギャップ間隔算出手段、調整押圧ストローク決定手
段) 210 視野
段、ギャップ間隔算出手段、調整押圧ストローク決定手
段) 210 視野
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01T 21/02 H01T 21/02 (72)発明者 光松 伸一郎 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5G059 AA10 CC03 EE15
Claims (5)
- 【請求項1】 前記接地電極の先端が中心電極側面と対
向してそれらの間に火花ギャップが形成されたスパーク
プラグに対し、前記火花ギャップとこれを挟んで対向す
る前記中心電極及び接地電極とを、前記中心電極の先端
側からカメラにより撮影する撮影工程と、 その撮影された画像から、前記火花ギャップに面する前
記接地電極の先端エッジ線と、前記中心電極の外周エッ
ジ線とを決定する電極エッジ線決定工程と、 その決定された前記接地電極の先端エッジ線と前記中心
電極の外周エッジ線との間の最小間隔として前記火花ギ
ャップ間隔を算出する火花ギャップ間隔算出工程と、 前記火花ギャップ間隔が目標値に到達するように、押圧
パンチを用いて前記接地電極に押圧曲げ加工を施す押圧
曲げ工程と、 前記中心電極の中心軸線と直交する投影面を考え、この
投影面上に前記接地電極の先端エッジ線を投影して、前
記中心電極の外周エッジ線との間隔が最小となる該先端
エッジ線上の点を間隔最小点uとする一方、その投影面
上において、前記中心軸線Oを通って前記押圧パンチに
よる前記接地電極の押圧方向と略平行な基準方向を設定
し、前記中心軸線Oと前記間隔最小点uとを結ぶ方向と
前記基準方向とのなす角度をθuとして、該火花ギャッ
プ間隔が目標値に到達するのに必要な前記押圧パンチの
調整押圧ストロークを、前記火花ギャップ間隔の算出値
に基づき、前記θuの値が増加するほど大きくなるよう
に決定する前記調整押圧ストローク決定工程と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ製造方法。 - 【請求項2】 前記調整押圧ストローク決定工程におい
ては、前記接地電極の幅方向中心位置を通る接地電極中
心線ζを前記投影面上に設定したと考えたときに、前記
押圧パンチの押圧方向を該投影面上にてこの接地電極中
心線ζと略平行な向きに設定するとともに、この接地電
極中心線ζと、前記中心軸線Oと前記間隔最小点uとを
結ぶ直線Jとのなす角度を前記θuとしたときに、該直
線Jの向きにおいて到達目標ギャップ値gaが得られる
ように、前記調整押圧ストロークを決定する請求項1記
載のスパークプラグ製造方法。 - 【請求項3】 前記調整押圧ストローク決定工程は、曲
げ実施前の前記中心軸線Oと前記間隔最小点uとの距離
Rを反映した情報と、前記角度θuを反映した情報と、
到達目標ギャップ値gaを反映した情報とに基づいて、
前記調整押圧ストロークを算出する調整押圧ストローク
算出工程を含む請求項1又は2に記載のスパークプラグ
製造方法。 - 【請求項4】 前記調整押圧ストローク決定工程におい
ては、各種θuの値に対応する調整押圧ストロークを反
映した調整押圧ストロークパラメータの値を所定の記憶
手段に前記θuの値と対応付けた形で記憶しておき、前
記間隔最小点uの角度位置θuの値に対応する前記調整
押圧ストロークパラメータ値を前記記憶手段から読み出
すとともに、その読み出した調整押圧ストロークパラメ
ータ値に基づいて前記調整押圧ストロークを決定する請
求項1又は2に記載のスパークプラグ製造方法。 - 【請求項5】 前記接地電極の先端が前記中心電極側面
と対向してそれらの間に火花ギャップが形成されたスパ
ークプラグに対し、前記火花ギャップとこれを挟んで対
向する前記中心電極及び接地電極とを、前記中心電極の
先端側からカメラにより撮影する撮影手段と、 その撮影された画像から、前記火花ギャップに面する前
記接地電極の先端エッジ線と、前記中心電極の外周エッ
ジ線とを決定する電極エッジ線決定手段と、 その決定された前記接地電極の先端エッジ線と前記中心
電極の外周エッジ線との間の最小間隔として前記火花ギ
ャップ間隔を算出する火花ギャップ間隔算出手段と、 前記火花ギャップ間隔が目標値に到達するように、押圧
パンチを用いて前記接地電極に押圧曲げ加工を施す押圧
曲げ手段と、 前記中心電極の中心軸線と直交する投影面を考え、この
投影面上に前記接地電極の先端エッジ線を投影して、前
記中心電極の外周エッジ線との間隔が最小となる該先端
エッジ線上の点を間隔最小点uとする一方、その投影面
上において、前記中心軸線Oを通って前記押圧パンチに
よる前記接地電極の押圧方向と略平行な基準方向を設定
し、前記中心軸線Oと前記間隔最小点uとを結ぶ方向と
前記基準方向とのなす角度をθuとして、該火花ギャッ
プ間隔が目標値に到達するのに必要な前記押圧パンチの
調整押圧ストロークを、前記火花ギャップ間隔の算出値
に基づき、前記θuの値が増加するほど大きくなるよう
に決定する前記調整押圧ストローク決定手段と、 を含むことを特徴とするスパークプラグ製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800698A JP2000182748A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | スパークプラグ製造方法及びスパークプラグ製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35800698A JP2000182748A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | スパークプラグ製造方法及びスパークプラグ製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18457065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35800698A Pending JP2000182748A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | スパークプラグ製造方法及びスパークプラグ製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000182748A (ja) |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP35800698A patent/JP2000182748A/ja active Pending
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