JP2013191549A - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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直道 宮下
Yoshikazu Sarugi
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Abstract

【課題】中心電極と接地電極との対向ずれの抑制
【解決手段】はさみ治具400は、一対の可動板402,404を備える。可動板402、404は、基準平面Cを介して対向するように設けられている。可動板402、404は、それぞれ、基準平面Cに対して垂直方向に平行移動しながら可動板402、404の間隔を狭めて、接地電極30と基準平面Cとが重なるように、換言すれば、第1の投影面S1と第2の投影面S2とが重なるように、接地電極30を挟み込む。この過程で、接地電極30は、側面を介して可動板402、404からの押圧力を受け、偏芯矯正され、接地電極30が規定の位置に位置合わせされる。こうすることにより、接地電極30を曲げローラ310の進路上に位置づけることができ、曲げローラ310により、規定の方向に接地電極30を屈曲させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグの製造技術に関し、特に、接地電極と中心電極との対向ずれの抑制技術に関する。
従来、ガソリンエンジンなどの内燃機関の点火にはスパークプラグが用いられている。スパークプラグでは、接地電極の先端面が中心電極に対向するように屈曲加工されることにより、中心電極と接地電極との間で火花放電間隙が形成される。接地電極は、主体金具に接合された状態で、曲げ治具により中心電極に向けて屈曲加工される(例えば、特許文献1)。
特開2002−216931号公報 特開2005−243260号公報
しかしながら、従来の技術では、曲げ治具の軌道に対する中心電極と接地電極の位置関係によって、屈曲加工後の接地電極の先端面の中心と中心電極の中心との位置関係が、規定の位置関係に対してずれてしまうという問題がある。接地電極の先端面と中心電極との位置関係のずれは、対向ずれとも呼ばれる。対向ずれは、接地電極と中心電極間の火花飛火の位置が安定せず、接地電極、中心電極の消耗に偏りが生じる。この結果、接地電極、中心電極の耐久性能の低下、ひいては、スパークプラグの耐久性能の低下を招くおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、スパークプラグにおいて、中心電極と接地電極との対向ずれを抑制し、スパークプラグの耐久性を向上すること目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
軸線方向に伸びる中心電極と、前記軸線方向に伸びる軸孔を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に設けられている主体金具と、前記中心電極の先端部との間に間隙を形成する先端部を有する棒状の接地電極と、を備えるスパークプラグの製造方法であって、前記絶縁体の前記軸孔に前記中心電極を挿設する工程と、前記主体金具に前記接地電極を接合する工程と、前記主体金具と前記絶縁体とを組み付ける工程と、前記接地電極を前記中心電極側へ屈曲加工する屈曲工程と、を有し、前記屈曲工程の前に、前記接地電極の前記先端部を前記中心電極に向けて屈曲させるための曲げ治具の軌道を、前記中心電極の前記軸線に垂直な面に投影した投影面と、前記絶縁体の先端を含み、前記中心電極の前記軸線に垂直な面における前記接地電極の断面とが重なるように、前記接地電極の位置合わせを行う位置合わせ工程を有する、スパークプラグの製造方法。
適用例1のスパークプラグの製造方法によれば、接地電極の先端部を中心電極に向けて屈曲させるための曲げ治具の軌道を中心電極の軸線に垂直な面に投影した投影面と、絶縁体の先端を含み、中心電極の軸線に垂直な面における接地電極の断面とが、接地電極の屈曲加工前において重なるように、接地電極の位置合わせを行う位置合わせ工程を有する。従って、主体金具への接地電極の組み付けずれが生じていても、接地電極を投影面に沿って、すなわち、曲げ治具の進行方向に沿って、屈曲させることができる。よって、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制でき、スパークプラグの耐久性を向上できる。
[適用例2]
適用例1記載のスパークプラグの製造方法であって、前記投影面の前記中心線を含む前記中心電極の軸線に平行な面を基準平面とし、前記位置合わせ工程において、前記基準平面を介して対向するように設けられている一対のはさみ治具の間隔を狭めることによって、前記接地電極と前記基準平面とが重なるように前記接地電極を位置合わせする、スパークプラグの製造方法。
適用例2のスパークプラグの製造方法によれば、基準平面を介して対向するように設けられている一対のはさみ治具の間隔を狭めることによって、接地電極と基準平面とが重なるように接地電極が位置合わせされる。従って、接地電極に組み付けずれが生じている場合であっても、はさみ治具により接地電極の組み付けずれを矯正できる。よって、接地電極の屈曲加工時における、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制でき、スパークプラグの耐久性を向上できる。
[適用例3]
適用例2記載のスパークプラグの製造方法であって、前記位置合わせ工程において、前記中心電極の軸線に垂直な方向から見たときに、前記はさみ治具の少なくとも一部が、前記中心電極と重なるように配置されている、スパークプラグの製造方法。
適用例3のスパークプラグの製造方法によれば、はさみ治具は、少なくとも一部が中心電極と重なるように配置されている。従って、曲げ治具の軌道上に、中心電極と接地電極とを確実に乗せることができる。よって、絶縁体の軸孔に挿嵌された中心電極が軸線から傾いていた場合にも、接地電極の組み付けずれの矯正とともに、中心電極の傾きを矯正でき、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を、より精度高く抑制できる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3いずれか記載のスパークプラグの製造方法であって、前記投影面の前記中心線を含む前記中心電極の軸線に平行な面を基準平面とし、前記屈曲工程において、前記曲げ治具と前記接地電極が接触している部分における前記基準平面に垂直な断面において、前記接地電極と前記曲げ治具とが2点以上接触していることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
適用例4のスパークプラグの製造方法によれば、曲げ治具と接地電極が接触している部分における基準平面に垂直な断面において、接地電極と曲げ治具とが2点以上接触するように構成されている。従って、接地電極と曲げ治具とが一点のみで接触した状態で接地電極の屈曲加工がなされる場合に比して、高い精度で、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制できる。
[適用例5]
適用例4記載のスパークプラグの製造方法であって、前記接地電極は、前記中心電極とは反対側に形成されている外側側面を有し、前記外側側面の少なくとも一部は、曲面状に形成されていることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
一般的に、外側側面が曲面状に形成されている場合、曲げ治具と接地電極との接触不良が生じやすく、接地電極に屈曲ずれが生じやすい。適用例5のスパークプラグの製造方法によれば、曲げ治具に接する接地電極の外側側面が曲面上に形成されている。従って、曲げ治具との対向面が曲面状に形成されている接地電極を、曲げ治具と2点以上で接触した状態で屈曲加工することができ、接地電極にかかる押圧力を接地電極の外側側面に均一にできる。よって、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制できる。
[適用例6]
適用例5記載のスパークプラグの製造方法であって、前記外側側面は、全部が曲面状に形成されていることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
適用例6のスパークプラグの製造方法によれば、外側側面の全部が曲面状に形成されている接地電極は、曲げ治具と2点以上で接触した状態で屈曲加工される。従って、接地電極にかかる押圧力を接地電極の外側側面に均一にでき、中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制できる。
[適用例7]
適用例2記載のスパークプラグの製造方法であって、前記基準平面に垂直な方向における前記中心電極の幅が、前記曲げ治具の軌道の投影面に垂直な方向における前記接地電極の幅以上であって、前記はさみ治具によって前記位置合わせを行った状態で、前記はさみ治具の間に進入した前記曲げ治具と前記はさみ治具との間に間隙が形成されることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
適用例7のスパークプラグの製造方法によれば、はさみ治具によって位置合わせを行った状態で、はさみ治具の間に進入した曲げ治具とはさみ治具との間に間隙が形成されるように構成されている。従って、曲げ治具による接地電極の屈曲加工時において、曲げ治具とはさみ治具との干渉を防止できる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例3のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、前記接地電極における前記中心電極とは反対側の側面である外側側面の少なくとも一部は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、前記曲げ治具の表面の内、前記屈曲工程において前記接地電極の前記曲面に対向する面は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、前記接地電極と前記曲げ治具とは、前記接地電極における前記曲面の曲率半径をr1とし、前記曲げ治具における前記曲面の曲率半径をr2とした場合に、1.0≦r2/r1≦1.3を満たすように構成されていることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
適用例8のスパークプラグの製造方法によれば、屈曲工程において、曲げ治具により、接地電極の外側側面を覆うように接地電極に対して押圧力を作用させることができるため、高い精度で中心電極と接地電極との対向ずれの発生を抑制できる。
[適用例9]
適用例1ないし適用例8いずれか記載のスパークプラグの製造方法であって、前記接地電極の幅が、2.0mm以下であることを特徴とする、スパークプラグの製造方法。
適用例9のスパークプラグの製造方法によれば、2.0mm以下の幅を有する接地電極に対して屈曲加工が行われる。一般的に接地電極の幅が小さくなることに伴い、接地電極の剛性が低下し、屈曲加工による対向ずれを生じやすくなる。適用例8のスパークプラグの製造方法では、2.0mm以下の幅を有する接地電極に対して、偏芯矯正を施しつつ、屈曲加工を行うことができる。従って、中心電極と接地電極との対向ずれを抑制できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。
本発明の一実施形態によって製造されるスパークプラグ100の全体構成を示す説明図。 第1実施例におけるスパークプラグ100の先端部分の拡大図。 第1実施例におけるスパークプラグの製造方法を説明するフローチャート。 第1実施例における接地電極30の位置合わせについて説明する側面図。 第1実施例における接地電極の位置合わせについて説明する平面図。 第1実施例におけるはさみ治具について説明する側面図。 第1実施例におけるはさみ治具について説明する平面図。 第2実施例における接地電極30の位置合わせについて説明する平面図。 第2実施例における位置合わせついて説明する側面図。 第2実施例における曲げローラ510と接地電極30aが接触している部分の基準平面Cに垂直な断面を示す断面図。 第3実施例におけるはさみ治具400bと曲げローラ510との間に形成される間隙について説明する説明図。 第4実施例における曲げローラ610の形状について説明する断面図。 第5実施例における曲げローラ710の形状について説明する断面図。
A.第1実施例:
A1.スパークプラグの構成:
図1は、本発明の一実施形態によって製造されるスパークプラグ100の全体構成を示す説明図である。図1では、軸線Oの右側にスパークプラグ100の外観を示し、軸線Oの左側にスパークプラグ100を軸線O(以下では、軸線Oともいう。)を通る面で切断した断面を示している。以下では、図1においてスパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側(発火部側)をスパークプラグの先端側、上側(端子側)を後端側として説明する。
スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。中心電極20は、絶縁碍子10に設けられた軸孔12内に、軸線方向ODに延びた状態で保持されている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能しており、主体金具50は、この絶縁碍子10を取り囲んだ状態で内挿している。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子であり、絶縁碍子10の後端部に設けられている。
絶縁碍子10は、軸線Oに沿って延びる軸孔12が形成された筒状の絶縁体であり、アルミナ等を焼成することにより形成されている。絶縁碍子10には、軸線方向ODの略中央に外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側には後端側胴部18が形成されている。後端側胴部18には、表面長さを長くして絶縁性を高めるための襞部11が形成されている。鍔部19より先端側には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成されている。先端側胴部17よりもさらに先端側には、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は、先端側ほど外径が小さくなっている。この脚長部13は、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、内燃機関の燃焼室内に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
中心電極20は、絶縁碍子10の先端側から後端側に向かって軸線Oに沿って延びており、絶縁碍子10の先端側において露出している。中心電極20は、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。電極母材21は、クロム、シリコン、マンガン等を含有したニッケルを主成分とした合金や、インコネル600またはインコネル601等(「インコネル」は商標名)のニッケルまたはニッケルを主成分とする合金から形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主体とする合金から形成されている。本明細書では、「銅を主体とする合金」とは、銅を95%以上含むものをいう。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。軸孔12内において、中心電極20は、シール体4およびセラミック抵抗3を介して、絶縁碍子10の後端側に設けられた端子金具40に電気的に接続されている。
主体金具50は、低炭素鋼材より形成された筒状の金具であり、絶縁碍子10を内部に保持している。絶縁碍子10の後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位は、主体金具50によって取り囲まれている。
主体金具50は、工具係合部51と、取付ネジ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位であり、本実施形態では、軸線方向ODから見た場合に、六角形の形状を有している。主体金具50の取付ネジ部52は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けるためにネジ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合する。このように、主体金具50の取付ネジ部52をエンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合させて締め付けることより、スパークプラグ100は、内燃機関のエンジンヘッド200に固定される。
主体金具50の工具係合部51と取付ネジ部52との間には、径方向外側に膨出するフランジ状の鍔部54が形成されている。取付ネジ部52と鍔部54との間のネジ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、鍔部54の座面55と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ネジ孔201を介した燃焼ガスの漏出が抑制される。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が設けられている。また、工具係合部51より後端側であって加締部53より先端側には、傾斜面51fが形成されている。鍔部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に、薄肉の座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が挿入されている。さらに両リング部材6,7間には、気密を保持するための充填材として、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、主体金具50と絶縁碍子10とが固定される。この加締め工程は、冷間でも熱間でも行なうことができる。主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、主体金具50の内周面に形成された段部56と、絶縁碍子10の段部15との間に介在する環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの漏出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮長さを確保して主体金具50内の気密性を高めている。
主体金具50の先端部には、先端部33が屈曲加工された接地電極30が接合されている。接地電極30は、クロム、シリコン、マンガン等を含有したニッケルを主成分とした合金や、インコネル600(やインコネル601)等(「インコネル」は商標名)のように、耐腐食性が高いニッケル合金で形成することが可能である。この接地電極30と主体金具50との接合は、溶接により行うことができる。接地電極30の先端面32は、中心電極20と対向している。
スパークプラグ100の使用時には、端子金具40に、プラグキャップ(図示せず)を介して高圧ケーブル(図示せず)が接続される。そして、この端子金具40とエンジンヘッド200との間に高電圧を印加することにより、接地電極30と中心電極20との間に火花放電が生じる。
A2.中心電極20と接地電極30の対向ずれについて:
図2は、第1実施例におけるスパークプラグ100の先端部分の拡大図である。図2(a)は、中心電極20と接地電極30の先端面32とが規定の位置で対向している状態、換言すれば、中心電極20と接地電極30の先端面32との対向ずれが生じていない状態を示す。図2(b)は、中心電極20と接地電極30の先端面32との間に対向ずれが生じている状態を示す。図2(c)は、中心電極20と接地電極30との対向ずれの状態を説明する平面図である。なお、図2(a)ないし図2(c)において、説明の便宜上、電極チップ90および電極チップ95の記載は省略されている。本明細書において、対向ずれとは、屈曲加工後の接地電極の先端面の中心と中心電極の軸線Oとの位置関係が、規定の位置関係に対してずれた状態を意味する。
接地電極30は、中心電極20に対向する内側側面35と、内側側面35とは反対側に形成されている外側側面36とを有する。
図2(a)の中心線C1および図2(b)の中心線C2は、屈曲加工後の接地電極30の2つの辺32a,32bの中心を結ぶ中心線を示す。辺32aは外側側面36と先端面32とを連結する辺であり、辺32bは、内側側面35と先端面32とを連結する辺である。また、図2(c)において、接合位置38は、接地電極30の基底面31(図1参照)が接合されるべき主体金具50における接地電極30の基底面31の接合位置を示している。辺38aは、外側側面36が接合される位置に対応する辺であり、辺38bは、内側側面35が接合される位置に対応する辺である。中心線C3は、接合位置38の辺38a,38bの中心を結ぶ中心線を示す。
図2(c)に示すように、屈曲加工後の接地電極30と中心電極20とに対向ずれが生じていない場合の中心線C1(図2(a))は、中心線C3と軸線Oとを結ぶ直線L上に位置する。一方、屈曲加工後の接地電極30と中心電極20とに対向ずれが生じている場合の中心線C2(図2(b))は、直線Lからずれた部位に位置する。
第1実施例では、接地電極30の屈曲加工時に、接地電極30と中心電極20との位置関係を規定の位置関係に矯正した状態で、曲げ治具により接地電極30を屈曲させて、中心電極20と接地電極30との対向ずれを抑制している。以下に、スパークプラグ100の製造方法について説明する。
A3.スパークプラグの製造方法:
図3は、第1実施例におけるスパークプラグの製造方法を説明するフローチャートである。スパークプラグ100の構成部品は予め作製されている。
作製された絶縁碍子10に形成された軸孔に中心電極20を挿設する(ステップS10)。具体的には、作製された絶縁碍子10の内部に、中心電極20、セラミック抵抗3、シール体4および端子金具40を所定の順序で挿入し、ガラスシールと呼ばれる加熱圧縮工程によってこれらを一体的に形成する。
次に、絶縁碍子10を組み付ける前の主体金具50の先端面に、接地電極30を抵抗溶接により接合する(ステップS12)。この段階では、接地電極30は、未屈曲の棒状の状態である。このように、主体金具50に棒状の接地電極30が溶接された部材をワークともいう。
主体金具50の内側に、ガラスシールによって中心電極20と一体となった絶縁碍子10を差し込み、主体金具50の加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、主体金具50と中心電極20とを組み付ける(ステップS14)。これによって、中心電極20の先端が主体金具50の先端側から突出した状態で、絶縁碍子10が主体金具50に一体的に保持される。
接地電極30の位置合わせを行い(ステップS16)、曲げ治具により接地電極30の屈曲加工を行う(ステップ18)。実施例において、屈曲加工は、接地電極30の内側面にRを形成する、すなわち、接地電極30を曲げ半径Rで屈曲させる予備曲げ加工と、中心電極20と接地電極30との間の火花放電間隙(火花ギャップ)を形成する本曲げ工程とを含む。図4は、第1実施例における接地電極30の位置合わせについて説明する側面図である。図5は、第1実施例における接地電極の位置合わせについて説明する平面図である。図5は、図4を、上面側からみた平面図である。図4に示すように、第1実施例では、屈曲加工に利用される曲げ治具として、曲げローラ310と、曲げスペーサ300とが利用される。
接地電極30の位置合わせに、曲げローラ310の軌道を利用するため、まず、曲げローラ310と、曲げスペーサ300について説明する。曲げスペーサ300は、接地電極30の内側側面35が押しつけられる当接面302を有する。当接面302は、接地電極30の屈曲形状を規定する面であり、接地電極30の屈曲形状に対応する曲面状に形成されている。曲げローラ310は、曲げスペーサ300が規定の位置に配置された状態で、駆動機構部320により、接地電極30の先端部33を曲げスペーサ300の当接面302に押しつけるように駆動される。
位置合わせ工程は、具体的には、図5に示すように行われる。なお、以下の説明において、中心電極20の軸線Oに垂直な平面を面Sとする。屈曲工程の前に、スパークプラグ100を図示しないワーク保持部に装着し、曲げローラ310の軌道を面Sに投影した投影面である第1の投影面S1と、絶縁碍子10の先端面14を含み、中心電極20の軸線Oに垂直な面における接地電極30の断面とが、軸線O方向において重なるように、接地電極30の位置合わせを行う。第1実施例では、より説明をわかりやすくするために、第1の投影面S1と、面Sに投影した接地電極30の断面の投影面である第2の投影面S2とが重なるように、接地電極30の位置合わせを行う。本明細書において、第1の投影面S1、第2の投影面S2は、ともに、面Sと、面Sに対して垂直な投影線との交点を結ぶことにより形成される平面投影図である。第1実施例では、第2の投影面S2は、絶縁碍子10の先端面14を含み、中心電極20の軸線Oに垂直な面における接地電極30の断面、すなわち、接地電極30の基底面31を投影した図である。基底面31の投影図を利用することにより、接地電極30の基底面31が接合位置38からずれて接合されている場合であっても、適切に位置合わせを行うことができる。なお、第2の投影面S2として、接地電極30の全体の投影図、接地電極30の先端面32の投影図、基底面31の投影図と先端面32の投影図とを組み合わせた図を利用してもよい。
本明細書において、2つの投影面が重なる、とは、少なくとも、第1の投影面S1上に第2の投影面S2が重複する位置関係を含む。第1の投影面S1と第2の投影面S2は、第1の投影面S1の中心線Aと、第2の投影面S2の中心線Bとが一致するよう重なることが、より好ましい。
第2の投影面S3は、接地電極30の軸線が主体金具の基端面に対して垂直に組み付けられているが、絶縁碍子10と中心電極20とが組み付けられた部材と、主体金具50に接地電極30が組み付けられた部材との組み付けが不十分であり、相対的にずれて組み付けられている場合における、面Sに対する接地電極30の基底面31の投影図を表す。図5に示すように、第2の投影面S3は、第1の投影面S1と重ならない。第2の投影面S3と第1の投影面S1が重ならない状態とは、接地電極30の先端部33がローラ310の進路上に位置していない状態を表す。この状態で、曲げローラ310による接地電極30の屈曲加工が行われると、接地電極30の先端部33は、曲げローラ310の進路上に乗っていないため、規定の方向とは異なる方向へ屈曲され、中心電極20と接地電極30との対向ずれが生じるおそれがある。
第1実施例では、接地電極の位置合わせに、接地電極を挟み込むはさみ治具を利用して、接地電極の位置合わせを行う。なお、本明細書において、対象物を挟み込むとは、対象物にはさみ治具が接触、非接触しているに関わらず、対象物をはさみ治具の間に位置させるようにすることを意味する。
図6は、第1実施例におけるはさみ治具について説明する側面図である。図7は、第1実施例におけるはさみ治具について説明する説明図である。はさみ治具400は、一対の可動板402,404と、可動板402,404を固定する図示しない固定部材とを備える。可動板402は、挟み面を有する401を有し、可動板404は、挟み面403を有する。第1実施例において、第1の投影面S1の中心線Aを含む中心電極20の軸線Oに平行な平面を基準平面Cとする。
可動板402、404は、基準平面Cを介して対向するように設けられている。可動板402、404は、それぞれ、基準平面Cに対して垂直方向に平行移動しながら可動板402、404の間隔を狭めて、接地電極30と基準平面Cとが重なるように、換言すれば、第1の投影面S1と第2の投影面S2とが重なるように、接地電極30を挟み込む。この過程で、接地電極30は、側面を介して可動板402、404からの押圧力を受け、偏芯矯正され、接地電極30が規定の位置に位置合わせされる。例えば、図7(b)に破線で示すように、接地電極30の軸線が中心電極20の軸線方向ODと平行とならない状態で傾いている場合には、はさみ治具400の可動板402、404は、基準平面Cに近づくように動作する過程で、基準平面Cを介して接地電極30を挟み込み、接地電極30と基準平面Cとが重なるように、接地電極30の偏芯を矯正する。位置合わせ工程は、作業者による視認・手作業により行われてもよいし、図示しないワーク保持部に保持されているスパークプラグ100と曲げスペーサ300および曲げローラ310との相対的な位置関係を合わせる位置合わせ機構により機械的に行われてもよい。
こうすることにより、接地電極30を曲げローラ310の進路上に位置づけることができ、後述する屈曲工程において、曲げローラ310により、規定の方向に接地電極30を屈曲させることができる。
また、はさみ治具400は、図6に示すように、中心電極20の軸線Oに垂直な方向、すなわち、はさみ治具400の挟み込み方向から見たときに、はさみ治具400の可動板402、404の少なくとも一部が、軸線O方向において、中心電極20と重なるように配置されている。すなわち、はさみ治具400の可動板402、404は、中心電極20を挟み込むように構成されている。
図6に、曲げローラ310の動きを点線で示す。曲げローラ310は、既述の位置合わせ工程によって位置合わせされた接地電極30を外側側面36側から押圧して曲げスペーサ300に押しつけ、接地電極30の先端面32が中心電極20に対向するように、接地電極30の先端部33を屈曲させる。
図7に示すように、基準平面Cに垂直な方向における、曲げローラ310のローラ幅d1は、接地電極30の幅d2および中心電極20の幅d3よりも小さい。よって、はさみ治具400が中心電極20および接地電極30を接触拘束した状態で、曲げローラ310は、可動板402および可動板404に接触することなく、可動板402および可動板404の間を通過し、接地電極30を屈曲する。図6に示すように、接地電極30は、未屈曲の棒状態から、曲げスペーサ300の当接面302に沿った形状に屈曲される。
以上説明した第1実施例のスパークプラグの製造方法によれば、接地電極30の先端部を中心電極20に向けて屈曲させるための曲げローラ310の軌道を中心電極20の軸線に垂直な面Sに投影した投影面である第1の投影面S1とし、中心電極20の軸線に垂直な面に投影した接地電極30の投影面である第2の投影面S2として、接地電極30の屈曲加工前に、第1の投影面S1と第2の投影面S2とが重なるように、接地電極30の位置合わせを行う位置合わせ工程を有する。従って、絶縁碍子10に中心電極20が組み付けられている部材と、主体金具50に接地電極30が組み付けられている部材とに、組み付けずれが生じていても、接地電極30を第1の投影面S1に沿って屈曲させることができる。よって、中心電極20と接地電極30との対向ずれの発生を抑制でき、スパークプラグ100の耐久性を向上できる。
第1実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、基準平面Cを介して対向するように設けられている一対のはさみ治具400の間隔を狭めることによって、接地電極30と基準平面Cとが重なるように接地電極30が位置合わせされる。従って、接地電極30に組み付けずれが生じている場合であっても、はさみ治具400により接地電極30の組み付けずれを矯正できる。よって、接地電極30の屈曲加工時における、中心電極20と接地電極30との対向ずれの発生を抑制でき、スパークプラグ100の耐久性を向上できる。
第1実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、はさみ治具400は、少なくとも一部が中心電極20と重なるように配置されている。従って、曲げローラ310の軌道上に、中心電極20と接地電極30とを確実に乗せることができる。よって、絶縁体の軸孔に挿嵌された中心電極20が軸線から傾いていた場合にも、接地電極30の組み付けずれの矯正とともに、中心電極20の傾きを矯正でき、中心電極20と接地電極30との対向ずれの発生を、より精度高く抑制できる。
第1実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、2.0mm以下の幅を有する接地電極30に対して、偏芯矯正を施しつつ、屈曲加工を行うことができる。従って、中心電極20と接地電極30との対向ずれを抑制できる。
B.第2実施例:
第2実施例では、基準平面Cに垂直な方向における、接地電極30の幅d2が中心電極20の幅d3よりも小さい場合における接地電極の位置合わせおよび屈曲について説明する。
図8は、第2実施例における接地電極30の位置合わせについて説明する平面図である。図9は、第2実施例における位置合わせについて説明する側面図である。第2実施例では、第1実施例と同様に、屈曲工程の前に、スパークプラグ100を図示しないワーク保持部に装着し、第1の投影面と第2の投影面とが重なるように、接地電極30の位置合わせを行う。接地電極30aは、図8に示すように、全部が曲面状に形成されている外側側面36aを有する。
第2実施例では、挟み治具400aの可動板402a、404aは、中心電極20を拘束固定する第1部分420と、接地電極30aを拘束固定する第2部分422とを有する。可動板402a、404aが閉じた状態において、可動板402aの第1部分420と可動板404aの第1部分420との間隔を間隔A1とし、可動板402aの第2部分422と可動板404aの第2部分422との間隔を間隔A2とする。間隔A1が基準平面Cに垂直な方向における中心電極20の幅d3に一致し、間隔A2が基準平面Cに垂直な方向における接地電極30aの幅d4に一致するように、第2部分422が420よりも挟み方向の内側(基準平面C側)に突状に形成されている。
このようにはさみ治具400aが構成されることにより、基準平面Cに垂直な方向における幅の異なる中心電極20、接地電極30aを、双方に接触して強固に拘束できる。
また、図8に示すように、曲げローラ510の幅d5は接地電極30aの幅d4よりも大きい。換言すれば、曲げローラ510の幅d5は間隔A2よりも大きい。そのため、曲げローラ510は、駆動時にはさみ治具400aの可動板402a、404aの間を通過することができない。よって、第2実施例では、図9に示すように、はさみ治具400aは、接地電極30aの先端部33を、はさみ治具400aの上面405(可動板402a、404aの上面)より軸線O方向の上方に突出させた状態で、接地電極30aを挟み込み拘束固定する。
図10は、第2実施例における曲げローラ510と接地電極30aが接触している部分の基準平面Cに垂直な断面を示す断面図である。接地電極30aの外側側面36aの少なくとも一部が曲面状に形成されている場合、図9に示すように、接地電極30の外側側面36を押圧する曲げローラ510の押圧面512に、V字状の溝が形成されていることが好ましい。以降、本明細書では、当該溝を矯正溝と呼ぶ。
一般的に、外側側面36aが曲面状に形成されている場合、曲げローラ510と接地電極30aとの接触不良が生じやすく、接地電極30aに屈曲ずれが生じやすい。これは、接地電極30aと押圧面512とが面接触できず、1点のみで接触した状態で接地電極30aが押圧されるためである。接地電極30aと押圧面512との接触点が、基準平面C上に位置していない場合、接地電極30aに対する押圧面512の押圧力は、曲げローラ510の軌道と異なる方向に作用し、接地電極30aが屈曲される過程で偏芯し、接地電極30aと中心電極20とに対向ずれが生じる。
押圧面512に矯正溝が形成されていることにより、接地電極30aと曲げローラ510とが2点以上で接触する。こうすることにより、接地電極30aに対する曲げローラ510の押圧力が、曲げローラ510の軌道に沿って作用する。当該接触点P1,P2は、基準平面Cを挟んで面対称となることが好ましい。
第2実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、曲げローラ510に接する接地電極30aの外側側面36aが曲面上に形成されている。従って、曲げローラ510との対向面が曲面状に形成されている接地電極30aを、曲げローラ510と2点以上で接触した状態で屈曲加工することができる。接地電極30aが組み付けられている主体金具50と、中心電極20が組み付けられている絶縁碍子10とが相対的にずれて組み付けられた場合、そのまま曲げローラ510により接地電極30aを屈曲させても、接地電極30aに対して曲げローラ510の押圧力は均等に作用せず、接地電極30aの先端部と中心電極20とには対向ずれが生じるおそれがある。第2実施例のように、接地電極30aと曲げローラ510とが2点以上で接触するように構成することにより、接地電極30aの先端部を屈曲させる程度に十分な押圧力を、曲げローラ510によって接地電極30に作用させることができ、更に高い精度で、接地電極30aを曲げローラ510の軌道に沿わせることができる。よって、中心電極20と接地電極30aとの対向ずれの発生を抑制できる。
外側側面36aの全部が曲面状に形成されている接地電極30aでは、曲げローラ510と一点のみで接触した状態で屈曲される場合、接地電極30aが少しでも軸線Oに対して傾いていたり、第1の投影面S1からずれていたりすると、曲げローラ510の押圧力の作用する方向が、第1の投影面S1に沿わなくなる可能性が高くなり、中心電極20と接地電極30aとの対向ずれを誘発しやすい。第2実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、外側側面36aの全部が曲面状に形成されている接地電極30aは、曲げローラ510と2点以上で接触した状態で屈曲加工される。従って、接地電極30aにかかる押圧力を接地電極30aの外側側面36aに均一にでき、中心電極20と接地電極30aとの対向ずれの発生を抑制できる。
また、第2実施例のスパークプラグ100の製造方法によれば、主体金具に接地電極が組み付けられた部材と、絶縁碍子に中心電極が組み付けられた部材との、相対的な位置関係がずれている場合に生じるおそれのある対向ずれ(第1実施例において説明した対向ずれであり、以降、対向ずれ1と呼ぶ)の発生も抑制できる。すなわち、第2実施例の製造方法によれば、対向ずれ1と、接地電極が軸線Oに対して傾いて(軸線Oに平行とならないように)組み付けられた場合に生じるおそれのある対向ずれ(第2実施例において説明した対向ずれであり、以降、対向ずれ2と呼ぶ)の双方の対向ずれを抑制することができる。
例えば、サンプルとしての100本のスパークプラグのうち、90本(サンプルA)については、軸線Oに平行となるように接地電極が主体金具に組み付けられており、残りの10本(サンプルB)については、軸線Oに対して傾いて接地電極が主体金具に組み付けられている。サンプルAの90本のうち、対向ずれ1が生じる可能性があるサンプルA1が3本ある。第1実施例の製造方法では、サンプルA1の接地電極の偏芯矯正を行い、中心電極と接地電極の対向ずれの発生を抑制することはできるが、サンプルBの接地電極の偏芯矯正はできない。第2実施例の製造方法では、挟み治具400aによる接地電極の偏芯矯正も行っているため、サンプルA1と、サンプルBともに偏芯矯正を行うことができ、100本の全サンプルについて、対向ずれの発生を抑制しつつ、接地電極30を屈曲させることができる。
C.第3実施例:
第3実施例では、接地電極30aの幅d4>曲げローラ510の幅d5の場合において、はさみ治具400bの間に曲げローラ510が進入した状態で、はさみ治具400bとローラ510との間に間隙が形成されるように治具400bを構成する。
図11は、第3実施例におけるはさみ治具400bと曲げローラ510との間に形成される間隙について説明する説明図である。第3実施例において、はさみ治具400b以外の構成は第2実施例と同様であるので、第2実施例と同一の符号を用いて説明する。
はさみ治具400bは、一対の可動板402b、404bを有する。はさみ治具400bは、曲げローラ510の側面515と可動板402b、404bとの間に間隙Wが形成されるように形成されている。間隙Wは、例えば、0.5mm程度としてもよい。
第3実施例のスパークプラグの製造方法によれば、はさみ治具400bによって位置合わせを行った状態で、はさみ治具400bの間に進入した曲げローラ510とはさみ治具400bとの間に間隙Wが形成されるように構成されている。従って、曲げローラ510による接地電極30aの屈曲加工時において、曲げローラ510とはさみ治具400bとの干渉を防止できる。
D.第4実施例:
図12は、第4実施例における曲げローラ610の形状について説明する断面図である。図12の断面図は、基準平面Cに垂直な断面において切断した断面である。曲げローラ610の押圧面612には、台形状の矯正溝が形成されている。
こうすることにより、曲げローラ610は、外側側面36aが曲面状に形成された接地電極30aと、3点(P4,P5,P6)で接触できる。よって、接地電極30aの外側側面36aを覆うように接地電極30aに対して押圧力を作用させることができるため、接地電極30aの偏芯を高い精度で矯正しつつ接地電極30aの先端部を屈曲させることができる。
E.評価結果:
上述した種々のはさみ治具、曲げローラを利用して製造されたワークについて、中心電極と接地電極との対向ずれを評価した評価結果について説明する。
[評価1]:はさみ治具の利用による対向ずれの評価
はさみ治具を利用することによる対向ずれの改善について4種類のサンプルを用いて、接地電極に屈曲加工を施し、対向ずれ量に基づいて評価を行った。当該評価における評価条件は以下の通りである。対向ずれは、0.2mm以下であれば火花形成間隔の火花飛火に影響を与えないことが実験的に知られている。
接地電極:2.5mmの幅を有する平角材
評価数:各サンプルについて30個
条件1:中心電極と接地電極の位置合わせを行う
条件2:接地電極のみをはさみ治具により挟む
条件3:接地電極と中心電極の双方をはさみ治具により挟む
対向ずれワーク数:対向ずれが0.2mm以下のワーク数
また、4種類のサンプルA〜Dについて、上記条件1〜3の組合せは次の通りである。
サンプルA:条件1〜3の全て適用
サンプルB:条件1,2のみ適用
サンプルC:条件1のみ適用
サンプルD:いずれの条件も適用なし
Figure 2013191549
表1に示すように、いずれの条件も適用されなかったサンプルDについては、評価数30個に対して、対向ずれ量が0.2mm以下となった個数は、わずかに2個である。一方、少なくとも、中心電極と接地電極の位置合わせを行う条件1を適用することにより、対向ずれ量が0.2mm以下となった個数は、22個と増加し、対向ずれの改善に効果があることがわかる。更に、接地電極の側面を挟む条件2を適用するサンプルBでは、対向ずれ量が0.2mm以下となった個数は、28個であり、更に対向ずれが改善されている。条件1〜3の全てが適用されたサンプルAについては、対向ずれ量が0.2mm以下のワーク数は、評価数と同じ30個である。すなわち、スパークプラグ100の製造時に条件1〜3を全て適用することにより、ほぼ全ての製品について対向ずれを許容範囲内とできる。
[評価2]:接地電極に対する曲げローラの接触状態による対向ずれの評価
外側側面が曲面状に形成されている接地電極を有するワークに対して、曲げローラの押圧面の形状の相違による対向ずれ量について評価を行った。当該評価における評価条件は以下の通りである。
接地電極:2.0mmの幅を有し、外側側面が曲面状に形成されている
はさみ治具:接地電極と中心電極の双方を挟み込んでいる
評価数:30個
条件1:1点接触(曲げローラの押圧面が平面状に形成されている)
条件2:2点接触
条件3:3点接触
なお、表2では、以下の条件につき、対向ずれ量が0.1mm以下であるワーク数、対向ずれ量が0.1mmを超え、0.2mm以下であるワーク数、対向ずれ量が0.2mm以下のワーク数の合計値を示す。
Figure 2013191549
外側側面が曲面状に形成されている接地電極を有するワークに対しては、2点以上の接触点を確保することにより、評価数30個の全てについて対向ずれ量が0.1mm以下となる。従って、対向ずれを高い精度で抑制できることがわかった。
[評価3]:接地電極の幅の相違に基づく対向ずれの評価
接地電極の幅が1.5mm、1.8mm、2.0mm、2.2mm、2.5mmであるワークについて、曲げローラの矯正溝の有無による、対向ずれ量について評価を行った。当該評価における評価条件は以下の通りである。
中心電極と接地電極との位置合わせなし
はさみ治具による接地電極および中心電極の挟み込みなし
曲げローラの矯正溝の形状:V字状(第2実施例参照)
評価数:30個
表3では、評価数30個のうち、最もずれ量が大きいワークのずれ量(最大対向ずれ量)を示すとともに、最大対向ずれ量が0.2mm以下の評価サンプルをOK、最大対向ずれ量が0.2mmを超える評価サンプルをNGとして示す。
Figure 2013191549
表3に示すように、曲げローラの押圧面に矯正溝が形成されていない場合、接地電極の幅が2.0mm以下の評価サンプルでは、接地電極の外側側面の形状にかかわらず、対向ずれ量が0.2mmを超えることがある。一方、曲げローラの押圧面に矯正溝が形成されている場合、接地電極の幅が2.0mm以下の評価サンプルであっても、接地電極の外側側面の形状にかかわらず、対向ずれ量が0.2mm以下となる。
従って、接地電極の幅が2.0mm以下の場合、曲げローラの押圧面に矯正溝が形成されていることにより、接地電極の屈曲加工における接地電極の偏芯矯正に効果がある。接地電極の外側側面が曲面状に形成されている場合に、更に、偏芯矯正の効果が高い。
F.第5実施例:
図13は、第5実施例における曲げローラ710の形状について説明する断面図である。図13の断面図は、基準平面Cに垂直な断面において切断した断面である。図示するように、接地電極30aの外側側面36aの少なくとも一部は曲面である。この曲面は、中心電極20とは反対側に凸な曲面である。この曲面の曲率半径をr1とする。また、曲げローラ710の押圧面712の内、屈曲工程において接地電極30aの外側側面36aの曲面に対向する部分は曲面である。この曲面も、中心電極20とは反対側に凸な曲面である。この曲面の曲率半径をr2とする。ローラ710の押圧面712の曲面は、上jyつうの各実施例と同様の矯正溝として機能する。
第5実施例の曲げローラ710を利用して製造されたワークについて、中心電極20と接地電極30aとの対向ずれを評価した評価結果について説明する。
[評価4]:曲率半径の比による対向ずれの評価
接地電極30aの外側側面36aの曲面の曲率半径r1が、1.5mm、1.8mm、2.0mm、である各ワークについて、曲げローラ710の押圧面712の曲面の曲率半径r2を種々変更して屈曲加工を施し、各ケースにおける対向ずれ量について評価を行った。当該評価における評価条件は以下の通りである。
接地電極30aの幅:2.0mm
中心電極20と接地電極30aとの位置合わせあり
はさみ治具:接地電極30aと中心電極20の双方を挟み込んでいる
評価数:30個
表4には、評価数30個のうち、最もずれ量が大きいワークのずれ量(最大対向ずれ量)を示す。
Figure 2013191549
表4に示すように、接地電極30aの外側側面36aの曲面の曲率半径r1に対する曲げローラ710の押圧面712の曲面の曲率半径r2の比(以下、「半径比」と呼ぶ)が1.0以上であり、かつ、1.0に近いほど、対向ずれ量が小さくなる。これは、半径比(r2/r1)が1.0以上であり、かつ、1.0に近いほど、屈曲工程において、ローラ710の押圧面712によって、接地電極30aの外側側面36aを覆うように接地電極30aに対して押圧力を作用させることができるからである。なお、半径比(r2/r1)が1.0未満の場合には、ローラ710の押圧面712の曲面が矯正溝として機能しないと考えられる。
対向ずれ量は、耐久性の観点から、0.2mm以下であることが好ましく、0.15mm以下であることがさらに好ましい。表4に示すように、半径比(r2/r1)を1.0以上、かつ、1.3以下とすると、対向ずれ量を0.15mm以下とすることができる。そのため、接地電極30aとローラ710との組み合わせとして、半径比(r2/r1)が1.0以上、かつ、1.3以下となる組み合わせを使用することにより、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。
G.変形例:
G1.変形例1:
位置合わせ工程において、例えば、接地電極30の軸線OL2の、面Sに対する投影線が、中心線Xと重なるように接地電極30の位置合わせを行ってもよい。こうすることにより、接地電極30の組み付けずれが高い精度で矯正される。
G2.変形例2:
中心電極20と接地電極30とのそれぞれには、高融点の貴金属を主成分として形成された円柱状の電極チップが取り付けられていてもよい。具体的には、中心電極20の先端側の面には、例えば、イリジウム(Ir)や、イリジウムを主成分として、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)のうち、1種類あるいは2種類以上を添加したIr合金によって形成された電極チップが取り付けられてもよい。また、接地電極30の先端部33の中心電極20と対向する面には、白金または白金を主成分とした電極チップが取り付けられてもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができる。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
6…リング部材
8…板パッキン
9…タルク
10…絶縁碍子
11…襞部
12…軸孔
13…脚長部
15…段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
30…接地電極
30a…接地電極
31…基底面
32…先端面
32a…辺
32b…辺
33…先端部
33a…先端部
35…内側側面
36…外側側面
36a…外側側面
38…接合位置
38a…辺
38b…辺
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
51f…傾斜面
52…取付ネジ部
53…加締部
54…鍔部
55…座面
56…段部
58…座屈部
59…ネジ首
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
205…開口周縁部
300…曲げスペーサ
302…当接面
310…曲げローラ
320…駆動機構部
400…はさみ治具
400a…はさみ治具
400b…はさみ治具
402…可動板
402a…可動板
402b…可動板
403…面
404…可動板
404a…可動板
404b…可動板
405…上面
420…第1部分
422…第2部分
510…曲げローラ
512…押圧面
515…側面
610…曲げローラ
612…押圧面
710…曲げローラ
712…押圧面
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。本発明の一形態は、軸線方向に伸びる中心電極と、前記軸線方向に伸びる軸孔を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に設けられている主体金具と、前記中心電極の先端部との間に間隙を形成する先端部を有する棒状の接地電極と、を備えるスパークプラグの製造方法であって、前記絶縁体の前記軸孔に前記中心電極を挿設する工程と、前記主体金具に前記接地電極を接合する工程と、前記主体金具と前記絶縁体とを組み付ける工程と、前記接地電極を前記中心電極側へ屈曲加工する屈曲工程と、を有し、前記屈曲工程の前に、前記接地電極の前記先端部を前記中心電極に向けて屈曲させるための曲げ治具の軌道を、前記中心電極の前記軸線に垂直な面に投影した投影面である投影面と、前記絶縁体の先端を含み、前記中心電極の前記軸線に垂直な面における前記接地電極の断面とが重なるように、前記接地電極の位置合わせを行う位置合わせ工程を有し、前記投影面の中心線を含む前記中心電極の軸線に平行な面を基準平面とし、前記位置合わせ工程において、前記基準平面を介して対向するように設けられている一対のはさみ治具の間隔を狭めることによって、前記接地電極と前記基準平面とが重なるように前記接地電極を位置合わせし、前記接地電極における前記中心電極とは反対側の側面である外側側面の少なくとも一部は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、前記曲げ治具の表面の内、前記屈曲工程において前記接地電極の前記曲面に対向する面は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、前記接地電極と前記曲げ治具とは、前記接地電極における前記曲面の曲率半径をr1とし、前記曲げ治具における前記曲面の曲率半径をr2とした場合に、1.0≦r2/r1≦1.3を満たすように構成されており、前記接地電極の幅が、2.0mm以下であることを特徴とする、スパークプラグの製造方法である。その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。

Claims (9)

  1. 軸線方向に伸びる中心電極と、前記軸線方向に伸びる軸孔を有する絶縁体と、前記絶縁体の外周に設けられている主体金具と、前記中心電極の先端部との間に間隙を形成する先端部を有する棒状の接地電極と、を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記絶縁体の前記軸孔に前記中心電極を挿設する工程と、
    前記主体金具に前記接地電極を接合する工程と、
    前記主体金具と前記絶縁体とを組み付ける工程と、
    前記接地電極を前記中心電極側へ屈曲加工する屈曲工程と、を有し、
    前記屈曲工程の前に、前記接地電極の前記先端部を前記中心電極に向けて屈曲させるための曲げ治具の軌道を、前記中心電極の前記軸線に垂直な面に投影した投影面である投影面と、前記絶縁体の先端を含み、前記中心電極の前記軸線に垂直な面における前記接地電極の断面とが重なるように、前記接地電極の位置合わせを行う位置合わせ工程を有する、
    スパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記投影面の前記中心線を含む前記中心電極の軸線に平行な面を基準平面とし、
    前記位置合わせ工程において、前記基準平面を介して対向するように設けられている一対のはさみ治具の間隔を狭めることによって、前記接地電極と前記基準平面とが重なるように前記接地電極を位置合わせする、
    スパークプラグの製造方法。
  3. 請求項2記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記位置合わせ工程において、前記中心電極の軸線に垂直な方向から見たときに、前記はさみ治具の少なくとも一部が、前記中心電極と重なるように配置されている、
    スパークプラグの製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記投影面の前記中心線を含む前記中心電極の軸線に平行な面を基準平面とし、
    前記屈曲工程において、前記曲げ治具と前記接地電極が接触している部分における前記基準平面に垂直な断面において、前記接地電極と前記曲げ治具とが2点以上接触していることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
  5. 請求項4記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極は、前記中心電極とは反対側に形成されている外側側面を有し、
    前記外側側面の少なくとも一部は、曲面状に形成されていることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
  6. 請求項5記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記外側側面は、全部が曲面状に形成されていることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
  7. 請求項2記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記基準平面に垂直な方向における前記中心電極の幅が、前記曲げ治具の軌道の投影面に垂直な方向における前記接地電極の幅以上であって、
    前記はさみ治具によって前記位置合わせを行った状態で、前記はさみ治具の間に進入した前記曲げ治具と前記はさみ治具との間に間隙が形成されることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極における前記中心電極とは反対側の側面である外側側面の少なくとも一部は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、
    前記曲げ治具の表面の内、前記屈曲工程において前記接地電極の前記曲面に対向する面は、前記中心電極とは反対側に凸な曲面であり、
    前記接地電極と前記曲げ治具とは、前記接地電極における前記曲面の曲率半径をr1とし、前記曲げ治具における前記曲面の曲率半径をr2とした場合に、1.0≦r2/r1≦1.3を満たすように構成されていることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8いずれか記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極の幅が、2.0mm以下であることを特徴とする、
    スパークプラグの製造方法。
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