JP2000168543A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JP2000168543A
JP2000168543A JP34330398A JP34330398A JP2000168543A JP 2000168543 A JP2000168543 A JP 2000168543A JP 34330398 A JP34330398 A JP 34330398A JP 34330398 A JP34330398 A JP 34330398A JP 2000168543 A JP2000168543 A JP 2000168543A
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修一 米村
Hiromi Maehata
博己 前畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ブレーキブースタによるペダル踏
力の倍力と、ポンプによるホイルシリンダ圧の増圧とに
より制動力の助勢を行う液圧ブレーキ装置に関し、コス
ト増を招くことなく、マスタシリンダ圧を検出する油圧
センサにゲイン降下不良が生じた場合にも、ブレーキブ
ースタの死点を適正に検知して、ポンプによる助勢を確
実に行うことを目的とする。 【解決手段】 ペダル踏力がバキュームブースタ14の
死点を越えない領域では、バキュームブースタ14によ
りペダル踏力に対して倍力されたマスタシリンダ圧P
M/C が発生する。ペダル踏力が死点を越えると、ポンプ
52を液圧源としてホイルシリンダ圧PW/C が増圧され
る。ペダル踏力が死点に達したか否かの判定は、マスタ
シリンダ圧PM/C を検出する油圧センサ62の出力信号
pMCの時間変化率ΔpMCに基づいて実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ装置
に係り、特に、ブレーキブースタによるペダル踏力の倍
力と、ポンプによるホイルシリンダ圧の増圧とにより制
動力の助勢を行う機能を有する液圧ブレーキ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−1520
41号に開示される如く、制動力を助勢する機能を有す
る液圧ブレーキ装置が公知である。この液圧ブレーキ装
置は、ブレーキペダルに連結されたブレーキブースタ
と、マスタシリンダより高圧の液圧を発生する高圧発生
機構とを備えている。ブレーキブースタは、負圧を動力
源として、ペダル踏力を倍力してマスタシリンダに伝達
し、ペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシ
リンダ圧を発生させる。従って、上記従来の液圧ブレー
キ装置によれば、マスタシリンダ圧をホイルシリンダ圧
に供給することで、制動力を助勢することができる。
【0003】しかし、ペダル踏力がある上限値(すなわ
ち、死点)に達すると、ブレーキブースタによるペダル
踏力の倍力を行うことができなくなる。この死点の値
は、ブレーキブースタの負圧の大きさに依存する。そこ
で、上記従来の液圧ブレーキ装置では、ブレーキブース
タの負圧に基づいて死点を求め、マスタシリンダ圧が死
点に対応する液圧を越えた場合には高圧発生機構を液圧
源としてホイルシリンダ圧を増圧することとしている。
従って、上記従来の液圧ブレーキ装置によれば、ペダル
踏力がブレーキブースタの死点を越えた領域でも、高圧
発生機構により制動力を助勢することができる。
【0004】上記従来の液圧ブレーキ装置において、マ
スタシリンダ圧は油圧センサにより検出される。そし
て、上述の如く、検出されたマスタシリンダ圧に基づい
て、ペダル踏力がブレーキブースタの死点に達したか否
かが判別される。従って、油圧センサに異常が生ずる
と、高圧発生機構による制動力の助勢を適切に行うこと
ができない。そこで、上記従来の液圧ブレーキ装置で
は、車体減速度を検出する減速度センサを設け、油圧セ
ンサの異常が検出された場合は、車体減速度がブレーキ
ブースタの死点に対応する値を越えた時点で、高圧発生
機構を液圧源としてホイルシリンダ圧を増圧することと
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧センサ
には、油圧に対する出力信号の勾配(すなわちゲイン)
が正常時に比して小さくなるような異常(以下、ゲイン
下降不良と称す)が生ずることがある。かかるゲイン下
降不良が生ずると、油圧センサの出力信号に基づいて検
出されるマスタシリンダ圧は実際のマスタシリンダ圧よ
りも小さな値となる。しかしながら、かかるゲイン下降
不良の検出は困難である。このため、上記従来の装置に
おいても、ゲイン下降不良を検出することができず、ペ
ダル踏力がブレーキブースタの死点に達しているにもか
かわらず高圧発生機構による助勢が行われない事態が生
じ得る。また、複数の油圧センサを設け、それらの出力
信号を比較することによりゲイン下降不良を検出するこ
とも考えられるが、この場合は、コスト増を招いてしま
う。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、コスト増を招くことなく、マスタシリンダ圧を
検出する油圧センサにゲイン下降不良が生じた場合に
も、ペダル踏力がブレーキブースタの死点に達したこと
を適正に検知して、高圧発生機構による制動力の助勢を
確実に行うことが可能な液圧ブレーキ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ブレーキ操作量に応じたマスタシリン
ダ圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダ
圧に比して高圧の液圧を発生する高圧発生機構と、ブレ
ーキペダルに付与されたペダル踏力を倍力して前記マス
タシリンダに伝達するブレーキブースタと、前記マスタ
シリンダ圧に応じた信号を出力する油圧センサとを備え
る液圧ブレーキ装置であって、前記油圧センサの出力信
号の変化勾配に基づいて、ペダル踏力が前記ブレーキブ
ースタの死点に達したか否かを判定する死点判定手段
と、ペダル踏力が死点に達したと判定された場合に、前
記高圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧の増圧
を図る制動助勢手段とを備える液圧ブレーキ装置により
達成される。
【0008】本発明において、ペダル踏力がブレーキブ
ースタの死点に達するまでは、ペダル踏力の増加に対し
てマスタシリンダ圧は大きな勾配で上昇する。この場
合、油圧センサの出力信号も、大きな勾配で増加する。
一方、ペダル踏力がブレーキブースタの死点を越える
と、ペダル踏力の増加に対するマスタシリンダ圧の増加
勾配は小さくなる。この場合、油圧センサの出力信号の
増加勾配も小さくなる。従って、死点判定手段は、油圧
センサの出力信号の変化勾配に基づいて、ペダル踏力が
死点に達したか否かを判定できる。制動助勢手段は、ペ
ダル踏力が死点に達したと判定された場合に、高圧発生
機構によりホイルシリンダ圧の増圧を図る。従って、ペ
ダル踏力がブレーキブースタの死点を越え、ブレーキブ
ースタの倍力機能が発揮されない領域においても、確実
に制動力を助勢することができる。上記の如く、本発明
では、油圧センサの出力信号の増加勾配に基づいて死点
が判定されるので、油圧センサにゲイン降下不良が生じ
ても、その判定が影響を受けることはない。従って、ゲ
イン降下不良を検知すべく油圧センサを冗長に設けるこ
とも不要である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
液圧ブレーキ装置のシステム構成図を示す。本実施例の
ブレーキ制御装置は、電子制御ユニット10(以下、E
CU10と称す)により制御される。ブレーキ制御装置
は、ブレーキペダル12を備えている。ブレーキペダル
12は、バキュームブースタ14に連結されている。バ
キュームブースタ14は、マスタシリンダ16に固定さ
れている。マスタシリンダ16の上部にはリザーバタン
ク17が配設されている。
【0010】バキュームブースタ14は、その内部に、
ダイヤフラム14aにより画成された定圧室14b及び
変圧室14cを備えている。定圧室14bには、常時、
内燃機関の吸気管より負圧が供給されている。以下、定
圧室14b内の負圧をブースタ負圧と称す。また、変圧
室14cには、ブレーキペダル12が踏み込まれていな
い場合は、定圧室14bの負圧が供給される。一方、ブ
レーキペダル12が踏み込まれると、そのペダル踏力に
応じて調圧された大気圧が変圧室14cに導入されるこ
とで、変圧室14cと定圧室14bとの間には、ペダル
踏力に応じた差圧が発生する。かかる差圧によりペダル
踏力に対して所定の倍力比を有するアシスト力が発生す
る。マスタシリンダ16は、その内部に第1油圧室16
a及び第2油圧室16bを備えており、第1油圧室16
a及び第2油圧室16bには、ペダル踏力とアシスト力
との合力に応じたマスタシリンダ圧PM/C が発生する。
このように、バキュームブースタ14はペダル踏力を倍
力して大きなマスタシリンダ圧PM/C を発生させる機能
を有している。
【0011】バキュームブースタ14が発生し得るアシ
スト力の上限値は、ブースタ負圧の大きさに依存して制
限される。従って、バキュームブースタ14は、ペダル
踏力がブースタ負圧に応じた上限値、すなわち、死点を
越えない範囲で、上記したペダル踏力を倍力する機能を
実現することができる。バキュームブースタ14の定圧
室14bには、負圧センサ18が配設されている。負圧
センサ18はブースタ負圧に応じた信号をECU10に
向けて出力する。ECU10は負圧センサ18の出力信
号に基づいてブースタ負圧を検出する。
【0012】本実施例の液圧ブレーキ装置は、マスタシ
リンダ16の第1油圧室16aに対応する系統(以下、
第1系統と称す)の液圧回路と、第2油圧室16bに対
応する系統(以下、第2系統と称す)の液圧回路とを備
えている。第1系統及び第2系統の液圧回路は、同一の
構成を有している。このため、それらの代表として、第
1系統の液圧回路について説明する。
【0013】第1油圧室16aには、液圧通路18が連
通している。液圧通路18には、機械式制御弁20が連
通している。機械式制御弁20は、通常時は、その上流
側と下流側を導通させ、マスタシリンダ圧PM/C をその
まま下流側に出力する。機械式制御弁20は、また、マ
スタシリンダ圧PM/C が所定圧以上となり、かつ、下流
側の液圧がマスタシリンダ圧PM/C に対して所定の倍率
を越えるまで増圧された状況下では、下流側の液圧をマ
スタシリンダ16側へリリーフする。
【0014】機械式制御弁20には、リリーフ弁22及
び逆止弁24が並設されている。リリーフ弁22は、機
械式制御弁20の下流側の液圧が上流側の液圧に比して
所定値を越えて高圧となった場合にのみ開弁する弁機構
である。また、逆止弁24は、機械式制御弁20の上流
側から下流側へ向かうフルードの流れのみを許容する弁
機構である。
【0015】機械式制御弁20の下流側には、マスタカ
ット弁26が連通している。マスタカット弁26の内部
には、リリーフ弁28が設けられている。マスタカット
弁26は、オフ状態でその上流側と下流側とを導通状態
とし、オン状態とされた場合にリリーフ弁54を介して
上流側と下流側とを接続する2位置の電磁弁である。マ
スタカット弁26には、その上流側から下流側へ向かう
フルードの流れのみを許容する逆止弁30が並設されて
いる。
【0016】マスタカット弁26の下流側には、保持弁
32及び34が連通している。保持弁32及び34は、
共に、オフ状態で開弁し、オン状態で閉弁する常開の電
磁開閉弁である。保持弁32及び34には、それぞれ、
それらの下流側から上流側へ向かうフルードの流れのみ
を許容する逆止弁36及び38が並設されている。保持
弁32及び34の下流側には、それぞれ、ホイルシリン
ダ40及び42が連通している。
【0017】ホイルシリンダ40及び42には、それぞ
れ、減圧弁44及び46が連通している。減圧弁44及
び46は、共に、オフ状態で閉弁し、オン状態で開弁す
る常閉の電磁開閉弁である。減圧弁44及び46は共通
の補助リザーバ48に連通している。補助リザーバ48
には、逆止弁50を介して、液圧ポンプ52の吸入口が
連通している。逆止弁50は、補助リザーバ48側から
液圧ポンプ52側へ向かうフルードの流れのみを許容す
る弁機構である。液圧ポンプ52の吐出口は、増圧弁3
2、34の上流側に連通している。液圧ポンプ52の吐
出口には、また、ダンパ54が連通している。液圧ポン
プ52は、第1系統及び第2系統に共通のポンプモータ
56により駆動される。
【0018】逆止弁50と液圧ポンプ52との間の部位
には、ポンプカット弁58が連通している。ポンプカッ
ト弁58は、オフ状態で閉弁し、オン状態で開弁する常
閉の電磁開閉弁である。ポンプカット弁58は上記した
液圧通路18に連通している。各車輪の近傍には、車輪
速センサ60が配設されている。車輪速センサ60は各
車輪の車輪速に応じた信号をECU10に向けて出力す
る。ECU10は、車輪速センサ60の出力信号に基づ
いて各車輪の車輪速VWを検出する。
【0019】第1系統側の液圧通路18には、油圧セン
サ62が配設されている。油圧センサ62はマスタシリ
ンダ圧PM/C に応じた信号pMCをECU10に向けて
出力する。ECU10は油圧センサ62の出力信号pM
Cに基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検出する。本実
施例の液圧ブレーキ装置は、ホイルシリンダ圧PW/C
マスタシリンダ圧PM/C と等圧に制御する通常ブレーキ
制御、車輪のロックを防止すべくホイルシリンダ圧P
W/C を増減するABS制御、及び、ホイルシリンダ圧P
W/C をマスタシリンダ圧PM/C に比して高圧に制御する
制動助勢制御を実現する機能を有している。
【0020】通常ブレーキ制御は、図1に示す如く、液
圧ブレーキ装置が備える全ての電磁弁をオフ状態とし、
かつ、ポンプ52を停止状態とすることにより実現され
る。以下、図1に示す状態を通常ブレーキ状態と称す。
通常ブレーキ状態では、ホイルシリンダ40、42は、
保持弁32、34及びマスタカット弁26を介して機械
式制御弁20の下流側に連通する。上述の如く、機械式
制御弁20は、マスタシリンダ圧PM/C をそのまま下流
側に出力する。従って、図1に示す状態では、ホイルシ
リンダ40、42はマスタシリンダ圧PM/C と等圧に制
御される。
【0021】ABS制御は、図1に示す状態において、
ポンプ52をオン状態とし、かつ、保持弁32、34及
び減圧弁44、46をABSの要求に応じて駆動するこ
とにより実現される。ECU10は、車両が制動状態に
あり、かつ、何れかの車輪について過剰なスリップ率が
検出された場合にABS制御を開始する。ABS制御の
実行中は、マスタシリンダ圧PM/C が、機械式制御弁2
0を介して保持弁32、34の上流側に導かれる。従っ
て、かかる状況下で保持弁32、34を開弁状態とし、
かつ、減圧弁44、46を閉弁状態とすると、各車輪の
ホイルシリンダ圧PW/C をマスタシリンダ圧PM/C に向
けて増圧することができる。以下、この状態を増圧モー
ドと称す。また、ABS制御の実行中に、保持弁32、
34及び減圧弁44、46を閉弁状態とすると、各車輪
のホイルシリンダ圧PW/C を保持することができる。以
下、この状態を保持モードと称す。更に、ABS制御の
実行中に、保持弁32、34を閉弁状態とし、かつ、減
圧弁44、46を開弁状態とすると、各車輪のホイルシ
リンダ圧PW/C を減圧することができる。以下、この状
態を減圧モードと称す。
【0022】ECU10は、ABS制御中に、各車輪毎
に適宜上記の増圧モード、保持モード、及び、減圧モー
ドが実現されるように、各車輪のスリップ状態に応じて
保持弁32、34及び減圧弁44、46を制御する。従
って、ABS制御によれば、全ての車輪のホイルシリン
ダ圧PW/C が、対応する車輪に過大なスリップ率を発生
させることのない適当な圧力に制御される。
【0023】ABS制御の実行中に、各車輪で減圧モー
ドが行われる際には、ホイルシリンダ40、42内のブ
レーキフルードが補助リザーバ48へ流入する。補助リ
ザーバ48へ流入したブレーキフルードは、ポンプ52
により汲み上げられて保持弁32、34の上流側へ供給
される。保持弁32、34の上流側に供給されたブレー
キフルードの一部は、各車輪で増圧モードが行われる際
にホイルシリンダ40、42へ流入する。また、そのブ
レーキフルードの残部は、ブレーキフルードの流出分を
補うべく機械式制御弁20を経てマスタシリンダ16に
流入する。このため、本実施例によれば、ABS制御の
実行中にブレーキペダル12に過大なストロークが生ず
ることはない。
【0024】制動助勢制御は、ポンプカット弁58をオ
ン状態とし、かつ、ポンプ52を運転状態とすることに
より実現される。以下、この状態を制動助勢状態と称
す。制動助勢状態では、マスタシリンダ16内のブレー
キフルードがポンプ52により汲み上げられて保持弁3
2、34の上流側に供給される。制動助勢状態において
は、ポンプ52の吐出圧が、機械式制御弁20の規定す
る圧力又はリリーフ弁22の開弁圧を超えてマスタシリ
ンダ圧PM/C に比して高圧となるまでは、ポンプ52の
吐出口からマスタシリンダ16側へ向かうブレーキフル
ードの流れが機械式制御弁20又はリリーフ弁22によ
って阻止される。
【0025】このため、制動助勢状態が実現されると、
その後、保持弁32、34の上流側には、マスタシリン
ダ圧PM/C に比して高圧の液圧が発生する。この液圧が
保持弁32、34を介してホイルシリンダ40、42に
供給される。従って、制動助勢状態が実現されると、そ
の後、全ての車輪のホイルシリンダ圧PW/C は、ポンプ
52を液圧源として、マスタシリンダ圧PM/C を超える
圧力に昇圧される。上述の如く、機械式制御弁20の下
流側の液圧は、マスタシリンダ圧PM/C に対して所定の
倍率を有する液圧(以下、助勢液圧PA と称す)を上限
値として制限される。従って、制動助勢制御によれば、
全車輪のホイルシリンダ圧PW/C を助勢液圧PA に向け
て増圧することができる。
【0026】図2は、本実施例の液圧ブレーキ装置にお
いて実現されるペダル踏力とホイルシリンダ圧PW/C
の関係を示す。上述の如く、ペダル踏力がバキュームブ
ースタ14の死点以下の場合は、バキュームブースタ1
4によりペダル踏力に対して所定の倍力比を有するマス
タシリンダ圧PM/C を発生することができる。このた
め、通常ブレーキ状態を実現することで、図2の領域I
に示す如く、ペダル踏力の増加に対して大きな勾配K1
でホイルシリンダ圧PW/C を上昇させることができる。
一方、ペダル踏力が死点を越えると、バキュームブース
タ14による倍力機能は実現できなくなる。このため、
通常ブレーキ状態では、図2の領域IIに実線で示す如
く、ペダル踏力の増加に対してホイルシリンダ圧PW/C
は小さな勾配K2でしか上昇し得なくなる。そこで、図
2の領域IIに破線で示す如く、ペダル踏力が死点を越え
る場合には、制動助勢状態を実現してホイルシリンダ圧
W/Cを増圧することにより、ポンプ52を液圧源とし
て制動力を助勢することができる。
【0027】ところで、上述の如く、バキュームブース
タ14の死点はブースタ負圧に応じた値となる。従っ
て、ブースタ負圧に基づいて死点を検出すると共に、こ
の死点に対応するマスタシリンダ圧PM/C の値P0 を求
め、マスタシリンダ圧PM/C がP0 以下の場合は通常ブ
レーキ状態を実現し、マスタシリンダ圧PM/C がP0
越える場合は助勢制御状態を実現することにより、上記
の動作を実現することが考えられる。
【0028】しかしながら、マスタシリンダ圧PM/C
検出する油圧センサ62には、その出力信号pMCのマ
スタシリンダ圧PM/C に対するゲインが正常時よりも小
さくなるような異常、すなわち、ゲイン下降不良が生ず
ることがある。図3は、マスタシリンダ圧PM/C に対す
る出力信号pMCの関係を、油圧センサ62が正常な場
合及びゲイン下降不良が生じた場合について示す。図3
に示す如く、油圧センサ62にゲイン下降不良が生ずる
と、出力信号pMCに基づいて検出されるマスタシリン
ダ圧PM/C は、実際のマスタシリンダ圧PM/C よりも小
さな値となる。この場合、ペダル踏力が死点に達した後
も、ECU10は死点に達していないと判断し、通常ブ
レーキ状態が維持される事態を招くことになる。かかる
事態が生ずると、バキュームブースタ14によるブレー
キ操作の助勢が行われず、かつ、制動助勢制御によるホ
イルシリンダ圧PW/C の増圧も行われなくなって、制動
力の助勢を行うことができない。
【0029】かかる不都合を防止するには、油圧センサ
62のゲイン下降不良を検知することが必要であるが、
油圧センサ62のゲイン下降不良を単独で検出すること
は困難である。そこで、複数の油圧センサ62を設け、
それらの出力信号を比較することによりゲイン下降不良
を検知することも考えられる。しかし、複数のセンサを
設けることに伴って、装置のコスト増を招いてしまう。
【0030】これに対して、本実施例の液圧ブレーキ装
置は、油圧センサを冗長に設けることなく、油圧センサ
62にゲイン下降不良が生じた場合にも、ペダル踏力が
死点に達したことを正しく判定して制動力の助勢を確実
に行い得る点に特徴を有している。図4及び図5は、本
実施例においてECU10が上記の機能を実現すべく実
行するルーチンのフローチャートである。図4及び図5
に示すルーチンは、所定時間間隔で起動される定時割り
込みルーチンである。図4及び図5に示すルーチンが起
動されると、先ず図4に示すステップ100の処理が実
行される。
【0031】ステップ100では、車輪速VWに基づい
て推定車体減速度DVSが演算される。続くステップ1
02では、推定車体減速度DVSが所定値kgdより大
きいか否かが判別される。所定値kgdは、ペダル踏力
がバキュームブースタ14の死点に達した際の車体減速
度に相当する値であり、ブースタ負圧の減少に伴って死
点が低下した状態で、ペダル踏力が死点に達しない限り
車体減速度が所定値Aを越えることがないような値に設
定されている。ステップ102において、DVS>kg
dが不成立であれば、ペダル踏力は死点に達していない
と判断される。この場合、次にステップ104において
助勢制御許可フラグF1がオフ状態とされた後、今回の
ルーチンは終了される。かかる処理によれば、車体減速
度が低い状況下で制動助勢制御が不必要に実行されるの
を防止することができる。一方、ステップ102におい
て、DVS>kgdが成立する場合は、次にステップ1
06の処理が実行される。
【0032】ステップ106では、油圧センサ62の出
力信号pMCの時間変化率ΔpMCが正の値であるか否
かが判別される。なお、時間変化率dpMCは、出力信
号の時間微分値dpMC/dtに対してフィルター処理
を施すことにより得られる値である。ステップ106に
おいて、ΔpMC≧0が不成立であれば、運転者がペダ
ル踏力を弱めていると判断することができる。この場合
は、制動力の助勢は不要であると判断され、次に上記ス
テップ104において助勢制御許可フラグF1がオフ状
態とされた後、今回のルーチンは終了される。一方、ス
テップ106においてΔpMC≧0が成立する場合は、
次にステップ108において助勢制御許可フラグF1が
オン状態とされる。
【0033】ステップ108に続くステップ110で
は、助勢制御実行フラグF2がオン状態であるか否かが
判別される。助勢制御実行フラグF2は、ペダル踏力が
死点を越えた可能性があると判断される場合にオン状態
にセットされるフラグである。ステップ110におい
て、助勢制御実行フラグF2がオン状態であれば、次に
ステップ112の処理が実行される。一方、ステップ1
10において、助勢制御実行フラグF2がオン状態でな
ければ、次にステップ114の処理が実行される。
【0034】ステップ114では、時間変化率ΔpMC
が、現在のブレーキ操作が開始された後の時間変化率Δ
pMCの最大値ΔpMC_maxのA倍以下であるか否
かが判別される。ここで、所定値Aは、上記図2におい
て、ペダル踏力が死点を越えた後の勾配K2と死点に達
する前の勾配K1との比に相当する値であり、1より小
さな値に設定される。
【0035】一般に、運転者は、急ブレーキ操作中に制
動力のコントロールを意図してペダル踏力を変化させる
場合を除き、ほぼ一定の割合でペダル踏力を増加させる
場合が多いと考えられる。このようにペダル踏力が一定
の割合で増加する場合は、ペダル踏力が死点に達する前
のマスタシリンダ圧PM/C の増加勾配と死点を越えた後
のマスタシリンダ圧PM/C の増加勾配との比率は、上記
勾配K1とK2との比率にほぼ一致するとみなすことが
できる。従って、ステップ114においてΔpMC≦A
・ΔpMC_maxが成立する場合には、ブレーキ踏
力が死点を越えたか、又は急ブレーキ操作中に運転者
が制動力をコントロールすべくペダル踏力を一時的に弱
めたと判断される。この場合、次にステップ116にお
いて助勢制御実行フラグF2がオン状態とされた後、ス
テップ112の処理が実行される。一方、ステップ11
4においてΔpMC≦ΔpMC_maxが不成立であれ
ば、今回のルーチンは終了される。
【0036】ステップ112では、助勢制御実行フラグ
F2がオン状態にセットされた時点から所定時間Tdが
経過したか否かが判別される。その結果、肯定判別され
た場合は、次にステップ118において、制動助勢状態
が実現されることによりホイルシリンダ圧PW/C が増圧
される。一方、ステップ112において否定判別された
場合は、次にステップ120において通常ブレーキ状態
が維持される。ステップ118又は120の処理が終了
すると、次に図5に示すステップ122の処理が実行さ
れる。
【0037】上記した所定時間Tdが小さな値に設定さ
れると、ペダル踏力が死点を越えたと判断された後、速
やかにホイルシリンダ圧PW/C が増圧されるため、良好
なブレーキフィーリングを実現することができる反面、
上記のケースでは、制動助勢制御が不必要に実行され
る可能性が高くなる。一方、所定時間Tdが大きな値に
設定されると、ペダル踏力が死点を越えたと判断された
後、ホイルシリンダ圧PW/C の増圧が開始されるまでに
遅れが生ずるため、ブレーキフィーリングは低下する反
面、その間に死点を越えていないことが判明した場合に
は制動助勢制御は実行されないため、上記のケースに
おいて制動助勢制御が不必要に実行される可能性が低く
なる。従って、所定時間Tdはこれらの得失を考慮して
設定される。また、ブースタ負圧の大きさに応じて、例
えば、ブースタ負圧が大きい場合(絶対圧としては低圧
である場合)はTdを大きな値に設定し、ブースタ負圧
が小さい場合はTdを小さな値に設定することとしても
よい。
【0038】図5に示すステップ122では、時間変化
率ΔpMCが負の値である状態が所定時間にわたって継
続しているか否かが判別される。その結果、肯定判別さ
れた場合は、運転者はペダル踏力を弱めており、制動力
の助勢はもはや不要であると判断される。この場合、次
にステップ124において助勢制御実行フラグF2がオ
フ状態とされ、続くステップ126において、通常ブレ
ーキ状態が実現された後、今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ122において、否定判別された場
合は、次にステップ128の処理が実行される。
【0039】ステップ128では、助勢制御実行フラグ
F2がオン状態にセットされた後、所定時間(Td+
B)が経過したか否かが判別される。その結果、肯定判
別された場合は、制動助勢制御は十分な時間だけ実行さ
れたので制動助勢制御を終了すべきと判断され、上記ス
テップ124及び126の処理が実行された後、今回の
ルーチンは終了される。一方、ステップ128において
否定判別された場合は、次にステップ130の処理が実
行される。
【0040】ステップ130では、助勢制御許可フラグ
F1がオフ状態であるか否かが判別される。その結果、
助勢制御許可フラグF1がオフ状態であれば、制動助勢
制御を終了すべきと判断され、上記ステップ124及び
126の処理が実行された後、今回のルーチンは終了さ
れる。一方、ステップ130において、助勢制御許可フ
ラグF1がオフ状態でなければ、今回のルーチンは終了
される。
【0041】上述の如く、上記図4及び図5に示すルー
チンによれば、出力信号pMCの時間変化率ΔpMCに
基づいてペダル踏力が死点に達したか否かが判別され
る。このため、油圧センサ62にゲイン下降不良が生じ
た場合にも、ペダル踏力が死点に達したことを適正に検
知して制動助勢制御を開始することができる。このよう
に、本実施例によれば、センサを冗長に設けることな
く、油圧センサ62のゲイン下降不良の影響を排除し
て、確実に制動力の助勢を行うことができる。
【0042】なお、上記実施例においては、ポンプ52
が特許請求の範囲に記載した高圧発生機構に、バキュー
ムブースタ14が特許請求の範囲に記載したブレーキブ
ースタにそれぞれ相当し、また、ECU10が図4及び
図5に示すルーチンのステップ114及び116の処理
を実行することにより特許請求の範囲に記載した死点判
定手段が、ECU10がステップ118の処理を実行す
ることにより特許請求の範囲に記載した制動助勢手段
が、それぞれ実現されている。
【0043】なお、上記実施例では、本発明がバキュー
ムブースタ14を備えるシステムに適用された場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、ペダル踏力が死点を越えない領域でのみペダル踏力
を倍力し得る任意の形式のブレーキブースタを備えるシ
ステムに有効に適用可能である。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、コスト増を招くことなく、マスタシリンダ圧を検
出する油圧センサにゲイン下降不良が生じた場合にも、
ペダル踏力がブレーキブースタの死点に達したことを正
しく検知して、高圧発生機構による制動力の助勢を確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置のシ
ステム構成図である。
【図2】本実施例の液圧ブレーキ装置において実現され
るペダル踏力とホイルシリンダ圧PW/C の関係を示す図
である。
【図3】マスタシリンダ圧PM/C と油圧センサの出力信
号pMCとの関係を、油圧センサが正常な場合、及び、
ゲイン下降不良が生じた場合について示す図である。
【図4】本実施例の液圧ブレーキ装置においてECUが
実行するルーチンのフローチャート(その1)である。
【図5】本実施例の液圧ブレーキ装置においてECUが
実行するルーチンのフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
10 ECU 18 マスタシリンダ 52 ポンプ 62 油圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四ツ谷 恒治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 水野 央 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 米村 修一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 前畑 博己 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴川 哲生 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D046 BB00 BB01 CC02 HH16 HH36 JJ04 KK06 KK07 LL10 LL23 LL29 LL37 LL50 MM06 MM13 3D048 BB02 BB21 CC26 CC54 HH14 HH15 HH26 HH37 HH66 HH75 QQ07 RR01 RR06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作量に応じたマスタシリンダ
    圧を発生するマスタシリンダと、前記マスタシリンダ圧
    に比して高圧の液圧を発生する高圧発生機構と、ブレー
    キペダルに付与されたペダル踏力を倍力して前記マスタ
    シリンダに伝達するブレーキブースタと、前記マスタシ
    リンダ圧に応じた信号を出力する油圧センサとを備える
    液圧ブレーキ装置であって、 前記油圧センサの出力信号の変化勾配に基づいて、ペダ
    ル踏力が前記ブレーキブースタの死点に達したか否かを
    判定する死点判定手段と、 ペダル踏力が死点に達したと判定された場合に、前記高
    圧発生機構を液圧源としてホイルシリンダ圧の増圧を図
    る制動助勢手段とを備えることを特徴とする液圧ブレー
    キ装置。
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