JP2000170421A - 引き戸用錠 - Google Patents

引き戸用錠

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JP2000170421A
JP2000170421A JP10360024A JP36002498A JP2000170421A JP 2000170421 A JP2000170421 A JP 2000170421A JP 10360024 A JP10360024 A JP 10360024A JP 36002498 A JP36002498 A JP 36002498A JP 2000170421 A JP2000170421 A JP 2000170421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引き戸用錠の構成を簡素化してコスト低減を図
り、強度的に優れると共に、作動を正確・スムーズと
し、バックセットが大きい錠との部品の共通化を図り、
受け金具の取付け位置誤差にも対応可能とする。 【解決手段】錠ケース1の両側板部3内側面に、後部か
ら前方へガイド用長溝部7を設け、その前部寄りを上方
又は下方へ湾曲状に形成し、鎌部材8後部に後方へ長い
横長状部10を形成して、中央部にガイド用ピン11
を、後端寄りに連結用ピン12を各々横設し、両ピンを
ガイド用長溝部に係合させると共に、連結用ピンをハブ
5に連結させる。バックセットを大きくした錠ケースの
引違い戸用錠では、鎌部材8自体は上記と同じものを用
い、その横長状部後部の連結用ピン12に補助板を可回
動に軸支し、その後部寄りに設けた第2の連結用ピンで
ハブに連結させ、他は上記と共通化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き戸用錠に関する
ものであり、より詳しくは、引き戸用のチューブラ型の
鎌錠であって、シンプルな構成で部品点数を少なくし、
小型で取付けにスペースを取らぬと共に、スムーズに作
動し、かつ受け金具との取付け位置に多少のズレが有っ
ても、確実に掛止できるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0002】
【従来の技術】引き戸用錠、即ち操作部材により錠ケー
ス内のハブが回動して、鎌部材を前方へ突出させて戸枠
体の受け金具に掛止させ、また後退させて掛止が外れる
ようにした錠については、従来より各種のものが存在す
る。そして、本発明と同じチューブラ型鎌錠としては、
例えば特開平10−25937号公報に記載のものがあ
る。
【0003】その構成の要旨は、特許請求の範囲の請求
項1に記載の如く、「サムターンまたはドアハンドルに
連係する回動カムと、該カムに連係するリンクと、該リ
ンクに回動可能に連結し、かつ錠ケースに出没可能に装
着した鎌とを備えた引き戸錠において、リンクと鎌とを
錠ケースに略平行移動可能に収容し、錠ケースの前部に
鎌と係合可能な係合部を設け、該係合部と鎌との係合を
介して鎌を回動可能にした引き戸錠」である。
【0004】その実施例としては、同公報の図1乃至図
8に示されており、その1は、回動カムの回動によりこ
れと連結したリンクを前方へ押し、該リンク前端部のピ
ンに回動可能に枢着された鎌も前方へ押され、該鎌の中
央下部の斜状のガイド面が、フロント板中央の通挿穴の
開口縁部に係合して押し上げられることで、該鎌が上記
ピンを支点に上向きに回動して、先端の係止爪が開口部
の内側縁部と係合するようにしてある。
【0005】またその2は、回動カムの回動によりこれ
と連結したリンクを前方へ押し、該リンク前端部のピン
に回動可能に枢着された鎌も前方へ押され、該鎌の後端
上位置の凸部が錠ケース前部寄りのストッパーピンと係
合して、該鎌は上向きへの回動が促され、かつ下端後部
の凸部が錠ケースの前端部のストッパーに係合して、該
鎌が回動し先端の係止爪が開口部の内側縁部と係合する
ようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の引き戸錠は、簡素化された構成とはいうものの、
回動カム(本願発明ではハブという)と鎌(本願発明で
は鎌部材という)との間を連結するリンクが不可欠な部
品であるし、また回動カムの構造も複雑な形状を必要と
しており、それが材料費や製造コストのアップに影響し
ている。
【0007】また鎌の作動状態は、回動カムの回動でリ
ンクを介して鎌が前進し、錠ケースの前部で鎌中央下部
の斜状のガイド面がフロント板中央の通挿穴の開口縁部
に係合して押し上げられ、または該鎌後端上位置の凸部
がストッパーピンに係合し、かつ下端後部の凸部がスト
ッパーに係合して押し上げられるようになっている。
【0008】そのため、鎌の前進移動が必ずしも常に滑
らかに行われるとは限らないし、またその回動も斜状の
ガイド面が通挿穴の開口縁部に係合するだけは、常にス
ムーズに回動するとは限らない。また該鎌後端上位置の
凸部がストッパーピンに、かつ下端後部の凸部がストッ
パーに各々係合しても、それだけでは鎌の回動がスムー
ズに行われるとも言いがたく、鎌の作動状態でトラブル
が生じないとは限らない。
【0009】さらに、鎌は後端をリンクに可回動に枢支
されているから、錠ケース内でリンクを介する分だけ鎌
の全長が短くなっている。そのため、鎌先端の係止爪か
ら軸支点までの距離が短く、鎌が支点を中心に回動した
際に先端の係止爪の上下動幅は小さいものであり、例え
ばこの錠と受け金具との間で取付け位置に誤差がある場
合には、係止爪が受け金具の内側縁部と係合できないこ
とがある。
【0010】しかも上記のものは、鎌が受け金具に掛止
された施錠状態で、引き戸が無理やりに開けられようと
した場合に、その外力はこの錠内で鎌からピン・リンク
・回動カム等に作用するので、各部の強度が問題とな
り、信頼性にやや難があるのでは無いか、等の問題点が
あった。
【0011】本発明は引き戸用のチューブラ型鎌錠にお
いて、従来のものがもつ上記問題点の解決を課題とした
ものである。即ち本発明の目的は、シンプルな構成で部
品点数を一層少なくしてコストダウンを図り、小型で取
付けにスペースを取らぬと共に強度的にも優れており、
また作動が常に正確・スムーズに行われ、かつ受け金具
の取付け位置に誤差が有っても、十分に対応して掛止が
確実に行われて施錠されるようにした、引き戸用錠を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る引き戸用錠
の第1のものは、錠ケース1の両側板部3の対向する内
側面に、後部寄りから前方へ向けてガイド用長溝部7を
各々形成するとともに、該各長溝部7の前部寄りに上方
または下方へ湾曲状部17を形成し、先端に鉤形状部9
をもつ鎌部材8に後方への横長状部10を形成して、該
横長状部10中央寄りにガイド用ピン11を、また後端
寄りに連結用ピン12を各々横設し、両ピン11,12
を上記ガイド用長溝部7に係合させるとともに、連結用
ピン12はハブ5と連結させ、かつ、ハブ5の回動を特
定位置で係止可能に、係止用外周部26を押圧するセク
ション用バネ13を設けてなるものである。
【0013】本発明に係る引違い戸用錠の第2のもの
は、錠ケース1の両側板部3の対向する内側面に、後部
寄りから前方へ向けてガイド用長溝部7を各々形成する
とともに、該各長溝部7の前部寄りに上方または下方へ
湾曲状部17を形成し、先端に鉤形状部9をもつ鎌部材
8に後方への横長状部10を形成して、該横長状部10
中央寄りにガイド用ピン11を横設するとともに、後部
に連結用ピン12を設けてバックセット延長用の補助板
14を可回動に軸支し、該補助板14の後部寄りに第2
の連結用ピン15を横設してハブ5と連結させ、各ピン
11,12,15を上記ガイド用長溝部7に各々係合さ
せ、かつ、ハブ5の回動を特定位置で係止可能に、係止
用外周部26を押圧するセクション用バネ13を設けて
なるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】上記構成において、上記引き戸用
錠で第1の発明のものと第2の発明のものとの構成上の
違いは、バックセットの大・小に基づくものである。バ
ックセットが通常のものなら第1の発明の引き戸用錠を
用い、バックセットが大きい場合、つまり引き戸16や
ツマミ,レバーハンドル等の操作部材の種類により、錠
ケース1内のハブ5の位置を通常よりも後方にする必要
がある場合は、第2の発明の引き戸用錠を用いればよ
い。
【0015】バックセットが大きい場合の引き戸用錠
は、鎌部材を含む全ての部品を通常の引き戸用錠と別物
で製造してもよいが、それではコスト高になる。そこで
上記第2の発明の引き戸用錠では、錠ケース1は第1の
引き戸用錠のものより長いものを用いるが(例えば図1
1参照)、鎌部材8自体は第1の発明のものをそのまま
用いながら、その横長状部10の後部に連結用ピン12
でバックセット拡大用の補助板14を連結し、該補助板
14後部の第2の連結用ピン15でハブ5と係合・連結
させてある。
【0016】第1・第2の発明の引き戸用錠で、錠ケー
ス1の両側板部3に形成したガイド用長溝部7前部寄り
の湾曲状部17は、鎌部材8の横長状部10に横設した
ガイド用ピン11が係合しそれに沿って上方または下方
へ移動することで、先端の鉤形状部9が上方または下方
へ回動し、受け金具20内で掛止可能となる湾曲状に形
成してある。
【0017】上記ハブ5は、従来のものと同様に引き戸
16の内・外面に設ける操作部材としてのツマミ,レバ
ーハンドル等の角軸18が角孔25に挿入されて、回動
操作可能としてある。該ハブ5は、上記第1の発明の引
き戸用錠では連結用ピン12と、また第2発明の引き戸
用錠では第2の連結用ピン15と各々係合・連結させて
あるが、それには例えば該ハブ5に二股状部を形成し、
上記ピン12,15を係合させればよい。
【0018】セクション用バネ13は、例えばコイルバ
ネや板バネを用いればよく、少なくとも一側端を錠ケー
ス2内に係止して、ハブ5の係止用外周部26を押圧す
ることで不用意な回動を阻止するものである。
【0019】上記引き戸用錠の製造は、錠ケース1につ
いてはダイキャストによることが望ましく、特に前板2
と一方の側板部3とは一体成形とし、それに他方の側板
部3を重ね合わせるようにするのがよく、また鎌部材8
は2枚の鋼板を接合したものとして用いることが望まし
いが、それに限るものではない。鎌部材8は先端の鉤形
状部9と後方に続く横長状部10とからなるが、鉤形状
部9は従来のものより長めに形成しておくことが望まし
い。
【0020】上記第2の発明の引き戸用錠で、錠ケース
1は第1の発明の引き戸用錠におけるものと別物として
も(上記図11参照)、操作部材,受け金具20,ハブ
5,ガイド用ピン11,連結用ピン12,セクション用
バネ13等は、第1の発明の引き戸用錠のものをそのま
ま用いればよい。なお第2の連結用ピン15も、ガイド
用ピン11や連結用ピン12と同じものを用いればよ
い。
【0021】本発明に係る引き戸用錠の取付けは、従来
のこの種の引き戸用錠と同様に、引き戸16の前端面か
ら形成した凹所内に錠ケース1を装入し、前板2とフロ
ント板31を引き戸16の前端面にネジ止めするととも
に、引き戸16の側面にハブ5の角孔の位置に対応して
孔を設け、該孔からツマミ,レバーハンドル等の操作部
材の軸部6をハブ5の角孔25に挿入して、操作部材の
座板をネジ止めすればよい。
【0022】上記の取付け時に、引き戸16や操作部材
の種類により、バックセットが大きいため第1の発明の
引き戸用錠が取付けられない場合は、上記第2の発明の
引き戸用錠を取り付ければよい。
【0023】上記本発明の引き戸用錠の作動状態は、次
のようになる。まず、引き戸1を閉じて施錠する場合に
は、鎌部材8が錠ケース1内に没入した状態(例えば図
1参照)で引き戸16を閉じた後に、ツマミやレバーハ
ンドル等の操作部材を、施錠方向へ回転させればよい。
操作部材の角軸18を介して錠ケース1内のハブ5が回
動(図示例では右回りに回動)し、上記第1の発明の引
き戸用錠では鎌部材8後部寄りの連結用ピン12を介し
て、また上記第2の発明の引き戸用錠では第2の連結用
ピン12と補助板14を介して、鎌部材8が前方(図示
例では左方向)へ押されることになる。
【0024】上記いずれの場合にも、鎌部材8の横長状
部10中央寄りに横設したガイド用ピン11が、錠ケー
ス1の両側板部3内面に形成したガイド用長溝部7に係
合しているので、鎌部材8は該長溝部7に沿ってまず前
方へ直進移動する。この前方への移動により、鎌部材8
先端の鉤形状部9は、前板2およびフロント板31から
前方へ突出して、戸枠体19に設けてある受け金具20
内へ係合する(例えば図2参照)。
【0025】続いて上記鎌部材8がもう少し前方へ移動
することにより、ガイド用ピン11はガイド用長溝部7
前部寄りの湾曲状部17に沿って上方または下方(図示
例では上方)へ移動するとともに、連結用ピン12もガ
イド用長溝部7の中央寄り位置へ移動してくる。そのた
め、第1・第2の発明の引き戸用錠の各鎌部材8は、横
長状部10が連結用ピン12を支点として上方または下
方(図示例では上方)へ回動し、先端の鉤形長部9も上
方または下方(図示例では上方)へ回動するから、該鉤
形状部9が受け金具20内で掛止部材21に掛止されて
施錠状態となる(例えば図3,図10参照)。
【0026】上記の場合に、第1・第2の発明の引き戸
用錠のいずれの鎌部材8も、従来の引き戸用錠と異なり
ハブ5と鎌部材8間にリンクを用いておらず、横長状部
10によって該鎌部材8自体が後方へ長くなっており、
かつその後部寄りの連結用ピン12を支点に回動可能と
なっている。そのため、鎌部材8は先端の鉤形状部9が
上記の如く回動した際の上下動幅は、仮に従来のものの
回動角と同じであっても、鎌部材8が長い分だけ大幅に
拡大している。これにより、この引き戸用錠と受け金具
20の取付け位置に誤差があっても、鎌部材8先端の鉤
形状部9は受け金具20の掛止部材21に余裕をもって
掛止される(上記図3,図10参照)。
【0027】上記の鎌部材8の回動に関して、第2の発
明の引き戸用錠では鎌部材8の横長状部10の後部に補
助板14を連結してあるが、従来のリンクを用いたもの
と異なり、これはバックセットが大きく錠ケース1が長
いものの場合であるから、鎌部材8自体は上記第1の発
明の引違い戸用錠のものを共用しており、長いものであ
る。そのため、該鎌部材8が後部の連結用ピン12を支
点に回動すると、上記第1の発明の引違い戸用錠と同様
に、先端の鉤形状部9が動く上下動幅は大きいから、確
実な施錠状態を得ることができる。
【0028】上記の掛止状態時に、鎌部材8先端の鉤形
状部9を従来のものより長めに形成してあれば、これも
受け金具20への掛止を確実に行うことに役立ってお
り、この掛止状態時のハブ5の係止用外周部をセクショ
ン用バネ13が押圧して、該ハブ5の不用意な回動を阻
止し施錠状態を維持している。
【0029】引き戸16を閉める際に、鎌部材8先端の
鉤形状部9が前方へ突出したままでは、鉤形状部9が戸
枠体19の受け金具20の前面に衝突してしまう。しか
し上記第1または第2の発明の引き戸用錠では、鉤形上
部9に加わる衝突力がハブ5を押圧するセクション用バ
ネ13のバネ力よりも大きいなら、ガイド用ピン11は
ガイド用長溝部7の湾曲状部17に沿って後方へ移動
し、鎌部材8は直ちにそのまま直線状部に沿って後方へ
移動する。そのため、鎌部材8の鉤形状部9は直ちに錠
ケース1内へ没入することになるから、鉤形状部9や受
け金具20が損傷を受けることがない。
【0030】上記ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部1
7の先端寄り部分の形状を、ガイド用ピン11が施錠状
態から解錠方向へ移動しようとする際に当たる後内面1
7aで、後方へ膨らみ状に形成してあれば(例えば図
4,図11参照)、湾曲状部17の先端位置に有ったガ
イド用ピン11は、よりスムーズに湾曲状部17に沿っ
て後方へ移動し易くなる。
【0031】なおこの引き戸用錠では、鎌部材8の鉤型
状部9が受け金具20内の掛止部材21に掛止された施
錠状態時に、鎌部材8のガイド用ピン11が錠ケース1
のガイド用長溝部7の先端部に有る(図3・図10参
照)。そのため、引き戸が無理やりに開けられようとし
た場合に、その外力は、鎌部材8のガイド用ピン11が
錠ケース1のガイド用長溝部7の先端部に掛止されるこ
とで受け止められ、従来のものと異なりそれ以外の部品
には伝わらない。しかも従来のものと異なり部品点数が
少ないので、スペースやコスト的にも余裕があり、ガイ
ド用ピン11も太くて十分に強度のあるものを用いられ
る。これによりこの引き戸用錠は、従来のものと比べて
十分な強度をもつ頑丈なものになっているから、施錠状
態時に引き戸が無理やり開けられようとした場合にも、
錠として十分な信頼性を有する。
【0032】次に、解錠して引き戸16を開ける場合に
は、第1の発明の引違い戸用錠も第2の発明の引違い戸
用錠も、つまみ等の操作部材を上記の施錠の場合とは逆
方向へ回動させて、角軸18を介して錠ケース1内のハ
ブ5を逆回り(図示例では左回り)に回動させればよ
い。これでハブ5が、それと係合している連結用ピン1
2または第2の連結用ピン15を介して、鎌部材8を後
方(図示例では右方向)へ引く。
【0033】これで、各鎌部材8の横長状部10中央寄
りのガイド用ピン11が、ガイド用長溝部7前部寄りの
湾曲状部17に沿って下方または上方(図示例では下
方)へ移動し、鎌部材8は各連結用ピン12を支点とし
て下方または上方(図示例では下方)へ回動する。その
ため、先端の鉤形状部9も下方または上方(図示例では
下方)へ回動して、受け部材20内の掛止部材21との
掛止が外れ、解錠状態となる。その後続いて鎌部材8が
ガイド用長溝部7に沿って後退することで、鉤形状部9
は受け金具20から出て錠ケース1内へ没入する(例え
ば図1,図9参照)。
【0034】この解錠状態時にも、セクション用バネ1
3がその状態でのハブ5の係止用外周部を押圧して、ハ
ブ5が不用意に回動するのを阻止し解錠状態が維持され
るから、後は引き戸16を引いて開ければよい。
【0035】なお上記の如く、ガイド用長溝部7前寄り
の湾曲状部17の先端寄り部分の形状を、ガイド用ピン
11が施錠状態から解錠方向へ移動しようとする際に当
たる後内面17aで、後方へ膨らみ状に形成してあれ
ば、施錠状態時に湾曲状部17の先端位置に有ったガイ
ド用ピン11は、よりスムーズに湾曲状部17に沿って
後方へ移動し易くなっており、解錠が一層円滑に行われ
る。
【0036】
【実施例】図1ないし図8は、上記第1の発明の引き戸
用錠の実施例に関するものであるが、ツマミ等の操作部
材(図示略)の回動により、角軸18を介して錠ケース
1内のハブ5が回動し、鎌部材8が前進して先端の鉤形
状部9がここでは上方へ回動して戸枠体19の受け金具
20内で掛止部材21に掛止され、また該鎌部材8が後
退時に鉤形状部9が下方へ回動して掛止が外れると共に
そのまま錠ケース1内へ没入可能としたものである。
【0037】上記錠ケース1は、前板2と横長状の両側
板部3とから形成されているが、ここではダイキャスト
成形によっており、前板2の後部に一方の側板部3が一
体形成されて横長状の錠ケース本体部になり(図4参
照)、他方の側板部3が蓋部の役割をなしている(図5
参照)。
【0038】上記前板2は、中央部に鎌部材8の先部寄
り部分が入出用の縦長孔33を有すると共に,上・下部
に取付け用孔を有する。該前板2と一体の横長状の側板
部3は、ここでは縦が約25mmで横が約60mmの横
長状をしており、その後部寄りの上寄り位置に、後記ハ
ブ5の軸部6を可回動に軸支するハブ用丸孔4を形成し
てある。
【0039】そして該側板部2の内側面でここではその
下部寄りに、後部から前方へ向けて後記ガイド用ピン1
1・連結用ピン12等が係合して前後移動可能に、前後
長が約50mmのガイド用長溝部7が形成してある。上
記長溝部7の深さはここでは2.5mm程度であり、溝
幅(高さ)は上記各ピン11,12の外径より0.5m
m程度大きくしてある。そして該ガイド用長溝部7の前
部寄り部分、ここでは後端部から約35mm辺りから前
部寄りを上方へ湾曲状にして、湾曲状部17を形成して
ある。
【0040】また他方の蓋側の側板部3にも、上記の側
板部3に対応して、後部寄りの上寄り位置にハブ用丸孔
4を形成すると共に、内側面の下部寄りに後部から前方
へ向けてガイド用長溝部7を形成してあり、前部寄りで
上方へ湾曲状にして湾曲状部17を形成してある。
【0041】上記各ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部
17の内で先端部寄り部分は、ここではガイド用ピン1
1の外径と同程度の幅ではなく、ガイド用ピン11が施
錠位置から解錠方向へ移動しようとする際に当たる先端
寄り部分の後内面17aを、後方へ膨らみ状に形成して
ある(例えば図1,図2参照)。これにより、施錠時に
湾曲状部17の先端位置に有ったガイド用ピン11が、
スムーズに湾曲状部17に沿って後方へ移動し易くなっ
ている。
【0042】上記鎌部材8は、ここではステンレス板を
2枚合わせでスポット溶接で接合してあり、先端の鉤形
状部9と後に続く横長状部10とからなる(図6参
照)。該鎌部材8は横長状部10に対してほぼ90度に
近い角度でここでは上方へ屈曲しており、該鉤形状部9
の下部から後方へ約50mmの長さの横長状部10が続
いて、該横長状部10の中央部に形成した丸孔22にガ
イド用ピン11を通挿させてある。該ガイド用ピン11
は、ここではステンレス製の外径約5mmの短円柱状
で、その両側部分が上記両ガイド用長溝部7へ係合して
前後移動可能としてある。
【0043】また上記鎌部材8の横長状部10は、後部
寄りでステンレス板を1枚にして、そこに形成した丸孔
23に、ハブ5と連結用の連結用ピン12を通挿可能と
してある(上記図6参照)。該連結用ピン12は、ここ
では上記ガイド用ピン11と同じものを用いており、ハ
ブ5の二股状部24へ係合し連結されるとともに、該ピ
ン12の両側部分も上記ガイド用長溝部7へ係合して、
それに沿って前後移動可能としてある。
【0044】ハブ5も、ここではダイキャスト成形した
ものであり、その中央部に操作部材のツマミ等の角軸1
8を係合可能な角孔25を有するとともに、その両側部
分を軸部6として錠ケース1のハブ用丸孔4で可回動に
軸支されている。該ハブ5には、ここでは下方に向けて
二股状部24を形成して上記連結用ピン12と係合・連
結可能とすると共に、上部には後記セクション用バネ1
3で押圧される係止用外周部26を形成して(図7参
照)、鎌部材8の最前進状態時と最後退状態時にセクシ
ョンを与えられるようにしてある(図1,図3・図9,
図10参照)。
【0045】上記セクション用バネ13は、ここでは横
長の板バネを用いており、その両端を上記錠ケース1の
側板部3内上部の係止部片27で係止して、上記の如く
ハブ5の係止用外周部26を押圧可能としてある。
【0046】次に、図9ないし図12は、上記第2の発
明の引き戸用錠の実施例を示すものであり、引き戸16
やツマミ等の操作部材の種類等によって、引き戸用錠の
バックセットを大きくする必要がある場合に用いるもの
である。そしてここでは、できるだけ上記第1の発明の
引違い戸用錠と部品の共通化を図っている。
【0047】錠ケース1は、上記第1の発明の引き戸用
錠と異なるものになるが(図11参照)、それは両側板
部3の長さがここでは約20mmだけ長く形成してあ
り、ハブ用丸孔4がその分だけ後寄りにあり、また各内
側面のガイド用長溝部7もその分だけ後方へ長く形成し
てある点だけである。
【0048】その場合に、鎌部材8も長くなる必要があ
るから、図示は省略するが横長状部を長くした鎌部材を
用いてもよい。しかしここでは、鎌部材8自体はそのま
まを用いており、先端に鉤形状部9を有しそれに続いて
後方へ横長状部10を有しており、横長状部10の中央
部の丸孔22にガイド用ピン11を通挿し、かつ後部に
連結用の丸孔23を形成して、バックセットの拡大用に
ステンレス製の一枚物の補助板14を連結してある(図
9,図10参照)。
【0049】上記補助板14は、ここでは約30mmの
横長状で、その前・後部にピン通挿用の丸孔28を各々
形成してあり(図12参照)、前部の丸孔28と上記鎌
部材8の横長状部19後部の丸孔23とに連結用ピン1
2を通挿して、上記の如く鎌部材8後部に該補助板14
を連結してある(上記図9,図10参照)。
【0050】連結用ピン12は、ここでも上記第1の発
明の引違い戸用錠と同様に、ガイド用ピン11がガイド
用長溝部7を移動時に該長溝部7内を前後に移動可能
で、かつガイド用ピン11が湾曲状部17を移動時に
は、鎌部材8が回動する際の支点になる。また上記補助
板14の後部には、ハブ5の二股状部24と係合して連
結される第2の連結用ピン15を横設してあるが、該第
2の連結用ピン15もガイド用長溝部7内を前後方向へ
移動可能としてある。上記連結用ピン12,第2の連結
ピン15はいずれもガイドピン11と部品を共通化して
ある。
【0051】上記両実施例の作動状態は、上記発明の実
施の形態の項で述べた通りであるから、重複を避けるた
めここでは省略する。また上記両実施例は、鎌部材8が
上方へ回動する一般的なものを示したが、鎌部材8が下
方へ回動して施錠状態にするには、該引違い戸用錠や受
け部材をを上下逆に設ければよい。なお図において、2
9は錠ケース1の両側板部3を接合させるネジ孔、30
は操作用部材を引き戸16の室内・外側で連結する連結
用ネジ(図示略)の通挿用孔、31はプラスチック製の
消音用スリーブ、32はフロント板、33は鎌部材入出
用の縦長孔を示す。
【0052】
【発明の効果】以上で明らかな如く上記本発明に係る引
き戸用錠は、シンプルな構成で部品点数も少なく、一層
のコストダウンを図り、小型で取付けにスペースを取ら
ぬと共に強度的にも優れており、また作動が常にスムー
ズに行われてトラブルの発生がなく、かつ引き戸用錠と
受け金具の取付け位置に誤差が有っても、十分に対応し
て掛止が確実に行われて施錠状態になることができる。
【0053】即ち、従来の引き戸用チューブラ型鎌錠で
は、上記の如く簡素化された構成とは言うものの、ハブ
と鎌部材間に連結リンクを設けることが不可欠である
し、またハブも複雑な形状を必要とし、それが材料費や
製造コストを押し上げていた。
【0054】またその作動状態は、鎌部材が前進時に錠
ケースの前部で、鎌部材の斜状のガイド面が通挿穴の開
口縁部に係合して押し上げられるか、または鎌部材の後
端上位置の凸部が錠ケースのストッパーピンに係合し、
かつ下端後部の凸部が錠ケースのストッパーに係合して
押し上げられるものであった。そのため、鎌部材の前進
後退移動にガタツキが生じる可能性があり、動きが必ず
しもスムーズに行われるとは限らないし、また前寄り位
置へ移動時の回動も常にスムーズに回動するとは限らな
かった。
【0055】さらに、鎌部材の後端にリンクを設けるこ
とが不可欠であるから、そのリンクの長さ分だけ鎌部材
が短くなっている。そのため、鎌部材は先端の鉤形状部
から回動時の支点までの間の距離が短く、回動時におけ
る鉤形状部の上下動幅は、回動角が同じでも短くなっお
り、受け金具の取付け位置との間に取付け誤差がある
と、鉤形状部が掛止部材にうまく掛止されないこともあ
った。
【0056】しかも,施錠状態時に引き戸を無理やりに
開けようとされる場合に、その外力は鎌部材からピン・
リンク・鎌部材の各部に伝わるので、強度上でのトラブ
ルの心配があり信頼性にやや問題があった。
【0057】これに対して本発明に係る引き戸用錠で
は、a)上記第1の発明の引き戸用錠の鎌部材は、該鎌
部材自体の後方への横長状部の後部が、連結用ピンを介
してハブと連結しており、またハブの構造も、比較的シ
ンプルな形状のものでよい。そのために、従来のものと
異なり、リンクが不要となって構造を一層簡素化できる
し、またハブもシンプルな形状でよいから、材料費や製
造コストを低減することができる。
【0058】b)また上記第2の発明の引き戸用錠は、
取付け時のバックセットが大きい場合に用いるもので、
鎌部材の後部にバックセット拡大用の補助板を設けるだ
けである。そのため、操作部材、受け金具、ハブ、ガイ
ド用ピン、連結用ピン,セクション用バネ等は、上記第
1の発明の引き戸用錠と共用できるよになっており、部
品の種類を少なくできて、上記第1のものと大差ない程
にコストダウンを図ることができる。
【0059】c)さらに上記第1の発明の引き戸用錠で
は、鎌部材の横長状部中央寄りのガイド用ピンと後部寄
りの連結用ピンが、また上記第2の発明の引き戸用錠で
はそれに加えて補助板後部の第2の連結用ピンが、いず
れも各々錠ケース両内側面のガイド用長溝部に係合して
おり、それに沿って前後移動する。そのため、鎌部材は
前進および後退移動は常に確実かつスムーズに行うこと
ができる。
【0060】d)しかも、上記のハブの回動で、鎌部材
のガイド用ピンがガイド用長溝部に沿って前進し、その
まま長溝部前部寄りに続く湾曲状部へ移行することによ
り、先端の鉤形状部が上方または下方へ回動して、受け
金具内で掛止される。そのため、鎌部材の先端の鉤形状
部の上方または下方への回動は、何の障害もなくスムー
ズかつ正確に行われることになり、作動上のトラブルが
生じることはない。
【0061】e)そして上記鎌部材の回動で先端の鉤形
状部が動く上下動幅は、上記第1・第2の発明の引き戸
用錠の鎌部材が、リンクを用いず鎌部材自体の横長状部
が長くなっており、その後部の連結用ピンが回動の支点
となっている。そのため、仮に鎌部材の回動角度が従来
のものと同一であったとしても、鎌部材の横長状部が長
くなっている分だけ先端の鉤形状部の上下動幅を大きく
できる。これにより、引き戸用錠と受け金具との間で取
付け位置に誤差があったとしても、鉤形状部は余裕を持
って受け金具内で掛止部材の位置に達して、確実な施錠
状態を得ることができる。
【0062】f)上記の鎌部材の回動に関して、第2の
発明の引き戸用錠では鎌部材の横長状部の後部に補助板
を連結してあるが、従来のリンクを用いたものと異な
り、これはバックセットが大きく錠ケースが長いものの
場合であるから、鎌部材自体は上記第1のものと同じく
長いものになっている。そのため、該鎌部材が後部の連
結用ピンを支点に回動すると、上記第1の発明の引違い
戸用錠と同様に、先端の鉤形状部が動く上下動幅は大き
くなっており、確実な施錠状態を得ることができる。
【0063】g)また、上記第1・第2の発明の引き戸
用錠で、施錠状態時に引き戸が無理やりに開けられよう
とした場合に、その外力は鎌部材のガイド用ピンが錠ケ
ースのガイド用長溝部7の先端部に掛止されることで受
け止められており、従来のものと異なりそれ以外の部品
には伝わらない。しかも従来のものと異なり部品点数が
少ないので、ガイド用ピンも太くて十分な強度のものを
用いられる。これによりこの引き戸用錠は、従来のもの
と比べて十分な強度をもち頑丈にできているから、施錠
状態時に引き戸が無理やり開けられようとした場合に対
しても、錠として十分な信頼性を有するものにできる。
【0064】h)鎌部材先端の鉤形状部が突出した状態
で引き戸を閉めた際、戸枠体側の受け金具に衝突したと
しても、その押圧力で鎌部材はガイド用ピンが前部寄り
の湾曲状部からガイド用長溝部へ確実かつスムーズに移
行できる。そのため、鎌部材はハブを押圧するセクショ
ン用バネに打ち勝って後退し、先端の鉤形状部や受け金
具は過大な衝撃力を受けず、損傷を防止することができ
る。
【0065】i)なお、ガイド用長溝部前寄りの湾曲状
部の先端寄り部分の形状を、ガイド用ピンが施錠状態か
ら解錠方向へ移動しようとする際に当たる後内面で、後
方へ膨らみ状に形成したものでは、施錠状態時に湾曲状
部の先端位置に有ったガイド用ピンは、よりスムーズに
湾曲状部に沿って後方へ移動し易くなっているから、解
錠作動を一層円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の引違い戸用錠の実施例にお
ける解錠状態時を示す縦断側面図である。
【図2】図1で示した引違い用錠で、施錠の途中の状態
を示す縦断側面図である。
【図3】図1で示した引違い用錠で、施錠状態を示す縦
断側面図である。
【図4】図1で示した引違い用錠の錠ケースの一方の側
板部を示す斜視図である。
【図5】図1で示した引違い用錠の錠ケースの他方の側
板部を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る第1および第2の引違い戸用錠の
実施例で用いる鎌部材を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る第1および第2の引違い戸用錠の
実施例で用いるハブを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る第1および第2の引違い戸用錠の
実施例で用いるガイド用ピンを示す斜視図である。
【図9】本発明に係る第2の引違い戸用錠の実施例にお
ける解錠状態時を示す縦断側面図である。
【図10】図9で示した引違い戸用錠で、施錠状態を示
す縦断側面図である。
【図11】図9で示した引違い戸用錠の錠ケースの一方
の側板部を示す側面図である。
【図12】図9で示した引違い戸用錠で用いる補助板を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1−錠ケース 15−第2の連結用ピン 29
−ネジ孔 2−前板 16−引き戸 30
−孔 3−側板部 17−湾曲状部 31
−消音用スリーブ 4−ハブ用丸孔 17a−後内面 32
−フロント板 5−ハブ 18−角軸 33
−縦長孔 6−軸部 19−戸枠体 7−ガイド用長溝部 20−受け金具 8−鎌部材 21−掛止部材 9−鉤形状部 22−丸孔 10−横長状部 23−丸孔 11−ガイド用ピン 24−二股状部 12−連結用ピン 25−角孔 13−セクション用バネ 26−係止用外周部 14−補助板 27−係止部片 28−丸孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠ケース1の両側板部3の対向する内側面
    に、後部寄りから前方へ向けてガイド用長溝部7を各々
    形成するとともに、該各長溝部7の前部寄りに上方また
    は下方へ湾曲状部17を形成し、 先端に鉤形状部9をもつ鎌部材8に後方への横長状部1
    0を形成して、該横長状部10中央寄りにガイド用ピン
    11を、また後端寄りに連結用ピン12を各々横設し、
    両ピン11,12を上記ガイド用長溝部7に係合させる
    とともに、連結用ピン12はハブ5と連結させ、 かつ、ハブ5の回動を特定位置で係止可能に、係止用外
    周部26を押圧するセクション用バネ13を設けてな
    る、引き戸用錠。
  2. 【請求項2】錠ケース1の両側板部3の対向する内側面
    に、後部寄りから前方へ向けてガイド用長溝部7を各々
    形成するとともに、該各長溝部7の前部寄りに上方また
    は下方へ湾曲状部17を形成し、 先端に鉤形状部9をもつ鎌部材8に後方への横長状部1
    0を形成して、該横長状部10中央寄りにガイド用ピン
    11を横設するとともに、後部に連結用ピン12を設け
    てバックセット延長用の補助板14を可回動に軸支し、
    該補助板14の後部寄りに第2の連結用ピン15を横設
    してハブ5と連結させ、各ピン11,12,15を上記
    ガイド用長溝部7に各々係合させ、 かつ、ハブ5の回動を特定位置で係止可能に、係止用外
    周部26を押圧するセクション用バネ13を設けてな
    る、引き戸用錠。
  3. 【請求項3】ガイド用長溝部7前寄りの湾曲状部17の
    先端寄り部分を、ガイド用ピンが施錠状態から解錠方向
    へ移動しようとする際に当たる後内面22で後方へ膨ら
    み状に形成してなる、請求項1または2に記載の引違い
    戸用錠。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007120182A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Murakoshi Mfg Corp 引戸などの錠装置
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WO2023232316A1 (de) * 2022-05-31 2023-12-07 Häfele Berlin Gmbh & Co Kg Beschlagteil eines verbindungsbeschlags sowie verbindungsbeschlag und zugehörige anordnung

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