JP3145862B2 - ジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法 - Google Patents

ジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法

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JP3145862B2 JP11118194A JP11118194A JP3145862B2 JP 3145862 B2 JP3145862 B2 JP 3145862B2 JP 11118194 A JP11118194 A JP 11118194A JP 11118194 A JP11118194 A JP 11118194A JP 3145862 B2 JP3145862 B2 JP 3145862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砕石分野等における一
次破砕機として用いられるジョークラッシャに関わり、
詳細には、消耗部材としての固定およびスイングジョー
プレートを本体側に固定しているウェッジを、それらジ
ョープレートの摩損による反転または交換に際して取り
外すジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】砕石分野等における一次破砕機として広
く用いられるジョークラッシャは、その代表的1例の概
要構成を示す正断面図である〔図2〕の (a)図に示すよ
うに、クラッシャ本体(1) の前部壁(2) 内側に取り付け
られた固定ジョープレート(3)と、この固定ジョープレ
ート(3) に対向する後部で傾斜して揺動するスイングジ
ョー本体(5) の前面上に取り付けられたスイングジョー
プレート(4) とにより、上方から投入される大塊の原石
を所定粒径以下に破砕する。また、これらジョークラッ
シャは、高負荷の過酷な条件下で破砕を行うことから、
固定およびスイングジョープレート(3),(4) には、高マ
ンガン鋳鋼等の耐摩耗性材料が用いられるが、破砕の継
続で摩損することは避けられず、消耗部材として交換可
能に取り付けられる。また、その固定およびスイングジ
ョープレート(3),(4) は、下部の方が摩耗が激しいの
で、同 (a)図に示すように、上下で対称な形状とし、下
部の摩耗がある程度進展したときに反転して使用を継続
できる構成としたものが多く採用されている。
【0003】そして、高負荷の過酷な条件下で用いられ
る固定およびスイングジョープレート(3),(4) は、運転
破砕中に緩みが生じてがた付かないように強固に固定さ
れることと、摩耗が進展して反転または交換するとき
に、取り外しが容易な構成で取り付ける必要がある。こ
のため、従来から〔図2〕に示すように、楔状のウェッ
ジ(6),(7) を用いて強固に固定する方法が採用されてい
る。
【0004】これらウェッジ(6),(7) による固定方法に
ついて説明すると、まず、ジョークラッシャ本体(1) の
前部壁(2) は、その内側下部に係合支持突部(2b)、上部
に固定突部(2a)を有しており、固定ジョープレート(3)
は、その下端を係合支持突部(2b)に係合支持されて前部
壁(2) 内面上に配される。また、この状態での固定ジョ
ープレート(3) 上端面と、前部壁(2) の固定突部(2a)下
側面との間には所定の間隔が保たれており、また、それ
らの上端面と下側面は前部壁(2) 側に向けて互いに狭ま
る傾斜面に形成されている。そして、この固定ジョープ
レート(3) と固定突部(2a)との間に、台形状断面をもつ
角桁状に形成されたウェッジ(6) が楔状に挿入されると
共に、前部壁(2) を貫通して配された複数の取付ボルト
(8) を介して、同前部壁(2) の前部に設けられた締結固
定座(2c)に高い締付力で締結され、この構成のもとで、
固定ジョープレート(3) を前部壁(2) 内側面上に強固か
つ着脱可能に固定している。
【0005】また、スイングジョー本体(5) のスイング
ジョープレート(4) も同様の構成のもとで固定されてい
る。すなわち、スイングジョー本体(5) は、その前側板
(5a)の前面下部に係合支持突部(5c)、上部に固定突部(5
b)を有しており、スイングジョープレート(4) は、その
下端を係合支持突部(5c)に係合支持されてスイングジョ
ー本体(5) 前面上に配されると共に、その上端面と固定
突部(5b)との間に楔状に挿入されたウェッジ(7) によっ
て、スイングジョー本体(5) 前面上に固定されている。
また、ウェッジ(7) は、上記と同様に台形状断面をもつ
角桁状に形成されると共に、スイングジョー本体(5) の
前側板(5a)に設けられた貫通孔(5d)を通して配された複
数の取付ボルト(9) を介してスイングジョー本体(5) 後
部に設けられた締結固定座(5e)に締結され、この構成の
もとで、スイングジョープレート(4) をスイングジョー
本体(5) 前面上に強固かつ着脱可能に固定している。
【0006】そして、破砕の継続による摩損が進展し、
固定およびスイングジョープレート(3),(4) の反転また
は交換が必要になると、取付ボルト(8),(9) の締結を解
いてウェッジ(6),(7) を取り外した後、固定およびスイ
ングジョープレート(3),(4)をクラッシャ本体(1) 上方
から取り出して反転または交換を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、楔状の
ウェッジ(6),(7) を用いて固定およびスイングジョープ
レート(3),(4) を固定する構成では、それらウェッジ
(6),(7) を締結する取付ボルト(8),(9) を適宜時点で増
締することで、運転破砕中に生じた緩みを補正し、固定
およびスイングジョープレート(3),(4) をがた付かない
ように固定できる。また、それらウェッジ(6),(7) を取
り外すことで、摩損の進展した固定およびスイングジョ
ープレート(3),(4) の反転または交換を容易に行える
が、しかし、実操業上では、それらウェッジ(6),(7) が
破砕する原石に叩かれて変形すると共に、固定およびス
イングジョープレート(3),(4) の端部表層にもメタルフ
ローが発生するため、互いに食い込み合った状態となっ
て、それらウェッジ(6),(7) の取り外しが困難となると
いう事態がしばしば発生する。
【0008】そして従来では、このような事態が生じた
場合、その説明図である〔図2〕の(b)図および同 (b)
図のA矢視図である (c)図に示すように、固定ジョープ
レート(3) と食い込み合ったウェッジ(6) の両端部それ
ぞれに、コの字状の枠形治具(J) を溶接すると共に、そ
れら枠形治具(J) と前部壁(2) の固定突部(2a)との間に
油圧ラム(R) を装入配置して同期作動させ、その押圧力
によってウェッジ(6)を浮き上がらせて取り外す方法が
採られていた。また、スイングジョープレート(4) と食
い込み合ったウェッジ(7) についても、その説明図であ
る (d)図に示すように、上記と同様の方法が採られてい
た。しかし、この方法では、ウェッジの取り外し都度に
枠形治具を準備すると共に溶接作業を行わなければなら
ず、更にその作業位置および環境が悪く、比較的長時間
を要する煩雑な作業となり、これがジョープレートの反
転または交換の作業効率を大きく低下させ、引いては当
該ジョウクラッシャーの稼働率低下をも招くと言う問題
があった。
【0009】本発明は上記従来技術の問題点を解消する
ためになされたもので、ジョープレートを固定している
ウェッジが、破砕する原石に叩かれて変形してジョープ
レートと食い込み合った場合でも、そのウェッジに枠形
治具等を溶接することなく、容易に浮き上がらせて取り
外すことができるジョープレート固定用ウェッジの取り
外し方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、請
求項1記載のジョープレート固定用ウェッジの取り外し
方法は、ジョークラッシャ本体の前部壁内側下部に下端
を係合支持されて同前部壁内面上に配された固定ジョー
プレートの上端面と、同前部壁内側上部に設けられた固
定突部との間に楔状に嵌入されると共に、複数の取付ボ
ルトを介して前記前部壁に締結されて、前記固定ジョー
プレートを前記前部壁に固定しているウェッジを、前記
固定ジョープレートの反転または交換に際して取り外す
ジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法であっ
て、前記ウェッジに、その両端の前記前部壁側となる裏
面部を角形に切り欠いてなるラム装入部を設けておき、
このウェッジの取り外し時に、前記ラム装入部それぞれ
に油圧ラムを装入配置して同期作動させ、それら油圧ラ
ムの押圧力にて該ウェッジを浮き上がらせて取り外すこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載のジョープレート固定
用ウェッジの取り外し方法は、上記ラム装入部に砕粉侵
入防止用の充填部材を装脱可能に充填しておき、上記ウ
ェッジの取り外し時に、この充填部材を同ラム装入部へ
の上記油圧ラムの装入配置に先立って除去する。
【0012】また、請求項3記載のジョープレート固定
用ウェッジの取り外し方法は、ジョークラッシャのスイ
ングジョー本体前面下部に下端を係合支持されて同本体
前面上に配されたスイングジョープレートの上端面と、
同本体前面上部に設けられた固定突部との間に楔状に嵌
入されると共に、前記スイングジョー本体の前側板に設
けられた貫通孔を通して配された複数の取付ボルトを介
して同本体後部に設けられた締結固定座に締結されて、
前記スイングジョープレートを前記スイングジョー本体
に固定しているウェッジを、前記スイングジョープレー
トの反転または交換に際して取り外すジョープレート固
定用ウェッジの取り外し方法であって、前記ウェッジの
取り外し時に、該ウェッジを締結していた前記取付ボル
トの内の両外側部に位置する2本の取付ボルトを抜き取
り、この取付ボルトが位置していた前記スイングジョー
本体の前側板と後部の締結固定座との間に油圧ラムを配
置すると共に、そのラム先端を前記取付ボルトを抜き取
った後の前記貫通孔を通して前記ウェッジ裏面に当接さ
せて同期作動させ、それら油圧ラムの押圧力にて該ウェ
ッジを浮き上がらせて取り外すことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、固定ジョープレート
をジョークラッシャ本体の前部壁内面上に固定している
楔状のウェッジに、その両端の前部壁側となる裏面部を
角形に切り欠いてなるラム装入部を設けておき、固定ジ
ョープレートの反転または交換に際する該ウェッジの取
り外し時に、そのラム装入部それぞれに油圧ラムを装入
配置して同期作動させるので、このウェッジが、破砕す
る原石に叩かれて変形し、固定ジョープレートと食い込
み合った場合でも、従来技術のように枠形治具等を溶接
することなく、それら油圧ラムによる裏面側からの押圧
力により該ウェッジを平行的に浮き上がらせて、効率良
く取り外すことができる。
【0014】また、請求項1記載の発明では、上記ラム
装入部に砕粉侵入防止用の充填部材を装脱可能に充填し
ておき、ウェッジの取り外し時に、この充填部材を同ラ
ム装入部への油圧ラムの装入配置に先立って除去するの
で、運転破砕中においてラム装入部に砕粉が侵入するこ
とを防いで、この充填部材を除去した後の該ラム装入部
への油圧ラムの装入配置を容易かつ安定して行うことが
できる。
【0015】ところで、ジョークラッシャのスイングジ
ョー本体では通常、その前面にスイングジョープレート
を固定するウェッジの上方に、該スイングジョー本体の
上部機構を保護するための上部プレート等が取り付けら
れるため、上記固定ジョープレートを固定するウェッジ
の場合のようなラム装入部を設けても、そのラム装入部
に油圧ラムなどを装入配置することは困難であるが、請
求項3記載の発明では、スイングジョープレートの反転
または交換に際するウェッジの取り外し時に、同ウェッ
ジを締結していた取付ボルトの内の両外側部に位置する
2本の取付ボルトを抜き取り、この取付ボルトが位置し
ていたスイングジョー本体の前側板と後部の締結固定座
との間に油圧ラムを配置すると共に、そのラム先端部を
取付ボルトを抜き取った後のスイングジョー本体前側板
の貫通孔を通して同ウェッジ裏面に当接させて同期作動
させるので、このウェッジが、破砕する原石に叩かれて
変形し、スイング固定ジョープレートと食い込み合った
場合でも、従来技術のように枠形治具等を溶接すること
なく、それら油圧ラムによる裏面側からの押圧力により
該ウェッジを平行的に浮き上がらせて、効率良く取り外
すことのできる。また通常、ジョークラッシャのスイン
グジョー本体の後部には、このスイングジョー本体の駆
動機構を点検・整備するために比較的広い空間が確保さ
れているので、その後部での油圧ラムの装脱も作業性良
く行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るジョープレート固定用ウ
ェッジの取り外し方法の実施例を図面を参照して説明す
る。〔図1〕は、本発明の実施例のジョークラッシャの
概要構成およびそのジョープレート固定用ウェッジの取
り外し方法の説明図であって、 (a)図は概要構成を示す
正断面図、 (b)図は (a)図のA−A矢視部分図、 (b)図
および (c)図はウェッジの取り外し方法の説明図であ
る。なお、本実施例のジョークラッシャは、固定ジョー
プレートを固定するウェッジの構成が一部異なる点を除
いて、〔図2〕の (a)図に示したものと同じであるの
で、ここでは〔図2〕と等価な各部に同符号を付すと共
に簡約して説明するものとする。
【0017】〔図1〕の (a)図に示す本実施例のジョー
クラッシャは、クラッシャ本体(1)の前部壁(2) 内側に
取り付けられた固定ジョープレート(3) と、この固定ジ
ョープレート(3) に対向する後部で傾斜して揺動するス
イングジョー本体(5) の前面上に取り付けられたスイン
グジョープレート(4) とを備え、その固定およびスイン
グジョープレート(3),(4) 間で、上方から投入される原
石を破砕する。また、その固定およびスイングジョープ
レート(3),(4) は、上下で対称で反転して使用可能な形
状とされている。
【0018】また、固定ジョープレート(3) は、前部壁
(2) 下部の係合支持突部(2b)に下端を係合支持されると
共に、その上端面と前部壁(2) 上部の固定突部(2a)との
間に楔状に嵌入された桁状のウェッジ(6) によって前部
壁(2) 内面上に押し付けられて固定されている。一方、
このウェッジ(6) は、前部壁(2) を貫通して配された複
数の取付ボルト(8) を介して、前部壁(2) の前部に設け
られた締結固定座(2c)に高い締付力で締結され、この構
成のもとで、固定ジョープレート(3) を前部壁(2) 内側
面上に強固かつ着脱可能に固定している。また、このウ
ェッジ(6) の両端には、 (b)図に示すように、その両端
の前部壁側となる裏面部を角形に切り欠いてなるラム装
入部(6a)が設けてあり、また、そのラム装入部(6a)に
は、運転破砕中における砕粉の侵入を防止するために、
繊維性(本実施例ではウエス)の充填部材(10)が装脱可
能に充填されている。
【0019】また、スイングジョープレート(4) は、ス
イングジョー本体(5) の前側板(5a)前面下部の係合支持
突部(5c)に下端を係合支持されると共に、その上端面と
スイングジョー本体(5) の前側板(5a)前面上部の固定突
部(5b)との間に楔状に嵌入された桁状のウェッジ(7) に
よってスイングジョー本体(5) 前面上に押し付けられて
固定されている。一方、このウェッジ(7) は、スイング
ジョー本体(5) の前側板(5a)に設けられた貫通孔(5d)を
通して配された複数の取付ボルト(9) を介して、スイン
グジョー本体(5) 後部に設けられた締結固定座(5e)に締
結され、この構成のもとで、スイングジョープレート
(4) をスイングジョー本体(5) 前面上に強固かつ着脱可
能に固定している。また、上記前側板(5a)の貫通孔(5d)
は、ウェッジ(7) に取付ボルト(9) を取着するためのボ
ルト孔(7a)の内径よりも大きな内径のものとされてい
る。
【0020】上記構成のジョークラッシャでは、破砕の
継続による摩損が進展し、固定およびスイングジョープ
レート(3),(4) の反転または交換が必要になると、取付
ボルト(8),(9) の締結を解いてウェッジ(6),(7) を取り
外した後、固定およびスイングジョープレート(3),(4)
をクラッシャ本体(1) 上方から取り出して反転または交
換を行うのであるが、操業中において、それらウェッジ
(6),(7) が破砕する原石に叩かれて変形すると共に、固
定およびスイングジョープレート(3),(4) の端部表層に
もメタルフローが発生するため、互いに食い込み合った
状態となって、取付ボルト(8),(9) の締結を解いただけ
では、それらウェッジ(6),(7) の取り外しができないこ
とが多い。ここで、本実施例では、次の手順によってウ
ェッジ(6),(7) を取り外し、しかる後に、固定およびス
イングジョープレート(3),(4) の反転または交換を行
う。
【0021】固定ジョープレート(3) を固定しているウ
ェッジ(6) は、まず、このウェッジ(6) を締結している
各取付ボルト(8) の締結を解くと共に、このウェッジ
(6) の両端裏面側のラム装入部(6a)に充填されている充
填部材(10)を除去し、次いで、(c)図に示すように、そ
のラム装入部(6a)それぞれに、ここでは図示を省略した
油圧供給装置に接続された短尺な油圧ラム(R) を上方か
ら装入配置する。そして、この2つの油圧ラム(R) に上
記油圧供給装置から油圧を供給して同期作動させ、これ
ら油圧ラム(R) の押圧力によってウェッジ(6) を強制的
に浮き上がらせて、固定ジョープレート(3) との食い込
み合いを解除して取り外す。
【0022】このようにして、固定ジョープレート(3)
を固定していたウェッジ(6) を取り外す本実施例では、
このウェッジ(6) が、破砕する原石に叩かれて変形し、
固定ジョープレート(3) と食い込み合った場合でも、従
来技術のように枠形治具等を溶接することなく、2つの
油圧ラム(R) による裏面側からの押圧力により該ウェッ
ジ(6) を平行的に浮き上がらせて、効率良く取り外すこ
とができる。また、このウェッジ(6) のラム装入部(6a)
には、繊維性の充填部材(10)を充填して運転破砕中での
砕粉の侵入を防いでいるので、この充填部材(10)を除去
した後のラム装入部(6a)への油圧ラム(R) の装入配置を
容易かつ安定して行える。
【0023】一方、スイングジョープレート(4) を固定
しているウェッジ(7) は、まず、このウェッジ(7) を締
結している各取付ボルト(9) の締結を解くと共に、それ
ら取付ボルト(9) の内の両外側部に位置している2本の
取付ボルト(9) を抜き取る。次いで、 (d)図に示すよう
に、その2本の取付ボルト(9) が位置していたスイング
ジョー本体(5) の前側板(5a)と締結固定座(5e)との間そ
れぞれに、ここでは図示を省略した油圧供給装置に接続
され、ラム先端に押圧棒(R1)を取着した油圧ラム(R) を
配置すると共に、その押圧棒(R1)先端を、上記2本の取
付ボルト(9)を抜き取った後の前側板(5a)の貫通孔(5d)
を通して、ウェッジ(7) の両端部裏面に当接させる。こ
こで、この油圧ラム(R) の押圧棒(R1)の外径は、貫通孔
(5d)の内径よりも僅か小さくて該貫通孔(5d)内で摺動可
能であり、かつウェッジ(7) のボルト孔(7a)の内径より
も大きなものとされている。そして、これら油圧ラム
(R) に上記油圧供給装置から油圧を供給して同期作動さ
せ、これら油圧ラム(R) の押圧力によってウェッジ(7)
を強制的に浮き上がらせて、スイングジョープレート
(4) との食い込み合いを解除して取り外す。
【0024】このようにして、スイングジョープレート
(4) を固定していたウェッジ(6) を取り外す本実施例で
は、このウェッジ(7) が、破砕する原石に叩かれて変形
し、スイングジョープレート(4) と食い込み合った場合
でも、従来技術のように枠形治具等を溶接することな
く、2つの油圧ラム(R) による裏面側からの押圧力によ
り該ウェッジ(7) を平行的に浮き上がらせて、効率良く
取り外すことができる。また、当該ジョークラッシャの
スイングジョー本体(5) の後部には、そのスイングジョ
ー本体(5) の駆動機構を点検・整備するために比較的広
い空間が確保されているので、その後部での油圧ラム
(R) の装脱も作業性良く行える。
【0025】
【発明の効果】以上に述べたように本発明方法によれ
ば、ジョークラッシャのジョープレート固定用ウェッジ
が、破砕する原石に叩かれて変形してジョープレートと
食い込み合った場合でも、そのウェッジに枠形治具等を
溶接することなく、容易に浮き上がらせて取り外すこと
ができ、もってジョープレートの反転または交換の作業
効率を高めて、当該ジョークラッシャの生産性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のジョークラッシャの概要構成
およびそのジョープレート固定用ウェッジの取り外し方
法の説明図であって、 (a)図は概要構成を示す正断面
図、 (b)図は (a)図のA−A矢視部分図、 (b)図および
(c)図はウェッジの取り外し方法の説明図である。
【図2】従来のジョークラッシャの代表的1例の構成お
よびそのジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法
の説明図であって、 (a)図は概要構成を示す正断面図、
(b)図乃至 (b)図はウェッジの取り外し方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
(1) --クラッシャ本体、(2) --前部壁、(2a)--固定突
部、(2b)--係合支持突部、(2c)--締結固定座、(3) --固
定ジョープレート、(4) --スイングジョープレート、
(5) --スイングジョー本体、(5a)--前側板、(5b)--固定
突部、(5c)--係合支持突部、(5d)--貫通孔、(5e)--締結
固定座、(6) --ウェッジ、(6a)--ラム装入部、(7) --ウ
ェッジ、(7a)--ボルト孔、(8) --取付ボルト、(9) --取
付ボルト、、(10)--充填部材、(R) --油圧ラム、(R1)--
押圧棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 1/02 - 1/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョークラッシャ本体の前部壁内側下部
    に下端を係合支持されて同前部壁内面上に配された固定
    ジョープレートの上端面と、同前部壁内側上部に設けら
    れた固定突部との間に楔状に嵌入されると共に、複数の
    取付ボルトを介して前記前部壁に締結されて、前記固定
    ジョープレートを前記前部壁に固定しているウェッジ
    を、前記固定ジョープレートの反転または交換に際して
    取り外すジョープレート固定用ウェッジの取り外し方法
    であって、前記ウェッジに、その両端の前記前部壁側と
    なる裏面部を角形に切り欠いてなるラム装入部を設けて
    おき、このウェッジの取り外し時に、前記ラム装入部そ
    れぞれに油圧ラムを装入配置して同期作動させ、それら
    油圧ラムの押圧力にて該ウェッジを浮き上がらせて取り
    外すことを特徴とするジョープレート固定用ウェッジの
    取り外し方法。
  2. 【請求項2】 前記ラム装入部に砕粉侵入防止用の充填
    部材を装脱可能に充填しておき、前記ウェッジの取り外
    し時に、この充填部材を同ラム装入部への前記油圧ラム
    の装入配置に先立って除去する請求項1記載のジョープ
    レート固定用ウェッジの取り外し方法。
  3. 【請求項3】 ジョークラッシャのスイングジョー本体
    前面下部に下端を係合支持されて同本体前面上に配され
    たスイングジョープレートの上端面と、同本体前面上部
    に設けられた固定突部との間に楔状に嵌入されると共
    に、前記スイングジョー本体の前側板に設けられた貫通
    孔を通して配された複数の取付ボルトを介して同本体後
    部に設けられた締結固定座に締結されて、前記スイング
    ジョープレートを前記スイングジョー本体に固定してい
    るウェッジを、前記スイングジョープレートの反転また
    は交換に際して取り外すジョープレート固定用ウェッジ
    の取り外し方法であって、前記ウェッジの取り外し時
    に、該ウェッジを締結していた前記取付ボルトの内の両
    外側部に位置する取付ボルトを抜き取り、この取付ボル
    トが位置していた前記スイングジョー本体の前側板と後
    部の締結固定座との間に油圧ラムを配置すると共に、そ
    のラム先端を前記取付ボルトを抜き取った後の前記貫通
    孔を通して前記ウェッジ裏面に当接させて同期作動さ
    せ、それら油圧ラムの押圧力にて該ウェッジを浮き上が
    らせて取り外すことを特徴とするジョープレート固定用
    ウェッジの取り外し方法。
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