JP2000168174A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2000168174A
JP2000168174A JP11097913A JP9791399A JP2000168174A JP 2000168174 A JP2000168174 A JP 2000168174A JP 11097913 A JP11097913 A JP 11097913A JP 9791399 A JP9791399 A JP 9791399A JP 2000168174 A JP2000168174 A JP 2000168174A
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JP11097913A
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English (en)
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Noriyoshi Chiba
徳良 千葉
Kazuyuki Onuma
和幸 大沼
Michio Maruyama
三千男 丸山
Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
Sunao Murata
すなお 村田
Hiroyasu Ogata
裕保 尾形
Kazunori Chihara
一徳 千原
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの低コスト化と印刷速度の高速化と
を両立させる。 【解決手段】 プリンタ3の行う処理の中で、リアルタ
イム処理と高速処理を必要とする部分、すなわち、ホス
ト1からイメージデータを受け取り受信バッファ21に
蓄積し、そして、受信バッファ21からイメージデータ
を読み出して伸張やエッジスムージングや階調補正など
を行って印刷エンジン27の印刷速度に合せて印刷エン
ジン27へ送る処理は、専用のハードウェア回路11,
13,15,17,19が行い、CPU23は行わな
い。CPU23は、高速処理を必要としないがフレキシ
ブルな処理を必要とする部分、例えば、印刷エンジン2
7の状態監視や、印刷開始の制御や、印刷枚数やトナー
消費量の計算などを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホスト装置からイ
メージデータを受けて印刷するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタがもつ各種の特性又は性能のう
ち、(1)低コストであることと、(2)印刷速度が速いこと
は、どのプリンタにも要求される基本的な要素であろ
う。低コストのプリンタの典型は、「ホストベースプリ
ンタ」又は「ダムプリンタ」などと呼ばれるものである
(本明細書では「ホストベースプリンタ」という用語を
用いる)。ホストベースプリンタは、イメージデータの
ビットマップ展開をホスト装置に任せるため、プリンタ
自身でビットマップ展開を行う種類のプリンタに比較し
て、プリンタの処理負担が小さく、必然的に低性能のC
PU(マイクロコンピュータ)を搭載すれば済むため低
コストである。反面、ホストベースプリンタは、より高
級なCPUを搭載した他種のプリンタに比べて、印刷速
度が遅い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プリンタにどの程度の
能力のCPUを搭載するかという問題は、プリンタのコ
ストに大きく影響する。しかし、低コスト化のためにC
PUの能力を落とせば、印刷速度が落ちるという問題が
でてくる。
【0004】従って、本発明の目的は、プリンタの低コ
スト化と印刷速度の高速化とを両立させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプリンタは、C
PUと、メモリと、印刷媒体上に画像を形成する印刷エ
ンジンと、ホスト装置と通信するためのインタフェース
回路と、ホスト装置からインタフェース回路に受信され
たイメージデータをDMAによりメモリに書き込む受信
DMA回路と、メモリからイメージデータをDMAによ
り読み出す転送DMA回路と、転送DMA回路からイメ
ージデータを受け取り印刷エンジンが利用できる形のイ
メージデータにして印刷エンジンの動作速度に合わせて
印刷エンジンに転送する画像処理専用ハードウェア回路
とを備え、CPUは、印刷エンジンの状態の監視と、メ
モリ内のイメージデータの監視と、受信DMA回路の制
御と、転送DMA回路の制御と、印刷エンジンの起動と
を行う。
【0006】このプリンタによれば、ホストから受信し
たイメージデータをメモリに一次蓄積し、そして、その
イメージデータをメモリから読み出し、これを印刷エン
ジンが利用できる形式にして印刷エンジンの速度に合わ
せて印刷エンジンへ転送するという処理を、CPUでな
く、専用のハードウェア回路(受信DMA回路、転送D
MA回路及び画像処理専用ハードウェア回路)が行う。
この処理は、印刷エンジンの動作に合せてリアルタイム
に行うべき処理であり、印刷速度を左右する負担の大き
い処理であるため、これを専用のハードウェア回路が行
うことにより、高速印刷が可能となる。一方、CPU
は、そのような負担の大きい処理から解放され、印刷エ
ンジンの状態の監視、メモリ内のイメージデータの監
視、受信DMA回路の制御、転送DMA回路の制御及び
印刷エンジンの起動などの、軽負担であるが、専用ハー
ドウェア回路には苦手なフレキシブルに制御しなければ
ならない処理を行う。そのため、高速高性能のCPUを
使用する必要が無く、コストが安くなる。
【0007】好適な実施形態では、CPUは、印刷エン
ジンの状態の監視、メモリ内のイメージデータの監視、
受信DMA回路の制御、転送DMA回路の制御及び印刷
エンジンの起動などを、それぞれ割り込み処理として行
う。例えば、定期的なタイマ割り込みによって印刷エン
ジンの状態を監視したり、また、インタフェース回路か
らのデータ受信の旨の割り込みによって、受信DMAを
スタートさせたり、また、受信DMA回路からの受信D
MA終了の旨の割り込み又は転送DMA回路からの転送
DMA終了の旨の割り込みによって、メモリ内のイメー
ジデータを監視して、その結果に応じ、転送DMA及び
印刷エンジンのスタート(つまり、印刷のスタート)
や、受信DMAや転送DMAの繰り返しなどの制御を行
う。このように、CPUがハードウェア回路からの割り
込みで各種の制御を行うことにより、低性能のCPUで
あっても上記制御を適切なタイミングで行うことができ
る。
【0008】好適な実施形態では、CPUは、印刷履歴
(印刷枚数やトナー消費量など)の管理も行う。この印
刷履歴の処理は、リアルタイムに高速に処理する必要が
ないので、低性能のCPUであっても十分に行うことが
できる。
【0009】好適な実施形態では、プリンタはホストベ
ースプリンタであって、イメージデータのビットマップ
展開はホスト装置に任せる。そのため、プリンタで行う
べきイメージデータの処理には、高級言語を解釈してビ
ットマップイメージを展開するという面倒な処理が含ま
れなくなるので、プリンタのCPU及び専用ハードウェ
ア回路の構成が簡単で済み、本発明による低コスト化と
高速印刷のメリットを効果的に活かすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の構
成を示す。
【0011】本実施形態のページプリンタ3は、ホスト
1側でビットマップ展開されたイメージデータをホスト
1から受信して電子写真方式によりページ単位で印刷す
るホストベースのページプリンタである(但し、これは
一例であって、他のタイプのプリンタにも本発明の原理
は適用できる)。このプリンタ3は、パラレルインタフ
ェースのような専用インタフェ−ス又はLANのような
ネットワークを介して、ホスト1と双方向通信可能に接
続され、ホスト1からはコマンドデータ及びビットマッ
プ展開されたイメージデータを受信し、また、ホスト1
へはプリンタの各種ステータス(例えば、空きバッファ
容量、エラー情報、印刷成功情報など)を送信すること
ができる。ホスト1から受信したイメージデータを蓄え
るための受信バッファは、プリンタ3内のDRAM21
内に固定又は可変の容量で確保されている。この受信バ
ッファの容量は、1ページ分のイメージデータのサイズ
より小さくてよい。CPU23のワークエリアもDRA
M21内に確保されており、このワークエリアには、上
述したプリンタのステータスなどが書き込まれる。
【0012】プリンタ3は、電子写真プロセスを実行す
る機構である印刷エンジン27と、ホスト1との双方向
通信によりイメージデータをホスト1から受信して必要
な加工を施し印刷エンジン27に渡す一連の処理回路、
すなわちホストインタフェース回路11、DMAコント
ローラ13、データ伸張回路15、ビデオコントローラ
17、後処理回路19及びタイマ30を有している。こ
れらの処理回路11〜19、30は、例えば専用ハード
ウェアロジック回路で構成されていて純粋にハードウェ
アだけで夫々の動作をするので、ソフトウェアに依って
動作するものに比較して高速である。
【0013】さらに、プリンタ3は、ホスト1からの要
求の解釈やエラーの検出やプリンタステータスの管理や
上記処理回路11〜19の制御や動作履歴(トナー消費
量、印刷枚数など)の管理などを行うためのマイクロコ
ンピュータ、つまり、CPU23と、CPU23のため
のプログラムや固定データなどを格納したROM25
と、主として受信バッファとして用いられる前述のDR
AM21と、上記の動作履歴を保存するためのEEPR
OM29などを有している。このマイクロコンピュータ
21〜25、29、30はバス32を介して上述したハ
ードウェア処理回路11〜19とデータ授受可能に接続
されている。各部の機能は次のとおりである。
【0014】ホストインタフェース回路11は、ホスト
1からのコマンドデータやイメージデータの受信や、ホ
スト1へのステータス情報の送信などの、ホスト1との
双方向通信の制御を行う。図示してないが、ホストイン
タフェース回路11内には、ホスト1から受信したデー
タを一時保持する入力FIFO(先入先出)バッファ
と、ホスト1へ送信すべきデータを一時保持する出力F
IFOバッファがある。
【0015】DMAコントローラ13は、DRAM21
内に設けられた受信バッファへのイメージデータの書き
込み及び受信バッファからのイメージデータの読み出し
をDMAにより行う。DMAによるイメージデータのD
RAM21への入出力経路には、受信DMA31と転送
DMA33の2チャンネルがある。受信DMA31を通
じて、ホスト1からのイメージデータがDRAM21に
書き込まれる。また、転送DMA33を通じて、イメー
ジデータがDRAM21からデータ伸張回路15へ転送
される。
【0016】データ伸張回路15は、ホスト1からのイ
メージデータが圧縮されていた場合、これを元のデータ
に伸張してから後段のビデオコントローラ17へ渡し、
一方、ホスト1から圧縮されずに来たデータには、その
ままビデオコントローラ17へ渡す。ビデオコントロー
ラ17は、印刷エンジン27へのイメージデータの転送
(ビデオ転送という)のタイミングを制御する。
【0017】後処理回路19は、イメージデータの解像
度を印刷エンジン27に合わせるための解像度変換、文
字などの輪郭を滑らかなものにするエッジスムージン
グ、ガンマ特性などを考慮して階調値を調整する階調制
御などの後処理をイメージデータに施し、その後処理し
たイメージデータを印刷エンジン27に送る。上述した
解像度変換は、例えば印刷エンジン27の解像度が60
0dpiである場合、ホストから受信したデータが30
0dpiであったならば、これをエンジン27と同じ6
00dpiに変換する機能である。この解像度変換機能
があることによって、例えば、ホスト1から最初に60
0dpiのイメージデータを送ったところデータ量が多
すぎて印刷も失敗した場合、次にホスト1から解像度を
300dpiに落としたイメージデータを再送して印刷
をリトライする、といったことが可能になる。
【0018】CPU23は、印刷の開始時にホスト1か
らの要求を受けてプリンタ情報(通信モード、RAMサ
イズなどの1つの印刷ジョブである程度固定的な状態情
報)をホスト1に通知したり、印刷の最中にプリンタの
現在のステータス(印刷エンジン27の状態、受信バッ
ファの空き容量、エラーが発生中か、各ページ毎に印刷
が成功したか、などの時々刻々変動する状態情報)を実
時間で取得してDRAM21内のワークエリアに記録
し、ホスト1から要求があるとそのステータスをホスト
1に通知したり、DMAコントローラ13が行う受信D
MA31や転送DMA33の開始タイミングや開始アド
レス等を制御したり、プリンタ3の動作履歴を計算して
EEPROM29に保存したりする。
【0019】上記の構成において、ハードウェア処理回
路11〜19が行う処理とCPU23がソフトウェアに
依り行う処理との役割分担は次の観点に基づいてなされ
ている。
【0020】(1)ハードウェアで制御する処理 a)リアルタイム性が要求される処理 印刷エンジン27は決められた速度で1ページのイメー
ジを印刷するので、印刷エンジン27の印刷動作に間に
合うように、且つ印刷動作に同期させて、イメージデー
タを印刷エンジン27へ転送しなければならない。そこ
で、印刷エンジン27へイメージデータ転送の速度とタ
イミングに直接関与する処理、つまり、受信バッファに
対するイメージデータの読み書き、伸張処理、ビデオコ
ントローラ17の転送タイミング制御、及び後処理は、
専用ハードウェア(DMAコントローラ13〜後処理回
路19)で行う。また、ホスト1との通信インタフェー
スのうち、リアルタイム性が要求されるものも専用ハ−
ドウェア回路(ホストインタフェース回路11)が行
う。
【0021】b)印刷速度に影響する処理 ホスト1から送られてくるデータ、特にイメージデータ
はサイズが大きいので、印刷スループットを向上させる
には、これを高速に転送する必要がある。そこで、イメ
ージデータの転送は専用ハードウェア回路(DMAコン
トローラ13)で行う。
【0022】(2)ソフトウェアで制御する処理 a)高速処理が必要とされない処理、及びフレキシブルに
制御しなければならない処理 印刷エンジンの監視や、ホストインタフェースの制御の
うちリアルタイム性が要求されない部分(例えば、ホス
トへのステータス返信(一般に受信に比べてデータ量が
少ない))や、トナー量の計算や印刷枚数のカウントの
ように頻度の少ない計算や、DMAや印刷の開始命令の
発行(これは、受信バッファに蓄積したイメージデータ
量を監視して適量時に発行する必要がある)などが、こ
れに当たる。
【0023】上記の役割分担を処理種類別に述べれば次
の通りである。
【0024】(1)印刷エンジン27の監視 CPU23が、ビデオコントローラ17内のレジスタに
コマンドを書き込むことにより、印刷エンジン27に対
してコマンドを発行し、そして、ビデオコントローラ1
7内のレジスタを読み取ることにより、印刷エンジン2
7から得られたステータスを得る。
【0025】(2)ホストインタフェースの制御 CPU23がホストインタフェース回路11のレジスタ
に読み書きを行うことで、ホストインタフェースプロト
コルの制御を行う。応答のリアルタイム性が要求される
部分は、ハードウェアたるホストインタフェース回路1
1が受け持つ。
【0026】(3)ホスト1からのデータ受信 コマンドデータについては、ホストインタフェース回路
11の入力FIFOバッファに蓄えられたコマンドデー
タをCPU23が直接読み込む。イメージデータについ
ては、DMAコントローラ13経由で、ホストインタフ
ェース回路11の入力FIFOバッファから直接DRA
M21の受信バッファにイメージデータをDMA転送す
る。その際、CPU23は、DMAコントローラ13の
レジスタに対し、受信DMA31のスタートアドレス
(DRAM21のどのアドレスからデータ書き込みを開
始するか)と、DMA転送回数(何バイトDMAを実行
するか)をセットした後、受信DMA31の開始命令を
DMAコントローラ13に発行することで、受信DMA
31が開始される。
【0027】(4)ホスト1へのステータス返信 CPU23は、ホスト1からステータスリクエストコマ
ンドを受信すると、プリンタ3内の各モジュールの状態
を調べ、或いは、そのリクエストコマンドとは非同期で
予め調べておいたステータスをDRAM21のワークエ
リアから読み出して、ホストインタフェース回路11の
出力FIFOバッファにセットする。尚、ステータス量
が多い場合には、DMAコントローラ13経由でDRA
M21から直接出力FIFOバッファへステータスをD
MA転送するようにしてもよい(一般にステータスは受
信するイメージデータに比べデータ量が少ないのでDM
A転送は必要ではない。)。
【0028】(5)印刷動作 CPU23は、DRAM21にイメージデータが所定量
蓄えられたと判断したら、印刷動作を開始する。すなわ
ち、CPU23が、DMAコントローラ13に対し、転
送DMA33のスタートアドレス(DRAM21のどの
アドレスからデータ読み出しを開始するから)と、DM
A転送回数(何バイトDMAを実行するか)をセットし
た後、転送DMA33の開始命令をDMAコントローラ
13に発行することで、転送DMA33が開始される。
転送DMA33の開始直後に、CPU23は、ビデオコ
ントローラ17に対して印刷開始命令を発行し、印刷エ
ンジン27をスタートさせる。転送DMA33が行われ
ている間、圧縮されたイメージデータはデータ伸張回路
15にて伸張され、ビデオコントローラ17にてタイミ
ング制御されて印刷エンジン27へ送られる。途中、後
処理回路19にてエッジスムージング、階調補正などの
処理が施される。
【0029】(6)履歴管理 CPU23は、印刷枚数をカウントする。また、後処理
回路19が1ページ印刷したときのイメージドット数を
カウントしているので、CPU23は、そのイメージド
ット数値を後処理回路19から読み込んでトナー消費量
を算出する。求めた印刷枚数とトナー消費量は、EEP
ROM29に保存することで、プリンタ3の電源がOF
Fになっても保持される。
【0030】図2は、CPU23の動作フローを示す。
【0031】図2に示すように、CPU23は、プリン
タ3の電源投入後、初期化処理S41を行ってからメイ
ン処理S42に入るが、このメイン処理S42におい
て、ハードウェア処理回路から割り込みが入ると(S4
3)、上述したような各種の処理を割り込み処理S45
として行う。なお、ホストベースプリンタであるこの実
施形態では、CPU23はメイン処理S42において動
作履歴を管理する処理を行う(尚、プリンタ側でビット
イメージ展開を行うような高級なプリンタでは、ホスト
から受信した印刷データの言語解釈などもメイン処理2
3で行う。)。本実施形態では、履歴管理以外の印刷に
関わるCPU23の動作のトリガは全て割り込みであ
る。
【0032】CPU23が受け付ける割り込みには以下
のようなものがある。
【0033】(1)タイマ割り込み タイマ30からの(例えば定期的な)割り込みで、CP
U23は、印刷エンジン27のステータスを取得し、そ
の後、メイン処理42に戻る。
【0034】(2)ホストインタフェース制御割り込み ホストインタフェース回路11からの割り込みで、CP
U23は、ホストインタフェース回路11のレジスタを
アクセスしてホストインタフェースプロトコルの制御を
行い、その後、メイン処理S42に戻る。
【0035】(3)データ受信割り込み ホストインタフェース回路11から、ホスト1から受信
したデータが入力FIFOバッファにあることを示す割
り込みを受けると、そのデータがコマンドデータであれ
ば直接読み込んでそのコマンドに対応した処理を行った
後、メイン処理S42に戻る。また、そのデータがイメ
ージデータであれば、CPU23は、DMAコントロー
ラ13に対し受信DMA31のための制御(スタートア
ドレスやDMA転送回数などのレジスタ設定、およびD
MA起動)を行い、その後にメイン処理S42に戻る。
尚、コマンドデータを読み込んだ結果、それがステータ
ス要求であれば、CPU23は、ホストインタフェース
回路11の出力FIFOバッファにステータスをセット
してホスト1にステータスを返した後、メイン処理S4
2へ戻る。
【0036】(4)受信DMA終了割り込み DMAコントローラ13から受信DMAの終了を示す割
り込みを受けると、CPU23は、1ページの全データ
の受信が終了したかチェックし、終了してなければ、次
の受信DMAを開始させた後、メイン処理S42へ戻る
(つまり、1ページの全データの受信が終了するまで、
受信DMAを繰り返させる)。また、この割り込みが発
生した時、CPU23は、既に受信バッファに十分な量
のイメージデータが貯まっており、且つ印刷エンジン2
7が印刷可能な状態にある(エラーでなく且つ前のペー
ジの印刷中ではない)と判断すると、転送DMA33と
印刷エンジン27もスタートさせ、その後にメイン処理
S42に戻る。
【0037】(5)転送DMA終了割り込み DMAコントローラ13から転送DMAの終了を示す割
り込みを受けると、CPU23は、1ページの全データ
のビデオ転送が終了したかチェックし、終了してなけれ
ば、次の転送DMAを開始させた後、メイン処理S42
へ戻る(つまり、1ページの全データのビデオ転送が終
了するまで、転送DMAを繰り返させる)。また、この
割り込みが発生した時、1ページの全データのビデオ転
送が終了していれば、CPU23は、そのページが正常
に印刷できたかをチェックし、正常に印刷が終了してい
れば、成功フラグをセットし、そして、次のページの印
刷が可能(印刷エンジン27にエラーがなく、且つ受信
バッファには次のページのデータが十分な量蓄えられて
いる)であれば、次のページの転送DMAと印刷エンジ
ン27をスタートさせ。その後にメイン処理S42に戻
る。
【0038】メイン処理S42では、CPU23は、印
刷枚数をカウントアップし、後処理回路19からドット
数を読み込んでトナー消費量を計算し、そして、印刷枚
数とトナー消費量をEEPROM29に保存する。
【0039】図3は、ホスト1がプリンタ3へイメージ
データ送るときに各ページ毎に行う制御のフローを示
す。
【0040】ホスト1は、まず、印刷しようとするペー
ジが1ページ目か2ページ目以降かを判断し(S1)、
1ページ目であれば、プリンタ3からプリンタ情報(通
信モード(プリンタ3とホスト1との間のネゴシエーシ
ョンで成立した通信モードであって、例えばパラレル通
信の場合はCompatibilityやECPなど)、DRAMサイズ
などであり、これらのプリンタ情報が準備できていない
場合には準備中を示す情報)を取得し(S2)、これに
基づきプリンタ3の制限事項を把握する。2ページ目以
降は、プリンタ情報の取得は行なわない。また、1ペー
ジ目のときだけでなく、ステップS6の印字エラーが発
生した後もプリンタ情報を取得し、プリンタ3がエラー
から復帰しているか否かをチェックする。
【0041】プリンタ3からプリンタ情報を受けると、
ホスト1は、そのプリンタ情報が有効か無効か、つまり
上述した通信モードやDRAMサイズなどを示した有効
なプリンタ情報であるか、準備中を示す無効なプリンタ
情報かを判断し(S3)、情報が準備中(無効)の場合
は、ホスト1は有効なプリンタ情報を受けるまでプリン
タ情報をプリンタ3から繰り返しリードする。なお、プ
リンタ情報が準備中(無効)になる原因は、プリンタ3
がプリンタイニシャライズ中か、又はエラーからの復帰
中であることである。
【0042】有効なプリンタ情報を取得すると、ホスト
1は、プリンタ3の通信モードやRAMサイズを基にイ
メージデータの送信モード(解像度など)を決定する。
さらに、ホスト1は、プリンタ3との通信で用いるポー
トの種類(パラレル、USB、イーサネットなど)、又
はプリンタ3から通知された通信モード(例えば、パラ
レルの場合のCompatibility、ECPなど)に応じて、プリ
ンタ3がビデオ転送を開始するタイミング(1ページ中
の何バンド目のデータを受信したらビデオ転送を開始す
るか)を決定する。このビデオ転送開始タイミングは、
次のような考えに基づいて決定する。すなわち、ホスト
1からプリンタ3へのデータ送信速度をx〔バイト/
秒〕、プリンタ3内でのビデオ転送の速度をy〔バイト
/秒〕、ホスト3から送るイメージデータの圧縮率を
α、1ページの全イメージデータ数をT〔バイト〕、受
信バッファのサイズをM〔バイト〕、ビデオ転送を開始
する時点で受信バッファに蓄えられているデータサイズ
をP〔バイト〕とする。通常、データ受信速度xよりも
ビデオ転送速度yの方が高速であり、この高速のビデオ
転送の転送DMAアドレスが低速のデータ受信の受信D
MAアドレスに追いついてしまうと、そこでビデオ転送
がストップしてしまい印刷失敗となる。これを「アンダ
ーランエラー」という。しかし、 P≦M …(1) (α×T−P)/x<T/y …(2) を満足するようにPを設定しておけば、ビデオ転送の転
送DMAアドレスがデータ受信の受信DMAアドレスに
追いつかないうちに1ページ分のデータ受信が完了する
ので、アンダーランエラーは生じない。(1)、(2)
式より、 M≧P>T(α−x/y) …(3) が導かれる。この(3)式を満たすようにPを設定すれ
ばアンダーランエラーは生じない。そこで、(3)式を
満たす最小のP〔バイト〕を圧縮バンドサイズ〔バイ
ト〕で割って、その商に1を加えたバンド数を、ビデオ
転送の開始タイミング(つまり、このバンド数分のデー
タが受信バッファに受信された時点でビデオ転送を開始
する)として設定する。その際、通信ポートの種類や通
信モードによって上記データ送信速度xが異なるから、
それに応じて上記ビデオ転送開始タイミングとしてのバ
ンド数(以下、「指定バンド数」)を変える。例えば、
パラレルポートのように常に帯域を確保できる場合はフ
ライングスタート(つまり、1ページの全バンド数を受
信する前に印刷開始)を行うよう、また、ネットワーク
通信のように帯域が安定していないポートの場合は1ペ
ージの全バンド数を受信してから印刷を開始するよう、
指定バンド数(ビデオ転送開始タイミング)を設定す
る。また、パラレルポートの中でも、ECPのように送信
速度xの速いモードについては、開始タイミングを早く
し(指定バンド数を少なくし)、Compatibilityのよう
に送信速度xの遅いモードについては、開始タイミング
を遅く(指定バンド数を多く)設定する。
【0043】このようにイメージデータの解像度や、ビ
デオ転送開始タイミング(指定バンド数)を決定した上
で、ホスト1は、印刷しようとするイメージデータに関
するホスト情報(上記決定したイメージデータの解像
度、1ページのトータルバンド数、及び上記決定した指
定バンド数など)をプリンタ3へ送信する(S4)。プ
リンタ3は、このホスト情報を基に、レジスタの設定や
バッファクリアなどのページ設定を行う。
【0044】次に、ホスト1は、プリンタ3からプリン
タステータス(エンジンの状態、空きバッファ容量、エ
ラーが発生中か、各ページ毎に印刷が成功したか、な
ど)を受信し(S5)、これに基づきプリンタ3が1バ
ンドのイメージデータを受信可能か否かをチェックする
(S6、S8)。すなわち、次の〜の条件が満たさ
れていれば、受信可能と判断する。
【0045】印刷エンジン27が印刷動作可能であ
る。すなわち、印刷エンジン27がデータ受信可能であ
り、印刷不能状態(紙無し、紙ジャム、カバーオープ
ン、エンジン異常など)でなく、かつ、定着器の温度が
規定値である。
【0046】プリンタ3のページ設定が完了してい
る。
【0047】受信バッファに1バンド分以上の空きが
ある。
【0048】エラーが発生していない。
【0049】また、プリンタ3は1ページの印刷が終了
する度に、印刷の成功/失敗のフラグを立てる。ホスト
1は、プリンタ3から取得したステータスに含まれる印
刷成功/失敗のフラグを見て(S6)、「成功」であれ
ばそのページのイメージデータをホスト1内から削除
し、「失敗」であれば、ステップS7のエラー処理に進
んで失敗したページからイメージデータを再送信する。
再送信する場合、印刷失敗の原因が紙ジャムであった場
合には、失敗したページから単純に前回と同じイメージ
データを再送信する。一方、印刷失敗の原因がアンダー
ランエラー(受信バッファへのイメージデータ書き込み
が、受信バッファからの印刷エンジンへのイメージデー
タ転送に間に合わなくなり、転送DMAの読み出しアド
レスが受信DMAの書き込みアドレスに追いついてしま
うエラー)であった場合には、最初のエラー処理(S
7)では、転送DMA開始(印刷開始)のタイミングを
「1ページ分のデータを受信し終わった後」とプリンタ
3に指定してから、失敗したページから前回と同じイメ
ージデータを送信するが、それでも再びアンダーランエ
ラーが生じたならば、次のエラー処理(S7)で、失敗
したページからイメージデータの解像度をもっと低い値
に変換して(例えば、600dpiから300dpiに
落とし)、その解像度の低いイメージデータを再送信す
る。解像度を落とすことによってデータサイズが小さく
なるので、再送信ではアンダーランエラーが生じにくく
なる。尚、データ再送信の際、ホスト1が上記のように
自動的に再送信を行っても良いが、別法として、エラー
が発生したことをユーザに知らせて、再送するか否か及
び解像度を落とすか否かを、ユーザに選択させてもよ
い。
【0050】ステップS8でプリンタ3が1バンドを受
信可能と判断した場合にのみ、ホスト1は1バンドのイ
メージデータを送信する(S9)。これにより、オーバ
ーランエラー(受信バッファが満杯になり後続のデータ
が書き込めなくなるエラー)が回避される。ホスト1
は、バンドイメージデータを送信する前に、そのバンド
データが圧縮によってサイズが縮小する否か判断し、縮
小する場合にはそのバンドデータを圧縮し、縮小しない
場合は圧縮しない。そして、ホスト1は、バンドイメー
ジデータの送信前に、プリンタ3に対し、そのバンドデ
ータが圧縮データであるか否か(圧縮ON/OFF)、
圧縮したバンドデータのサイズ(圧縮OFFの場合は、
元のバンドデータサイズ)を通知しておく。プリンタ3
は、そのバンドイメージデータをDRAM21の受信バ
ッファに蓄え、指定バンド数のデータが蓄えられたらビ
デオ転送をスタートする。
【0051】次にホスト1は、1ページの全てのバンド
データを送信し終えたかチェックし(S10)、送信し
終えてなければステップS5へ戻る。このようにして、
ホスト1は、バンド単位でイメージデータをプリンタ3
に送信し、その都度、送信前にプリンタステータスをチ
ェックしてプリンタ3が1バンド分のデータを受信でき
るか確認する。よって、プリンタ3は、少なくとも1バ
ンド分の空きバッファ容量があるときに、多くとも1バ
ンドサイズのデータを受信することになる(圧縮OFF
で1バンド、圧縮ONでは1バンド未満)。これによ
り、前述したようにオーバーランエラーが回避される。
【0052】図4は、プリンタ3がホスト1からデータ
を受信するときの動作フローを示す。
【0053】まず、ホスト1がプリンタ情報を要求して
きた場合(S11でYES)、プリンタ3のCPU23
が、通信モードやRAMサイズなどのプリンタ情報をホ
スト1に送信する(S13)。また、プリンタ情報が準
備できていない場合(S12でNO)には、準備中であ
ること(具体的には、プリンタイニシャライズ中である
こと、又はエラーからの復帰中であること)をホスト1
に知らせる(S14)。
【0054】プリンタ情報をホスト1に送信した後、プ
リンタ3のCPU23は、ホスト1からイメージデータ
に関するホスト情報(解像度300dpi/600dp
i、トータルバンド数、指定バンド数(ビデオ転送開始
タイミング))を受信し、その情報を基にデータ受信に
関するレジスタ設定、バッファクリアなどのページ設定
を行う(S15)。
【0055】続いて、ホスト1から1バンドのイメージ
データを受信するための処理に入る(S16)。この1
バンド受信の制御フローを図5に示す。
【0056】図5に示すように、まずホスト1からプリ
ンタステータスの要求が来ると(S21でYES)、C
PU23が現在のプリンタのステータスをホスト1に通
知する(S22、S23、S24)。具体的には、現在
印字エラーが発生している場合には、その印字エラーの
種類などのエラーステータスをホスト1に通知して(S
23)、図4のステップS11に戻る。エラーが発生し
ていない場合には、空きバッファ容量、エンジン状態、
ページ設定が終わったか、ページの印刷が成功したか、
などのステータス情報をホスト1に送る(S24)。な
お、空きバッファ容量は、前述したように、DMAコン
トローラ13の転送DMAアドレスと受信DMAアドレ
スから計算する。前述したように、ホスト1は、このス
テータス情報を基にプリンタ1が1バンド分のデータを
受信できるか判断し、受信できると判断すると、圧縮O
N/OFFやバンド圧縮サイズなどのバンド情報、続い
てそのバンドのイメージデータをプリンタ3に送る。
【0057】プリンタ3のCPU23は、圧縮ON/O
FFやバンド圧縮サイズなどのバンド情報に基づいてD
MAコントローラ13の受信DMAに関するパラメータ
(受信DMAアドレスの開始ポイント、バンドデータの
バイト数など)を設定し(S26)、DMAコントロー
ラ13にデータ受信を許可する(S27)。それによ
り、DMAコントローラ13が受信DMA31の経路で
ホスト1から1バンド分のイメージデータを受信してD
RAM21の受信バッファに書き込む。なお、ホスト1
からバンド情報が来ない場合には(S25でNO)、制
御はステップS21に戻る。
【0058】データ受信を開始したDMAコントローラ
13は、ステップS26で設定されたバイト数のイメー
ジデータつまり1バンドのイメージデータを受信し終わ
ると、その旨をCPU23に通知し、CPU23の制御
は図3に示したステップS17へ進む。
【0059】CPU23は、ステップS17でDRAM
21の受信バッファに指定バンド数(図3のステップS
4で、ホスト1からビデオ転送開始タイミングとして指
定されたバンド数)分のイメージデータが蓄えられたか
否かをチェックする。まだ指定バンド数分のデータが蓄
えられてなければ、再びステップS16へ戻って後続の
バンドデータの受信を繰り返す。指定バンド数分のデー
タが蓄えられたならば、CPU23はDMAコントロー
ラ13にビデオ転送を許可する(S18)。これによ
り、ビデオ転送が開始する。すなわち、DMAコントロ
ーラ13はDRAM21からイメージデータを読み出し
てデータ伸張回路15へ転送する動作を開始し、データ
伸張回路15、ビデオコントローラ17及び後処理回路
19もそれぞれの処理を開始して、印刷エンジン27が
印刷を開始する。ビデオ転送開始後も、ホスト1からの
バンド単位でのデータ受信は同様に続けられる(S1
9)(詳細は図5に示した通り)。1ページ分のデータ
の受信が完了すると(S20でYES)、制御はステッ
プS11に戻り、次のページのデータ受信が同様の手順
で開始される。
【0060】上記のように指定バンド数が受信バッファ
に蓄積された時点でビデオ転送を開始することにより、
アンダーランエラーが回避できる。それに加え、ビデオ
転送の開始を必要最小限だけ遅らせるに過ぎないので、
印刷速度も高い。なお、ページの最初でビデオ転送開始
タイミング(上記指定バンド数)を決めても、ページの
途中で圧縮率αが低下したり、ホスト1からのデータ受
信速度が低下したりすると、アンダーランエラーが発生
する可能性が出てくる。この場合、バッファサイズMを
より大きく確保するか、イメージの解像度を落として1
ページの全データサイズTを小さくする必要がある。特
に解像度変換の効果は大きく、例えば、600dpiか
ら300dpiに解像度を落とすとデータサイズTは4
分の1になる。従って、一旦アンダーランエラーが生じ
た後のデータ再送信の際に解像度変換を行うことは(図
3、ステップS7)、アンダーランエラーを再び生じさ
せなくする効果が大きい。解像度変換により印刷画質は
若干悪化するが、利用者にとって、印刷できないよりは
好ましい。
【0061】図6は、ビデオ転送に関してCPU23が
行う制御フローである。
【0062】CPU23は、ビデオ転送が可能であるか
(すなわち、イメージデータがホスト1から指示された
指定バンド数以上受信済みか、又は受信バッファの空き
サイズが1バンドのデータサイズ未満か)をチェックし
(S31)、ビデオ転送が可能であれば、イメージデー
タに関するホスト情報(解像度、トータルバンド数な
ど)を基にビデオ転送に関するレジスタ設定を行う(S
32)。次に、圧縮ON/OFF、圧縮バンドサイズな
どのバンド情報を基にDMAコントローラ13の転送D
MAに関するパラメータ(転送DMAドレスの開始ポイ
ント、バンドデータのバイト数など)及びデータ伸張回
路15のパラメータ(伸張ON/OFFなど)を設定す
る。転送DMAアドレスの開始ポイントを設定する際、
現在実行中(又は、これから開始する)の受信DMAア
ドレスの開始ポイントと、設定しようとしている転送D
MAアドレスの開始ポイントとを比較し(S33)、両
者が一致する場合はアンダーランエラーと判断し、アン
ダーランエラーフラグをDRAM21のワークエリアに
セットする(S34)。このアンダーランエラーは、前
述したようにホスト1が各バンド送信に先立ってプリン
タステータスを読み出すことによって(図3、S5)、
ホスト1に通知される。ホスト1がプリンタのステータ
スを読み出した時点で、アンダーランエラーフラグは解
除される。前述したように、ホスト1は、アンダーラン
エラーを検知したら、エラーの発生したイメージデータ
に対し解像度を落として最初のバンドから再送信し、こ
れに続いて、後続のバンドのイメージデータも解像度を
落として送信する。
【0063】アンダーランエラーが発生していない場
合、プリンタ3のCPU23は、DMAコントローラ1
3に1バンドの転送DMAを許可する(S35)。1バ
ンドの転送DMAが終了する度にDMAコントローラ1
3がその旨を通知するので、CPU23はステップS3
3に戻る。こうして、1ページの転送が完了するまで、
1バンドの転送DMA設定と転送DMAの実行とを繰り
返す。1ページの転送が完了したら(S36でYE
S)、CPU23は、印刷成功フラグをDRAM21の
ワークエリアにセットする(S37)。印刷成功フラグ
は、ホスト1がプリンタステータスを読み出すときにホ
スト1に通知される。ホスト1がプリンタのステータス
を読み出した時点で、印刷成功フラグは解除される。前
述したように、ホスト1は、アンダーランエラーを検知
したら、ビデオ転送の開始タイミングを「1ページ受信
完了後」に変更し、又はイメージデータの解像度を60
0dpiから300dpiに落として、失敗したバンド
からデータを再送信する。
【0064】1ページ分のビデオ転送が完了すると制御
はステップS31へ戻り、次のページのビデオ転送が同
様の手順で開始される。イメージデータの圧縮率が高
い、もしくは受信バッファサイズが十分に大きい場合
は、複数ページのイメージデータが受信バッファ43に
蓄えられ、印刷エンジン27の最大スループットで連続
印刷される。
【0065】図7は、DRAM21の構成を示す。
【0066】既に説明したように、DRAM21内には
ワークエリア41と受信バッファ43が確保されてい
る。ワークエリア31はヒープメモリ及びスタックメモ
リとして使用される。図示の例では、DRAM21の全
エリアのうちバッファ先頭アドレスBUFTOPからバ
ッファ最終アドレスBUFBTMまでが受信バッファ4
3である。受信DMAでは、そのアドレスポイント(受
信DMAアドレス)RADを、バッファ先頭アドレスB
UFTOPからバッファ最終アドレスBUFBTMへ向
かう方向へ進めていき、バッファ最終アドレスBUFB
TMに達するとバッファ先頭アドレスBUFTOPに戻
る。同様に、転送DMAでも、そのアドレスポイント
(転送DMAアドレス)TADを、バッファ先頭アドレ
スBUFTOPからバッファ最終アドレスBUFBTM
へ向かう方向へ進めていき、バッファ最終アドレスBU
FBTMに達するとバッファ先頭アドレスBUFTOP
に戻る。このように受信バッファ43はリングバッファ
として使用される。
【0067】図示の例は、受信バッファ43にBページ
のデータ53を蓄積中であり、且つBページの前のAペ
ージのデータ51のビデオ転送を開始しようとしている
状態を示している。各ページのデータ51、53には、
各ページイメージに関するホスト情報(解像度、トータ
ルバンド数など)、各バンドの情報(圧縮ON/OF
F、圧縮バンドサイズなど)及び各バンドのイメージデ
ータなどが含まれている。
【0068】この実施形態では、前述したようにオーバ
ーランエラーを防止するため、ホスト1はバンド単位で
データを送信し、その都度、その送信に先立ってプリン
タ3が受信バッファ43の空き容量を計算してホスト1
に通知し、その空き容量が1バンド以上であるときのみ
ホスト1は送信を実行する。以下に、その空き容量を計
算する方法を説明する。
【0069】図8は、受信バッファ43の2つの状態を
示している。つまり、図8(A)は「受信DMAアドレ
スRAD>転送DMAアドレスTAD」の状態、図8
(B)は「受信DMAアドレスRAD<転送DMAアド
レスTAD」の状態を示している。ハッチングで示した
領域に受信データが蓄積されており、「空」と記した領
域が空き領域である。
【0070】図8(A)に示す「受信DMAアドレスR
AD>転送DMAアドレスTAD」のときには、 空き容量=(TAD−BUFTOP)+(BUFBTM
−RAD) であり、図8(B)に示す「受信DMAアドレスRAD
<転送DMAアドレスTAD」のときには、 空き容量=TAD−RAD である。
【0071】図9は、この空き容量の計算に用いられる
回路(又はソフトの処理流れ)を示す。
【0072】図9において、TADSTは転送DMAア
ドレスのスタートポイントであり、RADSTは受信D
MAアドレスのスタートポイントであり、既に述べたよ
うに、これらは各バンドの転送DMA及び各バンドの受
信DMAをそれぞれ開始するときにCPU23によって
それぞれ設定される。TADCNTは転送DMAを行お
うとする受信バッファのアドレスを示すカウンタであ
り、RADCNTは受信DMAを行おうとする受信バッ
ファのアドレスを示すカウンタである。
【0073】転送DMAアドレスカウンタ61は、各バ
ンドの転送DMAが実行される間、転送DMAスタート
アドレスTADSTを出力値の初期値として、その出力
値を、バッファ先頭アドレスBUFTOPから受信バッ
ファ最終アドレスBUFBTMまでリング状に循環する
るように1づつ進めていく。この転送DMAアドレスカ
ウンタ61の出力値が転送DMAアドレスTADであ
る。
【0074】同様に、受信DMAアドレスカウンタ63
は、各バンドの受信DMAが実行される間、受信DMA
スタートアドレスRADSTを出力値の初期値として、
その出力値を、バッファ先頭アドレスBUFTOPから
受信バッファ最終アドレスBUFBTMまでリング状に
循環するように1づつ進めていく。この受信DMAアド
レスカウンタ61の出力値が受信DMAアドレスRAD
である。
【0075】比較器65が、転送DMAアドレスTAD
と受信DMAアドレスRADを比較して、いずれが大き
いかを示すアドレス比較フラグADCMPRをセットす
る。減算器67、69、71が、「TAD−BUFTO
P=TSUBTP」、「TAD−RAD=TSUB
R」、「BUFBTM−RAD=BTSUBR」をそれ
ぞれ計算する。
【0076】CPU23は、アドレス比較フラグADC
MPRを見て、「受信DMAアドレスRAD>転送DM
AアドレスTAD」のときには、 空き容量=TSUBTP+BTSUBR とし、「受信DMAアドレスRAD<転送DMAアドレ
スTAD」のときには、 空き容量=TSUBR とする。
【0077】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示
であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨で
はない。従って、本発明は、上記実施形態以外の様々な
形態でも実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】CPU23の動作を示すフローチャート。
【図3】ホスト1がプリンタ3へイメージデータ送ると
きに各ページ毎に行う制御のフローチャート。
【図4】プリンタ3がホスト1からデータを受信すると
きのプリンタCPU23の制御のフローチャート。
【図5】1バンド受信の制御のフローチャート。
【図6】ビデオ転送の制御のフローチャート。
【図7】DRAM21のメモリマップ。
【図8】受信バッファ43の2つの状態を示す図。
【図9】空きバッファ容量の計算に用いられる回路(又
はソフト)の構成図。
【符号の説明】
1 ホスト 3 プリンタ 13 DMAコントローラ 21 DRAM 23 CPU 43 受信バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 三千男 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 村田 すなお 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 尾形 裕保 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 千原 一徳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AB05 BA03 BC05 BC07 5B021 AA01 AA02 BB10 BB11 CC04 CC06 DD10 NN19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置からイメージデータを受信し
    て印刷を行うプリンタにおいて、 CPUと、 メモリと、 印刷媒体上に画像を形成する印刷エンジンと、 前記ホスト装置と通信するためのインタフェース回路
    と、 前記ホスト装置から前記インタフェース回路に受信され
    たイメージデータをDMAにより前記メモリに書き込む
    受信DMA回路と、 前記メモリから前記イメージデータをDMAにより読み
    出す転送DMA回路と、 前記転送DMA回路から前記イメージデータを受け取り
    印刷エンジンが利用できる形のイメージデータにして前
    記印刷エンジンの動作速度に合わせて前記印刷エンジン
    に転送する画像処理専用ハードウェア回路と、を備え、 前記CPUは、前記印刷エンジンの状態の監視と、前記
    メモリ内のイメージデータの監視と、前記受信DMA回
    路の制御と、前記転送DMA回路の制御と、前記印刷エ
    ンジンの起動を行うプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記CPUは、前記印刷エンジンの状態
    の監視と、前記メモリ内のイメージデータの監視と、前
    記受信DMA回路の制御と、前記転送DMA回路の制御
    と、前記印刷エンジンの起動を、それぞれ割り込み処理
    により行う請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記CPUは、印刷履歴の管理を更に行
    う請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ホスト装置から受信するイメージデ
    ータは、前記ホスト装置にてビットマップ展開されたイ
    メージデータである請求項1記載のプリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1674943A2 (en) 2004-12-27 2006-06-28 Seiko Epson Corporation Image forming system for calculating a toner consumption
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