JP2000177599A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2000177599A
JP2000177599A JP10360402A JP36040298A JP2000177599A JP 2000177599 A JP2000177599 A JP 2000177599A JP 10360402 A JP10360402 A JP 10360402A JP 36040298 A JP36040298 A JP 36040298A JP 2000177599 A JP2000177599 A JP 2000177599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車が前方衝突を引き起こしたときにステア
リングコラムの引き込み動作を適切かつ充分に行わせる
ことが難しい場合であっても、それに代わる動作または
それに付加することが可能な動作によって2次衝突時の
衝撃を緩和できるようにする。 【解決手段】ステアリングコラム1が固定部材2に取付
けられており、かつ車体前部にその前方から所定値以上
の負荷Fが入力したときには、固定部材2に対するステ
アリングコラム1の全体または一部の取付け状態が解除
可能に構成されている、ステアリング装置であって、固
定部材2に対するステアリングコラム1の取付け状態が
解除されたときには、ステアリングコラム1の上端が車
両前方へ移動する方向にステアリングコラム1が回転可
能に支持される構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ステアリング装
置、さらに詳しくは、自動車の前方衝突(1次衝突)に
引き続いて運転者がステアリングホイールに衝突(2次
衝突)したときの衝撃力を小さくすることが可能なステ
アリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2次衝突時の衝撃力を小さくする
ための手段として、たとえば特開平6−263039号
公報に記載の手段がある。この手段では、自動車の前方
衝突に起因して車体前部がクラッシュし、ステアリング
コラムのロアコラムが車両後方に押動されると、このロ
アコラムに連結されているケーブルがアッパコラムを車
両の下方前方に引き込む方向の力を発揮するようになっ
ている。そして、その力が一定値を超えると、固定部材
に対する上記アッパコラムの取付け状態が解除されて、
上記アッパコラムが車両の下方前方に引き込まれるよう
になっている。この手段では、上記アッパコラムが引き
込まれると、これに伴ってステアリングシャフトも同方
向に引き込まれてステアリングホイールが引き下げられ
る。
【0003】また、従来では、上記とは異なる手段とし
て、たとえば特開平6−255497号公報に記載の手
段もある。この手段では、自動車の前方衝突に起因して
車体前部に一定値以上の負荷入力があったときには、所
定箇所にセットされている火薬を爆発させる。そして、
その力を利用してステアリングコラムのアッパコラムを
車両前方に強制的に引き込ませて、ステアリングシャフ
トおよびステアリングホイールについても同方向に引き
込ませるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手段は、い
ずれの手段も1次衝突時にステアリングコラムを引き込
ませることによって2次衝突時の衝撃を緩和しようとす
るに過ぎない。このため、上記従来の各手段において本
来意図する目的を達成するには、ステアリングコラムの
引き込み量をかなり大きくとる必要がある。ところが、
ステアリング装置の実際の設計・製作に際しては、その
周辺構造などの種々の条件に起因して、ステアリングコ
ラムの引き込み量を大きくとることが難しい場合があ
り、本来意図する衝撃緩和機能を得ることが困難な場合
があった。
【0005】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、自動車が前方衝突を引き起こし
たときにステアリングコラムの引き込み動作を適切かつ
充分に行わせることが難しい場合であっても、それに代
わる動作またはそれに付加することが可能な動作によっ
て2次衝突時の衝撃を緩和できるようにすることをその
課題としている。
【0006】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0007】本願発明によれば、ステアリング装置が提
供される。このステアリング装置は、ステアリングコラ
ムが固定部材に取付けられており、かつ車体前部にその
前方から所定値以上の負荷が入力したときには、上記固
定部材に対する上記ステアリングコラムの全体または一
部の取付け状態が解除可能に構成されている、ステアリ
ング装置であって、上記固定部材に対する上記ステアリ
ングコラムの取付け状態が解除されたときには、上記ス
テアリングコラムの上端が車両前方へ移動する方向に上
記ステアリングコラムが回転可能に支持される構成とさ
れていることに特徴づけられる。
【0008】本願発明においては、自動車の1次衝突に
起因して車体前部にその前方から所定値以上の負荷が入
力し、ステアリングコラムの少なくとも一部の取付け状
態が解除されると、このステアリングコラムは回転可能
に支持された状態となり、その上端が車両前方へ移動可
能となる。したがって、ステアリングコラムに支持され
たステアリングシャフトの上端に装着されているステア
リングホイールに対して、その後自動車の運転者が衝突
する2次衝突を生じても、この2次衝突時にはステアリ
ングコラムが回転して上記ステアリングホイールが車両
前方へ移動することにより、その際の衝撃力を小さくす
ることが可能となる。また、本願発明では、これとは異
なり、2次衝突が生じる以前の段階においてステアリン
グコラムを慣性によって回転させて、ステアリングホイ
ールを事前に車両前方に移動させることも可能であり、
このような動作によっても2次衝突時の衝撃力を小さく
することができる。
【0009】このように、本願発明では、車両の1次衝
突が発生したときにはステアリングコラムと固定部材と
の少なくとも一部の取付け状態を解除させることによっ
てステアリングコラムを回転可能にし、その後の2次衝
突時の衝撃を緩和しようとする従来には見られない新規
な発想の下になされたものである。したがって、車両の
1次衝突時にステアリングコラムを車両の下方前方に大
きく引き込ませることが難しい場合であっても、本願発
明を適用することによって2次衝突時の衝撃の緩和を図
ることができ、さらにはステアリングコラムを車両の下
方前方に引き込ませる手段と本願発明とを組み合わせる
ことによって、一層良好な衝撃緩和機能を得ることが可
能となる。
【0010】好ましくは、上記ステアリングコラムの上
部および下部のそれぞれを上記固定部材に取付けるため
の上部取付手段と下部取付手段とを有しており、かつ車
体前部にその前方から所定値以上の負荷が入力したとき
には、上記下部取付手段によるステアリングコラムの下
部の取付け状態が解除されるとともに、上記ステアリン
グコラムの上部は上記上部取付手段の全体または一部に
よって回転可能に支持される構成とされている。
【0011】このような構成によれば、自動車の1次衝
突に起因して車体前部にその前方から所定値以上の負荷
が入力したときには、ステアリングコラムの下部を固定
部材から離脱させて、ステアリングコラムの上部を上部
取付手段を利用して回転可能に支持することができ、本
願発明の目的を適切に達成できる。上記構成では、ステ
アリングコラムの上部を固定部材に取付けるのに利用さ
れている上部取付手段の全体または一部をステアリング
コラムを回転可能に支持するための手段として利用して
いるために、その構造を合理的なものにできる。
【0012】好ましくは、上記ステアリングコラムの取
付け状態が解除されたときに、上記ステアリングコラム
を上記固定部材または上記固定部材とは別の部材に対し
て回転可能に掛止させるための掛止手段を具備してい
る。
【0013】このような構成によれば、自動車の1次衝
突が生じてステアリングコラムの取付け状態が解除され
たときには、掛止手段を利用してステアリングコラムを
固定部材またはこれとは別の部材に掛止させることによ
り、上記ステアリングコラムの落下を防止して上記ステ
アリングコラムを回転可能に支持することができ、やは
り本願発明の目的を適切に達成できる。
【0014】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、次の発明の実施の形態の説明から、より明らかに
なるであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0016】図1は、本願発明が適用されたステアリン
グ装置の一例を示す要部側面断面図である。図2は、図
1の要部拡大図である。図3は、図1に示すステアリン
グ装置の要部分解斜視図である。図4は、図2に示した
機構の動作状態を示す要部拡大図である。図5は、図1
に示すステアリング装置の作用を示す要部側面断面図で
ある。なお、図1以降の図において、矢印Frは車両前
方を示し、矢印Upは車両高さ方向の上方を示してい
る。
【0017】図1において、本実施形態のステアリング
装置Aは、いわゆるキャブオーバ型の自動車に組み込ま
れており、ステアリングコラム1、ブラケット2、およ
びこのブラケット2にステアリングコラム1を取付ける
ための上下の取付部3a,3bを具備して構成されてい
る。
【0018】ステアリングコラム1は、ステアリングホ
イール4を上端に装着したステアリングシャフト5をそ
の軸心周りに回転可能に支持するためのものであり、図
面上は省略しているものの、たとえば略円筒状のアッパ
コラムとロアコラムとを組み合わせて構成されている。
このステアリングコラム1は、ステアリングシャフト5
に対してはその長手方向への相対移動が不能な状態に設
けられている。ステアリングシャフト5の下部は、複数
の自在軸継手50などを介して車両前部の床下部のフレ
ーム(図示略)に固定して取付けられたギヤボックス5
1に連結されている。このギヤボックス51は、ブラケ
ット2よりも車両後方寄りの位置に設けられており、車
両の前方衝突が生じたときには上記ブラケット2に先立
って車両後方へ後退移動しないようになっている。
【0019】ブラケット2は、たとえば金属板をプレス
加工するなどして形成されたものであり、本願発明でい
う固定部材の一例に相当する。ただし、このブラケット
2は、ステアリングコラム1の支持用途に加え、いわゆ
るペダルブラケットとしての役割をも果たすものであ
り、ブレーキペダル70やその他のペダル類が取付けら
れている。また、その図示説明は省略するが、ブレーキ
ペダル70のアームに連結されるブレーキブースタもブ
ラケット2に取付けられている。ブラケット2は、その
下端部がフロアパネル71上の固定ブラケット72にボ
ルト73などを用いて固定して取付けられており、固定
ブラケット72の上方に起立している。ただし、ブラケ
ット2には、その高さ方向中間部または上部から車両後
方を向いて斜め上方に延びる傾斜部20が設けられてい
る。この傾斜部20は、ステアリングコラム1を取付け
るための部分であり、この傾斜部20の上端部は、ステ
ー74を介してアッパリインフォース75に連結されて
いる。このアッパリインフォース75は、フロント窓部
76の下縁部77を構成する剛性の大きな部材であり、
一般の自動車でいえばカウルまたはカウルを補強する部
材に相当する。
【0020】ブラケット2は、ステー78を介してクロ
スメンバ76とも連結されており、その取付け固定強度
が高められている。ただし、ステー78は、自動車の前
方衝突時にクロスメンバ76が後退したときにはこのス
テー78自体がブラケット2を車両後方へ押圧する大き
な力を発揮しないように比較的容易に曲げ変形を生じる
ように形成されている。クロスメンバ76は、ブラケッ
ト2よりも車両前方に位置して車幅方向に延びる部材で
あり、このクロスメンバ76のさらに前方には自動車の
最前部となるフロントパネル79が位置している。
【0021】取付部3a,3bのそれぞれは、本願発明
でいう上部取付部と下部取付部に相当する。これら取付
部3a,3bは、ステアリングコラム1とブラケット2
の傾斜部20とをステアリングコラム1の長手方向に相
対移動させようとする一定値以上の大きな力が発生した
ときには、ブラケット2に対するステアリングコラム1
の固定取付け状態を解除するように構成されたものであ
る。ただし、上部の取付部3aについては、ステアリン
グコラム1が傾斜部20から落下することを防止してこ
のステアリングコラム1を回転可能に支持できる構造と
なっている。
【0022】より具体的には、図2および図3におい
て、取付部3a,3bのそれぞれは、いずれもステアリ
ングコラム1の上部または下部の外周に溶接されたフラ
ンジ12が断面略U字状のクランプ片30によって挟み
込まれてから、これらのボルト挿通孔12a,30aに
挿通したボルト31とこれに螺合するナット31aとに
よって、フランジ12が上記傾斜部20の座部20aに
締結された構造を有している。ただし、上部の取付部3
aは、ステアリングコラム1の上部外周面を囲み込むホ
ルダ32がボルト31によって取付けられた構造を有し
ており、この点において下部の取付部3bとはその構成
が相違している。
【0023】クランプ片30は、ボルト31とナット3
1aとの締付け力によってフランジ12を矢印N1,N
1に示す両側方向からクランプしており、ステアリング
コラム1はこのクランプ力によってその固定が図られて
いる。フランジ12のボルト挿通孔12aは、その上端
側が開口した切欠き孔とされている。したがって、取付
部3a,3bでは、図4に示すように、ステアリングコ
ラム1に相対させてブラケット2の傾斜部20を斜め上
方に移動させようとする力F1が生じ、この力F1が一
定値以上になったときには、クランプ片30からステア
リングコラム1のフランジ12が下方ヘ離脱し、上記ブ
ラケット2に対するステアリングコラム1の固定取付け
状態が解除される。ただし、上部の取付部3aのホルダ
32については、ボルト31によってブラケット2の傾
斜部20に取付けられたままとなり、後述するように、
このホルダ32がステアリングコラム1の上部を回転可
能に支持する部材となる。図2に示す構造では、上記ホ
ルダ32が設けられていなくてもステアリングコラム1
をブラケット2に固定させて取付けできる構造となって
いるために、ホルダ32は、通常時においてステアリン
グコラム1をブラケット2に固定させるための機能をも
つ必要はない。
【0024】次に、上記ステアリング装置Aの作用につ
いて説明する。
【0025】まず、自動車が前方衝突を引き起こして、
図5に示すように、車体前部に対してその前方から非常
に大きな負荷Fが入力すると、車体前部がクラッシュ
し、たとえばブラケット2がクロスメンバ76によって
車両後方へ押圧される。ブラケット2は、その上下部な
どが車体の所定箇所に強固に連結されているために、容
易に車両後方へ後退移動しないものの、上記押圧力によ
りその前面部や傾斜部20などの各部に変形を生じる。
傾斜部20は、車両後方に向けて斜め状に延びる形態を
有しているために、その前方側からの負荷入力を受ける
と、この傾斜部20にはこの傾斜部20が延びる上方へ
向けて立ち上がるように変形させようとする力F1が発
生する。とくに、この傾斜部20の上端はステー74を
介して剛性の高いアッパリインフォース75に連結され
ているために、上記傾斜部20についてはステー74と
アッパリインフォース75との連結点を中心として上方
へ回転するように立ち上がらせて、車両後方への移動が
極力生じないようにできる。これに対し、ステアリング
コラム1が支持するステアリングシャフト5はその下端
が固定されたギヤボックス51に連結されており、力F
1に対する抵抗力を発揮する。その結果、力F1が所定
値以上になった時点で、図4に示したように、取付部3
a,3bによるステアリングコラム1の固定状態が解除
される。
【0026】ただし、ステアリングコラム1の上部外周
はホルダ32によって囲み込まれたままであるため、ス
テアリングコラム1はフロアパネル71上に落下するこ
とはなく、ステアリングコラム1をホルダ32によって
支持させておくことができる。図5に示すように、ブラ
ケット2から離脱したステアリングコラム1の上部をホ
ルダ32によって支持させた構造では、ホルダ32によ
る支持部分を中心としてステアリングコラム1を矢印N
2方向へ回転可能な状態にできる。ホルダ32を可撓性
部材、または変形が容易な比較的軟質な部材によって形
成しておけば、ステアリングコラム1の回転を一層容易
なものにできる。ステアリングシャフト5の下部は自在
軸継手50の存在により種々の方向に屈曲自在であるか
ら、ステアリングシャフト5がステアリングコラム1の
矢印N2方向への回転動作を妨げないようにすることも
できる。したがって、先の自動車の1次衝突に引き続い
てステアリングホイール4に運転者が衝突する事態、す
なわち2次衝突を生じても、その際にはステアリングコ
ラム1を回転させてステアリングホイール4を矢印N3
の車両前方に移動させることができ、2次衝突時の衝撃
力を小さくすることができることとなる。また、ステア
リングコラム1は、ブラケット2の傾斜部20との固定
状態が解除された直後に、その慣性によって直ちに回転
する場合があり、この場合には2次衝突が生じる以前に
ステアリングホイール4を車両前方に移動させることが
できる。したがって、この場合であっても、ステアリン
グホイール4が運転席から遠ざかる分だけ、2次衝突時
の衝撃力を小さくすることが可能となる。
【0027】図6は、本願発明が適用されたステアリン
グ装置の他の例を示す要部側面断面図である。図7は、
図6に示すステアリング装置の作用を示す要部側面断面
図である。なお、先の実施形態と同一部分は同一符号で
示し、その説明は省略する。
【0028】図6に示すステアリング装置Aaでは、ス
テアリングコラム1をブラケット2の傾斜部20に固定
して取付けている上下の取付部3c,3dのいずれに
も、先の実施形態で用いられていたホルダ32に相当す
る部材は設けられておらず、いずれも先の実施形態の取
付部3bと同様な構造となっている。したがって、傾斜
部20とステアリングコラム1との間にこれらをその長
手方向に相対移動させようとする一定値以上の力が発生
すると、取付部3c,3dによるステアリングコラム1
の取付け固定状態が全て解除されるようになっている。
一方、ステアリングコラム1の上部に設けられているキ
ーシリンダ6には、たとえばフック状の掛止用突起60
が設けられている。この掛止用突起60は、上記取付部
3c,3dによるステアリングコラム1の取付け固定状
態が解除されたときに、傾斜部20の上端に掛止するも
のであり、またその掛止時においてはステアリングコラ
ム1をその掛止部分を中心として回転可能に支持する役
割を果たすものである。
【0029】上記ステアリング装置Aaでは、自動車が
前方衝突を引き起こして、図7に示すように、車体前部
にその前方から非常に大きな負荷Fが入力し、ブラケッ
ト2の傾斜部20とステアリングコラム1とに一定値以
上の相対移動力F2が発生すると、取付部3c,3dに
よるステアリングコラム1の取付け固定状態が解除され
て、ステアリングコラム1が下方へ落下しようとする。
ところが、その際には上記掛止用突起60が傾斜部20
の上端に掛止することとなり、上記ステアリングコラム
1の落下が防止され、さらには上記ステアリングコラム
1はその掛止部分を中心として回転可能に支持される。
したがって、先の実際形態の場合と同様に、ステアリン
グホイール4に運転者がその後衝突したときの衝撃力を
小さくすることができる。
【0030】このように、本願発明では、ステアリング
ホイール1を回転可能に支持するための手段としては、
種々の手段を採用することができる。もちろん、上記掛
止用突起60は、ブラケット2の傾斜部20に掛止させ
るのではなく、ブラケット2とは別の部材に掛止させる
ようにしてもかまわない。
【0031】また、本願発明では、車体前部にその前方
から所定値以上の負荷が入力したときに固定部材とステ
アリングコラムとの取付け状態を解除させるための具体
的な手段も限定されない。本願発明では、たとえば車体
前部にその前方から所定値以上の負荷が入力したとき
に、ステアリングコラムを車両の下方前方に強制的に引
き込ませるようにしてステアリングコラムと固定部材の
取付け状態が解除されるように構成されていてもかまわ
ない。
【0032】その他、本願発明に係るステアリング装置
の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、ステアリングコラムが取付けられる固定部材
はペダル類を支持するためのペダルブラケットを兼用す
るものでなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されたステアリング装置の一例
を示す要部側面断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1に示すステアリング装置の要部分解斜視図
である。
【図4】図2に示した機構の動作状態を示す要部拡大図
である。
【図5】図1に示すステアリング装置の作用を示す要部
側面断面図である。
【図6】本願発明が適用されたステアリング装置の他の
例を示す要部側面断面図である。
【図7】図6に示すステアリング装置の作用を示す要部
側面断面図である。
【符号の説明】
A,Aa ステアリング装置 1 ステアリングコラム 2 ブラケット(固定部材) 3a〜3d 取付部 4 ステアリングホイール 5 ステアリングシャフト 6 キーシリンダ 32 ホルダ 60 掛止用突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムが固定部材に取付け
    られており、かつ車体前部にその前方から所定値以上の
    負荷が入力したときには、上記固定部材に対する上記ス
    テアリングコラムの全体または一部の取付け状態が解除
    可能に構成されている、ステアリング装置であって、 上記固定部材に対する上記ステアリングコラムの取付け
    状態が解除されたときには、上記ステアリングコラムの
    上端が車両前方へ移動する方向に上記ステアリングコラ
    ムが回転可能に支持される構成とされていることを特徴
    とする、ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 上記ステアリングコラムの上部および下
    部のそれぞれを上記固定部材に取付けるための上部取付
    手段と下部取付手段とを有しており、かつ車体前部にそ
    の前方から所定値以上の負荷が入力したときには、上記
    下部取付手段によるステアリングコラムの下部の取付け
    状態が解除されるとともに、上記ステアリングコラムの
    上部は上記上部取付手段の全体または一部によって回転
    可能に支持される構成とされている、請求項1に記載の
    ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 上記ステアリングコラムの取付け状態が
    解除されたときに、上記ステアリングコラムを上記固定
    部材または上記固定部材とは別の部材に対して回転可能
    に掛止させるための掛止手段を具備している、請求項1
    に記載のステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025436A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Nissan Motor Light Truck Co., Ltd. ステアリングコラムの支持構造

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WO2006025436A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Nissan Motor Light Truck Co., Ltd. ステアリングコラムの支持構造

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