JP2000169805A - 表面保護粘着シート - Google Patents

表面保護粘着シート

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JP2000169805A
JP2000169805A JP10350007A JP35000798A JP2000169805A JP 2000169805 A JP2000169805 A JP 2000169805A JP 10350007 A JP10350007 A JP 10350007A JP 35000798 A JP35000798 A JP 35000798A JP 2000169805 A JP2000169805 A JP 2000169805A
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compounds
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Mikihiro Endo
幹大 遠藤
Shuji Ichimura
周二 市村
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Nichiban Co Ltd
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Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、基材層中の耐候性向上成分が
表面ブリードせず、基材製造時にロールを汚染すること
なく、経時安定性に優れた表面保護粘着シートの提供。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して耐候性向上剤を0.05〜0.1重量部配合し製膜
してなるポリオレフィン系樹脂基材上に、該耐候性向上
剤の移行防止剤を含有する粘着剤層が形成されてなるこ
とを特徴とする表面保護粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れた表
面保護粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装完成車の車体表面の上塗り塗
装面を保護する方法としては、塗膜面に、パラフィンワ
ックスを薄く塗布する方法がある。しかしながら、この
方法は、保護機能が十分でなく、かつパラフィンワック
スの除去に手間がかかったり、除去時に生じる廃液が環
境汚染につながる等の問題を有している。
【0003】そこで、特開平7−216314号公報、
特開平8−143830号公報等に示された塗装面に直
接、表面保護粘着シートを貼り付ける方法が提案されて
いる。この表面保護粘着シートの車体表面への貼付期間
は、通常3〜6ヵ月の場合が多いが、中には1年以上貼
付される場合もあり、長期にわたり耐候性をもつ粘着シ
ートが求められてきている。
【0004】耐候性を付与するために、基材層に耐候性
向上成分である紫外線安定化剤を配合するのは一般的な
手法であるが、粘着シート基材層中の紫外線安定化剤
は、より極性の高い粘着剤層に移行し易く、長期の耐候
性を得るには、粘着剤層への移行分も考慮して紫外線安
定化剤の配合量が多くなる。
【0005】しかしながら基材層中への紫外線安定化剤
の配合量が多くなると、紫外線安定化剤が基材表面にブ
リードし易くなって基材製造時にロールを汚染したり、
粘着シート背面へのブリードの為にシートの巻き戻しが
経時で重くなったりする等の問題を生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐候性に優
れ、基材層中の耐候性向上成分が表面ブリードせず、基
材製造時にロールを汚染することなく、経時安定性に優
れた表面保護粘着シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対して耐候性向上剤を0.05
〜0.1重量部配合し製膜してなるポリオレフィン系樹
脂基材上に、前記耐候性向上剤の移行防止剤を含有する
粘着剤層が形成されてなる表面保護粘着シートに関す
る。
【0008】また、本発明は、前記移行防止剤が、ヒン
ダードアミン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、
ベンゾエート系化合物、フェノール系化合物、ホスファ
イト系化合物及びチオエーテル系化合物からなる群より
選択される1種以上の化合物である、前記表面保護粘着
シートに関する。
【0009】更に、本発明は、前記移行防止剤の含有量
が、前記粘着剤に対して0.1〜6重量%である、前記
表面保護粘着シートに関する。
【0010】また、本発明は、前記粘着剤がゴム系粘着
剤である、前記表面保護粘着シートに関する。
【0011】更に、本発明は、前記粘着剤が、ポリイソ
ブチレン、ブチルゴム及びポリブテンからなる群より選
択される1種以上の成分からなる、前記表面保護粘着シ
ートに関する。
【0012】また、本発明は、粘着剤層が、更に粘着付
与樹脂としてロジンエステル系樹脂を含有する、前記表
面保護粘着シートに関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るポリオレフィン系樹
脂は、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンブテン−
1共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体又はエチレン
アクリル酸メチル共重合体或いはこれらのブレンドが好
ましい。
【0014】本発明に係る耐候性向上剤は、ヒンダード
アミン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物又はベン
ゾエート系化合物或いはこれらの混合物であることが好
ましい。これらの具体例として、特開平7−18862
0号公報、特開平7−216314号公報、特開平8−
143829号公報、特開平8−143830号公報に
記載されているものが挙げられる。
【0015】本発明に係るポリオレフィン系樹脂基材
は、前記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して前
記耐候性向上剤を0.05〜0.1重量部配合し製膜し
てなる。ここで、耐候性向上剤の配合量が0.05重量
部未満の場合には十分な耐候性が得られず、他方0.1
重量部を超える場合には表面ブリードし易くなり、基材
製造時にロールを汚染したり、粘着シート背面へのブリ
ードの為にシートの巻き戻しが経時で重くなったりする
等の問題を生じる。0.05〜0.095重量部である
ことが好ましく、0.05〜0.09重量部であること
がより好ましく、0.07〜0.09重量部であること
が特に好ましい。
【0016】本発明に係るポリオレフィン系樹脂基材層
は、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて、各
種添加剤を含んでいてもよい。例えば、酸化チタン、カ
ーボンブラック、ベンガラ等の顔料、タルク、炭酸カル
シウム等の充填剤、フェノール系化合物、フォスファイ
ト系化合物、チオエーテル系化合物等の酸化防止剤、ス
テアリン酸、ステアリン酸アミド、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛等の滑
剤、ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機系中空粒
子、高分子量ポリオレフィン系パウダー等の高分子微小
球、シリコーン系剥離性付与剤、長鎖アルキル系剥離性
付与剤等の剥離性付与剤等を適宜含有していてもよい。
【0017】本発明に係る粘着剤層で用いられる粘着剤
は、ゴム系粘着剤が好ましく、ポリイソブチレン、ブチ
ルゴム及びポリブテンからなる群より選択される1種以
上の成分からなることが特に好ましい。
【0018】本発明に係る耐候性向上剤の移行防止剤
は、基材中の耐候性向上剤が粘着剤層に移行するのを防
止する機能を有する限り、どのようなものを用いてもよ
い。このような機能を有する化合物としては、例えば、
ヒンダードアミン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物、ベンゾエート系化合物、フェノール系化合物、ホス
ファイト系化合物、チオエーテル系化合物が挙げられ、
これらを混合して用いてもよい。具体的には、特開平7
−188620号公報、特開平7−216314号公
報、特開平8−143829号公報、特開平8−143
830号公報に記載されているものが挙げられる。ま
た、移行防止剤の分子量は、200〜5,000である
ことが好ましい。
【0019】移行防止剤の含有量は、粘着剤及び移行防
止剤の重量に対して0.1〜6重量%であることが好ま
しい。含有量が0.1重量%未満の場合には、基材層中
耐候性向上成分の粘着剤層への移行が防げず、十分な耐
候性が得られない。他方、6重量%を超える場合には、
粘着剤表面にブリードし易くなる。0.3〜4重量部で
あることが好ましく、0.5〜3重量部であることがよ
り好ましい。
【0020】粘着剤層は、更に、粘着付与樹脂、特にロ
ジンエステル系樹脂を含有することが好ましい。
【0021】粘着剤層は、本発明の目的を損なわない範
囲で必要に応じて、各種添加剤を含有していてもよい。
例えば、オイル、パラフィンワックス、エポキシ系可塑
剤、ポリエステル系可塑剤等の軟化剤、酸化チタン、カ
ーボンブラック、ベンガラ等の顔料、タルク、炭酸カル
シウム等の充填剤、ステアリン酸、ステアリン酸アミ
ド、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸亜鉛等の滑剤、ガラスバルーン、シリカバ
ルーン等の無機系中空粒子、アクリル系微小球、高分子
量ポリオレフィン系パウダー等の高分子微小球、シリコ
ーン系剥離性付与剤、長鎖アルキル系剥離性付与剤等の
剥離性付与剤等を適宜含有していてもよい。
【0022】本発明の表面保護粘着シートは、基材層を
製膜した後に粘着剤層を溶展塗工、熱溶融押出塗工す
る、又は基材層と粘着剤層を共押出すること等、公知の
方法によって製造することができる。基材層の厚さは2
0〜200μmが好ましく、30〜100μmがより好ま
しい。粘着剤層の厚さは2〜80μmが好ましく、5〜
30μmがより好ましい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 下記の基材(S−1)に、粘着剤(A−1)を厚さが1
0μmになるよう溶展塗工した。 粘着剤(A−1);ビスタネックスMML80(エクソ
ン化学社製ポリイソブチレン)70重量%、出光ポリブ
テン300R(出光石油化学社製ポリブテン)20重量
%、パインクリスタルKE−311(荒川化学工業社製
ロジンエステル系樹脂)9重量%からなるブレンド物
に、基材層中耐候性向上成分移行防止剤であるキマソー
ブ944FD(チバスペシャルティケミカルズ社製ヒン
ダードアミン系化合物)0.5重量%、イルガノックス
B225(チバスペシャルティケミカルズ社製ヒンダー
ドフェノール系化合物、ホスファイト系化合物ブレン
ド)0.5重量%を配合した粘着剤 基材(S−1);ノーブレンBJS−M(グランドポリ
マー社製エチレンプロピレンブロック共重合体)75重
量%、JSR EBM 2011P(JSR製エチレンブ
テン−1ランダム共重合体)25重量%からなるポリオ
レフィン系樹脂成分100重量部に対し、耐候性向上成
分である紫外線安定化剤のチヌビン622LD(チバス
ペシャルティケミカルズ社製ヒンダードアミン系化合
物)0.09重量部を配合し、さらにタイペークCR−
90(石原産業社製ルチル型酸化チタン)8重量部、イ
ルガノックス1010(チバスペシャルティケミカルズ
社製ヒンダードフェノール系化合物)0.1重量部を添
加した配合の厚さ60μmのTダイ製膜フィルム
【0025】実施例2 実施例1で用いたのと同じ基材(S−1)に、下記の粘
着剤(A−2)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 粘着剤(A−2);ビスタネックスMML80(エクソ
ン化学社製ポリイソブチレン)87重量%、パインクリ
スタルKE−311(荒川化学工業社製ロジンエステル
系樹脂)8重量%からなるブレンド物に、基材層中耐候
性向上成分移行防止剤であるチヌビン326(チバスペ
シャルティケミカルズ社製ベンゾトリアゾール系化合
物)2.5重量%、イルガノックスB225(チバスペ
シャルティケミカルズ社製ヒンダードフェノール系化合
物、フォスファイト系化合物ブレンド)2.5重量%を
配合した粘着剤
【0026】実施例3 実施例1で用いたのと同じ基材(S−1)に、下記の粘
着剤(A−3)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 粘着剤(A−3);ビスタネックスMML80(エクソ
ン化学社製ポリイソブチレン)75重量%、出光ポリブ
テン300R(出光石油化学社製ポリブテン)22重量
%からなるブレンド物に、基材層中耐候性向上成分移行
防止剤であるチヌビン783FDL(チバスペシャルテ
ィケミカルズ社製ヒンダードアミン系化合物)3重量%
を配合した粘着剤
【0027】実施例4 実施例1で用いたのと同じ基材(S−1)に、下記の粘
着剤(A−4)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 粘着剤(A−4);ビスタネックスMML80(エクソ
ン化学社製ポリイソブチレン)75重量%、出光ポリブ
テン300R(出光石油化学社製ポリブテン)23重量
%からなるブレンド物に、基材層中耐候性向上防止成分
移行防止剤であるチヌビン120(チバスペシャルティ
ケミカルズ社製ベンゾエート系化合物)1重量%、アデ
カスタブAO−23(旭電化工業社製チオエーテル系化
合物)1重量%を配合した粘着剤
【0028】比較例1 実施例1で用いたのと同じ基材(S−1)に、下記の粘
着剤(A−5)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 粘着剤(A−5);ビスタネックスMML80(エクソ
ン化学社製ポリイソブチレン)71重量%、出光ポリブ
テン300R(出光石油化学社製ポリブテン)20重量
%、パインクリスタルKE−311(荒川化学工業社製
ロジンエステル系樹脂)9重量%からなるブレンド物か
らなる粘着剤
【0029】比較例2 下記の基材(S−2)に、比較例1で用いたのと同じ粘
着剤(A−5)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 基材(S−2);ノーブレンBJS−M(グランドポリ
マー社製エチレンプロピレンブロック共重合体)75重
量%、JSR EBM 2011P(JSR製エチレンブ
テン−1ランダム共重合体)25重量%からなるポリオ
レフィン系樹脂成分100重量部に対し、タイペークC
R−90(石原産業社製ルチル型酸化チタン)8重量
部、イルガノックス1010(チバスペシャルティケミ
カルズ社製ヒンダードフェノール系化合物)0.1重量
部を添加した配合の厚さ60μmのTダイ製膜フィルム
【0030】比較例3 比較例2で用いたのと同じ基材(S−2)に、実施例3
で用いたのと同じ粘着剤(A−3)を厚さが10μmに
なるよう溶展塗工した。
【0031】比較例4 下記の基材(S−3)に、比較例1で用いたのと同じ粘
着剤(A−5)を厚さが10μmになるよう溶展塗工し
た。 基材(S−3);ノーブレンBJS−M(グランドポリ
マー社製エチレンプロピレンブロック共重合体)75重
量%、JSR EBM 2011P(JSR製エチレンブ
テン−1ランダム共重合体)25重量%からなるポリオ
レフィン系樹脂成分100重量部に対し、耐候性向上成
分である紫外線安定化剤のチヌビン622LD(チバス
ペシャルティケミカルズ社製ヒンダードアミン系化合
物)0.2重量部を配合し、さらにタイペークCR−9
0(石原産業社製ルチル型酸化チタン)8重量部、イル
ガノックス1010(チバスペシャルティケミカルズ社
製ヒンダードフェノール系化合物)0.1重量部を添加
した配合の厚さ60μmのTダイ製膜フィルム
【0032】実施例1〜4、及び比較例1〜4において
得られた表面保護粘着シートについて、表面ブリードの
有無、及び耐候性の評価を行った結果を表1に示す。な
お耐候性の評価については、アクリル系塗膜に貼付した
サンプルをサンシャインウエザオメーターにより降雨条
件で1,000時間カーボンアーク照射した後、手で急
速剥離して評価した。
【0033】
【表1】
【0034】表1の実施例1〜4の結果から明らかなよ
うに、本発明の表面保護粘着シートは、基材層中の耐候
性向上成分が表面ブリードしないために製造時にロール
を汚染することもなく、経時安定性も良好である。ま
た、耐候性に優れており、カーボンアーク照射後に急速
剥離しても、基材破断なく、容易に剥離可能である。
【0035】他方、比較例1のように粘着剤層中に耐候
性向上剤の移行防止剤が配合されていない場合には、基
材層中の耐候性向上剤が粘着剤層に移行するために基材
劣化が大きくなり、カーボンアーク照射後に急速剥離す
ると基材破断する。
【0036】なお、比較例1の耐候性向上剤の粘着剤層
への移行については、カーボンアーク照射後の粘着剤面
のIRスペクトルをKRs板を用いて全反射法により測
定することで確認した(カーボンアーク照射後のサンプ
ル背面にニチバン社製セロハン粘着テープを貼付して裏
打ちし、サンプルが基材破断しないようにゆっくり剥が
したものについてIR測定を行った。その結果、基材層
中にのみ配合し、粘着剤中には入っていないはずのチヌ
ビン622LDのピークが粘着剤面のIRスペクトルに
観測された)。
【0037】また、比較例2のように粘着剤層中に耐候
性向上剤の移行防止剤が配合されず、基材層への耐候性
向上剤の配合がない場合にも基材劣化が大きくなり、カ
ーボンアーク照射後に急速剥離すると基材破断する。
【0038】また、比較例3のように粘着剤層中に耐候
性向上剤の移行防止剤が配合されているものの、基材層
への耐候性向上剤の配合がない場合にも基材劣化が大き
くなり、カーボンアーク照射後に急速剥離すると基材破
断する。
【0039】また、比較例4のように粘着剤層中に耐候
性向上剤の移行防止剤が配合されず、基材層中の耐候性
向上剤の配合量が多い場合には、ある程度粘着剤層へ移
行しても基材層中に十分耐候性向上剤が残っている為に
基材劣化は少なく、カーボンアーク照射後に急速剥離し
ても基材破断なく容易に剥離可能であるが、耐候性向上
成分の表面ブリードが多く、基材製造時にロールを汚染
したり、粘着シート背面へのブリードの為にシートの巻
き戻しが経時で重くなったりする。
【0040】以上のように比較例1〜4は、いずれも長
期の耐候性、及び経時安定性が必要な表面保護粘着シー
トとしての実用に適さない。
【0041】
【発明の効果】本発明の表面保護粘着シートは、粘着剤
層中に耐候性向上剤の移行防止剤を配合することで基材
層中の耐候性向上剤の粘着剤層への移行を防ぎ、少量の
耐候性向上剤を基材層に配合するだけで長期の基材耐候
性を付与したものであり、本発明を用いれば、耐候性向
上成分の表面ブリードなく、長期の耐候性を有する表面
保護粘着シートを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA07 AB01 CA03 CA04 CC02 FA04 4J040 BA202 DA131 DA141 HA266 HB33 HB36 HC01 HC25 HD05 HD24 JA09 JB09 KA09 KA26 LA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して耐候性向上剤を0.05〜0.1重量部配合し製膜
    してなるポリオレフィン系樹脂基材上に、該耐候性向上
    剤の移行防止剤を含有する粘着剤層が形成されてなるこ
    とを特徴とする表面保護粘着シート。
  2. 【請求項2】 該移行防止剤が、ヒンダードアミン系化
    合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾエート系化
    合物、フェノール系化合物、ホスファイト系化合物及び
    チオエーテル系化合物からなる群より選択される1種以
    上の化合物である、請求項1記載の表面保護粘着シー
    ト。
  3. 【請求項3】 該移行防止剤の含有量が、該粘着剤及び
    移行防止剤の重量に対して0.1〜6重量%である、請
    求項1又は2記載の表面保護粘着シート。
  4. 【請求項4】 該粘着剤がゴム系粘着剤である、請求項
    1〜3のいずれか一項記載の表面保護粘着シート。
  5. 【請求項5】 該粘着剤が、ポリイソブチレン、ブチル
    ゴム及びポリブテンからなる群より選択される1種以上
    の成分からなる、請求項4記載の表面保護粘着シート。
  6. 【請求項6】 粘着剤層が、更に粘着付与樹脂としてロ
    ジンエステル系樹脂を含有する、請求項1〜5のいずれ
    か一項記載の表面保護粘着シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231313A (ja) * 2010-04-05 2011-11-17 Lintec Corp 粘着性組成物および該組成物から得られる粘着性シート
JP2012229410A (ja) * 2011-04-11 2012-11-22 Oji Holdings Corp 両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シートおよび光学積層体

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JP2011231313A (ja) * 2010-04-05 2011-11-17 Lintec Corp 粘着性組成物および該組成物から得られる粘着性シート
JP2012229410A (ja) * 2011-04-11 2012-11-22 Oji Holdings Corp 両面粘着シート、剥離シート付き両面粘着シートおよび光学積層体

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