JP2000170426A - 引き違いサッシ - Google Patents

引き違いサッシ

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JP2000170426A
JP2000170426A JP11195478A JP19547899A JP2000170426A JP 2000170426 A JP2000170426 A JP 2000170426A JP 11195478 A JP11195478 A JP 11195478A JP 19547899 A JP19547899 A JP 19547899A JP 2000170426 A JP2000170426 A JP 2000170426A
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JP
Japan
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stopper
shoji
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receiver
sash
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JP11195478A
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English (en)
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Toshio Tai
俊男 袋
Hidenori Ueno
秀則 上野
Minoru Yoshii
実 吉井
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Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
Original Assignee
Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状
態にあるのかが容易に確認できるとともに安全性の高い
引き違いサッシを提供すること。 【解決手段】引き違いサッシ1の横枠5が、障子7の移
動方向の途中にストッパ受け11を備え、障子7が、横
框21の内側にストッパ受け11に係合可能に設けたス
トッパ部材29と、ストッパ部材29とストッパ受け1
1との係合を解除する操作部49と、ストッパ部材29
とストッパ受け11との係合及び解除を表示する表示部
51とを備え、表示部51は障子の室内側面に表示し、
操作部49は障子の室外側から操作する操作摘である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き違いサッシに
関し、特に、障子を所定の開き寸法で止めることができ
る引き違いサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサッシとして、例えば、医療福
祉関連施設等に使用されているサッシでは、障子を開け
る際に、患者が外に出るのを防止するために、通常は障
子の開き寸法を例えば15cm程度で止めてこれ以上開
かないようにする一方、必要のある場合には、管理者等
が障子を全開するというような場合がある。そのため
に、障子の開き状態を操作できる障子ストップ機構が必
要になる。
【0003】従来の障子ストップ機構として、例えば、
実公平5−15022号公報に開示されている技術が公
知である。この公報に開示されている技術では、サッシ
の下枠において、障子が開く範囲の中間位置に、障子に
当接してその移動を阻止するストッパ受けを設け、スト
ッパ受けに係合可能なストッパ部材とこのストッパ部材
に当接して回動を阻止する回動阻止部材とを障子の室外
側に設け、室内側に設けた操作部にキー(ストッパ起倒
具)を差し込んストッパ受けとストッパ部材との係合ま
たは解除を操作するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に開示の技術では、操作部がある室内側において
ストッパ受けとストッパ部材とが係合状態にあるのか解
除状態にあるのかを知ることが困難である。特に、スト
ッパ受けとストッパ部材とが框内にあるときには、スト
ッパ受けとストッパ部材との係合状態が室内側からも室
外側からも見えないため障子ストップ機構が係合状態に
あるのか解除状態にあるのか判断し難い。
【0005】また、緊急時には、室外側から障子ストッ
プ機構を解除し、障子を全開にして室内側にいる者を窓
から非難できるように安全性を高める要請がある。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みたものであ
り、障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態に
あるのかが容易に確認できるとともに安全性の高い引き
違いサッシの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、引き違いサッシの横枠が、障子
の移動方向の途中にストッパ受けを備え、障子が、横框
の内側にストッパ受けに係合可能に設けたストッパ部材
と、ストッパ部材とストッパ受けとの係合を解除する操
作部と、ストッパ部材とストッパ受けとの係合及び解除
を表示する表示部とを備え、表示部は障子の室内側面に
表示し、操作部は障子の室外側から操作する操作摘みで
あることを特徴とする。
【0008】この請求項1に記載の発明では、ストッパ
部材が横枠側に位置しているときに、障子を開いた場合
に、ストッパ部材が、横枠の途中に固定されたストッパ
受けに当接するので(障子ストップ機構の係合)、障子
は、所定の開き寸法で止まる。一方、障子を全開する必
要がある場合には、操作部の操作によりストッパ部材と
ストッパ受けとの当接を解除する(障子ストップ機構の
解除)。このストッパ機構の係合及び解除は、室内側に
いる患者等は勝手に操作できず、室外側から管理者や第
三者が摘み操作により行なうものである。障子ストップ
機構が係合状態にあるのかあるいは解除状態にあるのか
を表示部が室内側に表示するので、室内側にいる者は、
障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態にある
のかが容易に確認できる。また、緊急時に障子をあける
必要があるとき等には、室外側にいる管理者や第三者が
摘み操作により障子ストップ機構を外すことができるの
で、安全性が高い。
【0009】請求項2に記載の発明は、引き違いサッシ
の横枠が、障子の移動方向の途中にストッパ受けを備
え、障子が、横框の内側にストッパ受けに係合可能に設
けたストッパ部材と、ストッパ部材とストッパ受けとの
係合を解除する操作部と、ストッパ部材とストッパ受け
との係合及び解除を表示する表示部を備え、表示部は障
子の室内側面に表示し、操作部は障子の室内からキー操
作する鍵穴と、室外側から操作する操作摘みとを備える
ことを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載の発明では、ストッパ
部材が横枠側に位置しているときに、障子を開いた場合
に、ストッパ部材が、横枠の途中に固定されたストッパ
受けに当接するので(障子ストップ機構の係合)、障子
は、所定の開き寸法で止まる。一方、障子を全開する必
要がある場合には、操作部の操作によりストッパ部材と
ストッパ受けとの当接を解除する(障子ストップ機構の
解除)。ストッパ機構の係合及び解除は、室内側からの
操作において、キーを所持している管理者等のみが室内
側からおこなうことができる一方、室外側にいる者(管
理者や第三者)はキーを所持していなくとも操作摘みの
操作によりストッパ機構の係合及び解除を行なうことが
できる。障子ストップ機構が係合状態にあるのかあるい
は解除状態にあるのかを表示部が室内側に表示するの
で、室内側にいる管理者等は表示部を見ることによっ
て、障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態に
あるのかが容易に確認できる。従って、例えば、障子ス
トップ機構の掛け忘れを防止できる。また、緊急時に障
子をあける必要があるときには、キーを所持していない
室外側にいる第三者もストップ機構の係合を解除できる
ので、安全性が高い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
引き違いサッシを図面を参照して説明する。図1は、第
1実施の形態に係る引き違いサッシ1に取り付けられた
障子ストッパの正面図、図2は障子ストッパが取り付け
られたサッシの横断面図、図3はサッシの縦断面図であ
り、図4及び図5は部品図である。
【0012】本実施の形態にかかる引き違いサッシ1
は、例えば、医療福祉関連施設に取り付けられる2枚戸
の引き違いサッシであり、障子7を途中までしか開けな
いようにする障子ストップ機構3を備えている。下枠5
には、障子7が移動する長手方向の途中にストッパ受け
11がビス13により固定されている。
【0013】ストッパ受け11は金属やプラスチックに
より略板状に作られており、当接部15と傾斜部17を
有している。当接部15には衝撃力を緩衝するために弾
力性を有する材料で作られたクッション材19が貼付ら
れている。このクッション材19は、弾力性を有する材
料、例えば軟質の塩化ビニルで作られている。
【0014】一方、障子7の下框21には、その内側に
ストッパ本体23が複数のビス25により固定されてい
る。ストッパ本体23は、下框21の内壁面に取り付け
た取り付け基部27と、ストッパ部材29とから構成さ
れており、この取り付け基部27に対してストッパ部材
29が回転可能に軸支されている。
【0015】取り付け基部27は、縦断面が略コ字形状
に形成されており、コ字状の内側にストッパ部材29が
収納されている。
【0016】ストッパ部材29は、その基端部から延出
する棹部35を備えており、全体としてへの字形状に形
成されている。ストッパ部材29の基端部はシリンダ3
3に固定されており、ストッパ部材29は、シリンダ3
3と共に回動するようになっている。ストッパ部材29
の先端部は、自然状態では自重により下枠5側に位置
し、ストッパ受け11の当接部15に突き当たる突き当
て端部37は当接部15の傾斜に合わせて傾斜してお
り、当接部15と突き当て端部37とが噛み合うように
なっている。
【0017】シリンダ33の鍵穴31は、下框21の室
内側面に設けられており、室内側から操作キー39(図
6及び図7参照)を差し込んで操作するようになってい
る。
【0018】また、ストッパ部材29には、その上部に
一体に形成された係合部41を備えており、取付け基部
27に固定されている係止バー43に、弾性変形により
把持して、係止可能になっている。係合部41は、円弧
形状の凹みを形成した壁部を備えており、係止バー43
は、この壁部を押し開いて凹みに係合するものである。
本実施の形態では、係合部41と係止バー43とにより
係止手段45が構成されており、簡易な構成で且つスト
ッパ部材29を上方に回動させるだけで容易に係止可能
な構成になっている。
【0019】このように、係止手段45により、ストッ
パ部材29が係止された状態では、図1に一点鎖線で示
すように、ストッパ部材29の突き当て端部37がスト
ッパ受け11よりも上にある位置で保持され、ストッパ
部材29の下がりを防止している。
【0020】棹部35は、ストッパ部材29とともに一
体に回動し、その先端部には、室外側に操作摘み49が
設けられている。従って、上述した室内側からの鍵穴3
1の操作に加えて、室外側からの操作摘み49の操作に
よっても、ストッパ部材29とストッパ受け11との当
接及び解除が可能な構成になっている。
【0021】更に、棹部35には、ストッパ部材29の
突き当て端部37が当接位置にあるか、解除位置にある
かを表示する表示部51が一体に設けられている。
【0022】この表示部51は、色の異なる第1着色部
57及び第2着色部59を備えており、ストッパ部材2
9の位置に対応して、下框21の室内側面に形成された
表示孔55に各着色部57または59が位置して、室内
側に色を表示するものである。
【0023】尚、図3において、符号62は、障子の外
れ防止ストッパであり、この外れ防止ストッパ62は、
図10に示すように、ストップ機構3が係合状態にある
ときに、障子7を開き方向に強く引いたり、障子7を上
方に押し上げようとした場合に、障子7が持ちあがっ
て、枠から外れるのを防止するものである。
【0024】次に、上記引き違いサッシの作用を説明す
る。図1に実線で示すように、ストッパ部材29の突き
当て端部37は自重により下がった位置にあり、この状
態で障子7を位置P1から位置P2にT1方向に沿って
開き寸法L分移動すると、ストッパ部材29の突き当て
端部37がストッパ受け11のクッション材19に当接
して止まり、それ以上障子は開かない。障子7の開き寸
法Lは、例えば15cm程度である。この場合に、スト
ッパ部材29の突き当て端部37はストッパ受け11の
クッション材19に対して傾斜して食い込む。
【0025】また、ストッパ部材29は、下框21の内
側にあるので、下框21の外側からは容易に手で触れる
ことができず、ストッパ部材29を指等で外すことは困
難である。
【0026】尚、ストッパ部材29が、図1で実線で示
す下方位置にあるときには、表示孔55には第1着色部
57が位置し、ストッパ部材29が係合状態にあること
を表示するので、室内側からストッパ部材29の位置を
用意に把握することができ、ストップ機構3の掛け忘れ
を防止できる。
【0027】室内側から障子7の開閉を操作する場合に
は、図1において、障子7を少しT1方向に戻して、操
作キー39を鍵穴31に差し込み、所定角度回転するこ
とによって、ストッパ部材29の突き当て端部37は、
図1の一点鎖線で示すように、ストッパ受け11の上方
の位置に持ち上げる。これによって、ストッパ受け11
とストッパ部材29との当接が解除されるとともに、ス
トッパ部材29に設けられている係合部41が係止バー
43に弾性変形して嵌まり、ストッパ部材29は、スト
ッパ受け11との係合の解除状態が保持される。従っ
て、障子7は移動可能になり、障子7を全開できる。
【0028】更に、ストッパ部材29は、その突き当て
端部37が、ストッパ受け11に対して上方に保持され
た状態のままであるから、常時全開可能な状態にある。
尚、この状態において、表示孔55には、第2着色部5
9が表示される。
【0029】また、全開可能な状態から半開きの状態に
障子7を締めるとき、即ち、ストップ機構3を掛けると
きには、操作キー39を鍵孔31に差し込んで、ストッ
パ部材29の突き当て端部37を下方に向けて回動する
ように、操作キー39を回動させる。すると、係止バー
43と係合部41との係合が解除されるので、ストッパ
部材29は、その突き当て端部37が自重により下方位
置するように回動する。
【0030】この状態で、障子7を図1の位置P2から
P1側へT1方向に移動させて閉めれば、何ら操作する
ことなくストッパ部材29はストッパ受け11の傾斜部
17の上を摺動して移動して、ストッパ受け11を越え
ることができる。従って、キー操作をすることなく、障
子7を閉めることができる。ストッパ部材10は、その
自重により、図1の実線で示す位置あるので、再び、障
子7を開ける場合には、図1に示す位置P1から位置P
2にT1方向と反対の方向に沿って開き寸法L分移動す
ると、ストッパ部材29の突き当て端部37は、ストッ
パ受け11のクッション材19に当接し、障子7の移動
が阻止される。従って、障子7は途中までしか開かなく
なる。
【0031】一方、火事等の緊急時に、室外側から、第
三者等が必要に応じて障子を全開したい場合には、第三
者は障子の室外側にある操作摘み49の操作によりスト
ップ機構3を解除して障子7を全開にすることができ
る。
【0032】即ち、室内側にある操作キー39の操作と
は別に、室外側にある操作摘み49を操作して、ストッ
パ受け11の突き当て端部37を上方に移動する。これ
により、上述した操作キー39の操作と同様にストッパ
部材29の突き当て端部37がストッパ受け11の上方
に位置して、両者の噛み合いが解除され、障子7を全開
できる。この場合、同時に、ストッパ部材29の係合部
41が係止バー43に係合して、ストッパ部材29の位
置が保持される。
【0033】次に、図6乃至図10を参照して、本発明
の他の本実施の形態を説明するが、以下に説明する他の
実施の形態では、上述した実施の形態と同様の作用を奏
する部分には、同一の符号を付することにより、その部
分の詳細な説明を省略し、主に、第1実施の形態と異な
る部分のみを説明する。
【0034】図6及び図7に示す第2実施の形態では、
ストッパ部材29に設けた棹部35に、操作摘み49を
有していないことが、上述した第1実施の形態と異な
る。従って、この第2実施の形態では、室内側からの操
作キー39の操作のみにより、ストッパ部材29の突き
当て端部37を上下動させ、ストッパ受け11との当接
あるいはその解除が可能な構成になっている。また、室
内側から操作キー39を操作する者は、表示孔55から
着色部57、59の色を見て、ストッパ部材29とスト
ッパ受け11との係合及び解除を確認できる。その他の
点は、上述した第1実施の形態と同様な構成である。こ
の第2実施の形態においても、室内側からの操作キー3
9の操作でストッパ部材29の突き当て端部37を上方
に向けて回動したときに、ストッパ部材29に設けた係
合部41と取付け部材27に設けた係止バー43とが係
合して、その位置を保持することができる。また、表示
孔51から、ストッパ部材29とストッパ受け11との
係合状態の確認が容易にでき、ストップ機構3の掛け忘
れを防止できる。
【0035】図8及び図9に示す第3実施の形態では、
シリンダ33に鍵孔31を備えていない点が上述した第
1実施の形態と異なる。従って、この第3実施の形態で
は、室内側からのキー操作ができず、室外側に設けた操
作摘み49の操作のみにより、室外側から、ストッパ部
材29の突き当て端部37を上下動させ、ストッパ受け
11との係合あるいは解除が可能な構成になっている。
その他の点は、上述した第1実施の形態と同様な構成で
ある。この第3実施の形態においても、室外側からの操
作摘み49の操作で、ストッパ部材29の突き当て端部
37を上方に向けて回動したときに、ストッパ部材29
に設けた係合部41と取付け部材27に設けた係止バー
43とが係合して、その位置を保持することができる。
また、ストップ機構3の掛かり状態、即ち、ストッパ部
材29とストッパ受け11との係合状態は室内側から容
易に知ることができる。
【0036】尚、本発明は、上述した実施の形態に限定
されず、種々の変形が可能である。
【0037】例えば、係止手段45は、ストッパ部材2
9に設けた係合部41と取付け基部27に設けた係止バ
ー43との係合により係止することに限らず、ストッパ
部材29に係止バーを設け、取付け基部27に係合部4
1を設けてもよい。
【0038】係止手段45は、棹部に係合部41を設
け、下框21に係止バー43を設けるものであってもよ
い。
【0039】障子ストップ機構3は、下枠及び下框に設
けることに限らず、上枠及び上框に設けてもよい。この
場合、ストッパ部材はスプリング等の付勢手段により上
枠に設けたストッパ受け側に常時付勢される構成にな
る。
【0040】表示部51は、第1及び着色部57、59
による着色表示に限らず、ストッパ部材29と、ストッ
パ受け11とが係合位置にあるときに突出する突部を設
け、解除状態にあるときには突部を引っ込める構成にし
てもよい。
【0041】また、着色部57、59は2つ設けること
に限らず、一つだけであってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ストッ
パ部材がストッパ受けと係合状態にあるのかあるいは解
除状態にあるのかを表示する表示部を室内側に設けてい
るので、かかる係合状態にあるのか解除状態にあるのか
が室内側から容易に確認できる。また、障子ストップ機
構の掛け忘れを防止できるとともに、緊急時に障子をあ
ける必要があるときには室外側にいる第三者も障子スト
ップ機構を外すことができるので、安全性が高い。
【0043】この請求項2に記載の発明によれば、スト
ッパ部材がストッパ受けと係合状態にあるのかあるいは
解除状態にあるのかを表示する表示部を室内側に設けて
いるので、かかる係合状態にあるのか解除状態にあるの
かが室内側から容易に確認できる。従って、障子ストッ
プ機構の掛け忘れを防止できる。また、ストッパ機構の
係合及び解除は、室内側からの操作において、キーを所
持している管理者等のみが室内側からおこなうことがで
きる一方、緊急時に障子をあける必要があるときには、
キーを所持していない第三者も室外側から摘み操作によ
りストップ機構の係合を解除できるので、安全性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図2】図1に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図3】第1実施の形態における引き違いサッシの縦断
面図である。
【図4】ストッパ部材の正面図である。
【図5】取付け基部の側面図である。
【図6】第2実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図7】図6に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図8】第2実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図9】図6に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図10】第1実施の形態における引き違いサッシの正
面図である。
【符号の説明】
1 引き違いサッシ 3 ストップ機構 5 下枠(横枠) 7 障子 11 ストッパ受け 21 下框(横框) 29 ストッパ部材 31 鍵穴(操作部) 49 操作摘み(操作部) 51 表示部 55 表示孔 57 第1着色部 59 第2着色部
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月3日(1999.9.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 引き違いサッシ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き違いサッシに
関し、特に、障子を所定の開き寸法で止めることができ
る引き違いサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサッシとして、例えば、医療福
祉関連施設等に使用されているサッシでは、障子を開け
る際に、患者が外に出るのを防止するために、通常は障
子の開き寸法を例えば15cm程度で止めてこれ以上開
かないようにする一方、必要のある場合には、管理者等
が障子を全開するというような場合がある。そのため
に、障子の開き状態を操作できる障子ストップ機構が必
要になる。
【0003】従来の障子ストップ機構として、例えば、
実公平5−15022号公報に開示されている技術が公
知である。この公報に開示されている技術では、サッシ
の下枠において、障子が開く範囲の中間位置に、障子に
当接してその移動を阻止するストッパ受けを設け、スト
ッパ受けに係合可能なストッパ部材とこのストッパ部材
に当接して回動を阻止する回動阻止部材とを障子の室外
側に設け、室内側に設けた操作部にキー(ストッパ起倒
具)を差し込んストッパ受けとストッパ部材との係合ま
たは解除を操作するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に開示の技術では、操作部がある室内側において
ストッパ受けとストッパ部材とが係合状態にあるのか解
除状態にあるのかを知ることが困難である。特に、スト
ッパ受けとストッパ部材とが框内にあるときには、スト
ッパ受けとストッパ部材との係合状態が室内側からも室
外側からも見えないため障子ストップ機構が係合状態に
あるのか解除状態にあるのか判断し難い。
【0005】また、緊急時には、室外側から障子ストッ
プ機構を解除し、障子を全開にして室内側にいる者を窓
から非難できるように安全性を高める要請がある。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みたものであ
り、障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態に
あるのかが容易に確認できるとともに安全性の高い引き
違いサッシの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、引き違いサッシの横枠が、障子
の移動方向の途中にストッパ受けを備え、障子が、横框
の内側にストッパ受けに係合可能に設けたストッパ部材
と、ストッパ部材とストッパ受けとの係合を解除する操
作部と、ストッパ部材とストッパ受けとの係合及び解除
を表示する表示部とを備え、表示部は障子の室内側面に
表示し、操作部は障子の室外側から操作する操作摘みで
あることを特徴とする。
【0008】この請求項1に記載の発明では、ストッパ
部材が横枠側に位置しているときに、障子を開いた場合
に、ストッパ部材が、横枠の途中に固定されたストッパ
受けに当接するので(障子ストップ機構の係合)、障子
は、所定の開き寸法で止まる。一方、障子を全開する必
要がある場合には、操作部の操作によりストッパ部材と
ストッパ受けとの当接を解除する(障子ストップ機構の
解除)。このストッパ機構の係合及び解除は、室内側に
いる患者等は勝手に操作できず、室外側から管理者や第
三者が摘み操作により行なうものである。障子ストップ
機構が係合状態にあるのかあるいは解除状態にあるのか
を表示部が室内側に表示するので、室内側にいる者は、
障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態にある
のかが容易に確認できる。また、緊急時に障子をあける
必要があるとき等には、室外側にいる管理者や第三者が
摘み操作により障子ストップ機構を外すことができるの
で、安全性が高い。
【0009】請求項2に記載の発明は、引き違いサッシ
の横枠が、障子の移動方向の途中にストッパ受けを備
え、障子が、横框の内側にストッパ受けに係合可能に設
けたストッパ部材と、ストッパ部材とストッパ受けとの
係合を解除する操作部と、ストッパ部材とストッパ受け
との係合及び解除を表示する表示部を備え、表示部は障
子の室内側面に表示し、操作部は障子の室内からキー操
作する鍵穴と、室外側から操作する操作摘みとを備える
ことを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載の発明では、ストッパ
部材が横枠側に位置しているときに、障子を開いた場合
に、ストッパ部材が、横枠の途中に固定されたストッパ
受けに当接するので(障子ストップ機構の係合)、障子
は、所定の開き寸法で止まる。一方、障子を全開する必
要がある場合には、操作部の操作によりストッパ部材と
ストッパ受けとの当接を解除する(障子ストップ機構の
解除)。ストッパ機構の係合及び解除は、室内側からの
操作において、キーを所持している管理者等のみが室内
側からおこなうことができる一方、室外側にいる者(管
理者や第三者)はキーを所持していなくとも操作摘みの
操作によりストッパ機構の係合及び解除を行なうことが
できる。障子ストップ機構が係合状態にあるのかあるい
は解除状態にあるのかを表示部が室内側に表示するの
で、室内側にいる管理者等は表示部を見ることによっ
て、障子ストップ機構が係止状態にあるのか解除状態に
あるのかが容易に確認できる。従って、例えば、障子ス
トップ機構の掛け忘れを防止できる。また、緊急時に障
子をあける必要があるときには、キーを所持していない
室外側にいる第三者もストップ機構の係合を解除できる
ので、安全性が高い。請求項3に記載の発明は、引き違
いサッシの横枠が、障子の移動方向の途中にストッパ受
けを備え、障子が、横框の内側にストッパ受けに係合可
能に設けたストッパ部材と、ストッパ部材とストッパ受
けとの係合を解除する操作部と、ストッパ部材とストッ
パ受けとの係合及び解除を表示する表示部を備え、表示
部は障子の室内側面に表示し、操作部は障子の室内から
キー操作する鍵穴を備えることを特徴とする。この請求
項3に記載の発明によれば、ストッパ部材が横枠側に位
置しているときに、障子を開いた場合に、ストッパ部材
が、横枠の途中に固定されたストッパ受けに当接するの
で(障子ストップ機構の係合)、障子は、所定の開き寸
法で止まる。一方、障子を全開する必要がある場合に
は、操作部の操作によりストッパ部材とストッパ受けと
の当接を解除する(障子ストップ機構の解除)。このス
トッパ機構の係合及び解除は、室内側にいる患者等は勝
手に操作できず、室内側からはキーを保持している管理
者のみが操作できる。障子ストップ機構が係合状態にあ
るのかあるいは解除状態にあるのかを表示部が室内側に
表示するので、室内側にいる管理者は、障子ストップ機
構が係止状態にあるのか解除状態にあるのかが容易に確
認でき、キー操作により障子ストップ機構の係合または
解除ができる。さらに、室内側にいる管理者等は表示部
を見ることによって、障子ストップ機構が係止状態にあ
るのか解除状態にあるのかが容易に確認できので、障子
ストップ機構の掛け忘れを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
引き違いサッシを図面を参照して説明する。図1は、第
1実施の形態に係る引き違いサッシ1に取り付けられた
障子ストッパの正面図、図2は障子ストッパが取り付け
られたサッシの横断面図、図3はサッシの縦断面図であ
り、図4及び図5は部品図である。
【0012】本実施の形態にかかる引き違いサッシ1
は、例えば、医療福祉関連施設に取り付けられる2枚戸
の引き違いサッシであり、障子7を途中までしか開けな
いようにする障子ストップ機構3を備えている。下枠5
には、障子7が移動する長手方向の途中にストッパ受け
11がビス13により固定されている。
【0013】ストッパ受け11は金属やプラスチックに
より略板状に作られており、当接部15と傾斜部17を
有している。当接部15には衝撃力を緩衝するために弾
力性を有する材料で作られたクッション材19が貼付ら
れている。このクッション材19は、弾力性を有する材
料、例えば軟質の塩化ビニルで作られている。
【0014】一方、障子7の下框21には、その内側に
ストッパ本体23が複数のビス25により固定されてい
る。ストッパ本体23は、下框21の内壁面に取り付け
た取り付け基部27と、ストッパ部材29とから構成さ
れており、この取り付け基部27に対してストッパ部材
29が回転可能に軸支されている。
【0015】取り付け基部27は、縦断面が略コ字形状
に形成されており、コ字状の内側にストッパ部材29が
収納されている。
【0016】ストッパ部材29は、その基端部から延出
する棹部35を備えており、全体としてへの字形状に形
成されている。ストッパ部材29の基端部はシリンダ3
3に固定されており、ストッパ部材29は、シリンダ3
3と共に回動するようになっている。ストッパ部材29
の先端部は、自然状態では自重により下枠5側に位置
し、ストッパ受け11の当接部15に突き当たる突き当
て端部37は当接部15の傾斜に合わせて傾斜してお
り、当接部15と突き当て端部37とが噛み合うように
なっている。
【0017】シリンダ33の鍵穴31は、下框21の室
内側面に設けられており、室内側から操作キー39(図
6及び図7参照)を差し込んで操作するようになってい
る。
【0018】また、ストッパ部材29には、その上部に
一体に形成された係合部41を備えており、取付け基部
27に固定されている係止バー43に、弾性変形により
把持して、係止可能になっている。係合部41は、円弧
形状の凹みを形成した壁部を備えており、係止バー43
は、この壁部を押し開いて凹みに係合するものである。
本実施の形態では、係合部41と係止バー43とにより
係止手段45が構成されており、簡易な構成で且つスト
ッパ部材29を上方に回動させるだけで容易に係止可能
な構成になっている。
【0019】このように、係止手段45により、ストッ
パ部材29が係止された状態では、図1に一点鎖線で示
すように、ストッパ部材29の突き当て端部37がスト
ッパ受け11よりも上にある位置で保持され、ストッパ
部材29の下がりを防止している。
【0020】棹部35は、ストッパ部材29とともに一
体に回動し、その先端部には、室外側に操作摘み49が
設けられている。従って、上述した室内側からの鍵穴3
1の操作に加えて、室外側からの操作摘み49の操作に
よっても、ストッパ部材29とストッパ受け11との当
接及び解除が可能な構成になっている。
【0021】更に、棹部35には、ストッパ部材29の
突き当て端部37が当接位置にあるか、解除位置にある
かを表示する表示部51が一体に設けられている。
【0022】この表示部51は、色の異なる第1着色部
57及び第2着色部59を備えており、ストッパ部材2
9の位置に対応して、下框21の室内側面に形成された
表示孔55に各着色部57または59が位置して、室内
側に色を表示するものである。
【0023】尚、図3において、符号62は、障子の外
れ防止ストッパであり、この外れ防止ストッパ62は、
図10に示すように、ストップ機構3が係合状態にある
ときに、障子7を開き方向に強く引いたり、障子7を上
方に押し上げようとした場合に、障子7が持ちあがっ
て、枠から外れるのを防止するものである。
【0024】次に、上記引き違いサッシの作用を説明す
る。図1に実線で示すように、ストッパ部材29の突き
当て端部37は自重により下がった位置にあり、この状
態で障子7を位置P1から位置P2にT1方向に沿って
開き寸法L分移動すると、ストッパ部材29の突き当て
端部37がストッパ受け11のクッション材19に当接
して止まり、それ以上障子は開かない。障子7の開き寸
法Lは、例えば15cm程度である。この場合に、スト
ッパ部材29の突き当て端部37はストッパ受け11の
クッション材19に対して傾斜して食い込む。
【0025】また、ストッパ部材29は、下框21の内
側にあるので、下框21の外側からは容易に手で触れる
ことができず、ストッパ部材29を指等で外すことは困
難である。
【0026】尚、ストッパ部材29が、図1で実線で示
す下方位置にあるときには、表示孔55には第1着色部
57が位置し、ストッパ部材29が係合状態にあること
を表示するので、室内側からストッパ部材29の位置を
用意に把握することができ、ストップ機構3の掛け忘れ
を防止できる。
【0027】室内側から障子7の開閉を操作する場合に
は、図1において、障子7を少しT1方向に戻して、操
作キー39を鍵穴31に差し込み、所定角度回転するこ
とによって、ストッパ部材29の突き当て端部37は、
図1の一点鎖線で示すように、ストッパ受け11の上方
の位置に持ち上げる。これによって、ストッパ受け11
とストッパ部材29との当接が解除されるとともに、ス
トッパ部材29に設けられている係合部41が係止バー
43に弾性変形して嵌まり、ストッパ部材29は、スト
ッパ受け11との係合の解除状態が保持される。従っ
て、障子7は移動可能になり、障子7を全開できる。
【0028】更に、ストッパ部材29は、その突き当て
端部37が、ストッパ受け11に対して上方に保持され
た状態のままであるから、常時全開可能な状態にある。
尚、この状態において、表示孔55には、第2着色部5
9が表示される。
【0029】また、全開可能な状態から半開きの状態に
障子7を締めるとき、即ち、ストップ機構3を掛けると
きには、操作キー39を鍵孔31に差し込んで、ストッ
パ部材29の突き当て端部37を下方に向けて回動する
ように、操作キー39を回動させる。すると、係止バー
43と係合部41との係合が解除されるので、ストッパ
部材29は、その突き当て端部37が自重により下方位
置するように回動する。
【0030】この状態で、障子7を図1の位置P2から
P1側へT1方向に移動させて閉めれば、何ら操作する
ことなくストッパ部材29はストッパ受け11の傾斜部
17の上を摺動して移動して、ストッパ受け11を越え
ることができる。従って、キー操作をすることなく、障
子7を閉めることができる。ストッパ部材10は、その
自重により、図1の実線で示す位置あるので、再び、障
子7を開ける場合には、図1に示す位置P1から位置P
2にT1方向と反対の方向に沿って開き寸法L分移動す
ると、ストッパ部材29の突き当て端部37は、ストッ
パ受け11のクッション材19に当接し、障子7の移動
が阻止される。従って、障子7は途中までしか開かなく
なる。
【0031】一方、火事等の緊急時に、室外側から、第
三者等が必要に応じて障子を全開したい場合には、第三
者は障子の室外側にある操作摘み49の操作によりスト
ップ機構3を解除して障子7を全開にすることができ
る。
【0032】即ち、室内側にある操作キー39の操作と
は別に、室外側にある操作摘み49を操作して、ストッ
パ受け11の突き当て端部37を上方に移動する。これ
により、上述した操作キー39の操作と同様にストッパ
部材29の突き当て端部37がストッパ受け11の上方
に位置して、両者の噛み合いが解除され、障子7を全開
できる。この場合、同時に、ストッパ部材29の係合部
41が係止バー43に係合して、ストッパ部材29の位
置が保持される。
【0033】次に、図6乃至図10を参照して、本発明
の他の本実施の形態を説明するが、以下に説明する他の
実施の形態では、上述した実施の形態と同様の作用を奏
する部分には、同一の符号を付することにより、その部
分の詳細な説明を省略し、主に、第1実施の形態と異な
る部分のみを説明する。
【0034】図6及び図7に示す第2実施の形態では、
ストッパ部材29に設けた棹部35に、操作摘み49を
有していないことが、上述した第1実施の形態と異な
る。従って、この第2実施の形態では、室内側からの操
作キー39の操作のみにより、ストッパ部材29の突き
当て端部37を上下動させ、ストッパ受け11との当接
あるいはその解除が可能な構成になっている。また、室
内側から操作キー39を操作する者は、表示孔55から
着色部57、59の色を見て、ストッパ部材29とスト
ッパ受け11との係合及び解除を確認できる。その他の
点は、上述した第1実施の形態と同様な構成である。こ
の第2実施の形態においても、室内側からの操作キー3
9の操作でストッパ部材29の突き当て端部37を上方
に向けて回動したときに、ストッパ部材29に設けた係
合部41と取付け部材27に設けた係止バー43とが係
合して、その位置を保持することができる。また、表示
孔51から、ストッパ部材29とストッパ受け11との
係合状態の確認が容易にでき、ストップ機構3の掛け忘
れを防止できる。
【0035】図8及び図9に示す第3実施の形態では、
シリンダ33に鍵孔31を備えていない点が上述した第
1実施の形態と異なる。従って、この第3実施の形態で
は、室内側からのキー操作ができず、室外側に設けた操
作摘み49の操作のみにより、室外側から、ストッパ部
材29の突き当て端部37を上下動させ、ストッパ受け
11との係合あるいは解除が可能な構成になっている。
その他の点は、上述した第1実施の形態と同様な構成で
ある。この第3実施の形態においても、室外側からの操
作摘み49の操作で、ストッパ部材29の突き当て端部
37を上方に向けて回動したときに、ストッパ部材29
に設けた係合部41と取付け部材27に設けた係止バー
43とが係合して、その位置を保持することができる。
また、ストップ機構3の掛かり状態、即ち、ストッパ部
材29とストッパ受け11との係合状態は室内側から容
易に知ることができる。
【0036】尚、本発明は、上述した実施の形態に限定
されず、種々の変形が可能である。
【0037】例えば、係止手段45は、ストッパ部材2
9に設けた係合部41と取付け基部27に設けた係止バ
ー43との係合により係止することに限らず、ストッパ
部材29に係止バーを設け、取付け基部27に係合部4
1を設けてもよい。
【0038】係止手段45は、棹部に係合部41を設
け、下框21に係止バー43を設けるものであってもよ
い。
【0039】障子ストップ機構3は、下枠及び下框に設
けることに限らず、上枠及び上框に設けてもよい。この
場合、ストッパ部材はスプリング等の付勢手段により上
枠に設けたストッパ受け側に常時付勢される構成にな
る。
【0040】表示部51は、第1及び着色部57、59
による着色表示に限らず、ストッパ部材29と、ストッ
パ受け11とが係合位置にあるときに突出する突部を設
け、解除状態にあるときには突部を引っ込める構成にし
てもよい。
【0041】また、着色部57、59は2つ設けること
に限らず、一つだけであってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ストッ
パ部材がストッパ受けと係合状態にあるのかあるいは解
除状態にあるのかを表示する表示部を室内側に設けてい
るので、かかる係合状態にあるのか解除状態にあるのか
が室内側から容易に確認できる。また、障子ストップ機
構の掛け忘れを防止できるとともに、緊急時に障子をあ
ける必要があるときには室外側にいる第三者も障子スト
ップ機構を外すことができるので、安全性が高い。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、ストッパ
部材がストッパ受けと係合状態にあるのかあるいは解除
状態にあるのかを表示する表示部を室内側に設けている
ので、かかる係合状態にあるのか解除状態にあるのかが
室内側から容易に確認できる。従って、障子ストップ機
構の掛け忘れを防止できる。また、ストッパ機構の係合
及び解除は、室内側からの操作において、キーを所持し
ている管理者等のみが室内側からおこなうことができる
一方、緊急時に障子をあける必要があるときには、キー
を所持していない第三者も室外側から摘み操作によりス
トップ機構の係合を解除できるので、安全性が高い。
求項3に記載の発明によれば、ストッパ部材がストッパ
受けと係合状態にあるのかあるいは解除状態にあるのか
を表示する表示部を室内側に設けているので、かかる係
合状態にあるのか解除状態にあるのかが室内側から容易
に確認できる。従って、障子ストップ機構の掛け忘れを
防止できる。また、ストッパ機構の係合及び解除は、室
内側からの操作において、キーを所持している管理者等
のみが室内側からおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図2】図1に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図3】第1実施の形態における引き違いサッシの縦断
面図である。
【図4】ストッパ部材の正面図である。
【図5】取付け基部の側面図である。
【図6】第2実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図7】図6に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図8】第2実施の形態にかかる障子ストップ機構にお
けるストッパ本体とストッパ受けとの関係を示す正面図
である。
【図9】図6に示す障子ストップ機構を含む部分におけ
る引き違いサッシの横断面図である。
【図10】第1実施の形態における引き違いサッシの正
面図である。
【符号の説明】 1 引き違いサッシ 3 ストップ機構 5 下枠(横枠) 7 障子 11 ストッパ受け 21 下框(横框) 29 ストッパ部材 31 鍵穴(操作部) 49 操作摘み(操作部) 51 表示部 55 表示孔 57 第1着色部 59 第2着色部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き違いサッシの横枠が、障子の移動方
    向の途中にストッパ受けを備え、障子が、横框の内側に
    ストッパ受けに係合可能に設けたストッパ部材と、スト
    ッパ部材とストッパ受けとの係合を解除する操作部と、
    ストッパ部材とストッパ受けとの係合及び解除を表示す
    る表示部とを備え、表示部は障子の室内側面に表示し、
    操作部は障子の室外側から操作する操作摘みであること
    を特徴とする引き違いサッシ。
  2. 【請求項2】 引き違いサッシの横枠が、障子の移動方
    向の途中にストッパ受けを備え、障子が、横框の内側に
    ストッパ受けに係合可能に設けたストッパ部材と、スト
    ッパ部材とストッパ受けとの係合を解除する操作部と、
    ストッパ部材とストッパ受けとの係合及び解除を表示す
    る表示部を備え、表示部は障子の室内側面に表示し、操
    作部は障子の室内からキー操作する鍵穴と、室外側から
    操作する操作摘みとを備えることを特徴とする引き違い
    サッシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022055065A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 三協立山株式会社 建具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022055065A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 三協立山株式会社 建具
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