JP2000175325A - 電線癖取り機構 - Google Patents

電線癖取り機構

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JP2000175325A
JP2000175325A JP34612198A JP34612198A JP2000175325A JP 2000175325 A JP2000175325 A JP 2000175325A JP 34612198 A JP34612198 A JP 34612198A JP 34612198 A JP34612198 A JP 34612198A JP 2000175325 A JP2000175325 A JP 2000175325A
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JP
Japan
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wiring
electric wire
press
support
wire
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JP34612198A
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Takayuki Yamada
隆行 山田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】布線金型に対して布線された電線の電線癖を取
り除くことの可能な電線癖取り機構を提供する。 【解決手段】布線金型16のガイド孔の上部には、被覆
電線62が布線されている。その後、切断プレス工程を
行う際に、布線金型16の底面側がバックアップ部10
3の補強ブロック121で支持されることにより、布線
金型16の強度が補強ブロックで補強される。そして、
被覆電線62に対して押圧ブロック110が押圧され
る。この場合、被覆電線62に対する押圧ブロック11
0の押圧力によって、被覆電線62の癖やねじれ等の電
線癖が取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線癖取り機構に
係り、詳しくは、例えば布線金型に対して布線された電
線の癖やねじれ等の電線癖を取り除く場合に使用される
電線癖取り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、布線金型に対して電線が
布線される場合には、その布線金型に形成された布線溝
に沿って電線が布線されるようになっている。この場
合、布線溝に布線された電線には、電線の癖やねじれ等
に起因した電線癖が生じてしまうおそれがある。そし
て、このような電線癖が生じると、電線の布線後に行わ
れる工程の作業性が低下するような悪影響を及ぼすこと
にもなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上述したよう
な悪影響を解消するために、布線金型に対して布線され
た電線において、その電線の癖やねじれ等の電線癖を取
り除くことが要望されている。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、布線金型に対して布線され
た電線の電線癖を取り除くことの可能な電線癖取り機構
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、布線金型に対して布線さ
れた電線において、その電線の電線癖を取り除くように
押圧したことをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電線癖取り機構において、前記押圧は押圧ブロックに
より行われることをその要旨とする。請求項3に記載の
発明は、請求項1又は請求項2に記載の電線癖取り機構
において、前記布線金型の底面側をバックアップ部で支
持した後に、前記電線の電線癖を取り除くように当該電
線を押圧したことをその要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図21に従って説明する。図1は布線装
置の全体を示す斜視図であり、図2は布線装置の一部を
破断した状態を示す側面図である。
【0008】図1,図2に示すように、布線装置11
は、基台12と、その基台12上に配設された円盤状の
ターンテーブル13と、そのターンテーブル13を跨ぐ
ように基台12上に配設された支持台14と、布線機構
50と、切断プレス機構100と、圧接プレス機構15
0とを備えている。
【0009】図2に示すように、ターンテーブル13は
その中心下部において前記基台12から上方に延びる支
軸13Aにより回転可能に支持されている。ターンテー
ブル13には、複数の金型用取付孔15が同テーブル1
3の円周方向に所定角度間隔をおいて設けられ、これら
の取付孔15はターンテーブル13を上下方向に貫通し
ている。本実施形態ではターンテーブル13の円周方向
には4つの取付孔15がそれぞれ90度間隔をおいて設
けられている。各取付孔15にはそれぞれ布線金型16
が取り付けられ、布線金型16の上面はターンテーブル
13の上面と面一になっている。そして、本実施形態で
は、ターンテーブル13は図1において時計方向に90
度ずつ回転されて停止されるようになっている。
【0010】布線機構50、切断プレス機構100及び
圧接プレス機構150は前記ターンテーブル13の停止
状態における各取付孔15と対応する位置に設けられて
いる。すなわち、布線機構50、切断プレス機構100
及び圧接プレス機構150は前記支軸13Aを中心にし
てそれぞれ所定角度間隔(本実施形態では90度間隔)
をおいて配置されている。なお、布線機構50及び圧接
プレス機構150の間において前記支軸13Aを挟んで
切断プレス機構100と反対側の位置は後記する布線金
型の取付位置になっている。
【0011】次に、布線金型16を図3〜図6に従って
詳細に説明する。なお、図3は布線金型の分解斜視図で
あり、図4は布線金型の平面図である。図5は図4のA
−A線断面図である。図6は布線金型に対して被覆電線
を布線する状態を示す断面図である。
【0012】図3,図4,図5に示すように、金属材料
からなる布線金型16は、フレーム17と、略直方体状
の2つのガイドブロック18と、複数(本実施形態では
6個)のガイドブロック19とを備えている。
【0013】フレーム17はその中央部に矩形状の透孔
17Aを備えている。フレーム17の四隅には挿通孔2
0が貫設されている。フレーム17には前記透孔17A
の対向する一対の辺に沿って複数(本実施形態では8
個)の雌ネジ孔21が螺刻されている。
【0014】ガイドブロック18には段差状をなす長孔
22が透設されている。ガイドブロック19は略L字状
をなし、長尺状の本体部19Aとその一端部に設けられ
た取付部19Bとを備えている。本体部19Aの一部は
前記透孔17A内に収容され、同本体部19Aの下面は
フレーム17の下面と略面一になっている。
【0015】ガイドブロック19の本体部19Aには、
その長手方向の中間部に三角柱状の破断用突起23が形
成されるとともに、長手方向の両端部に半円柱状の支持
凸部24が形成されている。これらの破断用突起23及
び支持凸部24は、前記フレーム17の厚さに匹敵する
高さを備えており、これら破断用突起23及び支持凸部
24の上面が後記する布線工程における電線の支持面と
なる。また、ガイドブロック19の取付部19Bにも前
記ガイドブロック18と同様に段差状をなす長孔25が
透設されている。
【0016】そして、図3,図4,図5に示される態様
で、フレーム17の所定位置にガイドブロック18,1
9をセットした後、六角穴付きボルト26をガイドブロ
ック18,19の長孔22,25に挿通してフレーム1
7の雌ネジ孔21に螺入する。これにより、ガイドブロ
ック18,19はフレーム17に対して六角穴付きボル
ト26によって固定され、布線金型16が構成される。
そして、布線金型16の内部、すなわちフレーム17の
透孔17A内に複数のガイドブロック19によって蛇行
するガイド孔27が形成される。なお、ガイドブロック
18,19の長孔22,25により、フレーム17に対
するガイドブロック18,19の固定位置を調整するこ
とができ、布線される電線の太さに対応することができ
るようになっている。
【0017】そして、布線工程が行われる前に、図6に
示すように、前記ターンテーブル13の前記布線機構5
0、切断プレス機構100及び圧接プレス機構150に
対応しない取付孔15の位置において、各取付孔15に
布線金型16がセットされるとともに、フレーム17の
挿通孔20にボルト77を挿通してターンテーブル13
の雌ネジ孔76に螺入することにより、布線金型16は
ターンテーブル13に対して固定される。
【0018】次に、布線機構50を図1,図2,図6,
図7に従って説明する。この布線機構50は上記のよう
に構成された布線金型16のガイド孔27内に被覆電線
を布線するものである。
【0019】図1,図2,図6に示すように、布線機構
50は、前記基台12の側方に配設された電線供給部5
1と、基台12上に配設された布線ロボット52と、布
線ロボット52とともに前記ターンテーブル13を挟む
ように前記基台12上に配設されたバックアップ部53
とを備えている。
【0020】電線供給部51のリール54は基台12の
側方に回転可能に取着されており、布線用の被覆電線6
2がリール54に巻回されている。基台12に固着され
た支持柱63の上部には、ガイド筒64Aを備えたブラ
ケット64が固着されている。
【0021】ブラケット64上には透明合成樹脂製の2
枚のガイド板65がガイド筒64Aを挟むように対向し
て配設されている。両ガイド板65の下部間には一対の
ガイドローラ66が回転可能に設けられており、両ガイ
ドローラ66の外周面は互いに接している。これらのガ
イド筒64A、ガイド板65及びガイドローラ66によ
り、リール54から引き出された被覆電線62がその自
重により屈して倒れたりすることが防止される。なお、
図13に示すように、被覆電線62は、金属材料からな
る芯線67の外周面を絶縁被覆68で被覆することによ
って形成されている。図1,図2,図6に示すように、
被覆電線62は、ガイドローラ66によってリール53
から引き出され、ガイド筒64A、ガイド板65、ガイ
ドローラ66を順に通って布線機構52まで案内供給さ
れる。
【0022】布線ロボット52は、三軸動作のロボット
であり、基台12上に立設固定された支柱55上には支
持体56が一水平方向(図2では紙面直交方向)に延び
るように設けられ、支持体56にはX方向移動体57が
該支持体56に沿って一水平方向(X方向)に移動可能
に設けられている。X方向移動体57上にはY方向移動
体58が設けられ、Y方向移動体58は水平面内におい
て前記X方向移動体57の移動方向と直交する一水平方
向(Y方向)に移動可能である。さらに、Y方向移動体
58上にはZ方向移動体59が設けられ、Z方向移動体
59は前記X方向移動体57の移動方向及び前記Y方向
移動体58の移動方向と直交する垂直方向(Z方向)に
移動可能である。Z方向移動体59にはヘッド部60が
設けられ、ヘッド部60は垂直線の周りで回動可能であ
る。
【0023】ヘッド部60には布線ノズル61が前記タ
ーンテーブル13側へ突出するように設けられ、この布
線ノズル61は前記ガイドローラ66によって供給され
た被覆電線62の先端部を保持している。この布線ノズ
ル61により、ターンテーブル13上の布線金型16に
対してその上方から布線が行われるようになっている。
【0024】そして、布線ロボット52のX,Y,Z方
向の移動とヘッド部60の回動とに基づいて布線金型1
6に対する布線が好適に行われるようになっている。図
6に示すように、バックアップ部54の固定台69は4
本の支持脚70を介して前記基台12上に固定されてい
る。昇降用シリンダ71は固定台69を貫通した状態で
基台12に固着されている。昇降用シリンダ71のピス
トンロッド72は前記ターンテーブル13側にて上下方
向(垂直方向)に出没可能になっている。ピストンロッ
ド72の先端部には支持板73が固着されており、支持
板73上には補強ブロック74が固着されている。従っ
て、昇降用シリンダ71のピストンロッド72が出没さ
れると、支持板73は補強ブロック74とともに一体的
に上下動する。
【0025】支持板73の四隅には前記基台12側に延
びる4つのガイドロッド75が固着されている。これら
のガイドロッド75は前記固定台69に対してスライド
可能に貫通支持されている。ガイドロッド75は支持板
73が昇降されるとき、支持板73とともに上下動し、
支持板73を常に水平状態に保持するようになってい
る。
【0026】図7は布線金型の底面側をバックアップ部
で支持した状態を模式的に示す斜視図である。なお、図
7は布線金型のフレーム、ガイドブロック等の一部を省
略して示している。
【0027】図7に示すように、補強ブロック74には
前記フレーム17の透孔17A内に挿入可能な補強部7
8が突設されている。補強部78の上面には前記ガイド
ブロック19と平行に延びる6つの収容溝79が形成さ
れるとともに、それらの収容溝79には、同収容溝79
と直交する凹部80が形成されている。
【0028】従って、支持板73が上昇されて補強ブロ
ック75の補強部78上部がフレーム17の透孔17A
内に挿入されると、収容溝79にはガイドブロック19
が収容されるとともに、凹部80内には破断用突起23
又は支持凸部24が収容される。なお、収容溝79の幅
は、前記ガイドブロック19の幅よりも若干大きく形成
されており、これにより前記フレーム17に対するガイ
ドブロック19の固定位置の微調整を行ってもガイドブ
ロック19を収容溝79内に収容できるようになってい
る。
【0029】図8は布線金型に対して被覆電線を布線し
た状態を示す平面図である。図8に示すように、布線金
型16のガイド孔27の上部、すなわちガイドブロック
19間の破断用突起23及び支持凸部24上には、被覆
電線62が破断用突起23及び支持凸部24により支持
された状態で布線されている。換言すれば、図5に示し
た本実施形態の布線金型16において、前記被覆電線6
2はガイドブロック19の破断用突起23及び支持凸部
24の高さよりも高い位置で布線されて、破断用突起2
3及び支持凸部24の上に載置された状態で布線される
こととなる。
【0030】そして、布線工程が行われる際に、まず、
バックアップ部54の補強ブロック74が布線金型16
の底面側を支持するようにして上方向に移動して布線金
型16の強度を補強ブロック74で補強してから、布線
ノズル61を介して布線金型16の上方から布線金型1
6の前述したガイド孔27へ布線が行われるようになっ
ている。
【0031】そして、図1,図2,図6に示すように、
布線工程が終了すると、バックアップ部54におけるシ
リンダ71のロッド72が没入されることにより、移動
ブロック73及び補強ブロック74等が下方向に移動さ
れる。
【0032】その後、切断プレス工程が行われる前に、
前記布線された布線金型16を収容固定したターンテー
ブル13を所定位置まで回転させて、被覆電線62の布
線された布線金型16を切断プレス工程が行われる所定
位置で停止させるようにする。
【0033】次に、切断プレス機構100を図1,図
2,図9〜図11及び図14に従って説明する。なお、
図9は切断プレス工程を行う前の状態を示す断面図であ
る。図10は被覆電線に対して(切断)プレス工程を行
った状態を示す断面図である。
【0034】この切断プレス機構100は、前記布線機
構50にて布線処理が行われた布線金型16における布
線パターンの不要部分の切断を行うとともに、切断され
て残った被覆電線を押圧することにより被覆電線の折曲
癖を除去するものである。
【0035】図1,図2,図9に示すように、切断プレ
ス機構100は、前記支持台14に配設された切断プレ
ス部102と、切断プレス部102と共に前記ターンテ
ーブル13を挟むように前記基台12上に配設されたバ
ックアップ部103とを備えている。
【0036】切断プレス部102の押圧用シリンダ10
4は、支持台14を貫通した状態で固着され、そのピス
トンロッド105は前記ターンテーブル13側にて上下
方向(垂直方向)に出没可能になっている。ピストンロ
ッド105の先端部には支持板106が固着されてい
る。支持板106の四隅には前記ターンテーブル13側
に延びる4つの支持ロッド127がスライド可能に貫通
支持されている。これらの支持ロッド127の下端部に
は可動板109が固着されている。図14に示すよう
に、可動板109の下面には取付板128を介して電線
癖取り機構としての複数の押圧ブロック110が固着さ
れている。これらの押圧ブロック110は前記布線金型
16に形成されるガイド孔27に対応する数だけ設けら
れている。
【0037】また、支持板106と可動板109との間
において、支持ロッド127にはバネ114が嵌挿され
てダンパ115を構成している。従って、可動板109
はバネ114の付勢力により常には支持板106から支
持ロッド127の長さ分だけ離間した位置に保持され
る。
【0038】前記支持板106の下面には取付板107
を介して複数対の切断上刃108が固着されている。こ
れらの切断上刃108は前記各押圧ブロック110に対
して一対ずつ設けられており、各切断上刃108は前記
可動板109及び取付板128に対してスライド可能に
貫通されるとともに、各押圧ブロック110の側端面に
対してスライド可能になっている。なお、切断上刃10
8の大きさは、切断上刃108の下端面が常には前記押
圧ブロック110の下端面よりも上方に位置するように
形成されている。
【0039】前記支持板106の四隅には前記支持台1
4側に延びる4本のガイドロッド112が固着されてい
る。これらのガイドロッド112は前記支持台14に対
してスライド可能に貫通されており、各ガイドロッド1
12の先端部には前記支持台14の上方において規制板
111が固着されている。ガイドロッド112は支持板
106が昇降されるとき、支持板106とともに上下動
し、支持板106を常に水平状態に保持するようになっ
ている。
【0040】押圧用シリンダ104のピストンロッド1
05が上下方向に出没されると、支持板106,可動板
109、切断上刃108、押圧ブロック110、ガイド
ロッド112及び規制板111等はピストンロッド10
5と同様に上下方向に移動するようになっている。
【0041】前記各押圧ブロック110の下端部には、
前記ガイドブロック19の破断用突起23及び支持凸部
24に対応する凹部113が形成されている。これらの
凹部113には、切断プレス時にガイドブロック19の
破断用突起23又は支持凸部24が収容されるようにな
っている。押圧ブロック110を被覆電線62に対して
押圧することにより、被覆電線62の癖やねじれ等の電
線癖を取ることができるようになっている。支持板10
6と固定板109との間には、バネ114を有するダン
パ115が設けられており、このダンパ115により切
断プレス時の衝撃が抑制される。
【0042】バックアップ部103の固定台116は4
本の支持脚117を介して前記基台12上に固定されて
いる。昇降用シリンダ118は固定台116を貫通した
状態で基台12に固着されている。昇降用シリンダ11
8のピストンロッド119は前記ターンテーブル13側
にて上下方向(垂直方向)に出没可能になっている。ピ
ストンロッド119の先端部には支持板120が固着さ
れている。支持板120には前記被覆電線62の切断屑
122(図11参照)を排出する排出孔123が形成さ
れている。
【0043】支持板120上には補強ブロック121が
固着されている。従って、昇降用シリンダ118のピス
トンロッド119が出没されると、支持板120は補強
ブロック121とともに一体的に上下動する。
【0044】支持板120の四隅には前記基台12側に
延びる4つのガイドロッド126が固着されている。こ
れらのガイドロッド126は前記固定台116に対して
スライド可能に貫通支持されている。ガイドロッド12
6は支持板120が昇降されるとき、支持板120とと
もに上下動し、支持板120を常に水平状態に保持する
ようになっている。
【0045】補強ブロック121は前記フレーム17の
透孔17A内に挿入可能である。補強ブロック121に
は前記各対の切断上刃108に対応する切断下刃124
が埋設されている。補強ブロック121には切断下刃1
24に隣接する位置に前記排出孔123に連通可能な排
出孔125が形成されている。なお、補強ブロック12
1の上面にも、前述した布線機構50における補強ブロ
ック74の収容溝79及び凹部80と同一の図示しない
収容溝及び凹部が形成されている。
【0046】図10に示すように、(切断)プレス工程
が行われる際に、まず、バックアップ部103の補強ブ
ロック121が前記布線金型16の底面側を支持するよ
うにして昇降用シリンダ118のピストンロッド119
により上方向に移動して布線金型16の強度が補強ブロ
ック121で補強されてから、切断プレス部102にお
ける押圧用シリンダ104のピストンロッド105によ
り押圧ブロック110等を下方向に移動させる。そし
て、下方向に移動される押圧ブロック110により、前
記破断用突起23及び前記支持凸部24上に布線された
被覆電線62は破断用突起23及び支持凸部24に接触
しながら、補強ブロック121の上面に当接するまで押
し込まれる。この場合、押圧ブロック110の凹部11
3に破断用突起23又は支持凸部24が収容された状態
で、押圧ブロック110により被覆電線62が押圧され
るとともに、被覆電線62の電線癖が取り去られること
となる。
【0047】図12は布線金型に対して被覆電線を押し
込んだ状態を示す平面図であり、図13は被覆電線をガ
イド孔に押し込んだ状態を模式的に示す斜視図である。
図12,図13に示すように、前記押圧ブロック110
の押圧により被覆電線62が押し込まれると、被覆電線
62は前記支持凸部24によって挟持されるとともに、
前記破断用突起23の先端に接触した部分における被覆
電線62の絶縁被覆68は傷つけられた状態、又は切開
された状態で挟持されている。換言すれば、被覆電線6
2を支持凸部24で挟持することにより、被覆電線62
の切断工程が安定した状態で行われるとともに、被覆電
線62の絶縁被覆68が傷つけられた状態、又は切開さ
れた状態となっていることにより、圧接プレス工程が確
実かつ容易に行われるようになっている。
【0048】図11は切断プレス工程を行った状態を示
す断面図であり、図14は切断プレス工程の一部の状態
を模式的に示す斜視図である。図11,図14に示すよ
うに、被覆電線62が押圧ブロック110によって破断
用突起23及び支持凸部24間に押し込まれた後に、更
に切断上刃108が下方向に移動される。そして、切断
上刃108及び切断下刃124によって被覆電線62の
不要部分(図12に一点鎖線で示した被覆電線62の両
端部とコーナー部)が切断されて切断屑122となり、
切断屑122は補強ブロック121及び移動ブロック1
20の排出孔125,123から排出される。この場
合、被覆電線62の不要部分は一括して同時に切断され
るとともに、バネ114を有するダンパ115により、
切断プレス時の衝撃は抑制される。
【0049】そして、切断プレス工程が終了すると、切
断プレス部102におけるシリンダ104のロッド10
5により、切断上刃108、押圧ブロック110、固定
板109、保持板107、支持板106、支持柱112
及び規制板111等が上方向に移動され、バックアップ
部103におけるシリンダ118のロッド119によ
り、移動ブロック120及び補強ブロック121等が下
方向に移動される。
【0050】その後、圧接プレス工程が行われる前に、
前記切断プレス工程が行われた布線金型16を収容固定
したターンテーブル13を所定位置まで回転させて、被
覆電線62の切断プレスされた布線金型16を圧接プレ
ス工程が行われる所定位置で停止させるようにする。
【0051】次に、圧接プレス機構150を図1,図
2,図15〜図20に従って説明する。図15は圧接プ
レス工程を行う前の状態を一部破断して示す正面図であ
る。この圧接プレス機構150は、前記切断プレス機構
100にて切断プレス加工が行われた布線金型16の布
線パターンをワークに移し替える処理を行うものであ
る。
【0052】図1,図2,図15に示すように、圧接プ
レス機構150は、前記支持台14に配設された圧接プ
レス部152と、圧接プレス部152と共に前記ターン
テーブル13を挟むように前記基台12上に配設された
バックアップ部153とを備えている。
【0053】圧接プレス部152の押圧用シリンダ15
4は、支持台14を貫通した状態で固着され、そのピス
トンロッド155は前記ターンテーブル13側にて上下
方向(垂直方向)に出没可能になっている。ピストンロ
ッド155の先端部には支持板156が固着されてい
る。支持板156には圧接部としての複数の圧接ピン1
57が下方に延びるように設けられている。これらの圧
接ピン157は、前記布線金型16における破断用突起
23及び支持凸部24にそれぞれ対応する位置に設けら
れている。各圧接ピン157の先端部分には前記ガイド
ブロック19の本体部19Aに対向するように一対の凹
部158が形成されている。なお、圧接部157の先端
部分は断面T字状に形成され、この形状により圧接部1
57の圧接深さが規制される(図20参照)。
【0054】前記支持板156の四隅には前記支持台1
4側に延びる4本のガイドロッド160が固着されてい
る。これらのガイドロッド160は前記支持台14に対
してスライド可能に貫通されており、各ガイドロッド1
60の先端部には前記支持台14の上方において規制板
159が固着されている。ガイドロッド160は支持板
156が昇降されるとき、支持板156とともに上下動
し、支持板156を常に水平状態に保持するようになっ
ている。
【0055】押圧用シリンダ154のピストンロッド1
55が出没されると、支持板156,圧接ピン157,
ガイドロッド160及び規制板159等は一体的に上下
方向に移動するようになっている。
【0056】バックアップ部153は、基台12内部に
配設された昇降部161と、基台12上に配設された搬
送部162とを備えている。昇降部161のシリンダ1
63は、基台12内面に固着されている。シリンダ16
3のロッド164は、昇降板165に固着されており、
上下方向に出没可能となっている。昇降板165には4
本の突き上げ部166が上方に延設され、基台12に透
設された貫通孔167を介して突き上げ部166は基台
12の上方に突上げられるようになっている。すなわ
ち、シリンダ163におけるロッド164の上下方向の
移動により、昇降板165及び突き上げ部166は一体
的に上下方向に移動するようになっている。
【0057】図16はワークの位置を固定する前の状態
を示す斜視図である。図1,図2,図15,図16に示
すように、搬送部162において、基台12に固着され
た固定脚168を有する固定台169には、その上面に
おいて前記ターンテーブル13の半径方向に延びる対向
する一対のガイドレール170が設けられている。両ガ
イドレール170間において固定台169上にはロッド
レスシリンダ171がガイドレール170と平行に配設
されており、そのロッドレスシリンダ171上部の連結
部172において搬送台173が固着されている。搬送
台173の下面にはガイドレール170に対応するスラ
イダ174が設けられ、スライダ174により搬送台1
73はガイドレール170上を往復移動可能となってい
る。すなわち、ロッドレスシリンダ171が作動されて
連結部172が水平方向に移動することにより、ガイド
レール170上のスライダ174、ひいては搬送台17
3が連結部172と同様に水平方向に一体的に移動する
ようになっている。
【0058】4本の支持柱175は、搬送台173の四
隅において上下方向に貫通し、搬送台173に対して摺
動可能となっている。支持柱175の下部にはバネ17
6を有するダンパ177が設けられており、支持柱17
5は突き上げ部166によって上方に突き上げられるよ
うになっている。このダンパ177により、支持柱17
5に対する突き上げ部166の突き上げ時の衝撃が抑制
される。前記4本の支持柱175上には収容台178が
固着されており、収容台178は搬送台173の上面に
配設された一対のストッパ179によって下方向の移動
が規制されている。
【0059】収容台178上には3つの位置決めブロッ
ク180が所定の間隔をおいて固定されている。これら
の位置決めブロック180間にはワーク181が仮位置
決めされた状態で収容される。
【0060】ワーク181は、複数の絶縁基板182
と、その絶縁基板182に配索固定されたバスバー18
3と、絶縁基板182上面に突設された略U字状の電線
支持部184及びバスバー支持部185とを備えてい
る。なお、図19,図20に示すように、バスバー18
3にはタブ部186が折曲形成され、タブ部186の先
端部には被覆電線62を収容支持するための圧接片18
7が形成されている。
【0061】図1,図2,図15,図16に示すよう
に、固定台169の側方に位置する基台12上には、カ
ム188が設けられている。カム188は収容台178
よりも上方まで延設されている。収容台178上には前
記カム188に対応する側に、支持ブロック189がカ
ム188側に延びるように突設されている。支持ブロッ
ク189には垂直方向に延びる支軸191が突設され、
同支軸191にはカムフォロア190が水平方向に回動
可能に支持されている。支持ブロック189の突出部1
92とカムフォロア190とはバネ193で連結され、
このバネ193によりカムフォロア190は支軸191
を中心にして反時計方向に回動付勢されている。カムフ
ォロア190には、前記収容台178の側方位置におい
て前記カム188に対して当接移動可能なホロワローラ
194が設けられている。また、カムフォロア190に
は、ホロワローラ194とで前記支軸191を挟むよう
にして、ワーク181の2面を支持可能な2つの支持ロ
ーラ195が設けられている。
【0062】搬送台173がガイドレール170に沿っ
てワークのセット位置側に移動されてカムフォロア19
0のホロワローラ194がカム188に対して当接した
状態では、支持ローラ195がワーク181から離間し
た状態で保持される。逆に搬送台173がガイドレール
170に沿ってターンテーブル13側に移動されてカム
フォロア190のホロワローラ194がカム188に対
して離間した状態では、支持ローラ195がワーク18
1に当接した状態で保持されるようになっている。この
とき、2つの支持ローラ195がバネ193の付勢力で
ワーク181の2面に対して当接して押圧することによ
り、仮位置決め状態のワーク181は、支持ローラ19
5及び位置決めブロック180によって位置決め支持さ
れるようになっている。
【0063】図17はワークの位置を固定した状態を示
す斜視図であり、図18は圧接プレス工程を行った後の
状態を一部破断して示す正面図である。図17,図18
に示すように、ロッドレスシリンダ171における連結
部172の水平方向(搬送方向)への移動により、搬送
台173がガイドレール170上を移動して、収容台1
78上のワーク181が圧接プレス工程の行われる所定
位置(搬送位置)まで搬送される。この場合、カムフォ
ロア190のホロワローラ194がカム188に対して
離間した状態になると、カムフォロア190の支持ロー
ラ195がワーク181に当接した状態で保持されるよ
うになる。すなわち、2つの支持ローラ195がバネ1
93の付勢力でワーク181の2面に対して当接しなが
ら押圧すると、仮位置決めされた状態のワーク181
は、支持ローラ195及び位置決めブロック180によ
って所定位置(圧接プレス工程が正常に行われる位置)
に位置決め支持されることとなる。
【0064】そして、昇降部161の突き上げ部166
が基台12の貫通孔167を介してロッド164により
上方向に突き上げられるとともに、その突き上げ部16
6により支持柱175が上方向に突き上げられる。この
とき、支持柱175を介して収容台178、すなわちワ
ーク181が所定高さまで突き上げられた状態で保持さ
れ、収容台178とストッパ179との間には隙間が空
いた状態となる。このようにして、ターンテーブル13
に固定された圧接プレス工程が行われる布線金型16に
対して、下方からワーク181が所定位置となるように
位置合わせされている。この場合、布線金型16の破断
用突起23はワーク181のバスバー支持部185に対
応するとともに、布線金型16の支持凸部24は電線支
持部184に対応するようになっている。
【0065】その後、圧接プレス部152の圧接部15
7がロッド155の移動により下方向に移動されるとと
もに、前記切断プレス工程の行われた被覆電線62が圧
接部157により圧接されて布線金型16から下方のワ
ーク181へ移し替えられている。この場合、布線金型
16に挟持された被覆電線62の布線パターンがそのま
まの状態でワーク181の所定位置に移し替えられて、
ワーク181に対して被覆電線62が布線されることと
なる。
【0066】図19は圧接片に対して被覆電線を圧接し
た状態を模式的に示す斜視図であり、図20は図19の
B−B線断面図である。図19,図20に示すように、
絶縁基板182のバスバー支持部185に支持されたバ
スバー183の圧接片187には、被覆電線62が圧接
部157により圧接された状態で収容支持されている。
この場合、被覆電線62が圧接片187に対して圧接さ
れた部分では、その絶縁被覆68が前記ガイドブロック
19の破断用突起23により破裂した状態、又は破裂し
やすい状態となっている。このため、圧接プレス工程を
行った際に、圧接片187に対する被覆電線62の圧接
力により、被覆電線62の絶縁被覆68が容易かつ確実
に破裂して、被覆電線62の芯線67とバスバー183
の圧接片187とが電気的に接続された関係となる。
【0067】図21はワークに対して被覆電線を圧接し
た状態を模式的に示す平面図である。図21に示すよう
に、圧接プレス工程が行われると、ワーク181には5
本の被覆電線62が布線される。すなわち、各被覆電線
62の両端部は電線支持部184により支持されるとと
もに、被覆電線62は電線支持部184間に位置する圧
接片187により支持されて、ワーク181には布線パ
ターンが形成されることとなる。
【0068】そして、圧接プレス工程が終了すると、図
15,図16に示される態様で、圧接プレス部152に
おけるシリンダ154のロッド155により、圧接部1
57及び支持板156等が上方向に移動される。その
後、昇降部161におけるシリンダ163のロッド16
4により、突き上げ部166が下方向に移動されてか
ら、搬送部162におけるロッドレスシリンダ171の
連結部172により、搬送台173がガイドレール17
0上を移動して搬送位置から退避位置(収容台178上
にワーク181が仮位置決めされた状態で収容される位
置)へ移動される。最後に、搬送部162の収容台17
8上の位置決めブロック180間から図21に示された
態様のワーク181が取り出される。
【0069】以上のようにして、本実施の形態の前記布
線装置11により、布線工程、切断プレス工程及び圧接
プレス工程の各工程が順次行われるようになっている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に示す効果が
得られるようになる。
【0070】(1) 本実施の形態の布線金型16で
は、ガイドブロック18,19の長孔22,25によ
り、フレーム17に対するガイドブロック18,19の
固定位置を微調整できるようにした。このため、布線金
型16のガイド孔27に対して布線される被覆電線62
の布線位置や布線パターン等に対応することができて、
布線金型16に汎用性を付与することができる。
【0071】(2) 本実施の形態では、布線金型16
はフレーム17及びガイドブロック18,19等の別部
材から形成されているため、布線金型16を交換する必
要が生じた際に、布線金型16におけるフレーム17及
びガイドブロック18,19のうちの少なくとも一つの
部材を交換するだけで済む。従って、布線金型16の交
換費用が少なくて済み、コストの低減を図ることができ
るようになる。
【0072】(3) 本実施の形態では、フレーム17
に対してガイドブロック18,19を六角穴付きボルト
26で固定することとした。そのため、六角穴付きボル
ト26を螺入、螺脱させるだけで、フレーム17に対す
るガイドブロック18,19の着脱作業を容易に行うこ
とができる。また、布線金型16を形成する際に、フレ
ーム17に対してガイドブロック18,19を所定位置
となるように位置合わせして容易かつ確実にセットする
ことができる。
【0073】(4) 本実施の形態では、布線金型16
におけるガイドブロック19の長手方向の下部におい
て、三角柱状の破断用突起23を突出形成した。そし
て、切断プレス工程を行った際に、被覆電線62は破断
用突起23に接触しながら、補強ブロック121の上面
まで押し込まれるため、被覆電線62の絶縁被覆68を
破断用突起23の先端によって破裂した状態、又は破裂
しやすい状態にすることができる。その結果、圧接プレ
ス工程を行った際に、圧接片187に対する被覆電線6
2の圧接力により、被覆電線62の絶縁被覆68を容易
かつ確実に破裂させることができ、被覆電線62の芯線
67とバスバー183の圧接片187とを電気的に確実
に接続することができる。
【0074】(5) 本実施の形態では、布線金型16
におけるガイドブロック19の長手方向の下部におい
て、三角柱状の破断用突起23と、半円柱状の支持凸部
24とが突出形成されている。このため、切断プレス工
程を行った後の布線金型16において、被覆電線62を
支持凸部24によって挟持することができるとともに、
破断用突起23の先端に接触した部分における被覆電線
62の絶縁被覆68を破裂した状態、又は破裂しやすい
状態で破断用突起23によって挟持することができる。
この場合、被覆電線62が破断用突起23及び支持凸部
24に挟持されることにより、被覆電線62が布線金型
16のガイド孔27から下方へ抜け落ちるのを防止する
ことができる。
【0075】(6) 本実施の形態では、布線工程を行
う際に、布線金型16の底面側をバックアップ部54の
補強ブロック74で支持した。このため、布線金型16
の強度が補強ブロック74で補強されることとなり、布
線金型16のガイド孔27に対して被覆電線62を布線
する場合に、安定した状態で布線工程を行うことができ
る。
【0076】(7) 本実施の形態では、布線工程を行
った際に、布線金型16のガイド孔27の上部、すなわ
ちガイドブロック19間の破断用突起23及び支持凸部
24上において、被覆電線62が破断用突起23及び支
持凸部24により支持された状態で布線されている。こ
の場合、被電線62を破断用突起23及び支持凸部24
上に載置した状態で布線することができるとともに、破
断用突起23及び支持凸部24により被覆電線62が布
線金型16のガイド孔27の上部から下方へ抜け落ちる
のを防止することができる。
【0077】(8)本実施の形態では、切断プレス工程
を行う際に、布線金型16の底面側をバックアップ部1
03の補強ブロック121で支持した。このため、布線
金型16の強度が補強ブロック121で補強されること
となり、布線金型16に支持された被覆電線62に対し
て切断プレスをする場合に、安定した状態で切断プレス
工程を行うことができるようになる。
【0078】(9) 本実施の形態では、(切断)プレ
ス工程を行う際に、被覆電線62に対して押圧ブロック
110で押圧することとした。このため、被覆電線62
に対する押圧ブロック110の押圧力によって、被覆電
線62の癖やねじれ等の電線癖を取り除くことができ
る。そして、被覆電線62の電線癖が取り除かれた状態
で、被覆電線62を布線金型16の破断用突起23及び
支持凸部24で挟持することができる。
【0079】(10) 本実施の形態では、切断(プレ
ス)工程を行った際に、複数(本実施の形態では10
個)の切断上刃108と複数(本実施の形態では10
個)の切断下刃124との係合により、被覆電線62の
不要部分を一括して同時に切断することができる。この
場合、被覆電線62の不要部分の近傍部分は、支持凸部
24によって挟持されているため、切断時に浮き上がっ
たり、ずれたりすることはなく、被覆電線62の不要部
分を安定した状態で確実に切断することができる。ま
た、被覆電線62の切断後においても、被覆電線62を
布線金型16の破断用突起23及び支持凸部24で挟持
することができるとともに、その安定した状態を保持す
ることができる。
【0080】(11) 本実施の形態では、切断プレス
工程を行った際に、被覆電線62の不要部分を切断して
切断屑122が生じると同時に、補強ブロック121及
び移動ブロック120の排出孔125,123から被覆
電線62の切断屑122を排出することができる。
【0081】(12) 本実施の形態では、圧接プレス
工程を行う際に、ロッドレスシリンダ171の連結部1
72を搬送方向へ移動させることにより、搬送台173
も搬送方向へガイドレール170を介して移動させて、
収容台178のワーク181を圧接工程の行われる搬送
位置まで搬送した。この場合、カムフォロア190のホ
ロワローラ194がカム188に対して離間した状態に
なると、2つの支持ローラ195がバネ193の付勢力
でワーク181の2面に対して当接しながら押圧する。
このため、仮位置決めされた状態のワーク181を各支
持ローラ195によって位置決めされた状態で支持する
ことができて、ワーク181を位置決めブロック180
間の所定位置で確実に収容固定することができる。従っ
て、収容台178に対するワーク181の位置ずれを防
止することができ、圧接プレス工程を正常に行うことの
可能な状態を保持できるようになる。
【0082】(13) 本実施の形態では、支持柱17
5を突き上げ部166で上方へ突き上げることにより、
搬送位置まで搬送された収容台178上のワーク181
を所定高さで保持するとともに、ワーク181の位置と
布線金型16の位置とを対応するようにした。このた
め、ターンテーブル13に固定された圧接プレス工程が
行われる布線金型16に対して、下方からワーク181
を所定位置となるように容易に位置合わせすることがで
きるとともに、圧接プレス工程を正常に行うことができ
る。
【0083】(14) 本実施の形態では、圧接プレス
工程において、布線工程及び切断プレス工程の行われた
被覆電線62を布線金型16の上方から圧接部157で
圧接して、その被覆電線62を布線金型16から下方の
ワーク181へ移し替えるようにした。この場合、布線
金型16に挟持された被覆電線62の布線パターンをそ
のままの状態でワーク181の所定位置に移し替えるこ
とができ、ワーク181の電線支持部184及び圧接片
187に対して5本の被覆電線62を圧接した状態で布
線することができる。従って、被覆電線62を布線金型
16から下方のワーク181へ移し替えるようにするこ
とで、ワーク181の電線支持部184及び圧接片18
7に対して被覆電線62の位置合わせを容易に行うこと
ができて、作業性の向上を図ることができる。
【0084】(15) 本実施の形態では、圧接部15
7の先端部分に一対の凹部158を形成し、圧接部15
7の先端部分の断面形状をT字状とした。この形状によ
り、圧接部157の圧接深さを規制することができると
ともに、布線金型16からワーク181へ移し替えられ
る被覆電線62に対して安定した状態で圧接することが
できる。
【0085】尚、前記実施の形態は上記に限定されるも
のではなく、次のように変更してもよい。・ 前記実施
の形態では、電線癖取り機構として押圧ブロック110
を用いたが、被覆電線62を押圧してその電線癖を取り
除くことができるものであれば、特に押圧ブロック11
0に限定されるものではない。
【0086】次に、上記実施形態から把握できる他の技
術的思想について記載する。 (イ) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電線癖取
り機構において、上下動可能に設けられかつ上動位置に
おいて前記布線金型に布線された電線に対して当接する
バックアップ部と、上下動可能に設けられかつ下動位置
において前記バックアップ部と共に前記布線金型に布線
された電線を挟むように押圧する押圧ブロックを有する
プレス部とを備える電線癖取り機構。
【0087】(ロ) 上記(イ)に記載の電線癖取り機
構において、前記プレス部は前記押圧ブロックを前記電
線に対して弾性的に押圧するダンパを有する電線癖取り
機構。
【0088】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような優れた効果を奏する。請求項1に記載の
発明によれば、電線癖取り機構で電線を押圧することに
より、布線金型に対して布線された電線の電線癖を取り
除くことができる。
【0089】請求項2に記載の発明によれば、押圧ブロ
ックで電線に対する押圧を行うことにより、請求項1に
記載の発明の効果を確実に奏することができる。請求項
3に記載の発明よれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加えて、布線金型の底面側をバックアップ
部で支持してから電線の電線癖を取り除くようにしたた
め、電線の布線後の工程を安定した状態で行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施の形態の布線装置を
示す斜視図。
【図2】一実施の形態における布線装置の一部を破断し
て示す側面図。
【図3】一実施の形態における布線金型の状態を示す分
解斜視図。
【図4】一実施の形態における布線金型の状態を示す平
面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】布線金型に対して被覆電線を布線する状態を示
す断面図。
【図7】布線金型をバックアップ部で支持した状態を模
式的に示す斜視図。
【図8】布線金型に対して被覆電線を布線した状態を示
す平面図。
【図9】切断プレス工程を行う前の状態を示す断面図。
【図10】被覆電線に対してプレス工程を行った状態を
示す断面図。
【図11】切断プレス工程を行った状態を示す断面図。
【図12】布線金型に対して被覆電線を押し込んだ状態
を示す平面図。
【図13】被覆電線をガイド孔に押し込んだ状態を模式
的に示す斜視図。
【図14】切断プレス工程の一部の状態を模式的に示す
斜視図。
【図15】圧接プレス工程を行う前の状態を一部破断し
て示す正面図。
【図16】ワークの位置を固定する前の状態を示す斜視
図。
【図17】ワークの位置を固定した状態を示す斜視図。
【図18】圧接プレス工程を行った後の状態を一部破断
して示す正面図。
【図19】圧接片に対して被覆電線を圧接した状態を模
式的に示す斜視図。
【図20】図19のB−B線断面図。
【図21】ワークに対して被覆電線を圧接した状態を模
式的に示す平面図。
【符号の説明】
16…布線金型、62…被覆電線、103…バックアッ
プ部、110…押圧ブロック。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布線金型に対して布線された電線におい
    て、その電線の電線癖を取り除くように押圧した電線癖
    取り機構。
  2. 【請求項2】 前記押圧は押圧ブロックにより行われる
    請求項1に記載の電線癖取り機構。
  3. 【請求項3】 前記布線金型の底面側をバックアップ部
    で支持した後に、前記電線の電線癖を取り除くように当
    該電線を押圧した請求項1又は請求項2に記載の電線癖
    取り機構。
JP34612198A 1998-12-04 1998-12-04 電線癖取り機構 Pending JP2000175325A (ja)

Priority Applications (3)

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