JP6773828B2 - ジョークラッシャ - Google Patents

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Description

本発明は、被処理物を圧縮破砕するジョークラッシャに係り、とりわけ、可動歯の下端部のストロークを容易に調整することができるジョークラッシャに関する。
従来より、図15に示すような、岩石、鉱石、コンクリート廃材、アスファルト廃材などの被処理物を圧縮破砕する一次処理用設備としてのジョークラッシャが知られている。
図15に示すジョークラッシャ101は、フレーム体102と、フレーム体102の前部に設けられた固定歯103と、フレーム体102に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョー104と、スイングジョー104に設けられ、固定歯103との間で被処理物を破砕する破砕室105を形成する可動歯106と、を備えている。このうち、フレーム体102は、一対のサイドフレーム107を有しており、一対のサイドフレーム107の間に固定歯103および可動歯106が設けられている。
サイドフレーム107には、偏心軸108が設けられており、偏心軸108の軸端にはプーリ109が取り付けられている。プーリ109には、ベルトを介して電動機(いずれも図示せず)の回転駆動力が伝達されるようになっている。また、偏心軸108には、スイングジョー104の上部が回転可能に支持されている。
スイングジョー104の下部にはテンションロッド110が連結されており、テンションロッド110が、ばね111によって後方へ付勢されている。
各サイドフレーム107の後部は、リアフレーム112によって連結されており、このリアフレーム112に、トグルブロック113が取り付けられている。リアフレーム112とトグルブロック113との間には、第1調整板114が介在されており、破砕室105における出口隙間(固定歯103の下端と可動歯106の下端との最大隙間)を調整可能になっている。トグルブロック113は、リアフレーム112に第1ボルト115を介して第1調整板114と共に取り付けられている。第1ボルト115は水平方向に延びており、トグルブロック113を後方に引っ張るようにしてリアフレーム112に取り付けている。
また、各サイドフレーム107の内面にはガイドブラケット116が固定されており、このガイドブラケット116に、トグルブロック113の両端部が取り付けられている。ガイドブラケット116とトグルブロック113との間に、第2調整板117が介在されており、可動歯106の下端部のストロークを調整可能になっている。トグルブロック113は、ガイドブラケット116に第2ボルト118を介して第2調整板117と共に取り付けられている。第2ボルト118は垂直方向に延びており、トグルブロック113を吊り上げるようにしてガイドブラケット116に取り付けている。
スイングジョー104とトグルブロック113との間に、スイングジョー104に固定歯103に対する揺動運動を付与するトグルプレート119が介在されている。スイングジョー104には、トグルプレート119の前端部が滑り運動可能に当接する前部トグルシート120が設けられており、トグルブロック113には、トグルプレート119の後端部が滑り運動可能に当接する後部トグルシート121が設けられている。
このような構成により、電動機を駆動するとスイングジョー104の上部が偏心回転し、これによりスイングジョー104の下部は楕円形を描くように固定歯103に対して揺動する。破砕室105に原料としての被処理物が投入されると、被処理物は順次圧縮破砕され、破砕品として破砕室105の出口から排出される。
特開平10−249224号公報
ところで、被処理物は、その種類に応じて硬さが異なる。このため、ジョークラッシャ101の損傷を防止するため、硬さに応じた適切なストロークを設定することが好適である。例えば、硬い被処理物を大きなストロークで破砕する場合には、フレーム体102が変形するおそれがある。また、同じ種類の被処理物であったとしても、性状が異なることがあり、実際に破砕処理をしてみないと適切なストロークを設定することが困難なこともある。このようなことを踏まえ、図15に示すジョークラッシャ101では、可動歯106の下端部のストロークが調整可能になっている。
可動歯の下端部のストロークを調整する場合には、まず、第1ボルト115が取り外され、トグルブロック113をリアフレーム112に対する拘束から解放する。このことにより、トグルブロック113が第2ボルト118によって吊り下げられた状態となる。続いて、第2ボルト118が緩められ、トグルブロック113とガイドブラケット116との間に隙間が形成される。次に、第2調整板117が抜き差しされ、第2調整板117の枚数または厚さが調整される。続いて、第2ボルト118が締め付けられ、これによりトグルブロック113がガイドブラケット116に固定される。その後、第1ボルト115が締め付けられて、トグルブロック113がリアフレーム112に固定され、ストロークの調整作業が終了する。
しかしながら、第1ボルト115および第2ボルト118は、重いトグルブロック113をリアフレーム112またはガイドブラケット116にしっかりと固定するために、例えばM48等の比較的大きなサイズのボルトとなっている。とりわけ、第2ボルト118は、重いトグルブロック113の自重に耐えられるような強度を有することが求められるため、大きなサイズとなることがある。通常、このような大きなサイズのボルトを緩めたり締め付けたりする作業は、大変な労力を伴う作業となっており、ジョークラッシャ101の一般の現場作業者の高齢化も進みつつある昨今ではこのようなボルトを取り扱ってストロークを調整することが困難になっている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、可動歯の下端部のストロークを容易に調整することができるジョークラッシャを提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、フレーム体と、前記フレーム体に設けられた固定歯と、前記フレーム体に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョーと、前記スイングジョーに設けられ、前記固定歯との間で破砕室を形成する可動歯と、前記スイングジョーの下部を前記固定歯の側とは反対側に付勢する付勢部と、前記フレーム体に設けられ、互いに離間した一対のガイド構造体と、一対の前記ガイド構造体の間に介在され、一対の前記ガイド構造体の間の収容領域から引き出し可能なブロック体と、前記スイングジョーと前記ブロック体との間に介在され、前記固定歯に対する揺動運動を前記スイングジョーに付与するトグルプレートと、を備え、前記ブロック体は、前記スイングジョーの偏心回転軸線の方向で見たときに凹状に形成された、前記トグルプレートの前記ブロック体の側の端部が当接する凹状面を有し、前記トグルプレートの側から前記ブロック体を見たときに、上下方向において、前記凹状面の中心線は、前記収容領域の中心線に対して偏心していることを特徴とするジョークラッシャを提供する。
なお、上述した第1の解決手段によるジョークラッシャにおいて、前記ガイド構造体は、前記スイングジョーの側に向って斜め下方に延びており、前記ガイド構造体の前記スイングジョーの側の端部に、前記ブロック体を係止する係止部材が係止ボルトによって取り外し可能に取り付けられている、ようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段によるジョークラッシャにおいて、前記ガイド構造体は、前記ブロック体をガイドするガイド部材を有し、前記ブロック体は、前記ガイド部材を介して前記ガイド構造体の各々に摺動可能になっており、前記係止部材は、前記ガイド部材に取り外し可能に取り付けられている、ようにしてもよい。
また、本発明は、第2の解決手段として、フレーム体と、前記フレーム体に設けられた固定歯と、前記フレーム体に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョーと、前記スイングジョーに設けられ、前記固定歯との間で破砕室を形成する可動歯と、前記スイングジョーの下部を前記固定歯の側とは反対側に付勢する付勢部と、前記フレーム体に設けられ、互いに離間した第1ガイド構造体および第2ガイド構造体と、前記第1ガイド構造体と前記第2ガイド構造体との間に介在されたブロック体と、前記スイングジョーと前記ブロック体との間に介在され、前記固定歯に対する揺動運動を前記スイングジョーに付与するトグルプレートと、前記ブロック体に取り外し可能に取り付けられたライナ構造体と、を備え、前記ブロック体は、前記スイングジョーの偏心回転軸線の方向で見たときに凹状に形成された、前記トグルプレートの前記ブロック体の側の端部が当接する凹状面を有し、前記ライナ構造体は、前記ブロック体と前記第1ガイド構造体との間、および前記ブロック体と前記第2ガイド構造体との間のうちの少なくとも一方に介在されたライナを有していることを特徴とするジョークラッシャを提供する。
なお、上述した第2の解決手段によるジョークラッシャにおいて、前記ライナ構造体は、前記ライナに連結された、前記ブロック体に取付ボルトによって取り外し可能に取り付けられた取付部を更に有している、ようにしてもよい。
また、上述した第2の解決手段によるジョークラッシャにおいて、前記第1ガイド構造体は、前記ブロック体の下方に配置され、前記第1ガイド構造体に、前記ライナ構造体が取り外された場合に、前記ブロック体を支持する支持部材が設けられている、ようにしてもよい。
本発明によれば、可動歯の下端部のストロークを容易に調整することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるジョークラッシャを示す側断面図である。 図2は、図1のブロック体を示す拡大図である。 図3は、図1のブロック体を示す図であって、図2のA矢視図である。 図4は、図3のブロック体を上下反転させた状態を示す図である。 図5は、図2のB−B線断面を示す図であって、破砕室の出口隙間を大きくさせる場合を示す図である。 図6は、図2のB−B線断面を示す図であって、破砕室の出口隙間を小さくさせる場合を示す図である。 図7は、可動歯の下端部のストロークを説明するための図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態において、トグルブロックおよびライナ構造体を示す図であって、図2のA矢視図に相当する図である。 図9は、図8の上面図である。 図10は、図8の側面図である。 図11は、図8のライナ構造体の他の例を示す図である。 図12は、図11の側面図である。 図13は、図8のライナ構造体の他の例を示す図である。 図14は、図13の側面図である。 図15は、従来のジョークラッシャを示す側断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態におけるジョークラッシャについて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図7を用いて、本発明の第1の実施の形態におけるジョークラッシャについて説明する。ここで、ジョークラッシャは、岩石、鉱石、コンクリート廃材、アスファルト廃材などの被処理物を圧縮破砕する一次処理用設備として好適に用いられる。
図1に示すように、ジョークラッシャ1は、フレーム体2と、フレーム体2の前部(図1における左側部)に設けられた固定歯3と、フレーム体2に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョー4と、スイングジョー4に設けられ、固定歯3との間で被処理物Sが破砕される破砕室5を形成する可動歯6と、を備えている。より具体的には、フレーム体2は、一対のサイドフレーム7を有しており、一対のサイドフレーム7の間に固定歯3および可動歯6が設けられている。可動歯6は、固定歯3より後方に配置されており、固定歯3、可動歯6および一対のサイドフレーム7によって破砕室5が形成されている。固定歯3および可動歯6は、上方から見たときに波状に形成されており、その山部(頂部)から被処理物Sに圧縮力を作用させるようになっている。
サイドフレーム7の上部には、偏心軸8が回転可能に設けられている。偏心軸8は、両方のサイドフレーム7を貫通して各サイドフレーム7の外側に延びており、各サイドフレーム7の外側に形成された軸端には、プーリ9が取り付けられている。プーリ9には、ベルトを介して電動機(いずれも図示せず)の回転駆動力が伝達されるようになっている。
偏心軸8には、上述したスイングジョー4の上部が回転可能に支持されている。偏心軸8のうちスイングジョー4を支持している部分の回転軸線は、プーリ9の回転軸線(図1に回転中心Oで示す)に対して偏心している。このことにより、プーリ9が回転すると、スイングジョー4の上部がプーリ9の回転中心Oを中心にして偏心量を半径とする円を描くように、スイングジョー4は、プーリ9の回転中心Oを中心として偏心回転するようになっている。この中心Oを通って図1の紙面に垂直な線が、スイングジョー4の偏心回転軸線となる。
スイングジョー4の下部は、ばね10(付勢部)によって、後方(固定歯3の側とは反対側)に付勢されている。より具体的には、スイングジョー4の下部に、テンションロッド11が連結されており、ばね10は、サイドフレーム7に固定されたフレームばね受け部12と、テンションロッド11に固定されたロッドばね受け部13との間に介在されている。このようにして、テンションロッド11がばね10によって後方へ付勢され、スイングジョー4の下部に後方への引張力を付与するようになっている。なお、ばね10の付勢力は、ロッドばね受け部13に固定されたシリンダ14によって調整可能になっている。
ところで、各サイドフレーム7の内面には、互いに離間した一対のガイド構造体(第1ガイド構造体21、第2ガイド構造体22)が設けられている。このうち第1ガイド構造体21が、後述するブロック体25の下方に配置され、第2ガイド構造体22がブロック体25の上方に配置されている。第1ガイド構造体21と第2ガイド構造体22との間には、ブロック体25が収容される収容領域23が形成されている。
各ガイド構造体21、22は、前方(スイングジョー4の側)に向って斜め下方に延びている。2つのガイド構造体21、22の間に形成された収容領域23の前端は開放されており、収容領域23の後端はリアフレーム24によって閉鎖されている。このリアフレーム24は、各ガイド構造体21、22の後端およびサイドフレーム7に固定されている。ガイド構造体21、22およびリアフレーム24は、一方のサイドフレーム7の内面から他方のサイドフレーム7の内面に延びて、一対のサイドフレーム7に固定されている。
第1ガイド構造体21と第2ガイド構造体22との間にブロック体25が介在されている。ブロック体25は、収容領域23に引き出し可能に収容されており、各ガイド構造体21、22に対して摺動可能になっており、図2に示す進退方向Pに沿ってガイド構造体21、22に対して摺動しながら進退可能になっている。
図1および図2に示すように、各ガイド構造体21、22は、サイドフレーム7に固定されたガイドフレーム26と、ガイドフレーム26の内面(ブロック体25の側の面)に固定され、ブロック体25をガイドするガイド部材27と、を有している。ブロック体25は、このガイド部材27を介して各ガイド構造体21、22に摺動可能になっている。ガイド部材27は、図3に示すように、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに(図1のA矢視で見たときに)、ブロック体25の両端部に、かつ上方および下方に配置されている。すなわち、各ガイド構造体21、22は、2つのガイド部材27を有しており、1つのブロック体25は4つのガイド部材27によってガイドされている。また、図1および図2に示すように、各ガイド部材27は、収容領域23の前端から後端に向って延びており、ブロック体25の両端部には、図3に示すように、対応するガイド部材27を受け入れる被ガイド部28が形成されている。各被ガイド部28に、対応するガイド部材27が当接してブロック体25がガイド部材27にガイドされながら摺動可能になっている。ガイド部材27のブロック体25に対する対向面積は、ガイド構造体21、22のブロック体25に対する対向面積より小さくなっており、ガイド部材27とブロック体25との接触面積を低減して、ブロック体25をガイド部材27に対してスムースに摺動可能にしている。
図2および図3に示すように、ガイド構造体21、22の前端部(スイングジョー4の側の端部)に、ブロック体25を係止するストッパ30(係止部材)がストッパボルト31(係止ボルト)によって取り外し可能に取り付けられている。本実施の形態では、上述したガイド部材27の前端部に、ストッパボルト31によってストッパ30が取り外し可能に取り付けられている。図3に示す例では、ガイド部材27は、前方から見たときに矩形状に形成され、ストッパ30は円形状に形成されており、ストッパ30は、ガイド部材27からはみ出すような直径を有している。このことにより、収容領域23の前端に位置するブロック体25は、ストッパ30によって係止されて、ブロック体25が収容領域23から引き出されることを防止している。一方、ストッパ30が取り外されることにより、ブロック体25を引き出すことが可能になっている。
ストッパ30は、上述したように、収容領域23の前端に位置するブロック体25が、収容領域23から引き出されることを防止するためのものである。このことから、ストッパボルト31は、収容領域23の前端に位置するブロック体25を、その位置で支持することができる程度の強度を有していればよい。また、収容領域23の前端に位置付けられているブロック体25の自重は、下側の第1ガイド構造体21と各ストッパ30とで受けられる。このことにより、ブロック体25の自重の多くを第1ガイド構造体21で受けることができ、ストッパ30に付与される荷重を低減することができる。このため、ストッパ30およびストッパボルト31に必要な強度を低減し、ストッパボルト31のサイズを小さくすることができる。
図1および図2に示すように、スイングジョー4とブロック体25との間には、トグルプレート40が介在されている。トグルプレート40は、固定歯3に対する揺動運動をスイングジョー4に付与するためのものである。トグルプレート40の前端部および後端部は、湾曲状に形成され、トグルプレート40の前端部は、スイングジョー4に対して滑り運動を行い、トグルプレート40の後端部は、ブロック体25に対して滑り運動を行うようになっている。
より具体的には、スイングジョー4の後部に前部トグルシート41が設けられている。この前部トグルシート41は、図2に示すように、トグルプレート40の前端部が当接する前部凹状面42を有している。前部凹状面42は、スイングジョー4の偏心回転軸線の方向で見たときに凹状かつ湾曲状に形成されて、この前部凹状面42にトグルプレート40の前端部が当接しながら前部凹状面42に沿って滑り運動を行うようになっている。
図1および図2に示すように、ブロック体25は、トグルブロック43と、トグルブロック43の前部に設けられた後部トグルシート44と、を有している。このうち後部トグルシート44は、図2に示すように、トグルプレート40の後端部が当接する後部凹状面45(凹状面)を有している。後部凹状面45は、スイングジョー4の偏心回転軸線の方向で見たときに凹状かつ湾曲状に形成されてこの後部凹状面45にトグルプレート40の後端部が当接しながら後部凹状面45に沿って滑り運動を行うようになっている。
図3および図4に示すように、後部凹状面45の中心線C1は、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに、上下方向において、収容領域23の中心線C2に対して偏心している。図3に示す例では、後部凹状面45の中心線C1は、収容領域23の中心線C2に対して上方に偏心している。このブロック体25は、後述するように、収容領域23から引き出すことにより、上下方向を反転させることができる。反転したブロック体25が図4に示されており、ここでは、後部凹状面45の中心線C1は、収容領域23の中心線C2に対して下方に偏心している。なお、後部凹状面45の中心線C1とは、後部凹状面45の上下方向中心を通る偏心回転軸線の方向に延びる線を意味し、収容領域23の中心線C2とは、収容領域23の上下方向中心を通る偏心回転軸線の方向に延びる線を意味している。
トグルプレート40は、上述したテンションロッド11からスイングジョー4に付与される後方への引張力によって、ブロック体25の側に押し付けられ、ブロック体25がリアフレーム24に押し付けられている。トグルプレート40は、反力によって、スイングジョー4の下部を前方に押し付けている。そして、トグルプレート40は、前部トグルシート41および後部トグルシート44によって拘束され、前部トグルシート41および後部トグルシート44から脱落しないようになっている。
図1および図2に示すように、トグルブロック43とリアフレーム24との間には、一対のクサビ部材46が介在されている。これらのクサビ部材46は、トグルブロック43の進退方向Pの位置を調整して、破砕室5の出口隙間(固定歯3の山部の下端と可動歯6の谷部の下端との間の隙間)を調整するためのものである。
すなわち、各クサビ部材46は、図5および図6に示すように、トグルブロック43の進退方向Pに対して傾斜したクサビ面46aを有し、クサビ面46a同士が摺動可能になっている。また、各クサビ部材46には、サイドフレーム7の外側に設けられた隙間調整シリンダ47が連結されており、各クサビ部材46は、トグルブロック43の進退方向Pに直交する方向に移動可能になっている。このような構成により、各クサビ部材46が、隙間調整シリンダ47によって駆動されて進退方向Pに直交する方向(図5および図6における左右方向)に移動することで、トグルブロック43の進退方向位置が調整されて、破砕室5の出口隙間の寸法が調整されるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
被処理物Sを破砕する場合には、まず、図示しない電動機が駆動されて、その駆動力がベルトを介してプーリ9に伝達される。このことにより、スイングジョー4が偏心回転する。
スイングジョー4が偏心回転している間、スイングジョー4の下部にばね10による引張力が付与され、スイングジョー4の下部はトグルプレート40に押し付けられる。このことにより、スイングジョー4に設けられた可動歯6の下端部が、固定歯3に対して揺動運動を行う。
次に、破砕室5に原料としての被処理物Sが投入され、投入された被処理物Sが、可動歯6の揺動運動によって順次圧縮破砕される。圧縮破砕された被処理物Sのうち、破砕室5の出口を通過可能な大きさになった被処理物Sは、破砕品として破砕室5の出口から排出される。
破砕処理を行っている間、可動歯6の下端部は、所定のストロークで楕円形を描くように揺動するが、その楕円形の短軸は短いため、概略的には直線的に揺動するとみなすことができる。
図7には、可動歯6の下端部の揺動運動の様子が模式的に示されている。図7において(図1も同様)実線で示す位置は、可動歯6が固定歯3から最も遠ざかった位置を示している。この場合には、トグルプレート40の傾斜角度θ(水平面に対する角度)が比較的大きくなっており、スイングジョー4の下部が後方に引き込まれていることが示されている。一方、二点鎖線で示す位置は、可動歯6が固定歯3に最も近づいた位置を示している。この場合には、トグルプレート40の傾斜角度が比較的小さくなっており、スイングジョー4の下部が、トグルプレート40の反力を受けて前方に押し出されていることが示されている。
そして、図7には、破砕室5の出口隙間が寸法L1で示されている。破砕室5の出口隙間を調整することにより、破砕品の大きさを調整することができる。破砕室5の出口隙間を調整する場合には、上述したように隙間調整シリンダ47を駆動してクサビ部材46の位置を調整し、トグルブロック43の進退方向Pの位置を調整する。
また、図7には、可動歯6の下端部のストロークが寸法L2で示されている。ここでいうストロークとは、可動歯6の谷部の下端部の動き代のうち可動歯6の歯面に垂直な方向の距離を意味している。
可動歯6の下端部のストロークを調整することにより、被処理物Sの性状に応じたストロークに設定して被処理物Sを効率良く破砕することができる。また、上述した破砕室5の隙間に合わせてストロークを調整した方が被処理部を効率良く破砕できることもある。さらに、圧縮する際の反力によってジョークラッシャ1が損傷することを防止することもできる。そこで、以下に、可動歯6の下端部のストロークを調整するための分解組立作業方法であって、図3に示す状態から図4に示す状態へのブロック体25を反転させる方法について説明する。
まず、電動機が停止した状態で、ばね10の付勢力を調整するためのシリンダ14が駆動されて、テンションロッド11がばね10の付勢力から解放される。このことにより、トグルプレート40が、スイングジョー4から付与された押付力から解放される。
続いて、スイングジョー4の下部を固定歯3の側に移動させ、トグルプレート40が、前部トグルシート41および後部トグルシート44から取り外される。この際、ブロック体25は、トグルプレート40から付与されていた押付力から解放されているため、その自重により、第1ガイド構造体21と第2ガイド構造体22との間に形成された収容領域23の前端に移動する。収容領域23の前端に達したブロック体25は、ストッパ30に係止され、収容領域23内に留まる。
次に、ストッパボルト31が緩められて取り外されて、ストッパ30がガイド部材27から取り外される。このことにより、ブロック体25が収容領域23から引き出される。
続いて、引き出されたブロック体25が上下方向で反転され、収容領域23に挿入される。
その後は、上述したブロック体25を引き出すまでの手順と逆の手順が行われ、分解組立作業が終了する。
分解組立作業が終了すると、図4に示すように、ブロック体25の後部トグルシート44の後部凹状面45の中心線C1が、トグルプレート40の側からブロック体25を見たとき、収容領域23の中心線C2に対して下方に偏心するようになる。すなわち、ブロック体25を反転した後の後部凹状面45の中心線C1は、ブロック体25を反転する前より下方にずれる。後部凹状面45は凹状に形成され、トグルプレート40の後端部は後部凹状面45に滑り運動可能に当接するため、トグルプレート40の後端部の位置は、後部凹状面45の中心線C1のずれに伴って、ブロック体25を反転する前の位置よりも下方にずれる。このため、トグルプレート40の傾斜角度θが小さくなり、トグルプレート40はスイングジョー4の下部を前方に押し出し、スイングジョー4の下部の後方への引込量が制限される。その結果、可動歯6の下端部のストロークが低減される。
一方、ブロック体25を反転する前の状態では、図3に示すように、後部トグルシート44の後部凹状面45の中心線C1が、収容領域23の中心線C2に対して上方に偏心しており、トグルプレート40の後端部の位置は、ブロック体25を反転した後の位置よりも上方に位置する。このため、トグルプレート40の傾斜角度θが大きくなり、スイングジョー4の下部の後方への引込量が大きくなる。その結果、可動歯6の下端部のストロークが増大される。
このようにして、後部凹状面45が偏心したブロック体25を反転することにより、トグルプレート40の傾斜角度θを変更させて、可動歯6の下端部のストロークを変更することができる。
このように本実施の形態によれば、一対のガイド構造体21、22の間に形成された収容領域23から引き出し可能なブロック体25が、トグルプレート40の後端部が当接する後部凹状面45を有し、後部凹状面45の中心線C1が、収容領域23の中心線C2に対して偏心している。このことにより、ブロック体25を収容領域23から引き出して上下方向で反転させて、再び収容領域23に挿入し、後部凹状面45の中心線C1の上下方向(より正確には、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときの上下方向)の位置をずらすことができる。このため、トグルプレート40の傾斜角度θを変更することができ、可動歯6の下端部のストロークを容易に調整することができる。
また、本実施の形態によれば、ガイド構造体21、22がスイングジョー4の側に向って斜め下方に延びており、ガイド構造体21、22の前端部に、ブロック体25を係止するストッパ30がストッパボルト31によって取り外し可能に取り付けられている。ストッパボルト31は、ガイド構造体21、22の前端部に位置するブロック体25を係止するストッパ30をガイド構造体21、22に取り付けるためのものであることから、図15に示すような第2ボルトに比べて、ストッパボルト31のサイズを小さくすることができる。このため、ストッパボルト31を取り外すための労力を低減することができ、ストッパボルト31を容易に取り外すことができる。この結果ストッパ30を取り外してブロック体25を容易に上下反転することができ、可動歯6の下端部のストロークを容易に調整することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図8乃至図14を用いて、本発明の第2の実施の形態におけるジョークラッシャについて説明する。
図8乃至図14に示す第2の実施の形態においては、ブロック体とガイド構造体との間にライナが介在されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8乃至図14において、図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、ブロック体25は、上下方向に対称に形成されている。すなわち、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1が、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに、ブロック体25の中心線に位置していると共に、後部凹状面45が、上下方向に対称な形状を有している。また、ブロック体25の両端部の厚さ寸法(被ガイド部28が形成された部分の厚さ寸法)が、第1ガイド構造体21のガイド部材27と第2ガイド構造体22のガイド部材276との間の寸法より小さくなっている。この寸法差を埋めるように、後述するライナがブロック体25とガイド構造体21、22との間に介在されている。
ブロック体25には、ライナ構造体が取り外し可能に取り付けられており、ライナ構造体が、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間、およびブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間のうちの少なくとも一方に介在されたライナを有している。ライナ構造体には、種々の構造を採用することができるが、ここでは、図8乃至図10に示す第1ライナ構造体50、図11および図12に示す第2ライナ構造体53、図13および図14に示す第3ライナ構造体56を例にとって説明する。
図8乃至図10に示す第1ライナ構造体50は、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間に介在された第1ライナ51と、第1ライナ51に連結され、ブロック体25のトグルブロック43に取付ボルト58、59によって取り外し可能に取り付けられた取付部52と、を有している。より詳細には、第1ライナ51は、トグルブロック43の被ガイド部28とガイド部材27との間に介在される。取付部52は、ブロック体25のトグルブロック43の端面(図8における右側の面)に第1取付ボルト58によって取り付けられた第1取付板52aと、トグルブロック43の後面(図8における奥側の面)に第2取付ボルト59によって取り付けられた第2取付板52bと、を含んでいる。
トグルブロック43の後面には、第2取付板52bを受容する受容部60が設けられており、第2取付板52bには、第2取付ボルト59が貫通する切欠部61が設けられている。切欠部61は、第1ライナ構造体50の挿入方向に延びるように形成されている。このような構成により、第2取付ボルト59を予めトグルブロック43のネジ穴43aに螺合させた場合であっても、トグルブロック43の後面と第2取付ボルト59の頭部との間に隙間を設けておくことにより、第2取付板59bの切欠部61に第2取付ボルト59を挿入させて、第2取付ボルト59を用いて第2取付板59bをトグルブロック43の後面に取付可能になっている。すなわち、本実施の形態では、トグルブロック43の後面側に第2取り付けボルト59を取り付けたり取り外したりするためのスペースが制限されている場合であっても、第1ライナ構造体50を容易に取り外し可能に取り付けることができるようになっている。
第1ライナ51と第1取付板52aと第2取付板52bは、互いに直交するように連結されて一体化されている。第1ライナ51、第1取付板52aおよび第2取付板52bは一体の板材から折り曲げて形成してもよく、あるいは、別々の板材を溶接等によって接合して形成してもよい。
なお、第1ライナ構造体50は、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間に第1ライナ51を有しているが、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に介在される第2ライナは有していない。また、ブロック体25の他方(図8における左側の図示しない端面)には、図8に示す第1ライナ構造体50とは左右反転された形状を有するライナ構造体がブロック体25に取り外し可能に取り付けられる。後述する第2ライナ構造体53および第3ライナ構造体56についても同様である。
図8に示す例では、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間に第1ライナ51が介在されているが、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に第2ライナが介在されていないため、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1は、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに、一対のガイド構造体21、22の間に形成された収容領域23の中心線C2に対して上方に偏心している。
図11および図12に示す第2ライナ構造体53は、第1ライナ構造体50と同様の構造を有しているが、主に異なる点は、第2ライナ構造体53が、取付部52に連結された、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に介在された第2ライナ55を更に有している点である。この第2ライナ55は、詳細には、トグルブロック53の被ガイド部28とガイド部27との間に介在される。第2ライナ構造体53の第1ライナ54および第2ライナ55の厚さは、略同等の厚さを有していると共に、第1ライナ構造体50の第1ライナ51の厚さの約1/2となっている。
図11に示す例では、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間に介在された第1ライナ54と、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に介在された第2ライナ55の厚さが略同等であるため、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1は、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに、収容領域23の中心線C2上に位置している。
図13および図14に示す第3ライナ構造体56は、第1ライナ構造体50と同様の構造を有しているが、主に異なる点は、第3ライナ構造体56が、第1ライナを有しておらず、取付部52に連結された、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に介在された第2ライナ57を有している点である。また、第3ライナ構造体56の第2ライナ57の厚さは、第1ライナ構造体50の第1ライナ51の厚さと略同等の厚さを有している。
図13に示す例では、ブロック体25と第1ガイド構造体21のガイド部材27との間に第1ライナは介在されていないが、ブロック体25と第2ガイド構造体22のガイド部材27との間に第2ライナ57が介在されているため、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1は、トグルプレート40の側からブロック体25を見たときに、収容領域23の中心線C2に対して下方に偏心している。
このような3種類のライナ構造体50、53、56を使い分けることにより、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1を、上下方向に変更することができる。このため、トグルプレート40の後端部の位置を上下方向に変更して、可動歯6の下端部のストロークを調整することが可能となる。適用可能なライナ構造体は、上述した3種類に限られることはなく、第1ライナの厚さと第2ライナの厚さの合計が略同等であれば、更に多くの種類のライナ構造体を準備して使い分けることにより、可動歯6の下端部のストロークをより一層きめ細かに調整することが可能となる。
ところで、図8、図11、図13に示すように、第1ガイド構造体21のガイドフレーム26には、ライナ構造体50、53、56が取り外された場合に、ブロック体25を支持する支持ボルト62(支持部材)が設けられている。支持ボルト62は、ガイドフレーム26に設けられた上下方向に延びるネジ穴63に螺合しており、支持ボルト62を所定の方向(右ねじの場合には時計回りの方向)に回転させることにより、支持ボルト62を上昇させてブロック体25を上昇させることができる。これとは反対方向に支持ボルト62を回転させると、支持ボルト62を下降させてブロック体25を下降させることができるとともに、支持ボルト62の上端(先端)を、ブロック体25の下面から引き離して、ガイドフレーム26の上面より下方に引き込ませることができる。支持ボルト62は、ガイドフレーム26の前部に設けられ、ブロック体25が収容領域23の前端に位置するとともにライナ構造体50、53、56が取り外された場合に、ブロック体25を支持できることが好ましい。さらに、ガイドフレーム26には、2つの支持ボルト62が設けられて、ブロック体25の両端部を均等に支持して昇降させることが好適である。なお、支持ボルト62は、ブロック体25を支持して昇降させることができる程度の強度を有していればよい。このため、支持ボルト62に必要な強度を低減し、支持ボルト62のサイズを小さくすることができる。
以下に、可動歯6の下端部のストロークを調整するための方法について説明する。ここでは、一例として、第1ライナ構造体50から第2ライナ構造体53に取り換える方法について説明する。
第1の実施の形態と同様にして、ばね10の付勢力を調整するためのシリンダ14が駆動されてテンションロッド11がばね10の付勢力から解放された後、トグルプレート40が、前部トグルシート41および後部トグルシート44から取り外される。この際、ブロック体25は、その自重により、収容領域23の前端に移動し、ストッパ30に係止される。この際、ブロック体25は、収容領域23内に留まる。
続いて、支持ボルト62の先端をブロック体25の下面に当接させる。
次に、第1取付ボルト58および第2取付ボルト59が緩められ、このうち第1取付付けボルト58が取り外されて、第1ライナ構造体50がブロック体25から取り外される。この際、第2取付ボルト59は取り外されなくてもよい。また、この際、ブロック体25の下面に支持ボルト62の上端が当接しているため、ブロック体25は、支持ボルト62によって支持される。
続いて、第2ライナ構造体53の第1ライナ54および第2ライナ55が、ブロック体25とガイド構造体21、22との間に挿入できるように、支持ボルト62を回転させて、ブロック体25を下降させる。このことにより、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1が、収容領域23の中心線C2上に位置付けられる。
続いて、第1取付ボルト58および第2取付ボルト59が締め付けられることによって、第2ライナ構造体53がブロック体25に取り付けられる。
その後、支持ボルト62を回転させて下降させ、ブロック体25の下面から引き離すと共に、ガイドフレーム26の上面より下方に引き込ませる。
このようにして、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1が所定の位置(ここでは収容領域23の中心)に位置付けられて、ブロック体25が、第2ライナ構造体53の第1ライナ54および第2ライナ55を介してガイド構造体21、22に支持される。なお、本実施の形態では、ライナ構造体50、53、56を取り換える際に、第1の実施の形態のようにストッパ30を取り外すことは不要となる。そして、第1取付ボルト58および第2取付ボルト59は、ライナ構造体50、53、56をブロック体25に取り付けることができる程度の強度を有していればよい。このため、第1取付ボルト58および第2取付ボルト59に必要な強度を低減し、第1取付ボルト58および第2取付ボルト59のサイズを小さくすることができる。
このように本実施の形態によれば、ブロック体25に取り外し可能に取り付けられたライナ構造体50、53、56が、ブロック体25と第1ガイド構造体21との間およびブロック体25と第2ガイド構造体22との間のうちの少なくとも一方に介在されたライナを有している。このことにより、ブロック体25からライナ構造体を取り外して、上記ライナとは異なるライナを有する他のライナ構造体に取り換えることができ、ブロック体25の後部凹状面45の中心線C1を、上下方向にずらすことができる。このため、トグルプレート40の傾斜角度を変更することができ、可動歯6の下端部のストロークを容易に調整することができる。
また、本実施の形態によれば、ライナ構造体50、53、56は、ライナ51、54、55、57に連結された、ブロック体25に取付ボルト58、59によって取り外し可能に取り付けられた取付部52を更に有している。取付ボルト58、59は、ライナ構造体50、53、56をブロック体25に取り付けるためのものであることから、取付ボルト58、59のサイズを小さくすることができる。このため、取付ボルト58、59を緩めたり締め付けたりするための労力を低減することができ、取付ボルト58、59を容易に緩めたり締め付けたりすることができる。この結果、ライナ構造体を取り外して他のライナ構造体に容易に取り換えることができる、可動歯6の下端部のストロークを容易に調整することができる。
また、本実施の形態によれば、第1ガイド構造体21に、ライナ構造体50、53、56が取り外された場合にブロック体25を支持する支持ボルト62が設けられている。このことにより、ライナ構造体を取り外して他のライナ構造体に取り換える作業を効率良く行うことができ、ライナ構造体を容易に取り換えることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、ブロック体25を支持する支持部材が支持ボルト62で構成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、支持部材は、例えばエアシリンダや油圧シリンダによっても構成することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるジョークラッシャは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1 ジョークラッシャ
2 フレーム体
3 固定歯
4 スイングジョー
5 破砕室
6 可動歯
10 ばね
21 第1ガイド構造体
22 第2ガイド構造体
23 収容領域
25 ブロック体
27 ガイド部材
30 ストッパ
31 ストッパボルト
40 トグルプレート
45 後部凹状面
50 第1ライナ構造体
51 第1ライナ
52 取付部
53 第2ライナ構造体
54 第1ライナ
55 第2ライナ
56 第3ライナ構造体
57 第2ライナ
58 第1取付ボルト
59 第2取付ボルト
62 支持ボルト
C1 後部凹状面の中心線
C2 収容領域の中心線

Claims (3)

  1. フレーム体と、
    前記フレーム体に設けられた固定歯と、
    前記フレーム体に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョーと、
    前記スイングジョーに設けられ、前記固定歯との間で破砕室を形成する可動歯と、
    前記スイングジョーの下部を前記固定歯の側とは反対側に付勢する付勢部と、
    前記フレーム体に設けられ、互いに離間した第1ガイド構造体および第2ガイド構造体と、
    前記第1ガイド構造体と前記第2ガイド構造体との間に介在されたブロック体と、
    前記スイングジョーと前記ブロック体との間に介在され、前記固定歯に対する揺動運動を前記スイングジョーに付与するトグルプレートと、
    前記ブロック体に取り外し可能に取り付けられたライナ構造体と、を備え、
    前記ブロック体は、トグルブロックと、トグルブロックの前記トグルプレートの側に設けられたトグルシートと、を有し、
    前記トグルシートは、前記スイングジョーの偏心回転軸線の方向で見たときに凹状に形成された、前記トグルプレートの前記ブロック体の側の端部が当接する凹状面を有し、
    前記ライナ構造体は、前記ブロック体と前記第1ガイド構造体との間、および前記ブロック体と前記第2ガイド構造体との間のうちの少なくとも一方に介在されたライナと、前記ライナに連結された、前記トグルブロックに取付ボルトによって取り外し可能に取り付けられた取付部と、を有し、
    前記取付部は、前記トグルプレートの側から前記ブロック体を見たときに前記トグルブロックの左右方向における端面に前記取付ボルトによって取り外し可能に取り付けられた第1取付板と、前記トグルブロックの前記凹状面とは反対側の面に前記取付ボルトによって取り外し可能に取り付けられた第2取付板と、を含むことを特徴とするジョークラッシャ。
  2. 前記第1ガイド構造体は、前記ブロック体の下方に配置され、
    前記第1ガイド構造体に、前記ライナ構造体が取り外された場合に、前記ブロック体を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のジョークラッシャ。
  3. フレーム体と、
    前記フレーム体に設けられた固定歯と、
    前記フレーム体に偏心回転可能に支持された上部を有するスイングジョーと、
    前記スイングジョーに設けられ、前記固定歯との間で破砕室を形成する可動歯と、
    前記スイングジョーの下部を前記固定歯の側とは反対側に付勢する付勢部と、
    前記フレーム体に設けられ、互いに離間した第1ガイド構造体および第2ガイド構造体と、
    前記第1ガイド構造体と前記第2ガイド構造体との間に介在されたブロック体と、
    前記スイングジョーと前記ブロック体との間に介在され、前記固定歯に対する揺動運動を前記スイングジョーに付与するトグルプレートと、
    前記ブロック体に取り外し可能に取り付けられたライナ構造体と、を備え、
    前記ブロック体は、前記スイングジョーの偏心回転軸線の方向で見たときに凹状に形成された、前記トグルプレートの前記ブロック体の側の端部が当接する凹状面を有し、
    前記ライナ構造体は、前記ブロック体と前記第1ガイド構造体との間、および前記ブロック体と前記第2ガイド構造体との間のうちの少なくとも一方に介在されたライナを有し、
    前記第1ガイド構造体は、前記ブロック体の下方に配置され、
    前記第1ガイド構造体に、前記ライナ構造体が取り外された場合に、前記ブロック体を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする記載のジョークラッシャ。
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