JP2000169785A - 架橋性水性塗料用組成物 - Google Patents

架橋性水性塗料用組成物

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JP2000169785A
JP2000169785A JP10345638A JP34563898A JP2000169785A JP 2000169785 A JP2000169785 A JP 2000169785A JP 10345638 A JP10345638 A JP 10345638A JP 34563898 A JP34563898 A JP 34563898A JP 2000169785 A JP2000169785 A JP 2000169785A
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Norikiyo Kato
典聖 加藤
Ryutaro Hayashi
隆太郎 林
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた長期耐候性を付与し,かつ耐水性,光
沢,付着性,耐汚染性,耐低温性がバランスよく優れた
架橋性水性塗料用組成物を提供すること。 【解決手段】 カルボニル基含有単量体1〜8重量部
と,カルボキシル基を含有する単量体1〜5重量部
と,アクリル酸などの不飽和単量体77〜98重量部
と,ビニル芳香族化合物0〜25重量部と,その他
の単量体0〜10重量部とからなり,単量体及びの
種類,及び量を選択した単量体混合物の乳化重合によっ
て得られ,かつ平均粒子径が0.15μm以下のカルボ
ニル基含有共重合体よりなる水性樹脂分散液(A)と,
ヒドラジン誘導体(B)と,上記(A)の不揮発分10
0重量部に対し,不揮発分で1〜70重量部のアルコキ
シシリル基含有共重合体水性樹脂分散液(C)とを配合
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は水性塗料,とりわけ瓦,外壁材,
内装品におけるトップコート用バインダーとして有用な
常温架橋型水性樹脂分散液に関する。本発明による水性
樹脂分散液を使用した水性塗料は,特に光沢や耐水性,
耐候性に優れているため長期間にわたって美しい塗膜外
観を保持する。
【0002】
【従来技術】従来,特に建築分野におけるトップコート
用塗料は,溶剤型が主流であったが,引火性や環境汚染
の問題から水系化への転換が急速に進行している。しか
しながら,とりわけ長期の耐候性や高レベルの耐水性が
求められる場合においては溶剤系が依然として主流であ
る。また,従来からのアクリル系に加えて,近年は溶剤
系のシリコンアクリルやフッ素アクリルといわれる樹脂
が光に対して特に安定であることから注目が集まってい
る。
【0003】また,一方では,こうした性能を水系樹脂
で達成しようとする試みもなされており,例えばアルコ
キシシリル基含有単量体を共重合させたアルコキシシリ
ル基含有共重合体水性分散液が検討されている。しか
し,この場合は,耐水性が不十分で,かつ塗膜としての
柔軟性が不足して,低温時に割れを発生するなど,溶剤
系とはほど遠いレベルの性能しか得られていない。
【0004】一方,アルド基又はケト基を有するカルボ
ニル基含有アクリル系共重合体水性分散液と分子中に2
個以上のヒドラジン残基を有するヒドラジン化合物から
なる常温架橋型水性樹脂組成物が知られている(特開昭
54−110248)。このものは,架橋により耐水性
や耐久性のバランスに優れていることから,屋内外装塗
料用として幅広く使用されている。しかしながら,この
場合も,長期の耐候性は必ずしも満足できるレベルでな
い。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明は,上述した常温架橋
型水性樹脂組成物に溶剤系のシリコンアクリル樹脂の特
徴である優れた長期耐候性を付与し,かつ耐水性,光
沢,付着性,耐汚染性,耐低温性がバランスよく優れた
架橋性水性塗料用組成物を提供しようとするものである
【0006】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,成分(A)・・
・アルド基もしくはケト基を含有するカルボニル基含
有単量体1〜8重量部と,カルボキシル基を含有する
単量体1〜5重量部と,アクリル酸,又はメタクリル
酸のC1〜C18アルキルエステル,アクリロニトリ
ル,メタクリロニトリル,飽和カルボン酸ビニルエステ
ル,ハロゲン化ビニル,ハロゲン化ビニリデン,及びブ
タジエンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の不飽
和単量体77〜98重量部と,ビニル芳香族化合物0
〜25重量部と,上記〜の不飽和単量体以外の単
量体0〜10重量部とからなり,かつ上記単量体と
との重合反応によって得られる共重合体のガラス転移温
度が10℃以上50℃以下となるように単量体及び
の種類,及び量を選択した単量体混合物の乳化重合によ
って得られ,かつ平均粒子径が0.15μm以下のカル
ボニル基含有共重合体からなる水性樹脂分散液と, 成分(B)・・・分子中に少なくとも2個のヒドラジノ
基(−NHNH2)を有するヒドラジン誘導体と, 成分(C)・・・上記成分(A)の不揮発分100重量
部に対し,不揮発分で1〜70重量部のアルコキシシリ
ル基含有共重合体水性樹脂分散液とを配合してなること
を特徴とする架橋性水性塗料用組成物である。
【0007】本発明によれば,上記成分(A)と成分
(B)と成分(C)とを配合することにより,優れた長
期耐候性を付与し,かつ耐水性,光沢,付着性,耐汚染
性,耐低温性がバランスよく優れた架橋性水性塗料用組
成物を提供することができる。以下,これらにつき詳し
く説明する。
【0008】本発明の架橋性水性塗料用組成物におい
て、上記成分(A)であるカルボニル基含有共重合体水
性樹脂分散液は,上記したように,アルド基もしくは
ケト基を含有するカルボニル基含有単量体1〜8重量部
と,カルボキシル基を含有する単量体1〜5重量部
と,アクリル酸,又はメタクリル酸のC1〜C18
(炭素数が1〜18)アルキルエステル,アクリロニト
リル,メタクリロニトリル,飽和カルボン酸ビニルエス
テル,ハロゲン化ビニル,ハロゲン化ビニリデン,及び
ブタジエンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の不
飽和単量体77〜98重量部と,ビニル芳香族化合物
0〜25重量部と,上記〜の不飽和単量体以外の
単量体0〜10重量部とからなり,かつ上記単量体と
との重合反応によって得られる共重合体のガラス転移
温度が10℃以上50℃以下となるように単量体及び
の単量体の種類,及び量を選択した単量体混合物の乳
化重合によって得られる。
【0009】上記の単量体のアルド基もしくはケト基
を含有するカルボニル基含有単量体とは,アルド基もし
くはケト基を含有し,したがってそのアルド基もしくは
ケト基に基づくカルボニル基を含有する不飽和単量体を
いう。
【0010】かかる単量体としては,例えばアクロレ
イン,ジアセトンアクリルアミド,4〜7個の炭素原子
を有するビニルアルキルケトン(例えばビニルメチルケ
トン,ビニルエチルケトン,ビニルブチルケトンな
ど),及び図1の「一般式1」で表されるアクリル(ま
たはメタクリル)オキシアルキルプロペナール,ジアセ
トンアクリレート,アセトニルアクリレート,ジアセト
ンメタクリレートが挙げられる。
【0011】このうち,化合物の安定性,及び重合の容
易性からジアセトンアクリルアミド,アクロレイン,及
びビニルメチルケトンが最も好ましい。これらの単量体
は2種以上併用しても良い。
【0012】上記アルド基もしくはケト基を含有するカ
ルボニル基含有単量体が上記成分(A)における上記
カルボニル基含有共重合体中に占める割合は,1〜8重
量部である。1重量部よりも少ない場合,成分(B)の
ヒドラジン誘導体との反応によってもたらされる架橋構
造の密度が低下し,水性塗料用組成物の塗膜の耐水性が
充分でない。一方,8重量部を越えると塗膜としての柔
軟性が低下して,低温時に割れやすくなる欠点が生じ
る。なお,より好ましくは2〜6重量部である。
【0013】上記の単量体のカルボキシル基を含有す
る単量体としては,モノカルボン酸であってもジカルボ
ン酸であってもよいが,好ましくは3〜5個の炭素原子
を有するモノオレフィン性不飽和カルボン酸である。特
に,アクリル酸,メタクリル酸,イタコン酸が好まし
い。単量体が上記成分(A)における上記カルボニル
基含有共重合体中に占める割合は,1〜5重量部であ
る。1重量部よりも少ない場合は,水性塗料用組成物の
塗膜の光沢が低下し,かつ塗膜の下地に対する付着性が
低下する。一方,5重量部を越えると塗膜の耐水性が低
下する。
【0014】上記の単量体としては,上記したアクリ
ル酸,又はメタクリル酸のC1〜C18アルキルエステ
ル,アクリロニトリル,メタクリロニトリル,飽和カル
ボン酸ビニルエステル,ハロゲン化ビニル,ハロゲン化
ビニリデン,及びブタジエンよりなる群から選ばれた少
なくとも1種の不飽和単量体が用いられる。
【0015】単量体が上記成分(A)における上記カ
ルボニル基含有共重合体中に占める割合は,77〜98
重量部である。77重量部よりも少ない場合,他の単量
体が相対的に多くなって,水性塗料組成物の塗膜の耐水
性の低下や,低温性の低下,或いは耐候性の低下をもた
らす。一方,98重量部を越えると他の単量体が相対的
に少なくなる結果,例えば塗膜の光沢や耐水性が低下す
るので好ましくない。なお,より好ましくは80〜95
重量部である。
【0016】また,上記C1〜C18(炭素数1〜1
8)のアルキルエステルにおいて,その炭素数が18を
越えると単量体自身の反応性が低下し,未反応物が残留
するという問題がある。
【0017】上記単量体のビニル芳香族化合物として
は,スチレン,α−メチルスチレン等が挙げられるが,
その共重合性,及び汎用性からスチレンを用いることが
好ましい。単量体が上記成分(A)における上記カル
ボニル基含有共重合体中に占める割合は,0〜25重量
部である。単量体は必須成分ではないが,少量用いる
と水性塗料組成物の塗膜の耐水性が向上する傾向かあ
る。一方,25重量%を越えると耐候性が顕著に低下す
る。なお,より好ましくは0〜15重量部である。
【0018】さらに単量体及び単量体については,
使用した単量体ととの重合反応により得られた共重
合体のガラス転移温度(Tg)が,10℃以上50℃以
下となるように単量体及びの種類,及び量を選択し
なければならない。なお,上記Tgは,より好ましくは
15℃以上50℃以下である。
【0019】また,上記共重合体のTg(゜K)は,そ
の重合に使用される単量体及びのホモポリマーのT
g(゜K)と以下の関係式で求められる計算Tg(共重
合体)である。 1/Tg(共重合体)=ΣXi/Tgi Xi :単量体iの重量分率 Tgi:単量体iのTg
【0020】次に,単量体及びに該当する単量体の
ホモポリマーのTgを例示すると,アクリル酸もしくは
メタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル(例
えばアクリル酸メチル(22℃,Tgを示す。以下同
様),アクリル酸エチル(−8℃),アクリル酸ブチル
(−43℃),アクリル酸2エチルヘキシル(−58
℃)アクリル酸ラウリル(−17℃),アクリル酸シク
ロヘキシル(19℃),メタクリル酸メチル(105
℃),メタクリル酸エチル(67℃),メタクリル酸ブ
チル(32℃),メタクリル酸t−ブチル(102
℃),メタクリル酸シクロヘキシル(83℃)),アク
リロニトリル(105℃),メタクリロニトリル(12
0℃),飽和カルボン酸ビニルエステル(例えば酢酸ビ
ニル(28℃),プロピオン酸ビニル(5℃)),塩化
ビニル(74℃),塩化ビニリデン(−18℃),ブタ
ジエン(−78℃),スチレン(107℃),α−メチ
ルスチレン(168℃)等があげられる。
【0021】特に,アクリル酸シクロヘキシルやメタク
リル酸シクロヘキシルなど,シクロアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステルの利用は,耐候性向上の点
で,非常に効果的である。
【0022】上記ととから得られる共重合体のTg
が10℃に満たない場合は,水性塗料組成物の塗膜に粘
着性があるため,特に瓦や外壁材のトップコートとして
使用した場合汚れが付着しやすく,また汚れが落ちにく
いなど耐汚染性の低い欠点がある。一方50℃を越える
と,塗膜の柔軟性が低下するため,低温時に割れやすく
なる。
【0023】成分(A)であるカルボニル基含有共重合
体水性樹脂分散液の調整においては,所望により上記の
単量体〜以外の単量体を配合することができる。
単量体の具体例としては,例えばモノオレフィン性不
飽和カルボン酸アミド(例えば,アクリルアミド,メタ
クリルアミドなど),モノオレフィン性不飽和カルボン
酸アミドのN−アルキル,及び/又はN−アルキロール
誘導体(例えばN−メチルアクリルアミド,N−メチロ
ールアクリルアミド,N−メチロールメタクリルアミド
など),モノオレフィン性不飽和スルフォン酸(例えば
ビニルスルフォン酸,メチルアクリルアミドプロパンス
ルフォン酸など),ヒドロキシエチルアクリレート,ヒ
ドロキシエチルメタクリレート,ヒドロキシプロピルア
クリレート,ヒドロキシプロピルメタクリレート,グリ
シジルメタクリレート等が挙げられる。
【0024】これらの単量体は2種以上を併用して,
上記単量体〜と共重合させることもできる。単量体
が上記成分(A)における上記カルボニル基含有共重
合体中に占める割合は,0〜10重量部である。単量体
の共重合体に対する割合が多くなりすぎると他の単量
体の相対的割合が少なくなり,上記10重量部を越える
と他の単量体によってもたらされる効果が低下するので
好ましくない。
【0025】さらに,請求項2の発明に示すごとく,上
記成分(A)における上記単量体成分は,アルコキシ
シリル基含有単量体であり,かつ上記成分(A)におけ
る上記カルボニル基含有共重合体中に占める割合は,
0.05〜1.5重量部であることが好ましい。この場
合には,水性塗料組成物の塗膜の耐水性や耐候性が一層
向上する。
【0026】上記アルコキシシリル基含有単量体の具体
例としては,ビニルメチルジメトキシシラン,ビニルト
リメトキシシラン,ビニルトリエトキシシラン,ビニル
トリ(β−メトキシエトキシ)シラン等のビニルシラ
ン;γーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン,
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン,
γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン,γ−メ
タクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン,γ−ア
クリロキシプロピルトリエトキシシラン等の(メタ)ア
クリロキシアルキルシラン;1個以上のビニル基とアル
コキシシリル基を有するポリウレタンオリゴマー,ポリ
エーテルオリゴマー,ポリアミドオリゴマー,エポキシ
オリゴマー,ポリエステルオリゴマー等のアルコキシシ
リル基を有する重合性オリゴマー等が挙げられる。
【0027】上記アルコキシシリル基含有単量体の割合
が0.05重量部未満では,上記した水性塗料組成物の
塗膜の耐水性や耐候性の改良効果が少ない。一方,1.
5重量部を越えると水性塗料組成物の塗膜の柔軟性が低
下するため低温性が低下し,さらに塗膜の光沢も低下す
る傾向にある。
【0028】また,上記成分(A)であるカルボニル基
含有共重合体水性樹脂分散液は,上記した〜の単量
体混合物の乳化重合によって行われる。その乳化重合
は,乳化剤を用いる乳化重合法,或いは水溶性又はアル
カリ可溶性の共重合体を分散剤として用いる保護コロイ
ド重合法によって,通常は製造される。また単量体の供
給の方法としては,反応母液に単量体の全量を仕込んで
反応させる一括仕込み法,単量体を反応母液に一定の割
合で供給する均一フィード法の他に,単量体混合物を多
段でフィードするいわゆるコア/シェル重合法,或いは
重合中にフィードする単量体組成を逐次変化させるパワ
ーフィード法を採用することもできる。
【0029】乳化重合に用いる乳化剤としては,例えば
高級アルコールの硫酸エステル塩,高級アルキルスルホ
ン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,ポリオキシエ
チレンアルキルサルフェート塩,ポリオキシエチレンア
ルキルフェノールエーテルサルフェート塩,ビニルスル
ホン酸塩,ビニルスルホサクシネート等のアニオン性界
面活性剤や反応性乳化剤が使用される。
【0030】またこれらアニオン性界面活性剤と併用し
てポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテル,エチレンオキサイ
ドプロピレンオキサイドブロック共重合体,ソルビタン
誘導体等のノニオン性界面活性剤も使用することができ
る。また保護コロイドとしては,デンプンやヒドロキシ
エチルセルロースのようなセルロース系,ポリオキシエ
チレン系,ポリカルボン酸系等が使用できる。
【0031】但し,上記の乳化重合に当っては,上記カ
ルボニル基含有共重合体水性樹脂分散液の平均粒子径
が,0.15μm以下となるように配慮する必要があ
る。0.15μmを越えると,水性塗料組成物の塗膜の
耐水性,とりわけ塗膜の耐水白化性が顕著に低下する傾
向が認められる。一般に,その平均粒子径はその乳化重
合に使用するアニオン性界面活性剤の種類及び量,或い
はその添加のしかたによって左右される。
【0032】上記0.15μm以下の粒子径を得るに
は,例えば,高級アルコールの硫酸エステル塩,高級ア
ルキルスルホン酸塩のような粒子径を小さくするタイプ
の界面活性剤を選択するか,特に均一フィード法の場合
反応母液中に予めアニオン性界面活性剤を仕込んでおく
方法,或いはアニオン性界面活性剤の単量体混合物全体
に対する相対的割合を多くしておく方法が有効である。
これらに代表される方法によって得られる平均粒子径
は,通常0.04μm以上である。
【0033】平均粒子径をこれよりも小さくしようとす
ると,アニオン性界面活性剤の単量体混合物全体に対す
る相対的割合を過大にしなければならず,水性樹脂分散
液としての安定性が低下したり水性塗料組成物の塗膜の
耐水性が低下するといった問題点が生じる。なお,上記
平均粒子径の下限は,0.04μmとすることが好まし
い。
【0034】なお,ここにいう平均粒子径とは,動的光
散乱法にて測定された重量平均粒子径をいう。動的光散
乱法は,電子顕微鏡写真のように測定時に水を蒸発乾燥
させる必要がないため,乾燥過程での粒子変形の心配が
なく,また操作も簡便であるため有用な方法として近年
一般化している。
【0035】上記の乳化重合に用いる重合開始剤として
は例えば過硫酸カリウム,過硫酸ナトリウム等の過硫酸
塩,過酸化水素,ベンゾイルパーオキサイド,t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド等の過酸化物などがあげられ
る。これらの重合開始剤は有機アミン,ロンガリット等
と組み合わせてレドックス重合開始剤系として用いるこ
ともできる。また共重合体の分子量調節のため各種メル
カプタン類,アルコール類等の連鎖移動剤を使用しても
良い。
【0036】次に,上記成分(B)について述べる。上
記成分(B)である,分子中に少なくとも2個のヒドラ
ジノ基を有するヒドラジン誘導体としては,例えば2〜
10個,特に4〜6個の炭素原子を有するジカルボン酸
ヒドラジド(例えば蓚酸ジヒドラジド,マロン酸ジヒド
ラジド,コハク酸ジヒドラジド,グルタル酸ジヒドラジ
ド,アジピン酸ジヒドラジド,セバシン酸ジヒドラジ
ド,マレイン酸ジヒドラジド,フマル酸ジヒドラジド,
イタコン酸ジヒドラジド),2〜4個の炭素原子を有す
る脂肪族水溶性ジヒドラジン(例えばエチレン−1,2
−ジヒドラジン,プロピレン−1,3−ジヒドラジン,
ブチレン−1,4−ジヒドラジン等)が挙げられる。ま
た,図2に示す「一般式2」で表されるポリマーも,そ
のヒドラジン誘導体として使用できる。
【0037】更に,ウレタンプレポリマ−をヒドラジン
で鎖延長して得られる末端ヒドラジノ基を有する水性ポ
リウレタン(特願平8−136466等)も使用でき
る。成分(B)の配合量は,成分(A)であるカルボニ
ル基含有共重合体水性樹脂分散液の調整に使用した単量
体に由来するアルド基及びまたはケト基のモル数[C
O]に対してヒドラジノ基のモル数[CONHNH2
が,[CONHNH2]/[CO]=0.3〜3.0と
なるようにすることが好ましい。0.3未満では架橋度
が不十分となるため,塗膜の耐水性が低下するおそれが
あり,一方3.0を越えると,架橋密度が低下し,未反
応の成分(B)も増加するため,耐水性が低下するおそ
れがある。なお,より好ましくは0.5〜1.5であ
る。
【0038】次に,上記成分(C)について,述べる。
上記成分(C)のアルコキシシリル基含有共重合体水性
樹脂分散液は,具体的には,例えば次のようにして製造
する。即ち,成分(A)の水性樹脂分散液の調整で単量
体の中で例示した上記アルコキシシリル基含有単量体
を,例えば(メタ)アクリル酸のアルキルエステル,ス
チレン,(メタ)アクリル酸等と乳化剤を用いて乳化重
合させることによって製造する方法がある。
【0039】或いは,すでに乳化重合されたアクリル系
水性樹脂分散体にアルコキシシリル基含有化合物,例え
ば3−(2,3−エポキシプロポキシ)プロピルトリエ
トキシシラン,3−(2−アミノエチルアミノ)プロピ
ルトリメトキシシラン,3−クロロプロピルトリメトキ
シシラン,3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
等,或いはメトキシ基やシラノール基を有するシリコー
ン中間体を配合して反応させて製造する方法もある。
【0040】さらには,アルコキシシリル基含有単量体
を,酸基を有する不飽和単量体と(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル,スチレン,(メタ)アクリルアミド等
と溶液重合し,得られた共重合体をアンモニア等のアル
カリで中和し,水に分散させて製造する方法もある。
【0041】そして,成分(A)であるカルボニル基含
有共重合体水性樹脂分散液と(C)アルコキシシリル基
含有共重合体水性樹脂分散液の配合比は,成分(A)の
不揮発分100重量部に対し,不揮発分で1〜70重量
部である。1重量部未満では耐候性,付着性の面で充分
な効果が得られず,逆に70重量部を越えると,水性塗
料組成物の光沢が低下し,かつ低温性も低下する。な
お,より好ましくは5〜30重量部である。
【0042】なお,成分(C)であるアルコキシシリル
基含有共重合体水性樹脂分散液の平均粒子径は,0.0
5〜0.25μmであることが好ましい。平均粒子径が
0.05μm未満では水性塗料用組成物の安定性や塗膜
の耐水性が低下し,一方0.25μmを越えると,水性
塗料組成物の塗膜の耐水性,とりわけ塗膜の耐水白化性
が低下する傾向が認められる。
【0043】本発明の架橋性水性塗料用組成物は,上記
した成分(A)〜(C)の他に,非架橋性の水性樹脂分
散液やこの種の水性塗料に配合されることのある各種の
添加剤,例えば増粘剤,消泡剤,可塑剤,造膜助剤,顔
料,充填剤,骨材,顔料分散剤,PH調整剤,防腐剤,
防錆剤等を目的に応じて適宜配合することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に,成分(A),及び成分
(C)の調整例,実施例,及び比較例を挙げて,詳述す
る。これらの例において,「部」は重量部を,「%」は
重量%をそれぞれ意味する。
【0045】〔成分(A)の調整例1〕温度調節器,い
かり型攪拌機,還流冷却器,供給容器,温度計及び窒素
導入管を備えた反応容器内に,下記組成物からなる乳化
剤水溶液を装入した。 水 ・・・200部 エチレンオキシド20モル付加p−ノニルフェノール の硫酸半エステル塩の35%水溶液(以下アニオン乳 化剤A水溶液という) ・・・ 10部 エチレンオキシド25モル付加p−ノニルフェノール の20%水溶液 ・・・ 20部 別に,供給物(1),及び(2)として下記組成の混合
物を用意した。
【0046】 供給物(1) 水 ・・・200部 アニオン乳化剤A水溶液 ・・・ 30部 ジアセトンアクリルアミド ・・・ 12部 アクリル酸 ・・・ 12部 メタクリル酸メチル ・・・240部 アクリル酸ブチル ・・・200部
【0047】供給物(2) 水85部中に過硫酸カリウム2.5部を溶解した水溶液
【0048】上記の乳化剤水溶液を装入した反応容器内
を窒素ガスで置換した後,上記の供給物(1)の10%
を加え,その混合物を85℃に加熱した。次いで,供給
物(2)の10%を加え,同温度を保持しながら残りの
供給物(1),及び(2)を並行して3.5時間かけて
徐々に均一に供給して重合させた。その供給終了後にさ
らに1.5時間85℃に保持して乳化重合を完了させ
た。
【0049】乳化重合の終了後に,25%アンモニア水
を加えてPH8に調整し,カルボニル基含有共重合体樹
脂水性分散液を得た。この水性分散液の不揮発分は47
%,重量平均粒子径(大塚電子社製動的光散乱粒子径測
定装置で測定)は0.11μmであった。
【0050】〔成分(A)の調整例4〕反応容器内にア
ニオン乳化剤Aを装入しない以外は成分(A)の調整例
1と同様にして,カルボニル基共重合体樹脂水性分散液
を調整した。この水性分散液の不揮発分は47%,重量
平均粒子径は0.20μmであった。
【0051】成分(A)の調整例1,及び4について
は,その共重合体の組成,及び得られた共重合体樹脂分
散液の不揮発分,重量平均粒子径について,表1にまと
めて示した。
【0052】〔成分(A)の調整例2,3,及び5〜1
3〕成分(A)の調整例1で用いた供給物(1)中の単
量体の種類,及び量をそれぞれ表1に示すように変更
し,それ以外は成分(A)の調整例1と同様にしてカル
ボニル基含有共重合体樹脂水性分散液を調整した。上記
各共重合体樹脂分散液の不揮発分,重量平均粒子径は,
表1及び表2にまとめて示した。
【0053】〔成分(C)の調整例1〕成分(A)の調
整例1と同様の装置に水220部及びラウリルアルコー
ル硫酸エステルナトリウム塩2部を装入した。別に,供
給物(1),及び(2)として下記組成の混合物を用意
した。
【0054】 供給物(1) 水 ・・・230部 ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム塩 ・・・ 8部 アクリル酸 ・・・ 12部 メタクリル酸メチル ・・・200部 アクリル酸ブチル ・・・200部 γーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン ・・・ 40部
【0055】供給物(2) 水85部中に過硫酸カリウム2.5部を溶解した水溶液
【0056】次いで,成分(A)の調整例1と全く同じ
方法で乳化重合を完了させた。乳化重合の終了後に,2
5%アンモニア水を加えてPH8に調整し,アルコキシ
シリル基含有共重合体水性樹脂分散液を得た。この水性
分散液の不揮発分は45%,重量平均粒子径(大塚電子
社製動的光散乱粒子径測定装置で測定)は0.08μm
であった。
【0057】〔成分(C)の調整例2〕成分(A)の調
整例1と同様の装置に水190部を装入した。別に,供
給物(1)として成分(C)の調整例1の供給物(1)
のラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム塩をアニ
オン乳化剤A水溶液20部に変更する以外は,すべて成
分(C)の調整例1と同様にしてアルコキシシリル基含
有共重合体樹脂水性分散液を調整した。この水性分散液
の不揮発分は47%,重量平均粒子径(大塚電子社製動
的光散乱粒子径測定装置で測定)は0.28μmであっ
た。
【0058】〔成分(C)の調整例3〕供給物(1)を
下記に変更する以外は,成分(C)の調整例1と同様に
して共重合体樹脂水性分散液を調整した。 水 ・・・250部 ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム塩 ・・・ 8部 アクリル酸 ・・・ 12部 メタクリル酸メチル ・・・230部 アクリル酸ブチル ・・・210部 25%アンモニアでPHを8に調整した後,これに3−
(2,3−エポキシプロポキシ)プロピルトリエトキシ
シランを30部添加し1時間室温で攪拌してアルコキシ
シリル基含有共重合体水性樹脂分散液を得た。この水性
分散液の不揮発分は46%,重量平均粒子径は0.08
μmであった。
【0059】〔成分(C)の調整例4〕3−(2,3−
エポキシプロポキシ)プロピルトリエトキシシランの代
りに,反応性アルコキシシリル基含有化合物としてのS
ILRES SY 201(ワッカーケミー社製シリコ
ーン中間体)を30部添加した以外は成分(C)の調整
例2と同様にして,アルコキシシリル基含有共重合体樹
脂水性分散液を調整した。この水性分散液の不揮発分は
46%,重量平均粒子径は0.08μmであった。
【0060】〔成分(C)の調整例5〕成分(A)の調
整例1と同様の装置にイソプロピルアルコール300部
を装入し,80℃に加熱した。これに下記組成の混合物
を3時間かけて徐々に均一に供給して重合させた。 アクリル酸 ・・・ 15部 メタクリル酸メチル ・・・200部 アクリル酸ブチル ・・・200部 γーメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン ・・・ 40部 アゾビスイソブチロニトリル ・・・ 15部 イソプロピルアルコール ・・・200部
【0061】その供給終了後に,さらに1.5時間85
℃に保持して重合を完了させた。この溶液に25%アン
モニア水を9部と水を添加し,減圧下イソプロピルアル
コールを留去してアルコキシシリル基含有共重合体樹脂
水性分散液を調整した。この水性分散液の不揮発分は3
5%,重量平均粒子径は0.21μmであった。
【0062】成分(C)の調整例1〜5の共重合体の組
成,及び得られたアルコキシシリル基含有共重合体樹脂
分散液の不揮発分,重量平均粒子径は表3にまとめて示
した。
【0063】次に,本発明にかかる架橋性水性塗料用組
成物につき,実施例及び比較例を説明する。
【0064】実施例1〜10,及び比較例1〜12 成分(A)の調整例1〜12で得られたカルボニル基含
有共合体樹脂水溶液,及び成分(C)の調整例1〜5で
得られたアルコキシシリル基含有共重合体樹脂水性分散
液を,それぞれ表4,及び表5に示すように合計量が1
00部となるように混合した。次いで,この混合物にブ
チルセロソルブを,混合物の最低造膜温度(MFT)が
0〜5℃の範囲となるように添加,さらに以下の方法で
別途調整した顔料ペーストを50部配合した。
【0065】 顔料ペーストの調整方法; 水 ・・・ 40部 28%アンモニア水 ・・・0.5部 顔料分散剤(サンノプコ社製ノプコスパース44C) ・・・ 2部 消泡剤(サンノプコ社製SNデフォーマー315) ・・・ 1部 酸化チタン ・・・ 50部 をディスパーで混合し,さらにアジピン酸ジヒドラジド
を各々表4,及び表5に示す量配合し,水性塗料とし
た。
【0066】これらの水性塗料について下記の塗膜光
沢,塗膜付着性,塗膜の耐水性,塗膜の低温性,塗膜の
耐汚染性,塗膜の耐候性の各試験を実施した。 (a)塗膜光沢 水性塗料をガラス板に,wet(未乾燥状態)150μ
mの厚みに塗布し,20℃,65%RHで48時間乾燥
させた後,60°鏡面光沢(%)を測定した。
【0067】(b)塗膜付着性 水性塗料をフレキシブル板(150×70mm)に刷毛
で2回塗りし,20℃,65%RHで7日間乾燥させた
後,NTカッターで2mm角のゴバン目状に塗膜に傷を
入れ,セロテープを貼り付けて急速に剥離し,塗膜の剥
離の割合を下記の基準により評価した。 ◎・・・全く剥離が認められない。 ○・・・10%以下で塗膜の剥離が認められる △・・・10%〜30%で塗膜の剥離が認められる ×・・・30%以上の塗膜剥離が認められる。
【0068】(c)塗膜の耐水性 水性塗料をフレキシブル板(150×70mm)に刷毛
で2回塗りし,20℃,65%RHで7日間乾燥させて
試験片とした。この試験片を7日間水中に浸漬した後,
塗膜のブリスターの発生状態を目視により調べ,下記の
基準で評価した。 ○・・・ブリスターは全く認められない △・・・ブリスターが一部に認められる ×・・・ブリスターが全面に認められる
【0069】(d)塗膜の低温性 上記の(c)と同条件で作成した試験片を用い水中凍結
(−20℃,8時間),水中融解(20℃,16時間)
を1サイクルとして,凍結融解サイクル試験を実施し
た。評価は下記の基準によった。 ○・・・15サイクル後塗膜の亀裂が認められず △・・・5サイクル以上15サイクル以内に塗膜に亀裂
が発生 ×・・・5サイクル以前に塗膜に亀裂が発生
【0070】(e)塗膜の耐汚染性 上記の(c)と同条件で作成した試験片を,南面30゜
で屋外暴露試験台にとりつけ,2年間曝露した後,水洗
し,塗面を目視で下記の基準により評価した。 ○・・・汚れが僅かである △・・・かなり汚れが認められる ×・・・汚れが著しい
【0071】(f)塗膜の耐候性 上記の(c)と同条件で作成した試験片を「プラスチッ
ク建築材料の促進暴露試験方法」JIS A1415に
従い,促進暴露試験装置としては本A1415のWS形
を用いて促進暴露試験を2500時間実施した。評価は
下記の基準によった。 ◎・・・促進暴露試験前後で光沢保持率が90%以上 ○・・・促進暴露試験前後で光沢保持率が75%以上 △・・・促進暴露試験前後で光沢保持率が50%以上7
5%未満 ×・・・促進暴露試験前後で光沢保持率が50%未満 これらの水性塗料の評価結果は表4,及び表5に示す通
りであった。
【0072】表4,及び表5から知られるごとく,本発
明にかかる本架橋性水性塗料用組成物は,光沢,付着
性,耐水性,低温性,汚染性,及び耐候性のバランスが
よく,優れた塗膜を与えることが分る。一方,カルボニ
ル基含有共重合体水性分散液,ヒドラジン誘導体,或い
はアルコキシシリル基含有共重合体水性分散液の配合量
が要件を具備していない 比較例1〜3は,特に塗膜光
沢,塗膜の耐水性,或いは塗膜の低温性において物性が
劣っている。
【0073】また,本発明の要件を満たしていないカル
ボニル基含有共重合体水性分散液を配合した比較例4〜
11は,塗膜光沢,塗膜付着性,塗膜の耐水性,塗膜の
低温性,塗膜の耐汚染性,及び塗膜の耐候性をバランス
よく満たしていない。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【発明の効果】本発明によれば,優れた長期耐候性を付
与し,かつ耐水性,光沢,付着性,耐汚染性,耐低温性
がバランスよく優れた架橋性水性塗料用組成物を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】「一般式1」で表されるアクリル(またはメタ
クリル)オキシアルキルプロペナールの説明図。
【図2】「一般式2」で表されるポリマーの説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08F 220/10 216:34 216:36) Fターム(参考) 4J038 CA021 CC021 CC081 CD041 CD081 CF011 CF021 CG141 CG161 CH031 CH041 CH071 CJ031 CJ041 CJ131 CJ141 DB292 DG182 DL052 DL082 DL112 DL122 DL152 GA02 GA06 GA08 GA15 JB17 MA08 MA10 MA13 MA14 NA01 NA04 NA05 NA12 NA14 PB05 PC04 4J100 AB02S AB03S AC00P AC04P AC24P AF10Q AG02P AJ02R AJ08R AL03P AL04P AL05P AL08Q AL09T AL10T AM02P AM15T AM17T AM21Q AM21T AP01T AS02P BA03T BA14Q BA56T CA03 CA05 CA06 DA25 EA06 EA09 FA20 JA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A)・・・アルド基もしくはケ
    ト基を含有するカルボニル基含有単量体1〜8重量部
    と,カルボキシル基を含有する単量体1〜5重量部
    と,アクリル酸,又はメタクリル酸のC1〜C18ア
    ルキルエステル,アクリロニトリル,メタクリロニトリ
    ル,飽和カルボン酸ビニルエステル,ハロゲン化ビニ
    ル,ハロゲン化ビニリデン,及びブタジエンよりなる群
    から選ばれた少なくとも1種の不飽和単量体77〜98
    重量部と,ビニル芳香族化合物0〜25重量部と,
    上記〜の不飽和単量体以外の単量体0〜10重量部
    とからなり,かつ上記単量体ととの重合反応によっ
    て得られる共重合体のガラス転移温度が10℃以上50
    ℃以下となるように単量体及びの種類,及び量を選
    択した単量体混合物の乳化重合によって得られ,かつ平
    均粒子径が0.15μm以下のカルボニル基含有共重合
    体からなる水性樹脂分散液と, 成分(B)・・・分子中に少なくとも2個のヒドラジノ
    基(−NHNH2)を有するヒドラジン誘導体と, 成分(C)・・・上記成分(A)の不揮発分100重量
    部に対し,不揮発分で1〜70重量部のアルコキシシリ
    ル基含有共重合体水性樹脂分散液とを配合してなること
    を特徴とする架橋性水性塗料用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記成分(A)にお
    ける上記単量体成分は,アルコキシシリル基含有単量
    体であり,かつ上記成分(A)における上記カルボニル
    基含有共重合体中に占める割合は,0.05〜1.5重
    量部であることを特徴とする架橋性水性塗料用組成物。
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