JP2000179650A - 動力式フリーランニング差動装置 - Google Patents
動力式フリーランニング差動装置Info
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- JP2000179650A JP2000179650A JP35202298A JP35202298A JP2000179650A JP 2000179650 A JP2000179650 A JP 2000179650A JP 35202298 A JP35202298 A JP 35202298A JP 35202298 A JP35202298 A JP 35202298A JP 2000179650 A JP2000179650 A JP 2000179650A
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 5
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- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
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- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 より確実な切換えの確保がなされる動力式フ
リーランニング差動装置を提供する。 【解決手段】 デフケース1から差動歯車4、5、6へ
の回転駆動力の接続を所定動力によって作動されるアク
チュエータ18、16、15および操作部材9、8によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置において、
前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材9を手
動(ロック螺子22の進入)にて操作してデフケースか
ら差動歯車への回転駆動力の接続(カムリング7とイン
ナーケース2とのクラッチ21による接続)がなされる
ように構成したことを特徴とするもので、万一、アクチ
ュエータを駆動するところの動力源や減速装置を構成す
る歯車列の故障等により駆動状態の切換えに支障を来し
た場合でも、操作部材を手動にて操作してデフケースか
ら差動歯車への回転駆動力の接続を行って、差動装置の
動作による四輪駆動状態を容易に得ることができる。
リーランニング差動装置を提供する。 【解決手段】 デフケース1から差動歯車4、5、6へ
の回転駆動力の接続を所定動力によって作動されるアク
チュエータ18、16、15および操作部材9、8によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置において、
前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材9を手
動(ロック螺子22の進入)にて操作してデフケースか
ら差動歯車への回転駆動力の接続(カムリング7とイン
ナーケース2とのクラッチ21による接続)がなされる
ように構成したことを特徴とするもので、万一、アクチ
ュエータを駆動するところの動力源や減速装置を構成す
る歯車列の故障等により駆動状態の切換えに支障を来し
た場合でも、操作部材を手動にて操作してデフケースか
ら差動歯車への回転駆動力の接続を行って、差動装置の
動作による四輪駆動状態を容易に得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デフケースの回転
駆動力を差動歯車を介して前記デフケースの回転軸上に
配置された左右のサイドギヤにトルク配分して伝達する
差動装置であって、デフケースから差動歯車への回転駆
動力の接続を所定動力によって作動されるアクチュエー
タおよび操作部材によりなされる動力式フリーランニン
グ差動装置に関する。
駆動力を差動歯車を介して前記デフケースの回転軸上に
配置された左右のサイドギヤにトルク配分して伝達する
差動装置であって、デフケースから差動歯車への回転駆
動力の接続を所定動力によって作動されるアクチュエー
タおよび操作部材によりなされる動力式フリーランニン
グ差動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デフケースの回転駆動力を差動歯車を介
して前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイ
ドギヤにトルク配分して伝達する差動装置であって、デ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力
によって作動されるアクチュエータおよび操作部材によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置は、本件出
願人の提案による特許第2529245号(特開昭63
−235748号公報9に開示されたものがある。この
ものは、四輪駆動車両における副駆動輪側(例えば前輪
主駆動型の後輪側)の差動装置に採用されて、トランス
ファーの切換えに連動させて、二輪駆動状態から四輪駆
動状態に切り換えるために、差動歯車側をデフケースに
接続するところのロック操作を行うようにして、デフケ
ースからの回転駆動力を車輪側に差動配分して伝達する
ものであり、前記ロック操作を所定の動力によって行う
ように構成されている。
して前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイ
ドギヤにトルク配分して伝達する差動装置であって、デ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力
によって作動されるアクチュエータおよび操作部材によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置は、本件出
願人の提案による特許第2529245号(特開昭63
−235748号公報9に開示されたものがある。この
ものは、四輪駆動車両における副駆動輪側(例えば前輪
主駆動型の後輪側)の差動装置に採用されて、トランス
ファーの切換えに連動させて、二輪駆動状態から四輪駆
動状態に切り換えるために、差動歯車側をデフケースに
接続するところのロック操作を行うようにして、デフケ
ースからの回転駆動力を車輪側に差動配分して伝達する
ものであり、前記ロック操作を所定の動力によって行う
ように構成されている。
【0003】図5に示すように、デフケース31は、車
体側に固定された静止部材であるデフキャリヤ50に軸
受により回転自在に軸支されており、図示外のトランス
ファからの駆動力がピニオンギヤ40およびこれに噛合
するリングギヤ41を介して伝達されてくる。デフケー
ス31の内周面には、該内周面に対してフリーで回転自
在な状態にて、ピニオンギヤ34を軸支してデフケース
31の回転軸に直交するピニオン軸33の両端部を支持
するリング(インナーケース)32が嵌合される。ま
た、前記デフケース31の内周面には、該内周面の一部
に形成されたスプライン部31Aにその外周の歯部37
Aが係合して回転を共にするスライドギヤ(カムリン
グ)37が軸動自在に設置される。該スライドギヤ37
はスプリング38を介してフォーク39によって操作さ
れる。フォーク39は、静止側に設置された流体路47
からの流体圧を受けてシリンダ48内の圧力室44の拡
張により軸動するピストン49に接続されている。
体側に固定された静止部材であるデフキャリヤ50に軸
受により回転自在に軸支されており、図示外のトランス
ファからの駆動力がピニオンギヤ40およびこれに噛合
するリングギヤ41を介して伝達されてくる。デフケー
ス31の内周面には、該内周面に対してフリーで回転自
在な状態にて、ピニオンギヤ34を軸支してデフケース
31の回転軸に直交するピニオン軸33の両端部を支持
するリング(インナーケース)32が嵌合される。ま
た、前記デフケース31の内周面には、該内周面の一部
に形成されたスプライン部31Aにその外周の歯部37
Aが係合して回転を共にするスライドギヤ(カムリン
グ)37が軸動自在に設置される。該スライドギヤ37
はスプリング38を介してフォーク39によって操作さ
れる。フォーク39は、静止側に設置された流体路47
からの流体圧を受けてシリンダ48内の圧力室44の拡
張により軸動するピストン49に接続されている。
【0004】前記スライドギヤ37の端面の歯部37B
がリング32の端面の歯部32Bに係合すると、リング
32はスプライン部31Aを介してデフケース31と一
体となり、デフケース31の回転駆動力が差動歯車であ
るピニオンギヤ34側に伝達される。これによって、副
駆動輪側であるデフケース31では、駆動力が車輪4
5、46側に伝達されない二輪駆動状態から駆動力が車
輪45、46側に伝達される四輪駆動状態となり、差動
歯車であるピニオンギヤ34およびこれらにその軸方向
両側から噛合して前記デフケース31の回転軸上に配置
された左右のサイドギヤ35、36により差動され、適
宜にトルク配分されて伝達される。
がリング32の端面の歯部32Bに係合すると、リング
32はスプライン部31Aを介してデフケース31と一
体となり、デフケース31の回転駆動力が差動歯車であ
るピニオンギヤ34側に伝達される。これによって、副
駆動輪側であるデフケース31では、駆動力が車輪4
5、46側に伝達されない二輪駆動状態から駆動力が車
輪45、46側に伝達される四輪駆動状態となり、差動
歯車であるピニオンギヤ34およびこれらにその軸方向
両側から噛合して前記デフケース31の回転軸上に配置
された左右のサイドギヤ35、36により差動され、適
宜にトルク配分されて伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これによって、前記流
体等の所定の動力による遠隔操作によって、副駆動輪側
の差動装置をフリー状態の二輪駆動状態から動力が伝達
されて差動作用が行われるロック状態の四輪駆動状態に
容易に切り換えることを可能にした。しかしながら、こ
のように動力を利用して遠隔操作によって、二輪状態か
ら四輪状態に切り換えるものでは、万一、何らかの原因
によって流体路47やシリンダ48あるいはフォーク3
9等の操作部に破損などの故障が生じた場合には、二輪
状態と四輪状態との間の切換えに支障を来し、特に四輪
駆動状態への切換えが行われない場合、動力式フリーラ
ンニング差動装置の特長が発揮されないことになる。
体等の所定の動力による遠隔操作によって、副駆動輪側
の差動装置をフリー状態の二輪駆動状態から動力が伝達
されて差動作用が行われるロック状態の四輪駆動状態に
容易に切り換えることを可能にした。しかしながら、こ
のように動力を利用して遠隔操作によって、二輪状態か
ら四輪状態に切り換えるものでは、万一、何らかの原因
によって流体路47やシリンダ48あるいはフォーク3
9等の操作部に破損などの故障が生じた場合には、二輪
状態と四輪状態との間の切換えに支障を来し、特に四輪
駆動状態への切換えが行われない場合、動力式フリーラ
ンニング差動装置の特長が発揮されないことになる。
【0006】このため、本発明は、前記提案の動力式フ
リーランニング差動装置の動作を確実にするバックアッ
プ機能を充実させて、より確実な切換えの確保がなされ
る動力式フリーランニング差動装置を提供することを目
的とする。
リーランニング差動装置の動作を確実にするバックアッ
プ機能を充実させて、より確実な切換えの確保がなされ
る動力式フリーランニング差動装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、デフケ
ースの回転駆動力を差動歯車を介して前記デフケースの
回転軸上に配置された左右のサイドギヤにトルク配分し
て伝達する差動装置であって、デフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続を所定動力によって作動されるア
クチュエータおよび操作部材によりなされる動力式フリ
ーランニング差動装置において、前記アクチュエータの
故障時には、前記操作部材を手動にて操作してデフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるように
構成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材である
フォークに当接すべくロック螺子を手動にて操作してデ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされる
ように構成したことを特徴とするものである。また本発
明は、前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材
であるフォークと別体に設けた手動フォークを操作して
デフケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされ
るように構成したことを特徴とするものである。また本
発明は、デフケースの回転駆動力を差動歯車を介して前
記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギヤ
にトルク配分して伝達する差動装置であって、デフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力によっ
て作動されるアクチュエータおよび操作部材によりなさ
れる動力式フリーランニング差動装置において、前記ア
クチュエータの故障時には、該アクチュエータを手動に
て操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の接
続がなされるように構成したことを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記アクチュエータの故障時には、
該アクチュエータである減速装置等の歯車列におけるド
リブンギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成したことを
特徴とするものである。また本発明は、前記アクチュエ
ータの故障時には、該アクチュエータである減速装置等
の歯車列におけるドライブギヤを手動にて操作してデフ
ケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるよ
うに構成したことを特徴とするものである。また本発明
は、前記アクチュエータが、電力により駆動されるモー
タおよび減速装置等の歯車列から構成されたことを特徴
とするもので、これらを課題解決のための手段とするも
のである。
ースの回転駆動力を差動歯車を介して前記デフケースの
回転軸上に配置された左右のサイドギヤにトルク配分し
て伝達する差動装置であって、デフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続を所定動力によって作動されるア
クチュエータおよび操作部材によりなされる動力式フリ
ーランニング差動装置において、前記アクチュエータの
故障時には、前記操作部材を手動にて操作してデフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるように
構成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材である
フォークに当接すべくロック螺子を手動にて操作してデ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされる
ように構成したことを特徴とするものである。また本発
明は、前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材
であるフォークと別体に設けた手動フォークを操作して
デフケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされ
るように構成したことを特徴とするものである。また本
発明は、デフケースの回転駆動力を差動歯車を介して前
記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギヤ
にトルク配分して伝達する差動装置であって、デフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力によっ
て作動されるアクチュエータおよび操作部材によりなさ
れる動力式フリーランニング差動装置において、前記ア
クチュエータの故障時には、該アクチュエータを手動に
て操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の接
続がなされるように構成したことを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記アクチュエータの故障時には、
該アクチュエータである減速装置等の歯車列におけるド
リブンギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成したことを
特徴とするものである。また本発明は、前記アクチュエ
ータの故障時には、該アクチュエータである減速装置等
の歯車列におけるドライブギヤを手動にて操作してデフ
ケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるよ
うに構成したことを特徴とするものである。また本発明
は、前記アクチュエータが、電力により駆動されるモー
タおよび減速装置等の歯車列から構成されたことを特徴
とするもので、これらを課題解決のための手段とするも
のである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の動力式フリーランニング
差動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
は、本発明の動力式フリーランニング差動装置の第1実
施の形態を示す全体側面図で、デフケース1は差動歯車
が収納される右デフケース1Bと、これを蓋状に閉じる
左デフケース1Aとから構成され、図示外のトランスフ
ァーからの回転駆動力を受けて回転する。デフケース1
は、車体側に固定された静止部材であるデフキャリヤ2
0に軸受19により回転自在に軸支されており、右デフ
ケース1Bの内周面には、該内周面に対してフリーで回
転自在な状態にて、ピニオンギヤ4を軸支してデフケー
ス1の回転軸に直交するピニオン軸3の両端部を支持す
るインナーケース2が嵌合される。また、右デフケース
1Bの側壁の孔には、カムリング7が軸方向にスライド
自在に設置されてデフケース1と回転を共にする。前記
カムリング7の右デフケース1Bの外側には溝リング8
が固定され、該溝リング8の環状溝に操作部材を形成す
るフォーク9の先端が係止される。
差動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
は、本発明の動力式フリーランニング差動装置の第1実
施の形態を示す全体側面図で、デフケース1は差動歯車
が収納される右デフケース1Bと、これを蓋状に閉じる
左デフケース1Aとから構成され、図示外のトランスフ
ァーからの回転駆動力を受けて回転する。デフケース1
は、車体側に固定された静止部材であるデフキャリヤ2
0に軸受19により回転自在に軸支されており、右デフ
ケース1Bの内周面には、該内周面に対してフリーで回
転自在な状態にて、ピニオンギヤ4を軸支してデフケー
ス1の回転軸に直交するピニオン軸3の両端部を支持す
るインナーケース2が嵌合される。また、右デフケース
1Bの側壁の孔には、カムリング7が軸方向にスライド
自在に設置されてデフケース1と回転を共にする。前記
カムリング7の右デフケース1Bの外側には溝リング8
が固定され、該溝リング8の環状溝に操作部材を形成す
るフォーク9の先端が係止される。
【0009】フォーク9は、静止側であるデフキャリヤ
20に設置されたモータ18および減速歯車列を経て軸
動するボス12によって矢印方向に操作される。フォー
ク9は、前記ボス12の上端部にヒンジ10によって図
示の状態から反時計方向にのみ揺動自在に軸支され、リ
ターンスプリング11によって時計方向に付勢されてい
る。前記ボス12はスライド軸13に固定される。スラ
イド軸13の一端部には螺子部が形成され、前記減速歯
車列を構成するドリブンギヤ15の軸心に形成された螺
子筒部と螺合して螺合部14を構成する。前記モータ1
8からのドライブ軸17の回転駆動力を得てドライブギ
ヤ16が回転し、これに噛合する前記ドリブンギヤ15
が所定の減速比にて減速されて回転することで、螺合部
14を介して前記ボス12を左方へ軸動させる。前記モ
ータ18と減速歯車16、15によってアクチュエータ
が構成され、前記モータ18を駆動する動力源は電力で
あるが、動力源としては油圧、エア等適宜のものが採用
され得るし、減速歯車等の減速装置としても適宜のもの
が採用され得る。
20に設置されたモータ18および減速歯車列を経て軸
動するボス12によって矢印方向に操作される。フォー
ク9は、前記ボス12の上端部にヒンジ10によって図
示の状態から反時計方向にのみ揺動自在に軸支され、リ
ターンスプリング11によって時計方向に付勢されてい
る。前記ボス12はスライド軸13に固定される。スラ
イド軸13の一端部には螺子部が形成され、前記減速歯
車列を構成するドリブンギヤ15の軸心に形成された螺
子筒部と螺合して螺合部14を構成する。前記モータ1
8からのドライブ軸17の回転駆動力を得てドライブギ
ヤ16が回転し、これに噛合する前記ドリブンギヤ15
が所定の減速比にて減速されて回転することで、螺合部
14を介して前記ボス12を左方へ軸動させる。前記モ
ータ18と減速歯車16、15によってアクチュエータ
が構成され、前記モータ18を駆動する動力源は電力で
あるが、動力源としては油圧、エア等適宜のものが採用
され得るし、減速歯車等の減速装置としても適宜のもの
が採用され得る。
【0010】前記ボス12の軸動によって、操作部材で
ある前記フォーク9が矢印方向に移動すると、カムリン
グ7の端面の歯部とインナーケース2の端面の歯部とで
構成されたクラッチ部21が係合する。これによって、
差動機構を構成するインナーケース2がデフケース1と
一体となり回転を共にすることとなる。これによって、
デフケース1の回転駆動力は、インナーケース2に両端
部が支持されてデフケース1の回転軸に直交するピニオ
ン軸3に軸支された複数のピニオンギヤ4等のはすば歯
車等の傘歯歯車噛合による差動歯車を介して前記デフケ
ース1の回転軸上に配置された左右のサイドギヤ5、6
にトルク配分されて伝達される。
ある前記フォーク9が矢印方向に移動すると、カムリン
グ7の端面の歯部とインナーケース2の端面の歯部とで
構成されたクラッチ部21が係合する。これによって、
差動機構を構成するインナーケース2がデフケース1と
一体となり回転を共にすることとなる。これによって、
デフケース1の回転駆動力は、インナーケース2に両端
部が支持されてデフケース1の回転軸に直交するピニオ
ン軸3に軸支された複数のピニオンギヤ4等のはすば歯
車等の傘歯歯車噛合による差動歯車を介して前記デフケ
ース1の回転軸上に配置された左右のサイドギヤ5、6
にトルク配分されて伝達される。
【0011】本発明は、前記モータ18等の動力源の供
給が絶たれるようなアクチュエータの故障時であって
も、手動によって前記カムリング7とインナーケース2
とで構成されたクラッチ部21を係合させることを可能
にして、四輪駆動状態への切換えを可能にしたものであ
る。本実施の形態のものは、操作部材を手動にて操作し
てデフケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなさ
れるように構成するものであって、前記操作部材である
フォーク9に当接すべくロック螺子22を手動にて操作
してデフケース1から差動歯車への回転駆動力の接続が
なされるように構成したものである。ロック螺子22は
デフキャリヤ20に螺合されて外部にその頭部が露出し
ており、該頭部を工具等により回転させて進入させるこ
とにより、その先端部がフォーク9を押圧し、フォーク
9をヒンジ10を中心として反時計方向に揺動させて溝
リング8を介してカムリング7をインナーケース2に係
合させて、差動装置を動作させて四輪駆動状態とするこ
とができる。前記モータ18等のアクチュエータの故障
を修理ないし交換した後には、ロック螺子22を後退さ
せてリセットしておけばよい。
給が絶たれるようなアクチュエータの故障時であって
も、手動によって前記カムリング7とインナーケース2
とで構成されたクラッチ部21を係合させることを可能
にして、四輪駆動状態への切換えを可能にしたものであ
る。本実施の形態のものは、操作部材を手動にて操作し
てデフケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなさ
れるように構成するものであって、前記操作部材である
フォーク9に当接すべくロック螺子22を手動にて操作
してデフケース1から差動歯車への回転駆動力の接続が
なされるように構成したものである。ロック螺子22は
デフキャリヤ20に螺合されて外部にその頭部が露出し
ており、該頭部を工具等により回転させて進入させるこ
とにより、その先端部がフォーク9を押圧し、フォーク
9をヒンジ10を中心として反時計方向に揺動させて溝
リング8を介してカムリング7をインナーケース2に係
合させて、差動装置を動作させて四輪駆動状態とするこ
とができる。前記モータ18等のアクチュエータの故障
を修理ないし交換した後には、ロック螺子22を後退さ
せてリセットしておけばよい。
【0012】図2は、本発明の動力式フリーランニング
差動装置の第2実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、アクチュエータの故障時に、デフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続を行うための操作
部材を手動にて操作する機構として、前記操作部材であ
るフォーク9と別体に設けた手動フォーク24を操作し
てデフケース1から差動歯車への回転駆動力の接続がな
されるように構成したものである。図2に示すように、
カムリング7が固定された溝リング8におけるフォーク
9の係止部分とは別の環状溝の部分に手動フォーク24
の先端が係止され、万一のアクチュエータの故障時に
は、手動フォーク24が操作される。該手動フォーク2
4は、デフキャリヤ20に設けられたロック螺子26の
回転によって進入するスライド駒25に押圧されて軸動
し、カムリング7とインナーケース2とを係合させて四
輪駆動状態に切り換えることができる。前記スライド駒
25と手動フォーク24との間には逃げ隙間Hが設けら
れており、フォーク9による通常の四輪駆動状態への切
換え時に連動して軸動する手動フォーク24がスライド
駒25と干渉しないように構成されている。本実施の形
態では、通常の駆動状態への切換え操作部材であるフォ
ーク9の形式に左右されることなく、別途に設置するこ
とができる。
差動装置の第2実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、アクチュエータの故障時に、デフケー
スから差動歯車への回転駆動力の接続を行うための操作
部材を手動にて操作する機構として、前記操作部材であ
るフォーク9と別体に設けた手動フォーク24を操作し
てデフケース1から差動歯車への回転駆動力の接続がな
されるように構成したものである。図2に示すように、
カムリング7が固定された溝リング8におけるフォーク
9の係止部分とは別の環状溝の部分に手動フォーク24
の先端が係止され、万一のアクチュエータの故障時に
は、手動フォーク24が操作される。該手動フォーク2
4は、デフキャリヤ20に設けられたロック螺子26の
回転によって進入するスライド駒25に押圧されて軸動
し、カムリング7とインナーケース2とを係合させて四
輪駆動状態に切り換えることができる。前記スライド駒
25と手動フォーク24との間には逃げ隙間Hが設けら
れており、フォーク9による通常の四輪駆動状態への切
換え時に連動して軸動する手動フォーク24がスライド
駒25と干渉しないように構成されている。本実施の形
態では、通常の駆動状態への切換え操作部材であるフォ
ーク9の形式に左右されることなく、別途に設置するこ
とができる。
【0013】図3は、本発明の動力式フリーランニング
差動装置の第3実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、前記アクチュエータの故障時には、該
アクチュエータを手動にて操作してデフケースから差動
歯車への回転駆動力の接続がなされるように構成したも
ので、そのために、アクチュエータである減速装置等の
歯車列におけるドリブンギヤ15を手動にて操作してデ
フケース1から差動歯車への回転駆動力の接続を行うも
のである。図3に示すように、減速装置等の歯車列にお
けるドリブンギヤ15の側面にロックディスク27を固
定し、該ロックディスク27から延設した軸をデフキャ
リヤ20に軸支させるとともに、該軸の端面に角穴28
を刻設したものである。このように構成したことによ
り、外部から前記ロックディスク27の角穴28を工具
等により回転させることで、ドリブンギヤ15を回転さ
せ、螺合部14を介してボス12を軸動させてフォーク
9によりカムリング7をインナーケース2に係合させる
ことで四輪駆動状態に切り換えることができる。本実施
の形態では、減速装置を構成するドリブンギヤ15を手
動にて回転させるので、手動による操作であっても円滑
な操作が行える。
差動装置の第3実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、前記アクチュエータの故障時には、該
アクチュエータを手動にて操作してデフケースから差動
歯車への回転駆動力の接続がなされるように構成したも
ので、そのために、アクチュエータである減速装置等の
歯車列におけるドリブンギヤ15を手動にて操作してデ
フケース1から差動歯車への回転駆動力の接続を行うも
のである。図3に示すように、減速装置等の歯車列にお
けるドリブンギヤ15の側面にロックディスク27を固
定し、該ロックディスク27から延設した軸をデフキャ
リヤ20に軸支させるとともに、該軸の端面に角穴28
を刻設したものである。このように構成したことによ
り、外部から前記ロックディスク27の角穴28を工具
等により回転させることで、ドリブンギヤ15を回転さ
せ、螺合部14を介してボス12を軸動させてフォーク
9によりカムリング7をインナーケース2に係合させる
ことで四輪駆動状態に切り換えることができる。本実施
の形態では、減速装置を構成するドリブンギヤ15を手
動にて回転させるので、手動による操作であっても円滑
な操作が行える。
【0014】図4は、本発明の動力式フリーランニング
差動装置の第4実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、前記アクチュエータの故障時には、ア
クチュエータである減速装置等の歯車列におけるドライ
ブギヤ16を手動にて操作してデフケース1から差動歯
車への回転駆動力の接続がなされるものである。図4に
示すように、本実施の形態では、ドライブギヤ16のモ
ータ18と反対側にロック軸16Aを延設し、その端面
に角穴29が刻設される。ロック軸16Aは外部に露出
せず、デフキャリヤ20に穿設されたプラグ孔30に臨
んで配置されており、通常は閉塞されている該プラグ孔
30から挿入された工具等を角穴29に係止してドライ
ブギヤ16を回転させ、ドリブンギヤ15、ボス12お
よびフォーク9を介してカムリング7をインナーケース
2に係合させることで四輪駆動状態に切り換えることが
できる。本実施の形態では、減速装置を構成し、モータ
18に最も近いドライブギヤ16を手動にて回転させる
ので、減速装置の手前での操作であることによって小さ
な力で円滑な操作が行える。
差動装置の第4実施の形態を示す全体側面図である。本
実施の形態では、前記アクチュエータの故障時には、ア
クチュエータである減速装置等の歯車列におけるドライ
ブギヤ16を手動にて操作してデフケース1から差動歯
車への回転駆動力の接続がなされるものである。図4に
示すように、本実施の形態では、ドライブギヤ16のモ
ータ18と反対側にロック軸16Aを延設し、その端面
に角穴29が刻設される。ロック軸16Aは外部に露出
せず、デフキャリヤ20に穿設されたプラグ孔30に臨
んで配置されており、通常は閉塞されている該プラグ孔
30から挿入された工具等を角穴29に係止してドライ
ブギヤ16を回転させ、ドリブンギヤ15、ボス12お
よびフォーク9を介してカムリング7をインナーケース
2に係合させることで四輪駆動状態に切り換えることが
できる。本実施の形態では、減速装置を構成し、モータ
18に最も近いドライブギヤ16を手動にて回転させる
ので、減速装置の手前での操作であることによって小さ
な力で円滑な操作が行える。
【0015】以上、本発明の実施の形態を述べてきた
が、本発明の趣旨の範囲内で、差動歯車の形式、インナ
ーケースの形状、形式、インナーケースのカムリングと
の係合形式、操作部材を構成するカムリングの形式およ
びそのフォークとの係合形態ならびにフォークの形状、
アクチュエータを構成し減速装置を構成する各歯車の噛
合形態およびモータ等の動力源の種類、ロック螺子およ
び手動フォークの形状およびそのデフキャリヤ等への設
置形態、ロックディスクの形状およびそのドリブンギヤ
への設置形態ならびにデフキャリヤへの設置形態、ロッ
ク軸の延設形態等については適宜選定できる。
が、本発明の趣旨の範囲内で、差動歯車の形式、インナ
ーケースの形状、形式、インナーケースのカムリングと
の係合形式、操作部材を構成するカムリングの形式およ
びそのフォークとの係合形態ならびにフォークの形状、
アクチュエータを構成し減速装置を構成する各歯車の噛
合形態およびモータ等の動力源の種類、ロック螺子およ
び手動フォークの形状およびそのデフキャリヤ等への設
置形態、ロックディスクの形状およびそのドリブンギヤ
への設置形態ならびにデフキャリヤへの設置形態、ロッ
ク軸の延設形態等については適宜選定できる。
【0016】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明
は、デフケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所
定動力によって作動されるアクチュエータおよび操作部
材によりなされる動力式フリーランニング差動装置にお
いて、アクチュエータの故障時には、前記操作部材を手
動にて操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力
の接続がなされるように構成したので、万一、アクチュ
エータを駆動するところの動力源に故障を生じ、例え
ば、電力を動力源として駆動されるモータにおける電線
の断裂、加圧流体を動力源とした場合の配管の漏れ、あ
るいは減速装置を構成する歯車列の故障等により駆動状
態の切換えに支障を来した場合でも、操作部材を手動に
て操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の接
続を行って、差動装置の動作による四輪駆動状態を容易
に得ることができるので、動力式フリーランニング差動
装置の充分なバックアップ体制が発揮される。また、前
記アクチュエータの故障時には、前記操作部材であるフ
ォークに当接すべくロック螺子を手動にて操作してデフ
ケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるよ
うに構成した場合は、アクチュエータおよび操作部材に
何らの改造を加えることなく、単なるロック螺子の追加
構成にて動力式フリーランニング差動装置を充分にバッ
クアップすることができる。さらに、前記アクチュエー
タの故障時には、前記操作部材であるフォークと別体に
設けた手動フォークを操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成した場合に
は、手動フォークを通常の駆動状態への切換え操作部材
であるフォーク9の形式に左右されることなく、別途に
設置することができる。
は、デフケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所
定動力によって作動されるアクチュエータおよび操作部
材によりなされる動力式フリーランニング差動装置にお
いて、アクチュエータの故障時には、前記操作部材を手
動にて操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力
の接続がなされるように構成したので、万一、アクチュ
エータを駆動するところの動力源に故障を生じ、例え
ば、電力を動力源として駆動されるモータにおける電線
の断裂、加圧流体を動力源とした場合の配管の漏れ、あ
るいは減速装置を構成する歯車列の故障等により駆動状
態の切換えに支障を来した場合でも、操作部材を手動に
て操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の接
続を行って、差動装置の動作による四輪駆動状態を容易
に得ることができるので、動力式フリーランニング差動
装置の充分なバックアップ体制が発揮される。また、前
記アクチュエータの故障時には、前記操作部材であるフ
ォークに当接すべくロック螺子を手動にて操作してデフ
ケースから差動歯車への回転駆動力の接続がなされるよ
うに構成した場合は、アクチュエータおよび操作部材に
何らの改造を加えることなく、単なるロック螺子の追加
構成にて動力式フリーランニング差動装置を充分にバッ
クアップすることができる。さらに、前記アクチュエー
タの故障時には、前記操作部材であるフォークと別体に
設けた手動フォークを操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成した場合に
は、手動フォークを通常の駆動状態への切換え操作部材
であるフォーク9の形式に左右されることなく、別途に
設置することができる。
【0017】また、前記アクチュエータの故障時には、
該アクチュエータである減速装置等の歯車列におけるド
リブンギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成した場合に
は、減速装置を構成するドリブンギヤを手動にて回転さ
せるので、手動による操作であっても円滑な操作が行え
る。さらに、前記アクチュエータの故障時には、該アク
チュエータである減速装置等の歯車列におけるドライブ
ギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車への回
転駆動力の接続がなされるように構成したものでは、減
速装置を構成し、モータ等の駆動部に最も近いドリブン
ギヤを手動にて回転させるので、減速装置の手前での操
作であることによって小さな力で円滑な操作が行える。
このように、本発明によれば、動力式フリーランニング
差動装置の動作を確実にするバックアップ機能を充実さ
せて、より確実な切換えの確保がなされる動力式フリー
ランニング差動装置が提供される。
該アクチュエータである減速装置等の歯車列におけるド
リブンギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車
への回転駆動力の接続がなされるように構成した場合に
は、減速装置を構成するドリブンギヤを手動にて回転さ
せるので、手動による操作であっても円滑な操作が行え
る。さらに、前記アクチュエータの故障時には、該アク
チュエータである減速装置等の歯車列におけるドライブ
ギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車への回
転駆動力の接続がなされるように構成したものでは、減
速装置を構成し、モータ等の駆動部に最も近いドリブン
ギヤを手動にて回転させるので、減速装置の手前での操
作であることによって小さな力で円滑な操作が行える。
このように、本発明によれば、動力式フリーランニング
差動装置の動作を確実にするバックアップ機能を充実さ
せて、より確実な切換えの確保がなされる動力式フリー
ランニング差動装置が提供される。
【図1】本発明の動力式フリーランニング差動装置の第
1実施の形態を示す全体側面図である。
1実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】本発明の動力式フリーランニング差動装置の第
2実施の形態を示す全体側面図である。
2実施の形態を示す全体側面図である。
【図3】本発明の動力式フリーランニング差動装置の第
3実施の形態を示す全体側面図である。
3実施の形態を示す全体側面図である。
【図4】本発明の動力式フリーランニング差動装置の第
4実施の形態を示す全体側面図である。
4実施の形態を示す全体側面図である。
【図5】本発明の背景となった動力式フリーランニング
差動装置の全体断面図である。
差動装置の全体断面図である。
1 デフケース 1A 左デフケース 1B 右デフケース 2 インナーケース 3 ピニオン軸 4 ピニオンギヤ 5 左サイドギヤ 6 右サイドギヤ 7 カムリング 8 溝リング(操作部材) 9 フォーク(操作部材) 10 ヒンジ 11 リターンスプリング 12 ボス 13 スライド軸 14 螺合部 15 ドリブンギヤ 16 ドライブギヤ 16A ロック軸 17 ドライブ軸 18 モータ 19 軸受 20 デフキャリヤ 21 クラッチ部 22 ロック螺子 23 螺合部 24 手動フォーク 25 スライド駒 26 ロック螺子 27 ロックディスク 28 角穴 29 角穴 30 プラグ孔 H 逃げ隙間
Claims (7)
- 【請求項1】 デフケースの回転駆動力を差動歯車を介
して前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイ
ドギヤにトルク配分して伝達する差動装置であって、デ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力
によって作動されるアクチュエータおよび操作部材によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置において、
前記アクチュエータの故障時には、前記操作部材を手動
にて操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の
接続がなされるように構成したことを特徴とする動力式
フリーランニング差動装置。 - 【請求項2】 前記アクチュエータの故障時には、前記
操作部材であるフォークに当接すべくロック螺子を手動
にて操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の
接続がなされるように構成したことを特徴とする請求項
1に記載の動力式フリーランニング差動装置。 - 【請求項3】 前記アクチュエータの故障時には、前記
操作部材であるフォークと別体に設けた手動フォークを
操作してデフケースから差動歯車への回転駆動力の接続
がなされるように構成したことを特徴とする請求項1に
記載の動力式フリーランニング差動装置。 - 【請求項4】 デフケースの回転駆動力を差動歯車を介
して前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイ
ドギヤにトルク配分して伝達する差動装置であって、デ
フケースから差動歯車への回転駆動力の接続を所定動力
によって作動されるアクチュエータおよび操作部材によ
りなされる動力式フリーランニング差動装置において、
前記アクチュエータの故障時には、該アクチュエータを
手動にて操作してデフケースから差動歯車への回転駆動
力の接続がなされるように構成したことを特徴とする動
力式フリーランニング差動装置。 - 【請求項5】 前記アクチュエータの故障時には、該ア
クチュエータである減速装置等の歯車列におけるドリブ
ンギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車への
回転駆動力の接続がなされるように構成したことを特徴
とする請求項4に記載の動力式フリーランニング差動装
置。 - 【請求項6】 前記アクチュエータの故障時には、該ア
クチュエータである減速装置等の歯車列におけるドライ
ブギヤを手動にて操作してデフケースから差動歯車への
回転駆動力の接続がなされるように構成したことを特徴
とする請求項4に記載の動力式フリーランニング差動装
置。 - 【請求項7】 前記アクチュエータが、電力により駆動
されるモータおよび減速装置等の歯車列から構成された
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
動力式フリーランニング差動装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35202298A JP2000179650A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 動力式フリーランニング差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35202298A JP2000179650A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 動力式フリーランニング差動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000179650A true JP2000179650A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18421251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35202298A Pending JP2000179650A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 動力式フリーランニング差動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000179650A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105156632A (zh) * | 2015-09-23 | 2015-12-16 | 温岭市华鑫机械制造有限公司 | 驱动桥自锁差速器 |
JP2017024669A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | トヨタ自動車株式会社 | 4輪駆動車両用トランスファ |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP35202298A patent/JP2000179650A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017024669A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | トヨタ自動車株式会社 | 4輪駆動車両用トランスファ |
US9994103B2 (en) | 2015-07-27 | 2018-06-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Transfer for four-wheel drive vehicle |
CN105156632A (zh) * | 2015-09-23 | 2015-12-16 | 温岭市华鑫机械制造有限公司 | 驱动桥自锁差速器 |
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