JP2000178101A - 屋外の蚊の防除方法 - Google Patents

屋外の蚊の防除方法

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JP2000178101A
JP2000178101A JP35886498A JP35886498A JP2000178101A JP 2000178101 A JP2000178101 A JP 2000178101A JP 35886498 A JP35886498 A JP 35886498A JP 35886498 A JP35886498 A JP 35886498A JP 2000178101 A JP2000178101 A JP 2000178101A
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insecticidal
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Masaaki Sugiura
正昭 杉浦
Yoshihiro Horibe
宜裕 堀部
Hiroshi Yoshizane
弘 吉実
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外の蚊を殺虫エアゾール剤で防除する方法
を提供する。 【解決手段】 殺虫成分、溶剤、溶解補助剤、水、およ
び噴射剤からなるエアゾール製剤を噴射量を1.5ml
/秒以上かつ噴霧粒子の平均粒子径が20〜100μm
となるよう噴霧することで屋外の蚊の防除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蚊、特には屋外の
茂みや物陰に潜んでいる蚊の防除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アウトドアライフと称して自然派
嗜好が強まり、余暇を屋外で過ごす人が増えてきてい
る。この場合、同じ屋外の活動であってもコート、グラ
ウンド等環境が整備された場所で行われるスポーツとは
異なり、蚊に刺される被害が増えている。従来では、屋
外において蚊から身を守る方法としては、蚊取り線香を
使用したり、忌避剤を体に噴霧または塗布することが行
われている。また、室内用として市販されている蚊防除
用の殺虫エアゾールを屋外で使用することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来使
用されている屋外の蚊の防除方法は次の点で問題があっ
た。まず、蚊取り線香は風向きによっては有効に効力が
発揮されないし、火事の心配や煙を吸い込むことの難点
がある。忌避剤の場合は体質に合わない人がいたり、塗
りむらによって効力を完全に求めることが困難であった
り、発汗との関係で不快感を伴なうことがある。また、
室内用として市販されている蚊防除用の殺虫エアゾール
は、溶剤にケロシンが使用されているため、屋外で使用
し、植物に噴霧粒子がかかると植物に悪影響を与える
し、屋内用であるため噴射量は少なく、また噴霧粒子が
軽くなるよう設計されているため、屋外では、蚊が潜ん
でいる物陰や茂みのすき間に噴霧粒子が届かないという
問題点もあった。本発明は、以上の問題を解決すべく屋
外の蚊の殺虫エアゾールによる防除方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】殺虫成分、溶剤、溶解補
助剤、水、および噴射剤からなるエアゾール製剤を噴射
量を1.5ml/秒以上かつ噴霧粒子の平均粒子径が2
0〜100μmとなるよう噴霧方法で屋外の蚊を防除す
る。
【0005】
【作 用】屋外の蚊の噴霧方法として、水性エアゾー
ル製剤を使用するようにしたので、植物に悪影響を与え
ることがない。又、屋外用の適切な噴射量としているの
で、蚊の潜んでいそうな茂み、物陰等の場所を処理する
ことが可能なので、長期間に亘り蚊に刺されることのな
い屋外空間を維持できる。
【0006】
【実施態様】本発明方法においては、エアゾール製剤は
1.殺虫成分、2.溶剤、3.溶解補助剤、4.水、
5.噴射剤から構成されるが、植物に影響を与えない範
囲で、6.その他、として昆虫成長阻害剤等の殺虫剤、
共力剤、忌避剤、殺菌剤、殺ダニ剤、防虫剤、防カビ
剤、防錆剤、消臭剤、PH調整剤、香料等を単独または
2種以上を組み合わせて用いることになんら制限はされ
ない。原液においては、殺虫原液中の殺虫成分、溶剤、
溶解補助剤の合計を60重量%以下、好ましくは50重
量%以下にし、水の量は40重量%以上、好ましくは5
0重量%以上にする。以下に上記の1.〜6.の成分に
ついて説明する。
【0007】1.殺虫成分 殺虫成分としては、噴霧処理された殺虫成分が自然蒸散
し、長期間にわたって蚊を防除させるため、20℃にお
ける蒸気圧が1×10−2〜1×10−8mmHgある
各種殺虫剤を用いることが好ましい。例えば、ピレスロ
イド系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、有機リン系殺虫
剤等を挙げることができる。一般に安全性が高いことか
らピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられており、それ
らの具体例として以下のものが例示できる。殺虫成分の
量は、できるだけ少ない方が環境的に好ましいが、殺虫
成分によって殺虫活性が異なるので0.01〜7重量
%、好ましくは0.05〜5重量%である。本発明に用
いることのできる殺虫成分を以下に例示する。
【0008】1−1.ピレスロイド系殺虫剤 アレスリン;3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2
−エン−4−オン−1−イル dl−シス/トランス−
クリサンテマート (ピナミン) dl・d−T80−アレスリン;3−アリル−2−メチ
ルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−
シス/トランス−クリサンテマート (ピナミンフォル
テ) dl・d−T−アレスリン;3−アリル−2−メチルシ
クロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−トラ
ンス−クリサンテマート (バイオアレスリン) d・d−T−アレスリン;d−3−アリル−2−メチル
シクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イル d−ト
ランス−クリサンテマート (エスビオール) d・d−T80−プラレトリン;d−2−メチル−4−
オキソ−3−プロパルギルシクロペント−2−エニル
d−シス/トランス−クリサンテマート (エトック) レスメトリン;5−ベンジル−3−フリルメチル dl
−シス/トランス−クリサンテマート (クリスロン) dl・d−T80−レスメトリン;5−ベンジル−3−
フリルメチル d−シス/トランス−クリサンテマート
(クリスロンフォルテ) エンペントリン;1−エチニル−2−メチルペント−2
−エニル d−シス/トランス−クリサンテマート
(ベーパースリン) テラレスリン;2−アリル−3−メチル−2−シクロペ
ンテン−1−オン−4−イル−2,2,3,3,テトラ
メチル−シクロプロパンカルボキシラート(ノックスリ
ン) トランスフルスリン;2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンジル−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)シクロプロパンカルボキシラート フタルスリン;N−(3,4,5,6−テトラヒドロフ
タリミド)−メチルdl−シス/トランス−クリサンテ
マート (ネオピナミン) dl・d−T80−フタルスリン;N−(3,4,5,
6−テトラヒドロフタリミド)−メチル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート (ネオピナミンフォルテ) フラメトリン;5−(2−プロパギル)−3−フリルメ
チル クリサンテマート (ピナミンD) ペルメトリン;3−フェノキシベンジル dl−シス/
トランス−2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロ
ビニル)シクロプロパンカルボキシラート (エクスミ
ン) フェノトリン;3−フェノキシベンジル d−シス/ト
ランス−クリサンテマート (スミスリン) イミプロスリン;2,4−ジオキソ−1−(プロプ−2
−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル(1R)
−シス/トランス−クリサンテマート (プラール) フェンバレレート;α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレー
ト (スミサイジン) シペルメトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル
dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト (アグロスリン) シフェノトリン;α−シアノ−3−フェノキシベンジル
d−シス/トランス−クリサンテマート (ゴキラー
ト) エトフェンプロックス;2−(4−エトキシフェニル)
−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
ル (トレボン) テフルスリン;2,3,5,6−テトラフルオロ−4−
メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリ
フルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチル−1−
シクロプロパンカルボキシラート フェンプロパトリン;α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシラート フェンフルスリン;2,3,4,5,6−ペンタフルオ
ロベンジル−dl−シス/トランス 3−(2,2−ジ
クロロビニル)2,2−ジメチル−1− シクロプロパ
ンカルボキシラート
【0009】1−2.有機リン系殺虫剤 ダイアジノン;(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6)−ジエチルチオホスフェート (ダイアジノ
ン) フェニトロチオン、MEP;0,0−ジメチル−0−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート
(スミチオン、) ピリダフェンチオン;0,0−ジメチル−0−(3−オ
キソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホ
スホロチオエート (オフナック) マラチオン;ジメチルジカルベトキシエチルジチオホス
フェート (マラソン) ディプテレックス;0,0−ジメチル−2,2,2−ト
リクロロ−1−ハイドロオキシエチル ホスホネイト クロルピリホス;0,0−ジエチル−0−(3,5,6
−トリクロル−2−ピリジル)−ホスホロチオエート フェンチオン;0,0−ジエチル−0−(3−メチル−
4−メチルチオフェニル)−ホスホロチオエート (バ
イテックス) ジクロルボス;0,0−ジメチル−2,2−ジクロロビ
ニルホスフェート (DDVP) プロペタンホス;0−[(E)−2−イソプロポキシカ
ルボニル−1−メチルビニル]0−メチルエチルホスホ
ラミドチオエート (サフロチン) アベイト;0,0,0′,0′−テトラメチル0,0′
−チオジ−P−フェニレン ホスホロチオエート プロチオホス;ジチオリン酸0−2,4−ジクロロフェ
ニル 0−エチル S−プロピルエステル (トヨチオ
ン) ホキシム;0,0−ジエチル−0−(α−シアノベンジ
リデンアミノ)チオホスフェート
【0010】1−3.カーバメート系殺虫剤 カルバリル 上記化合物および/またはこれらの異性体および/また
は類縁体から選ばれた少なくとも1種以上を用いること
が好ましい。
【0011】2.溶剤 溶剤は、アルコール類、ケロシン類からなる群より選択
されるが、これは次の3.で述べる溶解補助剤と共に殺
虫成分の溶解性や水との溶解または乳化性をあげる目的
および噴射剤との溶解または分散安定性をあげることが
目的であるが、植物に対しては悪い影響を与えやすいの
で、できるだけ少ない量にする必要がある。
【0012】3.溶解補助剤 グリコールエーテル類、界面活性剤からなる群より選択
される。界面活性剤を使用する場合は、ノニオン系、ア
ニオン系、カチオン系のものから選択できるが、ノニオ
ン系の界面活性剤を使用するのが好ましい。また植物に
悪い影響を与えないためにできるだけ少ない量が好まし
く、通常0.05〜20重量%、好ましくは0.1〜5
重量%が使用できる。
【0013】4.水 水の量は40%以上、好ましくは50%以上である。
【0014】5.噴射剤 噴射剤は、液化石油ガス、ジメチルエーテル、イソペン
タン、各種フロン類などが使用でき、圧縮空気、二酸化
炭素、窒素からなる群より選択された圧縮ガスなどが併
用できる。
【0015】6.その他 本発明の水性エアゾール製剤には、植物に影響を与えな
い範囲で、更に次の薬剤等が使用できる。 6−1.昆虫成長阻害剤 ピリプロキシフェン;2−[1−メチル−2−(4−フ
ェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジン (スミラ
ブ) フェノキシカルブ;エチル[2−(4−フェノキシフェ
ノキシ)エチル]カーバメート ジフルベンズロン;N−[[(4−クロロフェニル)ア
ミノ]カメボニル]−2,6−ジフロロベンズアミド シロマジン;N−シクロプロピル−1,3,5−トリア
ジン−2,4,6−トリアミン テフルベンズロン;N−[[(3,5−ジクロロ−2,
4−ジフロロフェニル)アミノ]カメボニル]−2,6
−ジフロロベンズアミド 6−2.オキサジアゾール系殺虫剤 メトキサジアゾン;5−メトキシ−3−(2−メトキシ
フェニル0−1,3,4−オキサジアゾール−2(3
H)−オン(エレミック) 6−3.クロロニコチン系殺虫剤 イミダクロプリド;1−(6−クロロ−3−ピリジルメ
チル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミ
ン (ハチクサン) アセタミプロリド;N′−[(6−クロロ−3−ピリジ
イル)メチル]−N′−シアノ−N′メチルアセトンア
ミジイン (モスピラン) 6−4.殺菌剤 トリフルミゾール;(E)−4−クロロ−α,α,α−
トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2
−プロポキシエチリデン−0−トルイジン ヘキサコナゾール;(R,S)−2−(2,4−ジクロ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ヘキサン−2−オール (アンピル) 硫黄(S) TPN;テトラクロロイソフタロニトリル (ダコニー
ル) カルベンダゾール;2−(メトキシカルボニルアミノ)
ベンゾイミダゾール(MBC) チオファメートメチル;1,2−ビス(3−メトキシカ
ルボニル−2−チオウレイド)ベンゼン (トップジン
M) プロシミドン;N−(3,5−ジクロロフェニル)−1
2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミ
ド (スミレックス) ミクロブタニル;2−P−クロロフェニル−2−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキサ
ンニトリル (ラリー) イソプロチオラン;ジイソプロピル−1,3−ジチオラ
ン−2−イソデン−マロネート (フジワン)
【0016】6−3.殺菌、防カビ剤 o−フェニルフェノール イソプロピルメチルフェノール 2−クロロ−4−フェニルフェノール チモール
【0017】6−4.殺ダニ剤 ケルセン;1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,
2−トリクロロエタノール キノメチオネート;6−メチルキノキサリン−2,3−
ジチオカ−ボネート ヘキサチアゾクス;トランス−5−(4−クロロフェニ
ル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチ
アゾリジン−3−カルボキサミド
【0018】6−5.香料 動物性、植物性の天然香料 炭化水素、アルコール、フェノール、アルデヒド、ケト
ン、ラクトン、オキシド、エステル類等の人工香料
【0019】6−6.忌避剤 N,N−ジエチル−m−トルアミド ジメチルフタレート ジブチルフタレート 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1,4,4a,5a,6,9,9a,9b−オクタハイ
ドロジベンゾフラン−4a−カルバルデヒドロ ジ−n−プロピル イソシンコメロネート p−ジクロロベンゼン ジ−n−ブチルサクシネート カプリン酸ジエチルアミド N−プロピルアセトアニリド β−ナフトール カンファー
【0020】6−7.天然精油および/またはその成分 シトラール、シトロネラール、シトロネロール、オイゲ
ノール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミ
ックアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネペ
タリック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミ
ルセン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネ
オール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレ
メン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロー
ル、ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒ
ノキチン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テ
ルピネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファ
ランドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、
フルフラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオー
ル、ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボ
ン、オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキル
アルコール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベ
ルガプトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、
ヌートカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢
酸ゲラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸
メチル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、
プレゴン 上記の異性体および/または誘導体 上記から選ばれる少なくとも1つ以上を含有する精油
【0021】6−8.共力剤 ブチルカルビトール 6−プロピル−ピペロニル エー
テル(商品名ピペロニルブトキサイド) オクタクロロジプロピルエーテル(商品名S−421) イソボルニルチオシアナアセテート(商品名IBTA) N−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド(商品
名サイネピリン222) N−(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−
メチルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,
3−ジカルボキシイミド(商品名サイネピリン500)
【0022】本発明に関わる水性エアゾール製剤の噴霧
のためのバルブとボタンとしては、ハウジング開口面積
は0.50〜50.24mm、通常0.50〜3.1
4mmで、ステム開口面積は0.07〜18.15m
、通常0.07〜1.5mmで、ベーパータップ
の開口面積が自由に選択できるバルブおよび開口面積が
0.07〜12.56mm、通常0.07〜2.1m
となる釦の組み合わせが可能であるが特に限定され
ない。
【0023】
【実 施 例】以下、本発明の実施例を示す。しかし、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 (付着性試験)本発明品および対照品を1〜3mの距離
からカーボン紙に向けて1秒噴霧し、付着した薬液の直
径を測定した。表1に示したように、粒子径が20μm
以下は付着性が悪く100μm以上では到達性が悪いの
に対し本発明品は優れた付着性および到達性を有するこ
とが明らかとなった。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 (基礎効力試験)本発明品および対照品を2mの距離か
ら、ヒトスジシマカ雌成虫10匹を入れて両面に16メ
ッシュナイロンネットを張ったガラスリングに向けて1
秒間噴霧した。噴霧からの経時的なノックダウン数を観
察し、KT50値を求めた。また、供試虫を清潔なポリ
カップに移し取り、5%砂糖水を与え、24時間後の死
亡率を求めた。表2に示したように、本発明品は優れた
ノックダウン効果および殺虫効果を有することが明らか
となった。
【0027】
【表2】
【0028】実施例3 (植物に対する影響試験)各供試植物にしっかり薬液が
付着するように噴霧し、3日後に植物への影響の発生状
況を調査した。植物への影響評価基準に従ってランク付
けを行った。表3に示したように、本発明品は植物に対
して悪影響を与えないことが明らかとなった。
【0029】
【表3】 なお、表3における植物への影響評価基準(ランク)は
次の通りである。 植物への影響評価基準(ランク) 0:影響なし 1:軽微 葉に軽度の萎縮や変色、しみ状の小さい壊死
を生じるが、外観状全く問題ない程度。 2:軽度 葉に萎縮や変色および壊死を生じるが、葉
1,2枚の一部に発生する程度で、目立たず外観状問題
ない程度。 3:重度 葉に著しい萎縮や変色および壊死を生じ、外
観状問題となる。または、植物全体に広がっているが対
象植物の生育に影響しない程度のもの。 4:激甚 重度よりさらに進行した薬害で、萎縮や変色
および壊死が大きく、植物全体に広がっており生育に影
響するような被害を生じているもの。
【0030】実施例4 (実地効力試験)蚊の発生している屋外で試験開始前に
10分間留まり、寄ってきた蚊を測定した。次に、蚊の
潜んでいそうな茂みや物陰に前記試料を1〜2秒/m
噴霧した後、10分間で寄ってきた蚊の数を測定した。
その後は定期的に処理区に行き、同様に測定した。表4
に示したように、本発明品は優れた蚊の防除効果を有す
ることが明らかとなった。
【0031】
【表4】
【0032】実施例5 (残留性試験)本発明品および対照品を1mの距離から
屋外の草むらに向けて1秒噴霧し、薬液の付着した草を
刈り取って室内に持ち込み、直径20cm,高さ43c
mのシリンダー内においてヒトスジシマカの接触試験を
行った。試験は噴霧後の1,3,5,24時間目の接触
開始した。表5に示したように、本発明品は優れた残効
性を有することが明らかとなった。
【0033】
【表5】
【0034】
【発明の効果】本発明は、植物に害を与えない水性エア
ゾールであり、噴射量を1.5ml/秒以上かつ噴霧粒
子の平均粒子径を20〜100μmとすることにより、
風の影響を受けることなく茂みや物陰のすき間まで薬剤
が届き付着するので、屋外で活動する場合にその周辺の
蚊の潜んでいそうな場所に処理するだけで、蚊の生息数
を激減させることができる。また、殺虫成分として20
℃における蒸気圧が1×10−2〜1×10−8mmH
gである各種殺虫剤を用いることにより、茂みや物陰の
すき間まで届いた薬剤が自然蒸散し、蚊取り線香や忌避
剤を使用することなく、長期間にわたって蚊に刺される
ことのない屋外空間を維持することが可能となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺虫成分、溶剤、溶解補助剤、水、およ
    び噴射剤からなるエアゾール製剤を噴射量を1.5ml
    /秒以上かつ噴霧粒子の平均粒子径が20〜100μm
    となるよう噴霧することを特徴とする屋外の蚊の防除方
    法。
  2. 【請求項2】 エアゾール製剤は、ピレスロイド系化合
    物、カーバメイト系化合物、有機リン系化合物からなる
    群より選択された殺虫成分、アルコール類、ケロシン類
    からなる群より選択された溶剤、グリコールエーテル
    類、界面活性剤類からなる群より選択された溶解補助
    剤、および水からなる殺虫原液と、液化石油ガス、ジメ
    チルエーテル、イソペンタン、圧縮空気、二酸化炭素、
    窒素からなる群より選択される噴射剤よりなる請求項1
    記載の防除方法。
  3. 【請求項3】 殺虫成分の20℃における蒸気圧が1×
    10−2〜1×10−8mmHgあることを特徴とする
    請求項1および請求項2のいずれかに記載の防除方法。
  4. 【請求項4】 エアゾール製剤は、殺虫成分0.01〜
    7重量%、溶剤2〜60重量%、溶解補助剤0.05〜
    20重量%を配合し、水で調整した殺虫原液を30〜9
    0重量%と噴射剤10〜70重量%で構成される請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の防除方法。
  5. 【請求項5】 エアゾール製剤は、殺虫原液中の水の割
    合が40重量%以上で、殺虫成分、溶剤、溶解補助剤の
    合計が60重量%以下となる殺虫原液で構成される請求
    項1から請求項4のいずれかに記載の防除方法。
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JP2014005218A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Dainippon Jochugiku Co Ltd 人体用害虫忌避エアゾール剤、及びこれを用いた害虫忌避並びに冷感の付与方法。

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