JP2006290081A - 車輌の前側サイドウィンドウ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内物品からの窓映り像が、運転者がアウトサイドミラー12を見るときの前側サイドウィンドウ13の領域に形成されないようにする。
【解決手段】自動車10の前側サイドウィンドウ13(ウィンドウ板14)における車輌前方側偶部領域であって、その自動車の基準となる乗員視点Pからドアミラー12への視界領域を少なくとも含む領域15に、偏光面Faを光のS偏光成分Rsの通過を阻害する方向として偏光フィルムFを配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車などの車輌の前側サイドウィンドウ構造に関する。
自動車を運転する者にとって、フロントサイド部、ドア部あるいはフロントピラー部に取り付けてあるアウトサイドミラーが映し出す車外の状況を、運転席から明瞭に視認できることは、安全な運転上、必要である。しかし、車輌のインストルメントパネルなどに高い明度の物品や反射率の大きな部材が配置されていると、そこからの光が、通常ガラスである前側サイドウィンドウのウィンドウ板で反射して窓映り現象を起こし、窓映りが、運転者の視点からアウトサイドミラーへの視界領域に生じた場合に、運転者はアウトサイドミラーが映し出す車外の状況を把握しにくくなる。そのために、通常、内装部品側をダーク色としたり、ランプなどの配置を工夫して、運転者の視点からアウトサイドミラーへの視界領域に、障害となるような窓映り現象が生じないようにしている。
フロントガラスに窓映りが生じるのを低減するための提案が特許文献1に記載されている。そこでは、一般に光が反射するときに、反射面に平行なS偏光成分(横偏光成分)は反射率が高く、反射面に垂直なP偏光成分(縦偏光成分)の反射率は低いという、反射特性に注目し、車輌のインストルメントパネル上に配置される反射性物品の外表面に、偏光子が透過する光を縦偏光するように合わせられている偏光板を配置し、フロントガラスから入射して反射性物品で反射する光における反射率の低いP偏光成分(縦偏光成分)のみを透過させることにより、光の強度を低下させるようにしている。その光がフロントガラス内面で反射するときにさらに弱くなることから、フロントガラスを透過する外光によるフロントガラスへの反射性物品の窓映り像は、運転者のアイポイントからほぼ見えなくなるか、薄い像となる。
2004−130916号公報
光が反射するときの反射特性を利用した特許文献1に記載の窓映り現象を低減する構造は、反射性物品の外表面に偏光板を密着配置して反射光そのものの強度を弱くすることで、フロントガラス面を運転者の視線が移動しても、運転者が窓映り像を視認できないようにしている。しかし、反射性物品を直接見る場合には、反射率の低いP偏光成分(縦偏光成分)のみを透過させるようにしているため、やや暗いものとなる。また、例えばインストルメントパネルに複数個の物品を配置する場合には、そのすべてに偏光板を配置する必要があり、作業量およびコストが大きくなる。
フロントガラスに窓映り像が生じないようにすることは、安全運転上、必要であるが、アウトサイドミラーが映し出す車外の状況を、運転者が常時明瞭に視認できることもまた必要である。もちろん、特許文献1に記載の方法を採用することによって、室内の特定部分の窓映り像を、障害となるような濃さで運転者の視点からアウトサイドミラーへの視界領域に生じさせないようにすることは可能と考えられる。しかし、室内にあるすべての反射性物品に偏光板を配置するのは、作業量およびコストが大きくなるとともに、インストルメントパネルそのものの窓映り像がアウトサイドミラーへの視界領域に生じるのを回避することはできない。
また、意匠上の観点から、高明度の内装色のインストルメントパネルやランプ付きのスイッチ類などを配置することが望まれるようになってきているが、その場合も、その窓映り像がアウトサイドミラーへの視界領域に生じるのを回避することはできないので、特定の領域だけ、ダーク系でランプ類を配置するなどで対処しており、室内の意匠にチグハグ感が生じている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、運転者がアウトサイドミラーを見ようとするときに、その視界が室内の物品の窓映り像によって妨げられないようにすることを目的としており、具体的には、車輌の前側サイドウィンドウに簡単な技術手段を施すことによって、運転者の視点からアウトサイドミラーの視界領域に室内物品の窓映り像を生じさせないようにした車輌の前側サイドウィンドウ構造を提供することを目的とする。
本発明による車輌の前側サイドウィンドウ構造は、車輌の前側サイドウィンドウにおける車輌前方側偶部領域であって、当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラーの視界領域を少なくとも含む領域には、偏光面を光のS偏光成分の通過を阻害する方向として偏光フィルムが配置されていることを特徴とする。
前記し、また図1に示すように、光の反射率Rは入射角iに依存しており、P偏光成分(縦偏光成分)Rpは反射率がゼロとなる入射角があるが、S偏光成分(横偏光成分)Rsは入射角に比例して大きくなる。また、車両の構造上、運転者とアウトサイドミラーを結ぶ線は、一般に、前側サイドウィンドウのウィンドウ板に対してかなり寝た角度である。従って、その視線に入る窓写り像を形成する光の入射角、すなわち、室内から入射し当該のウィンドウ板の室外側の面で反射した光が主である窓写り像を形成する光の入射角は大きな角度であり、そのために、運転者が視認する窓写り像を形成する光のS偏光成分(横偏光成分)Rsは大きな反射率となっている。
本発明による前側サイドウィンドウ構造では、車輌の前側サイドウィンドウにおける車輌前方側偶部領域であって、当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラーの視界領域を少なくとも含む領域に、偏光面を光のS偏光成分の通過を阻害する方向として偏光フィルムを配置するようにしており、上記した室内から入射しウィンドウ板の室外側の面で反射した光の多くは、偏光フィルムを通過することができない。すなわち、サイドウィンドウ板からの反射光は大きく低減される。
そのために、室内側に、明度の大きな物品や反射率の高い物品が置かれていても、あるいは自ら発光するランプなどが置かれていても、少なくとも、当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラーの視界領域には、それらの物品の窓写り像が運転者のアウトサイドミラーの視界を阻害するような強度で形成されることはない。また、偏光フィルムの存在がアウトサイドミラーの視認性に大きな影響を与えることはない。
偏光フィルムの配置場所は、車輌の前側サイドウィンドウにおける車輌前方側偶部領域のみであり、当該前側サイドウィンドウ全体の視認性が影響を受けることもない。さらに、前側サイドウィンドウの特定の部位に偏光フィルムを配置するだけであり、室内側の物品には、特別の手段を講じたり、配慮を払ったりする必要がないので、本発明の実施は容易であり、かつ、室内側の外観意匠をかなりの自由度で作り出すこともできる。
本発明による車輌の前側サイドウィンドウ構造において、偏光フィルムはウィンドウ板の室内側に貼り付けられていてもよく、前側サイドウィンドウを2枚のウィンドウ板で構成し、その間に偏光フィルムを配置するようにしてもよい。前者の場合は、比較的容易に実施することができ、また完成した車両に対して後作業として実施することができる利点がある。しかし、貼り付け後のメンテナンスにやや難がある。後者の場合は、工場においてそのよう構造を持つ前側サイドウィンドウを製造すればよく、事後のフィルムの剥がれなどは起こらないのでメンテナンスは容易である。この場合、必要とされる場所のみに偏光特性を持たせるようにしたフィルムを使用することにより、工場での前側サイドウィンドウの製造は容易となる。
本発明の車輌の前側サイドウィンドウ構造において、当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラー方向の水平面に対する角度をθとしたときに、偏光面の角度を前記水平面に対する角度θとなる方向として偏光フィルムを配置した場合、その車両を運転する運転者の視点位置が当該車輌の基準となる乗員視点とほぼ同じ位置である場合には、充分に高い反射光低減効果が得られる。しかし、運転する者に応じてその視点位置は変化するので、実用上は、偏光面を前記水平面からの角度θから±15度の範囲となるようにして偏光フィルムを配置すれば、ほぼ所期の目的は達成される。
本発明における前側サイドウィンドウ構造で使用する偏光フィルムは直線偏光フィルムが好適に用いられる。また、自然光では、S偏光成分(横偏光成分)Rsとそれに直交するP偏光成分(縦偏光成分)Rpだけでなく、様々な角度の偏光成分が混じっており、一枚の直線偏光フィルムのみで反射光のすべてを低減することはできない。より高い反射光低減効果を得るために、好ましくは、偏光フィルムの室外側には1/4λ板を積層することが望ましい。それにより、室内側から入射する光は、直線偏光フィルムと1/4λ板を通過することにより、例えば右回りの円偏光となり、それがウィンドウ板の室外側の面で反射することにより、逆向き、すなわち左回りの円偏光となることから、該反射光が1/4λ板および直線偏光フィルムときに、より完全に反射光の通過を阻止することが可能となる。
本発明において用いる偏光フィルムは、従来知られた偏光フィルムを適宜用いることができる。例えば、(1)PVAまたはその誘導体からなるPVA系フィルムを1軸延伸した後、ヨウ素を吸着させ、引き続きホウ酸水処理し、緊張状態で乾燥させて得られるもの、(2)PVAまたはその誘導体からなるPVA系フィルムをヨウ素の水溶液に浸漬してヨウ素を吸着させた後、ホウ酸水中で1軸延伸し、引き続き緊張状態で乾燥させて得られるものなどが例示できる。ヨウ素の他に、アゾ系、アントラキノン系、テトラジ系などの二色性染料などを用いてもよい。ただし、前記したように、一部の領域にのみ偏光特性を持たせるためには、ヨウ素あるいは二色性染料などで染色する工程において、部分スプレー、スクリーン印刷、あるいはマスキングしてディッピングするなどして染色を部分的にしておく。そして、ヨウ素、二色性染料などが吸着した後、1軸延伸し緊張状態で乾燥させることで、一部領域にのみ、偏光特性を備えた偏光フィルムを得ることかできる。
より具体的には、PVA系樹脂フィルムは原反フィルムとして膜厚40〜120μmのものを用いる。この原反フィルムをホウ素化合物処理する前に1軸延伸処理を行う。この1軸延伸処理は染色の前後のいずれでもよい。フィルムのヨウ素染色、つまり偏光素子の吸着は、フィルムに偏光素子を含有する液体を接触させることによって行う。通常、ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液が用いられ、染色時間は30〜500秒が適当である。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。
一部領域のみ偏光特性を持たせる場合には、前記のように、偏光特性を持たせない部分を型紙などでマスキングし、その他の領域をスクリーン印刷などの手段により、上記染色液を塗布する。他の方法として、マスキングを実施せずに、凸版、凹版、スクリーンなど各種ロール印刷に方法で一部領域にホウ素化合物を接触させてもよい。ホウ素化合物処理前の原反フィルムを1軸延伸するには、ロール延伸、テンダー延伸などが行う。ロール延伸は一段式、多段式のいずれでも実施可能である。延伸時の温度は30〜70℃が好ましい。
このように、延伸および染色処理されたフィルムはホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的であり、水溶液または水−有機溶媒混合液の形で処理する。液中に少量のヨウ化カリを共存させてもよい。処理法は、浸漬法、塗布法、噴霧法のいずれでもよい。こうして得られた偏光フィルムは、定法に従って、適宜洗浄、乾燥、熱処理されて最終的な偏光フィルムとされる。
偏光フィルムは、限定されるものではないが、得られる偏光素子の偏光度が80%以上となるものが好ましい。また、偏光フィルムの厚さは、特に制限はないが、10〜40μm程度が好ましい。10μmより薄いと施工性に問題が生じ、40μmを越えるものはオーバースペックとなる。
偏光フィルムと主にガラスであるウィンドウ板との貼り付けには、接着剤を用いる。用いる接着剤も特に制限はなく、公知のものを用い得るが、例えば、溶剤系接着剤、水系接着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤などを例示できる。なかでも、偏光子と高分子フィルムとを適度な接着強度で接着でき、さらに偏光子を酸やアルカリ成分によって変色させないなどの理由から、PVA系接着剤が好適である。PVA系接着剤は、ポリ酢酸ビニルをケン化処理して得られるポリマー(ポリビニルアルコール系ポリマー)を主成分とするものであり、エマルジョンタイプであってもよく、水溶性タイプであってもよい。
偏光フィルムをウィンドウ板の室内側に貼り付ける場合には、室内側の面に表面反射防止処理を施すことが好ましい。表面反射防止処理には、金属多層膜処理あるいは金属酸化物多層膜処理のようなものが挙げられる。
以下、図面を参照して、本発明を実施の形態に基づき説明する。図2は本発明による車輌の前側サイドウィンドウを備えた自動車の上面図を模式的に示しており、図3は図2に示す自動車の前側サイドウィンドウでの部分を横から見て示している。図4は本発明による車輌の前側サイドウィンドウでの反射率低減効果を説明するためにウィンドウ板の部分を拡大しかつ模式的に示す図であり、図5はウィンドウ板の他の形成を説明するための模式図である。
図2、図3において、自動車10の前ドア11、11にはアウトサイドミラーとしてのドアミラー12、12が左右に取り付けてあり、運転をする者は、前側サイドウィンドウ13に取り付けたウィンドウ板14を通して、室内から視線Lの方向でドアミラー12、12を見て後方の車外状況を把握する。
すなわち、左右の前側サイドウィンドウ13、13領域には、図3に鎖線で示すように、運転者の視点Pから水平面からθの角度である視線Lの方向でドアミラー12を見ることができるドアミラー視界領域15が存在する。この領域15は、運転者が運転時に姿勢を変えることや、同じ自動車を体型の異なる他の人が運転することなどによって、視点Pの位置が変動しまた視線Lの水平面からの角度θが変動することから、点としてではなく、ある広がりを持った領域となるが、その領域15は、通常の自動車において、前側サイドウィンドウ13における車輌前方側偶部の有る限られた領域となる。また、通常の場合、当該自動車10の基準となる乗員視点Pからドアミラー12、12を見る視線Lの前記水平面からθの変動範囲は、±15角程度である。
図4に示すように、前記領域15に、室内の部材の一部、例えばインストルメントパネル16の一部領域からの光がウィンドウ板14で反射して、窓映り像を形成することがある。その像が運転者がドアミラー12を見る視線Lの位置に存在すると、運転の妨げとなる。本発明による前側サイドウィンドウ13では、ウィンドウ板14の前記領域15に、偏光面を光のS偏光成分Rsの通過を阻害する方向として直線偏光フィルムFを配置することによって、窓映り像が形成されるのを防止している。
図4はウィンドウ板14の前記領域15、すなわち偏光フィルムFを配置した領域を模式的に示している。図4の例では、ウィンドウ板14の室内側に、例えばPVA系接着剤17を介して偏光フィルムFを貼り付けている。構造上、運転者の視点Pとドアミラー12を結ぶ線Laがウィンドウ板14となす平面視での角度αは比較的大きい。インストルメントパネル16の一部領域などから乱反射した室内光線が、ウィンドウ板14の室外側の面で反射して室中側に戻ってくる光のうち、運転者がドアミラー12を見たときに、その視界領域に入り込む光S2の入射角(すなわち、光線S1の入射角)は大きな角度となり、光の反射特性から、該反射光S2は、前記したように、S偏光成分(横偏光成分)Rsを多く含む。従って、前記偏光フィルムFをその偏光面Faを反射光S2のS偏光成分Rsの通過を阻害する方向として、前記領域15におけるウィンドウ板14の室内側に貼り付けることにより、入射光S1が偏光フィルムFを透過するときに入射光S1のS偏光成分Rsは排除されることに加えて、反射光S2が偏光フィルムFを通過するときに反射光S2のS偏光成分Rsがさらに排除され、運転者の視点Pに到達する反射光の強さを大きく低減することができ、運転者が室内領域の窓写り像を視認することは解消される。
その際に、自動車10の運転者が固定している場合には、視点Pからドアミラー12、12を見る視線Lが水平面となす角度θを基準として、偏光フィルムFの偏光面Faの方向を設定するのが最も好ましいが、通常の自動車では異なる運転者が運転するなどにより、前記のように角度θは±15度程度の範囲で変動するので、偏光面の角度が水平面からθ±15度の範囲となるようにして偏光フィルムが配置されていれば、十分に所期の目的を達成することができる。
図5に示すように、前側サイドウィンドウ13を複数枚のウィンドウ板14で構成する場合には、その間に接着剤17を介して偏光フィルムFを挟持するようにしてもよい。また、図示しないが、いずれの場合も、偏光フィルムFの室外側に1/4λ板を積層するようにしてもよい。1/4λ板により透過光が円偏光となること、およびウィンドウ板14の外側面で反射することによって円偏光の方向が逆転することから、反射光を一層低減することが可能となる。
なお、前側サイドウィンドウ13のウィンドウ板14の全面に偏光フィルムFを貼り付けることも考えられるが、前側サイドウィンドウ13から外を見るときの視認性(明度)が低下するので好ましくなく、前記したように、偏光フィルムFを配置する領域15は、自動車10前側サイドウィンドウ13,13における車輌前方側偶部領域であって、当該自動車10の基準となる乗員視点Pからドアミラー10への視界領域を少なくとも含む領域とされる。
また、偏光フィルムFを配置する領域15を左右の前側サイドウィンドウ13、13の双方に形成することは安全運転の観点から望ましいが、場合によっては、運転席側の前側サイドウィンドウ13にのみ、偏光フィルムFを配置する領域15を形成してもよい。
反射光におけるS偏光成分(横偏光成分)RsとP偏光成分(縦偏光成分)Rpの入射角と反射率との関係を示すグラフ。 本発明による車輌の前側サイドウィンドウを備えた自動車の上面図を模式的に示す図。 図2に示す自動車の前側サイドウィンドウでの部分を横から見て示す図。 本発明による車輌の前側サイドウィンドウでの反射率低減効果を説明するためにウィンドウ板の部分を拡大しかつ模式的に示す図。 ウィンドウ板の他の形成を説明するための模式図。
符号の説明
10…自動車、11…前ドア、12…ドアミラー(アウトサイドミラー)、13…前側サイドウィンドウ、14…ウィンドウ板、15…ドアミラー視界領域(偏光フィルムを配置する領域)、16…インストルメントパネル、17…接着剤、P…運転者の視点、L…運転者の視点からドアミラーまでの視線、θ…視線Lが水平面となす角、La…運転者の視点とドアミラーを結ぶ線、S1…室内からの光のウィンドウ板への入射光、S2…室内からの光のウィンドウ板からの反射光、RS…反射光S2のS偏光成分(横偏光成分)

Claims (5)

  1. 車輌の前側サイドウィンドウにおける車輌前方側偶部領域であって、当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラーの視界領域を少なくとも含む領域には、偏光面を光のS偏光成分の通過を阻害する方向として偏光フィルムが配置されていることを特徴とする車輌の前側サイドウィンドウ構造。
  2. 偏光フィルムはウィンドウ板の室内側に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車輌の前側サイドウィンドウ構造。
  3. 偏光フィルムは前側サイドウィンドウを構成する2枚のウィンドウ板の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車輌の前側サイドウィンドウ構造。
  4. 当該車輌の基準となる乗員視点からアウトサイドミラー方向の水平面に対する角度をθとしたときに、偏光面の角度が水平面からθ±15度の範囲となるようにして偏光フィルムが配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車輌の前側サイドウィンドウ構造。
  5. 偏光フィルムの室外側には1/4λ板が積層されていることを特徴とする請求項1ない4のいずれかに記載の車輌の前側サイドウィンドウ構造。
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