JP2000170582A - 内燃機関の吸入空気量の計測装置 - Google Patents

内燃機関の吸入空気量の計測装置

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JP2000170582A
JP2000170582A JP10346867A JP34686798A JP2000170582A JP 2000170582 A JP2000170582 A JP 2000170582A JP 10346867 A JP10346867 A JP 10346867A JP 34686798 A JP34686798 A JP 34686798A JP 2000170582 A JP2000170582 A JP 2000170582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の過渡状態における応答性を犠牲にせず
に吸気管圧力の検出値を用いて内燃機関の吸気量を正確
に検出する。 【解決手段】 1つの気筒のピストンの上死点から次の
上死点までの時間を計測し、計測した上死点間の時間を
所定の分割回数で除算して吸気管圧力の検出間隔を求
め、この検出間隔毎に所定のなまし回数で吸気管の検出
圧力をなまし、得られたなまし値に基づいて現在の吸入
空気量を算出する。なまし回数は分割回数に等しくする
ことができる。また、機関の1行程隔たった上死点にお
けるなまし値を比較することによって機関の過渡状態を
検出し、過渡状態の時にはなまし回数を少なくすること
によって過渡時の応答性を良くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸入空気
量の計測装置に関し、特に、吸気通路に吸気管圧力を計
測する圧力センサを備えた内燃機関において、検出され
た吸気管圧の検出値をなますことによって、過渡応答性
を犠牲にすることなく、安定した吸気管圧力を検出し、
以て吸入空気量を計測することができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の各気筒はポンプと同じ作用を
しており、一般に、4サイクル機関では、吸気弁を開い
て吸気管内の吸入空気(以後吸気という)を燃料と共に
燃焼室内に吸い込む吸気行程、吸気弁と排気弁を閉じた
状態で混合気を圧縮する圧縮行程、点火させて混合器を
燃焼、膨張させる膨張行程、及び、排気弁を開いて燃焼
ガスを排出する排出行程の4行程を行う。このような4
サイクル機関において、シリンダに吸入される吸気量を
計測するために、所定の気筒の前の吸入ポート等に吸気
管圧力を検出する圧力センサを設け、この圧力センサの
検出値によって吸気量を測定するものがある。
【0003】このような機関では、圧力センサの検出値
は、吸気行程で最低値となり、吸気弁が閉じている他の
行程では大気圧と同等となるので、圧力センサの検出値
に大きなうねり(リップル)が発生する。このため、正
確な吸気管圧力は圧力センサの検出値のみからでは計測
できない。そこで、従来の内燃機関では、吸気通路に容
量の大きなサージタンク等を設けて吸気管圧力のリップ
ルを緩和させたり、機関の回転角を検出することで任意
の行程の吸気管圧力を検出したり、或いは、吸気管圧力
の検出値に大きななまし処理を行うことによって、正確
な吸気管圧力を計測するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなサージタンクによって吸気管圧力のリップルを除
去する方法では、サージタンクそのものの製造コストが
かさむと共に、サージタンクを配置するための大きなス
ペースが必要となり、コスト、スペースの両面での課題
が大きかった。また、機関の回転角の同期を検出して吸
気管圧力のリップルを除去する場合にしても、4サイク
ル機関の場合、少なくとも720°CA分の回転角の検
出が必要であるため、回転角の検出装置のコスト、加工
コストが必要となるという問題点があった。更に、大き
ななましを行うことによって吸気管圧力のリップルを除
去する方法では、機関の定常状態の安定性は確保できて
も、機関の過渡状態における応答が遅れるため、なまし
の大きさに制限があり、いずれか一方を犠牲にするか、
或いは妥協点を探る作業が必要となり、必ずしも適切な
リップル除去が行われなかった。
【0005】そこで、本発明は、吸気量を吸気管圧力を
検出して測定する内燃機関において、最小限度の機関の
回転角の検出で、機関の過渡状態における応答性を犠牲
にすることなく安定した吸気管圧力の検出を行い、ロー
コストで吸気量を正確に検出することができる内燃機関
の吸入空気量の計測装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第7の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、吸気通路に吸気管圧
力を計測する圧力センサを備えた内燃機関の吸入空気量
の計測装置において、1つの気筒のピストンの上死点を
検出する上死点の検出手段と、前回の上死点の検出から
今回の上死点の検出までの間の時間を計測する上死点間
時間の計測手段と、上死点間時間を予め定められた分割
回数で除算して、吸気管圧力の検出間隔を算出する吸気
管圧力検出間隔の算出手段と、圧力センサによって検出
した吸気管圧力、なまし回数、及び前回のなまし値に基
づいて、算出された検出間隔毎に、今回のなまし値を算
出する吸気管圧力のなまし手段、及び、算出されたなま
し値に基づいて現在の吸入空気量を算出する吸入空気量
の算出手段とを備えることことにある。
【0007】第2の発明の構成上の特徴は、第1の発明
において、なまし回数が分割回数に等しくなっているこ
とにある。第3の発明の構成上の特徴は、第1の発明に
おいて、更に、機関の回転数の検出手段と、機関の回転
数に応じたなまし回数の補正マップとを備え、吸気管圧
力のなまし手段が、機関の回転数に応じて補正マップか
らなまし回数を読み出し、読み出したなまし回数によっ
て今回のなまし値を計算することにある。
【0008】第4の発明の構成上の特徴は、第1の発明
において、更に、機関の負荷の検出手段と、機関の負荷
に応じた前記なまし回数の補正マップとを備え、前記吸
気管圧力のなまし手段が、機関の負荷に応じて前記補正
マップからなまし回数を読み出し、読み出したなまし回
数によって今回のなまし値を計算することにある。第5
の発明の構成上の特徴は、第1の発明において、更に、
機関の回転数の検出手段と負荷の検出手段、及び、機関
の回転数と負荷に応じたなまし回数の補正マップとを備
え、吸気管圧力のなまし手段が、機関の回転数と負荷に
応じて補正マップからなまし回数を読み出し、読み出し
たなまし回数によって今回のなまし値を計算することに
ある。
【0009】第6の発明の構成上の特徴は、更に、検出
間隔毎に検出された吸気管圧力を、検出順に少なくとも
気筒の1行程が終了するまで記憶する記憶手段と、この
記憶手段に記憶された吸気管圧力の検出値のうち、検出
間隔が1行程異なる2つの検出値の大きさを比較する検
出値の比較手段と、比較した検出値の差が所定値以上の
時に、機関の過渡状態と判定する過渡状態の判定手段
と、機関が過渡状態と判定された時に、吸気管圧力のな
まし手段において使用されるなまし回数を小さくする方
向に補正するなまし回数補正手段とを備えることを特徴
としている。
【0010】第7の発明の構成上の特徴は、第6の発明
において、比較手段が記憶手段に記憶された吸気管圧力
の検出値の比較を上死点毎に行うことを特徴としてい
る。第1の発明では、上死点から次の上死点までの間の
時間が予め定められた分割回数で除算されて吸気管圧力
の検出間隔が算出され、検出間隔毎に検出された吸気管
圧力が所定のなまし回数で処理されてなまし値が算出さ
れ、このなまし値に基づいて現在の吸入空気量が算出さ
れる。
【0011】第2の発明では、第1の発明のなまし回数
が分割回数に等しくされる。第3の発明では、第1の発
明において、吸気管圧力のなまし値を算出するのに使用
されるなまし値が機関の回転数に応じて補正される。第
4の発明では、第1の発明において、吸気管圧力のなま
し値を算出するのに使用されるなまし値が機関の負荷に
応じて補正される。
【0012】第5の発明では、第1の発明において、吸
気管圧力のなまし値を算出するのに使用されるなまし値
が機関の回転数と負荷に応じて補正される。第6の発明
では、機関が過渡状態と判定された時に、吸気管圧力の
なまし手段において使用されるなまし回数が小さくなる
方向に補正される。第7の発明では、機関の過渡状態の
判定が同じ気筒の上死点毎に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
1には本発明の一実施例の制御装置を備えた電子制御燃
料噴射式の多気筒内燃機関1が概略的に示されている。
図1において、内燃機関1の吸気通路2には図示しない
エアクリーナの下流側にスロットル弁3が設けられてい
る。スロットル弁3は一般に、アクセルペダル14と連
動してエンジンの燃焼室に吸入される吸気の量を調節す
る。スロットル弁3が電子制御スロットルの場合には、
アクセルペダル14にアクセル踏込量センサ15が設け
られる。このスロットル弁3は機関のアイドル運転時に
閉弁し、機関負荷が大きい程その開度が大きくなるもの
である。スロットル弁3にはスロットル開度センサ4が
内蔵されており、スロットル弁3の開度に比例した電圧
が出力される。また、スロットル弁3には全閉を検出す
るアイドルスイッチ(図示せず)が設けられている。
【0014】スロットル弁3の下流側の吸気通路2には
吸気管内の圧力を検出する圧力センサ7が設けられてい
る。内燃機関1への吸気量は、この圧力センサ7の検出
値から算出される。また、吸気通路2には圧力センサ7
の検出値を補正するための吸気温センサが設けられてい
るが、ここでは説明を省略する。また、圧力センサ7の
下流側の吸気ポートには、各気筒毎に燃料供給系から加
圧燃料を吸気ポートへ供給するための燃料噴射弁8が設
けられている。この実施例では燃料噴射弁8は通電され
ると開弁して、図示しない燃料供給系からの加圧燃料を
吸気ポートに供給する。スロットル開度センサ4の出
力、圧力センサ7の出力、及び、図示しない吸気温セン
サの出力は、マイクロコンピュータを内蔵したECU
(エンジン・コントロール・ユニット)10に入力され
る。
【0015】燃料噴射弁8から噴射された燃料は吸気と
混合され、吸気弁22の開弁時に燃焼室23内に入り、
ピストン24に圧縮された状態で点火プラグ25によっ
て点火されて燃焼し、燃焼後の排気ガスは排気弁26の
開弁時にピストン24によって排気通路12に排出され
る。点火プラグ25は電流の断続装置であるイグナイタ
16と昇圧装置である点火コイル17によってスパーク
し、点火プラグ25の点火時期はECU10からのイグ
ナイタ16への信号によって決まる。
【0016】一方、内燃機関1のシリンダブロックの冷
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。これら
水温センサ11及びO2 センサ13の出力はECU10
に入力される。
【0017】更に、このECU10には、アクセルペダ
ル14に取り付けられたアクセル踏込量センサ15から
のアクセル踏込量を示すアクセル開度信号や、機関1の
クランクシャフトギヤ18に取り付けられたクランク角
センサ19からの上死点信号TDCや所定角度毎の信号
CAが入力される。機関回転数NEは、所定角度信号C
Aの間隔(時間)を計測することにより得られる。クラ
ンクシャフトギヤ18は図2(a) に示すように、クラン
クシャフト20の端部に設けられている。クランクシャ
フトギヤ18には信号歯21が設けられており、上死点
の検出用に2枚の欠歯部28を備えた34歯となってい
る。クランク角センサ19は電磁ピックアップから構成
することができ、10°毎のクランク回転信号を出力す
る。クランク角センサ19は欠歯部28の箇所の信号を
検出することにより、正確な上死点を検出することがで
きる。なお、信号歯21と欠歯部28は、クランクシャ
フトギヤ18に設けられる以外にも、図2(b) に示すよ
うにクランクシャフトプーリ27に設けられることもあ
る。
【0018】なお、上死点のみを検出するのであれば、
クランクシャフトギヤ18のかわりに円板を設け、上死
点に対応する位置に切欠、あるいは突起を設けて、これ
を電磁ピックアップのようなセンサで検出すれば良い。
以上のような構成において、図示しないキースイッチが
オンされると、ECU10が通電されてプログラムが起
動し、各センサからの出力が取り込まれ、燃料噴射弁
8、或いはその他のアクチュエータの制御が開始され
る。ECU10には、各種センサからのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、各種
センサからの入力ディジタル信号や各アクチュエータを
駆動する信号が出入りする入出力インタフェース10
1、演算処理を行うCPU102、ROM103やRA
M104等のメモリや、クロック105等が設けられて
おり、これらはバス106で相互に接続されている。E
CU10の構成については公知であるので、これ以上の
説明を省略する。
【0019】ここで、以上のように構成された本発明の
内燃機関の吸入空気量の計測装置の動作を図3のタイム
チャートを用いて説明する。図3に示すように、4サイ
クル機関のある気筒に注目すると、その気筒では吸入、
圧縮、膨張、排気の4行程が720°CA(クランク
角)毎に繰り返されている。そして、図1で説明したピ
ストン24は、吸入行程の最初と膨張行程の最初で上死
点(TDC)に至るので、上死点間のクランク角は36
0°CAとなっている。
【0020】前述のように、吸気ポートに設けられた圧
力センサ7による吸気管圧力の検出値PMは、吸気弁2
2が開いている吸気行程で最低値となり、吸気弁22が
閉じている他の行程では大気圧と同等となる。このた
め、図3に実線で示すように、圧力センサ7の検出値P
M(生のPM)には大きなうねり(リップル)が発生し
ている。
【0021】本発明では、まず、この1つの気筒のピス
トン24の上死点から次の上死点までの360°CA時
間T360(単位はμs)を計測する。例えば、図3の
最初の上死点の時刻をZTDC(0) 、次の上死点の時刻
をZTDC(1) とすると、時刻ZTDC(1) の時点で前
回の上死点時刻ZTDC(0) と今回の上死点時刻ZTD
C(1) の差を算出することにより、時刻ZTDC(0) と
時刻ZTDC(1) の間の360°CA時間T360を計
測することができる。
【0022】時刻ZTDC(1) では計測した時間T36
0を、ピストン24が次に上死点に達するまでの360
°CA時間に等しいと見なし、計測した上死点間の時間
T360をあらかじめ定めた所定の分割回数Xで除算し
て吸気管圧力の検出間隔tを求める。図3にはこの分割
回数Xが4である場合の例が記載されており、ピストン
24が上死点から次の上死点に至るまでの間の時間が点
線で示すように時間間隔tで4分割されている。但し、
次回の360°CA時間が前回の360°CA時間に等
しくない時には、上死点前の最後の検出時刻と次の上死
点との間の時間が時間間隔tに等しくならないことにな
る。
【0023】本発明では、ピストン24が上死点に達し
た時刻ZTDC(i) 、及び、この検出間隔t毎に所定の
なまし回数Kで吸気管の検出圧力PMをなまし、得られ
たなまし値をECU10のRAM104に少なくとも1
行程の間記憶すると共に、得られたなまし値に基づいて
現在の吸入空気量Qを算出する。図3におけるPM1〜
PM4やPM11〜PM14は、360°CA時間における
なまし値の記憶値を示している。
【0024】ここで、なまし値について説明する。例え
ば、時刻ZTDC(1) において検出した吸気管圧力をP
M、なまし回数をK、前回の時刻ZTDC(0) における
なまし値をPMWi-1 とすると、今回のなまし値PMi
は、式、PMWi =PMWi-1 +(PMWi-1 −PM)
÷K … によって算出することができる。式に
おけるなまし回数Kは分割回数Xに等しくすることがで
きる。式におけるなまし回数Kを分割回数Xに等しく
すれば、分割した回数の間になましが収束する。
【0025】なお、ここで言うなましが収束するとは、
或る値Aが別の値Bに変化した時に、なまし後の値Cが
別の値Bに等しくなるという意味である。例えば、なま
しが1/3であると、3回のなましによってなまし値C
が変化後の値Bに収束することになる。更に、本発明で
は、以上のような制御における機関のピストンの1行程
隔たった位置におけるなまし値、例えば、上死点におけ
るなまし値を720°CA前の上死点におけるなまし値
と比較することによって機関の加速状態と、減速状態の
過渡状態を検出することができる。そして、この機関の
過渡状態を検出した時には、過渡状態の時にはなまし回
数を少なくすることによって過渡時の機関の応答性を良
くすることができる。また、機関の運転状態が高回転
時、或いは、高負荷時においても、なまし回数を少なく
することによって機関の応答性を良くすることができ
る。
【0026】ここで、以上のように動作する本発明の内
燃機関の吸入空気量の計測装置の制御例を図4〜図12
に示すフローチャートを用いて説明する。図4は本発明
の内燃機関の吸入空気量の計測装置における第1の実施
例の制御手順の一例を示すフローチャートである。この
制御手順は、図1のクランク角センサ19がピストン2
4の上死点TDCを検出する毎に実行される。なお、以
後の説明においては、ピストン24が上死点TDCに達
した時刻をTDC時刻と記載する。
【0027】ステップ401では、前回のTDC時刻Z
TDC(i-1) と今回のTDC時刻ZTDC(i) とを読み
込み、前回のTDC時刻ZTDC(i-1) から今回のTD
C時刻ZTDC(i) までの時間T360を算出する。そ
して、続くステップ402において、今回のTDC時刻
ZTDC(i) を前回のTDC時刻ZTDC(i-1) として
メモリに記憶しておく。次いで、ステップ403では、
ステップ401で算出したTDC間の時間T360を、
予め定められた所定の分割回数Xで除算し、吸気管圧力
の記憶間隔tを算出する。
【0028】このようにして吸気管圧力の記憶間隔tが
算出されると、ステップ404において吸気管圧力を検
出する圧力センサ7の検出値PMを読み込み、予め設定
されたなまし回数Kを使用して吸気管圧力のなまし値P
MWを算出する。このなまし回数Kは前述のように分割
回数Xと同じ値とすることができる。そして、続くステ
ップ405では、ステップ404て算出したなまし値P
MWを用いてECU10が吸入空気量Qを算出する。こ
の吸入空気量Qはこの後、機関1の空燃比制御に使用さ
れるが、ここではその説明を省略する。
【0029】吸入空気量Qが算出された後は、ステップ
406において後述する分割回数カウンタCNT(i) の
値をクリアすると共に、時間カウンタTIMEの値もク
リアする。そして、次のステップ407で時間割込ルー
チンの動作フラグZINTを1にして時間割込ルーチン
をスタートさせてこのルーチンを終了する。図5は図4
のステップ407で設定されたフラグZINTによって
動作する時間割込処理の手順を示すフローチャートであ
る。この時間割込ルーチンは極短い所定間隔毎に実行さ
れる。
【0030】ステップ501では時間割込ルーチンの動
作フラグZINTが1か否かを判定し、ZINT=0の
場合はこのルーチンを終了し、ZINT=1の場合はス
テップ502に進む。ステップ502では時間カウンタ
TIMEの値を1だけインクリメントしてステップ50
3に進む。ステップ503はステップ502でインクリ
メントされた時間カウンタTIMEの値がステップ40
3で算出された記憶間隔tになったか否かを判定するも
のである。時間カウンタTIMEの値が記憶間隔tにな
っていない場合はこのルーチンを終了し、時間カウンタ
TIMEの値が記憶間隔tに達した時はステップ504
に進む。
【0031】ステップ504は時間カウンタTIMEの
値が記憶間隔tに達した回数を計測するものであり、こ
のステップ504に来るたびに記憶回数カウンタCNT
(i)の値が1ずつインクリメントされる。また、ステッ
プ504に来るたびに時間カウンタTIMEの値がクリ
アされる。続くステップ505とステップ506は、図
4で説明したステップ404とステップ405と同じで
あり、ステップ505において吸気管圧力を検出する圧
力センサ7の検出値PMを読み込み、予め設定されたな
まし回数Kを使用して吸気管圧力のなまし値PMWを算
出する。このなまし回数Kも分割回数Xである。そし
て、続くステップ506では、ステップ505で算出し
たなまし値PMWを用いてECU10吸入空気量Qを算
出する。この吸入空気量Qもこの後、機関1の空燃比制
御に使用されるが、ここではその説明を省略する。
【0032】吸入空気量Qが算出された後は、ステップ
507において記憶回数カウンタCNT(i) の値が分割
回数Xで決まる最後の記憶回数X−1に達したか否かを
判定し、CNT(i) <X−1の場合はこのままこのルー
チンを終了する。一方、ステップ507において記憶回
数カウンタCNT(i) の値が分割回数Xで決まる最後の
記憶回数X−1に達した場合はステップ508に進み、
時間割込ルーチンの動作フラグZINTの値をクリアし
てこのルーチンを終了する。ステップ508の処理によ
り、最後の記憶回数X−1から次のTDC時刻までは、
この時間割込ルーチンはステップ501のみが実行され
ることになる。
【0033】ところで、図3で説明した圧力センサ7に
よる吸気管圧力の検出値PMは、機関1の回転数NEが
増大したり、機関の負荷が増大した場合には、吸気行程
におけるリップルが変化するので、機関の追従性を向上
させるためになまし回数Kの値を小さくした方が良い。
そこで、本発明の第2の実施例では、第1の実施例のス
テップ404、或いはステップ505で使用するなまし
回数Kの値を図6(a) に示すように、機関回転数NEの
値に応じて変化させている。即ち、第2の実施例では、
機関回転数NEが増大するほど、なまし回数Kの値を小
さくするようにしている。
【0034】また、本発明の第3の実施例では、第1の
実施例のステップ404、或いはステップ505で使用
するなまし回数Kの値を図6(b) に示すように、機関の
負荷に応じて変化させている。この機関の負荷は、例え
ば、スロットル弁3の開度によって検出することができ
る。従って、第3の実施例では、スロットル弁開度が全
開に近づくほど、なまし回数Kの値を小さくするように
している。
【0035】更に、本発明の第4の実施例では、第1の
実施例のステップ404、或いはステップ505で使用
するなまし回数Kの値を図7に示すように、機関の回転
数NEとスロットル弁開度の両方に応じて変化させてい
る。従って、第4の実施例では、機関回転数NEが大き
くなるほど、或いは、スロットル弁開度が全開に近づく
ほど、なまし回数Kの値を小さくするようにしている。
【0036】以上説明した実施例では、図3の各TDC
時刻毎、即ち、360°CA毎に前回のTDC間時間T
360の算出値に基づいて次のTDCまでの間の記憶間
隔を設定していたが、この処理は、720°CA毎に実
行することもできる。この場合の例を図8を用いて説明
する。図8は本発明の内燃機関の吸入空気量の計測装置
における第5の実施例の制御手順の一例を示すフローチ
ャートである。この制御手順は、図1のクランク角セン
サ19がピストン24の上死点TDCを検出する毎に実
行される。
【0037】ステップ801では、前回のTDC時刻T
360をT360old としてメモリに記憶しておく。続
くステップ801は第1の実施例のステップ401と同
じであり、前回のTDC時刻ZTDC(i-1) から今回の
TDC時刻ZTDC(i) までの時間T360を算出す
る。続くステップ803、804、及びステップ811
は、今回が720°CAか否かを判定するものである。
初期設定において、吸気行程のTDC時刻の時はカウン
タnの値が0にされている。従って、吸気行程のTDC
時刻の時はステップ804に進み、ステップ804にお
いてカウンタnの値が1にされる。従って、360°C
A後にステップ803に進んできた時にはカウンタnの
値が1であるので、ステップ811に進むことになる。
ステップ811ではカウンタnの値を0にしてこのルー
チンを終了する。よって、ステップ803からステップ
804に進むのは720°CA毎である。
【0038】ステップ804でカウンタnの値が1にさ
れた後はステップ805に進む。ステップ805は第1
の実施例のステップ402と同じであり、今回のTDC
時刻ZTDC(i) を前回のTDC時刻ZTDC(i-1) と
してメモリに記憶しておく。次いで、ステップ806で
は、ステップ801で記憶した前回のTDC間の時間T
360old と今回のTDC間の時間T360とを加える
ことによって1行程の所要時間T720を算出し、これ
を予め定められた所定の分割回数Xで除算し、吸気管圧
力の記憶間隔tを算出する。
【0039】このようにして吸気管圧力の記憶間隔tが
算出されると、ステップ807において吸気管圧力を検
出する圧力センサ7の検出値PMを読み込み、予め設定
されたなまし回数Kを使用して吸気管圧力のなまし値P
MWを算出する。このなまし回数Kは前述のように分割
回数Xと同じ値とすることができる。そして、続くステ
ップ808では、ステップ807て算出したなまし値P
MWを用いてECU10が吸入空気量Qを算出する。こ
の吸入空気量Qはこの後、機関1の空燃比制御に使用さ
れるが、ここではその説明を省略する。
【0040】吸入空気量Qが算出された後は、ステップ
809において分割回数カウンタCNT(i) の値をクリ
アすると共に、時間カウンタTIMEの値もクリアす
る。そして、次のステップ810で時間割込ルーチンの
動作フラグZINTを1にして時間割込ルーチンをスタ
ートさせてこのルーチンを終了する。図8のステップ8
10で設定されたフラグZINTによって動作する時間
割込ルーチンは、図5の処理と全く同じで良いのでここ
ではその説明を省略する。
【0041】図9は本発明の内燃機関の吸入空気量の計
測装置における第6の実施例の制御手順の一例を示すフ
ローチャートである。この制御手順は、図1のクランク
角センサ19がピストン24の上死点TDCを検出する
毎に実行される。ステップ901では、前回のTDC時
刻T360をT360old としてメモリに記憶してお
く。続くステップ902は第1の実施例のステップ40
1と同じであり、前回のTDC時刻ZTDC(i-1) から
今回のTDC時刻ZTDC(i) までの時間T360を算
出する。
【0042】続くステップ903は第1の実施例のステ
ップ402と同じであり、今回のTDC時刻ZTDC
(i) を前回のTDC時刻ZTDC(i-1) としてメモリに
記憶しておく。次のステップ904はステップ403と
同じであり、TDC間の時間T360を予め定められた
所定の分割回数Xで除算し、吸気管圧力の記憶間隔tを
算出する。
【0043】このようにして吸気管圧力の記憶間隔tが
算出されると、ステップ905において、前回算出した
なまし値PMW360をメモリの番地MA(360)か
ら読み出し、PMW720としてメモリの番地MA(7
20)に記憶すると共に、前回算出したなまし値PMW
をメモリの番地MA(0)から読み出し、PMW360
としてメモリの番地MA(360)に記憶する。この処
理により、360°CA前のなまし値PMW360と、
720°CA前のなまし値PMW720がメモリに保持
されることになる。
【0044】このようにしてなまし値PMW360とな
まし値PMW720がメモリに保持された後は、ステッ
プ404と手順を行うステップ906において吸気管圧
力を検出する圧力センサ7の検出値PMを読み込み、予
め設定されたなまし回数Kを使用して吸気管圧力のなま
し値PMWを算出する。このなまし回数Kは前述のよう
に分割回数Xと同じ値とすることができる。そして、続
くステップ907はステップ405と同じであり、ステ
ップ906て算出したなまし値PMWを用いてECU1
0が吸入空気量Qを算出する。この吸入空気量Qはこの
後、機関1の空燃比制御に使用されるが、ここではその
説明を省略する。
【0045】吸入空気量Qが算出された後は、ステップ
908において、今回算出したなまし値PMWをメモリ
の番地MA(0)に記憶し、続くステップ909におい
て分割回数カウンタCNT(i) の値をクリアすると共
に、時間カウンタTIMEの値もクリアする。そして、
次のステップ910では、後述する過渡状態の検出を行
い、この後にステップ911において、時間割込ルーチ
ンの動作フラグZINTを1にして時間割込ルーチンを
スタートさせてこのルーチンを終了する。ステップ91
1で設定されたフラグZINTによって動作する時間割
込ルーチンは図5と全く同じで良いので、ここではその
説明を省略する。
【0046】図10は図9のステップ910における過
渡状態の検出の詳細な手順の一例を示すフローチャート
である。ステップ9101では、メモリの番地MA(7
20)から720°CA前のなまし値PMW720を読
み出し、次いで、メモリの番地MA(0)から今回のな
まし値PMWを読み出し、PMWからPMW720を減
算して差分ΔPMWを算出する。この差分ΔPMWは1
行程離れたピストン位置における吸気管圧力を比較した
ものであるので、機関が定常状態にある時にはほぼ同じ
か非常に近い値になるはずである。一方、機関が加速状
態にある時には、今回の吸気管圧力PMWが1行程前の
吸気管圧力PMW720よりも大きいはずであるから、
ΔPMWが所定値以上の値となり、逆に、機関が減速状
態にある時には、今回の吸気管圧力PMWが1行程前の
吸気管圧力PMW720よりも小さいはずであるから、
ΔPMWが所定値以下の値となる。
【0047】そこで、ステップ9102では、差分ΔP
MWが加速判定基準値Racc 以上か否かを判定し、ΔP
MW≧Racc の時は機関が加速状態にあると判定してス
テップ9104に進む。一方、ステップ9102でΔP
MW<Racc と判定した時はステップ9103に進み、
差分ΔPMWが減速判定基準値−Rdec 以下か否かを判
定する。そして、ΔPMW≦−Rdec の時は機関が減速
状態にあると判定してステップ9104に進み、ΔPM
W>−Rdec の時は機関が加速状態にも減速状態にもな
いと判定してステップ9105に進む。機関が加速状
態、或いは減速状態と判定した時に進むステップ910
4では、ステップ906で使用されるなまし回数Kの値
をなまし基準値Kref から所定値Cだけ小さな値に設定
する。また、機関が加速状態にも減速状態にもないと判
定して進むステップ9105では、なまし回数Kをなま
し基準値Kref (例えば前述の分割回数X)に設定す
る。
【0048】このように、機関が加速状態、或いは減速
状態と判定した時には、ステップ9104においてなま
し値の値を小さくするので、なまし値の過渡状態に対応
する応答性が向上する。図10では機関の加速状態、或
いは減速状態を1段階の加速判定基準値Racc、或いは
減速判定基準値−Rdec で判別し、加速状態、或いは減
速状態の時になまし値を一定値Cだけ小さくしていた
が、機関の加速状態、或いは減速状態は多段階で行い、
加速の程度、或いは、減速の程度に応じて、なまし値か
ら減算する値を可変するようにしても良い。
【0049】図11は、加速状態を2段階の加速判定基
準値Racc1とRacc2 (ただしRacc1<Racc2)で判定し、
減速状態も2段階の減速判定基準値−Rdec1と−Rdecc
2(ただし−Rdec1>−Rdec2) で判定する例を示すもの
である。ステップ9201はステップ9101と同じで
あり、メモリの番地MA(720)から720°CA前
のなまし値PMW720を読み出し、次いで、メモリの
番地MA(0)から今回のなまし値PMWを読み出し、
PMWからPMW720を減算して差分ΔPMWを算出
する。
【0050】この実施例では、ステップ9202とステ
ップ9203において機関の加速状態の程度を判定す
る。すなわち、まず、ステップ9202において差分Δ
PMWが第1の加速判定基準値Racc1以上か否かを判定
し、ΔPMW≧Racc1の時はステップ9203において
差分ΔPMWが第1の加速判定基準値Racc1より大きい
第2の加速判定基準値Racc2以上か否かを判定する。そ
して、ΔPMW<Racc2の時は機関がそれほど大きな加
速を行っていないと判定してステップ9204に進み、
ΔPMW≧Racc2の時は機関が大きな加速を行っている
と判定してステップ9205に進む。ステップ9204
では、ステップ906で使用されるなまし回数Kの値を
なまし基準値Kref から所定値C1だけ小さな値に設定
し、ステップ9204では、なまし回数Kの値をなまし
基準値Kref から所定値C2(>C1)だけ小さな値に
設定する。
【0051】一方、ステップ9202でΔPMW<Rac
c1と判定した時はステップ9206に進み、ステップ9
206とステップ9207において機関の減速状態の程
度を判定する。すなわち、まず、ステップ9206にお
いて差分ΔPMWが第1の減速判定基準値−Rdec1以下
か否かを判定し、ΔPMW≦−Rdec1の時はステップ9
207において差分ΔPMWが第1の減速判定基準値−
Rdec1より小さい第2の減速判定基準値−Rdec2以下か
否かを判定する。そして、ΔPMW>−Rdec2の時は機
関がそれほど大きな減速を行っていないと判定してステ
ップ9208に進み、ΔPMW≦−Rdec2の時は機関が
大きな減速を行っていると判定してステップ9209に
進む。ステップ9208では、ステップ906で使用さ
れるなまし回数Kの値をなまし基準値Kref から所定値
D1だけ小さな値に設定し、ステップ9209では、な
まし回数Kの値をなまし基準値Kref から所定値D2
(>D1)だけ小さな値に設定する。所定値D1は所定
値C1と同じでも良く、また、所定値D2は所定値C2
と同じでも良い。
【0052】また、ステップ9206でΔPMW>−R
dec1と判定した時は、機関が加速状態にも減速状態にも
ないと判定してステップ9105に進む。ステップ92
10では、なまし回数Kをなまし基準値Kref に設定す
る。このように、機関の加速状態の大きさ、或いは減速
状態の大きさに応じてなまし値の値を小さくすれば、な
まし値の過渡状態に対応する応答性を一層向上させるこ
とができる。
【0053】図12は、本発明の吸入空気量の計測装置
の機関加速時の動作を示すものである。機関の加速時に
圧力センサ7によって吸気管圧力の測定値が実線で示す
ように検出された場合、なまし回数Kが定常状態のまま
であると、吸気管圧力のなまし値PMWが実際の吸気管
圧力に追従する速度が点線のように遅くなるが、本発明
のように、機関の加速状態を検出した時点で、なまし回
数Kの値を小さくすると、吸気管圧力のなまし値PMW
は破線で示すように実際の吸気管圧力PMの変化に応答
性良く追従するようになる。
【0054】なお、図1の実施例では、圧力センサ7を
配置するのは機関1の特定の1つの気筒のみであり、他
の気筒の挙動はこの気筒と同じであるとしているが、正
確を期するのであれば、機関1の各気筒に圧力センサを
設ければ良い。また、以上説明した実施例では、多気筒
内燃機関に本発明を適用した場合について説明を行った
が、本発明は単気筒の内燃機関についても本発明を有効
に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の排気浄化用触媒装置によれば、内燃機関の気筒数や吸
気管の容積に関わらず、また、サージタンクのようなリ
ップル除去を目的とした吸気管の容積の増大を行うこと
なく、吸気管圧力の圧力センサによる検出値に現れるリ
ップル分を完全に除去することができるため、吸気量を
正確にローコストで計測することができるという効果が
ある。また、機関の過渡時を検出した時にはリップル除
去のためのなましが小さくされるため、過渡時の応答性
が良くなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の吸入空気量の計測装置の全
体構成を示す図である。
【図2】(a) ,(b) は図1のクランクポジションセンサ
の具体的な構成例を示す図である。
【図3】図1のECUの吸入空気量の計測の手順を示す
タイムチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例を示すものであり、図3
のTDC毎にECUによって実行される割込処理の一例
を示すフローチャートである。
【図5】図4で設定されたフラグによって動作する時間
割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】(a) は本発明の第2の実施例を示すもので、な
まし回数を機関回転数に応じて変更する際の変更マップ
の一例を示すもの、(b) は本発明の第3の実施例を示す
もので、なまし回数を機関の負荷に応じて変更する際の
変更マップの一例を示すものである。
【図7】本発明の第4の実施例を示すもので、なまし回
数を機関回転数と負荷に応じて変更する際の変更マップ
の一例を示すものである。
【図8】本発明の第5の実施例を示すもので、図3のT
DC毎にECUによって実行される割込処理の別の例を
示すフローチャートである。
【図9】本発明の第6の実施例を示すもので、図3のT
DC毎にECUによって実行される割込処理の更に別の
例を示すフローチャートである。
【図10】図9の過渡状態の検出の詳細な手順の一例を
示すフローチャートである。
【図11】図9の過渡状態の検出の詳細な手順の別の例
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の吸入空気量の計測装置の機関加速時
の動作を示すものである。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…吸気通路 3…スロットル弁 4…スロットル弁開度センサ 7…圧力センサ 8…燃料噴射弁 10…ECU(エンジン・コントロール・ユニット) 19…クランク角センサ 22…吸気弁
フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CC14 CD15 CE02 CE32 CF20 3G084 BA04 CA04 CA06 DA04 EB06 EB25 FA01 FA02 FA07 FA10 FA11 FA18 FA20 FA29 FA33 FA38 3G301 HA01 JA13 KA11 NA01 NA08 NC02 NE23 PA01Z PA07Z PA10Z PA11Z PA17Z PD03Z PE01Z PE03Z PE08Z PF03Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路に吸気管圧力を計測する圧力セ
    ンサを備えた内燃機関の吸入空気量の計測装置であっ
    て、 1つの気筒のピストンの上死点を検出する上死点の検出
    手段と、 前回の上死点の検出から今回の上死点の検出までの間の
    時間を計測する上死点間時間の計測手段と、 前記上死点間時間を予め定められた分割回数で除算し
    て、吸気管圧力の検出間隔を算出する吸気管圧力検出間
    隔の算出手段と、 前記圧力センサによって検出した吸気管圧力、なまし回
    数、及び前回のなまし値に基いて、算出された検出間隔
    毎に、今回のなまし値を算出する吸気管圧力のなまし手
    段、及び、 算出されたなまし値に基づいて現在の吸入空気量を算出
    する吸入空気量の算出手段と、を備えることを特徴とす
    る内燃機関の吸入空気量の計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の吸入空気量
    の計測装置において、前記なまし回数が前記分割回数に
    等しくなっていることを特徴とする内燃機関の吸入空気
    量の計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内燃機関の吸入空気量
    の計測装置において、更に、機関の回転数の検出手段
    と、機関の回転数に応じた前記なまし回数の補正マップ
    とを備え、前記吸気管圧力のなまし手段が、機関の回転
    数に応じて前記補正マップからなまし回数を読み出し、
    読み出したなまし回数によって今回のなまし値を計算す
    ることを特徴とする内燃機関の吸入空気量の計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内燃機関の吸入空気量
    の計測装置において、更に、機関の負荷の検出手段と、
    機関の負荷に応じた前記なまし回数の補正マップとを備
    え、前記吸気管圧力のなまし手段が、機関の負荷に応じ
    て前記補正マップからなまし回数を読み出し、読み出し
    たなまし回数によって今回のなまし値を計算することを
    特徴とする内燃機関の吸入空気量の計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内燃機関の吸入空気量
    の計測装置において、更に、機関の回転数の検出手段と
    負荷の検出手段、及び、機関の回転数と負荷に応じた前
    記なまし回数の補正マップとを備え、前記吸気管圧力の
    なまし手段が、機関の回転数と負荷に応じて前記補正マ
    ップからなまし回数を読み出し、読み出したなまし回数
    によって今回のなまし値を計算することを特徴とする内
    燃機関の吸入空気量の計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項に記載の内
    燃機関の吸入空気量の計測装置において、更に、 前記検出間隔毎に検出された吸気管圧力を、検出順に少
    なくとも前記気筒の1行程が終了するまで記憶する記憶
    手段と、 この記憶手段に記憶された吸気管圧力の検出値のうち、
    検出間隔が1行程異なる2つの検出値の大きさを比較す
    る検出値の比較手段と、 比較した検出値の差が所定値以上の時に、機関の過渡状
    態と判定する過渡状態の判定手段と、 機関が過渡状態と判定された時に、前記吸気管圧力のな
    まし手段において使用される前記なまし回数を小さくす
    る方向に補正するなまし回数補正手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の吸入空気量の計測
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の内燃機関の吸入空気量
    の計測装置において、前記比較手段が前記記憶手段に記
    憶された吸気管圧力の検出値の比較を上死点毎に行うこ
    とを特徴とする内燃機関の吸入空気量の計測装置。
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