JP5264456B2 - スパークプラグの製造装置、スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造装置、スパークプラグの製造方法 Download PDF

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本発明は、スパークプラグを製造する過程において、接地電極と中心電極との間に形成される火花放電間隙の大きさを調整することができるスパークプラグの製造装置、スパークプラグの製造方法に関するものである。
内燃機関に使用されるスパークプラグにおいて安定した着火性や電極の耐火花消耗性を確保するには、接地電極と中心電極との間の火花放電間隙の大きさを適切な大きさに調整することが肝要である。従来、スパークプラグの製造過程では、火花放電間隙を形成するにあたり、例えばプレス加工を用い、接地電極に対する屈曲が行われている。接地電極は、中心電極を保持する絶縁碍子をさらに保持する主体金具に溶接される構成をなすため、その長さには、個体差が生じ得る。このため、形成される火花放電間隙の大きさも、目標とする火花放電間隙の大きさに対し、ずれを生じ得る。
そこで、形成された火花放電間隙の大きさが測定され、その大きさが、目標とする大きさのずれの許容範囲を越える場合、差が小さくなるように、再度、接地電極の屈曲が行われている。この接地電極の再屈曲を行うにあたり、通常、ハンマリング装置が用いられ、測定された火花放電間隙の大きさに基づき計算等により求められた強さの打撃が接地電極に与えられる。ゆえに、プレス加工による仮の火花放電間隙の形成の際には、許容範囲を狙いながらも、目標とする火花放電間隙の大きさよりも若干大きめに、仮の火花放電間隙が形成される。そして打撃によって、仮の火花放電間隙の大きさが縮められつつ目標とする大きさに近づけられて、火花放電間隙の大きさの調整が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−323259号公報
しかしながら、近年ではエンジンの高性能化に伴いスパークプラグの小型化が求められており、こうした小型のスパークプラグでは、接地電極の大きさも小さくなるため、製造過程において、仮の火花放電間隙の大きさを形成するにあたって接地電極に与える曲げの強さの調整が難しい。また、ハンマリング装置による接地電極の再屈曲の際には、打撃後の接地電極のスプリングバックを考慮する必要がある。スプリングバックを考慮して接地電極に強い打撃を与えた場合、接地電極が小さいがゆえ、予想よりもスプリングバック量が小さくなる場合があった。すると、目標とする火花放電間隙の大きさよりも小さくなってしまい、ハンマリング装置による調整が不可能となってしまう虞があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、スパークプラグの製造過程において、火花放電間隙の大きさの調整の自由度を高めることができるスパークプラグの製造装置、スパークプラグの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るスパークプラグの製造装置は、接地電極と中心電極との間で火花放電間隙を構成するスパークプラグを製造する過程において、予め、前記接地電極が屈曲されて仮の前記火花放電間隙が形成された状態の前記スパークプラグの中間体に対し、前記接地電極を再度屈曲させて、前記火花放電間隙の大きさを目標とする大きさに近づけるスパークプラグの製造装置であって、前記中間体の前記中心電極と前記接地電極とを、前記中心電極の軸線方向に沿う方向から撮影する撮影手段と、撮影された画像を解析し、前記中心電極および前記接地電極の輪郭線の情報と前記中心電極の軸線位置および半径の情報とを火花放電間隙に関する情報として得る解析手段とを備える外部装置から取得する前記火花放電間隙に関する情報に基づき、前記火花放電間隙の大きさを間隙長として求める間隙演算手段と、前記火花放電間隙の大きさの目標とする目標長と前記間隙長との差分を演算する差分演算手段と、前記接地電極を再度屈曲させて前記間隙長を前記目標長に近づけるための前記接地電極の屈曲方向を、前記中心電極に前記接地電極を近づける第1方向とするか、前記中心電極から前記接地電極を遠ざける第2方向とするか、前記差分に基づき決定する決定手段と、前記接地電極に接触する接触部材と、前記接触部材を保持すると共に、前記接地電極とは非接触の状態に維持される保持部材と、前記決定手段にて決定された前記屈曲方向へ向け、前記差分演算手段で得られた前記差分に基づき演算された保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させ、前記接触部材を介して前記接地電極を再度屈曲させる移動手段と、前記接地電極の前記輪郭線の情報に基づいて、前記接地電極の幅方向中央を通る中央線を特定する特定手段と、前記軸線位置を通り前記中央線に直交する直線と前記中央線との交点の位置を第1位置として設定する第1設定手段と、前記第1位置と前記中心電極の前記半径の情報と前記接地電極の前記輪郭線の情報とに基づき、前記火花放電間隙の大きさが前記目標長となったときの前記軸線位置を第2位置として設定する第2設定手段と、前記第2位置から前記軸線位置へ向かう方向が前記中央線に対してずれる角度を、調整角として求める調整角演算手段と、前記第2位置と前記軸線位置との間の距離を調整長として求める調整長演算手段とを備えている。
第1態様では、スパークプラグの製造過程の先の工程において予め屈曲された接地電極を、再度屈曲させて火花放電間隙の大きさの調整を行う。その際に接地電極を、中心電極に接地電極を近づける第1方向だけでなく、中心電極から接地電極を遠ざける第2方向にも屈曲させることができるので、火花放電間隙の調整を精度よく行うことができる。また、火花放電間隙の大きさが目標とする大きさよりも小さくなってしまい、第1方向のみ調整可能な装置では調整ができなかった中間体に対しても、第1態様に係るスパークプラグの製造装置であれば調整が可能であり、スパークプラグを製造する過程において、歩留まりを高めることができる。特に、接地電極を予め屈曲させる際の曲げ具合の調整が比較的難しい、小型で小径のスパークプラグに対して第1態様の製造装置を用いることは有効である。さらに、接地電極に対し接触部材のみが接触し、保持部材は非接触の状態に維持されるため、接地電極の傷付きを抑制することができる。
また、本発明の第1態様は、前記中間体を保持するとともに、前記中間体を保持した状態のまま前記中間体の周方向の向きを変更可能な保持手段に対し、前記調整角を伝達する伝達手段を備え、前記保持手段に、前記中間体を保持する向きを前記屈曲方向に対して前記調整角分ずらさせるとともに、前記移動手段が、前記調整長に基づき演算された前記保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させて、前記接地電極を再度屈曲させてもよい。
外部装置の撮影手段によって撮影した画像を解析して火花放電間隙の情報を得れば、火花放電間隙の情報としてより精細な情報が得られる。その精細な情報に基づけば、火花放電間隙の大きさの調整を正確に行うことができる。また、第1態様では調整角を求めることができるので、単に火花放電間隙の大きさのみの調整だけでなく、中心電極と接地電極との偏心の矯正も行うことができる。さらに、第1態様では、調整角と調整長を求めることができるため、火花放電間隙の大きさの調整と、偏心の調整とを、同時に、且つ正確に、行うことができる。
また、本発明の第1態様は、前記保持手段が保持した前記中間体の向き変更し、前記接地電極を前記火花放電間隙の調整に対応する位置に配置する変更手段と、前記変更手段によって向きが変更された前記中間体を押さえ、前記中間体の向きを固定する固定手段と、をさらに備えてもよい。
また、本発明の第1態様は、前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあるか否かを検知する検知手段を備えてもよい。そして、前記検知手段によって前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあると検知されたときの前記保持部材の位置を基準に、前記保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させ、前記接地電極を再度屈曲させてもよい。接触部材と接地電極との接触を基準にして接地電極の屈曲を開始すれば保持部材移動量の計測が容易となり、より正確に、火花放電間隙の大きさを調整することができる。
本発明の第1態様において、前記接触部材は、前記保持部材から前記屈曲方向と直交する方向に突出する形態で前記保持部材に保持されたものであってもよい。そして、前記屈曲方向が前記第1方向に決定された場合、前記移動手段は、前記接触部材が、前記接地電極よりも前記第2方向側において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材を移動させ、次に前記保持部材を前記第1方向へ移動させて前記接地電極を再度屈曲させてもよい。また、前記屈曲方向が前記第2方向に決定された場合、前記移動手段は、前記接触部材が、前記接地電極と前記中心電極との間の空間において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材を移動させ、次に前記保持部材を前記第2方向へ移動させて、前記接地電極を再度屈曲させてもよい。
接地電極を第1方向へ屈曲させるには、接触部材を単に接地電極と屈曲方向に重なる位置に配置させた状態で第1方向へ移動させればよい。また、接地電極を第2方向へ屈曲させるには、接触部材を接地電極と中心電極との間の空間において接地電極と屈曲方向に重なる位置に配置させた状態で第2方向へ移動させればよい。したがって、接地電極を屈曲させる際の接触部材の移動方向は第1方向または第2方向の2方向のいずれかであり、複雑な動きを要さないため、移動手段の構成を簡易なものとすることができる。
なお、本発明の第1態様において、前記接触部材は断面円形の棒材であって、自身の延びる方向に沿って前記保持部材から突出する形態で、前記保持部材に保持されていてもよい。あるいは、前記接触部材は断面矩形の棒材であって、角部がR面取りされていると共に、自身の延びる方向に沿って前記保持部材から突出する形態で、前記保持部材に保持されていてもよい。接地電極と接する接触部材が断面円形または角部がR面取りされた断面矩形の棒材であれば、接地電極に稜角をなす部位が当接することがないので、接地電極の屈曲の際に大きな押圧力が加えられても、接地電極の傷付きを防止することができる。
た、本発明の第1態様において、前記接地電極は複数本あってもよい。
また、本発明の第2態様に係るスパークプラグの製造方法は、接地電極と中心電極との間で火花放電間隙を構成するスパークプラグを製造する過程において、予め、前記接地電極が屈曲されて仮の前記火花放電間隙が形成された状態の前記スパークプラグの中間体に対し、前記接地電極を再度屈曲させて、前記火花放電間隙の大きさを目標とする大きさに近づけるスパークプラグの製造方法であって、前記中間体の前記中心電極と前記接地電極とを、前記中心電極の軸線方向に沿う方向から撮影する撮影手段と、撮影された画像を解析し、前記中心電極および前記接地電極の輪郭線の情報と前記中心電極の軸線位置および半径の情報とを火花放電間隙に関する情報として得る解析手段とを備える外部装置から取得する前記火花放電間隙に関する情報に基づき、前記火花放電間隙の大きさが間隙長として求められる間隙演算工程と、前記火花放電間隙の大きさの目標とする目標長と前記間隙長との差分が演算される差分演算工程と、前記接地電極を再度屈曲させて前記間隙長を前記目標長に近づけるための前記接地電極の屈曲方向を、前記中心電極に前記接地電極を近づける第1方向とするか、前記中心電極から前記接地電極を遠ざける第2方向とするか、前記差分に基づき決定される決定工程と、前記接地電極に接触する接触部材を介して前記接地電極を再度屈曲させるため、前記接触部材を保持すると共に、前記接地電極とは非接触の状態に維持される保持部材が、前記決定工程において決定された前記屈曲方向へ向け、前記差分演算工程で得られた前記差分に基づき演算された保持部材移動量に応じて移動される移動工程と、前記接地電極の前記輪郭線の情報に基づいて、前記接地電極の幅方向中央を通る中央線が特定される特定工程と、前記軸線位置を通り前記中央線に直交する直線と前記中央線との交点の位置が第1位置として設定される第1設定工程と、前記第1位置と前記中心電極の前記半径の情報と前記接地電極の前記輪郭線の情報とに基づき、前記火花放電間隙の大きさが前記目標長となったときの前記軸線位置が第2位置として設定される第2設定工程と、前記第2位置から前記軸線位置へ向かう方向が前記中央線に対してずれる角度が、調整角として求められる調整角演算工程と、前記第2位置と前記軸線位置との間の距離が調整長として求められる調整長演算工程とを有する。
第2態様では、スパークプラグの製造過程の先の工程において予め屈曲された接地電極が、再度屈曲されて、火花放電間隙の大きさの調整が行われる。その際に接地電極を、中心電極に接地電極を近づける第1方向だけでなく、中心電極から接地電極を遠ざける第2方向にも屈曲させることができるので、火花放電間隙の調整を精度よく行うことができる。また、火花放電間隙の大きさが目標とする大きさよりも小さくなってしまい、第1方向のみ調整可能な装置では調整ができなかった中間体に対しても、第2態様に係るスパークプラグの製造方法を適用すれば調整が可能であり、スパークプラグを製造する過程において、歩留まりを高めることができる。特に、接地電極を予め屈曲させる際の曲げ具合の調整が比較的難しい、小型で小径のスパークプラグに対して第2態様の製造方法を適用することは有効である。さらに、接地電極に対し接触部材のみが接触し、保持部材は非接触の状態に維持されるため、接地電極の傷付きを抑制することができる。
また、本発明の第2態様は、前記中間体を保持するとともに、前記中間体を保持した状態のまま前記中間体の周方向の向きを変更可能な保持手段に、前記中間体が保持される保持工程と、前記保持手段に対し、前記調整角が伝達される伝達工程とを有し、前記保持手段によって、前記中間体の向きが、前記屈曲方向に対して前記調整角分ずらされるとともに、前記移動工程において、前記調整長に基づき演算された前記保持部材移動量に応じて前記保持部材が移動されて、前記接地電極が再度屈曲されてもよい。
外部装置の撮影手段によって撮影した画像を解析して火花放電間隙の情報を得れば、火花放電間隙の情報としてより精細な情報が得られる。その精細な情報に基づけば、火花放電間隙の大きさの調整を正確に行うことができる。また、第2態様では調整角を求めることができるので、単に火花放電間隙の大きさのみの調整だけでなく、中心電極と接地電極との偏心の矯正も行うことができる。さらに、第2態様では、調整角と調整長を求めることができるため、火花放電間隙の大きさの調整と、偏心の調整とを、同時に、且つ正確に、行うことができる。
また、本発明の第2態様は、前記保持工程において前記保持手段に保持された前記中間体の向が変更され、前記接地電極が前記火花放電間隙の調整に対応する位置に配置される変更工程と、前記変更工程において向きが変更された前記中間体が押さえられ、前記中間体の向きが固定される固定工程と、をさらに有してもよい。
さらに、本発明の第2態様では、前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあるか否かが検知される検知工程を有してもよい。そして、前記検知工程において前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあると検知されたときの前記保持部材の位置を基準に、前記移動工程において前記保持部材が前記保持部材移動量に応じて移動され、前記接地電極が再度屈曲されてもよい。接触部材と接地電極との接触を基準にして接地電極の屈曲を開始すれば保持部材移動量の計測が容易となり、より正確に、火花放電間隙の大きさを調整することができる。
次に、本発明の第2態様において、前記接触部材は、前記保持部材から前記屈曲方向と直交する方向に突出する形態で前記保持部材に保持されたものであってもよい。そして、前記屈曲方向が前記第1方向に決定された場合には、前記移動工程において、前記接触部材が、前記接地電極よりも前記第2方向側において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材が移動され、次いで、前記保持部材が前記第1方向へ移動されて前記接地電極が再度屈曲されてもよい。また、前記屈曲方向が前記第2方向に決定された場合には、前記移動工程において、前記接触部材が、前記接地電極と前記中心電極との間の空間において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材が移動され、次いで、前記保持部材が前記第2方向へ移動されて、前記接地電極が再度屈曲されてもよい。
接地電極を第1方向へ屈曲させるには、接触部材を単に接地電極と屈曲方向に重なる位置に配置させた状態で第1方向へ移動させればよい。また、接地電極を第2方向へ屈曲させるには、接触部材を接地電極と中心電極との間の空間において接地電極と屈曲方向に重なる位置に配置させた状態で第2方向へ移動させればよい。したがって、接地電極を屈曲させる際の接触部材の移動方向は第1方向または第2方向の2方向のいずれかであり、複雑な動きを要さないため、移動工程における保持部材の移動は簡易な構成で行うことができる。
た、本発明の第2態様において、前記接地電極は複数本あってもよい。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明に係るスパークプラグの製造装置の一例として間隙調整装置50を挙げ、その間隙調整装置50が組み込まれるスパークプラグの電極調整システム1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、間隙調整装置50が組み込まれるスパークプラグの電極調整システム1を上方から見た図である。図2は、スパークプラグの製造過程で組み立てられる中間体90の先端側を側方から見た図である。図3は、間隙調整装置50を上方から見た図である。図4は、間隙調整装置50を搬送方向A(図1参照)に沿って側方から見た図である。
図1に示す、本実施の形態のスパークプラグの電極調整システム1は、スパークプラグの製造過程で組み立てられるスパークプラグの中間体90が有する仮の火花放電間隙GAPの大きさを、適切な大きさに調整するために用いられるシステムである。この電極調整システム1が調整対象とするスパークプラグの中間体90は、図2に示すように、中心電極92および絶縁碍子93が組み付けられた主体金具94に接地電極91が接合され、その接地電極91が、予め、屈曲されて、仮の火花放電間隙GAPが形成された状態のものである。電極調整システム1では、接地電極の本数が1本の通常のプラグだけでなく、複数本のいわゆる多極プラグに対しても火花放電間隙の大きさの調整が可能であり、本実施の形態では2本の接地電極91を有する多極プラグを例に、説明を行うものとする。図1に示すように、電極調整システム1は、中間体90を保持するワークホルダ10と、ワークホルダ10を所定位置に搬送する搬送装置80と、搬送装置80の搬送方向Aに沿って配置された整列装置20、先端検出装置30、撮影装置40および間隙調整装置50と、各装置に電気的に接続された制御装置2とから構成される。制御装置2はマイクロコンピュータ101(図5参照)を有し、搬送装置80、ワークホルダ10、整列装置20、先端検出装置30、撮影装置40および間隙調整装置50のそれぞれとの間で制御信号および制御データの送受信を行い、装置間の連係を図る。
ワークホルダ10は中間体90を保持するための治具であり、搬送装置80の搬送方向Aに沿って敷かれた2本のレール82上を移動可能なテーブル11を基礎とする。テーブル11上には、中間体90の軸線O方向において火花放電間隙GAP側を上側(図1において手前側)にした状態で、中間体90を保持可能な保持穴13が形成された回転台12が設けられている。この回転台12は、自身の保持する中間体90の軸線を中心とする周方向(図1では中間体90の中央を中心に紙面上で周回する方向)に回転可能となっている。また、回転台12には、保持穴13を取り巻く複数(本実施の形態では3つ)のチャック14が設けられている。チャック14は、保持穴13に保持される中間体90を側方から押さえ、中間体90と回転台12とが相対的な角度ずれを生ずることがないように、中間体90を回転台12に固定する。また、ワークホルダ10には、チャック14を作動させるアクチュエータ115(図5参照)や、回転台12を、中間体90の軸線を中心とする周方向(図1では中間体90の中央を中心に紙面上で周回する方向)に回転駆動させる駆動モータ116(図5参照)が設けられている。
次に、搬送装置80は、搬送台81上に敷かれた2本のレール82と、そのレール82上でワークホルダ10を搬送方向Aに沿って移動させるため、動力を伝達するプーリー(図示外)および駆動ベルト83(スプロケットとチェーンの組み合わせでもよい。)と、駆動ベルト83を作動させる駆動モータ84を備える。搬送装置80は、製造過程の各工程に応じ、ワークホルダ10を、整列装置20、先端検出装置30、撮影装置40および間隙調整装置50のそれぞれと向き合う所定の位置や初期位置に搬送する。
整列装置20は、間隙調整装置50で調整を行う中間体90の接地電極91が、中心電極92(図2参照)を基準に間隙調整装置50側に配置されるように中間体90の周方向の向きを整え、その状態でワークホルダ10に保持させるための装置である。整列装置20は、ワークホルダ10に保持される中間体90の接地電極91に対応する高さ方向の位置にて接地電極91を搬送方向Aの両側から挟む2本のアーム21,22を有する。アーム21,22は、根元側を支点として先端側を互いに外向きに略90度ずつ水平に回転移動させることができる。アーム21,22の駆動はアクチュエータ125(図5参照)によって行われ、先端側が、開いた位置(位置X)と閉じた位置(位置Y)とに移動される。中間体90の周方向の向きの調整は、アーム21,22の先端を閉じた位置に移動させて接地電極91を挟み、中心電極92に対して接地電極91を整列装置20側に配置させることによって行われる。
次に、先端検出装置30は、レーザ光を投射する投光部31と、レーザ光を受光する受光部32とを備える。投光部31は、投光部31内でのレーザ光の出射位置を機械的または光学的に、上下方向(図1の紙面表裏方向)に変位させることができる。接地電極91によって投光部31と受光部32との間でレーザ光が遮られる位置と遮られない位置との境目を、レーザ光の出射位置を変位させつつ検知することで、先端検出装置30は、ワークホルダ10に保持された中間体90の接地電極91の軸線O方向における先端位置B(図2参照)を検出する。
また、撮影装置40は、撮影用のCCDカメラ41と、CCDカメラ41の昇降機構42と、CCDカメラ41で撮影した画像の解析を行うマイクロコンピュータ141(図5参照)とを有する。昇降機構42は、先端検出装置30の検出した先端位置Bの情報に基づき、CCDカメラ41を中間体90の軸線O方向に上下させ、撮影対象となる接地電極91および中心電極92にピントを合わせる。CCDカメラ41には図示しない光源が併設されており、光源により照らされた中間体90の各部位における反射光の明るさが、CCDカメラ41の撮影画像のコントラストに反映される。なお、CCDカメラ41の撮影画像はマイクロコンピュータ141において解析され、接地電極91と中心電極92の位置関係の検出(エッジ検出)や、火花放電間隙GAPの大きさが求められる。
次に、間隙調整装置50について説明する。図1に示すように、間隙調整装置50は、搬送装置80の搬送台81の側方で、火花放電間隙GAPの大きさを調整する際にワークホルダ10が停止する所定の位置に対応させて配置された支柱85に固定され、搬送台81上に乗り出すように設けられている。図3,図4に示すように、間隙調整装置50は、装置の土台となる長い板状の台座51を有し、台座51の長手方向の一方の端57から略中央までの部位が支柱85から搬送台81側にはみ出た状態で、支柱85に固定されている。ワークホルダ10(図1参照)に搬送される調整対象の中間体90は、中心電極92に対し接地電極91を間隙調整装置50側に向けた状態で、台座51の長手方向の延長上に配置される。
台座51上で、支柱85からはみ出す部分には、台座51の長手方向に沿って平行に延びる2本のレール52が敷かれている。レール52上には、火花放電間隙GAPの大きさの調整に用いる2本のアーム53,54を備えたアーム駆動部55を上面に固定した台車56が、レール52に沿って移動可能に配置されている。なお、レール52の延びる方向(つまりは台車56の移動方向)をQ方向とし、Q方向において、台車56が中間体90に近づく方向が、火花放電間隙GAPの大きさの調整時に、接地電極91を中心電極92に近づける第1方向と一致するため、以下では便宜上、C方向として説明する。また、台車56が中間体90から遠ざかる方向についても同様に、火花放電間隙GAPの大きさの調整時に、接地電極91を中心電極92から遠ざける第2方向と一致するため、以下では便宜上、D方向として説明する。アーム53,54は共にアーム駆動部55からC方向に突出しており、互いに水平方向に平行に並んで配列されている。台車56がレール52に沿ってC方向に移動すれば、アーム53,54は中間体90に近づき、D方向に移動すれば、アーム53,54は中間体90から遠ざかる。なお、アーム53,54が、本発明における「保持部材」に相当する。
アーム53,54のそれぞれの突出先端58,59(Q方向に延びるアーム53,54のC方向側の端部)には、円柱状の棒材からなる接触部材60,61が各々設けられている。接触部材60,61は、アーム53,54それぞれの向き合う面に設けられ、互いの面へ向けそれぞれ突出している。そしてアーム駆動部55は、アクチュエータ155(図5参照)を有し、少なくともアーム53の突出先端58と、アーム54の突出先端59とが互いに接近および離間するように、アーム53,54の開閉を行う。アーム53,54が閉じたとき、接触部材60と接触部材61とが互いに密着する一方で、アーム53とアーム54とは、互いに離れた状態に維持される。図3に示すように、このときのアーム53,54の間の距離Eは、少なくとも調整対象となる中間体90の接地電極91の横幅F(周方向の幅)よりも大きくなるように設定されている。また、アーム53,54が開いたときには接触部材60と接触部材61とが互いに離され、このときの両者の間隙の大きさが、少なくとも接地電極91の横幅Fよりも大きくなるように、アーム駆動部55によるアーム53,54の駆動が行われる。
次に、台座51上で、支柱85上に配置される部分には、一方向に出退可能な棒状の押圧部材62およびその駆動機構156(図5参照)と、押圧部材62の動作(駆動量および駆動方向)を制御するマイクロコンピュータ151(図5参照)とを有する動力部63が設けられている。押圧部材62は台車56に連結されており、マイクロコンピュータ151によって駆動を制御された押圧部材62の駆動量に応じた距離分、台車56がレール52上を移動する。つまり動力部63は、押圧部材62の出退動作を行って、台車56上のアーム駆動部55から突出するアーム53,54の移動方向(C方向またはD方向)と、その移動量とを制御している。
また、押圧部材62と台車56との連結部位には、公知のひずみゲージを用いたロードセル(圧力センサ)64が設けられている。ロードセル64は台車56を移動させる際に押圧部材62にかかる負荷を検出し、接触部材60,61が中間体90の接地電極91と接触しているか否かを検知するために設けられている。なお、ロードセル64が、本発明における「検知手段」に相当する。
次に、図5を参照し、電極調整システム1の電気的な構成について説明する。図5は、電極調整システム1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、各装置の機械的な構造を確認する際には、図1〜図4についても参照するものとする。
図5に示すように、電極調整システム1の制御装置2は、公知のCPU102、ROM103、RAM104を内蔵するマイクロコンピュータ101を搭載する。そして、制御装置2は、図示しないI/Oポートを介して搬送装置80、ワークホルダ10、整列装置20、先端検出装置30、撮影装置40および間隙調整装置50のそれぞれと、制御信号および制御データの送受信を行う。制御装置2は、後述する電極調整プログラムの実行に従い、各装置の作動を指示して装置間の連係を図る。
搬送装置80には、公知のCPU,ROM,RAMを内蔵するマイクロコンピュータ181が搭載されている。マイクロコンピュータ181は、搬送台81上におけるワークホルダ10の現在位置を検出する搬送位置検出器186から得られる検出信号をもとに、ワークホルダ10の搬送を行う駆動モータ84を制御する。また、マイクロコンピュータ181は、ワークホルダ10を制御装置2から指定される搬送先(位置)に搬送した場合に、その位置にテーブル11を固定するホルダ固定器185の駆動制御も行う。
整列装置20にも、公知のCPU,ROM,RAMを内蔵するマイクロコンピュータ121が搭載されている。マイクロコンピュータ121は、中間体90の周方向の向きを整えるのに使用されるアーム21,22の先端を、開いた位置(位置X)と閉じた位置(位置Y)との間で移動させるためのアクチュエータ125の駆動を制御する。
ワークホルダ10にも同様に、公知のCPU,ROM,RAMを内蔵するマイクロコンピュータ111が搭載されている。マイクロコンピュータ111は、整列装置20によって中間体90の周方向の向きが整えられた際に、その中間体90を回転台12に固定させるためのチャック14を作動させるアクチュエータ115の駆動を制御する。また、中間体90において調整対象の接地電極91に対する作業が終了し、もう一方の接地電極91を調整対象とするときには、回転台12の回転が行われる。マイクロコンピュータ111は、テーブル11に対して回転台12を任意の角度で回転させるため、回転位置検出器117からの検出信号をもとに、回転台12を回転させる駆動モータ116の駆動を制御する。
先端検出装置30にも、公知のCPU,ROM,RAMを内蔵するマイクロコンピュータ131が搭載されている。マイクロコンピュータ131は、受光部32に設けた受光器138に受光させるレーザ光を投光部31から出射させるため、レーザ光を発生する発光器135の駆動を制御する。この先端検出装置30では、前述したように、レーザ光の高さ方向における出射位置を変位させるため、投光部31に設けられる図示外のレンズやミラーを作動させている。マイクロコンピュータ131は、それらレンズやミラーを作動させるアクチュエータ136の駆動を制御する。また、マイクロコンピュータ131は、作動位置検出器137から、アクチュエータ136に作動されたレンズやミラーの位置情報を得て、現在のレーザ光の高さ方向における出射位置を解析する。さらに、マイクロコンピュータ131は、受光器138から得られるレーザ光の検出信号と、解析した、現在のレーザ光の高さ方向における出射位置とに基づき、接地電極91の先端位置B(図2参照)を検出する。得られた先端位置Bの情報は、制御装置2に送信される。
撮影装置40には、公知のCPU142,ROM143,RAM144を内蔵したマイクロコンピュータ141が搭載されている。マイクロコンピュータ141は、制御装置2を介して得られた接地電極91の先端位置Bの情報に基づき、撮影対象となる中間体90の接地電極91および中心電極92にCCDカメラ41のピント位置を合わせるため、昇降機構145を作動させる。また、マイクロコンピュータ141は、CCDカメラ41の撮影画像を解析し、接地電極91と中心電極92の位置関係の検出(エッジ検出)を行い、得られた情報を制御装置2に送信する。
間隙調整装置50には、公知のCPU152,ROM153,RAM154を内蔵したマイクロコンピュータ151が搭載されている。マイクロコンピュータ151は、中間体90の接地電極91の調整に用いるアーム53,54の開閉を行うため、アーム53,54を作動させるアクチュエータ155の駆動を制御する。また、マイクロコンピュータ151は、アーム53,54の移動を制御するため、出退位置検出器157による押圧部材62の位置検出結果をもとに、押圧部材62を出退させるため動力部63に設けられた駆動機構156の駆動制御を行う。なお、動力部63が、本発明における「移動手段」に相当する。
次に、電極調整システム1を用い、スパークプラグの中間体90の接地電極91と中心電極92との間の火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程について、図6〜図18を参照して説明する。図6は、制御装置2において実行される電極調整プログラムのフローチャートである。図7は、間隙調整装置50において行われる間隙調整処理のフローチャートである。図8〜図10は、火花放電間隙GAPの大きさを求める方法について説明するための図である。図11〜図13は、接地電極91を中心電極92に近づけるC方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。図14〜図18は、接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。
制御装置2のマイクロコンピュータ101は、各装置に対し、それぞれの処理の実行を指示する制御信号を、電極調整プログラムの実行に従って送信する。なお、電極調整プログラムでは、各種変数やフラグが使用されるが、変数「電極処理数」は、複数の接地電極を有するスパークプラグの全ての接地電極に対し、それぞれ火花放電間隙GAPの大きさが調整されたかを確認するために使用される。また、1本の接地電極に対する調整が一度の処理で完了しなかった場合、その接地電極に対し複数回の調整が行われるが、変数「調整回数」は、その接地電極に対する調整を行った回数を数えるカウンタとして使用される。電極調整プログラムの開始時に、制御装置2のマイクロコンピュータ101は初期化を行い(S11)、その際に、これらの変数をリセットする。また、搬送装置80に指示(制御信号)を出してワークホルダ10を初期位置(例えば搬送台81の一端)に搬送させ、その位置にワークホルダ10を固定させる。この位置で、ロボットや作業者により、ワークホルダ10の保持穴13に調整対象の中間体90がセット(取り付け)される。
中間体90のセット後、制御装置2のマイクロコンピュータ101は、搬送装置80に指示(制御信号)を出してワークホルダ10を整列装置20と向き合う位置に搬送させ、その位置にワークホルダ10を固定させる。そして図6に示すように、整列装置20にアーム21,22を閉じさせる制御信号を送信し(S13)、アーム21,22の先端を位置Yに移動させる。中間体90の調整対象となる接地電極91がこのアーム21,22に挟まれ、中間体90は、周方向の向きが、中心電極92に対して整列装置20側に調整対象の接地電極91が配置される向きに整えられる。さらにこの状態で、制御装置2からワークホルダ10にチャック14を作動させる制御信号が送信される(S15)。中間体90は、周方向の向きが上記の向きに整えられた状態のままチャック14に保持されて、回転台12に固定される。チャック14による中間体90の保持が完了した時点で、マイクロコンピュータ101は、整列装置20にアーム21,22を開かせる制御信号を送信し、アーム21,22の先端を位置Xに移動させる。
次に、制御装置2のマイクロコンピュータ101は搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を先端検出装置30と向き合う位置に搬送させて、その位置に固定させる。そしてマイクロコンピュータ101は、先端検出装置30に、中間体90の先端位置 (図2参照)を検出させるように、制御信号を送信する(S17)。先端検出装置30は、投光部31からレーザ光を出射させつつ、その出射位置を、上方から下方へ(下方から上方であってもよい。)向けて移動させる。中間体90は、整列装置20によって周方向の向きが整えられたことにより、レーザ光の移動経路上に、調査対象となる接地電極91が配置されている。また、レーザ光の出射位置の初期位置は、中間体90の先端位置Bよりも上方にあり、受光部32におけるレーザ光の受光が検知される。その後、出射位置が下方に移動され、レーザ光が接地電極91に遮られるまでは、レーザ光の受光を検知した状態が維持される。そして、接地電極91によりレーザ光が遮られると、受光部32でレーザ光の受光を検知できなくなる。このときに作動位置検出器137から得られるレンズやミラーの位置情報をもとに、先端検出装置30のマイクロコンピュータ131が、現在のレーザ光の高さ方向における出射位置を解析する。そして解析結果をもとに、接地電極91の先端位置Bが検出され、その情報が、制御装置2に送信される。
先端位置Bの検出後、制御装置2のマイクロコンピュータ101は搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を撮影装置40と向き合う位置に搬送させて、その位置に固定させる。そしてマイクロコンピュータ101は、撮影装置40に、中間体90の先端位置Bの情報を伝えると共に、調整対象の接地電極91および中心電極92を撮影させて撮影画像の解析を行わせるように、制御信号を送信する(S19)。撮影装置40は、伝達された先端位置Bの情報をもとに調整対象の接地電極91および中心電極92にピントが合うようにCCDカメラ41を移動させ、撮影を行う。そしてマイクロコンピュータ141にて撮影画像の解析を行う。画像解析の詳細については公知であるため説明を省略するが、本実施の形態では、図8に示すように、接地電極91の幅方向両端のエッジ線(輪郭線)J1,J2、および火花放電間隙GAP側のエッジ線J3の特定と、中心電極92のエッジ線K1の特定を行う。さらに、エッジ線J1,J2,J3をもとに、接地電極91の両角の位置J4,J5の座標を求める。また、エッジ線K1をもとに、中心電極92の中心位置(軸線位置)M1の座標と、中心電極92の半径R1を求める。解析によって得られた各エッジ線や座標などの情報は、制御装置2に送信される。なお、調整対象の接地電極91および中心電極92の撮影を行うCCDカメラ41が、本発明における「撮影手段」に相当し、撮影画像の解析を行うマイクロコンピュータ141が、本発明における「解析手段」に相当する。そして、撮影装置40が、本発明における「外部装置」に相当する。
次に、制御装置2のマイクロコンピュータ101は搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を間隙調整装置50と向き合う位置に搬送させて、その位置に固定させる。また、マイクロコンピュータ101は、図6に示すように、間隙調整装置50に、撮影装置40から得た各エッジ線や座標などの情報を送信し、さらに、火花放電間隙GAPの大きさの調整を行わせる制御信号を送信する(S21)。間隙調整装置50では、図7のフローチャートに示す、間隙調整処理に従い、火花放電間隙GAPの大きさが調整される。
間隙調整装置50のマイクロコンピュータ151は、制御装置2から制御信号を受信すると、図7に示す、間隙調整処理を開始する。まず、火花放電間隙GAPの大きさ(間隙長)を求める処理が行われる(S51)。ここで、火花放電間隙GAPの大きさの求め方の一例を、以下に説明する。図9に示すように、中心電極92の中心位置M1および接地電極91の角位置J4を通る基準線L1と、中心位置M1および角位置J5を通る基準線L2とを求め、両者の間の角度θ1を算出する。次に、中心位置M1を通りエッジ線J3と交差する基準線Lxを想定する。角度θ=0のとき、基準線Lx=L1となり、角度θ=θ1のとき、基準線Lx=L2となるように、中心位置M1を基準に角度θを0〜θ1の範囲でΔθずつ基準線Lxを回転させ、基準線Lxとエッジ線J3との交点を特定する。そして、特定した基準線Lxとエッジ線J3との交点と、中心位置M1との距離R2を、その都度求め、RAM154に保存する。基準線Lxを角度θ=θ1まで回転させたら、基準線Lxとエッジ線J3との交点のうち、距離R2が最小だった交点の位置J6の座標を求める。そして、中心位置M1と位置J6との距離R2minから中心電極92の半径R1を減算し、火花放電間隙GAPの大きさ(間隙長)を求める。なお、S51で、火花放電間隙GAPの大きさを間隙長として求めるマイクロコンピュータ151が、本発明における「間隙演算手段」に相当し、その演算がなされる工程が、本発明における「間隙演算工程」に相当する。
間隙長が求められたら、次に、図7に示すように、間隙長と、火花放電間隙GAPの大きさの目標とする目標長との差分が求められる(S53)。ここで、間隙長と目標長との差分の求め方の一例を、以下に説明する。図10に示すように、中心電極92の中心位置M1を通り、接地電極91のエッジ線J1,J2と平行な基準線N1を求める。そして、基準線N1上の位置で、エッジ線J3上の位置J6よりも中心位置M1側にあって、位置J6との距離R2が目標長と中心電極92の半径R1との合計値となる位置M2を特定する。この位置M2が、間隙調整後の接地電極91を基準とした場合の中心電極92の中心位置となる。したがって、基準線N1に沿って、中心位置M1と位置M2との距離ΔR1を差分として求める。なお、S53で、間隙長と目標長との差分を求めるマイクロコンピュータ151が、本発明における「差分演算手段」に相当し、その演算がなされる工程が、本発明における「差分演算工程」に相当する。
次に、図7に示すように、火花放電間隙GAPの大きさを調整するため接地電極91を再度屈曲させる方向(屈曲方向)の決定が行われる(S55)。間隙長(R2min)>目標長(R3)であれば、間隙長を小さくする調整を行うため、屈曲方向を、接地電極91を中心電極92に近づける方向、すなわちC方向に決定する。一方、間隙長(R2min)<目標長(R3)である場合、間隙長を大きくする調整を行うため、屈曲方向を、接地電極91を中心電極92から遠ざける方向、すなわちD方向に決定する。ちなみに図10の場合、屈曲方向はC方向に決定される。なお、間隙長(R2min)=目標長(R3)である場合は、火花放電間隙GAPの大きさに対する調整は行われない。なお、S55で、接地電極91の屈曲方向を決定するマイクロコンピュータ151が、本発明における「決定手段」に相当し、その決定がなされる工程が、本発明における「決定工程」に相当する。
このようにして求められた差分(距離ΔR1)と、屈曲方向(C方向またはD方向)とに基づいて、S57〜S79の処理が行われ、アーム53,54の作動によって接地電極91が再度屈曲されて、火花放電間隙GAPの大きさの調整が行われる。S55で屈曲方向がC方向に決定された場合には(S57:YES)、図11に示すように、アーム駆動部55が駆動されてアーム53,54が閉じられ、接触部材60と接触部材61とが密着状態となる(S59)。このとき、接触部材60,61は、接地電極91よりもD方向側において、接地電極91とQ方向に重なる位置に配置されることになる。次に、動力部63により押圧部材62(図3参照)が作動され、押圧部材62に連結する台車56がレール52上を移動する。これにより、台車56上に固定されたアーム駆動部55から突出するアーム53,54が、Q方向に沿ってC方向へ移動する(S61)。
接触部材60,61と接地電極91との接触は、前述したように、ロードセル64によって検出され、両者が非接触であるうちは、アーム53,54のC方向への移動が継続される(S63:NO,S61)。そして、図12に示すように、接触部材60,61と接地電極91とが接触状態になれば、そのことがロードセル64によって検知される(S63:YES)。そのときのアーム53,54の位置を基準に、つまりはそのときの動力部63からの押圧部材62の突出量を基準に、火花放電間隙GAPの大きさの調整が開始される(S65)。
図13に示すように、アーム53,54が、差分(距離ΔR1)に基づき演算される調整量Pの分だけC方向へ向けて移動され、これにより、アーム53,54に設けられた接触部材60,61によって接地電極91が調整量Pの分だけ押圧され、火花放電間隙GAPの大きさ(間隙長)が目標長に近づけられる。なお、火花放電間隙GAPの大きさの調整量Pは、S53で求められた差分(距離ΔR1)をもとに、ロット毎に予め定められた計算式またはテーブルから求められる。調整量Pを求める計算式やテーブルには、接地電極91に生ずるスプリングバックの大きさが材質や太さによって異なることや、接触部材60,61を接地電極91に当接させる位置によって調整すべき大きさに違いが生ずること、屈曲方向によって接地電極91の変形に対する耐力が異なること、動力部63の駆動機構156の出力トルクなどが考慮される。なお、調整量Pが、本発明における「保持部材移動量」に相当する。
一方、図7のS55において、決定された接地電極91の屈曲方向が、接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向であった場合(S57:NO)、図14に示すように、アーム駆動部55が駆動されてアーム53,54が開かれる(S67)。このとき、接触部材60,61が接地電極91とQ方向に重ならないようにするため、接触部材60,61間の距離Hが調整対象の接地電極91の横幅Fよりも大きくなるよう、アーム53,54間は大きく開かれる。なお、アーム53,54間を開く大きさについては、上記の条件が確実に満たされるように、調整対象となる中間体90に用いられる接地電極91の横幅や、アーム53,54に設けられる接触部材60,61の大きさに応じて予め設定されている。もちろん、いかなる横幅をもった接地電極に対しても対応できるように、アーム駆動部55がアーム53,54を広げられる最大の大きさに設定してもよい。
次に、上記同様、動力部63によって、アーム53,54がQ方向に沿ってC方向へ移動される(S69)。アーム53,54の停止位置はロット毎に予め設定されており、図15に示すように、接触部材60,61が、Q方向と直交する水平方向にて、中心電極92と調整対象の接地電極91との間に配置される位置に達するまで、アーム53,54の移動が行われる(S71:NO,S69)。そして接触部材60,61が中心電極92と接地電極91との間の位置に達すると(S71:YES)、図16に示すように、アーム53,54が閉じられ、接触部材60と接触部材61とが密着状態となる(S73)。このとき、接触部材60,61は、接地電極91と中心電極92との間の位置(空間)において、接地電極91とQ方向に重なる位置に配置される。
そして、動力部63によって、アーム53,54がQ方向に沿ってD方向へ移動される(S75)。接触部材60,61と接地電極91との接触は、上記同様、ロードセル64によって検出され、両者が非接触であるうちは、アーム53,54のD方向への移動が継続される(S77:NO,S75)。そして、図17に示すように、接触部材60,61と接地電極91とが接触状態になれば、そのことがロードセル64によって検知される(S77:YES)。そのときのアーム53,54の位置を基準に、火花放電間隙GAPの大きさの調整が開始される(S79)。図18に示すように、上記同様、アーム53,54の接触部材60,61によって、D方向へ向け差分(距離ΔR1)に基づき演算される調整量Pの分だけ接地電極91が押圧され、火花放電間隙GAPの大きさ(間隙長)が目標長に近づけられる。
このように、C方向またはD方向へ向けた接地電極91の屈曲による火花放電間隙GAPの大きさの調整(S65またはS79)が完了すれば、アーム53,54がもとの位置(図3に示す初期位置)に戻されて、間隙調整装置50による間隙調整処理が終了する。
制御装置2のマイクロコンピュータ101は、S21において、間隙調整装置50から間隙調整処理が終了したことを報せる制御信号を受信すると、搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を撮影装置40と向き合う位置に搬送させて、その位置に固定させる。次いでマイクロコンピュータ101は撮影装置40に制御信号を送信し、再度、S19と同様に、中間体90の接地電極91と中心電極92の撮影および撮影画像の解析を行わせる(S23)。そして、撮影装置40から解析結果を得ると、調整回数を1増分し(S25)、撮影装置40から得た各エッジ線や座標などの情報をもとに、火花放電間隙GAPの大きさが適切な大きさであるかを判定する(S27)。この判定は、間隙調整装置50において行われた間隙調整処理(図7参照)のS51およびS53と同様の処理を行って、間隙長と目標長との差分を求め、差分が、予め設定された基準値(許容値)よりも大きいか否かを判定することによって行われる。
差分が基準値よりも大きい場合、火花放電間隙GAPの大きさの調整が完了していないと判定される(S27:NO)。調整回数がエラー回数として定められた回数(例えば3回)未満であれば(S29:YES)、S21に戻り、前回のS23の処理で撮影装置40から新たに得ていた各エッジ線や座標などの情報をもとに、再度、間隙調整装置50に火花放電間隙GAPの大きさを調整させる。しかし、繰り返し火花放電間隙GAPの大きさの調整を行っても間隙長と目標長との差分が基準値以下とならず、調整回数がエラー回数に達してしまった場合(S29:NO)、マイクロコンピュータ101は、図示しないエラー報知器(例えば回転灯やブザーなど)にエラー報知を行わせる(S31)。そして搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を初期位置に移動させ、さらにワークホルダ10に制御信号を送信してチャック14を作動させて、中間体90の保持を解除させる(S41)。この中間体90は、火花放電間隙GAPの大きさを調整できないものと判断され、ロボットや作業者によりワークホルダ10から取り除かれる。
一方、上記したS27において、火花放電間隙GAPの大きさが適切であると判定した場合(S27:YES)、マイクロコンピュータ101は、調整対象の接地電極91に対しては調整が完了したと判断し、調整回数のリセットを行う(S33)。次いで、電極処理数を1増分する(S35)。電極処理数が、予めロット毎に設定される中間体90の接地電極91の本数(本実施の形態では2本)に達しなければ(S37:NO)、マイクロコンピュータ101は、まだ火花放電間隙GAPの大きさが調整されていない接地電極91が残っていると判断する。この場合はワークホルダ10に指示を出し、回転台12を、予め設定された角度分(本実施の形態では接地電極91が2本であるので180度)、回転させる(S39)。これにより、未調整の接地電極91が調整対象となるように、中間体90の向きが、仮に、整えられる。そして、搬送装置80に指示を出してワークホルダ10を整列装置20と向き合う位置に搬送させ、その位置にワークホルダ10を固定させる。さらにワークホルダ10に制御信号を送信し、チャック14を作動させて、中間体90の保持を解除させる。
以降はS13に戻り、整列装置20に中間体90の向きを整えさせ、未調整の接地電極91が新たな調整対象となるようにして、その接地電極91と中心電極92との間の火花放電間隙GAPの大きさを調整させる。そして、S35で増分される電極処理数が中間体90の接地電極91の本数に達したら(S37:YES)、マイクロコンピュータ101は、中間体90の全ての接地電極91に対する調整が完了したと判断する。そして搬送装置80に指示を出し、ワークホルダ10を初期位置に移動させ、さらにワークホルダ10に制御信号を送信してチャック14を作動させて、中間体90の保持を解除させる(S41)。この中間体90は、全ての火花放電間隙GAPの大きさの調整が完了したものと判断され、ロボットや作業者によりワークホルダ10から取り出される。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、間隙調整装置50の押圧部材62を出退させる動力部63の駆動機構156は、押圧部材62に所定の押圧力を加えるだけでなく、瞬間的に押圧力を強めたりあるいは弱めたりする、いわゆる衝撃(インパクト)を与えることができるものであってもよい。また、押圧部材62の出退方向と直交する方向成分をもった振動を押圧部材62に与え、アーム53,54を介して接触部材60,61に伝達できる構成であってもよい。また、接触部材60,61による接地電極91の押圧は、調整量Pに応じた1回の押圧によって行われるが、複数回に分けた押圧によって、調整量Pを得られるようにしてもよい。
また、間隙調整処理のS51では、図10に示すように、接地電極91側のエッジ線J3が湾曲している場合における火花放電間隙GAPの大きさ(間隙長)の求め方を、一例として説明した。エッジ線J3が直線である場合には、中心電極92の中心位置M1を通る基準線N1上で、接地電極91のエッジ線J3と中心電極92のエッジ線K1との距離を求め、これを間隙長としてもよい。この場合、火花放電間隙GAPの方向と接地電極91の屈曲方向(Q方向)とが一致するため、間隙長と目標長との差分は、両者の単純な減算により求めればよい。
また、接触部材60,61は、アーム53,54に、それぞれから突出する形態で設けたが、図19に示すように、一方(例えばアーム254)にのみ接触部材261を設け、他方(アーム253)には、接触部材261の突出先端を嵌め込む凹部260を形成してもよい。このような形態のアーム253,254が閉じられた場合、接触部材261の突出先端が凹部260に嵌って位置決め固定される。よって、接地電極の屈曲の際に、アーム253,254を伝達される押圧力は、接触部材261を介して十分に接地電極に伝えられるので、接地電極の屈曲を行うことができる。このような形態のものは、アーム駆動部にアーム253を固定し、アーム254を、アーム253に対して接近および離間できるように移動させて、アーム253,254の開閉を行えばよい。あるいは、アーム253がなく、アーム254と接触部材261のみからなるものを、アーム駆動部で移動できるように構成してもよい。
また、アーム53,54の開閉は、アーム53,54の先端側(接触部材60,61が設けられた側)が接近および離間するように、根元側(先端側の反対側)を支点にアーム53,54が回転することにより行う構成としてもよい。アーム53,54が閉じたとき(接触部材60,61が密接したとき)に、アーム53,54間に接地電極91の横幅よりも広い間隙を確保できればよい。さらに、アーム53,54が開いたときに、接触部材60,61間に接地電極91の横幅よりも広い間隙を確保できればよい。
また、接触部材60,61には円柱状の棒材を用いたが、角部がR面取りされていれば断面矩形の棒材を用いてもよい。もちろん、全ての角部にR面取りを施すのは好ましいが、例えば図20に示す、接触部材360のように、予め屈曲されている接地電極の内周側の面に接する面362の両端の角部363,364に、R面取りが施されていれば足りる。アーム359をC方向に移動させる際(接地電極を中心電極に近づける際)には、接触部材360の面365が接地電極に接するが、接地電極の外周側の面に接することとなるため、面365の両端の角部については接地電極に接することはない。一方で、アーム359をD方向に移動させる際(接地電極を中心電極から遠ざける際)には、接触部材360の面362が接地電極の内周側の面に接するものの、角部363,364がR面取りされていることで、接地電極が傷つくことはない。
また、本実施の形態では、火花放電間隙GAPの大きさの調整を行うにあたって、接地電極91と中心電極92の撮影を行い、その撮影画像を解析することで、調整前の火花放電間隙GAPの大きさの測定を行ったが、超音波やレーザを用いた測定や、ゲージを用いた測定など、その他の公知の測定手段を用いてもよい。
また、接触部材60,61と接地電極91との接触検知は、ひずみゲージを用いたロードセル64による負荷検出により行ったが、ロードセル64として圧電素子を用いてもよい。または、接触部材60,61と接地電極91との間が導通状態になると電流が流れるようにしておき、両者の接触を電流検知(あるいは導通検知)により行ってもよい。あるいは、機械そのものの動きを検出するポジションスイッチ等を用い、接触部材60,61と接地電極91との接触を検知してもよい。さらには、接触部材60,61が設けられたアーム53,54の移動に際し動力源となる動力部63において駆動機構156を流れる駆動電流の変化をモニタし、負荷がかかった状態を検出することで、これを接触部材60,61と接地電極91とが接触した状態として検出してもよい。
また、間隙調整装置50で火花放電間隙GAPの大きさを調整するだけでなく、中心電極92に対する接地電極91の偏心を矯正してもよい。以下、図21〜図26を参照し、火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法の一例について説明する。図21は、火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する場合に間隙調整装置50において行われる間隙調整処理の変形例のフローチャートである。図22〜図26は、火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。なお、図21のフローチャートにおいて、S55以降の処理については、図7で説明した間隙調整処理の同ステップ番号の処理と同一である。したがってここでは、S55に先立って行われるS45〜S50の処理について説明し、S55以降については、説明を省略または簡略化する。
まず、本実施の形態と同様に、撮影装置40を用い、調整対象の中間体の接地電極および中心電極の撮影を行うとともに、撮影画像の解析を行う。そして図22に示すように、撮影装置40のマイクロコンピュータ141で公知の画像解析を行い、接地電極191の幅方向両端のエッジ線J11,J12、および火花放電間隙GAP側のエッジ線J13の特定と、中心電極192のエッジ線K11の特定を行う。さらに、エッジ線J11,J12,J13をもとに、接地電極191の両角の位置J14,J15の座標を求める。また、エッジ線K11をもとに、中心電極192の中心位置M11の座標と、中心電極192の半径R11を求める。間隙調整装置50のマイクロコンピュータ151は、制御装置2を介して、撮影装置40における解析によって得られた各エッジ線や座標などの情報を取得する。
間隙調整装置50のマイクロコンピュータ151は、図21のフローチャートに示す、間隙調整処理を実行する。まず、図23に示すように、エッジ線J11およびエッジ線J12と平行で、エッジ線J11とエッジ線J12の中央を通る中央線N11を求める(図21、S45)。そして、中心位置M11から中央線N11へ向けておろした垂線と中央線N11との交点を中心位置M12とする(図21、S46)。中心位置M12を中心に半径R11の円K12を求める。なお、S45で中央線N11を求めるマイクロコンピュータ151が、本発明における「特定手段」に相当し、その中央線N11を求める工程が、本発明における「特定工程」に相当する。また、S46で、中心位置M12を設定するマイクロコンピュータ151が、本発明における「第1設定手段」に相当し、中心位置M12が「第1位置」に相当する。さらに、中心位置M12を設定する工程が、本発明における「第1設定工程」に相当する。
また、図24に示すように、中心位置M12および角位置J14を通る基準線L11と、中心位置M12および角位置J15を通る基準線L12とを求め、両者の間の角度θ11を算出する。次に、中心位置M12を通りエッジ線J13と交差する基準線Lyを想定する。そして本実施の形態と同様に、角度θ=0のとき基準線Ly=L11となり、角度θ=θ11のとき基準線Ly=L12となるように、中心位置M12を基準に角度θを0〜θ11の範囲でΔθずつ基準線Lyを回転させ、基準線Lyとエッジ線J13との交点を特定する。そして、特定した基準線Lyとエッジ線J13との交点と、中心位置M12との距離R12を、その都度求めて記憶する。基準線Lyを角度θ=θ11まで回転させたら、基準線Lyとエッジ線J13との交点のうち、距離R12が最小だった交点の位置J16の座標を求める。
次に、図25に示すように、中央線N11上の位置で、エッジ線J13上の位置J16よりも中心位置M12側にあって、位置J16との距離R13が目標長と中心電極92の半径R11との合計値となる位置M13を特定する(図21、S47)。この位置M13を中心とする半径R11の円K13が、間隙調整および偏心矯正後の接地電極191を基準とした場合の中心電極192のエッジ線となる。なお、S47で、位置M13を設定するマイクロコンピュータ151が、本発明における「第2設定手段」に相当し、位置M13が「第2位置」に相当する。さらに、位置M13を設定する工程が、本発明における「第2設定工程」に相当する。
したがって、図26に示すように、位置M13を中心位置M11に近づけることで、火花放電間隙GAPの大きさの調整と、接地電極191の偏心の矯正を、同時に、行うことができる。すなわち、中心位置M11の座標および位置M13の座標をもとに、位置M13から中心位置M11へ向かう方向と、中央線N11との間の角度θ12を調整角として求める(図21、S48)。さらに、中心位置M11と位置M13との間の長さΔR2を調整長として求める(図21、S49)。なお、S48で、角度θ12を調整角として求めるマイクロコンピュータ151が、本発明における「調整角演算手段」に相当し、その演算がなされる工程が、本発明における「調整角演算工程」に相当する。また、S49で、ΔR2を調整長として求めるマイクロコンピュータ151が、本発明における「調整長演算手段」に相当し、その演算がなされる工程が、本発明における「調整長演算工程」に相当する。
そして、火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心の矯正を行う際に、制御装置2に制御信号として調整角を報せる(図21、S50)。制御装置2では、ワークホルダ10の回転台12を調整角分回転させ、間隙調整装置50に対する中間体90の向きを、初期の向き(整列装置20によって整えられた向き)から調整角分ずらす。回転方向は、中央線N11に沿ってC方向に中心電極192を見たときに、中央線N11よりも右側に中心位置M11があれば時計回りとし、中央線N11よりも左側に中心位置M11があれば反時計回りとすればよい。なお、S50で、制御装置2を介してワークホルダ10に調整角を報せるマイクロコンピュータ151が、本発明における「伝達手段」に相当し、その調整角が制御信号として送信される工程が、本発明における「伝達工程」に相当する。
その上で、本実施の形態と同様に、ロット毎に予め定められた計算式またはテーブルを用い、調整量Pを調整長に基づき演算して求め、アーム53,54を調整量Pの分だけ移動させて、接地電極91の押圧(屈曲)を行う(図21、S57〜S79)。なお、押圧方向は、位置M13よりもC方向側に中心位置M11があれば、C方向に決定し、位置M13よりもD方向側に中心位置M11があれば、D方向に決定する(図21、S55)。このようにすれば、火花放電間隙GAPの大きさを調整しつつ、接地電極191の偏心を矯正することができる。
なお、偏心の矯正を行うにあたり、回転台12を調整角分回転させるかわりに、間隙調整装置50を、中間体90の軸線Oを中心とする周方向に調整角分移動させ、Q方向(屈曲方向)をずらしてもよい。あるいはレール52を、同様に軸線Oを中心とする周方向に調整角分移動させ、Q方向(屈曲方向)をずらしてもよい。また、アーム53,54と接地電極91との位置関係を、周方向だけでなく、上下方向にもずらすことができるようにしてもよい。すなわち、Q方向が軸線O方向に対し、任意の仰角を有するように、中間体90と間隙調整装置50(アーム53,54)との配置関係を任意に調整できるようにしてもよい。このようにすれば、接地電極91の押圧を、斜め上から斜め下向きに、あるいは斜め下から斜め上向きに行うことができ、接地電極91の様々な屈曲の状態や偏心の形態にも対応することができる。具体的に、軸線O方向に火花放電が行われる火花放電間隙を有したスパークプラグの中間体に対しても、火花放電間隙の大きさの調整が可能である。
間隙調整装置50が組み込まれるスパークプラグの電極調整システム1を上方から見た図である。 スパークプラグの製造過程で組み立てられる中間体90の先端側を側方から見た図である。 間隙調整装置50を上方から見た図である。 間隙調整装置50を搬送方向A(図1参照)に沿って側方から見た図である。 電極調整システム1の電気的な構成を示すブロック図である。 制御装置2において実行される電極調整プログラムのフローチャートである。 間隙調整装置50において行われる間隙調整処理のフローチャートである。 火花放電間隙GAPの大きさを求める方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさを求める方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさを求める方法について説明するための図である。 接地電極91を中心電極92に近づけるC方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92に近づけるC方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92に近づけるC方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 接地電極91を中心電極92から遠ざけるD方向へ屈曲させて火花放電間隙GAPの大きさを調整する過程を説明するための図である。 アームおよび接触部材の変形例を示す図である。 接触部材の変形例を示す図である。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する場合に間隙調整装置50において行われる間隙調整処理の変形例のフローチャートである。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。 火花放電間隙GAPの大きさの調整および偏心を矯正する方法について説明するための図である。
10 ワークホルダ
40 撮影装置
41 CCDカメラ
50 間隙調整装置
53,54 アーム
55 アーム駆動部
60,61 接触部材
62 押圧部材
63 動力部
64 ロードセル
90 中間体
91 接地電極
92 中心電極
141,151 マイクロコンピュータ

Claims (14)

  1. 接地電極と中心電極との間で火花放電間隙を構成するスパークプラグを製造する過程において、予め、前記接地電極が屈曲されて仮の前記火花放電間隙が形成された状態の前記スパークプラグの中間体に対し、前記接地電極を再度屈曲させて、前記火花放電間隙の大きさを目標とする大きさに近づけるスパークプラグの製造装置であって、
    前記中間体の前記中心電極と前記接地電極とを、前記中心電極の軸線方向に沿う方向から撮影する撮影手段と、撮影された画像を解析し、前記中心電極および前記接地電極の輪郭線の情報と前記中心電極の軸線位置および半径の情報とを火花放電間隙に関する情報として得る解析手段とを備える外部装置から取得する前記火花放電間隙に関する情報に基づき、前記火花放電間隙の大きさを間隙長として求める間隙演算手段と、
    前記火花放電間隙の大きさの目標とする目標長と前記間隙長との差分を演算する差分演算手段と、
    前記接地電極を再度屈曲させて前記間隙長を前記目標長に近づけるための前記接地電極の屈曲方向を、前記中心電極に前記接地電極を近づける第1方向とするか、前記中心電極から前記接地電極を遠ざける第2方向とするか、前記差分に基づき決定する決定手段と、
    前記接地電極に接触する接触部材と、
    前記接触部材を保持すると共に、前記接地電極とは非接触の状態に維持される保持部材と、
    前記決定手段にて決定された前記屈曲方向へ向け、前記差分演算手段で得られた前記差分に基づき演算された保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させ、前記接触部材を介して前記接地電極を再度屈曲させる移動手段と
    前記接地電極の前記輪郭線の情報に基づいて、前記接地電極の幅方向中央を通る中央線を特定する特定手段と、
    前記軸線位置を通り前記中央線に直交する直線と前記中央線との交点の位置を第1位置として設定する第1設定手段と、
    前記第1位置と前記中心電極の前記半径の情報と前記接地電極の前記輪郭線の情報とに基づき、前記火花放電間隙の大きさが前記目標長となったときの前記軸線位置を第2位置として設定する第2設定手段と、
    前記第2位置から前記軸線位置へ向かう方向が前記中央線に対してずれる角度を、調整角として求める調整角演算手段と、
    前記第2位置と前記軸線位置との間の距離を調整長として求める調整長演算手段と
    を備えたことを特徴とするスパークプラグの製造装置。
  2. 前記中間体を保持するとともに、前記中間体を保持した状態のまま前記中間体の周方向の向きを変更可能な保持手段に対し、前記調整角を伝達する伝達手段を備え、
    前記保持手段に、前記中間体を保持する向きを前記屈曲方向に対して前記調整角分ずらさせるとともに、
    前記移動手段が、前記調整長に基づき演算された前記保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させて、前記接地電極を再度屈曲させることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグの製造装置。
  3. 前記保持手段が保持した前記中間体の向き変更し、前記接地電極を前記火花放電間隙の調整に対応する位置に配置する変更手段と、
    前記変更手段によって向きが変更された前記中間体を押さえ、前記中間体の向きを固定する固定手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のスパークプラグの製造装置。
  4. 前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあるか否かを検知する検知手段を備え、
    前記移動手段は、前記検知手段によって前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあると検知されたときの前記保持部材の位置を基準に、前記保持部材移動量に応じて前記保持部材を移動させ、前記接地電極を再度屈曲させることを特徴とする請求項2または3に記載のスパークプラグの製造装置。
  5. 前記接触部材は、前記保持部材から前記屈曲方向と直交する方向に突出する形態で前記保持部材に保持されたものであり、
    前記屈曲方向が前記第1方向に決定された場合、前記移動手段は、前記接触部材が、前記接地電極よりも前記第2方向側において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材を移動させ、次に前記保持部材を前記第1方向へ移動させて前記接地電極を再度屈曲させ、
    前記屈曲方向が前記第2方向に決定された場合、前記移動手段は、前記接触部材が、前記接地電極と前記中心電極との間の空間において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材を移動させ、次に前記保持部材を前記第2方向へ移動させて、前記接地電極を再度屈曲させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のスパークプラグの製造装置。
  6. 前記接触部材は断面円形の棒材であって、自身の延びる方向に沿って前記保持部材から突出する形態で、前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のスパークプラグの製造装置。
  7. 前記接触部材は断面矩形の棒材であって、角部がR面取りされていると共に、自身の延びる方向に沿って前記保持部材から突出する形態で、前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のスパークプラグの製造装置。
  8. 前記接地電極は複数本あることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のスパークプラグの製造装置。
  9. 接地電極と中心電極との間で火花放電間隙を構成するスパークプラグを製造する過程において、予め、前記接地電極が屈曲されて仮の前記火花放電間隙が形成された状態の前記スパークプラグの中間体に対し、前記接地電極を再度屈曲させて、前記火花放電間隙の大きさを目標とする大きさに近づけるスパークプラグの製造方法であって、
    前記中間体の前記中心電極と前記接地電極とを、前記中心電極の軸線方向に沿う方向から撮影する撮影手段と、撮影された画像を解析し、前記中心電極および前記接地電極の輪郭線の情報と前記中心電極の軸線位置および半径の情報とを火花放電間隙に関する情報として得る解析手段とを備える外部装置から取得する前記火花放電間隙に関する情報に基づき、前記火花放電間隙の大きさが間隙長として求められる間隙演算工程と、
    前記火花放電間隙の大きさの目標とする目標長と前記間隙長との差分が演算される差分演算工程と、
    前記接地電極を再度屈曲させて前記間隙長を前記目標長に近づけるための前記接地電極の屈曲方向を、前記中心電極に前記接地電極を近づける第1方向とするか、前記中心電極から前記接地電極を遠ざける第2方向とするか、前記差分に基づき決定される決定工程と、
    前記接地電極に接触する接触部材を介して前記接地電極を再度屈曲させるため、前記接触部材を保持すると共に、前記接地電極とは非接触の状態に維持される保持部材が、前記決定工程において決定された前記屈曲方向へ向け、前記差分演算工程で得られた前記差分に基づき演算された保持部材移動量に応じて移動される移動工程と
    前記接地電極の前記輪郭線の情報に基づいて、前記接地電極の幅方向中央を通る中央線が特定される特定工程と、
    前記軸線位置を通り前記中央線に直交する直線と前記中央線との交点の位置が第1位置として設定される第1設定工程と、
    前記第1位置と前記中心電極の前記半径の情報と前記接地電極の前記輪郭線の情報とに基づき、前記火花放電間隙の大きさが前記目標長となったときの前記軸線位置が第2位置として設定される第2設定工程と、
    前記第2位置から前記軸線位置へ向かう方向が前記中央線に対してずれる角度が、調整角として求められる調整角演算工程と、
    前記第2位置と前記軸線位置との間の距離が調整長として求められる調整長演算工程と
    を有することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  10. 前記中間体を保持するとともに、前記中間体を保持した状態のまま前記中間体の周方向の向きを変更可能な保持手段に、前記中間体が保持される保持工程と、
    前記保持手段に対し、前記調整角が伝達される伝達工程と
    を有し、
    前記保持手段によって、前記中間体の向きが、前記屈曲方向に対して前記調整角分ずらされるとともに、
    前記移動工程において、前記調整長に基づき演算された前記保持部材移動量に応じて前記保持部材が移動されて、前記接地電極が再度屈曲されることを特徴とする請求項9に記載のスパークプラグの製造方法。
  11. 前記保持工程において前記保持手段に保持された前記中間体の向が変更され、前記接地電極が前記火花放電間隙の調整に対応する位置に配置される変更工程と、
    前記変更工程において向きが変更された前記中間体が押さえられ、前記中間体の向きが固定される固定工程と、
    をさらに有することを特徴とする請求項10に記載のスパークプラグの製造方法。
  12. 前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあるか否かが検知される検知工程を有し、
    前記検知工程において前記接触部材が前記接地電極に接触した状態にあると検知されたときの前記保持部材の位置を基準に、
    前記移動工程において前記保持部材が前記保持部材移動量に応じて移動され、前記接地電極が再度屈曲されることを特徴とする請求項10または11に記載のスパークプラグの製造方法。
  13. 前記接触部材は、前記保持部材から前記屈曲方向と直交する方向に突出する形態で前記保持部材に保持されたものであり、
    前記屈曲方向が前記第1方向に決定された場合には、前記移動工程において、前記接触部材が、前記接地電極よりも前記第2方向側において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材が移動され、次いで、前記保持部材が前記第1方向へ移動されて前記接地電極が再度屈曲され、
    前記屈曲方向が前記第2方向に決定された場合には、前記移動工程において、前記接触部材が、前記接地電極と前記中心電極との間の空間において前記接地電極と前記屈曲方向に重なる位置に配置されるように前記保持部材が移動され、次いで、前記保持部材が前記第2方向へ移動されて、前記接地電極が再度屈曲されることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
  14. 前記接地電極は複数本あることを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のスパークプラグの製造方法。
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