JP2000170730A - ドリリングタッピンねじ - Google Patents

ドリリングタッピンねじ

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JP2000170730A
JP2000170730A JP10346953A JP34695398A JP2000170730A JP 2000170730 A JP2000170730 A JP 2000170730A JP 10346953 A JP10346953 A JP 10346953A JP 34695398 A JP34695398 A JP 34695398A JP 2000170730 A JP2000170730 A JP 2000170730A
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drilling tapping
shank
screw
drilling
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Isamu Kage
勇 鹿毛
Sakae Fujita
栄 藤田
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B25/00Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws
    • F16B25/10Screws performing an additional function to thread-forming, e.g. drill screws or self-piercing screws
    • F16B25/103Screws performing an additional function to thread-forming, e.g. drill screws or self-piercing screws by means of a drilling screw-point, i.e. with a cutting and material removing action
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B25/00Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws
    • F16B25/001Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws characterised by the material of the body into which the screw is screwed
    • F16B25/0021Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws characterised by the material of the body into which the screw is screwed the material being metal, e.g. sheet-metal or aluminium

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表層を飛躍的に硬化させることにより、薄金
属板等の非締結物に対して穿孔性が高められたドリリン
グタッピンねじを開発する。 【解決手段】 外周にねじ山5を有するシャンク3と、
シャンクの上端部に当該シャンク3と一体となって形成
された頭部2と、シャンク3の下端部に当該シャンクと
一体となって形成されたドリル部4とからなり、表面に
耐食性皮膜処理が施されたドリリングタッピンねじにお
いて、ドリル部の表面には上記耐食性皮膜が形成させず
に地鉄を露出させる。 【効果】 ドリリングタッピンねじの打ち込み時間が短
縮され、ねじ頭部破損が減り、ねじ歩留が向上し、しか
も、ねじ打ち直しが減ってその作業効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被締結物である
金属板等に対してねじの下穴をあけるためのドリル部
を、タッピンねじの先端部に、当該先端部と一体化した
形態で形成させたドリリングタッピンねじを改良するこ
とによりねじ込み作業を改善する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属板等を締結する際、通常用いるタッ
ピンねじは、被締結物のめねじ側に、ねじ山径よりも小
さな径の下穴だけをあけておき、自らめねじを加工しつ
つこれを締めつけることができるねじである。これに対
して、ドリリングタッピンねじは、被締結物、例えば薄
金属板を締結する場合等においては、被締結物に予め下
穴をあけておくことなく、その下穴をあけるためのドリ
ル部をタッピンねじの先端部に、この先端部と一体化さ
せて設けたタッピンねじである。ねじ先端の形状によ
り、とがり先のものと切り刃先のものとに分けられる。
【0003】図4に、ドリリングタッピンねじの内、ね
じ先が切り刃先形状のものの一例について、その正面図
を示す。ドリリングタッピンねじ1は、頭部2、シャン
ク3、及びドリル部4で構成されており、シャンクには
ねじ山5が設けられ、そしてドリル部には切り刃6が設
けられている。
【0004】薄金属板等の締結作業を効率的に行なおう
としたり、あるいは、めねじ側が厚い金属板であった
り、塑性変形が困難な材料であったりする場合には、ド
リリングタッピンねじの穿孔効率を高めるために、ドリ
ルは縦方向に溝を設けられた切り刃を形成する。この溝
を通路として切り屑をスムーズに排出させるようにした
ドリリングタッピンねじが知られている。しかし、ドリ
リングタッピンねじによる材料等の締結作業効率はよく
ない。通常、鋼製ドリリングタッピンねじでは、浸炭焼
入れ焼戻し処理が、また、ステンレス製ドリリングタッ
ピンねじでは、焼入れ焼戻し処理が施される。鋼ドリリ
ングタッピンねじの表面は、耐食性を付与するために、
所要の表面処理がなされている。例えば、JIS B1
125(ドリリングタッピンねじ)では、鋼ドリリング
タッピンねじには、原則として電気亜鉛めっきを施すよ
うに規定されている。
【0005】例えば特開平3−149407号公報は、
上記ドリリングタッピンねじの穿孔効率を更に高めるた
めに、ドリル部の表面処理として、電気Znメッキや電
気Snメッキ等を施した後、所要の加熱処理をしてZn
とFeとの合金層、あるいはSnとFeとの合金層を形
成させたものを開示している(以下、先行技術1とい
う)。先行技術1によれば、ドリリングタッピンねじの
全表面に単にZnやSnあるいは半田を電気メッキした
場合よりも、地鉄との間にそれぞれの金属との合金層の
皮膜を形成させることにより、一定の鉄板を貫通するの
に要する時間が飛躍的に短縮されるとしている。しかし
ながら、先行技術1では、ドリリングタッピンねじ表面
に亜鉛皮膜を形成させた後、加熱処理を施し、更に酸化
物を除去する工程を必要とするという問題がある。な
お、上記合金層がドリル性能の向上にどのように寄与す
るかについては明らかではないとしている。
【0006】また、特開平4−312207号公報に
は、ドリル部に切り屑排出用の細い溝を縦方向に設けた
ドリリングタッピンねじを成形した後、浸炭焼入れ、焼
戻し処理を施し、これに更に、380〜400℃のZn
40%−Sn60%合金浴に約1分間浸漬し、引き上げ
て直ちに遠心分離機のバケットに入れ、回転遠心力によ
って当該ドリリングタッピンねじの表面の余分の溶融合
金を振り切った、めっき処理を施したものを開示してい
る(以下、先行技術2という)。この中で、上記発明品
の比較品として、そのようなめっき処理は施さず、浸炭
焼入れ、焼戻し処理を施しただけのドリリングタッピン
ねじ(比較品1)と、この比較品1にZnの電気めっき
を施したもの(比較品2)を用い、一定の鉄板を一定条
件下で貫通するに要する時間の比較試験を行なった。鉄
板の貫通所要時間は、発明品が最も短時間で優れてお
り、比較品2、比較品1の順により長くかかった。しか
しながら、先行技術2の本発明品では、Zn−Sn浴か
らドリリングタッピンねじを引き上げた後、当該めっき
融液が凝固しないうちに回転遠心力を負荷するという煩
雑な工程を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先行技術には上述した
問題点がある。従来、ドリル部の最表層は、亜鉛めっき
層、コーティング層、あるいは亜鉛−鉄系合金層からな
り、その硬度にはおのずから限界があり、ドリリングタ
ッピンねじによる薄金属板等に対するねじ込み作業の穿
孔性が悪く、作業効率を低下させている。従来技術では
ドリル部の表面処理方法や、切り屑排出溝の形状等に重
点がおかれており、そのために施工作業性は必ずしも十
分ではない。そこで、本発明者等は、表面処理ドリル部
の表面硬さに注目し検討を重ね、ドリル部の表層硬さを
飛躍的に高めることにより、穿孔作業性が向上すること
に着眼した。
【0008】この発明の目的は、ドリリングタッピンね
じのドリル部の最表層を飛躍的に硬化させることによ
り、特に、薄金属板等の被締結物に対するドリリングタ
ッピンねじの穿孔性を高め、ねじ込み作業効率が改善さ
れるドリリングタッピンねじを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
観点から、ドリリングタッピンねじによる穿孔性をいか
にして高めるかを次の通り検討した。 (1)先ず、ドリリングタッピンねじが被締結物を締め
るときの機能を見直した。
【0010】図1に、被締結物として薄鋼板2枚がドリ
リングタッピンねじで締結された状態を説明する概略縦
断面図を示す。ドリリングタッピンねじ1は、その先端
部のドリル部4に切り刃6が設けられており、重ね合わ
された鋼板2枚(7a,7b)に対して垂直に上から下
に切り刃6の先端が押圧され、ドリリングタッピンねじ
1は空転後、薄鋼板7に食いつき、次いで切り刃6で薄
鋼板7を穿孔し、続いてねじ山5で薄鋼板7にめねじを
切りつつ進入する。ドリリングタッピンねじの頭部2下
面が、薄鋼板7の上面に接し、押圧し、そして、頭部2
とねじ山5とにより薄鋼板2枚(7a,7b)の締めつ
けを完了して、ドリリングタッピンねじの回転と進入は
停止する。
【0011】上述したところから、下記事項がわかる。 図1から明らかなように、ドリル部4及びこれに隣
接するシャンク3の一部3aは、薄鋼板7を裏側に貫通
して突き出ている。 シャンク3の残部3bは、薄鋼板7の接合部に留ま
っている。 シャンク3に施されていた表面処理皮膜の、上記締
結完了後の状態を詳細に検討すると、ドリル部4に隣接
する側の部分から薄鋼板7の下面側に隣接する側の部分
を経由し、ドリリングタッピンねじの頭部2の下面隣接
部分に向かって、表面処理皮膜の残留量は多くなり、残
留皮膜の均一性は増す。図2は、締結施工後の表面処理
皮膜の上記残留状態を説明する模式図である。
【0012】(2)一方、図1の締結状態におけるドリ
リングタッピンねじの表面処理皮膜の状態を、本来の耐
食性発揮という観点から検討する。ドリリングタッピン
ねじが耐食性を発揮するためには、薄鋼板7締結の接合
部において、ドリリングタッピンねじ表面に所要の表面
処理皮膜が形成されていることが必要である。この観点
からすると、ドリリングタッピンねじの頭部2、薄鋼板
7内部に留まっているシャンク3の部分3b、及び薄鋼
板7の下面に隣接する部分で耐食性が要求される所要長
さ(以下、「長さx」という)のシャンク3部分の合計
を、上記薄鋼板7締結の接合部と定義することができ
る。薄鋼板7の下面に隣接する長さxをいくらに定める
べきかは、施工体の使用環境条件と表面処理皮膜の残留
形態に応じて行なうべきである。従って、この長さxを
一律に定めることはできない。そこで、ドリリングタッ
ピンねじが使用される環境条件は厳しいことを前提に
し、被締結物の被貫通部長さの長短にかかわらず、常に
上記長さxを十分に長く確保すれば上記問題は解決され
る。
【0013】(3)一方、ドリリングタッピンねじで対
象物を締結した場合には、常に、ドリル部の全長とシャ
ンクの長さxの部分よりも長いシャンク部を、被締結物
の穿孔面の裏側に突き出させることができることに着眼
いた。
【0014】本発明者等は上記着眼により、ドリリング
タッピンねじの表面処理皮膜形成の本来の目的と機能を
達成するためには、少なくともドリル部には表面処理が
施されている必要はないと考えた。そして、ドリル部に
その本来の機能である穿孔性を最大限に発揮させるため
には、この部分の表層硬化処理である浸炭焼入れ焼戻し
処理による特性をそのまま発揮させるべきであり、その
ためには、ドリル部にはめっき等の表面処理は施すべき
ではなく、あるいは、この部分の表面処理皮膜は除去す
べきであるとの結論を得た。上述した通り、この発明は
従来とは異なった発想のもとに、ドリル部の表面硬度を
飛躍的に高めることができることに基づきなし得たもの
であり、この発明の構成は次の通りである。
【0015】この発明のドリリングタッピンねじは、外
周にねじ山を有するシャンクと、このシャンクの上端部
に当該シャンクと一体となって形成された頭部と、この
シャンクの下端部に当該シャンクと一体となって形成さ
れたドリル部とからなっており、そして、表面には耐食
性皮膜処理が施されたドリリングタッピンねじにおい
て、上記ドリル部の表面にはその耐食性皮膜が形成され
ていずに地鉄が露出していることに特徴を有するもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、この発明を、図面を参照し
ながら説明する。所要の化学成分を有し、適切な直径の
鋼材、例えば、冷間圧造用炭素鋼線(例えば、JIS
G3539)あるいは、機械構造用炭素鋼鋼材(例え
ば、S15C〜S22C)を素材として、所定寸法のド
リリングタッピンねじ(例えば、JIS B1125に
規定されたもの)の内、先端に切り刃が形成された型の
ものを加工成形する。ねじ山は切削加工により、またド
リル部は切削加工又は鍛造により成形する。ドリリング
タッピンねじの形態は、図1に示したように、シャンク
3の上端部に頭部2を形成し、下端部にはドリル部4を
形成する。これらが一体となってドリリングタッピンね
じ1を構成する。シャンク3の外周面にはねじ山5を形
成し、上端部の頭部2の頂面に十字穴(十字形の溝)8
を設ける。また、下端部のドリル部4には、切り刃6を
設ける。
【0017】次いで、上記成形品に、浸炭焼入れ焼戻し
処理を施して、表層部を所要の硬度になるよう硬化処理
する。そして、電気亜鉛メッキ等により、表面処理皮膜
を形成させて耐食性を付与する。耐食性皮膜は、ドリリ
ングタッピンねじ1の表面全体に形成させるか、又は、
ドリル部4を除く表面のみに形成させる。
【0018】耐食性皮膜の形成方法としては、ドリル部
の表面硬化層の高硬度特性を損なわないことを必須条件
とする。従って、焼戻し温度域以上に加熱する工程を伴
う方法は避けなければならない。
【0019】表面全体に耐食性皮膜を形成させた場合
は、ドリル部4のみについては、その耐食性皮膜を除去
する。耐食性皮膜の除去にあたっても、表層硬化層の高
硬度特性を損なわないことを必須条件とする。上記皮膜
の適切な除去方法としては、地鉄を溶解浸食したり、水
素侵入が発生しない適切な条件下で酸洗し、洗浄処理す
る。その他に、Zn系の耐食性皮膜の除去方法として
は、カセイソーダ等を用いたアルカリ溶液により剥離し
てもよい。
【0020】ドリル部4を除く部分のみの表面に耐食性
皮膜を形成させる方法としては、ドリル部を所要の物質
でコーティングし、この部分には処理皮膜が形成されな
いようにする。例えば、電気亜鉛めっきをする場合に
は、コーティング材として、市販のテープ、ゴム等を使
用すればよい。このようにして、ドリル部のみの地肌
(地鉄)が露出し、しかもこの部分の表面硬度が低下し
ないように保持された、ドリリングタッピンねじを製造
する。
【0021】この発明のドリリングタッピンねじは、先
端のドリル部が、切り刃先に限らない。図3に示すとが
り先のものであってもよい。この場合においても、図3
中に符号yで示したように、この部分が図1のドリル部
4に相当する。従って、この部分の地鉄が露出している
ドリリングタッピンねじであれば、切り刃型のドリリン
グタッピンねじと同様の穿孔性能を発揮する。
【0022】
【実施例】次に、この発明を、実施例によって更に説明
する。 〔実施例1〕図1に示したようにドリル部4を形成した
ドリリングタッピンねじ1に、電気亜鉛めっきを施した
ものを、60本調製した。この内半数については、ドリ
ル部4を酸洗してこの部分のめっき皮膜を除去し、次い
で洗浄し、乾燥させて、本発明品を30本準備した。他
の30本のドリリングタッピンねじはそのままで、従来
品とした。次いで、3人の作業者が下記穿孔試験を行な
った。電気ドリルを用いて3人(A,B及びD)が、そ
れぞれ10本ずつの本発明品と従来品とを、板厚1.0
mmの亜鉛メッキ薄鋼板に対して垂直に、鉛直方向にね
じ込んだ。この際、電気ドリルのスイッチを入れてか
ら、ドリリングタッピンねじ1の先端が薄鋼板に食いつ
くまでの所要時間(以下、空転時間という)、及び、電
気ドリルのスイッチを入れてから、ドリリングタッピン
ねじ1を打ち込み終わるまでの所要時間(以下、打ち込
み時間という)を測定した。表1に、その試験結果を示
す。これからわかるように、本発明品では従来品と比較
して、空転時間が14%減少し、そして、打ち込み時間
が5%減少した。
【0023】
【表1】
【0024】〔実施例2〕実施例1と同様に、図1に示
したようにドリル部4を形成したドリリングタッピンね
じ1に、電気亜鉛めっきを施したものを、60本調製し
た。この内半数については、ドリル部4を酸洗してこの
部分のめっき皮膜を除去し、次いで洗浄し、乾燥させ
て、本発明品を30本準備した。他の30本のドリリン
グタッピンねじはそのままで、従来品とした。次いで、
4人(A,B,C及びD)の作業者が、下記穿孔試験を
行なった。電気ドリルを用いて3人が、それぞれ10本
ずつの本発明品と従来品とを、板厚1.0mmの亜鉛メ
ッキ薄鋼板に対して垂直に、水平横向きにねじ込んだ。
そして、ドリリングタッピンねじの空転時間、及び、打
ち込み時間を測定した。
【0025】表2に、その試験結果を示す。これからわ
かるように、本発明品では従来品と比較して、空転時間
及び打ち込み時間共に、約30%減少した。
【0026】
【表2】
【0027】以上の通り、本発明のドリリングタッピン
ねじを使用すると、特に、ねじを打ち込みにくい水平横
向き作業の場合に、ドリリングタッピンねじの打ち込み
作業時間が約30%短縮され、作業効率が向上すること
がわかる。更に、低トルクで打ち込むことができること
がわかり、そのため、ねじの打ち損ないや、ねじの頭が
破損することが減り、ドリリングタッピンねじの歩留も
向上し、しかも、ねじ打ち直しのための作業時間が大幅
に短縮することがわかった。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ドリリングタッピンねじの打ち込み時間が短縮され、ね
じ頭部破損が減り、ねじ歩留が向上し、しかも、ねじ打
ち直しが減ってその作業時間が短縮する。このようなド
リリングタッピンねじを提供することができ、工業上有
用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切り刃先型のドリリングタッピンねじで薄鋼板
を締結する状態の例を示す概略縦断面図である。
【図2】薄鋼板を締結施工後の表面処理皮膜の上記残留
状態を説明する模式図である。
【図3】とがり先型のドリリングタッピンねじで薄鋼板
を締結する状態の例を示す概略縦断面図である。
【図4】切り刃先型ドリリングタッピンねじの例の概略
正面図である。
【符号の説明】
1 ドリリングタッピンねじ(切り刃先型) 2 頭部 3 シャンク 3a シャンク(ドリル側部分) 3b シャンク(頭部側部分) 4 ドリル部 5 ねじ山 6 切り刃 7、7a、7b 薄鋼板 8 十字穴 9 とがり先 10 ドリリングタッピンねじ(とがり先型)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にねじ山を有するシャンクと、前記
    シャンクの上端部に当該シャンクと一体となって形成さ
    れた頭部と、前記シャンクの下端部に当該シャンクと一
    体となって形成されたドリル部とからなり、表面に耐食
    性皮膜処理が施されたドリリングタッピンねじにおい
    て、前記ドリル部の表面には前記耐食性皮膜が形成され
    ていずに地鉄が露出していることを特徴とする、ドリリ
    ングタッピンねじ。
JP10346953A 1998-12-07 1998-12-07 ドリリングタッピンねじ Pending JP2000170730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057729A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Taisei Corp 木材接合用ねじ部材及びこれを用いた木材接合構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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