JP2000178358A - アミノ官能性シリコ―ンエマルジョン - Google Patents

アミノ官能性シリコ―ンエマルジョン

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Abstract

(57)【要約】 ヘアケア組成物の構成成分として有用なシリコーンエマ
ルジョン。本発明の第一の態様では、シリコーンエマル
ジョンはヒドロキシ末端停止ポリオルガノシロキサンと
下記構造式のアミノ官能性シランの水性エマルジョンの
塩基触媒反応生成物を含んでなる。 【化1】 式中、R1及びR2は各々独立にH、アルキル又は次の構
造式: 【化2】 のアミノアルキル基であり、R4、R5及びR6は、R4
5及びR6の少なくとも2つが各々(C2〜C8)アルコ
キシであることを条件として、各々独立に(C1
12)アルキル又は(C2〜C8)アルコキシであり、R
7及びR8は各々H又はアルキルであり、かつR3及びR9
は各々独立にアルキレンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコーンエマルジ
ョンに関するものであり、より具体的にはアミノ官能性
シリコーンの水性エマルジョンに関する。
【0002】
【関連技術の簡単な説明】水性アミノ官能性シリコーン
エマルジョンは公知であり、例えばかかるエマルジョン
をベースにした艶出組成物に係る本願出願人の米国特許
第4600436号を参照されたい。上記米国特許第4
600436号のエマルジョンは1種類以上の乳化剤及
びアミノ官能性シランの存在下でのポリオルガノシロキ
サン単量体の酸又は塩基触媒水性乳化重合で作られる。
このようにして製造されたエマルジョンは重合反応の副
生物としてメタノールを含んでいるのが通例であり、オ
クチルフェノキシポリオキシエチレンのようなアルコキ
シル化アルキルフェノール界面活性剤を含んでいること
もある。
【0003】アミノ官能性シリコーンエマルジョンは艶
出剤以外の分野、例えばパーソナルケア組成物並びに繊
維、紙及び布加工を始めとする織物加工にも潜在的用途
を有している。艶出組成物のような用途での使用には適
しているものの、メタノールが存在することで上記米国
特許第4600436号に開示されたエマルジョンはあ
る種の用途(特にパーソナルケア組成物)での使用には
不向きなものになる。さらに、アルコキシル化アルキル
フェノール界面活性剤の使用についても近年環境衛生及
び安全性の観点から綿密な調査に付されている。
【0004】パーソナルケア組成物の構成成分として使
用するのに適した水性アミノ官能性シリコーンエマルジ
ョンが望まれる。
【0005】
【発明の概要】本発明の第一の態様では、シリコーンエ
マルジョンは、ヒドロキシ末端停止ポリオルガノシロキ
サンの水性エマルジョンと下記構造式(I)のアミノ官
能性シランとの塩基触媒反応生成物を含んでなる。
【0006】
【化4】
【0007】式中、R1及びR2は各々独立にH、アルキ
ル又は次の構造式(II):
【0008】
【化5】
【0009】のアミノアルキル基であり、R4、R5及び
6は、R4、R5及びR6の少なくとも2つが各々(C2
〜C8)アルコキシであることを条件として、各々独立
に(C1〜C12)アルキル又は(C2〜C8)アルコキシ
であり、R7及びR8は各々H又はアルキルであり、かつ
3及びR9は各々独立にアルキレン、好ましくは(C1
〜C12)アルキレンである。
【0010】上記アミノ官能性シリコーンエマルジョン
は重合反応で生じるメタノール残留物を含まない。
【0011】本発明の第二の態様は、上記のシリコーン
エマルジョンを含んでなるヘアケア組成物に関する。ア
ミノ官能性シリコーン組成物を添加しても重合反応で生
じるメタノール残留物がヘアケア組成物に加わることは
ない。
【0012】
【発明の詳しい説明】好ましい実施形態では、乳化重合
反応混合物は陽イオン性界面活性剤を含んでなる。
【0013】さらに好ましい実施形態では、水性乳化重
合反応混合物は、当該反応混合物100重量部(pb
w)を基準にして、20〜60pbw、さらに好ましく
は25〜50pbw、さらに一段と好ましくは25〜4
5pbwのポリオルガノシロキサン、0.05〜0.5
pbw、さらに好ましくは0.1〜0.5pbwの塩基
触媒、0.1〜12pbw、さらに好ましくは1〜10
pbw、さらに一段と好ましくは2〜8pbwのアミノ
官能性シラン、及び1〜20pbw、好ましくは2〜1
5pbw、さらに一段と好ましくは2〜10pbwの陽
イオン系界面活性剤を含んでなる。
【0014】本明細書中で特定の官能基に関して用いる
「(Cn〜Cm)」という用語(n及びmは整数である)
は、該官能基が1基当たりn乃至m個の炭素原子を含ん
でいることを意味する。例えば、「(C1〜C12)アル
キル」という用語は1基当たりの炭素原子数が1〜12
のアルキル基、例えばメチル、エチル、イソブチル、t
ert−ブチル、ヘキシル、ドデシル等を意味する。
(C2〜C8)アルコキシには、例えばエトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ等がある。(C1〜C12)アルキレンに
は、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、オクチレ
ン、ドデシレン等がある。
【0015】好ましい実施形態では、R1及びR2は各々
独立にH又は(C1〜C12)アルキルであり、さらに好
ましくはH又は(C1〜C4)アルキルであり、さらに一
段と好ましくはHである。好ましい実施形態では、R3
は(C1〜C6)アルキレンであり、さらに好ましくはエ
チレン又はプロピレンである。好ましい実施形態では、
4、R5及びR6は各々独立に(C2〜C8)アルコキシ
であり、さらに好ましくはエトキシである。
【0016】非常に好ましい実施形態では、アミノ官能
性シランは、アミノエチルジエトキシシラン、アミノエ
チルトリエトキシシラン、アミノプロピルジエトキシシ
ラン、アミノプロピルトリエトキシシランの1又はそれ
以上を含んでなる。
【0017】好適なヒドロキシ末端停止ポリオルガノシ
ロキサンとしては、線状又は枝分れヒドロキシ末端停止
ポリオルガノシロキサン単独重合体及び共重合体があ
る。好ましい実施形態では、ヒドロキシ末端停止ポリオ
ルガノシロキサンは、比較的低分子量のポリオルガノシ
ロキサンの塩基触媒水性乳化重合で製造される線状ヒド
ロキシ末端停止ポリオルガノシロキサンである。好適な
低分子量ポリオルガノシロキサンとしては、粘度約10
0000センチポアズ以下の線状ポリオルガノシロキサ
ンがある。好ましい実施形態では、低分子量ポリオルガ
ノシロキサンは、次の構造式(III)の1種類以上の線
状ポリオルガノシロキサンを含んでなる。
【0018】
【化6】
【0019】式中、R10及びR17は各々ヒドロキシであ
り、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は各々独立
にH、アルキル、さらに好ましくは(C1〜C12)アル
キル、アルケニル、さらに好ましくは(C2〜C12)ア
ルケニル、アリール又はアラルキルであり、各nは独立
に100〜6000の整数である。
【0020】アルケニルには、例えばエテニル、プロペ
ニル、ブテニル、オクテニル等がある。本明細書中で用
いる「アリール」という用語は、1基当たり1以上の芳
香族環を有する基を意味し、1以上の芳香族環が1以上
のアルキル又はアルケニル基(各々好ましくは1基当た
りの炭素原子数が2〜6のもの)で置換されたものでも
よく、2以上の環の場合には縮合環であってもよく、例
えばフェニル、ナフチル、トリル等がある。アラルキル
には例えばフェネチル等がある。
【0021】さらに非常に好ましい実施形態では、
11、R12、R13、R14、R15及びR16は各々独立に
(C1〜C12)アルキル、さらに一段と好ましくは(C1
〜C6)アルキルである。
【0022】さらに非常に好ましい実施形態では、各n
は独立に200〜2000の整数であり、さらに一段と
好ましくは300〜1000の整数である。
【0023】非常に好ましい実施形態では、比較的低分
子量のポリオルガノシロキサンは、R10及びR17が各々
ヒドロキシであってR11、R12、R13、R14、R15及び
16が各々メチルである1種類以上のヒドロキシ末端停
止ポリジメチルシロキサンを含んでなる。
【0024】好適な低分子量線状ポリオルガノシロキサ
ンは、例えばポリオクタメチルテトラシロキサン、ポリ
ドデカメチレンヘキサシロキサンのような環状ポリオル
ガノシロキサンから水性媒質中での平衡化によって生成
させることができる。
【0025】好ましい実施形態では、ヒドロキシ末端停
止ポリオルガノシロキサンの水性エマルジョンを形成す
るための低分子量ポリオルガノシロキサンの重合並びに
ヒドロキシ末端停止ポリオルガノシロキサンとアミノ官
能性シランとの反応はそれぞれ1種類以上の界面活性剤
の存在下で実施される。好適な界面活性剤は水性反応媒
質中での低分子量ポリオルガノシロキサン及びポリオル
ガノシロキサン重合体の分散を促す非イオン性界面活性
剤及び陽イオン性界面活性剤である。
【0026】好適な陽イオン性界面活性剤としては、例
えばエトキシル化第四級アンモニウム塩及び第四級アン
モニウムエステルを始めとする第四級アンモニウム塩が
ある。好適な第四級アンモニウム塩には、例えばジアル
キルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩等があ
る。好適なエトキシル化第四級アンモニウム塩には、例
えばN,N,N′,N′,N′−ペンタメチル−N−タ
ロー−1,3−プロパンジアンモニウムジクロライドが
ある。好適な第四級アンモニウムエステルには、例えば
N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−
ジメチルアンモニウムクロライドがある。
【0027】好ましい実施形態では、界面活性剤は第四
級アンモニウム塩、さらに好ましくはアルキルトリメチ
ルアンモニウム塩、さらに一段と好ましくは(C8〜C
20)アルキルトリメチルアンモニウムクロライドから選
択される陽イオン性界面活性剤を含んでなる。
【0028】好適な非イオン性界面活性剤には、例えば
アルコールアルコキシレート、エチレン−プロピレンオ
キシド共重合体及びアルコキシル化アルキルフェノール
がある。アルコールアルコキシレート及びエチレン−プ
ロピレンオキシド共重合体が好ましく、アルコールエト
キシレ−トがさらに好ましい。非常に好ましい実施形態
では、非イオン性界面活性剤は10以上のHLB、さら
に好ましくは10〜30のHLB、さらに好ましくは1
2〜18のHLBを示すものである。
【0029】非常に好ましい実施形態では、ヒドロキシ
末端停止ポリオルガノシロキサンとアミノ官能性シラン
との反応を実施する媒質にはアルコキシル化アルキルフ
ェノール界面活性剤は存在せず、かかる反応で生じるア
ミノ官能性シリコーンエマルジョンをパーソナルケア組
成物のような他の組成物中の構成成分として使用しても
かかる組成物にアルコキシル化アルキルフェノール界面
活性剤は加わらない。
【0030】非常に好ましい実施形態では、界面活性剤
は1分子当たり5〜30個のエチレンオキシド単位を含
む(C6〜C24)アルコールエトキシレートから選択さ
れる。
【0031】好ましい実施形態では、陽イオン性界面活
性剤と非イオン性界面活性剤の両方を使用する。
【0032】好適な塩基触媒は周知であり、例えば強ア
ルカリ、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、テ
トラアリルアンモニウムヒドロキシド等がある。好まし
い実施形態では、水酸化カリウムを塩基触媒として使用
する。
【0033】好ましい実施形態では、低分子量ポリオル
ガノシロキサン、界面活性剤、酸又は塩基触媒及び水を
反応容器中で混合し、ホモジナイズし、加熱してヒドロ
キシ末端停止ポリオルガノシロキサンを生じさせる。次
いでこの反応混合物にアミノ官能性シランを加え、ヒド
ロキシ末端停止ポリオルガノシロキサンとアミノ官能性
シランの縮合反応を進めるべく加熱してアミノ官能性シ
リコーン重合体を生成させる。縮合反応に続いて、触媒
を中和する。別法として、この反応が、界面活性剤及び
アミノ官能性シランの存在下水性媒質中での環状ポリオ
ルガノシロキサンの酸又は塩基触媒平衡反応によって一
段階で実施できることは明らかであろう。
【0034】本発明のシリコーンエマルジョンは、例え
ば紙加工、織物加工、艶出、コーティング、パーソナル
ケア組成物、好ましくはヘアケア組成物を始めとする様
々な用途に使用し得る。
【0035】本発明のヘアケア組成物は、任意成分とし
てパーソナルケア分野で公知の1種類以上の添加剤、例
えば水、アルコール、炭化水素等の非反応性キャリア又
は希釈剤;例えばラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス
硫酸アンモニウム、コアミドプロピルベタイン等の陰イ
オン性、非イオン性、両性又は陽イオン性界面活性剤;
例えばジセチルジモニウムクロライド及びステアラミド
プロピルジメチルアミン等のコンディショニング剤;例
えばジメチコーンコポリオール等の整泡剤;例えばコカ
ミドMEA等の起泡剤;例えばグリセリルステアレー
ト、セテアリルアルコール、セチルアルコール等の増粘
剤;例えばグリセリン等の保湿剤;例えばメチルパラベ
ン、プロピルパラベン等の保存料;並びに例えばクエン
酸等のpH調整剤を含み得る。
【0036】第一の好ましい実施形態では、ヘアケア組
成物は、本発明のシリコーンエマルジョンと好ましくは
水のような希釈剤とを含んでなるヘアコンディショナー
組成物である。さらに好ましくは、上記コンディション
はさらにシリコーンエマルジョンに加えて第二のコンデ
ィショナーをさらに含み、さらに一段と好ましくは増粘
剤をさらに含む。
【0037】第二の好ましい実施形態では、ヘアケア組
成物は本発明のシリコーンエマルジョンと1種類以上の
界面活性剤と好ましくは水のような希釈剤とを含んでな
るヘアコンディショニングシャンプー組成物である。
【0038】本発明のシリコーンエマルジョンは、ヘア
ケア組成物にメタノール残留物を添加することなく、し
かも好ましい実施形態ではかかる組成物にアルコキシル
化フェノール界面活性剤を添加することもなく、ヘアケ
ア組成物にヘアコンディショニング特性を付与するのに
有効である。
【0039】
【実施例】実施例1 本発明のシリコーンエマルジョンを次の通り製造した。
シロキサン(1分子当たり約50〜約100のシロキサ
ン構造単位を有する線状ヒドロキシ停止ポリジメチルシ
ロキサン70%と環状ポリオルガノシロキサン(主にポ
リオクタメチルテトラシロキサン)約30重量%の混合
物525pbw)、陽イオン性界面活性剤(25%塩化
セチルトリメチルアンモニウム水溶液60pbw)、非
イオン性界面活性剤((C11〜C14)イソアルコールエ
トキシレート(Renex 30,ICI社製)90p
bw)、塩基(45%KOH水溶液7.5pbw)及び
水(脱イオン水683pbw)をステンレス鋼製反応容
器に入れ、混合し、次いでAVPゴーリンホモジナイザ
ー内で6000ポンド毎平方インチの圧力でホモジナイ
ズし、73℃に加熱してこの温度に約5時間保温してヒ
ドロキシ末端停止ポリジメチルシロキサンエマルジョン
(固形分38%、粒度114nm)を生成させた。次い
でエマルジョンの温度を40℃未満に下げた後、エマル
ジョンに63pbwのアミノプロピルトリエトキシシラ
ンを加えた。このヒドロキシ末端停止ポリジメチルシロ
キサンエマルジョンとシランの混合物を次いで45℃に
加熱し、この温度に約1時間保温してアミノ官能性シリ
コーン重合体水性エマルジョンを生じさせた。アミノ官
能性シリコーン重合体エマルジョンを次いで酢酸でpH
約11に中和し、このエマルジョンに0.1重量%殺菌
剤エマルジョン(1,2−ベンズイソチアゾリン、Pr
oxel GXL, Zeneca社製)を加えた。水
性アミノ官能性シリコーンエマルジョンの固形分は約4
0%で、アミン当量は約0.3ミリ当量毎グラムであっ
た。
【0040】実施例2 本発明のヘアコンディショナー組成物を次の通り製造し
た。86.85pbwの水、0.50pbwのヒドロキ
シエチルセルロース、2.00pbwのグリセリン、
0.20pbwのメチルパラベン及び0.10pbwの
メチルパラベンを混合して混合成分を65℃に加熱する
ことによりプレミックスAを作った。セテアリルアルコ
ールとジセチルジモニウムクロライドとステアリルアミ
ドプロピルジメチルアミンの混合物3.00pbw、グ
リセリルステアレート0.80及びセチルアルコール
1.50を混合して融解することによりプレミックスB
を作った。溶融プレミックスBをプレミックスAに加
え、得られた混合物を40℃に冷却し、この冷却混合物
に、メチルクロロイソチアゾリノンとメチルイソチアゾ
リノンの混合物0.05pbw及び上記実施例1に開示
した方法で製造したシリコーンエマルジョン5.00p
bwを加えた。クエン酸を添加して生成混合物のpHを
4.5に調整した。
【0041】実施例2のヘアコンディショナーは毛髪に
適用すると改善された櫛通りのよさ、ソフトさ、ボディ
及びボリュームを与える。
【0042】実施例3 本発明のコンディショニングシャンプー組成物を次の通
り製造した。脱イオン水38.72、ジメチコーンコポ
リオール1.00pbw、26%ラウリル硫酸アンモニ
ウム水溶液24.00pbw、28%ラウレス硫酸アン
モニウム水溶液14.30pbw、及びコカミドプロピ
ルベタイン1.43pbwを混合し、混合成分を65℃
に加熱することによってプレミックスCを作った。4.
00pbwのコカミドMEAと1.5pbwのPEG−
150ペンタエリトリイルテトラステアレートを混合し
て融解することによりプレミックスDを作った。溶融プ
レミックスDをプレミックスCに加え、得られた混合物
を40℃に冷却し、この冷却混合物に、メチルクロロイ
ソチアゾリノンとメチルイソチアゾリノンの混合物0.
05pbw及び上記実施例1に開示した方法で製造した
シリコーンエマルジョン5.0pbwを加えた。クエン
酸を添加して生成混合物のpHを6.0〜6.5の範囲
に調整した。
【0043】実施例3のコンディショニングシャンプー
は毛髪に適用すると改善された櫛通りのよさ、ソフト
さ、ボディ及びボリュームを与える。
【0044】実施例4 本発明の油中水型ヘアコンディショナー組成物を次の通
り製造した。シクロペンタシロキサン/ジメチコーンコ
ポリオール10pbwと実施例1のアミノシリコーンエ
マルジョン5pbwを混合して油相プレミックスを作っ
た。0.2pbwの塩化ナトリウムと84.8pbwの
水を混合して水相プレミックスを作った。上記油相プレ
ミックスに上記水相プレミックス85pbwを十分に攪
拌しながらゆっくりと添加し、次いでこのプレミックス
混合物にメチルクロロイソチアゾリノンとメチルイソチ
アゾリノンの混合物0.05pbwを加えた。
【0045】実施例4のヘアコンディショナー組成物は
毛髪に適用すると改善されたウェット時の櫛通りのよ
さ、ソフトでシルキーなウェット感、ドライ時の櫛通り
のよさ、ソフトでシルキーでライトなドライ感、改善さ
れた髪の解きやすさ(fly-away)とまとまりやすさ(manag
eability)を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァージニア・ヴァン・ヴァルケンバー グ・パウエル アメリカ合衆国、ニューヨーク州、イース ト・ナッサウ、ウェブスター・ヒル・ロー ド、124番 (72)発明者 フランク・ジョン・トラヴァー アメリカ合衆国、ニューヨーク州、トロ イ、ダウニー・ロード、1番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシ末端停止ポリオルガノシロキ
    サンの水性エマルジョンと下記構造式のアミノ官能性シ
    ランとの塩基触媒反応生成物を含んでなるシリコーンエ
    マルジョン。 【化1】 式中、R1及びR2は各々独立にH、アルキル又は次の構
    造式: 【化2】 のアミノアルキル基であり、R4、R5及びR6は、R4
    5及びR6の少なくとも2つが各々(C2〜C8)アルコ
    キシであることを条件として、各々独立に(C1
    12)アルキル又は(C2〜C8)アルコキシであり、R
    7及びR8は各々H又はアルキルであり、かつR3及びR9
    は各々独立にアルキレンである。
  2. 【請求項2】 上記乳化重合反応混合物が陽イオン性界
    面活性剤を含んでなる、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記乳化重合反応混合物が、該混合物1
    00重量部を基準にして、20〜60重量部のポリオル
    ガノシロキサン、0.05〜0.5重量部の塩基触媒、
    0.1〜12重量部のアミノ官能性シラン及び1〜20
    重量部の陽イオン系界面活性剤を含んでなる、請求項1
    記載の組成物。
  4. 【請求項4】 R1及びR2が各々独立にH又は(C1
    12)アルキルであり、かつR3が(C1〜C6)アルキ
    レンである、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 R4、R5及びR6が各々独立に(C2〜C
    8)アルコキシである、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 上記アミノ官能性シランが、アミノエチ
    ルジエトキシシラン、アミノエチルトリエトキシシラ
    ン、アミノプロピルジエトキシシラン及びアミノプロピ
    ルトリエトキシシランの1又はそれ以上を含んでなる、
    請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 上記ポリオルガノシロキサンが次の構造
    式の1種類以上の線状ポリオルガノシロキサンを含んで
    なる、請求項1記載の組成物。 【化3】 式中、R10及びR17は各々ヒドロキシであり、R11、R
    12、R13、R14、R15及びR16は各々独立にH、アルキ
    ル、(C1〜C12)アルキル、アルケニル、アリール又
    はアラルキルであり、各々のnは独立に100〜600
    0の整数である。
  8. 【請求項8】 上記ポリオルガノシロキサンが、R10
    びR17が各々ヒドロキシであってR11、R12、R13、R
    14、R15及びR16が各々メチルである1種類以上のヒド
    ロキシ末端停止ポリジメチルシロキサンを含んでなる、
    請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 上記ポリオルガノシロキサンが、水性乳
    化重合反応混合物中での環状ポリオルガノシロキサンの
    平衡化によって形成される、請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 乳化重合反応混合物がさらにアルコー
    ルアルコキシレート及びエチレン−プロピレンオキシド
    共重合体から選択される非イオン性界面活性剤を含んで
    なる、請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のシリコーンエマルジョ
    ンを含んでなるヘアケア組成物。
  12. 【請求項12】 当該ヘアケア組成物がヘアコンディシ
    ョナーである、請求項11記載のヘアケア組成物。
  13. 【請求項13】 当該ヘアケア組成物がヘアコンディシ
    ョニングシャンプーである、請求項11記載のヘアケア
    組成物。
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