JP4361917B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
図8は、本発明に係るエンジンの制御装置の実施形態(第1〜第4実施例共通)を、それが適用された車載用エンジンの一例と共に示す概略構成図である。
[第1実施例]
図10は、第1実施例の制御システム図で、基本燃料噴射量演算手段120、燃料補正量演算手段130、不安定度(燃焼空燃比)検出手段150、回転所要時間演算手段140を備える。基本燃料噴射量Tpに燃料補正量演算手段130で演算されるTp_hosを乗じて、全気筒の燃焼空燃比が所望空燃比となるよう燃料噴射量Tiが演算される。燃料補正量演算手段130で演算されるTp_hosは、回転変動(から推定した燃焼空燃比)に基づいて演算される。より詳しくは、燃焼空燃比が所望空燃比よりリーンにあると判断された場合は、Tp_hosを増量し、燃焼空燃比をリッチならしめるものである。回転所要時間演算手段140は、クランク角度センサ37から出力される120゜毎のパルス間の所要時間ΔT120を演算する。マイコンのタイマ機能を用いるのが一般的であり、ここでは詳述しない。以下、不安定度(燃焼空燃比)検出手段150、基本燃料噴射量演算手段120、燃料補正量演算手段130、の詳細説明をする。
図11は、不安定度(燃焼空燃比)検出手段150を示した図である。本検出手段150は、不安定度検出許可手段151、1次微分値・2次微分値演算手段152、不安定度指標演算手段160を備える。不安定度検出許可手段151では、回転変動から燃焼空燃比に準じる指標の演算を行うか否かを判定し、検出許可時は、検出許可フラグf_kensyutsu_kyokaを1とする。不許可のときは、0とする。1次微分値・2次微分値演算手段152では、120゜毎のパルス間の所要時間ΔT120の1次微分値・2次微分値演算する。マイコンでの演算なので、実際は、差分処理となる。不安定度検出許可フラグ=1のとき、1次微分値及び2次微分値に所定の処理を施して、不安定度指標演算手段160においてエンジン(燃焼)の不安定度指標を演算する。
なお、各ブロックの処理の詳細は後述する。
図12は、不安定度指標演算手段160を示す。本演算手段160は、有効パワ演算手段161及び燃焼回数・変動の強さ演算手段162を備える。有効パワ演算手段161は、不安定度検出許可フラグ=1のとき、1次微分値の正値及び2次微分値の負値、それぞれの有効パワを演算する。
各ブロックの処理の詳細は後述する。
図13は、燃料補正量演算手段130を示す。本演算手段130は、燃料補正許可手段135、補正量演算手段131からなる。燃料補正許可手段135は、燃焼回数(1次微分)もしくは燃焼回数(2次微分)が所定回数以下のとき、変動発生頻度が高い(燃焼空燃比が許容以上にリーン化した)と判断して、燃料補正を許可するものである。燃料補正許可フラグ(1次微分)は、燃焼回数(1次微分)が所定回数以下のとき1となり、燃料補正許可フラグ(2次微分)は、燃焼回数(2次微分)が所定回数以下のとき1となる。補正量演算手段131では、燃料補正許可フラグ(1次微分)=1のときは、変動の強さ(1次微分)に基づいて、補正量Tp_hosを演算する。燃料補正許可フラグ(2次微分)=1のときは、変動の強さ(2次微分)に基づいて、補正量Tp_hosを演算する。燃料補正許可フラグ(1次微分)=1と燃料補正許可フラグ(2次微分)=1が同時に発生したときは、より変動頻度の高い方(燃焼回数(1次微分)と燃焼回数(2次微分)の小さい方)を選択し、燃料補正を行う。各ブロックの処理の詳細は後述する。
本演算手段120では、エンジンの吸入空気量に基づいて任意の運転条件において目標トルクと目標空燃比を同時に実現する燃料噴射量を演算することを目的とする。具体的には、図14に示されるように、基本燃料噴射量Tpを演算する。Cylは気筒数を表し、ここで6である。Kは、燃料噴射弁(インジェクタ)30の仕様(燃料噴射パルス幅と燃料噴射量の関係)に基づき決める。
本演算手段152では、120゜毎のパルス間の所要時間ΔT120の1次微分値・2次微分値を演算する。具体的には、図15に示される。ここに、kは、120゜CAごとに1ずつ加算される値である。マイコンでの演算なので、実際は、図中に示されるように差分処理となる。
本許可手段151では、不安定度検出許可フラグの演算を行う。具体的には、図16に示されるように、「始動後のサイクルが所定Cycle_sidou0以上」で、かつ「冷却水温Twn(k)が所定範囲内にあり」、かつ「吸気温Twa(k)が所定範囲内にある」とき、不安定度を検出すべく不安定度検出許可フラグ=1とする。それ以外のときは、不許可とし不安定度検出許可フラグ=0とする。なお、Cycle_sidou0は、エンジンの性能で決めるのがよい。初爆から検出する場合、完爆以降で検出する場合、回転数がピークに達した後に検出する場合など、目的に添った値に設定するのがよい。また、冷却水温及び吸気温同様である。燃料性状の影響を検出したい場合は、燃料気化率差が発生する領域で設定するのがよい。
本演算手段161では、1次微分値の正値及び2次微分値ddd_time(k)それぞれの有効パワを演算する。具体的には、図17に示される。
不安定度検出許可フラグが1かつ1次微分値が所定値以上のとき、有効パワ発生フラグ(1次微分)を1とし、1次微分値と所定値の差を有効パワ(1次微分)とする。不安定度検出許可フラグが1かつ2次微分値が所定値以下のとき、有効パワ発生フラグ(2次微分)を1とし、2次微分値と所定値の差を有効パワ(2次微分)とする。
また、不安定度検出許可フラグ=1なってからの本処理の起動毎に、不安定度検出許可後総燃焼数を1ずつ加算させ、検出許可後の総燃焼回数を演算する。
なお、上記例では、有効パワを敷居値との差(相対値)で求めたが、絶対値とするのもよい。
本演算手段162は、1次微分値の有効パワに基づいて、回転変動の発生頻度とその強さを演算する。具体的には、図18に示されるように、有効パワ発生フラグ(1次微分)=1のとき、燃焼回数・変動の強さ更新フラグ(1次微分)、燃焼回数(1次微分)、変動の強さ(1次微分)を演算する。演算方法は、図6に示される。なお、有効パワ発生フラグ(1次微分)=1かつ有効パワ発生回数(1次微分)が3回以上になったとき、燃焼回数・変動の強さ(1次微分)更新フラグ=1とする。
本演算手段162’は、2次微分値の有効パワに基づいて、回転変動の発生頻度とその強さを演算する。具体的には、図19に示されるように、有効パワ発生フラグ(2次微分)=1のとき、燃焼回数・変動の強さ更新フラグ(2次微分)、燃焼回数(2次微分)、変動の強さ(2次微分)を演算する。演算方法は、図6に示される。なお、有効パワ発生フラグ(2次微分)=1かつ有効パワ発生回数(2次微分)が3回以上になったとき、燃焼回数・変動の強さ(2次微分)更新フラグ=1とする。
燃料補正許可手段135では、燃料補正を行うか否か(可否)を判定する。具体的には、図20に示される。すなわち、図20(A)に示されているように、「燃焼回数・変動の強さ(1次微分)更新フラグ=1」、かつ「燃焼回数(1次微分)が所定値A以下」のとき、1次微分値により安定性が燃料補正を行う必要があるほど悪化したと判断し、燃料補正許可フラグ(1次微分)=1とする。
また、図20(B)に示されているように、「燃焼回数・変動の強さ(2次微分)更新フラグ=1」、かつ「燃焼回数(2次微分)が所定値B以下」のとき、2次微分値により安定性が燃料補正を行う必要があるほど悪化したと判断し、燃料補正許可フラグ(2次微分)=1とする。
本演算手段131では、燃料補正量を演算する。具体的には、図21に示されるように、燃料補正許可フラグ(1次微分)=1のとき、変動の強さ(1次微分)に基づいて、燃料補正量基本値Tp_hos0が演算される。燃料補正許可フラグ(2次微分)が=1のときは、変動の強さ(2次微分)に基づいて、燃料補正量基本値Tp_hos0が演算される。Tp_hos0は、上限値Tp_hos_limで制限される。Tp_hos_limは、始動後経過時間及び始動時水温に基づいて決められる。すなわち、燃料を過剰に補正しないよう、燃料補正量(増量補正量)の上限を、燃料気化率の変化に応じて、動的に変化させていくものである。
第1実施例では、回転変動(燃焼空燃比)の検出を時間領域処理で行ったが、本第2実施例では、回転変動(燃焼空燃比)の検出を周波数領域で行う。
本演算手段161’では、1次微分値の回転数周波数のパワスペクトル及び2次微分値の回転数周波数のパワスペクトルそれぞれの有効パワを演算する。具体的には、図22に示されるように、120゜回転所要時間ΔT120の1次微分値から逐次、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)を行い、回転数周波数のパワスペクトル(1次微分)を求める。なお、1次微分値は、120゜毎に得られるので、回転数周波数のパワスペクトルを求める場合、最初は、少なくとも一回転分すなわち3つのサンプリング値が必要であるが、その後は、1次微分値が1回得られる毎に、回転数周波数のパワスペクトルの演算が可能である。なお、離散フーリエ変換については、多くの書物、文献があるので、ここでは詳述しない。
第1実施例では、回転変動(燃焼空燃比)があるレベルを超えたら、燃料噴射量を増量補正する方式としたが、本第3実施例では、回転変動(燃焼空燃比)があるレベルを超えたら、従来制御の始動後増量を操作する。すなわち、従来制御には、吸入空気量から空燃比が理論空燃比となるように、燃料量を決めているが、冷機始動時は始動後一定時間は、燃料気化率が低いため、それを考慮して、始動後燃料増量が行われている。始動後増量は、冷却水温、始動後経過時間などから決められ、吸気通路壁温、吸気弁温度などの温度に依存するため、始動後経過時間が長くなるにつれ叙々に減少するのが一般的である。
本演算手段132では、燃料補正量を演算する。具体的には、図23に示されるように、燃料補正許可フラグ(1次微分)=1もしくは燃料補正許可フラグ(2次微分)=1となってから、本処理の起動回数がkai_hosei_hold以下の期間は、Tp_hosの値を前回値のまま維持する。それ以外のときは、Tp _hos_redずつ現象させる。Tp_hosの初期値は、始動時水温に応じて決める。すなわち、本例では、重質よりの燃料を用いた場合など、始動時の空燃比のプロフィールが所望のプロフィールよりもリーン化したとき、回転変動(燃焼空燃比)を検出し、前記始動後増量をそれよりも減少させず一定期間保持させるものである。保持させることにより、それ以上燃焼空燃比がリーン化しないようにするものである。その後、吸気通路、吸気弁の温度上昇に伴い、燃料気化率が上がり、その結果燃焼空燃比がリッチ化したときは、同様にそれを検出し、再び、始動後増量を減少させていくものである。
第1実施例では、回転変動(燃焼空燃比)があるレベルを超えたら、燃料噴射量増量補正する積極的リッチ化の方式とし、第3実施例では、回転変動(燃焼空燃比)があるレベルを超えたら、従来制御の始動後増量を一定期間、その値を保持し、燃料気化率が上昇し、空燃比がリッチ化するのを待つ消極的リッチ化の方式とした。本第4実施例では、リッチ化した後、排気低減及び燃費低減を目的として、再び、安定限界まで積極的にリーン化させるものである。
本演算手段133では、燃料補正量を演算する。具体的には、図24に示されるように、燃料補正許可フラグ(1次微分)=1のときは、変動の強さ(1次微分)に基づいて、燃料補正量基本値Tp_hos0が演算される。燃料補正許可フラグ(2次微分)=1のときは、変動の強さ(2次微分)に基づいて、燃料補正量基本値Tp_hos0が演算される。Tp_ hos0は、上限値Tp_hos_limで制限される。Tp_hos_limは、始動後経過時間及び始動時水温に基づいて決められる。
19 水温センサ
24 エアフローセンサ
30 燃料噴射弁
37 クランク角センサ(回転数センサ)
50 三元触媒
51 空燃比センサ
52 酸素センサ
100 コントロールユニット
120 基本燃料噴射量演算手段
130 燃料補正量演算手段
131、132、133 補正量演算手段
140 回転所要時間演算手段
150 不安定度(燃焼空燃比)検出手段
160 不安定度指標演算手段
Claims (34)
- エンジン回転速度のn次微分値(nは整数)もしくはエンジンが所定角度回転する所要時間のn次微分値(nは整数)が、所定値以上又は所定値以下となる頻度を演算し、該頻度に基づいて、エンジンの燃焼空燃比を推定する燃焼空燃比推定手段と、該燃焼空燃比推定手段の推定結果に基づいて、エンジンの燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
- エンジン回転速度もしくはエンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値及び/又は2次微分値を演算する手段を備え、前記燃焼空燃比推定手段は、前記1次微分値及び/又は2次微分値に基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、エンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値の正値及び/又は2次微分値の負値に基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの制御装置。
- エンジン回転速度のn次微分値(nは整数)もしくはエンジンが所定角度回転する所要時間のn次微分値(nは整数)の所定の周波数成分を演算し、該所定周波数成分に基づいて、エンジンの燃焼空燃比を推定する燃焼空燃比推定手段と、該燃焼空燃比推定手段の推定結果に基づいて、エンジンの燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、エンジン回転速度もしくはエンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値の所定周波数成分及び/又は2次微分値の所定周波数成分に基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段が前記燃焼空燃比を推定する際に用いる周波数成分は、少なくともエンジン回転数相当周波数成分及び前記エンジン回転数相当周波数の1/2周波数成分であることを特徴とする請求項5に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段が前記燃焼空燃比を推定する際に用いる周波数成分は、少なくとも「エンジン回転数相当周波数の1/2周波数」から「エンジン回転数相当周波数」までの帯域の周波数成分であることを特徴とする請求項5に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段が前記燃焼空燃比を推定する際に用いる周波数成分は、検出可能な全周波数成分であることを特徴とする請求項5に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段が前記燃焼空燃比を推定する際に用いる周波数成分は、サンプリング時間の逆数で与えられる周波数からサンプリング周期相当周波数までの全周波数帯域成分であることを特徴とする請求項8に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、時間領域での所定期間における前記1次微分値及び/又は前記2次微分値の絶対値をそれぞれ積算した値を検出可能な全周波数成分の全パワとし、該全パワに基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項8に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「所定期間内の前記エンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値が所定値以上となる回数が所定回数以上」で、かつ「前記所要時間の2次微分値が所定値以下となる回数が所定回数以下」のとき、エンジン回転速度が急激に減少したと判定することを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「所定期間内の前記エンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値が所定値以上となる回数が所定回数以上」で、かつ「前記所要時間の2次微分値が所定値以下となる回数が所定回数以上」のとき、エンジン回転速度は急激に減少はしていないが、不安定な状態であると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「所定期間内の前記エンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値の所定周波数成分が所定値以上となる回数が所定回数以上」で、かつ「前記所要時間の2次微分値の所定周波数成分が所定値以下となる回数が所定回数以下」のとき、エンジン回転速度が急激に減少したと判定することを特徴とする請求項5から10のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「所定期間内の前記エンジンが所定角度回転する所要時間の1次微分値の所定周波数成分が所定値以上となる回数が所定回数以上」で、かつ「前記所要時間の2次微分値の所定周波数成分が所定値以下となる回数が所定回数以上」のとき、エンジン回転速度は急激に減少はしていないが、不安定な状態であると判定することを特徴とする請求項5から10のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「前記1次微分値が所定値以上となる回数が所定回数に達するのに要した燃焼回数A」及び/又は「前記2次微分値が所定値以下となる回数が所定回数に達するのに要した燃焼回数B」を前記頻度として演算し、前記燃焼回数A及び/又はBに基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項2又は3に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、「前記1次微分値の周波数成分が所定値以上となる回数が所定回数に達するのに要した燃焼回数C」及び/又は「前記2次微分値の周波数成分が所定値以下となる回数が所定回数に達するのに要した燃焼回数D」を演算し、前記燃焼回数C及び/又はDに基づいて、燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項5から10のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、前記燃焼回数A、B、C、又はDが、小さいほど燃焼空燃比がリーン側にあり、大きいほど燃焼空燃比がリッチ側にあると推定することを特徴とする請求項15又は16に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、前記燃焼空燃比推定手段により前記燃焼回数A、B、C、又はDが所定回数以下であると判定されたとき、燃料噴射量を増量補正することを特徴とする請求項17に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、「前記1次微分値が所定値以上となった回数分の積算値」、「前記2次微分値が所定値以下となった回数分の積算値」、「前記1次微分値の周波数成分が所定値以上となった回数分の積算値」、及び「前記2次微分値の周波数成分が所定値以下となった回数分の積算値」のうちの少なくとも一つに基づいて、燃料噴射量の増量補正量Eを設定することを特徴とする請求項18に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、前記燃焼回数A、B、C、及びDのうちの少なくとも一つに基づいて、燃料噴射量の増量補正量Eを設定することを特徴とする請求項18に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、始動後経過時間及び/又は冷却水温に基づいて、燃料増量量Eを演算する手段を備え、前記推定燃焼空燃比が所定値以上のときは、燃料噴射量の増量補正量Eの値を所定期間変化させないか、もしくは前記増量補正量Eの変化率を変更することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、始動後経過時間及び/又は冷却水温に基づいて、燃料増量量Eを演算する手段を備え、前記推定燃焼空燃比が所定値以上のときは、燃料噴射量の増量補正量Eの値を所定期間変化させないか、もしくは前記増量補正量Eの変化率を変更し、
前記燃料噴射量補正手段は、前記燃焼回数A、B、C、及び/又はDが所定回数以下のとき、前記増量補正量Eの値を所定期間変化させないか、もしくは前記増量補正量Eの変化率を変更することを特徴とする請求項17に記載のエンジンの制御装置。 - 前記燃料噴射量補正手段は、前記燃料増量補正を行った後の所定期間は、さらなる燃料増量補正を行わないことを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、始動後経過時間、始動時冷却水温、冷却水温、始動時吸気温、及び吸気温のうちの少なくとも一つに応じて、前記燃料増量補正量の制限値を設定することを特徴とする請求項18から23のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- エンジンに吸入された気筒毎の吸入空気量と気筒毎の噴射燃料量の重量比である供給空燃比を演算する供給空燃比演算手段を備え、前記燃焼空燃比推定手段は、前記供給空燃比に基づいて、前記燃焼空燃比を推定することを特徴とする請求項1から24のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段は、始動時冷却水温、冷却水温、始動時吸気温、及び吸気温のうちの少なくとも一つに基づいて、前記燃焼空燃比の推定を許可するか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1から25のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料噴射量補正手段は、前記燃焼空燃比推定手段により推定される燃焼空燃比が所定値となるまで、燃料噴射量を減量補正することを特徴とする請求項1から26のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段の推定結果に基づいて、使用燃料の性状を推定する燃料性状推定手段を備えていることを特徴とする請求項1から27のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料性状推定手段は、前記供給空燃比と前記推定燃焼空燃比との差もしくは比から、使用燃料の性状を推定することを特徴とする請求項28に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料性状推定手段は、冷却水温、吸気温、始動後経過時間のうちの少なくとも一つが所定値以上のときは、前記燃焼空燃比推定手段の推定結果に基づく燃料性状の推定を行わないことを特徴とする請求項28又は29に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃焼空燃比推定手段が気筒毎に燃焼空燃比を推定し、該推定結果に基づいて、前記燃料噴射量補正手段が気筒毎に燃料噴射量の補正を行うことを特徴とする請求項1から30のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 前記燃料性状判定手段は、「前記推定燃焼空燃比が所定値よりリーン側にあり」、かつ「燃料噴射量を増量補正した際に、推定燃焼空燃比が所定値以上リッチ側に変化した」とき、使用燃料は、第一の燃料性状より気化率の低い燃料であると判定することを特徴とすることを特徴とする請求項28から31のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
- 第一の燃料性状用制御パラメータ演算手段と、前記第一の燃料より気化率が低い第二の燃料性状用制御パラメータ演算手段と、を備え、前記燃料性状判定手段は、前記第一の燃料性状用制御パラメータ演算手段で燃料噴射量の増量補正を行っているとき、「前記推定燃焼空燃比が所定値よりリーン側にあり」、かつ「燃料噴射量を増量補正したことにより、推定燃焼空燃比が所定値以上リッチ側に変化した」とき、制御パラメータ演算手段を前記第一の燃料性状用から前記第二の燃料性状用に切り換えることを特徴とする請求項32に記載のエンジンの制御装置。
- 請求項1から33のいずれか一項に記載のエンジン制御装置を搭載した自動車。
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