JP2000176303A - 湿式粉砕装置 - Google Patents

湿式粉砕装置

Info

Publication number
JP2000176303A
JP2000176303A JP10352938A JP35293898A JP2000176303A JP 2000176303 A JP2000176303 A JP 2000176303A JP 10352938 A JP10352938 A JP 10352938A JP 35293898 A JP35293898 A JP 35293898A JP 2000176303 A JP2000176303 A JP 2000176303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
inner cylinder
raw material
mill body
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10352938A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nishizawa
賢二 西沢
Shinji Matsumoto
慎治 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10352938A priority Critical patent/JP2000176303A/ja
Publication of JP2000176303A publication Critical patent/JP2000176303A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭やケイ石などの原料をミル本体内で微粒
子に粉砕し、目板からスラリーとして排出する湿式粉砕
装置では、目板側のスラリー液面が過度に低下すると、
粉砕用のボールの空打ちなどの問題が発生する。そこで
ミル本体の目板側のスラリー液面が過度に低下するのを
解消できる湿式粉砕装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ミル本体21は外筒22と内筒23の間
にボール24を収納して成る。原料と溶剤は一側部上部
の供給口29からミル本体21内に供給され、内筒23
が回転することによりボール24で粉砕され、スラリー
となって目板31から排出路30へ排出される。目板3
1の開口部32の断面形状を、内面側よりも外面側が大
きいテーパ状とすることにより、目板31側のスラリー
液面が過度に低下することはなく、したがってボールは
スラリー中に十分に浸漬して原料を十分に粉砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭やケイ石など
の原料を超微粒子に粉砕するための湿式粉砕装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】石炭を微粒子に粉砕して燃料などを生成
したり、あるいはケイ石を微粒子に粉砕して建材やコン
クリート混和材を生成したり、あるいは顔料を粉砕して
着色剤を生成することが行われる。このような様々な原
料の粉砕装置として、従来より湿式粉砕装置が広く使用
されている。
【0003】図6は、従来の湿式粉砕装置の断面図であ
る。1は横置式のミル本体であって、外筒2の内部に内
筒3を収納し、この内筒3と外筒2の間に原料粉砕用の
ボール4を多数収納して構成されている。内筒3は水平
な回転軸5を中心に回転する。6は内筒3を回転させる
ための駆動部である。内筒3の外周面には内筒翼7が多
数装着されており、内筒3が回転すると、ボール4は内
筒翼7に撹拌される。また外筒2の内周面には、ボール
4とミル本体1に供給された原料が共回りするのを防止
するための外筒翼8が多数装着されている。
【0004】外筒2の一側部の上部には原料と水などの
溶剤を供給するための供給口9が設けられている。原料
は、例えば石灰、ケイ石、顔料などである。ミル本体1
の他側部には排出路10が設けられており、またボール
4の収納空間と排出路10を仕切るための目板11が設
けられている。目板11にはスラリーを吐出するための
開口部12が開口されている。
【0005】次に動作を説明する。駆動部6を駆動して
内筒3を回転軸5を中心に回転させながら、供給口9か
ら原料と溶剤を外筒2と内筒3の間に供給する。内筒3
が回転すると、ボール4は内筒翼7に撹拌されて転動
し、原料を細かく粉砕する。粉砕された原料の微粒子は
溶剤と混合されてスラリーとなり、目板11の開口部1
2から排出路10へ排出され、次の工程へ送り出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の湿式粉砕装置は
上記のように構成されているが、次のような問題点があ
った。図6において、Wはミル本体1内のスラリーの液
面を示している。図示するように、液面Wは上流側(供
給口9側)が高く、下流側(目板11側)は低くなる。
殊にスラリーの粘度が小さい場合、この傾向は著しくな
り、液面Wは上流から下流へ向って急な下り勾配とな
る。
【0007】このため、粉砕に必要な計画滞留時間(原
料がミル本体内に滞留する時間)が確保できず、目標粒
径に達しにくい。したがって内筒3の回転数アップやボ
ール充填率アップ等の措置が必要となり、粉砕動力が高
くなる要因となる。また下流側のボール4のかなりの部
分はスラリーの液面Wよりも高いため、ボール4同士の
空打ちが発生し、ボール4の摩耗促進や騒音発生の要因
となる。因みに、ボール4としては、鋼球やセラミック
球が多用されている。更には、ボール4同士の空打ちが
多くなると、スラリーを介して粉砕熱の除去が困難とな
り、スラリー温度が上昇して品質変化が発生する。
【0008】そこで本発明は、ミル本体の目板側のスラ
リー液面が過度に低下するのを解消できる湿式粉砕装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の湿式粉砕装置
は、外筒の内部に内筒を収納し、この内筒と外筒の間に
ボールを収納して成る横置式のミル本体を備え、ミル本
体の一側部の上部に設けられた供給口から原料と溶剤を
供給し、駆動部により内筒を外筒に対して相対的に回転
させながら、ミル本体の他側部に設けられた目板からス
ラリーを排出するようにした湿式粉砕装置において、前
記目板の開口部の断面形状を、内面側よりも外面側が大
きいテーパ状とした。
【0010】また本発明の湿式粉砕装置は、外筒の内部
に内筒を収納し、この内筒と外筒の間にボールを収納し
て成る横置式のミル本体を備え、ミル本体の一側部の上
部に設けられた供給口から原料と溶剤を供給し、駆動部
により内筒を外筒に対して相対的に回転させながら、ミ
ル本体の他側部に設けられた目板からスラリーを排出す
るようにした湿式粉砕装置において、前記目板に形成さ
れる開口部の開口面積を、下半部よりも上半部を大きく
した。
【0011】
【作用】上記構成において、内筒を外筒に対して相対的
に回転させながら供給口から原料と溶剤をミル本体に供
給すると、原料はボールに粉砕されて微粒子となり、ス
ラリーは目板の開口部から排出される。この場合、目板
の開口部の断面形状を、内面側よりも外面側が大きいテ
ーパ状とし、これにより内面側の開口面積を従来より小
さくすることにより、スラリーが開口部から過度に排出
されるのは防止されるので、ミル本体内の下流側のスラ
リー液面が過度に低下することはなく、したがってボー
ルはスラリー中に十分に浸漬して原料を十分に粉砕す
る。
【0012】また目板に形成される開口部の開口面積
を、下半部よりも上半部を大きくしたことにより、スラ
リーは目板の専ら上部から排出され、下半部からはまっ
たく若しくはわずかしか排出されないので、ミル本体内
の下流側のスラリー液面が過度に低下することはなく、
したがってボールはスラリー中に十分に浸漬して原料を
十分に粉砕する。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1の湿式粉砕装置の断面図、図2は同目板
の正面図、図3は同目板の部分断面図である。
【0014】図1において、21は横置式のミル本体で
あって、外筒22の内部に内筒23を収納し、この内筒
23と外筒22の間に原料粉砕用のボール24を多数収
納して構成されている。内筒23は水平な回転軸25を
中心に回転する。26は内筒23を回転させるための駆
動部である。内筒23の外周面には内筒翼27が多数装
着されており、内筒23が回転すると、ボール24は内
筒翼27に撹拌される。また外筒22の内周面には、ボ
ール24とミル本体21に供給された原料が共回りする
のを防止するための外筒翼28が多数装着されている。
本形態では、内筒23を外筒22に対して回転させてい
るが、外筒22を内筒23に対して回転させてもよく、
要は内筒23は外筒22に対して相対的に回転させれば
よいものである。
【0015】外筒22の一側部の上部には原料と水など
の溶剤を供給するための供給口29が設けられている。
原料は、例えば石灰、ケイ石、顔料などである。ミル本
体21の他側部には排出路30が設けられており、また
ボール24の収納空間と排出路30を仕切るための目板
31が設けられている。目板31にはスラリーを吐出す
るための開口部32が開口されている。図2において、
開口部32は円弧状のスリット孔であり、同心円状に多
数形成されている。図3において、開口部32の断面形
状は、内面側よりも外面側が大きいテーパ状となってい
る。
【0016】次に動作を説明する。駆動部26を駆動し
て内筒23を回転軸25を中心に回転させながら、供給
口29から原料と溶剤を外筒22と内筒23の間に供給
する。内筒23が回転すると、ボール24は内筒翼27
に撹拌されて転動し、原料を細かく粉砕する。粉砕され
た原料の微粒子は溶剤と混合されてスラリーとなり、目
板31の開口部32から排出路30へ排出され、次の工
程へ送り出される。
【0017】ここで、図3に示すように開口部32の断
面形状は、内面側よりも外面側が大きいテーパ状となっ
ているので、開口部32の内面側の開口面積を従来より
も小さくでき、スラリーが開口部32から排出路30へ
過度に排出されることはない。したがってミル本体21
内のスラリーの液面Wの勾配はゆるやかとなり、下流側
(目板31側)の液面Wはそれ程低下せず、高いレベル
を保持する。したがってボール24はスラリー中に十分
に浸漬し、上記従来装置のような問題を生じず、原料粉
砕を良好に遂行できる。また開口部32を上記形状とす
ることにより、スラリーは開口部32の内部に詰りにく
く、また詰っても、開口部32に詰ったスラリーの清掃
除去を容易に行うことができる。
【0018】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2の湿式粉砕装置の断面図、図5は同目板の正面図
である。実施の形態1と同一要素には同一符号を付すこ
とにより説明を省略する。本形態2は、上記形態1と目
板41のみが相違しており、他の構成は形態1と同じで
ある。
【0019】図5において、目板41には、その上半部
にのみ半円弧状の開口部42が複数開口されており、下
半部は盲になっている。したがってこのものも、ミル本
体21内のスラリーの液面Wの勾配はゆるやかとなり、
下流側(目板41側)の液面Wはそれ程低下せず、高い
レベルを保持する。したがってボール24はスラリー中
に十分に浸漬し、上記従来装置のような問題を生じず、
原料粉砕を良好に遂行できる。
【0020】本形態2は、目板の下半部からスラリーが
排出されないようにし、これにより下流側の液面が過度
に低下しないようにしたものである。したがって、目板
の下半部にも若干の開口部を形成してもよく、要は開口
部の開口面積を下半部よりも上半部を大きくし、下流側
の液面が過度に低下しないようにすればよいものであ
り、このような要件を満足する範囲において、開口部の
開口パターンは様々な設計変更が可能である。また勿
論、この形態2の場合も、開口部の断面形状を図3に示
すようなテーパ状にしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ミ
ル本体内部の目板側のスラリー液面の過度の低下を防止
できるので、ボールをスラリー中に十分に浸漬し、原料
を十分に粉砕して微粒子を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の湿式粉砕装置の断面図
【図2】本発明の実施の形態1の湿式粉砕装置の目板の
正面図
【図3】本発明の実施の形態1の湿式粉砕装置の目板の
部分断面図
【図4】本発明の実施の形態2の湿式粉砕装置の断面図
【図5】本発明の実施の形態2の湿式粉砕装置の目板の
正面図
【図6】従来の湿式粉砕装置の断面図
【符号の説明】
21 ミル本体 22 外筒 23 内筒 24 ボール 26 駆動部 29 供給口 31,41 目板 32,42 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒の内部に内筒を収納し、この内筒と
    外筒の間にボールを収納して成る横置式のミル本体を備
    え、ミル本体の一側部の上部に設けられた供給口から原
    料と溶剤を供給し、駆動部により内筒を外筒に対して相
    対的に回転させながら、ミル本体の他側部に設けられた
    目板からスラリーを排出するようにした湿式粉砕装置に
    おいて、前記目板の開口部の断面形状を、内面側よりも
    外面側が大きいテーパ状としたことを特徴とする湿式粉
    砕装置。
  2. 【請求項2】 外筒の内部に内筒を収納し、この内筒と
    外筒の間にボールを収納して成る横置式のミル本体を備
    え、ミル本体の一側部の上部に設けられた供給口から原
    料と溶剤を供給し、駆動部により内筒を外筒に対して相
    対的に回転させながら、ミル本体の他側部に設けられた
    目板からスラリーを排出するようにした湿式粉砕装置に
    おいて、前記目板に形成される開口部の開口面積を、下
    半部よりも上半部を大きくしたことを特徴とする湿式粉
    砕装置。
JP10352938A 1998-12-11 1998-12-11 湿式粉砕装置 Withdrawn JP2000176303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10352938A JP2000176303A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 湿式粉砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10352938A JP2000176303A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 湿式粉砕装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000176303A true JP2000176303A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18427486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10352938A Withdrawn JP2000176303A (ja) 1998-12-11 1998-12-11 湿式粉砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000176303A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047871A (ja) * 2001-08-09 2003-02-18 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機
JP2003047870A (ja) * 2001-08-09 2003-02-18 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機
ES2396287A1 (es) * 2010-11-26 2013-02-20 Ipsa Tech Eolic S.L. Perfil tapajuntas de goma para el aparejado y/o pintado de superficies colindantes.

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047871A (ja) * 2001-08-09 2003-02-18 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機
JP2003047870A (ja) * 2001-08-09 2003-02-18 Inoue Mfg Inc 湿式媒体分散機
JP4571764B2 (ja) * 2001-08-09 2010-10-27 株式会社井上製作所 湿式媒体分散機
ES2396287A1 (es) * 2010-11-26 2013-02-20 Ipsa Tech Eolic S.L. Perfil tapajuntas de goma para el aparejado y/o pintado de superficies colindantes.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100414816B1 (ko) 기계식분쇄장치
CN209501906U (zh) 一种土木工程建筑废料处理装置
JP2006136870A (ja) 粉砕装置およびこの粉砕装置を用いた粉体製造方法
KR100702316B1 (ko) 분말입자체의 분쇄정립장치
CN205949015U (zh) 玻璃粉碎机
JP2017221923A (ja) 研削式横型精米機
CN206382107U (zh) 碳化钨粉碳化后专用撕碎机
JP2000176303A (ja) 湿式粉砕装置
JP3165628B2 (ja) 横型湿式ミル
JPH1170327A (ja) 分散装置
KR102081216B1 (ko) 분쇄 분산기
JP2003220346A (ja) 湿式ボールミル
JPH09164342A (ja) 粉砕機
JPH11179222A (ja) 粉砕装置
CN2478680Y (zh) 一种改进的砂磨机
CN207562983U (zh) 一种高效草料粉碎机
JP2006314946A (ja) 粉砕装置及び粉砕方法
JP3174562B1 (ja) 微粉砕機
KR101644308B1 (ko) 분쇄장치
CN107824319A (zh) 一种用于粉碎医药中间体的装置
CN220969329U (zh) 一种揉搓粉料机
CN220443967U (zh) 一种粉碎机以及碾米粉碎一体机
JP2001179067A (ja) 分散装置
CN211385224U (zh) 一种旋转式高速粉碎设备
CN212215834U (zh) 一种肝素钠加工用多级粉碎机

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307