JP2000176300A - ジョークラッシャの出口間隙調整装置 - Google Patents

ジョークラッシャの出口間隙調整装置

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JP2000176300A
JP2000176300A JP10354546A JP35454698A JP2000176300A JP 2000176300 A JP2000176300 A JP 2000176300A JP 10354546 A JP10354546 A JP 10354546A JP 35454698 A JP35454698 A JP 35454698A JP 2000176300 A JP2000176300 A JP 2000176300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物噛み込み時におけるトグルブロックの移
動を阻止し得るジョークラッシャの出口間隙調整装置を
提供する。 【解決手段】 前面を垂直面5aとしたリヤフレーム5
と、その前方において前後方向へ水平移動可能となし、
後面を傾斜面18とした角柱状のトグルブロック14と
の間に、前面を傾斜面26、後面を垂直面27とした調
整ブロック28を昇降可能に設けてなるものにおいて、
トグルブロックとリヤフレームの中央部を、調整ブロッ
クを挿通したいわゆるベアロック式で水平な1本のロッ
クシリンダ21によって連結し、調整ブロックの両端部
とその上方において両サイドフレームの内側に垂設した
油圧式の2本の調整シリンダ29のピストンロッド29
bとを連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシャ
の出口間隙調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジョークラッシャの出口
間隙調整装置としては、両サイドフレームの後端部を連
結し、前面を垂直面としたリヤフレームと、リヤフレー
ムの前方において両サイドフレームの内側に対向して突
設され、水平な摺動案内面を上下で対向させた上、下ガ
イド部材と、上、下面を平行な水平面とし、かつ、後面
を傾斜面とした角柱状を呈し、上記両上、下ガイド部材
に両端部を介して前後方向へ摺動自在に設けられると共
に、両端部に立設したブラケットを介して垂設した固定
シリンダによる上又は下ガイド部材の押圧によって固定
可能に設けたトグルブロックと、前面をトグルブロック
の傾斜面と対応する傾斜面、後面を垂直面となした断面
楔状の角柱状を呈し、両サイドフレームの内側に垂設し
た調整シリンダによって昇降可能に設けた調整ブロック
と、両下ガイド部材及び調整ブロックの下部にそれぞれ
一端部を枢着した第1、第2リンクプレートの他端部に
枢支されたばね受けブロックと、両ばね受けブロックを
前後方向へ水平に挿通し、トグルプレートを介在してト
グルブロックと連係されるスイングジョーの後面下部に
先端が枢着されたテンションロッドと、両テンションロ
ッドの後端部に取り付けたばね受けと上記ばね受けブロ
ックとの間に弾装したばねとを備えたものが知られてい
る(特開平9−75757号公報参照)。上述したジョ
ークラッシャの出口間隙調整装置は、固定シリンダによ
るトグルブロックの固定を解除し、調整シリンダによる
調整ブロックの昇降によって、出口間隙の調整を短時間
で簡単に行うことができ、又、トグルブロック、調整ブ
ロックの移動に伴ってばね受けブロックが移動するた
め、ばねの付勢力の調整を不要とすることができる、と
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジョークラッシャの出口間隙調整装置では、トグルブロ
ックの固定を垂直な固定シリンダの押圧によるトグルブ
ロックと上又は下ガイド部材との摩擦によって行ってい
るので、被処理物に異物を噛み込んだ場合には、トグル
ブロックの移動を生ずるおそれがある一方、これを防止
するために、固定シリンダの押圧力を高めたり、あるい
はその本数を多くしたりしなければならない不具合があ
る。又、ばね受けブロックを支持するため、第1、第2
リンクプレート等を用いなければならず、その構成が複
雑となり、かつ、製作が面倒となる不具合がある。そこ
で、本発明は、異物噛み込み等におけるトグルブロック
の移動を阻止し得るジョークラッシャの出口間隙調整装
置を提供することを主目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1のジョークラッシャの出口間隙調整装
置は、両サイドフレームの後端下部を連結し、前面を垂
直面としたリヤフレームと、リヤフレームの前方におい
て前後方向へ水平移動可能となし、後面を傾斜面とした
角柱状のトグルブロックとの間に、前面を傾斜面、後面
を垂直面とした調整ブロックを昇降可能に設けてなるジ
ョークラッシャの出口間隙調整装置において、前記トグ
ルブロックとリヤフレームの中央部を、調整ブロックを
挿通する一方、シリンダ中にピストンロッドを囲む摩擦
係数の大きいフレキシブルチューブを内装し、これを油
圧によりピストンロッドに圧着可能な油圧式の水平な1
本のロックシリンダによって連結し、前記調整ブロック
の両端部とその上方において両サイドフレームの内側に
垂設した油圧式の2本の調整シリンダのピストンロッド
を連結したことを特徴とする。又、第2のジョークラッ
シャの出口間隙調整装置は、第1のものにおいて、前記
トグルブロックの両端部の後面にばね受け座を形成する
と共に、両ばね受け座を前後方向に通るロッド挿通部を
形成し、上記両ロッド挿通を水平に挿通したテンション
ロッドの前端をスイングジョーの後面に枢着すると共
に、後端部にばね受けを取り付け、両ばね受け座とばね
受けとの間にばねをそれぞれ弾装したことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
ジョークラッシャの出口間隙調整装置の実施の形態の一
例を示す側断面図、一部を省略した半截背面図である。
図中1はフレームで、このフレーム1は、互いに平行な
サイドフレーム2と、両サイドフレーム2の前端部(図
1においては左端部)を閉鎖したフロントフレーム3
と、両サイドフレーム2の後端上部を連結した連結杆4
と、両サイドフレーム2の後端下部を連結すると共に、
前面(図1においては左側面)を垂直面5aとし、か
つ、後方は開口したコ字状のリヤフレーム5とにより、
平面視ほぼ方形状に形成されている。両サイドフレーム
2の上部には、偏芯軸6が回転自在に横架されており、
この偏芯軸6は、その軸端に取り付けたプーリ7と電動
機とをベルト(共に図示せず)を介して連動することに
より、回転駆動可能に設けられている。偏芯軸6には、
両サイドフレーム2及びフロントフレーム3と相俟って
破砕室8を形成するスイングジョー9が揺動自在に懸装
されており、このスイングジョー9の前面及びフロント
フレーム3の内面には、被処理物(図示せず)を圧縮破
砕すべく、押歯10及び受歯11が取り付けられてい
る。
【0006】前記リヤフレーム5の前方における両ワイ
ドフレーム2の対向する内側には、水平な摺動案内面1
2a,13aを上下で対向して設けた上、下ガイド部材
12,13がそれぞれ取り付けられており、両サイドフ
レーム2の上、下ガイド部材12,13間には、上、下
面を平行に設けたほぼ角柱状のトグルブロック14が、
両端部を介して挟持されるようにし、前後方向へ水平に
摺動自在に装着されている。トグルブロック14は、ス
イングジョー9の下端部側に楕円形の揺動軌跡を描かせ
るためのトグルプレート15を、その前面のトグルシー
ト16とスイングジョー9の下端部後面のトグルシート
17を介して支持するためのものであり、その両端部を
除く中間部の後面には、図3、図4に示すように、下部
になるに従ってスイングジョー9に近づくように傾斜し
た傾斜面18が形成されている一方、両端部の後面に
は、後述するテンションロッドを後方へ索引するばねの
ばね受け座19が形成されていると共に、テンションロ
ッドを挿通するため、両ばね受け座19を前後方向に通
るロッド挿通部20が形成されている。
【0007】そして、トグルブロック14の背面中央部
には、トグルブロック14の移動をロックするため、シ
リンダ21a中にピストンロッド21bを囲む摩擦係数
の大きいフレキシブルチューブ(図示せず)を内装し、
これを油圧によるピストンロッド21bに圧着させるこ
とによってピストンロッド21bを任意の位置に固定可
能な、いわゆるベアロック式で、リヤフレーム5の孔5
b及び後述する調整ブロックを移動自在に挿通する油圧
式の1本のロックシリンダ21のピストンロッド21b
の先端部が枢着されており、このロックシリンダ21の
シリンダ21aは、リヤフレーム5に取り付けたシリン
ダ受け座22を介して水平に枢支されている。又、トグ
ルブロック14の両ロッド挿通部20には、テンション
ロッド23が水平に挿通されており、両テンションロッ
ド23の前端は、スイングジョー9の後面に枢着されて
いる。そして、両テンションロッド23の後端部に取り
付けたばね受け24とトグルブロック14のばね受け座
19との間には、ばね25がそれぞれ弾装されている。
【0008】一方、リヤフレーム5とトグルブロック1
4との間には、前記ロックシリンダ21のピストンロッ
ド21bを挿通するため、正面視U字状に設けられる共
に、トグルブロック14とリヤフレーム5との摩擦を小
さくするため、トグルブロック14の傾斜面18と摺接
する傾斜面26と、リヤフレーム5の垂直面5aと摺接
する垂直面27を両端部にのみ形成した調整ブロック2
8が介装されている。そして、調整ブロック28は、そ
の両端上部と、調整ブロック28の上方の前記連結杆4
にシリンダ29aを枢着して垂設した油圧式の2本の調
整シリンダ29のピストンロッド29bとを枢着するこ
とによって昇降可能に設けられている。又、調整ブロッ
ク28の一端部の内側には、図1に示すように、この昇
降ブロック28の昇降による出口間隙の変化量を表示す
る目盛板30が取り付けられている一方、リヤフレーム
5には、目盛板30の目盛を指示する指示板31が取り
付けられている。
【0009】上記構成のジョークラッシャの出口間隙調
整装置による出口間隙の調整は、ロックシリンダ21に
よるトグルブロック14のロックを解除した後、2本の
調整シリンダ29を作動し、目盛板30と指示板31を
見ながら調整ブロック28を適宜に昇降した後、ロック
シリンダ21を作動してトグルブロック14をロックす
ることによって行われるものであるが、上記出口間隙の
調整に際し、トグルブロック14とリヤフレーム5に対
する調整ブロック28の接触面積が小さくて摩擦抵抗が
小さくなるので、調整ブロック28の昇降を小さな力で
円滑に行うことができると共に、目盛板30の目盛が出
口間隙の変化量の目安となるので、出口間隙の調整を容
易に行うことができる。又、出口間隙の調整に従って移
動するトグルブロック14の後面にテンションロッド2
3を後方へ付勢するばね25のばね受け座19が設けら
れ、このばね受け座19のテンションロッド23の前端
との間隔が不変となるので、出口間隔の調整後にばね2
5の付勢力を調整する必要がない。一方、被処理物の破
砕時においては、トグルブロック14がその移動方向と
対向する方向のロックシリンダ21によってロックされ
るので、異物噛み込み時にトグルブロッック14が移動
することは全くなく、かつ、従来のように摩擦力でロッ
クする場合に比べ、ロックシリンダの油圧力及び本数を
低減することができる。
【0010】なお、上述した実施の形態においては、ト
グルブロック14と調整ブロック28の傾斜面18,2
6を下部になるに従ってスイングジョー9に近づくよう
に傾斜したものとする場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、逆に下部になるに従ってスイ
ングジョー9から遠去かるように傾斜した傾斜面として
もよい。又、目盛板30と指示板31は、調整ブロック
28とリヤフレーム5に取り付ける場合に限らず、逆に
取り付けるようにしてもよい。更に、出口間隙調整装置
は、シングルトグル型のジョークラッシャに適用する場
合に限らず、ダブルトグル型のジョークラッシャに適用
してもよいのは勿論である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1のジ
ョークラッシャの出口間隙調整装置によれば、破砕時に
おいて、トグルブロックがその移動方向と対向する方向
のロックシリンダによってロックされるので、異物噛み
込み時に、トグルロックが移動することは全くなく、か
つ、従来のように摩擦力でロックする場合に比べ、ロッ
クシリンダの油圧力及び本数を低減することができる。
又、第2のジョークラッシャの出口間隙調整装置によれ
ば、第1のものの作用効果の他、出口間隙の調整の前後
においてもトグルブロックのばね受け座とテンションロ
ッドの前端との間隔が不変となるので、従来のようにば
ね受け座(ばね受けブロック)を複数のリンクプレート
で支持したりする必要がなく、その構成を簡単にするこ
とができると共に、出口間隙の調整後にばねの付勢力を
調整する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョークラッシャの出口間隙調整
装置の実施の形態の一例を示す側断面図である。
【図2】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
一部を省略した半截背面図である。
【図3】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の斜視図である。
【図4】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の側断面図である。
【符号の説明】
2 サイドフレーム 4 連結杆 5 リヤフレーム 5a 垂直面 9 スイングジョー 12 上ガイド部材 12a 摺動案内面 13 下ガイド部材 13a 摺動案内面 14 トグルブロック 18 傾斜面 19 ばね受け座 20 ロッド挿通部 21 ロックシリンダ 21a シリンダ 21b ピストンロッド 23 テンションロッド 24 ばね受け 25 ばね 26 傾斜面 27 垂直面 28 調整ブロック 29 調整シリンダ 29a シリンダ 29b ピストンロッド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ジョークラッシャの出口間隙調整装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシャ
の出口間隙調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジョークラッシャの出口
間隙調整装置としては、両サイドフレームの後端部を連
結し、前面を垂直面としたリヤフレームと、リヤフレー
ムの前方において両サイドフレームの内側に対向して突
設され、水平な摺動案内面を上下で対向させた上、下ガ
イド部材と、上、下面を平行な水平面とし、かつ、後面
を傾斜面とした角柱状を呈し、上記両上、下ガイド部材
に両端部を介して前後方向へ摺動自在に設けられると共
に、両端部に立設したブラケットを介して垂設した固定
シリンダによる上又は下ガイド部材の押圧によって固
定可能に設けたトグルブロックと、前面をトグルブロッ
クの傾斜面と対応する傾斜面、後面を垂直面となした断
面楔状の角柱状を呈し、両サイドフレームの内側に垂設
した調整シリンダによって昇降可能に設けた調整ブロッ
クと、両下ガイド部材及び調整ブロックの下部にそれぞ
れ一端部を枢着した第1、第2リンクプレートの他端部
に枢支されたばね受けブロックと、両ばね受けブロック
を前後方向へ水平に挿通し、トグルプレートを介在して
トグルブロックと連係されるスイングジョーの後面下部
に先端が枢着されたテンションロッドと、両テンション
ロッドの後端部に取り付けたばね受けと上記ばね受けブ
ロックとの間に弾装したばねとを備えたものが知られて
いる(特開平9−75757号公報参照)。上述したジ
ョークラッシャの出口間隙調整装置は、固定シリンダに
よるトグルブロックの固定を解除し、調整シリンダによ
る調整ブロックの昇降によって、出口間隙の調整を短時
間で簡単に行うことができ、又、トグルブロック、調整
ブロックの移動に伴ってばね受けブロックが移動するた
め、ばねの付勢力の調整を不要とすることができる、と
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジョークラッシャの出口間隙調整装置では、トグルブロ
ックの固定を垂直な固定シリンダの押圧によるトグルブ
ロックと上又は下ガイド部材との摩擦によって行ってい
るので、被処理物に異物を噛み込んだ場合には、トグル
ブロックの移動を生ずるおそれがある一方、これを防止
するために、固定シリンダの押圧力を高めたり、あるい
はその本数を多くしたりしなければならない不具合があ
る。又、ばね受けブロックを支持するため、第1、第2
リンクプレート等を用いなければならず、その構成が複
雑となり、かつ、製作が面倒となる不具合がある。そこ
で、本発明は、異物噛み込み等におけるトグルブロック
の移動を阻止し得るジョークラッシャの出口間隙調整装
置を提供することを主目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のジョークラッシャの出口間隙調整装置は、
両サイドフレームの後端下部を連結し、前面を垂直面と
したリヤフレームと、リヤフレームの前方において前後
方向へ水平移動可能となし、後面を傾斜面とした角柱状
のトグルブロックとの間に、前面を傾斜面、後面を垂直
面とした調整ブロックを昇降可能に設けてなるジョーク
ラッシャの出口間隙調整装置において、前記トグルブロ
ックとリヤフレームの中央部を、調整ブロックを挿通す
る一方、シリンダ中にピストンロッドを囲む摩擦係数の
大きいフレキシブルチューブを内装し、これを油圧によ
りピストンロッドに圧着可能な油圧式の水平な1本のロ
ックシリンダによって連結し、前記調整ブロックの両端
部とその上方において両サイドフレームの内側に垂設し
た油圧式の2本の調整シリンダのピストンロッドを連結
し、前記トグルブロックの両端部の後面における前記ロ
ックシリンダと同等の高さにばね受け座を形成すると共
に、両ばね受け座を前後方向へ通るロッド挿通部を形成
し、上記両ロッド挿通部を水平に挿通したテンションロ
ッドの前端をスイングジョーの後面に枢着すると共に、
後端部にばね受けを取り付け、かつ、両ばね受け座とば
ね受けとの間にばねをそれぞれ弾装したことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
ジョークラッシャの出口間隙調整装置の実施の形態の一
例を示す側断面図、一部を省略した半截背面図である。
図中1はフレームで、このフレーム1は、互いに平行な
サイドフレーム2と、両サイドフレーム2の前端部(図
1においては左端部)を閉鎖したフロントフレーム3
と、両サイドフレーム2の後端上部を連結した連結杆4
と、両サイドフレーム2の後端下部を連結すると共に、
前面(図1においては左側面)を垂直面5aとし、か
つ、後方開口したコ字状のリヤフレーム5とにより、
平面視ほぼ方形状に形成されている。両サイドフレーム
2の上部には、偏芯軸6が回転自在に横架されており、
この偏芯軸6は、その軸端に取り付けたプーリ7と電動
機とをベルト(共に図示せず)を介して連動することに
より、回転駆動可能に設けられている。偏芯軸6には、
両サイドフレーム2及びフロントフレーム3と相俟って
破砕室8を形成するスイングジョー9が揺動自在に懸装
されており、このスイングジョー9の前面及びフロント
フレーム3の内面には、被処理物(図示せず)を圧縮破
砕すべく、押歯10及び受歯11が取り付けられてい
る。
【0006】前記リヤフレーム5の前方における両
ドフレーム2の対向する内側には、水平な摺動案内面1
2a,13aを上下で対向して設けた上、下ガイド部材
12,13がそれぞれ取り付けられており、両サイドフ
レーム2の上、下ガイド部材12,13間には、上、下
面を平行に設けたほぼ角柱状のトグルブロック14が、
両端部を介して挟持されるようにし、前後方向へ水平に
摺動自在に装着されている。トグルブロック14は、ス
イングジョー9の下端部側に楕円形の揺動軌跡を描かせ
るためのトグルプレート15を、その前面のトグルシー
ト16とスイングジョー9の下端部後面のトグルシート
17を介して支持するためのものであり、その両端部を
除く中間部の後面には、図3、図4に示すように、下部
になるに従ってスイングジョー9に近づくように傾斜し
た傾斜面18が形成されている一方、両端部の後面に
は、後述するテンションロッドを後方へ引するばねの
ばね受け座19が形成されていると共に、テンションロ
ッドを挿通するため、両ばね受け座19を前後方向に通
るロッド挿通部20が形成されている。
【0007】そして、トグルブロック14の背面中央部
には、トグルブロック14の移動をロックするため、シ
リンダ21a中にピストンロッド21bを囲む摩擦係数
の大きいフレキシブルチューブ(図示せず)を内装し、
これを油圧によピストンロッド21bに圧着させるこ
とによってピストンロッド21bを任意の位置に固定可
能な、いわゆるベアロック式で、リヤフレーム5の孔5
b及び後述する調整ブロックを移動自在に挿通する油圧
式の1本のロックシリンダ21のピストンロッド21b
の先端部が枢着されており、このロックシリンダ21の
シリンダ21aは、リヤフレーム5に取り付けたシリン
ダ受け座22を介して水平に枢支されている。又、トグ
ルブロック14の両ロッド挿通部20には、テンション
ロッド23が前記ロックシリンダ21と同等の高さで
平に挿通されており、両テンションロッド23の前端
は、スイングジョー9の後面に枢着されている。そし
て、両テンションロッド23の後端部に取り付けたばね
受け24とトグルブロック14のばね受け座19との間
には、ばね25がそれぞれ弾装されている。
【0008】一方、リヤフレーム5とトグルブロック1
4との間には、前記ロックシリンダ21のピストンロッ
ド21bを挿通するため、正面視U字状に設けられる共
に、トグルブロック14とリヤフレーム5との摩擦を小
さくするため、トグルブロック14の傾斜面18と摺接
する傾斜面26と、リヤフレーム5の垂直面5aと摺接
する垂直面27を両端部にのみ形成した調整ブロック2
8が介装されている。そして、調整ブロック28は、そ
の両端上部と、調整ブロック28の上方の前記連結杆4
にシリンダ29aを枢着して垂設した油圧式の2本の調
整シリンダ29のピストンロッド29bとを枢着するこ
とによって昇降可能に設けられている。又、調整ブロッ
ク28の一端部の内側には、図1に示すように、この昇
降ブロック28の昇降による出口間隙の変化量を表示す
る目盛板30が取り付けられている一方、リヤフレーム
5には、目盛板30の目盛を指示する指示板31が取り
付けられている。
【0009】上記構成のジョークラッシャの出口間隙調
整装置による出口間隙の調整は、ロックシリンダ21に
よるトグルブロック14のロックを解除した後、2本の
調整シリンダ29を作動し、目盛板30と指示板31を
見ながら調整ブロック28を適宜に昇降した後、ロック
シリンダ21を作動してトグルブロック14をロックす
ることによって行われるものであるが、上記出口間隙の
調整に際し、トグルブロック14とリヤフレーム5に対
する調整ブロック28の接触面積が小さくて摩擦抵抗が
小さくなるので、調整ブロック28の昇降を小さな力で
円滑に行うことができると共に、目盛板30の目盛が出
口間隙の変化量の目安となるので、出口間隙の調整を容
易に行うことができる。又、出口間隙の調整に従って移
動するトグルブロック14の後面にテンションロッド2
3を後方へ付勢するばね25のばね受け座19が設けら
れ、このばね受け座19のテンションロッド23の前端
との間隔が不変となるので、出口間隔の調整後にばね2
5の付勢力を調整する必要がない。一方、被処理物の破
砕時においては、トグルブロック14がその移動方向と
対向する方向のロックシリンダ21によってロックされ
るので、異物噛み込み時にトグルブロッック14が移動
することは全くなく、かつ、従来のように摩擦力でロッ
クする場合に比べ、ロックシリンダの油圧力及び本数を
低減することができる。又、被処理物の破砕時において
は、ロックシリンダ21による応力とテンションロッド
23を介したばね25による応力とが同一平面内で作用
するので、トグルブロック14や上、下ガイド部材1
2,13に局部的な応力集中が生じることなく、それら
の偏摩耗を防止することができる。
【0010】なお、上述した実施の形態においては、ト
グルブロック14と調整ブロック28の傾斜面18,2
6を下部になるに従ってスイングジョー9に近づくよう
に傾斜したものとする場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、逆に下部になるに従ってスイ
ングジョー9から遠去かるように傾斜した傾斜面として
もよい。又、目盛板30と指示板31は、調整ブロック
28とリヤフレーム5に取り付ける場合に限らず、逆に
取り付けるようにしてもよい。更に、出口間隙調整装置
は、シングルトグル型のジョークラッシャに適用する場
合に限らず、ダブルトグル型のジョークラッシャに適用
してもよいのは勿論である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジョーク
ラッシャの出口間隙調整装置によれば、破砕時におい
て、トグルブロックがその移動方向と対向する方向のロ
ックシリンダによってロックされるので、異物噛み込み
時に、トグルロックが移動することは全くなく、かつ、
従来のように摩擦力でロックする場合に比べ、ロックシ
リンダの油圧力及び本数を低減することができる。又
口間隙の調整の前後においてもトグルブロックのばね
受け座とテンションロッドの前端との間隔が不変となる
ので、従来のようにばね受け座(ばね受けブロック)を
複数のリンクプレートで支持したりする必要がなく、そ
の構成を簡単にすることができると共に、出口間隙の調
整後にばねの付勢力を調整する必要がない。更に、破砕
時において、ロックシリンダによる応力とテンションロ
ッドを介したばねによる応力とが同一平面内で作用する
ので、トグルブロックや上、下ガイド部材に局部的な応
力集中が生じることがなく、それらの偏摩耗を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョークラッシャの出口間隙調整
装置の実施の形態の一例を示す側断面図である。
【図2】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
一部を省略した半截背面図である。
【図3】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の斜視図である。
【図4】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の側断面図である。
【符号の説明】 2 サイドフレーム 4 連結杆 5 リヤフレーム 5a 垂直面 9 スイングジョー 12 上ガイド部材 12a 摺動案内面 13 下ガイド部材 13a 摺動案内面 14 トグルブロック 18 傾斜面 19 ばね受け座 20 ロッド挿通部 21 ロックシリンダ 21a シリンダ 21b ピストンロッド 23 テンションロッド 24 ばね受け 25 ばね 26 傾斜面 27 垂直面 28 調整ブロック 29 調整シリンダ 29a シリンダ 29b ピストンロッド ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ジョークラッシャの出口間隙調整装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョークラッシャ
の出口間隙調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のジョークラッシャの出口
間隙調整装置としては、両サイドフレームの後端部を連
結し、前面を垂直面としたリヤフレームと、リヤフレー
ムの前方において両サイドフレームの内側に対向して突
設され、水平な摺動案内面を上下で対向させた上、下ガ
イド部材と、上、下面を平行な水平面とし、かつ、後面
を傾斜面とした角柱状を呈し、上記両上、下ガイド部材
に両端部を介して前後方向へ摺動自在に設けられると共
に、両端部に立設したブラケットを介して垂設した固定
シリンダによる上又は下ガイド部材への押圧によって固
定可能に設けたトグルブロックと、前面をトグルブロッ
クの傾斜面と対応する傾斜面、後面を垂直面となした断
面楔状の角柱状を呈し、両サイドフレームの内側に垂設
した調整シリンダによって昇降可能に設けた調整ブロッ
クと、両下ガイド部材及び調整ブロックの下部にそれぞ
れ一端部を枢着した第1、第2リンクプレートの他端部
に枢支されたばね受けブロックと、両ばね受けブロック
を前後方向へ水平に挿通し、トグルプレートを介在して
トグルブロックと連係されるスイングジョーの後面下部
に先端が枢着されたテンションロッドと、両テンション
ロッドの後端部に取り付けたばね受けと上記ばね受けブ
ロックとの間に弾装したばねとを備えたものが知られて
いる(特開平9−75757号公報参照)。上述したジ
ョークラッシャの出口間隙調整装置は、固定シリンダに
よるトグルブロックの固定を解除し、調整シリンダによ
る調整ブロックの昇降によって、出口間隙の調整を短時
間で簡単に行うことができ、又、トグルブロック、調整
ブロックの移動に伴ってばね受けブロックが移動するた
め、ばねの付勢力の調整を不要とすることができる、と
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジョークラッシャの出口間隙調整装置では、トグルブロ
ックの固定を垂直な固定シリンダの押圧によるトグルブ
ロックと上又は下ガイド部材との摩擦によって行ってい
るので、被処理物に異物を噛み込んだ場合には、トグル
ブロックの移動を生ずるおそれがある一方、これを防止
するために、固定シリンダの押圧力を高めたり、あるい
はその本数を多くしたりしなければならない不具合があ
る。又、ばね受けブロックを支持するため、第1、第2
リンクプレート等を用いなければならず、その構成が複
雑となり、かつ、製作が面倒となる不具合がある。そこ
で、本発明は、異物噛み込み等におけるトグルブロック
の移動を阻止し得るジョークラッシャの出口間隙調整装
置を提供することを主目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のジョークラッシャの出口間隙調整装置は、
両サイドフレームの後端下部を連結し、前面を垂直面と
したリヤフレームと、リヤフレームの前方において前後
方向へ水平移動可能となし、後面を傾斜面とした角柱状
のトグルブロックとの間に、前面を傾斜面、後面を垂直
面とした調整ブロックを昇降可能に設けてなるジョーク
ラッシャの出口間隙調整装置において、前記トグルブロ
ックとリヤフレームの中央部を、調整ブロックを挿通す
る一方、シリンダ中にピストンロッドを囲む摩擦係数の
大きいフレキシブルチューブを内装し、これを油圧によ
りピストンロッドに圧着可能な油圧式の水平な1本のロ
ックシリンダによって連結し、前記調整ブロックの両端
部とその上方において両サイドフレームの内側に垂設し
た油圧式の2本の調整シリンダのピストンロッドを連結
し、前記トグルブロックの両端部の後面における前記ロ
ックシリンダと同等の高さにばね受け座を形成すると共
に、両ばね受け座を前後方向へ通るロッド挿通部を形成
し、上記両ロッド挿通部を水平に挿通したテンションロ
ッドの前端をスイングジョーの後面に枢着すると共に、
後端部にばね受けを取り付け、かつ、両ばね受け座とば
ね受けとの間にばねをそれぞれ弾装したことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2は本発明に係る
ジョークラッシャの出口間隙調整装置の実施の形態の一
例を示す側断面図、一部を省略した半截背面図である。
図中1はフレームで、このフレーム1は、互いに平行な
サイドフレーム2と、両サイドフレーム2の前端部(図
1においては左端部)を閉鎖したフロントフレーム3
と、両サイドフレーム2の後端上部を連結した連結杆4
と、両サイドフレーム2の後端下部を連結すると共に、
前面(図1においては左側面)を垂直面5aとし、か
つ、後方へ開口したコ字状のリヤフレーム5とにより、
平面視ほぼ方形状に形成されている。両サイドフレーム
2の上部には、偏芯軸6が回転自在に横架されており、
この偏芯軸6は、その軸端に取り付けたプーリ7と電動
機とをベルト(共に図示せず)を介して連動することに
より、回転駆動可能に設けられている。偏芯軸6には、
両サイドフレーム2及びフロントフレーム3と相俟って
破砕室8を形成するスイングジョー9が揺動自在に懸装
されており、このスイングジョー9の前面及びフロント
フレーム3の内面には、被処理物(図示せず)を圧縮破
砕すべく、押歯10及び受歯11が取り付けられてい
る。
【0006】前記リヤフレーム5の前方における両サイ
ドフレーム2の対向する内側には、水平な摺動案内面1
2a,13aを上下で対向して設けた上、下ガイド部材
12,13がそれぞれ取り付けられており、両サイドフ
レーム2の上、下ガイド部材12,13間には、上、下
面を平行に設けたほぼ角柱状のトグルブロック14が、
両端部を介して挟持されるようにし、前後方向へ水平に
摺動自在に装着されている。トグルブロック14は、ス
イングジョー9の下端部側に楕円形の揺動軌跡を描かせ
るためのトグルプレート15を、その前面のトグルシー
ト16とスイングジョー9の下端部後面のトグルシート
17を介して支持するためのものであり、その両端部を
除く中間部の後面には、図3、図4に示すように、下部
になるに従ってスイングジョー9に近づくように傾斜し
た傾斜面18が形成されている一方、両端部の後面に
は、後述するテンションロッドを後方へ引するばねの
ばね受け座19が形成されていると共に、テンションロ
ッドを挿通するため、両ばね受け座19を前後方向に通
るロッド挿通部20が形成されている。
【0007】そして、トグルブロック14の背面中央部
には、トグルブロック14の移動をロックするため、シ
リンダ21a中にピストンロッド21bを囲む摩擦係数
の大きいフレキシブルチューブ(図示せず)を内装し、
これを油圧によりピストンロッド21bに圧着させるこ
とによってピストンロッド21bを任意の位置に固定可
能な、いわゆるベアロック式で、リヤフレーム5の孔5
b及び後述する調整ブロックを移動自在に挿通する油圧
式の1本のロックシリンダ21のピストンロッド21b
の先端部が枢着されており、このロックシリンダ21の
シリンダ21aは、リヤフレーム5に取り付けたシリン
ダ受け座22を介して水平に枢支されている。又、トグ
ルブロック14の両ロッド挿通部20には、テンション
ロッド23が前記ロックシリンダ21と同等の高さで水
平に挿通されており、両テンションロッド23の前端
は、スイングジョー9の後面に枢着されている。そし
て、両テンションロッド23の後端部に取り付けたばね
受け24とトグルブロック14のばね受け座19との間
には、ばね25がそれぞれ弾装されている。
【0008】一方、リヤフレーム5とトグルブロック1
4との間には、前記ロックシリンダ21のピストンロッ
ド21bを挿通するため、正面視U字状に設けられる共
に、トグルブロック14とリヤフレーム5との摩擦を小
さくするため、トグルブロック14の傾斜面18と摺接
する傾斜面26と、リヤフレーム5の垂直面5aと摺接
する垂直面27を両端部にのみ形成した調整ブロック2
8が介装されている。そして、調整ブロック28は、そ
の両端上部と、調整ブロック28の上方の前記連結杆4
にシリンダ29aを枢着して垂設した油圧式の2本の調
整シリンダ29のピストンロッド29bとを枢着するこ
とによって昇降可能に設けられている。又、調整ブロッ
ク28の一端部の内側には、図1に示すように、この昇
降ブロック28の昇降による出口間隙の変化量を表示す
る目盛板30が取り付けられている一方、リヤフレーム
5には、目盛板30の目盛を指示する指示板31が取り
付けられている。
【0009】上記構成のジョークラッシャの出口間隙調
整装置による出口間隙の調整は、ロックシリンダ21に
よるトグルブロック14のロックを解除した後、2本の
調整シリンダ29を作動し、目盛板30と指示板31を
見ながら調整ブロック28を適宜に昇降した後、ロック
シリンダ21を作動してトグルブロック14をロックす
ることによって行われるものであるが、上記出口間隙の
調整に際し、トグルブロック14とリヤフレーム5に対
する調整ブロック28の接触面積が小さくて摩擦抵抗が
小さくなるので、調整ブロック28の昇降を小さな力で
円滑に行うことができると共に、目盛板30の目盛が出
口間隙の変化量の目安となるので、出口間隙の調整を容
易に行うことができる。又、出口間隙の調整に従って移
動するトグルブロック14の後面にテンションロッド2
3を後方へ付勢するばね25のばね受け座19が設けら
れ、このばね受け座19のテンションロッド23の前端
との間隔が不変となるので、出口間の調整後にばね2
5の付勢力を調整する必要がない。一方、被処理物の破
砕時においては、トグルブロック14がその移動方向と
対向する方向のロックシリンダ21によってロックされ
るので、異物噛み込み時にトグルブロッック14が移動
することは全くなく、かつ、従来のように摩擦力でロッ
クする場合に比べ、ロックシリンダの油圧力及び本数を
低減することができる。又、出口間隙の調整時において
は、ロックシリンダ21による応力とテンションロッド
23を介したばね25による応力とが同一平面内で作用
するので、トグルブロック14を円滑に移動することが
できる。
【0010】なお、上述した実施の形態においては、ト
グルブロック14と調整ブロック28の傾斜面18,2
6を下部になるに従ってスイングジョー9に近づくよう
に傾斜したものとする場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、逆に下部になるに従ってスイ
ングジョー9から遠去かるように傾斜した傾斜面として
もよい。又、目盛板30と指示板31は、調整ブロック
28とリヤフレーム5に取り付ける場合に限らず、逆に
取り付けるようにしてもよい。更に、出口間隙調整装置
は、シングルトグル型のジョークラッシャに適用する場
合に限らず、ダブルトグル型のジョークラッシャに適用
してもよいのは勿論である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジョーク
ラッシャの出口間隙調整装置によれば、破砕時におい
て、トグルブロックがその移動方向と対向する方向のロ
ックシリンダによってロックされるので、異物噛み込み
時に、トグルロックが移動することは全くなく、かつ、
従来のように摩擦力でロックする場合に比べ、ロックシ
リンダの油圧力及び本数を低減することができる。又、
出口間隙の調整の前後においてもトグルブロックのばね
受け座とテンションロッドの前端との間隔が不変となる
ので、従来のようにばね受け座(ばね受けブロック)を
複数のリンクプレートで支持したりする必要がなく、そ
の構成を簡単にすることができると共に、出口間隙の調
整後にばねの付勢力を調整する必要がない。更に、出口
間隙の調整時において、ロックシリンダによる応力とテ
ンションロッドを介したばねによる応力とが同一平面内
で作用するので、トグルブロックを円滑に移動すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジョークラッシャの出口間隙調整
装置の実施の形態の一例を示す側断面図である。
【図2】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
一部を省略した半截背面図である。
【図3】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の斜視図である。
【図4】図1のジョークラッシャの出口間隙調整装置の
要部の側断面図である。
【符号の説明】 2 サイドフレーム 4 連結杆 5 リヤフレーム 5a 垂直面 9 スイングジョー 12 上ガイド部材 12a 摺動案内面 13 下ガイド部材 13a 摺動案内面 14 トグルブロック 18 傾斜面 19 ばね受け座 20 ロッド挿通部 21 ロックシリンダ 21a シリンダ 21b ピストンロッド 23 テンションロッド 24 ばね受け 25 ばね 26 傾斜面 27 垂直面 28 調整ブロック 29 調整シリンダ 29a シリンダ 29b ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 賢治 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内 Fターム(参考) 4D063 AA09 AA18 GC21 GD12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両サイドフレームの後端下部を連結し、
    前面を垂直面としたリヤフレームと、リヤフレームの前
    方において前後方向へ水平移動可能となし、後面を傾斜
    面とした角柱状のトグルブロックとの間に、前面を傾斜
    面、後面を垂直面とした調整ブロックを昇降可能に設け
    てなるジョークラッシャの出口間隙調整装置において、
    前記トグルブロックとリヤフレームの中央部を、調整ブ
    ロックを挿通する一方、シリンダ中にピストンロッドを
    囲む摩擦係数の大きいフレキシブルチューブを内装し、
    これを油圧によりピストンロッドに圧着可能な油圧式の
    水平な1本のロックシリンダによって連結し、前記調整
    ブロックの両端部とその上方において両サイドフレーム
    の内側に垂設した油圧式の2本の調整シリンダのピスト
    ンロッドとを連結したことを特徴とするジョークラッシ
    ャの出口間隙調整装置。
  2. 【請求項2】 前記トグルブロックの両端部の後面にば
    ね受け座を形成すると共に、両ばね受け座を前後方向へ
    通るロッド挿通部を形成し、上記両ロッド挿通部を水平
    に挿通したテンションロッドの前端をスイングジョーの
    後面に枢着すると共に、後端部にばね受けを取り付け、
    かつ、両ばね受け座とばね受けとの間にばねをそれぞれ
    弾装したことを特徴とする請求項1記載のジョークラッ
    シャの出口間隙調整装置。
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