JP2000170828A - すべり免震装置および免震構造 - Google Patents

すべり免震装置および免震構造

Info

Publication number
JP2000170828A
JP2000170828A JP10343439A JP34343998A JP2000170828A JP 2000170828 A JP2000170828 A JP 2000170828A JP 10343439 A JP10343439 A JP 10343439A JP 34343998 A JP34343998 A JP 34343998A JP 2000170828 A JP2000170828 A JP 2000170828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
sliding
isolation device
slip
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10343439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4330679B2 (ja
Inventor
Yutaka Abe
裕 安部
Kozo Fukao
康三 深尾
Shusuke Ishigaki
秀典 石垣
Masahiko Tono
雅彦 東野
Hiroki Hamaguchi
弘樹 濱口
Kotaro Toyama
幸太郎 遠山
Fumitada Satoji
文規 里路
Kazuo Hirose
和夫 廣瀬
Norio Ito
紀男 伊藤
Yoshiro Oki
芳郎 沖
Shunichi Tsuji
俊一 辻
Shigeru Wakui
茂 涌井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Takenaka Komuten Co Ltd, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP34343998A priority Critical patent/JP4330679B2/ja
Publication of JP2000170828A publication Critical patent/JP2000170828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4330679B2 publication Critical patent/JP4330679B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな地震力のみならず小さな地震力におい
ても、十分な免震機能を有し、かつ小型化ができる。 【解決手段】 下部躯体8と上部躯体9との間に配設さ
れるすべり免震装置であって、このすべり免震装置は、
平滑板2と、この平滑板2に一方の面が摺接するすべり
材4からなるすべり支承と、すべり材4の他方の面に直
接または中板5を介して直列に配置される単層ゴム材6
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビル、タワー等の高
層構造体から一戸建てなどの低層構造体に至る建築構造
体、道路・鉄道などの橋梁に至る土木構造体を支持し、
地震外力を低減するすべり免震装置およびそれを用いた
免震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】免震とは、建物に加わる地震力を何らか
の方法で減少させることである。現在は、下部躯体、例
えば基礎と、上部躯体、例えば建物との間に免震装置を
入れて、建物への地震入力の減少を図る「基礎絶縁型」
が免震工法の主流となっている。免震装置としては、例
えば、鋼板とゴム材とを交互に積層した弾性免震装置
(積層ゴム免震装置)が知られているが、この弾性免震
装置は、減衰性能に乏しいという問題がある。そのた
め、水平方向の剛性に対する固有振動数近傍の成分が卓
越した入力に対しては共振を起こし、過大な変形に至り
積層ゴムが破断する場合も生じる。これに対して、ゴム
材を高減衰ゴムにする手法などが考慮されたが、支持荷
重と設計免震周期に限界が多かった。
【0003】他の免震装置として、例えば、積層ゴムの
端面にすべり支承を設けたすべり免震装置などが提案さ
れている。従来のすべり免震装置の一例を図6に示す。
図6は従来のすべり免震装置の断面図である。従来のす
べり免震装置は、上部躯体9に固定するための上板7
と、この上板7に固定され、鋼板11aとゴム材11b
とを交互に積層した積層ゴム11と、この積層ゴム11
の下端面に設けられたすべり材4と、このすべり材4が
摺動する金属板などの平滑板2とから構成されている。
このようなすべり免震装置を用いた免震構造は大地震で
の大変形に対して、すべりによってエネルギーが消費さ
れる利点がある。ここで、免震構造とは免震装置を施工
するにあたり、下部躯体と上部躯体の間に免震装置を複
数個配設された状態をいう。免震装置とは免震可能な装
置単体をいう。また、すべり免震装置とは少なくともす
べり支承を有する免震装置をいう。
【0004】上記弾性免震装置とすべり免震装置とを並
列に配置してそれら両方で上部構造物の鉛直荷重を受け
止めるようにした免震構造が知られている(特開平8−
158697号)。また、すべり免震装置における低摩
擦化の手段として、官能基を有するフッ素系あるいはポ
リシロキサン系化合物からなる被膜を金属板に設けるこ
とが知られている(特許第2629011号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
すべり免震装置は積層ゴムを用いるため製造工程が繁雑
になるという問題がある。また、従来のすべり免震装置
においては、大規模な地震(たとえば震度5付近以上)
でないと免震機能が果たせないという問題があった。こ
の理由は、すべり支承の摩擦係数が 0.1程度の場合、地
震力が 0.1G 以上にならないと、すべり支承がすべり出
さないためにある。免震性能をある程度確保するために
は、すべり出すまでの静摩擦力の影響を緩和するために
ある程度のゴム総数を有する積層ゴムの併用が必要とな
る。しかし、積層ゴム弾性免震装置で 0.1G 程度の地震
力に対して免震効果を得ようとすると、その分だけ積層
ゴムが水平に変形し、すべり出したときに荷重の偏在が
生じすべり性能やすべり面の耐久性を低下させる原因と
なっていた。
【0006】さらに、積層ゴム部分が水平に変形する
と、鉛直軸力を受けるゴムの投影面積、すなわち有効受
圧面積が小さくなるという問題がある。その関係を図7
に示す。図7は積層ゴム部分の変形量と有効受圧面積と
の関係を示す図である。すべり支承がすべり出さない小
規模な地震の場合、積層ゴム11が水平に変形するの
で、平滑板2に対する有効受圧面積Bが小さくなる。積
層ゴム部の許容面圧は 10 〜 15MPaとされているので、
例えば柱の軸力が 1,000トンを越えるような場合、積層
ゴムの直径はφ1,300mm 以上の大きなものになる場合が
ある。それに伴い、すべり支承の相手材の鋼板の直径は
φ 2,000mmを越えるものが必要となり、装置は取り付け
作業性の悪い大きなものになる傾向にあり、近年の装置
軽量化の要求に対応できないという問題がある。
【0007】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、大きな地震力のみならず小さな地震
力においても、十分な免震機能を有し、かつ小型化がで
き、製造工程も削減できるすべり免震装置およびこれを
用いた免震構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部躯体と上
部躯体との間に配設されるすべり免震装置であって、上
記すべり免震装置は、平滑板とこの平滑板に一方の面が
摺接するすべり材からなるすべり支承と、上記すべり材
の他方の面に直接または中板を介して直列に配置される
単層ゴム材とからなることを特徴とする。本発明は平滑
板とすべり材からなるすべり支承を有するので、摩擦係
数を減らすと同時に、単層ゴム材の使用により、積層ゴ
ムに比較して大幅にゴム部分の変形量を抑えることがで
きる。そのために有効受圧面積を増大させることがで
き、許容面圧を上げることができる。なお、本発明にお
いて、単層ゴム材とは、水平力に対して免震装置を弾性
変形可能とする役割を果たすものをいい、単なる防錆等
を目的とするゴム被覆材は含まない。
【0009】また、本発明は、上記平滑板と上記すべり
材との摩擦係数が面圧 15 MPa 以上で 0.05 以下である
ことを特徴とする。摩擦係数を 0.05 以下とすることに
より、後述するように、すべり出しの加速度を小さく保
ったまま免震周期の長周期化ができる。その結果、免震
構造の設計可能範囲を大幅に拡大することができる。
【0010】また、本発明は、上記すべり材と、上記単
層ゴム材とが中板を挟んで直列に配置され、上記単層ゴ
ムの受容面積より上記すべり材の受容面積が小さいこと
を特徴とする。すべり材の受容面積を小さくすることに
より、面圧を大きくすることができるので、平滑板とす
べり材との摩擦係数をより小さくできる。
【0011】本発明の免震構造は、下部躯体と上部躯体
との間に上記すべり免震装置と復元力を有する装置とを
複数個配設してなることを特徴とする。上記すべり免震
装置と復元力を有する装置とを複数個配設することによ
り、免震構造の設計可能範囲をより大幅に拡大すること
ができる。特に復元力を有する装置の一部または全部が
鉛プラグ入積層ゴム、あるいは高減衰弾性ゴム免震装置
であると、摩擦係数が 0.05 以下のすべり免震装置の作
用とともに、大きな地震力のみならず小さな地震力にお
いても、十分な免震機能を持たせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るすべり免震装置の一
例を図1により説明する。図1(a)は下部躯体と上部
躯体との間に設けられたすべり免震装置の断面図、図1
(b)はA部拡大断面図である。すべり免震装置1は、
上部躯体9に固定するための上板7と、この上板7と中
板5との間に挟持される単層ゴム材6と、中板5の下端
面に固定されるすべり材4と、このすべり材4と摺動
し、下部躯体8に固定される平滑板2とから構成されて
いる。なお、前記すべり材と平滑板とをすべり支承とい
う。また平滑板2の摺動面には潤滑性被膜3が形成され
ている。すべり材4は樹脂組成物、例えば四フッ化エチ
レン系樹脂を主成分とする樹脂組成物で形成されてい
る。
【0013】本発明は、摺動面に潤滑性被膜3が形成さ
れている平滑板2と、摺動性に優れた樹脂組成物で形成
されているすべり材4とが摺動するので、従来のすべり
免震装置に比較して、摩擦係数を極めて小さくすること
ができる。すべり免震装置と弾性免震装置とを並列に配
設する免震構造の場合を例にとり、すべり免震装置にお
ける摩擦係数の重要性について説明する。すべり免震装
置と弾性免震装置とを並列に配設した場合、建物全体の
見かけ上の摩擦係数μ0は、次式で表される。 μ0={1+(K2/K1)}μα ここで、K2:弾性免震装置のばね定数 K1:すべり免震装置のばね定数 μ:すべり免震装置の摩擦係数 α:すべり免震装置が分担する鉛直荷重の割合である。
【0014】地震の震度が小さい場合においても免震構
造が機能するためには、μ0を小さくする必要がある。
例えば、震度3の地震を仮定すると、すべり免震が働き
始める加速度は約20gal 以上であり、震度3からの地震
に免震装置が機能するためには、μ0は 0.02 の値を要
求される。すべり免震装置の摩擦係数μが 0.02 の値に
達しない場合は、見かけ上の摩擦係数μ0= 0.02 を実
現するために、すべり免震装置と弾性免震装置とが並列
に配設される。
【0015】本発明の免震構造では、弾性免震装置のば
ね定数は、すべり免震装置のばね定数に比較して、積層
されているためにはるかに小さいので、μ0= 0.02 を
実現するためのμとαとの関係を、K1= 20K2と仮定
した。この関係を表1に示す。
【表1】 αは基本的に全体の免震装置の数に対するすべり免震装
置の数を示すことになるので、μが0.1 の場合は免震装
置の約 8割を弾性免震装置にする必要があるのに対し、
μが0.05の場合は約 6割、μが0.03になると弾性免震装
置の割合は約 4割と大幅に少なくなる。したがって、す
べり免震装置の摩擦係数を0.05以下、好ましくは0.04以
下、より好ましくは0.03以下とすることにより、すべり
免震装置に依存した免震構造となり、すべり出しの加速
度を小さく保ったまま免震周期の長周期化ができる。逆
に、μが0.1 のすべり免震装置をα=0.64 に相当する個
数使用すると、見かけの摩擦係数μ0は約 0.067であり
加速度に換算すると約67gal となり震度5(震度5は80
gal 以上)近くなるまですべり免震構造として働かない
ことになる。以上よりすべり免震装置の摩擦係数を0.05
以下とすることにより、すべり免震装置と弾性免震装置
の組み合わせを設定できる範囲が拡がるので、免震構造
の設計可能範囲を大幅に拡大できる。
【0016】本発明に係るすべり免震装置は、すべり材
4が摺動する面と反対側の面に直接あるいは中板5を介
して単層ゴム材6が直列に配置される。また、単層ゴム
材は、積層ゴム材に比較してゴム総厚が薄く、水平方向
の変形が少ないので、ゴム部分の変形量を抑えることが
できる。その結果、図2に示すように有効受圧面積Bを
増大させることができる。図2は単層ゴム材の変形量と
有効受圧面積との関係を示す図である。その他、本発明
に係る低摩擦係数のすべり部材と併用することにより、
単層ゴム材は、従来の積層ゴム材と比較して、種々の利
点を有する。その一例を表2にまとめて示す。表2は各
ゴム材に負荷される荷重が 1,000トンの場合における単
層ゴムの積層ゴムに対する利点である。
【表2】
【0017】単層ゴム材6とすることにより、従来の積
層ゴム材と比較して、製造工程数を少なくすることがで
き、すべり免震装置の製造コストを低減することができ
る。例えば、積層ゴム材の製造工程に比較して、内部鋼
板の作製、ゴムと鋼板の積層工程を省略することができ
る。
【0018】本発明は、図1に示すように、すべり材4
と単層ゴム材6との間に中板5を挟持することが好まし
い。中板を設けることで、すべり材の受容面積を任意に
変化させることができる。特に単層ゴム材6の受容面積
よりすべり材4の受容面積を小さく設定することで、す
べり材4の面圧を大きくすることができる。潤滑性被膜
3が形成された平滑板2とすべり材4との摩擦係数は、
面圧が大きくなると小さくなるので、すべり材4の受容
面積を小さくすることにより摩擦係数をより小さくする
ことができる。中板の材料としては、表面平滑な金属鋼
板などを用いることができる。
【0019】本発明は、平滑板2とすべり材4との摩擦
係数を面圧 15MPa以上で、0.05以下であることにより満
足できる。平滑板2の材質としては、ステンレス板、そ
の他の金属鋼板を用いることができ、また、潤滑性被膜
3としては、平均分子量 50,000以下、好ましくは 10,0
00以下の含フッ素重合体およびポリシロキサンを、ポリ
アミドイミド樹脂あるいはエポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、フラン樹脂などのマトリクス材に
混合させた被膜であることが好ましい。すべり材4の材
質は、四フッ化エチレン系樹脂に各種充填剤を配合した
四フッ化エチレン系樹脂組成物であることが好ましく、
摩擦および摩耗性能に優れた樹脂組成物であることが好
ましい。
【0020】以下、面圧 15 MPa 以上で摩擦係数が 0.0
5 以下を達成するための四フッ化エチレン系樹脂を主成
分とする樹脂組成物について説明する。まず、この発明
における四フッ化エチレン樹脂(PTFE)は四フッ化
エチレン(テトラフルオロエチレン)の単独重合体であ
って、アルゴフロン(Ausimont社製)、テフロ
ン(Du Pont社製)、フルオン(ICI社製)、
ポリフロン(ダイキン工業社製)等の商標名で市販され
ているフッ素樹脂であり、 310〜 390℃で軟化して圧縮
成形および押出成形は可能であるが射出成形は不可能な
樹脂である。さらに本発明においてPTFEは、粉状の
ものが均質に混合し易く好ましい。さらに本発明では許
容面圧を考慮し、変性PTFEが好ましい。変性PTF
Eとは、化1に示されるもので−Xは特に限定するもの
ではないが、パ−フルオロアルキルエーテル基あるいは
フルオロアルキル基などを導入した共重合体をいう。
【0021】しかし、化1の変性PTFEを用いた場
合、一般的なPTFEと比較して耐クリープ特性が向上
し、許容面圧が 30MPa程度まで許容される。それに伴
い、すべり面を小さくでき、同時に平滑板を含めてすべ
り免震装置の小型化が可能となる。
【化1】
【0022】上市されている変性PTFEを具体的に例
示すると、テフロン TG70J(三井・デュポンフロ
ロケミカル社製)、ポリフロンM111、M112(い
ずれもダイキン工業社製)、ホスタフロンTFM160
0、TFM1700(いずれもHoechst社製)等
を挙げることができる。
【0023】PTFE、変性PTFEに配合することの
できる配合剤は繊維状配合剤または粉末状配合剤単独あ
るいは混合物を用いることができる。以下に代表的な配
合剤の例を述べる。繊維状配合剤はガラス繊維あるいは
炭素繊維が挙げられる。炭素繊維はピッチ系あるいはパ
ン系炭素繊維のいずれでもよい。
【0024】繊維状配合剤の他の例として、短繊維の各
種ウィスカを挙げることができる。ウィスカは、硫酸カ
ルシウムウィスカ、チタン酸カリウムウィスカ、酸化亜
鉛ウィスカ、硫酸マグネシウムウィスカ等が挙げられ
る。上述の炭素繊維とウィスカとを併用すれば、炭素繊
維は基材を大きく補強するのに対して、これらのウィス
カはミクロ補強の役割を果たすので、すべり材の耐クリ
ープ性、耐摩耗性が著しく向上する。また、ウィスカは
炭素繊維に比べて短繊維であるため摩擦面での存在割合
が大きく、ほとんどの摩擦せん断を受け持つために、潤
滑性被膜が形成された平滑板を損傷しない。しかし、ウ
ィスカの繊維長が短かすぎると十分な耐クリープ性、耐
摩耗性は得られず、繊維長は炭素繊維よりもわずかに短
い 50 μm 前後であることが好ましい。これに該当する
ウィスカとしては、硫酸カルシウムウィスカの無水塩
型、半水塩型が挙げられ、好ましくは無水塩型である。
【0025】粉末状配合剤は、有機化合物系粉末配合剤
と無機化合物系粉末配合剤とを挙げることができる。有
機化合物系粉末配合剤は、PTFEの成形温度 380℃に
耐えうる粉末であることが好ましい。例えば、熱可塑性
ポリイミド樹脂(三井化学社製)、熱硬化性ポリイミド
樹脂(Furon社製,宇部興産社製)、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂(Victrex MC社製)、全
芳香族ポリエステル樹脂(住友化学工業社製)、アラミ
ド粉末、ポリアミドイミド樹脂(三菱化成社製)等を挙
げることができる。
【0026】無機化合物系粉末は、二硫化モリブデン、
酸化亜鉛、酸化チタン、黒鉛、金属酸化粉末、ガラスビ
ーズ、シリカ粉末等を挙げることができる。実際の地震
を考慮した場合、潤滑性被膜が形成された平滑板への攻
撃性および多方向への安定したすべり性より、配合剤は
繊維状よりも粉末状が好ましい。また、その形状は球状
であることが平滑板への非攻撃性および低摩擦特性に優
れ好ましい。具体的には黒鉛化処理された球状粉末が好
ましい。
【0027】配合剤の配合量はPTFE 100体積部に対
して 5〜 40 体積部であることが好ましい。配合剤が 4
0 体積部を越えると成形性に問題が生じたり、平滑板の
潤滑性被膜を損傷する場合がある。ただし、 5体積部未
満であれば補強効果に乏しく、十分な耐クリープ性、耐
摩耗性が得られない。
【0028】本発明に係るすべり材を得る工程として
は、フリーベーキングの後、スカイブにより所定のシー
ト厚みとする。構造物の一方のフーチングに設置する金
属製プレートとすべり材とを接合するには、すべり材の
片面をエッチングし、接着可能状態とする。その後、エ
ポキシ系、フェノール系あるいはポリイミド系接着剤に
より接合させる。
【0029】平滑板の表面に形成される潤滑性被膜につ
いて説明する。潤滑性被膜は、バインダー樹脂をマトリ
クス材とし、低分子量の潤滑剤を含有する。まず、マト
リクス材は、耐候性などを考慮し、熱可塑性樹脂である
ポリアミドイミド樹脂、あるいは熱硬化性樹脂であるエ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、フラン
樹脂などを溶剤に分散させたものが好ましい。また、マ
トリクス材に混合させることのできる低分子量の潤滑剤
とは平均分子量 50,000以下、好ましくは 10,000以下の
含フッ素重合体およびポリシロキサンが好ましい。
【0030】含フッ素重合体は、ポリフルオロアルキル
重合体またはフルオロポリエーテル重合体などの含フッ
素重合体が好ましい。ここで、ポリフルオロアルキル重
合体とは、例えば、CF3(CF27−、H(CF26
−、CF2Cl (CF2)CF11−、(CF32CF(C
27−、CF2Cl (CF3)CF(CF27−などの
ポリフルオロアルキル基を有する重合体であり、フルオ
ロポリエーテル重合体は、一般式、−CX2X−O−(X
は 1〜4 の整数)で示される単位を主要構造単位と
し、数平均分子量が 1,000 〜50,000の重合体である。
なお、このような含フッ素重合体で金属等に対して親和
性の高い官能基を含有しているものがあるが、金属等に
対して親和性の高い官能基を有する含フッ素重合体はす
べり特性や耐候性を満足しないおそれがあるため、官能
基を有さない含フッ素重合体が好ましい。
【0031】ポリシロキサンは、ジメチルシロキサン、
メチルフェニルシロキサン、トリメチルフルオロプロピ
ルシロキサンなどのオルガノシロキサンの単独重合体ま
たは二種以上の共重合体が好ましい。
【0032】官能基を含まないポリオルガノシロキサ
ン、例えば線状オルガノポリシロキサンブロックを主体
とするポリシロキサンの一般式を化2に示す。また、そ
の一例を化3に示す。
【化2】 (R´は同種もしくは異種の一価の有機基または水素を
表す)
【化3】 (mは 5〜10,000、nは 2〜100 の整数を表す)
【0033】ポリシロキサンの他の形態は、アルコキシ
シランもしくはカーボンファンクショナルシランを主体
に構成されたオルガノシランである。これらのオルガノ
シランを組み合わせても、またこれらのオルガノシラン
にコロイド状シリカもしくはアクリルポリマーなどを配
合したものであってもよい。好ましいオルガノシランと
しては、例えば化4に例示することができる。
【化4】 なお、これらのオルガノシランの重合体の膜を被覆する
ときには、平滑板表面に予めプライマーを塗布しておく
ことが必要である。
【0034】上記の含フッ素重合体あるいはポリシロキ
サンの保持材として、有機化合物としてはシリコーン樹
脂粉末、無機化合物としては一般的なカーボン粉末ある
いは黒鉛粉末を配合してもよい。ただし、これらの配合
剤の粒径は 1〜10μm が好ましい。また、含フッ素重合
体あるいはポリシロキサンの配合量は、マトリクス樹脂
100体積部に対して 5〜 40 体積部であることが好まし
い。配合量が 40 体積部を越えると被膜の密着強度が低
下したり、耐摩耗特性が低下する場合がある。また、 5
体積部未満であると低摩擦係数が得られなくなる。被膜
の膜厚は 5μm 以上、30μm 以下が好ましい。なぜなら
ば、 5μm 未満であれば、耐久性に劣り、30μm を越え
ると塗布作業性が困難となり、安定した被膜が得られに
くい。また、被膜の表面あらさは算術平均あらさRaに
て 0.5〜2.5 μm が好ましく、すべり材全体の形状は凹
形状より、むしろ、中央部への緩やかな凸形状(0.1〜
1.0mm)が好ましい。
【0035】なお、上記したすべり支承は、本発明のす
べり免震装置および免震構造に好適に使用できるが、本
発明のすべり免震装置および免震構造には、上記したす
べり支承の他にすべり支承における摩擦係数が面圧 15
MPa で 0.05 以下であれば特に限定するものではない。
例えば油潤滑を行なうすべり支承やその他の摩擦力を軽
減させる処理を施したすべり支承であってもよい。
【0036】潤滑性被膜およびすべり材による上記すべ
り免震装置のみであっても、本発明は免震性能を発揮す
るが、上部躯体に対して高周波成分の低減の効果を出す
ため、また、地震に対して残留すべりの発生を抑えるた
めに、復元性を有する装置と併用することが好ましい。
特にすべり免震装置と弾性免震装置とを並列に配設する
ことが好ましい。また、並列に配設することにより、見
かけの摩擦係数を低下させることができる。弾性免震装
置としては、積層ゴムからなる弾性免震装置であっても
よい。最も好ましい弾性免震装置は、鉛プラグ入積層ゴ
ム、あるいは高減衰弾性ゴムからなる積層ゴムである。
鉛プラグ入積層ゴム、あるいは高減衰弾性ゴムからなる
積層ゴムを用いた弾性免震装置と本発明に係るすべり免
震装置とを組み合わせることにより、免震層の変形を小
さく抑えながら免震効果を発揮できる、地震後の残留変
形を小さくできるなどの利点がある。
【0037】すべり免震装置と弾性免震装置とを並列に
配設する免震構造の一例について図3により説明する。
図3はすべり免震装置と弾性免震装置とを並列に配設し
た免震構造の断面図である。すべり免震装置1と、上下
部躯体に固定された積層ゴム弾性免震装置10とが、上
部躯体9と下部躯体8との間に配設されている。本発明
は、すべり免震装置1の摩擦係数μを0.05以下に設定す
るので、弾性免震装置10の数を少なくしても見かけの
摩擦係数μ0を小さくすることができる。その結果、す
べり出しの加速度を小さく保ったまま免震周期の長周期
化ができ、また免震構造の設計の自由度を増すことがで
きる。
【0038】本発明に係るすべり免震装置を作製して摩
擦係数μを測定し、免震構造のシミュレーションを行な
った。潤滑性被膜が形成された平滑板と、四フッ化エチ
レン系樹脂を主成分とする樹脂組成物により形成された
すべり材とを準備した。変性PTFEであるテフロンT
G70J(三井・デュポンフロロケミカル社製) 100体
積部と、球状黒鉛であるベルパールC2000(鐘紡社
製) 25 体積部とをヘンシェル乾式混合機を用いてドラ
イブレンドし、プレス機を用いてφ124mm×φ64mm× 10
0mmの円筒素形材を予備成形し、 370℃× 4時間、フリ
ーベーキング法にて焼成した。さらにスカイビング加工
により 1mm×80mm×1,000mm のシート試験片を得た。シ
ートの片面をアルカリ処理によりエッチングし、接着可
能とした。ステンレス製治具( 20mm × 20mm × 10mm
)の一面にエポキシ系接着剤を用いて、接合し、摩擦
係数μ測定用のすべり材試験片とした。
【0039】一方、潤滑性被膜の塗布液を以下の方法で
作製した。メチルエチルケトン液に分散されたフラン樹
脂 100体積部と、ジメチルシロキサン(東レ・ダウコー
ニング社製) 25 体積部と、シリコン粉末E501(東
レ・ダウコーニング社製) 10 体積部とをボールミルタ
ンブラを用いて、混練し、塗布液とした。ステンレス板
( 40mm × 40mm ×180mm )の一面にスプレーコーティ
ングし、 200℃で約 30 分間焼成し、潤滑性被膜が形成
された平滑板とした。なお、膜厚は約 10 から15 μm
であった。
【0040】上記すべり材試験片と、潤滑性被膜が形成
された平滑板とを用いて摩擦摩耗試験を行なった。試験
は往復動型試験機を用いた。試験条件は、すべり速度 1
5cm/sec、荷重 30MPa、ストローク±35mmで 300サイク
ルの往復動運転を行ない、10、 100、 300サイクル時の
摩擦係数を測定したところ、いずれも摩擦係数μは 0.0
3 であった。また、上記すべり材試験片について、AS
TM D621を参照し、常温にて面圧 30MPaで圧縮
し、 24 時間後の最大変形率を求めたところ 10%であ
り、圧縮クリープ性に優れていた。
【0041】比較例として、潤滑性被膜を形成しないス
テンレス板( 40mm × 40mm ×180mm )を平滑板として
用いて、上記すべり材試験片との摩擦係数を上記と同一
の方法で測定したところ、いずれも摩擦係数μは 0.10
であった。
【0042】本発明に係るすべり免震装置を積層ゴム弾
性免震装置と並列に配設して、免震構造のシミュレーシ
ョン解析を行なった。シミュレーション解析モデルを図
4に示す。採用した建物のモデルは以下の通りである。 1)規 模:地下2階、地上6階、塔屋1階(地下階を
含む高さ 40.5m) 2)構造種別:SRC造 3)1次固有周期: 0.86 秒 4)1次減衰定数: 2% 免震構造は地下 2階床下に設置したすべり免震装置1と
鉛プラグ入り積層ゴム免震装置10の混合配置からなる
基礎免震構造とする。また、解析モデルは各階重量を 1
質点に集約した 9質点系等価せん断モデルとする。以下
に解析条件を示す。
【0043】建物モデルの条件:1)各階の重量及び剛
性を図4に示す。2)建物部分は弾性とする。
【0044】免震層モデルの条件: 1)それぞれの免震装置の負担重量比率は、すべり免震
装置1が 55 %、鉛プラグ入り積層ゴム免震装置(LR
B)10が 45 %とする。 2)鉛プラグ入り積層ゴム免震装置の復元力特性はNorm
al Bi-Linear型とし、第2勾配は初期剛性の1/6.5 とす
る。 3)免震構造の復元力特性はNormal Bi-Linear型とし、
初期剛性はすべり免震装置と直列に配置した 4)水平力に対して変形可能な部材はせん断弾性係数G
5.5kg/cm2、厚さ16mmの単層ゴムとした。 5)すべり材の組み合わせは、摩擦係数μが0.03とす
る。なお比較例はμが0.10とする。
【0045】入力地震動の条件:入力地震動としては、
El Centro 1940 NS 、Taft 1952 EW、Hachinohe 1968 N
S の 3波を最大速度が 50kine となるように比例倍して
用いる。
【0046】シミュレーション解析結果を図5に示す。
入力地震動によって多少の差違はあるものの、摩擦係数
μが0.03の本発明に係る免震装置は、全般的にμが0.10
である比較例のデータに比べて応答値が低減されてい
る。特に応答加速度および層せん断力係数に関しては本
発明に係る免震装置は最大 50 %程度応答値が低減され
ている。以上の解析により実施例の摩擦低減の効果は非
常に大きい。
【0047】
【発明の効果】本発明のすべり免震装置は、すべり免震
装置が潤滑性被膜が形成された平滑板と、摺動性に優れ
たすべり材と、単層ゴム材とからなるので、すべり免震
装置での摩擦係数を大きく低下させることができ、ま
た、有効受圧面積を増大させることができる。その結
果、免震設計の自由度が増し、またすべり免震装置およ
び免震構造の小型化が図れる。
【0048】特に、平滑板とすべり材との摩擦係数が面
圧 15 MPa 以上で 0.05 以下であるので、すべり出しの
加速度を小さく保ったまま免震周期の長周期化ができ
る。その結果、大きな地震力のみならず小さな地震力に
おいても、十分な免震機能を有する。
【0049】また、すべり材と、単層ゴム材とが中板を
挟んで積層され、単層ゴムの受容面積よりすべり材の受
容面積が小さいので面圧を大きくすることができ、摩擦
係数をより小さくできる。
【0050】本発明の免震構造は、下部躯体と上部躯体
との間に上記すべり免震装置を複数個配設すると共に、
復元力を有する装置を複数個配設してなるので、見かけ
の摩擦係数をより低下させることができる。その結果、
免震構造の小型化がより図れ、より十分な免震機能を有
する。
【0051】また、復元力を有する装置の一部または全
部が鉛プラグ入積層ゴム、あるいは高減衰弾性ゴム免震
装置であるので、大きな地震力のみならず小さな地震力
においても、十分な免震機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】すべり免震装置の断面図である。
【図2】単層ゴム材の変形量と有効受圧面積との関係を
示す図である。
【図3】すべり免震装置と弾性免震装置とを並列に配設
した免震構造の断面図である。
【図4】建物モデルの条件を示す図である。
【図5】シミュレーション解析結果を示す図である。
【図6】従来のすべり免震装置の断面図である。
【図7】積層ゴム部分の変形量と有効受圧面積との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 すべり免震装置 2 平滑板 3 潤滑性被膜 4 すべり材 5 中板 6 単層ゴム材 7 上板 8 下部躯体 9 上部躯体 10 積層ゴム弾性免震装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/04 F16F 15/04 A (72)発明者 深尾 康三 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 石垣 秀典 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 東野 雅彦 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 濱口 弘樹 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 遠山 幸太郎 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 里路 文規 三重県員弁郡東員町大字穴太970 NTN 精密樹脂株式会社内 (72)発明者 廣瀬 和夫 三重県員弁郡東員町大字穴太970 NTN 精密樹脂株式会社内 (72)発明者 伊藤 紀男 三重県員弁郡東員町大字穴太970 NTN 精密樹脂株式会社内 (72)発明者 沖 芳郎 三重県員弁郡東員町大字穴太970 NTN 精密樹脂株式会社内 (72)発明者 辻 俊一 東京都品川区西五反田7丁目22番17号 N TN株式会社内 (72)発明者 涌井 茂 東京都品川区西五反田7丁目22番17号 N TN株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 AC01 BA11 BB02 BE12 EA38 EA39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部躯体と上部躯体との間に配設される
    すべり免震装置であって、 前記すべり免震装置は、平滑板と、この平滑板に一方の
    面が摺接するすべり材からなるすべり支承と、前記すべ
    り材の他方の面に直接または中板を介して直列に配置さ
    れる単層ゴム材とを具備することを特徴とするすべり免
    震装置。
  2. 【請求項2】 前記平滑板と前記すべり材との摩擦係数
    が面圧 15 MPa 以上で 0.05 以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のすべり免震装置。
  3. 【請求項3】 前記すべり材と、前記単層ゴム材の受容
    面積は、前記単層ゴム材より前記すべり材の方が小さい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のすべり
    免震装置。
  4. 【請求項4】 下部躯体と上部躯体との間にすべり免震
    装置を複数個配設すると共に、復元力を有する装置を複
    数個配設してなる免震構造であって、前記すべり免震装
    置が請求項1、請求項2または請求項3記載のすべり免
    震装置であることを特徴とする免震構造。
  5. 【請求項5】 前記復元力を有する装置の一部または全
    部が鉛プラグ入りの弾性免震装置、あるいは高減衰弾性
    ゴム免震装置であることを特徴とする請求項4記載の免
    震構造。
JP34343998A 1998-12-02 1998-12-02 すべり免震装置および免震構造 Expired - Fee Related JP4330679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34343998A JP4330679B2 (ja) 1998-12-02 1998-12-02 すべり免震装置および免震構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34343998A JP4330679B2 (ja) 1998-12-02 1998-12-02 すべり免震装置および免震構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000170828A true JP2000170828A (ja) 2000-06-23
JP4330679B2 JP4330679B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=18361529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34343998A Expired - Fee Related JP4330679B2 (ja) 1998-12-02 1998-12-02 すべり免震装置および免震構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4330679B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079766A (ja) * 2008-10-27 2009-04-16 Ntn Corp 複層軸受の製造方法
CN102422050A (zh) * 2009-04-27 2012-04-18 新日铁工程技术株式会社 滑动构造、支承装置及免震构造物
JP2016033396A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 特許機器株式会社 防振減震装置
JP2019505705A (ja) * 2016-02-04 2019-02-28 テオバルデッリ,イヴァン 基礎
CN112854471A (zh) * 2021-03-18 2021-05-28 清华大学 双层抗拔隔震滑板支座

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09195571A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Kajima Corp 低摩擦滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる免震構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09195571A (ja) * 1996-01-19 1997-07-29 Kajima Corp 低摩擦滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる免震構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079766A (ja) * 2008-10-27 2009-04-16 Ntn Corp 複層軸受の製造方法
CN102422050A (zh) * 2009-04-27 2012-04-18 新日铁工程技术株式会社 滑动构造、支承装置及免震构造物
US8973887B2 (en) 2009-04-27 2015-03-10 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd. Slide structure, support structure and seismically isolated structure
CN102422050B (zh) * 2009-04-27 2016-02-24 新日铁住金工程技术株式会社 滑动构造、支承装置及免震构造物
JP2016033396A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 特許機器株式会社 防振減震装置
JP2019505705A (ja) * 2016-02-04 2019-02-28 テオバルデッリ,イヴァン 基礎
CN112854471A (zh) * 2021-03-18 2021-05-28 清华大学 双层抗拔隔震滑板支座

Also Published As

Publication number Publication date
JP4330679B2 (ja) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ITRM990149A1 (it) Composto di rivestimento lubrificante, struttura scorrevole di combinazione di due elementi scorrevoli in cui il composto di rivestimento lu
JP5352667B2 (ja) 滑り構造、支承装置および免震構造物
US10184520B2 (en) Self-lubricated bearing compositions and methods of making the same
US6569816B2 (en) Composition having lubricity and product comprising the composition
JP4911213B2 (ja) 二つの摺動部材を組み合わせた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置
JP2001132757A (ja) 二つの摺動部材を組合せた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置。
JP4262341B2 (ja) すべり免震装置および免震構造
CN106255830B (zh) 建筑用滑动轴承
JP2018536123A (ja) 構造軸受
US6289640B1 (en) Seismic isolation sliding support bearing system
JP2000170828A (ja) すべり免震装置および免震構造
JP4406500B2 (ja) すべり免震装置
JP2000320611A (ja) すべり免震装置
JP4453113B2 (ja) 二つの摺動部材を組み合わせた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置
JP7071517B2 (ja) 発泡層を備えるベアリング積層体
JP2001289278A (ja) すべり免震装置
JP2001065196A (ja) すべり免震装置
JP4720452B2 (ja) すべり部材及び該すべり部材の製造方法並びに該すべり部材を使用したすべり免震装置
JP2000119408A (ja) 二つの摺動部材を組み合わせた摺動構造およびそれを用いたすべり支承装置
JP2001165236A (ja) すべり免震装置
JP4046875B2 (ja) すべり軸受装置
JP2002081496A (ja) すべり免震装置
JP4825365B2 (ja) 軽量構造物用免震装置
JPH06159406A (ja) ディスクブレーキのブレーキ鳴き防止機構
JPH01146042A (ja) 免震すべり装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees