JP2000178508A - 紫外線硬化型接着剤及びそれを用いたコンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

紫外線硬化型接着剤及びそれを用いたコンタクトレンズの製造方法

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JP2000178508A JP10356540A JP35654098A JP2000178508A JP 2000178508 A JP2000178508 A JP 2000178508A JP 10356540 A JP10356540 A JP 10356540A JP 35654098 A JP35654098 A JP 35654098A JP 2000178508 A JP2000178508 A JP 2000178508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、眼用レンズの製造に際して、レンズ材
料とその支持体との一時的な接着に好適に用いられ、所
定の加工や処理に耐え得る接着強度と、機械的な外力に
よるレンズ(材料)の強制離脱を容易に行ない得るよう
な良好な脱離性とを、両立的に実現することの出来る紫
外線硬化型接着剤、並びにそのような紫外線硬化型接着
剤を用いて、コンタクトレンズを有利に製造する方法を
提供すること。 【解決手段】 ポリアルキレングリコールジ(メタ)ア
クリレートと、アルコキシポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレートと、紫外線重合開始剤とを含ん
で、紫外線硬化型接着剤を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、紫外線硬化型接着剤及びそれを
用いたコンタクトレンズの製造方法に係り、特に、コン
タクトレンズ等の眼用レンズの製造に際して、かかる眼
用レンズを与えるレンズ材料を、その加工や処理に先立
って所定の支持体に接着・支持せしめるために、好適に
用いられる接着剤、並びにそれを用いて、コンタクトレ
ンズを有利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、接着剤は、工業用、家庭用等の
各種の分野に広く用いられており、例えば、コンタクト
レンズ等の眼用レンズの製造に際しても、レンズ材料に
対して切削や研磨等の加工或いは必要な処理を施す際に
は、かかるレンズ材料を加工装置に備えられた加工治具
等の所定の支持体に接着せしめて、固定的に支持させる
べく、適当な接着剤が選択、使用されている。而して、
そのような接着剤としては、加工や処理を施し得るに充
分な接着強度を有する一方、加工等が施された後におい
ては、レンズ(材料)は当該支持体から離脱されること
となることから、そのようなレンズ(材料)に損傷を与
えることなく、離脱させ易いものであることが要請され
ている。
【0003】ところで、特開昭60−125652号公
報には、レンズ材料を所定の支持体に接着・固定せしめ
るために、溶融ワックスを用いることが明らかにされて
いるのであるが、この溶融ワックスにあっては、所定温
度に加熱されて溶融した状態で、レンズ材料と支持体と
の間に導入された後、冷却されることにより、硬化し
て、それらレンズ材料と支持体を接着するものであると
ころから、接着作業の終了までに時間がかかり過ぎる
と、溶融ワックスが最早硬化してしまい、レンズ材料の
斜めはり等の不具合が惹起される恐れがあった。
【0004】また、その他に、レンズ材料とその支持体
との接着には、常温硬化型接着剤、シアノアクリレート
系接着剤(瞬間接着剤)、二液性接着剤等の使用も考え
られてはいるが、何れも問題のあるものであった。例え
ば、常温硬化型接着剤にあっては、空気中の水分が触媒
となって、その硬化が開始されることから、溶融ワック
スの場合と同様に、接着作業の終了までに時間がかかり
過ぎると、接着剤が硬化してしまうようになるために、
作業性に影響を与え、生産性が悪くなる恐れがあったの
であり、またシアノアクリレート系接着剤では、レンズ
材料と支持体とが瞬間的に接着せしめられることとなる
ため、レンズ材料の斜めはり等の問題が惹起され易く、
しかもその接着力が強過ぎて、加工等の後に、支持体に
接着・固定せしめられたレンズを該支持体から離脱する
ことが出来なくなるといった問題を内在するものであっ
たのであり、更に二液性接着剤にあっては、二液の混合
にて硬化が始まることから、接着作業における接着剤の
硬化の制御が困難となり、生産性が悪くなる等といった
問題を内在しているのである。
【0005】そこで、そのような問題に対処するため
に、特公平7−80118号公報においては、光硬化性
シリコーン・オイルと光開始剤とを含んでなる紫外線硬
化性接着剤を用いた含水性コンタクトレンズの製造方法
が提案されており、そこにおいて、かかる紫外線硬化性
接着剤は、瞬間的に硬化することがなく、また硬化の開
始時間を制御し得るという利点を有しているのである
が、含水性コンタクトレンズを対象としているために、
非含水性やハード系のコンタクトレンズには適用され難
いものであることは勿論、そのような接着剤を用いて所
定の支持体に接着・支持せしめられたレンズを該支持体
から離脱せしめるに際しては、ベンジン、n−ヘキサ
ン、フレオン等のハロゲン化炭化水素等の無極性溶媒中
に浸漬せしめる必要があったのであり、また、特開平9
−90290号公報に示される如き、機械的な外力を作
用させることによって、レンズを強制的に離脱させる手
法を採用する場合には、かかる接着剤が、レンズの離脱
を無極性溶媒への浸漬にて行なうことを前提としたもの
であるところから、その接着力に起因して、レンズ側に
接着剤が残留付着したり、また無理に剥がしたりする
と、レンズの変形や損傷が惹起される等といった問題が
あった。
【0006】さらに、特開平9−291257号公報に
は、所定の光硬化性モノマ、光硬化性オリゴマまたは光
硬化性ポリマ、及び光開始剤と共に、希釈剤を含有せし
めてなる光硬化性接着剤も、提案されている。而して、
そのような光硬化性接着剤にあっては、レンズの離脱を
水系溶媒への浸漬による膨潤作用にて実現することを前
提としたものであるところから、アルコール類、多価ア
ルコール類、界面活性剤の如き希釈剤が多量に含有せし
められており、そのため、そのような希釈剤の使用に問
題があることに加えて、上述の如きレンズの強制離脱を
実施する場合には、レンズ側に接着剤が残留したり、ま
たレンズが変形したり、損傷を受ける等といった問題も
あったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景として為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、特に、眼用レンズの製造に際して、レンズ材料
とその支持体との一時的な接着に好適に用いられ、所定
の加工や処理に耐え得る接着強度と、機械的な外力によ
るレンズ(材料)の強制離脱を容易に行ない得るような
良好な脱離性とを、両立的に実現することの出来る紫外
線硬化型接着剤、並びにそのような紫外線硬化型接着剤
を用いて、コンタクトレンズを有利に製造する方法を提
供することにある。
【0008】
【解決手段】かかる状況下、上述の如き課題を解決する
ために、本発明者等が鋭意検討を重ねた結果、重合成分
として、特定の2種類のポリアルキレングリコール変性
モノマーを組み合わせて用いて、紫外線硬化型接着剤を
構成することにより、有効な接着強度と良好な脱離性と
を両立して確保し得ることを見い出したのである。
【0009】そして、本発明は、そのような知見に基づ
いて完成されたものであって、その要旨とするところ
は、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
と、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレートと、紫外線重合開始剤とを含むことを特徴とす
る紫外線硬化型接着剤にある。
【0010】すなわち、このような本発明に従う紫外線
硬化型接着剤にあっては、その重合成分として、ポリア
ルキレングリコールジ(メタ)アクリレートと、アルコ
キシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートと
が組み合わされて用いられ、それら2成分が含まれるよ
うに構成されていることによって、ポリアルキレングリ
コールジ(メタ)アクリレートの有する接着力が、アル
コキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート
によって適度に調整されて、レンズ材料の如き製品材料
の加工・処理操作に対して、充分に耐え得る接着強度
と、眼用レンズ等の製品(材料)を、それが接着・支持
された支持体から容易に離脱せしめ得る脱離性とが、両
立して実現され得たのである。
【0011】従って、例えば所定の加工・処理を伴う眼
用レンズの製造に際して、かくの如き本発明に従う紫外
線硬化型接着剤を、レンズ材料とその支持体との一時的
な接着に用いる場合(所謂、仮止接着剤としての使用)
にあっては、加工・処理時においては、有効な接着強度
を発揮することによって、加工乃至は処理操作の最中
に、レンズ材料の固定が不安定となり若しくはレンズ材
料が支持体から外れることにより、所望の加工等を施し
得なくなるようなことが効果的に防止されると共に、加
工等の後におけるレンズ(材料)の離脱作業に際して
は、優れた脱離性を発揮することによって、作業が極め
て容易ならしめられて、離脱工程の効率化が達成され得
ることとなるのである。
【0012】特に、レンズ(材料)の離脱を機械的な外
力によって強制的に行なう場合にあっても、優れた脱離
性により、加える外力は比較的小さくても充分であると
ころから、接着力に抗して無理に大きな力を作用させる
ことによって、レンズが変形したり、損傷を受けたりす
るようなことが有利に回避され得、また、接着剤のレン
ズ側への残留付着が可及的に少なく抑えられ得て、特定
溶媒による残留接着剤の除去処理等も不要となるのであ
って、その結果として、目的とする眼用レンズを、高度
な作業性にて且つ優れた生産性をもって製造することが
可能となるのである。
【0013】なお、かかる本発明に係る紫外線硬化型接
着剤の望ましい態様の一つによれば、前記ポリアルキレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートとアルコキシポリ
アルキレングリコール(メタ)アクリレートとは、重量
比にて、15:85〜85:15の割合において用いら
れ、これによって、有効な接着強度と良好な脱離性がよ
り一層有利に発揮されることとなる。
【0014】また、本発明にあっては、前記ポリアルキ
レングリコールジ(メタ)アクリレートは、次式:CH
2 =CHCOO(CH2 CH2 O)n COCH=CH2
(但し、nは4〜13の整数である)にて示されるポリ
エチレングリコールジアクリレートであることが好まし
く、或いはまた、前記アルコキシポリアルキレングリコ
ール(メタ)アクリレートは、次式:CH2 =CHCO
O(CH2 CH2 O) m CH3 (但し、mは4〜13の
整数である)にて示されるメトキシポリエチレングリコ
ールアクリレートであることが望ましいのであって、そ
のような成分を含んで紫外線硬化型接着剤を構成するこ
とによって、有効な接着強度と良好な脱離性という効果
がより顕著に奏されることとなるのである。
【0015】さらに、本発明における好ましい態様の他
の一つによれば、前記紫外線重合開始剤は、2,2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノンであることが望
ましく、それにより、重合反応が有利に促進せしめられ
る。
【0016】更にまた、本発明における別の好ましい態
様の一つによれば、前記紫外線硬化型接着剤は、重合禁
止剤を更に含んで構成される。これにより、そのような
紫外線硬化型接着剤を保存容器等に封入して、保存して
おくような場合にあっても、自然光や外部熱等によっ
て、図らずして重合反応が開始されるようなことが、効
果的に回避乃至は解消され得るのである。なお、かかる
重合禁止剤としては、特に、チオジフェニルアミンであ
ることが好ましい。
【0017】そして、本発明にあっては、a)上述の如
き紫外線硬化型接着剤を用いて、所定のコンタクトレン
ズ材料を、その支持体に接着、支持せしめる工程と、
b)かかる支持体による該コンタクトレンズ材料の支持
の下に、該コンタクトレンズ材料に対して、切削、研磨
などの加工或いは必要な処理などを施し、目的とするコ
ンタクトレンズを形成せしめる工程と、c)該形成され
たコンタクトレンズを前記支持体から離脱させる工程と
を、含むことを特徴とするコンタクトレンズの製造方法
をも、その要旨とするものである。
【0018】このような本発明方法によれば、前記した
紫外線硬化型接着剤を用いるものであるところから、コ
ンタクトレンズ材料を確実に支持体に支持せしめた状態
で、所定の加工・処理操作を安定して行ない得ると共
に、接着剤の有する良好な脱離性により、コンタクトレ
ンズに悪影響を及ぼすことなく、極めて容易に且つ良好
な作業性をもって、コンタクトレンズの離脱操作を実施
することが可能となるのであり、以て目的とするコンタ
クトレンズが、高い生産性にて、有利に製造され得るこ
ととなるのである。
【0019】なお、本発明に従うコンタクトレンズの製
造方法における望ましい態様の一つによれば、前記コン
タクトレンズの前記支持体からの離脱は、該支持体の機
械的変形操作にて強制的に行なわれるのである。即ち、
かくの如き本発明方法によれば、外力がコンタクトレン
ズに直接的に作用したり、大きな圧力が作用したりする
ことなく、レンズの強制離脱を実施し得るのであって、
それ故に、コンタクトレンズの変形・損傷等を可及的に
回避しつつ、コンタクトレンズを支持体から速やかに取
り外すことが出来るのである。また、本発明方法に従え
ば、例えば、レンズの加工・処理装置に、そのようなレ
ンズの強制離脱を有利に実施し得る装置を組み合わせた
製造装置を採用すること等によって、目的とするコンタ
クトレンズを、自動的に且つ連続的に製造することが可
能となるのであり、それにより、作業性、作業効率ひい
ては生産性が飛躍的に向上され得るのである。
【0020】また、本発明手法にあっては、前記コンタ
クトレンズの前記支持体からの離脱を、該コンタクトレ
ンズと支持体との接着物を水性媒体中に浸漬処理するこ
とにより、行なっても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】ところで、かくの如き本発明に従
う紫外線硬化型接着剤は、重合成分として特定の2種類
のモノマーを組み合わせて用いて、それら2成分を重合
せしめることにより、所望の接着特性が発揮され得るよ
うに構成されたものであり、より詳細には、ポリアルキ
レングリコールジ(メタ)アクリレートと、アルコキシ
ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートとを、
必須の重合成分として、組み合わせて含有するものであ
る。なお、本明細書で言うところの「・・・(メタ)ア
クリレート」とは、「・・・アクリレート」並びに「・
・・メタクリレート」の2つの化合物を総称するものと
する。
【0022】そして、かかる必須の重合成分の一つであ
るポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
は、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコールにおける両末端の官能
基(−OH)に対して、それぞれ、アクリル基乃至はメ
タクリル基が導入されたものであって、ここでは、接着
剤としての有効な接着強度乃至は接着力を発揮せしめる
べく用いられている。また、このようなポリアルキレン
グリコールジ(メタ)アクリレートとしては、従来から
公知の各種のものが適宜に採用され得るものであるが、
特に、下記の化学式(1)にて示されるポリエチレング
リコールジアクリレートが、有利に採用されることとな
る。 CH2 =CHCOO(CH2 CH2 O)n COCH=CH2 ・・・(1)
【0023】なお、上記の化学式(1)において、nの
値は、4〜13の範囲内の整数であるのが好ましい。け
だし、nが4よりも小さい場合には、分子量が小さくな
り過ぎるため、ポリエチレングリコールジアクリレート
成分が、紫外線硬化型接着剤の適用される、例えば眼用
レンズのレンズ材料の如き製品材料等に浸透して、悪影
響を及ぼすこととなるからであり、また、nが13より
も大きくなると、分子量が大きくなり過ぎて、品質の安
定性が悪化し、有効な接着性が得られなくなるからであ
る。
【0024】また、前記必須の重合成分の他の一つであ
るアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリ
レートは、ポリアルキレングリコールの末端官能基の一
方にアクリル基若しくはメタクリル基が、またその他方
にメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基が、それぞ
れ導入されたものであって、ここでは、前記ポリアルキ
レングリコールジ(メタ)アクリレートの有する接着強
度(接着力)を適度に調整するべく用いられている。そ
して、かかるアルコキシポリアルキレングリコール(メ
タ)アクリレートとしては、公知の各種のものが適宜に
採用され得るものであるが、好ましくは、下記の化学式
(2)にて示されるメトキシポリエチレングリコールア
クリレートが、有利に採用される。 CH2 =CHCOO(CH2 CH2 O)m CH3 ・・・(2)
【0025】ここにおいて、かかる化学式(2)におけ
る、mの値は、4〜13の範囲内の整数であることが望
ましい。けだし、該メトキシポリエチレングリコールア
クリレートにおいても、前記ポリエチレングリコールジ
アクリレートの場合と同様に、mが4よりも小さい場合
には、メトキシポリエチレングリコールアクリレート成
分が、製品材料等の被接着材料に浸透して、悪影響を与
えることとなるからであり、またmが13よりも大きく
なると、品質が不安定となり、接着剤としての機能を充
分に奏し得なくなるからである。
【0026】ところで、本発明に従う紫外線硬化型接着
剤は、上述の如きポリアルキレングリコールジ(メタ)
アクリレートとアルコキシポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレートとを、それぞれ、所定割合におい
て、組み合わせて含有するものであるが、一般に、ポリ
アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートの15〜
85重量部に対して、合計量が100重量部となるよう
に、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレートが85〜15重量部の割合において組み合わさ
れて、配合せしめられることとなるのであり、特に好ま
しくは、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートとアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリレートとが、重量比で、15:85〜35:65と
なるように組み合わされて、配合される。けだし、ポリ
アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートの余りに
も少ない配合量では、換言すればアルコキシポリアルキ
レングリコール(メタ)アクリレートの量が著しく多く
なる場合には、接着剤が充分に硬化しなくなって、有効
な接着強度(接着力)を確保し得なくなる等の問題を惹
起するからであり、一方、ポリアルキレングリコールジ
(メタ)アクリレートの配合量が多過ぎると、アルコキ
シポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートの配
合量が必然的に少なくなるため、架橋し過ぎて、接着剤
が硬くなり、その結果として、接着後の離脱作業に悪影
響をもたらす等の問題を惹起するようになるからであ
る。
【0027】また、本発明に従う紫外線硬化型接着剤に
あっては、上述の如き特定の2種のモノマーを含む重合
成分を効率良く重合、硬化せしめるために、それらのモ
ノマーと共に、従来から公知の各種の紫外線重合開始剤
の1種若しくは2種以上が、必須成分として、含有せし
められることとなるのである。
【0028】そして、そのような紫外線重合開始剤とし
ては、紫外線を吸収して、硬化(重合)反応を開始させ
るもので、一般に200〜450nm程度の紫外線波長
領域に吸収を持っているものが好適に用いられ、例え
ば、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、アセトフェノ
ン、ジ及びトリクロロアセトフェノン、ジアルコキシア
セトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン、4−ジアルキルアミノアセトフェノン等の
アセトフェノン類;ベンゾフェノン、4,4′−ビスジ
メチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、4,
4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフ
ェノン類;ベンジル;ベンゾイン、ベンゾイルアルキル
エーテル等のベンゾイン類;ベンジルジメチルケター
ル;ベンゾイルベンゾエート;α−アシロキシムエステ
ル類;テトラメチルチウラムモノサルファイド;チオキ
サンソン、2−クロロチオキサンソン、ジエチルチオキ
サンソン等のチオキサンソン類;アゾビスイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオキサイド、ジ
−tert.−ブチルパーオキサイド等のパーオキサイ
ド類;ベンゾイルジエトキシホスフィンオキサイド、ト
リメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等
を挙げることが出来、それらの1種若しくは2種以上が
組み合わされて用いられることとなる。そして、本発明
においては、その中でも、2,2−ジメトキシ−2−フ
ェニルアセトフェノンが、紫外線重合開始剤として有利
に用いられることとなる。
【0029】また、そのような紫外線重合開始剤は、目
的とする紫外線硬化型接着剤において、それを構成する
重合成分としてのポリアルキレングリコールジ(メタ)
アクリレートとアルコキシポリアルキレングリコール
(メタ)アクリレートの合計量に対して、重量で、0.
1〜10%程度の割合において、好ましくは1〜5%程
度の割合において含有せしめられることとなる。この場
合において、紫外線重合開始剤の使用量が、0.1重量
%未満となると、接着剤の重合、硬化に際して、その硬
化時間がかかり過ぎるようになり、また10重量%を越
えるような使用量にあっては、外部熱等によって重合し
易くなり、硬化促進が期待出来なくなる等の問題を惹起
することとなる。
【0030】加えて、本発明にあっては、上述の如き紫
外線重合開始剤と共に、更に必要に応じて、光増感剤を
用いることも可能である。この光増感剤は、単独では紫
外線の照射によって活性化はしないが、紫外線重合開始
剤と共に使用されると、紫外線重合開始剤単独使用の場
合よりも優れた効果を発揮するものである。そのような
光増感剤としては、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチル
アミン、トリエチルアミン等のアミン類や、トリ−n−
ブチルホスフィン、アリルチオ尿素、s−ベンジルイソ
チウロニウム−p−トルエンスルフィネート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート等がある。
【0031】さらに、本発明に係る紫外線硬化型接着剤
にあっては、有利には、重合禁止剤を含有していること
が望ましいのであって、それによって、紫外線硬化型接
着剤を所定の保存容器等に封入した状態で、その実際の
使用までの間、保存しておくような場合にあっても、自
然光や外部熱等によって重合反応が開始されて、容器内
で固化することにより、使用不能となるようなことが、
効果的に回避乃至は解消され得るのである。そして、か
かる重合禁止剤としては、チオジフェニルアミン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、ハイドロ
キノン(HQ)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール等が有利に採用されるのであるが、その中でも、チ
オジフェニルアミンが、より好適に用いられるのであ
る。
【0032】なお、かくの如き重合禁止剤は、紫外線硬
化型接着剤において、ポリアルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレートとアルコキシポリアルキレングリコー
ル(メタ)アクリレートの合計量に対して、0.1重量
%以下の割合で配合せしめられる。尤も、その配合量が
多すぎると、接着剤の硬化に要する時間が過度に長くな
って、作業効率を悪化させることとなると共に、接着剤
の有する接着強度が弱くなり、また接着強度にばらつき
が生じる等の問題も惹起することとなる。
【0033】また、本発明に従う紫外線硬化型接着剤に
あっては、上述した配合成分の他にも、接着剤としての
機能を阻害しない限りにおいて、不飽和結合(エチレン
系不飽和結合)に基づいて重合し得る、アクリル酸メチ
ルやメタクリル酸メチル等のモノマーを、ポリアルキレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートとアルコキシポリ
アルキレングリコール(メタ)アクリレートの合計量に
対して3割以下の割合で、含有していても良く、また必
要に応じて、貯蔵安定剤、充填剤、及びその他の接着剤
用添加剤、例えば、顔料、不活性有機ポリマー、レベリ
ング剤、チキソトロープ性付与剤等を含むことが出来
る。
【0034】そして、上述してきたような配合成分を配
合せしめてなる紫外線硬化型接着剤を、例えば、眼用レ
ンズ等のプラスチック製品の製造に際して、レンズ材料
の如き製品材料を加工治具等の所定の支持体に一時的に
接着せしめるために、適用する場合(所謂、仮止接着剤
としての使用)においては、該紫外線硬化型接着剤を、
かかる支持体及び製品材料のうち、少なくとも一方の接
着面に適用(塗布)した後、それら支持体と製品材料と
を互いに当接せしめた状態下で、紫外線を照射すること
により、選択された任意の時期に重合、硬化反応が開始
され得て、以て製品材料が支持体に接着されることとな
る。
【0035】なお、かかる紫外線照射は、一般に、紫外
線照射装置(露光器)を用いて行なわれることとなる
が、そのような紫外線照射装置としては、波長が約20
0〜450nm程度の紫外線を照射するものが用いら
れ、それによって、約1秒〜5分間照射されることによ
り、接着剤が適度な時間をもって硬化せしめられ、以て
接着が実現されることとなる。また、そのような紫外線
照射装置としては、具体的には、高圧水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ等を備えたものが用いられる。
【0036】また、上述の如くして、紫外線にて紫外線
硬化型接着剤を重合して硬化せしめることにより、接着
を行なった後においては、前記した支持体に接着・支持
された製品材料に対して、所定の加工操作や処理操作が
施され、更にその後、製品(材料)の接着された支持体
等に機械的な外力を作用させて、強制的に、或いは水等
の適当な水系媒体に浸漬せしめること等により、製品
(材料)は、その支持体から離脱されることとなるので
ある。
【0037】かくの如く、本発明に従う紫外線硬化型接
着剤は、その重合成分として、2種類の特定のポリアル
キレングリコール変性モノマーを組み合わせて用い、そ
れら2成分の重合によって、接着特性が発現されるよう
に構成されていることによって、該モノマーの一方たる
ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートの有
する接着力が、他方のアルコキシポリアルキレングリコ
ール(メタ)アクリレートによって適度に調整されてい
るところから、所定の支持体と、目的とするプラスチッ
ク製品を与える製品材料との接着に適用されて、加工操
作等に充分に耐え得る接着強度と、製品(材料)の離脱
操作を容易と為し得る脱離性という相反する特性を、両
立的に発揮するのである。
【0038】そして、特に、かくの如き紫外線硬化型接
着剤を、レンズ材料とその支持体との接着に適用して、
そのレンズ材料に加工・処理操作を施す際には、有効な
接着強度により、レンズ材料が確実に支持体に固定され
て、以て安定した操作性を確保することが出来るのであ
り、また、かかる加工等の後に、レンズ(材料)の離脱
を機械的な外力によって強制的に行なう場合にあって
は、そこで必要とされる外力の大きさは比較的小さくて
も充分であるところから、無理に大きな力を作用させる
ことによるレンズの変形・損傷が、有利に回避され得、
しかも、接着剤のレンズ側への残留が極めて少なく抑え
られ得て、特定溶媒による残留接着剤の除去処理等も必
要がなくなるのであって、結果的に、目的とする眼用レ
ンズを、高度な作業性にて且つ優れた生産性をもって製
造することが可能となる。
【0039】さらに、本発明に係る紫外線硬化型接着剤
にあっては、紫外線を照射せしめることにより、硬化
(重合)反応を開始させるものであるところから、接着
剤の硬化開始時間を自由に選択・制御することが出来、
しかも紫外線の照射量や紫外線重合開始剤等の配合量な
どを適宜に調節することにより、接着剤の完全硬化に要
する時間もコントロールすることが可能であり、またか
かる紫外線硬化型接着剤の粘度が低いため、短時間での
取り扱いも可能ならしめられる。要するに、かくの如き
紫外線硬化型接着剤は、任意の時間から、所望の適度な
硬化時間で硬化するものであることから、特に、それを
眼用レンズに適用するような場合には、斜めはり等の不
具合を何等惹起することなく、レンズ材料をその支持体
に接着せしめることが出来るのであって、これにより、
接着作業が優れた作業性をもって行なわれることとなる
のである。
【0040】更にまた、本発明に係る紫外線硬化型接着
剤にあっては、それが所定の被接着物に塗布されて形成
される接着層の厚さが、比較的薄くても、上述の如き種
々の効果を奏し得るのであり、よって、例えば、それを
眼用レンズに適用して、レンズ材料に切削加工を施す時
には、レンズ材料が支持体(加工治具)に充分に密着
し、接着層の厚みに起因するブレが可及的に小さく為さ
れ得るところから、中心厚みの極めて薄い眼用レンズで
あっても、高精度にて製造し得るのである。
【0041】このように、本発明に従う紫外線硬化型接
着剤は、各種のプラスチック製品の製造、中でもコンタ
クトレンズの如き眼用レンズの製造において、レンズ材
料(製品材料)とその支持体との一時的な接着剤、所
謂、仮止接着剤として、好適に用いられ得るのである。
【0042】ところで、そのような本発明に従う紫外線
硬化型接着剤が有利に適用され得るコンタクトレンズの
製造方法の一実施形態が、図1に、製造工程図として示
されれている。
【0043】すなわち、かかる図1において、本発明に
従う紫外線硬化型接着剤は、コンタクトレンズ材料2と
その支持体たる加工治具4を接着せしめるための、仮止
接着剤6として用いられている。具体的には、目的とす
るコンタクトレンズの片面形状(本実施形態ではレンズ
後面8)が予め形成されてなる、ブロック状のコンタク
トレンズ材料2を準備し、そのレンズ後面8の上に、仮
止接着剤6としての紫外線硬化型接着剤を数滴垂らして
塗布せしめた後、かかるコンタクトレンズ材料2に対し
て、レンズ後面8の形状に対応した曲率を有する湾曲凸
面10を備えた加工治具4を、所定の位置関係をもって
重ね合わせ、そしてその状態で、図示しない紫外線照射
装置にて紫外線照射を行なうことにより、それらコンタ
クトレンズ材料2と加工治具4との間に介在せしめた仮
止接着剤6を重合、硬化せしめ、以てそれらの間の有効
な接着が行なわしめられる。なお、仮止接着剤6を硬化
せしめるための紫外線照射は、コンタクトレンズ材料2
側から行なっても良く、また加工治具4側より(内部凹
所を通じて)行なっても良いが、後者の加工治具4側よ
り照射を行なう場合にあっては、かかる加工治具4は無
色透明であるものが好ましい。
【0044】そして、かかる仮止接着剤6が充分に硬化
した状態で、加工治具4を加工装置14に備えられたス
ピンドル16に取り付け、バイト18にて通常の切削や
研磨等の加工を施したり、或いは他の必要な処理等を施
して、目的とするコンタクトレンズ20を製造するので
ある。
【0045】さらに、このようにして得られたコンタク
トレンズ20が接着・固定されている加工治具4からコ
ンタクトレンズ20を分離するには、かかる加工治具4
を、例えば、スピンドル16から取り外した後、所定の
挟圧装置22を用いて、加工治具4に機械的な外力を作
用させて、変形せしめることにより、コンタクトレンズ
20は、加工治具4から強制的に離脱せしめられること
となる。
【0046】具体的には、そのようなコンタクトレンズ
20の離脱操作において、加工治具4は、外力が加えら
れることによって変形し得るように、内部が中空とされ
た有底円筒形状を呈しており、例えばアクリル系やスチ
レン系合成樹脂材料等の、変形可能な樹脂材料から形成
されている。また、挟圧装置22は、加工治具4を固定
するための固定台17と、該固定台17を挟んで両側に
対向位置せしめられた一対の挟圧板24とから構成され
ており、エアシリンダ等の所定の駆動装置を作動させ
て、該一対の挟圧板24を固定台17(加工治具4)に
対して接近移動させることにより、固定台17に固定さ
れた加工治具4の径方向両側から、該加工治具4の円筒
壁部分を挟圧板24の先端部にて挟圧せしめるようにな
っている。そして、そのような挟圧操作を実施すること
によって、加工治具4が変形せしめられて、加工治具4
の湾曲凸面10とコンタクトレンズ20との接着面間
に、変形に対する抵抗力が剥離力として作用し、以て、
かかる剥離力が仮止接着剤6の接着力に打ち勝って、コ
ンタクトレンズ20が、湾曲凸面10から離脱せしめら
れることとなる。なお、この挟圧装置22の構造、離脱
過程等は、特開平9−90290号公報に詳細に明らか
にされており、ここにおいても、同様である。
【0047】従って、上述の如きコンタクトレンズの製
造方法によれば、前記した本発明に従う紫外線硬化型接
着剤を仮止接着剤6として用いるものであるところか
ら、コンタクトレンズ材料2を確実に加工治具4に支持
せしめた状態で、所定の加工・処理操作を安定して行な
い得ると共に、コンタクトレンズ20に悪影響を及ぼす
ことなく、極めて容易に且つ良好な作業性をもって、コ
ンタクトレンズ20の離脱作業を実施することが出来る
のであり、以て所望のコンタクトレンズ20が、高い生
産性にて、有利に製造され得ることとなるのである。
【0048】特に、かくの如き実施形態においては、機
械的な外力を加工治具4に作用させることにより、コン
タクトレンズ20が離脱せしめられることから、外力が
コンタクトレンズ20に直接的に作用したり、大きな圧
力が作用したりすることがないため、コンタクトレンズ
20の変形・損傷等を有利に回避することが出来るので
あり、また、外力を加工治具4に有利に作用せしめ得る
挟圧装置22が、所定の加工・処理操作を行なうための
加工装置14に組み合わされてなる装置を用いて、コン
タクトレンズ20の強制離脱を行なうことにより、コン
タクトレンズ材料2に加工・処理を施した後、連続し
て、かかる離脱処理を行ない得るのであって、それ故
に、それら加工・処理及び離脱操作等の製造作業の全自
動化が、有利に達成され得て、作業性、作業効率、更に
は生産性が著しく向上されることとなる。
【0049】なお、ここで対象とされるコンタクトレン
ズ材料2としては、特に限定されるものではなく、ハー
ドコンタクトレンズ用の材料であっても、含水性又は非
含水性のソフトコンタクトレンズ用の材料であっても良
いが、例示の実施形態の如く、機械的な外力により、コ
ンタクトレンズ20の加工治具4からの取り外しを行な
うに際しては、加工治具4の変形によって、有効な剥離
力を生ぜしめ得るだけの弾性乃至は剛性を有するもので
あることが望ましく、それを満足するものであれば、何
等問題はないが、好ましくは、ハードコンタクトレンズ
用材料が有利に採用される。
【0050】また、例示の実施形態におけるコンタクト
レンズの製造方法にあっては、挟圧装置22を用いて、
加工治具4に機械的な外力を作用させて、変形せしめる
ことにより、コンタクトレンズ20の加工治具4からの
離脱を行っているが、その離脱方法としては、かかる手
法のみに限定されるものでは決してなく、その他、本発
明に従う紫外線硬化型接着剤の特性から、コンタクトレ
ンズ20が接着された加工治具4をスピンドル16から
取り外した後、それらコンタクトレンズ20と加工治具
4の接着物を水性媒体中に浸漬することにより、コンタ
クトレンズ20を加工治具4から離脱させる方法も、有
利に採用され得るところであり、その場合にあっても、
コンタクトレンズ20に何等悪影響を及ぼすことなく、
容易に離脱せしめることが出来るのである。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明を更
に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その
ような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるも
のでないことは、言うまでもないところである。また、
本発明には、以下の実施例の他にも、更には以上の具体
的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加え得るものであることが、理解されるべきであ
る。
【0052】実施例 1 先ず、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト成分として、前記化学式(1)におけるnの値が9で
あるポリエチレングリコールジアクリレート(9EG−
A)又はn=9のポリエチレングリコールジメタクリレ
ート(9EG)を用い、またアルコキシポリアルキレン
グリコール(メタ)アクリレート成分として、前記化学
式(2)におけるmの値が9のメトキシポリエチレング
リコールアクリレート(AM−90G)若しくはm=9
のメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(M
−90G)を用い、更に紫外線重合開始剤として、2,
2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(チバ・
スペシャリティ・ケミカルズ社製:イルガキュアー65
1;I−651)を用いて、それらを、下記表1及び表
2に示す配合比にて均一に混合せしめて、各種の接着剤
組成物を調製した。
【0053】−紫外線硬化性試験− 次いで、上記で得られた各種の接着剤組成物を、スパー
テルにて、それぞれ適量採取し、その各々を、別々のガ
ラスプレートの表面に塗布せしめた後、それらに対し
て、紫外線照射装置(ウシオ電気株式会社製;UIS−
250−01)を用いて、該装置に備えられた紫外線ラ
ンプ(ウシオ電気株式会社製;UIS−250D)の
下、照度:635mW/cm2 の条件で、5秒間、紫外
線を照射することにより、それぞれの接着剤組成物を重
合せしめた後、その紫外線硬化性を評価した。そして、
かかる評価結果を、下記表1、表2に併せ示すが、そこ
においては、完全に硬化して有効な接着力を有するもの
を○、ろう状に硬化して、ある程度の接着力を示すもの
を△、殆ど硬化せず液状のままのものを×として、それ
ぞれ表わした。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】上記表1及び表2の結果からも明らかなよ
うに、本発明例1〜10の接着剤組成物にあっては、そ
の硬化後において、接着剤として問題のない程度の紫外
線硬化性を有していることが認められるのであり、中で
も、本発明例1〜3のように、ポリエチレングリコール
ジアクリレート(9EG−A)とメトキシポリエチレン
グリコールアクリレート(AM−90G)とを組み合わ
せて用いたものが、配合比の広い範囲に亘って、完全硬
化することが認められるのであり、接着剤として、より
有効であることが分かる。これに対して、比較例1、2
に係る接着剤組成物にあっては、組成物における重合成
分が、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリレート成分のみから構成されている、即ちポリアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレート成分と組み合
わされて用いられていないために、殆ど硬化しないこと
が認識される。
【0057】実施例 2 先ず、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト成分として、n=9のポリエチレングリコールジアク
リレート(9EG−A)を用い、またアルコキシポリア
ルキレングリコール(メタ)アクリレート成分として、
m=9のメトキシポリエチレングリコールアクリレート
(AM−90G)を用い、更に紫外線重合開始剤とし
て、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
(I−651)を用いて、それらを、下記表3に示す配
合比にて均一に混合せしめて、各種の接着剤組成物(1
3〜17)をそれぞれ調製した。
【0058】−接着強度試験− 次に、上記の如くして得られた各接着剤組成物を、スパ
ーテルにて、それぞれ適量採取し、それを、エタノール
で表面が拭浄された2枚の接着基板の各一端に5mm幅
で塗布せしめた後、かかる2枚の基板を、各基板におけ
る接着剤組成物の塗布面のみが相互に対向するようにし
て重ね合わせ、その状態で、実施例1と同様にして、照
度:635mW/cm2 の条件で、5秒間、紫外線を照
射することにより、接着剤組成物を重合、硬化せしめ
て、2枚の基板を接着せしめ、基板試料を得た。そし
て、引張試験機(不動工業株式会社製:レオメーター;
NRM−2010J−CW)を用いて、上述の如き基板
試料の一端を該引張試験機に備えられた下側治具にて挟
持する一方、他端を引張試験機の上側治具にて挟持、固
定した後、基板試料が破断するまで、それら両端を基板
試料の長手方向で且つ互いに反対方向に引張ると共に、
その時に要する荷重値(F;kg)を、それぞれ測定し
た。なお、かかる荷重値は、引張試験機記録計(理化電
機株式会社製:自動計測X−Yプロッタ;FR−80
1)にて、記録紙上に記録され、その記録された結果か
ら、基板試料の破断時における荷重値を読み取り、それ
より単位面積当たりの荷重値(接着強度:kg/cm2)を算
出した。その算出結果を、下記表3に併せ示す。
【0059】−加工耐久性試験、及び強制離脱試験− また、上記接着強度試験とは別に、上記で得られた接着
剤組成物13〜17を適量採取する一方、レンズ後面を
完成させた市販のハードコンタクトレンズ用のレンズ材
料を準備し、図1に示される如くして、レンズ材料
(2)に、各接着剤組成物(6)を塗布せしめた後、ス
チレン系樹脂製の加工治具(4)を重ね合わせ、その状
態で、実施例1と同様にして、紫外線を照射することに
より、接着剤組成物(6)を重合、硬化せしめて、レン
ズ材料(2)を加工治具(4)に接着せしめた。
【0060】次いで、レンズ材料(2)が接着された加
工治具(4)を、それぞれ個別にスピンドル(16)に
固定し、バイト(18)にて、レンズ材料(2)の前面
(フロントカーブ)の切削加工を行なった。そこにおい
て、切削加工に対する接着強度、即ち加工耐久性を評価
し、その結果を下記表3に併せ示すが、該表3において
は、◎:治具から外れなかった、○:治具からやや外れ
かかった、△:治具から半分程度外れかかったとして、
それぞれ表わされている。
【0061】さらに、切削加工の後、図1の如くして、
形成されたコンタクトレンズ(20)を、加工治具
(4)から機械的な外力にて強制的に離脱せしめ、離脱
作業時における脱離性の良し悪し、及びコンタクトレン
ズ側への接着剤の残留状況を評価した。なお、脱離性の
良し悪しは、強制離脱の実施が可能か否かと、強制離脱
によるコンタクトレンズの変形乃至は損傷の有無の2点
から評価し、その評価結果を、下記表3に示すが、そこ
において、○は強制離脱が可能であり、且つコンタクト
レンズの変形・損傷が認められないものを表わしてい
る。なお、コンタクトレンズの変形・損傷の評価は、ス
テレオマイクロスコープにて、レンズ表面を観察するこ
とより行なった。また、コンタクトレンズ側への接着剤
の残留は、ステレオマイクロスコープを用いて、コンタ
クトレンズのレンズ後面を観察し、◎:接着剤の残留が
全く認められない、○:接着剤の残留が僅かに認められ
る、×:殆どの接着剤の残留が認められる、の基準にて
評価し、その結果を下記表3に示した。
【0062】
【表3】
【0063】かかる表3の結果からも明らかなように、
本発明に係る接着剤組成物13〜17にあっては、適度
な接着強度を有していることが認められるのであり、具
体的には、切削加工の実施に対して問題のない程度の接
着強度(加工耐久性)を有していると共に、コンタクト
レンズの変形・損傷を何等惹起することなく、強制離脱
を容易に行ない得、しかもコンタクトレンズ側への接着
剤の残留も僅かである、即ち良好な脱離性を有している
ことが認められるのである。そして、特に、接着剤組成
物14が、コンタクトレンズと加工治具との一時的な接
着に用いられる仮止接着剤として、最適であることが認
識される。
【0064】実施例 3 先ず、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト成分として、n=9のポリエチレングリコールジアク
リレート(9EG−A)を用い、またアルコキシポリア
ルキレングリコール(メタ)アクリレート成分として、
m=9のメトキシポリエチレングリコールアクリレート
(AM−90G)を用い、更に紫外線重合開始剤とし
て、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
(I−651)を用いて、それらが、重量比で、25:
75:5となるように、均一に混合せしめ(即ち、上記
接着剤組成物14と同じ配合)、更にその105重量部
に対して、重合禁止剤としてのハイドロキノンモノメチ
ルエーテル(MEHQ)乃至はチオジフェニルアミン
(TDPA)を、下記表4に示す割合にて、それぞれ配
合して、接着剤組成物18〜24を得た。
【0065】−強制ゲル化試験− 次に、上記で得られた各接着剤組成物を、その加熱によ
って強制的にゲル化(硬化)させることにより、前記し
た重合禁止剤(MEHQ、TDPA)の添加効果、即ち
熱に対する安定性を調べた。具体的には、接着剤組成物
18〜24を、それぞれ4gずつ、試験瓶に取り、その
各々に、加熱による重合を強制的に開始させるべく、熱
重合開始剤として2,2−アゾビス(2、4−ジメチル
バレロニトリル)(V−65)を0.008g添加した
後、マグネッチックスターラー(井内盛栄堂株式会社
製;HS−360)を用いて、約20分間攪拌して、該
熱重合開始剤を各接着剤組成物に溶解させた。次いで、
かかる接着剤組成物の10mlを採取して、それぞれ、
別個の試験管に注入し、試験管の口をアルミホイルにて
覆蓋した後、60℃に保持された恒温水槽に浸して、加
熱せしめると共に、ストップウオッチにて時間の計測を
開始して、それから1分毎に、試験管内の接着剤組成物
の状態を観察した。そして、試験管を手指等にて把持し
て傾けた際に、接着剤組成物が流動しなくなった時間
を、ゲル化開始時間として、ストップウオッチより読み
取って、記録した。そのゲル化開始時間を、下記表4に
併せ示す。なお、下記表4において、ゲル化開始時間の
値が大きいということは、熱に対してより安定であると
いうことを示している。
【0066】
【表4】
【0067】上記表4の結果からも明らかなように、重
合禁止剤を添加することによって、ゲル化開始までに要
する時間が長くなる、要するに、熱に対する安定性が向
上するのであり、その傾向は、重合禁止剤の添加量に対
応するものであることが認められるのであって、特に、
チオジフェニルアミン(TDPA)が、そのような熱安
定性をより顕著に発揮するものであることが分かる。
【0068】実施例 4 上記実施例2で得られた接着剤組成物14、及びそれに
チオジフェニルアミンを所定量配合せしめた、実施例3
で得られた接着剤組成物22〜24を、スパーテルに
て、それぞれ適量採取し、それを用いて、実施例2の接
着強度試験と同様の方法にて(但し、紫外線照射におけ
る照度は、615mW/cm2 )、各基板試料をそれぞ
れ作製した後、それら基板試料に対して引張力を作用さ
せて、その破断時における荷重値を求め、それより単位
面積当たりの荷重値(接着強度)を算出した。そして、
このような試験を、各接着剤組成物毎に、多数回、繰り
返して行ない、算出された接着強度の平均値と標準偏差
(ばらつき具合)を求め、その結果を、下記表5に示し
た。
【0069】
【表5】
【0070】上記表5に示される如く、重合禁止剤とし
てチオジフェニルアミンを添加した接着剤組成物22〜
24にあっては、接着強度は、若干弱くなるものの、使
用には全く問題のない程度であることが認められる。
【0071】
【発明の効果】上述の説明より明らかなように、本発明
に従う紫外線硬化型接着剤は、その必須の重合成分とし
て、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
とアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリ
レートとが組み合わされて用いられ、それら2成分が含
まれるように構成されているものであるところから、レ
ンズ材料の如き製品材料に対する所定の加工・処理操作
に充分に耐え得る接着強度と、製品(材料)を、それが
接着・固定された支持体から容易に離脱せしめ得る脱離
性とを、両立して実現することが出来るのである。
【0072】特に、かくの如き本発明に従う紫外線硬化
型接着剤を、眼用レンズのレンズ材料とその支持体との
一時的な接着に適用すれば、所定の加工等を安定して実
施することが出来ると共に、加工等の実施後、支持体に
接着されたレンズ(材料)を機械的な外力によって強制
的に離脱せしめるような場合にあっても、良好な脱離性
により、かかる外力は比較的小さくても充分であるとこ
ろから、無理に大きな力を加えることによって、レンズ
が変形したり、損傷を受けたりするようなことが効果的
に回避され得、また、接着剤のレンズ側への残留付着が
著しく少なく抑えられ得て、特定溶媒による残留接着剤
の除去処理等も不要となるのであり、これによって、目
的とする眼用レンズを、高度な作業性にて且つ優れた生
産性をもって製造することが可能となるのである。
【0073】また、かかる本発明に従う紫外線硬化型接
着剤を用いたコンタクトレンズの製造方法によれば、コ
ンタクトレンズ材料を確実に支持体に支持せしめた状態
で、所定の加工・処理操作を安定して行ない得、しかも
コンタクトレンズに悪影響を何等及ぼすことなく、極め
て容易に且つ良好な作業性をもって、コンタクトレンズ
の離脱作業を実施することが可能となるのであり、以て
所望のコンタクトレンズが、高い生産性にて、有利に製
造され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う紫外線硬化型接着剤が有利に適用
され得る、コンタクトレンズの製造方法の一実施形態を
概略的に示す製造工程図である。
【符号の説明】
2 コンタクトレンズ材料 4 加工治具 6 仮止接着剤 10 湾曲凸面 14 加工装置 16 スピンドル 18 バイト 20 コンタクトレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 美佐子 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 Fターム(参考) 2H006 BC07 4J040 FA011 HB19 HD05 JB08 KA14 KA19 NA18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアルキレングリコールジ(メタ)ア
    クリレートと、アルコキシポリアルキレングリコール
    (メタ)アクリレートと、紫外線重合開始剤とを含むこ
    とを特徴とする紫外線硬化型接着剤。
  2. 【請求項2】 前記ポリアルキレングリコールジ(メ
    タ)アクリレートとアルコキシポリアルキレングリコー
    ル(メタ)アクリレートとが、重量比にて、15:85
    〜85:15の割合において用いられる請求項1記載の
    紫外線硬化型接着剤。
  3. 【請求項3】 前記ポリアルキレングリコールジ(メ
    タ)アクリレートが、次式:CH2 =CHCOO(CH
    2 CH2 O)n COCH=CH2 (但し、nは4〜13
    の整数である)にて示されるポリエチレングリコールジ
    アクリレートである請求項1又は請求項2記載の紫外線
    硬化型接着剤。
  4. 【請求項4】 前記アルコキシポリアルキレングリコー
    ル(メタ)アクリレートが、次式:CH2 =CHCOO
    (CH2 CH2 O)m CH3 (但し、mは4〜13の整
    数である)にて示されるメトキシポリエチレングリコー
    ルアクリレートである請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載の紫外線硬化型接着剤。
  5. 【請求項5】 前記紫外線重合開始剤が、2,2−ジメ
    トキシ−2−フェニルアセトフェノンである請求項1乃
    至請求項4の何れかに記載の紫外線硬化型接着剤。
  6. 【請求項6】 重合禁止剤を更に含んでいる請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載の紫外線硬化型接着剤。
  7. 【請求項7】 前記重合禁止剤が、チオジフェニルアミ
    ンである請求項6記載の紫外線硬化型接着剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    紫外線硬化型接着剤を用いて、所定のコンタクトレンズ
    材料を、その支持体に接着、支持せしめる工程と、 かかる支持体による該コンタクトレンズ材料の支持の下
    に、該コンタクトレンズ材料に対して、切削、研磨など
    の加工或いは必要な処理などを施し、目的とするコンタ
    クトレンズを形成せしめる工程と、 該形成されたコンタクトレンズを前記支持体から離脱さ
    せる工程とを、含むことを特徴とするコンタクトレンズ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記コンタクトレンズの前記支持体から
    の離脱が、該支持体の機械的変形操作にて強制的に行な
    われる請求項8記載のコンタクトレンズの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コンタクトレンズの前記支持体か
    らの離脱が、該コンタクトレンズと支持体との接着物を
    水性媒体中に浸漬処理することにより、行なわれる請求
    項8記載のコンタクトレンズの製造方法。
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JP2022517175A (ja) * 2018-12-20 2022-03-07 ハンツマン・アドヴァンスト・マテリアルズ・ライセンシング・(スイッツランド)・ゲーエムベーハー 遅延添加剤を含む接着剤組成物

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