JP2000168689A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP2000168689A
JP2000168689A JP10352705A JP35270598A JP2000168689A JP 2000168689 A JP2000168689 A JP 2000168689A JP 10352705 A JP10352705 A JP 10352705A JP 35270598 A JP35270598 A JP 35270598A JP 2000168689 A JP2000168689 A JP 2000168689A
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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン出力の減速時に各ギヤにかかる負荷を
低減させる船外機を提供するにある。 【解決手段】4サイクルエンジン3内にクランクシャフ
ト9を縦に配置した船外機1において、エンジン3を構
成するオイルパン19の上部とシリンダ20の下部との
間にカムシャフト10を配置する一方、このカムシャフ
ト10を接続したドライブシャフト11をクランクシャ
フト9より船首側にオフセット配置し、クランクシャフ
ト9とカムシャフト10とを作動連結させたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】小型で、クランクシャフトを縦に配置し
た4サイクルバーチカルエンジンを搭載した芝刈り機や
船外機、発電機等に用いられる潤滑方式としては、トロ
コイドポンプ等のポンプ装置で強制的にエンジン内に潤
滑オイルを送る強制潤滑方式と、オイルパン内の潤滑オ
イルをオイルスリンガーでエンジン内に跳ねかける飛沫
方式との二方式が従来から用いられている。
【0003】飛沫方式は芝刈り機や発電機等に採用例が
多く、エンジンのクランクシャフトに連動するガバナギ
ヤの回転等を利用してオイルスリンガーで潤滑オイルを
上方にかき上げている。
【0004】ところで、船外機はそのエンジンの出力軸
であるクランクシャフトの回転数を、クランクシャフト
に上端が接続されたドライブシャフト下端のピニオンギ
ヤと、このピニオンギヤに作動連結されるプロペラシャ
フトのプロペラシャフトギヤとから構成されるベベルギ
ヤによって減速していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、船外機
搭載のエンジンの場合、芝刈り機や発電機のような回転
制御用のガバナ機構を使用していないため、飛沫方式の
潤滑方式を採用する場合オイルスリンガーを回転させる
ための別部品が必要となる。その結果、構造が複雑にな
ったり、コストが上昇するといった不具合が生じる。
【0006】一方、船外機に従来から用いられている減
速方法では、ベベルギヤにかかる負担が大きく、ピニオ
ンギヤ等が破損する虞がある。
【0007】また、エンジン出力軸であるクランクシャ
フトとドライブシャフトとを直結した船外機のエンジン
は、レイアウト上そのシリンダヘッドが船尾側に配置さ
れる。この場合、エンジンの重心が船尾側に片寄るた
め、チルトアップを人力によって行う小型の船外機の場
合使用者に大きな負担がかかる。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、エンジン出力の減速時に各ギヤにかかる負荷を
低減させる船外機を提供することを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、エンジンの重心を船
首側に近付けた船外機を提供するにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、簡単な構造で
飛沫方式の潤滑方式を採用可能にすると共に、潤滑オイ
ルの跳ねかけ性の向上を図った船外機を提供するにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る船外機は、
上述した課題を解決するために、請求項1に記載したよ
うに、4サイクルエンジン内にクランクシャフトを縦に
配置した船外機において、上記エンジンを構成するオイ
ルパンの上部とシリンダの下部との間にカムシャフトを
配置する一方、このカムシャフトを接続したドライブシ
ャフトを上記クランクシャフトより船首側にオフセット
配置し、上記クランクシャフトと上記カムシャフトとを
作動連結させたものである。
【0012】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記カムシャフトをタイミン
グドリブンギヤが設けられたギヤ部と上記ドライブシャ
フトの上端に連結される連結部とに分割し、これらのギ
ヤ部および連結部をそれぞれ異なる材質で形成したもの
である。
【0013】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項3に記載したように、上記ギヤ部に鋳鉄材を用い
ると共に、上記連結部にスチール材を用いて形成したも
のである。
【0014】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項4に記載したように、上記オイルパン内の潤
滑オイルをかき上げるオイルスリンガーを上記カムシャ
フトに回転一体に固定したものである。
【0015】また、上述した課題を解決するために、請
求項5に記載したように、上記オイルスリンガーの自由
端を折り曲げて跳ねかけ部を形成したものである。
【0016】そして、上述した課題を解決するために、
請求項6に記載したように、上記跳ねかけ部を複数個に
分割し、分割されたそれぞれの跳ねかけ部を離間して配
置したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明に係る船外機の一例を示す
右側面図である。図1に示すように、この船外機1はそ
の最上部に箱状のエンジンカバー2を有し、その内部に
縦形(バーチカル型)エンジン3が収納される。エンジ
ンカバー2の前部(船首側、図における右側)からはス
テアリングハンドル4が前方に向かって延びる。
【0019】また、エンジンカバー2の下部にはシャフ
トハウジング5が設けられ、このシャフトハウジング5
の下部にギヤケース6が設けられる。ギヤケース6の内
部にはプロペラシャフト7が軸支され、その後端にプロ
ペラ8が設けられる。
【0020】図2は、船外機1のエンジン3部分を拡大
した縦断面図であり、図3は図2のIII−III線に
沿う断面図である。図1および図2に示すように、エン
ジン3内にはクランクシャフト9がほぼ鉛直方向を向く
よう縦置き(バーチカル)に設けられる。
【0021】シャフトハウジング5内には後述するカム
シャフト10を介してクランクシャフト9に連結される
ドライブシャフト11が、クランクシャフト9より前側
(船首側、図2における右側)にオフセット配置されて
下方に向かって延び、ドライブシャフト11の下端がピ
ニオンギヤ12およびプロペラシャフトギヤ13から構
成されるベベルギヤ14を介してプロペラシャフト7に
連結される。すなわち、エンジン3の出力はカムシャフ
ト10およびドライブシャフト11を経てベベルギヤ1
4によって回転方向が変換されてプロペラシャフト7に
伝達され、プロペラ8を回転させる。なお、ピニオンギ
ヤ12とプロペラシャフトギヤ13とのギヤ比は一対一
でもよく、また、減速する比率でもよい。
【0022】シャフトハウジング5の上部はクランプブ
ラケット15の回転支持部に回転自在に支持されると共
に、このクランプブラケット15は図示しない船舶のト
ランサムに固定される。すなわち、船外機1は船舶に対
しほぼ360°に亘って回転可能に設けられ、ステアリ
ングハンドル4を水平方向に振ることにより船外機1全
体の向きを変えて船舶の操舵を行うことができるように
構成される。
【0023】ところで、エンジンカバー2は例えば上下
に分割可能に構成され、エンジン3下部に固定されたロ
アカバー2aと、このロアカバー2aの上に着脱可能に
被装されるアッパーカバー2bとから構成される。な
お、ステアリングハンドル4はロアカバー2aに一体的
に設けられる。
【0024】一方、本実施形態に用いられるエンジン3
は例えば4サイクルOHV形式の単気筒エンジンであ
り、図2および図3に示すように、そのエンジンハウジ
ング16は前後方向(図2および図3における左右方
向)に二分割され、後側(船尾側、図2における左側)
のクランクケース17と前側(船首側、図2における右
側)のシリンダブロック18とがクランクシャフト9の
軸線と平行の合せ面で接合されて構成される。そして、
このエンジンハウジング16は、シャフトハウジング5
の上端部に設けられたエクステンション部5a上にオイ
ルパン19を介して載置される。
【0025】シリンダブロック18は、その前方(船首
側、図2における右側)に向かってクランクシャフト9
の軸線に直交する方向に延びる筒状のシリンダ20を有
し、このシリンダ20の前方(船首側、図2における右
側)にシリンダヘッド21が接続される。そして、この
シリンダヘッド21内に形成される動弁室22の前部開
口はヘッドカバー23によって塞がれる。また、シリン
ダブロック18およびシリンダヘッド21の上方には燃
料タンク24が配置される。
【0026】クランクシャフト9は、そのほぼ中間部が
一対のベアリング25、本実施形態においてはボールベ
アリングによって支持される。両ベアリング25間のク
ランクシャフト9上には一対のウェブ26が軸方向に離
間して形成され、その間にクランクピン27が偏心して
設けられる。
【0027】一方、シリンダ20の内側にはシリンダボ
ア20aが形成されると共に、シリンダヘッド21には
このシリンダボア20aに整合する燃焼室28が形成さ
れる。そして、燃焼室28には外方から点火プラグ29
が結合される。
【0028】シリンダボア20a内にはピストン30が
摺動自在に挿入される。このピストン30のピストンピ
ン31と、クランクシャフト9のクランクピン27とは
コンロッド32によって連結され、これによりシリンダ
ボア20a内におけるピストン30の往復運動がクラン
クシャフト9の回転運動に変換される。なお、クランク
シャフト9の上端には例えばフライホイール33と、ロ
ープ・リコイル式のエンジン始動装置34が設けられ
る。
【0029】シリンダヘッド21内には燃焼室28に繋
がる吸気ポート35と排気ポート36とが形成される。
また、シリンダヘッド21内には両ポート35,36を
開閉する吸気バルブ37および排気バルブ38が配置さ
れる。さらに、シリンダヘッド21の前上部にはキャブ
レタ39が配置され、このキャブレタ39はシリンダヘ
ッド21の吸気ポート35に接続される。
【0030】一方、図2に示すように、ドライブシャフ
ト11の上端にはカムシャフト10が接続され、このカ
ムシャフト10はオイルパン19の上部とシリンダ20
の下部との間の空間に、クランクシャフト9と平行に配
置される。クランクシャフト9の例えば下端にはタイミ
ングドライブギヤ40が一体または一体的に設けられる
と共に、カムシャフト10にはタイミングドライブギヤ
40の二倍の歯数を備えたタイミングドリブンギヤ41
が一体または一体的に設けられ、両タイミングギヤ4
0,41が噛合って作動連結されることによりクランク
シャフト9の回転力が二分の一に減速されてカムシャフ
ト10に伝達される。
【0031】本実施形態に示す船外機1のエンジン3は
上述したように4サイクルOHV形式であって、プッシ
ュロッド42を介して前記吸気バルブ37および排気バ
ルブ38を開閉操作するものである。具体的には、カム
シャフト10上にカム43が設けられ、カムシャフト1
0が回転することによりカム43のプロフィールが、例
えばシリンダ20下部に配置された二本の(吸・排気
用)プッシュロッド42をその軸方向に進退させ、シリ
ンダヘッド21の動弁室22内に設けられたロッカアー
ム44を揺動運動させる。そして、このロッカアーム4
4の揺動運動によってシリンダヘッド21内の吸気バル
ブ37および排気バルブ38が開閉操作される。
【0032】図4は、カムシャフト10の拡大側面図で
あり、図5は図4のV矢視図である。図4に示すよう
に、カムシャフト10はタイミングドリブンギヤ41が
設けられたギヤ部10aと、ドライブシャフト11の上
端に連結される連結部10bとに上下方向に二分割さ
れ、例えばギヤ部10aが連結部10bに圧入されて一
体化される。また、ギヤ部10aおよび連結部10bは
それぞれ異なる材質によって形成され、具体的には、例
えばギヤ部10aには一般的な鋳鉄材が用いられると共
に、連結部10bにはより強度の高いスチール材が用い
られる。さらに、カムシャフト10は一対のベアリング
45、本実施形態においてはボールベアリングによって
支持される。
【0033】ところで、本発明に係る船外機1のエンジ
ン3はオイルスリンガー46を用いてオイルパン19内
の潤滑オイルをエンジン3内各部に供給する飛沫式のエ
ンジン潤滑方式を採用する。オイルスリンガー46は、
図4および図5に示すように、例えば帯状のものであっ
て、その一端が上記カムシャフト10と、このカムシャ
フト10を支持するベアリング45との間に挟まれてカ
ムシャフト10と回転一体に固定される。また、カムシ
ャフト10側には突起47が、オイルスリンガー46側
にはこの突起47が係合する穴48がそれぞれ形成さ
れ、カムシャフト10とオイルスリンガー46とが一体
に回転するように構成される。なお、オイルスリンガー
46の素材としては、例えば板金物や鋳物の金属素材
や、耐熱プラスチックなどの樹脂材が用いられる。
【0034】一方、オイルスリンガー46はその途中か
ら下方に向かって曲成され、図2にも示すように、オイ
ルスリンガー46の自由端はオイルパン19内に位置す
る。また、オイルスリンガー46の自由端は上方に向か
って折り曲げられて跳ねかけ部49を形成する。さら
に、オイルパン19内の潤滑オイル量の大小に影響を受
けない様、オイルスリンガー46の跳ねかけ部49は複
数個に、例えば幅方向に二分割され、それぞれ上下方向
に離間して形成される。
【0035】図6および図7はそれぞれオイルスリンガ
ー46の他の実施形態を示したものであり、図6におい
てはオイルスリンガー46を複数本、この実施形態にお
いては二本設けて潤滑オイルの跳ねかけ性の向上を図っ
たものである。また、図7においてはオイルスリンガー
46自由端の形状をシンプルな直線状として構造の簡素
化を図ったものである。
【0036】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0037】エンジン3の出力、すなわちクランクシャ
フト9の回転力は両タイミングギヤ40,41によって
二分の一に減速されてカムシャフト10に伝達される。
カムシャフト10は吸気バルブ37および排気バルブ3
8を開閉操作する一方、ドライブシャフト11を回転さ
せ、このドライブシャフト11の回転がベベルギヤ14
を介してプロペラシャフト7およびプロペラ8を回転さ
せて船舶を推進させる。
【0038】クランクシャフト9とドライブシャフト1
1とをカムシャフト10を介して作動連結することによ
り、ドライブシャフト11をクランクシャフト9より前
側(船首側、図2における右側)にオフセット配置する
ことが可能となる。その結果、シリンダヘッド21を船
首側に向けて配置することも可能となり、エンジン3の
重心が船首側に近付く。エンジン3の重心を船首側に近
付けたことにより人力で行うチルトアップ作業が容易に
なる。
【0039】また、ベベルギヤ14より比較的大型のタ
イミングギヤ40,41を用いてエンジン3の出力を減
速するため、ベベルギヤ14にかかる負担が低減する。
【0040】さらに、タイミングギヤ40,41によっ
て減速されたエンジン出力をさらにベベルギヤ14で減
速すれば、ピッチおよび径の大きいプロペラを用いるこ
とが可能となり、船舶の速度が増大する。
【0041】また、カムシャフト10をタイミングドリ
ブンギヤ41が設けられたギヤ部10aと、ドライブシ
ャフト11の上端に連結される連結部10bとに上下方
向に二分割し、それぞれ異なる材質、例えばギヤ部10
aには一般的な鋳鉄材で、連結部10bにはより強度の
高いスチール材で形成したことにより、カムシャフト1
0の耐久性が向上する。
【0042】ところで、バランサを備えたエンジンの場
合、詳細には図示しないが、一般にバランサシャフトが
クランクシャフト9と平行に配置され、両シャフトが一
対のバランサギヤにて連結されているため、カムシャフ
ト10の代りにこのバランサシャフトをエンジンの出力
軸として用いることができる。但し、この場合バランサ
ギヤのギヤ比は一対一であるため、エンジン出力の減速
作用はないが、エンジンの重心を船首側に近付ける作用
は有する。
【0043】さらに、カムシャフト10をオイルパン1
9の上部とシリンダ20の下部との間の空間に配置する
ことによりこのカムシャフト10をオイルスリンガー4
6回転用の部品として利用できる。そして、オイルスリ
ンガー46の一端をカムシャフト10と、このカムシャ
フト10を支持するベアリング45との間に挟んでカム
シャフト10と回転一体に固定すればオイルスリンガー
46取付用の専用部品が不要となって、構造の簡素化、
部品点数およびコストの削減が可能である。
【0044】なお、上述した実施形態ではオイルスリン
ガー46の一端をカムシャフト10とベアリング45と
の間に挟んで固定した例を示したが、ギヤ部10aと連
結部10bとの結合部にオイルスリンガー46の一端を
圧入してもよく、また、ボルトやビス等の固定具を用い
てオイルスリンガー46をカムシャフト10に固定して
もよい。
【0045】さらに、オイルスリンガー46の自由端を
上方に向かって折り曲げて跳ねかけ部49を形成したこ
とにより潤滑オイルの跳ねかけ性が向上する。さらにま
た、跳ねかけ部49を二分割して上下方向に離間して形
成すれば、オイルパン19内の潤滑オイル量の大小に影
響を受けず、潤滑性能を高く維持できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機によれば、4サイクルエンジン内にクランクシャフト
を縦に配置した船外機において、上記エンジンを構成す
るオイルパンの上部とシリンダの下部との間にカムシャ
フトを配置する一方、このカムシャフトを接続したドラ
イブシャフトを上記クランクシャフトより船首側にオフ
セット配置し、上記クランクシャフトと上記カムシャフ
トとを作動連結させたため、エンジン出力の減速時に各
ギヤにかかる負荷が低減すると共に、エンジンの重心が
船首側に近付く。
【0047】また、上記カムシャフトをタイミングドリ
ブンギヤ41が設けられたギヤ部と上記ドライブシャフ
トの上端に連結される連結部とに分割し、これらのギヤ
部および連結部をそれぞれ異なる材質で、例えば上記ギ
ヤ部に鋳鉄材を、また、上記連結部にスチール材を用い
て形成したため、カムシャフトの耐久性を向上させるこ
とができる。
【0048】さらに、上記オイルパン内の潤滑オイルを
かき上げるオイルスリンガーを上記カムシャフトに回転
一体に固定したため、簡単な構造で飛沫方式の潤滑方式
を採用することができる。
【0049】さらにまた、上記オイルスリンガーの自由
端を折り曲げて跳ねかけ部を形成したため、潤滑オイル
の跳ねかけ性が向上する。
【0050】そして、上記跳ねかけ部を複数個に分割
し、分割されたそれぞれの跳ねかけ部を離間して配置し
たため、オイルパン内の潤滑オイル量の大小に影響を受
けずに潤滑オイルをかき上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の一実施形態を示す船外機
の右側面図。
【図2】船外機のエンジン部分を拡大した縦断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】カムシャフトの拡大側面図。
【図5】図4のV矢視図。
【図6】オイルスリンガーの他の実施形態を示す側面
図。
【図7】オイルスリンガーの他の実施形態を示す側面
図。
【符号の説明】
1 船外機 3 エンジン 9 クランクシャフト 10 カムシャフト 10a カムシャフトのギヤ部 10b カムシャフトの連結部 11 ドライブシャフト 14 ベベルギヤ 19 オイルパン 20 シリンダ 41 タイミングドリブンギヤ 46 オイルスリンガー 49 跳ねかけ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4サイクルエンジン内にクランクシャフ
    トを縦に配置した船外機において、上記エンジン3を構
    成するオイルパン19の上部とシリンダ20の下部との
    間にカムシャフト10を配置する一方、このカムシャフ
    ト10を接続したドライブシャフト11を上記クランク
    シャフト9より船首側にオフセット配置し、上記クラン
    クシャフト9と上記カムシャフト10とを作動連結させ
    たことを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 上記カムシャフト10をタイミングドリ
    ブンギヤ41が設けられたギヤ部10aと上記ドライブ
    シャフト11の上端に連結される連結部10bとに分割
    し、これらのギヤ部10aおよび連結部10bをそれぞ
    れ異なる材質で形成した請求項1記載の船外機。
  3. 【請求項3】 上記ギヤ部10aに鋳鉄材を用いると共
    に、上記連結部10bにスチール材を用いて形成した請
    求項2記載の船外機。
  4. 【請求項4】 上記オイルパン19内の潤滑オイルをか
    き上げるオイルスリンガー46を上記カムシャフト10
    に回転一体に固定した請求項1、2または3記載の船外
    機。
  5. 【請求項5】 上記オイルスリンガー46の自由端を折
    り曲げて跳ねかけ部49を形成した請求項4記載の船外
    機。
  6. 【請求項6】 上記跳ねかけ部49を複数個に分割し、
    分割されたそれぞれの跳ねかけ部49を離間して配置し
    た請求項5記載の船外機。
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