JP2000177381A - 車両の低反射前窓 - Google Patents

車両の低反射前窓

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JP2000177381A
JP2000177381A JP10353287A JP35328798A JP2000177381A JP 2000177381 A JP2000177381 A JP 2000177381A JP 10353287 A JP10353287 A JP 10353287A JP 35328798 A JP35328798 A JP 35328798A JP 2000177381 A JP2000177381 A JP 2000177381A
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vehicle
film
glass
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JP10353287A
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Toshifumi Tsujino
敏文 辻野
Masahiro Hori
雅宏 堀
Mitsuhiro Kawazu
光宏 河津
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車内のダッシュボード等から発し
て、前窓の車内側第一面以外の反射面からの正反射光、
特に前窓の車外側の表面での正反射光、を低減させるこ
とにより、運転者からみた車内窓の写り込みを低減した
車両用低反射前窓を提供する。 【解決手段】 所定範囲の角度で入射する光を散乱透過
させその他の光を直進透過させる光制御フィルムを車両
の前窓ガラスの車外側表面よりも内側の前窓ガラスの表
面または内部に配置してなり、前記光制御フィルムの前
記所定範囲の角度を、ダッシュボードから発して前窓ガ
ラスで反射して運転者の視界に入ることになる光が前窓
ガラスに入射する角度が前記所定範囲内に入るようにし
たことを特徴とする車両の低反射前窓である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に車両用のフロ
ントウインドウガラス窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用フロントウインドウガラス(ウィ
ンドシールド、または前窓ともいう)は、例えば自動車
用の場合、デザイン上等の観点から、取り付け角度を小
さくしたい(フロントウインドウガラス面の垂直面から
の傾斜を大きくしたい)という要望や、黒色が主である
ダッシュボードの色を車内の内装色にあわせて明るくし
たいという要望がある。このフロントウインドウガラス
の取り付け角度を減少させることおよびダッシュボード
の色を明るくすることは運転者の目へのダッシュボード
等からの写り込みを増加させることになるので、この要
望に対し、ウィンドシールドの表面に、低反射処理を行
うことで、ダッシュボード等からの写り込みを低減する
ための提案が種々なされている。
【0003】例えば、実開平5−69701には、反射
防止層を被覆したガラス2枚を反射防止層が外側になる
ようにした合わせガラスが開示されている。
【0004】また、例えば、特開平4−357134で
は、透明ガラス基板の少なくとも片側表面にガラス面側
から第1層目として屈折率がn1=1.8〜1.9でか
つ膜厚が700〜900オンク゛ストロームである薄膜層を被覆
し、次いで該1層目薄膜上に、第2層として屈折率がn
2=1.4〜1.5でかつ膜厚が1100〜1300オン
ク゛ストロームである薄膜層を被覆積層してなり、さらに前記
表面の垂直線となす入射角が50度〜70度の間で入射
する膜面側の可視光に対し、前記薄膜被覆積層面におけ
る反射が4.5〜6.5%低減せしめて成ることを特徴
とする車両用反射低減ガラスが開示されている。
【0005】ディスプレイ装置からの写り込みを防止す
るために、例えば、実開昭64−17572号公報に記
載されている車両用ディスプレイ装置では、そのディス
プレイ装置から発してフロントウインドウガラスに反射
した後に運転者の目に入るような所定の角度範囲内にあ
る入射光のみを選択的に散乱し、それ以外の角度の入射
光は透過する光制御フィルムを有する車両用ディスプレ
イ装置が例示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の実開平5−69
701号公報および特開平4−357134公報に記載
されている低反射ガラスのように、車両の外側に低反射
処理を施す場合、運転時に安全視界を確保するために使
用するワイパーなどで前窓の車外側表面が擦られ、低反
射処理膜が摩耗し、光の干渉を利用した光学薄膜の性能
を維持できない問題があり、また、汚れの付着等で光の
干渉条件がずれ反射率が著しく増大し汚れが目立つな
ど、車両用ガラスの外側に、低反射処理を行うことに問
題がある。
【0007】前記実開昭64−17572号公報に記載
されている車両用ディスプレイ装置は、ディスプレイ装
置からの光の写り込みを防止するには、非常に有効な方
法であるが、晴天時の昼間の太陽光線のダッシュボード
からの反射光の写り込みに対しては無力であり、ディス
プレイ装置のみの対策では、常に安全視界を確保すると
いう問題に対しては不十分である。
【0008】本発明は、車内のダッシュボード等の車内
部品から発して、前窓の車内側第一面以外の反射面から
の正反射光、特に前窓の車外側の表面での正反射光、を
低減させることにより、運転者からみた車内窓の写り込
みを低減した車両用低反射前窓を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定範囲の角
度で入射する光を散乱透過させその他の光を直進透過さ
せる光制御フィルムを車両の前窓ガラスの車外側表面よ
りも内側の前窓ガラスの表面または内部に配置してな
り、前記光制御フィルムの前記所定範囲の角度を、ダッ
シュボードから発して前窓ガラスで反射して運転者の視
界に入ることになる光が前窓ガラスに入射する角度が前
記所定範囲内に入るようにしたことを特徴とする車両の
低反射前窓である。
【0010】本発明で使用される光制御フィルムは、そ
れぞれの屈折率に差がある分子内に1個以上の重合性炭
素−炭素二重結合を有する化合物の複数からなる樹脂組
成物の膜状体に、線状光源から発した特定方向から光を
照射して硬化させたフィルムであり、特開平1−770
01号公報(発明の名称「光制御板およびその製造方
法」)、および特開昭63−309902号公報(発明
の名称「光制御板およびその製造方法」)にその内容が
記載されており、また「アングル21」の商品名で日本
板硝子株式会社から販売されている光制御フィルムを用
いることができる。この光制御フィルムを形成する光重
合性組成物(オリゴマーやモノマー)は光例えば紫外線
により重合するもので、屈折率が異なり相溶性が適当な
ものであれば、どんな組合せであっても使用できるが、
必要に応じて樹脂の化学的、物理的性質を考慮して決定
される。光重合可能なモノマーあるいはオリゴマーとし
ては、分子内にアクリロイル基、メタアクリロイル基、
ビニル基あるいはアリル基等を有するものが好適であ
る。
【0011】上記光重合性組成物として、例えば、ポリ
エステルアクリレート、ポリオールポリアクリレート、
変性ポリオールポリアクリレート、イソシアヌル酸骨格
のポリアクリレート、メラミンアクリレート、ヒダント
イン骨格のポリアクリレート、ポリブタジエンアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
あるいはビスフェノールAジアクリレート、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパンなどの多官能性アクリレートあるいはこ
れらのアクリレートに対応するメタクリレート類、また
は、メチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、エチルカルビトールアクリレート、ジシクロ
ペンテニルオキシエチルアクリレート、イソボルニルア
クリレート、フェニルカルビトールアクリレート、ノニ
ルフェノキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレート、ω−ヒドロキシヘ
キサノイルオキシエチルアクリレート、アクリロイルオ
キシエチルサクシネート、アクリロイルオキシエチルフ
タレート、フェニルアクリレート、トリブロモフェニル
アクリレート、フェノキシエチルアクリレート、トリブ
ロモフェノキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、p−ブロモベンジルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアクリレートならびに
これらの単官能性アクリレートに対応するメタクリレー
ト類、または、スチレン、p−クロロスチレン、ジビニ
ルベンゼン、ビニルアセテート、アクリロニトリル、N
−ビニルピロリドン、ビニルナフタレン等のビニル化合
物、あるいは、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、ジアリリデンペンタエリスリトール、トリアリ
ルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルイ
ソフタレート等のアリル化合物などがあげられる。これ
らの化合物は、モノマーのままでもオリゴマーにしてか
らでも使用できる。
【0012】本発明では、これらの化合物から選ばれる
少なくとも2種を混合物として使用するが、それらの単
独重合体の屈折率は、それぞれ異なっていなければなら
ず、それらの屈折率差が大きいほど得られる光制御フィ
ルムのヘーズ率は高くなるので好ましい。上記の少なく
とも2種の化合物は少なくとも0.01、より好ましく
は少なくとも0.05の屈折率差を有する事が好まし
い。3種またはそれ以上の種類の化合物を使用するとき
はそれらの単独重合体のいずれか2つの屈折率の差が上
記条件を満足しておればよい。少なくとも0.01の屈
折率差を有する2種の化合物の混合率は重量比率で1
0:90−90:10の範囲にあることが好ましい。車
両用窓として使用する場合、構成するガラス基材、接着
フィルム等との屈折率差が小さいほど、反射を低減する
のに有利であり、重合後の光制御フィルムの屈折率は
1.35から1.65の範囲であることが好ましい。
【0013】またこれらの樹脂の相溶性は、ある程度悪
い方が好ましい。もし相溶性があまり高い場合には、得
られる樹脂が完全に均一になってしまいヘーズ(白濁)
が発生しない。また、相溶性が極端に悪くなり過ぎると
光硬化する以前に相分離が生じるため得られる樹脂のヘ
ーズ率が上昇し過ぎて、いずれの角度で入射する光もす
べて散乱する全面ヘーズとなり全く光制御機能を示さな
くなる。
【0014】本発明において、光制御フィルムは上記の
化合物の混合物及び必要に応じて光重合開始剤を含む光
重合性組成物を膜状体に維持し、線状光源から光、好ま
しくは紫外線を照射することにより得られる。ここで用
いられる光重合開始剤は特に限定されるものではなく、
通常の光重合で使用されているものならどのようなもの
でもよい。例えば、ベンゾフェノン、ベンジル、ミヒラ
ーズケトン、2−クロロチオキサントン、ベンゾインエ
チルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジ
メチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ンなどがあげられる。
【0015】本発明において基板上に塗布される光重合
性組成物の膜厚はある程度厚くなければならず、少なく
とも25μm必要であり、好ましくは膜厚は100μ
m、更に好ましくは200μm以上である。すなわち、
本発明によれば、紫外線照射により硬化した膜状体の内
面に特定方向からの入射光のみを散乱する特殊な構造を
有する層が形成される。この層は屈折率の異なる微小構
造が、特定方向にほぼ平行して配列して並んだ構造を有
しているものと考えられる。このような構造は、体積位
相型の透過型回折格子に類似の構造であり、光制御性が
発現するのは、入射した透過光が回折されることにより
出射方向が変えられることによるものであると考えられ
る。光重合性組成物の膜厚が余りに小さいとこの微小構
造の層の形成が妨げられる。この膜厚が大になるに従っ
て、微小構造の層の厚みも大となり光散乱性能(ヘーズ
率)が高くなるので好ましいが、あまり厚くなりすぎる
と元来透明であるはずの角度領域でもヘーズ率が高くな
ってしまい角度依存性が不明瞭になってくる。光重合性
組成物を塗布する基板はガラス板、樹脂板、樹脂フィ
ル、金属板などを使用することができる。得られた光制
御フィルムは基板から剥離して使用しても良いが、車両
の前窓用のガラス板を基板として用いるときは得られた
光制御フィルムは剥離せずにそのまま使用することがで
きる。
【0016】上記の線状光照射光源は、膜状体の光重合
組成物の光重合に寄与する紫外線または、その他の光を
発するものであって、被照射位置(膜面)からみて光源
が線状の形状をなしているものである。被照射位置から
みた光源の大きさは、光源の長軸方向の視角Aが少なく
とも8度、好ましくは少なくとも12度であり、光源の
短軸方向の視角Bが多くともA/4、より好ましくは多
くともA/10以下であるようなものが好ましい。棒状
の紫外線ランプは好ましい線状照射光源の一つである。
長さ約40cm、直径約2cmの棒状紫外線ランプ(3
kW)を例えば水平に保った10cm×10cmの膜の
上方40cmにランプが膜面に平行になるように配置し
たとき上記視角Aは約54度であり、視角Bは約3度で
あって、本発明における好適な線状光源である。このよ
うな線状光源の他に、被照射位置から見て、光源が見か
け上線状になる様なもの、例えば点光源を多数個連続し
て線状に並べた物、またはレーザー光等からの光を回転
鏡及び凹面鏡を用いて走査(被照射位置の1点について
異なる多数の角度から照射)するようにした装置も線状
光源として使用することができる。
【0017】照射光が紫外線の場合、棒状紫外線ランプ
は紫外線を発生するものならば特に限定されるものでは
ないが、通常は水銀ランプあるいはメタルハライドラン
プなどが取扱の容易さを考慮した場合、好適である。
【0018】線状光源を用い、その照射条件を調節する
と、生成したシート状の硬化物である光制御フィルムは
光源の長軸と短軸方向に対して異方性を示す。例えば図
1(横断図)および図2(斜視図)に示すように、辺A
B、辺BC、辺CDおよび辺DAからなる長方形の光重
合組成物膜状体1を水平に配置し、光源の長軸が辺AB
および辺CDに平行になるように線状光源2を膜状体の
上方に配置して、辺ABの側から測って所定の角度、例
えば60度(辺CDの側から測って120度)の角度の
方向から光を照射(入射角は30度)して膜状体を光重
合させて光制御フィルムが得られる。このようにして得
られた得られた光制御フィルム3は、図に示すように辺
ABの側から測って上記の所定の角度と同じ角度、60
度の上方から、図の紙面に平行に、光制御フィルム面に
光Eを入射させるとフィルムを通過した光は散乱光とし
てフィルムの反対側から前方へ約十数度の角度の広がり
をもって出射する。そして辺CDの側から測って60度
の下方から光制御フィルム面に光Fを入射させた場合も
上記と同様にフィルムの反対側から散乱光が出射する。
そして辺ABの側から測って120度の上方から光制御
フィルム面に光Gを入射させた場合は、フィルムを通過
した光は散乱することなく直進透過する。辺ABの側か
ら測って60度の下方から光制御フィルム面に光を入射
させた場合も、図示しないが、上記光Gと同様にフィル
ムを通過した光は散乱することなく直進透過する。光の
入射角度に対する出射光の散乱または直進透過の状況を
ヘーズ率の測定結果で表すと図4に示すように、辺AB
の側から測って60度の上方からの入射光(これは光重
合のための光照射角度と一致する)に対して最もヘーズ
率が高くその角度から離れると次第にヘーズ率が減少し
ている。ヘーズ率が高くなる幅は、最高ヘーズ率値の半
値になる入射角の差で表して通常は約20度である。
【0019】ここで、光重合用光源の長軸に平行な軸
(線)を光制御フィルムの表面に仮想的に描くとする。
この軸を「基準軸」と定義する。上記の図3、図4の説
明は、光をこの基準軸に垂直に入射させた場合について
である。光を基準軸に垂直でなく入射させた場合(光が
図3の紙面に平行でなく入射する場合)の光散乱・透過
状況は、その入射光の軌跡を前記基準軸に垂直な面に投
影した光線軌跡が作る入射の角度(「平準入射角」と定
義する)に対して図4に示すヘーズ率を示す。従って光
をこの光制御フィルム面に対してある角度の入射角で入
射させても、その光が、もし基準軸を面内に含みかつ光
制御フィルム面に垂直な面に沿った光であれば、その光
の平準入射角はすべて0度(辺ABから上方に計って9
0度)である。基準軸は上記図3では光制御フィルム全
面にわたってどの位置でも互いに平行であって、図の紙
面に垂直であり、しかも直線状に伸びている。しかし光
重合組成物膜状体の光重合の際に、膜状体を複数の区域
に区分しその区域毎に光重合用線状光源の方向・位置を
変化させて照射すれば、基準軸は光制御フィルムの場所
毎にその方向を代えることができる。また上記の最もヘ
ーズ率が高くなる入射光の平準入射角を散乱基準角と定
義する。なお、散乱基準角が60度である場合のヘーズ
率曲線は図4に示すように左右に減少する山形となる
が、散乱基準角が20度またはそれ未満(または70度
以上)の場合のヘーズ率曲線では、平準入射角が散乱基
準角より低い(または高い)値でのヘーズ率は散乱基準
角におけるヘーズ率よりも殆ど減少しなくなる。
【0020】本発明において、車両の前窓ガラスの車外
側表面よりも内側の前窓ガラスの表面または内部に配置
する、所定範囲の角度で入射する光を散乱透過させその
他の光を直進透過させる光制御フィルムは、そのフィル
ム面が前窓ガラスの面に平行になるように配置され、そ
の所定範囲の角度を、ダッシュボードから発して前窓ガ
ラスで反射して運転者の視界に入ることになる光が前窓
ガラスに入射する角度が前記所定範囲内に入るようにす
る。
【0021】この光制御フィルムは、ダッシュボードが
運転者の目よりも下方に存在するので、その基準軸がほ
ぼ水平になるように、そして、散乱基準角が、車内側か
ら見て、下方に計って40度〜80度であるものが好ま
しい。図5に示すように、車両の前窓ガラス(ウィンド
シールド)4は水平から計って角度γ(通常は30〜6
0度)傾斜しており、車内のダッシュボード5が日光の
直射または間接の照射、その他の光源からの光により照
射されて、ダッシュボード5から発せられる光のうち、
光線7は前窓ガラスで反射して、点線で表す光線8とな
って運転者の目6に入って、映り込みを生じることにな
る。光線7が前窓ガラスに入射する点でガス面に対する
垂線9を立てると、光線7の入射角(平準入射角)αお
よびこれに等しい光線8の反射角αは通常40〜90度
である。光線7は前窓ガラスの車内側表面を通過し、光
制御フィルム9を通過する際に図で小さい矢印群で示す
ように散乱するので、前窓ガラスの車外側表面11で反
射して、点線で表す光線8となって運転者の目6に入る
光が非常に少なくなる。従って前窓ガラスの車外側表面
での反射によるダッシュボードの反射像の映り込みは殆
どなくなる。本発明に用いる光制御フィルムは、光制御
フィルムに対して前窓用のガラスの車内側からみて前記
光制御フィルムの基準軸を面内に含みかつガラス面に垂
直に立てた面から下辺側に測って40度およびそれ以上
のすべての平準入射角の入射光に対して40%以上のヘ
ーズ率を有する。
【0022】本発明に用いる光制御フィルムは、光制御
フィルムに対して前窓用のガラスの車内側からみて前記
光制御フィルムの基準軸を面内に含みかつガラス面に垂
直に立てた面から下辺側に測って、10度〜−80度
(上辺側に測って−10〜80度)の平準入射角のすべ
ての入射光に対して1.0%以下のヘーズ率、好ましく
は0.5%以下、更に好ましくは0.3%以下のヘーズ
率を有する。運転者に伝達すべき視覚情報となる車外か
らの光は、運転者から見て通常は俯角20度〜仰角55
度の範囲にあり、前窓の取り付け角度γをダッシュボー
ドの映り込みが大きくなる小さな角度;45度とする
と、車外光は前窓ガラス面にその下辺側12から計った
角度β=25〜100度で入射することになる。光制御
フィルムの散乱基準角は上記のように、車内側から見
て、下方に計って好ましくは40度〜80度であり、上
記車外から光制御フィルムに入射する光の平準入射角
は、車内側から計って下方に「β−90度」すなわち、
−65〜10度でありヘーズ率は1.0%以下である。
従って光制御フィルムが車外からの光13が運転者の目
に入ることを妨げることはない。なお、図3,4による
光制御フィルムの説明は光制御フィルムの原理を理解す
るためのものであって、図3,4に示す光制御フィルム
は本発明で使用するのに適した特性を有するものではな
い。
【0023】本発明における前窓ガラスとしては、単板
ガラス、合わせガラス、または複層ガラスを用いること
ができる。前窓ガラスとして単板ガラスが用いられる場
合は、光制御フィルムは、単板ガラスの車内側表面に直
接または接着層を介して密着、付着または接着させる。
前窓ガラスとして、ガラス板−樹脂中間層−ガラス板か
らなる合わせガラスが用いられる場合は、車外側のガラ
ス板の内側と樹脂中間層の間、車内側のガラス板の内側
と樹脂中間層の間、樹脂中間層を2枚使用し、2枚の樹
脂中間層の間、または、車内側のガラス板の外側(車内
表面)に、光制御フィルムを直接または接着層を介して
密着、付着または接着させる。また前窓ガラスとして、
ガラス板−衝撃吸収用樹脂層からなる、いわゆる「2プ
ライ」と称される合わせガラスが用いられる場合は、ガ
ラス板の内側と樹脂層の間、または車内側の樹脂層の外
側(車内側表面)に、光制御フィルムを直接または接着
層を介して密着、付着または接着させる。更に前窓ガラ
スとして複層ガラスを用いられる場合、例えば2層のガ
ラス板がその間に乾燥空気、熱伝導率の小さな気体、ま
たは高い真空度の空間を密封して接合されている場合、
車外側のガラス板の内側、車内側のガラス板の内側と、
または車内側のガラス板の外側(車内側表面)に、光制
御フィルムを直接または接着層を介して密着、付着また
は接着させる。車内のダッシュボードに太陽光またはそ
の他の光源から照射されて、ダッシュボードから反射さ
れて、光制御フィルムを透過した光は光制御フィルムに
より散乱するので、光制御フィルムよりも車外側に位置
するガラス板の表面(特に車外に面するガラス板表面)
での正反射が防止されるので運転者から見て光制御膜よ
りも車外側のガラス板からのダッシュボード等の反射像
の映り込みを減少させることができる。ガラス板は約
1.5の屈折率を有し、ポリビニルブチラールのような
樹脂中間層および接着層も約1.4の屈折率を有するの
で、光制御フィルムとしてガラス板の屈折率との差が
0.2以内の屈折率を有するもの(1.3〜1.7の屈
折率)を選べば、ガラス板と光制御フィルムとの間の界
面、樹脂中間層と光制御フィルムとの間の界面、および
接着層と光制御フィルムとの間の界面での光の反射は殆
ど無視できる程度に小さい。ここでガラス板とは、無着
色のガラス組成、緑色その他の色に着色されたガラス組
成、紫外光または熱線を吸収するガラス組成を有し、表
面に被覆膜を有しないか、または紫外線、熱線、可視光
を遮蔽する金属酸化物の被覆を有する、厚みが1.0〜
6mmのガラス板で、熱強化または化学強化されていて
もよいガラス板を指す。なお、光制御フィルムは前窓ガ
ラスの全面に配置してもよいが、ダッシュボードから発
せられる光のうち、前窓ガラスで反射して運転者の目に
入る光が入射する前窓ガラスの部分だけに配置しても差
し支えない。また特開平3−87701「光散乱透過性
領域を備える光制御板の製造法」に記載されているよう
に、光重合組成物膜状体に光照射する際に、前記運転者
の目に入る光が入射する前窓ガラス部分に相当する個所
は透明で、その他の個所はスリガラス状の凹凸表面をも
つマスクガラス板を、上記光重合組成物膜状体の上に重
ねた状態で光照射することにより、得られた光制御フィ
ルムはスリガラス状マスク部分に相当する部分は光をど
の角度で入射させても透明となるので、この光制御フィ
ルムは前窓ガラスの全面に配置してもよい。
【0024】上記光制御フィルムを車両の前窓ガラスの
車外側表面よりも内側の前窓ガラスの表面または内部に
配置することにより、ダッシュボードからの光が前窓ガ
ラスの車外側表面、および前窓ガラスの車内側最表面以
外の前窓ガラスの内面側表面で反射することは防止され
るが、前窓ガラスの車内側最表面(前窓ガラスの車内側
最表面に光制御フィルムが配置されている場合はそのフ
ィルムの車内側表面)には低反射膜を被覆することが好
ましい。
【0025】前記車両用低反射窓の、少なくとも車内側
表面に低反射膜を施すことが好ましい。この低反射膜
は、特に限定されるものではないが、実使用上耐久性が
あり、例えば60度入射で、その低反射膜を形成した面
の反射率が5%以下に抑えることができるものなら何で
も良い。また、低反射膜としては、微細な表面凹凸を形
成した低屈折率膜は見かけ上の屈折率を下げることがで
き、有用である。またガラス表面に、高屈折率膜と低屈
折率膜を組み合わせた2層膜の構成やガラス表面に中屈
折率膜、高屈折率膜、低屈折率膜を順次積層した3層膜
構成などが低反射膜として例示できる。さらに多層膜を
形成すれば、低反射性能は向上するが、コストの面から
考えれば不利である。低反射膜の形成方法としては、ゾ
ルゲル法、スパッタリング法、蒸着法、CVD法などが
例示できる。また、有機フィルム上に低反射膜を形成
し、フロントガラス表面に有機フィルムを粘着または接
着し、運転者側の最表面層を低反射層にした構成でもか
まわない。
【0026】低反射膜としては具体的には例えば次のも
のを好適に使用することができる。 (1)その表面粗さが、5〜50nmの算術平均粗さを
有し、見かけ上の屈折率が、1.25〜1.40の酸化
珪素膜が主たる成分である膜。 (2)2層膜からなり、基板側から空気側に向かって第
1層目の屈折率が第2層目の屈折率より高く、第2層目
の屈折率が1.65より小さい膜。 (3)ガラス面側から空気層に向かって、第1層膜(屈
折率n1)、第2層膜(屈折率n2)、第3層膜(屈折
率n3)が順次形成されており、それぞれの屈折率の大
きさがn2>n1>n3である膜。 (4)1.60〜1.95の中間屈折率(n1)及び
(60〜120nm/n1)の膜厚を有する第1層と
1.91〜2.60の範囲でかつ前記第1層の屈折率に
比して少なくとも0.20大きい値の高屈折率(n2)
及び(140〜230nm)/n2の膜厚を有する第2
層と、1.35〜1.59の範囲内でかつ前記第1層の
屈折率に比して少なくとも0.20小さい値の低屈折率
(n3)及び(110〜150nm/n3)の膜厚を有
する第3層がこの順序で3層積層されている低反射膜で
あって、前記第2層がチタン酸化物、セリウム酸化物、
ジルコニウム酸化物、ニオブ酸化物、及びタンタル酸化
物からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属酸化物
を合計で70モル以上含有し、前記第3層が珪素酸化物
を50〜100モル%含有しかつ前記金属酸化物を合計
で0〜10モル%含有し、前記第1層が、珪素酸化物を
15〜80モル%含有しかつ前記金属酸化物を合計で2
0〜70モル%含有する膜。
【0027】車両用低反射窓の車外面側の表面に撥水性
被膜を被覆することができる。撥水性被膜を被覆するこ
とにより撥水性能が得られて雨天時の前方視界をさらに
向上でき、また汚れが付着した場合、汚れ除去性も改善
できる。撥水性被膜は例えば、シリコンアルコキシド、
フルオロアルキル基含有シラン化合物、および酸を溶媒
に溶解したコーティング液を窓の車外面側の表面に塗
布、乾燥することにより得られる。
【0028】また、特に車両用低反射窓の車内面側に、
水蒸気の結露による曇りを抑えるために、低反射膜表面
の上にさらに防曇膜を形成すれば、前方の視界をより確
保できるので好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を具体的に
説明するが、本発明はこれらによって限定されることは
ない。 視認性:自動車のフロントウインドウの片側(右半分)
に実施例または比較例により作成した車両用窓を、他の
片側(左半分)は無処理の車両用窓をそれぞれ組み付
け、車内側から車外を見た場合、前方の風景の見やす
さ、すなわちダッシュボードの写り込みによる視界妨害
の程度を左右のガラス板を比較して見ることで、官能評
価した。判定基準は下記表1に示す基準で1〜5段階で
行った。それらの測定結果を表2に示す。
【0030】
【表1】 =================================== 視認性官能評価基準 点数 基準 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1:ダッシュボードの写り込みが気になり、前方風景が見にくい。 2:ダッシュボードの写り込みが少し気になるが注意して見ると前方風景が見え る。 3:ダッシュボードの写り込みは少しあるが前方風景が容易に見える。 4:ダッシュボードの写り込みはほとんどなく前方風景がほぼ明瞭に見える。 5:ダッシュボードの写り込みが全くなく前方風景が明瞭に見える。 ===================================
【0031】[実施例1]エチルシリケートの加水分解
縮重合液(商品名:HAS−10、コルコート株式会社
製、SiO2 含量10重量%)3.0重量部と、平均直
径が約15nmで平均長さが約170nmの鎖状シリカ
コロイド(商品名:スノーテックスOUP、日産化学工
業株式会社製、固形分15重量%)13.3重量部と、
2−プロパノール 74.9重量部を室温で混合し、こ
れを2−プロパノールで3重量倍に希釈して、室温で2
時間攪拌して、低屈折率凹凸層形成用コーティング液を
得た。このコーティング液をディップコートにより、ほ
ぼ長方形の自動車フロントガラスの寸法で2.1mm厚
みの、緑色に着色されたソーダライム珪酸塩組成のガラ
ス板の一方表面にシリカ凹凸膜を形成し、シリカ凹凸膜
が車内面になるように、フロントガラスの所定の湾曲形
状に加熱成形した。焼成後のシリカ凹凸膜からなる反射
防止膜の平均厚みは140nmであり、その屈折率は
1.340であり、その表面粗さ(Ra)は7nmであ
った。
【0032】平均分子量2000のポリプロピレングリ
コールとトルエンジイソシアネート及び2−ヒドロキシ
エチルアクリレートの反応によって得たポリエーテルウ
レタンアクリレート(屈折率1.481)100部に対
してトリブロモフェノキシエチルアクリレート(屈折率
1.567)100部及びベンジルジメチルケタール6
部を添加混合した樹脂組成物を用意した。前記シリカ凹
凸膜を形成した前記ガラス板の他方表面(シリカ凹凸膜
が形成されていない表面)に前記樹脂組成物をカーテン
コーターを用いて厚み250μmの厚みに塗布した。次
いで図6および7に示すように、前記樹脂組成物を塗布
したガラス板14をその塗布膜15面を上に、従ってシ
リカ凹凸膜16の面を下にして水平方向に、図面の右方
向に移動させる。そして、その上方に棒状の高圧水銀ラ
ンプ17を設置し、高圧水銀ランプ17とガラス板1の
4に紫外光遮蔽板18をその先端19が高圧水銀ランプ
17の真下からθ=60度下手に位置するように設置す
る。このようにして紫外光の入射角が60度となるよう
にして棒状の高圧水銀ランプ17が発光する紫外光を上
記組成物に照射し、この樹脂組成物を光硬化して光制御
フィルムとする。ここで棒状高圧水銀ランプの長さ方向
とガラス板の長手方向(窓の水平方向)を一致させる。
すなわち図6において棒状高圧水銀ランプ17は図の紙
面に垂直に伸びており、ガラス板の長手方向は紙面に垂
直に伸びている。そしてガラス板14の下辺(窓の下辺
に対応する)20が右側に、ガラス板の上辺(窓の上辺
に対応する)21が左側になるようにガラス板を位置さ
せる。高圧水銀ランプと樹脂組成物の照射距離L(垂直
距離ではなく斜めの距離)は35cmとした。
【0033】この光制御フィルム・反射防止シリカ凹凸
膜付きガラス板、厚み約0.7mmのポリビニルブチラ
ール樹脂膜、および前記ガラス板とほぼ同一寸法形状に
切断、曲げ成形した2.1mm厚みの緑色ソーダライム
珪酸塩ガラス板を用いて、フロントガラス用合わせガラ
スを作製した。このガラスは車内側から数えて、反射防
止シリカ凹凸膜−ガラス板−光制御フィルム−ポリビニ
ルブチラール樹脂層−ガラス板の順に積層されている。
【0034】このガラス板に、その車内側から光を、ガ
ラス板面に垂直でかつガラス板の長辺(上下辺)に垂直
な面内で、入射角を変化させて入射させ、その入射角に
よる入射光のヘーズ率を測定し、その結果を表2に示
す。表2で入射角はガラス板に対して垂直な方向をゼロ
(度)とし、それよりも下方からの入射角度は正の値で
上方からの入射角を負の値でそれぞれ表している。な
お、このガラス板に、その車内側でなく車外側から光
を、ガラス板面に垂直でかつガラス板の長辺(上下辺)
に垂直な面内で、入射角を変化させて入射させ、入射角
はガラス板に対して垂直な方向をゼロ(度)とし、それ
よりも上方からの入射角度は正の値で下方からの入射角
を負の値でそれぞれ表して測定したヘーズ率も上記表1
と実質的に同一となる。表から、車内側からガラス板に
対して垂直な位置から計って約60度〜80度下方から
の入射光に対するヘーズ率(80〜85%)を最大とし
て、その角度が小さくなるにつれて次第に減少するヘー
ズ率を示し、入射角0度(垂直入射)でのヘーズ率は約
0.2%であることが判る。言い換えればガラス板に対
して垂直な位置から計って約50度〜80度下方からの
車内側からの入射光(車内のダッシュボードからの光)
は光制御フィルム内で散乱光となるので、車外側のガラ
ス板の外側表面で一定方向に正反射する光は殆ど無くな
り、ダッシュボードの反射像が運転者の目に写り込むこ
とが防止される。そして上記以外の入射光は光制御フィ
ルム内を散乱することなく直進透過するので運転者は車
外前方を視界の妨げなしに見ることができる。
【0035】
【表2】 =========================== ヘーズ率(%) −−−−−−−−−−−−−−−− 入射角(度) 実施例1 実施例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −80 0.2 0.2 −70 0.2 0.2 −60 0.2 0.2 −50 0.2 0.2 −40 0.2 0.2 −30 0.2 0.2 −20 0.2 0.2 −10 0.2 0.2 0 0.2 0.3 10 0.3 0.5 20 1.0 15 30 10 50 40 50 80 50 75 85 60 80 85 70 85 80 80 85 75 ===========================
【0036】表3にダッシュボードの写り込みを見る官
能試験結果及び入射角に対する反射率の測定結果を示
す。可視光反射率の測定は、入射角12度および60度
での可視光(380〜780nm波長)の反射率を、分
光光度計(MCPD−1000、大塚電子株式会社製)
により行った。またこのガラス板の車外面側に、自動車
用のゴム性ワイパーを30g/cm2の荷重となるよう
に取り付け、10000回往復摺動させた後、視認性官
能評価を再度行いその結果を表3に示す。
【0037】[実施例2]実施例1の樹脂組成物の紫外
線照射角度を45度にした以外は、全て実施例1と同様
にして車両用低反射窓を作成した。評価結果を表3に示
す。
【0038】[比較例1]フロントガラスの車外面及び
車内面に実施例1と同様のシリカ凹凸膜を形成し、ポリ
ビニルブチラール樹脂を中間膜としてフロントガラスを
作成した。評価結果を表3に示す。
【0039】[比較例2]フロントガラスの車内面のみ
に実施例1と同様のシリカ膜を形成し、ポリビニルブチ
ラール樹脂を中間膜としてフロントガラスを作成した。
評価結果を表3に示す。
【0040】
【表3】 ================================= 摩耗試験前 摩耗試験後 −−−−−−−−−− −−−−−−−−−− 可視光反射率(%) 視 可視光反射率(%) 視 −−−−−−−− 認 −−−−−−−− 認 入射角 入射角 性 入射角 入射角 性 12度 60度 12度 60度 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 0.8 1.5 5 0.8 1.5 5 実施例2 0.8 1.5 5 0.8 1.5 5 比較例1 1.8 1.9 5 3.5 7.5 3 比較例2 4.2 9.3 3 4.2 9.3 3 =================================
【0041】[実施例3]1000mlの市販エタノー
ル(99.5%)に、0.1N酢酸を1ml添加し攪拌
した。このエタノールを主体とする液796gに[メト
キシ(ポリエチレンオキシ)プロピル]トリメトキシシ
ラン(チッソ株式会社製「SIM6492.7」、含有
率90%、分子量460〜590、エチレンオキサイド
単位6〜9)を4g添加し30℃で1時間攪拌して、オ
ルガノシラン塗布液を調製した。前記実施例1で得られ
た車両用低反射窓を、純水中で超音波洗浄し乾燥した
後、上記オルガノシラン塗布液に浸漬し、5cm/分の
速度で引き上げることにより、液を実施例1の車内面側
のガラスのシリカ凹凸膜面に塗布した。このガラス板を
60℃で30分間乾燥・熱処理し、室温まで冷やした後
純水で軽く洗浄して、ポリエチレンオキシド基を分子内
に含む、厚みが約8nmの防曇性オルガノシラン層をシ
リカ凹凸膜の表面に形成した。得られた防曇性シリカ凹
凸膜付低反射ガラスは車内側から数えて、防曇膜−反射
防止シリカ凹凸膜−ガラス板−光制御フィルム−ポリビ
ニルブチラール樹脂層−ガラス板の順に積層されてい
る。
【0042】この車両用低反射防曇性窓について、光を
入射させて可視光反射率を測定し、また視認性を測定し
たところ、実施例1と全く同等の結果が得られた。ま
た、この車両用低反射防曇性窓について、次に示す方法
で、表面粗度測定、接触角測定、初期および繰り返し防
曇性評価を行った。これらの測定結果は表4に示すよう
に優れた防曇性能を有し、汚れが吸着し難く、良好な防
曇維持性および防汚性能を有することがわかった。
【0043】
【表4】 ================================== 表面粗度 初 期 繰り返し防曇性 (nm) −−−−−−−−−− −−−−−−− サンプル −−−−−− 接触角 曇り 歪み 曇り 歪み Ra Sm (度) 評価 評価 評価 評価 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 6 20 3 ◎ ◎ 4 5 ==================================
【0044】表面粗度、接触角測定 上記オルガノシラン被覆シリカ凹凸膜が形成された車両
用低反射窓について、算術平均粗さ(Ra)、および凹
凸の平均間隔(Sm)を、実施例1のシリカ凹凸膜につ
いての測定と同じ方法で求めた。また、0.4mgの水
滴に対する接触角を、接触角計(協和界面科学株式会社
製「CA−DT」)を用いて測定した。接触角の値が小
さいほど防曇性が優れていることを示す。
【0045】防曇性評価 上記防曇性シリカ凹凸膜が形成されたガラス板を、温度
5℃、相対湿度10%の恒温恒湿槽内に置き10分間静
置した後、温度25℃、相対湿度70%の恒温恒湿槽内
に移し、30秒経過したときから2分経過するまでの間
の曇りの程度と2分経過後の透視像の歪みの程度の両方
で観察して、ガラス板の表面の微小水滴付着状態を調
べ、表5に示す4段階評価を行った。
【0046】
【表5】
【0047】繰返し防曇性評価 JIS S 4030−1995「眼鏡用くもり止め剤
試験方法」に記載の冷却装置(透明プラスチック製)に
上記サンプル板を設置し、サンプル裏面を冷却水に接触
させサンプル温度を20℃に保った。サンプルをこの状
態で冷却したまま、温度45℃、相対湿度80%RHの
恒温恒湿槽内に置き、3分間保った。その後、サンプル
を冷却装置に着けたまま、これを温度20℃、相対湿度
10%RHの恒温恒湿槽内に置き、3分間乾燥させた。
この高湿度雰囲気暴露と低湿度雰囲気暴露の操作を1サ
イクルとし、30サイクルの繰返しを行った。
【0048】この繰り返し操作の後、プラスチック板上
に印刷した透視歪み判定用テストチャートを上記冷却装
置の裏面に貼り付け、板と冷却装置裏面の隙間に水をし
み込ませ、サンプル側から透視歪み判定用テストチャー
トが観察できるようにした。透視歪み判定用テストチャ
ートは、JIS S 4030−1995の付図1記載
のテストチャートを模したものであり、3本の白線の長
さは10mmとし、その線幅と間隔は、0.15mm、
0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mmの5
段階とした。サンプルを取り付けている冷却装置の冷却
水温度を5℃に下げ、これを温度25℃、相対湿度80
%RHの恒温恒湿槽内に置き、曇りと透視歪みの発生状
態を、上記透視歪み判定用テストチャートを用いて調
べ、表6に示した基準で6段階評価を行った。
【0049】
【表6】 =================================== 曇り評価 曇り状態 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5 ほぼ全面が曇らない 4 80%以上の面積が曇らない 3 60%以上の面積が曇らない 2 60%以上の面積が曇る 1 80%以上の面積が曇る 0 ほぼ全面が曇る =================================== 透視歪み評価 透視歪み状態 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5 全く歪まない 4 0.15mm間隔の白線を分離して認め難い 3 0.5mm以下の間隔の白線を分離して認め難い 2 1.0mm以下の間隔の白線を分離して認め難い 1 1.5mm以下の間隔の白線を分離して認め難い 0 2.0mm以下の間隔の白線を分離して認め難い ===================================
【0050】[実施例4]エタノール(含有水分量0.
35重量%) 100gに3−ヘプタデカフルオロデシ
ルトリメトキシシラン(CF3(CF27(CH22Si
(OCH33、 信越シリコーン製)0.02gとテトラ
エトキシシラン(Si(OCH2CH34、信越シリコー
ン製)1.2gを添加し、30分間撹拌し、次いで濃塩
酸(35重量%、関東化学製)2gを攪拌しながら添加
し、撥水被覆用溶液を得た。この撥水被覆用溶液を実施
例1の車外面側のガラスの車外面の表面に、湿度30
%、室温下でフローコート法にて塗布し、室温で約1分
乾燥させて撥水膜を形成した。撥水膜の膜厚は60nm
であった。得られた撥水性低反射窓は車内側から数え
て、反射防止シリカ凹凸膜−ガラス板−光制御フィルム
−ポリビニルブチラール樹脂層−ガラス板−撥水膜の順
に積層されている。
【0051】この車両用撥水性低反射窓について、光を
入射させて可視光反射率を測定し、また視認性を測定し
たところ、実施例1と全く同等の結果が得られた。
【0052】またこの車両用撥水性低反射窓について、
水の接触角を接触角計(CA−DT、協和界面科学
(株)製)を用いて、2mgの重量の水滴による静的接
触角として測定した。この接触角の値が大きいほど、静
的な撥水性が優れていることを表している。また、水滴
が撥水膜の表面を転がる性能を示す尺度としては、水平
に配置した車両用撥水性低反射窓表面に直径5mmの水
滴を置き、車両用撥水性低反射窓を徐々に傾斜させて、
その表面に置かれた水滴が転がり始めるときの車両用撥
水性低反射窓の傾斜角度(臨界傾斜角)を測定した。臨
界傾斜角が小さい程、動的な撥水性が優れている。初期
の接触角は111度であり、初期臨界傾斜角5度であっ
た。
【0053】次に、耐候性試験として耐紫外線試験機
(「アイスーパーUVテスター W−13」、岩崎電気
製)を用いて、紫外線強度76±2mW/cm2 とし、
ブラックパネル温度48±2℃、照射20時間、暗黒4
時間のサイクルで、 1時間毎に30秒間イオン交換水シ
ャワーリングをする条件で400時間紫外線を照射し
た。そして照射後に水の接触角および臨界傾斜角を測定
した。耐候性試験後の接触角は83度であり、臨界傾斜
角は20度であった。
【0054】また、耐摩耗性試験として往復摩耗試験機
(新東科学(株)製)に乾布を取り付けて、荷重0.3
kg/cm2 の条件で撥水膜表面を3000回往復摺動
させ、その後に水の接触角および臨界傾斜角を測定し
た。耐摩耗試験後の接触角は106度であり、その臨界
傾斜角は8度であった。
【0055】[実施例5]実施例1で得られたガラスに
代えて実施例3で得られたガラス板を用いた他は、実施
例4と同様にして撥水膜を被覆した。得られた撥水性防
曇性低反射窓は車内側から数えて、防曇膜−反射防止シ
リカ凹凸膜−ガラス板−光制御フィルム−ポリビニルブ
チラール樹脂層−ガラス板−撥水膜の順に積層されてい
る。
【0056】この車両用撥水性防曇性低反射防曇性窓に
ついて、光を入射させて可視光反射率を測定し、また視
認性を測定し、また表面粗度測定、接触角測定、初期お
よび繰り返し防曇性評価を行ったところ、実施例3と全
く同等の結果が得られた。また撥水性については、実施
例4に記載の静的接触角、水滴転がりの臨界傾斜角、耐
候性試験後の水の接触角・臨界傾斜角、耐摩耗性試験後
の水の接触角・臨界傾斜角の測定を行ったところ、実施
例4と全く同等の結果が得られた。
【0057】図8に示すように、以上の実施例1〜5、
比較例1〜2の車両用低反射窓ガラス板22を暗室内に
自動車に取り付けるのと同じように傾斜させて置き、そ
の車内側から、ガラス板22に対して垂直な位置から計
って約60度下方からヘリウムネオンレーザー23の光
(λ=632.8nm)を低反射窓ガラス板22に入射
し、その車内側表面での反射光24および車外側表面で
の反射光25を車内側でガラス板に対して垂直な方向か
ら約60度上方から観察した。レーザー光が窓の車内面
に反射した光24については、実施例、比較例とも、弱
いながらもレーザースポットが観察されるのに対し、レ
ーザー光が窓の車外面に反射した光25については、比
較例ではかなり強いレーザースポットが観察されるのに
対し、実施例ではレーザースポットは観察されず、さら
に微弱になった散乱光の帯が観察されるに過ぎなかっ
た。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、角度依存
性のある光制御膜が写り込み光を散乱し、フロントガラ
スの車外面からの正反射光が軽減されることにより、実
質的に車外面からの反射光が見えなくなるため、車内面
と車外面からなる反射2重像が無くなり、運転者の前方
の安全視界が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する光制御フィルムの製造原理を
示す断面図。
【図2】本発明に使用する光制御フィルムの製造原理を
示す斜視図。
【図3】本発明に使用する光制御フィルムの動作原理を
示す断面図。
【図4】本発明に使用する光制御フィルムの特性を示す
グラフ。
【図5】本発明の前窓の動作原理を示す断面図。
【図6】本発明の前窓の製造工程を示す断面図。
【図7】本発明の前窓の製造工程を示す斜視図
【図8】本発明の前窓の性能の測定方法を示す断面図。
【符号の説明】
1 光重合組成物膜状体、2 線状光源、3 光制御フ
ィルム、4 車両の前窓ガラス、5 ダッシュボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河津 光宏 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本 板硝子株式会社内 Fターム(参考) 2K009 AA02 AA06 AA12 BB02 CC09 CC24 DD02 DD05 DD06 EE02 4G059 AA01 AC04 EA05 EB05 EB09 GA01 GA02 GA04 GA07 GA16 4G061 AA20 AA25 BA02 CB03 CB05 CB12 CB16 CD19 CD20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲の角度で入射する光を散乱透過
    させその他の光を直進透過させる光制御フィルムを車両
    の前窓ガラスの車外側表面よりも内側の前窓ガラスの表
    面または内部に配置してなり、前記光制御フィルムの前
    記所定範囲の角度を、ダッシュボードから発して前窓ガ
    ラスで反射して運転者の視界に入ることになる光が前窓
    ガラスに入射する角度が前記所定範囲内に入るようにし
    たことを特徴とする車両の低反射前窓。
  2. 【請求項2】 前記光制御フィルムは、それぞれの屈折
    率に差がある分子内に1個以上の重合性炭素−炭素二重
    結合を有する化合物の複数からなる樹脂組成物を該樹脂
    組成物を特定方向から光を照射して硬化させたフィルム
    である請求項1記載の車両の低反射前窓。
  3. 【請求項3】 前記車両の低反射前窓の、少なくとも運
    転者側の窓表面に低反射膜を施してある請求項1または
    2に記載の車両の低反射前窓。
  4. 【請求項4】 前記低反射膜は、その表面粗さが、5〜
    50nmの算術平均粗さを有し、見かけ上の屈折率が、
    1.25〜1.40の酸化珪素膜が主たる成分である請
    求項3に記載の車両の低反射前窓。
  5. 【請求項5】前記低反射膜は、2層膜からなり、基板側
    から空気側に向かって第1層目の屈折率が第2層目の屈
    折率より高く、第2層目の屈折率が1.65より小さい
    請求項3に記載の車両の反射前窓。
  6. 【請求項6】 前記低反射膜は、ガラス面側から空気層
    に向かって、第1層膜(屈折率n1)、第2層膜(屈折
    率n2)、第3層膜(屈折率n3)が順次形成されてお
    り、それぞれの屈折率の大きさがn2>n1>n3であ
    る請求項3に記載の車両の反射前窓。
  7. 【請求項7】 車両用低反射窓の車外面側に、シリコン
    アルコキシド、フルオロアルキル基含有シラン化合物、
    および酸を溶媒に溶解したコーティング液を基材に塗
    布、乾燥して撥水膜を形成している、請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の車両の低反射前窓。
  8. 【請求項8】 車両用低反射窓の車内面側に形成した前
    記低反射膜表面に、更に防曇性被膜が被覆されている、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両の低反射窓。
  9. 【請求項9】 所定範囲の角度で入射する光を散乱透過
    させその他の光を直進透過させる光制御フィルムを車両
    の前窓用のガラスの車外側表面よりも内側の前窓ガラス
    の表面または内部にガラス表面に平行に配置してなり、
    ここにおいて、前記光制御フィルムはその上辺および下
    辺にほぼ平行な基準軸を有しており、前記光制御フィル
    ムに対して前窓用のガラスの車内側からみて前記光制御
    フィルムの基準軸を面内に含みかつガラス面に垂直に立
    てた面から下辺側に測って40度およびそれ以上のすべ
    ての平準入射角の入射光に対するヘーズ率が40%以上
    であり、10度〜−80度の平準入射角のすべての入射
    光に対するヘーズ率が1.0%以下である車両前窓用ガ
    ラス。
  10. 【請求項10】 前記前窓用のガラスは車外側ガラス板
    −樹脂中間層−車内側ガラス板からなる合わせガラスで
    あり、車外側ガラス板の内側と樹脂中間層の間、車内側
    ガラス板の内側と樹脂中間層の間、樹脂中間層を2枚使
    用し、2枚の樹脂中間層の間、または、車内側ガラス板
    の外側(車内側表面)に、光制御フィルムを直接または
    接着層を介して密着、付着または接着させてある請求項
    9に記載の車両前窓用ガラス。
  11. 【請求項11】 所定範囲の角度で入射する光を散乱透
    過させその他の光を直進透過させる光制御フィルムを車
    両の前窓ガラスの車外側最表面よりも内側の前窓ガラス
    の表面または内部に配置し、車内の部品から発して前窓
    ガラスで反射して運転者の視界に入ることになる光を、
    前記光制御フィルムの内部を通過させて、光を散乱させ
    ることにより前窓ガラスの車外側表面への直進光を減少
    させることを特徴とする車外側表面での正反射を防止し
    た車両の前窓ガラス。
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